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【俺の妹が】伏見つかさエロパロ9【十三番目のねこシス】

1 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:41:09 ID:OJ4GkSbi
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹が】伏見つかさエロパロ8【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・ホモなどの特殊嗜好モノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
 ○sage進行です。メール欄に半角で sage と書いてください。ageた人を煽るのはやめましょう。
  大半のsageていないレスは荒らし目的の釣りか煽りです、慎重に見極めて反応しましょう。

2 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:42:25 ID:5k1myuF1
              . ,≦: : ̄ ̄: : :ミ: . ..
          , . :´: : > : : : : : : : : : : : : : : \
         / . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ.
         // : : /: :イ             : : .ハ
        / イ′ ./ ./ ! . :{、. . . . . \ . . ヽ. .     ‘.
     〃 ′ . :| /  ‘, | \ : : : : : :ヽ/'i!: : : . .  i  o
     / | : : イ{ \ ‘: {  \: : : /,ヘ/,! : : : : . . i
         ! : : :i{    \,、{     ><:/ハ:| : : : } : .|         こ、これは違うの!
       ‘: : : {|     ヽ ``^´     ` ー}: : : :′: :;  O       あ、あのね? 全然>>1乙とか
       ‘,: :}  ○       ○   ; : : ん、: /          そういうんじゃないんだからね!?
     O 、__乂∨//            /: : イ^ }:`廴__ ノ
       `7: {`\         //,ノ イ: ‘.ノー┬一 ´  O
     o  /i :人    __ . _-‐==ヽ   ̄ .<ヽ: :∨ : {: \
  O 。  / :lん }>. . {7´       } . イ:.:.:.`ハ : ∨:乂: : \
        /: r‐ヽV: : : : :/≧ ―┬ ´ r― ミ:. .∧: : V : : : : : :ヽ
      ′どノと`V:rく ハ:. :.:.:.} ̄/‘てィ_入 ,.} : : } : : : : : : ハ
       { :‘个x_,` ヽヘヽ }__,.. -ァェ'ミ._と¨   Y!: :从: : : : : }ヽ: }
      人 : 乂ハ.   ヽヽV{`¨´ビ_ノ`ー^‘ーr ' `く∨〉: : : :/ }:ノ
       \ミ≧ヽ   人八  /:::∨    ∧    }:,ィ: /  ノ′
         `    `ーく_:ト--トヽ:ノ、 \   ,ヽ  ノ ノ´
                 廴ー ┴一__彡 ' `¨’

3 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:45:09 ID:68bIRli/
            r≦三:';'; ̄ ̄ ̄;';';≧x.
     ..zとー=ーミ'ーv、 ;';';';        ';';';'≧x、
   /≦  `>、\ マ. }' 〉二≧zzミ..<    ;';';';'ミ\
  〃';';'   /     {/ぅ     三≧ミ {⌒トv=ミハ    >>1
  {i{;';';'   〃     ,.∠´zz========...ミ  `≧'< }i|   書き手を目指すなら参考にするといいわ
  }i{;';';';.. }     /:::i ..:.:.:.:ハ:::::::__}__i:::::\≧xミ.  ≧x..     控え室まとめ
   V;';';' .′ `// ..:.:.{:i::::{:::{, }/ァ=ミ.}::::::ヽ`くヽ:::::`トx:';.,` \   ttp://hikaeshitsu.h.fc2.com/frame.html
   V;';',..′  ! '.:/::::ハ{::::i_:匕ィ' iぅ;;:.i}リ::::.:.::∨} ∨:::∨ヽ;';'; 丶\
    ∨y    {..i.:i::::ijレ´     乂::ノ・}i:::::::レノ ノ .:.:.::\  ;';';';'丶\
     `′  |{/ィヘ. rぅx.    /i/ 厶イ  _,ィ:::::.:.:.:.:::::.\ ';';';';';';}iハ
     .′    ト乂ト::ハヘV:〉           八:::::::.:..:.:::::::::....\;';'ノノ}}i}
     .′    トミnミ ト:∨'`   __       ∨::::.:.:.:.::::::::::.:.....\'ノ'ノ
    .′   __{_八 V}:::人   (, ’___.ィ   ∨::::.:.:.:::.:.:.:.::::.:.:.....\
    i   ´      ̄ ̄ ̄ ̄´      `ミx V::::.:.:::. i.:{:.:\::.:.::.:...\
    |                       ヽV∨::::;:.::|.:.::.:.:.:丶::.:\::..\__
    `  . __                   }} } }:.:.:: .:::!.:.:li:.:.:.:.:.ヽ::.:..丶:...ヽミ:.、
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          ヽ   {    ノ ヘ\` 、   /イ }:/.:.::.:.:}:.:.:.|::.:.:.:.:.ヽ: V\:.:i.:..∨:\
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            / { ハ`下⌒》 ムヽゝ===七f´7Vム----  .
           〃 ハ   {  \⌒iて{{⌒i__r廴《`′―-   ミ 、
             / ′  :.       丶....i../..ヽ.. ヽ\丶...    `  、\
         / .  ′ .      ......}'....     ...ヽ   ....   ,rzャ_>,
         ノ j   i   、..      ....八...    ......i、:.    ,r=ぐZ_ノ r'’
      //′i{   !     ヽ....   ....〃 ヽ...   .........}   ,.ァ‐’}rくノ  'ソ
      / .′ {l   !     丶... ..../i..   \.. ........ノ ,.ノ´..、 ..j爪 ,.入
    /   i/   i |      ヽ....//|..    ヽ ...../{ ,.f{ ... }ノr '`く_rr’
   ,ん,  .′   . |          V..' .|  ,.,、_ァz._∨'  r'’Vy'⌒ソ  ,ァ'’
     乂, j      i. |         __入..|rーく..ノ} ,r‐’, r'’  廴f^´{_rー'’
      `}      l! }    ,.ァ='’ヽ{{,._^⌒フ’ ビ,ァ='’    ∨ ,r‐ヽ
      '^ーヘ,_   {  ,.rー'′   トヘ^´           マ´
         ^'iーヘ}≦「´       ト=ヘ            ’
             .          {  ‘,          ‘.
          ‘           i   ヽ              .
             ‘,            |      、          i


4 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:46:01 ID:TFFSzsK7
>>1
クンカクンカスーハースーハースンスンペロペロ

5 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:49:34 ID:oszaPCOl
>>1
投下についてだけど、“陵辱・NTR・百合・ホモなど”に、念のためこれからはオリキャラも入れておいた方が良いかもしれないね

6 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:52:20 ID:OJ4GkSbi
>>5
ああなんか忘れてると思ったらそれだ
次スレ立てる人書き手さんへのの注意書きに"オリキャラ"を追加よろしく

7 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:52:29 ID:krudI3+y
>>1
これからも良質なSS or くんかSSが投下される事を祈る

8 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 14:54:24 ID:uuYW+nB8
良質なSSとくんかSSは別物なのかよwwww

9 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 15:49:55 ID:hqKzDSck
>>1乙。

>>8
別物と言うよりは別格と言うべきかもしれんw



ところで、原作前に一体何があって兄妹間に溝が出来たんだろうって妄想してみたんだが、なんか妙なことに……

 桐乃が小六の頃、京介に「お兄ちゃん、エッチして」なんて言い出して、紆余曲折の果てに初SEX実行。
 しかし事後になって……
 「うう……もう、何よ! 痛いだけじゃない! ヘタクソ! 幻滅したわよバカ兄貴!」
 「うるせえ! お前だって痛がるだけだったからちっとも面白味がなかったぞ! この不感症が!」
 「な、な、なんですってー!? ふざけんじゃないわよ! 二度とエッチさせてやるもんか!」
 「はん! こっちから願い下げだね!」
 「「フンッ!」」
 それ以降二年に渡り、兄妹の冷戦状態は続くのであった――

などという電波が受信されてしまった。一体どうしてくれようw

10 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 15:58:35 ID:jHhRqBM6
それは黒歴史ってもんじゃねえな……

11 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 16:09:09 ID:UQdMhGNH
>>1


12 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 16:19:13 ID:/HGk9LG8
黒猫「変な匂いがするわね」すんすん

京介「いきなり人の服の匂い嗅ぐの、やめてもらえないか……?ナチュラルで臭い人扱いされてるみたいで、正直傷つくんだが」

黒猫「これは…あの女の匂い……」ギリ

京介「gkbr」

敵な王道ヤンデレを書いてください、と思いました

13 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 16:45:25 ID:qS1k7iwU
前スレ>>983
それなんてヨスガノソラ

14 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 16:55:15 ID:TMXGsFiX
投下いきます

あやせものになります

15 名前:2人きりの兄妹:2010/11/14(日) 16:56:20 ID:TMXGsFiX
前スレ983のものから
ガタン!
大きな音がして、俺は物音のほうに向かう
そこには電話機の前で、受話器を取り落として座り込んでいた桐乃の姿があった
「おい、どうしたんだ?」
「あ、兄貴、どうしよ、どうしたらいいの?」
涙を流しながらそんなことを言ってきやがる、何だってんだ?
見ると電話はまだ通話中で、受話器からは声が聞こえていた
俺は、受話器をとると、用件を聞いてみることにする
「もしもし、お電話かわりました」
「はい、はい、え?、それ!本当なんですか?、何かの間違いじゃ?」
「嘘でしょ・・・、そんな。」
俺は用件を聞くと絶望の表情に変わっていくのを自覚していた
「はい、わかりました、はい、お願いします」
何とか俺はそれだけ言うと電話を切る

親父たちが死んだ

先日から旅行に行っていた親父たちが旅行先でバスに乗っていたとき
そのバスが、対向車と接触しそうになり、避けたら、その先が崖になっていて
そこから、転落したというのだ。

それからが大変だった、俺はニュースでそれを見て事故の事実を実感した
桐乃は泣きじゃくっているし、何をすればいいのかもわからなかった

数日後には、親戚たちも集まってきて、通夜、葬儀が行われた
その間も桐乃は誰かに慰められるたびに泣いてるし、塞ぎこんじまってる
俺は、なぜか涙はでなかった。桐乃前で俺まで泣けねえと強がっていたのかもな。
さすがに、葬儀のときには涙は出たけど、それだけだった。

その後は、遺産やら、保険金やら、事故の保証金やら、いろいろ俺にはよくわからない話が続いた
でも、この家は長男の俺名義で相続されて、生活に困らない程度の金は俺たちの手元に入ると親戚のおじさんが言っていた

この後揉めたのは、まだ未成年の俺たち兄妹だけでこの家で暮らすのはどうかという話が出てきたときだった
それまで塞ぎこんだまま、黙って話を聞いていた桐乃がこの時
「嫌、あたしはこの家で、兄貴と2人で暮らす。あたしの家族は兄貴だけだもん。離れ離れは絶対に嫌!」
こんなことを言いやがった
妹にここまで言わせて、俺が何も言わないわけにはいかないじゃないか
「大丈夫です、俺ももう18ですから、金はなんとかなるみたいだし俺たちだけでちゃんとやっていきます」
「お願いします!」俺は頭を下げた
親戚たちは渋々、了承してくれた。何かあったらすぐに連絡してくるんだぞと連絡先を教えて帰っていった。

「広くなっちまったな」
その日の夜。2人だけになった家の中を見回して俺はポツリとつぶやく
そこに桐乃がやってきた
「お願いがあるんだけど。」
「何だよ?」
「一緒に寝てほしい。一人で寝てると怖いんだ、目が覚めたら一人ボッチになってるんじゃないかって」
俺はそっと妹の頭をなでる。こいつ。強いやつだと思ってたけど、本当はこんなに弱いところもあるのか
「わかった。一緒に寝よう」
「ありがと」フッと妹がはにかむ
俺は照れくささを感じながらも、ベッドに一緒に入った。俺が頭をなでてやると安心したのか桐乃はすぐに眠ってしまう

俺は改めて、俺がしっかりしないと、こいつを守れるのは俺だけなんだと決意を固めていた。

16 名前:2人きりの兄妹(2):2010/11/14(日) 16:57:13 ID:TMXGsFiX
葬儀が終わって数日後

わたしは今桐乃の家へ向かっています
正直いうと、今の桐乃にどう声をかけていいのか、わかりません
でも、放っておくのは親友としてやってはいけない。その気持ちが私の足を高坂家へと向けていました

「どうしよう」

玄関前まで来たのに、動けないわたしは傍からみれば結構不信者かもしれません
でもここまできても、まだどういう顔であえばいいか、どう声をかければいいかわからないのです
桐乃の泣き顔は見たくない、空元気で表面上の笑顔なんて見るのはわたしには辛過ぎる

「あれ? あやせ? こんなところで何してるんだ?」

そんな時、ふいに背後から声をかけられて、私は心臓が飛び出すかと思いました。
実際かなり、動悸がしています。

「お、驚かせないでください!」

そこには買い物帰りでしょうか?スーパーの袋を持ったお兄さんが困ったような顔で立っていました

「驚かせたつもりはないんだが。悪かった」
「今日はどうしたんだ?桐乃に会いにきたのか?」

問いかけられて、少し逡巡したあと。お兄さんに話すことにしました。

「そうか、気を使わせちまったな。まぁとりあえず上がれよ」

私はお兄さんに話して少し迷いが晴れました、お兄さんについて家に上がります

リビングへと通されると、桐乃がソファに暗い顔をして座っていました
そんな桐乃を目の当たりにして、わたしは胸が締め付けられます。
ですが、わたしはできる限りの笑顔を作って、明るく桐乃に声をかけました

「桐乃、久しぶり」
「・・・あやせ」

それから私は、桐乃が休んでた間の学校のことなどを話しました
しばらく話していた間、お兄さんはなにかキッチンのほうでなにかしているようでした
ふと気になったので、わたしは、キッチンにいたお兄さんに声をかけます

「お兄さん、何をしているんですか?」
「あやせ、ああ料理の練習だな。これからは俺が料理しようかと思ってな」
「ほら、料理のできる男ってかっこいいと思うだろ?お前をほれさせるくらい上手くなってやるよ」
「セ、セクハラですよ!」
「ええええ」
私は、そんなことは本心では全く思っていなかった。お兄さんはやっぱりやさしい。
桐乃のためにがんばろうとしてるのが、わたしには凄く伝わってくる。

この2人を放っておくことができないと思い。私は携帯を取り出して、家に電話をかけます
「あっ、お母さん。今日友達の家に泊まりたいんだけど。」
「うん、わかってる、それじゃ」
携帯を切ると、お兄さんが問いかけてきました
「あやせ、今の電話」
「はい。私今日泊まらせてもらいます」

17 名前:2人きりの兄妹(3):2010/11/14(日) 16:58:02 ID:TMXGsFiX
お兄さんの手つきを見てると、もう見ていられなかったです。

「もう見てられません、わたしにかしてください。」
「わたしも一緒につくります、料理も教えてあげます」
「え?あやせ」
そうこれは、桐乃ため、決してお兄さんのためなんかじゃないんですから

そして2人で料理をつくっていきます
「あやせ、料理上手いんだなすげえよ」
「こ、これくらい少し練習すれば誰だって・・・」

「俺も、早くこれくらいできるようにならないとな」
お兄さんが小さな声でつぶやきましたが、私は聞き逃しませんでした。
その言葉とそのときのお兄さんの表情をみて胸が締め付けられます

「さて、できたぞ、次はなにすればいいんだ?」
「あ、つぎはですね」

「なんかさ、こういうのって、2人の共同作業って感じでいいな」
「ま!またセクハラですか!」

そんなこんなで、料理もできて、桐乃も交えて3人で食べます
「おいしいじゃん」
「だろ、あやせに教えてもらって作ったんだぜ」
「あんた、あやせに変なことしてないでしょうね」
桐乃がジト目でお兄さんを見ています、少しは元気出してくれたかな。私は少しホッとしていました。

「な、んなことしねーよ!」
「ほんとにぃ」
「あ、当たり前だろ」
なんだろ、お兄さんが必死で否定してるのを聞いてたら胸がチクッとした。

「あやせ、風呂沸いたから入ってきていいぞ」
「はい、ではお言葉に甘えて、絶対に覗いたりしないでくださいね!」
「俺どんだけ信用ないんだよ!」

私はお風呂に入りながらさっきのことを考えます。
2人でお料理してたらすごく楽しかった。それに、さっきのお兄さんの話を聞いてたら胸がチクチクしたな、
わたしもしかしてお兄さんのこと
「ない!ない!そんなことあるはずないですよね」

お風呂から上がると、桐乃に声をかけられました。
「あやせ、あたしの部屋に布団敷いて置いたから。」
「うん、わかった」
「それじゃ、あたしもお風呂入ってくるから」
よかった、桐乃の表情少しやわらかくなってきたかな。

「あやせ、お茶でも飲むか?」
「はい、いただきます」
私がお茶を飲んで一息ついてると、対面の椅子にお兄さんが座ってきました
「あやせ、今日は来てくれてありがとうな。」
「え、なんですか?突然」
「桐乃の表情ずいぶん明るさが戻ってきたよ」
「正直、俺だけだったら桐乃をあそこまで戻してやるのにどれくらいかかったか分からない」
「本当に、ありがとう」
「・・・お兄さん」
私は涙が出そうになりました。お兄さんだってつらいはずなのに。桐乃のことをこんなに思って
自分のことは省みないで、桐乃の心配ばかりして、ずっと見守ってる。
桐乃、桐乃は幸せだよ、今は辛いと思うけど、こんなにお兄さんがそばにいてくれるんだから。
私、お兄さんのこと好きになってるな。私はこのときお兄さんへの恋を自覚しました。

18 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:01:55 ID:TMXGsFiX
以上です
要望があれば続きはかんがえてみようかと

19 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:05:29 ID:uuYW+nB8
>>18
どうでも良いけど、続きを投稿する時に毎回それまでの投稿内容を再度投稿しなおさなくて良いと思う。

20 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:28:58 ID:m3caRw5L
いいぞもっとやれ

21 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:38:26 ID:eoDvmQ3D
ttp://anicone.minibox.jp/img/oreimo/1025oreimo11b.jpg
拾ったエロ画像だけど、
ここから桐乃が京介に催眠術かけようとした挙句自爆して常識を失い、
あやせと一緒にお風呂入ってるところに京介を無理矢理引っ張り込んだ。
で、あやせは突然過ぎて状況が理解出来ていない
そのうちに、あやせの裸体を見た京介の理性が飛んでいき――――

な光景を思い浮かべた


>>18
乙ー

22 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:39:22 ID:KWsI+Hlm
>>18

>>21
これ視点からして覗いてるのって明らかに…

23 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:45:38 ID:qS1k7iwU
>>18
続きを楽しみに待ってる


24 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:45:47 ID:cArTxe0W
コラ職人はパネェよな

25 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/14(日) 17:55:08 ID:HXzDYtvy
7巻の展開で妄想が書き立てられて書いた。今は反省している
『黒猫ものを書く』『くんかたんも出す』、
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「俺芋好き 」のつらいところだな
んなわけでダラダラ投下させてください。
タイトル「くんかの世界へようこそ!(上)」

※注意
・エロ展開なし
・話の展開牛歩
・厨二語わからねぇ参考文献くれ

26 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:57:14 ID:HXzDYtvy
「さ、先に上がってろよ。今飲み物持っていくから」
「ええ。そ、そうさせてもらうわ」
先輩の家に着き、私は二階へ、先輩はリビングへと向かっていく。
心臓の音が、階段を一段上るたびに大きくなる。

今日は冬コミに向けてのゲーム製作をする為に、高坂家へとやってきた。
それだけならばいつものことなのだけど、今日は少し勝手が違った。
付き合ってから初めて、あの部屋で先輩と二人きりになる。
先輩も意識しているからか、学校からこの家に着くまでの道中、やたら口数が多か
った。
どうでもいい内容ばかりで、普段なら反応するのも億劫なのだが、
私も何か喋らずにはいられず、実のない言葉のキャッチボールを続けてきた。
私の頭の中 ―先輩もだろうけど― 家に着いてからのことで一杯だった。
今日もいつも通りで過ごせるのか、と。

そんなことを思い出しているうちに、先輩の部屋のドアの前に立っていた。
いつもは難なく入っていけるのに、何なの今日のプレッシャーは…
ノブに手をかける。これを捻れば、簡単にドアが開く。
異様に喉が渇いてきた。妖気の膜も不調なのか手にはじんわり汗が浮かぶ。
「夜の眷属に、撤退の二文字はないわ…!」
意を決して、不安半分期待半分でノブを回す。なんてことはない、いつものドアよ。
でも…それでも思わずにはいられない。
開いたこの扉の先にはどんなものが待っているのかしら…

「昨日取ったのはこれだから…これでよし、っと」

…扉を開けたらそこは魔境だった。

27 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:58:39 ID:HXzDYtvy
「なっ!?」
「えっ!?」

部屋の中にいたのは私の友人であり、私の恋人の妹でもある高坂桐乃。
彼女はどこかニヤニヤしながら兄のタンスの棚を漁っていた。
しかし、私に気付いた彼女は目を見開き、だんだんと顔を青ざめさせていく。

思考を停止させ、新たな気持ちで部屋に入り直したいところだけど、
残念なことに情報が頭に入ってしまう。
洗濯ものをしまうような甲斐甲斐しい女ではないし、
何より私が入ってきた時に呟いていた台詞から、何をしていたか推測するのは難しくない。
駄目押しは彼女のそばに置かれていた紙袋。少しだけ中身が見えた。
…パンツだ。しかも男物の。

「そ、その中身は…スペアかしら?」
「っ!?な、なんでアンタがっ!!?つーかす、すすす、スペアとか!い、意味
わかんないし!!」
青ざめた顔が見る見る赤くなり耳まで真っ赤になったところで彼女は吠えた。
「私は自分が恐ろしいわ、私の漫画が理を自在に操ることが出来ただなんて…」
「いやいやいやいや!違うっての!こ、これはっ!」
彼女は視線をさまよわせ逡巡してみせた後、何か良いことを思いついたという
喜びの顔を私に向ける。
「そう!これは義務!」
「ぎ…!?」
「義務よ義務!ただでさえどうしようもないアレが、
パンツまでみっともなくしちゃ救いようが無いでしょ!
だから妹としてパンツを管理してんのよ!
ボロボロのパンツ穿いてるとか身内として許しちゃダメじゃん!
だから古いのを捨てて補充してあげてるわけ!
兄のパンツをチェックするのは妹の義務!」
そして腕を組み胸を張る高坂桐乃。『完全に論破』という言葉が後ろに見えそうなくらいの不快なドヤ顔が私に向けられる。
この女はもしかしたら本当に頭に蛆が湧いているのかしら。


28 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 17:59:37 ID:HXzDYtvy
「はぁ…」
言い訳にもならない世迷い事を聞かされ、思わず溜息が漏れる。
さて、どうしたものかしら…
驚くほど冷静に対応してしまったが胸中は穏やかではない。
ドアを開ける前の葛藤を挽肉にされたことを怒ればいいのやら、
ブラコンの行動を超えたもっとおぞましい何かに慄けばいいのやら。
…とにかく、この状況を放置するのは良くないわね。
この暗黒空間で何が行われようと、そう時間がかからない内に先輩はやってくる。
まず「ホントあたしって完璧よねー」などと妄言を吐いている女を追い出さなくては…
これ以上の混沌は、夜の眷属である私でも立ち向かいたいと思わない。

「…そろそろ先輩が上がってくると思うんだけど大丈夫かしら。
まぁ妹の義務を果たしてるだけなら、その紙袋を持ってても問題ないのでしょうけど」
「!?」
私の言葉で自分が全く窮地から脱していないことに気付いたらしい。
「ま、全く問題ないけどもう用済んだし?
あーこんな臭くてキモい部屋いらんない、さぁエロゲーやろーっと」
紙袋を胸に抱えそそくさとドアに向かってくる。
彼女は私の横を通り過ぎていき、入れ替わりで私が部屋の中に入る。
ホッと息をつこうとしたところ、彼女はドアに手をかけながら不機嫌そうに言った。
「くれぐれも変な声とか出さないでよね。本気で寒気がするから」
「あ、ああああ、あなた何言ってっ…!?」
「…ふん」
力強くドアが閉められる。
ドタドタと不機嫌そうに歩いていく音が少しずつ遠ざかっていった。
「な、何を言っているのかしらあの雌はっ…」
彼女がいなくなると急に力が抜け、私は床に座り込んだ。


29 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:00:26 ID:HXzDYtvy
何だかんだで気が張っていたらしい。改めて毅然とした態度を取れた自分を褒めたくなった。
『くれぐれも変な声とか出さないでよね』
去り際に彼女が言った言葉がまだ耳に残っている。
…今日はそんなことは起こらない、はずよ。
私はせいぜいき、キスまでなら赦してあげるつもりで来たわけだし…
先輩だって、恋人になって家に初めて呼んだ相手にそういうことをしたがるわけ…
したがるわけ…
……………
…するかもしれない。
彼は息をするように厭らしい事をしている駄目人間。
契りを結ぼうとする可能性は低くない。むしろ大いにあり得る。
そしてそれを私が拒めるか、というと…

「あ、あ、ああ…ど、どうしましょう!?」
そう思うと、急に落ち着かなくなってきた。
顔が業火で焼かれるように熱い。心臓がいつもより強く脈打つ。
油断していた。一回家に帰ってシャワーでも浴びくるべき…
いや、帰ってまたこの家にくるなんて明らかに不自然、ここはこの家のシャワーを、
って私の莫迦!明らかにこっちが誘っているじゃない!
そのまま、纏まらない思考のまま、私はしばらくの間、百面相を繰り広げた。

「それにしても…遅いわね」
思考の濁流に流されてからしばらくして、私はふと思った。
私が暗黒時空(この部屋)に入ってから数分は経っているはずなのに。
…もしかしたら、先輩も同じように下で悩んでいるのかもしれない。
「全く…莫迦な雄だわ」
何故だか笑みがこぼれる。私にも彼の莫迦がうつったのかもしれない。
彼が本当にそう思っているかはともかく、少し心が落ち着いてきた。
もうなるようにしかならないわ。激流に身を任せて同化しましょう。
私は両手で両頬を軽く叩き、いつもの「私」で先輩を迎えようと佇まいを正した。

30 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:01:50 ID:HXzDYtvy
「…?」
余裕がいくらか出てくると、何回も来ている部屋の中に
微かな違和感があることに気づいた。
その違和感の正体はすぐに分かった。タンスだ。
いつもは閉まっているのにある棚が飛び出している。
…あの女、閉め忘れたのね。
彼女のことを思い出すと、先ほどこの部屋で行われていただろう行為が頭の中に浮かんだ。。
あの女、パンツを盗んで何かをしているのよね、きっと。
………パンツってそんなにいいものなのかしら。
「!?!?!? な、何を考えたの私は!?」
一瞬頭に浮かんだ考えに身の毛がよだつ。
ありえないありえないありえない!!
あんなもの天国への階段(メイドインヘブン)で世界が何回変わってしまおうと
受け入れられることがない穢れた行為よ…!
あんな異常行動に私が興味を持つわけがない、そのうちあの女にも引導を渡してやるわ。
私はタンスに背を向け、他のことを考えようとする。
本当に遅いわねあの愚図…さっさと来たらこんな思いしなくて済んだものを。
取って置きの呪詛をお見舞いしてあげるから覚悟なさい。
………
……

で、でも棚が開いているのは、みっともないから閉めてあげないといけないわね。
私は立ち上がり、タンスの前に移動する。棚の中身は案の上パンツだ。
ある1枚を除いて綺麗にたたまれている。
このたたまれていないものは、おそらく彼女が用意したスペア。
私が入ってきたせいでたたむことができなかったのだろう。
一瞬どうするか悩んだが、私の腕は一枚の布切れにゆっくりと手を伸ばした。
一枚だけたたまれてないなんて不自然だもの、
たたんであげるのはどこも不自然じゃないわ…
ついに指先が布の感触を捉える。腕の先から弱い電流が流れてくるような感覚に襲われる。

31 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:03:19 ID:HXzDYtvy
「つ、次はたたまなくてはね…」
私はパンツをつまみ胸の前に持ってくる。そしてたたむために両手でパンツをつかみ…
「…スペアというのが勘違いで使用済みという可能性もあるわね」
心で思う前に自分の口が意味不明の言語を口走る。
なっ…どうしたというの私…この部屋に充満する瘴気に当てられたとでもいうの!?
で、でもその可能性もあり得ないというわけじゃないし…一応確認しないと。
こ、恋人に穢れたパンツを穿かれるなんて我慢ならないもの。
両手に力が入る。
パンツを自分の顔の近くまで持っていき一呼吸。
義務よ…恋人の…
どこかの莫迦が言っていたような言葉を思い浮べながら私は意を決した。

「スン…スンスン…」

臭わないわね…やっぱり未使用…
いや、まだ分からないわ。もっと近くで…
私はパンツを鼻に近付けていく。そしてついに…
「何してんのーアンタ、きんもー!!」
「!!?!?」
パッとドアの方向を見るとそこにはパンツの持ち主の妹、高坂桐乃がいた。
「あっ…えっ…? あ、ああああ…」
世界がモノクロに反転する。
な、何なのこの状況。
不快なほどの笑顔でm9(^Д^)プギャー をする女と
パンツを鼻に押し当て完全に固まってしまった私。
ベルフェゴールが因果律を弄んでいるかのような最悪な展開が、今ここにあった。

32 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/14(日) 18:06:25 ID:HXzDYtvy
久々にこの手のスレに投下して手が震えるw
踏みなさいよ!蔑みなさいよ!

あと今後の展開を黒猫視点か桐乃視点にするか考えあぐねているので
背中を蹴飛ばしてくれると嬉しいです

33 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:10:01 ID:2AEpk2R9
GJ!

34 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:19:57 ID:krudI3+y
>>32
乙です
冒頭で言っていたじゃないか
「両方」やればいいんじゃね?


35 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:24:54 ID:jHhRqBM6
黒猫すんすん

36 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:27:24 ID:iJiU2vTC
>>32

  ○
 く|)へ
  〉 ヾ○シ
 ̄ ̄7  ヘ/
  /  ノ
 |
`/


/


37 名前:sage:2010/11/14(日) 18:31:48 ID:z+e4553t
GJ!
桐乃視点でお願いします。

38 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:41:32 ID:uuYW+nB8
>>32
あやせ視点で。


冗談はさておき、あやせの時みたいに交互に両方描写が第一希望です!

39 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:45:28 ID:8Kw6c1Ea
>>32乙!
そこで部屋に戻ってきた京介視点とかw

40 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:50:11 ID:Mez9kgfP
>>32
GJ!!!!

黒猫がくんかくんかするのは仕方ないね

41 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:50:13 ID:VzALr5Dn
桐乃のツンからデレへの移行時期
エロゲっぽくしてみた、ちょいエロ

42 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:51:28 ID:VzALr5Dn
・・・・・・ぼーっとした頭で仰ぎ見る。
ん・・・・・・周りが薄暗い、それとベットの感触。
「いつのまにか寝ちまったのか・・・・・・」
ともあれ特に眠いわけでもない、起き上がろうと身を起こすと
――ギィ・・・・・・手足が動かない?
「なんだ、なんだ!?」
手のほうに目を向けるとベットの脚に手足が縄で縛り付けてある。
力を入れるも音をきしませるだけで、ほどける気配がしない。
「気がついた?」
「!!」
声をしたほうを向くと、薄暗い中にベットに腰掛ける桐乃の姿があった。
暗さに少し慣れてきた目で、周りを見ると桐乃の部屋のようだ。
そしてフワフワしたベットの感触、
そう、あろうことか桐乃のベットに縛り付けられているようだ。
「え・・・・・・なんだこれ?」
呆然とつぶやく。
俺は今日、学校から帰ってきて、いつも通りに部屋で時間をつぶしてて・・・・・・
そうだ、お袋と親父は旅行に行くから出前を頼んどけって言われて、
ピザ頼んで、それを桐乃と別の部屋で食って、エロゲの残りやってて、
・・・・・・それで人生相談があるとか呼び出されてこの部屋に来てから記憶がない。
「なにって・・・・・・あんたが・・・・・・」
「へ?」
「あんたが・・・あんたがっ!」
おいおい、どうしたわが妹、いきなり俯き泣きそうな声で怒鳴りやがって、
この状況といい、いったいどうなってんだ!?

43 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:51:49 ID:VzALr5Dn
「ま、まぁ落ち着け桐乃」
「うっさい、バカ!」
「バカじゃなくてこれどういうことだよっ!?」
またも俯き黙り込む。
困った。全然わからん、よし冷静に整理して考えてみよう。
桐野の部屋→薄暗い→ベットに縛り付けられた兄とその前にいる桐野→???
――つまり・・・・・・よくわからん。
あ、そうだ、とりあえず話をもどしてみよう。
「えっと・・・・・・人生相談があるんじゃないのか?」
一瞬の沈黙.。
「そうよ・・・・・・」
「それがどうしてこうなったんだ?」
すると桐の葉何かを決心したような瞳をこちらに向けて、
「抱いて」
は?
今一瞬思考停止した。
抱いて?ダイテ?マダ○テ?
この状況だとひとつしかないが・・・・・・
「もう一回言ってもらえます?」
「だから・・・・・・抱いてって言ってんの!」
「誰が誰を?」
「あんたが・・・・・・」
俺が?誰をって・・・・・・
「お前をか?」
「そうよ!」
ええええええええええええええっ!?
まじでいってんのかこいつ、てか目が真剣だな・・・・・・
「あんたがっ・・・・・・気づかないんじゃないの!」
握った手で胸をポコスカ殴ってくる・・・・・・
「ちょっ、いてぇ!、やめろって!」
「いっつも、いっつも、ほんとバカ!」
「なんで、俺が殴られなきゃいけないんだよっ!?」
「なんでだよっ!」「うっさい!」
気が付けば目と鼻の先にに桐野の顔があった。
「もういい、鈍いあんたに教えてあげる」
するといきなり俺のズボンのチャックをおろし始めた。
「ちょっ、なにすんだ!」
もがくも、圧倒的強度を誇る縄、てかこれ抵抗できねぇじゃねぇか?!
「私」「へっ?」
「あんたがあやせとか黒いのとかにデレる顔大っ嫌い!!」
「は?」
「だからわからせてあげる」
こんな展開予想だにしてなかった・・・・・・
いや、妹に、桐乃にこんなことをされるとは・・・・・・
「私がどんだけ思ってきたのかを」
二度目の思考停止、しかし桐乃は一世一代の告白を終えたような顔で
再び手を動かす、たどたどかしくも確実にチャックは下ろされていった。

44 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 18:57:21 ID:Fg+AfdG2
sienn

45 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 19:34:11 ID:OOeWv8YM
誤字、誤変換が惜しい!

46 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 19:35:42 ID:Mez9kgfP
そろそろ下半身が寒くなってきた

47 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/14(日) 19:42:22 ID:HXzDYtvy
>>38
誰の作品だろう?前スレのあやせ・桐乃の心理戦のことだろうか
このスレでは初めて書いた

とりま両方で書いてみます。俺も墓穴掘ったしね!
桐乃視点だけ全体で見たら少なくなるが大丈夫か?

48 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 19:52:04 ID:/HGk9LG8
>>47
おう、早くしろよ

49 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:13:21 ID:HXzDYtvy
>>48
イエス、マイロード
遅筆だから今日投下できるか分からんが善処する

50 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:27:13 ID:TMXGsFiX
>>18のつづき投下します


51 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:27:34 ID:TMXGsFiX
「ふぅ、さっぱりしたぁ」
「兄貴〜次入っていいよ」
桐乃がお風呂から上がってきました
わたしとお兄さんは一瞬ビクッとして、ぎこちなく話を打ち切りました
あれ?わたしはともかく、何でお兄さんまで驚くんだろ? そんな疑問をふと感じましたが
桐乃が話しかけてきたので霧散します。

「あやせ、兄貴となんか話してたの?」
「あ、う、うん。今日料理手伝ってくれてありがとうって」
「へぇ、そなんだ」
「き、桐乃そろそろ部屋にいこうか」

私は桐乃を急かして桐乃の部屋へ向かいます。わたし、無意識に追求を避けようとしたのかな。

そして、わたしたちは桐乃の部屋でしばらくおしゃべりします
ファッションのこととか話していました。でも桐乃はどこか上の空です。
わたしは適当なところで、もう寝よっかと話を打ち切りました

電気を消して、布団に入ると、妙に桐乃のほうが気になりました
ごそごそっとずっと衣擦れのような音がしているからです
体を起こし、桐乃のほうに近づいてみると。桐乃は嗚咽を漏らしていました。
桐乃はさっきから、泣きそうになるのを堪えて、でもとうとう堪え切れなくて泣いていたのです。
わたしはもう見ていられなくて、桐乃の布団の中に入りました
「桐乃、大丈夫、大丈夫だから。桐乃は一人じゃないから」
そういって、わたしは桐乃を抱きしめ、頭をなでて上げます。
口には出しませんでしたが、今こうしている、わたしだけでなく。お兄さんもいるんだよ
そういう意思もこめて、声をかけ抱きしめ続けます。
桐乃はきっと察してくれているでしょう。「うん、うん」といってわたしにしがみついてきます
桐乃はまるで子供のようにわたしの胸の中で涙を流し続けていました。

京介Side
風呂からでて自分の部屋に戻り、目を閉じたころ。ふと桐乃が心配になった。
「あいつ最近ずっと、一人で寝たくないっていって俺と寝てるけど。大丈夫だろうか?」
「まぁ、今日あやせがきてずいぶん明るくなってたし、そろそろ大丈夫かな」
「寝るか」
そして眠りにつきかけたとき
壁の向こう側から嗚咽のような声が聞こえてきて、ついであやせの話し声が聞こえてくる
それを耳をすませて聞いていると、俺はさっきの楽観的な考えをした自分を激しく呪ったさ。
くそ、バカが、なに考えてんだ俺は、桐乃がもう大丈夫なわけないだろ
あやせの前では強がって見せることくらい、わかってただろ!
すまない、あやせ、今は桐乃のこと頼む
俺は桐乃の泣き声が聞こえなくなるまで、ずっと唇をかみしめていた

翌朝、ほとんど寝付けなかったわたしは、隣で眠っている桐乃を起こさないようにそっと布団からでました
リビングへと降りると、まだかなり早い時間なのにお兄さんがソファにひとりで座っていました。

「お兄さん?」
「ん、ああ、あやせか。まだこんな時間だぞどうした?」
「お兄さんこそ」
「俺は目が覚めちまってな」
お兄さんが嘘をついてるのは直ぐに分かりました。
全然寝てないのは顔を見れば一目瞭然です
「お兄さん、こんなことしてたら倒れちゃいますよ」
「お兄さんも無理、しないでください」
「あやせ、ぅぅう」
お兄さんはその場で顔に手を当てて泣き始めてしまいます
やっぱりかなり無理してたみたいですね
私はそっと、お兄さんの頭を抱き寄せます

52 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:28:10 ID:TMXGsFiX
お兄さんは驚いていましたが
わたしが力をいれるとおとなしくなり、わたしの腕の中で泣き始めました
桐乃とお兄さんのこの様子を見る限り、2人は最近ずっと2人一緒に寝ていたんだろうと
推測できます。きっとお兄さんは桐乃の様子が気になって眠れなかったんでしょう。
あの桐乃を見たあとでは、それは当然だとわたしも思います。

でも「お兄さんが倒れてしまったら、桐乃はどうなるんですか?」
「桐乃はお兄さんが守ってあげないとだめなんですよ」
「だから、もっと自分のことも大切にしてください」
この時、2人の様子を見た私は、決意を固めていました

「わたしも、できる限りお手伝いしますから。わたしのこと頼ってください」

泣き続けている間に疲れが出てきたのでしょう、お兄さんは眠ってしまいました
わたしはおにいさんを膝枕して、しばらく頭をなでていました

わたしもいつの間にか眠ってしまい、目覚めたのはそれから2時間後くらいです
お兄さんは先に起きていたようで、朝食の準備をしていました
「あやせ、おはよう」
「おはようございます、わたしいつの間にか寝ちゃってたんですね」
お兄さんは少し照れくさそうな顔で
「ありがとう、あやせ。少し気持ちが軽くなった気がするよ」

「あのとき言ったことは本当ですからね、これからはわたしを頼ってください」
わたし本当にお兄さんに恋しちゃったみたいです
女の子って男の子に弱いところ見せられると、なんか守ってあげたくなるんですよね
母性本能をくすぐられるというか

わたし、本気になっちゃいますからね

53 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:28:58 ID:TMXGsFiX
それから、わたしは何度も泊まりにいったり、お兄さんにお料理教えにいったりして
2人はだんだん立ち直ってきてくれたのが見ていてわかりました。
月日がたち1年が過ぎました

お兄さんは大学2年の、わたしと桐乃は高校2年の終わりを迎えようとしています
桐乃が陸上の合宿でいないときに、わたしはタイミングを合わせ。この日お兄さんに告白することに決めました。

「こんにちは」
「あれ、あやせ今日は桐乃いないぞ」
玄関に入るとお兄さんが出迎えてくれます
「知ってます、今日はお兄さんに会いにきました」
「え?そっそれって」
「変な勘違いをしないでください!」
お兄さんは少し残念そうな顔をしています。ごめんなさい、でもそういうのはもう少し待ってください

夕食を終えたあと、わたしは行動を起こしました
「お兄さん、お願いがあります。」
「なんだよ、あらたまって」
「わたしを抱いてほしいんです」
お兄さんはかなり神妙な顔をして
「本気で言ってるのか?」
「あたりまえです、この状況で冗談でこんなことは言いません」
「わたしお兄さんのことが好きです、恋人になりたいんです」
お兄さんはかなり困ったような顔をしています。
「あやせの、気持ちはすごくうれしい、でも俺は」
お兄さんのこの様子、どうやらわたしの予感はあたっていたみたいです。
「桐乃ですね。」
わたしは核心をつく
「やっぱり、あやせには気づかれてたか、こうなってしまったからには、きちんと話すよ」
「俺と桐乃は男と女の関係を持ってる、こんな俺があやせの告白を受けるわけには・・」
わかっていました。あの桐乃が今の状況でお兄さんと関係を持たないわけがないってことくらい。
「関係ありません、そのことはわたしも知った上で告白しているんですから」
「本当にいいのか?お前には嫌われて当然なことをしているんだ」
「それ以上はいわなくていいです。」
わたしはお兄さんの言葉を切ると、唇をふさぐ

そのあとは、朝まで何回も、お互いを求め続けました
「お兄さん、このこと桐乃にはまだ言わないでください」
わたしは、桐乃とは自分で話し合わないといけないと思っていたから。
「わたしから、桐乃に話します。」
「お兄さんは、罪悪感は感じなくていいです。これまでと変わりなく桐乃のことも愛してあげてください」
「今の桐乃にはお兄さんがまだ必要なんです。わたしのために桐乃を突き放すようなことは決してしないでください」

わたしはお兄さんに決意を告げた。

54 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:29:43 ID:TMXGsFiX
以上です
つづきはまだ全然考えてないので
要望あればまたかんがえます

55 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:33:07 ID:JJhRbNv/
書いてやるから要望出せよお前ら

56 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:38:13 ID:HHXkBplD
>>55
んじゃ遠慮なく要望します
キリノと恭介が結ばれて、関係が周囲にばれてしまった展開が見たいZE!

57 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:39:13 ID:eoDvmQ3D
>>55
じゃあ、あやせのせいで京介が媚薬を飲む。
あやせは自分の責任だと言って、いやいや手こきやフェラなどで抜く。
しかし、媚薬の効果はしばらくの間定期的に発動する。
で、奉仕が日常となっていくにつれ、身体の疼きを覚えるあやせ。
「これは仕方ないことなんだ」と自分に言い訳しながら、京介と初体験を迎える。
その後、どんどん京介に開発されていくあやせ。
媚薬の効果が切れたあとも淫らな毎日は続いていく……

みたいなので

58 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 20:41:20 ID:hqKzDSck
>>54
投下乙。あやせが健気だぁ……

>>55
そうやって上から目線でリクエスト要求されると、嫌がらせで要望と正反対のものを書かれる気がするから、遠慮しときます。

59 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:10:35 ID:KWsI+Hlm
>>54
今日はとんでもなく豊作だな


60 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:23:54 ID:aQj2N3rq
じゃあ俺も適当に投下するね
エロ無しで

タイトルは考えるの面倒くさいんで「とある二人の休日模様」で

61 名前:とある二人の休日模様:2010/11/14(日) 21:25:24 ID:aQj2N3rq
夏も過ぎたとある日。
真っ青な秋晴れの空の下、俺は―――怒られていた。

「遅い!あたし30分も待ってんだけど、一体どういう事なワケ!?」
腕時計を指さしながら、桐乃が俺を睨みつけてくる。
どういう事ってそれは俺の台詞だろう。約束の30分も前に待ち合わせ場所に着いたってのにいうのにこの仕打だぜ?
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。
「いや、まだ時間前だろ?」
「全然違う、分かってない。あたしを待たせたこと自体がダメだって言ってんの」
「なんだよそりゃ!?お前が勝手に早く来過ぎたんじゃんかよ。てかさ、そもそもなんで待ち合わせしなきゃならなかったんだ?
一緒に家でりゃそれで済む話だろうが」
「ハァ?あんたって本当に馬鹿じゃん。こういうのにはムードってもんがあるの。そんなのも分からないの?」
とまあこれまた馬鹿にしたような顔である。まったくもって腹が立つったらありゃしない。
そもそも、どう考えても怒られる理由がないじゃねえか。時間前にちゃんと来てるし、俺としては当然の事言っただけだぞ。
よし、ここは一言ビシッと言ってやらねばならんな。
「悪かったよ。今度からは気をつける」
「うん。分かればヨシ」
頷きと共に、桐乃の表情が柔らかな物へと戻った。どうやら納得してくれたらしい。
……言い訳じゃないけど、情けなくなんかこれっぽちも無いからね。
こんな所で喧嘩したってしょうがないし。それに女子連中がムードを好むのってのも分かるしさ。
ま、この前やったエロゲーのお陰だぜ、なんて言ったら殴られるから言わないけど。
「じゃあ行くか」
「そだね」
目で頷き合って、俺達は歩き出す。
すっかり機嫌を直した桐乃が、顔を赤く染め、腕を絡ませてくる。そして
「あのさ、今回は期待してるからね?きょーすけっ!」

さて、今までのやりとりで大体分かったかもしれないが、俺たちは今日、デートなんだ。
ただし、これはいつかのような偽装じゃない。
あの激動の夏休みのあの日。俺は桐乃の気持ちを知り、そしてそれに向き合い、自分なりに一つの結論を出した。
それを選んだことは別に後悔なんかしていないし、これからもする事はないだろう。それくらい真剣に考え、納得した事だ。
そしてその結果―――俺たちはこうなった。
といっても、別に思ってるような危険で妖しい香りなんてのは全然ないんだぞ。
相変わらずキモいだのウザイだのはしょっちゅう言われるし、さっきみたいにムカツク事だらけだしよ。
傍から見れば、俺達の関係なんざ以前と何一つ、これっぽちも変わってないように見えるだろうぜ。
だけどまあ…それでもさ。
「お、おい。あんまくっつくなよ。また知り合いにでも見られたら…」
「いいじゃんそんなの。それに、あたしがこうしたいんだからコレでいいの」
「…し、仕方ねーな」
それでもこいつのこの顔見たら、そんなちっぽけな事はどうでもいいかって思えるんだ。
この笑顔をずっと守りたいし、見ていたい。それが俺が選択した答えだからな。
もっとも、次お袋にこんな状況知られたら、その時は半殺しにされるかもしれないけど。


62 名前:とある二人の休日模様:2010/11/14(日) 21:27:05 ID:aQj2N3rq
* * *


「あれー?桐乃ちゃん?」
10秒で知り合いに出会ってしまったぜ。俺\(^o^)/オワタ
背後から聞こえた声に、冷や汗が背中を伝い、動悸が激しくなる。
後悔はしていないと言ったが、それとこれとは話が別だ。誰だって死にたくはない。
だがふと俺は思い出す。そうだ、この声は―――
「あれー?せなちーじゃん」
「ふぅ…お前かよ」
「やっぱり桐乃ちゃんと先輩だ!わあ、偶然ですね!」
赤城瀬奈。俺の友人の赤城浩平の妹であり、ゲー研の後輩。さらになにかにつけて俺をホモにしたがる困った腐女子な訳だが、
こいつはこいつで兄貴と超シスコン・ブラコンの関係だったりする。
という訳で、その点では幸いだった。現に腕を組んでる俺たちを見ても、瀬奈のヤツは別に何とも思っちゃいない様子である。
多分こいつらもこんな事やってるんだろうな。つーかそれってどうなのよ?クローゼットの件だって結局笑って許しちゃったろ。
まあ俺がどうこう言ってもしょうがないけどさあ。
「仲良くどうしたんですか?あ、まさか二人もデートですか?」
「うん。まーね」
瀬奈の問いかけに隠すこと無く桐乃がぶっちゃける。
サラッと言ったけど、ちょっとははぐらかしたりして欲しかった。もし他の誰かに聞かれたらと思うとこっちは気が気じゃないんだぜ。
「せなちーは何してんの?二人『も』ってひょっとして?」
「えへへ。これからお兄ちゃんと映画に行くんだ」
嬉しそうに笑顔で瀬奈が答える。
ほう、映画ねえ。あいつが居ないとこ見ると、先にいってチケットでも買って待ってるんだろうな。
しかしあの野郎もほんと大概だな。休日に妹と映画なんてさあ、シスコンにも程があるっての。
「ちなみにどんなヤツなんだ?」
「知りたいですか!?ミニシアター系でやってる『ロゼカラー』ってタイトルなんですけどぉ」
ロゼカラー…薔薇色?何か物凄く嫌な予感がするタイトルだぞ、おい。
「ロサード、それからロゼノアールって続く三部作の最初の作品で、男同士の熱い友情と愛情を濃厚に描いた傑作って大評判なんです!
その見所はなんといってもリアルなカラミ―――」
「もういい!やっぱりか!」
瞳を輝かせてよどみなく熱弁を振るう瀬奈を、強引にストップさせる。
兄貴とそんなの見に行くなんて、こいつの頭の中どうなってんだよ!?いくらなんでも腐りすぎだぞ!
いやいやそれだけじゃない。赤城のヤツも赤城のヤツだ。あいつ、まさか本当にホモなんじゃないだろうな?
「そうですか?残念…。なら、今度実際に見に行って下さいね?お兄ちゃんと。うへへ」
「行かねーよ!それに頬を赤くして言うんじゃんない!」
お前それ以上なんか言ったら、ストップしてたカウントダウンを再開させてやるかんね!?
「アハハ。冗談ですよ〜」
「ぜってー嘘だろ」
「え?冗談が嫌なんですか?まさか本当にお兄ちゃんのこと…」
後5回な。それでお前エロイベント開始決定だから。


63 名前:とある二人の休日模様:2010/11/14(日) 21:29:18 ID:aQj2N3rq
その後暫くの間、俺たちは取り留めのない会話を交わした。
といっても、喋っていたのは主に桐乃と瀬奈だったのだが、コミケの時も感じたけどこいつらはどうやら波長が合うらしい。
片や妹物のエロゲーマーで、片や筋金入りの腐女子という交じることの無い二人なはずなのに、こうやって意気投合するなんてな。
もちろん俺としたって、二人が仲良くなることに悪い気がするはずもない。
妹という共通点を持つ瀬奈なら、黒猫やあやせとは違った形の友情を桐乃と築けるはずだ。
だが、桐乃に腐った思考植え付けんのだけは許さんぞ。絶対だ。

「それじゃああたし行くね。時間に遅れちゃうし」
「うん。じゃあね、せなちー」
やがて会話が一段落を迎えた所で、手を振って瀬奈が去っていく。
その足取りはとても軽やかで、すぐに瀬奈の姿は人中へと消え、見えなくなった。
「それにしてもさ」
その直後、桐乃が呟いた。
「せなちーって凄いよね。最初はどうやって…その…大好きなお兄ちゃんに自分の趣味を打ち明けたのかな?」
「さあな。意外と最初から隠してなかったりしてな。てか、お前だっていきなり俺にエロゲーやらせたじゃんか。
似たようなもんだろ」
「う、うっさいなあ!あれはあれなんだって。それにあの時あれやらなかったら、あたし達こうならなかったじゃん。
むしろそこは感謝するところなんじゃないの?」
「う。ま、まあ、それはそうだけどよ」
桐乃が脇腹を肘でコツンと突っついてくる。その柔らかな衝撃を感じながら、顔が赤くなるのが分かった。
しまった。瀬奈の登場でうっかり忘れていたが、俺たちはそうなっていたんだっけ。
赤城の奴をシスコンにも程があるなんて言っちまったが、天元突破してるのは俺の方だったか。
「きょーすけってばなに赤くなってんのぉ〜?」
そんな俺の顔を、小悪魔チックにニヤニヤと笑顔で桐乃が覗き込む。
くそ、こいつ分かってやってるな。可愛いが腹が立つ。だが可愛い。
「ぷくく。照れてるんだぁ」
「ち、ちげーよ。お前が必要以上にくっついて来るから熱いんだよ」
「ハイハイ。言い訳乙ぅww」
うん。やっぱ、マジでムカツクわ。
「ところで、今日この後どうすんのかって予定決めてあんの?」
と、ひとしきり俺をからかって満足したのか、ガラリと口調を変えて桐乃が聞いてきた。
おっと、そういやこれもまだだったな。
からかわれた事もあり、俺は心持ち胸を張ってそれに答える。
「おう。一応な」
「ふーん。やるじゃん」
意外といった感じで、それでも満更でもなさそうな様子だ。
まーな。前回があんなんだったし、今回はちっとばかし気合い入れたんだよ。
ほんとグーグル先生には感謝してるぜ。
「それじゃあまずは―――」


おっと、あんたらにゃ教えねーよ。
悪いね。


* * *

64 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:30:51 ID:aQj2N3rq
とりあえずここまで。続きは頑張って週末くらいかな?
実のところ俺もラストは考えてあるけどそれ以外はあんま考えてないんだよなあ
何かあります?

