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帰宅部

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
日本の多くの学校に存在している有名な部活動

部員数は一部の学校を除きほぼすべての学校で一番多いとされる部活、



運動が得意な者も、そうでない者も参加している部活動、



活動中は危険な誘惑も多い、しかし退部する者は少ない。



他の部活に所属していても掛持ちするものも多く、転部する者もいるほどだ。



学生なら誰であろうとも一度はその活動を見たことが・・・・



いや、参加したことがあるだろう。



その部の名は【 帰 宅 部 】である!



どの学校にも存在し、他の部活に入部しなければ強制入部、



登校したのであれば学校に泊まらない限り誰でも帰宅するだろう、



ゆえに学校に住んでいる者以外はその活動に参加することになる。



ほぼ全ての学生が帰宅活動の経験者なのだから、



その中で頂点を決める全国帰宅技術大会は全地区で必ず激戦が起こる。



数多の選手の夢を打ち砕きながら王座へたどり着く者が現れるまで、



その戦いは終わらない。



中学のころ私は野球部に所属していた、



とはいっても実際は一年の間だけ。



軽い気持ちで入部し他の部員のように熱心に練習したわけでもなく



ただ坦々と日常を過ごした。



当然上手くなるわけはなく、私は幽霊部員と化していた。



そんな怠惰な日々を過ぎしていた一年が終わり二年生へと進級した。



あいつらと出会ったのは四月ごろ、各部が部員勧誘に必死になってたころだ。



友人にとの会話中に突然現れたのだ。



つまらない授業も終わり皆で下駄箱から出たときのことだ



友人A 「いやぁ、今年の新入生は豊作ですなぁ。」



友人筋肉「確かに、美少年が多い!俺らの学年とは大違いだ」



友人眼鏡「美少年って・・・・・おまえ」



やはり筋肉族にはそっち系の人間が多いのだろうか?



私   「しかし部員勧誘の連中がウザイな」



友人筋肉「美少年が多いから張り切っているんだろう、うん」



友人A 「ああ、美少女が多いからな」



私   「張り切るのはいいんだが、ユニフォームは洗ったほうが
    いいと思う、柔道着とか矢部絵臭い」



友人眼鏡「剣道部とかも結構すごいぞ、あの面は着けたくないな」



私   「何で知ってるん?お前って剣道部だっけ?」



友人眼鏡「いや、バレー部だ。女子の隣で活動できるんだぞ、
    最高の環境だよ」



眼鏡はやはり変体が多いのだろうか?



私が世の眼鏡人達に失礼なことを考えていたとき



友人眼鏡「お前は何部だっけ?」



聞かれたくなかった事だった



   「元野球部今は・・・・今は帰宅部だよ」



がしっと何かに肩をつかまれた。え?誰だ?



「こんなところで何をしているんだ同士よ」



   「え、え?なに?同士?」



そこには、見たことのない制服を着たプチマッチョと



気弱そうな少女がいた。



  「さぁ部室へ行くぞ同士よ、練習がはじまる。
   体験入部の連中もいる、先輩の生き様を見せてやらねばならん!」



  「早く、しないと、また、部長に怒られますよ?」



はぁ?何を云ってるんだこいつらは、関わらない方がいいな



とぉおおおぉぉおお!



私の体が担ぎ上げられる、



  「さぁ、急ぐぞ同士!」



離せプチ野郎!



哀れな私はこの怪しげな連中に連行されてしまった。



心優しき友人たちは( ゚Д゚)ポカーンと口をあけながら見送ってくれた。




何だこいつら!と心の中で叫びながら抵抗しない私。



こんな意気地なしの私も好きだ、などと考えているうちに



目的地に着いたらしい、体が地面に下ろされる。



どうやら旧校舎の中の様だ。



プチ「さぁ、気合入れていくぞ!」



プチが教室の扉に手をかけた、



その扉の上にある看板にはこう書いてあった。



【帰宅部】と!




本当にあったのか!?帰宅部!



