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多くの場合、問題は人にあるのではなく、システムにある。たとえ善い人でも悪いシステムの中におけば、悪い結果が出るだろう。


 ミサイルの官制システムのように機械的なものであれ、樹木といった生命システムであれ、企業のような社会システムであれ、あらゆるシステムに共通するものこそ「相互依存性」なのである。とはいえ、システムの特定の機能やある部分が改善されたり、効率化されたりしても、必ずしもシステム全体がよくなるわけではない。実際、部分の改善によって、そのシステムそのものに欠陥が生じたり、あるいは破壊されたりする場合すらある。逆に、全体を強化するための最善手が、ある特定の部分の機能低下を招く場合がある。
 システムにおいて重要なのは、全体の動きである。それは、システム全体の成長、バランス、調整、統合の結果であって、部分の効率をテクニカルに向上させた結果ではないのである。


 ケインズの理論は、要するにこう言っている。経済活動をコントロールする要因は、経済的には不合理なもの、すなわち心理的要因である。したがって、それらの要因自体を経済的なメカニズムによってコントロールしなければならない。しかし、ここに言う「したがって」は、理由を表す言葉ではない。信念を表す言葉でさえない。それは魔法の「したがって」である。
 明らかに不合理なものが、機械的な手段によってコントロールできるとするこの考えこそ、あらゆる魔法のシステムに共通するものである。


... More Sophisticated discoveries have made it clear that
in a complex system the next stage is dependent on the current
configuration of the whole, which in turn may depend on
subtle minutiae in the history of the previous wholes, so 
"trace-like" that there is no way to predict the path of
the emerging system accurately ahead of time.


 自由に機能するシステムは、単なる要求条件の集合ではないことが明らかになりました。むしろ、システム内部で発生する力に対して自らバランスを保つ自己言及的なシステムに関係しているのであって、私たちが抽出したような独断的な要求の集合に関係しているのではないのです。これには困りました。というのは当時、すべてのものは最終目標に基づいているという考えが広く一般的なものだったからです。要求についての分析は、目標先決型のオペレーション・リサーチとまったく同じようなものでした。チケット・ブースについては、目標を設定してそれをもとに正しい分析をすることができなかったのです。さらに、システムそのものの内部からリアリティが発生して、そのリアリティに安定と不安定の間で揺れ動いているような外形を与えられるかどうかが最大の問題でした。私が最も悩んだのは、その点です。
 妥協案としては、目標にいくつか条件をつけることも考えられるでしょうが、私はそれでは満足しませんでした。ここにはきっと根本的な何かが潜んでいるはずです。任意に決められる目標と、任意には決められないシステムがあるのです。このようなシステムは、目標が定まっているときよりも、多くのことを語りかけてきます。私の分析のどこかに無理があり、要求のプログラムが正しいものになっていなかったのです。システムそのもののリアリティに直面しているような感覚とでも言うのでしょうか、その感覚によってシステムの成否が左右されるのです。これはデザイナーや、要求を分析している人々の独断的行為では達成できないものです。システム自らが語る要求の声に耳を傾けなければいけないのです。」


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