蝸牛基底膜の進行波説と興奮パターン

蝸牛基底膜の進行波説とは、ペケシーらが提唱した、内耳が、基底膜上に発生した進行波を元に音波を分析しているとする説。場所説の一つ。

蝸牛に対して振動が入力されると、基底膜上に進行波が生じる。この進行波は、基底部から始まり蝸牛頂に向かって進むが、この進行波の振幅はところまで増幅し続け最大振幅に達した後、急激に振幅が小さくなるという包絡線(エンベロープ)を描く。この包絡線を興奮パターンという。

最大振幅となる部位は、音の周波数によって高い周波数ほど基底部、低い周波数ほど蝸牛頂に近い場所になる。この反応部位によって内耳が周波数分析を行っているという説が進行波説である。

参考文献

  • 音響用語辞典 (コロナ社)
  • 聴覚と音響心理 (コロナ社)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2009年01月22日 14:26
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。