渡る世間の鬼と鬼

 春の訪れを前にして、冬が最後の抵抗をしているような、ここ最近ではあまり無いくらい寒いある日、
私は、いつものように夕ご飯の買い物をするためにスーパーに訪れていた。

 入り口でカゴを取って、今日は何にしようかな、なんて考えながら、まずは野菜売り場を眺めてみる。
そうすると、特価品と書かれた売り場に、たくさんのカブが売られているのが目に付いた。
 カブかぁ。いかにも冬らしい野菜だし、終わりゆく冬に敬意を表して、今夜はカブ料理もいいかな、
なんて考えてみる。カブだったら、やっぱり和風のお出汁であっさりと含め煮にするのが良いかな。そ
れとも、歯ごたえを活かしてサラダにしたらいいだろうか。でも、それじゃロックにはちょっと物足り
ないかも知れないから、お肉と一緒に煮込んだ方がいいかも。

 そうやってカブの調理法を考えながら、ふと視線を上げると、なんだかつまらなそうな顔をして、い
つも私といるときより猫背で歩いている彼の姿が見えた。
 私は、心の中でがっつぽーずをとる。今日は良い日だ。会えると思ってなかったのに会えちゃうのっ
て、凄く嬉しいよね?

「あれ? きょうちゃん?」

 私は、きょうちゃんがこちらに近づいてくるのを待って、いま気づいたかのように声を掛ける。

「お、おお……麻奈実じゃんか」

 そう言ってきょうちゃんは、意外そうな顔をして私を見る。
 むう、出来ればもっと嬉しそうな顔をして欲しかった。でも、欲張りすぎはダメだよね。

「もしかしてきょうちゃんも、夕ご飯のお買い物?」

「まあな」

「ふぅん……こんなところで会うなんて珍しいね。じゃあ、せっかくだし一緒に回ろうよ」

 まさか断られるとは思わないけど…

「そうすっか」

 そう言ってきょうちゃんは、私ににっこりと微笑みかけてくれる。
 うう、これもふぇいんとっていうのかなぁ。きょうちゃんのその顔を見ただけで、さっき少しだけ感
じた残念な気持ちは吹き飛ばされて、私はふわふわと浮き立つような気持ちになってしまう。簡単だな
ぁ、私。



 きょうちゃんとお話ししながらお買い物をする。それだけでもいつもより100倍楽しいお買い物な
のに、きょうちゃんに料理のことを褒められてしまった。うう、今日という日は無駄じゃなかった!
 きっと今日はらっきーでーだ。なので、らっきーが逃げないうちに、もう一歩踏み込んでみることに
する。普段とは違う場所にいるのだから、普段とは違うことを話してもいいはずだよね。

「あ、そうだ。ねぇねぇ、きょうちゃん。この前といえばさ」

「あん?」

「きょうちゃんがうちに泊まりに来てくれた日……夜、一緒に寝たじゃない?」

「バッ……! ご、誤解されるような台詞言うんじゃねえ!」

 だって誤解されたいんだもん。
 きょうちゃんの反応は予想通り。でも、こういう風に反応するってことは、きょうちゃんは、今すぐ
私とそういう関係になりたいとは思っていなくても、少なくとも私のことを全く女の子として見ていな
いわけじゃない、そう思っていいんだよね?

「あはは、ごめんごめん。で--あのときさ」

 そして私は、あの日した約束を確認する。案の定きょうちゃんは忘れていたけど、今度はきちんと日
付けまで決められた。と、安心したら。

「おお、実はちょうどその日親がいなくてさ、メシどうしようかなって思ってたとこなんだ。家にきて
作ってくれよ」

 親がいなくてさ? 親がいない、おやがいない…
 待って、待ちなさい、落ち着きなさい田村麻奈実。きっと、多分、間違いなくきょうちゃんはそうい
う意味で言ったんじゃない。変に舞い上がったらきょうちゃんに引かれる。冷静に、あくまでなんでも
にゃいことのように話をながすさないと。

「……ふ、ふぅん……。そういうことなら……その日に、お邪魔しよっかな」

 なんとか普通に、答えられた、はず。
 きょうちゃんに変なところはないし、やっぱり私が考えてるようなことは考えてないはず。
 …でも、念のために、ちゃんと”準備”はしていった方がいいよね?



