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[...] 変化は、必ず相反する二つの力をともなっている。たとえば、だれもが変化を望むのと同時に、変化も恐れてもいる。そして、変化を恐れる気持よりも、変化を望む気持ちの方が強く働くためには、恵まれた状況が必要となるのである。経済的に裕福なひとやいい組織に属するひとなど、状況的に恵まれた人間は確かに存在している。だが、問題を明確にするために敢えて述べるのだが、ドラッカーの経営管理原則は、大部分のアフリカ系アメリカ人には適用できないのだ。なぜなら、彼らの置かれた状況は、心理的学的な意味で決して恵まれているとは言えないからだ。アフリカ系アメリカ人が精神的にも経済的にも恵まれた生活環境を獲得できれば、すでに述べたように、成長へ向かう力が作用しはじめることだろう。ドラッカーはいっさい触れていないが、このような問題があることを肝に銘じておく必要がある。自分たちが、恵まれた優雅な生活を送っていることを忘れると、状況が変化した際に、現実的で柔軟な対応を取れなくなってしまう。それわれは、この先も絶えず変化する社会の中で生きていかなければならないのだ。いまのところ状況は恵まれている。したがって、いい状況ではいい管理原則を適用することができる。だが、明日になれば状況が悪化しているかもしれない。悪化してもなお、いい状況でしか効果を発揮しない「いい管理原則」に固執するとすれば、それは自殺行為である。どんな状況になろうとも「いい管理原則」なら永遠に有効だ、などと考えてはならない。