65 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:37:55 ID:0goq6uT2
乙〜
一応エロパロスレなのでラブホを希望しよう

66 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:41:58 ID:jHhRqBM6
こういう展開もよいものですね

67 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:45:25 ID:KWsI+Hlm
面白いな
期待

68 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 21:52:19 ID:HVitYBgS
>>19
これってバッドendだと二人ともブチ●されて、桐乃は「中に誰もいませんよ。」って捨て台詞はかれそうだな。

69 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 22:25:54 ID:Ol5UUW2P
>>64
GJ
原作っぽさがあって面白かったです。

70 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 22:50:19 ID:4DF1Zzgg
なんか今日は豊作だな
ID:TMXGsFiX ID:aQj2N3rq
2人ともすげえストーリー面白い
続きが気になる

最近クンカとか変なネタものが続いてたからこの流れいいわ

71 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/14(日) 22:51:23 ID:PpHzBElv
>>64
GJでした。
これなら完結した後でも短編で出せるレベル。

72 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:20:36 ID:E92ri/WR
書き手さんお疲れ様
楽しかったです
昨日のID:TMXGsFiX氏とID:aQj2N3rq氏感謝

73 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/15(月) 00:38:17 ID:doCnqvkj
流れ的にまともネタが受けてるようだが空気読まずにやるぜ!
…正直書かなきゃ良かったと後悔している
「クンカの世界へようこそ!(中)」

※注意
・例のごとくエロ無し
・話の展開ドン亀
・桐乃と桐乃ファンごめんなさい

74 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:39:51 ID:doCnqvkj
「何なのよもうっ!」
部屋から出たアタシは自分の部屋に紙袋をぶん投げ、すぐさま階段を下りていく。
アイツが家にやってきたってことは下には兄貴がいる。
取り合えず、蹴っ飛ばして釘さしてやらないと。
そうでもしないと妹がいる家でとんでもないことをしでかしかねない。
「エロゲ展開はエロゲの中だけでしてろってーの!」
あームカツクムカツクムカツク!!
てかあの淫売メス猫…何するつもりなのどういうつもりなの。
あのうろたえ具合、絶対その気ある。
付き合いはい・ち・お・う・認めたわけだけど何?
いきなり大人の階段2段抜かしとかで上っていく気?ふざけんな!
「………しかも見られた」
そう、そこだ。目下の大問題は。
見られた。プレシャス(兄貴パンツ)回収後のチャージングGOを。
さっき揺さぶったし、これからのこと考えればまだ影響はないかもしれない。
でも、絶対あとで何かある。
アイツの駄作漫画以上のことしてるって知られたんだ。
一生揺さぶられる。それこそ一生あの馬鹿といるかもしれないから質が悪い。
あの邪気眼に一生逆らえない?何その悪夢!?

………まぁアイツがそこまで卑劣だとは思わないけどさ。
なんだかんだで秘密にしてくれそうでもある。
本気の本気では人に恨まれることはできないのだ。夜のなんちゃらとか言ってるけど。
だからあの馬鹿と付き合うのも認められた。
「でも…」
それとこれとは別。
やっぱ怖いし、何より弱みを一方的に握られたというのが気に食わない。
「どうしよう…」
階段はすでに下りきったが、そこから足が進まない。
リビングに兄貴がいるというのはすぐ分かった。
「いくら付き合ったからっていきなり何か変わるわけじゃねーよな!
でもちょっとは…そう、足をスススーといくくらいは。いやでも…」
独り言でか過ぎ。てかマジ殺す。

75 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:40:52 ID:doCnqvkj
考えがまとまらないけど、
このアホ発言を聞くのも耐えられないので、ノブを手にかける。
…これを開けたら兄貴は上に行ってしまう。
どうしようもないのに…
「馬鹿猫もすぐには開けられなかったのかな…」
ポツリとそう漏らす。
最後の言葉であれだけ動揺してたんだ。
絶対、入る前もそういうことは脳裏によぎったに違いない。
そうあの馬鹿猫も…
………いや、ある。あるかもしれない。
分の悪い賭けだけど起死回生の一手が。
兄貴の部屋から出て行く時、アタシは図らずともトラップを仕掛けていた。
…弱みを握られたのなら握り返せばいい。
あの馬鹿猫を…堕とす!

《ガチャッ》
「独り言、外まで漏れてるんですけど。きもっ!」
「き、桐乃!?い、いたのか!?」
「あんたマジ淫獣。妹いる家で何しようとしてんの」
「独り言?淫獣?な、なんのことです?」
目がバタフライしてるってーの、馬鹿。
まぁいいわ、今はせいぜい妄想してればいい。
「出て行ってほしい?」
「え?」
「2人きりになりたいんでしょ?アタシの言う事聞いたら外に用事足しに行ってあげる」

…よし。これで準備完了。
これで兄貴は軽く見積もっても20分は帰ってこない。
兄貴とはコンビニの新作スイーツを買ってくることを条件に家を出て行く取引を交わした。
わざわざ近場ではなく遠くの店のをだ。コンビニ限定だから誤魔化しようがない。
少し渋っていたが、帰ってくるまでアタシが黒いのを相手にすること、
そういうものを持ってくれば黒いのも喜ぶかもよと言ったらなんとか出て行ってくれた。
…なんかムカツク。でもまぁいい。
アタシは慎重に階段を上がり、兄貴の部屋のドアの前に立つ。
そして、ドアに耳を当てそっと息を殺した。
神経を集中させる。衣擦れすら聞き逃してやらない。
数年間、兄貴の行動を聴き続けた妹イヤー。こんなとこで使うとはね…

76 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:41:41 ID:doCnqvkj
聞き耳を立てると、「でも…」やら「やっぱり…」を繰り返しているのが聞こえた。
それに加え、やたら衣擦れの音が聞こえる。
え、何?悶えてんのコレ?これ今入っても勝てるんじゃね?
…いや、まだ弱い。焦るな高坂桐乃。のど元に喰らいつかないと。
アタシはドアを開けてしまいたい衝動を堪え、聞き耳を立てることに再び集中した。
パンツの恨みは、こんなんじゃ収まらないのよ。

(それにしても遅いわね…………全く…莫迦な雄だわ)
しばらくすると、そんなことを黒いのは呟き、完全な沈黙が向こう側から伝わってくる。
どうやら何か心の整理を終えたらしい。
それからいくらか待ってもそれ以降は何も聞こえてこない。
アタシの頬を冷たい汗が伝う。
「何?覚悟完了しちゃったわけ?やっぱさっき入れば…」
もともと分の低い賭け。あれで妥協するべきだったのかもしれない。
そんな後悔の念がのしかかる。それが重さを増していこうとしたその時、
(な、何を考えたの私は!?)
突然、聞き耳を立てずとも聞こえる黒いのの声が鼓膜を振動させた。
これは…と更に聞き耳を立てる。
すると幾らかの沈黙が続いた後、すっと立ち上がりどこかに歩いていく音が聞こえる。
「キタ━(゚∀゚)━!!」
小さくガッツポーズ。やった!勝った!しとめた!
部屋の間取りを知り尽くしたアタシには分かる。この歩数でたどり着く場所…
アタシが(図らずも)仕掛けた罠、出しっぱなしの棚に引っかかったのだ!
クク…クククク…
そうよね?何回も来てる部屋の違和感には勝てないよね?
それに私のさっきの行動。無視できるわけがない。
アンタはパンツに引き寄せられる運命だったのよ!
アタシマジ策士!きりりん大勝利!
(つ、次はたたまなくてはね…)
ここでもチャンス到来!急いで出てきたのがこうも上手く転がるなんて!
持った!ついに持った!よしここで中に…
(…スペアというのが勘違いで使用済みという可能性もあるわね)
!?!?!?
…何言っちゃってんのコイツ。ま、まさか…

77 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:42:30 ID:doCnqvkj
アタシは思わずそこから立ち上がり、自分の部屋に向かった。
少し音が大きかったが構わない。気付くわけがない。
アタシも『最初は』そうだった。
自分の部屋に入り、急いでコレクションを隠している襖を開け、
エロゲーを置いてある場所の更に奥のスペースに手を伸ばす。
「君に決めた!」
アタシは勢い良く手を引き、厳重に縛られている袋を取り出す。
そして、袋をビリビリと破り、中に入っていたプレシャスを片手に兄貴の部屋の前に戻る。
聞き耳なんて立てる必要もない。今開ければアタシの思い浮かべた光景が広がっている。
バンッとドアを開き、その行動を目視するまでもなくアタシの口は言い放っていた。
「何してんのーアンタ、きんもー!!」
「!!?!?」

目の前の光景を見た瞬間は、
どんなに勉強で良い成績を取ったときよりも、陸上で自己ベストを出した時よりも、
読モで数え切れないほどの反響があったときよりも、

気持ちよかった。

78 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:43:14 ID:doCnqvkj
どれくらい笑っただろうか。日ごろから部活で鍛えている腹筋が痛い。
黒いのはそれだけアタシが笑っていたというのに、まだ言葉らしい言葉を発してない。
ずっと「あう…」やら「いや…」やら、うわ言のように呟いている。
言い訳なんか、出来ないわよねぇ?
「パンツを嗅ぐとかwwwマジありえないしwwwきwwもwwwすwぎwww」
「あ、あなただって…」
発情期の馬鹿猫はようやく言葉を発した。思わず反論したのだろうけど…
「アーターシーはぁ、ぼろいパンツを交換しただけだっての。
パンツ嗅ぐとかアンタが勝手に思い込んでることでしょ?
あ、でもアンタの常識ではパンツは嗅ぐものだから仕方ないかー」
「うっ…」
ぐうの音も出ずに押し黙る。
さて、この光景を眺めるのも楽しいけど、そろそろ本題に入るか。
あんま長引かすと兄貴帰ってくるし。

「そんな変態な夜のなんとかさんは、こういうのが欲しくなるのかなー」
アタシは片手で自分の鼻を押さえ、
もう片方の手で汚いものを触るように指でつまんだ『パンツ』を差し出す。
「わ、私を愚弄するつもり!?いい加減にしないと呪い殺すわよ!」
黒いのは今日初めてのはっきりとした怒気を見せる。当然の反応よね。
アタシだったら即殺す。
「何いまさら怒ってんの?今更アンタが変態って事実は覆らないっての」
「で、でも…こんなっ…」
「でもなーこれ嗅いだらチャラにしてあげてもいいかなー?」

79 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 00:44:13 ID:doCnqvkj
「っ!?な、何を」
「だーかーら、『妹の義務』を話されても困るってこと。
でもアンタのしたことのがバレるとしんどいでしょ?
だからアタシの要求を呑んでチャラ。分かる?」
「………」
アタシの発言に黒いのは目を見開いて固まった。
はっきり言ってこれは無意味な取引だ。
なんだかんだ言ったって、お互い見られてはいけないところを見られたのだ。
お互い何も言わずにここは終わりましょう、それが自然な流れだ。
この行為が成立すればアタシのアドバンテージが確固たるものになるけど、
普通は成立しない。そう、普通はね。
でも…
「!? な、何してるの私の右腕!静まって!」
「きゃははは!こんな場面で邪気眼とかマジ救えないですけど!」
黒いのの右手が少しずつ私が持つパンツに迫る。
道理ではあり得ないってのが分かるだろうけど、
アンタの本能は言い訳を見つけてしまったのよね?
『これでチャラなんだから』って。
「嫌、こんなの…」
アンタの発言を聞いてすぐに直感したわ。アンタは…
「な、なんで…」
私の同類よ。
アタシは黒いのには聞き取れない声で小さく呟いた。
「…ようこそ」
クンカの世界へ。

80 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/15(月) 00:47:21 ID:doCnqvkj
何このくんかホラーは(ドン引き)
新ジャンル「ヤンクン」とか思ったが死にたくなった
正直暴走した。次はまともなの書きます…

81 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:05:14 ID:ZtKR0fsy
>>80をクンカクンカ

あなたの好きなようにやってください、GJ

82 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:16:24 ID:+5e4Khn4
伸びてるなーって思ったら、またクンカか!
いいぞ、もっとやれ

83 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:17:59 ID:YIFjlAv7
なんかここ最近美少女のニオイを嗅いでみたい欲求がどんどん大きくなってるんだが
洗脳というやつだろうか

84 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:23:49 ID:z+CgfbwT
前スレでSL66さんが出てくるとは思いませんでした。完成待っています。
別スレもよろしくお願いしまーす。

85 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:34:53 ID:uc59qaka
>>80
GJ
いいよ、おもしろかった

86 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:48:11 ID:yjxvF50U
くんかこええええ!
>>80すんすん

87 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 02:06:19 ID:AKk9EEeG
京介は童貞を守るために貞操帯をつけるしかないな

88 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 02:49:03 ID:iLE7wsEL
★1回10万円の副業★モニター募集★

http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d113130943

89 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:35:33 ID:S4Wi/SXV
要望ももらえたので、最後まで書き上げました
>>53のつづきになります

両親の死のあと2人きりになった兄妹、そこに現れた天使あやせ
京介、あやせのハッピーエンドになっています
最後は書きながら涙腺が緩みました(俺だけかな?)

それでは投下します

90 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:38:48 ID:S4Wi/SXV
京介Side

数日後、俺は大学から帰宅すると、玄関に靴が2人分あるのに気がついた
あやせが来てるのか?
俺は軽い感じで考えたが、ふと先日のやり取りを思い出して、額と背中から冷や汗が流れるのを感じる。

嫌な予感がする、まさかあの時の話をしてるのか?

俺はそっと靴を脱ぎ、忍び足でリビングへ近づき、聞き耳を立ててみる。

声が聞こえる、リビングで話をしているみたいだ。だが、楽しそうな声が聞こえるぞ?
俺の杞憂だったか。俺はホッと胸をなでおろし、リビングのドアを開いた。

「ただいまぁ」
「あ、お帰りなさいお兄さん」
「お帰り、兄貴」
二人にそろって迎えられる、なんかいいなこういうのって。
ただ、二人が頬を冷やしていなければだが。

わたしは今、桐乃と一緒に学校から帰って、高坂家のリビングにいます
わたしから、今日行っていいと聞いて、きたのですが。
先日、わたしとお兄さんが結ばれたときのことを話すためです

「桐乃、大事な話があるの」
「え?なにあやせ?」
桐乃がキッチンでお茶を入れながら聞いてきます

桐乃がソファに座るのを待ち、入れてもらったお茶を一口飲んでからきりだしました
「わたし、お兄さんと恋人になったの、エッチもした」
「え?ちょっと待って、どういうこと?恋人?兄貴とあやせが?」
「そう、わたしとお兄さんが。」
桐乃が青白い顔をして、震えている
「大丈夫、桐乃とお兄さんの関係を壊すつもりはないから」
「桐乃とお兄さんの関係はわたしも知ってる、それは続けていていいから安心して」
わたしがそこまで言い切ると、桐乃は目を見開き、唇をかみ締めて、思い切りわたしにビンタしてきた
「同情はやめて!」
桐乃は涙を流しながら、頬を押さえて倒れているわたしを見ている
「あやせもホントはあたしのこと気持ち悪いとか思ってるんでしょ!」
「邪魔な女だって!でも、かわいそうな妹に兄貴を貸してあげるとか思ってんでしょ!」
そこまで聞いて、わたしは我慢できなくなった。私は跳ね起きると、桐乃の頬にビンタを返した
今度は桐乃が頬を押さえてしゃがみこむ。
「そんなこと、考えてるわけないでしょ!わたしは桐乃のことも大切なの!」
「桐乃を傷つけて、お兄さんを奪い取ろうなんて考えるわけないでしょ!」
「今桐乃にはお兄さんが必要なの!、桐乃は自覚ないかも知れないけど、今お兄さんが桐乃から離れたら桐乃大変なことになるよ」
「桐乃のことを放り出してわたしを優先しようとしたらわたしはお兄さんと別れるから」
それだけ一気に言うとわたしは、呼吸を整える。桐乃は呆気にとられたような表情でわたしを見ていた。

わたしは桐乃をそっと抱き寄せる
「桐乃、わかってくれるよね」「うん、うん、ごめん、ごめんあやせ」

2人で頬を冷やし、談笑しているとお兄さんが帰ってくる
なんだか、お兄さんの表情がこわばっているようにみえる

わたしはそっと近づくとお兄さんに耳打ちします
「お兄さん、桐乃に上手く話すことできましたから安心してください」
「あ、ああ。ありがとな。悪いな、まかせちまって」
「構いませんよ、わたしから言い出したことですから。」

「兄貴ー、あやせと付き合うことになったんだって?よかったじゃん、兄貴には持ったないよホント」
うん、うん、と言って桐乃は満足そうに微笑んでました。

91 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:39:45 ID:S4Wi/SXV
それからしばらくたってから
わたしは、両親にお兄さんを紹介しました
お兄さんの現在の身の上とかも、話しました。
どんな反応がくるか、わたしはとにかくお兄さんをかばい続けないといけないと思い覚悟を決めていたのですが
予想していたのとは違い、両親は喜んでくれて、お父さんは少し複雑そうな顔をしながらも
「わたしたちでは、本当のご両親には及ばないが、君の親のように思ってもらっていい」
地元の国立大学で優秀な成績を収めていることなどを話したときなどは
「そうか、将来君にわたしの後を継いで議員になってもらうのもいいかもしれんな」
などと凄く気にいってもらえたようで。わたしもお兄さんもホッとしていました。

後から聞いた話ですが、よほど問題ありそうな人でなければ、わたしの選んだ人を反対するつもりはなかったそうで、
思っていた以上に、いい人を連れてきたと喜んでいたそうです。

京介Side

20年後

「お母さん遅いなぁ、わたし呼びにいってくる」
肩のあたりでそろえられたセミロングの黒髪に可愛らしい白い花のついた髪留めをつけている
髪型以外はあやせのこのくらいの年齢のころにそっくりだ。
「ああ」
車の前に立って、あやせを待っていた俺と娘だったが、娘が痺れをきらせて、あやせを呼びに行く
今日は娘の高校入学祝いの集まりだ。
俺たち親子3人、新垣のお父さんとお母さん、桐乃とその息子の7人で
都内のホテルのレストランに集まることになっている
「お父さん、お母さん準備できたって」
娘が出てくると、後から少し遅れてあやせがでてくる
「ごめんなさい準備に手間取って」
「いや、まだ時間には余裕あるし構わないよ」

俺たち3人は車に乗り込み一路東京へと向かった

都内のホテルに着くと、桐乃たちはもう到着していた
結構な高級ホテルで雰囲気もしゃれてるし、調度品も高そうだ
「よお、桐乃。早いな」
「ごめん桐乃、またせたね」
「いいって、あたしたちが早く着きすぎただけだし」
ふと横を見ると、子供たちも再会を喜んでいた
「合格おめでとう綾乃、これで4月から同じ高校だな」
「祐介くんが勉強見てくれたおかげだよ、さすが学年主席だね」
「・・あれくらい、たいしたことないよ。」
「ええぇ、十分凄いよ去年の入試も1番の成績で、入学してからもずっと学年1位でしょ」
「わたしにはとてもむりだもん」

そんな会話を聞いて、俺は改めて桐乃に礼をいうことにした
「ホント、ありがとな桐乃、あいつが県内1の進学校に合格できたのも祐介を家庭教師につけてくれたおかげだ」
「うん、感謝してるよ桐乃」
「ま、まぁ、祐介は優秀だからね。さすが、あたしの息子ってかんじかな」
そういって、桐乃のやつは頬を少し朱に染め俺をちらりと見上げてくる。そうだなお前はスゲエよ色々とな。
ホテルの自動ドアが開いて俺がそっちに目を向けると
「やあ、私たちが最後か。待たせてしまったね。」「ごめんなさいね」
新垣のお父さんとお母さんが最後にホテルのロビーへとやってくる
「いえ、まだ予定の時間より早いですし俺たちが早く着いただけですので」
「すこし、早いけどレストランのほうへいきましょ」
俺たちはあやせに倣って、レストランへと歩を進める

92 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:41:18 ID:S4Wi/SXV
俺たちが向かったのは
落ち着いた雰囲気の、ホテル内にある高級レストランだ
席について、料理が運ばれてくる度に綾乃は歓声をあげている
「こら、もう少し落ち着いて上品にしなさい。祐介君をみならいなさい」
「はーい」
あやせがたしなめると不満気に返事をする、それまで堂々と落ち着き払っていた祐介も
自分の名前がでて、苦笑していた
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎて、俺たちは次はいつ集まろうかなどと相談し
子供たちも「次に会うのは入学式の日かな、俺も生徒会役員として出席するから当日迎えに行くよ」
「え、ほんとに!わぁうれしいな」
それぞれが、帰り際に談笑して、家路についた。

自宅に帰ってきてから、俺は一人庭にでてワインをあける
さっきは帰りの運転があるから飲めなかったからな

しばらく星を眺めながら一人飲んでいると、あやせがやってきた
「こんなところで飲んでいたんですか?」
「ああ、星がきれいだったからな」
「あやせもどうだ、一杯」
「はい、いただきます」俺は一旦家に入りあやせの分のワイングラスを出してくる
「乾杯」俺たち2人の声がハモりどちらからともなく笑いがこぼれる
「あやせ、本当にありがとな」
俺はこれまでの年月を思い出しながら、万感の思いをこめてあやせに礼を言う
あやせは不思議そうな顔を俺に向けるが、そのまま俺は話をつづける
「うちの親父たちが亡くなって、どん底にいた俺たちを引き上げてくれたのはあやせだ」
「あの時、あやせが来てくれたから、俺たちにやさしさを与え続けてくれたから、今こうしていられるんだ」
一言一言、思いをこめながら俺は話し続ける
「俺がここまで世間から見ても裕福な暮らしを送ることができるようになったのも、綾乃や祐介を交えて
昔の俺では想像もつかなかったような場所で食事して、楽しく笑いあえるのはお前のおかげだよ」
「きっと桐乃のやつも俺と同じ気持ちだろう。本当に感謝している。 ありがとう」

俺の言葉を聴き終えたあやせは涙を流していた、「そんなことはない、わたしのしたことなんて、あなたががんばったから」
あやせの言葉を聴きながら、俺はそっと手をのばしハンカチで涙を拭いてやる。

「あやせ、本当にありがとな、俺があと何年生きれるかは分からないけど、できれば最後はお前に笑顔で見送ってもらえたら
俺の人生、悪くないものだったと思えるからさ」

俺は目の前のあやせに伝えたかったことを、話し終え椅子から立ち上がって、星空を見上げた。

END

93 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:42:00 ID:S4Wi/SXV
以上です

94 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 03:55:10 ID:7cp6eFPQ
>>80
クンカGJ

95 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 04:09:03 ID:kbvqJKwE
>>89
あやせ好きの俺にとっては最高でしたwww
GJです!

96 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 04:31:33 ID:pCRRqg8w
>>93
乙乙

あやせが病んでいないままENDだと・・・・・・許せる!!!!
今までは病んでこそのあやせだと俺の中では完結していたが、また一つ世界が広がった気がしたな

で、実は影で黒猫と麻奈美の子供もいて修羅場が発生するのマダー

97 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 04:46:22 ID:S4Wi/SXV
>>92の裏設定を一応補足

京介:あやせ父のかかわっている会社の重役。義父の地盤を受け継ぎ近く選挙に出馬する予定
あやせ:学生時代の芸能界とのつながりを活かして、プロダクション経営などに携わっている
桐乃:大学時代モデルの仕事の関係で出会ったベンチャー企業の若社長と結婚
    現在もタレントや作家として活躍中。あやせのプロダクションに所属している。
綾乃:京介×あやせの娘。15歳高校1年生。あやせ似の美少女、髪型は肩の辺りまでのセミロング
    (黒髪で顔があやせの、えむえむの嵐子をイメージしてます声もあんな感じで)
    学力は優秀、運動能力などは普通、その可憐さから告白してくる男子は数多だが彼氏はまだいない。
    胸の大きさはあやせくらい、身長は158センチ
祐介:桐乃の息子。16歳高校2年生。多方面に完璧超人と言える才能を持つ。学力は超優秀で生徒会副会長
    顔もイケメンで、告白されたことは数え切れないほどあるが彼女はまだいない。身長は170センチ

98 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 05:22:43 ID:088qGr3x
そんなのはチラシの裏にでも書いてろ

99 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 06:01:04 ID:kw52k4JM
>>80
毎回右腕ネタとか小ネタちりばめるの上手すぎw
またクンカーが増加してしまった…
次の犠牲者はだーれー…

100 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 06:50:45 ID:EwSIdlOL
>>97
普通に面白かったんだが、そういう補足や裏設定みたいのはマジで書かないほうがいい

101 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 07:05:45 ID:jmPtbLST
裏設定その2
俺:35歳無職。偶然道端できりのパンツを拾ってくんかするも、通りがかったあやせに通報されて逮捕

102 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 07:36:11 ID:mgC2r8mF
なんというか、>>97で台無しだな…

103 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 08:00:22 ID:DYRxjxfB
まさかのリアル黒猫さん降臨の説を推したい

104 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 08:21:10 ID:+5e4Khn4
どう考えても前スレあの人じゃね?

105 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 08:24:16 ID:0tYM35Xr
一人称であっても、地の文で丁寧語っておかしくないか?
ですますで相当テンポ悪くなってるような

106 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 08:58:06 ID:YTDjBV4H
地の文で丁寧語か。
陳舜臣の歴史小説(三人称)で普通にあったな。
違和感半端無かったけど。

107 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 10:39:10 ID:/K0d4jaM
陳舜臣の小説はものによっては三人称にみえて作者の一人称だから、それでじゃね?
つーか歴史の解説書か批評書たいな、平坦で丁寧な文章が魅力の作家さんだし
同期の司馬遼太郎とは正反対というか
司馬遼は天皇関連に対しては地の文でも尊敬語になるしな

108 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:02:27 ID:fqVAQfC9
>>93
お疲れさん
また何か思い付いたら書いてくれ

>>84
SL66さんてとらドラSS書いてた人だっけ?

109 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:09:08 ID:6tDH19DJ
ここのところ大豊作だな、正統派モノも変態モノも楽しめて万々歳だぜ

司馬遼風俺妹を妄想してみたがエロゲの薀蓄とかで大脱線しそうで本編進まない気がしてきた
「余談が過ぎた」にも程がある

110 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:29:00 ID:NW0YyKlz
>>97
死ね

111 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:53:41 ID:b4yXP3LT
初投稿してみます。

2レス?ほどお借りします。

エロなし小ネタ
タイトル:あたしの兄貴の幼馴染みがこんなに――
注・桐乃視点、エロなし


112 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:55:00 ID:b4yXP3LT

 アメリカから帰ってきたあたしを迎えてくれたのは、家族、親友、学校の友達にシスコンの馬鹿兄貴――そして、もう二度と口をきくこともないと思ってた、大嫌いな地味子だった。


 あたしの兄貴の幼馴染みがこんなに――


「――で、なんであたしのケータイ番号知ってるんですかァ? キモいんですけどぉー」
ここは近所のファーストフード店。二人分のセットを運んできた地味子に、あたしは何より先に嫌味を投げつけた。ハの字に下がる眉を見て、なぜだか舌打ちがしたくなる。
「えーとね、えーと」
……口を開くのもトロくさい。言いたいことがあるならさっさとはっきり言いなさいよ。トレイを置いて、バーガーとポテトを並べて……って、手を動かしながら喋ることもできないのかこの地味な女は。
最後にドリンクをあたしの傍に置いて――ご丁寧に紙コップのつなぎ目の線がこっちを向いている、あたしは線を向こう側に向けて飲むってのに、マジムカツク――ようやく地味子はあたしの質問に答えた。
「桐乃ちゃんの番号はー、あやせちゃんに聞いたんだよー」
「あやせぇ? なんでアンタがあやせとそんな仲良くなっちゃってるワケ?」
予想外の答えに思わず素に返ってしまった。てっきりあの馬鹿のしわざだと思ってたのに。「あやせちゃんとはお正月に仲良くなってー、それからちょくちょくお話とか、してるんだー」
「……あっそ」
キモ。あたしの生活に入り込んで来んなっつうの。
そういえばこいつは結局、クソ猫とも仲良くなってるんだったっけ……あー、キモキモ。トロい喋りとあいまって、あたしのイライラがどんどん高まっていく。


113 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:56:35 ID:b4yXP3LT

「で、話って何ですかァ? 奢りって言うから来てやったんですケドぉ」
不機嫌のままにポテトを頬張る。いただきますなんて死んでも言ってやるもんか。手料理でも無いし。
すると地味子はにこやかに言った。
「桐乃ちゃん、紙ナプキン使うー?」
「いいからさっさと用件言えっつの!! さっきからはぐらかしてばっかでキモい!」
「はぅわっ!? ……使わないのー?」
「はァ!? ……チッ」
 受け取らないと話が進みそうにないので、あたしは渋々地味子から紙ナプキンをひったくった。
あたしが指の塩と油をぬぐってる間、地味子はあからさまにほっとした様子だった。
トロくて、おどおどしてて、そのくせお節介で……マジでムカツク。イライラする。超帰りたい。帰って残りの積みゲー崩したい。やり直したいゲームもあるし、だから休日のあたしは忙しいのだ。読モ舐めんな。
そんなあたしの内心を知るはずもなく(そう、知っているわけがない)、ようやく地味子は本題っぽい話を切り出した。
「ねえ桐乃ちゃん。お話っていうか、聞きたいことがあるんだけどー……」
「ハァ? なんであたしが答えなきゃいけないワケ? 暇じゃないんで、とっとと帰ってやりたいコトあるんですケドぉ」
「桐乃ちゃん」
あたしの軽口を止めるように、地味子は真剣っぽくあたしの名前を呼んだ。……ちょっとだけ、気圧された。
「な、……何よ」
「桐乃ちゃん」
 あたしを呼ぶ。地味子があたしの名前を呼ぶ。
少し息を吸って、地味子はあたしに聞いた。

「――桐乃ちゃんはー、どうしてわたしのこと、嫌いなの?」



114 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 11:58:26 ID:b4yXP3LT


以上です。続くかも。
麻奈実の口調がアレなのは桐乃フィルターということで。

ではでは、駄文失礼しました。

115 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 12:12:56 ID:0tYM35Xr
乙!
麻奈実のSSは少ないけど需要はあるぞ!主に俺に

116 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 12:25:13 ID:Pur9TrZV
>>114
これは原作でも待ち望まれてる対戦カードですね
ハラハラワクワクしてきました
続き希望です

117 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 12:26:08 ID:a7M12GgP
>>100,>>102
そうか? 複線みたいなのが残されてたから個人的には見れてよかったけど
SSだから複線全回収とかは難しいからこういう手法もありだと思うけど

>>97
乙乙
面白かったです。両親死後ネタはこれまで出なかったから、期待してからGJでした
あやせ好きとしてはこういうネタに走らないまともな恋愛系は新鮮だったのでよかったです

118 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 12:35:14 ID:UKnOZBho
裏設定は公開しなくていいけどな
作品自体は悪くないんじゃない

>>113は乙。

伏見スレが始まったのが3巻発売の時か。一気に加速したんだな

119 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:24:35 ID:fqVAQfC9
>>114
ラスボスとの対決楽しみ過ぎるw

120 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:25:44 ID:kw52k4JM
特に理由なかったら桐乃がただの嫉妬深い人にw

121 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:26:10 ID:m7bPDo3/
>>97

前スレで見かけて、期待してたから最後まで期待通りの面白いストーリーでナイスです
20年後の展開を使って、いい最後の締めかたをしていると思います。最後は感動しました。
こういう展開のストーリーは個人的に好みなので、面白いストーリーを読ませてもらえたことに素直に感謝

まだ書き手としての経験が浅いみたいなので仕方ないと思いますが、小説というよりエロゲのシナリオを見ているような感じがしたかな
ストーリーはよく考えられていて展開も面白かったので、これからも期待してます。

設定はいろいろ言われてますが、前書きに書いてあったらさすがにどうかとは思うけど、
本文が終わってから書くぶんには別にかまわないかと。見たくない人は読み飛ばせばいいだけなので。

>>113
修羅場展開期待
続き待ってます。桐乃はどんだけ麻奈美きらいなんだよとww

122 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:41:11 ID:Wgvwd25e
設定云々はたぶん、桐乃が他の男とくっついているのに拒否反応が出てるんだと思う。
少なくとも俺はそうだし。
せめて警告はしてほしかった。

123 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:50:12 ID:x9/3bLAS
俺も前にあがったシングルマザーの話につながるんかと思ってたら
最後>>97で別の男とくっついててひっくり返ったw

>>114
この2人の対決は期待せざるを得ない

124 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:52:02 ID:dhkg+6xH
あやせ「お、おにいさん、…その、お話があります」
京介「おう、なんだ?」
あやせ「お兄さん、この前私の家にきたときのことなんですけど…その…本当に、私のこと、す、好きなんですか?」
京介「…何言ってるんだ、当たり前だろ? 俺が劣情をむき出しにするのはお前だけだ」
ppppppppppppp
京介「あ、ちょっとごめん、もしもし?おう黒猫…いやぜんぜん…そうか、今すぐいく」
あやせ「どなたですか?」
京介「彼女」
あやせ「っえ?」


125 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:53:35 ID:nprQLqjB
>>124
っちょとまて、本スレの小ネタを転載するのは止してくれ
せめて許可取ってくれ

126 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:54:10 ID:dhkg+6xH
>>122-123
え?あれって、結婚はしてるけど子供は京介の子ということじゃないのか?

127 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 13:57:50 ID:uYIah/8m
>>125
許可いるの?
張る前に注意書きすればいいとかじゃなくて?

128 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 14:01:33 ID:nprQLqjB
>>127
あーそれぐらいでいいかも

※本スレ小ネタ転載

129 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 14:25:25 ID:dhkg+6xH
あ?なんか話し声が聞こえる
兄貴が電話してる?
何はなしてんだろ?

この会話、相手は地味子か!

あ!いいこと思いついちゃった

この、バスローブを着て

よし!

「はぁぁ、シャワー浴びたら生き返ったぁ」
「ねぇホテルのバスローブって、妙なところに出っ張りが・・」

聞こえてるかな?

「うおお、電波がみだれたぁあ」

よし!聞こえてみたい。兄貴すごいあせってるし。ざまぁ地味子!

「何?誰と電話してたの?」
「ああ、地味子か」

まっさいしょっからわかってていってるんだけど

「そ、そんなカッコででてくんな!」
やった!兄貴意識してくれてる!

「キモっ! あんた妹に欲情してんの? ああこれだからシスコンは」
ああ、どうしてあたし素直になれないんだろ。兄貴気づいてよ。

「おめえにだけはいわれたくねぇ」

なんで気づいてくれないの! なんであたしが妹もののエロゲ好きなのかわかってる!

これが限界でしたorz


130 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 14:45:54 ID:dhkg+6xH
「お兄さん、・・・誰と電話してるんですか」
http://brunhild.sakura.ne.jp/up/src/up473962.jpg

131 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 14:57:07 ID:Pur9TrZV
>>130
あやせに変えるだけで一気にヤンデレっぽくなる不思議

132 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 15:06:56 ID:AjopHxy0
>>126
俺も>>97はそう解釈してたけど
桐乃が結婚したときに桐乃は京介との子供を妊娠していて
夫の子供として産んだと

知っているのは当事者たちとあやせだけという感じで解釈していたんだが

>>117みたいな情報を与えてもらわないと思考することもできないゆとり脳もいるんだし
設定を明かすのは個人的には別にかまわないかと

133 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 15:11:21 ID:6tDH19DJ
桐乃は京介の子を産んだ、は普通に読み取れるだろ
その後にどういう想いがあるにせよ他の男と結婚することにモヤモヤを感じるってことだべ

134 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 15:35:29 ID:zmqD/1Kh
>>133
お前のいう通りだ

135 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 16:00:57 ID:kbvqJKwE
NTRにまったく抵抗がない俺は病気かな?

136 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 16:05:24 ID:kw52k4JM
>>129
DVD特典こんな感じなんだろうな
くそうここのところアニメのDVD買うのやめてたのに…

137 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 16:05:57 ID:s7U2xpr5
はいはい病気病気
○○な俺は異端とかそういうのは痛々しいから黙ってろよ

138 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 16:06:17 ID:BMsbVXHj
いやなら黙ってNGこれ基本
あとがきやら設定やらをタラタラ書くのも自由
だがそういうのはSS自体で表現してみろと言いたくなることも分かる

139 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 16:09:50 ID:mdtAxXMx
>>130
なんだこれww
でも、いい感じやわw

140 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 18:09:49 ID:AjopHxy0
.    ′: : : : :/: : : : : / |: : l   _\--:l: : l: : !
   |: : :|: : :/ : : : /  |: / '´  \:ハ: :l: : l
   |: : :l: : ,|‐:':/ ̄`  l/         ヽ|: :|_: |
   |:| : ヘ: :|/,ィ=ミ /      z==-r': lハ!
   lハ: : :ヘ:|_〃r':: :ハ      ′   | : lノ/!
   |.∧ : : |、ヽ マ::リ        ///:/:K |
      |、:: ::ヘ ///    丶       /;イ: l: : |
      |:ヘ :\\     _ -=┐/ ,|: :|: : |    (やだ、お兄さんとこんな所に入っちゃうなんて……
     (\(\: ハ、     ∨    ノ   /|: ;': : :!     何かあったらどうしよう。お兄さんったらえっちだから……)
    ∧r(\ \: > 、  `ー   / |/:/: : : |
    //|:ゝ、r、\\ヘ: }`  ー '    |:/: : : : :!


        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/| :::::: リ \::::::::::::ヽ
         ::::::::::/:::::::::::::/ ::::::: /  :|::::::::/   ヽ:::::::::::::.
         i::::::::: |::::::::i:::/ :::::/     :::::/   /|:::::::::::::i
         | ::::::: |::::::::|/::::Χ     /:::厶斗匕 │::::: |:::|
         | ::::::: |::::::::| 斗=≧=一' //〃んJi| 》::::::::::|:::|
        l ::::::: | ::::::《 んJi|  /     V:ソ  j ::::::|八|
.          l::::::::_|:::::│ V.:ソ          .::::::. / ::::::|    なんでのんびり電話なんてしてるんですかっ。
          l::::〃| :::八 .:::::::.      '     /イ:::::::|    ドキドキしてたわたしがバカみたいじゃないですかぁ!
         |:((│:::| \             /| ::::::| 
         |:::\|:::::ト、        _  -―    .::::| ::::::|
         | ::::: |::::j ::::丶、          /:::::: | ::::::|
         |:: :::::l::::|-─1}>    __  イニ=-<| :::: j


141 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 18:56:25 ID:uYIah/8m
(´・ω・)ペロペロ

142 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 19:07:15 ID:yMe16J03
まぁ、自分のオナニーを他人に晒すスレなんだから
>>97 みたいな奴がいてもいいじゃん

143 名前:6巻最初の兄貴の不用意な一言から分岐:2010/11/15(月) 19:57:36 ID:kc2PxwVI
『なに?』
 あれ、出た。
「おまえさ、俺のことどれくらい好き?」
『はあ? なに言って……なんでそんなこと聞いてんの?』
「あ、えーと……」
 説明して大丈夫だろうか?……まあチューのこと話さないなら大丈夫か。
「黒猫が『好きよ……あなたの妹が、あなたのことを好きなくらいには』なんて言うから――」
『どうしてそんな話になったの!?』
「いやさ、黒猫と俺の部屋で――」
『は、はあ!? あんた、なに妹の友達連れ込んじゃってんの!?』
「え……あ! な、なにもしてないぞ! ゲーム作りしかしてない!」
 とっさにいらんこと言ってしまった。
『……………』
「……………」
 それに黒猫は桐乃の親友。口ではあんなこと言っていたが、親友を取られて気分が良いはずがない。
『今夜あたしの部屋きて』
「何言って……」
 なんとなくわかるがとりあえず誤魔化す。
『「俺のことどれくらい好き?」、あんたがそう質問したんでしょ。いまはもう時間がないの。じゃ』
 電話が切れる。
 あれ違う?……いや、そんなはずないか。この件ふくめ、ネチネチ俺をどう嫌いなのかを話すつもりなのだろう……

 その日の夜、俺は桐乃の部屋の前に立っていた。
 はあ、気が重い……俺から質問した以上逃げるわけにもいかんし……ホント軽い気持ちで質問するんじゃなかったよ……
 俺はいますぐ布団にもぐり込みたい衝動を抑え、扉をノックすると、
「来たわね」
 待ち構えていたんじゃないかという速さで桐乃が顔を出す。
 その桐乃の顔が不機嫌なもんだから非常に帰りたくなるわけだが、そうは問屋が卸さないわけで……
「なにぼーとしてんのよ。さっさと入れば?」
 はあ、いい加減覚悟を決めるか……
「で、俺は何を聞けば良いんだ?」
 部屋に入りつつたずねる。
「は、はあ? だからあんたのことをどれだけ好きか話すのよ。これを見て」
 そう言って顔を背けた桐乃が投げ寄こしたのは……アルバム? そういえばコレクション最奥のアルバムがこれだったような……
「もしかしてこれ……向こうに行く前に見せようとしたやつじゃないだろうな……?」
「あれよ。こ、今回は絶対見てもらうから」
 この暗黒物質を見るのか……? だがちょっと待て。コレクションには陸上を始めた理由なんて真っ当なものもあったじゃないか。これもそんな真っ当なアイテムかも……
 俺はそう祈りながらゆっくりとアルバムを開くと――
「俺の写真?」
 そう俺の写真。泣いたり笑ったりしてる……本当にただの俺の写真。
「どういう意味だ……?」
 ここに来てようやく桐乃の異様な雰囲気に気づいた。
「分かんないの? なんでこれをあんたに見せたか思い出しなさいよ。分かるでしょ?」
『あんたのことをどれだけ好きか話すのよ』
 ……嫌いな人間の写真を後生大事に保管するはずがない。
「あのときみたいにからかってるのか……?」
「からかってない! あ、あのときだってからかってなかった! でも、やっぱり怖くなって……!」
 どういうことだよ……桐乃が俺のことを好き……? 本当に?
「諦めようとしたんだよ!? 兄妹でこんな気持ちになるのはおかしいのはわかってるから……! だからあんたから離れようとアメリカに行ったのに……!」
 桐乃は完全に感情が振り切れていた。
「それなのにあんた……あんなメール1本で飛んできてくれるんだもんっ! しかもあんなこと言われたんじゃ諦められなくなっちゃうよ……!」
「でも……でもまだ兄妹の関係で我慢しようとしてたのに……! それなのに! それなのにあんたは『俺のことどれくらい好き』ィ!? あんたこそあたしをからかってるんじゃないのっ!?」
 叫んでる内に涙をぼろぼろ流し、俺を至近距離で睨み付ける。
「……………」
「……………」
 桐乃が泣いている……俺の不用意な一言があいつを追い詰めてしまった……
 だがどうすれば良い? 気持ちを受け入れる? そんなことあの親父が許すはずがない……
いや、そんなのはどうでも良いことじゃないか? 俺の大切な桐乃が泣いているんだ。そんな些末事を気にする必要なんてないんじゃないか?
「ごめんな……ごめんな……」
 桐乃を抱きしめまず謝る、そして――   60行到達につき強制終了w

144 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:20:43 ID:3TfwqyQQ
>>143
なぜ次のレスに書かないのか、それが俺には分からない

145 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:27:48 ID:GUp4+Nx7
前スレから物議を醸しているやつだろこれ

146 名前:育毛剤:2010/11/15(月) 20:39:59 ID:nprQLqjB
前スレ  もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら 中編
投下します

147 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:42:07 ID:nprQLqjB
思えば部屋に上げたのが間違いだった。
仕事の疲れとアルコールのせいで判断力が鈍っていたとしか思えない。
我ながらとんだ迂闊さである。

「ねぇ、次の号のジャ●プとってー」

「へぃへぃ…」

リノと名乗る少女は俺からジャ●プを掻っ攫うように奪うと手に持っていたジャ●プを手元に積み上げた。
下半身をコタツに埋没させ、うつぶせの姿勢でコーラをすすりながら我が家に放置されたジャンプを読んでゆく女子高生。
まるで自分の部屋がごとくの落ち着きようである。
ちなみに署からパトカーが駆けつけてこのモンスターを回収しに来ることは無い。


…断っておくが俺は家出女子高生を自らの家に囲った訳ではない。
リノを部屋に入れてコタツであったまってろと指示をし、そのまま電話に手を伸ばそうとした途端真横からその電話を奪われ、署に連絡できなかったのだ。

「質問に答えれば逮捕しないって言ったじゃん!」

電話を抱きしめるようにしてリノが言う。
一々イラついてるわけにも行かず、俺は冷静になれと自分に言い聞かせて切り返した。

「…あのな、夜に警察書を出さずに質問したのは俺だしお前は未成年だから器物破損は多めにみてやってもいいが、
誰も補導しねぇとは言ってねぇんだよ。家出少女は少年課行って説教食らうのがお似合いだ。」

ニヤリ、と笑う。

「…キモイどや顔…」

「うるせぇ…電話返せ!」

むー、と数秒俺を睨んで、何か閃いたかのようにこんどはリノが笑った。

「あんた、この状況分かってる?」

「はぁ?」

「今私が大声出して助けを呼べば、あんた人生終わりよ?」

「ほぅ…器物破損の次は脅迫か…おまけに公務執行妨害だな…」

互いに不適に笑いあうが、どう考えてもリノの方に分があった。
さきほどの公園と打って変わって、ここは紛れも無い俺の部屋である。
本気で暴れだされた上に自分で服を破かれては俺の立場が危うい。

「だがそうなれば結局は警察署行きだな?」

「…うん、それは嫌だ。だから協力してよ」

「……てめぇ…」

という経緯なのだが、まぁ、つまるところ俺という人間の迂闊さが招いた結果だった。
いや、疲れてたんだよ。酒も入ってたしさ。

リノが読みかけのジャンプを放り出した。

「ねー、あきたー。なんかファッション雑誌とかないー?」

「男性向けのFU●GEなら…」

148 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:42:49 ID:nprQLqjB

「バっカじゃん?何で男物読まなきゃなんないわけ?てか私FU●GEみたいなストイックなガーリー系より
Zi●perとかCa●Canみたな甘いのも混じってる系が好みなんだけど?」

「知るか!…なんだその目は」

「…買ってきて?」

「ぶっ飛ばすぞテメェいい加減にしろよこのアマ」

「てかパソコン無いのこの部屋?つぅか狭いー」

ゲシゲシとコタツの中で俺の脚を蹴る女子高生。
ここは警察官としてではなくいち大人として拳骨を振るうべきではなかろうか。

「ねぇよ!悪かったな!」

「てかパソコン無くてどうやって仕事すんの?」

「俺宛に届いたメールは携帯に転送されるんだよ…お前が壊しちまったけどな」

ぎろり、と恨めしくリノを睨む。

「ねぇ、あたしおなかすいちゃった。ピザ頼んでよ」

「お、おだ、dだkjbヴぁだs」

き、聞いてねぇー!
どうすればいいのこの子?
てか異様に馴れ慣れしいのは気のせいか?
人様をなめ腐りやがって…。

「っくそ、お前見てると妹見てるみたいだ」

「……はぁ?」

「ッチ、なんでもねーよ」

忌々しげに電話の受話器をとる俺。

「!っ…あんた警察署には」

「ピザ取るんだよ!」

時刻は11:45分
「ピザ法度」のラストオーダーに間に合った俺はふらふらと立ち上がり目をこすりながら脱衣所に向かった

「風呂入るから部屋のもの弄るなよ」

「コタツとベッドとジャンプしかない部屋の何処を弄ればいいの?」

「…洗濯物の山とか?」

「あ、っていうか私もお風呂入りたい。あんた洗濯物畳んでれば?」

「……」

149 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:43:38 ID:nprQLqjB

何度も繰り返すようだが、俺は連日の仕事の疲れとアルコールで体力が芋虫程度もないのでこんな風になっているのであって、
決して普段からヘタレているわけではない。
8時間寝て全快になればこんな小娘、問答無用でビンタ2、3発食らわせて黙らせてやるのに。
そんな俺をよそにおもいたったが直ぐ行動でリノは俺を退かせて脱衣所に入っていった。
しばらくして、はっと気付く俺。

「お、おい、お前着替えは…」

「!ーッ!!」

2、3発女子高生のビンタを食らった後、ノロノロと洗濯物を畳み終えてしばらくするとピザの配達がやってきた。
金を支払ってちょうど箱を開けたところでタイミングよくリノが風呂から上がる。

「ふー、すっきりしたー。」

「ッチ」

上がる前に半分以上食ってやろうと思ったのに…。

「ね、なんであんたの家って家電もぼろいのばっかなのに洗濯機だけ乾燥機つきの新しいのなの?」

「まず自分の家のように勝手に冷蔵庫を開けてコーラを飲むのは止めてくれな…って、おまえそんな格好で出てくるな!」

何考えてんだこの餓鬼、バスタオル一枚体に巻きつけた格好で出てきやがった!

「しょうがないじゃん服は今洗ってんだし、つかいい年下大人がこんなんで恥ずかしがるとか…あんたまさか…ぷぷぷ」

「お前が何を考えたかは想像は付くがそれ以上口走ったら今すぐピザを窓から捨てるぞ」

俺が風呂から上がったころピザは一枚たりとも残されていなかった。
それほど食べる体形には思えないが、よほど腹が減っていたのだろう。

「…ん?」

ベッドを見ると我が物顔で布団を占領して寝息を立てるリノの姿に、何か、既視感のようなものを感じた。
多分、この幼い寝顔が妹の姿と重なったのだろう。
断定できるほど妹の寝顔なるものを憶えてないのだが…最後に声を聞いたのが4年以上前か。まともな会話は10年もしていない。
ましてや寝顔なんざ…それこそ小学校低学年のころまで記憶を遡る必要があるだろう。

「っくそ」

俺は悪態と共にはみ出した肩に布団をかけ戻してやり、コタツのなかに体を滑り込ませた。
携帯を折られるわピザをおごらされるはベッドを占領されるわ、おまけに大っ嫌いな妹のことを思い出すわ、つくづくな日である。
ああ、もう、考えたくない。
コタツでは寝づらいが、疲れによって程なく睡魔が襲ってくれることを願って俺は瞼を閉じた。



妹――――――高坂桐乃は、生きていれば二十歳。多分生きてる…と思う。
俺の三つ下で、俺が高校二年のころ、突然家を飛び出し行った。
兄妹仲は悪い方と迷わず断定できるほど悪く…いや、それ以前に会話すら成立しない冷戦状態にあったと思う。
俺が知る限り、文武両道眉目秀麗の言葉が完璧にあてはまる唯一の人間で、それと同時に俺の目の上のたんこぶでもあった。
桐乃は俺のことを軽蔑し、俺は妹を疎んじ…自然と冷戦に突入していったわけだ。
そんな兄から僻まれるほど優秀で両親の寵愛も一身に受けていた妹が、中学二年の夏至ごろ、家を出た。
直前に親父となにやら大喧嘩をしたらしい。その日のうちに便利屋のような業者がやってきて、親父と一緒に桐乃の部屋でなにやら掃除をはじめ、
リアカー二台分の「何か」を回収して去っていった。
桐乃が家を出たのはその次の日だった。

150 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:44:40 ID:nprQLqjB
中編おわりですー

151 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:48:23 ID:yjxvF50U
>>150
GJ! そこで分岐したんか
しかしファッジ読んでる京介とかなんか想像できねえ

152 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:52:32 ID:uYIah/8m
めっちゃ続きが気になる


153 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 20:59:42 ID:oNO2Xfm9
リアカー2台分とか桐野さんパネェ、乙

154 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:31:06 ID:JyaBjGTY
乙。
そりゃ家出するわな、この後はやはりあやせの家あたりに転がり込んだのだろうか。

155 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:40:51 ID:EwSIdlOL
>>150


なんか家出後に変な男についてったとかありそうで今から鬱w

156 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:44:21 ID:EuLkDeGW
普通にあの親父が許さんし桐乃は逃げ出さないだろ
なんて言えば話が進まなくなるかw

157 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:45:14 ID:/iSWDgWy
乙。
軽くツッコミ入れさせてもらうけど家を出たのは高校2年と中学2年のどっちなんだ?
最後の数行で高2と中2という情報が混在してるんだが…

158 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:49:48 ID:nprQLqjB
すまない、正直読み返すと言葉が重複してたりして顔真っ赤だよ俺
あと高校二年なのは京介で中学に年なのは桐乃なんだ
意味重複してるから直したい…orz

159 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:51:03 ID:FM4kKcN/
>>157
>乙。
>軽くツッコミ入れさせてもらうけど家を出たのは高校2年と中学2年のどっちなんだ?
>最後の数行で高2と中2という情報が混在してるんだが…

高二なのは京介だろ
家を出たのは中二の時

160 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:53:15 ID:GejIKUAa
>>157
高2→京介
中2→桐乃

じゃろ?

