THE TIGHTs 楽曲紹介その2

<シカし>

今日も走るぜ平和通り
仕事疲れのナチュラルハイ
誰もオレを止められない
街の光が眩しいぜ

やってくれたぜ平和通り
行く手遮る黒い影
この都会の真ん中で
見るはずもない

わからない、わからない
どうしてココに
わからない、わからない
答えやしない
シカし

いつもと違う平和通り
何かが違うクレイジーナイツ
予想不能の衝撃
鹿が横切る帰り道

わからない、わからない
どうしてココに
わからない、わからない
答えやしない
わからない、わからない
どこから来たのか
わからない、わからない
どこへ行くのか
シカし



<楽曲解説インタビュー>

Q:では伝説となりつつあります名曲「シカし」についてお願いします。

HAYAMASA(以下H):まずは郷くんに「お気の毒」と言いたい。まあタイツ・ヒストリーを見てもらえば歌の主旨がご理解頂けるとは思うが、とにかく北海道ならではの歌じゃないかな?

Q:まったくもってその通りですね。

H:しかし、いくら北海道と言えども平地で鹿に出くわす場所は山の近くだったりする訳で、それがまさか札幌市内の「平和通り」でと言う事実が衝撃的だったし、本当に驚いた。

Q:確かに私も驚きました。

H:しかし、何より郷くんが怪我なく無事だった事が幸いだったよ。

Q:そうですね。

H:シカシ、車が凹んだ以上に郷くん本人が凹んでたんでね、早くこの事件を笑い飛ばしてもらって元気になってもらいたい一心でこの歌を作ったのさ。

Q:おお!素晴らしい友情ですね!

H:シカし、郷くんの傷はまだ完全には癒えていないようなんだ。これを乗り越えて強い男に成長して欲しい。

Q:強い郷くんと言うのも想像し難いですが・・・、あ、失礼しました。それではサウンドの解説なども少しお願いします。

H:うむ、よかろう。ラッパが入り易い曲はロックンロールだろうと思って、70年代の古いロックンロールをイメージしたら、あのメインリフが出来た。最初はそのリフと歌を繰り返すだけにして、サビもリフの繰り返しの上に乗せようと思ってたんだ。インパクトのあるリフだったから、昔のロックっぽくて良いかな、とね。

Q:ほっほう。

H:それをスタジオに持っていってメンバーに聴かせたら、やっぱりそれだけじゃモノ足りねーだろオイ、このボンクラが!と言う話になったんで、じゃあサビは上さんヨロシクね!と丸投げしてしまったんだ!(笑)

Q:それはヒドい!小泉前総理みたいですね。(笑)

H:シカシね、そこからが上さんの真骨頂さ。その場でサビのコード進行をほぼ考えてしまったんだ。これには驚いたね。丸投げするならこの男!丸投げ界のプリンス!(笑)

Q:本当にヒドいバンドですね!(笑)

H:そんで、そのコード進行を家に持って帰って、歌メロを乗っけてみようとやってみたんだけど、中々うまく行かなくてねぇ。そこでちょっと気分を変えて、サビに乗る言葉を考えたんだ。そしたら「わっからなーい、わっからなーい」と言う歌詞とメロディがパッ!と同時に浮かんだんだよ。

Q:降ってきた訳ですか?!

H:降りてきた訳ですよ!笑いの神が!(爆笑)

Q:どうして音楽の神じゃないんですか?!(爆笑)

H:いやぁ、まぁ、それも上さんのお膳立て・・・、いや、何より郷くんのお膳立てのおかげだね!本当にメンバー全員のおかげでカッコイイ曲になったよ。個人的にはパ様(PARKO)のスライドギターソロが大好きだね。それにリズム隊も序盤のダサロックリズムからサビ、ソロ、エンディングと拡がる構成があって、非常に素晴らしい。何だかんだ言いながらも豪華な出来になってしまったよ。最初はそんなつもりは無かったのにね。でもとても満足しているよ。いかった!

Q:そうですか。良く判りました。ありがとうございました。

H:ハイ、どーもー。




<楽曲解説インタビュー その2>
今日は鍵盤担当のUeさんにお話を伺います。

Q:この曲はUeさんの作曲ですか?

Ue(以下U):いえ、この曲はHAYAMASA氏によるものですね。
タイツが6人になって、「オリジナルをやろう!」とは言ってはみたものの、
スタジオ入ってみて「っつってもどうしようかね~」と途方にくれていたんですよ。

Q:だれもネタを用意していなかったと?

U:そうなんです(笑)
そんな時、あんまり似合わないレスポールを持って登場したHAYAMASA氏が
この曲のメインリフを弾き出したんです。

Q:リフから作ったんですね?

U:そうです。でも今のような曲調じゃなくてもっとマイナー調でヘビーな
・・・・本人曰く「KISS」みたいな感じでって。

Q:(笑)

U:タイツの歴史がこの瞬間に始まったといっても過言ではないね。

Q:なるほど。その後はどうやって曲を広げていったんですか?

U:サックスがいることを考えて、もうちょっとライトにした方がいいかなと。
そんな時、そのリフをメジャー調にしたら、ギターのパ様がそれいいじゃんみたいになって。
そんで、僕としては「ネタに詰まったらブルース進行」っていう鉄則があるので(笑)
Aメロはロックンロール風になったんです。

Q:KISS風の「シカシ」も聞いてみたいですが(笑)

U:それだと余りにヘビーでダークで恐ろしい曲になりますよ(笑)

Q:HAYAMASAさんのお話では、その後Ueさんに「丸投げ」したと言ってますが?

U:その通り(笑)・・・・というかですね、それじゃあ余りにシンプルすぎるなあと。
「大サビ」が欲しいなあと思いまして。
そして僕としては「ネタに詰まりまくったら分数コード」って鉄則があって(笑)

Q:色々ありますね(笑)

U:小ざかしいんで(笑)

Q:分数コードというのはどういうものなんですか?

U:簡単に言うと「ベースとギター&鍵盤が別のことをやる」って事ですね。
僕は鍵盤で曲を作るので、左手と右手を分けるのが簡単なんですよ。
そうすると、なんと言うことの無いアイデアもそれっぽく聞こえる!

Q:まさに鍵盤弾きならではですね

U:そうかも知れないですね。その中でもこの曲は「ベースペダル」といって
ベースを固定してコードを動かすという・・・僕の常套手段です。
この曲の他にも、あちらこちらで登場してます(笑)

Q:それもまた「タイツ」らしさの一つですよね

U:そう言っていただけると・・・。ただベースの智樹あたりにはいつも
「またペダルかよっ!」ってツッこまれてますが(苦笑)

Q:あのコード進行にあのメロディと歌詞はどうやって乗せたんですか?

U:僕も知りたい(笑)HAYAMASA氏に音楽の神か、
鹿の怨霊かいずれかが憑いたとしか思えないや(笑)

Q:Ueさんは霊感がある方ですか?

U:ああ、霊感ね。僕は非科学的なことは一切信じないんだ。
そもそも「霊魂」なんて物が物理的に存在してそれが人間の
「脳」つまり脳内の「電気信号」に影響を与えると思うかい?

Q:いえ・・・・・・それは・・・

U:だろ?

Q:はい・・・・・

U:・・・・・・・・

Q:・・・・・・・・・・

U:・・・あ、、、すいませんムキになっちゃいまして

Q:・・・いえ、こちらこそ。。。今日はどうも有難うございました。。。

U:ハイ・・・・どうも・・・・・
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最終更新:2007年07月11日 12:14