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フィルター系の中核をなすのがイコライザー。他にワウ、ステップフィルター、フォルマントフィルター、ボコーダーとか
**イコライザー(EQ)
プラグインではなく最初から全てのトラックに割り振られているくらい非常に使う場面が多いのがEQです。&bold(){周波数帯域ごとにカットないしブーストすることによって音色を変化}、いや、変化とわからないくらいの絶妙な調節によって音をクリアにしたり、と本当に奥が深い。
深みに入るといろいろ説明しづらいので先に表面的なところから説明しときますと、まずイコライザーの2分類から
・パラメトリック・イコライザ
変化させたい周波数の位置をを自分で指定して、指定した量だけ、カットかブーストできるものです。同時に指定できる数は3つか4つが一般的。
影響を与える周辺周波数の幅の大きさは&bold(){Q幅}というパラメータで指定します。
一番左のやつは左全体、右のやつは右全体に変化を与えるタイプのもの(前述のものをピーキングタイプというのにたいしてこちらはシェルビングタイプという)が一般的ですが、これの効き目が-24dBもしくは完全にカットするくらいのやつはハイパスフィルター(上だけ通す)とかローパスフィルター(下だけ通す)と言います。
グラフとかがないとなかなか視覚的にわかりづらい。
・グラフィック・イコライザ
変化させたい周波数の位置が事前に確定されているものの、同時に指定できる数が圧倒的に多いからいじりやすいタイプです。
20Hz~20kHzno間で多くて32個くらいフェーダのあるものがあります。ハードの場合視覚的にわかりやすいです。
で、周波数を実際にいじる段階になると、フーリエとか楽器の特性とか倍音の話だとか等ラウドネス曲線だとかいろいろ知識が必要になってくるんですが、とりあえずこれ知っとくと便利だよということだけ挙げておこうと思います
・&bold(){カットした周波数の周辺を多少ブーストする}
これはカットオフ周波数とレゾナンスの話と同じ理論です。
理由はよくわかりませんが例えば5kHz以上をカットする場合は4kHzくらいのところを強調すると癖のあるおもろい音になったり、場合によってはそのほうが自然に聞こえることもあります。
・&bold(){ブーストした周波数の周辺はカットしてもそんなに気にならない}
これは上の理論と逆の場合ですが、よくわからんがぼくがミキシングするときはティンパニとかは60Hzを持ち上げて上げて200~300Hzあたりを多少カットするといくぶんかクリアに聞こえることがあります。でもシチュエーションによると思います。まあ参考までに。
・&bold(){いらん部分はカットしよう}
多数のトラックをミックスするときに、どうしても周波数がぶつかり合ってごちゃごちゃになってしまうことがあります。だからこの周波数はいらないなと思ったら積極的にカットしていったほうが、それぞれの音がよく聞こえてよいミックスができるらしいです。このへんは僕自身も満足にできないトピックでもあるので深くは言えませんが、
例えば&bold(){50Hz以下}のサブベース圏は実は結構うざったかったりするので、切れるものは切るとすっきりする場合があります。
音圧もそのほうが稼げます。
・&bold(){60~100Hzと5k~8kHzはなかなかのブーストポイント}
ベースがなんかぼやっとしてんなあと思ったら60Hzらへんを上げたり、高域の楽器がぼんやりするなあと思ったら、8kHzあたりを突くといい感じになることがあります。場合にもよるけど。
でも逆に60Hzあたりカットして200~300Hzあたりをブーストしたらいい感じになることもあるので、楽器の特性とか構成上の問題でもあると思います。
まあとりあえず今のところはこのくらいで
**フィルター
基本的には&bold(){カットオフフリケンシー}(ローパスフィルターをかける周波数)と&bold(){レゾナンス}(カットする部分の周辺を強調する数値)をいじって、&bold(){音のこもり加減を調節}するものです。マイナス方向が普通ですが、プラス方向にすると軽い音になります。Cubaseのフィルターには電話で話す人の声のプリセットがありました。
**ステップフォルター
カットオフフリケンシーとレゾナンスの値を、曲のテンポにあわせてリズミカルに変化させて、ピコピコした感じの音にできるものです。例えば&bold(){1/16}のテンポでバラバラな値を設けるとテクノチックなピコピコができます。
