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2部

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

20時12分
VIP警察署
2F パソコン室


カタカタカタカタ・・・

2人の警官がパソコンを触っていた。

ミフ(警官「レストランに行かせたあいつら・・・戻ってこないわね」

ゲンゾウ(警官「・・・恐らくやられたな」

ガタンッ

突如部屋全体の電気が落ちた。

ミフ(警官「あっ!!・・・電源が」







ゲンゾウ(警官「う~んブレーカーが落ちたようだな、俺が見てこよう」


キィィイィ

正面のドアを開ける音がした。


('A`)(ハッカー「おーい!!誰かいるのか!!?」


バータ(警備員「誰もいねーな・・・電気すらついてねぇ・・・」


ゲンゾウ(警官「誰か来たようだな、ついでに見てくる」

ミフ(警官「早く帰ってきてよ。ゾンビに襲われたら怖いから」






VIP警察署
1F ホール


バータ(警備員「もしかしたらここもすでにゾンビに・・・」

('A`)(ハッカー「嫌なこというなよ」

すると一人の警官がこっちへやってきた。

バータ(警備員「ふぅ・・・いたな」


ゲンゾウ(警官「大丈夫か!?処置室へ連れて行こう」

バータに肩を貸す。





( ^ω^)(ニート「ふぅ・・・ちょっと気が抜けたお・・・」

内藤は尻餅をついて倒れた。


('A`)(ハッカー「これからだぜ、内藤」

( ^ω^)(ニート「・・・え?何が?ゾンビかお?」


('A`)(ハッカー「駆除方法さ」

( ^ω^)(ニート「駆除方法?」

( ^ω^)(ニート「ウィルスの駆除方法?そんなのわかるのかお?」




('A`)(ハッカー「お前、さっきウィルスの話覚えてるか?」

( ^ω^)(ニート「?」

('A`)(ハッカー「(やっぱり・・・)」

('A`)(ハッカー「『ネットで「ウィルスをばら撒く」と宣言した奴』のことだよ」

( ^ω^)(ニート「あ!思い出したお!レストランの時の」

('A`)(ハッカー「そう、恐らくこの生物災害はそいつがばら撒いたものだとして間違いない

そしてそいつはウィルスをネットオークションから手に入れた

ならばこのウィルスを売りさばいた「製作者」がいるってことだ

自分が感染した時の保険に駆除方法は用意しているはず・・・ないわけがない」




('A`)(ハッカー「そんでそいつから駆除方法がわかれば・・・」

( ^ω^)(ニート「え?でもそんな都合よく教えてくれるのかお?」

('A`)(ハッカー「いざとなればどうにでも聞きだせる方法はあるさ」


( ^ω^)(ニート「(うっうわ・・・この人怖いお・・・)」

( ^ω^)(ニート「でも・・・電話番号は?」

('A`)(ハッカー「わからないな

だが「製作者」はHPを持っていたはず

そこから奴のパソコンに侵入して情報を根こそぎもらう手もある

自ら駆除方法をうpしてる可能性もあるしな」




('A`)(ハッカー「今からパソコン室へ向かうが・・・どうだ内藤?」

( ^ω^)(ニート「すまん、ちょっと休ませて欲しいお」

('A`)(ハッカー「そうか・・・」

ドグオは階段を登っていった。

足に巻いてある包帯に血を滲ませながら・・・


( ^ω^)(ニート「・・・・」





20時19分
VIP警察署
1F 会議室(仮避難所


エール(主婦「ほーら口からヨダレがでてるわよ」

インク(子供「だーだー」

ジム(地下鉄職員「ほんとこれからどーするんだよ」

ケビン(警官「知らねーよクソッタレ」


ダンッ!!

チャーリー(会社員「レンとジミーが死んだだと!!?」

・・・辺りは静まり返った。





チャーリー(会社員「ウソをつくのもたいがいにしねーか?おいコラ」

( ^ω^)(ニート「本当だお」


インク(子供「えーんえーん」

エール(主婦「ちょっとー、静かにしてもらえませんか?」

チャーリー(会社員「女子は黙ってろ!!!」


ケビン(警官「おい、轟じゃねーんだから静かにしようぜ」


( ^ω^)(ニート「辛いかもしれんが、あんたにとって知るべきことだお」




チャーリー(会社員「ちょっとトイレに行かせてくれ・・・」

彼は部屋を出て行った。


ジム(地下鉄職員「へーいおチビちゃーん」

インク(子供「あははは」

ケビン(警官「ジム」

ジム(地下鉄職員「?」


ケビン(警官「キモい」



(;゚;ж;゚; )(学生「なぁあんた」


( ^ω^)(ニート「なんだお?」

(;゚;ж;゚; )(学生「どうなってんだよ。この町」

( ^ω^)(ニート「生物災害だお」

(;゚;ж;゚; )(学生「い、いや、そんなことはわかってるけれども」

( ^ω^)(ニート「じゃあなんだお?」

(;゚;ж;゚; )(学生「もっとウィルスの特性とかさ」

( ^ω^)(ニート「自分でググれお」









VIP警察署


1967年に建築。
随分昔からある警察署。
「住み心地のよい町作りを」がモットーである。






避難所にいるメンバー

・インク(子供・エール(主婦
・ジム(地下鉄職員・チャーリー(会社員
・内藤(ニート・ドグオ(ハッカー
・ケイト(ハッカー・カント(記者
・(;゚;ж;゚; )(学生 ・エキサイト(警備員
・カール(会社員・アル(老人・バータ(警備員

