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歌い手さんからデータがキタ!(゜∀゜)
ということでボーカロイドの代わりに差し込む形でボーカルトラックを作っていきます.
今回は先方から二種類のキーの設定を言われていたので,なななんと,男性バージョンと女性バージョンの二種類!
こりゃぁ大変だぁというわけです.
ボーカルさんからもらうデータは私の場合たいてい,メインメロ,上ハモ,下ハモの三本になります.人によってはフレーズごとに分割したりしますが,DAW上で合成するので実質同じです.本当はハモリはダブルでもらえたりすると左右への広がり方が違ってくるのですが,さすがにそれをお願いするのはかなり酷なのでモジュレーションマシンで広げることにします.
さて新しいトラックを使ってまずはそれに貼り付けて適当に時間をあわせて再生させます.
ボカロと違って生ボーカルでまずやるべきことは・・・そう,タイミングの修正です.
#ref(Dcon1.JPG)
※muteになっている一番上がボカロトラック真ん中が生ボーカル,その下にコーラス用の空きトラック.
ボカロと違い,部分的に早かったり遅かったりしていることが多いので,聞きつつまた波形を確認しながら地道に修正をかけていきます.
こういうときにボカロの波形データが貼られていると,波形の比較がしやすくてすごく楽ですねw仮歌をわたすだけでなく,編集時にも重宝するので歌モノにボカロは欠かせません.
さてタイミングの修正の方法は自分は二種類の方法を使っています.ひとつは無音区間で切ってずらす,もうひとつは持続してる母音でカットしてクロスフェードで伸縮させるというものです.
前者の方法は無音部分で切るので全く問題なさそうですが,後者は変になる気がします.でも実際ににやってオケと混ぜてしまうと気がつく人はいませんwなのでOKw
というわけでうまく切れる部分を探しつつタイミングを前後にずらします.
そしてタイミング修正と同時にいくつかの基本的なプラグインをトラックにいれておきます.
#ref(Dcon2.JPG)
まずは定番のコンプとリミッター(ゲートは素材によって使用を決めます),音質補正のEQ,マルチバンドコンプによる二段がけ,Sonox Inflator とLimiterで倍音調整です.これによってオケに埋もれないボーカルトラックを作ります.聞こえやすければ作業もしやすいですしねw
またこの時点では作業が残っているので,まだディレイとリバーブにはセンドしません.
コンプはアタック遅めで,リミッターはアタック早め,EQはイ段がきついなら3kHzあたりを削って,倍音が関係している6kHzあたりをブースト,200Hz以下はカットします.マルチバンドコンプでさらに暴れてる部分を押さえ込んで,InflatorとLimiterで音圧を稼ぎます.
こうしてある程度聴けるようにしたら次は
#ref(Dcon3.JPG)
ボリュームのレベル書きです.例えば歌いだしは大きくするといい感じの場合が多いので3dbぐらい上げたり,ブレスが気になる場合は若干下げたり.あとリップノイズなどもこの時点で対処しておきます.これも聞きながら地道にああでもないこーでもないと繰り返します.
ここでのレベル書きは細かい調整で,AメロBメロなどフレーズごとの調整は別トラックで別個行います.
メインメロディーがだいたい確定したらコーラスのトラックを作ります.
#ref(Dcon4.JPG)
これもまずはタイミング命なので波形をみながらあわせていきます.こういう作業はやっぱり最新のDAWが便利ですね.シームレスな作業ができます.
コーラスはたいていかなりコンプで潰してしまうので,レベル書きの方はおおまかに.
だいたいタイミングが揃ったらこの時点でリバーブやディレイなどのエフェクトをかけ,またパンをふったりモジュレーション系でコーラスを広げます.
#ref(Dcon5.JPG)
一番左がフリーズしたメインメロ,その横二つがコーラス,その右がコーラスをまとめたもの,さらに右が歌全体をまとめたもの,右の四つがディレイとリバーブです.
上ハモを左に下ハモを右に振って,まとめてclonerで複数化します.メインメロと重ならないように,結構高い周波数から下をカット.コンプは強めにかけて,全体にマルチバンドコンプ.
また奥に引っ込めるためにディレイと,プリディレイが小さいリバーブを深めにかけます.逆に,メインメロの方はプリディレイの長いリバーブで差別化を.
ディレイが三つありますが,一つはリバーブのプリディレイです.残りは左右にディレイが出るのですが,その左右が逆のものを二つです.これでコーラスに厚みがでます.(多分w)
最後にいくつか音質補正のEQを修正して,ディエッサーをかけます.
#ref(Dcon6.JPG)
もうsonoxのプラグイン使いまくりですねwこれがないともうやっていけません.
母音にディエッサーがかかってしまうとせっかくのヌケが悪くなってしまうので,子音にだけかかるように調整します.
EQやコンプとの兼ね合いもあるので色々と試行錯誤を繰り返します.
