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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

03時10分
北工場地帯地下
バイオ兵器研究施設
B3F
北棟
総管理室

ローヴィン(所員「何者かがこの研究所内に侵入してきました。17名です」

?「名前はわかるか?」

ローヴィン(所員「いえ、ニートや軍人などがいるようですね」

ケイト(教授「きたか・・・ドグオ達め」



ローヴィン(所員「お知り合いで?」

ケイト(教授「『警察署』で少し・・・ね、胸倉を掴まれたこともある」

ローヴィン(所員「へぇ・・・」


ガチャ
誰かが入ってきた。

ヨーコ(所員「t-ウィルスの抗体、及びP-ウィルスを入手しました」




03時12分
北工場地帯地下
バイオ兵器研究施設
B1F
北棟廊下

先ほどの工場とは違い、いたる所が灰色でキレイにコーティングされている。
天井には膨大な量のパイプ管が隅々まで取り付けられており
扉がいくつもある。

本格的な施設のようだ。

ブルース(新兵「確かに・・・研究所だな」

ジム(地下鉄職員「早く行こうよ」



ブルース(新兵「現在、工場地下の研究施設にて潜伏中!聞こえるか?」


無線「ガガ・・・ガガガ」

カ-ター(二等兵「・・・帰ってこないか」

ブルース(新兵「まぁ、全兵士に届くようにしたからな
        おそらく一人は聞いてる奴がいるだろう」



デビット(配管工「何処にあるかまでは言ってなかったのか?」

ケビン(警官「ああ」

ジム(地下鉄職員「ここまで広いと探す気がなくなるなるね」


カ-ター(二等兵「おい!この部屋人がいるぞ!!?」
皆、一斉に振り向く。





B1F
北棟
収容室

ケビン(警官「・・・」
異様な事態に皆、言葉をなくした。

おぞましい数の死体。

皆、裸で倒れている。
あきらかにこの災害が原因ではない。
殺しあったのか?
それとも実験材料に使われたのか?



カ-ター(二等兵「血が固まっていない・・・
         殺されたのはつい最近だな」

ブルース(新兵「ライフルの弾を見つけた
        こいつらは銃で撃ち殺されてる」

ケビン(警官「・・・ん?」
死体の山の中で何かがモゾモゾと動いているの見つけた。

ケビン(警官「(虫・・・か?」

ゆっくりと近づく。



?「kgvgtygふy!?」
人の声が聞こえた。

ケビン(警官「生き残りがいたぞ!!」

ジム(地下鉄職員「本当に!?」
急いで死体をかき分ける。

子供だった。

カント(記者「急いで容態を!」



ジム(地下鉄職員「何があったんだい?」

子供「・・・?hlふg?」


ジム(地下鉄職員「へ?今なんて?」

マーカー(配管工「そいつ・・・この国の言葉しゃべれないんじゃないか?」

ジム(地下鉄職員「えええ?じゃあどうすれば」

シンディ(ウェイトレス「その子・・・セムラ民族じゃないかしら?」



ジム(地下鉄職員「セムラ民族?」

シンディ(ウェイトレス「アフリカの民族よ、昔勉強してたから
            少しならセムラ語しゃべれるけど・・・」

ジム(地下鉄職員「ああ!頼むよ!」


シンディ(ウェイトレス「ljkhkh?」

子供「k;・jlh!」



子供は喜び、話を始めた。

子供「;lkjghyg!jhkgkg!」
シンディ(ウェイトレス「hkhkg」

2、3分ほど話し合った。

マーカー(配管工「何って?」

シンディ(ウェイトレス「名前がモナー
            本人も何故ここにいるのかわからないらしい
            病院で検査を受けてたらいつの間にかここへ来てたって」

ジム(地下鉄職員「眠らされていたのかな?」



ケビン(警官「この死体の山も一人一人別の国から連れてきたってことか」

ジム(地下鉄職員「なぜそんなことを」


ブルース(新兵「工場の下に埋めてるような研究所だぜ?
        何かヤバい実験をしてたんだろう」

カ-ター(二等兵「銃殺した理由は?」

マーカー(配管工「さぁ・・・」




カ-ター(二等兵「・・・これは」
日記のようなものを見つけた。


6月24日
「P-ウィルス」なるものが上部から送られてきた。
遺伝子操作を行いやすくするウィルスらしい
これで生物兵器を作れってか

7月2日
ケイト教授とかいう奴が担当としてやってきた。
こいつ天才らしい。
自称なら笑いものだが

7月5日
こいつは本物の天才だった。
早速手が六つもある化け物を作ってしまった。
しかも銃撃に耐えうることができる。
こいつはP-001と名づけられた。

7月9日
実験台を20人ほど買ってきた。
どいつも生きがいい。
200万ほどかかったがまぁ仕方ないだろう。



7月7日
ついに量産型P-156シリーズが完成した。
これは力作だ。
意思を共有することにより、一斉制御を可能とした。
しかも個々が銃撃に耐えれるほど強い。
ケイト教授は本当にやってくれる。
天才肌と言う奴か

7月8日
上部には大評価だった。
10月頃には輸送する。
それまでに何かと改良しておけってさ

これで俺の地位も格上げってことか
本当にうれしい

7月26日
ケイト教授がオークションで買ってきたウィルスを研究し始めた。
t-ウィルスとかいうらしい。
Pの研究をそっちのけでまったく

7月28日
それは「感染者がゾンビ化するウィルス」らしい
教授はなかなか興味深いもの拾ってきた。

カ-ター(二等兵「t-ウィルス・・・」



8月03日
そのウィルスは想像以上に恐ろしいもんだった。
これはゾンビ化するだけじゃない

・より、ゾンビがすばやく攻撃的になる「狩人」
・特定の遺伝子配列の人間が変異する「暴君」

特に「暴君」はかなり危険らしい


カ-ター(二等兵「暴君?」

8月07日
あの教授の野郎、
「暴君」に変異する遺伝子を持つ人間を全国から集め始めやがった
もし、制御できなかったらどうするつもりだ?

8月08日
ローヴィンとヨーコの奴、ケイト教授にいつもくっついている。
奴の才に見惚れたのか?


