以上の二点を含んでいます。閲覧の際はご注意を。
日曜の昼下がり。俺がリビングでくつろいでいると、思わぬ来客があった。
リビングのドアが少し開いて、その隙間からひょっこりと顔を出したのは……あやせだった。
「おじゃましま~す。あ、こんにちは、お兄さん」
「お、あやせか。桐乃なら上にいるから、呼ぼうか?」
天井を指差して、あやせに確認する。
「お願いします。わたし、ここで待ってますので」
そのままソファのほうまで行って、前のテーブルに置いてあるファッション雑誌を手にするあやせ。
俺は階段を昇り、桐乃の部屋の前までくると、ドアをノックした。
「おーい桐乃、あやせが来てるぞー」
返事が無い。ただのしかばねのようだ。
「開けるぞー。開けるからなー。……ホントに開けるぞ?」
それでも返事がない。少しためらったが、ゆっくりとドアを開けた。
いた。デスクトップに食らいついて、エロゲーをやっている。
ヘッドホンをしてるから、聞こえなかったのか。
それでも、俺が部屋に入ると、気配を感じたのかヘッドホンをとって、口を開いた。
「ちょ、何勝手に部屋に入ってんの!マジキモいんですけど!」
てめー、それが用を伝えに来た家族への態度か。
「あやせが来てるんだよ。……お前わかんなかったの?」
「へ?……あ、忘れてた!今日約束してたのに!」
突然の来客にあたふたと慌てる桐乃。
……ま、確かにこんな部屋じゃ友達を入れるなんて、できねーわな。
『普通』の友達なら、な。
桐乃の部屋にはエロゲーの箱やら同人誌やらが散乱していた。
「どうすんだよ。待たせんのか?」
「くっ……。ゴメン、急いで片付けるから、アンタはお茶でも出してて!」
「へいへい、終わったら下りて来いよ」
手をひらひらと振って、桐乃の部屋を後にする。
ありゃ、当分終わんねーな。
さて、あんまりあやせを待たせても悪いから、早いトコ戻らねーと。
(あれ?そういえば……)
妙案を思い付いて、俺はにやりと、心の中で笑った。
「あ、桐乃~?って、お兄さんじゃないですか」
「わりー、アイツ、今部屋片してるから、ちょっと待っててくれ」
手を合わせてあんまりあやせに謝る。
「今、お茶入れるから。あ、ジュースがいいか?」
「なんでもいいですよー。……桐乃、どうしたんですか?」
そりゃ、せっかく遊ぶ約束してる友達の家に来たのに、ソイツが中々出てこなけりゃ、疑問に思うよな。
「昨日、陸上で疲れて、ずっと寝てたんだとさ」
「ふうん、珍しいですね。桐乃がお昼過ぎても寝てるなんて」
まさか、エロゲーを隠してるから……とも言えまい。
あの事件があってから、あやせも色々と『勉強』してるみたいだけど。
一応嫌悪すべき対象としても見てるから、桐乃としては見せたくはないだろう。
「ま、あいつもモデルに陸上に、忙しいみたいだからな。たまにはこういうこともあるんだろ」
食器棚からティーセットを取り出し、紅茶を用意する。
フッ……俺だって美味しい紅茶の淹れ方くらいは知ってるんだぜ。
まずはカップを温めて……と。(中略)……どうだ!ティーバッグだけど俺は頑張ったぞ!
「はい。紅茶で良かったか?」
「ありがとうございます」
あやせはさっきから雑誌を食い入るように見つめている。
ああ、桐乃がモデルをやってるやつか。あやせ、幸せそうだな。
しかしこいつ、本気でレズ入ってるんかな。桐乃のことを喋るとき、目がおかしいもんな。
俺は黙って対面に座り、紅茶を啜る。
心なしか、いつもより美味しい気がするな。やっぱり真紅流は違うのかな。
あやせを見つめていると、俺の視線に気付いたようで、雑誌から顔を上げてカップを手に取る。
友達の兄貴が淹れてくれた紅茶だ。飲まないわけにいかないよな。
そのままカップに口をつけ……飲んだ。
よしっ!