161 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 21:58:46 ID:/iSWDgWy
ああそういうことか。すまぬ

162 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 22:02:37 ID:/iSWDgWy
よくよく読み返してみたら確かに「俺が高校二年のころ」って書いてあるな…ほんとすみませんorz
続き待ってるんで頑張ってください…

163 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 22:08:36 ID:0J65UrbR
桐乃からツン要素がほぼ消えた場合


俺は高坂 京介。
中2の妹を持つ兄である。何せ、複雑なお年頃だからな、「ウザい」「キモい」なんて平気に言ってくるんだから恐ろしい。
それなのに、好きなのは妹もののエロゲ。人それぞれなんだな、うん。

そんな妹を持つ俺はこうして日々耐えているんだ。

ある日のこと。
コンコンーーーと俺の部屋の戸がノックされた。珍しい、というより怖い。
「兄貴?その、は、入ってもいい?」
へっ⁇何?妹ですか?こんなこという奴では無かったよな?
「兄貴ぃ?寝てるの?」
あぁ、待たせてるんだったな。
「お、おぅ。起きてるぞ、入っていいぞ」

なんということでしょう。
あんなに人を苛立たせる達人だった桐乃はすっかり変わり、今では顔をほんのり赤く染め、上目遣いをする女の子になったではありませんか。

えっ?どーゆー風の吹きまわし?
まさか‼日頃の苦労を神様が見ていて、桐乃の性格を変えてくれたとか?
ありがとうございます‼神様‼

「えっと、お願いがあるんだけど…」
ヤバい、天使ちゃんに匹敵する可愛さって、、、。
「な、何だ?言ってみな?」
「今度、またアキバに行くんだけどその時に例の2人にプレゼント買いたくてさ。1人じゃ、ちょっと怖いから一緒に…ダメ、かな?」
「行く。絶対行く。例え世界中が敵になろうとも行く」
クッ、つい可愛すぎて、なんという孔明…‼
「ホント⁉ありがとう兄貴‼」
抱きついちゃらめぇ‼リヴァイアサンが起きちゃうじゃん!
「だ、大丈夫だ。問題ない」
こんな妹を持って、俺は幸せ者だぁ。

(アキバ編は省略されました。電波を飛ばしたので、誰か受信してください。)

164 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 22:39:21 ID:tlS9MrPF
俺の妹がこんなに可愛いが大丈夫か?

165 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 22:50:03 ID:Lj86Nbqb
桐乃「悪いけど、アンタ以外の男に抱かれるつもりないから。」
京介「ちょ!!」
あやせ「どういう・・・ことですか?」


俺の腐った脳じゃこれが限界だ。

166 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 22:57:32 ID:EwSIdlOL
>>163
電波送り返しました^^続き書いてくださいね

167 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:27:07 ID:kw52k4JM
>>165
きりりんが京介以外の男と付き合って抱かれるとか想像しただけで胃がきりりんとする…

168 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:31:33 ID:Wm0D1FWL
>>167
誰がうまいこと言えとww

169 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:36:35 ID:uFwoNwH3
.    ′ : : : : : : : : : : ハ|: : | \: : : ヽ: : : : :.
.    ′: : : : :/: : : : : / |: : l   _\--:l: : l: : !
   |: : :|: : :/ : : : /  |: / '´  \:ハ: :l: : l
   |: : :l: : ,|‐:':/ ̄`  l/         ヽ|: :|_: |
   |:| : ヘ: :|/,ィ=ミ /      z==-r': lハ!
   lハ: : :ヘ:|_〃r':: :ハ      ′   | : lノ/!
   |.∧ : : |、ヽ マ::リ        ///:/:K |    ……お兄さん。愛しています。
      |、:: ::ヘ ///    丶       /;イ: l: : |
      |:ヘ :\\     _ -=┐/ ,|: :|: : |     一生、わたしにセクハラしてくれませんか?
     (\(\: ハ、     ∨    ノ   /|: ;': : :!
    ∧r(\ \: > 、  `ー   / |/:/: : : |
    //|:ゝ、r、\\ヘ: }`  ー '    |:/: : : : :!
    ///: :\、 \\\ヽ         K- 、: : :|
.  ///: :_ -:ハヽ ヽ   ∨       /   \!


京介「あやせ、匂いかいでいいか?」
あやせ「はい、いいですよ。」
京介「え、に、匂いだよ?いいの?」
あやせ「いいですよ」
京介「じ、じやぁ、やめた。結婚、結婚してくれ」
あやせ「いいですよ。私が高校上がったら直ぐにしましょうか」
京介「…えっと…その……ごめん、冗談」


170 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:48:39 ID:EwSIdlOL
>>169
こ、これは・・・キュンキュン

171 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:52:11 ID:Du9TX9E3
231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/13(土) 22:03:07 ID:2c0Oh/DN0
>>228
(ドアの隙間から覗いてる桐乃の正対する感じ、当然、父、佳乃さんは交合いに燃えてて、気づいてない)

上にレスしてる人が居るが、やはり

◎「ディープしながら駅弁、」か、
◎「マダオ、ソファーに座り(どっちかと言うと半仰向け)、
 その上に佳乃さんディープしながら対面座位→桐乃父、佳乃さんの尻タブを鷲掴みにして
 激しく突上げピストン(覗いてる桐乃からは「激しい&早いスピードで母の秘所の奥深くまで突き入れられる父の巨チン」と
 「愛液を飛沫きながら、その父の逸物を奥まで飲み込む」母の秘所と、「鷲掴みにされ、左右に広げられた尻タブの間から覗く、
 『快感にパクパクヒクつくアナル…』、

それを見て、
桐乃「うわぁ…、父さんあんなに太くておっきい…兄貴もあの位有るかなぁ?…(クチュクチュ…)
ああ…、ママあんなに嬉しそうに…エロくヨがってるぅ…(ちゅぷっ!ちゅぷっ!)、
私も…私も、あいつにぃ…(母の痴態を自分と京介に重ねて妄想&オナってる)

172 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:52:21 ID:uYIah/8m
>>169
あやせに貶してもらえないと変態エンジンが稼働しないのかw

173 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:53:22 ID:Du9TX9E3
245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/15(月) 18:13:39 ID:eBzNydhl0
>>244
普段は厳格な父大介氏もSEXの時は人がダークwに変わり…

(>>231の設定で覗いていたのが桐乃でなく京介で…)
佳乃さんを対面騎乗中出しで『クタァ…状態』にした後、間髪入れず逆駅弁アナルを開始した大介…

佳乃「あっ!、あ、あな…たぁ…少し休ませてぇ…」
大介「(ドアに向かって)京介、見てるだけのオナニーで良いのか?、クク…」
佳乃「えっ!?、…ア、アァ…き、京介見ちゃダメっ、へ、部屋に戻りな…(グチュプッ!、ジュボッ!)んハァアッ!」
大介「(クチュッ、クチュッ、ジュッポジュッポ…)母さんの『ここ』は手持ち無沙汰だ、『お前の』で母さんを喜ばせてやれ…フン!フン!」
佳乃「あっ!あっ!、ダッ、ダメーっ!京介っ!、あなたっ親子なのヨッ…ひっ!?」

京介が『大介と負す劣らずの剛直』を剥き出しにして息を荒げながら近づいてくる…

京介「ハァハァ…、母さん…(ギン!ギン!、ビクン…ビクン…)」

佳乃「お願いっ!、ヤメテッ!京介っ!(ずにゅる〜〜〜――ッ!!)あぁ―――っ!!」

この後、オヤジと息子に、とことん二穴中出しされて全身汁塗れで二穴からゴポリ…噴き出しながら
生気の無いレイプ目で虚空を見つめながら…

佳乃「どうして…鬼畜…ケダモノ…」

な、佳乃さんエロ同人見てェ…


246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/15(月) 21:11:23 ID:QO8Prwk8O
あくまで子供に目撃させるんだなw

174 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:54:26 ID:Du9TX9E3
247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/11/15(月) 22:47:13 ID:eBzNydhl0
>>246
もう既に>>245で中出しさせまくったがw…

あっ、そうか、佳乃さんが夫・息子に激しく二穴されてヨガってる処を
こんどは桐乃が覗いてて呆然となったトコに…、

大介「(京介と二穴でイカせまくって)…佳乃?、もうへばってしまったのか?…
  全く…これからだと言うのに…、ん?、(ドアをチラリと見てニヤリ…)フム…京介、母さんは疲れたみたいだ。」
京介「(気配を察知して…)…ああ、『選手交代』だな…っと!(ドアの隙間に素早く手を伸ばし、『ドアの向う側の人物』を引き寄せ、汁塗れで横たわってる佳人の横に引き倒すっ!)」
桐乃「キャァッ!!…、マ、ママ…」
京介「こっそり覗くとはイケナイ妹だな…(桐乃ににじり寄る…)」
大介「桐乃、お前の持ってるゲームにはこんなシーンはあったかな?(桐乃を後から羽交絞めッ!)」
そして…

175 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:16:39 ID:U1Ngm5Xl
               ___
             ´::::::::::::::::::::::::::::`:: 、
        //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
        〃イ::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
      /イ /::/:::::::::::::::_,.イ:::/:::::::::::::l::::::::::::::.
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         /l/::::;K、///  l:::l::::::ll:::::::l::::::|
         |::;イ:リfリ /イ_ `ヽ /:/::::::l|:::::::|::::::| 
          |/ |/, ¨   ´r'心./|/::|::::l{::::::::|::::::|
           |:.     弋ツノ/イ:::!::|)::::::::|::::::|
           |∧ 、 __    イ |::::|::|l::::::::::|::l:::!
          |:::∧___ .....==、::::|:リ|::::::::::!:l :|       どうしてですか? 
       ,. -―-、 .> ´    \ノ、:::::::::!:!::|       普通、兄って妹で童貞を捨てるものでしょう?
      /ヽ \\_)          |::::::::::|::|       ねえ、お義兄さんもそう思いますよね。
   , ⌒>ヽ_).ー' ー'           |:::::::::::|:|
.  / ´           _ ... _       |:'l:::::::::::|
 /       _  -‐< /:ハ:| :. ̄   l:ll::::::::::::|
 、_  ― /   l  、|、:l |l      lレ|:::::::::::ヘ
/ /    /  | l  |. \!       //|::::ハ:::::::ヘ
./      /   :| :l  :|   \  : // .|::/ |::::::::lヘ
       /    |   :|    \ l::| |/  l::::::::ハヘ
.      /     :|   :|.       \:! !  ∨:::| ヽ\
    /       |   :|、       ヽ |    ∨|  \ \

176 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:36:39 ID:wHMF/iS4
今週は変態仕分け強化週間ですな。

177 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:37:09 ID:24SMkMOx
SSスレにAA貼る奴って何なの?


178 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:40:17 ID:W2RnKWcM
別に構わんのじゃないか?
AA付きのSSなんか面白そうだ

179 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:41:31 ID:tvRiEX1j
こういう奴の話ですか
まあ大体は本スレに貼った奴の転載のようだが

            ::::::::::/:::::::::::::/ ::::::: /  :|::::::::/   ヽ:::::::::::::.
            i::::::::: |::::::::i:::/ :::::/     :::::/   /|:::::::::::::i
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            | ::::::: |::::::::| 斗=≧=一' //〃んJi| 》::::::::::|:::|
           l ::::::: | ::::::《 んJi|  /     V:ソ  j ::::::|八|   お兄さんは本当いつも、えっちなことばっかり!
.             l::::::::_|:::::│ V.:ソ          .::::::. / ::::::|
              l::::〃| :::八 .:::::::.      '     /イ:::::::|
            |:((│:::| \             /| ::::::|     手錠外した途端、わたしのベッドに潜り込むし!
            |:::\|:::::ト、        _  -―    .::::| ::::::|     
            | ::::: |::::j ::::丶、          /:::::: | ::::::|
            |:: :::::l::::|-─1}>    __  イニ=-<| :::: j




/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::jヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::X/ヘ
::::::::::::::::::::::::::::::: /::::::::::∧ィレ、::',:',
:::::::::::::::l::::::::::l:::/彡 ':::,' ',:l ,、!::トミ、
──‐.i===|7::::/⌒  l! l!Y:l ヽ
 ̄ ̄i::l:::::::::::|レ':::/==  | i! !j   |
:::::::::::l::! ::::::',:|::::;イケ ̄` /  `、ミ、
:::::::::::`|:\::::Y´i!:::!`ハ        | ̄                  この、わたしの、ベッドに…………
:::::::::r‐',::::::\',ヘ弋::ノ      !
:::::::::l⌒V:::::::::ト、 '''''     ,ィ /
:::::::人 ーV::::::::',.`ー      /
:::::::::::::>',:::::::∧ __ __ ィ__
!ヽ::::::::::::∧:::::::::',   /´!:::::// /
!:::|∨:::::::::∧:::::::::', /  !::::レi /`i
!:::|::∨::::://≠::::::::ヽ  !::::| ´/ ,`Y
!::::::::∨://  \::::::\l::::ト. l / ./、
::::::::::::/       \:::::ト、:| i `i_/i |
::::::::::/        ヽ:::ヽ ;:   l´
::::::::,'          i ∨∧   j






.    ′ : : : : : : : : : : ハ|: : | \: : : ヽ: : : : :.
.    ′: : : : :/: : : : : / |: : l   _\--:l: : l: : !
   |: : :|: : :/ : : : /  |: / '´  \:ハ: :l: : l
   |: : :l: : ,|‐:':/ ̄`  l/         ヽ|: :|_: |
   |:| : ヘ: :|/,ィ=ミ /      z==-r': lハ!
   lハ: : :ヘ:|_〃r':: :ハ      ′   | : lノ/!
   |.∧ : : |、ヽ マ::リ        ///:/:K |         ……………………えへへ、あったかい。
      |、:: ::ヘ ///    丶       /;イ: l: : |
      |:ヘ :\\     _ -=┐/ ,|: :|: : |
     (\(\: ハ、     ∨    ノ   /|: ;': : :!
    ∧r(\ \: > 、  `ー   / |/:/: : : |
    //|:ゝ、r、\\ヘ: }`  ー '    |:/: : : : :!
    ///: :\、 \\\ヽ         K- 、: : :|
.  ///: :_ -:ハヽ ヽ   ∨       /   \!

180 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:44:50 ID:ip/47hII
良い感じだけどSSスレは容量制限厳しいから自重すべきかなぁというのが個人的意見。

181 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:49:06 ID:U1Ngm5Xl
27 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/11/16(火) 00:30:21 ID:hqHugqfR [2/3]
 俺が深夜自室で寝ていると、
 柔らかい感触が顔に触れ、目を覚ました。
「……静かにしてください」
 その正体は、覆いかぶさるような体勢で俺に馬乗りになっているあやせだった。
 あやせは俺が目を覚ましたことに安堵した様子で姿勢を正しながら、
「あのですね、お兄さん。相談が――」
 その手が、俺の股間に触れた。
「ある――――○‖?仝△&%$*!?」
 やべぇっ!
「な、なんですかこの硬――――むぐっ!」
 この状況を桐乃に見られようものなら俺は死ぬ。それを確信した瞬間身体は動く。
 俺は右手であやせの口を塞ぎ、後頭部に左手をそえ。
 そして、少しだけ体重をかけると、あやせの身体はゆっくりと、しかし、抵抗もなく倒れていった。
「あ――お兄さん、おにいさん」
「あや、せ――――」
 まるで――いや、まるっきり俺は、あやせを押し倒していた。
 顔が近い。
 以前桐乃と転んだ時よりも、なお密着している。
 それなのに、俺は離れられず。
 あやせも、はねのけようともしなかった。
「お、にい、さん」
 瞳が、潤む。
 声が、掠れる。
 それでも。
「あやせ――――んっ」
「ちゅっ――――お兄さん………………いいですよ」
 何よりも自然に、身体は動いていた。


182 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:52:26 ID:mV9M43vi
AA張りまくるのにも限度があると思うけど
あやせのAAだと許せてしまう不思議

183 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:55:40 ID:PWk6b/Vy
AA連投バカと他スレコピペ連投バカしかいないのか…

184 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 00:58:20 ID:D4xClZi+
大介が刑事で、新垣議員に関する裏金事件を担当していたとする。逮捕にこぎつけるどころか、返り討ちにあい、あえなく殉職。
葬儀で嘆き悲しむ高坂一家のもとにあやせが弔問に訪れるが、京介達に拒絶されたら

1. 体でに詫びる
2. 親をブチ○して、○首持って「これで許してくれますか?」とレイプ目で言う

的な流れしか思い浮かばんなんだ。


185 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:00:05 ID:pPFc/e/b
むしろ京介が闇オチして、あやせを籠絡、彼女を使って親父の仇を破滅させようとする


そんな厨二な京介の姿に黒猫さんヌレヌレ

186 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:41:45 ID:EwZcnHxH
妄想して文章に起す段階で挫折。 電波送信して正座して待機しときます。

パロネタで桐乃の秘密が京介にばれずに、あやせと京介が出会って、
あやせは桐乃の妨害にも負けず京介にアピール、そしてにゃんにゃんして
色々ありながら時が流れて 
桐乃はあやせに色々あって静観状態に、そしていつか爆発する感じで
京介が大学進学→一人暮らしであやせが通い妻状態。

桐乃がブラコンをカミングアウトで3Pへ カミングアウトまで兄妹の冷戦は継続状態。

そして桐乃のオタク趣味は裏設定状態。
それか原作の主軸のオタク妹の設定を完全抹消みたいな感じの話を!
てかすでにオリジナル小説でヤレヨみたいな内容になってしまう



コンセプトはあやせのnot病属性  王道後輩キャラ(清純?派アイドル系)
でも優等生的で腹黒い一面強め。
視点は京介視点を毎回入れて メインはあやせvs桐乃の静かな攻防
個人的にあやせ→京介の呼び方を、お兄さん→京介先輩→京介さん みたいな三段階変化で

京介て良くも悪くも普通なんだよなオタク趣味も無いから、エロゲ主人公によくある設定、隠れ熱血だし
桐乃に毒されなければ普通に、あやせも問題なく恋仲に発展できる逸材だ!という妄想

そもそも原作のあやせの京介に対する言動って予防線にしか思えないw
がんばってこれ以上好きにならないように言い聞かせてるみたいな、
実際7割り方 京介が言った誤解解けてるだろうし。

構成上 黒猫および沙織は未登場で幼馴染は空気。


そして誰か、原作のマスケラの断片情報で厨ニ小説書いてくれwww

187 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:42:40 ID:tvRiEX1j
> コンセプトはあやせのnot病属性 

俺得にも程がある

188 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:58:54 ID:yM6JiW5q
俺も7巻読んでからもしコミケに行かずにあやせの好感度が高いままだったら、っての書こうと思ったけど
あやせ側からアプローチがない限り逆に接点が少なくなって自然にフラグ消滅する未来しか見えなかったw
あれがなかったら驚きの白さのままで完全に別キャラになるしなぁ

189 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 02:05:15 ID:dZVcbOXu
ナチュラルに好奇心から、単なる先輩後輩な関係になるんだろうな
「京介先輩っ、今日はどこへ遊びに行きましょうか?」
「んー、そうだなぁ……あやせの行きたい場所で」
「もぅ、いっつもそれなんですから。 たまには、先輩がリードしてくださいよ」
「いやぁ、あやせと一緒なら、どこに行っても楽しいからさ」
「……もー、仕方ない先輩ですね?」

「ぐぎぎ……あやせってばいつの間にぃ〜……」
な展開なら容易に想像できるんだけども

190 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 02:07:15 ID:F53qmKcZ
桐乃NTRは勘弁して欲しいな
地味子がNTRて京介が精神崩壊とかなら見たいけど

191 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 02:08:32 ID:tvRiEX1j
>>188
桐乃が落ち込む→あやせと何かあったらしい→京介からあやせに電話
→京介への偏見ない状態であやせ、京介に桐乃を説得するよう求める、京介は「あいつは変わんねーよ、どうやっても」
→京介、あやせと桐乃の間に上手いおとしどころを探してやり、仲直りをする。
→あやせ、京介への信頼度アップ、好感度アップ。
→あやせが桐乃の家に遊びに来るたびに仲良くなっていき、桐乃ムカつく。
→地味子にやったトラップをあやせに、エロゲの方は防げたものの、エロ本は見つかる。
→眼鏡のエロ本を見て、心の何処かであやせ嫉妬
→その中に自分の出ているファッション誌がいくつか混じっていることに気づき、くすぐったいような、腹立たしいような不思議な気持ちに。
でも、さっきの嫌な嫉妬は消えていた。
→京介が他のゴスロリ女などと歩いているのを目撃した時も、同じような嫌な嫉妬を感じる。
→(やだ…………やだ、やだやだ。お兄さん、わたしを見て、わたしだけを………えっ。わたし、お兄さんと――)
→そしてあやせは、自分の気持を自覚し、桐乃へのプレゼントを探すなどを口実に京介に会う機会を増やしていく。

こんなのでいいんじゃね?

192 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 03:00:23 ID:D4xClZi+
>>188
手っ取り早く手錠掛けて布団で簀巻きにして自宅に拉致監禁でいいんじゃね?

193 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 03:04:38 ID:qvE3uWmr
>>188
留学の後、元気付けるイベントはあると思うんだけどなぁ。
まぁあと何度か家に遊びに来る機会もあるだろうし、フラグ消失ってほどでもないんじゃね。

194 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 03:16:54 ID:Tq/gGNoc
7巻のあとがきで、
ゲーム版のあやせルートのシナリオ書いてます、ってのが
フラグ消失の決定打だったな
あれはショックを通り越して笑った

195 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 03:28:06 ID:jjx/qIF+
原作はマジで妹ルート突っ走っちゃうの?
法的にありっちゃありだがアニメ化までした作品を・・・

とここまで書いて恋風を思い出した俺
しかもアニメのほうがより過激な描写だった件

196 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 08:16:47 ID:4mozVB3w
原作のタイトル見れ。
妹ルートに決まってる。

197 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 09:41:15 ID:RhIiSbee
>>194
ゲームで話がかぶるといけないから
作者が書いていると現実逃避してみる

198 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 10:10:27 ID:aFyJQ+iV
あくまでゲーム版のあやせルートだ
本編のあやせルートじゃないんだよ
あやせルートが複数あってもいいじゃないか

199 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 10:47:54 ID:JyWogMJv
麻奈実は出番減らされ、黒猫はかませやらされ、どう考えても桐乃一択です
なぜ麻奈実じゃないんだ

200 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 10:48:33 ID:cNPWpXVQ
この作品はフィクションです。

ってことでせっかくならアニメ版恋風を越える勢いで。
でも心中とかは勘弁な。

恋風思い出してたのが俺だけじゃなくてなぜか安心した。

201 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 11:23:09 ID:u515b9SO
>>198
まぁそうだよね。
小説の方で使わないエピソードがあるから
こっちに使い回す……と言ってしまえばそれまでか?

202 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 12:56:31 ID:r1SpTXKI
ホームコメディのラストが「おれはしんだ スイーツ」はちょっとねえよwwwww

ないよね?

203 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 13:08:38 ID:4mozVB3w
『ホーム』コメディなんだから、最後はくんかたんと京介が幸せな家庭を築いてはっぴぃえんどだ!

……言ってみただけ、ごめん

204 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 13:16:36 ID:k3YlU4bB
>>191
さぁ、早くそれで書き始めるんだ。

205 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 13:25:28 ID:pmi5yoQ0
桐乃ってよく京介に死ねば?って言うじゃん
そこで京介が死のうとして必死に説得する桐乃が見たい

206 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 13:42:12 ID:BgoJjo32
>>205
それいいな

207 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 14:14:23 ID:d7u7Elj9
こっちのスレもつかさタンの頭皮と同じく嘆かわしい事になってんなぁ・・・

208 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 16:44:04 ID:TsosH9p/
楽しく読ませてもらっています。
正直、すごくありがたいしおもしろい!
これほど脳内補完というのがぴったりな板は無いと思う所存です。

今すぐではないのですが「京介×桐乃」の妊娠モノ(事後偏)を
稚拙な文章ながら書きたいと愚考する所ですが
ここではみなさん大丈夫でしょうか?

かなり禁忌な特殊嗜好モノなので難しい所ですが・・・。

209 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 16:46:06 ID:NZ99QqHS
エロパロ版の妹モノのスレで「」特殊嗜好なのだが大丈夫か?」とな?

210 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 16:46:36 ID:k3YlU4bB
>>208
投下する前に注意書きしとけばいいんじゃない?

211 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 16:48:10 ID:U1Ngm5Xl
いいから早く読ませてくれ
下半身が寒い

212 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 16:48:14 ID:TsosH9p/
追加ですいません、SAGEます。

213 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 16:55:02 ID:TsosH9p/
返信ありがとう御座います。ってか早いw
わかりました、下半身が凍傷を負う前にうpさせて頂きます。

すぐには出来ませんが頑張って書きたいと思う所存ですので
よろしくお願い致します。

一旦、失礼するで御座る(=^・ω・^=)

214 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 17:26:21 ID:sQAxXqzR
いつか書こうと思っているが、腹ボテエッチなんてもはや常道よ!

215 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 17:36:32 ID:pjiyigA0
ゲーム化発表の後くらいに桐乃が腹ボテEDを所望してたような
大丈夫だ、一向に問題ない

親父が発狂しそうだけどw

216 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 17:48:22 ID:dPVumblu
腹ボテEDか…とらドラを思い出すな

217 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:08:43 ID:U1Ngm5Xl
とらドラは腹ボテじゃなかっただろ

218 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:26:27 ID:sTzGu/xd
腹ボテだっただろ

219 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:35:27 ID:eV/PxccQ
でも腹ボテED微妙だと思うんだけど

220 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:37:23 ID:tvRiEX1j
セクロスエンドならいいと申すか

221 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:48:10 ID:Vwx/x3hi
一気にダメになったな、ここ

222 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 18:55:42 ID:HwJkrqBs
お前の頭がじゃなくて?www

223 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 19:17:07 ID:ullahx00
以下通常運行

224 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 19:29:03 ID:ne5ioc3k
挿入したまま両親を説得エンド希望

225 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 20:13:10 ID:mV9M43vi
>>213まだ〜?

226 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 20:27:22 ID:XqaV5SWB
そんなすぐ書けるもんでもないだろう
大人しく座ってろ

227 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 21:37:31 ID:C1Z2RF2A
>>224
お前つるみくとか好きじゃない?

228 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:01:10 ID:HI7j/6ke
乳首ピアスしたがる京介なんて困る…w

229 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:17:36 ID:d7u7Elj9
>>221
催促するような書き込みを咎めるでもなく、
一緒に騒ぐような連中が増えてきた時点でもう駄目だよ
さぁ、俺と一緒に口煩い懐古中は他所行くぞ

230 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:20:19 ID:dPVumblu
要望とか言うやつがいるからじゃね?

231 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 22:20:29 ID:dYgKl9XV
は〜い、今から>>213を投下致します。

「事後編」と書いたようにまだまだソフトタッチです。
それに文章が未熟ですのでご容赦をお願いします。

232 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 22:28:41 ID:dYgKl9XV
すいません、コピペ消してしまいました…。
すいません、すぐにまた作ります、30分ぐらいで投下します。



233 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:42:54 ID:BbiCi1LE
>>232
( ´∀`)σ)´Д`)

234 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:45:27 ID:F53qmKcZ
>>232
今日は寒いんだ早くしてくれ

235 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 22:52:01 ID:ne5ioc3k
>>232
「おっと何かの間違いで作り直したら桐乃があやせに!」ってことにはならないでね

236 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:26:30 ID:n5Sp5Kg/
うん… なんか… うん…

237 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 23:35:51 ID:dYgKl9XV
「ちょっと待ちなさいよ!」

階段を登ろうとしていた俺はその妹の威圧的な言葉に振り返った。
階段の下にいる、腕を組み、踏ん反りかえるかのような俺の妹の「高坂桐乃」だ
「なんだよ……」
俺「高坂京介」は面倒臭いとばかりに振り返る
「え〜っとね……、その〜……」
なんだコイツは、自分から言ってきたんだろう…
「あのね……」
「何にもねぇなら行くぞ」
そう言って俺はまた階段を上がる
「いっ…、いいからあたしの部屋まで来て!」
階段を一段上がらないうちに桐乃の声が響く。先に二階に上がろうとしているのに
その言葉は変だったがなんとなく普通じゃねぇなとは思った。
「わかったよ、行きゃーいいんだろ、行きゃーよ…」
俺が階段を歩き出すと桐乃は少し距離を置いて登ってくる。それは昔のように俺を「生理的」に
嫌っての距離ではなく、何か別の意味の距離だと思った。
まぁ、もう俺たちは「普通の兄妹」じゃないからな

238 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 23:36:34 ID:dYgKl9XV
桐乃の部屋に入る、俺の脇を桐乃が通り越していき、自分のベットの下にある座布団を俺の前に出した
以前は不躾に俺に投げつけていた事を思うと大した進歩だと思うよ、俺は…
「座って……」
桐乃にそう言われて俺は座布団を床に置いてゆっくりと腰を降ろした。
「……」
前を視線を移すと桐乃は正座をして座っている、ちょっと異常な光景に思えた
高坂家では年賀での親戚の集まりなんかだと家の親父が躾に厳しいように正座をする。
俺はあの足にじんじん来る痺れは正直苦手だけどあの空気がピンっとするようなのは嫌いではない
ただ今はそんな事はどうでも良かった……
「でなんだよ?…、話があるんだろ?」
別に正座の事を問いただすわけでもなく俺は桐乃に尋ねる。
「あの……、その…」
相変わらず桐乃は何かぎこちなくしどろもどろだ、時たまあるんだよね、こいうのこういう少女みてえな
一面がさ、別にいまさらなんとも思うわないけどな。
「また例の人生相談ってやつか?俺にできる事なら…」
「………来ないの………」
俺の言葉を遮るというよりかはやっと吐き出した様な桐乃の小さな声だった。
「今、なんて言った?」
「だから…、来ないの…」
数秒は時間は立っていたと思う。今こいつの口から出たのは「来ない」という日本語だ
「来ない」ってのはどういう意味だ?あれか?学研のおばちゃんか?あれ良く家で待っていたよな!
付録とか楽しみでさ、すげー楽しみに待っていたのは覚えているし。あ、後はあれか!UFOとかさ!結構
念じれば来るとかいう話だしさ!ただ俺の妹はもうそんなガキでもないし、そんなUFOを信じる奴でもない
俺の脳が今、少なからず今働いているとすればもっとしっくり来る単語があるはずだ…
「……生理……」
桐乃の泣きそうなというか苦しそうな顔をしながら放った言葉。俺の脳が勢い良く○マークを出しやがった
そうだよな、その単語が今、この状況の中で一番しっくりくわるわ!見事なまで合致しやがった
「…どうしようか?」
たどたどしい台詞を言った桐乃の言葉に俺は秋葉原で赤木がラブドールのパンフを妹の瀬名に見つかった時の
事を思い出していた、「すっげーくだらなねぇな」とか「修羅場だな」なんて赤城の事馬鹿にしてたけどさ!
今この場を考えればもうほとんどエデンなんじゃないかと思うな、本当に……
「やっぱり俺なの?…」
5分の3ぐらい抜け出ていた魂を元に戻して桐乃に質問する
「……あんたしかいない…、というかあんたとしかH…して…いないし…」
少し考えてから桐乃はしっかりとした口調で答えた

俺の頭の中には前にお願いされた「人生相談」ってのが懐かしく思えた
というか前の人生相談っていつだったけ?それさえも判らないぐらい混乱をしていた。
知っているか?人間って本当に困るとほっぺを自然とつねるんだぜ!……


俺の妹がこんなに可愛いわけがない


239 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:36:45 ID:k3YlU4bB
ま・・・まだ・・か?

240 名前:青森のアニータ:2010/11/16(火) 23:43:34 ID:dYgKl9XV
まぁ、こんな感じです…、疲れました…。
みなさんの下半身のしもやけを直せれば幸いで御座いますれば。

本当にソフトだし、悪い言い方をすればなんか「昭和のベタな感じ」
とでも言いますでしょうか・・・。

駄文で申し訳ないです、感想を少しでも頂ければ嬉しいです。
後、「ここはこう」とかもあったらお願いするで御座る!

241 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:50:54 ID:cw6zRdbq
こんだけかよwww

242 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:51:45 ID:Cj0TIs41
早く続きを書くんだ

243 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 23:59:42 ID:mV9M43vi
これは予想以上に続きと過程が気になる

244 名前:青森のアニータ:2010/11/17(水) 00:01:13 ID:dYgKl9XV
ちょ・・・wちょっと待ってください!
続きもありますし、書くつもりですが正直きついw

拙者は黒猫殿ではないので御座るからそんなに早くは出来んで御座る!
読むのと書くのではまったく違う・・・、大変なのですわ!

245 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:04:25 ID:IOUyiQ4O
風呂入ってて思いついた設定なんだが

あやせ物
主人公はあやせの父方の従兄 高2
親の海外転勤で新垣家に預けられる、京介たちと同じ高校へ転校 真壁君と同じクラス

京介や黒猫、桐乃の関係は原作通りの設定

書こうかどうか迷ってるんだが、みんな読んでみたいですか?
やめておけというならやめておきます

246 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:06:39 ID:42TLMT1j
オリ主ものはやめとけ。内容の良し悪しにかかわらず、火種になるのが目に見えてる。

247 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:09:56 ID:MO4GgpGR
いい加減、誘い受けって事を知ろうな
その手のレスで叩かれても同情できない

248 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:10:47 ID:SLzI18pB
やめておいた方がいいと思います

249 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:13:08 ID:OxnQaLPr
「ここで予め聞いちゃうぐらいの覚悟」ならやめとけ

250 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:18:36 ID:fjaQ12vo
>>245
空気読め

251 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:22:59 ID:iXkZoliN
オリ主は書きやすいかもしれないけどね、

正直、自己投影or僕の考えたかっこいいキャラ、つまり自己願望みたいな感じがしてて自慰小説的なイメージしかない。
さらにオリ主x原作キャラのカップリングだとさらにw

某SS投稿掲示板もオリ主のオナニーだらけになってきてるし、昔は主人公正確改変か逆行系が人気だったんだけどねぇ。
さらに某大型小説家サイトも二次作の投稿を隔離してしまうくらい二次作増えて、内容が最強オリ主ばかり。
↑のサイトでさらにひどい時は自慰小説を作家同士でなめあってる感じがつよくて、ドン引き


252 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:23:10 ID:wzCDAxZC
投下自体はいいんじゃないかな?注意書きだけすれば読みたくない人はスルー出来るし。
まぁ俺は全力でスルーだけどなっ

253 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:23:10 ID:kZyB5Hc/
クンカーの人はまだなのか

254 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:25:54 ID:6t4IKX/K
いわゆるメアリー・スー

255 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:33:11 ID:iGivMiPm
>>251
某ss投稿掲示板は酷いな
捜索掲示板で「〜のssを探しています。主人公は原作のままがいいです。」って書き込みに「原作でも読んでろ」「原作がオススメだよ!」とかいう信じがたい書き込みを見た

256 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:36:53 ID:iGivMiPm
>>255
間違えた
正確には「オリ主は無しでお願いします」だった

257 名前:青森のアニータ:2010/11/17(水) 00:47:16 ID:cNOEbfqo
拙者から言わせてもらうと…
原作のままの主人公の方がキャラがしっかりしているから物語は書きやすい、
既にキャラが一人歩きしてくれているので後は脳内補完に場面を合わせれば楽で御座るな!
逆に拙者だとオリキャラはどうやって書いて良いのか判らんで御座るな〜
信長の前に鳴かないホトトギスを出したら殺すでしょうし(?)

そう言いながらちょっと書いてヘトヘトで御座るが…(^・ω・^=)~



258 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:49:35 ID:14Hxutie
俺の場合、
京介視点であやせとイチャイチャしたり、
桐乃視点で京介とあやせがイチャイチャしてるのを見て「なんでっ……!」と嫉妬したりオナニーしたり、
あやせ視点で京介とイチャイチャしてツンやデレの内面を描いたり、

そういうのはできてもオリキャラ出す気にはなれんな。せいぜい、「媚薬を売る怪しげなおばあさん」とかそのレベル。
だって、大体のキャラは既存で代用できるしなあ

259 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:53:02 ID:9bNcgTYA
こまけぇこたぁいいのよ
最高のオナニー見せ付けてくれよ

260 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:55:46 ID:6hEEJHBC
オリキャラが許されるのって名前すらないモブキャラ程度だろ。
俺の感覚だと、強姦・痴漢とかの男視点でギリギリじゃないかなぁ。
オリキャラで原作キャラとの和姦は流石に無い。

261 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:56:53 ID:WzxUrUOW
なら赤城が瀬奈に振られた反動でレイパーとなって桐乃やあやせたちをはらませるのもありか。

262 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:58:57 ID:jMops22T
桐乃に惚れてる男子クラスメイトのオリキャラ視点で桐乃の中学校生活を描くぐらいだったらアリかね
最後告白するけど「好きな人がいるから」って断られる感じで。面白くなるかは知らんが

263 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 00:59:12 ID:DdWIZz07
オリジナルキャラは厳しいよ
まして主人公なら
ん、まあ、サブヒロインならいけないこともないけど、
ここはやっぱり原作キャラがいいと思うんだ
だって、やっぱりキャラができてる分芝居がさせやすいし、
いがいな描写がギャップ萌えにつながるかもしれないし、
すくなくとも安定した品質で書けるのもある
きみがもし他人のオリ主物読んだとしたらどんな気分になるか、そういう視点で見るといいかも

264 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:00:22 ID:0a6wU+qK
京介一人称ってやりにくいんだよね。
一人称でいくなら桐乃や黒猫、沙織やあやせ主人公の方がまだやりやすい。
原作っぽさを突き詰めれば突き詰めるほど、つかさたんの個性をトレースするのが厄介になってくる。

265 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:06:13 ID:9Ki/0+xr
>>244
乙!
続きも期待

266 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:06:28 ID:cX/LXfEf
最初にジャンル宣言さえしっかりしといてくれれば何でもいいわ
気に入らなきゃスルーするまで

267 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:30:21 ID:G/LPEKR8
久しぶりSS書いてみたくなったのでこっそり投下
7巻読んで何となく思い付いた…一応過去ログは流し読みしたけどネタ被っていたらすまない

皆さんこんにちは あやせです
突然ですが、私は今窮地に陥ってます。あぁ、いきなりこんな事を言っても訳が分からないですね。話は十数分前に遡ります。

今日私は、親友の桐乃の家に遊びに来た。すると桐乃のお兄さんが出迎えてくれた。
「あれ?桐乃の奴今家にいないみたいだけどコンビニでも行ってるのか?まぁすぐに戻ってくると思うから、あいつの部屋で待っててくれよ」
そう言うとお兄さんは、保留中だった携帯での会話を再開した。『相手できずすまない』というように片手拝みするお兄さんに、『気にしないで』と口パクで答え二階に上がった。
桐乃の部屋に向かおうとして、ふと手前のドアが少し開いている事に気付いた。
お兄さんの部屋だ。閉じてあげようとノブに手をかけた時、ふと悪戯心が湧いた。下の様子を窺うと、お兄さんはまだ電話中のようだった。どうやらすぐには終わらない様子
それを確認すると、ちょっとだけ罪悪感を感じながらもドアを開けた。
お兄さんの部屋は思ったより片付いていた。衣装タンスの引き出しが一つだけはみ出している。気になったので、中を見ないように閉じる。
机の上にはパソコンが置かれている。これでお兄さんは普段あのいかがわしいゲームをしてるのかと思うと、叩き壊したくなったが自重する事にした。
ふとディスプレイの陰に、まるで隠すかのように置かれている一冊のノートに気付いた。興味をそそられ手に取る。表紙にはこう書かれていた。
「マイラブリーエンジェルの切り抜きVOL.2」
これもいかがわしいモノなのかしら?恐る恐るページを開こうとした時
「じゃあ細かい打ち合わせはその時ってことで、じゃあ…」
お兄さんが電話を終え二階に上がってきた!
冷静に考えればそこまで慌てる事もないのだが、その時は見つかってはいけないという事しか考えられず更なる苦境へ自分を追いやってしまった。
そう部屋のクローゼットに隠れるという愚行を…

部屋に戻ってきたお兄さんは首を捻りながら独り言を呟いた。
「あやせの奴桐乃の部屋にもいないしどこ行ったんだ?」
胸の動悸がお兄さんに聞こえてしまうんじゃないかと思う位高鳴っている。助けて桐乃!
そうだ桐乃!私は液晶の光が外に漏れないように手で覆いながら、桐乃にメールを打った
件名:助けて桐乃
本文:訳あってお兄さんの部屋のクローゼットの中にいるの。気付かれないようお兄さんを連れ出して!

メールを送信して祈るような気持ちで返信を待った。ややあって返信が来た
件名:それ無理
ど、どうして!?慌てて本文を開いて見る
本文:今兄貴の押し入れにいるの…



268 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:32:59 ID:RF5RpKwU
オリ主でやりたいならArcadiaにでも投稿してろよ
隔離地帯から出て来るな

269 名前:青森のアニータ:2010/11/17(水) 01:35:33 ID:cNOEbfqo
>>267
ワラタw乙で御座る!

短い文章でしっかり書くことが出来るのが羨ましい。
次に繋がるのまたみんなの脳内補完能力を高めているで御座るなwww

270 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:39:32 ID:OrxqgGMU
オリジナルキャラ・通りすがりの魔法使い
不思議な力で桐乃と京介を赤の他人にしてみたりキャラの性別を反転させてみたり
キャラの精神を入れ替えたり女の子にちんこ生やしたりしてくれます

271 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:41:05 ID:SLzI18pB
>>267


アホだろこいつらwww

272 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:49:16 ID:G/LPEKR8
>>269
約一年ぶりに書くから自信なかったが楽しんで貰えたらなにより
携帯から投稿なんであんま長いの書けないから小ネタで勝負するしかないのよね…

273 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:54:29 ID:DjlYqsDR
>>267
乙www

桐乃はあやせが入ってくるのを感じて隠れたのだと信じたいwww

274 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 01:59:10 ID:OxnQaLPr
>>276
よし、次はオタクっ娘3人で書いてみるんだ

275 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:01:52 ID:0v0dBlf3
オリキャラか
黒猫の弟とかだったら許せるかもしれん
もちろん重度のシスコンで、黒猫は無自覚
黒猫の弟「姉ちゃんに彼氏が出来た……だと?」ってな感じ?


276 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:03:27 ID:3grm5Tqt
>>267
ダメだこいつらw
いろいろ派生できそうな終わり方してるのな

277 名前:青森のアニータ:2010/11/17(水) 02:05:15 ID:cNOEbfqo
>>272
いや、いや、いや、ご謙遜でござる。
拙者、小説は小さな起承転結がたくさん集まって出来ていると
考えている所存、だから「短くて面白い」のはとても大事という事ですな。
というか携帯からというのが驚きですぞ!

>>273
確かにwおそらく京介殿の部屋に入った順番は
桐乃 → あやせ → 京介 という感じでござろうなwww
ちょっと稲中卓球部を思い出したでござるよw

278 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:10:07 ID:WzxUrUOW
>>267
だめだ。こいつら何とかしないとw

279 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:18:12 ID:G/LPEKR8
>>277
俺がSS書く時は最初にオチを思い付いて、そこに至るなるべく不自然でない流れを肉付けしただけなんよ
後は黒猫やバジーナが出て来る後半をバッサリ切ったのがよかったのかも…

280 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:32:13 ID:LT5X54eE
>>267
乙ですがな

ところで「マイラブリーエンジェルの切り抜きVOL.2」 の中身が気になるんですが…
やはりあやせたんの水着グラビア(何故かちょっとガビガビしている)とかだったりするんですかな?

281 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:32:41 ID:IOUyiQ4O
オリものためしに書いてみた
見たくない人はスルーして

282 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:33:10 ID:IOUyiQ4O
「はぁ」
俺は新垣邸の玄関の前で嘆息する

学者の父さんが海外の大学に呼ばれて移籍することになり母親もそれについていくことになった
俺は言葉も通じない海外での生活なんて考えられなくて断固拒否した
生活費さえ振り込んでくれれば、一人暮らしするからと言ったのだが

親たちは、高校生のお前を一人暮らしなんてさせられないと、議論は平行線をたどった
結局、結論として出たのが叔父さんのところで暮らせということだった
正月くらいしか会わない人たちだけど、海外へ行くよりマシかと思い俺はその提案に乗ることにした

「あの、うちに何か御用でしょうか?」
「え?」
突然後ろから声をかけられ、驚きつつ振り返ると、そこには長い黒髪がきれいな制服姿の美少女が立っていた
「あれ?裕輔くん?」
「あやせちゃん?」

あやせちゃんは小走りで近づいてくると、俺の手をとって

「久しぶり、お正月いらいだね、そういえばうちに来るの今日からだっけ」
「あ、うん。ごめんね、突然厄介になることになって」
「ううん、そんなこと。大変だったね。お父さんから聞いたけどおじさんたち海外へいくんだってね」

「なんで玄関の前で立ち尽くしてたの?遠慮しないで入ればいいのに」
「ああ、まぁそうなんだけどね、なんとなく、どう挨拶して入ろうかと考えて」

あやせちゃんが玄関のドアを開き、俺のほうへ笑顔で振り返る

「いらっしゃい、裕輔くん」

中に入るのは初めてだけど、結構広い家だな。うちはマンションだったからこういうのは新鮮だ。
あやせちゃんが呼んできた、叔母さんがやってきて一通りの挨拶をした後、俺が使う2階にある部屋に案内される

「この部屋だよ。」
荷物はもう届いていたようで、用意された部屋に置いてあった
「さて、片付けでもするか」俺は腕まくりをして気合を入れる
「手伝おうか?」あやせちゃんが親切に申し出てくれるが俺はやんわりと断る
女の子に見られたらマズイものとかもあるしな

夕食の席で叔父さんにも挨拶をし、近況報告などをしてこの日の夕食は終えた
お風呂をいただいた後、部屋に戻り、明日からの登校の準備をする
転校なんて初めてだけど、不安なものなんだな

さてと、寝る前にトイレに行っておくか。俺は階段を下りてトイレに向かう。
トイレのドアを開けた瞬間、俺の時間は止まった
まぁ、それは比喩なんだが、それくらい時間の流れがゆっくりに感じたんだ。
おそらく、あっちも同じなんだろうな、俺の姿を見て完全に固まっていた。
なんというか、目の前にスカートと下着を下ろして固まっている、あやせちゃんの姿があった。
まさに眼福の光景だった。女の子の、その大事な部分がバッチリ見えている。

283 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:33:59 ID:IOUyiQ4O
だけどそんな光景もいつまでも見ていることができるわけなく。
俺は、あわてて扉を閉め、捲くし立てるように謝る。
「「ご、ごめん!」」
やばい、これはやばいぞ!!
下手したら家から追い出されるかも、俺もしかしてこのままだとホームレス?
水を流す音が聴こえたので、俺は慌ててドアの前から離れた

「「ご、ごめん!、本当にごめん!」」
俺は思い切り頭を下げて平謝りをした

すると、俺の肩にそっと手が置かれる、これは殴られるくらいは仕方ないな
俺は覚悟を決めてゆっくりと顔を上げてみると、赤い顔をして
「も、もういいから。これは事故だし、私もつい鍵かけ忘れたし」
「え?でも」
「わざとじゃないでしょ?もしわざとだったらブチ殺すけど」
ひい! 怖い!、目が全然笑ってない!、下手なこというと本当に殺られる!
「じ、事故だよ!事故。」
「そうだよね、そんなことする人じゃないもんね」
それだけ言って、足早に階段をあがっていく
その場に取り残された俺は、恐怖に震えながら、その行方を目で追っていた。

ベッドに寝転んで目を閉じると、さっきの情景が鮮明に浮かぶ
エロ本で見るのとは、全然違ったな。すごく綺麗だった。

はっ! だめだ、だめだ 早く忘れよう

さっきの目を思い出すと大きくなりかけていたアソコも、途端に萎える

漫画とかゲームでよくあるような展開にまさか自分自身が遭遇するとは思わなかった。
ありがちなものだと、あとは着替えを覗くとか、気づかずに風呂で遭遇とかだよな
今回は事無きを得たが、次なにかあると身の危険を感じるし気をつけよう。

明日は転校初日なのにとんだ前夜になってしまったな。
そんなことを考えながら、俺は眠りについた。

終わり

284 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:37:50 ID:JksV4RLe
>>267
おはよう、こんにちは、こんばんわー
あたし事高坂桐乃です。突然だけど今、あたしはすっごいピンチなんだ。なんでって?
それは今から説明するから黙って聞いてくれる?後、先に言っておくけど勘違いしないで欲しいけどあたしはブラコンじゃないからね

今日はあたしの大親友あやせが家に遊びに来る日だったんだ。あやせとの約束の時間まではまだあるし
バカ兄貴でもからかって遊ぼうかと思ってたんだけどずっと電話してるみたいだし
少し暇を持て余してたのがあんな事しちゃった原因かなと今では思う
部屋を出て階段にいくまでのドア・・・兄貴の部屋があいてるのを見ちゃったんだよね
悪戯心というか好奇心というかお母さんから兄貴がどこにエロ本隠してるのかとか聞いてたし
本当にあるのかなーなんて確認してやろうかなって気持ちがふつふつと・・・・別に他意はないんだからね!
兄貴の部屋に入ったあたしはそれっぽい言い訳を探しながら辺りの散策を始めた
本当に何もない殺風景な部屋だと思う。少しくらい何か趣味とか持った方がいいんじゃないかな?健全な男子高校生がこんな空虚な部屋でいいんだろうか?
そう思っていたあたしの目の前に飛び込んできたのは兄貴の衣装ダンス・・・つまり兄貴の下着やパンツや下着が入っているタンスだった
「・・・・・ハッ!?」
気付いた時には手がタンスを引き出そうとしている所だった。いやいやいやあたしは何をするつもりだったの!?
でも、普段兄貴がどんなパンツを履いているかをチェックするのだって妹の立派な役目だよね?だから、ここでアニパンをくんかくんかしようが
別にあたしが変態なんじゃなくて兄貴のパンツの趣味が悪いかどうかチェックしているだけであってやましい気持ちはないんだ
「はぁ・・・・はぁはぁはぁ・・・・・・・」
高鳴る胸の鼓動を抑えながらゆっくりと少しだけ開いた衣装ダンスへと手を伸ばしていく
そっと手を差し入れ指先に柔らかな布の感覚が伝わってきた。ま、まだ焦るな桐乃・・・・
その時、下の方から階段を登る音が聞こえてきた。チィッ!!あと少しだったのに・・・・ドアを開けておいてよかった
でも今外に出ると絶対に登ってきた誰かと鉢合わせしちゃう。どうしようどうしよう!?
その時、あたしの目に飛び込んできたのは押入れだった・・・・



こうですか?分かりません

285 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 02:55:59 ID:G/LPEKR8
>>284
大体合ってるw
プロットの段階で実は黒猫もベッドの下に隠れていて後から来た沙織が京介と二人きりで会話して
三人には絶対言わないそれぞれに対する本音を聞き出す展開だったのは内緒だ

>>280
縮尺合わせた自分のコスプレ写真とあやせの切り抜きをコラージュしてたりする痛い内容満載だ


286 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:03:55 ID:3grm5Tqt
>>285
黒猫もかw

287 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:04:58 ID:WzxUrUOW
>>284
そこまで書いててなんでクンカしてないんだよw

288 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:06:40 ID:RF5RpKwU
>>267
ワロタ
切り抜き発見はあやせデレフラグか

>>284
桐乃はもうどのSSでも立派なクンカーだなw

>>285
黒猫版読みたいでおじゃる

289 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:07:04 ID:0GiQ0/Pd
ふう、よかった。
実は日常的に押し入れに入り、兄貴の観察を日課とする妹はいなかったんだな。

290 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:11:47 ID:IOUyiQ4O
桐乃と京介の幼少話をやってほしい
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1254406.png


291 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:20:13 ID:KWA9gspW
>>285
そこでここぞとばかりに沙織が本気を出して兄貴を落としにかかるんだな

292 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:51:02 ID:QjA+IyVb
>>291
三人娘が止める為に出てくる時、ゴロゴロ転がりながらベッド下から出てくる黒猫まで想像して勝手に吹いた

293 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 03:57:49 ID:fjaQ12vo
桐乃スレより
>京介には是非一週間ほど地味子宅に泊まって、何日目くらいできりりんが迎えに来るか実験して欲しい

こういうのいいね

294 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 04:17:46 ID:KWA9gspW
一週間フルで泊まろうものなら婚姻届に署名と捺印を済ませて帰ってくるぞ

295 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:17:27 ID:LvSuCKBN
>>267
だめだこいつらはやくなんとかしないとw

なんか書いてみたけど、上手くいかねー
口調や性格がなんか安定しないぜってか似た題材でもっと上手く書いてくれそうな人いそうだから、
流すだけ流して誰かもっときっちり書いてくれるのに期待するんだぜ。

と言うわけで投下。 某ゲームを知らないと良く判らないと思うw

296 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:18:59 ID:LvSuCKBN
『お兄ちゃん…来て…』

「ハァ…ハァ…今行くし!いやっほーーーー!!」

GAME OVER

「っ!ありえなくない!?あんな風に言われたら行かないわけなくない!?」

「知るか!?ってか何回GAMEOVERになってんだよ!?いい加減に学習しろよ!?」

察しのいい奴なら気づいてるだろうが、今俺たちはとあるエロゲーをプレイしている。
最も普段やってるのと違って随分激しい奴だ。 あっ激しいって言っても別にエロが凄いって意味じゃない。
見慣れたADV形式のほかにACTパートもあり、シナリオ自体もやたら人が死んだりするなかなかきついものだ。
なんでこんな状況になったのかというと話は数日前に遡る。
――――――――――――――――
安らかに眠ってた俺は、唐突にバチンと頬に強い痛みを感じた。
「なっ!?ってめ何しやg「うっさい、夜なんだからあんまり大声出さないでよね。」」

そう言われては黙るしかない。ってかなんなんだこれは、一年前にもこんなことはあったが何でいまさら。
というかこいつなんで少し涙目なんだ?