「ってそんな訳ねえ!」



こんな馬鹿な部があるはずがない。



「もしかして、部員の人じゃ、ないんですか?」



聡明な少女だ、私が発した一言だけで気づいてくれた。



「ぬう、またか!偽帰宅部員め!」



「最近、多い、ですよね」



「何だよ偽帰宅部って、何なんだよお前ら
あれか?SOS団系の連中か!?」



「違う、ハルヒは好きだがそれは違う」



SOS団の意味が通じてしまった。これはこれでいやなものだな。



「吾らは創立29年を迎えた由緒正しい帰宅部の部員だ。
お前は、帰宅部員だと名乗った、嘘だったとしても
真実にすればよい。帰宅部に入部してもらう。」



「強制かよ!何だよ帰宅部って、何する部なんだ?」



「そんなこともわからんのか!」



「あの、練習、見てもらえば、わかって貰えるかと」



「練習!帰宅部なのに!?帰宅するんじゃないのか?」



「無論帰宅する。帰宅する練習だ。」



「名に行ってるんだお前・・・・帰宅練習って」



馬鹿な子の集まりだろうか、練習しなきゃ帰宅できんのか?



「私、部長に、言ってきます。新入部員に、活動内容、
説明するって。」



少女が部屋の中に入る、部室の中には40人ほどの生徒が整列していた。



貴様は、我々と貧乳狂の間で今やついに戦いの弓を折り、平和と理解がもたらされることを望むか?



貴様がそれを望まないのならば「否」!



貴様がそれを望むなら「賛成」と言え!



「賛成」



我々は貧乳信者を蹂躙しその権利を奪うことを望んでいるか!?



「否」



我々は平和を望んでいる。



だが平和を望む声はかき消され、今だ絶え間なく続く戦乱の火は我らの安住の地を脅かしている。



私は自らに問う。



我らが平和を望んでいるのならば、平和を望まない輩はいったい誰かと。



泰平を望まず、和解を望まず、絶えず扇動し、不信の種をまかずにいないものは、いったい誰か!



「BL教だ!」



 Altere Schwester erwache aus deinem b壹n Traum!



BL豚どもに与える部屋など、お花畑にはない!



「賛成」



わたしは住人の勝利を信じるのみである!



諸君はわたしと共に、お花畑住民の窮極の全面勝利を信じるか?



「賛成」



もし必要とあらば、今日想像できる以上の全面的かつ徹底的なる戦いを諸君は望むか?



「賛成」



では、ここに神聖帰宅部の成立を宣言する!



我々はBLに屈しない!どのような犠牲を払ってでも!



Heil Blumengarten!



Heil Altere Schwester!



Sieg Heil! Sieg Heil! Sieg Heil!



何だこれ( ゚д゚ )?



教室にロッカーが置かれただけの部室



その教壇には部長と思われる人物が演説をしていた。



意味がわからん。



帰宅部の演説のはずなのだが、別の危険な香りがする。



「イカレテル」



どうやら危険な集団のようだ、深入りは危険だ



逆らうのも厳禁。まだ死にたくないからな。



少女はそんな危険思想集団の中を突っ切り



部長っぽいひとに何事か話している。



プチは集団の中に入っていってしまった。



部長がこちらをギロリと睨み少女に指示を出す。



少女がこちらに戻ってきた。



「今日は、忙しくて、ゆっくり、説明できないので、
見学、していて、くださいって、部長が」



普通だ、ふっつうの対応だ。



「あ、あと、私が、説明します。部活の」



かわいい!今までびびってよく見ていなかったが



少女は結構かわいい部類に入る。



私的にはお持ち帰りしたいぐらいの可愛さだ。



「え、えと、ついてきて下さい」



カルト教団に入信する者はこうやって騙されていくのか。



私はキャッチにつかまるアホな男のようについていく。




「あの、まだ、名前、言ってませんでしたよね、
私、日向 恵音って、いいます。」



「うん、よろしく日向さん。私の名前は美作 天」



「美作さん、じゃぁ、部活について、説明しますね」



いや別にしなくてもいいけど



「お願いします」



可愛いから聞いておこう。
「部活の内容は名前のとうり帰宅することです。
そのための練習をします。」



「ぐ、具体的にはどんな練習を?」



やっぱり帰宅することができない馬鹿な子の集まりなのだろうか?



「えと、帰宅途中の誘惑に負けないように、精神を鍛えたり」



カルト教団?



