12-317


「黒猫、お前ひょっとして胸、大きくなった?」
 なんとなくそんな疑問を黒猫にぶつけると、
「この雄はいきなりなんて下衆なことを訊くのかしら」
 俺の膝の上に横向きに座ってる黒猫が半ば怒ってるかのような口調で言う。

 俺はフリフリのレースのついたブラウスの上から黒猫の胸を触った感想をつい口にしてしまったのだ。
「いや、すまん。でも、なんか手触りが前と違うって言うか、ふんわりしてる気がしてさ」
 これはホントのことだ。以前、初めて触ったときは乳首からほんのすぐ下に手を動かすともうそこには
肋骨の感触があって、乳じたいが掌に軽く収まるくらいしかなかったんだけど、最近はそうでもない。
 掌と肋骨の間に確かなふっくらとした脂肪の層が感じられる。
 指で押すと柔らかくたわみ、押し返してくるやさしい脂肪の層が胸についてる気がする。
 といってもそれは黒猫が太ったというわけではなく、腰は全然細いままだし、腕だって握れば簡単に
指が回ってしまうくらいに細い。
「…全く、これだから肉欲に溺れている人間の雄は度し難いわ」

 俺のひざの上で黒猫が不機嫌そうに文句を言う。
 いつものゴスなフリル過剰なカッコで俺の膝の上に横座りしてるのは俺の彼女であるところの黒猫。
 ここは俺の部屋で、ようするに彼女とのいちゃラブの真っ最中というわけだ。

 肉欲。まあ、それは確かにウソじゃない。
 でも肉欲って言ったらソレはお互い様じゃねえか。
 そんな不満を込めて俺は膝の上の可愛い彼女の耳に唇を寄せながら囁く。
「やっぱり黒猫は可愛いなあ。素直じゃないところも可愛い」
「なっ、なにを言うのよ」
「俺はちっちゃくても大きくても、黒猫のおっぱいだったら大好きだ」
 そう囁きながら可愛い耳たぶを甘く噛む。
 それだけで黒猫はぴくん、と大きく体を強張らせる。
 耳たぶに舌を這わせながら、鼻息を耳元に吹き付けると途端に黒猫はぷるぷると体を小さく震えさせはじめる。

「…ッ!!」
「それだけじゃないぜ。可愛くキスをおねだりしてくる黒猫のことも大好きだし、膝枕で耳かきしてくれる
黒猫のことも超好きだ!妹たちを大切にしてる黒猫のことも宇宙一好きだし、桐乃とムキになってやりあってる
黒猫の事だって食べちゃいたいくらいに大好きなんだぜ!!」
 黒猫の細い肩を抱きながらそんな心情を吐露してみる。
「……ふ、ぅッ…」
 俺の可愛い彼女は、頬を真っ赤に染めながら俺の一挙一動にかわいく反応している。ああもう。
 耳たぶから熱い頬に唇を移動させる。黒猫の火照った肌の熱がなんだか嬉しくてならない。

 そしてやさしくキスをしながら、俺は黒猫のブラウスのレースの中のボタンを何個か外す。
 その隙間から手を差し入れると、これまたフリフリのレースのブラジャー越しに黒猫の胸を愛撫しはじめる。
 うん。やっぱり育ってる。
 ブラジャーの上から手を差し入れると、そこは夢のような柔らかな感触の天国で。
 指先で乳肌の手触りを楽しみながら、俺の指を受け止めつつも押し返してくるような黒猫の乳肉の成長ぶりを
確認してしまう。
 その奥にある、最初にしたときには薄桃色のまるで唇みたいに陥没してた黒猫の乳首だったが、
再三に及ぶ愛の営みを経るに従ってだんだんオトナな乳首に成長してきた。
 これは目で見て確認しないとな。

 広く前を開けたブラウスの中でブラジャーをずり上げて、黒猫の胸をあらわにする。
 真っ赤になったまま涙目で俺を見つめてる黒猫。
「イヤか? イヤなんだったら――「厭なわけがないわ」
 頬を染めながらハッキリとそういう黒猫。

