3スレ目356

少なからず人生を送っていると、たまに神に祈りたくなることがある。そう例えばこんなときだ。
「やべぇ……テポドンが爆発しそうだ……」
 額に脂汗を浮かせながら、俺、高坂京介は頭をフル回転させていた。

(どーする?ここから間に合うか……?)

 下校途中、突如襲い掛かってきた猛烈な尿意に、果たして家まで間に合うかどうかという際どい局面だ。
既に俺の股間は、噴火を迎える直前のピナトゥボ火山の如く、我慢は限界に達している。
「走るしかねぇか……」
振動を与えるのは命取りだが、そんなことを言ってる場合じゃねぇ。
俺は全力で家に向かって走り出した。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」
全力で家に到着すると、俺はすぐさま鞄を玄関に投げ捨てて、トイレに向かう。カチャカチャとこんな時に限って中々外れないベルトがうぜぇ。
そして、ついに辿り着いた約束の地の扉を開く。

「勝った……神の試練に俺は勝ったぞッ――!!」
「…………え?」
「…………は?」

 いいかよく聞け。俺が辿り着いた聖地には先客がいたんだ。それも何故か糞生意気な妹の友達のあやせが洋式便所に座っている。
「い、いや、いやぁあ――もごっ、ん、もご――!!」
「ちょ、ちょ、ちょ待てぇぇぇぇェエえ!!!!!!!! 何でお前がこんなとこにいるんだ!?」
 咄嗟に俺はポケットに入れてあったハンカチを今にも悲鳴を上げようとしているあやせの口の中に捻じ込む。
や、やべぇ……。バレたら確実に桐乃に殺される……。すっかり焦った俺に他の事を考える余裕はない。っていうか、この状況、

「マジやべぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!」
 よくよく考えるとやばいのはあやせである。そして良く見ると、目の前のあやせは穿いてない。
つまり俺は、こともあろうに妹の友達の女の子の排泄中にトイレに乱入した変態アニキというわけで、最近の俺の変態伝説の中でも、
ぶっちぎりにNGだ。

 実のところ最初からあまりみないようにしていたのだが、チラチラと視線が行くのは仕方がない。
AVや写真集などで見るのとはまた違う、まだ薄く生えた程度の秘所がまる見えになっている。
そして、どうやら止まらないのか、さきほどからチョロチョロと液体の流れる音がしている。その音を俺に聞かれているあやせは今にも泣きそうな表情だ。
と、そこで再び俺にも尿意が蘇ってくる。

「やべぇマジ漏れる!?すまん、あやせ俺もトイレ……」
「ン――――!!!!!!!!」

ぴったりと閉じているあやせの脚を無理矢理開かせる。
どうにも最近の俺は暴走すると、止まらなくなるらしいことが最近分かってきたのだが、今の俺は尿意に負けて、自分が何をやっているかも理解していない。
そしておもむろに今にも破裂しそうな股間を、脚を開かせる事で開いた、洋式トイレの前方部分のごく小さなΔ地帯に向ける。

「俺だって漏れそうなんだよ!? その失敗すると服に掛かるかもしれんから出来るだけ服を上げておいてくれ」
「っぷはッ――!! ちょっと何する気なんですかっていうか、あんた正気ですか!?」
「いいから大人しく座ってろ。マジ出るからッ……」

勢いよく、俺の股間から尿が放たれる。
慌てて、あやせが自分の服をまくりあげる。

「いやぁ……」


そして、暫くの至福のときが訪れた。




そして、これから地獄の時間が訪れる。

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最終更新:2010年01月18日 20:30
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