小さくガッツポーズ。
―――作戦、成功―――――――。
「美味しいですね。お茶の葉が違うんですか?」
「いや、何の変哲も無いティーバッグだお」
「……だお?」
はっ!あまりにすんなり飲んでくれたので、口調が乱れてしまった。
……やる夫まとめサイトの見すぎだな。
「失敬。隠し味が入ってるんだよ」
「えー?隠し味ですかぁ?レモンじゃないしなぁ……なんですか?」
「……媚薬。」
あやせは太目の眉をひそめて、カップを傾ける。
「びやく?スパイスですか?」
どうやら媚薬について詳しくレクチャーする必要があるようだ。
「その歴史は古く、紀元前から存在する。最も有名なのはインドのカーマスートラかな。
世界最古の性書と呼ばれ、媚薬についての記述もある。一般的には、性欲増進や勃起不全をサポートする薬。
効果については半信半疑だったんだけど。どうやら効いてるみたいだな」
カップを持つあやせの手が震えている。
次第に握力が弱まり、最後にはカップを落としてしまった。
しかし、そんなことは最早どうでもいいのか、背中を丸めて、体全体まで震えが伝播していた。
「あっ、はぁあ……はっ、はぁっ、ぉ、にぃさ、ん……」
呼吸が荒く熱っぽい顔で体の不調を訴える。
「まさか、ここまで効果があるとは。あやせ、気分はどうだ?」
「なん、か……。からだの、ぉく、が、あついです……。たすけ、て…」
必死な表情で懇願してくるあやせ。
「よし、今助けてやるからな」
ソファから立って、あやせの肩を触ったその時。
「や、ぁあああああんっっっ!」
あやせはビクビク、と丸めていた背中を一気に反らし、恍惚の表情を浮かべる。
まさか、これだけでイったのか?
とりあえずあやせをソファに寝かせて、様子を見る。
額に大粒の汗をかいて、だらりと全身を弛緩させている。
……ふと、あやせの股間に目が行った。
何か『もっこり』と。あるはずのないモノが股間に存在している。
俺は数峻、あやせのスカートを押し上げているモノの正体について考えたが、
これって、アレだよな……。
という結論に至らざるを得なかった。
「ちょっと、服を緩めるからなー」
と、了解をとるつもりは毛頭ないが、一応確認してスカートに手をかけ、おそるおそる捲り上げた。
薄黄色のパンツがちらりと見え、そしてすぐに……それの正体が判明した。
「……ちんこ」
ちんこだ。
あやせの華奢な体躯と不釣り合いなほどに立派に屹立していたそれは、まさしく男の生殖器だった。
パンツを脱がせて、あやせの上に乗って脚を開く。そこには、中学生らしくかわいらしいわれめと、
そのすぐ上に、天井を向いたまま、バキバキに勃起したちんこがあった。
「これはこれで、……アリ、かも」
これを使ってどんなプレイをしようか……なんて考えていると、目を覚ましたらしいあやせと目が合った。
その表情を形容すると……鬼神?
「死」
「ちょ、ちょっと待っ」
「ねェェエェェェエェェェェェェエェェ!!!!!」
渾身の膝蹴りが俺の股間にヒットした。
―――――――――――――――――――暗転――――――――――――――――――。
「まったく、こんなことをする人だとは思いませんでした」
ソファにうつ伏せになってのびている鬼畜変態兄を見下ろして、パンツを履いた。
しかし……この状況をどうしようか。
紅茶に入っていたらしい媚薬とかいうものを飲んでしまったせいで、まるで全身が性感帯になってしまったかのようだった。
お兄さんに触られた瞬間、その……イ、イってしまったし。
今は若干治まったけれど、今度は股間に違和感、が。
こ、これって……?