 薄桃色の可愛らしい乳暈のなかで、ふっくらと自己主張している黒猫の乳首。
 それは俺の指に触れられると、恥ずかしそうにズキズキと脈打ちながらゆっくりと頭をもたげてくる。

 そんな薄桃色の可愛い実を唇だけで甘噛みすると、黒猫は声にならない声をあげて悶えてる。
 もう黒猫が可愛くてたまらなくて、思わず俺はそんな気持ちを吐露して絶叫してしまう。

「強がってても芯は可愛い女の子な黒猫のことが大好きだッ!! 愛している! 世界中に聞かせてやるさ!
 黒猫! 好きだァー! 黒猫!! 愛しているんだ! 黒ねk」

 でも、俺のそんな叫びは途中までしか言葉にならなかった。
 黒猫が俺の唇を自分の唇で塞いでいたから。
 荒い鼻息の黒猫がキスをやめて口を引くと、俺と黒猫の唇の間に唾液の橋がかかる。

「あーもう、俺の黒猫は可愛いなあ。熱出して顔真っ赤にしてても大好きだ!
 あ! そしたら俺、黒猫の看病してやる! つきっきりで、おかゆをふーふーさせて食べさせたり!
 パジャマ脱がせて汗を拭いてやったり!パジャマの下をぺろんって脱がして座薬入れてやったりしたい!」

「そ、そんなトコ――「そんなトコじゃない! 俺は黒猫の全部が好きだから!
 黒猫のちっちゃな薄桃色の乳首だって大好きだ!
 毛がほんの産毛くらいにしか生えてないあそこだって愛してる! 
 色素の沈着がぜんぜんない、肌色と全然変わらない透明感のある肛も――」

 また俺の言葉は遮られる。黒猫の唇で。

 そしてその中のざらざらした感触の舌が俺の唇を割って入ってくる。
 最初は照れ屋さんで恥ずかしがりのくせに、黒猫は感極まるとこんな風に情熱的でエッチになってしまうのだ。
 もちろん俺は大歓迎だ。

「先輩が…本気なんだったら、わ、私も、覚悟を決めるわ」

 え?何のこと?

「あ、あ、あな……ル…せ、セックスって、そ、その、先輩が、したいんだったら…」
 めちゃめちゃ恥ずかしそうな黒猫も可愛いなあ。
「ただ、いきなりは…ちょっとだけ待って欲しいの」
 うん。待つ待つ。黒猫の可愛いお尻の準備が整うまでいつまでだって待とうじゃないか。
「…可愛いだとか、そんな恥ずかしい事言わないで頂戴」
「わかったよ。前だって、最初のときはすごく苦しそうだったもんな」
「…痛かったけど、苦しくはなかったわ。私が望んだことだもの」
「今はもう痛くないんだよな?」
「私にそれを言わせる気なのかしら?」
 まなじりを上げて抗議してくる黒猫をベッドの上に押し倒す。

 キスをしながら、かわいらしい乳首をつねったりこねたりくすぐったり。
 もう片方の手はスカートを捲り上げた下着越しに黒猫の下の唇を可愛がる。
 肌触りのいい下着がもう濡れて重くなってる。

 下着を黒猫の細くて白い脚から抜き取ると、その中心はもうすっかり濡れててかてか光っていた。
 黒猫は陰部にはほとんど陰毛が生えていない。
 割れ目の上のほうに産毛のようなかすかな陰りがあるだけで、だから下着を脱がせると途端になにもかもが
丸見えになる。
 それを恥ずかしがって、手で隠そうとする黒猫の両腕を片手でまとめて封じると、俺はその可愛い
充血した陰部に唇を寄せる。

 黒猫の固くなってる女の子の芯を舌先でやさしくいじめる。
 包皮の中から顔を出した恥ずかしがり屋の突起の先端を、濡れ光る愛液にたっぷりまぶした舌で最初はやさしく。
「ふぁっ…んっ…くっ」
 黒猫があまり痛くないように。でも声はガマンできないくらいにはしっかりと。
 そしてその充血した芯が露出したあとは、唇全体で吸いたて、クリトリス全体を舌で摩擦する。
「あっ…だめっ…それ、以、上は、だめっ」

