どれがお好み?

http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/107-115

『お、おい、ちょっとマジかよ!?』
『当たり前だろ。こんなことマジじゃなきゃ、できねえよ』
『ちょっと待てよ!』

未来のスーパーアイドル来栖加奈子様は、左手と左足、右手と右足をヒモで
縛り付けられた状態だ。 何だっけ? どっかのお城のてっぺんにある魚?の
ような海老反った格好のまま、腹ばいにベットの上に居る。
そして同じベッドの上には、よく見る顔の男。加奈子のダチの兄貴の京介だ。

『じょ、冗談だよな!?』
『大マジ♪』

京介はそう言うと、加奈子の履いている超ミニのスカートをたくし上げた。
薄布に包まれた自慢のヒップが京介の前に晒される。

『止めろ! バカヤロウ!!』
『止めろだと? こんなエロいパンツ穿いてきて、本当は期待してたんだろ?』
『くぅっ!』

京介から家に誘われたもんだから、まあ“礼儀”っつーか、何というか、
エグい形の勝負パンツってヤツを履いて来たら、このザマだヨ。

『どんな感じかな~?』

京介がその手をパンツの紐にかけ、ゆっくりと引っ張って絡みを解く。
その感触が腰から加奈子の全身に痺れるように伝わってくる。

『あっ!! あっ―――――!!』

紐の支えを失ったパンツは、京介の手で加奈子の下半身から剥ぎ取られた。
京介の前に顕れたヒップがブルブル震える。
一体これから何が起こるのか、わかんねえヨ。

『止めてくれ! ヨメに行けなくなる!』
『ふん。躯はチンチクリンだけど、ここはまあ、それなりだな』

京介が加奈子の秘部を眺めながら、獣のような表情で猥雑な言葉を発する。
信じられねえヨ。これがあの桐乃の兄貴なのかヨ!?


カチャ カチャ

―――ベルトを外す音? オイ! マジかよ!?

『それだけは止めてくれヨ!! 加奈子まだ―――』

加奈子の懇願する表情をうっとりとした表情で眺めながら、京介はその下半身を
加奈子の秘部にあてがう。クソッ! こんな形でなんてヨオ!!

『じっとしてろ!』

京介のドスの利いた声に怯え、秘部にあてがわれた熱い猛りに怯えた加奈子は
もう何も為す術がなかった。
そして―――

『くぅっっっっ――――!! ひぎいいいぃぃぃ―――!!!』

京介の下半身が加奈子の秘部を貫き、その痛みに思わず悲鳴が漏れる。
終わった―――。加奈子の‥‥‥加奈子の‥‥‥‥‥‥初めてが。

『お前、初めてかよ? キツイなあ~」

京介は自らの下半身を通じて伝わる加奈子の“初めて“を貪ってやがる。
痛ってええええええ!! チクショー!! ぜってー許さねえええええ!!!

『お、おう、うおおおおお‥‥‥‥‥‥!!!』

京介が籠もった雄叫びを上げると、加奈子の躯にその全体重を乗せてきた。
そして、加奈子の下半身には脈打つ猛りの感触が伝わる。
重いぜ‥‥‥。痛えぜ‥‥‥。そして‥‥‥熱いぜ‥‥‥。


京介が下半身を乱暴に抜き取った加奈子の秘部には未だ鈍い痛みが纏わり付く。
クソッ! 動けねえヨ。ヒモで縛られた上に、痛みで全身が縛られてやがる。

『許さねえ‥‥‥ぜってー許さねえ‥‥‥』
『何が不満だ?』
『バカヤロウ! ヨメに行けなくなったじゃねえかヨ!!』
『‥‥‥俺が貰ってやるよ』
『え‥‥‥』
『加奈子、愛してる』
『京介‥‥‥ありがとう』

京介はベッドの上で丸くなっている加奈子を優しく抱きしめる。
そして加奈子は京介の胸に顔を埋め、その幸せを噛み締めた。

『ああ、ヒモ、解いてやるよ』
『待って、京介! できれば‥‥‥このままもう一度‥‥‥ね♪』
『お前、こういうの、お好みなんだな』


『どれがお好み?』 【終】


「~~~~~~~~~~~っ!!!!!!」

「どう? カナちゃん? この新作の感想は?」

漫画家・来栖彼方の“新作”を読まされた加奈子は酷い頭痛に襲われた。

「姉貴? 色々と訊きてえことがあんだけっど、訊いていいかナ?」
「もちろん!」
「まず、この女、加奈子にそっくりだよナ? 男の方はダチの兄貴にそっくりだ」
「だって、カナちゃんと、きょーすけくんをモデルにしたんだもん」
「信じらんねえ‥‥‥。しかも名前までそのままじゃねえかヨ!」
「ああ、名前だけは変える予定だから安心して」
「まさかこれ、売るんじゃねえよナ?」
「もっちろん、売るよ~♪」
「止めろ! こんなのが表に出たら、加奈子、ヨメに行けなくなるヨ!!」
「そん時は、きょーすけくんに貰ってもらえばいいし」
「それはマンガの中の話だろ。いい加減にしろヨ、このエロマンガ脳!」

マジ信じらんねえ。実の妹をエロマンガのモデルにするなんてヨ。

「せんせーは、アイデアに詰まると身近の人をモデルにしちゃうんですよねー」

アシスタントに来てくれている星野きららさんが、半ば呆れながら言う。

「だってー、ほっしーの妹さんが描いた近親相姦マンガはそれで大受けだったし」

勝手にモデルにされたその兄妹が気の毒すぎるぜ。

「それに、ストーリーもひでえヨ。この女、レイプされてんだろ?
なのに『愛してる』の一言でハッピーエンドの超展開? ありえねえヨ!」
「ページが足りなくなっちゃったからね。何せ、使えるページ数が少ないし」

薄い本の宿命ってやつかヨ。

「しかもこの女、縛られる変態プレイ好きなのかヨ? 詰め込みすぎ!」
「ん~、ダメかなあ?」


◆◆ルート分岐◆◆

1.かなかなちゃんは乙女
2.エッチなかなかなちゃん
3.かなかなちゃん、ひくわー!