「ごめ~んあやせ、お待たせ~」
桐乃が息を切らせてリビングに入ってきた。
「あれ、兄貴寝てるの?あやせがいるってのに、なにしてんのよ!」
悪態をつきながらソファに近付いていく桐乃。
そして、数歩歩いたところで、部屋の異常に気付く。
床に落ちて割れたカップ、股間を押さえてうずくまる京介。
背後には……同じく、股間を両手で押さえているあやせ。
「え?なに、どうしたの?これ、」
自分の顔から、血の気が引いていくのがわかる。
状況を説明しようにも、股間の……コレが足かせになる。
――わたしは悪くない。全部お兄さんが悪いんだから。
「桐乃、聞いて!あ、あのね」
桐乃の目がわたしの下半身に向けられる。
「あやせ……それ、なに?」
奇異に思うのも仕方がない。だって、わたしの股間には、女の子にはあるはずのないもの……。
おちんちんが、生えていたから。
「違うの!お兄さんがね、わたしに変な薬を飲ませて……」
わたしは焦っていたのかもしれない。
だから、もう、どうなってもいいやって。
明らかに取り乱している桐乃の手をとり、こちらに引き寄せて。
「あやせ!?ちょ、んむっ……」
桐乃の唇を、奪った。
「桐乃……ずっとこうしたかった……」
一旦顔を離して、もう一度。今度は、舌を割り入れる。
桐乃の舌にわたしの舌が絡んで、ぴちゃ、ぴちゃと音がする。
「やぁ、あやせ、ふぅ、ん、んん…ろうしちゃった、のぉ……?」
今なら、男の人の気持ちがわかる。
男の人は下半身で動くっていうこと、本当だったんだ。
欲望の赴くまま、桐乃の口内を貪る。
「きりのぉ、んちゅ、むぅ、はぁっ、はぁ……」
左手で桐乃の頭を抱えて、右手を腰にまわす。
無意識のうちに、おちんちんを桐乃の股間に押し付けて、ぐりぐりと、気持ちいいところを探しちゃう。
「あやせ、ぁ、あたってるよぉ……」
「あててるの」
最後に桐乃の舌を思い切り吸って、唾液の交換を終える。
「ふぅ~、へぇ、ぇええぅ…んっ」
「あは、桐乃のつば、美味しい♪」
桐乃にも聞こえるように、ごくんと、のどを鳴らして唾液を飲んだ。
本当に美味しい。好きな人と体液を交換するのって、こんなに気持ちいいことなんだね。
腕の力を緩めると、桐乃はその場にへたり込んでしまった。
「あやせぇ、なんか変だよ……もうやめて……」
「変じゃないよ。桐乃、わたしが桐乃のこと、好きなの知ってるでしょ」
「それは、あたしも好きだけど……友達としてでしょ!?」
「ううん。もちろん友達としても桐乃のことは好き。でもね、今は友達以上に、桐乃を愛してるの」
「そんなの変だよっ!女同士なのにっ、こんなこと!」
『あの』桐乃が涙を浮かべて懇願している。
もう、わたしはそれだけで絶頂に達してしまいそうだった。
「そう。だから、これがあるの」
そう言って、わたしは桐乃に股間を近付けた。
さっきから痛いくらいに勃起して、先っぽから透明な液が出て、わたしのおちんちんをぬらりと、
淫猥に光らせている。もう桐乃には、これがなんなのかわかっているはずだ。
「……お、ちんちん」
桐乃の口から出た言葉。それに反応しておちんちんがぴくりと動いた。
「うん。さっきから、このおちんちんがね、桐乃が欲しいって言ってるの」
さらに桐乃に近付ける。 何をされるか察した桐乃は、ゆっくりと後ずさる。 でも、逃がさない。
肩をがっしりと捕まえて頭を固定する。
「やだっ!あやせ、やめて!エロゲーじゃないんだから、やだ、こんなのやだぁっ!」
そしておちんちんが桐乃の唇に触れ、段々と口内に侵入していく。
桐乃の歯、桐乃の舌、桐乃の上顎、桐乃のノド。
根元まで入って、とてつもない快感がわたしを包んでいく。
「ぉごぉっ…、むっっぷ、ぐえぇ……」
逆に、桐乃は口を限界まで開いて、息をするのも苦しそうにしている。
上目遣いというか、黒目がぐりんと上向いて、ほとんど白目を剥いているのに近い。
桐乃が辛そうなのに、なぜかわたしはもっと桐乃を虐めたくなる。
「そのエロゲーとおんなじくらいわたしが好きなんでしょっ!?だったら、桐乃もわたしを愛してよ!!
