なるようになるしかない

題名「なるようになるしかない」

・18禁
・京介x桐乃と京介x麻奈実
・大幅改変あり

---------------------------------------
 俺には、もったいないくらいの頭が良くてスタイルもいい妹が居る。
 しかし、そいつは普通人の俺には異様に冷たく、あんた呼ばわりでとても理不尽だ。
 世の中にはツンデレというのがあるらしいが、あいつはデレが無いのでツンツンだよ、とほほ。

「おはよう、桐乃」
「チッ、おはよう」
 朝の挨拶もこんな感じで朝から険悪である。
 気を取り直して朝食を取り、高校へ登校した。

「おはよう、きょうちゃん」
「おはよう、麻奈実。ああ、おまえが居るから俺は生きていけるよ」
「どうしたの? 朝から」
「最近、桐乃が異様に冷たいんだ。わけがわからない」
「なにか、心当たりあるの?」
「無いんだよ」
「きっと、きょうちゃんは悪くないよ、大丈夫だよ」
 麻奈実は、俺の横に寄り添ってくれる。
「そうかな、そんな気になってきた」
 麻奈実の笑顔とぬくもり、それで俺は今日もやっていけそうだ。
 特にどうと言うこともない一日が終わり、俺はうちに帰ってきた。

 誰も居ない玄関を抜けて2階の自室に戻り宿題を片付け始めて、しばらくしたら、隣の桐乃の
部屋のドアが開いたので帰ってきたようだが触らぬ神に祟りなし、だな。

「ふたりとも~ご飯よ~」
 母の声だ。ああ、そんな時間か。と部屋から出るとちょうど、桐乃も出たところだ。
「あ…あんた、人生相談あるから、後であたしの部屋に来て」
「じ、人生相談?何か深刻なことがあったのか?」
「とにかく、いいよね?」
「ああ」
 俺の頭にはもやもやとしたものが立ちこめたが、このところの桐乃の様子の原因がつかめるかもしれないと
刑事のような気分で俺は夕飯を食べた。
 俺の父親は警察官で厳しい。食事中も基本的には会話もない。
「いただきます」
 こうして、もくもくと晩飯を食べ、父から学校の様子など聞かれ、俺たちは、そつなく答えたり
しつつ食事を終えた。
「ごちそうさまでした」
 俺と桐乃は食器を洗って片付け、2階に上がっていく。
「ついてきて」
「ああ」
 俺は桐乃の部屋に入る。桐乃は本棚を動かして、
「見て」
 本棚の裏側には、まるでゲームショップのアダルトコーナーのような美少女ゲームのパッケージが並んでいて、
原画集まである。
 俺は、衝撃を受けていた。
「あたし、さ、こういうの好きなの」
「…知らなかった。こんなに買うにはずいぶん金がかかると思うが」
「父さんには言ってないけど、モデルのバイトとかしてるのよ」
「スタイルがいいとは思ってたけど、意外だな」
「ばか、もう。それでなんだけど、判らないことがあるの。
たとえば、今、このゲームをしているところなんだけど」

 桐乃は机の上のノートPCを開いて、マウスで操作している。
 ゲームを立上げ、セーブデータをロードしたら、そのシーンが展開された。
 画面の中では二人の思いが高まって、セックスが始まっている。
 桐乃はマウスをクリックし、画面を進めていく。

 俺は邪険にされてる桐乃とどうしてこんな扇情的な画面を見ているのだろう。
 桐乃はほおを赤らめ、もじもじし始めた。
「そ、それでね?こう言うのを見ていると変なことが起きるのよ」
「変なこと?」
「触ってみれば、判るから。こんな感じ」
 桐乃は俺の手を取って、パンツの中に差し入れた。熱いな。
 そして、ぬるぬるし始めてる。これは…。
「ねえ、これってもしかして病気なの?」

 これは、言葉を選ばなければ。あれだけの美少女ゲームをして桐乃は判らなかったんだ。
 たぶん、本能で非常に気になったけど、それでも。

「こほん。これはだな、健康な女子ならば、こうしたのを見るとそうなってくるのは……自然だな、うん」
 手はパンツの中のままだ。中を探ってみるとやはり、愛液だな、これは。
 指がスムーズに出入りするくらいだから。