「イメージ帰宅練習やフル帰宅マラソンをしたり、
最終的には大会で優勝することを目指しています」



何その練習。



「てか、大会って?帰宅部の大会?」



「そうです。全国帰宅技術大会、知らないんですか?」



そんな不思議な大会は知らない、聞いたことがない。



「私テレビとか見ないから」



我ながら下手ないいわけだ、そんな変な大会テレビでは放送しないだろう。



「そうなんですか、今度の大会は見てくださいね
あ、でも入部したんだからテレビじゃなくて実際に見たほうが。
もしかしたら見るほうじゃなくて参加するほうかも」



参加はしないだろう、入部してないし



しかしテレビで放送しているとは



日本のメディアはやはり狂っている。



それとも私がずれているのか?
「美作さんが、ガンバッテくれたら
今年は、地区大会優勝、できるかもしれないですね」



「今年はっていつもは優勝してないの?」



妙にリアルだ、他の学校にも帰宅部があって



本当に大会があるのかもしれない。



「はい・・・毎年、一回戦か二回戦で、BL中学に、
あそこは強豪校ですから。」



帰宅部の強豪ってなんかなぁ。掃除や補習さぼって帰ってしまうのだろうか。



教員泣かせだ。



大体、帰宅の大会ってどうやって勝敗を決めるのだろう。



「あのさぁ、帰宅大会ってどうやって順位決めてるの?
やっぱりタイム?」



「えと、競技によって違うんですけど」



競技って、帰宅に種類があるのだろうか。



「個人帰宅競争は、家までの、距離とタイムを計算して
得点を競うんです。他にも、集団帰宅や帰宅技能競技等が、
でも、口で説明するより実際に参加するほうが、 わかりやすい、かも」



いや、ルールは参加しても説明してもらわなければわからないだろう。



でも、別に帰宅部にそこまで興味があるわけでもないので納得しておく。



「そうだね、じゃぁ君が練習するとこ見学させてよ」



「あ、私ですか?」



てか野郎の帰宅風景なぞ見せられても困る。参加もしたくない



「うん、日向さんが帰宅するの見学させて」



言い方変えると一緒に帰ろう



「ふぇ、私が帰るところをですかぁ。え、えと、後ろからこっそり 見学ですか?」



人はそれをストーキングと言う。



「いや、真横で、ついでに説明うけながら、君の家まで」



図々しい私、GJ



「あの、でも、今日は友達と帰る約束していて、えと」



残念、お断りか。



「友達と一緒でいいなら、その、帰宅練習、しましょうか」



おまけつきか



「本当に?」



「はい、あの友達を迎えに行きますので、待っていてください。」



ここで素直に待っていて帰宅部の野郎どもに捕まってはあれなので



「いや、ついていくよ。合流できないといけないし」



「では、教室まで、えと教室で待ち合わせているので」



おk



「日向さんて何組なの?」



私たちは話しながら教室へ向かった。



「えと、ここです。二年一組」



日向さんは教室の中に入る、と中から



「遅いぞぉ、恵音ぉ」



と聞きなれたいやな声がした。



「ん、なんで天がいるのさぁ」



「えと、お知り合いですか?」



そう知り合いだ。



「幼馴染だよ。殴りあうぐらい仲良しの」



そう、この馬鹿女と私は幼馴染、将来の約束を交わした仲。



この馬鹿の名前は加賀 杏子、



ちなみに約束とは、てめぇを殺すのは俺だ的な内容で



けして恋仲などではない



「お~い、無視すんなぁ」



杏子が立ち上がった、ガタンと椅子が音を立てる。



五月蝿いやつめ



「ちと黙ってろ、私は今忙しい」



「え……あ、うん」



大人しく椅子に座りなおす杏子。



この反応は逆に困るな。



「で、杏子とはどんな仲なんですか?日向さん」



困ったときは全力を持ってあたれ、それで如何し様もないときは



【あきらめろ、無かった事にしろ!】



それが祖父の遺言だ。



今回は全力は出していないがどうせ何もできないので無かった事にした



「杏子は、えと、私の王子様?」



は?王子様?なんとも古い表現、日向さんは古風だなぁ
古き良き時代を知っているのか、若いのにえらいねえ



「へぇ、じゃぁ日向さんがお姫様ですか」



日向さんの顔が真赤になる。



「わ、私はそんな……えと、そうじゃなくて杏子は、いつも
私を助けてくれるんです。物語の王子様のように」



「杏子が、いいところもあるんだな。大発見だ」



しかし、王子様という表現はどうなんだろう



「王子様みたいにって、馬に跨り疾風のように駆け
日向さんに群がる悪鬼どもを皆殺しにしたんですか?
杏子ならそんな感じでしょう?」



鮮血を全身に浴び、紅く染まった唇をゆがめる杏子
血の海の中、幾人もの命を奪った剣を手に、次の獲物を探し回る。
雨の日の子供のように、紅い水溜りを歩きその音を楽しむ。
カタンと、物陰から音がする。人がいる!人がいる!
哀れな犠牲者を見つけて、本当に楽しそうに笑っている。