わたしを気持ちよくしてよ!!ねぇ桐乃っ!聞いてるの!?」
がぽん、がぽんと桐乃の頭を揺らして、口の中を蹂躙する。
気持ちいいのに、なんだか切ない。
相変わらず桐乃はされるがままで。
「桐乃っ!桐乃ぉっ!好きなの!あなたが欲しいの!でも、女の子のままじゃあなたを愛せない!
だからっぁ、う、ふぅううう……!」
言葉と共に、ノドの奥に想いを吐き出す。
「ぐぅええぇっぇぇえぇぇっぇぇえぇぇぇ、うぼっ、ぶふっ、うっうぇぇええ」
鼻から白い液を噴出して、苦しそうにする桐乃。
わたしはイったあとも、桐乃の口の中を堪能するため何度か腰をゆすってから、おちんちんを引き抜いた。
「ごぼっ!ぶぁっ、ぐへぇっ!ゴホっ、は、ゴホッ、あ、はぁぁああああぁあ」
気管に入ったのか、激しく咳き込んででいる。
唾液と白い液の混じった臭い汁を少しでも吐き出そうと、床を汚すこともためらわずえづく。
わたしはというと、射精したあとの虚無感のようなものに襲われていた。
射精……精液?これは……精液なのだろうか。
床にこぼれている唾液混じりの白い液を掬いとって舐めてみた。
苦い。前に加奈子と三人で猥談をしたときに、精液は苦いものと聞いていたので、おそらくこれは精液で間違いないだろう。
……これで、桐乃を愛することができる。
わたしはそう確信した。
ソファで卒倒しているお兄さんを横目に、反対側のソファに桐乃を寝かせる。
桐乃はさっきから、全身の力が抜けて、ぼうっとしている。
「ごめんね、桐乃…わたしが無理やりにしちゃったから…」
桐乃を胸に抱いて、頭を撫ぜる。
さっきまでは、桐乃の体を求めていただけだったが、今ではただ桐乃が欲しい。
わたしの友達が、こんなにもいとおしい。
やり直しの意味を込めて、ほっぺたにキスをした。
顔を近づけると、桐乃の甘い匂いがして。いつまでも抱きしめていたくなる。
……あ。…まただ。
また、おっきくなってきた。
こんなこと考えてちゃだめなのに。
桐乃を汚したくて、たまらなくなる。
「あぁ……ごめん、ごめんね桐乃」
ソファの上で、桐乃に覆いかぶさる。
そしてわたしは、桐乃の全身を、くまなくなめていく。
耳、首筋、ピンクでかわいらしい乳首……胸。
やわらかい。自分で触るのとは違う、まるでマシュマロみたいに柔らかい。
そして赤ちゃんみたいに桐乃の乳首を舐め、吸い、噛んだ。
「くぁっ、だめ、ちくび、だめぇ……」
桐乃の白い肌が、わたしが愛撫することで、だんだんと赤みを帯びてくる。
桐乃も感じてくれているのだろうか。
右の乳首を口に含みながら、右手で下の方をまさぐる。
ショートデニムの隙間から、するりと手を入れると、桐乃の薄い毛に触れることができた。
そのもっと下に手を伸ばして、われめの中にある、小さいとっかかりを中指ではじく。
「くぅぅっん!そこ、こすっちゃだめっ」
ぎゅううっ、と太ももで手を締め上げられた。
「桐乃、かわいい……」
唇にキス。すると、足の力が抜けて、手が解放される。
再度桐乃の股間を攻める。われめになぞって縦に降りていくと、小さな穴にたどり着いた。
その穴に触れると、びしょびしょに濡れていると表現したほうがいいくらいに汁が垂れている。
……もう、我慢できない。
デニムの前ボタンを乱暴に開けて、パンツと一緒にずり下ろした。
桐乃の片脚を肩の上にかけて、桐乃のそこを観察する。
そこは物欲しげにぱっくりと口を開けていて、呼吸をするたびぱく、ぱくと意思があるかのように蠢いていた。
ここに、『これ』を入れたら、どうなっちゃうんだろう。
気持ちよすぎてすぐにいっちゃうかもしれない。
でもそれでもいい。桐乃と一つになれるなら。
「桐乃、わたし、入る、入るから…桐乃の中に……」
「あやせ…あたし、あやせなら、いいよ……」