計12人


警官
・ケビン(警官
・ミフ(警官
・ゲンゾウ(警官
・バック(警官






20時26分
2F パソコン室


('A`)(ハッカー「あ」

ミフ(警官「?・・・どうしました?」

('A`)(ハッカー「えーっとパソコン使えるかな?」

ミフ(警官「今ちょっと電源が落ちてますので警官のゲンゾウが電力を戻しに」

('A`)(ハッカー「(ゲンゾウ?ホールへ来た奴か・・・)」

('A`)(ハッカー「バッテリーなら持ってるので」

ドグオはそう言ってパソコンを改造し始めた。

ミフ(警官「(その手のプロなのね・・・)」



('A`)(ハッカー「80Wに変えてと・・・」

PCに電源が入った。

ミフ(警官「あっすごーい」

('A`)(ハッカー「(2時間までしかもたないからな、いそいでやらなければ・・・)」


カタカタカタ・・・

ものすごい速さでPCを触り始めた。

ミフ(警官「(すごい、何をやってるのか全然わからない・・・)」

('A`)(ハッカー「(あったぞ・・・『製作者』のサイト!)」




見た限り、『駆除方法』に関するリンクは見られない。

('A`)(ハッカー「(仕方ないな・・・侵入するか・・・)」


そんな時、ページ下部に

『このサイトのどこかに「駆除方法」に関する情報のページがあります。必要とあらば探してみてください』


('A`)(ハッカー「!!?」

モララー(警官「何ぃ・・・『このサイトのどこかに・・・』?」

('A`)(ハッカー「(うpしてたか・・・ならば)」

ガシャァン





突如、後方からガラスの割れる音がした。

('A`)(ハッカー「うわっ!!」

激しくビビった。


モララー(警官「見てきます・・・」

彼女は一歩一歩身長に足を進めた。

暗いため、様子がまったくわからない。

ピチャ、ピチャ、ピチャ、ピチャ・・・


('A`)(ハッカー「な・・・何だ?」




何かの足音のようだ。

どちらかというと爬虫類に近い・・・

('A`)(ハッカー「(爬虫類の動物の足音にしちゃあ大きすぎる・・・

それにこれは二足歩行の音だ・・・)」


?「キィィァアァッ!!!」

ピチャピチャピチャピチャ

足音の速さが上がった。

('A`)(ハッカー「これはあきらかに走ってる音だぞ!!!