8月10日
あいつは絶対に頭がおかしい
町にt-ウィルスをばら撒きやがった

幸い、この研究所内にはまだウィルスがいきとどいてない
俺達は逃げなければ




8月12日
 悪の 態だ
B4F 化け物が暴れ した
 手を ってし った
 う助か ない

かゆ
うま


カ-ター(二等兵「(・・・かゆ?うま?)」

カ-ター(二等兵「ブルース」

ブルース(新兵「なんだ?」


カ-ター(二等兵「この研究所、かなりヤバいことをしてるらしいぞ」



カ-ター(二等兵「調査しよう」

ブルース(新兵「そうだな」

ケビン(警官「おい、何かしら話し合ってるが
       俺たちには用事がある
       先に行かせてもらうぜ」

ブルース(新兵「なんだと?」
ケビンに突っかかろうとした。

カ-ター(二等兵「待てよ、大丈夫だ
         だが、無線は持って行けよ」

スー(伍長「ケガ人もいるからナ
      俺が看病スル」


ケビン(警官「(・・・ウゼぇなおい)」

ジム(地下鉄職員「おい、ケビン」

ケビン(警官「どうした?」

ジム(地下鉄職員「どこへ行けばいいのさ?」
マーカー(配管工「同感だ」


シンディ(ウェイトレス「ともかく・・・下へ降りてみましょう」



03時18分
北工場地帯地下
バイオ兵器研究施設
B1F
北棟廊下

ツン(伍長「何かあったら連絡くださいね」
そう言って軍隊人達は分散していった。

ジム(地下鉄職員「これってエレベータじゃないかな?」

『北東』と書かれた巨大なエレベータを見つけた。
有に横縦は2mを超えており、かなり大きい。
上にはB9Fまで表示されている。

マーカー(配管工「地下を使いたい放題だな・・・」



カチッ

ジムがボタンを押した。
シンディ(ウェイトレス「反応は・・・ないですね」

ケビン(警官「電源を切りやがったのか?
       どちらにせよ階段で行くしかないな」

デビット(配管工「・・・これを見てみろ」
エレベータの電力コードがナイフのようなもので切られていた。

シンディ(ウェイトレス「壊され・・・たの?人為的に」



( ^ω^)(ニート「ふんッ!!」

ググググ
エレベータのドアをこじ開けた。

ジム(地下鉄職員「え?なんで?」

内藤はエレベータのコードに乗りかかった。
( ^ω^)(ニート「ここから降りた方が早いお」


マーカー(配管工「(いや、別に階段からでも・・・)」


現在のメンバー
・デビット(配管工・ケビン(警官
・ジム(地下鉄職員・カント(記者
・アリッサ(記者・内藤(ニート
・マーカー(配管工・シンディ(ウェイトレス
・内藤(ニート・ミフ(警官
・( ;゚;ж;゚; )(学生・モナー(?
軍人(分散
・スー(伍長・ツン(伍長
・ブルース(新兵・カ-ター(二等兵
・フリーザ(中尉・ジャン(曹長

計18人



B2F
北棟廊下

ギコ(管理人「・・・まったく」
タバコをモクモクと吸う。

ギコ(管理人「こんなことなら地下を譲らなければよかった
       ホント、とんだ迷惑だよ」

ヘブン(従業員「どうします?これから」

ギコ(管理人「あ?逃げるに決まってんだろう?」



ギコ(管理人「できれば地上から出たかったがな」

ヘブン(従業員「まさかB7Fの車両で?」

ギコ(管理人「おう、それしかねーだろ?」

ヘブン(従業員「あそこは陸よりも危険じゃないですか
        上から出たほうが」

コース(従業員「ヘブン、見ただろう?
        化け物はすでに地上へ上がってきている」

ヘブン(従業員「あー・・・それも・・・そうか」



ヘブン(従業員「ところで、あの人間もそうだったのか?」

コース(従業員「何のことだ」

ギコ(管理人「あのニートか?」

ヘブン(従業員「はい」

ギコ(管理人「ワシにもわからんな
       本当に普通の人間だったようだが」

ヘブン(従業員「普通の人間が化け物と対と・・・

ギギギギギギギ




エレベータのドアを何者かが内側からこじ開けようとしている。

ギコ(管理人「武器は!?;」

ヘブン(従業員「工場で拾ったレミントンM870(ショットガン)を」
散弾銃を構えた。
ゆっくりとエレベータへ近寄る。

ギギギギギギ
ドアは奇怪な音を立てながら開いていく。

ついに相手の顔が見えた。

( ^ω^)(ニート「?」



ヘブン(従業員「お前か」

コース(従業員「いったい何をやってるんだ?」


( ^ω^)(ニート「ちょっと・・・近道をしてたお」

ヘブン(従業員「ち・・・近道・・・だと?」

ギコ(管理人「わっはっはwwこりゃ傑作だww・・・はいいが

       なぜここへ来た?」



( ^ω^)(ニート「抗体と『P-ウィルス』を手にいれるためだお」

ギコ(管理人「・・・」
表情が冷徹なものへと変わった。

ギコ(管理人「『動画』・・・を見たのか」

( ^ω^)(ニート「うん」

ヘブン(従業員「動画?何のことですか?」


ギコ(管理人「・・・ついてこい」



03時20分
B1F
北棟階段

ダァン!
ダァン!
重い発砲音が棟内に幾度も鳴り響く。

ケビン(警官「ビクともしねぇぞ!このシャッター」

階段はシャッターで完全に塞がれていた。
銃撃ですらビクともしない。

カチッ
カチッ



弾がなくなってしまった。
ケビン(警官「クソッ!他に銃持ってる奴は?」

ミフ(警官「3発ほど」
ハンドガンを差し出した。

ケビン(警官「すまねぇな」


カ-ター(二等兵「どうしました?」
軍人がやってきた。




ケビン(警官「見たとおりだ」
穴がいくつも空いたシャッターを見せる。

カ-ター(二等兵「なるほど、なら」


ガチャ
アサルトライフルをずっしりと構えた。


ダダダダダダダダダ!

所内に壮絶な銃撃音が鳴り響く。



ケビン(警官「オラ!」
シャッターを蹴り飛ばした。

すると綺麗に倒れた。

カ-ター(二等兵「何かあったら連絡してくださいね
         俺達はこの階を散策してますので」

ケビン(警官「おう、サンキュ」

カーターはどこかへ歩いていった。




03時20分
東棟
エレベータ内


( ^ω^)(ニート「ここは動くのかお?」

ヘブン(従業員「ああ」

ギコ(管理人「工場からの進入方法は北棟からと下水道からのみ
       しかも不審物やクリーチャーが入ってこないように何かと塞いである
       エレーベータや非常階段もな」

( ^ω^)(ニート「あ」
他のメンバーはまだB1Fにいるのを思い出した。



ガゴンッ!

