涼宮ハルヒの百合@まとめwiki

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+「あれ、みくるちゃんじゃない?」 
+「あ、涼宮さん」 
+場所は近所の本屋さん。 
+お料理の本を買いに来た私は、目的の本を手に持ちレジに並ぼうとしたところで 
+同じようにレジに並ぶ涼宮さんと出会った。 
+その手には、『未来人は既にこの時代に来ている!』というタイトルの怪しげな本が握られていた。 
 
+
+お互いに会計を終わらせた私たちは、喫茶店でお茶をすることにした。 
+話題はもっぱら未来人のお話。 
+なんでも涼宮さんは『未来人は既にこの時代に来ている!』を少し立ち読みしただけで 
+とても気に入ったらしい。 
+「やっぱり未来人はいるのよ。間違いないわ!」 
+大きな瞳を輝かせて、涼宮さんは断言した。 
+確かに、間違いはないんですけど。 
+「あのー、涼宮さんはどうしてそんなに未来人に会いたいんですかあ?」 
+「そんなの決まってるじゃない! 面白いからよ!」 
+テーブル越しの私に、乗り出すように顔を近づけて話し始めた。 
+「だって、そうじゃない? 未来人よ! すごく珍しいわ!」 
+「で、でも未来人って普通の人じゃないですか?」 
+それは私が以前から疑問に思っていたことだった。 
+「宇宙人や超能力者は、その、私たちには出来ないようなすごいことをできると思うんです」 
+「それで?」 
+「で、でも未来人は、住んでる時代が違うだけの普通の人で、 
+会えてもすごくないかもしれないじゃないですか」 
+私は、彼女や彼とは違う。 
+ただ違った時代から来ただけのただの人で、向こうの時代じゃ珍しくもない普通の人。 
+もしも、正体が知られてしまったとき、真っ先に涼宮さんにいらないと言われるのは私じゃないか。 
+ずっと、そう思っていた。 
+
+涼宮さんは何も言わず、なにかを考えるような難しい顔をしていた。 
+時間にしては数秒の沈黙だけど、私にはすごく長いものに感じた。 
+やっぱり、未来人はいらないわね。そう言われるような気がして。 
+「みくるちゃん」 
+「ひゃ、ひゃい!?」 
+「やっぱり、未来人には一刻も早く会うべきよ!」 
+「へ?」 
+しかし涼宮さんが口にした言葉は、私の想像とは正反対だった。 
+「だって、普通の人ですよ?」 
+「普通の人が昔なんかに来たら、きっとすごく心細いじゃない? 
+だからこそ、我らSOS団が発見して仲良くなってあげないとね!」 
+涼宮さんの思いもよらぬ考えは、私には衝撃で、同時に、心の底から安心できるものだった。 
+私はいらなくない。 
+もしも正体が知られてしまっても、涼宮さんは私と一緒にいてくれるんだ。 
+それは私にとって、ずっと思い描いていたことで、ずっと不安なことだった。 
+「どうしたの? みくるちゃん、さっきからちょっと変よ」 
+だからだろうか、いつもより気が軽くて、とんでもない質問をしてしまったのは。 
+「あ、あの、もう一つ聞いていいですか?」 
+「なに? みくるちゃんになら何でも教えてあげるけど」 
+「私がもし、未来人だったら今よりもっと仲良くしてくれますか?」