薄く目を開けて、答える桐乃。
それは肯定なのか、諦めなのか。
どっちにしろ、既に止まる気などなかった。
突き進むだけ。ここまで来たら。
おちんちんを桐乃の股間に擦り付け、ゆっくりと、桐乃の中に入っていく。
「あぁ、桐乃、桐乃ぉ……」
「うあ、あ、ああぁ、ぁ、あやせが入ってくる、入ってくるぅ……」
「桐乃、わたし桐乃の中に入ってるよ……」
やがて全部が入ってしまった。
気持ちよくて、すぐにでも動かしたかったが、桐乃と一つになった瞬間をもう少しだけ味わっていたくて、その体勢のままキスをした。
「見て、桐乃とわたし、つながっちゃった」
「あたしと、あやせ……?」
「うん、一つになったの」
「一つに……?じゃあもう、離れられないね」
「そうだね。ずっと一緒だね」
「えへへ、あやせ、大好き」
桐乃の方からキスを求めてきた。
わたしもそれに応えて、キスで返す。
「あやせ、あたしの中でびくびく動いてる」
「桐乃も、わたしのおちんちん離さないようにぎゅってしてるね」
「勝手にそうなっちゃうの」
「動かしたらどうなるかな?」
「や、ちょっと待って!」
「だーめ」
わたしは少しイジワルをして、腰を振りだした。
「はぁっ!ゃらっ、気持ちいい、きもちいいよ、あやせぇっ!」
「わたしも気持ちいいの!腰、止まんないよぉっ!」
闇雲に腰を振る。
「あやせ、あやせ、あやせぇっ!」
「きりの、きりの、きりのぉっ!」
互いの名前を呼び合う。 本来なら結ばれることはなかったから。
そしてこれからも、二人が一緒でいられるわけもないから。
だから今、相手の名前を叫ばないと、消えてしまうんじゃないかという漠然とした不安を抱えて。
ただ、快感を求める。
「桐乃、もうだめ、イっちゃう、出ちゃう」
「あはっ!いいよ、あやせ、中に出すんでしょ、中に出して、出してぇっ!」
「桐乃ぉっ!」
おちんちんを桐乃の一番奥に打ち付ける。
──────どくん。
射精する瞬間、わたしの心臓が、一瞬、とても大きく鼓動した。
びゅるっ!びゅ、びゅぅうううっ!
「うぁ、あやせぇ、で、でてるううううあああああぁあぁああっ!」
「きりのおおぉぉおおっ!きりののなか、ぜんぶだすからぁっ!!あたしの、あ、あたしのぉっ!」
粘膜ごと一緒になって、二人で痙攣をくりかえす。
わたしの愛が、桐乃にそそぎ込まれていく。
──────どくん。
鼓動と同時に、おちんちんが、小さくなっていくのがわかる。
絶頂を迎えると、男性のおちんちんは小さくなるって聞いていたけれど。
なにか、変だ。
まだ精液を放出し続けるおちんちんを、桐乃から引き抜いた。
見ると、そこはもう親指くらいの大きさになっていた。
精液を出すたびに、小さくなっていっている。
──────どくん。
まただ。薬の効果が切れたのだろうか。
桐乃とせっかく一つになれたのに、ここまで来れたのに、神様はなんて不条理なのか。
「いやぁ、桐乃ぉ……いやだよぉ…」
おちんちんが萎んでいって、体から完全に無くなった瞬間、わたしは目の前が真っ暗になった。
「あれ、俺、寝てたのかな」
ソファから起き上がると、対面にあやせが寝ているのを見つけた。
ご丁寧に毛布までかけられている。
桐乃は……いた。キッチンで何かしている。
そういえばあやせが家に遊びに来たとこまでは覚えてるんだけど、何で俺とあやせは寝てたんだ?
「あ、やっと起きた。もー、二人とも寝ちゃったからあたしチョー暇だったんだからね!」
「わ、わりぃ!」
うーん、何か大切なことを忘れてるような。
しかしあやせのやつ、いい寝顔してるな。
あ、やべぇ。結構長い間寝てたから、尿意が。
トイレトイレ。
「んーーー……桐乃……。大好き……」
「あたしもだよ……あやせ」
チュッ。
最終更新:2010年05月03日 13:08