気をつけろ!!!」






ミフ(警官「え?」

そんな時、突如ミフの目の前を何かの影が通った。

ミフ(警官「きゃ」


('A`)(ハッカー「パソコンの灯りで見えたが・・・何だありゃ・・・」

ミフ(警官「そ・・・そうですか!どんな?
      痛ッ!」

手で触れると頬からは血がでていた。


ミフ(警官「(まさか・・・今ので?)」



('A`)(ハッカー「一瞬だからあまり見えなかったが・・・

緑色で猫背の奇妙な生物だ

手からは大きな爪が生えている」


ミフ(警官「じ・・・十分わかりました・・・化け物だと・・・

      ともかく1F逃げましょう!」


('A`)(ハッカー「わかった」




20時24分
VIP警察署
1F 会議室(仮避難所

ダァン
ダァン

2Fから幾度となく発砲音が聞こえる。

ケビン(警官「誰だ?上でドンパチやってる奴は」


( ^ω^)(ニート「(二階って確か・・・)」

内藤は血相を変えて扉から出て行った。

ケビン(警官「俺らも行くか?」

ジム(地下鉄職員「おーけ-」




20時25分
VIP警察署
2F 廊下


カチッカチッ

ミフ(警官「弾を補充しないと!」

('A`)(ハッカー「そんな暇ねぇ!早く来い!」


異形の生物は平然と動き回っている。

それなりに打撃は与えたはずだが・・・





化け物「キィィィィァァアッ!!!」

化け物は頭上高く飛び上がった。

ミフ(警官「キャアッ!」


とその瞬間、何か大きな物体が後ろから飛んできた。

('A`)(ハッカー「し・・・消火器?」

ゴッ

それは化け物の頭にクリーンヒットした。




化け物「ガッ」

アッパーを食わされたボクサーのように吹き飛んだ。

ミフ(警官「あ・・・」

('A`)(ハッカー「誰だ!?」

とっさに後ろを振り向く。


( ^ω^)(ニート「俺だお」

見えたのはいつも見慣れている親友であった。




( ^ω^)(ニート「銃なかったからかわりに消火器使ったおwテヘヘw」

ずいぶんと軽く言っているが、本来並みの人間がこんな芸当できるわけがない。


('A`)(ハッカー「すまん、ちょっと来てくれ」

( ^ω^)(ニート「?」


('A`)(ハッカー「ウィルスの駆除方法がわかるかもしれないんだ」



20時27分
VIP警察署
2F パソコン室


( ^ω^)(ニート「あー本当だお、『このサイトのどこかに「駆除方法」に関する情報のページがあります。』って」

( ^ω^)(ニート「隠しページってやつかお?なつかしいお・・・うふふ」


('A`)(ハッカー「そんなことをする必要はないさ」

('A`)(ハッカー「サーバーに侵入してデータを全部かき出せばいい」


( ^ω^)(ニート「えええええ!!?」




ところが、あるのは何の変哲もないただクソページばかり。
駆除のデータなど微塵も見つからなかった。

('A`)(ハッカー「どういうことだ・・・」

さすがのドグオも不安を隠せない。

( ^ω^)(ニート「やっぱり普通に探した方が・・・」

('A`)(ハッカー「サーバーにないもんをどうやって・・・あ」


外部リンクを忘れていた・・・



('A`)(ハッカー「Tabキー・・・Tabキー・・・Tabキー・・・」

( ^ω^)(ニート「あっこれじゃないかお?」

それはあきらかに奇妙な部分からリンクしていた。

カチッ

リンクを開いた途端、動画を読み込み始めた。


('A`)(ハッカー「動画だったのか・・・てっきりHTMLファイルかと・・・」




読み込みが100%になった。

( ^ω^)(ニート「始まるお」


カチッ

ドグオが再生を止めた。

( ^ω^)(ニート「どうしたお?」

('A`)(ハッカー「この警察署にいるメンバー全員を呼んできてくれないか?できればみんなに見せたい」


ケビン(警官「もう来てるから」



20時40分
VIP警察署
2F パソコン室


パソコン室に全員集めた。

チャーリー(会社員「いったい何を見せようってんだ?」

ジム(地下鉄職員「映画でも流すの?」


('A`)(ハッカー「警官達・・・帰ってこないな・・・スクリーンの準備終わったのに」

( ^ω^)(ニート「もう見ちゃおうおww待ってられないおww」

('A`)(ハッカー「(なんだこの上映会的なノリは)」




('A`)(ハッカー「そうだな・・・バッテリー切らしたら元も子もないもんな」

カチッ

再生を始めた。

ジム(地下鉄職員「始まった」


でてきたのは椅子に座った3人の大学生だった。
顔は布で隠しており、背景も真っ白なカーテンで覆われている。

----映像----
学生A「この動画を撮影した理由は他でもなく『罪悪感』からのものだ」




学生A「住所は後にでも教える。殺しに来ても構わない」

学生C「この動画は簡単に言えば『サバイバルマニュアル』。君達にとって重大な救い手となるだろう」

学生B「では生物災害の原因であるそのウィルスについて語ろう」

学生B「そのウィルスの名称はt-ウィルス」

学生A「始めは軽い実験のつもりで創ったものだった」

学生A「『感染者が自らウィルスをばら撒く』。そうすれば空気感染よりも効力の高いウィルスが生まれるのでは?と」


学生A「だが、それは常識すら超えた成功を見せてしまったわけだ」



学生A「では、ウィルス駆除方法を教えよう」


('A`)(ハッカー「・・・ゴクッ」

( ^ω^)(ニート「・・・ゴクッ」

固唾を飲む。

----映像----
学生C「駆除方法は



今のところない




('A`)(ハッカー「・・・」

今、『ない』と言ったのか?

いや、そんなわけは・・・


バータ(警備員「・・・考えて見ればそうだ

ワクチンってのは感染する前にうつもんなんだよ!

なってからじゃ遅いんだ!!」


ジム(地下鉄職員「え?え?マジで?」





( ^ω^)(ニート「待てお、まだ終わってないお」

('A`)(ハッカー「?」

----映像----
学生B「だが、抗生剤ならある」

学生A「t-ウィルスにだけ聞く特殊な抗生剤の生成方法だ」


学生A「本来なら4時間ほどで症状が現れるのだが、これなら一ヶ月、いや5年はもつことができる」


ケビン(警官「ほぉ~、いける口じゃねぇえか」

('A`)(ハッカー「おお!」



----映像----
学生C「生成方法は」


('A`)(ハッカー「・・・ゴクッ」

( ^ω^)(ニート「・・・ゴクッ」

固唾を飲む。


----映像----
学生C「今のところない」





----映像----
学生C「すまん、冗談だ。ガッハッハw」


('A`)(ハッカー「(こういう時に・・・)」


----映像----
学生A「生成方法はペニシリンにスズメバチの毒である『アミン類,低分子ペプチド,酵素類』を調合することだ

どんな成分かはググれ」

学生C「副作用等も確認済みだ。量さえ間違えなければ危険ではない。」




('A`)(ハッカー「ペニシリンはVIP病院から取るとして・・・スズメバチの毒は?」

( ^ω^)(ニート「だからまだ映像は終わってないおって」

('~`)(ハッカー「・・・」

ドグオはしぶしぶ黙った。

----映像----
学生B「ではt-ウィルスの


カチッ

誰かが動画を止めた。




ケイト(ハッカー「その必要はない、この町には専用の研究所がある」


ジム(地下鉄職員「マジで?」

('A`)(ハッカー「?・・・なんでそんなこと知ってるんだ?」


ケイト(ハッカー「あんたまさかハッカーで有名なドグオ?」

('A`)(ハッカー「そ・・・そうだが」

ケイト(ハッカー「俺は  VIP町5丁目33番地  だよ?ん?」



('A`)(ハッカー「VIP町5丁目33番地・・・あっ!」

そう、ウィルスをばら撒くとネットで宣言した・・・


('A`)(ハッカー「お前か!ウィルスをばら撒いたのは!」


ケイト(ハッカー「そうだよ?何か?」

('A`)(ハッカー「ぶっ殺してやる」



ダァンッ!