「そこを触られてると何か、変な気持ちになってきたよ…気持ちいいかも」
「桐乃は、どうしたい?すっきりしたいとか?」
「うん。こうなるとおなかが重いというか、変なのよ」
「じゃあ、ベッドに仰向けに寝てくれ。俺は必要なものを取ってくるから、
ちょっと待っててくれ」
「うん…」

 桐乃がベッドに移動している間に俺は、こういうことがあるかもしれないと買って置いた
コンドームを取りに行って、隠し場所から引出した。
 念のため、2個切り離したが俺の心臓はバクバクだった。
 これはどう見ても、そういう流れだよな。

 でも、何だ、治療、治療なんだ。桐乃が病んでしまっている。
 だから、大丈夫だ。自分に言い聞かせながら桐乃の部屋に戻った。

「待たせたな」
「それ…なに?」
「ああ、これは必要なものなんだ。これがないと問題が生じるというか」
「そうなの…?」
 桐乃はしおらしい。
「これからすることは、儀式みたいなものなんだ。だから、驚かないで素直に従って欲しい。
終えたら、きっとすっきり治ってるよ」
「うん。じゃあ、始めて?」
「ああ」
 俺は桐乃にキスをした。ちゃんとした手順でしないとな。
すでに欲情している桐乃は、ちょっと驚いたが素直に俺のされるままになっていた。
 柔らかな唇の間に舌を入れて吸い合う。俺の手は桐乃の小ぶりな乳房を優しく揉みしだいていた。
 桐乃の息が荒くなってきた。

「どうだ、少し楽になってきただろう?」
「ぼうっとして…いい気持ちになってきた」
「順調だな。じゃあ、服を脱がせるぞ。俺も裸になる」
「そうしないとダメなの?」
「ああ」

 桐乃がうなずいたので、俺は桐乃のスウェットを脱がし、ブラジャーとパンツも取って俺も裸になった。

 そして、桐乃を抱きしめた。

「気持ちいい」
「そうだな」

 桐乃の体と俺の体は磁力を帯びたように引き合っていた。
 肌の感触が気持ちいい。俺はもう一度、キスをして、首筋、鎖骨、そして、乳房にキスをした。
 立ってきた乳首を優しく愛撫し、舐めた。

「ゲームと…同じだね」
「そうだよ。桐乃も同じように体験するんだよ」
「うん」

 なめらかなおなかの方に移動し、さっきの熱かったそこにたどり着く。
 もわっとしてぬめるそこを丁寧に舐めていく。
 桐乃は小さく声を上げたり、ため息をついたり。
 舌を膣に入れて、ほぐしていく。

 桐乃の太ももを開き、逃れようとする桐乃を愛撫していくと、桐乃は俺の頭を押さえてよがり
始めた。
 膣に指を入れて中を広げていき、クリトリスを優しく舐めていく。
 桐乃は腰をそらせて快感に耐え、指を2本に増やして奥まで中を弄り、クリトリスを吸い上げて舐めていたら
ブルブルし始めて、やがて、ぴゅぴゅっと潮を吹いて、イった。

「どうだ?、桐乃」
「すごく良かった。ばーんって訳がわからない感じで。でも、あそこがまだむずむずする」
「よし、ちょっと待ってくれ」
 俺は、コンドームを取り、封を切った。慎重に表裏を確認して、もう先がぬるぬるになってる
俺の陰茎に根元まで装着した。
「それって、おちんちんに着けるんだ」
「ああ。で、これを桐乃に入れる」
「入れる?あ、あぁ、入ってくる。なんか、すごい」

 俺はぎんぎんになったちんこを桐乃の膣に押し当て、ゆっくりと挿入した。
暖かくて柔らかな感じに俺のが包まれていく。
 何ともいえない心地よさに危うく射精しそうになってしまった。
 危ない危ない。

