RA勉強会

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RA勉強会とは

『Relational Aesthetics(関係性の美学)』を読むことを目的としたグループです。


RA勉強会の活動

(1)『Relational Aesthetics』の翻訳
(2)『Relational Aesthetics』についての定期的な勉強会
(3)『Relational Aesthetics』の日本語版の出版

詳細ははじめにをご覧ください。


『Relational Aesthetics』について

1990年代に活発になった「参加型」の作品を理論化して美術の枠組みに位置づけた前パレ・ド・トーキョーの館長でフランスの美術評論家のNicolas Bourriaud(ニコラ・ブリオー)の著書。フランス語(98年)と英語(02年)で出版されています。
ニコラ・ブーリオーの言う「関係性の美学」は、もしそれが美学的テーゼとして真剣にアカデミズムで語られるのならば、美学のみならずアートの実践に大いに影響を及ぼすだろう。しかし、それはどのような美学なのか? 古典美学のように社会的無効性に基づく理論ではなく、その批判的有効性を保ちつつ生じる美的な快とは何なのか?
市原研太郎「第2回ベルリン・ビエンナーレ・レポート」
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/war/0105/ichihara.html

現代アートに関心ある人なら、この制度の重々しさを拭い去るような印象を振りまいたリレーショナルアートの動向をすぐに思い起こすだろう。これは、アートを日常性と対立するものとしてではなく、相互に関連するものとして捉える立場で、「関係性の美学」と訳される。1990年代から注目された概念で、2002年にパリで開館したパレ・ド・トーキョーが、この概念を打ち出すふたりの館長を迎え、広く知れ渡るようになった。…(中略)… 完結せずに常に「開かれた」作品を標榜し、その場限りでしか成立しない試みによって、しばしば厳格な雰囲気が支配する展覧会会場を、賑やかで雑然としたものに変えてきた。
住友文彦「「主体」からの逃走ーコラボレーションの彼方に」『ART iT』12号(Summer / fall 2006), p.68

参照しておきたいのがクレール・ビショップによる批判である(Claire Bishop "Antagonism and Relational Aesthetics" [October 110 [Fall 2004], 51-79])。彼女は、鑑賞者の「経験」に重点をおいたリレーショナルアートが、エンタテイメントと区別がつかず、市場との親和性が強いスペクタクル的なものになりえる点をまず指摘している。次に、その「関係性」は統一された全なる主体を前提とした共同体的なものであり、同一性を強化するものだと批判する。それに対して、サンティアゴ・シエラやトマス・ヒルシュホルンの作品を例に出しながら、彼らの作品が同じように参加する人々やコミュニティによって成立しているにもかかわらず、あくまでも不平等でしかない現実を作品に反映させることによって、敵対的な関係の拮抗そのものを示し、そのことによって決定的と思われた境界線を非固定的で書き換え可能なものとして記す方法を評価するのである。
住友文彦「「主体」からの逃走ーコラボレーションの彼方に」『ART iT』12号(Summer / fall 2006), p.68


参加条件

興味がある人であれば、どなたでも参加できます。


参加方法

氏名/メールアドレス/簡単な自己紹介を明記し、下記のメールフォームよりお申込みください。


その他

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参加費は無料です。ただし、勉強会の場所代はワリカン。
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