昇降口にて
あの後もたびたび観茶に「朝、何故あんなところにとまっていたのか」と散々たずねられ、うんざりしていた俺は
「せーんぱい先輩、こんなところで何をしているんですか?」
といきなり場違いなくらい明るい声の到来に、俺は救われる思いになった。
「おう、知華じゃないか、どうした?」
だが、現実はそんなに甘くはなかったらしい。
といきなり場違いなくらい明るい声の到来に、俺は救われる思いになった。
「おう、知華じゃないか、どうした?」
だが、現実はそんなに甘くはなかったらしい。
知華は息を大きく吸うと、奔流の如きスピードで喋り倒してきた。
「先輩と観茶先輩との怪しい妖しい会話をさえぎってしまうのは断腸の思いではありますが、不肖知華、これだけはいわし
「先輩と観茶先輩との怪しい妖しい会話をさえぎってしまうのは断腸の思いではありますが、不肖知華、これだけはいわし
てください。先輩にはたくさんの可愛い子が近くにいるんです。それなのにBLに走ってしまうというのは先輩の性格を疑
いまs「オマエもそんなことを言うのか!!!」 ……耳がキンキンします~~冗談ですよー」
今話しかけてきた、ハイテンションのバカは科野 知華(しなの ちか)という1年後輩の奴だ。
こいつのテンションは俺が思うに、世界テンションランキング第2位の奴のテンションをブッちぎって、置いてけぼりにして
こいつのテンションは俺が思うに、世界テンションランキング第2位の奴のテンションをブッちぎって、置いてけぼりにして
しまうんじゃないか、と思うほどだ。しかも、こいつのトークは世界のあらゆるものを神速でブッちぎっていくほどの勢い
をもっている。
もし、早口のW杯があれば必ず優勝できると神に誓ってもいいくらいだ。
もし、早口のW杯があれば必ず優勝できると神に誓ってもいいくらいだ。
「はぁ。。。見た目は可愛いのにな・・・「本当ですか?♪」ハッ!」
俺は思いかけず、本音・・・じゃなかった、妄想を口にしてしまった。それにこのマシンガン女はご丁寧にも音符が最後に付き
そうなほどの声で反応し、
「きゃあー先輩にかわいいって言われましたーとっても嬉しいですー」
と、いかにも思ってませんよ、というようなさっきの声とは正反対な声で、棒読みにして返してきやがった。
と、いかにも思ってませんよ、というようなさっきの声とは正反対な声で、棒読みにして返してきやがった。
・・・・・・可愛いといっても性的な意味じゃないぞ?、、、、なんて冗談を返せるわけもなく、
「ちなみに、先輩が私のことをかわいいというときは大抵何か失礼な事を考えているときだと、乙女の本能が告げているん
ですが、先輩はそんな乙女の勘を見事に跳ね除けてしまうような、聖人君子であると私は信じでいますから!・・・・・・なんで
先輩は固まっているんですか~?」
こいつは何がそんなに面白いのか知らんが、やけににやけた顔で話してくる。
・・・・・・そうだ!こいつの話に俺が付き合う必要はない!!・・・・・・「さらば!」
・・・・・・・・・ニゲテルンジャナイゾ?ホントウダゾ?
「私の尊敬している先輩は人の話を最後まで聞かないなんてすばらしい人なんでしょうかさすがはBL職人ですこれならも
う観茶先輩にお嫁にだしてもかまいませんね!!」
知華は大声+口に手を添えて、言い切りやがった。
「・・・・・・・お願いだからその責めるような早口はやめてくれ。そしてこんなに人の通るようなところで、なんていう言葉を俺
「・・・・・・・お願いだからその責めるような早口はやめてくれ。そしてこんなに人の通るようなところで、なんていう言葉を俺
にかけやがりますか、押し倒すぞ?」
俺のニヒルな顔で脅してやったぜ、これならいくら奴でも太刀打ちはできま「きゃーこわいーおかされるー」
ふっ、さすが俺の声だ、あいつが棒読みで返させてくるほどの威力が・・・・・・・・・もういやだ~~~~~!!!!!!!
「冗談ですよ、先輩♪、さっさと教室に行きましょう~」「あっ、ああ、、、、」
「・・・・・・俺は無視か?」
「「茶でものんでろ(てください)!!!!!!」
第四部 完