「よし、奥まで入ったぞ。これをこうして、出し入れしていく」
「あ、あ、これ、これなのかな。いっぱいになってくる」
「桐乃の腰を重くしていたのは、こうしないと解消されないんだ」

 桐乃は感じ入っている。ゆっくりとゆっくりと腰を使いつつ、つんと立った乳首を揉んだり、乳房を柔く握ってみたり。
 はぁはぁと喘ぐ唇が愛おしくなり、キスしたりしながら、体が馴染んできたのでどんどん激しくしていく。
 桐乃は汗ばみ、体をよじり、高まっていく。

「なんか、もう、ダメ。京介、京介~!」
「ああ、そろそろかな。じゃあ、行くぞ」
「行くって? ああ、もうダメ、あたしもいくいく~」
「うっ!」

 俺は、桐乃に中出しした。もちろん、コンドームしているから大丈夫だ。
 してなかったら、危なかった。
「どうだ?桐乃。すっきりしたか?」
「すごく、さわやかな気持ち。ありがとう、京介」
 気持ちのこもったキス。
「俺もいい気持ちだ。このところ、桐乃が辛そうだったから、心配してたんだぞ?」
「ごめんなさい。でも、どうしていいか判らなかったの」
「そうだな。じゃあ、汗かいちゃったから、風呂に入ってこいよ」
「一緒に入ろうよ」
「親父たちがいるから、それはヤバイだろう」
「あ、そっか」
 俺は桐乃のあそこを拭いてやり、俺はコンドームを取って、縛った。
「それ、あたしにくれない?記念に」
「ああ、いいよ。でも、ちゃんと隠しておけよ」
「うん、ありがと。これ、京介のおちんちんから出てきたの?」
 桐乃はしげしげ見ている。
「ああ、精液だよ。気持ちよかったからいっぱい出た」
「そうなんだ~へ~。どんな味なんだろ?」

 桐乃は机にあったはさみでコンドームを切って、中身を飲んでしまった。

「おいおい」
「だって、ゲームの中の子は飲んでたよ?なんか、生臭いような、でも、こくん」
「飲んじゃったのか」
「毒じゃないんでしょ?」
「そうだけど、ちょっとエロかった」
「やだ、京介のおちんちん、また大きくなってる」
「いいから、風呂に入ってこいよ。俺は着替えて部屋に戻るから」
「あん、もう」
 俺はそそくさとパンツをはいて、スエットを着た。
「ありがとう、京介。助かったよ」
「ああ、良かったな。じゃ、おやすみ」
「おやすみ」

 桐乃にいつもの笑顔が戻ってきた。これでいいんだよ、これで。
 俺は独りごち、自室に戻った。気分転換にPCを立ち上げて、ネットサーフしているうちに部屋にノックが。

「お風呂、空いたよ」
「ああ。もう、口調が柔らかいな、桐乃」
「ふふふ」

 風呂場に入ってから、あれ?口の中に何か?と思ったら、桐乃の陰毛だった。
 はあ、なんかとんでもないことしちゃったなあと思いつつ、シャワーを浴びて体を洗い、風呂に浸かった。

 これで平凡な日常が戻ってくるんだと思ってるとにやけてきた。
 成り行きとはいえ、俺もこれで脱童貞、大人の仲間入りってやつだよ。
 風呂から上がり部屋に戻り、ベッドに寝転がると疲れていたのか吸い込まれる様に寝てしまった。

 翌朝は、桐乃と顔を合わせるとうれし恥ずかしな感じで母さんに怪しまれたりしつつ、いつものように学校に向かった。

 なんて事無く授業を終えて、帰り道は麻奈実に会ったので一緒に帰った。
 公園に寄ってベンチに腰掛けて、あれこれ話したり。

「きょうちゃん、今日はなんか雰囲気違うよ?」
「そうかなあ。このところ桐乃がおかしいって話してたじゃないか」
「うん。桐乃ちゃん、どうしてる?」
「昨日の夜、桐乃から相談があるって呼ばれてさ」
「うんうん」
「あいつ、何というか……性知識がおかしいんだ」
「えっ?!」

