まず第一に、未来を予測しようとしても無駄だからである。人間にできることではない。未知なものや不確実なものは、コンピュータが絵解きしてくれるなどという考えは、あまり賢いとは言えない。予測に関わる最大の問題の1つは、そもそも的中率の高い最も優れた予測家が予測さえしようとしないことのほうが、実際に予測したことよりも常に重要であるという事実である。

未来学者は、予測したことがどれだけ実現したかによって的中率を測る。彼らは、実現された重要なもののなかで、自分が予測さえしなかったものがどれだけあるかはけっして数えない。

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最終更新:2008年04月03日 21:23