 黒猫の内股の筋がひくひくと痙攣し、体が弓なりに反らされる。
 あ、まずは一回イったな。

「…せ、先輩っ」

 まだまだだな。うん。引き続き黒猫の陰の核を舐めつつ吸い、ねぶりながら可愛がる。

「もう、だ…めぇっ」

 ひくひくしてるけどまだ元気残ってるみたいだし、もう一回くらいイカせておくか。

「……は、やく…おねがい」

 もう一息かな。

「イくっ、ま、またッ、イっちゃうっ」

 そろそろいいかな。
 あ、いいかな、ってのは別に挿入しちゃうってわけじゃなくて。

 黒猫の上に覆いかぶさって、キスをしながら本格的に黒猫を可愛がり始める。
 息が苦しくなるまでキスをしながら、可愛い乳首をつねる。痛くなる寸前まで強く、あるいは撫でるように優しく。
 そして指を黒猫のとろとろになったあそこの浅いところに挿入し、その粘膜の熱を確かめるようにしながら捏ねる。
 黒猫が苦しそうにしてるのでキスをやめると、黒猫の唇からは荒い呼気とともに切ない声が漏れてくる。

「先輩っ…もうだめ…」

 だめなもんか。こんな可愛い黒猫なんだから、もっと可愛い姿見たいってもんじゃないか。
 だから俺は再び黒猫の唇をキスで塞ぐと、乳首と陰部に対する愛撫を再開する。

「あ゛ー、ううー、ん゛ーーーー!!」

 キスで封じられた黒猫は、そんな風な甘いあえぎを鼻からこぼす。
 黒猫の体のいい匂い。シャンプーと石鹸と汗が混ざった匂い。口の中の唾液の味。手指に感じる愛液の熱さ。
 もうそろそろいいかな。
 それにこのまま可愛がってると俺も興奮しすぎてマイ・サンがズボンの中で爆発しかねない。


 俺の部屋のベッドのシーツの上でひく、ひくと全身を小刻みに震わせている黒猫。
 黒猫の可愛らしいあそこにキスをして、舌を入れて舐めまくって、軽く二回、重く二回ほど
イかせたら黒猫はこんな風にかわいくなってしまう。
 黒猫。
 俺の彼女で、大好きで、大切な恋人。

 そんな黒猫がもう目の焦点が合わないくらいにイキまくってふるふるしてたら、もうする事はひとつだろ?
「せんぱい…もう…だめっ…もう、もう、がまん、できないの」

 言葉を震わせながら黒猫があえぐようにそう言う。

「黒猫。どこにナニが欲しいのか、ちゃんと言ってくれ」
 そう言いながらも黒猫の無毛の陰部にまたキスをして、可愛く充血してる女の子の実を舐め、ねぶり、可愛がる。

 黒猫は腕で俺の頭を押し放そうとするけど、こんな細い腕で俺の愛情が動くわけもない。

「ほら、ちゃんとハッキリ言ってよ。黒猫。どこにどうされたいの?」
 そう言ってクリトリスにキスの雨を降らせると、黒猫は快楽に喘ぎながらも必死に言葉をつむぎだす。

「わ、わらしのっ、お、お、お○んこにっ、せ、せんぱいの、お、おち、おちんちん、ちょうだいっ」

 もはや呂律の回ってない唇でそんなエロいセリフを口にされたら、ね。

 俺の怒張しきったリヴァイアサンに薄いゴムの皮膜を被せる。
 そして興奮して小刻みに震えてる黒猫の入り口の可愛いピンクの粘膜のその先端をこすりつける。
 それだけで黒猫は熱い吐息を漏らしながら、涙がこぼれそうな可愛い瞳で俺を熱い視線で見つめてくる。