「ダメに決まってんだろ。いい加減にしろよ!」

加奈子は薄い本を床に叩きつけて、姉貴の仕事場を飛び出した。
色々ひでえマンガを見せられてきたが、今回は特にひでえ。
もう気分サイアクだぜ‥‥‥。


翌日。学校に行くために玄関を出た。姉貴はまだ寝ているらしい。
いつもの待ち合わせ場所に行くとあやせが居た。もうすぐ桐乃も来るだろ。

「おはよー、加奈子」
「ああ‥‥‥おはよ」
「どうしたの加奈子? 具合でも悪いの?」
「もうサイアク」

やれやれ、昨日は‥‥‥ああ! 思い出したくねえヨ!!

「おはよ、加奈子」
「ああ、桐乃、おは‥‥‥」

桐乃の声に挨拶しようと振り返ると、そこには桐乃の兄貴、京介が居た。

「よう」
「――――ッ!!!」
「どうした?」
「ぬああああああああああっ――――!!! この変態ヤロー!!!!」

ドスッ

加奈子は思わず、京介に力任せの腹パンをかまし、走って逃げた。
そこから先のことは、崩れ落ちる京介の姿以外は良く覚えてねえ。
後で聞いた話では、桐乃とあやせの面前で変態呼ばわり+腹パンをかましたせいで、
京介は二人に問い詰められて、クソ面倒臭えコトになったらしい。
ちょっと京介に悪かったかもナ。
お詫びに今度会うときは、勝負パンツを穿いていってやるよ。

ただし‥‥‥脱がせるのは無しだぞ? チョイ見せするだけだからナ?


『どれがお好み?』かなかなちゃんは乙女ルート 【了】




「ダメダメダメ!! これは没収すっからナ!!」
「ええーっ!? 折角印刷したのに! それ見本1部しかないんだよ?」
「うっさい! うっさい! 没収! 没収!」

こんなモン、姉貴に持たせていたらどうなるか解ったモンじゃねえヨ。
薄い本を持って姉貴の仕事場を出ようとすると、姉貴が言った。

「ねえ、カナちゃん。捨てるのなら、ここにシュレッダーがあるんだけど」

いきなり何を言い出すんだヨ? 姉貴はヨ?

「‥‥‥いや! 姉貴なら再生させるだろ? とにかく没収!!」
「再生って。いくらせんせーでも、それは無理でしょ」
「いや、きららさんは姉貴の能力を知らないから、そんなことが言えんだヨ」
「‥‥‥カナちゃん」
「何だヨ?」
「その本、ちゃーんと大事に“捨てて”よね」
「おう、任せとけヨ、姉貴!」

仕事場を出て加奈子の部屋に戻ると、ベッドに身を投げた。
そして、姉貴から取り上げた薄い本を開く。

「にひひひひ‥‥‥京介え♪」


『どれがお好み?』エッチなかなかなちゃんルート 【了】
 





「ダメだっつーの! こんなモンはこうしてやっからナ!!」

加奈子は仕事場にあるシュレッダーに薄い本を突っ込んだ。

ギュイーンと無機質な音とバサバサという紙を切り裂く音が仕事場に響く。

「フッ。これでオッケー」
「あー! カナちゃーん!! 折角の見本を!!」
「と・に・か・く! あんな内容はぜってーダメだかんナ!」
「はーい。カナちゃん、わかりましたー」

その棒読み口調、本当に解ったのかヨ?
ここはキチンと釘を刺してやんねえとナ。

「加奈子をモデルにしない! 京介もモデルにしない! 名前も使わない! OK?」
「OK、OK!」
「解りゃ、いいんだけどヨ」
「でもいいアイデアが無いんだよねー。カナちゃん、何か無い?」
「女子中学生にエロマンガのアイデア求めんなっつーの!」
「そうですよせんせー。加奈子ちゃんは中学生なんですから、わからないですよ」
「お、おう‥‥‥きららさん、解ってんじゃん」
「そっかー。中学生だもんねー。エロい話は無理かー」

ようやく解った様子の姉貴。今度は一体どんなマンガを描くのやら。


加奈子は部屋に戻ってベッドに身を投げた。
躯の力を抜いても、心のモヤモヤが晴れない。こうなったら、あいつに電話だ。

トゥルルルル‥‥‥

「おう、スーパーアイドル加奈子様が電話かけてやったぜ」
『ああ‥‥‥』

あいつったら、折角電話かけてやってんのに、ノリ悪りいなあ。
よし、これを言えば、あいつもノリノリになるだろうヨ。

「―――新しいプレイのネタを仕入れたんだけどヨ、今からどうヨ、京介?」


『どれがお好み?』かなかなちゃん、ひくわー!ルート 【了】

 

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最終更新:2012年09月11日 13:49
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