ギコ(管理人「うわッ!!」
エレベータが突然止まった。
明かりもなくなる。

ヘブン(従業員「コードが千切れたか?」

コース(従業員「いや、化け物もありえるぞ」

ギギギギギギギ
鉄を捻じ曲げる音が聞こえた。



コース(従業員「化け物だ!!ヘブン!!銃を持て!!」

ヘブン(従業員「おう!」
ショットガンを構える。

シュッ!

ヘブン(従業員「うわっ!」

何か、『糸』のようなものが絡まった。

ギコ(管理人「ちくしょう!クモだ!」



ヘブン(従業員「うわぁああッ!!」
空いた隙間から引きずり込まれていった。

グチャッ!
バキッゴキッ!

肉解音が鳴り響く。

コース(従業員「ヘブゥンッ!!」

ギコ(管理人「クソ野郎め!!」




コース(従業員「おい!あんたすごいんだろう!?なんとかしてくれ!!?」

( ^ω^)(ニート「・・・」
内藤はまるで神経を研ぎ澄ましているかのように静寂していた。

コース(従業員「テメー!!」

ギコ(管理人「待て!」


ギコ(管理人「奴に任せてみよう」



キチキチキチ・・・
エレベータの外からは虫の動く音が無数に聞こえる。

コース(従業員「お、おい」

( ^ω^)(ニート「・・・」
シュッ

また糸が飛んできた。

パシッ!
内藤はうまく掴んだ。




大蜘蛛「ギ・・・ギギ?」

( ^ω^)(ニート「このまま引きずり込み返してやるお」
内藤はとてつもない力で糸を引っ張り始めた。

大蜘蛛「ギギギギギギッ!!」

コース(従業員「おお!」


大蜘蛛「ギギギギギ!ギギ!」
苦しそうなう泣き声が響く。

大蜘蛛「ギャッ!」

グチャッ!



03時32分
B4F
東棟廊下
エレベータ前

ゴゴゴゴゴ
エレベータのドアをこじ開ける。

( ^ω^)(ニート「ふぅ」

コース(従業員「ヘブンの野郎、こんなもん置いていきやがって・・・」

ギコ(管理人「レミントンM870か」

コース(従業員「クソ・・・」




コース(従業員「ギコさん、あの巨大クモは・・・」

ギコ(管理人「おう、たしか下水道の奴らだ
       入り口から進入したか」

( ^ω^)(ニート「下水道?」


〝ジム(地下鉄職員「つ・・・津波だぁーッ!!」〟


ギコ(管理人「ここはゾンビがいなくて安全だったが
       いよいよ危険地帯になってきたな」


03時32分
B2F
北棟廊下


ジム(地下鉄職員「内藤・・・いないね」

シンディ(ウェイトレス「どこへ行ったのかしら?」

ケビン(警官「あいつなら単独行動してもどうってことねーだろ」

ジム(地下鉄職員「(確かに・・・)」



「えーっと、お子さん一人でだいたい50万ドルほどですね
そうすると残り借金は2万ドルほどでしょうか」

「本当ですか?ぜひお願いします」

「ですが・・・今後まともな形で会える保障はないですよ」

「いえいえ、構いませんよ、どうぞどうぞ
息子なんて掃いて捨てるほどいますから」

「かしこまりました、ただち実験用トラックを手配いたします」



「ホラッ!さっさと入れ!!」

「なんだよ!俺に何するつもり・・フグッ!」

「お兄ちゃん!!」

「ジェーンッ!待ってろ!すぐ戻ってくるからな!!」


「お兄ちゃーんッ!!」

「ジェーンッ!!」



03時32分
B5F
西棟
実験生物管理室

膨大な量の狩人が六つ手を囲っていた。

バキッ!

壮絶な衝撃を加えられ、吹き飛ぶ。
狩人「ギィイィアッ!!」


六つ手「ヴォォオォッ!!」



狩人「ギッギ」
狩人「ギィ!」

ハンター達は六つ手を一斉に襲った。
1、2とステップし、一気に飛び掛る。

シュッ!
シュッ!

ブシュゥウゥ!

血が大量に噴出す。




だが、噴出したのは六つ手ではなかった。

狩人「ギッ!フギッ・・・」

ハンター達はバタバタと倒れていった。


六つ手は、ゆっくりとその場に座った。

六つ手「(コノ・・・記憶はナンダ?
    『ジェーン』とはダレダ?
    『兄ちゃん』トハナンダ?

