代理和音(II)

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**ドミナントの機能 さて、代理和音に入る前に、ドミナントの機能をお浚いしましょう。 ドミナントはトニックに進行しますが、その理由は構成されている音に あります。 #image(dominant_motion.gif,width=700,height=158,title=ドミナント機能の解決) ドミナントには三全音と呼ばれる不協和な増4度の音程が 含まれていて、この音程が3度等の音程に進行(解決といいます) することで強い進行感が生み出されていたというわけです。 **ドミナントの代理和音 ***音階和音(ダイアトニック・コード) +副和音 ・・・といっても、VIIm7-5とVIIdimしかありませんが(ぁ #image(m7-5.gif,title=副和音(m7-5)) まずBm7-5(=VIIm7-5)からですが、ご覧のとおりです。 (9thテンションで完全一致です) #image(diminish.gif,width=700,height=158,title=副和音(dim)) 次にBdim(=VIIdim)ですが、こちらもBm7-5と同様ですね^ (♭9thテンションで一致します) また、dimには「転回させるとルート名が変わる」という性質を 持っているので、他にもG#dim(=平行短調のVIIdim)やDbdim (=G7の裏コードのdimまたは同主短調のbVII7のdim)、 Fdim(=E7の裏コードのdim)という代理和音を持っています。 そして、VIIm7-5とVIIdimは互いにトライトーンを 持っているので、それぞれを代理としても使えます! ***非音階和音(ノン・ダイアトニックコード) #image(cycle_of_5th.png,title=5度圏(ドミナント・サークル),center) +セカンダリー・ドミナント(借用和音)&br()文字通りドミナント上に出来上がる2次的なドミナントのこと&br()ですが、このページの最初のほうでドミナント機能はトライトーンが&br()担っていると書きましたが、これを他のコード進行で解決させることも&br()できます!それがセカンダリー・ドミナントです。 上に図がありますが、これはドミナント・サークルといって 5度で循環する様子を表したものになります。 ドミナント機能はこの図を時計回りの順に見ると完全4度上がって V7→I7という解決になっています。(これを利用して転調することもできます) 具体的な使い方としては、ダイアトニックコード進行の一部を7th(ドミナント)に 置き換えて、解決させるのが一般的です。 ※特殊な例として、4度づつ上がり続けて一周・・・なんてこともできますが、 あまりやると調性がなくなります。 +裏コード&br()セカンダリー・ドミナントに対して、こちらは既存のドミナント進行を&br()置き換えて使用します。こちらの考えでは同じトライトーンを持つ&br()ドミナントコードを代わりに使用するというものです。上図で説明すると、&br()対線上のコードになります。即ち、裏側にあるコードなので裏コードと&br()言われているわけです。 これらを総合して使うと、ディミニッシュの下降進行を創ることもできます。 ・・・かなり特殊な使いかたですがね(汗
**ドミナントの機能 さて、代理和音に入る前に、ドミナントの機能をお浚いしましょう。 ドミナントはトニックに進行しますが、その理由は構成されている音に あります。 #image(dominant_motion.gif,width=700,height=158,title=ドミナント機能の解決) ドミナントには三全音と呼ばれる不協和な増4度の音程が 含まれていて、この音程が3度等の音程に進行(解決といいます) することで強い進行感が生み出されていたというわけです。 **ドミナントの代理和音 ***音階和音(ダイアトニック・コード) +副和音 ・・・といっても、VIIm7-5とVIIdimしかありませんが(ぁ #image(m7-5.gif,title=副和音(m7-5)) まずBm7-5(=VIIm7-5)からですが、ご覧のとおりです。 (9thテンションで完全一致です) #image(diminish.gif,width=700,height=158,title=副和音(dim)) 次にBdim(=VIIdim)ですが、こちらもBm7-5と同様ですね^ (♭9thテンションで一致します) また、dimには「転回させるとルート名が変わる」という性質を 持っているので、他にもG#dim(=平行短調のVIIdim)やDbdim (=G7の裏コードのdimまたは同主短調のbVII7のdim)、 Fdim(=E7の裏コードのdim)という代理和音を持っています。 そして、VIIm7-5とVIIdimは互いにトライトーンを 持っているので、それぞれを代理としても使えます! ***非音階和音(ノン・ダイアトニックコード) #image(cycle_of_5th.png,title=5度圏(ドミナント・サークル),center) +セカンダリー・ドミナント(借用和音)&br()文字通りドミナント上に出来上がる2次的なドミナントのこと&br()ですが、このページの最初のほうでドミナント機能はトライトーンが&br()担っていると書きましたが、これを他のコード進行で解決させることも&br()できます!それがセカンダリー・ドミナントです。 上に図がありますが、これはドミナント・サークルといって 5度で循環する様子を表したものになります。 ドミナント機能はこの図を時計回りの順に見ると完全4度上がって V7→I7という解決になっています。(これを利用して転調することもできます) 具体的な使い方としては、ダイアトニックコード進行の一部を7th(ドミナント)に 置き換えて、解決させるのが一般的です。 ※特殊な例として、4度づつ上がり続けて一周・・・なんてこともできますが、 あまりやると調性がなくなります。 +裏コード&br()セカンダリー・ドミナントに対して、こちらは既存のドミナント進行を&br()置き換えて使用します。こちらの考えでは同じトライトーンを持つ&br()ドミナントコードを代わりに使用するというものです。上図で説明すると、&br()対線上のコードになります。即ち、裏側にあるコードなので裏コードと&br()言われているわけです。 これらを総合して使うと、ディミニッシュの下降進行を創ることもできます。 …かなり特殊な使いかたですがね(汗

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