 とろとろに蕩けた黒猫の肉襞をこじ開けながら、俺は中に突き入れた。
 襞の一枚一枚が俺の先端に絡みつき、言葉にできないほどの快感を俺に伝えてくる。

 一番奥まで女の子の熱い蜜を滾らせていた黒猫の中は、俺の芯を焼いてしまいかねないほど熱かった。

 そして動かない。動けない。
 ちょっとでも動いたら、気持ちよさのあまりにもう爆発してしまいそうだったから。

 ・・
「俺の黒猫は可愛いな」

 俺の、にアクセントを込めて言うと、黒猫は呆けた笑みを浮かべて幸福そうに涙ぐむ。
 その嬉しそうな顔がもっと見たくて、俺は黒猫の真っ赤に染まってる耳に囁きかける。

「俺の黒猫は世界で一番可愛いよ。綺麗で、可愛くて、優しくて、頭もよくって」
 ほめる言葉を口にするたびに、黒猫の内側がきゅっ、きゅうっ、と締め付けてくる。

「黒猫の身体はえっちだな」
「え、えっちだ、なんてっ」
「えっちな黒猫も大好きだ」
「……ほ、ホント?」

「ああ。ホントだ。黒猫の身体は全部大好きだ。愛してる」
 ぴゅぴゅ、と俺と繋がってる黒猫の股間からなにか熱いほとばしりが漏れて、それが俺の下腹にかかって熱い。

「愛してる。黒猫。お前のことを愛してるぞ」
 硬く勃起してしまってる黒猫の乳首を指先で愛でながら、そんなことを言うと黒猫の赤い顔はさらに赤みをましてしまう。

「わ、わらしのっ、か、からだっ、ぜ、ぜんぶっ、へ、せ、せんぱいのっ、だ、だからっ」
 もはや舌もうまく回らないほど感じまくってる黒猫はそんな可愛いことを言ってくる。
「どこも?」
「そ、そうっ、ど、どこもっ、ぜ、ぜんぶぅっ」

 そんな真っ赤になってる黒猫の唇にキスをする。
 唇を舌先で割って、その内側を舐める。
 つるつるの感触のきもちいい歯列。
 吸い付くような唇の内側の粘膜。
 それを舌先で感じながら、黒猫の膣の奥まで突き刺した俺の肉槍をゆっくりと動かし始める。

「…!!」
 キスされてて口のきけない黒猫は、言葉にならない鼻息を漏らす。

 ゆっくりと引き抜く。黒猫の膣の内側の粘膜がひくっ、ひくっ、と脈動する感触を楽しむ。
 カリ首を粘膜のひだ一枚一枚が離したくないかのように絡み付いてくる感触。
 とろとろにとろけた愛液で融けそうなくらい湿りきった膣の柔らかさと締め付けを味わいながらペニスを引き抜くと、
黒猫はその肉竿を離したくないかのように腰を合わせてくる。
 抜こうとすると腰を上げ、深く突き入れようとすると逃げる黒猫の迎え腰。
 乳輪まで充血させてパンパンに勃起している乳首を手指で摘み、愛でるように転がすと黒猫の形のいい唇から甘い声が漏れ出すのも可愛い。

 黒猫の艶やかな黒髪の頭を優しく撫でる。
 掌で頭を包み込むように撫でながらゆっくりと黒猫の中に出入りをする。
 浅く突き入れ、ペニスの先端で黒猫の膣の浅瀬を優しく撫でるように刺激すると、可愛い俺の彼女は声にならない甘い吐息を漏らしながら
俺の身体に両手でしがみついてくる。
「うう…っ」
 ゆっくりと抜き、沈み込ませるように突き入れる。
 浅く、浅く、深く。
 そのたびに黒猫の膣粘膜が俺を迎え入れ、引き止める。

 ズキ、ズキ、と熱く脈打ってるのは俺の最終兵器だけじゃないはずだ。
 俺のリヴァイアサンを健気に受け止めてる黒猫の膣もまた、俺と同じようにズキズキと熱く火照りながら脈動している。