    俺は・・・何者ダッタンダ?
    俺は・・・誰なんだ?)」




03時40分
B4F
南棟
バイオ生成室

冷凍庫がいくつも置いてある。

( ^ω^)(ニート「ここかお」

ギコ(管理人「おう、ちょっと待てよ」
一番左の冷凍庫を開けた。

ガシューッ!
ひやりとした冷気が顔に当たる。

ギコ(管理人「えーっと」
ガサガサと中身をあさる。

ギコ(管理人「ほれっ」
一つの試験管をヒョイと内藤に投げた。

パシッ
( ^ω^)(ニート「P-ウイルスかお?これが」


ギコ(管理人「おう」




( ^ω^)(ニート「ありがとうお、ところで」

ギコ(管理人「『俺がなぜこれほど詳しいのか』か?
       この身なりで」

( ^ω^)(ニート「はい」


ギコはタバコを口につけるとしゃべり始めた。
ギコ(管理人「・・・俺は上の工場地帯の管理人でな」

( ^ω^)(ニート「ほぉ」

ギコ(管理人「地下を貸したぶん、ちょっとしたコネももってんのさ」

( ^ω^)(ニート「へぇ」


ギコ(管理人「あと欲しいもんは何だ?抗体か?」

( ^ω^)(ニート「まぁ、そうだけど
           それは場所だけ教えてくれたらいいお
           あとでメンバーそろえて行くから」

ギコ(管理人「そうか」

コース(従業員「ギコさん」




コースは扉から廊下を覗いていた。
何かがいるらしい。

ギコ(管理人「どうした?」

コース(従業員「・・・小声でお願いします
        こちらへ」
ゆっくりと扉の前へ近づいた。

ギコ(管理人「なんだ?」

コース(従業員「大蜘蛛です
        5、6匹
        廊下を歩き回ってます」



ギコ(管理人「本当・・・だな」

コース(従業員「一箇所に集まったらこのショットガンでやりましょう」

ギコ(管理人「どうやって集める?」

コース(従業員「何かものを投げて・・・」


( ^ω^)(ニート「俺がおとりになるお」


コース(従業員「・・・き、危険だぞ?
        確かにお前ならいけそうだが」



コース(従業員「よ、よしわかった
        1分後にいくぞ」

ポケットから弾を取り出し、充填する。

コース(従業員「さぁ行け!」


( ^ω^)(ニート「おう!」


5分後



( ^ω^)(ニート「・・・」
銃をしまう。

内藤は一人で大蜘蛛軍団を撃退してしまったらしい。


コース(従業員「おい、あんた作戦違う」

ギコ(管理人「はっはっ倒せたんだからよしとしようぜ

       ほらニート、これが地図だ」

( ^ω^)(ニート「!」
急いで向かう。




( ^ω^)(ニート「これですかお?」

ギコ(管理人「おう、ここだぞ」
〝第二バイオ生成室〟と書かれたところに指を刺した。

( ^ω^)(ニート「B4F・・・かお?」

ギコ(管理人「おう

       俺達はとっととB7Fの地下列車から脱出するぜ
       じゃあな
       無事を祈るぜ」
ギコ達はどこかへ消え去った。

( ^ω^)(ニート「・・・さて、戻らないと」



03時50分
B3F
北棟廊下

何十匹という大蜘蛛がケビン達を襲っていた。
弾も切れ、軍人や内藤もいない今
市民達はどうすることもできなかった。

ジム(地下鉄職員「ケビン!ケビィアガァッ!!」

グシャ!
バキゴキ

ジムはあっという間に大蜘蛛にやられた。

ケビン(警官「ジムゥーッ!!
       ちくしょう!このクソ蜘蛛がッ!」
鉄パイプを振り回す。




デビット(配管工「ケビンを止めろ!
         あのままじゃやられるぞ!」

マーカー(配管工「おう!」
ケビンを取り押さえる。


ケビン(警官「ジムッ!ジムーッ!!」

マーカー(配管工「ぐ、軍人は?弾は?」


シンディ(ウェイトレス「どちらもないわ!!」

デビット(配管工「B1Fへ逃げろ!
         あそこで軍人が調査していたはず!!」



03時50分
B1F
南棟廊下


( ^ω^)(ニート「やっぱ無線いるお
           あれないとやっていけねぇや」

急いで走っていく。


グシャッ!

何かグロい音が聞こえた。

( ^ω^)(ニート「?」
腹を見ると、大きな腕が自分の体を貫いていた。



( ^ω^)(ニート「・・・やられた」
内藤はその場で意識を失った。


六つ手「勝った・・・」


六つ手「勝ったぞ
    ついに勝った
    奴を倒せたのだ


    だが、この虚無感はナンダ?」




六つ手「俺は勝ったハズ
    ナノに」

ダダダダダダダダ!!

アサルトライフルの連射音がこだました。

六つ手「?」


ツン(伍長「内藤には指一本触れさせない!」




六つ手「・・・」
ツンに対し近づいてきた。

ツン(伍長「・・・;」

うまく距離をとる。


内藤はまだ生きている。
重症ではあるものの
処置をすれば間に合うだろう。

それがバレてしまえば確実にやられる。

かといってこんな武器(M16)では到底歯が立たない。
なにか強大な武器で・・・




ポケットには手榴弾が入っている。
これで押さえ込めれば・・・

六つ手「ヴォォオオォオオオ!!」
こちらに向かって突撃してきた。

ドスドスドスドス!
壮絶な足音が鳴り響き、とてつもない迫力で襲ってくる。


ツン(伍長「キャア」

間合いのおかげか、うまく避けれた。



現在の六つ手との距離は2、3mだろうか

この廊下の横幅はおおよそ2m。
障害物は特にない。

ガシャ
ツンはM16を六つ手に向けた。


ダダダダダダダダダダダ!!
壮絶な銃声がなり響く。

六つ手「・・・」



やはり、六つ手はビクともせずこちらへ近づいてくる。

ツン(伍長「(離れないと・・・)」
撃ちながらゆっくりと後退する。


六つ手「ヴォォオオォオオオ!!」
再びこちらに向かって突撃してきた。

ドスドスドスドス!
壮絶な足音が鳴り響き、とてつもない迫力で襲ってくる。

ツン(伍長「キャ!」
再び避けた、だが


六つ手「俺を闘牛とでも勘違いしているのカ?」




六つ手は真後ろにいた。
ツン(伍長「・・・;」

ツンはあくまで常人だ
内藤のような超人まじりの格闘などできない


やられる
確実に


カ-ター(二等兵「ツン伍長!」




ツン(伍長「カーター!!」

カ-ター(二等兵「・・・;」
一目でわかった。
ツンが危機に直面していることを


カ-ター(二等兵「オオオオオオ!!」

ダダダダダダダダダダ!!
カーターは叫び声と共にM16を連射し始めた。

カ-ター(二等兵「ツン伍長!逃げてください!!」

ツン(伍長「カーター・・・」



六つ手「ヴォォオオォオオオ!!」
カーターに向かって走っていく。

カ-ター(二等兵「(に、逃げないと!!どっちへ・・・左だ!)」

カ-ター(二等兵「うわぁッ!!」
どうにかして横へ避けれた。


カ-ター(二等兵「・・・ヴ」
腹から大きな手が突き出していた。




カ-ター(二等兵「オ・・・ヴ」
口から血をドロドロと吐き出す。

ツン(伍長「カーター!!」


六つ手「あとは・・・一人か」
再びツンの方向を向いた。


カ-ター(二等兵「あばよ」

カチャ


ドォォオォンッ!!



壮絶な爆発音が鳴り響いた。

ツン(伍長「キャア!!」
思わず身を伏せる。


パラパラ・・・
ホコリが舞う。

ツン(伍長「カ、カーター」


恐らく、彼は手榴弾を使ったのだろう。
六つ手は完全に消えている。
吹き飛んだのだろうか?