重い銃声が室内に鳴り響いた。

('A`)(ハッカー「なんでウィルスを流した!!」

ケイト(ハッカー「怖いことするなよ・・・発砲だなんて・・・当たったらどうするんだい?」


('A`)(ハッカー「なんでウィルスを流したって聞いてるんだ!!」

(;^ω^)(ニート「とりあえず落ち着けお!」


内藤はドグオを押さえ込んだ。




ケイト(ハッカー「理由か・・・正直この町嫌いだったんだよな~だからかな~」

チャーリー(会社員「ふざけんな・・・じゃあレンとジミーはどうなるんだよ!無駄死か!!?」

ジム(地下鉄職員「こいつばら撒いたくせに生きてるっていうのがいかんな」


ケイト(ハッカー「言っとくぜ



誰一人助からねぇ





ケイト(ハッカー「みんな死んでGAMEOVERよォ

ウヒヒヒヒヒヒヒヒ」


チャーリー(会社員「クソ・・・キチガイか・・・・」

バータ(警備員「誰かこいつを追い出してくれ」


( ^ω^)(ニート「その研究所はどこだお?」

ケイト(ハッカー「知らないおw」


( ^ω^)(ニート「その研究所はどこだお!!」





額を寄せ、脅迫するように言った。

ケイト(ハッカー「た・・・確かこの動画の後の方に住所が」

( ^ω^)(ニート「・・・そうかお」


内藤はケイトを蹴り飛ばし、パソコン室から追い出した。


バータ(警備員「コマとばすか?」

( ^ω^)(ニート「いや、じっくり見ていこうお」



----映像----
学生B「ではt-ウィルスの効力ついて話そう」


学生A「くれぐれも言っておくが、効力のパターンは無限大だ」

学生A「突然変異などいくらでもおこる、環境しだいでな」


学生A「だが、基本的になる生物は〝3種類〟だ」


ジム(地下鉄職員「三種類?」






----映像----
学生B「一つ目は『食人化』」

学生A「すでにご存知だろうが、症状は主に『皮膚の壊死』、『知能の低下』、『食欲の激化』

学生A「一般的な症状だ。大半の人間はまずこれになる」


学生A「次に第二のパターン、『狩人化』」


ジム(地下鉄職員「おお」

----映像----
学生A「ゾンビがより『戦闘用』へと変異したものだ」



学生A「『猫背』、『皮膚の著しい変色』、『耳の消滅』、『爪の刃物化』が基本的な症状」


('A`)(ハッカー「(さっき襲ってきた化け物か・・・)」

----映像----
学生A「機動性も上がり、『爪の鋭利化』によって武器を手に入れている」

学生C「ヘタをすれば首を取られることも・・・」


チャーリー(会社員「おっかないバケモンだな」

----映像----
学生A「だがゾンビがそれになる確率は研究上、百分の一」

学生A「したがって集団で現れることはまずない」


学生C「注意して対処すれば大丈夫だろう」






学生A「そして第三のパターン、『暴君化』

学生A「こいつに対しては注意しなくていいと思う」


学生A「なぜなら確立は、一億分の一」

学生A「ごくわずかな遺伝子配列の生物にしか発生しない」


学生C「実のところ、我々も実験においてその生物の発見はできなかった」

学生C「あくまで計算上のものでしかない」




ジム(地下鉄職員「ほぉ」

----映像----
学生A「だが計算上、発生すれば恐ろしい力をもつ」

学生A「『筋力の劇的な増強』、『知能の強化』など・・・」

学生C「だが、発生の確立は宝くじを当てるようなもの」


学生C「心配する必要はないだろう」

学生B「今のとこ・・・

ダァン!!
ダァン!!

!?突如銃声が聞こえた。

チャーリー(会社員「なんだ!!?今のも動画の音か!!?」

バータ(警備員「いや、下から聞こえてきたぞ」


('A`)(ハッカー「(やっぱりそうか・・・)」



名称:狩人(別名ハンター)
形容:爬虫類に近い皮膚、猫背、長いつめ
動き:かなり速い
力:人間より少し強い、シャッターくらいなら簡単に潰せる。
補足:t-ウィルスの二次変化。
ゾンビがたまに変異する。

名称:暴君(別名タイラント)
形容:不明
動き:かなり速いらしい
力:壁程度なら簡単に壊せる
補足:一億分の一の特殊な配列の人間のみが変異する
力、及び頭脳は異常なほど上昇する。












21時02分
VIP警察署
B1F 電力室


近くに置いてあった懐中電灯であたりを見渡す。

('A`)(ハッカー「誰かいないのか!?」

( ^ω^)(ニート「あれ?誰もいないお」


バチッ
バチッ

これはあきらかにショートしている音・・・




('A`)(ハッカー「うわっ!」

( ^ω^)(ニート「?・・・うわっ!」


警官が感電して息絶えていた。

下に水が垂れており、ゾンビが7、8体ほど倒れている。


('A`)(ハッカー「あの警官達(ゲンゾウ、ミフ等)じゃないようだが」

( ^ω^)(ニート「つまり・・・これはゾンビを感電して倒すために・・・」



('A`)(ハッカー「署内のブレーカーが落ちたのはこれが原因だな」

( ^ω^)(ニート「それじゃあ警官達(ゲンゾウ、ミフ等)はどこへ行ったんだお?」


('A`)(ハッカー「さっき下へ行くって言ってたが・・・もしかしたら」


ダァン!!

またしても重い銃声が聞こえた。


('A`)(ハッカー「この音の大きさ・・・やはりこの階のどこかだ!」



('A`)(ハッカー「どこだ!!どこにいる!!」

必死に叫ぶが、何の反応もない。

( ^ω^)(ニート「ちょっと黙れ、耳をすませお」


ピチャピチャピチャピチャ・・・


('A`)(ハッカー「この足音は・・・狩人か」

( ^ω^)(ニート「動画で言ってたやつかお?」




懐中電灯であたりを見回す。

だが、そんな化け物は一体もいない。

('A`)(ハッカー「いないな・・・音は?」

耳を澄まそうとしたその時


ミフ(警官「逃げてください!」


('A`)(ハッカー「・・・!!?」




目の前の懐中電灯にもう一つ人影が映った!

何かが内藤の上空に飛び上がっている!


( ^ω^)(ニート「うわぁあっ!!」

('A`)(ハッカー「内藤!」


急いで内藤に懐中電灯を向ける。



狩人「キィィィイイッ!」

異形の生物が内藤を押し倒す。


(;^ω^)(ニート「グギギギギギ」


('A`)(ハッカー「この化け物!」

狩人に銃を向ける。

(;^ω^)(ニート「だ、大丈夫だお!」




グギッ!

