解説
サンダーフォースVIは、2008年10月30日発売の日本向PlayStation2用ソフトである。定価6090円(税込)。
ジャンルはシューティングゾルゲーム。
二次創作で続編を謳った非公認の未完成品が出回るなど、
ファンにとって捨て置けない側面をもったサンダーフォースシリーズの、実に11年振りとなる続編。
製作・販売は、テクノソフト関連の権利保有者からタイトルの使用許諾を得たセガが担当。
開発元については、技術・実績が無い新興会社が何処かの孫受けに出した、
無理に開発を押し付けられたガルチの新人が担当した等の噂もあるが、
ゲーム中に明示的な表記は一切無い為、実態は不明のままである。
方向性
「シリーズの良いとこ取り」を目指し、過去シリーズのオマージュや独自解釈を交えながら、ストーリーのミッシングリンクの補完などを行ったつもりらしい。
また、この作品は「プロジェクトSTG」第一弾と称されており、今後も同様の商品展開をする予定があることを示唆していたが、現状何の音沙汰も無い。
版権
『サンダーフォース』は「テクノソフト」の作品であるが、テクノソフト自体は1999年に開発部門を閉鎖しゲーム業界から撤退後、
倒産している(一応、開発部門閉鎖後もしばらくは会社という登記上では存続していたらしい)。
その後、テクノソフト関係の以下の
著作権は、
トゥエンティワン(有)
(住所とTEL番は旧テクノビル、従業員3人(女性:1人、男性:2人)、業務内容は情報処理・貸しビル業)へと移った。
- 『THUNDER FORCE(サンダーフォース)』
- 『バックギャモン』
- 『Herzog(ヘルツォーク)』
- 『球転界』
- 『RIVERTHION(リヴァーシオン)』
- 『鋼鉄霊域 STEELDOM』
- 『風の丘公園にて』
- 『お店de店主』
- 『Neorude(ネオリュード)』
- 『マイガーデン』
- 「Tecnosoft(テクノソフト)」
だが、テクノソフトのゲーム及び会社名はトゥエンティワン(有)に商標権は存在しておらず、
テクノソフト時代のゲーム発表時から個人の登録で行っていた為、"松岡和江"個人の登録になっていた。
この為、セガはサンダーフォースVIの製作に当たって、タイトルの使用許諾を受ける事となった。
その後、トゥエンティワン(有)はテクノソフトブランドの使用許諾事業を開始。
2010年からはゲームアーカイブス向けにPS1で発売されたテクノソフト作品の配信、WebショップでのサウンドトラックCD等の販売を行っていたが、
2016年にテクノソフトに関する全ソフトの権利をセガへ譲渡した事が発表された。尚、グッズ販売については引き続きトゥエンティワン(有)が担当するとの事。
開発大首領『岡野 哲』
企画原案・美術設計・プロデュースは株式会社セガの企画制作部に所属する『岡野 哲(おかの てつ)』。
彼は、漫画家、
キチガイラストレーター、ゲーム
キライター時は『ゾルゲ市蔵』、
ゲーム
パクリエイターの際は『ゾルゲール哲』、小説を書く時は『ゾルゲ一造』と様々なペンネームを用いる。
何故か「地上最強の男 竜」のように仮面を着けた格好で姿を現す為、公の場で素顔を晒すことは滅多に無い。
詳しくは
岡野哲まとめwikiをご覧ください。
『R-720』との関連性
岡野氏の作品『セガガガ』にゲーム内ゲームとして収録されているシューティングゲーム「R-720」と、
同作で見ることができる「サンダーフォースVIイメージムービー」に登場する「SYRINX」が本作の自機として登場しているが、
本作はR-720はもちろん、このイメージムービーとも全く別内容のものである。
尚、SYRINXは同ムービー共々、テクノソフトとは無関係なサンダーフォースシリーズの一ファンである「Garow」氏個人の作であるが、
Garow氏自身は本作にSYRINXが登場する事を知らなかったかのような発言もしており、
本作におけるSYRINXの利用許諾が行われておらず、セガガガ時代に提供されたモデリングデータを勝手に再利用した可能性も
指摘されている。
因みに、その「R-720」でGarow氏からの3Dモデル及びムービー提供、
元テクノソフトの九十九百太郎氏と山西利治氏からの音楽提供の仲介を取り行ったのが、
後に『BROKEN THUNDER』(ブロークンサンダー)のプロデュースもした雑音工房Noise(当時)の長崎繁氏である
(セガガガ当時の詳しい経緯は
Garow氏のblogを参照)。
尚、今更言うまでもないかもしれないが、長崎氏はテクノソフトとは
何の関わりもない。
最終更新:2019年12月14日 11:16