「はぁ、で桐乃 一体どういうつもりなんだ。」

「ゲーム」

「は?」

「ゲームするからあたしの部屋に来いつってんの。」

「…待て、何だ突然。」

「うっさい!良いからあんたはおとなしく来なさい!」

「…はぁ …ったく分かったよ。」

うちの妹様が何を考えてるのかさっぱり分からないが、まぁどうせ諦めないだろうし付き合ってやるか…さらば俺の睡眠時間…

「入って」

「おう」

妹の部屋は相変わらず何時もの匂いがする。まぁ今は隅に追いやっておく。

「で、なんなんだ。こんな時間に突然人をたたき起こして。ゲームなら何時も一人でやってるだろうに。」

「…良いじゃん。妹とエロゲーできるんだから光栄に思いなさいよ。シスコン変態兄貴。」

この言い草である。誰が好き好んで妹とエロゲーなんてしないといけないのかと、しかもこいつがやってるのは大抵「妹物」である。
なんなんだこの罰ゲームは……あんたらもそう思うよな?
もっともアメリカまで行ってエロゲーやろうぜって言ってしまった手前、シスコン兄貴としては強く否定するわけにもいかない訳だが。

「はぁ…まぁ良い。で、どうしたんだ。」

「た、偶にはシスコン兄貴とエロゲやろうって思っただけよ。そ、それだけなんだからね。」

「…さよか」

なんだこいつ、普段はこんなこと言うやつだっけ?ま、珍しく素直な妹の頼みごとくらいは聞いてやりますかね。

「で、なんてゲームなんだ?」

297 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:19:40 ID:LvSuCKBN
というわけでそのゲームをやってたわけなんだが、このゲームやたら人が死ぬ。 あとやたら乱暴な表現も多い。
なんつうか桐乃がなんで手を出したのか分からな…いやまぁこの妹キャラ目当てだったんだろうが、それにしたって良くやってると思う。
というかさっきの態度の意味が分かった。こいつは要するに一人でこのゲームをやるのが怖いんだろう、だからとりあえず俺を呼んだ。要するにそういうことなんだろう。
ちょくちょくびくっとしてる妹を見てるのもまぁ…悪くはない。

「あーもー憐ちゃんといちゃいちゃしたいだけなのに、なんでこう…」

「仕方ないだろ、こういうゲームなんだから。ってか怖いならやめちまえよ。」

「なっ!?べ、別に怖くなんかないし!ってか最後までやらないとかありえないし!てか、怖いのはあんたじゃないの?」

「いや、それはねーから。」

まったくその根性は立派だがなんか方向性を間違えてねーか?
というかびくびくしながらやりつつ、定期的に「ひっ!?」とか悲鳴上げてるんじゃ説得力ねーっての。

「ま、無理すんなよ」

ぽむぽむと頭に手を置きなでてやる。と、珍しい反応が返ってくる。

「…シスコン」

普段なら「キモッ!さわんな!」とか言って来るのによっぽど追い込まれてると見える。

―――――――――――――――

そんなこんなで冒頭に至る。なんでも攻略順が固定で、かつお目当てのキャラが最終ルートとやらでここ数日は夜に一緒にやるのが定番となっていた。
それもこれもそろそろ終わりと思うとまぁなかなか感慨深いものがある。
というかこのゲーム、最初の印象と裏腹になかなかに熱く、かつ感動する展開が多い。かなりえぐい展開も多いがまぁ、それもまた魅力なのかもしれない。
しかし、ここに来て最大の問題が発生していた。そうラスボスに勝てないのである。
桐乃はこの様だし、俺は…まぁ聞かないでくれ。かれこれこれで50戦目くらいである。はぁ…まぁ流石にそろそろ動きも読めてきたしなんとかなんだろう。

「うし、桐乃。俺に任せとけ、そろそろ行けそうだ。」

「はぁ?あんたさっきまでだめだめだったじゃん。無理っしょ?」

「ふ、俺を舐めるなよ桐乃。動きはもう見切った」

「うわ、キモッ。」

即座に切り捨てられた!?まぁ、確かに今のはまずかったかもしれん。

「まぁ任せておけ。今の俺は阿修羅すら凌駕する存在だ。」

「…本格的にキモいんですけど。まぁ良いわ。はい」

298 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:20:06 ID:LvSuCKBN

「人呼んで…高坂スペシャル!!やったぜ!燐を倒したーーー!!」

「あ、ありえない。兄貴が倒すなんて…ってか何さっきの変な動き…ってか名前ダサッ…」

「ふ、まぁ気にするな。ほらよ桐乃」

「あ、うん」

こうして難所(?)を突破した俺たちは無事EDまでたどり着き…自然と二人してEDを見ている。

「ふぅ…なんなんだこの虚脱感。なんていうかやりとげたぜーって感じがはんぱねぇな。」

「ふっ、これが名作特有の虚脱感よ。ったく随分時間かかっちゃったけどようやくクリアね。その…あ、・・が・兄貴…」

「ん?なんか言ったか?」

すっかり聞き入って桐乃の言ってること聞き逃しちまったぜ。

「な、なんでもない!ってやば!?もうこんな時間だし。早く寝ないと」

「ん?ああそうだな。まっそれなりに楽しかったぜ。これで明日からはゆっくり眠れるな。んじゃお前も早く寝ろよ。」

「言われなくても寝るし。おやすみ兄貴」

「お、おう。おやすみ桐乃」

なんだ妙に素直だったなあいつ。まぁいっか。

―――――――――――――――

こうして俺たちの戦いは終わった……かに見えた

「はぁ?何言ってんの。まだあるし。これ、やるわよ。」

そういって妹が掲げるタイトルは…どうやら続編か何かのようだ。俺はまたしばらくまともに眠れそうにない。
やれやれ勘弁してほしいぜ。

299 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:23:47 ID:LvSuCKBN
以上です。
やりたかったのは特定のエロゲーをプレイする二人の反応。

今回のゲームはBALDR FORCEこのゲーム文中にも書いたように結構過激な表現が多いため、怖くなった桐乃が兄貴に〜って流れ。
怖がってる描写をもっときっちり書きたかったけどなんかあんまりイメージがわかなくて断念。

誰かこういう方向性で…もっと良い作品を…

どうでもいいが桐乃の対京介の発言がワンパターン気味になってしまうのは仕方ないのか、それとも自分が下手なだけなのかw

300 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 05:46:51 ID:mJ6rr8Pu
次はバルドスカイだな
FD含めれば3つもかけるぞ

301 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 06:07:09 ID:gDDFy0kZ
乙ー
あえてそこからDUEL SAVIOR JUSTICEをやって新たなキモウトさんに出会うのもおつなものです。

302 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 07:00:05 ID:dMpi2pC/
あのキモウトさんは妹キャラだけどクンカが好きな妹なのかな?

303 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 07:23:55 ID:42TLMT1j
くんかたんは最近ブラコンが過ぎてるから忘れられがちだが、
元々『妹』というだけでご飯三杯はいける真性の変態さんだぞw

304 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 07:31:14 ID:SLzI18pB
>>285
その展開が是非読みたいんだがw

305 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 07:54:02 ID:p7Aoh7Qa
>>302
あの女の匂いがする……!!でお馴染みのキモウトだぜ?クンカなのは当然だろjk

306 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:20:06 ID:j395fskd
たすけて

仕事で那須にいる桐乃からメールが来た。たった四文字のメール。
アイツがこんなにストレートに助けを求めてくるなんてよっぽどの事だ。
マジモンでヤバい事があったんだろう。親父に相談するかとも思ったけど
アイツは俺に助けを求めてきたんだ。なら俺がなんとかするしかねぇだろ。
アメリカの時とは違う。那須なら俺一人だって飛んでいけるしな。
桐乃を泣かせるヤツが居たら死んでもブッ殺ししてやる。
桐乃が苦しんでるならずっと側にいて慰めてやる。
俺は兄で、アイツは妹なんだ。そんぐらい当然だろ!



「……は? 部屋が無かっただけ?」

至って元気そうな我が妹の姿に、ここにくるまで燃えさかっていた妹魂(シスコン)の炎はアッサリと消えてしまった。
いやね、本人の話だと泊まりがけのモデルの仕事だったが、スタッフの手違いで宿が足りなかったんだと。
「んなっ……紛らわしいメールしてんじゃねぇ!!」
「メール?」
「しただろうが! "たすけて"って! ホレ、これが証拠だ!!」
俺は桐乃に携帯の画面を見せる。頭に「?」を浮かべた桐乃は自分の携帯を確認すると
「ああ、間違って途中で送信しちゃったんだ、きっと」
なんの悪気もなく、いい放ちやがったよ、コイツは。
本人曰く、「たすけて」だけでなく、上に説明したような事情もメールするつもりで
つまり、俺が受け取ったメールはHelpMeではなく、ただの近況報告だったと言うわけだ。
「あ、あたしが悪いんじゃないもん! メール打ってたら急に声かけられて、それで送信ボタン押しちゃったんでしょ」
「じゃあ何か、その声がかけたヤツが悪いってのか」
「あやせが悪いわけないじゃない!」
「あやせも居るのか」
モデル仲間だから、当然といや当然か。
「何喜んでるのよ、キモッ」
「あれ? どうしてお兄さんがここにいるんですか?」
噂をすればなんとやら。ラブリーマイエンジェルあやせたんが現れた!
「もちろん、あやせに会いに来たのさ!」
「はぁ? キモッ! 何言ってんの? ウザッ! シスコンの癖に」
いいや、俺はあやせに会いに来たことにするね。今、この時点でそう決まった。
誰がクソ生意気な妹の為に那須くんだりまでやってくるってんだよ。
そんなヤツいたら見てみたいね! フツーやってこないだろ、兄貴だからって妹の為に、手持ちの金全部使ってまでよ!
「……あ」
「――ってわけでね、この馬鹿兄貴は勘違いしてわざわざココまで来ちゃってさー……」
「あ、あのー、桐乃…いえ、桐乃様」
「なによ?」
あやせに俺がいる説明をしていた桐乃が振り返る。
なんでか上機嫌なコイツに腹が立つが、今はかえってチャンスだ。
「……帰りの電車代、貸してくれ」
俺は兄のプライドを那須の地に捨て、妹に頭を下げた。それはもう、腰は90°綺麗に曲げて。
みないで! こんな情け無い俺をみないで、あやせたん!! 穴があったらディグダグしたい!





307 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:22:43 ID:j395fskd
「大丈夫ですわ。2人も3人も同じですもの」
……って、なんでここに沙織(お嬢様)がいるの?
桐乃に連れられて、やってきたのはホテルではなく、立派な一軒家だった。
「だって、ここは私の別荘ですもの。桐乃さんと偶々お逢いしまして、
 宿泊の場所にお困りのようでしたから、私の別荘をお使いになったらよろしいのでは?と」
「あたしとあやせの分のホテル、スタッフが探してきても良かったんだけどさー
 沙織もこういってくれてるし? 持つべきモノは友ってやつだよねー。兄貴は頼りになんないしさ」
ぐぬぬ……好き放題いいやがって……
まあしかし、沙織の提案をよくもまあ周りのスタッフも許可したもんだ。
お嬢様モードの沙織本人もだけど、沙織の家にも社会的な信頼があるってことなんだろうが。
「くすくす…桐乃さんも素直でありませんわね」
「あ、あたしのどこが素直じゃないってのよ! ほらアンタも沙織にお礼言いなさいよね!
 那須に来てそのまま何もしないで帰るより、荷物持ちでも観光できる方がいいでしょ!」
「まて、今一瞬、不穏な言葉が聞こえた気がしたが……」
「本当なら撮影は明日の午前で終わりで、そのまま東京に帰るんですけど
 沙織さんの御厚意で私たちは那須に残ることにしたんです」
「たまたま私も明後日までここにいるつもりでしたので。
 お礼なんてとんでもないですわ。むしろ私の方がお礼を言いたいぐらいです。
 お兄様達と一緒ならいつものように退屈なお泊まりにはなりそうもありませんし」
パンと手を合わせて上品に笑う沙織。
"いつものように"か。コイツ、こんな広い別荘でも一人なんだな……
「へっ……じゃ、遠慮せずに楽しむとすっかな。荷物持ちも……ま、しゃーねぇか。
 あやせと沙織に荷物持たせる訳にはいかねーしな」
「……ウザ! はい、これあたしの荷物。部屋に運んどいて」
おい、俺の話聞いてなかったのかよ。お前の荷物を持つ手はねぇ!!
「で、お前の部屋はどこだよ」
「二階の一番奥の部屋ですわ」
「ん、わかった。ホラ、あやせも荷物寄こせよ。沙織、あやせの部屋は?」
「二階の一番手前の部屋ですわ。京介お兄様はその間でよろしくて?」
「へ、変なことしませんよね? 中を漁ったりとか…!」
「俺はどこでもいいぜ、沙織。お前の中で俺どーなってんだよ、あやせ!」



「はぁ〜いい湯だな〜……おっさんか、俺は」
つーか別荘のお湯が温泉ってどういうこと? 沙織マジお嬢様。
「改めてお嬢様ん時の沙織は別世界の人間だって感じるなぁ
 話してみりゃ、俺の知ってる沙織なんだけどな」
桐乃たちの話では、沙織もモデルをやらないかとスタッフに誘われたそうだ。さもありなん。
あやせは沙織に随分と感銘を受けていたようだ。
清楚なお嬢様で、性格も飾ることもなく気さくで、その上美人となれば、
桐乃とは別に尊敬の対象になるのも自然な流れってもんだろう。
「私、オタクに偏見を持っていた自分が恥ずかしいです。オタクにもあんな素敵な人がいるんですね!」
って力説してたよ。……うん、オタクモードの沙織の事は黙っておこう。
「ふー……桐乃のメールを見たときはどうなることかと思ったが……」
いっとくが、今俺が安心してるのは桐乃が無事で安心してんじゃないからな。
思いがけない幸運と、温泉でホッとしているんだからな。
「しっかし、冷静に見て、男として今日の俺ってダメすぎねぇか?
 妹に金借りそうになって、妹の友達の別荘に泊めて貰って……
 OK、ポリアンナ、今日の俺のよかった探しをしてみようじゃないか。
 今のままじゃ俺は まるで だめな おにいさん 略してマダオだからな!」
今日の俺の良い所……風呂をみんなに譲って最後に入ったこと?
「うああぁぁ死にてぇ……俺ってば完全にマダオじゃねぇか! 親父ィ、こんな俺を叱ってくれぇぇ」





308 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:24:15 ID:j395fskd
ガチャ…

「あ……」
「あ……」

あたしは同時に自分の部屋から出てきたあやせと目があった。

「……あやせ、その……」
「桐乃も……だよね?」

あたしたちは同じ目的で廊下に出た。
兄貴の部屋にある、兄貴の服が目的だ。
流石に沙織の家で、浴室に侵入して着替えをくんかするのはリスクが高すぎる。
けど、兄貴は室内ではTシャツだけだったから、上に着てたYシャツは部屋にある筈。
それにここに泊まるって決めてから、コンビニで着替えのパンツとか買ってたし。
良くできた妹のあたしとしては、新品パンツとかきっと穿きづらいから、あたしが先に穿いて穿きやすくするのもやぶさかじゃない。
ふ、普段はこんなこと出来な…しないけど、あたしのメールをみて那須まで駆けつけてくれた兄貴には
少しぐらい感謝っていうか、ご褒美っていうか、そういうのがあってもいいって思うし? 今回だけ! 今回だけね!
問題はあたしと同じことを考えているこの親友の存在だ。
もしこれが兄貴の服一式なら、2人で分け合ってくんかくんかすればいい問題。
でも部屋にはYシャツ一つしかない。
ううん、違うな。
もし兄貴の服が一式あっても、兄貴のパンツは一つしかない。
最大級のプレシャスをあやせと取り合うことは避けられないんだ。

「桐乃……私はお兄さんのパンツ、3枚持ってる」

あやせが先制攻撃を仕掛けてきた。
「へ、へぇー…けっこう集めたじゃん。あ、あたしは5枚持ってるけど
 い、いっとくけど、洗濯後の兄パンは兄パンとしてカウントされないから?」

「それは当然でしょ、桐乃。お兄さんの匂いがついてないパンツは只のパンツじゃない」

「だ、だよねー。やっぱ洗濯カゴから?」
「うん。桐乃が加奈子の相手をしている間にね」
お母さん! もっと洗濯早くしてよ!
っていうかあやせスゴすぎ! 加奈子けしかけている間にパンツ獲るとか、タナトス並の知謀じゃん!?

「桐乃は……一緒に住んでるのに、ずっと前からお兄さんのをくんかしてきたのに、5枚しか持ってないの?
 ねぇ、桐乃……私はあの日から、今日までの間に3つもお兄さんパンツをゲットしたよ?
 これって、私が桐乃よりお兄さんの事を想ってるってことじゃないかな?」
「ハッ! 何を言い出すかと思えば……あやせ、あたしが兄パンを5枚しか持ってないのはね、リリースしているから!!」






309 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:26:02 ID:j395fskd
リ、リリース!?
リリースってつまり……その……
「お、お兄さんの匂いを嗅いだ後、またそのパンツにお兄さんの匂いを付けるってこと!?」

「そ。あたしの匂いをつけた後にね。なんだ、あやせってば、兄パン穿いたことないんだ?」

落ち着け、落ち着くのよあやせ。
私が桐乃より経験が浅いのは分かっていたはず。桐乃なら私の思いもよらない方法でお兄さんのパンツを堪能してても不思議じゃない。
桐乃がお兄さんパンツを穿くのは分かっていた。でもそれをリリースしてまたお兄さんに穿かせるなんて……
つまり、それは……

「それってお兄さんの匂いと桐乃の匂いが混ざるってことだよね?」
「そ。兄貴とあたしの匂いが混然一体となってパンツに染みこむの! ちょー良くない?」

いい……凄くいい……
お兄さんの匂いだけでも三つ星なのに、桐乃の匂いも混ざるなんて五つ星じゃ足りないぐらいの評価だよ!
で、でもダメ! そんな気持ちを桐乃に分からせちゃ、負けを認めることになる!

「き、桐乃……お兄さん以外の匂いが混じったパンツをお兄さんパンツって言えるのかな?」

あ、桐乃ってばダメージを受けてる。ピンチの時の桐乃って本当に分かり易いな。
助けてあげたくなっちゃう。お兄さんもそうなんだろうな。
……ダメダメ、今は徹底的に叩きつぶさないと。相手は桐乃なんだから。
「私の持ってるお兄さんパンツは3枚ともお兄さんの匂いしかしない純正品だけど……」
「く……」
よし、もう一押しだ。

「その内の一枚はね、お兄さんの体育着の上にあったんだ。それって、お兄さんが沢山運動して
 沢山汗を掻いて、沢山お兄さんの匂いが染みついたパンツってことだよね?」

「あ、あやせがそんなEXレア級の兄パンをゲットしていたなんて……ッ!?
 BP20000……あたしの兄パンには対抗できるのがない! ライフで受ける!!」
桐乃はよく分からない単語を口にしているけど、とにかくダメージを受けているのは確かだ。
このまま、もっと私がお兄さんをどれだけくんかしてきたか、
語りに語って桐乃に今日のくんかを諦めさせる。勢いでなんとかするしかない。
だって、お兄さんとのくんかの思い出は、妹の桐乃の方が沢山あるに決まってる。
桐乃が冷静になったら、私の3枚のお兄さんパンツなんて吹けば飛んでしまうんだ。
「桐乃、私は……っ!」



「あら、桐乃さん、あやせさん、どうかいたしました?」




310 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:29:13 ID:j395fskd
た、大変な事になりましたわ……
まさかきりりんさんだけでなく、ご友人のあやせさんまで京介お兄様のパンツを嗅いでいたなんて……
それも既に3枚もパンツを所持していらっしゃるとか。
未だお兄様パンツを手に入れていない私はなんて未熟者なのでしょうか。
「さ、沙織!? い、今の話、聞いてた!?」
「話? 何かお話をされていましたの?」
「ぜ、全然! たまたま廊下であやせとあっただけ!」
きりりんさんは、相変わらず突発的な事態には対処ができないですわね。
そんな露骨に私に確認をとっては、今まで2人でお話をしていたと言ってるようなものではありませんか。
「あの、沙織さん」
「はい? なんでしょう、あやせさん?」
「その……手に持っているの、お兄さんの服ですよね?」
あら、気づかれてしまいました。
暗がりだからでしょうか? あやせさんの虹彩に光がないように見えますわ。
「どうして……どうして沙織さんがお兄さんの服を持っているんですか?」
「いえ、京介お兄様は急に泊まることになったので着替えがないでしょう?
 脱いだ服をまた着るのは不快でしょうし。急いでコチラにきたので汗も沢山吸ってましたわ。
 ですからこれはクリーニングしておこうと浴室から、こっそり持ち出してきたのですわ。
 代わりに私が使っているバスローブを置いてきましたのでご安心を」
もちろん、クリーニングの前にお兄様の匂いを堪能させていただきましたけれど。
「へ、へー。あ、ありがとね、馬鹿兄貴の代わりにお礼言っておく」
ふふ、桐乃さん、涎が垂れておりますわ。でもこのお兄様の服は渡しませんよ?

「……どうして洗濯をするのに二階にくる必要があるんですか?」

……あやせさんは中々手強いですわね。
「それ、お兄さんのパンツですよね?」
「え? 兄貴のパンツ!?」
ズボンとシャツの間に挟んでいましたのに、気づかれましたか……
さて、どうやってここを切り抜けましょうか。
私としても、初めてのお兄様パンツを手に入れることができる機会、逃したくはございませんわ。
「京介お兄様のお召し物が一つ足りないのに気がつきまして。
 それに、桐乃さん達に不便がないか、確認して回るのも家主の務めですもの」

スンスン

あら? いけませんわ!
口を隠すつもりで手を掲げたのに、その手にお兄様パンツを持っていたせいで
お兄様パンツを間近で嗅ぐような形になってしまいましたわ!!





311 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:30:46 ID:j395fskd
――嗅ぎ慣れている!!

私は桐乃とアイコンタクトをとった。
桐乃は頷く。
沙織さん、クンカーだ。
しかもここは沙織さんの別荘。地の利は確実に沙織さんにある!
その上、さっき言ったように、この別荘で沙織さんは家主――私達をもてなし、同時に行動を采配する権限がある。
桐乃の家での桐乃以上にやっかいだ。それを口実にあらゆる手段がとれる。
どうするの、桐乃!
このままじゃ、お兄さんの服が全部取られちゃうよ!

「さ、沙織にそんなことさせられないよ。兄貴の服はさー、あたしのと纏めてクリーニングしとくからさ。
 コインランドリーでさ。ほら、あたしとアイツは一応、兄妹じゃん? だから纏めて洗濯するって、うん」

桐乃……さすがだね。
まさかお兄さんの部屋への侵入を防ぐどころか、沙織さんからパンツを取り戻そうとするなんて!
そうだ、沙織さんに地の利があるなら、桐乃には妹っていう生まれ授かった立場がある。天の利を持ってるんだ!
……まずい。
沙織さんがお兄さんパンツを手に入れることは防ぐことができた。
だけど今度はお兄さんパンツが桐乃に渡ってしまった。
考えてみたら、私には沙織さんのような地の利も、桐乃のような天の利もない。
お兄さんが私に着せようとしたタナトスは最強だったけど、パンツ争奪戦では私は一番弱いんだ。
でも挫けない。
お兄さんの匂いを思いだすんだ。温かくて、優しくて、そんなお兄さんの匂いが目の前にある。
それが去っていくをの指を咥えて見ていることなんてできるわけない!
そんなの新垣あやせじゃない!
私に地の利も、天の利もないなら……人の利で勝負するしかないんだ!

「もう! 桐乃も沙織さんも優しいんだから。でもちゃんとお兄さんの意見を聞いてあげようよ?
 お兄さん、今日は勘違いしてここまで来ちゃったんでしょ? 自分が知らない内に服が無くなってたら
 また勘違いして大変な事になるかも知れないよ? ちゃんとお兄さんに言いにいこう?」






312 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:33:15 ID:j395fskd
どういうつもり、あやせ?
みすみす兄パンをゲットする機会を捨てるつもり!?
「やっぱり、別荘を貸して貰って、お洗濯まで沙織さんにさせるのは私も悪いと思うし……」
「いえ、お気になさらないでください」
「そ、そうだよ。あたしたちだって手伝うからさー。あやせってば料理上手いんだよ。
 あたし、明日の朝はあやせの手料理たべてみたいなーなんちゃって。
 あたしは、下手くそだからさ、まあ洗濯はやっぱあたしの役割って感じ?
 これってさー、アレだよね。衣食住ってやつ? あたたちで分担してさ」
ふ……あやせが何を考えているか分からないけど、これなら確実に兄パンはあたしのもの!
「そんな、全て私にお任せくださいませ。桐乃さん達は明日もお仕事があるんですから」
ぐ…沙織、手強い……味方にすると頼もしいのに、敵に回るとこんなに恐ろしいヤツだったなんて!
「桐乃の言うとおりですよ、沙織さん。本当なら別荘を貸して貰った私達が全部するべきなんですけど
 けど、このままじゃ平行線です! だからここは平等に多数決で決めましょう」
「そーそー、2対1であたしたちの勝ち!」

「違うよ桐乃、この家にいるのは4人でしょ?」

あやせ……何を考えているの!?

「お洗濯のこともそうだよ。ちゃんとお兄さんにも相談しよ?
 お兄さんに、誰に洗って欲しいか決めて貰う方がスッキリするよ」

な…ん…だと……
兄貴にあたし達の誰にパンツを洗わせるか決めさせる?!
そんなの……くっ……あの変態ならあやせを選びかねない!
普通は可愛い女の子に自分のパンツを洗われるなんて死にたくなる
けどそれを羞恥プレイとして喜々として受ける懐の広さを兄貴は持っている!
バカ!バカ!バカ!バカ!バカ!
あたしのバカ!
普段から「兄貴のと一緒に洗濯しないで」とか言っちゃってるせいで
兄貴はあたしに押し付けたら、あたしのご機嫌斜めになると勘違いしちゃってるハズ!
アイツはあたしの不幸が、自分の不幸より嫌いな超ド級のシスコンなんだから! 大好き!
ホントはあたしが兄パン手揉み洗い上等なの知らないんだ。
そして沙織だ。
もし沙織がいつものオタクモードなら、むしろ気安さから沙織に頼むと思う。
でも今の沙織はお嬢様モードだ。お嬢様にパンツを洗わせる?
アイツは変態だけど空気は読める。その選択肢を押す確率は低い。
ヤバイ。何回シミュレートしても、兄貴はあやせを選ぶ気がする……

そうなんだ。実際、あやせは兄貴の好みのタイプなんだ。
妹萌えの権威であり、兄貴の第一人者であるあたしが、お墨付きを出してもいい。
兄貴のコレクションが巨乳メガネであると判明した時、
あたしは「性的欲求と恋愛対象」は必ずしも一致しないと自分に言い聞かせて慰めてきた。
そして兄貴にエロゲーを勧めて、兄貴の攻略傾向を知ったとき、それが正しいとわかった。
でも、それはあたしを祝福はしなかった。
兄貴の好きなタイプは、勉強もスポーツもできて、小生意気な可愛さを持ってて、誰もが認めるアイドルで
人には言えない趣味があって、茶髪で、丸顔で、実はお兄ちゃんが大好き、なヒロインじゃなかった。
礼儀正しくて、真面目で、清純で、思いやりがあって、黒髪ロングで、オタ耐性がない、そんなヒロインだった。
まさにあやせ……って最初の頃は思ってたし、だから兄貴にあたしの友達に近寄るな!って言ってきたけど、
実際は色々あって、あやせもヤンデレ属性を開花させたっていうか、あたしも一安心っていうか
そう思ってたのに! なんかむしろそれで気易い関係つくってるとか、兄貴何者!?
アチコチにフラグ立ててさ、アイツはエロゲーの主人公かっての!!




313 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:36:11 ID:j395fskd
「もう……やめましょう」


私はお兄様のパンツを広げ、皆様の前にかざしました。
「私、これの為に折角仲良くなったあやせさんや、桐乃さんと争うことはしたくないのです」
「沙織さん……」
「沙織……」
「こんなもの無くたって、人は生きていけます!! 死ねよやーーーーー!!」
私は大きく振りかぶって、お兄様パンツを窓の外に投げ捨てようとしました。

「「ダメー!!!」」

二人がそんな私を止めに入ります。
「兄パンは……兄パンは力なんだから! 兄パンは、この人生を支えているものなんだ!
 それを、それを、こうも簡単に失っていくのは、それは……それは、醜い事なんだよ!」
く……きりりんさん、そのセリフは……そんなニュータイプのようなセリフを出されては私……私は……
「昔、クンカーって、パンツを嗅ぐ事に関してはスペシャリストがいましたのよ。そういうのって大概個人的には不幸でしたわ」
「人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる!」
「そうです。それがお兄さんの生み出したものなら、私達を救ってみせます!」
ああ、刻が見えますわ……

私達は、自然と、お兄様のパンツを三等分に裂いていました。

なんのことはない、最初からこうすれば良かったのですわ。
こうすれば、三人全員にお兄様パンツが行き渡るのです。
そうして私達はそれぞれのお兄様パンツを鼻にあて、お兄様の匂いを堪能しはじめました。




314 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:37:10 ID:j395fskd
スンスン


「はぁぁぁ……兄貴のパンツちょーキモい。破れてるとかありえなくない?
 どんだけ凶暴なリヴァイアサン隠し持ってるわけ? っていうかもうバハムートだし?
 パンツじゃなくてあたしの処女膜まで破ればいいじゃない! 最低! 変態! …スンスン…
 メールみて駆けつけるとかどんだけシスコンなの! 新幹線っていうレベルじゃない。シスコン線じゃん。
 ここ那須だよ? 那須でアンタの茄子包んでたパンツ妹に嗅がせるってアウトドアな変態も極まりすぎ!
 そ、そんなに兄ナスに跨って欲しいの? がくぽ気取りなの? ハッ…アンタGac●tのつもりなワケ?
 バッカじゃないの! あんなのよりアンタの方が何倍もカッコイイに決まってんじゃん!
 ちょ、調子に乗るんじゃないわよ! あ、あくまで個人的な意見なんだからね! 100人に聞いたら100人が
 G●cktの方がカッコイイっていうんだから。アタシだけなんだから、アンタをカッコイイって思うのは!
 だからせいぜいあたしのこと大事にするのね。き、来てくれてありがと!勘違いさせてゴメン!!」


スンスン


「な、なんですかお兄さん、これ3分の1ですよ? パンツ3分の1しかないのに、
 どうしてこんなに濃厚なんですか? わ、わかってますよ、破廉恥なお兄さんは興奮したんですね。
 女の子三人と一つ屋根の下にいて、変態なお兄さんが興奮しないはずがないですもんね。
 だ、だからですね、いつもより匂いが濃いのは……スンスン……危険です、お兄さんは危険人物です。
 それに狡猾です。本当なら興奮した時点で通報しなければならないのに、私にお兄さんの匂いを覚えさせて
 離れさせないでいますね。私が通報したら、もうお兄さんの匂いは嗅げないわけですから
 私はお兄さんを通報できない。私が通報できないのをいいことに、匂いを撒き散らしているんですね。
 最低です。知ってますよ、こういうのを性奴隷っていうんですよね?ああ……私、完全にお兄さんの性奴隷です!
 お兄さんの匂いがどんどん私にいやらしい命令をしています。
 か、髪ですか……私が大事に大事に伸ばした、この髪にお兄さんは匂いを付けたいんですね?
 そうなんですね? す、好きにすればいいじゃないですか。私はお兄さんに逆らえないんです……
 ああ、お兄さんの変態……変態ぃぃ……もっとぉ……もっとお兄さんの匂い付けてください! もっと強く!!
 なんで分からないんですか! 私はお兄さんの所有物なんですよ! もっと私がお兄さんのものだって
 刻み込んでくれないと困ります! お兄さん! お兄さん! お兄さん!」


スンスン


「京介お兄様ぁ、私、私ついにお兄様のパンツをコレクションすることができましたわ。
 沙織を誉めてくださいまし。ナデナデしてくださいまし……スンスン……
 お兄様のパンツは素晴らしいですわ……争いを鎮めることができるのですもの。
 ああ、このお兄様の匂いは虚無の深淵から生まれたいたわりと友愛なのですね!
 お兄様の匂いを嗅いでいると、宇宙(そら)へと飛んでいる気分です!
 このパンツは宇宙船なのですね、誰だって明日への乗組員!!
 見えましたぁ……ガイアが見えましたぁぁ……
 お兄様ぁ……お兄様と一緒なら宇宙(そら)も飛べるのですねぇ……
 むしろ、これから大気圏突入しても、きっとお兄様と一緒ならへいきですわぁ
 京介お兄様ぁぁ……君はどこへ落ちたい? 私はすでにお兄様に堕ちてしまっていますけどぉぉぉ……
 ダメです! ダメェ……お兄様の虜になってはぁ…私、もうお嬢様でいられなくなるぅ……
 お嬢様じゃないとダメなのにぃ……趣味を続けられないのにぃ……
 それでも、このお兄様のパンツにぃ……私ぃ……よしなにしちゃうっ!!」





315 名前:小ネタ/俺妹クンカム三国伝〜BraveBattleWarriors〜:2010/11/17(水) 08:38:59 ID:j395fskd
なんで俺の服がバスローブに替わってるんだ?
いや、バスローブがあったってことは、多分これを置いていった沙織が持っていったってことだろうが
しかし俺のパンツまで持ってくことはねーだろ。お嬢様ってそういう羞恥心がないのかね?
つーか、年下の女の子にパンツ持って行かれるとか、俺が羞恥心で死ぬわ。
だが、待て。考えるんだ、精一杯俺に都合が良く考えてみるんだ。
沙織は俺のパンツに気づかないで持っていった。
これだね。ズボンとシャツの間に入っていたパンツに沙織が気づかなかった。
沙織以外が持っていったとしても、この路線で行こう。
とすれば俺がすることは一つだね。気づかれない内にパンツを取り返す。

そんなわけで俺はバスローブで別荘の中を探し回ったよ。
なんか二階で物音したから、階段を見上げたよ。
三つの影が奇妙な踊りを踊ってたよ。
スンスンとか唸るような音も鳴ってたよ。
おいおい、黒猫じゃねーんだから魔界からモンスター呼んでんじゃねーよ。おっかねー。
おっかねーが、この上には桐乃やあやせがいるんだ。
化け物だろうと、不審者だろうと、あいつらには指一本触れさせるわけにはいかねえ!
俺は拳握って階段を駆け上ったさ。


「兄貴ィィィ!!」
「お兄さんンン!!」
「お兄様ぁぁぁ!!」


俺のパンツは三人の美少女に裂かれていた。
なんで? おまえらそんなに俺の事嫌い?
これ新しいイジメですか?
「おめぇのパンツねぇから!! 」ってか?
やべぇ、涙が出てきた……

あ、あいつら俺に気づいた。




「「「死ねエエエェェエエェェエエェェ!!!」」」



精神的イジメの次は肉体的イジメかよ、おめーらぁぁぁぁ!!

そげぶ!

俺は宙に浮かんで、階段を転げ落ちる間に思ったね。
ああ、なんかここ一連の記憶が全部吹っ飛びそうな衝撃だって。
まさに階段オチってか。
面白くもなんともねーよチクショウ!



<了>

316 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 08:42:45 ID:+vB9VsM8
>>315
見事なクンカ乙!
京介が自分で洗う、って言って台無しにするかと思ってた(苦笑)

317 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 08:46:18 ID:LfYT+ZnC
クンカーの言語センスすげえな
所々で吹いたわw

318 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 09:15:37 ID:wzCDAxZC
真面目に馬鹿やってるのが某弁当争奪ラノベを彷彿させるな

319 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 09:16:13 ID:1gycWPlY
>>315
GJ!

相変わらず酷いなこいつらwww

320 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 11:08:57 ID:gMP0kjZP
>>315
変態しかいねーwwwww
いいぞもっとやれ

321 名前:青森のアニータ:2010/11/17(水) 11:10:09 ID:cNOEbfqo
>>315
乙でございますわ!

変態を通り越してすがすがしさまで醸し出すとは・・・。

322 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 11:37:23 ID:j6AwvlP6
>>315
これが……シリアスギャグか……ゴクリ
とにかくGJ!!

黒猫と麻奈実に早く出てほしいような、麻奈実には染まってほしくないような……

323 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 12:04:49 ID:WzxUrUOW
>>315
こいつらw
しかし、この戦い最終的な勝者は沙織じゃね?バスローブは沙織の別荘のものなので、全身の匂いが染みついたバスローブをクンカ出来るわけだから

324 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 12:09:07 ID:RF5RpKwU
>>315
京介自らは手を出すことなく三人を性奴隷に堕とすとは…
いったいどんなスメルなのだ…

そして腹筋が破壊された

325 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 12:50:23 ID:kXMuGFO5
>>314
> ここ那須だよ? 那須でアンタの茄子包んでたパンツ妹に嗅がせるってアウトドアな変態も極まりすぎ!

笑い死ぬかと思ったわ

326 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 12:58:58 ID:KWA9gspW
>>315
まさにブレイブでバトルでウォーリアーなクンカー達だ……

327 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 13:42:23 ID:0yUMbOna
>>315
これぞまさしくパンツ三分の計
ってかもう小ネタってレベルじゃねえw

328 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 15:15:05 ID:EnnKWNw+
クンカクンカネタもそろそろ飽きてきたな。
次の新作を待望する。

329 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 15:20:44 ID:KWA9gspW
今度は麻奈実がクンカーに覚醒して来たるべき対話に備えるんじゃないのか

330 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 15:50:53 ID:IiqdYnhz
京介×桐乃の小学生時代の話とか面白そうだけど
まだ出てないネタだよな

この画像に合う感じの話
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1254406.png



331 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 16:03:59 ID:mo5RjetF
多分桐乃は子供の頃は「おにいちゃん、おにいちゃん」って感じで京介の後をついてまわってたんだけど、
京介が地味子と仲良くなってから疎遠になったと妄想。

「おにいちゃんが取られちゃうのはやだよぅ……」とか呟きながら布団にくるまるロリ桐乃とか考えると胸熱。

332 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 16:17:51 ID:jMops22T
ツイッターの発言によると桐乃は田村家と交流あったみたいだし、昔は京介・桐乃・麻奈実の3人で遊んでたんじゃねぇかなぁ
京介がいなかったら案外麻奈実と桐乃が仲良し姉妹みたいなことになってたかもしれん

333 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 16:49:11 ID:pIXnt2AU
>>332
ロック忘れんな・・・

334 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:01:07 ID:gMP0kjZP
麻奈実なんていつも一緒にいるんだから京介の匂い移ってんじゃね?

335 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:04:26 ID:gDDFy0kZ
もしかして昔兄パンくんかした結果気持ち悪いと言われたのではないだろうか。

336 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:18:32 ID:RUFtkFMA
>>315
えくせれんと

337 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:19:08 ID:mo5RjetF
「アニキの…匂いがする。体中に、ついてる……
アニキの…匂いがするッ! お前の体中から、アタシのお兄ちゃんの匂いがするよッ!!」

ですね分かります

338 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:21:41 ID:KWA9gspW
桐乃と麻奈実がお互いをクンカクンカすることで紛争根絶ですね

339 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:22:54 ID:ITQZ5/Nn
>>315
乙www

問題は翌日、京介が寝た布団をどうするか、だ。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:34:58 ID:IiqdYnhz
俺の嫁
ttp://up3.viploader.net/anime/src/vlanime037720.jpg


341 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:38:08 ID:j/rNto3j
>>340
お前本スレにも貼ってるじゃねーか

342 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 17:52:05 ID:gMP0kjZP
麻奈実とのガチバトル中に麻奈実から漂う京介スメルにあてられて襲いかかるきりりんが見たい

343 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 18:58:07 ID:EnnKWNw+
クンカクンカネタもいいが
正統派ネタは無いのかね
※オリキャラを除く

344 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 19:30:12 ID:fjaQ12vo
アニメとメルルが並んでてアナルに見えた俺は末期だ

345 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 19:48:10 ID:42TLMT1j
>>315
バカ過ぎワロタwwwwwあなたは一体何人の腹筋を破滅に追いやれば気が済むんだw

それにしても、こことアニキャラ板の桐乃スレは平和だなぁ。
7巻出てからというもの、桐乃や地味子のネガキャンや黒猫信者の狂ったようなお祭り騒ぎが、そこかしこで繰り広げられてる。
まったりいける場所が残されてるって貴重だわ。あ〜お茶が美味い。

346 名前:育毛剤:2010/11/17(水) 20:04:13 ID:/Khl53Ws
投下します

347 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:05:21 ID:/Khl53Ws
もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら 中編2

一時間は経ったか。
体も瞼も鉛のように重いくせに、俺は眠れずにいた。
時計の一秒一秒を刻む音が耳障なのは、眠れないときの嫌なパターンだった。

「…ねぇ」

ああ、っくそ、明日普通に出勤日なのに。

「ねぇ、おきてるんでしょ?」

だいたい三日連続で泊り込んだら普通次の日休みじゃね?

「ねぇったら…っこの!」

ッゴッ!
突然後頭部を襲った激しい痛みに俺は飛び上がった。
手元に転がる投げ付けられた物を見て驚愕する。

「てめぇ、殺す気か!?」

信じられるか?この女、ジャ●プを人の頭めがけて投げやがった!
リノは悪びれもせず「ふんっ」と鼻を鳴らし、

「あんたがシカトするからでしょ?」

と切り替えしてきた。

「寝てただろうが!」

「嘘!寝息無かった」

「お前さっきまで寝てたんじゃねぇのかよ!」

「だれかさんが興奮して見つめてくるから怖くて寝た振りしてたの」

「誰が興奮だこのマセガキ!」

「見つめてたのは認めるんだ?」

ぐ…痛いところを…。
言葉に詰まると、リノはにんまり笑った。
相変らず、苛立ちを覚える顔だ。

「知るか。明日早いんだ、寝かせろ。」

再びコタツの中に体を埋める俺。クッションを枕代わりに彼女の反対方向を向く。
数秒とおかずリノが話しかけてきた。

「ねぇ、眠れないから面白い話してよ」

…出た。
面倒な女の一番面倒な無茶振り「面白い話してよ」。
彼女ならともかく何故こんな子供相手にそんな気を使わねばならないのか。
無視して寝ようと思うと、背後から再びゴソ、という音がしたので急いで振り向いた。

「…あ」



348 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:06:31 ID:/Khl53Ws
思ったとおり、リノの手にはジャ●プが握られていた。
…危なかった。
怒りをこめて睨みつけると、ばつが悪そうにジャンプを手放し、作り笑いを浮かべた。

「ね、ねぇ、さっきさ妹がどうとか言ってなった?」

「妹?」

「『お前を見てると妹を思い出す〜』的な事言ってたジャン」

聞いてたのか、こいつ。
俺の話なんざまったく聞いてないものだとばかり思っていたからすこし驚いた。

「どんな子だったの?」

うるさいと言って煙に撒こうとするも、リノは執拗に聞いてきた。
この調子だと朝まで粘られそうだったので、仕方なし妹のことを説明した。
物凄い美人で、スタイルが良く、勉強は県下トップで、陸上部のエース…まるで俺が嘘をついてるみたいだ。

「なにそれ、エロゲ?」

「え、エロゲ?」

「…なんでもない続けて」

「続けても何も、中二のころに親父と喧嘩して、それで家を出て行ったきりだ。」

「家出したの?」

「…ああ、多分。よくしんねーけどあいつの大切なもんを親父が捨てたらしい」

ボリボリと頭をかいて、リノとは反対方向に寝返りをした。
リノの続きをせかす声が消えた。が、耳を澄ます気配だけは消えてないように思えた。

「お袋が言うには、いかがわしい物だったんだと」

「なにそれ」

「よくしんねーけど、エロいアニメとかのDVDとか人形とか…チラ見しただけだから良く憶えてねぇ。
でもアレがあいつにとって家を飛び出すほどのお宝だったなんてな、未だに信じらんね」

美人で、優秀で、同年代の誰よりも垢抜けていた妹。
その趣味が同年代の女子からもっとも忌み嫌われる類のものだとは、誰にもいえなかったに違い。
一体何を間違えてあんなものに手を出したのか想像も付かないが、おそらく、桐乃は――――

「あたしさ、」

静寂を破って、リノが口を開いた。

「家で居場所無かったんだよね。」

「虐待でもされてのか?」

言ってから、なんて無神経なんだろうと自分を呪った。
リノは気にしたそぶりも見せずに続けた。

「そんなんじゃないんだけどさ、お父さん厳しい人であんまり自由にさせてくれないっていうかさ」

そりゃ、おまえ、高校生でそんな茶髪にしてりゃ目くじらも立てられるだろ…と突っ込もうとしたが、
話の腰を折りそうなので黙っておいた。

349 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:08:30 ID:/Khl53Ws

「なんか、親の思ったとおり以外のことは全然させてくれないというか、私は人形じゃねー!って思ってさ」

「だから家を出たのか?」

だとすればとんだ自己憐憫だ。明日少年課の窓口に放り込んでやる。
だがリノは首を振った。

「あたしが追い詰められたときにさ、誰も助けてくれなかったんだよね。友達も家族も。お母さんはお父さんの言うことを
聞け、って人だったし、兄貴は幼馴染の彼女に夢中で私になんて興味ないみたいだったし、相談できる友達もいなくてさ、
私って一人ぼっちなのかなって。」

ふふ、と思い出し笑いをするようにリノが笑った。

「したら普通落ち込むじゃん?でもあたし、なんか怒りがふつふつ湧いて来てさ、だったら一人でいきてやらーって」

「それで公園で野宿とか笑えねーぞ。」

「最初のうちは上手く行ってたんだってば。友達の家を泊まり歩きながらバイトして、お金ためて」

「友達頼ってんじゃん」

「だから暫くして住み込みで働かせてくれるお店見つけて、お酒作ってたよ」

「っちょ」

たまらず振り向いてしまった。
仮にも現職の警察官を前に未成年が風営法違反の暴露だと!?

「おまえ、自首してんのか!?」

「別に変な事してたわけじゃないって。そこのママさん凄くいい人だったし。学校も行かせてくれたよ?」

いやすっごくイイ人ってのは未成年雇って酒作らせたりしねぇよ。
っくそ、明日書類に書くことが増えたな…。

「あ、そうだ、働きながら書いてた携帯小説が小説の編集者の目に留まってさ、あたし小説出したんだよね」

「はぁ?小説?」

こんなまとも小説の感想文書けるかもどうか怪しいような奴がか?

「「妹空」ってタイトルなんだけど知らないかなぁ〜。けっこう売れたんだよ?」

あぁ〜…なんか警察学校にいたころ聞いたような…

「同僚が爆笑しながら読んでたな…」

「はぁ!?爆笑?アレの何処を笑えたっての?!」

「しらねーよ、俺が読んだんじゃねぇんだから…、
てかそんな有名な本出してんならお前いまごろどっかの豪邸に住んでんじゃねーのか?」

「…お金なんてもらってないよ。盗作された。」

今日道端で100円落としちゃった、とでもいうかのように、あっけらかんと言った。
公園でのやり取りから、それが嘘でないことだけは分かった。

「で、一昨日お店も借金残してママが逃げちゃった。」

350 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:09:09 ID:/Khl53Ws

…無残というか無様な話である。
もしリノの目じりに雫が溜まっていなければ、これだけのことがありながら強かに態度を崩さないこの少女にうすら怖さすら感じるところだった。
必死に溜め込んだものを押し殺そうとしている。多分こいつは、桐乃と凄く似ている。

「さ、こんどはあんたの番。」

「え?」

「あたしにだけ恥かかせる気?」

「恥って、……わかったよ。何が聞きたいんだ?」

「自分で考えろっての…そうだなぁ」

天井をみて考えるそぶりを見せた後、嬉しそうに振り向いた。

「ねぇ、なんで警察官になったの?あんた全然そんな感じしないんだけど」

「うるせぇ…どういう意味だ。」

「なんか迫力が無いって言うか地味って言うか…」

「本当に意味を言った!?」

しかも迫力は兎も角、地味ってなんだ地味って。
これでも少しは気にして同僚に勧められたメンズFU●GE買って勉強をしてるんだぞ!?

「で、どうして?」

「ッチ、」

少し気恥ずかしいので、またリノに背を向けた。

「妹が家を出て行ってから家の雰囲気が悪くなってな、」

「また妹?」

…わるかったな。

それから10分ほど、身の上話をする羽目になった。
親父がしゃべらなくなったこと、お袋がやせたこと。
家に居ることが耐えられなくなり、東京の警察官採用試験を受け、全寮制の警察大学に入ったこと。
親父が予想外に喜び、卒業後に絶対にあったほうが良い、と言って乾燥機能付きの洗濯機を送ってきたことまでベラベラと吐かされた。
喉がカラカラだ。
リノは半ば無関心そうに「ふーん」と言うだけだった。
こんどこそ寝るつもりで俺は瞼を閉じたのだが、そうは行かなかった。

「ねぇ、最後にさ」

妙に神妙な声で、ぽつりぽつりと、リノが言う。

「ん?」

「聞きたいこと、もう一つだけあるんだけど…」

俺は諦めるように溜息を吐き、続きを促した。
どうせ断っても聞いてくるに決まっているからだ。

「あんたさ、――――妹のこと、嫌いなの?」

351 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:09:29 ID:/Khl53Ws
おわりです
多分次で最後です

352 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:13:33 ID:SLzI18pB

続きが気になりすぎるぜ

353 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:16:27 ID:iGivMiPm
>>315の人GJ
ライフで受ける!とバハムートで死んだ

なんかこの人のssのセリフ回し頭おかしくて面白い上に、くんかタイムのところで笑いながらおっきしちゃう

354 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:22:03 ID:G/LPEKR8
久しぶり書いたSSが思いの外受けたので調子に乗ってもう一本投下
幼少時代というオーダーがあったので即興ででっちあげて見た


「おにいちゃん待って〜」「や〜だよ!悔しかったら追い付いてみろ!」
あたしの横をそれ程歳の離れていない兄妹が駆けていく。その光景に、あいつはもう忘れたであろう、けどあたしには忘れられない記憶が甦った。

小学校に入ってから、兄貴はあまり遊んでくれなくなった。
あたしはいつも玄関で兄貴が帰ってくるのを、お昼寝も我慢して待っていた。
けれど兄貴は帰ってくると、ランドセルを放り出しすぐに飛び出していってしまう。
今考えれば、兄貴は小学校でできた新しい友達と遊ぶのが楽しくて仕方なかったのだろう。同い年の子なら話も合うだろうし、まだ小さいあたしと一緒だとできない遊びもできたんだろう。
けど幼いあたしはそんな事が分かるはずもなく、一緒について行こうとしていた。けれど小学生の足に追いつけるはずもなく、いつも置いていかれていた。

その日も兄貴は、いつもの様にランドセルを置くと外に飛び出していった。あたしは一生懸命に後を追いながら叫んだ。
「待ってよお兄ちゃん!きりのも連れていって〜!」
「桐乃は足遅いからダメ〜!待ち合わせビリの奴が罰ゲーなんだから、桐乃を連れていったら俺が罰ゲーになっちゃうだろ!」
そう言って兄貴はあっという間にいなくなってしまった。
それでもあたしは必死に後を追い掛ける。小さくなった兄貴が角を曲がり姿が見えなくなった。一生懸命走って角を曲がった時には、兄貴の姿はどこにも見あたらなかった。
それでも兄貴を見つけようと走り回っているうちにあたしは………迷子になった。
家に帰ろうにもどっちに行けばいいのか見当もつかない。うろうろとしてる内に、気がつけば夕方になっていた。
歩き疲れたのと心細さで、あたしはその場に座り込んでしまった。
もうこのままお家に帰れないのかな…お父さんお母さん…
「お兄ちゃん……」
「なんだよ」
その声に顔を上げると兄貴がいた。肩で息をしてムスッとした顔で見下ろしていた。そしてボソッと言った。
「帰るぞ」

あたしは兄貴におんぶされて家に帰った。おんぶされてる間、ホッとしたのとうれしかったのとかのがごちゃまぜになって、ずっと泣いてた。
「お前なぁ…そんなに泣いたらただですらブスな顔が余計ブスになるだろ。いい加減泣き止めよ」
「あ〜あお前のせいで電人ザボーガーの再放送見逃しちゃったよ」
家に帰る途中兄貴は前を向いたままブツブツと文句を言っていた。
兄貴は結局一度降りろとか自分の足で歩けと言わず、あたしは背負われたまま帰宅した。


ねぇ兄貴。あたし今じゃモデルやれるくらい可愛くなったし、足も速くなったよ?
後は何すればもっと一緒にいられるのかな…



355 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:33:10 ID:JtsEZuvV
>>315
GJ 相変わらずのクオリティw
TOTOBIGで6億当たったら竹達とはやみんとナバさんにギャラ1億づつ払ってドラマCDにしてえ

356 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:35:24 ID:fjaQ12vo
>>354
すごく好きだわこういうの

357 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:37:15 ID:RF5RpKwU
>>354
きりりん…切ない…

358 名前:354:2010/11/17(水) 20:44:53 ID:G/LPEKR8
書き忘れたけど時間軸としては本編始まる少し前の話のつもり
後蛇足極まりない迷子になった日の両親の会話

「京介ったら桐乃がいなくなったと知ったら、見ていたTVも点けっぱなしで飛び出していったんですよ」
「ほう…あいつも兄貴らしくなってきたな…」


>>290
こんなんでよかったかな?

