メガネコ 01


「鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしているわよ。どうかしたのかしら?」

部屋の扉を開けたら可愛い彼女が普段は掛けてないメガネをつけていたら普通は驚くだろ。
それも黒フレームで若干の吊り目気味のキツ目のメガネ、レンズの度も入ってて
黒猫の真っ白な頬の輪郭がレンズ越しにちゃんとズレてるのはポイントが高いというかマジ興奮するというか!
…いやいや、いきなり発情してどうする。
「やはり貴方はケダモノね。メガネ一つで発情するなんて度し難い畜生だわ」
「いや、発情とかじゃなくて!なんでいきなりメガネなんて掛けてるんだ?
お前視力そんな悪くないだろ」
「はぁ…」
黒猫は溜息を一つつくと、俺の事をメガネ越しのジト目で睨みながら靴を脱ぎ俺のアパートの室内に上がり込んだ。
濃紺のセーラー服と膝丈のスカートの黒猫が俺の部屋にいる姿はなんというか、あまり現実感がない。
黒猫は趣味はちょっとアレで、かなりめんどくさいタイプの女の子ではあるが、客観的に見れば美少女の範疇にバッチリ入る訳で。
そんな女の子が彼女になってくれてる、というのはどうにも俺にとっても夢みたいな話なわけだがそんなことを考えてたら
この黒猫さんはとんでもないことをしてきた。
っていうかそこは駄目!俺の秘蔵のアレアイテムの隠し場所のーー
「これは何かしら、先輩?」
黒猫はその中の一冊を表紙を俺に見せつけるようにして突き付けてくる。
「いや、これはその、引っ越し祝いに赤城がくれたモノでー」
「『メガネ巨乳オンパレード』へえ。先輩にそういう趣味があったとは知らなかったわ。
貴方への評価を変えたほうがいいかしら」
「いや別にたまたまこういう本だっただけで俺は別にー」
「貴方はそういう女の子と付き合いたかったのではないかしら。私ではなく。
あのベルフェゴールとか、赤城瀬菜のような」
黒猫の声の成分が冷たくなる。
何か痛みを堪えているかのような声。
あ。
そうか。
俺は理解した。何故黒猫がいきなりメガネを掛けてきたのかを。

ホントにめんどくさい。
この可愛くて、いじらしくて、中ニ病で打たれ弱くてやたら自己評価の低い女の子を抱き締めながら
俺は心の底からそう思った。
めんどくさいけど、だからといって黒猫の事が鬱陶しいとかそういうんじゃなくて、めんどくさいところすら俺にとっては愛おしいというか。
「い、いきなり、何をするのかしらーー」
言葉を全部言わせない。
そんな方法を俺は一つだけ知っている。
黒猫の頬を両手で押さえながらその中の唇にキスをする。
「あっーーんくっ--んっ」
不満げな声も、キスをしながら髪を撫でたり首筋に触ったり背中に腕を廻したりしてるうちにだんだん小さくなってくる。
あれ。なんか違和感があるな。
メガネか。
俺は黒猫の顔からメガネを外すと、自分のシャツの胸のポケットに入れる。いやだってまた掛けて欲しいからな。
「先輩…メガネ」
「お前なんか勘違いしてるだろ。こんなの掛けなくたってお前は可愛いんだぜ。
それに胸だって、お前が生で見せてくれるおっぱいのほうがこんなエロ本なんかより何百倍も興奮するしな」
「…っ」
俺の腕の中で真っ赤になってる黒猫は可愛い。超可愛い。
ただでさえ色白な肌が紅潮してるのは凄くエロ可愛い。
俺はそんな黒猫の真っ赤になった耳たぶに囁く。
「お前のおっぱいだったらどんな大きさでも俺は大好きなんだぜ?
別に俺はおっぱいと付き合ってる訳じゃないんだし。お前が優しくて、思いやりがある女の子だから
俺はお前の事が好きになったんだ」
「う…せ、先輩」
涙混じりの鼻声で黒猫が俺の名を呼ぶ。
俺はまた黒猫にキスをする。顔中至る所に。グスグスいってる鼻にも、涙が溢れそうな目尻にも、切なげに歪められた眉にも。赤い耳たぶにも、熱くなってる頬にも。
キスするたびに声にならない吐息を漏らす黒猫は可愛い。超可愛い。もう可愛いなんてもんじゃないね。
黒猫は俺のシャツの背中を必死に掴んでいる。そうしていないと立ってられないくらいに興奮してるのかも。
「先輩…先輩っ…」
黒猫の声のトーンが変わってくる。


コタツテーブルの上に腰掛けてる俺の両足の間には黒猫がいる。
四つん這いになって、俺の股間に唇で奉仕してくれてる黒猫は可愛い。
セーラー服を着たまま一心不乱に俺のアレを舐めてくれてる女の子が可愛くない訳がないじゃないか。
黒猫は俺の亀頭の先端に何度もキスをしながら、竿に手を添えて愛撫してくれる。
もう片手で玉袋をやわやわと刺激してくれるのも心地いい。誰に教わったんだ。いや俺だけど。
舌先で雁首をぐるりと舐め上げてくれる黒猫の熱い鼻息が俺の腹にかかる。
ゾクゾクするような熱い快感が腰の底から登ってくる。
「黒猫…早く咥えてくれ」
「…」
黙って頷くと黒猫は唇を俺の先っぽにあてがうとそのまま口の中に吸い込んだ。
その熱い口内で俺の肉棒が溶けそうなくらい気持ち良くなる。
思わず声が出そうになるくらい。
「う…ああ、いいぜ黒猫。すげえ、気持ちいい」
アレを咥えたまま上目遣いで俺の表情を伺う黒猫に俺は答えてやる。
サラサラの髪を撫でると嬉しそうに熱い鼻息を漏らす黒猫もう可愛い。






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最終更新:2013年01月04日 15:28
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