「エッチなゲームとかあるだろう?女の子なのにあいつ、ああいうのをこっそり買っていて、その、
ゲームしていると体がおかしいって言うんだ」
「な、なにそれ。からだがって?」
「聞いてみるとたぶん、ふつうに感じてるっていう風だったから、こうすればいいよって、教えてあげたよ」
「…教えたって、どういう…。」

「ちゃんとしたよ。そうしたら、桐乃が判ってくれて穏やかになった」
「へ、へー良かったわ。桐乃ちゃんもこれで安心ね。ねえ、きょうちゃん、今度はあたしが不安に
なって来ちゃった」
「えっ?今度は、麻奈実まで。どうしたらいいんだろう」

 麻奈美は意を決したように俺を見つめている。

「きょうちゃん、判らなかったかもしれないけど、あたしはあなたに恋してるの。
はっきり言って大好きなの」

 俺は衝撃を受けている。好かれているとは思っていたがそうだったんだ。

「改めて言われると、動揺するよ」
「桐乃ちゃんとあたし、どっちが好きなの?」

 誤魔化しの利かない事態だ。
 麻奈実は俺を見つめて、そして、返事を待っている。
 桐乃と麻奈実?迷う事はないさ。妹と幼なじみ。

「俺は、麻奈実が好きだ」

 麻奈実の肩を抱いて、そして唇を合わせた。昨日の勢いか、つい頼りない麻奈実の舌を堪能してしまい、
麻奈実はくったりと俺にもたれかかってきた。

「きょうちゃん。あたし」
「麻奈実。俺たち、いつの間にか恋人同士になってたのか?」
「あたしはそのつもりだったよ?きょうちゃん」

 麻奈実の真摯な瞳から目が離せない。
 幼なじみだったけど、こんなに愛おしい存在になっていたんだな。

「今日、うちに寄るか?」
「うん」

 家までの間、麻奈実は腕を組んで寄り添って帰った。

「ただいまー」「おじゃましまーす」
「なんか、誰も居ないみたいだな。まあ、俺の部屋に行こう」
「きょうちゃんの部屋、なんかひさしぶり」
 一緒に階段を上がって部屋に入った。麻奈実は鞄を置いて、ベッドに腰掛けてる。
 いつのまにか胸も大きくなって。

「やだ、きょうちゃん。どこ見てるの?」
「いやその、麻奈実も女らしくなったなって」
「じゃあ、さー…きょうちゃん」

 麻奈実はベッドにあおむけに寝転がり、こっちを誘うように見てる。

「麻奈実、俺は…」
「きょうちゃん、いいよ。あたしのこと、好き?」
「ああ、好きだよ、麻奈実!」

 思いのままキスをして、ブレザーやワイシャツを脱がして、お互い、裸になった。
 麻奈実はぼうっとされるがままになっている。
 俺は、耳の裏にキスしながら、

「麻奈実、かわいいよ」
「きょうちゃん…」

 なんて、昨日とはノリが全然違う。麻奈実のおっぱいは大きい。
 それを見ていたら、あれをしたくなる。
 俺はちんこを麻奈実のおっぱいに挟んでパイズリした。
「きょうちゃんたら、もう」
「麻奈実のおっぱいを見てたら、たまらなくて、ごめん」
「いいよ。きょうちゃんのおちんちんだもん」

 むちむちして吸い付くような肌触りがたまらない。
 麻奈実は乳房の間からひょいひょい出てくる俺の亀頭をぺろぺろ舐めるもんだから、たまらず俺は
麻奈実のおっぱいに射精した。
「あったかい。これがきょうちゃんの精液なんだ」

 俺の精液を胸になでつけたり、舐めたりしている麻奈実が異様にエロい。
 俺は麻奈実の股間にむしゃぶりついた。

「あぁっ、いきなり」
 熱くなったそこをなめ回し、吸い、弄った。
「きょうちゃん、きょうちゃん。いい、いいよ」
 つい、夢中になって続けてしまい、麻奈実は、イってぐったりとした。

 俺は、コンドームを探しにベッドを降りようとした。
「きょうちゃん、着けなくていいよ。はじめては生でしたいから」
「大丈夫かな」
「大丈夫だよ。きっと」
「麻奈実、じゃあ、入れるぞ」
「来て、きょうちゃん」