359 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:45:34 ID:9a8CSSFL
>>347
>>354

良SSいっぱいでうれしいよ

360 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:48:43 ID:YViiqdhi
>>354
何気ないこういう小ネタが心に沁みる…

361 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 20:53:29 ID:HwD3YYiO
>>351

きりりんはもう京介だって気づいてるか
しかし構って構ってなきりりんカワユス
>>354

最後のセリフが切ねぇw
しかしそう考えるときりりんは妹の品質をあらわすBMWのMが圧倒的に少ないのか
お互い意地だったとはいえ、大好きな兄貴と数年間も会話なしとか可哀相だなきりりん

362 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/17(水) 21:31:51 ID:7BZLq7tV
>>315の鬼才に真面目シリアスの良作…だと…
穴があったら入れたい!
半端もの投下します。「クンカの世界へようこそ!(下の上)」
…終わると思ったら終わらなかった。タイトル番号にすればよかったよ!

※注意
・エロ?個人的にさっきまで見てた
・展開?白猫マジ天界の天使

363 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:32:25 ID:7BZLq7tV
分からないことだらけだった。

私のあの布切れに対する奇行。
この茶髪の女が入ってきた空間。
その女が要求した『パンツを嗅げ』という理解もしたくない言動。
「アタシの要求を呑んでチャラ。分かる?」
そして、何より分からないのは…

「!? な、何してるの私の右腕!静まって!」
私の意志に関わらず、汚らわしい暗黒物質に伸びかけている右腕。
もう何もかも分からない。分からないことだらけだった。

364 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:32:53 ID:7BZLq7tV
「きゃははは!こんな場面で邪気眼とかマジ救えないですけど!」
煩いわねビッチ!私だって必死なのよ…!
こんなことする必要はない。そう、そうなのよ。
私の行動を、この女はパンツの管理以上の行動だと言っているけど、
遜色のない異常行動だ。五十歩百歩、人にばれてはいけない事に変わりはない。
だったらこんな要求呑む必要なんて芥ほどもないのよ。
なのに…
「嫌、こんなの…」
私の思考なんて関係ないと言わんばかりに腕は伸びていく。
「な、なんで…」
どうしたっていうの私。これじゃ本当に変態…
もう消えてしまいたい気分だった。
視界の先にいる女の唇がかすかに動いたような気がしたが、
全く私の耳には届いていない。そんな余裕、ありはしなかった。
そして次に見えたのは、釣りあがる女の口の端。
今度は余裕のない私にも聞こえる、やけに明るい声がその唇から飛び出た。
「変態にはさっきのパンツ、物足りなかったでしょ?」
「っ!?」
「だってアンタが持ってたの、本当に新品なんだもん。
こっちはアンタのだーいスキな臭い付きよ。あー気色ワルっ」
私は正面に向けていた顔をふと足元に向ける。
そこには先ほどまで持っていた新品のパンツがあった。いつの間にか落としたのだろう。
結局この女が入ってきたので意識してなかったが、確かにこれは無臭だった。
どんなに近くで嗅いでも同じ。買ったばかりの真新しい匂い。
そんな素直な感想を抱くと同時に、僅かに、でも確かにもう一つの思いが私の中にあった。
混乱の中でうやむやになったが、この女の言葉は、否が応にも私に真実を突きつける。

私は先輩の匂いを感じれなかったことを、残念に感じていたんだわ…

365 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:33:20 ID:7BZLq7tV
「………」
心の中で、私を支えていたものに亀裂が入る音がする。
もう、諦めた方がいいのかもしれない。
勝手に動く右腕に全て任せればいいのかもしれない。
自分の中に確かに存在する欲望に、従っていいのかもしれない。
「………」
相変わらず伸び続ける右手。
その動きを、先ほどまでのように止めようとはもう思わなかった。
あと少しで、この女の持つパンツに触れる。
それで、もう全部終わるのよ…

私の様子が変わったのを感じたのか、彼女はもう勝ったと思ったのだろう。
先ほどまでとは違って囁きかけるように語りかけてくる。
「ほらほらほらぁ、さっさとしなさいよ…早くしないとぉ」
「………」
「あのバカきちゃうよ?」
「バカ……?」
「そ。アンタの愛しのせ・ん・ぱ・い♪」
「………せん…ぱい」
「そうそう、だからさっさと、ね?」
先輩が来る。そうか。これから彼が来るのか。
随分と遅いし、この状況をどうにかするのに必死で考えていなかった。
そう。早くしないと彼が来る。
この部屋に。私とゲームを作るために。
私と同じ時間を過ごしに。私とだけの時間に。
………
……

「駄目…やっぱり出来ないわ」
その言葉を言うと同時に、ようやく、私の右腕は止まった。

366 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:33:45 ID:7BZLq7tV
「はぁ!?な、何今さら言ってんの?
ここで止めてもアンタがどうしよもない変態ってことは変わんないのよ!?」
完全に勝ったと思っていた彼女は驚きを隠せずに言い放つ。
「…仕方ないことよ、好きにしなさい」
そうね。ここで止めても私が手を伸ばしたことは変わらないわ。
事実、この女の持っているものにも惹かれてしまった。
でも…
「私は今日、先輩の恋人としてここに来たの。
あなたの要求を呑んだら、私は彼に顔向けできないわ」
「っ!?」
彼は、私の初めての恋人。
彼にとっての私もそうだろう。ブラコン妹と地味子の二枚の盾があったのだから。
そんな二人が初めてこの部屋で過ごす時間に、余計な後ろめたさを持ち込めない。
私にとって大切な時間を壊したくない。
真っ直ぐに先輩のことを見れないで、
彼をがっかりさせるなんてことは絶対に許されない。
私が胸を張って、彼の恋人でいるために。
私の右手は、もう動かない。
「変態と罵るのなら勝手にすればいいわ。変態の何が悪いのよ」
まだこの場に現れない誰かさんのような台詞を吐き、
私はキッと彼女を見つめた。


367 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:34:08 ID:7BZLq7tV
「…なに開き直ってんの…マジ、キモいし…」
驚いた表情が、しばらくすると苦虫を噛み潰したようなものに変わる。
彼女はドスドスと私の方に近づき、私の足元にあった新品のパンツを拾った。
タンスまで歩いていき棚の中に強引に押し込む。
「…相変わらず、行動に品がない女ね」
「うっさい」
忌々しげに呟きながら、ドアの方へ向かっていく高坂桐乃。
ドアのノブに手をかけそのまま…出て行かなかった。
「今日は」
「っ…」
彼女の声に思わず身構える。どんな罵声だって受けてあげるわ。
でも、私の耳に入ってきた言葉はそんなものではなかった。
「お互い何も見なかった。
んで、アタシとアンタは今日いつもと同じような喧嘩をした。
だからアタシは外に出かける。なんか文句ある?」
「な、何…どういうつもり?せっかく…」
私の弱みを握ったのに。
「ばっかじゃん?アンタドM?」
私の心を読まれたかのような呆れ声が返ってくる。
「アンタが今日のことでビクビクしてたら、
あのキモい生き物がアタシに泣きついてくるし。
…猫は猫らしく素直ににゃんにゃんしてれば?」
すげなく答える彼女の、最後の言葉が切なげだったのは多分気のせいじゃない。
それでも、真っ直ぐに立つ彼女の後姿を見て思わずにはいられなかった。
本当に不愉快だわ。
いつも理解不能な行動、傲慢な言動、不快な態度。
なのに。

…どうしても憎めない。 本当に、不愉快。

368 名前: ◆bhH/AtH.kc :2010/11/17(水) 21:37:09 ID:7BZLq7tV
>>80でまともなの書くと言ったが…スマン、ありゃ嘘だった
くんかシリアス、訳してクンシリ。黒猫の尻くんかくんか
次はホントに終わります

369 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:57:48 ID:9bNcgTYA
今日豊作すぎてヤヴァイ

370 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 21:59:23 ID:KCKztZHt
そういやここって実質俺妹限定?アリス作品ないの?

371 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:05:01 ID:RbNfMw22
アニメから流れてきた人間が多いから実質俺妹スレだぬ
俺妹が一番二次創作し易いしよほど運がない限りアリスSSは読めないんじゃないかと

372 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:16:53 ID:G/LPEKR8
>>369
普段はもっと少ないの?
ガンガン投下はあるしやけに居心地がいいスレだと思ったんだけど


373 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:27:10 ID:0qznSSos
アニメ組が流入したのは最近の話で、初期から俺妹メインの板だったと思う
でも伏見つかさ総合エロパロって認識だと思うからアリスで投下しても構わんはず
少なくとも俺得

374 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:32:03 ID:Apq/rviw
>>351
東京の採用ってことは警視庁配属か
なるほど管轄外の千葉だと聞いて絶望するわけだw

375 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:34:55 ID:/Khl53Ws
>>374
あんさんみたいな細かいところに気付いてくれる人ってステキだと思うの

376 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:43:17 ID:G/LPEKR8
>>374
警大入ったって事はキャリア組じゃないんか?
てっきり全国回って滅多に地元戻ってこれない事を指してるのかと…

377 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:43:31 ID:N7TaKZsg
・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
もうこれ有名無実なの?まぁ間髪いれずに投下すんのもだけど

378 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:48:11 ID:1gycWPlY
SSの内容に絡んだ雑談だから多少は良いんでない?

379 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 22:58:06 ID:/Khl53Ws
うあ、すみません、今調べてみたら警察大学は高卒とってませんでしたorz
まとめwikiのほうで直しときます

380 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:50:30 ID:iUr/90AS
>>368
GJ!
とりあえず黒猫のにゃんにゃんも書いてくれ

381 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:52:56 ID:QK9QOEg/
本スレでちと話題に部長×沙織を出したんだが需要あるか?


あるなら今度書いてみようかと思う。

382 名前:小ネタ/俺がこんなに弟なはずがない:2010/11/17(水) 23:56:31 ID:j395fskd
「あにパン! あにパン以外にありえないでしょ!」
「私はおにパンの方がピッタリだと思うんだけどなぁ……」
「私はにぃパンを推奨したしますわ」


桐乃とあやせと沙織の三人はリビングでなにやら盛り上がっている。
まさかあやせの居る前でオタク談義はしないだろうから
多分ファッションとか、そういう話なんだろう。俺の知らない単語も出てきてるし。
こうしてみると、沙織も桐乃やあやせとそう変わらない、俺からみりゃ年下の女の子なんだなーって思ったり。
なんつーか、こうしてあいつらが楽しそうに喋っているのを見守るだけで、俺満足?
この気持ち、まさしく兄だ!

「……なに厭らしい目でいこっち見てんのよ、変態」

OK、前言撤回。一瞬足りともコイツを庇護下に置いた俺がバカだった。
「お前らが楽しそうで何よりっつー俺の兄心になんてこといいやがるんだ、お前は」
紅茶をテーブルに運び、全員に渡す。
桐乃は砂糖1個、あやせはミルク、沙織は砂糖ミルク共に無しっと。
この気遣いもまさに兄心だね。決して小間使いに堕ちてるわけじゃないからな。
「京介お兄様は兄の純粋種ですものね」
おお、沙織はよく分かってるじゃないか!!
「変態な部分を除けば、お兄さんは理想のお兄さんかも知れませんね。そんなお兄さん、お兄さんじゃないですけど」
喜んで良いのか泣いて良いのかわからんぞ、あやせ……
「あんたがベストオブ兄貴?! 寝言は寝て家っての! ウザッ。よくそんな事言えたわね。
 あんた、エロゲから何にも学ばなかったの? あの妹の為に生き、妹を心から愛し、妹の為に闘う兄貴と、あんたのドコが一緒?」
二次元と三次元を一緒にするんじゃねぇ! つーか、俺がいつベストオブ兄貴を自称したよ!?
そんな賞の受賞無理だかんね?! 俺は世界最速でもなけりゃ、天を突くドリルも持ってねーし、パーフェクトもハーモニーも捨ててないからね?

「たっくよぉ……兄貴なんてやってられねぇよな。ロックが羨ましいぜ。弟で、姉ちゃんがいてな。俺には一生味わえない感覚だ」

「あら? では京介お兄様は今日一日、私たちの弟というのは如何でしょうか?」

……は?
いや、沙織、何言ってるの? 弟がイイなんてのはちょっとした冗談だっての。
「どうせなら私と結婚いたしますか? そうすればお姉様が京介さんにはできますわよ」
「は、はぁ!? ちょ、ちょっと何言っちゃってんの沙織! じょ、冗談でもコイツと結婚とか、アンタが可哀想すぎるって!」
「そ、そうですよ! お兄さんは変態なんですから、お姉さんの身だって危険ですよ!!」
「お前ら非道くね?」
しかし、沙織の提案で、結局俺は今日一日こいつらの妹をすることになったのであった。マル。


383 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:57:13 ID:ZMFQAx4p
あるわけないだろブッ○して山に埋めんぞコラ

384 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:57:33 ID:iGivMiPm
>>381
上でも言われてるけど、確認取ると誘い受けと思われるから投稿するときはどーんとやっちゃえ
とりあえず待機

385 名前:小ネタ/俺がこんなに弟なはずがない:2010/11/17(水) 23:58:27 ID:j395fskd
「……っていっても、どうすりゃいいんだ? 取り敢えずアイツらをお姉ちゃんとでも呼べばいいんだろうが」
と俺の前をあやせが横切っていった。
……へ、いいぜ、やってやろうじゃねえか!
思い出してみれば、俺はこういう状況程燃える男だったじゃねぇか!
相手があやせとなれば、さらに萌えるぜ!

「あやせお姉ちゃん、お出かけの準備できた?」

「なっ…なっ……何を言ってるんですか! 気持ち悪いです、お兄さん!」
「いや、ホラ、俺、弟……」
マジレスされたので、俺はかなり困った。が、あやせも思い出したらしく
「そ、そうでしたね、お兄さんは今弟なんでした」
「あやせお姉ちゃん、お兄さんじゃなくて京介って呼んで?」
調子に乗ってお願いのポーズもしてみる。いいぞ、なんかテンション上がってきた!あやせたんヒャッホゥ!
「きょ、京介…さん……」
「お姉ちゃん、どうしてさん付けなの? 俺達姉弟でしょ?」
「きょ、きょ、きょ、京介!!」
「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ? 風邪引いちゃった?」
コツン、と額を合わせて温度を測ってみる。姉弟ごっこをしているとはいえ、俺の方が背が高いのはどうしようもない。
「ひゃうっ! ふ、不潔です! 触らないでください!!」
「お、俺、あやせお姉ちゃんの心配をしただけなのに…ッ!」
「ぁぅ…ぁぅ……ご、ごめんない。痛かった? お姉さんがナデナデしてあげますね」
おおう、なんということでしょう!
普段なら手錠とか通報とかに成りかねない、あやせタッチが弟ならし放題どころか
あやせから俺に触れてくるとは!? ビバ弟!! もう俺、兄貴に戻らなくてもいい!!

ぽた…ぽた……

「って、あやせ! 血! 血! 鼻血!!」
「は!? ……あ…っ…あ…」
目の焦点が合ってないあやせに、危機感を覚え、俺はもう弟では居られなくなった。
慌ててあやせの背中をさすりながら、ティッシュを探して鼻に詰めてやる。
「…っ……こ、これは……お兄さんが弟で可愛かったから……
 というかお兄さんをナデナデしててたらボーッとしてきて……」
何かブツブツとうわごとを繰り返すあやせは、ハタと俺を見上げて、状況を確認しているようだった。
「よ、よう、大丈夫か?」
「……な、なに触ってるんですか」
「へ?」
と、俺はあやせの背中に回した手に気づき、半歩飛び下がる。
「違っ…これは純粋にお前の事を心配して……」
「死ねエエエェェエエェェエエェェ!!!」



386 名前:小ネタ/俺がこんなに弟なはずがない:2010/11/18(木) 00:01:13 ID:pVrs2TbN
「痛ってぇ……これがアレか? 理不尽な姉に振り回される弟の哀愁ってやつなのか?」
……妹・桐乃に振り回されている兄・俺と大して変わらない構図な気がするのは気のせいか?
「あら京介、どうかしまして?」
「あ、沙織」
「京介、お姉さんを呼び捨てにしたらいけませんよ?」
口を「ω」にする沙織。ははは、コヤツめ、既に姉弟コスプレに入っておるな。
「ああ、実はさ、あやせお姉ちゃんにドつかれてさ」
「あらあら、あやせちゃんは乱暴ですわねぇ。痛いの痛いの飛んでいけー」
「沙織姉ちゃん、ガキじゃないんだから、そんな事されたって痛いまんまだって」
「昔はこれで京介も泣きやんでいましたのに……京介もいつの間にか大人になったのですわね」
「いや、俺今泣いてねーし」
つーか、「昔は」って……いや、設定的には正しいのか?
さすがは沙織というべきか、細部までつくりこんでやがるな。
ふ……そうでなくてはな。これは俺の持論だが、闘いはこうやって、ある程度実力が近くなくては面白くない。ブルアァァ。
「沙織姉ちゃんさ、別に俺は大人じゃねーよ。っていうか、大人になんかなりたくない。
 大人になったら、沙織姉ちゃんの弟じゃ居られなくなるだろ。俺、ずっと姉ちゃんの弟がいい」
お、これは結構いい感じのセリフが出てきたな。俺って意外と芝居のセンスがあんのか?
「私が大人になって、京介が大人になっても、私達はずっと姉弟ですわ」
「ホントか? ……ならさ、やっぱ昔みたいにしてくれよ」
「昔みたいに?」
「痛いの痛いのとんでけーじゃなくてさ、もう一つあったろ? 忘れちまったのか?」
「まさか、私が京介との思い出を忘れるわけがございませんわ」

「じゃあ、その……昔みたいにギュッとしてくれるよな?」

「ええ勿論、昔みたいにギュッと……ええ!?」
おやおや、沙織さん、地がでてるぜ、くっくっく……
「俺、沙織姉ちゃんの胸に抱かれるとさ、すげー安心するんだよな」
「そ、そうでしたの……?」
「姉ちゃん、覚えてないのか……やっぱ、俺を置いて大人になっちまったんだな……」
「京介! お、お姉ちゃんは絶対に京介を置いていったりしません!」
ガバッ!と擬音にするならそんな感じで、沙織は俺に両手を開いて突撃してきた。

ハムッ

キターーーーーーーー
沙織の柔らかい二つのおっぱいに俺は顔を埋める形になった。
おお、これ超ヤベェ!? こんな桃源郷が世界に存在していたとは……
神は人に試練を与えたもうた。それを乗り越えし者にのみ、この祝福を授けたのだ。つまり弟万歳!!
ずるいぜ、弟ってずるいぜ。兄貴が妹の胸に顔を埋めたら変態だが、弟なら姉貴がおっぱいさせてくれるってのかぁ!?
なんか左右から叩かれてるし。おっぱいで俺叩かれてるし。なんつーこった! 叩かれて喜ぶとは俺はMだったのか!
だがそれがいい。これがMだというなら、それは無限大のMだ。つまりおっぱいは宇宙だって事なんだ!

「つーか、もう止め……っ……沙織……苦し……」

オッパイロックされたまま、身体を両手でガッチリ掴まれて、左右に振り回されている俺。
沙織のアトミックシザースは俺を離す気配もなく、月の繭に俺は埋葬されかけていた。
いかん、もう息が……俺の命が……弟の命が吸われていきます!
ああ、光が広がっていく……花火かなぁ? 違うな、花火はもっとばぁーって広がるもんなぁ……






387 名前:小ネタ/俺がこんなに弟なはずがない:2010/11/18(木) 00:03:30 ID:j395fskd
し、死ぬかと思ったぜ……ふー……
だが、まだ俺は弟をやりとげていない! ここまできたんだから、桐乃のヤツもお姉ちゃんって呼んでやるぜ。
あいつ、妹萌えだからな。案外、弟もいけるんじゃねーの?
くっくっく、最初はエロゲーの妹のように従順でお姉ちゃん大好きな弟を演じてやるが
取り入った後はいつもの貴様のように、ワガママで高慢で姉貴を振り回す弟になってやるのだーーー!!

コンコン

「姉貴ーいるー?」
「は? チッ……そうか、弟か。入れば?」
おい、なんかいつもと変わらなくねーか?
つーか俺も「姉貴」はないだろ、「姉貴」は。これじゃあ従順で可愛い弟には遠いだろ!
「よ、よう姉…」
「頭が高い。アンタ、姉貴を見下ろしていいと思ってんの?」
「お前は殿様か!!」
「っていうか何? 姉貴の部屋にやってくるのに手土産の一つもないわけ? 使えない弟ねぇ。お菓子ぐらい持ってきなさいよ」
「まてやコラ! なんつー横暴さだ!」
「はあ? はっ! 大方、沙織やあやせに甘やかされてきて調子乗ってるんでしょうけどね、いい? これはあたしが姉貴だからしてやってんのよ」
はあ?
「甘やかしてばかりで、弟がダメ人間になったら困るじゃん? だからあたしだけは弟をこき使って世の中の厳しさを教えてやってんの」
「な、なるほど……」
「わかったなら、桐乃おねーさんの優しさに感謝しなさい? ホラ、足舐める」
「へいへい、分かりまし……って、アホかーーー!! 騙されねーぞ、俺は! よしんば騙されたとしても、姉貴の足を舐める弟がどこにいる!!」
「余所は余所、ウチはウチでしょ。余所の家がどうか知らないけど、ウチでは弟は姉の足を舐めるの」
「舐めねーよ! そんな家庭だったら、俺家出するね!! 盗んだバイクで走り出すね!!」
ベットに座る桐乃に対し、向かい合うように椅子に座る俺。
「はあぁ……アレか? やっぱ姉貴呼びが悪かったのか」
「何言ってんのよ?」
「だから、姉貴じゃお前萌えないんだろってこと。桐乃お姉ちゃん!とか、桐乃ねえたま!とか、そう呼べば良かったんだろってさ」
「キモっ……」
「お前がいつもエロゲーの妹達に呼ばせてることだよ!!?」
「それなら別に、姉貴呼びの妹もいるし。あたし全然萌えられるしぃ」
そうだった、こいつは妹に関してはもはやプロレベルだったのだ。
「つまりあれか、弟がダメだと」
「そりゃそうじゃん? 妹と弟の間には越えられない壁があるのよ。堅さでいえばガンジョーダXぐらい?」
表宇宙なら最強の堅さだな。裏宇宙ならザルだけど。
「それに、アンタの顔と声で弟とか、鳥肌が立つっての」
冷静に考えてみりゃそれはそうだが、その鳥肌の立つような行為を既に2回もしてきた俺って一体……
くそっ! また後先考えずに突っ込む俺の悪い癖かぁぁ!? なんなんだこの病気! 厨二病か? 疼くのか? 静まれ、お調子者の血!!
「ま、妹抜きにしたって、やっぱ弟には全然萌えない。あやせや沙織にちょっかいだすアンタみてたけど、萌えられなかったし」
見られてたーーー!? もういい、もう殺してくれ……デス・弟……
「変態……」
「ボソっというなー!」



388 名前:小ネタ/俺がこんなに弟なはずがない:2010/11/18(木) 00:05:27 ID:j395fskd
「やっぱさ……兄妹がベストだよね」

「ん……さぁな。俺他に知らねーからわかんね」
コイツのエロゲーやってても、兄妹最っ高!ってなったことはないしな。
「む……ちょっと、あんたこっち来なさいよ」
「あんだよ……」
もう俺は弟じゃなく、いつもの兄として、桐乃の命令を聞いていた。
「……ナデナデ」
「……は?」
桐乃が俺の頭に手を伸ばして、ナデナデをしていた。
ちなみに結構距離があることと、俺の方が座高…背が高いこともあって、桐乃はちょっと大変そうだ。
「お前、何して……うわっぷ!?」
「うっさい! だまれ! シスコン変態バカ兄貴!!」
なんか柔らかいのが当たってるんですが……沙織ほどデカくないが、これはこれで……
「って、うあああぁああぁあ!?!!」
俺は桐乃の胸から慌てて飛び退いた。
「い、い、いきなりなんばするっとねーー!!」
「アンタ千葉人でしょーが!!」
「何考えてんだよ、お前は!!」
「だ、だから、同じことやったんでしょ!」
はあ!?

「お、弟と姉でやれることなら、べ、べつに兄と妹でもできるってこと! わかったでしょ!!
 それに、姉弟でやるより、兄妹でした方が良かったでしょ? そうでしょ!!?」

は、はぁ……?
つ、つまりコイツは、姉弟より兄妹が優れていると証明したくて、今日の俺をトレースしたってことか?
なんつー……筋金入りの妹萌えだ……
「どうなの! 答える!」
「あ? あー…まぁ、そうかもな」
「そう、ってどういうことよ?」

「それは、つまりだな……ああもう! そうだよ、弟としてナデナデされたりギュッとされるより
 兄貴としてナデナデされたりギュッとされた方が良かったよ! ああ良かったね! これで満足か!!」


「へ、へぇー……やっぱアンタも筋金入りのシスコンだよねぇ……キモッ」
ぐっ……また勢いでdでもないこと言っちまった気がするぜ。
腹立つなぁ、ニヤニヤ笑いやがって!!
「ほら、アンタもさっさと準備しなさい!」
「は?」
「なに惚けてんの? 妹に相手してもらえて天国行ってた? 超きもっ!
 これから観光でしょうが。それでアンタは荷物持ち。わかってんの?」
そういやそうだった。
はあ、荷物持ちねぇ……しゃあねぇな、それが俺の立場ってか。
桐乃がこっち見て八重歯を覗かせた。


「さ、はやく行こっ あ に き !」

「……おう」
結局、俺はどこまでいっても兄貴なんだって、まあそれだけ気づいたことでよしとするか。
俺は桐乃の後を追った。
沙織やあやせも俺達を待っているようだ。
今日も一日、兄貴として頑張りますか。




おしまい

389 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:06:44 ID:G/LPEKR8
267の続き考えてみたんだけどルート選択で迷ってる
誘い受けっぽくて申し訳ないんだが桐乃デレイベントとあやせデレイベント
どっちが需要あるかな?
あの後二人が潜んでいるのを知らないまま京介が取る行動によって展開変えよと思ったんだが、どれが最適か自分でも判らなくなってしまった…ちなみ選択肢は
壱…「妹×妹」を始めて未クリアールートを進める
弐…「ラブリーマイエンジェル」をひとしきり眺めた後vol.3の作成に入る
参…パソコンで黒猫とのコスプレ写真データを眺めてニヤつく
四…赤城からの電話で会う事になり着替えるためにクローゼットを開ける
伍…おもむろにアキバで購入したDVDの鑑賞を始める

なんでこんなに選択肢が増えたんだろう………orz

390 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:07:12 ID:kXQRTCjj
( °д ゜)

391 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:12:30 ID:07CzgGBf
>>388
GJ

>>389
全部書いたらいいじゃない
待ってるぜ

392 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:13:19 ID:7nZd8zcO
>>389
全部書けばいいよ

393 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:13:58 ID:tTtb9HMF
>>386
テラカミーユwww

GJ

394 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:20:36 ID:XAknQvsM
>>388
怒涛のガンダム名言連発に吹いたw
しかも繋ぎに違和感がない
そしてなによりおぬしが書くくんかじゃないきりりんも可愛すぎるGJ
>>389
壱で

395 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:23:09 ID:SdNtgoVV
>>386
なんというガンダムwwwwwwwww


>>389
どれもいいけれど、強いて言うなら、弐

396 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:27:36 ID:6WoYeqSG
投下
需要あるかな

397 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:28:10 ID:6WoYeqSG
う、ううん いたた
あれ?、そうだ!
「あやせ、大丈夫?」
「ううん、いたた」
「え?あれ?」
なんであたしがもう1人いるの?
「あれ?わたし?え?」
もう一人のあたしはなんだかおかしなことを言っている
えっと、確かあたしがあやせの家の階段から落ちそうになって、あやせが助けようとして

もしかして、あやせと体がいれかわった?
えええ、ありえないっしょ、入れ代わりとかエロゲじゃないんだから
でも今、あたしはあやせで、あやせはあたしで

しばらく、混乱していたあたしたちだったけど。
とりあえず結論として戻れるまでお互いの振りをしながら生活しようということになった

「じゃ、じゃあわたし、桐乃の家に行くね」
「う、うん。がんばってあやせ。あたしもバレないようにがんばるから」
あたしは一抹の不安を抱えながら、あたしの姿のあやせを見送った

「はぁ、どうしたら戻れるのかな・・・」
わたしは桐乃の家、高坂家に向かって歩きながらポツリとつぶやいた
とりあえず不自然さがでないように、桐乃の話し方を思い出しておこう

「えっと、ただいまでいいんだよね」
高坂家の玄関までたどりつくとなんだかとてもドキドキしてきました

ガチャ、「た、ただいまぁ」
記憶をたよりにあたしは桐乃の部屋に向かいます
お、お兄さんと会ったらどうしよう

部屋に入ったら、直後に部屋の扉がノックされて、わたしは軽くパニックです
「桐乃、ちょっといいか」
「は、はい!」
お兄さんの声が聞こえて、あわてて扉を開けました
「な、なに?」
「ああ、この前渡されたゲームなんだけどな・・・」
げ、ゲーム?桐乃ぉ、わたしゲームのことなんてわからないよぉ
「えっ、えっとそれは・・・」
「お前、どうかしたか?顔色悪いぞ」
「だ、大丈夫だから、心配しないで。少し疲れただけですから」
「ん?お前なんかさっから変だぞ」
「へ、変じゃないし。いつもこんなでしょ」
こ、こんな感じかな?
「いや、まぁ、別にいいけどよ」
お兄さんが部屋に戻り、わたしは、床にすわりこみます。
「はぁ」

うぅ、わたし桐乃の振りなんて無理だよぉ


398 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:35:09 ID:WMQ9i9py
>>395
大事なことを忘れてるぞ。カリ○アンコムのサンプル動画をチェックするという選択肢を!

399 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:36:12 ID:ImJuzuwn
>>397 需要はある!!期待してるよw

400 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:37:13 ID:WMQ9i9py
>>398
>>395ではなく>>389だったorz

401 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:37:20 ID:zuNhfTSa
>>397
続けたまえ

402 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:38:38 ID:7nZd8zcO
>>397
めっちゃ重要あるから頑張って下さい

403 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:39:16 ID:7nZd8zcO
需要だった

404 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 00:45:06 ID:ImJuzuwn
>>389
は全部だなw

405 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 01:09:22 ID:6WoYeqSG
投下します

406 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 01:09:43 ID:6WoYeqSG
ピンポーン
「はい、はーい」
「あれ?あんた今日はどしたの?兄貴なら今いないけど」
「あら、じゃあ待たせてもらうわ」
「そ、じゃああたしの部屋きなよ」
「ええ、お邪魔するわ」

黒いのは今日はあの白いワンピース姿だった、どうせ兄貴とイチャつきにきたんでしょ
「おまたせぇ」
あたしは、お菓子と飲み物を持って部屋に戻る
「さ、えんりょせず食べてよ」
「ええ、いただくわ」

お菓子を口に運ぼうとしたところで声をかける

「ところでさぁ、あんた最近兄貴と上手くいってんの?」
「ええ、上手くいってるわよ」

再びお菓子を口に運ぼうとしたところで声をかける
「で、デートとかどんなとこいってんの?」
「そんなに洒落たことはしてないわ、普通に映画行ったり、ゲームセンターいったり・・・」
「へぇそうなんだ」
ムカツク、ムカツク なんでこんなにイライラするんだろ

再びお菓子を口に運ぼうとしたところで声をかける
「あんた、兄貴のこと本当に好きなの?」
「好きよ、あなたがお兄さんを好きなのに負けないくらいね」

そこまで、聞いてあたしは、我慢の限界だった。
あたしは黒いのにつかみかかると、そのまま二人して倒れこみ、あたしがマウントポジションになる

「なに、その答え・・、喧嘩売ってんの?」
「あなたこそ、いきなりこんなことしてどういうつもりかしら」
「兄貴はあんたには合わない・・・」
「どういうことかしら、先輩はあたしに好意を持ってくれてるわ」
くっ!あたしは唇をかみ締める
「あんたなんかに、兄貴は渡さないから!」
「そう、やっと本音をいったわね」

あたしは、思いっきり頬にビンタをした

直後、黒いのが跳ね起きてあたしは突然のことに体制を崩すと黒いのに思い切り頬を叩かれた

「これでおあいこよ」
「この!」
それから、あたしたちは取っ組み合いの喧嘩をした
「はぁはぁ」 「はぁはぁ」
「まさか、先輩に会いにきたら妹に殴られて喧嘩することになるとは思わなかったわ」
「悪かったね!」

「ねえ、あんたさ。本当に兄貴のこと好きなの」
「ええ、好きよ、愛してるわ」

「そう、わかった」
それだけいうと、あたしは黒いのの口にキスをした。
突然のことになにが起きてるのはわからないようで、簡単に押し倒すことができた

「プハァ」「じゅる」
「あんた、覚悟しなさいよ」
あたしは黒いのにそう言い放った

407 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 01:10:05 ID:6WoYeqSG
以上

408 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 01:30:39 ID:Txu+L7R+
続きかと思ったがキャットファイトも余裕でいけます

409 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:12:47 ID:WMQ9i9py
マスター:高坂京介 サーヴァント:黒猫(クラス天使)
宝具:ハンドソニック、ガードスキル 固有技:ハーモニクス
召喚媒体:肉体的なつながり

VS

マスター:高坂桐乃 サーバント:高坂京介(クラス?)
宝具:脱ぎたてパンツ 固有技:クンカ
召喚媒体:兄妹のつながり+3巻で買ったイヤリング

なんかシュールな戦いになりそうだな

410 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:14:13 ID:6WoYeqSG
>>406のつづき
百合エロ展開

411 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:14:45 ID:6WoYeqSG
「ど、どきなさい!」
黒いのが結構本気で暴れるけど、あたしのほうが鍛えてるから押さえ込むのはそれほど難しくはない
これで間接キスはしたし、次はっと
「暴れんな!あんたに、代わりになってもらうから」
「あ、あなた、いったい何をいってるの?」
「あんたに、兄貴の代わりをしてもらうってこと。覚悟しな」
あたしはニヤリと笑みを浮かべる
黒いのは本気で、ビビッてるみたいで。半泣きになっている。
「なっ!?はなして!離しなさい!」
「だめぇ」
ヤバ、楽しくなってきた
あたしは、もう一度、口にキスをして舌を入れる
「んちゅ、ちゅぱ」 「んんん!!」
あたしはそのまま、腋のところから手を入れて胸を触り始める
「んんん!!!!」
黒いのは必死に逃れようとするけど絶対にはなさい
ちゅぱ「ぷはぁ」
「あ、はぁはぁ。は、離して頂戴」
「だ〜め。あんた乳首かたくなってるよ。感じてるんだ」
「なっ!!」
あたしは、その隙に少し体を下にずらし、ワンピを捲り上げる
ちょ!ちょっとやめて!」
そんな声には耳をかさず、ショーツの上から股間を弄る
「んん!、はぁ、や、やめて」
割れ目のところを執拗に弄り続けていると、あたしの手までビチャビチャになるほど濡れてきた
「あんた、ここすごい濡れてるね。感度良すぎじゃない?兄貴に開発でもされた?」
「な!何を!」
黒いのが動揺している隙に体勢を換えてショーツを一気に下ろす
「なっ! いや!、やめて!」
暴れだしかけたけど、クリをつまんでやると大人しくなった
「ふぁあ、そこはだめぇ」
「すごい感じてるね、どんどん愛液湧き出してきてるよ」
「も、もうやめて。んああ」
「あんた、ここの毛薄いんだ、ほとんど産毛みたいなもんじゃん。ロリコンの兄貴は喜んだんじゃない?」
クリを攻めながら、黒いのをなじる
「そ、そんなとこ。ふぁあ」
「もうイキそうじゃん、イカセてあげる」
あたしは、膣穴に指を突っ込む
「あああ、お願いそこはやめて!、指入れないで!」
あたしは、お構いなしに指を入れて中を弄る、すごい熱くて、うねうね動いて、ギュウギュウ締め付けてくる
中に入れるとこんな感じなんだ。あたしはぼんやりとそんなことを考えながら指を動かしてるとなにか指先に当たる。
「うあ、あぁ、はぁ、痛っ」
これってもしかして
「あんたもしかしてまだ処女なの?兄貴とやってないの?」
「そ、そんなことしているわけないでしょ!」涙を流しながら黒いのは叫ぶ
「へええ、まぁいいや、とりあえずイカせたげる」
そのままあたしはクリと膣穴両方を責めて、黒いのをイカセた。
「はぁはぁはぁ。あなた、なんてことするのよ!」
「気持ちよかったしょ」 「そんなわけ!」
「イッておいてなに言ってんの」
さてと、「兄貴!入っていいよ」 「え!?」
兄貴がそっとドアを開けて入ってくる、少し前に階段上がってきてこの部屋の前に来てるのは気づいてたんだよね
「よ、よお」兄貴は軽く手を上げて挨拶してくる
あたしは立ち上がり、兄貴の横を通って廊下に出る
「あ、兄貴、あたししばらくリビングにいるから部屋連れて行ってやっちゃいなよ」
あたしは、兄貴にそうつげて階段を降りていった

END

412 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:45:31 ID:EahMEaQY
>>398のおかげで、京介はあやせが家にいる事を知ってるという当たり前の事に気付いた
その結果が…ご覧の有様だよ!

※京介がド変態な気がするけど仕様です。京介は変態じゃない!ちょっとシスコン気味のナイスガイだよ!という方はスルー推奨


413 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:47:31 ID:EahMEaQY
二階に上がったはずのあやせが見当たらないのは気になるが、ひとまず俺は自分の部屋に落ち着いた。
コン…。あやせの為に冷蔵庫から持ってきた缶ジュースを置いて椅子に座る。
さて…今日は予定もないしこれからどうするかな…

壱…「妹×妹」を始めて未クリアールートを進める
弐…「ラブリーマイエンジェル」をひとしきり眺めた後vol.3の作成に入る
参…パソコンで黒猫とのコスプレ写真データを眺めてニヤつく
四…赤城からの電話で会う事になり着替えるためにクローゼットを開ける
伍…おもむろにアキバで購入したDVDの鑑賞を始める

なんだ?急に頭に選択肢が浮かんだぞ。
…まぁいい。まず壱と伍はないな。あやせが家に来てるのにこんな事をして見つかった日にゃあ……ゾクゾクするねぇ!
イヤ違うだろ俺!あやせに暴力振るわれる事に悦びを見いだしてるわけ………ない…ハズ…
四…電話は…鳴らないな。大体この時間、あいつは部活に忙しいはずだ。電話なんかするヒマもないハズだ。
よって残るは弐と参なんだが、当の本人が来てるのに切り抜きをわざわざ眺める事もないよな。よってコスプレ写真鑑賞に決定!
…いや待てよ。今桐乃は外出中。そしてあやせと俺だけしかいねぇ!そして手元にカメラがある!チャンスじゃね?これってあやせの生写真ゲットのチャンスじゃね!?
い、いやこここれは、ふ不純な目的じゃない。今後コスプレ写真を撮影するときの参考にすするためであって、やましい事など何一つない!
あやせはプロのモデルだし?プロにお手本見せてもらって写真写りのいいポーズを見せてもらうだけだしぃ?
OK!一分の隙もない完璧な理屈だ!それにうまくすれば、あやせのセセクシーショットとかも撮れちゃったりして!
女豹のポーズで上目づかいのあやせとか…いかん鼻血が出て来た…。
こうしてはおれん。俺はデジカメを掴むと部屋を飛び出しそうとした。
ガラッ
ガチャッ
背後の物音に振り返った俺の目に映ったのは、それぞれ絶対零度の瞳と地獄の業火を灯した二人が跳躍する姿だった……

散々ボコボコにされた後、俺は二人の前で正座させられ罵声(主に桐乃の)を浴びせられた。桐乃は
「ポーズの事ならあたしに聞けばいいじゃない!」と怒っていたので、妹に女豹のポーズを取らせる程変態じゃないと言い返したら蹴りが飛んできた。
おまけに俺のお宝である『ラブリーマイエンジェル』は二冊とも没収され焼却されてしまった。中身を見た桐乃は「信じられない!この変態!」と罵声を浴びせ、あやせは怒りと羞恥のあまりかページを開いたまま顔を青くしたり赤くしたりして無言だった。

それから数日後、手加減という物を知らない二匹の野獣から受けた傷も癒えてきた頃、あやせから一通の封書が届いた。
中には一葉のスナップ写真だけが入っており裏返すと走りがきがしてあった。
『お兄さんへ 女豹のポーズなんてはしたないポーズは絶対しませんから!』
自室でセルフで撮影したとおぼしき写真を見ていると、頬が自然と緩んできた。
写真についての詳細は伏せるが、ただ一つ言える事
やっぱりあやせは俺のラブリーマイエンジェルって事だ!




いつも不憫な京介にも救いを…というオチになっちゃった

414 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 02:56:42 ID:WMQ9i9py
>>413
兄貴なのに弟君みたいにお宝を消し炭にされたのかw

415 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:21:20 ID:7nZd8zcO
女豹のポーズじゃないにしろ
律義に送ってきちゃうあやせたんマジ天使

416 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:32:31 ID:EahMEaQY
>>414
「なんであたしの切り抜きがないのよ!」という怒りの業火に燃やされました

>>415
あやせが羞恥心と戦いながら撮影したいっぱいいっぱいの写真です


417 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:40:07 ID:uz6JvY+/
投下。
途中までシリアスに書いてたのにどうしてこうなったんだぜ……

418 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:40:40 ID:uz6JvY+/
黒猫の告白を受け、付き合うことを決めた日の深夜。
安らかに眠っていた俺の頬に、バチンッ!と痛みが走った。
眠りについていた俺が目覚めるのに十分な痛み。
「っっで……!?」
意識が覚醒し始め、腰に感じる重みと、熱。
違和感がある。体温以上の熱が、俺の芯にまとわりつくような感覚。
ともあれ、こんなマネをしでかす奴は後何年いきてもコイツしかいないだろう……。
「てて……今度はなんのつもりだ……おまえ……っ」
ぼんやりと瞼を持ち上げながら……侵入者を確認するよう問いかける。
「う……うる、さい!……静かにしろ……っ!!」
寝込みを襲撃した挙句、頬打ちで起こしたあげく大した台詞だったが……、
視界に移った桐乃は、……耐え難い怒りを宿しているような、真っ赤に染まった顔にぼろぼろと涙を添えて、俺を睨みつけている。
だが、体に感じる違和感が俺を襲い…それに気づいた瞬間一瞬でその表情の事さえ忘れてしまい、俺は声をあげた。
「おま……っ!なんで、ハダカ……っつーか…っ!!」
ありえない事だった。
忌々しい妹の身体に……、俺のモノが、ずっぷりと咥えこまれていた。
接合部には桐乃の純潔の証であろう血が、電気の消えた部屋だってのにいやにはっきりと見えた。
「うるさいって言ってるでしょ……っ!!」
お前のほうが声でけーよ、と一瞬思うものの、桐乃がゆらりと腰を浮かす。
その僅かな粘膜の摩擦の生み出す快感に、意識が一瞬奪われる。
「っ、うお……」
人生で初めて味わう感覚に、思わず声が漏れてしまう。
桐乃はそれを聞いてか、にや、と口角を上げて……、ずちゅずちゅと叩きつけるように腰を振り出した。
「ぐっ……、あ、っくっ……うぅ……!」
恐らく桐乃は純潔の痛みを堪えながら無理矢理腰を振っているのだろう。
涙と、苦悶にまみれながら、俺を睨み行為の熱を上げていく。
「っく……なんだってんだ、っ、この……!」
俺は無理矢理桐乃の腰を掴み、激しさを増すその動きを止めようと力をこめた。
腕を伸ばした際に、上半身が持ち上がり、桐乃の中を突き上げる格好となって、桐乃が高い声を上げて動きを止める。
「う、ぁ……ぁっ!」
ごり、という感覚に妹の深い部分に俺のモノが入り込むのが強烈に意識させられた。
「どういうつもりだおまえ……、さすがにシャレになってないぞ……」
身体の芯を貫かれ、さすがの桐乃も力が入らなくなったのか、へたり込むように身体を傾けてくる。
「あ……あんたには、カンケーない……」

419 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:41:28 ID:uz6JvY+/
関係ないわけがない。
俺はこいつがいままでしでかした色んなことに対して、理不尽さや怒りを感じながらも付き合ってきてやったが……
それら全部をひっくるめて足した以上の怒りを、俺は妹に抱いていた。
俺はこいつの事が大嫌いだし、馬鹿な事やろうが構いはしない……
ただ俺はどうしようもないシスコンだから、その馬鹿な真似で困ってやがったら助けてやってもいい。そう思えるようになってたんだ。
けれど今回は、違う。
「俺は、黒猫と付き合う事にしたって今日、おまえに言ったな?」
桐乃は一瞬、聞きたくないというように表情を青ざめさせた後、顔を真っ赤にして怒りの視線を浴びせてきた。
本当にワガママな奴だ。これだけの事をしておきながら、兄の説教なんざ聞きたくはないのだろう。
「そ、それが、なに……」
コイツは多分……悔しかったんだろう。
黒猫に恋人ができて関係が進み、女として追い抜かれるのが。
今どきの中学生らしい、誰々ちゃんはもうヤったとかっていう、くだらない背伸び。
「こんなことしたって、何にもならねーよ……」
俺の怒りの元は、多分これだ。
必死こいて守ってきた妹が、くだらねー理由で処女を失う。
兄として許せるわけがないじゃねーか。
桐乃は俺以上に、ぐちゃぐちゃな感情が暴走するように高ぶっているのか、俺の胸をどんと叩き、叫んだ。
「そんなの……そんなの!……わかってる……っ!!こんなの、もう遅いって……っっ!!」
感情のぶつけ先がわからないのか、桐乃は再び腰を激しく動かしだした。
うっ、うっ、と……桐乃の泣き声と、二人の繋がった部分の水音が部屋にいやに大きく響く。
「でも……っ!しょうがないじゃん……!!……あたし、だって……」
「なん……っ」
何がしょうがないのかわからなかったが……
桐乃の激情にうろたえる俺を、感情と行為で荒い吐息を漏らしながら桐乃は身体を前に倒してきた。
まるで抱きつくような姿勢になって一言。
「お願い……だからぁ……っ、今だけ……」
嗚咽を交えながら漏らす桐乃の言葉は、途切れ途切れになりながらも耳に入ってきた。
人生相談が終わった後、こいつには何個も『お願い』をされてきたが……
でも、これまでのどんな『お願い』より、切なものなのだと……伝わってきた。

――――今だけでも……やさしく、してよ。


420 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:42:09 ID:uz6JvY+/
で――
体力を一気に使いすぎたのか、弱弱しくなった桐乃は俺と身体の位置を入れ替えた。
その間も、俺たちの身体は繋がったまま。
心はすれ違ったままだがな……なんて中二病っぽい言葉が頭に浮かんできたのは、恋人の影響だろうか。
黒猫には悪いが……こうなった以上、俺とこいつでこの秘密を抱えていくしかない。
「あんた……今、クソ猫のこと、考えてたでしょ」
桐乃の冷めた目が突き刺さる。てかなんでわかんの?エスパーなの?
弁明しても仕方がないので、ここは素直に謝るとする。
「……すまん」
「女の子と一緒にいる時、他の女の子の事考えたり話題にしちゃダメだっての……常識でしょ?」
「……くっ」
悔しいが言うとおりかもしれない。今後は気をつけよう。
「あーやだやだ。これだから童貞は……」
「おまえも処女だろーが!」
いや、実際お互いもう、そうではなくなってしまったのだが、思わず突っ込み返してしまった。
ぶつくさ言う桐乃を見て、なんとなくいつもの調子が戻ってきた気がして、俺は少し安堵した。
「いいからさ……その……、して欲しい……」
「あ、ああ……」
しおらしく、見上げてくる桐乃。
こいつがして欲しいことをして欲しいとはっきり言うのは相当珍しい気がする。
が……こいつの言うとおり、俺は童貞なのだ。どうしたらいいのか一瞬あせってしまう。
とはいえそれも一瞬の事だった。
俺と、桐乃の間には築き上げてきたものがある……そう、エロゲーだ。
俺はそれに倣って、できるだけ桐乃に優しく行為を進める事にした。
「桐乃……」
そっと低く、囁くように名前を呼ぶ。
そうしながらゆっくりと……キスをするよう身体を傾けていく。
「……」
身体を通して、びく、っと桐乃が身を固くするのが伝わった。
顔を近づけると、暗い部屋でも桐乃の体がはっきりと見えた。
改めて見るとこいつの身体は凄いもんである。
モデルやってるだけあって……各所のバランスの良さや、肌のキメがカリ●アンに出てた女優とは比べ物にならないのだ。
思わず触れたくなってしまい……中学生とは思えない美しい形の胸に手を重ねてしまう。
「んっ……」
身構えるような表情だった桐乃の身体から、ふっと力が抜ける。代わりに一瞬冷たい視線を感じたような気がした。
初めてじっくりと触れる胸の柔らかさは……妹のものとはいえ、感動を覚えるほどだった。
「おまえって……すげー綺麗だな……」
「っぅ……は……」
きゅん、と桐乃の中のモノが締め付けられる。胸が感じるのだろうか?
そのまま手で胸の形を歪めながら……俺は自然と腰を動かし始めていた。

421 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:42:47 ID:uz6JvY+/
「く……んぁ……は、ぁぁ……」
や、やべえ……
何がやばいって、膣の感覚ももちろんだが……あの桐乃が、俺の動きひとつひとつに敏感に声を漏らす事だ。
「す、すげえ……」
「う、ぁ…っ、あ、き、気持ち……いい……?」
「あ、ああ……」
思わず素直にうなずいてしまう。正直、余裕がなかった。
「あ、は……っ……あたし、たち……相性いいのかもね……あたしももうあんま、痛くなくて、さ……」
エロゲーヒロインも処女のとき痛がるが、現実の女性はそのは比ではないという話をネットで見たことがある。
だってのに桐乃は、それこそエロゲーみたいに甘い声を、俺が腰を動かすだけであげていた。
次第に俺たちの行為は熱を増し、複雑な感情と、桐乃の膣をぐちゃぐちゃにかき混ぜていった。
「っっ……はぁ、っっ……桐乃ぉ……っ!」
「ひ、ぃぁ……ちょ……奥、奥ばっかり……、あ、あぁぁっ!!」
こいつの性格みたいに強烈な締め付けが、何度も俺を襲う。
ひくひくと小刻みに痙攣を始め、イキそうになってるのだろう。
意識が半分飛んでいるのか、とろけた瞳でだらしなく口を開きっぱなしにして喘ぐの妹を見ていると、俺もぞわぞわとした快感がこみ上げてくる。
「んんんぅぅぅっ……あ、う、……」
そのとろけた瞳と、視線が交わる。どこか困ったような顔で、何か言い足そうにしている。
「……ま、前みたいに、京介って呼んでも、構わないぞ」
俺は照れくさくて、桐乃の意識を朧にしようと、奥の敏感な所をぐりぐり攻め立てながら言う。
「あ、あ、あ、っっ……きょ、京介……京介……っ!!」
途端、首に腕が回され、脚も腰の後ろで固く結ばれる。
敏感な所を刺激され続けてなお、欲求が高まったのか、桐乃はいやらしく腰を揺すり、動きを重ねてくる。
「や、やべえ……っ、桐乃、いきそうだ……」
訴えるものの、腰をがっちりと脚で押さえつけられ、引く事ができず……かといって快感に抗えず、腰を動かしながら叫ぶ。
「〜〜〜っっ……あ、たしも……いっちゃう……京介……、おいでって言って……昔みたいにぃ……っ!」
昔みたいに、という言葉になぜか胸が締め付けられる。いつの事か、思い出す事はできないのに……。
「あ、ああ……桐乃……くうっ、おいで……!」
「京介ぇ……いっちゃう、いっちゃう……っ、あ、あ、ひぁぁぁぁ……っ!!」
囁いた途端、桐乃の全身がぎゅう、と強張り……締め付けがいっそう強まる。
「くっっ…、ぁ……」
どくん、と鼓動のような俺の痙攣が、桐乃の中で爆発する。
魂さえ吸い取られるような快感が、痙攣のたびに桐乃に注がれていく。
桐乃に腰を押さえられているのもあるが……あまりの快感に抜くという意思さえ奪われてしまっていた。
「あ、あ、あ……中……んっっ、ぁ……」
桐乃は注がれるたびにきゅんきゅんと締め付け、俺のものを全力で絞りだそうとしてくる。
出されるたび、はぁ……とため息を漏らしながら、呆然とそれを受け入れている。
全て注ぎ終えると……とんでもない脱力感が襲いかかってくる。
ぐったりと無様に桐乃に覆いかぶさると、そのまま一気に睡魔が襲ってくる。
「は……ん…………」
桐乃の声も抱擁も、穏やかなものに変わっていた。
包まれるような温かさに……俺はそのまま意識を埋没させた。
「……ありがとね、兄貴……」
やわらかいものが唇に触れた。ような気がした。

422 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:43:35 ID:uz6JvY+/
脳みそを蜂蜜に着けているような、甘ったるい倦怠感。
安らかに眠っていた俺の頬に、バチンッ!と痛みが走った。
「い、いい加減におきろっての!」
意識が急速に戻される。
「う、ぁ……なんだ……」
「ハァ?なんだじゃない。あんた何女の子放り出して朝まで寝こけてるわけ?ホントサイテー」
なんだ。なんで俺は朝から妹に罵倒されてるんだ?
そっと身を起こす。首に巻かれていた腕が解け、身を起こした拍子にぐちゅり、と不快な音が耳に触る。
「なん……だと……」
思い出した。
そしてえらい事になっていた。カーテン越しに空が白んで朝になっているのがわかる。
そして……
「妹に中出ししたあげく挿入したままで朝まで眠る最低鬼畜兄ね」
身体の下にいたままの桐乃がいつもの調子を取り戻したのかこっちを睨んで静かに言う。
てか何?お前俺が寝てる間ずっと下にいたの?重いんじゃないの?身体横にずらせばいいんじゃないの?
「チッ……ホント最悪……抜いたらこぼれてシーツえらい事になりそうだからじっとしてたのに……、バカがおきた拍子に抜けちゃうし」
妹様のおっしゃるとおり、とろぉ……、と、桐乃の膣から精液がたれ落ちていっている。俺のシーツが精液でヤバイ。
精液を零しながらひく、と震える桐乃の膣と、むずがゆそうな表情の桐乃のせいで、トランクスの前開きから顔を出したままのリヴァイアサンも目覚めそうだった。
「ほら、さっさとどいて。お父さんたちおきる前にシーツしまってシャワー浴びないと……」
「あ、ああ……確かにそりゃやべえな……」
汚れたシーツを見下ろす。親父に見つかったら俺は色んな意味で死ぬだろう事が想像にかたくない。
どうにかバレずにうまく洗っちまうか、こっそり隠して処分しないといけなさそうだ……言われるとおりベッドから立ち上がる。
「し、し、シーツは……血がついてて洗ってもすぐ落ちなさそうだし……チッ……滅茶苦茶嫌……嫌だけど……、あたしの部屋の隠しスペースに、し、しまっておくから、あんた先にシャワー浴びてきて」
「先に身体洗ったほうがいいの、オマエじゃねーの?俺は、汚れてる部分そんなにないし……」
しいて言えばトランクスの、桐乃と繋がっていた部分の根元が汚れているくらいだ。
「あたしはたまに朝シャワー浴びてるけど、あんたずぼらだからそんなことした事ないでしょ?……それに、あたしは色々準備があるし……」
桐乃の準備ってのはよくわからねーが、確かに親父達が起きる前に俺がシャワーを済ませたほうがよさそうだった。
というか、なんであんな事があったばっかりなのにこいつはこんなに冷静なの?シミュレートでもしてたのかって感じだ。
「まぁ……確かに言うとおりだな。じゃあ、悪いが先にいただくぜ」
「そ、そうだ……あんたのパンツにも、あたしの血ついてるかもしんないじゃん……?一緒にしまっておいたほうがいい、かも」
「何オマエ……っ、妹にパンツ隠してもらう為に、俺にここでパンツ脱いでシャワー浴びに行けって?」
「し、しかたないじゃん……あたしだってキモい兄貴のパンツ、部屋にしまうのなんて嫌だっての……」
ぐう……っ、しかし可能な限り痕跡は隠さなくちゃならん。洗濯をするであろううちの母親は変なところで目ざといのだ。
「ほ、ほら……。さっさといってきてよね。シャワー浴びるヒマなくて変態兄のせ、精液……中に入ったまま学校いくとかどんなエロゲって感じだし……」
ふいっと顔を背けて桐乃が言う。おかげで表情は読み取れないが、こっちをみていたら間違いなく例の侮蔑と嫌悪の混じったまなざしだろう。
俺はそれに背を向ける形で、親父達を起こさないようできるだけそっとシャワーを浴びる事にした。

その後、結局シーツの処理に手間取ったのか、桐乃はシャワーを浴びる事ができず学校へ行ったようだった。
きっとコレクションが汚れないようにシーツを隠すのが大変だったんだろうな。

これで俺と桐乃の関係が変わったかというと、多分そんなことはなかった。
黒猫との事で……なんやかんやと激動は続いたが、あんな事があったわりに桐乃はいつもどおりだった。
黒猫といい、桐乃といい、お前らなんでキスとかセックスとかして平気でいられるの?
俺はしばらくの間、桐乃との距離の測り方がわからずそわそわとした日々を送っていたが、それもいつしかなくなった。
俺が久しぶりに……妹の"コレクション"を見せられる機会が来るまでは。



423 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 03:58:29 ID:EahMEaQY
乙〜
エロと長く書ける人がうらやましい…


424 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 04:38:39 ID:6WoYeqSG
>>397の続き
こんなので需要あるでしょうか
投下します

425 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 04:39:44 ID:6WoYeqSG
わたしは着替えた後、お兄さんから「夕飯だぞ」と声がかかるまで
うまくできるかずっと悩んでいました。桐乃は大丈夫かな?

