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3部

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

22時20分
VIP博物館
1F、絵画展示室

トゥルルル

電話の音が鳴り響く。

アリッサ(記者「どうだった?」

マリック(従業員「やはり・・・繋がりません」

アリッサ(記者「やはり・・・警察も全滅したのかしら・・・」



ガチャッ

ドアを開ける音が聞こえた。

シンディ(ウェイトレス「あっ」
口を手で押さえられた。

アリッサ(記者「・・・少し様子見ましょう」



22時22分
VIP博物館
正面ホール

ミフをタンカから降ろす。

ジム(地下鉄職員「ふぅー」
尻餅をついて座り込んだ。

('A`)(ハッカー「人はいないのかな?」

周囲を見渡すが、血しぶきなど一切見当たらない。
まるで災害前かのようにキレイだった。

ところどころ妙な『ツタ』のようなものが生えているのは謎だが


ケビン(警官「いねぇんじゃねぇのか?」

ジム(地下鉄職員「子供の頃、よくここでいたずらしてたなぁ」


('A`)(ハッカー「正面門を封鎖しておくよ
         内藤は使えるものを探してくれ」

( ^ω^)(ニート「おkだお」



VIP博物館
1F、歴史人物展示室


歴史人物に関する像が大量に置いてある。


『モハメド・モナー(826年』

( ^ω^)(ニート「(あっこいつ覚えてるお!)」
          「(確かこの土地を制圧した奴とかなんとか)」

内藤は興味を持ち、何かと探してみることにした。

( ^ω^)(ニート「(な・・・何だこれは?)」




腕がなく、まるで白骨化した死体のようだ。
他の像とは一風変わった姿をしていた。

名前は・・・

『グローサム・クルス』


ダァンッ!

目の前の像がバラバラに吹き飛んだ。

『グローサム・クロス』の像は見るも無残な光景になってしまった。

( ^ω^)(ニート「(あちゃー)」


?「動くな」

内藤の耳に冷たい銃口が当たった。





?「あたし達はあなた達と仲良くするつもりはない」
 「武器をよこせ、それで脱出方法も教えろ」

( ^ω^)(ニート「・・・」

内藤は銃を捨てた。

そして右の人物がその銃を取ろうとしたその時

バキッ!

「アガッ!」

アリッサ(記者「なっ・・・クソッ!!(なんて力なの?)」

( ^ω^)(ニート「武器を返してもらうお」
そう言って銃を懐にしまった。


シンディ(ウェイトレス「ああ、アリッサさん!」

アリッサ(記者「シンディッ!?」




シンディ(ウェイトレス「あ、生き残りじゃないですか!!
            良かった」

シュン!
パシッ!

シンディ(ウェイトレス「キャアッ!」
巨大なツタがシンディを捕まえた。


アリッサ(記者「あれは・・・何?」

( ^ω^)(ニート「植物が・・・動いている?」

割れた壁の隙間からでてきたいくつものツタがウネウネと動きまわっていた。

( ^ω^)(ニート「化け物ってことには変わりないお」

ダァン!
ダアン!

ハンドガンを発砲した。





植物「グァオッ!」
ツタは奇妙な音を立てながら隙間の奥へ引っ込んでいった。

アリッサ(記者「シンディ!」
急いで向かう。

シンディ(ウェイトレス「・・・だ、大丈夫」

( ^ω^)(ニート「正面玄関に仲間がいるから合流してくれお
           ライター持ってるかお?」

シンディ(ウェイトレス「持ってますけど・・・なぜ?」

( ^ω^)(ニート「俺は化け物植物をしとめてくるお」

アリッサ(記者「わ、私はあなたを認めて・・・なぃ」


シンディ(ウェイトレス「できるのですか?」

( ^ω^)(ニート「うん」

アリッサ(記者「無視するなwww」



VIP博物館
B1F
倉庫

私は・・・
植物にして自我がある

プラント42「・・・」

私は動物が憎い
ウィルスもなしに自我を持ち、動けるのだから

私は、この町を手に入れる!
このちか・・・


ボォ!