 黒猫の狭い膣穴の中ほど、ちょっと充血して硬くなってる中ほどの上側を、カリ首の背で軽くこすってやる。
 黒猫がそこが弱い、ってことはこれまでのえっちで判ってるから。
「やらっ、らめっ、そこっ」
 そんな可愛い抗議をしてくる黒猫に囁く。
「そんなエロい声だしてたらダメなんかじゃないことがモロバレだぞ、黒猫」
 クリトリスの裏側あたり、その黒猫の弱点を擦りながら、ときどきは一番奥深く、子宮の入り口をペニスの先端でキスしてやる。

「ふぅっ…ううぅっ…ああぁっ」
 もはや黒猫は意味のある言葉を紡げない。
「黒猫…瑠璃」
 その名前で呼びながら一番深くまで突き入れると、黒猫は、瑠璃は、声にならない悲鳴を叫ぶ。
「――――――――ッ!!!」
 膣内全体が収縮する。まるで俺の男根全体を吸いたてるような蠕動運動。無意識なのか、黒猫はその脚で俺の腰にしがみついて、一番奥まで
俺の男根が納まるように必死になっている。

 ゴムの内側で俺は爆発する。
 脈動する俺の滾った兵器を、黒猫の内側は搾り取るようにぎゅっ、ぎゅっ、と締め付けてくる。
 その心地よさと快楽で俺の視界が白くなるくらいに。

 その心地よさと快楽で俺の視界が白くなるくらいに。

「瑠璃……瑠璃ッ!!!」
 快感で頭の中が真っ白だ。
 俺は最愛の恋人の名を呼ぶことしかできない。
「きょう・・・すけぇっ」
 瑠璃も俺の名を叫んでいる。
 ジェットコースターの急降下みたいに、重力を感じなくなる。
 俺の視界すべてが瑠璃になる。
 まるでこの世界に瑠璃しか存在しないみたいに。

 びゅくっ、びゅくっ、とゴム越しに黒猫の膣に射精を続けている。
 黒猫は快楽に耐えられないのか、俺の肩に噛み付きながら、その嬉しい悲鳴をガマンしている。
 そんな肩の痛みも、背中につき立てられた爪の痛みも、すべてが白く溶けていく。





「……すげえ、きもちよかった」
「……」
 全裸で、首まで真っ赤に火照ってる黒猫はベッドのなかでぷいとそっぽを向く。
「黒猫……瑠璃」
 そのかわいい額にかいてる汗をキスで拭って、いいにおいのする髪の毛を優しく撫でてやると、満足そうなため息を漏らす。
 もう、なんて可愛い生き物なんだ!
「……これ」
「ん?」
 俺の肩口についた歯形を指差して黒猫がすまなそうに言う。
「ごめんなさい」
 その噛み付かれた跡は血こそでてないものの、皮膚の内側が紫色に歯の形に内出血してる。
 俺はそんな黒猫の泣きそうな顔にはガマンできない。
 そのあごを手でつかんで持ち上げると、唇を塞いだ。

 舌先で歯をこじ開けると、その奥の黒猫の舌に絡める。
 黒猫の口の中に唾液を送り込むと、こくん、と小さくのどを鳴らしてそれを飲み込むのが可愛い。

 キスを終えようとすると、黒猫は名残惜しそうに最後まで唇を俺のほうに押し付けてくる。
「…ぷはっ」
 感極まると黒猫はキスの最中にも呼吸を忘れてしまう。
「これは可愛い黒猫につけてもらった勲章なんだから、気にすんなって」
 そう言うと黒猫のキレイな瞳のふちにじわじわと涙が盛り上がってくる。
「泣くなって」
 涙をキスで拭う。
 その涙の味も、俺の胸の中を狂おしくかき乱すわけで。
 だから俺はこの可愛くて大好きな女の子の耳元でささやいてやる。

「大好きだ、瑠璃」





 京介と黒猫がベッドのなかでシアワセなままおわる







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最終更新:2011年01月06日 14:59
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