夕飯のときも桐乃のお父さんとお母さんに話しかけられましたが
幸いわたしでも答えられる範囲の質問だったので助かりました、話し方もできる限り桐乃に似せた
ので怪しまれてはいないみたいです。
ただ、お兄さんだけは、わたしのほうを訝しげに見ていたので内心冷や汗ものでした。

その後お風呂からあがったわたしは、桐乃に電話してみることにしました。
「もしもし桐乃?」
「あやせ?あはは、ちょっと驚いた。自分の声が聞こえてくるって変な感じだよね」
「それはわたしもだよ」
「それでそっちはどう?」
「あたしは何とかやれてる。今のところバレそうにはなってない。あやせは大丈夫?」
「桐乃のお父さんたちには大丈夫そうだけど。お兄さんがどうも変に思ってるみたいで」
「兄貴が?あいつ変なところで鋭いとか うざ!」
「ゲームのこととか、わたしわからなくて、それでどうも怪しまれてるみたいなの」
「あっちゃー。そういえばそれがあったか。あやせ明日あたしがいろいろ教えるからなんとかがんばって」
「そんなこといわれても」
コンコン
「あ、桐乃なんかノックされてる切るね」
「あ、あやせっ」

わたしはあわてて、ケータイを片付けるとドアを開ける
「よう」
「なっなに?」
「ちょっと聞きたいことがあってな。入るぞ」
「な、なに。聞きたいことって」
「お前やっぱり、おかしいな。」
「な、なにが。いつもと同じじゃん」
お兄さんは、ふぅと息を吐くとおもむろにケータイを取り出し電話を始める
「おっあやせちょっといいか」
「なっ、なんであんたがあやせの番号しってんの!?」
「はぁ、そういうことか。これなんてエロゲだよ。桐乃」
「え!?」「え!?」 わたしと電話の向こうの桐乃は同時に驚いていました
「ということは、ここにいる桐乃はあやせなんだな?」
「う、うん」 「なるほどわかった。それじゃあ、事情は今からお前の姿したあやせに聞くから」
「お前は明日、こっちに来い。じゃあな」

「さて、大体の事情は想像つくけど、あやせ。どういうことだこれは」
もう、誤魔化すのはむりだと観念したわたしはお兄さんに事情を説明しました。
「なるほどな、まさにゲームかアニメの世界の話みたいだな」
「わたしたちも、仕方ないから家族を心配させないようにお互いの振りをしていたんですけど」
「お兄さんはだまされてくれないんですね。」
悔しいけどお兄さんが桐乃のことをいつも見てるからってことかな
「なんか桐乃の姿でそういう口調で話されるとむずがゆいな」
「まぁ、とにかく知ってしまったからには、俺もできる限りは親バレして大事にならないように手助けするよ」
「お兄さん。ありがとうございます」
「あ、でも。桐乃がわたしの姿してるからって襲い掛かったりしたら。ぶち殺しますからね!」
「じゃあお前にならいいのか?俺はシスコンだからな襲い掛かるかも知れないぞ」
「せっセクハラですよ!。つうほうしますよ!」
「はは、よかった。桐乃の姿してても、あやせなんだなってわかったよ」

「それじゃ俺は部屋に戻るわ。なにかあったら遠慮なく頼ってくれ」
それだけ言うとお兄さんは部屋に戻っていきました。なんですかカッコつけちゃって。
でも、まだ本当に戻れるのか不安だけど。お兄さんのおかげで、気持ちがずいぶん楽になったな。
うぅ明日、学校で上手くやれるかなぁ。不安に思っていてもやるしかないし、仕方ないんだけど。

もしこのまま一生戻れなかったらどうしよう、早く戻れるといいけど
そんな不安を抱えながら、わたしは眠りにつきました。

426 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 04:40:21 ID:6WoYeqSG
とりあえず以上です
寝ます

427 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 08:58:16 ID:nYTDa/BV
起きます

428 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 08:58:35 ID:7nZd8zcO
超需要あるから番がってね〜

429 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 08:59:06 ID:7nZd8zcO
ばんがってになっちゃった
がんばってね〜

430 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 09:41:24 ID:mPSD3c8a
>>422
エロス!
思いがけず兄貴に綺麗って言われてきゅんとなる桐乃が可愛いw
あとシーツとバンツでさっそくクンカしたのか桐乃w
しかも精液溜めたまま登校とかマジでエロゲーすぎるwww

431 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 10:00:22 ID:lLf5+l6v
エロくて良かったけど京介鈍すぎぃ〜
あーでも終わり方がギャグだったから救われた

432 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 11:18:53 ID:DYAvOxZx
まとめて乙!

最近投下が多くて…
一日一回覗かないとダメだなこりゃ

433 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 11:20:27 ID:2GpsdgG3
>>426
とりあえずぽつぽつとの書きながらは控えた方が良い

434 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:17:00 ID:pVrs2TbN
>>389
>>413
あやせが麻奈美に連絡して京介を外に呼び出してもらう、
で普通に解決すると思っていた。

435 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:22:12 ID:Xn4xAIfI
>>425
面白いぞw


436 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:29:17 ID:WMQ9i9py
>>425
体が入れ替わった状態であやせとやっちゃえば二人の需要を満たせるんじゃないのか?
そして体が入れ替わった状態でやったのは無効だということで、仕切り直しで二人と

437 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:31:36 ID:SdNtgoVV
>>436
むしろあれだな。
そのシチュはありだが、
入れ替わる前の状態であやせと京介が初体験→桐乃とあやせが入れ替わる
→京介、「よし、Hするぞ」桐乃「えっえっ?」→精神的処女喪失
これも面白いかもしれん

438 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:46:13 ID:fg9wQKr8
精神的には処女なのに身体は開発済みなので感じちゃう!というのはエロいな

439 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 14:56:20 ID:EahMEaQY
>>434
<<着信音>>
「どうした麻奈美」
「もしもしきょうちゃん?あのね…ちょっと部屋から出られるかな?」
「は?なんで?」
「それはもちろんあやせちゃんや桐乃ちゃんが困ってるか……」
「なんで桐乃とあやせの名前が出てくるんだ?」
「と、とにかく今すぐ部屋から離れてほしいの!絶対押し入れやクローゼットの中を覗かないですぐに出て〜」
「………」


440 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 15:09:11 ID:JfP5Zf0N
襲い来る尿意

441 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 15:10:53 ID:pVrs2TbN
>>439
だめだこいつ……使えねえにも程がある

442 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 15:24:17 ID:VNToN5PL
だがそれがいい!(ニカッ

443 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 15:55:24 ID:681x0jR/
俺の大嫌いな地味子を的確に捉えてるな
地味子SI★NE

444 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 16:02:33 ID:JHgBdkIL
>>443
貴様、桐乃だな!

445 名前:青森のアニータ:2010/11/18(木) 16:07:57 ID:NT0nXHTv
>>439
むしろそこまでいくと狙っているのでは!
裏で月並みに「計画通り!」って言っていそうでござるがw



446 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 17:01:56 ID:WMQ9i9py
黒猫との本番中
桐乃→クローゼットの中
あやせ→窓の外
沙織→ベッドの下
加奈子→等身大メルルの抱き枕の中
地味子→放置プレイ

447 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 17:08:47 ID:kXQRTCjj
むしろ麻奈実の言葉で明らかに桐乃の存在に気づきながら京介は何も言わずの言う通りにする
ふたりの夫婦っぷりに嫉妬してクローゼットから飛び出す桐乃……とか

448 名前:青森のアニータ:2010/11/18(木) 18:04:09 ID:NT0nXHTv
>>447
いやいや!こういうのはどうでござろうか?

麻奈実の電話で桐乃の存在に気づいた京介は何も言わずに出て行こうとするも
やはり納得がいかずにクローゼットを明けて真相を問いただす。

「兄貴が好きだから兄貴の匂い…、嗅ぎたかったの!悪い!」
そこで桐乃は自分がクンカーである事と京介への正直な思いを正直に伝える……

きゃ〜!(゚ω゚〓)♥
これは良いですぞ〜!!

449 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 18:16:23 ID:EahMEaQY
>>448
告白を聞いた京介
「実は俺も…」とポケットから使用済みナプキンを出す
しかし桐乃とあやせにドン引きされた上に止めの一言
「それあたしのじゃない…お母さんのだよ…」



450 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 18:35:03 ID:ygiVADJg
>>446
むしろこうだろ

黒猫との本番中
桐乃→押入れ
あやせ→クローゼットの中
沙織→ベッドの下
加奈子→天井裏
両親→窓の外
赤城兄妹→ドアの外で「お兄ちゃん! 今こそNTRの時!」と兄の背を押す妹
地味子→ベルフェゴール

451 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 18:36:20 ID:SdNtgoVV
>>450
あやせ→ベッドの中

452 名前:青森のアニータ:2010/11/18(木) 18:36:58 ID:NT0nXHTv
>>449

ワラタwww
掛け合い感謝!

(*ノ∀`)アチャー
確かにナプキンはNGでござるな……京介殿乙

453 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 18:50:34 ID:EahMEaQY
>>452
こちらこそw
俺のつたないSSを肴にスレが盛り上がるなら書き手としてこんな喜ばしい事はない

しかし京介の部屋がどんどん忍者屋敷の様になっているな…
何人潜んでるんだよ…
>>451
ジェイソンみたいにベッドの下から鉈で串刺しにするあやせの姿を幻視した

454 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 19:10:18 ID:WMQ9i9py
>>453
「いくぞ、黒猫。観客の貯蔵は十分か?」

なんかしっくりこねえな。誰か上手い台詞でまとめて

455 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 19:12:18 ID:72Ntz3tu
史上最強のクンカー麻奈美!


ふと興味本位できょーちゃんのパンツを嗅いでみた。
くんかくんか。
濃いきょーちゃんの匂い。小三の夏。以来、私はきょーちゃんパンツをコレクトしてきた。


って感じのにあやせたんをくっつけてみて欲しいwww


456 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 19:26:44 ID:ygiVADJg
>>446
こんな感じのパターンも思い付いた。

黒猫との本番中
桐乃→近所の産婦人科に入院中
あやせ→隣町の産婦人科に入院中
沙織→地元の産婦人科に入院中
加奈子→ブリジットに襲われている
地味子→自宅出産に挑戦中

457 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 20:57:41 ID:IcDVENwa
>>456
どんだけ種馬なんだよ!

んじゃ、追加ね
瀬菜→妊娠を知った浩平がぶちキレ中
フェイト→出産費用が捻出出来なくて、実家へ
リア→「リア、最近太ったかな?」


458 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:05:27 ID:asWmlzOu
>>457
さらに追加してどうすんだよ!

というか費用相手持ちかよ

459 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:07:01 ID:XAknQvsM
佳乃→大介との第3子が出来たと思っているが、実は・・・

460 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:10:52 ID:kKNEwUbS
>>458
リアに突っ込もうぜ
京介マジ鬼畜

461 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:24:40 ID:dKHon4Q6
なんで雑談スレ見たいになってんの

462 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:29:17 ID:TX4H6CTM
諦めな
アニメになった作品のスレはどこもこうなるもんだ

463 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 21:49:03 ID:4/lK3hAd
>>462
アニメ化ケテーイと同時に本スレがアニヲタに乗っ取られ
まったりしてたここまでもがアニメ放映で湧いた厨に乗っ取られるのか


464 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:03:04 ID:fg9wQKr8
じゃあSS投下する
・京介×桐乃
・微エロ


465 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:03:59 ID:fg9wQKr8
 暑い。ひたすらに暑い。空を仰ぎ見る。雲一つない快晴が、今日ばかりは恨めしい。
 夏休みも残り1週間あまりとなった、午後の駅前である。腕時計に目をやると、針は2時半を示していた。
「おせぇな、あの野郎」
 待ち合わせの時間に10分遅れた俺だが、そこからさらに20分待っている。何が哀しくてこのクソ暑い中、野郎を待って20分も突っ立ってなきゃならんのか。俺は我慢弱く落ち着きのない男なのだ。だんだんバカらしくなってきて、ああもう帰ってやろうかなどと思い始めた頃、
「よっ、お待たせ」
 爽やかなのか軽薄なのか判断しかねる声がした。俺の待ち合わせ相手……赤城である。
「なにがお待たせ、だ。殴ってやろうか」
「そう怒るなよ、高坂。いやぁ、ちょっと瀬菜ちゃんと話し込んじゃってよ、家出るのが遅れちまったんだわ。待たせて悪かったな」
 額から汗がつー、と流れるのを感じた。
「話し込んだって……何をだよ」
「ん? これからおまえんちに遊び行くこととか」
 最悪のパターンだった。こ、これだから嫌だったんだ……! 瀬菜が締まりのない顔でよだれ垂らしながらうへへへへと妄想に浸っている姿が容易に想像できる。休み明けに学校で顔を合わせるのが今から憂鬱になった。
 まあ、ここで瀬菜のことを気にしていても仕方ない。面倒事はさっさと済ませて、全て忘れてしまおう……それが一番だ。
「じゃ、行くか」
「おう」
 模試の判定がどうとか志望校がこうとか、曲りなりにも受験生らしくはある会話をかわしながら、俺達は駅から離れ歩いていく。
「なあ……あのさ、高坂」
「あん?」
「おまえのこと……今日から、“京介”って、呼ぶから」
「……突然どうした」
「だって、その方が……マブダチっぽいじゃん?」
 赤城は照れくさそうにしていたが正直言って気色悪いことこの上ない。だいたいマブダチってなんだよマブダチって。家に呼んだくらいで勘違いしてんじゃねぇよ。
「断固辞退する」
「なんだよ、照れてんのか高坂ぁ」
「ちげーよ! 殴っぞ!?」
 こんな俺達の様子は瀬菜から見たら初々しい恋人同士……って違うよ! ふざけんなちくしょう! ま、まさかとは思うが瀬菜のやつ、赤城の後を尾けてきたりしてないだろうな……。
 くそ……いったいなんでこんな思いしてまでコイツをウチまで連れてかなきゃなんねーんだよ……。
「よっしゃ、早いとこおまえんちまで案内してくれよー、京介」
「うおらァッ!」
「げふっ!?」
 とりあえず赤城を黙らせて……数日前の、桐乃とのやりとりを思い出す。
 わかるだろ? 俺が面倒事に巻き込まれる時、そこには決まって妹の影がチラついているのさ。


466 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:05:47 ID:fg9wQKr8

 麻奈実との図書館での勉強を終えて、帰宅した時のことだった。
「ねぇ、あんた友達いないの?」
「帰ってきて早々いきなりひでぇ言い草だなァてめえは!?」
 扉開けてリビング入った瞬間にこれだよ! ただいまって挨拶する暇もなくツッコミをせねばならない俺の心労をてめぇら理解してください。お願いだから。
 まあ……こういうのに、ある種の心地良さみたいなのを感じるのも事実ではあるけどな。い、言っとくけどマゾじゃないんだからね!
 桐乃の彼氏疑惑騒動も落ち着いて、ようやくいつもの日々が戻ってきたって感じなわけで、日常というものをこよなく愛す俺が、それを喜ばないわけがあるまい。そう、それだけだっての。
 桐乃は定位置のソファの上で両脚を抱えて体育座りしていた。どうでもいいが、脚線美を惜し気もなく晒すそのショートパンツ……太ももの付け根あたりに薄い桃色の何某かがチラチラと見えてるんですけど桐乃さん。
 いやどうでもいいんだけどね。
「俺にもなぁ、友達ぐらいいるっての。おまえだって知ってんだろうが。黒猫とか沙織とか……麻奈実とか」
「だからぁ……いっつもあたしらとつるんだり地味子とベタベタしてるじゃん、あんた。男友達っていないわけ?」
 麻奈実の名前を出したらいつもみたく不機嫌になるかと思ったが、特にそんなこともなく。なるほど、そういうことね。
「そりゃいるよ。おまえが知らないだけで、けっこう遊びに行ってたりするって」
「でも、うちに連れてきたりはしないじゃん」
 なんかやけに喰いついてきやがるなぁ。そもそもこいつ、なんで急に俺の友達のことなんて気にしてるんだ? まあここで質問に質問を返す形になってしまうと話がこじれそうな予感もあったので、素直に答えてやることにする。
「あのな、俺の部屋にダチ連れてきていったい何をやるんだよ」
 そりゃ女は集まってぺちゃくちゃ話してるだけでも楽しいのかもしれんが、男はそうではないのだ。まあゲームとかがあるなら別だろうが、生憎と俺の部屋にあるのは妹から押しつけられたエロゲーだけなのだった。
 と、俺は至極普通に答えただけだったのだが、何やら桐乃の様子がおかしい。目を見開いたかと思ったら、次の瞬間にはカァッと頬を紅潮させ、ぷいっと視線をそらした。
 まるで愛を告白された女の子が恥ずかしくてするような仕草である。可愛くはあるのだが、明らかに変だった。
「な……ナニって……」
「……? どうかしたのか、おまえ。熱でもあんのか?」
「な、なんでもないっ」
 まあうちの妹が変なのは今に始まったことではない。そして桐乃が変なことを言い出すと、決まって面倒事に巻き込まれるのだ。俺は諦観の境地で桐乃の言葉を待つことにした。
「……ね、ねぇ」
「なんだよ」
「……今度、あんたの友達……うちに連れてきなさいよ」


467 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:07:03 ID:fg9wQKr8

 とまあ、そんなわけである。ご理解いただけただろうか。
 気乗りしないというのが本音だった。
 これまで何度も言っているが、我が家の妹様は見てくれだけならそりゃもう可愛いのだ。あやせとさえ出逢っていなければ、この俺も桐乃マジ天使!みたいにアホなことを言い出していたかもしれない。ふん、そういうのは赤城のキャラだっつーの。
「へっへっへぇ。まさか高坂の家にお呼ばれされるなんてなぁ」
 そしてその赤城は、機嫌よさげに俺の横を歩いているのだった。赤城が俺の家に来るのは初めてなので、駅で待ち合わせて案内しているというわけだ。断じてデートの待ち合わせなどではなかったんだよ、アレは。
 友達を家に連れてこい、と命じられて俺が選んだのは、結局こいつ1人だったわけだ。複数連れてくるなんてのは最初から選択肢にない。繰り返すが、俺の妹は見てくれだけはマジ天使なのだ。後は言わなくてもわかるな?
 その点、病的シスコンである赤城ならそんなに心配する必要もないだろう。まあ仮に何かあったとしても、こいつだったら何の気兼ねもなく殴れるからね。
「なぁ高坂よ、今日っておまえの妹は家にいるわけ?」
 早速話を振ってきやがったよこいつ! 人様の妹に興味持ってんじゃねぇよこのシスコン野郎!? チッ、人選ミスったか……? とりあえず後で瀬菜に言いつけてやる。
「まあ、いると思うが……」
 そもそも桐乃が連れてこいって言ったんだから、その本人が家にいないわけがない。もちろんそのことは赤城には話してないがな。
 だってそんなの話したら絶対調子乗るじゃんこいつ。へっモテる男は辛いぜ、とか勘違いしちゃうに決まってるじゃんこいつ。俺だって無益な殺生はしたくないのだ。
「けっこう楽しみにしてんだよね、俺。おまえんちの妹ってかなりの美人らしいじゃん?」
「俺の妹に色目使いやがったらブッ殺すぞてめえ。それとも今死ぬか? ん?」
「……め、目がマジだぞ。落ち着け高坂」
 は? 落ち着いてるよ? 落ち着いてますよ? 俺はさァ、落ち着いてマジでブッ殺す気満々なンだよ、赤城くゥゥゥゥゥン!?
「安心しろ、家族への手紙は俺が書いてやる」
「書くなよ! っていうか何の手紙だよ!?」
「心配しなくてもおまえの死体はちゃんと山に埋めるから俺は捕まったりしねぇよ。なに、妹の親友がその道のプロでな」
「怖ぇーよ!? なんなの!? おまえの妹、ヤーさんの友達でもいんの!?」
 なんかいつもと役回りが逆な気がしないでもないが、気にしちゃいけない。
 ……ああ、そうだよ。わりぃかよ。御鏡の一件以来、俺のシスコンぶりは病的なまでに進行してるんだよちくしょうめ……!
 なんつーか……妹に俺以外の男が近付くってことに、過剰に反応しちまうっていうか。この間もあやせに電話で学校の男共の様子とか聞いてキモがられたし。あのニセ彼氏騒動が、俺が自分で思っている以上に堪えたってことなんだろうな……。
 そして、赤城は赤城で、顔は確かに爽やか系のイケメンなんだよね。中身はバカな上にシスコンの変態で、残念なイケメンを地でいくある意味稀有なキャラではあるのだが。いや待て、残念なイケメンって点では御鏡も同じだったな……。
 それにほら、例の、桐乃の恋愛対象になるっていう……3歳以上年上って条件にも当てはまるし。そりゃまあ俺が桐乃の3つ上なんだから、俺のダチも同じなのが普通――ま、まさか桐乃の奴……俺のダチから彼氏候補を見繕おうと……!?
「赤城、やっぱり殺していいか」
「なんでだよ!? 嫌に決まってんだろが!?」
 い、いやぁ……まさか、な……?


468 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:08:23 ID:fg9wQKr8

 そんなこんなで赤城と不快なやりとりをしているうちに、我が家に到着した。
「ほーう、ここがお前の家か」
「言っとくが俺の親父は警察官だ。妹のぱんつを盗みに入ろうとした日にはてめぇ、親父と一緒になってブッ殺してやっかんな」
「盗みの下見に来たんじゃねぇよ!? てか親父さん警察官なら殺しちゃマズいだろ!」
「いや、親父なら間違いなく殺すよ」
「なぁ、なんで俺は友達の家に呼ばれてこんな殺す殺すって脅されなきゃなんねーんだ……?」
 知るか。
「チッ……ちょっとここで待ってろ」
「だから、どうしてそんな不機嫌なんだよ……」
 赤城は無視して少し離れてから、桐乃に電話をかける。丁度ケータイを操作していたのか、ワンコールで出た。
『な、なに? どうしたの?』
「今、ダチ連れてきて家の前にいるんだけどよ」
『そ、それなら早く入んなさいよ』
「いや、それがな。今回連れてきたのが、夏コミの時におまえが仲良くなった子……瀬菜の兄貴なんだよ」
『えっ……』
 桐乃はやけに驚いた様子だった。やっぱりあらかじめ言っておいたほうがよかったか? 同じオタクである瀬菜はともかく、その兄である赤城について、桐乃の「世間体」をどう扱うべきなのか、確認しようと思ったんだが。
『……せなちーのお兄さんってことは……浩平、さん?』
 …………。
 ……浩平さん……だと……!?
 ま、待て……! な、な、なんだその親密そうな呼び方は……!? それ以前になぜ桐乃が奴の名前を知っている。俺ですら「赤城」で定着しすぎて下の名前忘れてたぐらいなのに!
 ま、まあ、名前ぐらいは瀬菜から聞いたのかもしれん。いやでも、浩平、さん……?
 下の名前じゃないと瀬菜と紛らわしいからだよな! な!
『……や、やっぱり……せなちーの言ってた通り……』
 桐乃が何やらもごもご言っていたが、俺はそれどころではなく妹の可愛らしい声もまったく耳に入ってこなかった。ダメだ……ありえんとは思っても、考えが悪い方向にしか行かん……! 無理やりにでも話を戻すしかねぇ!
「お、おまえの趣味のことは、話してもいいのか?」
 やっべ声どもった。どんだけ動揺してんだよ俺。
『ふぇっ!? え、え? あ、あー、その……い、一応、黙っておいて』
 おまえも動揺しすぎだろ桐乃! いったい何が起こった!?
「お、おう……わかった……」
 電話を切る。
 振り返ってみると、赤城の野郎はご近所さんの塀に寄りかかるように突っ立ちながら、暇そうにケータイを弄っていたが、俺が電話を終えたことに気付いたのか、馴れ馴れしくこちらに走り寄ってくる。
「よう、電話終わったか? いい加減家に上げてくれよ、暑くってさー」
「殴っていいか?」
「なんで!?」


469 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:10:15 ID:fg9wQKr8

 いよいよ本気で赤城を家に上げるのが嫌になってきた。
 とにかくこいつと桐乃を会わせたくない。かと言って桐乃に頼まれて連れてきた手前、ここで追い返すわけにもいかない。さっさと俺の部屋に通して、その後は一歩たりとも部屋から出さないようにするしかないだろう。
 だというのに。
「ただい……まッ!?」
「ん……おかえり」
 扉を開けて俺は驚愕した。玄関で桐乃が待ち構えていやがったからだ。
 しかも、いつものような部屋着ではない。薄いピンクの、フリフリした……ワンピースか、これは?
 活発なイメージのファッションでキメていることが多い桐乃だが、これはどちらかというと大人しい感じで、なんだろう、おしとやかな雰囲気である。かと思えばスカート丈がやたら短く、眩しい生足がなんとも挑発的だったりする。つまり抜群に可愛い。
 あれ? 俺の妹って天使だったの? いやマジで背中に翼を幻視するレベル。妹じゃなかったら押し倒しちゃう自信があるね!
 それでおまえ、なんでそんな……まるでデートにでも行くみたいな格好してるの?
「おい高坂ぁ、そこに突っ立ってられちゃ入れねェじゃんかよぉ」
 後ろのバカの声に、意識を現実に引き戻された。
 だ……ダメだ! ダメだダメだダメだ! こんな可愛い桐乃を俺以外の男に見せられるか! 惚れられでもしたらどうする!? ていうか惚れないほうがおかしいよ! だって桐乃可愛いんだもん! 超可愛いんだもん!
「ほら、あんた、邪魔になってるってば」
 しかし俺というバリケードは皮肉にも桐乃自身によって撤去されてしまった。いや軽く手を引かれただけなんですけどね。そんで引っ張った勢いのまま、桐乃は両腕で俺の腕をぎゅっと抱きしめた。
 なんか柔らかいものが当たってるんですけど桐乃さん。あ、すげーいい匂いする。香水でもつけてんのか? それになんか……軽く化粧もしてるような……マジでこれからどこに出かける気なんだ妹よ。
「おっと。じゃ、お邪魔しま〜……うおっ!?」
 あ、ああ! 桐乃と赤城の接触を許してしまった……! 赤城の野郎、目ぇ見開いて桐乃をガン見してやがる……! おいてめえどこ見てやがる!? 足か!? 生足か!? ペロペロしたいとでも思ってやがるのか!? こ、この……変態! 変態! 変態!
「えっと……いらっしゃい。妹の桐乃です。兄がいつもお世話になってます」
 桐乃は俺にぴったりとくっついたまま、よそ行きの態度でぺこりと頭を下げた。
「あ、あー……いやー、こちらこそ。赤城浩平っす。よろしくっす。お邪魔しまっす」
 赤城は赤城で、やけに卑屈にぺこぺこしていやがる。見ようによっては好きな女の子の家に初めてお邪魔してド緊張しているクソ野郎の図に見えないこともなく、俺のイライラがマッハ。殴っていい? 殴っていいよね? てかもうさっさとあやせに連絡とったほうがよくね?
「ちょっと、兄貴?」
「ハッ」
 桐乃の声で再び現実に戻ってくる。気付けば桐乃はすでに俺から離れていた。
「お茶とお菓子はあたしが持ってくから、部屋に上げてあげたら?」
「な……なん……だと……?」
 思わず口に出しちまったよ! だ、だって……なんだよ、この態度は……!? こいつが猫被ってるのに今さら驚く気はないが、これはもう“よそ行き”を通り越してんぞ……?
「ほら、早く」
「お、おう」
 桐乃に促されて、俺は赤城を伴ってしょうがなく階段を上っていく。赤城はなにやらチラチラと振り返って桐乃を気にしているようだが……蹴り落としてやろうかこの野郎。今やると赤城が転げ落ちていった先で桐乃とぶつかってフラグが立ちかねないから自重するけどね。
 さり気なく振り返って、桐乃の様子を窺ってみると……桐乃は、熱のこもった視線を……赤城の背中に、向けているように見えた。


470 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:11:21 ID:fg9wQKr8

「やっべ! やっべぇな、おまえの妹! 予想よりずっと美人じゃねぇか!?」
 俺の部屋に入った途端、赤城が興奮気味に捲し立てた。うっせぇぞこの野郎。
「あ? なに、山に埋まりたいの赤城くん?」
「……なぁ。おまえ、妹と喧嘩してるんじゃなかったの?」
 おい待て、なんだその同志を見るような眼は。俺は確かにシスコンかもしれんが、お前ほどの変態にまで落ちぶれた気はないんだが。
「後で瀬菜に、『おまえの兄貴が俺の妹をげへげへとイヤらしく舐め回すようにして視姦していた』と伝えておいてやろう」
「おい待て捏造してんじゃねぇよ!?」
「うっせぇよこの変態! 人の妹の太ももガン見しやがって! ブッ殺すぞ!?」
「ガン見なんてしてねぇよ! チラッと見ただけだっつの!」
「見たんじゃねぇか!」
 この野郎そろそろマジで殴ってやろうかなどと思い始めた頃合い、とんとん、と控えめにノックの音が響いた。
「あの……お茶とお菓子、持ってきたけど……」
 桐乃だ。もうちょっとかかるかと思ったが、随分と早い。あらかじめ準備でもしていたのだろうか……そんだけ俺がダチを連れてくるのを待ちわびていたと? む、ムカムカする。ムカムカする!
 とりあえず、桐乃を外で立たせたままにするわけにもいかなかったので扉を開ける。桐乃はお盆の上に3人分の湯呑みと茶菓子を乗せて、小脇に座布団を抱えていた。
 めちゃくちゃ居座る気じゃないっすか桐乃さん! そんなに赤城が気になるの!? 普段俺のことは全然気にしてくれないのに! ジェラシィィィィィイイイイイィィィイイイイィイイイイイイイイイイイイイ!!
「そこに突っ立ってられると入れないんだけど」
「お、おう、すまん」
 ヘタレ! 俺のヘタレ! 今のはお盆だけもらって桐乃は追い返すべきだったよねチクショウ!
 まんまと俺の部屋に侵入した桐乃は、「どうぞ」と、うやうやしく言いながら赤城の前に湯呑みを置いて、自らはその対面に座布団を敷いて女の子座りで陣取った。
 俺としてはもちろん赤城と桐乃の間に入ってやりたかったね! 赤城が桐乃を見るのも、桐乃が赤城を見るのも我慢ならん!
 しかしもちろんそんなことが出来るわけもなく、ちょうど俺達3人で三角形になるような位置に胡座をかいて腰を下ろす。
 桐乃と赤城は互いに相手をチラチラと見ながら意識している様子だった。ふざけんなオラァ! な、なんなの? なんなのこのイジメ? お兄ちゃん泣くよ? 泣いちゃうよ?
「あの……」
 桐乃が口を開いた。相手は俺……ではなく赤城である。妹の超かわゆい声が赤城の耳に入っているのだと思うと我慢できない……! あ、あ、頭がフットーしそうだよぉっ!(←怒りで)
「おう、なんだい桐乃ちゃん」
 き、桐乃ちゃん!? 桐乃ちゃんって言ったおまえ!? て、てめぇ赤城、き、気安く桐乃の名前を呼びやがって……! 桐乃の前だから抑えてるけどなぁ……後でブッ殺してやっかんなこの野郎……ッ!
「えっと……その、浩平さんは」
 桐乃もさぁ、浩平さんとか言うのやめろよ! いやマジでやめて! キモい、キモいから!
 だ、ダメだ……こんな風にいちいちツッコミを入れていたら俺の身が持たんし話も進まん……無に、心を無にするんだ。そしてもっとピンポイントにツッコめ、高坂京介……!
「浩平さんは、兄とは仲が良いんですか?」
「おっ? 良いよー、超仲良いよー。マブダチってやつ? なー高坂!」
「触んじゃねぇよてめぇ!」
 赤城が馴れ馴れしく俺の肩に腕をまわしてきやがったので、当然振り払ったね。もう今日の俺と赤城は敵だから。とことん敵だから。気安く触ってくんじゃねぇよ。
「な……なっ……!?」
 そして桐乃はなんか知らんが驚いてた。なにか驚くようなことがあったか、今?
「……っ……!」
 桐乃はさっきと同じ、やたら熱のこもっているような視線を赤城に向けた後……どういうわけか、俺の真横に寄ってきた。寄ってきたというよりこれはもう寄り添うって感じだ。ぴっとりくっついて、一分の隙間もない。桐乃の手が、俺の服をぎゅっと握っている。
「桐乃……?」
「…………」
 桐乃は答えない。な、なんなんだ……? ま、まさか赤城に直接見られるのが恥ずかしくて俺の陰に隠れるとか、そういうのか? ぐっ……俺は壁とか電柱とか、そういう扱いってことかよ……!
「なんだ、やっぱり仲良いんじゃねぇかよ高坂。妬けるねぇ、ひゅーひゅー」
 何を勘違いしたのか赤城が下手な口笛吹いて囃し立ててくる。心底うぜぇ。
「や、や、妬く……って……!? や、やっぱり……!」
 桐乃は桐乃でぶつぶつとよくわからんことを言っている。
 なんなんだ、いったい……。


471 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:12:33 ID:fg9wQKr8

 赤城は1時間もしたところで帰ることになった。そもそも今さらこいつと改まって話すようなことなんてねーもん。外に遊びに出てるならまだしも……それになんでか妹が同席してたからさ、ほら、男同士の話ってのはできないじゃん?
 しかし長い1時間であった。この1時間で俺がどれほど消耗したのか察していただきたい。
 いや、実を言うとな? 赤城のほうはそんなに桐乃を気にしてる風でもなかったんだよ。まあ、たまに太ももとか胸とかにエロい視線飛ばしてたのは見逃さなかったけどな! 今度会った時にブッ殺すから覚悟しとけこの野郎。
 とにかく、気にしてないっていうか気にしてなさすぎっていうか……あの野郎、うっかりこの間アキバのアダルトデパートに一緒に行ったって話をぽろりと口にしちゃうところだっからな。
 寸でのところで殴って阻止したけど。女の子の前でなんつー話をしようとしてやがるんだアホめ。
 問題は桐乃のほうだ。桐乃が隠し事にとことん向かないタイプだというのはこの1年で俺も知ってはいたが、それにしてもあからさまに赤城を意識していた、ように思う。
 俺と赤城が何かしら言葉をかわすたびにびくって反応するし、時たまなんでもないようなところで顔を赤くしたり……正直言って意味がわからん。
 ちょっとは妹のことがわかるようになったんじゃないかという自負もあったのだが、実際は全然そんなことなかったんだな、と軽く凹んだ。
 何より気になるのは、桐乃が時折赤城に向けていた、あの視線だ。強い熱のこもった……まるで、恋する乙女が好きな男に向けているかのような。
 桐乃は今まさに、その視線を赤城に向けていた。赤城の帰りを見送りに外まで出てきて……相変わらず俺にぴったりくっつきながら、桐乃は小さくなっていく赤城の背中を、ほとんど睨みつけるぐらいの勢いで見続けていた。
 桐乃……おまえ、まさか本気で赤城のことを……?
「ねぇ」
「な、なんだ」
「……あたしの部屋に、来て」


472 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:14:46 ID:fg9wQKr8

 桐乃の部屋に入るのも、すっかり慣れてしまった。いつものように、桐乃はベッドに腰掛け、俺は座布団の上に正座で座っている。
 いったい何を言われ……いや、訊かれるのだろう。赤城の趣味とか、誕生日とか、そういうことか?
 桐乃は……ひでぇ妹だ。だって、おまえ……ついこの間、あんなことがあったばかりじゃねぇか。俺、言ったよな? 俺は、妹が心配なんだって。心配で心配でしょうがないんだって。妹を、他の男に取られるのが嫌で嫌でたまらないんだって。
 俺の気持ちを知ってて、そういうことを、さ……ひでぇじゃなぇか。ひでぇよ。この妹様は、本当に――
「あんた……その、えっと……ホモ、なの?」
 俺が思ってたよりよっぽど酷かったよ!?
「な、なっ……ちょ、おま、いきなり何言い出してんの!? 意味わかんねーんだけど!?」
「し、しらばっくれんな! あんた、浩平さんと付き合……突き合ってんでしょ!?」
 おいなぜ今言い直した!? 字が違うよね! それ多分字が違ってるよねぇ!?
 って、ちょっと待て。じゃあ何か? 桐乃が赤城の野郎をやたら気にしていたのは……お、俺の交際相手だと、思い込んでいたからだってのか……!? な、なんだよそりゃ。なんだよそりゃあ!
 俺がヤキモキしてたのはなんだったんだよ! 純粋な兄心を弄びやがって……!
 ふ、ふざけんなよ……!? 俺の妹がこんなに腐女子なわけがない! 元凶は……元凶はどこのどいつだ!? 訊くまでもなく思いっきり心当たりあるけどな!
「おい、桐乃……俺と赤城が付き……だなんて妄言、どっから出てきやがった」
「そ、それはっ……せなちーが……」
 やっぱりか! やっぱりか瀬菜ぁぁぁぁぁぁぁ! なに人様の可愛い妹に腐った思考を植え付けてくれやがってんだあのアマは……!? た、ただじゃ済まさねぇぞ……!
 決めた! もう決めた! 瀬菜とのHシーンは凌辱ルートで決まり! 決定! はい決定! 覚えてやがれよチクショウ……ッ!
「……で、ど、どうなの? ホモなの?」
「ちげぇよ! んなわけねぇだろうが!?」
「で、でも……なんか、すごく仲良さそうだったし……肩とか組んで……」
「俺は嫌がってたじゃん!」
「ツンデレなのかな、って……さ、誘い受けってやつ?」
 な、なんなの? この妹はいったいなんなの? 俺をホモに仕立て上げたいの? 冗談じゃねぇよ!?
「桐乃ぉ!」
「ひゃっ!?」
 俺は立ちあがって桐乃の両肩を掴んだ。赤城はどうだか知らんが、俺は妹にホモだなんて誤解されたくねぇんだよ! こうなったらなりふり構ってる場合じゃねぇ!
 毎度恒例になりつつあるが、俺は勢い任せに胸の内を吐き出していく。
「桐乃、俺はな! 麻奈実のやつ最近胸でかくなったよなぁとかそんなことには目ざとく気付くし、黒猫に先輩って呼ばれるのはなんかくすぐったい感じで嬉しいし、
沙織の素顔には宇宙の神秘を感じるぐらい見惚れちまったし、瀬菜はおっぱいでけぇし、あやせには会うたびセクハラしてるし、俺はそういう変態なんだよ!
だから! 断じて俺はホモなんかじゃねぇ! わかったかあああぁぁぁぁぁっ!!」


473 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:15:47 ID:fg9wQKr8
「…………」
 桐乃は目を真ん丸くして、口をあんぐり開けたまま呆然としている。
 ……なんかだいぶアレなことを口走ってしまった気がするが……ホモだと思われるよりかは変態と罵られたほうが幾分かマシなはずである。うん。
 しばらくそうしていると、桐乃がわなわなと肩を震わせ始めた。俺を見上げて(いつの間にか涙目になってる)、上目遣いでキッと睨みつけてくる。
「あ……あたしは!?」
「……は?」
「あたしが入ってない!」
 いきなり何を言い出してんだこいつは……?
「…………証明、して」
「な、なに?」
「口だったら、何とでも言えるもん。あんたがホモじゃないっていうなら……証明してみなさいよ」
「ど、どうやって?」
「〜〜ッ! だ、だから! あ、あ、あ、あたしに、その……えっちいことして、ホモじゃないって証明しろって言ってんの!」
 こいつ無茶苦茶言い出しやがった!? そ、そんなの……!
「で、出来るわけねぇだろうが!? おまっ、自分が何言ってるかわかってんのか!?」
「出来ないんだ? あたしみたいな超かわゆい女の子に手を出せないとか、や、やっぱりホモなんじゃん! そんなに男の身体のほうがいいんだ!?」
「ちげぇよ! こ、このバカ……ッ!」
 あまりにもあんまりな物言いに、俺はつい頭に血が上っちまって……両肩を掴んだままだった桐乃を――
「きゃっ……」
 ベッドの上に、押し倒してしまっていた。
 ふと思い出すのは、一年前の夏のことだ。確かあれは、俺があやせと初めて会った日で……その時も、こんな風になっちまって……いや、事故だったけど。あの時俺は、事故、事故ではあるんだが、桐乃の胸を――
「んっ……」
「あ……わ、わりぃ!」
 俺は桐乃の胸の上に置いていた右手を、慌てて引っ込めた。お、俺は、今、何を……?
 右手はどかしても、それ以上は身体が動かなかった。桐乃に覆いかぶさるような格好のまま、互いに見つめ合う。
 いつも居丈高で、尊大で、超偉そうな俺の妹が、驚くほどに儚く、弱々しく見える。そうさせているのは、他ならない俺だった。
 やがて、桐乃が口を開いた。
「……いい、よ。触っても……」


474 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:18:04 ID:fg9wQKr8

 兄にとって妹の胸など、胸のうちには数えられないのだ。逆に言えば、妹の胸をいくら触ったところで、兄にとってそれは、胸を触ったことにはならないのだ。ノーカンなのだ。つまりいくら触ってもいいのだ。
 そんな言い訳が通用するかは甚だ疑問だが、それでも縋りたくはあった。
 服越しにそっと触れた桐乃の胸は、一言で言うなら……ふにゃん、という感じだった。わかるか? わっかんねぇかなぁ? つまりだな、すごく柔らかい。服越しでこんだけ柔らかいって、直に触ったらどんだけなんだよ。ゴクリと喉が鳴った。
「んっ……も、もうちょっと強くしても……」
「こう、か?」
「ひぅ……ん、は、その、ぐらい……」
 普段聴くことのないような声が、桐乃の口から洩れてくる。妹相手に俺は何をやってるんだ、と頭の中の冷静な部分が叫んでいたが、桐乃の胸を揉む右手の動きは止まらず、それどころか左手までもが行軍を始めてしまう。行軍というよりもはや侵略であった。ゲソゲソ。
 妹の部屋で、妹をベッドに押し倒して、妹の胸を両手で揉んでいる兄。これなんてエロゲ? 押し倒すところまでは事故だったかもしれないが、胸揉んでるのは曲りなりにも自分の意志だというあたりタチが悪い。1年前とは違う。違うといえば――
「ど、どう?」
「……何がだよ」
「あ、あたしの……んっ……おっぱい」
 お、おっぱ……おっぱいっておまえ。
「……1年前とは違うな。大きくなった?」
 いや、あんまり覚えてねーけどさ。でもなんか、ボリューム増してるような気がする。服越しだからかもしれんけど。まあ成長期なんだろうし育っててもおかしくはないよな。
「……変態」
 桐乃はほとんど聞こえないくらいの小さな声で、恥ずかしそうに呟いてから、ぷいっと横を向いた。やけに可愛い反応で胸が高鳴る。マジで何やってんだろうね、俺。
「……そうだよ。変態だよ。シスコンだよ。わりぃかよ。でもさぁ、わかっただろ? 妹のおっぱい揉んでるような奴がホモなわけ……」
「じゃあ、バイ?」
「なんでそうなる!?」
「いたっ」
「あっ、す、すまん」
 つい力を入れてしまった。くっ……こいつはそんなにまでして俺と赤城をくっつけたいのかよ……瀬菜からどんだけ汚染を受けてるんだ。腐り始めている桐乃の脳を浄化してやらなければならない。手遅れになる前に。
 腐ってんのはおまえの頭で(BL的な意味ではなく)、手遅れなのもおまえだろってツッコミは一切無用だ。そんなの俺が一番わかってる。


475 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:18:41 ID:fg9wQKr8
「桐乃」
「んっ、は……な、に」
「明日も揉んでいいか」
「ん、ん……っ、いいよ」
 えっ、いいの? ていうかすごくあっさりっすね!
 いや、なんかすげー肩透かし喰らった感じなんだけど、このままだと本気でただの変態なので一応説明する。
「あのな桐乃。俺はホモじゃねぇしバイでもない。女の子が好きだ」
「ぅん……うん」
「だからその証明として明日も……いや、毎日だ。毎日おまえのおっぱいを揉む」
 あれ、説明しても本気でただの変態だった。
「はぁ、ん……いいよ」
 えっ、いいの? マジで? 殴ったり蹴ったりしてくれてもいいのよ。そしたら俺も正気に戻れると思うんだけど。ていうか殴ってくれ。蹴ってくれ。頼むから。マゾじゃねーよ!
「はぁっ、ぅ……あたしが、毎日、んっ、チェックして、あげる。兄貴が、は、ぁ、妹の……んっ、女の子の、からだで、興奮するっ、ひ、あっ! へ、変態だって、こと」
 途切れ途切れの桐乃の言葉は、なんというかもう無茶苦茶だった。お互い、この異常な状況の空気にアテられて頭がイカレてしまっているのだろう。そうに違いなかった。
「ふ、ぅ、毎日、女の子だけ……あっ、あたしだけ、に、ひぃんっ! あ、はぁ、んっ、えっちな、こと、っう、ん、して、くれたら、バイでも、んぁ、あ、ホモでも、ないって……ん、はぅん……信じて、あげる」
 これが妹もののエロゲーだったら、「あたしに夢中になって、あたしだけを見て」って感じの台詞になるのだろうか。
 もちろん桐乃の言葉にそんな意図はないだろうが、しかし俺はすでに桐乃のおっぱいに夢中だったし、真っ赤になって喘ぐ、桐乃の色っぽい表情しか見えていなかった。
「なぁ、桐乃」
「ん……なぁに」
「キスしてもいいか」
 兄にとって妹とのキスなど、キスのうちには数えられないのだ。逆に言えば、妹といくらキスしたところで、兄にとってそれは、キスしたことにはならないのだ。ノーカンなのだ。つまりいくらキスしてもいいのだ。
 だから、俺は、桐乃に……たくさんキスしたい。
 これから先、桐乃に出来るかもしれない……彼氏や旦那が、一生かかってもできないくらい……たくさん、キスしたい。
 馬鹿な独占欲だった。
「……いいよ」
 桐乃は、やはりあっさりと言ってのけた。
「たくさん、して。いっぱい、いっぱい、して」


476 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:20:43 ID:fg9wQKr8

 すっかり忘れていたが、俺のファーストキスは小学校低学年の頃であった。相手は当時まだ幼稚園児だった桐乃である。
 その頃の俺達は……まあ、普通に仲の良い兄妹だった、と思う。正直言って、あんまり覚えていない。
 多分さ、お兄ちゃん大好きーとかお兄ちゃんのお嫁さんになるーとか、どこの家庭にでもありそうなイベントが俺達の間にもあったんだろうよ。信じられないね、まったく。
 そういう、ガキ同士の意味もわかってないお遊びなんて、それこそノーカンだし……その後、俺達の兄妹関係は一度白紙になっちまった。
 何がきっかけだったかは今となっちゃ覚えてないが……つい1年ほど前までずっと続いていた、互いを兄妹とも思わず無関心を決め込む冷戦状態。
 そこでリセットされてるんだよ、俺達は。
 そして今、こうなっている。
「ん、ふ……」
 十数年ぶりのファーストキスは、甘かった。脳を蕩けさせる甘さだ。これが桐乃の味なのだとしたら、恐ろしいことではないか。桐乃に口付けた男は皆、桐乃狂いになってしまう。
 待っているのは破滅だ――ならば俺が己の身を犠牲にしてでも、世界を守らなければならない。
 要するに桐乃にキスしていい男は世界で俺一人だけだということだった。
 叶うことならずっと唇を触れ合わさせていたかったが、名残り惜しくも一度離れる。呼吸ばかりはどうにもならなくて、お互いに「っはぁ」と一息ついた。
 頬を上気させた桐乃が、人差し指をそっと自らの唇に触れさせた。
「あにきの唇……なんか、すっぱかった」
「す、すっぱい……?」
「うん。梅干し、みたいな」
「梅干し……」
 すっぱいって。梅干しって。いや、なんか甘いっていうのと比べて色気がなさすぎじゃないっすか桐乃さん。えー……俺の唇梅干し味なの。ちょっとショックなんだが。などと俺がショボーン(´・ω・`)としていると、
「うん……なんかね、梅干し食べるとさ、ん〜〜!ってなるでしょ。あれをすごく強くしたみたいな……頭のてっぺんから、爪先までびりびりって痺れるみたいな感じで……」
 桐乃は潤んだ瞳で俺を見上げながら、
「……狂っちゃいそう」
 もっと狂わせて、と。そう囁いた。
 ベッドと桐乃の背の間に手を差し込んで、華奢な身体を抱き起こした。抱き寄せる勢いのまま、今度は俺がベッドの上に横になる。さっきまでとは逆に、桐乃が俺を押し倒して馬乗りになっているかのような格好だ。
 桐乃が最初に俺のところに「人生相談」を持ちかけてきた時のことを思い出す。あの時と決定的に違うのは、俺の両手は桐乃の背中に回されていて、俺達の身体は隙間なくぴっとりとくっついていることだ。


477 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:21:44 ID:fg9wQKr8
「あ、あたしが上になった方が、いいんだ……? 変態」
「バカ、こうしねぇとくっつけねぇだろ。俺がのしかかったらおまえ、けっこう辛いと思うよ?」
「う……か、考えてるじゃん」
 軽口を叩き合った後、再び桐乃の唇に口付ける。片手を後頭部に回して、逃げられないようにする。まあ元々逃げる気もねぇんだろうけどよ。こういうのは気分だ、気分。
「んっ、ぁ……」
 桐乃の唇は、やっぱり甘かった。本当は味なんて無いのかもしれない。そもそも味を感じるのは舌であって、俺達はただ唇を触れ合わせているだけだ。
 単なる錯覚……いや、桐乃とキスをするという行為そのものに「甘さ」を感じているのだろうか。
 また息苦しくなってきて、唇を離す。呼吸という行為をこれほど億劫に感じる日が来るとは思わなかった。
「やっぱり梅干しだ……」
「まだ言うか!」
「だって……ツバ、たくさん出てくるんだもん……」
 桐乃が恥ずかしそうに言った。いや、そりゃ梅干し見るとツバ出てくるとは言うけどね? それはなんか違くね?
「なぁ桐乃。おまえのツバ飲んでいい?」
「へ、変態っ!」
 さっきまではおっぱい揉みたいとかキスしたいとか言っても「いいよ」って即答だったのに! なんでおっぱいとキスはよくてツバ飲むのは駄目なんだよ……わからん。全然わからん。
 もう無理やり飲んでやるよちくしょう、というわけで不意打ち気味に3度目のキス。
「んむっ!?」
 さすがに今度は逃げようとする桐乃だったが、生憎と俺の右手が桐乃の形のいい頭をがっちりと捕まえている。こういうのを無駄な抵抗って言うんだよ……!
 舌を伸ばして、固く閉じられた桐乃の唇をつんつんと突っつく。抵抗していたわりにあっさり突破できてしまった。機を逃すまいと、一気に突入する。
「ん、んっ……ふぁ……んぅ……!」
 桐乃の口内は、まさに文字通り別世界だった。温度が全然違う。すげー熱い。その熱が舌伝いに伝染してきて、俺の頭はますますイカレていく。
 まず歯を舐める。
「んふぅっ!」
 歯茎を舐める。
「やっ、んあ……」
 舌を絡める。
「ふ、んはっ……ひゃぃ、や、ん……ぅあ……」
 舌で桐乃の口の中に溜まった唾液を掻き集めるようにして、出し入れする。
「んっ、んっ、んっ、んんっ!」
 何度も、何度も。桐乃の唾液が俺の口に移り、それを喉奥に流し込み、また桐乃の口内から唾液を掻き集め……ひたすらそれを繰り返す。
 妹のツバを飲むという行為に没頭し、興奮している俺を変態だと思うか? 違うね。仮に変態だとしても、変態という名のシスコンだ!