プラント42「ギィイイィイィ!!」




ツタが真っ赤な炎をあげて燃えた。

プラント42「(誰が!!なぜ!!)」
ツタには大量のオイルが塗られていた。

近くに火を消せるものはない。


プラント42「(まさか・・・歴史人物展示物の時に!!)」
プラント42は真っ黒に干からびてしまった。


( ^ω^)(ニート「ふぅ」





22時40分
VIP博物館
1F、正面ホール

アリッサ達と和解し、メンバーを全員集めた。


アリッサ(記者「さっきはごめんなさい」

( ^ω^)(ニート「もういいお」


マリック(従業員「工場地帯の地下に研究所か・・・」
         到底信じれることではないが」




ジム(地下鉄職員「・・・クーンシティ?」


アリッサ(記者「ん?今なんか言った?」

ジム(地下鉄職員「あ・・・いや別に・・・」

ケビン(警官「それどっかで聞いたことあるな」

シンディ(ウェイトレス「私も・・・」



美術館内のメンバー

ジム(地下鉄職員・アリッサ(記者
ケビン(警官・シンディ(ウェイトレス
マリック(従業員・ケイプス(婦人
ロイス(婦人・マンス(婦人
内藤(ニート・カント(記者
バータ(警備員・ミフ(警官
ドグオ(ハッカー

計12人



マンス(婦人「ねぇ警官さん」

ケビン(警官「なんだババァ?」

ロイス(婦人「ババァですって」
ケイプス(婦人「何て下品な」
マンス(婦人「ひどいったらありゃしない」

ケビン(警官「・・・」



マンス(婦人「あんた警察でしょ?どうなってるのかしら?」

ケビン(警官「どうしたこうしたも
      警官は俺とミフと何人かを残し、全員どっか行って帰ってこない
      警察署のメンバーも俺とミフを残し、全員死亡だ」

マンス(婦人「そ・・・そんな・・・・ああ、神様」

ロイス(婦人「どうするの?」
ケイプス(婦人「どうしようもないんじゃないの?」

('A`)(ハッカー「要は安全に工場地帯まで向かうことができればいいんだ
         そのためには車か、ゾンビのいない隠し通路のようなものが」

アリッサ(記者「『下水道』はどうかしら?」

('A`)(ハッカー「下水道?


〝・・・下水道の中は無数の虫でワサワサと溢れかえっていた。

('A`)(ハッカー「う・・・」
恐らく、ウィルスの影響か・・・〟」


       


('A`)(ハッカー「ダメだ・・・虫が暴れまわっている」


と言っているうちにアリッサはすでにマンホールを開けていた。

('A`)(ハッカー「おい!コラ!」


アリッサ(記者「大丈夫のようね」

下水道の中には虫など一匹もいなかった。

('A`)(ハッカー「あれ?」


アリッサ(記者「行く?このままいてもあれだし」

よく見ると虫がコンクリートの壁を擦った後が各所に見られる。
移動して終わった後というやつか



('A`)(ハッカー「そう・・・だな、降りるか」

ザクッ!!

ロイス(婦人「アァッ・・・ンゥガッ」

('A`)(ハッカー「!!」
( ^ω^)(ニート「!!」

刃物の食い込む音が館内に響いた。
同時に人が倒れる音も・・・


('A`)(ハッカー「誰が刺しやがった!!」
周囲を必死に見回す。

案の定、奴だった。


バータ(警備員「危険分子は殺せと・・・あれほど言ったのに・・・」


('A`)(ハッカー「(・・起きてやがった!!)」




ロイス婦人は頭に大きな穴が開いている。
あれでは助からないだろう・・・

('A`)(ハッカー「・・・内藤、うまく近づいてくれ」
( ^ω^)(ニート「おKだお」


バータ(警備員「銃だ!!銃をよこせ!!」

バータは寝起きのせいか、さらに混乱している。
このままでは・・・

( ^ω^)(ニート「・・・・」
内藤はゆっくりと近づいていく。


バータ(警備員「さもないとこの娘をッ!!」

シンディ(ウェイトレス「キャアッ!!」

( ^ω^)(ニート「クソッ!!」



ザクッ!!

刃物の食い込む音が館内に響いた。

シンディ(ウェイトレス「・・・!!」
思わず身構える。

だが、刺されたのはシンディではなかった。

バータ(警備員「アガ・・・ガガ・・・」



バータの腹から大きな腕が顔を出している。

('A`)(ハッカー「こいつは・・・まさか」

皮膚は全て剥け、真っ赤。
服は着ていない。

腕が六つも存在しており
目は醜く潰れている。

口をポカンと開けており
耳などはない。

むつ手「ヴォオォオオ・・・」


ジム(地下鉄職員「パソコン室の廊下にいた?」

バータ(警備員「ガガガ・・・ガガ」
口からダラダラと血を流して痙攣している。

むつ手「ヴォォオオォオオオオッ!!」



ブンッ!ブンッ!

バータを宙に持ち上げ、振り回し始めた。


グチャッ!メチャッ!