ツン(伍長「・・・」
ツンは彼に敬礼をした。

軍人として・・・


ツン(伍長「・・・」
その場に座った。

目の前には内藤が横たえている。


内藤?




ツン(伍長「な、内藤!」
すっかり彼の存在を忘れていた。

腹を貫かれていたはず。
相当な大怪我だ。
生きているのか?

急いで容態を診る。
ツン(伍長「大丈夫?内藤?」


( ^ω^)(ニート「・・・う~んむにゃむにゃ」


寝ている?

そんなバカな





出血は完全に止まっていた。
内臓もひどい損傷はないように見える。
脊髄が少々心配だが・・・


( ^ω^)(ニート「・・・ドグオ・・・ドグオ」

ツン(伍長「・・・ドグオ?」
友人か何かだろうか?


ツン(伍長「・・・」


もしかしたら私は彼に対して一目惚れしてしまったかも知れない。

だから・・・これほどに守りたくなるのだろうか



03時55分
B5F
西棟
実験生物管理室


ブシュー

カプセル内の液体が落とされていく。

六つ手「俺が」
六つ手「なぜ」
六つ手「不死身なのか?」

六つ手「それは」


六つ手「量産型だからではナイカネ?」



04時00分
B1F
北棟廊下

ブルース(新兵「ハァ・・・ハァ・・・」
スー(伍長「ハァ・・・ハァ・・・」


辺りには大蜘蛛の死体が一面と広がっていた。

ブルース(新兵「ケガ人や死者は?」

デビット(配管工「一名のみだ」


ブルース(新兵「スー伍長はエレベータ付近を見回せ!
        俺は階段側を見回す!
        化け物を見つけたら撃て!」

スー(伍長「おウ!」



ツン(伍長「ブルース新兵!スー伍長!」
ツンは誰かをかつぎながらやってきた。

ブルース(新兵「ツン伍長か!?
        そのかついでいるのはケガ人だな!
        急いでこっちに!」

ケビン(警官「内藤か?大怪我じゃねーか
       なんかあったのか?」

ツン(伍長「手が六つもある化け物にやられました!
      誰か医療技術をかじった方は?」


カント(記者「俺が」





カント(記者「全て急所を外している・・・
       博物館の時もそうだった
       そんなバカな」

( ^ω^)(ニート「P-ウィルス、手にいれたお
           それと・・・抗体を場所、見つけたお」
地図を差し出した。


ケビン(警官「B4F、第二バイオ生成室?」

( ^ω^)(ニート「上の工場の管理人とかいう奴にもらったお」

デビット(配管工「わかった、もうしゃべるな
         怪我が悪くなる」

ケビン(警官「本当かどうかは信頼できねーが
       行ってみようぜ」




ツン(伍長「ブルース?」

ブルース(新兵「どうした?」


ツン(伍長「カーターがやられた」

ブルース(新兵「・・・何だと?」
表情が一瞬にして変わった。

ガシッ
ツンの腕を掴む。

ブルース(新兵「ウソをつくなぁ!
        奴が・・・奴がやられるはずがねぇ!!」





ツン(伍長「・・・六つ手の化け物に腹を貫かれ
      手榴弾で相殺を」

ブルース(新兵「黙れ!
        あいつは!あいつは俺より頭がいいんだ!!
        死ぬわけが!死ぬわけがねぇ!!」

ツン(伍長「・・・」

ブルース(新兵「・・・」
その場に座りこんだ。


ケビン(警官「お互い様だ
       俺も先ほど親友を殺られた」




デビット(配管工「ともかく・・・
         ケガ人を連れて行くわけにはいかない
         待つ人数と行く人数を決めよう」

マーカー(配管工「軍人さんはバランス良くいてほしい
         この所内も化け物がわんさか増えてきたからな」

カント(記者「俺はケガ人の看病をしよう」
スー(伍長「俺も同じク」

マーカー(配管工「あんたは?」


ブルース(新兵「あ?行くに決まってんだろ
        六つ手とかいう奴は不死身と聞いたからな
        ぶっ殺してやる」

マーカー(配管工「(も・・・目的違う)」




カント(記者「アリッサ、君も行くか?」

アリッサ(記者「・・・行くわよ、行けばいいんでしょ?」


フリーザ(中尉「俺も・・・行くぞ!」
立ち上ろうとした。

スー(伍長「待ってくださイ隊長!!まだ怪我が!」

フリーザ(中尉「仲間すら助けられず何が隊長だ!!
        行くといったら行く!!」

ブルース(新兵「ハッ!」

バキッ
フリーザの後ろ首にチョップが炸裂した。




B4Fへ「抗体」を取りに向かうメンバー
・デビット(配管工・ケビン(警官
・( ;゚;ж;゚; )(学生・デビット(配管工
・シンディ(ウェイトレス・アリッサ(記者
・マーカー(配管工・ブルース(新兵

B1Fに滞在するメンバー
・ツン(伍長・カント(記者
・モナー(?・ジャン(曹長
・内藤(ニート・ミフ(警官
・フリーザ(中尉・スー(伍長

他界した者
・カ-ター(二等兵・ジム(地下鉄職員





04時10分
B4F
南棟エレベータ

デビット(配管工「ちょっと待て」

マーカー(配管工「ん?」

デビット(配管工「抗体の調合材料は何がいるんだ?」

ケビン(警官「えーっと、ペニ・・・なんとか」

シンディ(ウェイトレス「・・・」

ケビン(警官「ち、違う違う;」



マーカー(配管工「ペニシリンか?」

ケビン(警官「あー、それっぽい」

マーカー(配管工「他は?」

ケビン(警官「えーっとだな
       ハ・・・ハ・・・」

シンディ(ウェイトレス「ハチ?」


ケビン(警官「そ れ だ !!」



マーカー(配管工「ハチ?ありゃあ毒なのに?
         何蜂だ?」

シンディ(ウェイトレス「ミツバチ?」

ケビン(警官「うーむ、そんなのじゃなかった気がする」

マーカー(配管工「スズメバチ?」


ケビン(警官「そ れ だ !!」


マーカー(配管工「本当かよ
         もし違ってたら毒に犯されるぜ」」




ポンッ!