こんな感じだろう、杏子王子。てかなんだ!王子って。



「そ、そうじゃなくて、困ってる時に助けてくれたり、
つらいときには優しく慰めてくれたり!王子様ってそんな人でしょ?」



日向さん、乙女チック回路搭載型なんですね。しかも旧式を搭載、データベースが旧い。



「まぁ、そんな人だろうね、王子様は」



「はい、そんな人、なんですよ。大路様は」



理解してもらえて嬉しいと日向さんは、はにかみながら微笑んだ。



「そろそろ、行こうか。王子様を待たせると悪いし」



杏子はジーと動かず私たちの不思議な会話を聞いていた。



「杏子って、律儀、ですよね」



はぁ、と杏子がため息をついた。



「あんたらの会話に入れなかっただけだよぅ、」



三人で外に出た
運動場では運動部が汗を流している。



「それでは、練習、始めましょうか」



一瞬何のことか分からなかった。そうか、帰宅部の練習か、正直忘れていた。
日向さんのインパクトが強すぎたせいだ。王子様だもんな。



「練習ってぇ?まさか帰宅部の?恵音まだあの変人集団抜けてないの?」



変人じゃないよと日向さんは言う、しかしあれはまごう事無き変人集団だ。
と言うよりも危険集団だ。お近づきになってはいけない類の連中だ。



「いやぁ、あれは変人の集まりだよ!いや、危険集団、犯罪者、テロリスト、ロリコン!
本当に抜けた方がイイって、何かあってからじゃ遅いんだよ!」



杏子が語気を強める。



こんな風になるのは珍しい、杏子は普段大人しいと言うか、やる気がないと言うか。



とにかく人前で周囲の視線を集めながらもそれをものともせずに危険ワードを叫ぶことは
普段の杏子は絶対にしない、まぁ普通の人はそんなことしない。



それだけ日向さんのことを思っているんだろう。



「ロリコンじゃ、ないです。どうして、わかってくれないんですか?」



日向さん、そこじゃないでしょう。



いや、ロリコンと言われるのは確かにつらいことだが。



もしかすると日向さんにとって変人集団だの危険だの言われるのは
たいしたことでは無いのかも知れない、だからロリコンの部分にだけ
反応したのだろう。



あの帰宅部ならば変人だと言われるのは日常茶飯事だろうから慣れているのだ。



ん?



「杏子、帰宅部のこと知ってるのか?」



私は今日まで帰宅部のことなんか知らなかったし今でも存在を疑っている。



「知ってるも何も、部活動の紹介やってただろぉ?」



何言ってるんだこいつ、って感じな目で私を見る。



本当にあるんだ帰宅部。



いやまだ信じられない、こいつら一緒になって私を馬鹿にしてるのかもしれないし。



手間のかかることをするものだ。部室に40人は集めてたし、皆暇なのか?



「紹介は寝てて聞いてなかったんだよ、それに普段何か聞いたりしないし
大会で活躍したとか、新記録出したとか、とにかく話題に上らない」



うん、本当に在るといけないから当たり障りの無い返事をする。



学校にある全部活を把握しているわけではないので自信が無いのだ。



以外に帰宅部が存在するのかもしれないし。



「可哀想だな、おまえ……」



何故か同情されました。



「帰宅部について何も聞かないなんてぇ、どれだけ友達少ないんだよぉ
ああ、ゴメン、もしかしていない?友達」



しかも失礼な内容でした。



「何でそうなるんだ。帰宅部のこと詳しくない奴は友達が少ない?
どうして。関係ないだろ?」



絶対関係ない、帰宅部の話など今日まで聞いたことが無いし。



友人筋肉も眼鏡もAもそんな話したことが無い。



「あの集団、よく問題起こしては校内の話題を独占してるぞ。
それを知らないって事はあまり人と話さないってことだろう?
つまりは帰宅部知らない=友達少ないって事に」



なりません。



よく問題を起こしてるって言ったが本当に聞いたことが……



「あのぅ、その、練習」

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