バータは血をばら撒きながらバラバラに吹き飛んだ。

シンディ(ウェイトレス「キャアアッ!!」

('A`)(ハッカー「何で生きてるんだ!?確か頭部を潰されたんじゃないのか?」

( ^ω^)(ニート「・・・」


むつ手「ヴオウォゥオォ・・・ナ・・・イ・・・トウ」


ゆっくりとこちらへ近づいてくる。



むつ手「ヴォォオォオォッ!!」
いきなりこっちへ突進してきた。

('A`)(ハッカー「う・・・うわっ!」
必死に左へ移動する。

なんとか避けることができたが・・・
内藤は?

('A`)(ハッカー「(マ・・・マジかよ・・・)」

内藤は異形の生物と対等に押し合っていた。
むしろ、化け物の方が負けているような・・・


( ^ω^)(ニート「しつこいって言ってんだろ?おい」

むつ手「ナナ・・・ナイドウ・・・・ナイドウ!!」




( ^ω^)(ニート「先に下水道へ行っててくれお!!」


('A`)(ハッカー「わかっ・・・」

マンホールはガレキで埋め尽くされていた。
このままでは下水道に行けない。


( ^ω^)(ニート「マジかおッ!?」

( ^ω^)(ニート「ともかく・・・外へ逃げてくれお!!
          「俺はこいつを潰すから!!」

('A`)(ハッカー「わ・・・わかった!!」

皆、一斉に外へ逃げる。




22時50分
VIP博物館前
小路地

ジム(地下鉄職員「フーッ」

アリッサ(記者「ねぇ、なんなの?あのニート?なんであんなに強いの?
        まさか人造人間とか!?」

('A`)(ハッカー「・・・サバイバル能力」

アリッサ(記者「サバイバル能力?
        生物が生きていくために太古から存在する能力といわれている?」

('A`)(ハッカー「恐らく」

アリッサ(記者「ホントに?」


('A`)(ハッカー「あいつは昔から不思議な力を持ってた」



('A`)(ハッカー「中1の時だったかな
         『VIP樹海探検』という行事があったんだ

-----10年前-----

( ^ω^)「や・・・やめてくれお!!」

生徒1「きちっと縛ったか?」
生徒2「おお」

生徒1「せいぜい先生に見つけてもらうことを祈れよ」



先生「全員来てるか?」

生徒1「全員来てます」
生徒3「内・・・」

バキッ

生徒1「言うんじゃねぇよ」
生徒3「は・・・はい」

先生「今なんか言ったか?」

生徒3「なんでもないです」


先生「よし、行くぞ」



数時間後、俺は内藤に気づく。

('A`)「(・・・ん?内藤は?」

どこにも内藤はいない。
まさか・・・

先生「いいか、この森は一度迷うとマジで危ないからな」

女子「ええー怖ーい」

先生「そんなこと言ってると俺が襲っちゃうぞー♪」

女子「キャー」
女子「キャー」

先生「アハハハ」


('A`)「(クソ・・・)」



先生「お、到着だぞー」

宿が見えてきた。

生徒5「ふー疲れた・・・」
生徒6「腹いっぱいメシ食うぞー」
女子「オフロ入りたーい」

('A`)「先生」

先生「どうした?」

('A`)「内藤がいないです!!」

先生「・・・・!!」
表情が一気に変わった。



やはり何度探しても内藤はいない。

先生「ヘリとレスキュー隊の手配を!!すぐ!!」


女将「はい!!」


生徒1「覚えとけよ・・・ドグオ」

('A`)「探してくる!!」

先生「待て!!危険だ!!」
ドグオを止める。


( ^ω^)「その必要はないお」

('A`)「な・・・内藤!!」



('A`)(ハッカー「もちろん生徒1はボコボコにしたよ」

アリッサ(記者「ホントに樹海から抜け出せたの?
        コンパスすら持ってなかったんでしょ?」

('A`)(ハッカー「そうだ」

アリッサ(記者「(これはいい記事になるわね・・・)」



23時02分
VIP博物館前
小路地

様子がおかしい。
まだ戦闘が終わらない。

アリッサ(記者「まだなのかしら?」

('A`)(ハッカー「・・・・」





VIP博物館
1F、絵画展示室

むつ手「ヴァゥアッ!!」
壁に叩きつけられる。

( ^ω^)(ニート「さぁーて、今度は完全にとどめを刺すお
           焼殺?それとも爆殺?」
( ^ω^)(ニート「どっちにす・・・」

ザクッ!