どうやら4Fについたらしい。

ガーッ
エレベータが開く。

ケビン(警官「うわっ!」
マーカー(配管工「わっ!」
シンディ(ウェイトレス「キャア!」

何十匹ものクモの死骸が落ちていた。

ケビン(警官「誰かが戦っていたのか」


ブルース(新兵「まだいる可能性が高い
        気をつけて進め」




ケビン(警官「『第二バイオ生成室』は東棟らしいな」

マーカー(配管工「早く行こう」

ガキィンッ!!
シャッターの壊れる音が聞こえた。

ブルース(新兵「!!」


狩人「ギィィイイィイィッ!!」

ピチャピチャピチャ


ブルース(新兵「来るぞ!身を構えろ!!」



ブシュウウゥウゥッ!!

デビット(配管工「ヒュー・・・ヒュー・・・」
デビットの首は綺麗に吹き飛んだ。

シンディ(ウェイトレス「キャアアアアアアッ!!」

マーカー(配管工「・・・え?」

ダダダダダダダダダダ

アサルトライフルを連射するもなかなか当たらない。
ブルース(新兵「クソッ!!動きが早い!!」


マーカー(配管工「・・・・」




マーカー「よう!お前が新入りか!」

デビット「・・・黙れ」

マーカー「おいおい、礼儀ってものがねぇな
     お前って『火の玉のデビット』だろ?
     結構、高校の間では有名だったぜ
     俺はマーカー、よろしくな!」

デビット「・・・よろしく」


マーカー「はははw
     配管工はなにかとしんどいぜ?がんばりな」



マーカー(配管工「よくも・・・デビットをやりやがったな
         ぶっ殺してやる!!」
狩人に向けて突進し始めた。

ケビン(警官「待て!落ち着け!」

狩人「ギィィイイィィッ!!」


ダダダダダダダダダ



04時10分
B7F
避難用列車内

コース(従業員「電力配信OK!
        エンジン起動しました!」

ギコ(管理人「ふぅー」
タバコをゆっくりと吸う。

ギコ(管理人「(でれたらどうしようかねぇ・・・
        工場立て直すか?)」

ギコ(管理人「コース、ど・・・


       !!!」



コースは倒れていた。

ギコ(管理人「コース!!」
コースは首から血を出して死んでいた。
これは・・・

あきらかに人為的による殺人!!


( ;゚;ж;゚; )(学生「お前は・・・」

ギコ(管理人「!!」
後ろに誰かがいる。

( ;゚;ж;゚; )(学生「情報を知りすぎた」

ギコ(管理人「掃除屋・・・か」




ギコ(管理人「クソッ!ならば!!」

カチャ
レミントンM870を構えた。


誰もいない。


いつの間にか目の前の学生は消えていた。
ギコ(管理人「え?な?そんなバカな」


シュッ

ブシュウゥウゥゥッ!
ギコ(管理人「ヒュー・・・ヒュー・・・」




ギコも倒れた。

( ;゚;ж;゚;)(学生「私はありとあらゆる訓練をしている
           武器など通用せんよ」

ヒュンヒュン
ナイフを振り回す。
( ;゚;ж;゚; )(学生「これがあれば
           他は何もいらない」


無線「ガガ・・・緊急情報だクロ・・・ガガガ」
( ;゚;ж;゚; )(学生「?」


無線「ガガ・・・コードXXXの発令が決まった・・・ガガガ」




( ;゚;ж;゚; )(学生「なっ・・・政府の奴・・・
           時間は?」

無線「ガガ・・・6時丁度・・・・だ・・・ガガガ」

( ;゚;ж;゚; )(学生「あと・・・一時間ちょいか
           無理難題を言ってくれる」

無線「ガガ・・・手早く頼むぞ・・・ガガガ」


( ;゚;ж;゚; )(学生「了解」



04時20分
B1F
北棟廊下

ブルース(新兵「戻ってきたぜ」

スー(伍長「おー本当カ!?
      抗体持ってきたカ?」

ブルース(新兵「おう
        たんまりな
        だが、二人やられた・・・」

スー(伍長「ソウか・・・
      注入するのを手伝おウ」




( ^ω^)(ニート「大丈夫だお
           もう動けるお」

ツン(伍長「な、何いってんのよ!動けるわけが」

( ^ω^)(ニート「大丈夫だおって
           ほら」

ヒュッ
華麗にバク転した。

( ^ω^)(ニート「こんなこともできるおw」


ツン(伍長「・・・」



生き残り
・ケビン(警官・( ;゚;ж;゚; )(学生
・シンディ(ウェイトレス・アリッサ(記者
・カント(記者・内藤(ニート
・モナー(?・ミフ(警官
軍人
・ブルース(新兵・ジャン(曹長
・フリーザ(中尉・スー(伍長
・ツン(伍長

計12人

死亡者
・デビット(配管工・マーカー(配管工
・ギコ(管理人・コース(従業員




全員に抗体の注入を行った。


シンディ(ウェイトレス「これで・・・一安心ね」

ケビン(警官「これよ、なんと5年もウィルスの進行を抑えれるんだぜ
       スゲーだろ?」

ブルース(新兵「さてと・・・次はどうするつもりだ?」

ケビン(警官「もう用はねーだろ?
       B7Fに避難用列車があるって聞いたから
       そこへ」


ブルース(新兵「いいや、俺にはまだ仕事があるぜ
        仲間を探さないとな」




ケビン(警官「まぁ、それもそうだな」


その時

兵士1「動くな!!」

タタタタタタ
突如、大量の兵士がやってきた。

シンディ(ウェイトレス「!!?」
ケビン(警官「なんだ!?お前らの仲間か?」


ブルース(新兵「いや、こんな奴ら知らねーぞ」





スー(伍長「ここの研究所のガードマンみたいなものカ?」

兵士2「ケイト教授がお前らを呼んでいる!ついて来い!」
銃を突きつけ、移動を強制させられた。

ブルース(新兵「くっ」


( ^ω^)(ニート「(ケイト?・・・どこかで)」



04時35分
B3F
北棟
総管理室

電力ケーブルや計器が大量にある。
管理室だろうか?

ケイト(教授「やぁ、内藤君
       それにケビン君」

( ^ω^)(ニート「お前はまさか・・・」


〝ケイト(ハッカー「俺は  VIP町5丁目33番地  だよ?ん?」〟


奴は警察署にいた・・・

ウィルスをばら撒いた張本人!!