内藤は化け物の首をへし折った。


狩人「ァガッ!」

化け物はその場に倒れこんだ。

(;^ω^)(ニート「ふぅ・・・」

内藤はゆっくりと立ち上がった。




('A`)(ハッカー「(・・・すげーな)」

(;^ω^)(ニート「警官(ゲンゾウ、モララー等)は?」


モララー(警官「ここです」

懐中電灯を向ける。


('A`)(ハッカー「なっ・・・大丈夫か?」

ミフは大量の血を流して横たわっていた。
かなり重傷のようだ。

もう一人倒れている警官が見える。ゲンゾウだろうか?


モララー(警官「ハァ・・・ハァ・・・かなり化け物に切られました・・・」

('A`)(ハッカー「これはひどい、もう一人(ゲンゾウ)の方は?」

モララー(警官「ハァ・・・ハァ・・・首をやられています、息はないようです。」




('A`)(ハッカー「そうか、肩を貸そう」

('A`)(ハッカー「よいしょっ」

ミフをかつぐ


( ^ω^)(ニート「水浸しの電力はどうするお?」

('A`)(ハッカー「無理だな、ヘタに触ったら俺達まで感電するぞ」


( ^ω^)(ニート「拭いても無駄だろうね・・・予備電源は?」


ミフ(警官「あります・・・が少々複雑で」

('A`)(ハッカー「ほぉ・・・可能か?」

ミフ(警官「恐らく、これが予備電源の設定方法です」

説明書のような紙をドグオに渡した。


('A`)(ハッカー「なるほど・・・こりゃあ複雑だ・・・」




ミフ(警官「当初はゲンゾウ部長と予備電源を動かすつもりでしたが・・・このありさまでは・・・」

('A`)(ハッカー「まぁ・・・バッテリーもアレだしな、やらなくても・・・」


ヴォオァァアァァゥアアァッ!!!


('A`)(ハッカー「・・・!?」

( ^ω^)(ニート「・・・・」

突然、ドス黒い雄たけびが室内に響き渡った。

('A`)(ハッカー「な・・・なんだ?また狩人か?」


( ^ω^)(ニート「違うんじゃないかお?」

('A`)(ハッカー「内藤・・・後ろを見ろ、俺は前を見る」

( ^ω^)(ニート「おK」


背中を合わせてゆっくりと進み始めた。



('A`)(ハッカー「確か・・・Tウィルスは3種の効力があると言っていたな」

('A`)(ハッカー「『食人化』と『狩人化』と『暴君化』」


( ^ω^)(ニート「先ほどの雄たけびの主は暴君とでもいうのかお?」

('A`)(ハッカー「まぁ・・・一億分の1だもんな」


( ^ω^)(ニート「ウィルスの進化は無限だとも言っていたし・・・新種かもしれないお」

('A`)(ハッカー「そう・・・だよな・・・」


そうこうしているうちに階段のところまで着いてしまった。

まったく気配すらない。


この階ではないのだろうか?

('A`)(ハッカー「銃声や叫び声が聞こえていないことから避難民を襲ったりはしてなさそうだが」




('A`)(ハッカー「まぁ・・・動画を全て見て終わったら住所の所へ向かおう

とりあえず戻ろうか」


ミフ(警官「あ・・・ああ・・・」

('A`)(ハッカー「どうした?」

ドグオは後ろを振り向いた。


('A`)(ハッカー「!!」

そこには奇怪な生物がいた。


皮膚は全て剥け、真っ赤。
服は着ていない。

腕が六つも存在しており
目は醜く潰れている。

口をポカンと開けており
耳などはない。




('A`)(ハッカー「(声の主はこいつか!!?」


六つ手「ヴァァア・・・・」

ゾンビとは少し違う腐乱臭がする。
硫黄が少し混ざっているような・・・


( ^ω^)(ニート「よし、じゃあ戦うお」

('A`)(ハッカー「バカッ!死ぬぞッ!」

内藤を力強く引っ張った。

( ^ω^)(ニート「大丈夫だって」

('A`)(ハッカー「おわっ!」


内藤はさらに強い力でドグオをひっぱり返した。




('A`)(ハッカー「(な・・・なんちゅう力だ・・・)」

( ^ω^)(ニート「おまいはその警官かついで2Fへ行けお」


('A`)(ハッカー「あ、ああ・・・」

階段を上っていく。

('A`)(ハッカー「内藤!?」

( ^ω^)(ニート「ん?」

('A`)(ハッカー「本当に大丈夫なんだな!?」

( ^ω^)(ニート「まかせろお!」


('A`)(ハッカー「危険なら逃げてこいよ!!」

ドグオはモララーをかついで再び階段を上り始めた。

('A`)(ハッカー「(内藤なら・・・やってくれるさ、絶対)」





( ^ω^)(ニート「さぁーてと」


六つ手「ヴゥ・・・」

内藤はゆっくりと銃を構えた。


( ^ω^)(ニート「一戦やろうお」



名称:むつ手
形容:六つの腕、真っ赤な皮膚、潰れた目
速さ:どちらかというと遅い
力:強いものの壁等は壊せない
補足:VIP市の環境によって生まれた新種
恐らくt-ウィルスによるものだと思われる。
かなりタフでゴキブリのように生命力が高い。
〝攻撃した生物をしつこく追う習性がある〟