**ワウ
オートワウ、ワウワウとも。ブーストないしカットしている周波数を周期とかペダルとかで変化させ「ウワーン」とさせるエフェクトである。パラメトリックイコライザーでブーストないしカットしているポイントの周波数を左右にスライドするときにシュワってなるのと同様の効果である。ギターのワウペダルはバンドパスフィルターってwikipediaに書いてあったからカット方向が普通かもしれない。
&bold(){サイドチェーンしてみるとおもろいと思う}。
**フォルマントフィルター
人間の声は、実は周波数に特徴的な部分があり、母音には、それぞれ、この特徴的な周波数成分(フォルマント)がみられる。フォルマントフィルターは、この人声特有の音色を元に、入力された音を&bold(){人の声っぽくする}というものである。まあ限界はあるけど。
**ボコーダー
上述の通り人間の声には特徴があるため、マイクで入力された人の声をFM音源でいうところのモジュレーター的な役割をあたえると、FM音源でいうところのキャリアーがしゃべっているような感じになる。これによってクラフトワークとかのロボットボイスが流行した。まあこれはフィルター系とは違うかもしれんけどフォルマントの話を書いたついでに書いてみた。
**(補足)エキサイター
フィルター系じゃないんですが、周波数がどうのこうのとEQに似通ったものでもあるので、ここで書いておこうと思ったのがエキサイターないしエンハンサーとよばれるものです。だいたい高音域強調か低音域強調のどっちかだと思うんですが、簡単に言うとEQのように周波数を「変化」させるのではなく、&bold(){強調したい周波数を「追加」する}ことによって音に躍動感というか良い意味で目立った音にするエフェクトというんでしょうか。つまりエキサイターは原音の位相をいじったりとかそういうものではないから原音の音質を損なうことなく強調したい部分だけ強調できるというわけですね。
ギターとかの高音域倍音の強調が普通ですが、低音強調のやつもあります。
これは&bold(){貧弱MIDI音源の解決}にもある程度貢献できると思う。
あとは弦楽器の胴鳴りのシミュレーターとかを使うことがあるんだけどこれもフィルター系だったかな。
じきに参考フリーVSTとかのリンクはるかもしれません。
2010.7.24[[白くろ>http://musiko.mikosi.com/]]
フィルター系の中核をなすのがイコライザー。他にワウ、ステップフィルター、フォルマントフィルター、ボコーダーとかエキサイターとか書きました
**イコライザー(EQ)
プラグインではなく最初から全てのトラックに割り振られているくらい非常に使う場面が多いのがEQです。&bold(){周波数帯域ごとにカットないしブーストすることによって音色を変化}、いや、変化とわからないくらいの絶妙な調節によって音をクリアにしたり、と本当に奥が深い。
深みに入るといろいろ説明しづらいので先に表面的なところから説明しときますと、まずイコライザーの2分類から
・パラメトリック・イコライザ
変化させたい周波数の位置をを自分で指定して、指定した量だけ、カットかブーストできるものです。同時に指定できる数は3つか4つが一般的。
影響を与える周辺周波数の幅の大きさは&bold(){Q幅}というパラメータで指定します。
一番左のやつは左全体、右のやつは右全体に変化を与えるタイプのもの(前述のものをピーキングタイプというのにたいしてこちらはシェルビングタイプという)が一般的ですが、これの効き目が-24dBもしくは完全にカットするくらいのやつはハイパスフィルター(上だけ通す)とかローパスフィルター(下だけ通す)と言います。
グラフとかがないとなかなか視覚的にわかりづらい。
・グラフィック・イコライザ
変化させたい周波数の位置が事前に確定されているものの、同時に指定できる数が圧倒的に多いからいじりやすいタイプです。
20Hz~20kHzno間で多くて32個くらいフェーダのあるものがあります。ハードの場合視覚的にわかりやすいです。
で、周波数を実際にいじる段階になると、フーリエとか楽器の特性とか倍音の話だとか等ラウドネス曲線だとかいろいろ知識が必要になってくるんですが、とりあえずこれ知っとくと便利だよということだけ挙げておこうと思います
・&bold(){カットした周波数の周辺を多少ブーストする}
これはカットオフ周波数とレゾナンスの話と同じ理論です。
理由はよくわかりませんが例えば5kHz以上をカットする場合は4kHzくらいのところを強調すると癖のあるおもろい音になったり、場合によってはそのほうが自然に聞こえることもあります。
・&bold(){ブーストした周波数の周辺はカットしてもそんなに気にならない}
