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俺は参考書を手にレジに向かった
もちろん黒猫のいるレジにだ
「こーれくーださい」
マネージャーやったとき覚えた営業スマイルで参考書を渡す、黒猫に
「はぁはぁ・・・先輩・・闇の女王にこんな事して…覚えてなさい!」
「お客様にそんなこと言っていいか? 黒猫」
俺はポケットに手を入れリモコンを動かす
……ヴゥゥゥン……と蚊が飛んでいるような小さな音とともに
黒猫が目を見開きしゃがみ込んでしまった さっきより息が荒くなっている
「はぁはぁ…せん・・ぱ、い・・はぁはぁ・・・やめ・・て・・はぁ」
「じゃぁ早く精算してくれよ、いくらなんだ?」
「おね、がい・・よわめ・・・!・・はぁん!」
「大きい声出すときずかれるぞ?」
俺は黒猫にささやくように言った そしたら黒猫が急に立ち上がった
なぜか髪の色が変わっているどこかでみた色だ
「いい加減…」
わかった 妹の髪の色だ でもなぜだろう顔も妹になっている
「いい加減…起きろってーの!!」
「ぐはっ」
俺は腹に痛みを覚え一度目をつぶった
もう一度目を開けたとき目の前の光景が信じられなかった
目の前には俺の腹があった
いやここは別にいい、問題は腹の上に乗っているものだ
俺の腹の上に妹の足が乗っていた
こう書くと紳士達にはご褒美に聞こえるが
足の裏じゃなくかかとが乗っている
そして快楽に変換できないほどの痛みがあるのだ
「アンタが起きないからいけないんでしょ」
「声かけてくれたのか?」
ものすごく桐乃に借りたエロゲみたいな夢をみた気がした
が、今は置いといてまだ痛みの残る腹を押さえながら
鬼神の如き形相の我が妹に訪ねる
「三回…アタシの荷物もちだから」
「ん?あんだって?聞こえなかったもう一回」
「な、なんでもない! 朝ご飯できたって!」
バタンッ!
ああぁ、俺の部屋のドアがまた乱暴に
「さて、着替えるか」
名残惜しいがベッドから立ち上がったところで気絶
目がさめたら俺のベッド上だった
「何だ夢か」
「っていう夢をみたんだ」
「あ、あなたはなんて夢を
それも本人を目の前に話すなんて 年中発情期の雄猿が」
「黒猫氏、そんなに顔真っ赤にしながら小さい声で言われても説得力皆無でござる」
いつもの秋葉のカフェ
桐乃が化粧直し行ってる間にみんなに話した
「いや、俺はそこじゃなくてだな…いて!」
俺の後頭部にいつの間にか帰ってきてた妹のパンチが入れられた
「なにすんだよ!」
「アンタ、人が居ない間になんて話題で盛り上がってんのよ!」

「やれやれこうなったら誰もとめられないでござる」
「いったい兄さんはなんて言おうとしたの?」
「たぶん エロゲ脳をどうにかしたい とかでござろう」
「そう」
「ところで黒猫氏、京介氏と何か進展はあったでござるか?」
「え?・・・しんて・・な、なにもないわ」
「その反応は何かあった人がする反応でござるよ?」
「べ、別になにもないわよ」
前とすこし変わった日常風景

終わり





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最終更新:2011年08月04日 22:31
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