21時27分
VIP警察署
2F パソコン室


チャーリー(会社員「おいおい大怪我じゃねぇか!」

ミフをゆっくりと下ろす。


('A`)(ハッカー「すまん、俺には医学の知識はねぇんだ」

チャーリー(会社員「この中に医学をかじった奴は・・・」

いそうもなかった。
主婦、子供、警備員、会社員と・・・




カント(記者「む・・・昔医学を勉強してた時が」

チャーリー(会社員「おお、頼む」


カント(記者「だが・・・

・・・・・


「お前なんて医者になれるわけねーよ」

「医者になれなかったら芸人か?なにがカンチョーマスターKだ」

「皆・・・皆をすこしでも幸せにしようと・・・・」

「気持ちわりぃんだよッ!」

「ゴブゥッ!」

「あっそうだ。こいつ裸にして外で縛り付けてやろうぜ!」

「いいなそれ」


「・・・・・・」




「医者になれなかったから芸人になるだと!?この恥さらしが!!」

「・・・・・」

「頼むからなぁ、家系の名を汚すことだけはやめてくれないか?」

「・・・ごめんなさい」


「とっとと家から出て行け!」


「・・・・・・わかりました」




・・・・・・・・無理ですよ」


チャーリー(会社員「頼むよ、このままでは警官が死んでしまう」


カント(記者「(・・・死ぬ?)」

カント(記者「死ぬ?・・・」

チャーリー(会社員「そうだ」

('A`)(ハッカー「なんだか知らんが頼むぜ」




カント(記者「わかりました」


チャーリー(会社員「おお!」

カント(記者「処置室の方へ」


('A`)(ハッカー「俺がかついで行こう」

ケビン(警官「いや、俺がかついで行く。一応警官だしな」


カントはカバンから手袋を持ち出した。
手袋には『K』と書いてある。

インク(子供「ああ!カンチョーマスターKだ!」


カント(記者「間違えた」

('A`)(ハッカー「あんただったのか・・・謎の芸人カンチョーマスターKは」


インク(子供「サインサインー」




エール(主婦「だーめ、後にしてもらいなさい」

インク(子供「えー今がいいー」


カント(記者「かまいませんよ」

カバンからペンと色紙を取り出し、サインを書いた。


カント(記者「どうぞ」

インク(子供「やったーwwサインー」

エール(主婦「本当にすみません、ホラありがとうは?」


インク(子供「ありがとうございましたー」

カント(記者「いえいえ」

エール(主婦「(よっしゃwwサインゲットww)」




ガラララッ!!

誰かがパソコン室のドアを開けた。

('A`)(ハッカー「誰だ!?」


( ^ω^)(ニート「俺だお」


('A`)(ハッカー「なっ内藤!!」



チャーリー(会社員「な・・・なんだその後ろの生物は!!?」

エール(主婦「あああ!!」

('A`)(ハッカー「内藤!!」


内藤の後ろにむつ手がいた。
彼はまったく化け物の存在に気づいていない。

むつ手「ヴォオオォ・・・」

巨大な六つの手を大きく広げる。




( ^ω^)(ニート「しつこいお」

ガッ!

むつ手の顔をガッチリとつかむ。

ミシミシミシ・・・

骨の軋む音が聞こえてきた。


むつ手「アガァッガァアッ!!」


パキャッ!!

むつ手の頭はタマゴが破裂したように飛び散った。

('A`)(ハッカー「内藤・・・」

( ^ω^)(ニート「多分これでもう蘇らないお」


チャーリー(会社員「・・・しょ、処置室へ向かうぞ!」



2Fパソコン室
・インク(子供・エール(主婦
・ジム(地下鉄職員・内藤(ニート
・ドグオ(ハッカー・(;゚;ж;゚; )(学生
・エキサイト(警備員・カール(会社員
・アル(老人・バータ(警備員
計9人

1F処置室
・チャーリー(会社員・カント(記者
・ケビン(警官・ミフ(警官
計4人

死亡確認
・ゲンゾウ(警官・バック(警官




21時34分
VIP警察署
2F パソコン室

むつ手の死体は外へ投げ捨てた。

ケイトはいなくなっていた。
どこへ行ったのだろうか?