 約束の日。きょうちゃんと一緒にお買い物をして、一緒にお家に向かう。
 これってしんこんふーふみたいだよね? とか思ったら、笑いがとまらなくなっちゃって、自然に鼻
歌なんかが出てきちゃう。

 し、しかも、今日のきょうちゃんのお家には、お、おばさんもおじさんもいないわけで、多分無いと
思うけど、ひ、ひょっとしたら、本当に新婚さんみたいなことになっちゃうかも…
 だ、大丈夫。昨日お風呂でしっかりチェックしたし、下着はこんな時のための取っておきだし…

 頭の中で今日これからのしみゅれーしょんを色々やっていると、いつの間にかきょうちゃんのお家の
前についていた。
 きょうちゃんに促されて、「お邪魔しまぁ~す」と言って玄関に上がると-

 あの女が立っていた。

 てっきり誰もいないと思っていたから、ビックリして一瞬思考が働かない。
 …そういえば、きょうちゃんは、親がいないと言っただけで、こいつのことは一言も言っていなかっ
た。私としたことが、一番邪魔なヤツのことを忘れていたなんて、ちょっと浮かれすぎていたかもしれ
ない。

 さっきまでの幸せな気持ちが7割減にしぼんでいくのを感じながら、私は体勢を立て直す。そうして
いると、あの女が私のことを凄い目つきで睨み付けてきた。

 あらあら、きょうちゃんの前で、よくそんな顔ができるね?
 ちらりと隣のきょうちゃんを見やる。ほら、やっぱりあなたの顔を見てビックリしているよ? いい
のかな?

「あ、桐乃ちゃん。こんにちは~」

 そうやって、私は声をかける。あくまで友好的に、この女の態度なんて全く気にも掛けない風に。そ
して、まるでいいお姉さんみたいな調子で、一生懸命コミュニケーションを取ろうとするみたいに話し
かけてみる。
 でも、「桐乃ちゃん」は全く取り合わないで、ずっと親の敵を見るような目で私を睨み続ける。
 ふふ、そうだよね? あなた、「お姉さん」なんて要らないもんね? でもいいのかなぁ、ずっとそ
んな態度だと…

「おい桐乃-てめえ、いい加減にしとけよ……?」

 ほら、「お兄ちゃん」に怒られちゃった。


 さて、どうするのかな? と思っていると、あの女はきょうちゃんを家の奥に無理矢理引っ張って行
った。それがあまりに一瞬だったので、私はあっけにとられてしまった。
 すごく強引で、遠慮がない。それは、とても親密な関係を思わせて。

 そう感じた私は、少しだけ弱気になりそうになったけど、こんな事で挫けているわけにはいかない。
 そう、あんなのが許されるのは、妹だから、だと思う。きょうちゃんは、あいつがあいつだから許し
ているのではなく、妹だから許しているのだ。これは希望的観測では無いはず。

 とりあえず、何を話しているかは聞いておかないと。どうせ大声で話しているんだろうから、部屋の
中から見えない位置に立っていても話は聞けると思う。

 リビングの側で、中の会話に聞き耳を立てる。あの女の言い分を要約すると、「あたし達の家に女な
んか連れ込まないで!」というところかな。でも、言い方がストレートじゃないから、きょうちゃんに
は伝わっていない。

 まあ、当たり前だけどね? たとえ鈍感なきょうちゃんじゃなかったとしても、妹が自分に異性とし
て好意を持っているなんてこと、考えもしないだろうし。何よりあの女自身、好意を表沙汰には出来な
いのだから。