ケイト(教授「ドグオ君はどうしたのかね?」

( ^ω^)(ニート「死んだお・・・」

ケイト(教授「え?なんて?」

( ^ω^)(ニート「死んだお!!」
ケイトに向かって突撃しようとした。

兵士1「奴を抑えろ!」
兵士2「ハッ!」

( ^ω^)(ニート「グッ!」
内藤はあっという間に抑えこめられた。


ケイト(教授「こいつらは俺が片付ける」




ケイト(教授「俺はハッカーなどではない
       我が社、「傘」の手駒よ」

カチャ
ケイトは銃を取り出した。

ケイト(教授「t-ウィルスをオークションで手に入れたというのは本当だがね
       この町にばら撒いたということも」

ブルース(新兵「バラまいた?だと」
シンディ(ウェイトレス「そんな・・・」


ケイト(教授「ローヴィン!ヨーコ!」

ローヴィン(所員「はい」
ヨーコ(所員「はい」

ケイト(教授「発砲を許可する」




ケイト(教授「ギコ共も掃除屋が殺ってくれた」

( ^ω^)(ニート「ギコ?・・・管理人のことかお!!」

ケイト(教授「おう
       現在のところ
       この町で脱出を企ててる奴はもうお前らしかいない
       お前らを殺ってしまえば、情報が外に漏れることもないのだ
       死ね!!」

カチャ
トリガーを引いた。


ガコンッ!

兵士1「うわぁああぁッ!!」
兵士3「お、大蜘蛛だァッ!!」

蜘蛛が一斉に現れた。



ケイト(教授「?
       どうし・・・」

大蜘蛛「キチキチキチ・・・」
大蜘蛛「キチキチキチ・・・」

大量の大蜘蛛が総管理室に進入してきた。

兵士3「アアァアアァッ!!」

ダダダダダダダダ
ひたすらアサルトライルを連射する。


ブルース(新兵「今のうちに逃げるぞ!!」

ケビン(警官「おう!」




モナー(?「kjhkh!(痛!」
手に大蜘蛛の折れたキバが刺さった。

シンディ(ウェイトレス「hgg、glj?(どうしたの?」

モナー(?「・・・・」
黙り込んでしまった。
あきらかに様子がおかしい。


ケイト(教授「・・・おい
       なぜ、そいつがいる」


シンディ(ウェイトレス「?」

ケイト(教授「そいつらは全員殺したはずだ!!
       なぜ生きている!!」



ダァンッ!
銃音が室内になり響く。

モナー(?「ウグッ」
銃弾はモナーの頭部に直撃し、倒れた。
脳みそが飛び出る。

シンディ(ウェイトレス「モナー!!」

ケイト(教授「兵士ども!!そのガキを撃て!!撃ちまくれ!!」

兵士3「ですが今は蜘蛛に」   

ケイト(教授「早くしろ!!」


兵士3「・・・;」
兵士達はモナーに近づいた。




次の瞬間

我々は奇妙な光景を見た。

シンディ(ウェイトレス「・・・え?」
( ^ω^)(ニート「・・・・」


モナーに近づいた兵士は全て頭が宙に飛んでいたのだ。
本来モナーがいた場所には2mもの巨人がおり
無表情で仁王立ちしている。


ケイト(教授「終わった・・・
       俺達はもう助からない・・・
       教えてやろう

       あれは暴君(タイラントだ」



シンディ(ウェイトレス「タイラント・・・そんなまさか」

ケイト(教授「ウソではない
       モナー率いる彼らは我が社が探し出した
       暴君化する遺伝子を持つもの」

ケイト(教授「暴君化すれば知能や力、限界反応速度が神がかりに進化する
       内藤、お前『サバイバル能力』みたいなのがあったな」

( ^ω^)(ニート「・・・・」

ケイト(教授「それでも、奴には到底勝てない」


( ^ω^)(ニート「・・・・わかってるお」
内藤の足は笑っていた。




ケイト(教授「一秒でも早く逃げろ!!
       そ・・・」
ケイトの首を真っ二つに切りはなれた。

ローヴィン(所員「き、教授!
         うわぁああぁッ!!」

ダダダダダダダダ
銃器の連射音が各所から鳴り響く。

ブルース(新兵「行けッ!!こいつは俺らが止める!!」

ケビン(警官「すまねぇ!!」


フリーザ(中尉「やっと俺らの出番よ」
ジャン(曹長「はい!」

フリーザ(中尉「いいかお前ら!心してかかれ!!」


軍人一同「おう!!」



ブルース(新兵「ツン伍長!!」

ツン(伍長「何?」

ブルース(新兵「内藤達と逃げろ!!」

ツン(伍長「え?」

ブルース(新兵「お前は内藤を守ってやりたいんだろ!!?」

ツン(伍長「・・・」

ブルース(新兵「知ってたんだ
        お前が内藤を好きになってたって」

ブルース(新兵「どうせ俺達は死ぬ!!
        行け!!」

ツン(伍長「・・・ごめんなさい」
走っていった。




大蜘蛛「キチキチキチ;」
大蜘蛛軍団は一斉に逃げて行った。

生物的な勘だろうか?

ダダダダダダダダ
暴君の体にいくつもの弾が食い込む。

暴君「・・・・」


フリーザ(中尉「(クソッ!これだけの一斉射撃だというのに
         ビクともしねぇ!)


ジャン(曹長「あ」
スー(伍長「う」
ブルース(新兵「お」

3人の首が一斉に飛んだ。



フリーザ(中尉「バカな・・・」
暴君の動きなどまるで見えなかった。


銃弾のように速く
機械のように強い

それはまさしく映画のような
人間、いや生物には到底踏み込めない世界


暴君「・・・」
無慈悲な表情でゆっくりと向かってくる。


フリーザ(中尉「ぐ・・・ならば」

手榴弾を大量に投げた。
ドォォオンッ!
ドォォオンッ!

