四話

つぐみ作の巨大ドミノをタギがうっかり崩壊させ、合掌。

福引で“古代遺跡オンペイラス”の旅行券を手に入れてきたタギ。
参加人数は5名まで。なんかかんやの末、キホ以外の5人で行くことに。

一人残るキホの元に京太が現れる。遺跡に何かしらの問題がある口ぶり。
『お前がちょっかいを出さなければ問題ない』というキホに、
京太は『望み薄いね』と返す。

遺跡にやってきた5人。ガイドに従って遺跡を巡る。
遺跡は迷路のようになっており、コース外には人食い植物オンペイラスも
生息しているため、ガイドから離れてはいけないと説明を受けるが、
京太のちょっかいでつぐみが隊列からはぐれてしまう。

一人京太と対峙するつぐみに京太が誘い出したオンペイラスが襲いかかるが、
間一髪のところでロンが乱入。身を挺してつぐみを庇う。
ついで乱入したタギの呪術でオンペイラスは炎上。京太は意味深な笑みを残して消える。

一安心と思いきや、オンペイラスの蔓に含まれた毒で倒れるロン。
このままでは命に係わると、ガイドの支持で事務室に運び込む。
事務室で解毒薬を貰おうとするが、その場にいたもう一人のガイドに止められる。

オンペイラスに襲われたのは誰かと問われ、答えるつぐみ。
オンペイラスは本来、穢れとされる半獣グリフォンから遺跡を守るために存在するものであり、
故にグリフォンのにおいにつられるのだと説明され愕然とする。
実際につぐみを襲ったオンペイラスは京太が誘い出したものだったが、
つぐみがグリフォンであるのは事実だった。しかも未だ差別意識が根強く残るウサギ族。

『化け物などに貴重な薬はやれない』差別意識をあらわにするガイドに詩乃がきれる。
――グリフォンが何なの?それの何がいけないの?
――つぐみはこんなに良い子なのに、勝手なことを言わないで
くだらないレッテル貼って人一人見殺しにするならあんたの方が化け物だと
怒鳴り付ける詩乃にガイドは押し黙る。

詩乃の言葉に感謝するつぐみ。
そこに京太が現れ、唯一の解毒薬のビンを割ってしまう。

ロンを助けるためには原料である薬草を取ってこなければならないが、
薬草は遺跡の中心部にしか生えておらず、人の足では間に合うかどうか分からない。
その状況に、自分の境遇を受け入れたつぐみは俊足である本来の姿にさらして中心部に向かう。

つぐみが中心部に着くと京太が待ち受けていた。
しかし意外にも京太は何もせず、逆に薬草を差し出して
『つぐみの強運と心の強さにご褒美だ』と言い置き、消えてしまう。
首を傾げながらも駆け戻るつぐみ。無事ロンは回復し、一行はキホ亭に戻る。




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最終更新:2009年09月17日 23:18