これは上の理論と逆の場合ですが、よくわからんがぼくがミキシングするときはティンパニとかは60Hzを持ち上げて上げて200~300Hzあたりを多少カットするといくぶんかクリアに聞こえることがあります。でもシチュエーションによると思います。まあ参考までに。
・&bold(){いらん部分はカットしよう}
多数のトラックをミックスするときに、どうしても周波数がぶつかり合ってごちゃごちゃになってしまうことがあります。だからこの周波数はいらないなと思ったら積極的にカットしていったほうが、それぞれの音がよく聞こえてよいミックスができるらしいです。このへんは僕自身も満足にできないトピックでもあるので深くは言えませんが、
例えば&bold(){50Hz以下}のサブベース圏は実は結構うざったかったりするので、切れるものは切るとすっきりする場合があります。
音圧もそのほうが稼げます。
・&bold(){60~100Hzと5k~8kHzはなかなかのブーストポイント}
ベースがなんかぼやっとしてんなあと思ったら60Hzらへんを上げたり、高域の楽器がぼんやりするなあと思ったら、8kHzあたりを突くといい感じになることがあります。場合にもよるけど。
でも逆に60Hzあたりカットして200~300Hzあたりをブーストしたらいい感じになることもあるので、楽器の特性とか構成上の問題でもあると思います。
まあとりあえず今のところはこのくらいで
**フィルター
基本的には&bold(){カットオフフリケンシー}(ローパスフィルターをかける周波数)と&bold(){レゾナンス}(カットする部分の周辺を強調する数値)をいじって、&bold(){音のこもり加減を調節}するものです。マイナス方向が普通ですが、プラス方向にすると軽い音になります。Cubaseのフィルターには電話で話す人の声のプリセットがありました。
**ステップフォルター
カットオフフリケンシーとレゾナンスの値を、曲のテンポにあわせてリズミカルに変化させて、ピコピコした感じの音にできるものです。例えば&bold(){1/16}のテンポでバラバラな値を設けるとテクノチックなピコピコができます。
**ワウ
オートワウ、ワウワウとも。ブーストないしカットしている周波数を周期とかペダルとかで変化させ「ウワーン」とさせるエフェクトである。パラメトリックイコライザーでブーストないしカットしているポイントの周波数を左右にスライドするときにシュワってなるのと同様の効果である。ギターのワウペダルはバンドパスフィルターってwikipediaに書いてあったからカット方向が普通かもしれない。
&bold(){サイドチェーンしてみるとおもろいと思う}。
**フォルマントフィルター
人間の声は、実は周波数に特徴的な部分があり、母音には、それぞれ、この特徴的な周波数成分(フォルマント)がみられる。フォルマントフィルターは、この人声特有の音色を元に、入力された音を&bold(){人の声っぽくする}というものである。まあ限界はあるけど。
**ボコーダー
上述の通り人間の声には特徴があるため、マイクで入力された人の声をFM音源でいうところのモジュレーター的な役割をあたえると、FM音源でいうところのキャリアーがしゃべっているような感じになる。これによってクラフトワークとかのロボットボイスが流行した。まあこれはフィルター系とは違うかもしれんけどフォルマントの話を書いたついでに書いてみた。
**(補足)エキサイター
フィルター系じゃないんですが、周波数がどうのこうのとEQに似通ったものでもあるので、ここで書いておこうと思ったのがエキサイターないしエンハンサーとよばれるものです。だいたい高音域強調か低音域強調のどっちかだと思うんですが、簡単に言うとEQのように周波数を「変化」させるのではなく、&bold(){強調したい周波数を「追加」する}ことによって音に躍動感というか良い意味で目立った音にするエフェクトというんでしょうか。つまりエキサイターは原音の位相をいじったりするものではないから原音の音質を損なうことなく強調したい部分だけ強調できるというわけですね。例えばEQで高音域を強調すると、確かに目立つけどなんかうすっぺらい感じなっちゃうことがありますね、これをエキサイターでやるとうすっぺらい感じにはあんまりならずにすみます。
ギターとかの高音域倍音の強調が普通ですが、低音強調のやつもあります。
これは&bold(){貧弱MIDI音源の解決}にもある程度貢献できると思う。
あとは弦楽器の胴鳴りのシミュレーターとかを使うことがあるんだけどこれもフィルター系だったかな。
じきに参考フリーVSTとかのリンクはるかもしれません。
2010.7.24[[白くろ>http://musiko.mikosi.com/]]