478 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:22:55 ID:fg9wQKr8
 ようやく唇が離れた頃には、俺も桐乃も唾液で口の周りがベタベタだった。息が荒くなっているのはお互い様だったが、俺にはいつもキツい目線ばかりくれやがる桐乃の瞳が、今はとろんとして……端的に言うなら、すごく……色っぽい。
「……ばか……へんたい……あ、あんなこと、されて……」
 桐乃は俺の上で脱力したまま、ぷるぷると身体を震わせて言った。
「あたし、もう……およめ、いけない……」
「ブッ」
 随分とまあ可愛らしいことを言い出したので、思わず噴き出してしまった。当然桐乃には睨まれたが、顔の赤みは全然抜けてないし目尻も下がったままなので、全然恐くないというか、むしろ可愛い。
「へっ、どうせ嫁になんてやらねぇんだから関係ないね」
「……ばか」
 さすがに俺でも今の「ばか」が照れ隠しなのはわかる。ここらでちょっと俺の意思を表明してやろうと、横を向いてしまった桐乃の耳元に口を寄せた。
「いいか、桐乃。俺はもう引き下がらねぇぞ。ていうか、ここまでやって引き下がれるか」
「……こ、ここまでって。まだ、おっぱい揉んで……キスした、だけじゃん……」
「う、うるせぇ。とにかくだ、桐乃、おまえは……」
 言ってしまって、いいのだろうか。
 俺は、桐乃のことが大事だ。桐乃に、幸せになってほしい。だけど、俺の言葉は……桐乃の人生を、幸せを、壊してしまうんじゃないのか。
 それでも、もう俺は……桐乃に幸せになってほしいんじゃなく、“俺が”、桐乃を幸せにしてやりたいと、そう思うようになっていたから。
 だから、言ってしまった。
「おまえは、俺のモンだ」
「…………」
「もう一度言うぞ。おまえは、俺のモンだ。だから俺はこれから毎日おまえのおっぱい揉むし、キスするし、ツバを飲むし……きっと、それ以上のこともする。わかったか?」
「…………」
「それが嫌なら……彼氏を見つけろよ。俺なんかよりずっと、おまえのことを大切にしてやれる彼氏をよ。俺がぐうの音も言えないぐらいの奴を連れてこい。それで、俺を認めさせてみせろ」
 そんな奴いるわけないけどな。いるとしたらウチの親父ぐらいじゃねぇの? まあ親父が親バカ極まって娘に手を出すような変態になったら俺は桐乃を連れて家出して田村さんちの子供になるけどね。
 ん、なに? おまえが言うな? アーアーキコエナーイ。
「……ずるい」
 桐乃が、弱々しく言った。
「……ずるいよ、そんなの」
ずるいって、なにが。そう訊くより先に、桐乃が答えた。
「……兄貴以上に、あたしのこと大切にしてくれる人なんて……いるわけ、ないじゃん」
 今度は桐乃からの、4度目のキス。


479 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:24:07 ID:fg9wQKr8

「あたし、別に兄貴がホモだったとしても、それはそれでよかったんだよね」
「よくねぇよ!?」
 もうどのくらいちゅっちゅしてたのかわからんが、その合間の小休止で桐乃がいきなりそんなことを言い出したものだから、俺達の間に漂っていたはずの甘々ラブラブオーラは一瞬のうちに消し飛んでしまった。
 おい桐乃、ムードってもんを考えろよ。
「もう、いちいち口挟まないでちゃんと最後まで聞けっての」
 挟むなってほうが無理だっつうの! ま、まったく、こいつは……。
「せなちーから……兄貴と、浩平さんが付き合……突き合ってるんだって話を聞いて……」
 だから言い直すなって。
「あたし、安心しちゃったんだ。兄貴があたしを見てくれないのは……あたしがどうこう、じゃなくて。兄貴が女の子に興味ないだけなんだ、って。そういう逃げ場所を作ってた」
 どんな論理だよそれは。ていうかそもそも妹なんだから、ホモとか関係なく普通は……いやまあ、もう普通ではなくなっちまったけど。
「それに、ざまぁみろって気持ちもあって。あの地味子とか、黒いのとかに……妹だからって女の子として見てもらえないあたしの気持ちを味わえー、って。兄貴はホモだからあんたたちもそういう対象にはならないんだよバーカバーカ、って」
 桐乃の言葉はどこまでも恨みがましさに満ち満ちていた。俺と桐乃は今こうなってるのに、まるでそれをすっかり忘れてしまっているかのような物言いが、俺の心臓にぐさぐさと突き刺さるようだった。
 ずっと桐乃を悲しませてた報いだと思って、甘んじて受ける。
「でも、兄貴が好きな人がどんな人なのか、気になって……ウチに連れてきてもらうことになってさ。そしたらやっぱ、ふざけんなって気持ちになってきちゃって……」
「それで、そんな可愛い服着て迎撃態勢取ってたってわけかよ」
 こくん、と桐乃は頷いた。
「兄貴にはあたしがいるんだから、近寄んな、って……せなちーには悪いと思ったけど」
 なるほど。つまり桐乃が時折赤城に向けていた熱烈視線は、恋慕などではなく敵意剥き出しのものだったと……。
「いっそブッ殺してやろうかってぐらいの気持ちで睨んだりしてたけど、全然気付かれてなかったなー」
 敵意どころか殺意だった! おまえどんだけ俺のこと好きなんだよ! いや嬉しいけども!
 はぁ、と溜息ついて、俺の上でだらーんとしている桐乃の頭の上にぽん、と手を置いて、撫でてやる。
「バカだな、おまえは」
「……うん、バカだよ。兄貴のことになるとね」
 イタズラっぽい笑顔。ぐっ……可愛いじゃねぇか。
「鏡の前で笑顔の練習しても、兄貴の前じゃ全然笑えなかったり……エロゲやってて、こんな風に可愛くなれたら兄貴も見てくれるのかなって悩んだり……なんかもう、すっごいバカだよね。そんだけ兄貴のこと、好きってこと、なんだけど」
 な、なんか急に恥ずかしくなってきたぞ……。でも、なんか、安心した。今、初めて……直接、好きって言ってもらえた。うへへ。そっかそっか。好きなのか、俺のこと。うへへへへぇ。
「なぁ桐乃。おまえ、俺のどこがそんなに好きなんだよ」
「はぁ?」
 あれっ。なんか予想外に冷たい声が返ってきたんだけど。おやぁ? 俺ってばまた、調子乗ってキモい質問をしてしまったのか……?
「……まったく。前に言ったじゃん。覚えてないの?」
 呆れたように桐乃が言った。質問自体に怒ったわけではなかったようだ……って、前? なんかあったっけ? 本気で思い出せないんだが……これはまずいのでは。
「す、すまん」
「ったく、しょうがないな。じゃ、もっかいだけ言ってあげる」
 桐乃は一度深呼吸して息を整え、俺の眼を、まっすぐに見つめて――
「……優しいところと、頼りになるところ。それと……」
「あっ」
「あたしのこと、めちゃくちゃ好きなとこ」
 桐乃ははにかんで、俺の頬にそっと唇を寄せた。



(了)


480 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 22:26:55 ID:fg9wQKr8
あ、ありのままに今起こったことを話すぜ!
俺は京介のホモ疑惑をテーマにしたドタバタコメディの短編を書いていたはずが、
いつのまにか桐乃とのガチ恋愛になってた上36kbとか地味に長くなってしまっていた…

この手の掲示板に投稿すんの久しぶりなので、改行とかかなり見にくくなってると思う。すみません。
こんな長いの読んでくれてありがとう。

あと質問なんだけど、このSSを自サイトに載せたり他の小説投稿サイトに投稿するのはアリ?

481 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:41:19 ID:xtVa91Cj

他スレでも自サイトもってる職人さんもいるしいいんじゃない?
ただスレで宣伝しすぎると叩かれるかもしれないし
盗作疑惑がでないように対策しないといけない

482 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:41:23 ID:GWL9BmO0
>>480
力作乙w

483 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:47:19 ID:i3c+/Kjl
>>480
最高だな・・・・楽しめたぜw

484 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:51:07 ID:qnQm+YvJ
最後までいかないのは、焦らしプレイか?
GJだぜこの野郎!

485 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:52:17 ID:cKYKTLSV
>>480
ヤベェ最高だコレ…桐乃いちゃいちゃちゅっちゅモノとか俺得すぎるわGJ

486 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:52:40 ID:NE9GvOWC
(*´Д`)ハアハア乙

487 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:54:22 ID:ygiVADJg
>>480乙!
序盤の桐乃の腐った思考が手に取るようにわかってしまった……と思ってたら、殺気飛ばしてたなんて予想の上を行ってたwww
あと、自サイトでの掲載はいいとしても、他の小説投稿サイトはやめた方がいいと思います。
大抵のところは二重投稿禁止していますので、火種になる可能性が高いかと。

488 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:58:00 ID:pW1RaEt0
>>480
GJ!
オチは速攻でわかるけど勢い良く京介がつっこみしているところ楽しめたよ!

489 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 22:59:35 ID:07CzgGBf
>>480
あぶねぇ、最初の10行くらいでスルーしそうになったぜ・・
引き返してよかったああああ

490 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:02:11 ID:/N/LD35V
>>480
乙!楽しめたー

491 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:02:56 ID:kBiIPuBf
>>480
蝶サイコーだこのやろう、GJ!

492 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:18:29 ID:6WoYeqSG
>>425の続き
投下します
こんなのでいいかな?

493 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:19:10 ID:6WoYeqSG
pipipipi
「ううん、朝?」
「あれ?ここどこ」
「そっか、わたし今、桐乃になってるんだ」
はぁ、学校不安だなぁ。桐乃はどう思ってるんだろ
わたしは着替えると、髪のセットとお化粧をして部屋を出ました
あれ、お兄さんまだおきてないのかな?さっきからずっと目覚まし鳴ってるのに。
お、起こしてあげましょうか// .//
「お兄さん、入りますよ」
思ったとおりお兄さんはまだ寝ています
「お兄さん、いつまで寝てるんですか、もう朝ですよ」
「早く起きないと、遅刻しますよ」
まず目覚ましを止めて、カーテンを開け、お兄さんを揺すります
「ううん、桐乃?」
「はい?」
パシ、お兄さんはわたしの腕をつかんできます。なっなんでしょう
「お前、本当に桐乃か?俺の妹様はこんな、かいがいしいやつじゃねぇんだよ!」
「あ、あのお兄さん?わたし、あやせなんですけど。」
「へ?」
「お兄さん寝ぼけてるんですか?」
「むぅ。はっ! すっすまんあやせ! そういえば体が入れ替わってたんだったな!」
お兄さんはあわてて、頭を下げてきました。わたしは別に気にしてませんけど
それより、桐乃が普段こういうことをしていないということに驚きました。
「とにかく、早く起きてくださいね」

わたしは一足先に食卓へ行きました。えっとフランクに会話すればいいんだよね。
「お、おはよう」 桐乃の両親と挨拶をしたあとトーストを焼くために立ち上がったときお兄さんがやってきました。
「おはよぅ」 「おはよう。兄貴の分もパン焼いちゃうね」
「え?」 「え?」 「む?」
お兄さん、桐乃のお母さんが驚きの声を上げ、桐乃のお父さんがコーヒーを落としました
「うお!」「ああ、お父さん何やってるんです」
あれ?わたしなにか変なこと言ったかな?
お兄さんが近づいてきてそっと耳打ちします
「桐乃は普段そんなこと絶対しねぇし、俺にそんな気遣いもしないんだよ」
「ええ!?」 桐乃、普段家ではどんなふうにしてるの?

「行ってきます」
わたしはお兄さんと2人で家を出て学校へと向かいます
「あやせ、桐乃をちゃんと家につれてきてくれよ」
「あ、はい。話し合わないとだめですからね」
「ああ、俺はこっちの方向だから、あやせ学校がんばれよ」
「はい、そこはかとなく不安ですけど」

教室に入ると桐乃はもう来ていました、わたしは素早く近づいて話かけます
「桐乃、家のほう大丈夫だった?」
「うん、今のところはなんとかなってる。あやせは?」
「わたしもなんとか」 本当はなってないけど
「それよりも、学校でバレないように気をつけないと。」
「呼びかけられたときとかは気をつけないとね」

その後、授業中なんどか当てられたけど。わたしたちはなんとかやり過ごすことができ。
友達とも話をあわせることには成功していました。

放課後になり、わたしは。桐乃を誘って家に帰りました。

「ただいま」 「お、お邪魔します」
「はぁなんだか自分の家なのに変な感じ」

打ち合わせどおり、桐乃の部屋でお兄さんが帰ってくるのを待っていると
30分くらいたったころお兄さんが帰って来ました。

494 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:19:39 ID:6WoYeqSG
コンコン
「あやせ、桐乃、入るぞ?」
「あ、はい」 わたしが部屋のドアを開けます
部屋に入ってくるとお兄さんはまず、わたしの姿をした桐乃に話しかけます
「桐乃なんだよな、どうだ、あやせんちでうまくやれたか?」
「大丈夫に決まってんでしょ、バカ兄貴」
「くっ、あやせに言われてる見たいでなんか変な気分だぜ」
「セクハラですよ、お兄さん」 わたしはお兄さんにジト目を向けます
「わ、悪い」

それからわたしたちは、今後の相談や普段の生活とか話し方を教えあったりしました。
結論として、わたしは桐乃として生活するうえで、陸上は身体が戻るまで休むことになりました
今日、体育があったのですが、桐乃から見ると、明らかに走り方が違うし、代わりに走るのは無理だとのことです。
「うう、桐乃ごめんね」
「いいよ、気にしないで」
「それじゃ、あたしはそろそろ、あやせんちに戻らないと」
「あ、うん。ホントにごめんね桐乃」
桐乃が出て行ってから、わたしとお兄さんは2人でもう少し話し合いを続けました
「お兄さん提案があるんですけど」
「ん、なんだ?」
「あの、わたし、兄貴って呼ぶの抵抗あるので変えてもいいですか?」
「あ、もちろん2人きりのときはお兄さんって呼びますけど。ほかの人がいるときの呼び方を」
「そうだな、じゃあ、お兄ちゃんなんてどうだ?」
「お、お兄ちゃんですか?わかりましたそれでいいです。」

「いただきます」
やっぱり、うちとは味付けとか違うなぁ
「あ、お兄ちゃんお代わり入れようか?」
「え?」 かしゃん、ゴトン
お兄さんがすごく驚いた顔をして、桐乃のお母さんはお箸を落とし、お父さんはご飯茶碗を落としました
お兄さんは、信じられないものを見たような顔をしていましたが、ハッとして
「あ、ああ頼む」
わたしに茶碗を渡しました
「き、桐乃?どうかした?なんか朝から少しおかしいけど?」
「え?なんでもないよ?」

「京介、あんた何か知らないの?もしかして、あんたが桐乃に何かしたんじゃ?」
「そうなのか?」
「ち、ちげーよ。俺は何もしらねーって。親父もお袋も何言ってんだよ」

わたしはそんな光景をみていて、楽しい家族だなと思っていました


495 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:20:02 ID:6WoYeqSG

京介Side
「ん?」
ベッドで寝ているとケータイがなっているのに気づき、着信をみるとあやせだった
「あやせ?なんだこんな時間に?ってそうだ、あやせは今桐乃だったな」

「モシモシ、どうした桐乃?」
「兄貴、お願いがあるの」
お願い?なんだ? それはともかくあやせの声で兄貴とかお願いって言われると興奮するぜ
「あ、うん、あのね。エロゲなんだけど」
「はぁ?エロゲ?」
「ちゃんと話し聞けっての。あたしのエロゲもって来てほしいんだけど」
「ちょっと待て!なんで俺が」
「あんたが持ってきてくれるのが一番不自然じゃないからじゃん」
「友達のお兄さんが、友達から頼まれて持ってきてくれたってことにするから」
「いつ、戻れるかもわからないし、これ以上エロゲしないでいるのは我慢できないんだって」
「まだコンプしてない分だけで良いから」
「ああ、わかったよ。明日もって行ってやる」
はぁ、まったく俺はとことん妹に甘いな、まぁあやせの声でこんなこと頼まれたら、どちらにせよ断れないんだけどさ。
「で、どのあたりに置いてあるんだ?」
「押入れの一番手前に、積んであるからそれ持ってきて」
「わかったよ。じゃあな」

さて、それじゃ取りに行ってくるかな、あやせに説明するのが怖いぜ
京介Sideend

「あやせちょっといいか?」
「はい?」
お兄さんが悪いなといって部屋に入って来ました。
それからさっき桐乃から電話で頼まれたことを聞かされました。
「わ、わかりました。いいですよ」
「え?いいの?怒ったりするかと思ったぜ」
「わたしだって桐乃がそういう趣味を持ってることは知ってますから。」
お兄さんは押入れをあけてその中から、いくつかのゲームの箱を持って部屋に戻っていきました
「この押入れの中、こんなことになってたんだ。それにしてもすごい数」
わたしは押入れを閉めて、ベッドに横になり、考え事をはじめた。
「ふぅ」ベッドに寝転び小さく息を吐く
1日が過ぎたけど、まったく戻れるような感じはしない
わたしは、もしかしたら一生このままなのではと思い始めていた

決めた。もう、無理に真似をするのはやめよう、桐乃には悪いけど、こんなこと続けても無理が出るに決まってる
バレることは避けないといけないけど、バレないようにしながらも素の自分でやっていこう
桐乃だってお兄さんにあんな電話かけてきたんだもん、いいよね。

わたしはそう決意を固めて眠りに着きました

496 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:20:23 ID:6WoYeqSG
ここまで

497 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:25:06 ID:WMQ9i9py
>>480
>>472の最後の行の台詞には吹いたw
あやせ相手だとブチ○されるぞ

498 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/18(木) 23:26:39 ID:qnQm+YvJ
起きて、続きをかけ
見たい、続きが超見たい
GJだぜ!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!

499 名前: ◆UtE9cq2Ioc :2010/11/18(木) 23:26:58 ID:fg9wQKr8
感想あざっす。
とりあえずしばらく時間置いてから自サイトにはうpする。他サイトはやめときますー
まとめwikiのURL一緒に載せて投稿した旨を書いておけば盗作疑惑とかは回避できるかな

500 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 00:01:57 ID:V5iSpJDU
>>499
勝手な意見だが盗作疑惑とか気にしないに限る。
書きたいように書いたのを見せてくれて
楽しめる人がいるんだからそれでいんじゃないw
かぶったり似たりすんのは仕方ないっしょ!

ぜひ近いうちにまた書いて下さいなw

501 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 00:25:23 ID:H+I2AK9X
ちょっと書いてみたでござる

赤城と高坂家の兄妹が温泉旅行での一夜のお話ですぞ!
誤字、脱字は温かい目で見てくだされ!

では!

502 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 00:26:12 ID:H+I2AK9X
寒風吹きすさむ趣のある露天風呂、熱い湯気と共に檜の良い香りが漂ってくる
俺たちはある東北の旅館に居た…
「まさか赤城がこんな良い旅館知っているとはな」
「ただ親戚が営んでるだけだよ…、この不景気で昔みたいに客足が減ったみたいでさ
 遊びがてらに宣伝してくれとさ、帰ったらよろしく頼むわw」
そいう言うと赤城は自分の顔にお湯をかける。確かに良いとこだわ、都会暮らしの俺でも
なんか哀愁にひたるというか…、懐かしい気持ちにさえなってくる、これは帰ったら思いっきり
宣伝しとかないと流石に悪いな、黒猫や沙織にでも紹介してみようか
「なぁ…、京介」
「ん?」
「このお湯ってさ…、さっきまで瀬菜ちゃんが浸かっていたお湯なんだよな…」
 なんか、その〜…、飲んでみたい気もするよなw」
まぁ、近頃大抵のことでは驚かない俺でも引くね…、このど変態シスコン野郎には
「あのな…、このお湯は俺たちが最後らへんに入っているだから、さっき見た太ったおっさんも
 廊下ですれ違った今にも召されそうな婆さんとかのエキスもたっぷり入っているんだからな!」
「そうだな…飲んだのが少しだから良かったぜ!」
「飲んだの!」
変な病気になっても知らんぞ!俺は。
「冗談だよ、でもさ…、お前の妹だって入っていたんだぜ…、なんか感じるものはないの?」
「何にもねえよ!お前じゃあるまいし、そんな発想自体浮かばないっての!」
赤城の下らない質問に俺は顔にまたお湯を掛ける、…そっか、さっきまで桐乃がこの風呂場に
居たんだよな…って馬鹿!この馬鹿のせいで俺まで変な思考になってきているぜ。
「どうした?」
「なんでもねえよ!」
プルプル顔を振る俺に赤城は「?」みたいな顔をする。でも、まぁ、こういうのんびりするのも
悪くねぇよな、俺も受験の英気も養えるし、桐乃も卒業前の部活で結構ばてていたしな
「なんだかんだで呼んでくれてありがとよ、赤城」
「なんだよ、急に…、気持ち悪いなw、別にかまわねえよ」
こういう気取らない所が赤城の良いとこだな
「お前達がなんか一番良いかなと思ったしさ…」
「俺と桐乃って事か?」
赤城がざばっとお湯を掻き分け立ち上がる
「ちょっと俺の相談事に乗ってくれないか!京介」
「乗るからその前に俺の目の前にある『モノ』を今すぐにどけろ…」
そいういう赤城は我に返ったように再び腰を降ろす、本当に直線的な野郎だな
「赤城、気持ち悪いから顔を赤らめないでくれ…」
「あのな…」
ちょっと赤城の今までと違う雰囲気に俺は思わずつばを飲む
「瀬菜ちゃんがな…」
「おう」
やっぱり瀬菜の事か、こいつが頭抱えるって言ったらそれぐらいだしな
「時々何だけど…、瀬菜ちゃんがさ、俺の目の前を下着で通るんだけど誘ってんのかな?」
その質問聞いた瞬間に俺は事故をする戦闘機から脱出するぐらいに逃げたかったね
この自意識過剰男はもう本当に死ぬぐらいしか救いようがもないぞ…
さっき言った赤城の良いとこってのは無しだ…

503 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 00:27:27 ID:H+I2AK9X
「えっ!せなちーって下着でお兄さんの前出れちゃうの?!」
「そんなにいつもってわけではないですけどね、時々」

私たちはお風呂から上がってきてせなちーの部屋でガールズトークを楽しんでいた
まさかせなちーがそこまでやっているとは…
「その時のうちのバカ兄ったら笑っちゃうんですよw『全然俺は見てませんよ!』
 みたいな感じなんですけど!完全にあたしにしか気が向いてないのwwwマジ笑えません?」
「でもさ…、せなちー恥ずかしくないの?」
「う〜ん、最初は別になんとも思っていなかったんですけどね、さっき話したみたいに
 あっちが意識しすようになってからちょっと私も恥ずかしいかなとは思うようにはなったんだけど
 まぁ…、別にいいか!って感じになっちゃていますよねw
せなちーって結構大胆ね…、でも良く考えたらあたしも渋谷でラブホに兄貴と入った時に
バスローブ一枚だったな、あの時のあのバカも挙動不審たらありもしかったしね
いつ襲われるか気がきじゃなかった気もする…
「桐乃ちゃんもそういう時ないですか?なんか廊下出たらばったりとか!」
「う…、家は結構親が躾が厳しくて人前出るときはちゃんと服を着ろ!って言われているから
 あんまりないんだよね〜」
今度、あのバカの前で出てみようかな〜、くししwwwあいつどんな顔するのかな?どうせわたわたして
見れたもんじゃないと思うけどなんだかんだであたしから視線外せません!みたいな〜
「桐乃ちゃん?」
「あっ!はい!」
いけないいけない、つい妄想族入っちゃった、せなちーの方を改めて向く
「で…、でもせなちーさ、襲われる〜!なんて思わないの……」
いけない、つい咄嗟にへんな事言っちゃった
「そうですね…、まぁ、それはそれで仕方がないかなと…」
「軽っ!」
軽いよ!せなちー!そんな「お弁当忘れちゃった」みたいなのりでいいの、というか腐女子の脳内構造から
さらに180度回転しちゃっているような発想だよ
「私も…、そのなんかそんな誘っているようなカッコしちゃっているわけですし…、でも私は腐女子の
 端くれです、そんな漫画みたいな展開にはならないようにはしますよ〜」
「そ!そうだよね〜、兄妹同士だもんね〜」
「ちゃんと避妊はしなくちゃいけませんよね!」
「そこなの!?」

504 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 00:28:04 ID:H+I2AK9X
すごいよ…、すごすぎるよ!せなちー薬も無しで何処までもぶっ飛べるんのが羨ましいよ。
某漫画で「交渉は如何に冷静でイカレてるかを相手に理解させるのがコツ」って言っていたのが
今、あたしにはわかる気がするよ
「あたしって腐女子じゃないですか〜!つい興味が出ちゃて古代の事とか調べまくったんですよ!
 そしたらソク○テスとかプ○トンとか、もう、昔のヨーロッパとかってガチホモなんて当たり前なんです!
 そりゃ腐女子なんで言葉あるわけないですよね!知りませんでしたか?」
ごめん、せなちー…、多分、その情報はあたしは死ぬまでの間一回かそこいらぐらい必要になるかならないか
ぐらいの知識だと思うよ…、そんな事は死んでも言えないけど
「そしたらなんかよく調べてみると近親相姦ってのもかなりの頻度であったみたいなんですよ!
 よく貴族の間なんかでは「父×娘」とか「兄×妹」とかブームってわけではないですけ」
「ふ〜ん…」
そこはちょっと知っている、この前、あたしのあやせが喧嘩した時にあのバカ兄貴が私を助ける為に
そんな事言っていたっけ…本当にそういうのってあったんだ…、知らなかった
「日本の法律でも禁止されているわけでもないし、あくまでもモラルの問題ですけどね…
 だからと言って簡単には兄妹でHなんてならないとは思いませんけど…」
あたしとせなちーは今ちょっとお酒が入っている、甘いカクテルのようなものしか飲んでいないけど
かなりいい具合になってしまっている、ちなみにあたしは初めてだからね!
「もし…、今日、バカ兄に迫られたら……、もしかしたら拒めないかもしれない…」
「せなちー…」
あたし達はそれぞれ兄妹同士の部屋を取ってもらっている、それがその状況を生み出す最大の原因でもある
あたしはどうなのだろうか…、あの兄貴に迫られたらなんて言うのかな?…
その前にあたしの気持ち自身良くわからないよ…、兄貴の事なんて…好きなんかじゃないんだから。
「桐乃ちゃん!」
「あっ、え!何・・・」
かるくグッドトリップしていたあたし
「今のは2人の内緒ですからね!」
「うん…、2人の秘密だよ!」
正直、何処からが内緒なのかは判らないけど…
お互い兄妹っていう秘密…、それが甘くて切ないモノなのか、それとも現実の厳しさを知るモノなのかはお互い判らない

「いい風呂だった〜!」
がらっと音を立てて2人が戻ってきた、怖い意味ではなくびっくりしてしまうあたし
「ちょっと女の子の部屋に入るときぐらいノックしなさいよ、バカ兄!」
「悪い、悪いw」
「瀬菜…、こいつもう本名改名してもいいくらいの本物のバカだぞ…」
「今度二人で仲良く市役所でも行って来て下さいよ」
何楽しそうに話してんのよ…、まともに顔を見れないあたしがバカみたいじゃない。
まぁ、いいわ、本当の夜はこれからなんだからね!あたしは指で銃の真似をして兄貴に向けた


俺の妹がこんなに可愛いわけがない


505 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 00:39:32 ID:G2gO9auU
今夜もお腹いっぱいだぜ・・・

506 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 00:40:08 ID:H+I2AK9X
もう少し桐乃が暴走した方のが笑えるかと思うのですが…
瀬菜とのバランスが難しいでござるな

まぁ、ちょっと見直すと言葉が変だったりするので許してくだされw
ではでは!お休みなさい
ヽ(=^゚ω゚)^/ ハニャ〜〜

507 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 01:08:25 ID:k3ejk3jT
変な言葉遣いはお前もだけどな

508 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 03:13:28 ID:AvTR1k54
>>495の続き投下

509 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 03:13:57 ID:AvTR1k54
「さ、今日からはくよくよしないぞ」
わたしは身支度を整えるとお兄さんを起こしに向かいます
なんか、こういうのちょっといいかも
「お兄さん、朝ですよ起きてください」
そうだ、ちょっといたずらしちゃおっかな
「お兄ちゃん、起きてくれないとわたし・・・」
「お、起きた、起きたぞ」

「はぁ、あやせ。桐乃の姿でそういうことされると心臓にわるいぞ」
「ふふ、ごめんなさい」

「それじゃ、下で待ってますから」
「おはよう、お母さん朝ごはんの準備手伝うよ」
「え?桐乃いったいどうしたの?熱でもあるの?」
「大丈夫だよ」

お父さんが不思議なものをみたような顔で見ていたけど、これがわたしだから

「いってきまーす」
「あやせ、今日はいったいどうしたんだ?」
「わたし決めたんです、無理して真似するのはやめようって。もちろんバレないようにはしますけど
わたしらしさもだして行こうって。」
「桐乃にも学校で話します。きっと桐乃もそういう気持ちだから昨日お兄さんにあんな電話をかけてきたんだと思います」
「そっか、お前がそう決めたんなら、俺はなにもいわねえよ」
「強いんだなあやせ」
「そんなことはありませんよ。それじゃわたし行きますね」
「ああ、気をつけてな」

京介Side
「ふぅ、今朝は驚いたけど、ああいう妹もいいもんだな。」
桐乃がエロゲにでてくるようなかわいい性格になったらこんな感じなんだろうかと俺は考えていた

「きょうちゃん、おはよう」
「よう麻奈美」
「きょうちゃんなんかうれしそうだね、なんかいいことあった」
「んなことねーよ」

昼休み
「なぁ赤木、もしだけどさ、瀬菜とお前も仲のいい瀬菜の友達が入れ替わったりしたらお前どうする?」
「はぁ?高坂どうしたんだ?なんかのマンガの話か?」
「いいから答えろよ。」
「俺と仲のいい瀬菜ちゃんの友達なんていねえからなんとも、言えねえけど」
「とりあえず、その子を少しでも妹のように見れるようにがんばるかな、一緒に暮らすわけだし」
「そっか、ありがとよ」

放課後
俺は急いで、家に戻り、用意していたエロゲを持って家をでて桐乃に電話をかける
おれはあやせの電話番号を選んでコールする、ああややこしいったらないぜ
「おう、桐乃、これから持っていくから」
「うん、わかった」

新垣邸の前まで着くと、俺はもう一度電話をかけ桐乃を呼びだす
はぁ、妹の友達の家に大量のエロゲもってくるとか傍目からみたらとんだ変態だな俺

「お待たせ」
「おう、これだ」
「うん、ありがと、ねえあがってきなよ」
「ああ」

510 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 03:15:04 ID:AvTR1k54
部屋に通されたあと、一旦出ていた桐乃がお茶と菓子を持って戻ってくる
あやせと2人きりになると恐怖を感じたものだが、今はまったく、そんな感じはしないな。
やっぱ、中身が桐乃だとかもし出す雰囲気みたいなのが違うね。
「なに、キョロキョロしてんの」
「いや、なんでもねーよ」
「ねえ、あやせからガッコで言われたんだけどさ。」
「ああ」
「身体が入れ替わってても、あたしたちらしくやろうって。兄貴も聞いてるみたいだけど」
「そうだな、今朝あやせから聞いたよ」
「お前はどうなんだ?」
「あたしも、同じ気持ち。だからエロゲもってきてってたのんだんだし。」
「そっか。ならいいんだ。この家では上手くやれてるのか?」
「うん、あたしは大丈夫。それよりあやせのが心配だよ。あんたが同じ家の中にいるだけでも心配なのに」
「おい、俺はそんな鬼畜じゃねーぞ。中身はあやせでも身体は妹なんだから」
「妹に手を出すようなことはしねーよ」
「どうだか、あんたシスコンだし」
「まあ、それはともかく。あやせなら上手くやってると思うぞ」
「親父たちのほうが、娘の変わりように驚いてるくらいだよ。飯の準備手伝ったりとかしてるから」
「お前はそういうの全然しなかったからな」
「へぇ、あたしここでもやってないけど、特に何も思われてないように思うけど」
「手伝ったほうがいいのかな?」
「そういう反応なら、あやせも、いつも手伝っていたわけではなさそうだけど、時々はやったほうがいいかもな」
「そうだね。関係が悪くなるのはいやだし」

「それじゃ、俺はそろそろ帰るわ。」
「あ、兄貴。」
「あん?なんだ?」
「や、やっぱりなんでもない」
「それじゃあな」

新垣邸をでたあと、俺は歩きながらさっきの桐乃が言いかけていたことを考えていた
あいつ、きっと寂しくなってきてるんだろうな。 あのあと、また来てくれる?とか言おうとしてたんだろう
「なんて、そんなのは俺のうぬぼれかな」

俺が家に帰り、リビングへ入ると、キッチンにいたあやせが近づいてくる
「おかえりなさい。桐乃どうでした?」
「ああ、問題なさそうだったぞ。お前のほうが心配だって言ってたくらいだ」
「そうですか、お兄さんの目からみてそれならいいんです。」

「2人でなに話してるの?」
「何だよお袋、驚かせるなよ」
「わたし、料理のつづきやるね」
「なんだかずいぶん仲良さそうじゃない」
「んなことねーよ」
「そお?」 
「ところで桐乃は料理とか言ってたけど?」
「ああ、あの子ね、なんか今日の夕飯の準備手伝うって言ってきて珍しいこともあると思って、手伝わせたんだけど
 ずいぶん手つきもいいし、いつの間にあんなにできるようになったのかしらね?1品任せちゃったわよ」
お袋のやつ、手抜きできて喜んでやがるな。そっかあやせは料理上手いのか。

「お父さん、このおかず桐乃が作ったんですよ」
「ん?本当か。どれ、うん上手いな。いつの間にかこんなものも作れるようになってたんだな」
「そんな、ほめるほどのことじゃないよ」
親父のやつ娘の手料理がよほどうれしいらしい、頬がゆるんでやがる
「お兄ちゃんどうかな?」
ぐ、このタイミングでくるか 喉詰まりそうになったぞ
「あ、ああ美味いよ。ずいぶん美味くできるようになったんだな」
「喜んでもらえたならよかった」

俺たちは和やかな雰囲気で食事を終えた

511 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 03:15:28 ID:AvTR1k54
寝る前にあやせが俺の部屋へやってきた
「お兄さん、ちょっとお話いいですか?」
「ああ、どうした」
「お兄さん、桐乃の、そのオタクの友達にはどうしましょうか」
「わたし、そういう話はわかりませんし、かといって付き合いを絶つということもできないし」
「ああ、その件なら俺も気になってたんだよ」
「どうしたもんかな」
「なぁ、あやせ。あいつらには話してしまってもいいかな?」
「あいつらは信用のおけるやつらだってことは俺が保障するし、理解してくれるはずだ」
「桐乃の心の支えにもなってくれると思う。どうだ?」

「わかりました、お兄さんがそこまで言うなら安心します。近いうちに桐乃も交えてあって話しましょう」
「ああ、ありがとな、あやせ」

俺はベッドの上で目を閉じて、考え事をしていた
黒猫と沙織には早く話さないとな。そうやって、少しづつ解決していくしかないか
いつ戻れるのか、わからないし。あまり考えたくはないがもしかしたら一生戻れない可能性だってあるんだ

せめて、あいつらが悲しまないようにだけはしてやらないと。

俺の力でどこまでやれるかはわからないけど

全力は尽くそう。俺はそう心に誓った


512 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 03:16:09 ID:AvTR1k54
以上です

513 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 06:01:10 ID:Qffcquja
>>480
凄すぎる…まさに傑作!
原作が桐乃エンドじゃなかったらこれを代わりにして脳内補完させてもらうわw
しかしシスコンの進行した京介はマジ病気www
あと瀬菜ちゃんは反省室に来なさい

514 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 07:29:08 ID:3NLlDGku
>>511
ガッコ行く前に良いものを見させてもらったぜ
Good Job!
続きはwktkしながら待ってる

原作、アニメ、ssを見ていて、俺妹の題名を私兄(私の兄貴がこんなに格好いいわけがない)
に変えたほうがマジでいいと思う今日この頃だ


515 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 07:42:18 ID:H+I2AK9X
>>480
長文、乙でござる!

朝から読んでしまいましぞw
京介殿の暴走振りが確かに7巻以降のものですなw
「俺の以上の男…」の台詞が拙者には良かった

516 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 08:15:29 ID:+m4szs3R
ちょっと見ない間にコテやら馴れ合い厨やらに乗っ取られてやがる
これがアニメ効果か……

517 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 08:54:02 ID:Jo3D4mhP
>>480
超乙
あえてエロに持ち込まない所に異様なセンスを感じた

518 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 08:57:19 ID:Jo3D4mhP
あ、エロってか性交ね

519 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 09:08:51 ID:8qnio808
俺の黒猫がパイパンなわけがない

520 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 09:46:49 ID:pN6EgkcE
最近投下ラッシュだよな

521 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:36:01 ID:0I9q+yin
投下します
エロなし
完結してますがこれも前に書いた、俺と桐乃はの続きみたいなもんです

522 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 13:36:24 ID:0I9q+yin
俺と桐乃は雨を伝って



やっぱり傘を持ってくれば良かった。
俺は夕方の街中、書店の軒先で一人うなだれていた。
天気予報で降るのは分かっていたんだけど、部屋の窓から曇天を仰ぎ見るに、さっさと戻ってくれば大丈夫だろうとタカをくくって油断しちまったんだよなー。
ちょいとマンガ雑誌を買いに家を出てから書店へと向かい、購入してから他の雑誌を立ち読みしていたのが致命となったのか。
店を出ようとしたら、
「……これだよ」
ザーと空から落ちてくる無数の雨粒。
どうみてもすぐにやむ気配は無く、逆にこれから終日降りしきる勢いを感じさせる。
ついてねえな。走って帰っても絶対ズブ濡れになんぞこれ?
「しゃあねえ、近くのコンビニにでも走ってビニ傘買うか」
それでも辿り着くまでにだいぶ濡れちまうことになるだろうが、傘無しで家に戻るよりはマシだ。
俺が意を決して店先から走りだそうとした矢先、目の端に見慣れたヤツがひっかかった。
テクテクと、こちらへと近づいてきているそいつは傘の中に頭が隠れてしまっているが、ライトブラウンに染め上げられた髪は長く背中へと伸びており、両肩から前にも、金糸の帯のように胸元へと下りている。
艶やかでストレートな髪だが、ちょいとハネてるところが本人の性格を表している特徴とも言えるだろう。
また、スレンダー気味ではあるが均整のとれた体とスラッと伸びている足は雨煙で遮られている中でもはっきりと存在感を保っている。
すぐに誰かは理解出来た。
ほぼ毎日顔を突き合わせているんだから間違えたくても間違えねえよ。
どうやらソイツもどこかへ出かけていたらしく、今から家に帰ろうとしているんだろう。
ちょうどいいね。これでビニ傘を買うお金も浮いて、雨にも濡れずに俺も家へと帰れることになったぜ。なんせ俺はソイツと同じ家に住んでいるからな。
おっと。こっちには気付いてねえみたいだ、通り過ぎようとしてるよ。
俺は声をかけた。
そいつ――すなわち、俺の妹に。

523 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:37:03 ID:0I9q+yin
「おーい桐乃」
ピタリと足が止まって、傘の中から俺の顔を覗いてくる。
うん、気付いたみたいだ。帰りでかち合うなんて珍しいが、おかげで助かったぜ。
俺はにっこりと笑いかけ片手をあげて桐乃に手招きをした。
桐乃はにっこりと笑わずに無表情のまま俺を無視して歩き出した。
「おい!?」
華麗にスルーしようとしてんじゃねえよ、コラ!
俺は更に大声で桐乃を呼ばわる。
「桐乃ー。お〜い!」
「………………」
てくてくてく。
「桐乃さーん! こっちこっち、ここにお兄ちゃんがいるよ?」
「………………」
桐乃は俺の声が聞こえていないのかガン無視で通りすぎていく。
いや聞こえてないわけねーだろこのやろう! 足だって急に速くなってるしよ! なんだって呼びかけに答えてくれないわけよ!?
人が困ってんのにこの態度。こいつ小学校で道徳教育受けてないんじゃないのか?
「こーら桐乃、人が呼んでんの無視ってんじゃねえ!」
置いていかれたらたまったもんじゃないので、俺は駆け出して桐乃の傘へと入る。
「うげ。許可なく入ってくんな!」
第一声が『うげ』ってなんだよ、相変わらず口が悪いなオマエ。
「呼んでもオマエが反応しねえからだろ。てゆーか聞こえてんのにどうして俺を無視する!? 傘忘れて困ってたんだから助けてくれたっていいだろ? 足早に通り過ぎて行くなよな」
「うっさいなあ、アンタがこんな往来で大声出すからじゃん。恥ずかしい」
「だったら最初から俺を傘に入れてくれればよかったんだよ。そしたら大声出す必要も無いんだし」
「あ〜ウザ。フン、ずっと濡れて帰れば」
桐乃は突如方向転換して俺を雨の中へと置いてけぼりにする。
あわてて追いすがり、
「分かった! もう文句言わないから、傘に入れてくれよ。な?」
「もう入ってるじゃん。……なんでアンタと相合傘しなきゃいけないわけよ。誰かに見られたら超イヤなんですけどォ〜」
そっぽを向いて髪をいじくっている妹様は、どうやら俺と相合傘するのがご不満のようだ。
たかが一緒の傘に入って帰るだけだろ。それによく見りゃ周りに人通りもほとんどねえんだから自意識過剰だっつの!
だがそんなことを愚かにも口にはしない。置いてかれてずぶ濡れになっちまいたくねえからな。
なわけで俺はもう一度手を合わせて桐乃に頼み込んだ。
「頼むよ桐乃、このとおり! 家までいいだろ?」
「へ〜、そんなに妹のアタシと相合傘したいんだアンタ。……シスコン」
…………ぐ。怒っちゃダメ、怒っちゃダメよ俺。
「ま、まあタマにはな」
「はぁ〜あ、ど変態の兄貴を持つと苦労するわぁ。――ま、そこまで泣いて頼んでんなら仕方無い。特別に入れてあげる、感謝しなさい?」
泣いて頼んではいないけどな。
「ほらぁ、ボサっとしていないで傘持ってよね」
「へいへい分かったよ」
からかいつつも、どうやら一緒の傘に入るのは了承したようだ。桐乃から傘を受け取って、俺たちは家路へと歩き始める。
天空から落っこちてくる雨はさっきよりも勢いを増して土砂降りだ。
こりゃマジで助かったわ。良いタイミングで現われてくれたことには隣を歩いている妹に素直に感謝を捧げよう。
その妹は「濡らさないでよ」とかぶつくさ言いながら、肩が触れるくらいの距離で俺と歩を共にしている。
淡く香水の良い匂いが漂ってきて、背中がどうにもこそばゆい。
う〜〜、相合傘か……。――――って!? 桐乃と同じように自意識過剰になってどうするよ? ええい、落ち着け俺!