 ただ、今のあの女は興奮し過ぎていて、ボロを出しそうな気配がある。時間的にもそろそろ良さそう
だし、止めに入るべきだろう。

「あ、あのぉ…? 二人とも…けんか、しないで~…?」

 私の進入に一瞬静まりかえった後、あの女は忌々しげに舌打ちをした。
 その様子を見て、きょうちゃんはあの女を叱りつけようとする。きょうちゃんの気持ちは嬉しいけど、
また喧嘩に逆戻りというのは避けたいので、私はきょうちゃんを遮ってあの女に頭を下げた。
 ここは、あくまで低姿勢に、のれんに腕押し糠に釘といった態度でいくことにする。それで、自然と
あの女の評価は下がり、私の評価は上がるはず。

 そうすると、案の定、私の得意分野に自ら飛び込んできて玉砕したあの女は、「フン、えっらそーに…。
…いつもいつも…! いちいち当てつけっぽいんですケドぉ! むかつく…!」という捨て台詞を残し
て、すごすごと逃げ帰ることになった。ばいばい、どうせなら今日はもう出かけちゃって、そのまま帰っ
てこなくてもいいよ?

 それにしても、「いつもいつも、当てつけっぽい」ねぇ。私とアナタって、会って話したのは何年ぶ
りだったっけ? まあ、私ときょうちゃんが一緒にいる時に、良く遠くから見ていたのは知っていたけ
どね? 一昨年のクリスマスはお疲れさまでした。



 ようやくあの女がいなくなったので、やっときょうちゃんと二人きりになれた。きょうちゃんと一緒
だと、お掃除だってとても楽しい。

 お掃除が終わって、そろそろかなと思っていると、案の定あの女が降りてきた。はいはい、上手い作
戦は思いつきましたか?
 さてどういう手でくるかな、なんて思いながら見ていると、あの女は私の仕事に次々にケチを付け始
めた。なるほど、どうやら私のことを怒らせたいらしい。要は、相手の減点狙いの作戦。
 でもこんな作戦、分かってしまえば対処は楽だ。しかも、ケチを付ける箇所がいちいち不用意で、墓
穴を掘っているとしか思えない。アナタ、私がそんなミスをすると思っているの?

 それにしても、この女、噂では相当な才女だって聞いていたけど、実際に会ってみたらとてもそうは
思えない。そういえば、子供の頃に一緒に遊んだ記憶では、コイツは結構馬鹿だったような気がする。

 結局あの女は、アニメまんがのやられ役みたいな台詞を残して、またすごすごと逃げ帰っていった。
さようなら、今度はこっちから呼んであげるから待っていてね?



 お掃除が終わればお料理です。男はエサで釣れっておじいちゃんも言っていたし、俄然力が入ります。
 ちなみにお昼のめにゅーは、前にきょうちゃんが美味しいって言ってくれたトンカツです。念のため、
昨日1回練習しておきました。

 きょうちゃんのお家のお台所でお料理をしていると、あの女のせいで消えかかっていた新婚さん気分
がまた沸き上がってきた。きょうちゃんもじっと私をみていて、なんだか良い雰囲気?

「や、やんも~……きょうちゃんったら、さっきからこっち見て、どうしたの~?」

「いやぁ、ババくせーなぁって」

 ひ、ひどっ!? いつものきょうちゃんの意地悪な言葉だけど、あの女と会った後だけに、いつもよ
り私のこころのだめーじは大きい。
 やっぱり、もう少し女の子らしく、可愛らしくした方が良いのだろうか。あの女のように、お化粧を
して、今風のオシャレをして。

 そこで、私はいつものように自分に問いかける。ババくさくなくなった私と、きょうちゃんは一緒に
いてくれるのだろうか? きょうちゃんは、変化を望んでいるのだろうか?
 答えはNo、だと思っていた。きょうちゃんは、そんな変化を望んでいない。子供の頃から続く緩やか
な日常の中で、ゆっくりと過ごすのがきょうちゃんの望みだと。今まではそう思っていた。