( ^ω^)(ニート「それじゃあ動画の続き見ようお」

('A`)(ハッカー「そうだな」

カチッ



----映像----
学生B「・・・ろ、この三種だけだ」

学生A「では、最後に一つだけ『頼み』を聞いてほしい」


学生A「『P-ウィルス』というものを持ってきてくれないだろうか?」


('A`)(ハッカー「『P-ウィルス?』」

----映像----
学生A「某社が開発したといわれているウィルスだ」




学生A「どうすればいかに攻撃的で不死身な『生物兵器』を作りあげられるか」

学生A「そういうコンセプトで作られたウィルスらしい」

学生C「国にでも売って金儲けするつもりなんだろうな」


学生A「実のところ、我々が作ったこのt-ウィルスも」

学生A「このコンセプトを基礎として作ったものなんだが」

学生A「だが、P-ウィルスはt-ウィルスのように兵士(ゾンビ)生産主義じゃない」

学生A「注入された人間を極限にまで進化させるのだ」


('A`)(ハッカー「ほぉ・・・」

----映像----
学生A「そこで」


学生B「今見ている君達に頼みがある」





学生B「『P-ウィルス』を取ってきてくれないか?」


学生B「謝礼はする、金でもかまわん」

学生A「ウィルスを駆除する方法を我々が力の限りサポートしてやってもいい」


('A`)(ハッカー「ほぉ・・・そりゃあいいな」

----映像----
学生B「『P-ウィルス』はニューヨーク州VIP市、北に連ねる大工場の下の生物研究施設にある」

学生A「ほぼ間違いない」

('A`)(ハッカー「で・・・ここがVIP市か・・・すごい偶然だな」

ジム(地下鉄職員「生物研究施設?北の大工業地帯に?」

ジム(地下鉄職員「なんでそんな所にそんなもんがあるのさ」
ジム(地下鉄職員「不自然すぎないか?」

ドグオはジムの肩を持ってこう告げた。


('A`)(ハッカー「すでにこの事態が不自然だよ」




----映像----
学生B「我々の『偽善』はここまでだ」

学生B「無事助かってくれ」


('A`)(ハッカー「(ウィルスを作った本人のクセに・・・)」

----映像----
学生B「あっ・・・一つ言い忘れていた」


学生B「『T』と『P』は絶対に組み合わせるなよ」

('A`)(ハッカー「(最後の言葉が気になるな・・・)」


ジム(地下鉄職員「あ、動画終わった」

( ^ω^)(ニート「どうするお?研究施設行く?」


('A`)(ハッカー「そう・・・だな、とりあえず処置室へ向かおう」




21時40分
VIP警察署
1F 処置室


カント(記者「モララーさんの傷口を縫合しておきました。出血はもうないでしょう」

チャーリー(会社員「(なんで糸を持参してんだよ・・・記者なのに・・・)」


( ^ω^)(ニート「北工場地帯には行けますかお?」

カント(記者「大丈夫でしょう・・・と言わざるおえませんが・・・」

カント(記者「しかしすごい傷口でした・・・あたかも剣で切られたかのような・・・」

('A`)(ハッカー「(狩人・・・)」

警官が突然立ち上がった。

カント(記者「まだ動いちゃだめですって」


ミフ(警官「そ、装甲車が・・・2台ありますので・・・それで・・・」




モララー(警官「駐車場に・・・あります・・・それで障害物の少ない小路地を渡っていけば」

('A`)(ハッカー「わかった、鍵は?」

モララーはポケットの中をゴソゴソと探しはめた。

モララー(警官「これ・・・です」

バタッ!
ミフはその場に倒れた。

カント(記者「おまwwwだから言ったのにwww」

カント(記者「・・・大丈夫ですか?その傷」

('A`)(ハッカー「大丈夫だって・・・ッ!!」
足に激痛が走る。


装甲車に追われたときについた傷だ。
いつの間にか傷口は紫色に変色している。

少々気分も悪い。



('A`)(ハッカー「・・・・」


自分の体のことぐらい自分でわかる。

俺がそうであることも・・・



装甲車の定員は一台につき7人まで
※2人は先頭座席、5人は囚人用座席へ


装甲車(一台目
・ジム(地下鉄職員・ドグオ(ハッカー
・ケビン(警官・バータ(警備員
・ミフ(警官・(;゚;ж;゚; )(学生
・カント(記者

装甲車(二台目
・アル(老人・インク(子供
・内藤(ニート・エール(主婦
・カール(会社員
・チャーリー(会社員・エキサイト(警備員



21時55分
VIP警察署、駐車場
装甲車の中(一台目


モララーをタンカで運び、装甲車の中へ入れる。
バータ(警備員「おいおい狭いな」

ケビン(警官「俺が運転しよう」

ジム(地下鉄職員「事故ったりするなよ?信用してるんだからな」

ケビン(警官「まかせろ」
そう言って前の座席に座った。

ドグオは無線を取り出した。

('A`)(ハッカー「内藤!」

無線「ガガ・・・ガ・・なんだお?・・」

('A`)(ハッカー「小路地に沿って北工業地帯へ向かうぞ!」

('A`)(ハッカー「この車の後ろについて来い!はぐれるなよ!!」

無線「ガガ・・ガ・・・チャーリー?・・・ガガ・・・だお、頼・・・・おK!!」


('A`)(ハッカー「(チャーリー?あの会社員が運転するのか?)」




ブルルルッ!ブルルルッ!

エンジン音が鳴り響く。

車が痛快に走りだした。


ジム(地下鉄職員「子供のころ、よくバスで学校登校してたなぁ・・・」

('A`)(ハッカー「昔に浸っている余裕じゃないぞ、全方位を見まわせ!」


ジム(地下鉄職員「ケッ」



22時02分
装甲車の中(一台目
運転中


ブルルルルルル・・・

ゆっくりとエンジン音が鳴る。

ジム(地下鉄職員「スー・・・スー・・・」

ケビン(警官「(ちきしょー・・・俺もねむてぇ・・・)」

皆、緊張でも解けてしまったかのように眠っていた。
これだけ大きな一日だったのだから仕方もないだろうか。

('A`)(ハッカー「・・・ハッ!」

急いであたりを見回す。


ケビン(警官「寝てて大丈夫だぜ、到着まであと10分はかかる」

('A`)(ハッカー「そうか・・・」


とその時



ドォオォオォンッ!

後ろから壮絶な爆発音が聞こえた。
皆、一斉に目が覚める。


バータ(警備員「何事だ!!」

ジム(地下鉄職員「うわぁあッ!後ろの装甲車が!!」


後ろの装甲車はものの見事に大破していた。


('A`)(ハッカー「ケビン警官!車を止めるな!!」

ケビン(警官「なんでだ!?」

('A`)(ハッカー「後ろの装甲車は大破しながらも走ってきてるッ!止めるとぶつかるぞッ!」


ケビン(警官「わかった」

いっきにスピードに上げる。




急いで無線を取り出す。

('A`)(ハッカー「内藤!大丈夫か!内藤!」


無線「ガガガガガ・・・」


連絡が一向にこない。
不安が募る。



22時05分
VIP市北
VIP博物館前
小路地

後ろの二台目の燃焼している装甲車がようやく止まった。
ブレーキを踏み、装甲車を止める。

('A`)(ハッカー「内藤ッ!」

急いで燃焼している装甲車へ向かう。

爆発はガソリンによるものだろうが・・・
発火原因は何なのだ?