 熱くぬめる麻奈実の膣口に俺のちんこを押し当て、押し込むと痺れるような快感が背筋を走った。
 ああ、これが生なんだ。

「きょうちゃんが入ってる」
「ああ、麻奈実と一つになれたよ」
「きょうちゃん」
「麻奈実」

 抱き合って、つながりあった。熱く柔らかい麻奈実の体はたまらない。
 すぐに高まってきて、麻奈実も俺の動きに良く反応して、もう俺は、我慢出来なくなり、夢中で
腰を使っていくと麻奈実は高い声とともにイった。
 俺はギリギリでちんこを引き抜いて腹の上で射精した。

「はぁはぁ。中出しでも良かったよ?」
「はぁはぁ、それは、さすがにまずいと思った、から」

 ティッシュでそれを拭いて、麻奈実の股間もぬぐって、俺のも拭いた。

「きょうちゃん…もう一度したいな…」
「ああ、俺もそう思ってた」

 麻奈実を四つん這いにして後ろから股間を舐め、柔らかなお尻をつかみ、その割れ目に挿入した。

「あぁっ、奥まで来るよ」
「麻奈実、麻奈実!」

 後ろから激しくつきながら、たゆんたゆんする乳房を揉み、高まっていく。
 いったばかりなので俺は余裕があり、麻奈実はいったばかりなので何度も軽くいって、そしてまたどうにもならない
衝動が高まってきたので、無我夢中で強く突き入れ、麻奈美が息を詰めて背筋を震わせてたとき、陰茎を引き抜いて、
背中に射精した。

「京ちゃーん、すごかったよ。麻奈実はまっしろになったよ」
「すごく気持ちよかったよ。麻奈実」
「きょうちゃん…」

 余韻でキスしていると、がちゃっと玄関が開いた音がした。

「ただいまー」
「あ、桐乃が帰ってきた。ヤバイ」
「ヤバイね」

 慌てて、あちこち拭いて服を着て、窓を開けて換気した。
 とんとんと桐乃が上がってくる足音がして、ドアが開いた。

「誰も居ないの~? あ、麻奈実さん」
「こんにちは、桐乃ちゃん。お邪魔してます」
「おかえり、桐乃」
「麻奈実さんなんて、ずいぶん久しぶりよね。どうしたの?」

 ギク!異様に鋭いな。

「別に、ちょっと勉強のこととかでな?」
「そ、そうよ。あの課題、やっておかないと」
「そうそう」
 鞄を開けて、今日の課題を出したりして。やあ、焦るな。
 桐乃は納得しない顔して、出て行った。
 しばらく課題をやって、落ち着いた頃、
「きょうちゃん、そろそろ帰るね」
「ああ、送っていくよ」
 とそろりそろりと二人で階段を降りて、玄関から出た。
「いやあ、焦ったな」
「うん、ちょっとびっくりしちゃったね」

 いい雰囲気でちょっとくっつき気味で歩いた。

「きょうちゃん、男らしかった」
「俺は麻奈実がいろいろ知ってそうで意外だった」

「あたしだって、そういう知識あるもん。でも、まだ、きょうちゃんが中にいるみたい」
「なんか、俺は麻奈実に包まれてる気分だよ」
 温かい気分の中、ぽつりぽつりと話すうちに麻奈実の家に着いた。

「じゃあ、おやすみ、麻奈実」
        「おやすみ、きょうちゃん」

 チュッとキスして別れた。しばらく歩いて振り返ると麻奈実が見ていた。
 俺は手を振って、麻奈実も手を振った。
 そんな仕草で麻奈実との絆の深まりを感じつつ、夕飯の時間も近いから、俺は足早に家に帰った。