( ^ω^)(ニート「・・・・?」
腹を見る。

すると手を突き刺されていた。

( ^ω^)(ニート「!!?・・・ちくしょ」


むつ手「ヴィォォオォオオォアァ!!!!」




意識がもうろうとする。
痛みはない。

( ^ω^)(ニート「せめて・・・銃で!」

カチャ

銃を構えた。


カチッカチッ

( ^ω^)(ニート「!!!」


・・・弾切れ?
いや、マガジンにもう弾がないのだ

もはや充填する余裕もない
終わりか・・・

むつ手「ヴヴ・・・ナ・・・イドウ」



まさか・・・やられるとは思わなかった・・・

いまさら助けを呼んでも間に合わない。
バータのようにバラバラになっておしまいだ。

もはやどうしようもない。

ガチャ
ドアを開ける音がした。


('A`)(ハッカー「内藤!!」




ザクッ!!

むつ手「ヴォォオオォオォッ!!」
頭部に包丁が刺さった。
思わず内藤を離す。

('A`)(ハッカー「ほら」
内藤に肩を貸した。


( ^ω^)(ニート「ドグオ!?なぜここへ!?」


('A`)(ハッカー「カンだ」




('A`)(ハッカー「さーて、化け物。次は俺の番だ」
おもむろにライターを取り出す。

( ^ω^)(ニート「ドグオ!!何を・・・」

ドグオの足は傷口を中心に変色し、壊死していた。
その姿はまるでゾンビを思わせる。


( ^ω^)(ニート「ドグオ!!まさか!!」


('A`)(ハッカー「どうやら、傷口から・・・な
         知っていたさ
         自分がゾンビになろうとしてるぐらい」



('A`)(ハッカー「内藤」

( ^ω^)(ニート「?」


('A`)(ハッカー「お前は俺にとって太陽のような存在だった」


( ^ω^)(ニート「・・・え?」


('A`)(ハッカー「楽しかったよ、お前といるときは」

内藤は何とも言えぬ不安に身を駆られた。







('A`)(ハッカー「だから今後もお前には太陽でいてほしい」

( ^ω^)(ニート「さ・・・さっきから何を言ってるんだお!?」


('A`)(ハッカー「いままでありがとう」


サッ
ドグオはダイナマイトを取り出した。

ジュボ
ライターで導火線に火を点ける。



むつ手「ヴォオォ・・・」
どうやらターゲットをドグオに変えたらしい。
ゆっくりと近づいてくる。

( ^ω^)(ニート「ダイナマイト!?・・・まさか」


('A`)(ハッカー「こういうダイナマイトは投げたりして使うと簡単に壊れ、爆発しなくなる
         
         
         ではどうすればうまく爆発できるのか?
         

         わかるか?化け物」




ドグオはおもむろに走り始めた。

('A`)(ハッカー「相手の動きを止める!」

ガシッ
六つ手の足を必死に掴む。


('A`)(ハッカー「そしてダイナマイトを下に置く!!

( ^ω^)(ニート「やっやめろお!!ドグオ!!」
必死に体を動かそうとするが、まったく動かない。

('A`)(ハッカー「それが最も確実な方法!!」

むつ手「ヴォッヴォッ!!」





('A`)(ハッカー「じゃあな、内藤」


(;^ω^)(ニート「ドグオォォオォォオォォォッ!!」


ドォオォオォンッ!!

壮絶な爆発音が美術館内に鳴り響いた。




人間とは・・・


なぜこれほどに貧弱なのだろうか

なぜこれほど簡単に命を奪えうことができるのだろうか


なぜ・・・蘇ることができないのだろうか




( ^ω^)(ニート「ドグ・・・オ・・・」


目の前で友が死ぬのを見てしまった。


はっきりと

この目で・・・

バタンッ!
バタンッ!

一斉に人が入ってきた。


ジム(地下鉄職員「ドグオ君!!ドグオ君は!?」







カント(記者「大丈夫ですか!?
       誰か救急箱を!!」

ケビン(警官「俺が取ってくる!」


・・・今さらやってきても・・・遅いお・・・ドグオは・・・

内藤は気絶してしまった。



( ^ω^)(ニート「ここは?・・・」

昼のVIP小学校だった。

( ^ω^)(ニート「確か災害があったんじゃあ・・・」

目の前にはドグオがいた。


( ^ω^)(ニート「ドグオ?」


ドグオはこちらへは振り向かず、ゆっくりと向こうへ歩いていく。

( ^ω^)(ニート「ちょwwwドグオ!!」


('A`)(ハッカー「内藤、がんばれよ」

( ^ω^)(ニート「え?今なんて?」

ドグオは消えていった。

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