ジム(地下鉄職員「・・・これはひどい」

装甲車は炎に包まれていた。
これでは近づくことすらできない。


バータ(警備員「ちきしょう・・・またかよ」

ジム(地下鉄職員「し、死体が・・・」

奥の方からいくつかの人影がうっすらと見えてきた。



しばらくすると肉の焦げたような匂いが漂い始めた。


バータ(警備員「人間焼きかよ・・・」

カント(記者「オヴェエェッ!!」
思わず異物を吐き戻す。

('A`)(ハッカー「(な・・・内藤!)」

一気に顔が青ざめた。

唯一の気休めか・・・
人影からは素性が一切わからないため、誰の焼死体かはまったくわからない。

内藤も無事生きていることを願いたいが・・・




('A`)(ハッカー「・・・」
ドグオは燃焼している装甲車の裏を見てみた。

焦げて千切れた導火線のようなものが見える。

当たり前のことだが、本来車に導火線などついていない。


('A`)(ハッカー「(まさか・・・)」


('A`)(ハッカー「警官!!」

ケビン(警官「どうした!?」

('A`)(ハッカー「そっちの装甲車の裏を覗いてみてくれ!」

ケビンは一台目の装甲車の裏を覗き始めた。


ケビン(警官「こりゃあまさか・・・」




('A`)(ハッカー「嫌な予感がする!来い!」

ケビン(警官「・・・ぐ!」

ケビンは装甲車からすばやく離れた。


ピーッ

電子音?
とその時




('A`)(ハッカー「伏せろッ!」


ドォオォオォンッ!


壮絶な爆破音が鳴り響いた。


ジム(地下鉄職員「うわぁっ!」

ゆっくりと一台目の装甲車を見る。

('A`)(ハッカー「ば・・・爆発しやがった」

一台目の装甲車も炎をあげて燃えていた。


ケビン(警官「爆弾・・・誰が?」



バータ(警備員「・・・・」
バータ(警備員「ドグオ、銃を貸せ」

('A`)(ハッカー「内藤が持っていたが・・・」

ケビン(警官「俺が持ってる」


ケビンはバータに銃を差し出した。
バータ(警備員「ありがとう」

ケビン(警官「何か思いついたのか?」

バータ(警備員「・・・・・」


カチャ

バータは銃を向けてきた。




バータ(警備員「爆弾を仕掛けた人物はこの中にいるんだろう?」

('A`)(ハッカー「な・・・何!?」

バータ(警備員「素直にでてこい、でないと全員撃つぞ」


ケビン(警官「てめぇ!そいつがここにいる確証はあんのかよ!」


ダァンッ!

ケビン(警官「いってぇッ!」

腕を撃たれたようだ。
思わずもだえる。


バータ(警備員「今度は頭だぞ」

('A`)(ハッカー「ちょっと待て!もしケビンが犯人じゃなかったらどうするつもりだ!!」




バータ(警備員「知らん」
       「犯人は先に殺しておかねばいつ殺られるかもわからんのだ」
       「今のうちに潰すに限る」

('A`)(ハッカー「全滅させるとは、自分をかわいくしすぎじゃねーのか?おい!」


バータ(警備員「誰もが自分はかわいいものだ」

ドグオに向け、銃を構えた。

('A`)(ハッカー「(クソ・・・俺の命もここまでか)」

ドグオはゆっくりと目をつぶり、身構えた。


とその時

バータ(警備員「アガッ!」

?「もう少し冷静に考えた方がいいお」




今の声は?

ゆっくりと目を開ける。


('A`)(ハッカー「な・・・内藤!!」

そこには、バ-タにヘッドロックしている内藤がいた。


しばらくすると、バータは気絶して倒れた。

( ^ω^)(ニート「ふぅ・・・」


('A`)(ハッカー「お前・・・なんで爆発するのわかって逃げれたんだ?」

( ^ω^)(ニート「なんとなくだお、カンってやつ」
          「まさか爆発するとは思わんかったお」

『カン』?だって?



死亡者
・アル(老人・インク(子供
・エール(主婦・カール(会社員
・チャーリー(会社員・エキサイト(警備員

計6名



ケビン(警官「いてて・・・」

カントはケビンの腕に包帯を巻いている。


ジム(地下鉄職員「・・・・」

('A`)(ハッカー「どうした?」


ジム(地下鉄職員「子供が・・・これから青春を開いていくはずの幼い子供が・・・」



炎はまるで火葬しているかのように

彼らをやさしく包んでいく


今咲かんとしていた花も

それを見守る花も

花を詰まれ、怒り悲しむ花も


包まれた死体達は

ゆっくりと浄化されて

灰となってゆく


この町では

いつまでこんな悲しみが続くのだろうか
いつなれば平穏な時が訪れるのだろうか




('A`)(ハッカー「あのモララーとかいう警官は?」

カント(記者「心配ないです」


('A`)(ハッカー「これから・・・どうすればいいんだ?」


ケビン(警官「ゾンビが来たらやばいからな」
      「近くの建物に避難しよう」

ケビン達は美術館へ向かった


22時15分
ニューヨーク
国連

「VIPシティの状況・・・だが」

「はい」

「ウィルスによるバイオハザードがおきている」

「死者、及び感染者は述べ100万人以上
ウィルスの効力は単にいえば『ゾンビ』
人を食らい、そうすることによって感染者を増やしていく
ケガさえしていなければ感染することはない」

「なるほど」

「そこで君達には少しでも生存者を少しでも多く助けてほしい
報酬は100万だ、君なら容易いことだろう?」

「はい」



「『ゾンビ』に関するデータは全てヘリに詰んでおく
武器、等も」

「・・・『爆弾』を多く詰んでもらえませんか?」

「いいだろう」


「幸運を祈る」

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