しかし、暴君は軽々と避ける。

ドォォオンッ!
暴君「!!」

爆発が直撃した。

フリーザ(中尉「手榴弾地雷よ」




無論、投げた手榴弾が直撃したわけでない。
フリーザはあらかじめ、踏んだらピンが外れるようにした手榴弾を仕掛けていたのだ。


土ぼこりで暴君の様子がよくわからない。

フリーザ(中尉「(これで・・・無傷なら・・・
         もう終わりだ)」


フリーザ(中尉「あ」
フリーザの首は吹き飛んだ。


案の定、暴君は無傷だった。



04時37分
B3F
北棟廊下


シンディ(ウェイトレス「どこへ行けばいいの!?」

ケビン(警官「しらねぇよ!!」

カント(記者「とっとと地下の緊急用列車に乗って逃げた方がいいんじゃないか?」

ケビン(警官「そ・・・」


暴君「・・・」

カントの真後ろには暴君がいた。



ケビン(警官「(た、たった2分で軍人が・・・)」

シンディ(ウェイトレス「え」
シンディの首は綺麗に吹き飛んだ。

かつて1度も体験したこのないような恐怖がこみ上げる。


ケビン(警官「う・・・うわぁ!!」

カント(記者「に・・・逃げろォッ!!」


( ^ω^)(ニート「お、俺にまかせろお!!」

ツン(伍長「・・・私も」



ケビン(警官「いや、こい!!
       絶対に勝てねぇ!!」

(;^ω^)(ニート「いいから!!

ケビン(警官「・・・B7Fだぞ、B7Fにこいよ!!」
ケビン達は走っていった。


(;^ω^)(ニート「・・・」


勝てないな・・・これは




ツン(伍長「内藤・・・」

(;^ω^)(ニート「女軍人・・・お前」
内藤はツンの目でわかった。
彼女は、内藤を愛していた。


ツン(伍長「生きて・・・内藤」

(;^ω^)(ニート「・・・おう!!」



暴君「・・・」
彼はただ無表情に内藤を見つめていた。



(;^ω^)(ニート「さぁ!・・・?」
突如腕が熱くなった。

(;^ω^)(ニート「う、うわぁぁッ!!」
すると今度は今まで感じたこのない壮絶な痛みに襲われた。

見てみると一目わかった。


腕がない。


肩からは血がドボドボと流れていた。

ツン(伍長「内藤!!」






暴君がずっとあそこにいたはずだお
なのに・・・なぜ
なぜ腕が・・・


見えないほどの速さ


高速・・・というだろうか?


ギュッ
ツンは破れた布で肩を締める。

ツン(伍長「だ、大丈夫?」

ツンの足は震えていた。
だが、それでも内藤を治療している。




(;^ω^)(ニート「逃げろ・・・逃げろお!」
それでもツンは内藤を立たせようとしている。

ツン(伍長「さぁ!早く!」


暴君「・・・」
奴はただこちらを見下している。


死んだお・・・

ドグオ・・・ごめん


ガシッ!
掴む音?



(;^ω^)(ニート「・・・!?」
ツン(伍長「あれは・・・」


六つ手「よう」

六つ手は暴君を押さえ込んでいた。
暴君「・・・・?」

(;^ω^)(ニート「て、手助けしてくれるのかお?」



六つ手「俺はP-156
    P-ウィルスによって誕生した生物兵器」





六つ手「だが、本当の俺は6歳の子供だった」

( ^ω^)(ニート「まさか・・・生前の記憶を?」

六つ手「4人家族の下で生まれた。
    妹はジェーン
    俺達は仲良く暮らしていた
    本当に楽しかった
    金がなかったという事以外はな」

( ^ω^)(ニート「・・・」


六つ手「そして俺は多額の金を条件に実験台として売られたのさ」
    
ツン(伍長「・・・そんな」

六つ手「肉体を強化されていた時の記憶はない
    あまりも痛かったんだろうな」



六つ手「俺が戦ってやる」

( ^ω^)(ニート「だが・・・
           暴君は強すぎるお」

六つ手「心配ない
    なぜなら・・・」

( ^ω^)(ニート「・・・おお」


大量の六つ手が各所からゾロゾロとやってきた。

ツン(伍長「量産型・・・」
( ^ω^)(ニート「だから・・・不死身だったのか」


六つ手2「俺達の脳はリンクしている」
六つ手3「だからこんなことができるわけだ」



( ^ω^)(ニート「・・・すまないお」

六つ手「友のことはすまなかった
    これはせめてもの償いだ」

( ^ω^)(ニート「・・・」

六つ手「内藤」

( ^ω^)(ニート「?」

六つ手「最後に、一つだけ心残りがある」

( ^ω^)(ニート「なんだお?」

六つ手「俺の名前を決めてくれ
    それだけが思い出せなかった」

( ^ω^)(ニート「・・・ジョン?」



ジョン「ジョン・・・いい名だ
    さぁ行け!!こいつは俺が倒す!!」

ツン(伍長「・・・ご、ごめんなさい」



本当にここは異形なる世界だ


先ほどまで憎みあっていた敵が

今となっては味方になり助けてくれる









生き残り
・ケビン(警官・( ;゚;ж;゚; )(学生
・アリッサ(記者・ツン(伍長
・カント(記者・内藤(ニート
・ミフ(警官

計7人

死亡者
・シンディ(ウェイトレス・ブルース(新兵
・ジャン(曹長・フリーザ(中尉・スー(伍長
・ケイト(教授・兵等



05時04分
B7F
緊急用列車内

ケビン(警官「おおよその準備は完了した!」

カント(記者「あとは内藤とツン伍長を待つのみか」

ケビン(警官「見張りをしておこう」
外へ歩いて行った。


( ;゚;ж;゚; )(学生「・・・」
ナイフのようなものを取りだした。


カント(記者「どうした?ナイフなんか持ち出して」



ヒュンヒュン

今度はナイフを振り回し始めた。
( ;゚;ж;゚; )(学生「・・・」


カント(記者「・・・?危ないなぁ」

( ;゚;ж;゚;)(学生「『暴君』が誕生するのは誤算だった」

カント(記者「・・・へ?」

( ;゚;ж;゚;)(学生「だが、それはそれで構わない」

カント(記者「・・・;」


( ;゚;ж;゚; )(学生「どうせ全滅させるから」


〝ケイト(教授「ギコ共も掃除屋が殺ってくれた」〟
掃除屋
まさか・・・こいつが?




カント(記者「お前ら逃げろ!!
       早く!!この場から!!」

ケビン(警官「!?どうし」
ブシュウウゥッ!!

ケビンの首から血が噴き出した。

アリッサ(記者「キャアッ!

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