 でも、今ではそれが本当に正しいのか、分からなくなっている。最近のきょうちゃんは少し変わった、
ような気がする。そしてきょうちゃんが変わりだしたのは、あの女とまた仲良くしだしてから、のよう
な気がする。
 ひょっとしたら、もともと変化を望んでいなかったのは私の方で、それをきょうちゃんの望みだと、
自分に言い訳していただけなのだろうか? だからきょうちゃんは、私ではなくあの女と…

 揚げ上がりを知らせる油の音の変化が、私の意識を引き戻す。危ない危ない、ここで失敗しちゃった
ら台無しだよ。

 きょうちゃんに料理が出来たことを知らせて、あの女を呼んでくれるようにお願いする。上の部屋に
いることが分かっているんだから、あの女の分も作らないわけにはいかないもの。
 それに、きょうちゃんの話では、きょうちゃんのおばさんはあまり料理が得意では無いみたいだ。だ
とすれば、その娘であるあの女の料理の腕も推して知るべしといったわけで、私の得意なふぃーるどで
戦えるはず。しかも、もしあの女が戦いを避けて降りてこなければ、せっかく私が料理を作ったのに食
べないということで、あの女は大減点になるだろう。



 なんて、必勝の態勢で臨んだはずだったんだけど…
 私の期待を裏切り素直に降りてきたあの女は、料理のカロリー高そうだからご飯は少しだけでいい、
とか言ってきた。
 うう、スタイルのことを持ち出すのはズルい。しかも、今は一年で一番お肉がたまっている時期だし。
なんと、ウエストは夏に比べて7センチも増えてしまっている。きょうちゃんは、それほどスタイルに
は拘らないと思う、けど…

 私はあの女の方をちらりと見る。さすがにモデルなんてやってるだけあって、悔しいけどむちゃくち
ゃスタイルが良い。…きょうちゃんは、毎日これを見てるんだよね?

「はぁ~」

 今日きょうちゃんと「そういうこと」にならなくて、良かったのかも知れない。この女までは無理と
しても、「そういうこと」になるのなら、せめて夏くらいの状態にはしておきたい。

 そんな感じに落ち込まされたけど、あの女は食事中一言もしゃべらなかったので、食事自体は問題な
く終わった。
 しかも、あの女は最後に「おいしかったです」とか言い残して行った。出来れば貶すなりして欲しかっ
たんだけど。まあ、そこまで馬鹿じゃなかったってことかな。

 ただ、さっきに比べて妙に静かだったのが気になった。今までのやり取りくらいで根を上げるタマだ
とも思えないので、きっと何か企んでいるのだろう。



 「その…きょ、きょうちゃんの部屋…見たいなぁ…なぁんて…ダメ?」
 あの女が何を企もうと、私は私で前に進むだけだ。来る前から、きょうちゃんの部屋には入れて貰お
うと思ってたし、それに場所が変われば向こうの企みを外せるかもしれない。

 二階に上がってすぐ左手にきょうちゃんの部屋。間取りからして、その隣があの女の部屋なんだろう。
 その「近さ」に、一瞬言いようのない焦燥感が沸き立つ。けど、今はきょうちゃんの部屋だ。考えて
も仕方ないことを考える暇はない。

「ここが俺の部屋な。…ま、入ってくれ」

 そう言ってきょうちゃんがドアを開ける。私がきょうちゃんに続いて部屋の中に入ろうとすると…

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 きょうちゃんがいきなり大声を上げて走り出した。

「ど、どうしたの…きょうちゃん…?」

 私はびっくりして立ちつくしてしまう。きょうちゃんは、机の上の何かを必死で隠そうとしているみ
たいだ。
 こんなに慌ててるきょうちゃんは久しぶりだ。ううん、初めてかも。何を隠しているのか知りたいけ
ど、無理に聞いたらダメだよね。

 そう考えて、部屋の別のとことに目を移すと、床中に本が散らばっているのが見えた。え~と、表紙
に女の子の裸があるし、これっていわゆるえろほんってやつだよね?

