韓国は日本との新たな関係を模索
AP通信 2009年1月10日
【ソウル、韓国】オ・イェソルさんは日本のアニメや寿司や日本酒が大好き。彼女は日本の1910-45年の植民地支配は過去の事であるべきだと考える。
ソウルのカフェで韓日語学交流プログラムを最近始めたオさん (26) は「彼等と共に交流を深めた方がいいと思います」と語った。
日本の麻生太郎首相が日曜日にソウルに到着したが、李明博大統領をはじめ多くの人々が過去の問題を乗り越えて日本と密接な関係を築く時であると言っている。
中国が加わった先月の最初の三ヶ国首脳会談に伴った個別ミーティングで、日本生まれの李大統領は麻生首相に対し「韓国と日本は“近くて遠い国”と言われているが、我々は“近くて近い国”になるべきである。韓国はその準備が出来ている」と述べている。
李大統領は、日本の植民地支配時の強制労働と性奴隷に関する新たな謝罪を求めない事を公約にしてきた。また彼はトップ首脳訪問を再開した。これは小泉純一郎元首相の度重なる東京戦争神社への参拝への抗議で2005年以来中断していたものである。
しかし過去の問題は簡単に沸騰する。
李大統領の開始した対日外交は、両国が領有権を主張する無人島の教科書掲載を推奨すると日本政府が発表した7月に深刻な打撃を受けた。
韓国は駐日大使を3週間召還し、島周辺の警備を厳重にした。活動家等は日本大使館の前で毎日のように抗議活動を行った。多くの専門家や新聞社説は李大統領に対日政策強化を要求した。
韓国の政策シンクタンクの世宗研究所の日本問題のエキスパートである陳昌洙 (ジン・チャンス) 研究委員は「(島に関して) 日本が主張している事は、韓国側では歴史的な日本による侵略行為と考えられている」と述べた。
火曜日に論争が再燃する恐れがあった。
日本の読売新聞は、日本政府が両国間の水域での海洋調査を行う計画があると報じた。日本政府はこの報道を否定したが、調査が島近辺水域を含む可能性がるというメディアの憶測に関して、韓国はそれでも日本政府に対し抗議をした。
そのような些細な問題にかかわらず、増加する経済関係は両国を更に近くしている。
両国の相互貿易は総額820億ドルに達する通商のトップパートナーである。2007年には約260万人の韓国人が日本に旅行し、220万人の日本人が韓国を訪問した。
世界規模の経済危機は協力を強め、両国の相互通貨スワップ枠をおよそ200億ドルに拡大した。
李大統領は、11ヶ月前の就任以来日本の指導者との6回目の会談として月曜日に麻生首相に会う。韓国の高官は、会談は経済協力と北朝鮮の核開発計画停止のための努力に焦点を絞るとし、島の問題は議題ではないという。
未だに強い反日感情を持っている韓国人の中に、第二次大戦中に日本軍の性奴隷となった人々がいる。その多くが日本の指導者によるこれまでの謝罪が不誠実であると感じていて、新たなものを要求している。
82歳の吉元玉 (キル・ウォンオク) さんは「私が当時13歳の女の子にもかかわらず、服を脱ぐ事を泣いて拒否したら殴る蹴るの暴行を加えられた。私達はもう長くは生きられない。私達が死んだら誰が日本に謝罪を要求するのか?」と述べた。(訳:Red Fox)
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