女性の方のボーカルは結構シャリ系だったのでかなーりマルチバンドコンプとディエッサーで潰しましたw
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歌い手さんからデータがキタ!(゜∀゜)
ということでボーカロイドの代わりに差し込む形でボーカルトラックを作っていきます.
今回は先方から二種類のキーの設定を言われていたので,なななんと,男性バージョンと女性バージョンの二種類!
こりゃぁ大変だぁというわけです.
ボーカルさんからもらうデータは私の場合たいてい,メインメロ,上ハモ,下ハモの三本になります.人によってはフレーズごとに分割したりしますが,DAW上で合成するので実質同じです.本当はハモリはダブルでもらえたりすると左右への広がり方が違ってくるのですが,さすがにそれをお願いするのはかなり酷なのでモジュレーションマシンで広げることにします.
さて新しいトラックを使ってまずはそれに貼り付けて適当に時間をあわせて再生させます.
ボカロと違って生ボーカルでまずやるべきことは・・・そう,タイミングの修正です.
#ref(Dcon1.JPG)
※muteになっている一番上がボカロトラック真ん中が生ボーカル,その下にコーラス用の空きトラック.
ボカロと違い,部分的に早かったり遅かったりしていることが多いので,聞きつつまた波形を確認しながら地道に修正をかけていきます.
こういうときにボカロの波形データが貼られていると,波形の比較がしやすくてすごく楽ですねw仮歌をわたすだけでなく,編集時にも重宝するので歌モノにボカロは欠かせません.
さてタイミングの修正の方法は自分は二種類の方法を使っています.ひとつは無音区間で切ってずらす,もうひとつは持続してる母音でカットしてクロスフェードで伸縮させるというものです.
前者の方法は無音部分で切るので全く問題なさそうですが,後者は変になる気がします.でも実際ににやってオケと混ぜてしまうと気がつく人はいませんwなのでOKw
というわけでうまく切れる部分を探しつつタイミングを前後にずらします.
そしてタイミング修正と同時にいくつかの基本的なプラグインをトラックにいれておきます.
#ref(Dcon2.JPG)
まずは定番のコンプとリミッター(ゲートは素材によって使用を決めます),音質補正のEQ,マルチバンドコンプによる二段がけ,Sonox Inflator とLimiterで倍音調整です.これによってオケに埋もれないボーカルトラックを作ります.聞こえやすければ作業もしやすいですしねw
またこの時点では作業が残っているので,まだディレイとリバーブにはセンドしません.
コンプはアタック遅めで,リミッターはアタック早め,EQはイ段がきついなら3kHzあたりを削って,倍音が関係している6kHzあたりをブースト,200Hz以下はカットします.マルチバンドコンプでさらに暴れてる部分を押さえ込んで,InflatorとLimiterで音圧を稼ぎます.
こうしてある程度聴けるようにしたら次は
#ref(Dcon3.JPG)
ボリュームのレベル書きです.例えば歌いだしは大きくするといい感じの場合が多いので3dbぐらい上げたり,ブレスが気になる場合は若干下げたり.あとリップノイズなどもこの時点で対処しておきます.これも聞きながら地道にああでもないこーでもないと繰り返します.
ここでのレベル書きは細かい調整で,AメロBメロなどフレーズごとの調整は別トラックで別個行います.
メインメロディーがだいたい確定したらコーラスのトラックを作ります.
#ref(Dcon4.JPG)
これもまずはタイミング命なので波形をみながらあわせていきます.こういう作業はやっぱり最新のDAWが便利ですね.シームレスな作業ができます.
コーラスはたいていかなりコンプで潰してしまうので,レベル書きの方はおおまかに.
だいたいタイミングが揃ったらこの時点でリバーブやディレイなどのエフェクトをかけ,またパンをふったりモジュレーション系でコーラスを広げます.
#ref(Dcon5.JPG)
一番左がフリーズしたメインメロ,その横二つがコーラス,その右がコーラスをまとめたもの,さらに右が歌全体をまとめたもの,右の四つがディレイとリバーブです.
上ハモを左に下ハモを右に振って,まとめてclonerで複数化します.メインメロと重ならないように,結構高い周波数から下をカット.コンプは強めにかけて,全体にマルチバンドコンプ.
また奥に引っ込めるためにディレイと,プリディレイが小さいリバーブを深めにかけます.逆に,メインメロの方はプリディレイの長いリバーブで差別化を.
ディレイが三つありますが,一つはリバーブのプリディレイです.残りは左右にディレイが出るのですが,その左右が逆のものを二つです.これでコーラスに厚みがでます.(多分w)
最後にいくつか音質補正のEQを修正して,ディエッサーをかけます.
#ref(Dcon6.JPG)
もうsonoxのプラグイン使いまくりですねwこれがないともうやっていけません.
母音にディエッサーがかかってしまうとせっかくのヌケが悪くなってしまうので,子音にだけかかるように調整します.
EQやコンプとの兼ね合いもあるので色々と試行錯誤を繰り返します.
女性の方のボーカルは結構シャリ系だったのでかなーりマルチバンドコンプとディエッサーで潰しましたw
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