 ああそっか、これがあの女の策ってわけね。
 よく観察してみると、眼鏡の娘が表紙になっている本がやけに多いのに気づく。これって多分、きょ
うちゃんの本でいいんだよね? だとしたら…

 手近にある一冊を手に取り、中を開いてみる。

「わ、わわ……すごい」

 こういう本って初めて見たけど…えーと、ここってこんな風になってるんだ。私のもこんな感じなの
かな? 今度鏡で見てみようかな…もし変だったらやだし。

「ぼ、没収っ…!」

「あっ…」

 取り上げられちゃった。

「……眼鏡の娘ばっかりだった」

 私がそう言うと、きょうちゃんは何か叫びながら必死になって本をかたす。
 やっぱりきょうちゃんの本だった。私は心の中でこの間の十倍くらいのがっつぽーずを取る。
 きょうちゃんにとって一番の「そういう対象」になっているのは、あの女でも他の誰でもなく、私と
いうことだから。これは自惚れではなく、きょうちゃんにとって眼鏡といえば私のはずで、きょうちゃ
んが眼鏡の娘のえろほんをたくさん持っているってのは、つまりそういうこと。

 なんだかしょっくを受けてるみたいなきょうちゃんを、むずむずした気持ちで見つめていると、机の
上のぱそこんがしゃべりだした。

『おにいちゃんはねー、妹にしかよくじょーしない、変態さんなんだよぉ~』

 あんまりなセリフに私が戸惑っていると、きょうちゃんは一層慌てた様子で、なんだか訳の分からな
い言葉をまくし立てていた。

 いまいち状況がつかみきれないので、ここはとりあえず分からないフリをしておこうかな。

「きょうちゃん…よくじょ~ってなに? おふろのこと?」

 そう言うと、きょうちゃんは「う、うう…」とうめいて、絶体絶命みたいな顔をして脂汗を流し出し
た。

 え~と、つまりどういう事だろう。きょうちゃんは「眼鏡と妹に欲情する変態」ということになるの
だろうか? つまりきょうちゃんは、私だけでなく、あの女のこともそういう対象として見ていると。

 さっきの歓びが大きかっただけに、一気にがっかりしそうになったが、ふと私は別のことに思い当たっ
た。こんな風にえろほんとかをばらまいたのは、あの女の仕業だ。では、あの女は何のためにこんな事
をしたのだろう?
 きょうちゃんが妹でもOKな人であることを見せて私を牽制したいだけなら、本まで出す必要は無いは
ずだ。むしろその場合、眼鏡の娘ばっかりの本の方は隠しておくべきだろう。

 …ひょっとして、こういうえっちなものを出しておけば、私が怖じ気づいて逃げ出すとでも思ったの
だろうか? 眼鏡の娘のえろほんをみて、自分がえっちな目で見られていると思って、私が嫌がると。
 もしそうだとすれば、これは嬉しい誤算。だって、私がそう感じるとあの女が思っているということ
は、あの女自身がえっちなことに対して逃げ腰だってことなんだから。

「…そっかあ」

 そんなに焦る必要はないのかも知れない。

 少なくとも、きょうちゃんは、私のことをちゃんと女の子として見てくれている。
 そして、きょうちゃんのすぐ側にいるあの女は、今のところそれほど恐れるべき存在じゃない。今日
の様子では、まともにきょうちゃんの気を引くことなんて出来なそうだったし、今の予想が正しければ、
過激な手段に出る危険性も低そう。

 今までのように、少しずつ進んでいけば、大丈夫なのかも。

「…えっと…きょうちゃん…その…」

 とりあえずその一歩として

「…これからは、おにいちゃんって呼んだ方がいい?」

 眼鏡で妹なら最強だよね、きょうちゃん?









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最終更新:2009年08月24日 20:25
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