「ただいま~桐乃?」
 玄関に桐乃が居た。
「おかえりー…遅かったね」
「おまえ、怒ってるのか? どうした?」
「知らない!」

 また、きっつい桐乃に戻ってしまった。ヤレヤレだぜ。
 夕飯になったが、今朝とは打って変わって険悪ムードの俺たちに母親は微妙な表情だ。
 ともあれ、いつものように夕飯を終えて俺は部屋に戻った。
 部屋はまだ、麻奈実の残り香があるなあと和みつつも、途中だった課題を終えてネットサーフしていたら、
「京介、お風呂に入りなさい」と母の声がしたので部屋を出ると、
桐乃がドアの隙間から睨んでる。ちょっと寒気がした。

 風呂に入ってのんびりするとさっきの麻奈実とのことを思い出して、つい、勃起してしまう。
 でも、どうだろうか。今までと変わるかな。
 麻奈実だから、同じかな。

 そんなことを思っていると勃起も鎮まり、体を洗って出た。
 部屋に戻ってPCをスタンバイさせて、今日はもう寝ることにした。
 すっかり寝入った頃、ドアがそっと開いた気がした。

 そして、ベッドに誰か潜り込んで背中に抱きついてきた。
「ん…何だ?」
「大声出さないでよ」
「桐乃か。ああ、なんか怒らせちゃったか?ごめんな」
「麻奈実さんとさっき、何かしてたよね?」
「桐乃には隠せないか」

 俺は桐乃に振り返って、顔を見た。

「俺と麻奈実は幼なじみだったけど、今日、恋人同士になったんだ」
「そう、なんだ。あたしと京介は?」
「兄妹だろ?昨日のことは、おまえを思ってしたことで」
「あたし、すごくうれしかった。気持ちよかったし」

「でもさ、あれから考えたんだ。好きでないとできないよね?気持ちがないとさ」
「そうだよな。俺とおまえは生身だ。ゲームのキャラじゃないもんな」
「そう、そうなの。ああいうことしたキャラは結ばれるっていうか、
恋人になったり、結婚したりするのよ?」

「俺、とんでもないことしちゃったのかな。ごめん、桐乃」
「謝らないでよ。謝られたら、あたし、あんたを許せない」

 桐乃の顔は消え入りそうな不安な表情だった。

「このところの桐乃が気になっていて、それであんなこと桐乃がしてきたから、俺はおかしくなっていたのか」
「あたし、異常なのかな」
「俺は、桐乃のことが好きだ。いつも気になる。だけど、それは兄妹愛なのか恋愛感情なのかわからなかったけど」
「うん」

「ああして、桐乃を抱けたのだから、恋愛なのかな?」
「かなってあたしも判らないよ、どうしたらいいの?」
「一つ、はっきりしたことがある」
「なに?」

「以前より、桐乃との距離が縮まった。俺にはそれがうれしいよ」
「そうだね。なんか、安心しちゃった」
「もう、してしまったことだし、急いで答えを出す必要は無いよ」
「うん。京介が遠くに行っちゃう気がして不安になったの」
「どこも行かないさ。おやすみ、桐乃」
「おやすみ、京介。チュ!」

 なるようになるしかないさ。俺もぐっすり寝た。

 翌朝、なんか下半身がスースーするし、変な感触があると思ったら、桐乃が騎乗位で腰を振っていた。
「桐乃、朝から何してるんだ?」
「起きたらさ、おちんちんが元気だったの。だから、入れてみた。気持ちいいよ、京介」と、
もたれかかってきてキスしてきた。
 時計を見るとまだ一時間くらい余裕があるけどさ。

「こんなんでいいのか?」
「だって、仕方ないじゃん。あ、急にもう、いい、きてきて」
「時間が無いから、飛ばしていくぞ~ふんふん!」
「だめ、だめ、もう、いっちゃう!」
「ふぬっ!」

 俺は桐乃から引き抜いて、外出しした。

「舐めちゃおうかな」
「ダメダメ、口臭に出るぞ」
「えっマジ?」
「変な噂されちゃうぞ」
 俺はティッシュで念入りに拭いて、桐乃をどかして身支度して通学に備えるのだった。
 桐乃もしぶしぶ自分の部屋に戻り、二人で一階に下りた。
 まあ、なるようになるしかないさ。
----------------------------------
おわり。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年05月06日 12:46
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。