524 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:37:55 ID:0I9q+yin
にしても。
香水もそうだが桐乃のヤツはあいかわらずキメた格好をしている。オシャレしてどこへ行ってたんだか。
そぅっと横目に流し見ていると、
「なにチラチラ見てんのよ。キモ」
「見てねーよ」
「ウソ。見てたじゃん」
くっ……。こういうことに関しては女ってめちゃくちゃ鋭いよな。
「別に。ただ、雨の日なのにどこ行ってたのかと思ってな」
「気になるんだ?」
なんだそのまるで俺が妹の行動を逐一気にして仕方が無いって感じに受け止めたようなイントネーションの『気になるんだ?』は。
おまえのことなんか知るか! ちょっとだけ、なんとなく興味をひかれただけだっつの。
「あんたこそ傘も持っていかずに何やってたのよ?」
「しょうがねえだろ、買ってすぐ戻ろうと思ってたのに降りだしちまったんだからさ。ったくツイてねえよ」
「ドジィ〜」
ニカァと俺の横やや下から白い歯を見せてくる桐乃は、俺が傘を忘れて困っていたことが嬉しいらしい。イヤなやつだ。
うるっさいよ、ばーか。オマエだってけっこうドジなとこあるくせによぉ。ぺっぺ!
――とは、傘を借りてその身を保護してもらっている俺としては言えないので、代わりに口を尖がらせるだけに留めておいてやった。大人の対応というヤツだな、うん。
「で。どんな本買ったの? マンガ?」
「ああ。ただの週間雑誌だよ。読み終わったら貸してやろうか?」
「うん、読むけど。――アンタ先々週号とか買ってないじゃん。たまに買わないとかやめてよね、話分かんなくなっちゃうじゃん」
「だってたまたま別のとこで読んじまってたし」
「だってじゃない。ちゃんと買うの! 分かった?」
「わーったわった」
基本的には買っているんだけど、俺って数タイトルくらいしか読まないから、たまたまコンビニ立ち寄ったときとかにパラパラ立ち読みってこともあんだよな。
桐乃はそれが気にいらないらしい。
読みたければ自分で買えと言いたいとこだが、女の子が少年漫画の雑誌を手にするのはちょいと抵抗感あんのかもな。
エロゲーやらアニメは買っているくせに、こういうとこは変に女の子らしい。
そういえば、コイツって買うには色んな方法があるって言っていたけどどうやってんだろね? 未だに謎である。店で普通に買ってるんだとは思うけど?
まぁ知らないままでいよう。聞いちまって恐ろしいことだったりしたら俺の神経がやられちまう。触らぬ妹の秘密にタタリ無しだ。
俺と桐乃はそれからも、とりとめのない会話をして帰り道を歩いていく。
「明日も降るのかな? 雨」
「ん〜、最近天気崩れやすいかんな。降るんじゃねえの? なんだよ、明日もまた出掛けんのか?」
「気になるんだ?」
なんだそのまるで俺がオマエに付いて行きたがってると勘違いしてそうなイントネーションの『気になるんだ?』は。
「普通に聞いただけだろが!」
「はいはい。……別にどこも行かないわよ。雨の中とか歩くの超ヤダしぃ。髪だってまとまらなくてイラつくもん」
ふぅん。
にしては普段と変わらねえくらい綺麗な髪してると思うけど、俺には分からんようなレベルで気にしてんだろうな。
「今日だってアタシが家に帰るまで降りださないで欲しかったのに、降っちゃうとかありえなくない?」
いくらなんでもお天気様にまでオマエの都合に合わせろなんて、ありえなくない?
「そりゃ災難だったな」
適当に同意を入れつつ。
そういや逆に質問を返されちまって聞けなかったけど、
「けっきょくオマエこんな遅くまで、どこ遊び歩いてたんだよ?」
季節がら日が沈むのが早く、雨も手伝ってか歩いているうちに周囲はかなり薄暗くなってきていた。
「ププッ。なぁ〜にぃ? やっぱ気になってんだ」
「んなわけねぇだろ。オマエが喋りたそうにしてっから話振ってやったんだよ」
「は? 勝手に捏造しないでくれる? ――まあいいや、そんなに知りたいなら教えてあげる」
目元をゆるませ、桐乃はとても楽しそうな笑みを浮かべて残りの言葉を口にした。

525 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:38:23 ID:0I9q+yin
「アタシ、今日デートしてきたから」
「あ?」
デ、デートだ!? 誰と……だよ?
「街で買いものしててぇ〜、カラオケとかも行って超楽しかったし」
今日一日のことを思い返しているのか、目を細めてエヘヘーなんてしまりの無い声を出して笑んでいる。
桐乃の交友関係は広い。俺の知らないところでも多くの友人がいて、猫をかぶりまくって外面の良いコイツには言い寄ってくる野郎もそれなりにいるらしいことは、桐乃の親友である、あやせからも聞いている。
彼氏なんていねえのは分かっているが、ちょっと会って遊ぶくらいの相手はいても不思議ではない。
「誰とデートしてたか知りたい?」
俺の知っているやつってことかソレは?
「………………誰だよ?」
俺はぶっきらぼうに聞き返した。
「え〜〜教えて欲しいんだ? めっちゃ可愛い妹のデート相手が誰なのか」
「チッ。てめえが聞いてきたんだろ」
「そーゆー態度じゃ教えてあげない」
ご機嫌良さそうに答えをはぐらかしている桐乃に俺はだんだんとイラついてくる。
こいつがどこの誰となんていちいち気にしたって仕方ねえだろ。コイツ自身のことなんだからよ。そう普段は心底思っているはずなんだが、どうやら今の俺は違うらしい。
「いいから。早く言えって」
ムキになってやんのーと口に手を当ててほざく妹の仕草が、どうにもムカつく。
押し黙ったまま促すとようやく桐乃は誰なのかを口にした。
「……あやせ」
「あ、あやせ?」
「そだよん。ここんとこ忙しかったから、たまにはデートしよってあやせとは約束してたもん。だから今日は二人だけでずっと一緒に遊んでたんだー」
「…………」
……んなこったろうと思ったよ。ケッ、あーあつまんねえオチだったぜ。
俺はひとり悪態をつきながらも、このつまんねえ話の締めくくりに安堵しかけた。
が、
「あんたアタシが男とデートしてるとことか想像しちゃったんだぁ」
ムスッとした俺の顔が気に入ったのか桐乃はなおも指差して俺のことをからかう。
「……普通そう思うのが当然だろ」
「ま、そだけどね〜。――だって超カンペキなあたしに吊り合うような人ってなかなかいないじゃん? 友達と遊んでる方が楽しいし」
面白くもねえ話を吐き続ける桐乃は楽しそうだ。
俺は「ああそう」と素っ気なく興味ないと答えながら雨の音に集中するが、それでも桐乃は話すのをやめない。
どうやら俺に自分がいかにモテるか、どういう男じゃなければ相手にしないか語りたいらしい。
「でもぉ〜アタシだったら超セレブとかでも引く手あまた? あやせんとこのパーティに呼ばれた時とかなんて、若くてかっこいいのにすっごい大きな会社の役員やってる人とかもいてさ。
 そういう人たちからも色々名刺も貰ったりして? 正直困るくらいなんだよねぇ」
ピチャリと濡れたアスファルトから靴に水が染みこんできて嫌な感触を伝えてくるが、俺は強く足を踏み込み、ボソリと妹の名を呼ばう。
「桐乃」
「お金あればいいってわけじゃないけど、人並み以上の甲斐性くらいは無くちゃ男は駄目よね」
「桐乃」
「あとなんといっても優しくなきゃ完全アウト。冷たい男とかマジありえないし暴力とか論外。そうそう、この前なんか街で、」
妹が口を動かして更に言葉を続けようとしたとき、
「黙れって。……るせえよ」
「……ッ……!?」
歩みを止めて、俺は低い声で唸るように桐乃の言葉を遮断した。
桐乃はビクリと固まって、笑みが消えた口は少し開いたままに、目を見開いて不安そうに俺を見つめている。
「…………俺にそういうつまんねえこと、話してくんな」
それだけ言って、俺はふいっと視線を桐乃の顔から外したが。
即座に後悔が胸の内から襲ってきた。
な、なに俺は、妹相手に凄んでんだよ? こいつは別に俺を罵倒して貶しているわけでもなく、ただ単におしゃべりしてただけじゃねえか。
それでも言い様の無い不快感が沸きあがって乱暴な言葉を吐いたことには変わりは無い。
「な、何よ。……怖い顔して。ば、ばっかじゃん……」
こわごわと俺への文句を紡ぐ桐乃へ向き直り、俺は素直に頭を下げて謝った。
「……わりい。いきなりキツい言い方してすまなかったよ」
「う、うん」

526 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:38:49 ID:0I9q+yin
謝ったあと、また二人で雨の中を歩き出すが、気分は天気と同じ色に変わっちまっていた。
ぐっぎゃああああああああ! 桐乃の言うとおりだ。バカじゃねえの俺?
意味も無く空気悪くして息苦しくさせてんじゃねえっつうの!
居心地の悪さに包まれてしまっているが、桐乃も俺もお互いが居ない場所へ立ち去ることが出来ない。
俺と桐乃は二人、一つの傘に入って、まるで閉ざされている空間に縛り付けられているみたいだ。
なわけで、ここで取れる俺の選択肢は一つしかないってことだな。
「なあ桐乃よ」
「…………なに?」
「ゴメン! マジ悪かった! 許して、ね!?」
この気まずさを直すために取った俺の行動は、妹への全力平謝りだ。
情けないなんて思わないね、立ち直りの早さっつうか気持ちの切り替えやすさは俺の美点だ。現状取りあえず出来うる、最大限の努力をしてると自負しよう。
まぁ、自分でやっちゃたことへの尻拭いってだけの話なんだけどさ。
「超怖かったし。サイテー。バカ」
桐乃は半目で俺の方を睨んでくる。
「反省してる」
「……分かってんなら別に、いいけど。あんたの今の姿、なんか女の子傷つけてホイホイ謝っちゃうとことか、マンガとかにも良く出てくる最低DV男じゃん?」
痛いところついてきやがるな。
俺の心境もまさにそんな感じだから、後悔して素直に謝っているんだよ。
しかしそれを面と向かって言われてしまえば、悪いのは俺かもしんねえけど、けっこ傷つくんだぞ?
「どうせ俺はオマエがさっき言ってたようなのとは違うしな。セレブでもなきゃ優しくもねえよ。……ほっとけ」
少しふて腐れながら言い放つと桐乃はケラケラ笑いだした。
「ップハハ! あんたが怒ったのって――やっぱり嫉妬しちゃってたんだ! やだぁ、シスコンきんもぉ〜〜! ククク」
「は!? なわけねーだろ!」
「じゃ、どうして怒ってたってのよ?」
「そ、それは――」
自分でもなんであそこまで機嫌悪くなっちまったかなんて分からねえのに答えようが無かった。
「クスクスクス。正直に吐いちゃえば? 妹がデートしてると思って嫉妬したんでしょぉ〜? んでアタシがモテんのが気に入らなかったんだ? 自分はモテないしねー。あ〜かわいそ」
……答えようが無いと思ったけど、見つかったぜ。
なぜならクソ妹様が嘲弄する姿にと〜ってもムカついたからだ。
「へっ、知るか。おまえが至近距離でやかましく、くっちゃべってたからじゃねーのぉ!」
「な! あんたの方がそばにいるんでしょ! 傘忘れて、捨てられたみたいに憐れにつっ立ってたのを拾ってあげた恩を忘れたの!? ありえないんですケドー!?」
「勝手に話作ってんじゃねえよ。オマエ俺が声かけたのにスタスタ歩いて行っちまいやがったくせに」
「え? アンタに声かけられたら誰だってそうするでしょ?」
「おい、やめろ! なに人を『常識知らないバカ人間』みたいに見てんの? 泣くぞ俺!?」
「泣けば?」
「…………グス。う゛わぁ〜〜〜〜〜〜ん、桐乃がいじめるよぉぉぉ!」
「ちょっ!? こ、このバカ兄貴! 大きい声出さないでよ! 本気で泣く、普通!?」
「ひぃぃぃぃん。乱暴で生意気で性格ブスなうえマル顔のクソ妹がいじめるぅぅぅ!」
「ぶっとばすわよクソ兄貴ぃぃぃぃぃッ!」
ドゴスッ! (←全力のニーキックがわき腹にヒットした)
「おぐぅぅ……。オ、オーケー妹よ、調子乗りすぎてた。もう大丈夫だから二発目を構えるのやめて!?」
「たくアンタはもう。フン! 次言ったらマジで殺すから! バーカ」
「はぁ〜〜。……あいよ」
殺されるのは勘弁だからな。
いつのまにか、さっきのような重い空気は霧散して消えて無くなって、代わりに俺と桐乃は自然に軽口を叩き合っていた。
そんなやりとりを続けながら、すっかり暗くなった雨が振り続ける道を、俺たちは歩く。そろそろ家も近い。
と、そのとき前方から一台の車が走ってくるのが見えた。かなり早いスピードだ。
桐乃は気に留めていないのか、俺に顔を向けて八重歯をのぞかせながら、ばーかばーかとまだ言っている。あぁうぜえ。
「だいたいアンタはさー。もっとアタシに優し――――、きゃッ!?」
桐乃の方が車に近かったので俺は腕を取って桐乃を引っ張り、体を入れ替える。
スピードが乗った車はそのまま真横を走り抜けていき、水溜りから大きく飛沫を俺たちに降りかけていった。
とっさに傘を突き出したが、俺の膝辺りから下はベショリと濡れてしまう。
「この大雨ん中、スピード出しすぎだっつうの。電柱にでもぶつかっちまえ」
くそ、ハイドロプレーニング現象なめんなよ? あ〜あズボンが濡れちまったよ。

527 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:39:18 ID:0I9q+yin
「あ……」
「ん? 桐乃、オマエもどっか濡れたか?」
「ふ、ふぇ!? え、あ……う、う、」
桐乃は目をぱちくりさせて何やらもごもごと唇を動かしている。
よく聞き取れないので顔を近づけてみると、
「ッ!? か、格好つけんな、ばぁか! キ、キモいのッ!」
「んな!?  Σ(゚Д゚;)」
突然耳元で桐乃が大声で叫んだので俺は思わずたたらを踏む。
「い、い――いつまで腕掴んでんのよ、変態! 放せっ!」
「おわっとと!? おま、落ち着け桐乃」
「は、放してよ! このバカ! スケベ! ――――ッ!?」
とまあ俺の体勢が崩れかけているところへ桐乃が両手で俺を押すもんだから? そのまま重心は屹立姿勢を維持する制御を失って、俺は今さっき雨中を飛ばしていた馬鹿が水を跳ね上げた水溜り方向へと腰から落ちていった。
泡を食ってしまっていたので、掴んでいた桐乃を放す信号を脳から送ることも出来ず、そのまま二人で一緒に……、
バシャ――――ン!
背中と腰から、じわぁと水が染み込んでくる嫌な感触。
とっさに傘を持っていた手で桐乃を支えたが、桐乃は俺の上で「あたた」と呻いている。
「お、おい。大丈夫か?」
「う、うん」
「なら、早くどいてくれ!」
今も服が水を吸ってどんどん重くなっていっているんだよ! めちゃくちゃ冷たくて寒いってッ!?
ようやく立ち上がったが、時既に遅しで俺はほぼズブ濡れ状態。
桐乃も雨に打たれてしまい俺ほどではないが悲惨な状況だ。まとまらないとクサしていた髪は雨でコーティングされて外灯の光に輝いて、ぽたぽたと水滴を落とす。
一瞬、艶やかな印象を受けて思わずドキリとしたが、直ぐに恨みがましく俺は桐乃に非難の声をあげた。
「おまえなー。いきなり押してくんなよな。見ろよこれぇ!」
うっええええええ! 背中から水を含んだ服がぴたぴた肌にひっついてきて、超気持ち悪いぃぃぃ!
「そっちこそ! あ、アンタが放さなかったから濡れちゃったじゃん。もーう、最悪!」
「だーから支えてやったじゃん。んだよ自分のことばっか」
「う、うるさい! アタシもう帰る!」
桐乃はそう言うと俺の手から離れていた傘を拾い上げ、さっさと歩き出した。
俺を置いてね。ひどくね!?
「チッ。待てって。ナチュラルに俺を置いていくんじゃねえ!」
「もう! 入ってくんな!」
「ヤダね。もしこれで風邪引いたらオマエのせいだかんな。はぁ〜あ、買った雑誌も濡れちまったしよぉ」
へこむ。こんなことなら買いに行くんじゃ無かったぜ。
うなだれながら俺は水分を含んで重くなった服をなんとかしようと絞ってみるが、余り効果はなさそうだ。
「………………あの。ご、」
「桐乃、悪いんだけど俺やっぱ先に走って帰るわ」
家はもう近いし、走れば数分もかからない。妹の足に合わせているより、もういっそのこといち早く家にたどり着いて着替えた方が得策だと俺は決断した。
「んじゃな。オマエも早く帰って来ねえと風邪引いちまうかもしんねえぞ」
ぞわわと悪寒が走る体を腕で抱きながら桐乃にそう言いつけ、俺は傘を抜けダッシュで家へと戻っていった。
背後で小さく「……ばか」と呟き声が聞こえた気もするが、どうせ文句が言い足りないってダケだろうぜ。
その後、家に帰った俺はお袋に呆れられつつ、さっさと着替えを済ます。
数分後に帰ってきた桐乃も、風呂場に直行して、出てきたらさっぱりしてるようだった。
なんか雨に濡れちまったことをギャーギャー言ってくるかなぁと思っていたが、そんなことはなく食事中もいたって普通の態度。
ま、うるさくないから良いんだけどよ。
それから、寝ようと階段を上がる俺に「ねえ」と声をかけて来た。
「………………」なかなか次の言葉が出てこないが黙って待っていると、
「……マンガ、読んだら持って来て」
それだけ言って桐乃はリビングの方へ戻っていった。
へーいへい。
俺は心の中で適当に相槌を打って部屋に戻る。
寝る前に水に濡れてよれよれになってしまったマンガを少し読んでから、ベッドに入ってその日は終わりを迎え。
そして翌日、俺と桐乃は仲良く風邪を引いた――。

528 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:39:44 ID:0I9q+yin
目が覚めた瞬間から妙に頭も体も重たかったんだよな。熱を測ってみたら、三十八度二分まで体温が上がっていてびっくりだぜ。
やっぱ昨日の雨に濡れちまったのが原因だと思われる。
あ〜〜〜〜〜ぐぞぉぉ! 頭イデェよぉぉ。
病院に行こうかと思ったが、外は昨日から未明まで降っていた雨のせいで気温は大きく下がっている。
無理して病院へ行くより、風邪薬を飲んで静かに寝ていた方が良さそうだ。
お袋に風邪薬を持ってきてもらい、そこで桐乃も風邪を引いていることを聞いた。
なんだよ、あいつも結局風邪引いちまったのかよ、だらしねぇなぁ。
「あんたは傘忘れてったおバカさんだからしょうがないけど、あの子までねぇ」
うっせババア。
事情は話していなかったので、お袋は俺がうっかりと傘を忘れて、やむなく一人走って帰ってきたと思っている。まあ半分以上はその通りなんだが。
細かい経緯を説明したところで風邪を引いてんのに変わりは無いし、言葉を出す気力も無いので俺はゲホゲホと咳きを吐きつつ、再び眠りについた。
それからひとしきり時間が経って、次に目が覚めたのは、数時間後。
熱を測りなおしていないから正確には分からんが、朝よりはだいぶ下がったようで楽な感じを受ける。
俺はのそのそとベッドから起きだして、階段を下り、リビングへ向かった。
カチャリと扉を開けて中に入っていくと、桐乃を発見する。
パジャマ姿。おでこには冷却シートを貼り、部屋から持ってきたのか毛布に包まって、ソファに座りテレビを観ている。
観ているのは当然、アニメな。
「あれ? お袋は?」
「お昼くらいに出かけた。今日、お稽古事の集まりがあるって言ってた」
画面から目を離さずに桐乃が答える。
ふーん、だからオマエ堂々とここでアニメを観てられるってわけね。
「つーか。熱ある子供放っておいて出かけるか? 愛情ねえなー」
「違うって。アタシが行かせたの。子供じゃないんだし大丈夫だから行ってきてって。――楽しみにしてたっぽかったのに、自分の都合じゃないのに行けなくなっちゃうとか、可哀想じゃん」
「……あっそ」
お優しいこって。どーせ俺は親のことも考えてあげられない子供ですよっと。
「体調の方も、もう良くなってきてるしね」
あんま大丈夫そうな格好には見えねえが、アニメ鑑賞するくらいには良いんだろう。
「なぁ、飯とか食ったか?」
少し腹が減ってるから、何か食いてぇんだけどなー。
問いかけながら俺は椅子に座って、食事をするテーブルに倒れこむようにして上半身をくっつける。
う〜〜、冷た気持ちいい。
「……お粥あるから、それ食べた」
なんだあんのか。顔をずらしてコンロの方を向くと鍋があったのでそれだろう。
俺が立ち上がってコンロの方に行こうとすると、
「あっためてあげる。……待ってて」桐乃はリビングからキッチンに入ってきながら予想だにしなかった言葉を口にした。
「ぅぇぁ?」
思わず意味不明な声をあげてしまう。
「何よ? ……食べたくないの?」
「いや、食うけど……」
「じゃあ、大人しくそこに座ってなさいよ」
桐乃はすげなく言いながら、コンロの火をつけてお粥の入った鍋を温めだす。
おかしい。桐乃のやつがおかしい。どういうつもりだコイツ?
妙に優しい態度に俺はとまどうが、頭の痛さとダルさから、桐乃の行動に納得いく答えを見出せないまま、言うとおり席につく。
コトコトと音を立ててお粥が温まっていく間、俺は手持ち無沙汰に、キッチンに立つ桐乃の後姿を眺めることにした。
髪は整えておらず、若干寝癖がついて、いつものハネッ毛がさらにハネていた。まあこれは……、俺もだが。
いつもは身だしなみをきっちりとしているコイツの油断した姿を見ているようで、どこか微笑ましい。
あと、料理をあまりしない桐乃がキッチンに立っている姿は、新鮮味と不思議な気持ちがない交ぜになって、風邪で機能がダウンしている俺の頭に心地よく響いた。
なんかこういうのも、割と良いもんだな。
思わず、にへらぁと口元が緩む。

529 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:40:09 ID:0I9q+yin
「不気味に笑って見られんの、キモいんだけど……」
ふいに俺の方へと顔を向けた桐乃が冷めた目で言ってきた。
「ッ!」
おまえが似合わんことするからじゃねえかよ、ケッ。
バツの悪さに顔をそらす。
ただ、やっぱせっかくの妹の珍しい光景だし? もうちっとは見ておいても良いかもしれない。と、顔を戻して再び桐乃をすがめ見ると、
「……っ? お、おい。大丈夫か」
両手をカウンターのふちについて桐乃は頭を下げてうなだれていた。
「平気だって。ずっと横になってて起き上がっちゃったから、ちょっと立ち眩みしただけだし。――お粥、もう温めなおしたから、座って待ってて」
ふぅと軽い息を吐いて俺を制すが、どうにも弱々しい雰囲気だ。鍋を持つ手も震えていて、見ているこっちがはらはらしてしまう。
「おま、もういいから休んで寝てろって。俺が食うもんなんだしよ」
桐乃に近づいて、後は俺がすると手を伸ばそうとしたが、また「あたしがやるからッ」と制された。
何をこいつはムキになってんだよ。ワケがわかんねえぞ? 普段はぞんざいに俺をアゴで使って自分はお姫様然としているくせによ。
おまえも風邪引いてんだろうが。
体力落ちてんだったら危なっかしいことはよせってえの。
「ほら、さっさと座っててよ! 持っていくから」
なかばキレ気味な声で桐乃は俺をブンブンと手振りで追いやる。
「分かった分かった。なんでもいいから早くしてくれ」
「なにそれ、ムカつく」
どうして素直に言うこと聞いてるのにムカつかれなきゃならないんでしょうかねぇ?
ああ頭イテ〜〜、ぼうっとする。
熱を出した体じゃ突っ込みを入れる元気も起きてこねえよ。
肩をすくめて席に座りなおすと、桐乃は棚から俺の茶碗を取り出して鍋と一緒に持ってきた。
どういう気かは知らねえけど、食事の世話をしたらしい桐乃に内心どこか高揚する俺。
へっ。
なんか魂胆でもあんのかもだが、ぶっちゃけ悪い気はしねえからな。
ダルい体を椅子にもたれさせて桐乃が用意してくれるのを待つ。だが、桐乃の次の行動で俺はまた椅子から体を起こすハメになった。
「おいおいおい。あ、アブねえぞ!?」
「だ、大丈夫だから!」
どうしてこんなことやってんのか、桐乃もやっぱ熱で頭が働いてないんじゃねえのか?
鍋の中の粥を茶碗へそのままダイレクトに移そうとしてるよこのバカ妹!
片手で茶碗を支えて、もう片方で鍋を持っているが、それが重いのか明らかにプルプルと腕が震えている。
イヤな予感しかしなかったね。んで妹へ感じた予感ってやつは大抵の場合、高確率で当たっちまう。
「桐乃! お、おタマ使え――、」
俺が発した言葉を言い終わらぬうちに桐乃は鍋を持つ手の力がユルんだのか、傾き加減を間違えたのか。
今々、コンロで温め直されたばかりのお粥がどばぁっとテーブルへとこぼれ、
「――熱ッ!?」
反射的に伸ばしていた俺の手にかかっちまった。
「…………あ、あ。……あんた……」
俺がとっさに払った手を押さえながら、桐乃は気が抜けたような声をだしている。
何か言ってやりたいと思ったが台詞が出てこず、俺はとりあえず火傷になるといかんので、水道の蛇口をひねって手を冷やした。
冷水が手を覆って流れていくと、熱もそれに委ねられて一緒にシンクへと落ちていく。
そこまでたいした熱さじゃなかったから火傷にはなりそうにないな。
もうちょいだけ冷やしときゃ大丈夫だろう。やれやれだぜ。
「……だいじょう…ぶ、なの……?」
呟くような声が背中からかかる。
「ああ、どうにかな。おまえの方は?」
「ん。……どこも」
火傷を負ったところは無かったらしい。
安心と同時に軽い怒りが沸いたが俺は黙って手を水に当て続け、その後ろで桐乃はテーブルにこぼれたお粥を拭いて、後始末をもくもくとやっているようだった。

530 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:40:40 ID:0I9q+yin
そろそろ良いだろ。と蛇口を閉めて手を確認したら、うっすらと赤色に変色している。
ちぃとだけジンと痛みがあっけど、気にしなきゃ知覚しねえ程度のもんだ。
こっちより頭の痛みの方がよっぽど早く治ってほしいね。
シンクから顔をあげてテーブルの様子を見ると、すっかり片付け終わって、茶碗にはお粥が新しく盛られている。桐乃が用意したものだ。
席について、
「これ、食べていいのか?」
桐乃はコクンと頷いて「手、見せて」と言う。
手の色を見てから少し眉をしかめて、冷蔵庫から保冷剤(あの中身がジュルジュルしてるやつ)を持ってきて隣の席へ座る。
次いで、俺の手を引っ張って、持ってきたそれを静かに当てた。
「痛くない?」短い問い。
「――――え? ん……あ、ああ。あんまり当てられ続けっと、逆に、冷たすぎるくらい……っす」
「そ」短い応答。
保冷剤で冷やし過ぎないようにと、優しい手つきで火傷しかけた箇所を丁寧に撫ぜる桐乃は、何か溢れてきそうなものを必死に我慢しているようにも見える。
食事は用意するわ、こんな介護みたいなことをするわ。それに、なんだかすげえ哀しそうにも見える。
――ど、どうしたんだコイツ!? 変なものでも食ったのか? このお粥に怪しい薬物でも混入していたとか?
スプーンですくって口に運ぶが、味はたいして分からない。塩をもうちょっと入れて欲しいくらいで、見るからに変哲もないお粥だが、俺は半ば本気で変なモンが入ってんのかと疑った。
「おまえ、風邪で頭どうかしたんじゃねえのか?」
だってこんな俺の乱暴な問いに対しても、
「……バカじゃん」
覇気の無い、か細い声を口にするだけ。
思わぬ献身的な対応を俺は信じられないもののように見ていた。
やがて俺は粥を食い終わるが、桐乃はまだ俺の手を熱心に保冷剤で冷やしたり撫でたりしている。
「もういいって」
ぶんぶんぶん。
まるで駄々っ子のように頭を振って俺の言うことなど聞かない。
つか、充分冷やしてくれたんで既に痛みなんて無いってーのにさ。
それでも桐乃は必死で、真剣で、それを俺は止める術が無いかのように、しばし桐乃の行為に身を任せた。
いつ雨が降るのか降らないのか、昨日ちょうど家を出る前に仰いだ空のような微妙な空気の中、俺たちは会話をする。
「桐乃。オマエやっぱりまだ熱があんだろ?」
「無いし」
「嘘つくなよ。さっきだって少しフラついてたからこぼしちまったんじゃねーのかよ」
「………………ちょっと前に測ったら……七度一分だったし」
微妙なラインだな。
微熱と言えそうも無いくらいの微熱だが、
「風邪は風邪じゃねえか。治りかけなんだから慣れねえことしてねえでソファで寝ッ転がってろよ」
暗に俺はもういいからってことを含めたつもりなんだが、桐乃にはうまく伝わることがなく。
「るさい、シスコン。……可愛い妹が手当てしてやってんのに、なにが不満なわけ?」
ぼそぼそとしゃべって顔をさっきよりも俯かせてしまった。
ほとほと困り果てる俺。
だってそうだろ? 普通だったらもっとこう元気があるというか、噛み付いてくるというか俺の意思なんて蹴っ飛ばすくらいの勢いなのに……。
俺は桐乃の顔を見つめた。
こっちの方が罵倒する言葉を辛辣に吐いてくることも無く、普段より全然可愛い。だが俺はどこかで、こんな桐乃は可愛くねーよとも思っている。
チッ。未だにガンガン不快な音が頭の中で鳴り響いていて俺の風邪は治っていない。
きっとそのせいで意味の分かんねえこと考えちまってんだろうぜ。
じゃねえと俺は普段から桐乃のことを――。

531 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:41:29 ID:0I9q+yin
「………………」
少し会話が途切れたタイミングで、俺は手を引いた。
「おかげで痛くなくなったよ。ありがとな」
「ん」
「粥も美味かった」
「アタシが作ったんじゃ……ないけど」
いじけてしまっているような桐乃のすげない台詞。表情も相変わらず暗いままだ。
少し溶けて、柔らかくなった保冷剤を指の腹なんかで陰気にツツいてやがる。
……ほ〜〜う、桐乃。テメェいつまでそんな態度してるつもりだ? お、こら?
だんだんと我慢がならなくなってきたぜ。
妹がどうしてこんな落ち込んでいるのか分からないが、それを黙っているような性格を俺はしていないからな。
今までもそうだった。世話を焼いたり、メチャクチャな要求に涙を飲んできたのは――、そういう顔≠させるためじゃねえんだよ!
ベシッ!
「あイタッ!?」
いつもとは逆だ。
桐乃が怒って俺に手を出すんじゃなく、俺が怒って桐乃へ手を出した。
俯いちまっている頭にチョップを叩き込んだら桐乃は驚いたように俺を見てくる。
「似あわねー真似してんじゃねえよ桐乃。いつもいつもクソ生意気な態度見せてやがんのに、なんだその体たらくは?」
「な? ……は、はぁ!?」
「はあ? じゃねえよ。さっきからその態度はどうなんだって言ってんだよ! おまえが落ち込むのなんざしょっちゅうだけどなあ、だが俺を目の前にしてそんな顔されてっと我慢がならねえんだよ!
 風邪で弱っちまったからかどうか知んねえけど、なんだってそんな風になっちまってるんだ!? おら、聞いてやっからさっさと俺に話してみやがれ! そんなんなっちまってる原因をよ!」
俺はそれだけ一気にまくし立てて最後に――「ケッ、シスコンなめんな!」――とふんぞり返った。
ケホケホッと蛇足で咳きが出て、いまいちシマらなかったのが俺らしい。
そんな俺の顔を桐乃は呆けたようにのぞき込んでいる。
そして次に表情を変えたときは、さっきまでの消沈しているような気配は無くなって……、
「キモ! キモキモ! このシスコン! 妹に手をあげるとかマジさいてーッ!」
「あー、そりゃ悪うござんしたね〜え」
「こ、こんのぉぉぉ――ッ! ムカつくムカつく、……ムカつくッ!」
俺に叩かれた頭をさすりながら対兄貴用に特化してるんじゃねえかみたいな感のあるお決まりの常套句を連呼して。
桐乃はいつもの可愛げない、クソ生意気な妹様へと戻っていた。
俺が望んだように……。

532 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:41:53 ID:0I9q+yin
――十数分後。
俺たちはリビングのソファに座って話を続けていた。
「おー痛て。――おまえなぁ、百回も叩き返すとかありえなくね!? しかもきっかり回数かぞえて。どんだけ執念深いんだよ」
「るさい! かよわい女の子に手を出したアンタが悪いんだかんね。これで勘弁してあげてんのをむしろ感謝しなさい」
「手を出すって……。そんなエロいことした憶えねーよ。……かよわくねえし」
「あ゛あ゛? なんか言ったアンタ!」
「なんでもないから噛み付こうと八重歯見せてくんな!? 怖いから!」
ったく元気になったかと思えばこの勢いだよ。やっぱもう少し大人しい方が可愛いげがあって良いんじゃねえの?
自分のしたことに、ほんのちょっとだけ後悔。
苦笑を漏らしつつ、俺は桐乃に聞きそびれていた本題を切り出した。
「で? 桐乃、どうなんだよ?」
「何が?」
「だからさ、おまえが落ち込んでたのって、どうしてなんだ?」
「む……」
理由を聞くとクッションを胸に抱いて口ごもり、恨めしそうに桐乃は俺の顔を睨んできた。
「話してみろよ。さっきも言ったが聞くまではそばを離れねえかんな。俺に解決できる悩みかは知んねえけど、それでも、」
「一度っ……だけだからね!」
桐乃が言葉を遮った。
俺の方を見据えて下唇を押し上げてとても複雑な顔をしている。
「一度、だけ言うから……。ちゃんと聞かなきゃ……殺すから」
「あ、ああ」
緊張しているのか、決意を秘めた目は潤んで顔も若干赤い。
それが熱の為だけじゃないのはなんとなく理解できた。伝染するように俺へも緊張は伝わり、胸がドキドキする。
桐乃は何を言う気なのだろう。
すーはーすーはー。
深い息を二度ほどついて、桐乃は口を開いた。
「ご、ごめんなさい! 昨日、突き飛ばして風邪引かせちゃって!」
「!」
クッションを抱え持ったまま俺に頭をさげる桐乃。
桐乃の言葉が瞬間豪雨のように降り注ぎ、心臓が一瞬止まったかのような錯覚を覚える俺。
「そのこと気にしていたのか、おまえ」
あんま凄いことが起こると逆に流暢に口が動くモンなんだな。
「だってアンタ、『風邪引いたらオマエのせいだ』って言ってたし、あたしもそうだと思ったから……」
「にしたってあそこまで落ち込むなんてよ」
「そ、そんな落ち込んでないけどッ! …………でも反省はしてる。お粥こぼしちゃったのも、風邪ほとんど治ってたから油断してたせいだし。それで……火傷させちゃったし」
「………………」
だからか。
俺が風邪引いたのも火傷を負いかけたのも自分のせいだと考えて。
その通りと言えなくも無いのかも知れねえけど、そうなるように行動しちまったのは俺の選択だ。
なのにコイツは誰よりも責任感が強いから。
風邪で弱った心と体に、その二つが強く圧し掛かったように感じちまったんだろうか?

533 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:42:20 ID:0I9q+yin
……バカ桐乃め。
俺はさとすように桐乃に言ってやった。
「いいって。誰のせいってもんでもないだろ。さかのぼれば俺が傘忘れなかったらよ、オマエだって風邪引いちまうこともねえんだから。俺の責任って言えなくもないだろ?」
「そうだね」
肯定しやがった!?
そこは『ううん、違うのアタシが悪いの』とか言うもんじゃねえの――!?
しょぼくれてても、こんな殊勝な態度に出ててもやっぱ桐乃は桐乃だなぁ、なんか安心したよチクショー!
「でも、今回は。アタシの責任ってことで、いい」
再度自分に非があると告げて、それから桐乃は拗ねたように、
「…………謝ったからね? もう言わないから!」とクッションに口を隠しながら言い終えた。
最初は耳朶に響いた桐乃の言葉に心底驚いたが…………、そっか。オマエ俺のこと、心配してくれてたんだな。
俺は力なく「分かったよ」と答えて、なんとなく口の端を緩めてしまう。
後から考えるに、きっと桐乃の言葉というか俺に対する気持ちに、こそばゆく感じちまってたんだろうぜ。
「なにニヤけてんの? キモ」
「うっせ」
風邪はまだ治っていないはずだが、妙に心地良く。
俺は妹としばらく雑談を交わすことにした。
「そういやオマエ、薬はちゃんと飲んだのか? 熱も七度一分とか言っていたけど、ベッド抜け出してずっとここにいたんじゃねえだろうな?」
「子供扱いしないでよね。ちゃんと飲んだもん。――そういうあんたこそどうなのよ?」
「……そういや、俺どうなんだろ?」
朝よりは良くなってはいると思うんだけどなー。熱測ってないから分かんねえや。
「は〜。自己管理出来て無いのはどっちよ。ちょっと待ってて」
桐乃はそう言うと戸棚から体温計を持ってきて「はい」と手渡してくる。受け取って耳に当てて測る。ピピッと音が鳴って液晶の数字を確認してみると、
「七度四分か。まぁまぁ下がってきたな」
「アンタ最初はどれくらいだったの?」
「八度くらいだっけかな? おまえは?」
「七度八分……」
「へっ。勝ったな」
「どうして勝ち負けになっちゃうのよ、熱で頭が沸いちゃって変になっちゃってんじゃん?」
桐乃はおかしそうに笑んで、俺から体温計を受け取り元の場所に戻した。
ついでに冷蔵庫からヨーグルトを二つ持ってくる。
「はい」とフタまで開けてくれて俺に差し出す。
「サンキュー」礼を言って受け取る俺。
なんだろうねコレ。
本当に熱のせいで変になっちまってんのか、俺と桐乃はいつもよりもずっと、なんというか、素直に会話をしていた。
と、テーブルに置かれていたBlu-rayのパッケージが目に入った。
「ところでオマエさ、なんのアニメ観てたんだ?」
「今年の夏公開だったやつ。昨日買ってきたから」
「ふぅん。…………おもしれえの?」
「なに? 観たいの?」
頬を掻きながら首肯した。
「へー、珍しい。んじゃあ途中まで観たけどアタシももう一回観たいし、最初っから再生してあげる。ふふん〜、言っとくけど作画チョー良いから!」
桐乃は俺が興味を示したのがご満悦なのか、ニヤっと得意そうに口角をあげて、リモコンを操作してアニメ上映を開始する。
風邪を治すにゃあ、そろそろ自分の部屋へ戻って布団被って、もう一眠りするのが良いのだろうが。
もう少し、このアニメが終わるくらいまでは……、ここで妹とだべっててもいいんじゃねえかな?
だってよ、なんか、なんとなく、もったいない気がするんだよ。
「ほらぁ。いつまでもヨーグルト食べてないで。始まるよ? オープニングもカッワイイしカッコいんだからねっ」
「わーったよ」
そして俺たちはリビングで二人、ソファに座ってアニメ鑑賞を始めた。

534 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:42:43 ID:0I9q+yin
テレビ画面に展開されていく物語を追いつつ、時折、途切れ途切れに短い会話を挟んでいたが、時間が経つにつれてそれも減っていき。
そして俺は、いつの間にか眠っていたらしい――。
「…………ん、んん」
目が覚めて薄ぼんやりとした視界がひらける。
窓の外から夕陽の茜色が陽炎のように差し込んで部屋を染めていた。
えっ…と……。ここって?
見慣れたどうってことのないリビングのはずだが、どこか穏やかで暖かい静謐を湛えている場所に迷い込んだような錯誤を覚える。
長いこと寝ちまったようで感覚がブレてんのかも。
と。
カチ、カチと音がしているのに気がつく。
顔は動かさないまま目だけを向けると、桐乃がソファに座ってノーパソをいじっているのが見えた。
俺が起きたことに気付いたようで、チラリとこっちを見、そしてまたディスプレイに視線を戻す。
「あれ? アニメ、もう、終わっちまったのか……」
「とっくだって。あんた半分も観終わらないうちに眠ってんだもん」
時計を見ると確かに映画一本余裕で観終わるくらいに針が進んでいた。
「……そか、悪い。また今度、観せてくれ」
「別に気にしてないし」
すげなく答えながらマウスをクリックしている桐乃。
言葉の額面通り本当に気にしていないのか、それともやっぱり途中で寝ちまった俺に怒っているのか、どっちなんだろうな。
小さくあくびのような息を吐きながら俺はまた目をつむりそうになった。
やけに気持ち良く。そこで初めて、肩までしっかりと布団がかけられて全身が暖かく包まれていることに気がついた。
リビングも暖房が保たれており部屋全体が暖かい。
まだ覚めきらないぼうっとした頭をかかえたまま、俺はぽつりと桐乃に問うた。
「これ、おまえが?」
注意深くなければ気付かないほどの仕草で桐乃は頷く。
更になんとなく額に手をやり、「ん?」貼っついていたもの取って見ると、熱冷まし用の冷却シートだった。
「えっと、これも?」
「……こんなとこで寝てたんじゃ、また風邪悪くするじゃん。それでアタシにうつされたって困るんだけど」
抑揚の無い声で相変わらず俺の方を見ないで興味なさげにしているが。
………………そっか。………………そっか。一度、二度と俺は静かに頷いた。
目が覚めたときに暖かいと感じた原因は布団や暖房だけじゃ無かったようだ。
寝ている俺に布団を持ってきてかけるのも、熱冷ましのシートを貼るのも、……そんでアニメ観終わっても部屋に戻らず、ここにノーパソ持ってきてんのも。
桐乃がそんなことする理由は。
いや、どうしてだなんていちいち考えんのはもういいだろ。
似合わない行動なんてのは十分承知してんだ。俺も……桐乃も……。
それでもというなら、全部風邪のせいにでもしといてくれよ。なんなら昨日の雨に濡れちまったせいでも、俺が傘を忘れたせいでも。
理由付けなんてどうでもいいさ。
とにかく俺は手を差し伸べる。逆光となっている夕陽を介したままじゃ、桐乃の顔は見ずらいから。

535 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:43:09 ID:0I9q+yin
「桐乃。ちょっと、こっち来い」
呼ぶと桐乃は「偉そうに命令すんな」と呟いたが、ノーパソのディスプレイから目を離して、俺のそばへきてくれた。
ゆっくりと伸ばした手を桐乃の頭に触れる。
柔らかい髪の毛の感触が手に伝わった。
「……っ!? な、な。……や、やめてよ……、あたしのこと……バカにしてんの?」
「するわけねえだろ」
頭を撫でると、指と指の間から髪の毛がクシャリクシャリとゆるやかな音を出す。
「おかげでだいぶ楽になったよ」
俺は桐乃の顔を見つめて言った。
自然と口をついて出たのは感謝の言葉だった。
桐乃もイヤそうなことを口にしたが手を払い落すこともなく、俺の目を見て。やがて静かに、「…………うん」と囁いた。
少し嬉しそうに微笑んで、首肯する桐乃。
髪留めをしていないので、前髪が垂れていつもより大人しい印象を受ける。
「オマエの方は。熱、ちゃんと下がったのか?」
俺は頭を撫でていた手を滑らして、そんな桐乃の前髪をかきあげ、額に手を置いた。
すると桐乃も俺の額に手を伸ばしてきて、
「そっちこそ。まだ残ってるんじゃない?」
お互いがお互いの額に手を当てて、なにか大切な約束事を交わして誓いを立てているように相手の熱を感じる。
正確にどれくらいの時間かは分からないが、俺たちはしばらくそのままの姿勢でいた。
「昨日、傘入れてくれてありがとな」
もっと何か話すべきことがあるように思えたが、俺は昨日のちょっとしたことに対して桐乃に礼を述べた。
「おかげで、風邪引いちゃったじゃん。……ばか」
「はは、そうだな」
しかも兄妹仲良く二人してだ。
仲の悪い兄妹である俺と桐乃はつまらないことに関してはずいぶんと相性が合うんじゃねえの?
そう、今の俺と桐乃もきっとそのつまらないことの延長なんだろう。
なんて変なことを考えていると、桐乃が心を読んだように言う。
「変なこと考えてんじゃないっつの」
「すまん」
「……ばか」
どうバカなんだろうな俺って。
二つの音をつないだ罵倒の言葉だが、桐乃が俺に言うに限って、それは様々な意味を持つ。この先も、その意味を言い当てることに俺は苦労すんのかね? それでもいいと、俺はばか≠ネことを考える。
一人苦笑していると、桐乃が「ねえ」と幽かな声で俺を呼んだ。
少しの沈黙があって。
あのね、と桐乃は言葉を紡いだ。
「さっき、ね。言いそびれたんだけど。昨日、車から護ってくれたの……ちゃんと分かってるから。あと、お粥こぼしたときもかばってくれて。……兄貴が、優しくしてくれてんの、けっこう……その、いつも――」
たどたどしく言葉を紡ぎ、薄藍が混じる瞳を揺らめくように彷徨わせてはいても、それでも最後は俺をしっかりと見て、

――「いつも。う、嬉しかったり……してる、から」

……桐乃の顔を、俺はどんな顔で見ているんだろうな。
また沈黙が俺と桐乃の間に横たわりかけたが、かろうじて「そか」となんとかそれだけを口にした。
「じゃ、じゃあ。アタシ、もう部屋に戻るね」
桐乃は照れくさそうに顔を赤らめて俺の額から手を放し、ソファを立ってリビングを出ていく。
なんか言わねえと。
そう思ったが結局俺は桐乃の後姿を黙って見送り、階段をトントンと小気味良く上がっていく音を聴きながら、胸へと響いた桐乃の言葉を反芻していた――。

536 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:43:36 ID:0I9q+yin
桐乃がリビングから去って少ししてから、俺もそろそろ部屋に戻ることにした。
頭痛も発汗も収まり、風邪はほぼ治っていると言える。
はは、気持ちよく寝れたおかげかもな。
布団を持って戻ろうとすると、テーブルの上にノーパソが残っていることに気がつく。
「桐乃のヤツ忘れていきやがったのか」
まぁあとで取りに来るつもりだったのかもしんねえけど。しょうがねえ、届けてやるか。
今日は色々と世話をしてもらったことだしな。
手にノーパソを抱えて階段を上がり、妹の部屋の前までやってくる。
そこで、さっきまでのやりとりが脳裏をよぎって俺はなんだか気恥ずかしくなった。
あらためて考えると……、かなり恥ずかしいことをしてたんじゃねえの!? お互いにおでこに手を当てあってさ。
白昼夢でも見ているような時間だった。
ただ、それでも桐乃と交わした言葉は、幻でもなんでもなく確かに俺の胸へと残っている。
だからってわけでもねえけどノーパソを届けるついでに、ややタイミングを逃してこっ恥ずかしいが、さっき桐乃がリビングを出て行ったときに言えなかった言葉を、俺は言おう思う。
カァっと頬が熱くなってくる。胸がドキドキもして落ち着かない。
ハ、緊張とかじゃねえって!
きっとまだ完璧に治ってなくて、体調も頭の働きも本調子じゃないんだと思うぜ?
だってさ……、

ガチャリ

ノックすんの忘れてたくらいなんだもん。
「へ?」「え?」
目の前に桐乃が居た。まーいるよね。部屋戻るって言ってたんだから。
ただ事態はそれだけじゃ無かったわけだ。
いや、俺がノックを忘れたのも悪いんだけどさー、桐乃だって鍵かけ忘れてたわけなんだよな? 見られたくねえなら鍵をちゃんとかけとけばいいんだよ。そう思うだろ?
今さら言ってもしゃあねえかもだけど。
桐乃のやつは風邪で汗かいたんで、下着を替えようとでもしたんだろう。俺も実はけっこう汗掻いててノーパソ届けた後に体でも拭こうと思ってたし。
で、桐乃が腕を交差させて服を脱いでいるまさにその瞬間、俺がドアを開けたんだな。
あ〜〜。ん。まぁ、簡単に言うとだな…………。
妹の着替えシーン、ばっちり覗いちゃったゼ?(キラッ☆)
「あ、あああ、アンタ………あ、アンタ…………」
ヒクヒクと口の端を持ち上げつつ俺を呼ぶ桐乃は、風邪でもここまでならんだろうってくらい顔を紅潮させていく。
目尻からは早くも兄が妹に課した羞恥に対して涙が溢れつつある。
や、やべえええええ!? こ、こここれはヤバイ!?
どうしよう! どうすればいい?
動転してしまって混乱しかけたが、俺はここに来た目的を思い出した。
ノーパソを届ける。
それと……、それと桐乃が俺へ示してくれた気持ちに対する返答を聞かせるために、俺は妹の部屋へ来たんだと。
そ、そうだよ。それを言わなきゃ! 言わなきゃいけねえだろ!?
聞け、桐乃! これが俺の気持ちだ! 嬉しいって言ってくれたことへの飾ることが無い返事だ! 聞いてくれ、俺の素直な言葉をよ――――――ッ!
俺は親指を立てて桐乃に言い放った。

「あ、あの。――俺も嬉しいぜ。桐乃?」

537 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:43:59 ID:0I9q+yin
………………………………なんか違くね!?
これだと俺は桐乃のハ、ハダカ覗いちゃって喜んじゃってるみたいじゃね!?
マズイ、非情にマズイ。
俺はこれまでの経験則から危険信号を感じ取り、とにかく一刻も早くこの場を離れることにした。
もう手遅れかもしんねえけど。
「き、桐乃ちゃん。ノーパソ。ここに置いとくからね? そ、それじゃあね?」
ノーパソを床にそっと置いてから俺はドアをパタンと静かに閉めた。
ガタガタガタガタガタガタガタガタ。
震える全身をなんとか動かして逃避行が始まる。
自分の部屋はダメだ! カギかからねえから直ぐに処刑される。
一階へ降りていき、どこへ逃げこむか考えようとした矢先、ドガン! と二階から轟音。
たぶん俺の部屋のドアが昇天っちまったんだと思う。さらば、オマエのことは忘れない。
って、んなことよりも!? やべー、やべーよ俺。まだ死にたくねえよ〜〜!?
すぐにドンドンドンと階段を下りてくる恐ろしい存在を感じ、俺は脱兎のごとくその場を離れ。
逃げ込んだ先は、風呂場だった。
お湯がたまっていない浴槽へ逃げ込みフタをして、恐怖から逃れるように耳を塞ぐ。
ドキドキ、ドキドキ。
一分、三分、五分………………。
「に、逃げ切ったか?」
外へと逃げたと勘違いでもしてくれたんだろうか?
俺はおそるおそる浴槽のフタを静かに開け、
「……なんでそういっつもいっつもアンタは、アンタはぁぁぁ〜〜〜〜………!」
阿修羅と目が合った。
真っ赤に染まりきって憤怒の形相で俺を見下ろし、手にハンドシャワーを持っている。
「待て! 桐乃! おま、それをどうする気だ!? 病み上がりの人間に何を!?」
答えが返ってくることは無く。
俺は自らの袋小路となってしまった浴槽の中で煩悶しながら、あのリビングでのやり取りはやっぱり夢か幻だったんじゃねえの? と考えていた。
シャワーはもちろん、冷水だったよ……。

538 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:44:43 ID:0I9q+yin
――数日後。
図書館で勉強をした帰り。
俺は家路の途中、コンビニに寄って買い物をしていた。
レジで会計を済ませてからドアをくぐると、そこで空の様子に気がつく。
「あーあ、またかよ」
鈍色の空からはパラパラとした時雨が落ちてきていた。
ここんとこ雨が多くねえ? 寒いんだから、勘弁してほしいぜ。
白い色のため息をつきながら、コンビニで買ったペットボトルをバッグの中に放りこんで、がさがさしていると、
「……?」
目の前に傘が差し出される。
ゆっくりと顔を上げる俺。
綺麗で長く伸びた足と均整のとれた体つき、そして遠目でもわかるライトブラウンの明るい髪と、ちょいと気が強そうに俺を睨んでくる整った顔立ち。
俺は傘を差し出しているそいつの名を呼ぶ。そいつ――すなわち俺の妹の名を。
「桐乃」
……おまえ、なんでここにいんの?
いきなり妹の桐乃が目の前に現われたことに少し戸惑うが、すぐに理由をしゃべってくれた。
「あんたまた傘忘れたの? たく。帰ってたらな〜んか冴えない顔があると思ったら。朝からテレビでも降るっつってたじゃん」
「え? あ、ああ。――そう、だな」
「はぁ〜〜〜〜、ほんと世話を焼かせないでよね」
なるほど。この前と同じように、どうやら桐乃もどこかへ出かけていた帰りらしいぜ。
ただ、そんときと違うのは俺を見つけて、んで雨も降っているから……、
「ほら。帰るよ」
桐乃は照れているのか怒っているの分からない表情で俺を上目づかいで見上げ、くるりと振り返って歩き出す。
「あ、えと」
「なにやってんの? 置いてくよ」
…………へっ。置いていかれたらたまらんな。
「おう。待ってくれって」
駆け寄り、傘の中へと入る。
「いや〜〜助かった。さすが俺の妹」
「うわぁ〜〜なんかそれヤダ。せめてさすが俺のご主人様じゃないとぉ」
「俺はオマエの召使いになった憶えはねぇよ!」
「ん〜。じゃあさー、」
「じゃあもなんもねえ――ッ!」
「もぉ、文句言ってないでさっさと傘持って。入れたげんだからそれくらいしなさい」
「……へいへい。了解しました」
ほんと可愛くねえ妹だこと。
笑いながら傘を受け取り、そして俺と桐乃は、雨の中を歩き出す。

そうそう、この前と違うことがもう一つあったわ。
傘は忘れたわけじゃ無く、
俺はバッグの中の折り畳み傘を使う気がなくなったってことだ――。

539 名前: ◆BxTeaDzMWc :2010/11/19(金) 13:45:27 ID:0I9q+yin
以上

540 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:03:06 ID:7Af3ymsL
乙。
リアルタイムで大変素晴らしいものをよめました。
ごちそうさまです。

541 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:17:16 ID:6Kdvuz4X
なんというか……文章に色気があると思いました
実にGJです

542 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:19:08 ID:/wyulRfr
良SSが多すぎる
どれもGJ

543 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:29:02 ID:lfBZVqCI
最近投下が多くて嬉しいぜ
ただ、黒猫ものが少なくてかなしい(・ω・`)

ちょっと、妄想してくるわ

544 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:30:53 ID:sukVcrBE
おつです


あやせが京介>桐乃になった話を見たみたいでござる

545 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:38:50 ID:se4MzNbP
>>515
SSをざっと読んでみた感じ、誤字脱字が多くてかなり読み難かった。
推敲して、1日くらい置いて読み返して、その上で自分でも違和感無く読めたら投下すると良い。
現状だと良い作品を書きたい、読んで欲しい思いよりもチヤホヤされたい願望が強いのが判る。
投下する目的は個々で違って然るべきだけど、少し自重せよ。

546 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:41:31 ID:9mjswpya
黒猫みたいに作中でくっついちゃうと薄い本は出るけどSSは書きづらいよね

547 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 14:43:24 ID:xRPGLRj8
>>539
乙です!

なんというかこのアメリカに行く前ぐらいの桐乃が素直じゃなくて一番好きですな、こう…、
なんというかお互い事は意識はしているんだけどうまく言えないみたいな ( >ω<)9

楽しく読ませていただきました、乙

548 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:45:02 ID:OKe796Pw
>>547
とりあえずSS投下するとき以外はコテハン外せ

549 名前:青森のアニータ:2010/11/19(金) 14:52:08 ID:xRPGLRj8
>>545
アドバイスどうもでござる!

確かに誤字、脱字が多い…、気をつけます。
他のみな様の文章は確かに読みやすいですし…、

時間を置いて自分で読み返すのは基本でござるな。
ご忠告感謝。

550 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 14:54:56 ID:SYkoC18U
>>539
GJ!実に楽しい時間を過ごせました

551 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 15:04:44 ID:eNhml4Du
>>539
良作過ぎるぜGJ。甘々モノも変態モノもいいけどこういう微妙な距離感のやつも捨てがたいな

552 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:00:30 ID:Qffcquja
>>539
GJ
きりりんカワユスなぁ

553 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:23:43 ID:YyNxiDu4
NGName→青森のアニータ

いい加減気持ち悪い

554 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:37:55 ID:wpSF0D9k
唐突に頭に浮かんだ

加奈子「(ニコチンが切れて)イライラするんだよ」沙織「ようやく…拙者の占いが外れる…」
黒猫「妹というのは、なろうと思っても兄の彼女にはなれないの。あなたはいきなりアウトってワケ」
あやせ「桐乃…あなたは私の一番の親友よ。けど私には叶えたい願いがあるの。だから…私と戦ってちょうだい」
桐乃「(フラグが)折れたぁ〜!?」

麻奈美「闘え…闘え…」


うn…なんか色々とごめん…

555 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:42:30 ID:GirnEDhM
13人の妹達が自らの望みを叶える為に最後の1人になるまで戦い続けるわけですね

556 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:56:17 ID:Ouq8vGhj
7巻のきりのが「あのときは気持ち悪いような顔(略」って言ってるけど
過去にキョウスケに好きとでも言った事あったのかね?

557 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 16:58:42 ID:Ouq8vGhj
誤爆

558 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 17:31:51 ID:pN6EgkcE
>>556
超至極極々普通に素直に読めば、7巻冒頭、「彼氏になってよ」への反応じゃなか?

559 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 18:16:38 ID:hh1FTuWP
>>539GJ!!
こういう距離感もいいよね。もどかしさがいいスパイスになってるw

しかし、桐乃のデート発言で、どうせ女友達の誰かだろうとは思ってたし、実際にその通りだったわけだけど……
これがもし男だったらと思ったら、どうしても↓のようなシチュしか思い浮かばなかったw

相手:御鏡
場所:秋葉原のメイドカフェ
内容:脳内嫁談義

色気もへったくれもねぇ残念なデートだなこれw いやまあ、京介以外とイチャついてもらいたいわけじゃないけどさ。

560 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:07:41 ID:AvTR1k54
>>511続き
投下します

561 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:08:02 ID:AvTR1k54
それから数日がたった
この間、黒猫と沙織に俺の家に集まってくれるように頼み。桐乃にも俺の考えを伝えた。
「そう、事情は理解したわ」
「奇妙なこともあるものですな」
黒猫たちは事情を説明すると概ね理解してくれた。
ただ、これまよりも付き合いにくくなるのは間違いないから、やりにくいというのが実際のところだ
まぁ、今までつるんでる相手の見た目が別人になれば戸惑うのも当然だと思うし

「あやせ氏でしたか?どうです、この機会に我々と同好の士となるのは?」
「わ、わたしはそういうのよくわからないし、あまり興味も持てないから」
あやせはそういって俺に近づき服のすそを掴んでくる。そんなにビビらなくても大丈夫だぞ。
「そうですか、残念ですが」
「ねぇ、以前のあなたより、中身が入れ替わったほうが妹らしく見えるのは私の気のせいかしらね」
黒猫があやせの姿の桐乃にそんな不穏なことを話している
「そ、そんなことないし」
「そう?なら気にしないで」

それからしばらく他愛ない話を続けてお開きになった

その夜、あやせが俺の部屋へやってきた
「お兄さん、わたしなんだか変なんです」
「は?」
「今日、桐乃より妹みたいに見えるって言われたときもなんだか胸がザワザワして」
「お兄さんといると、話をしてると、なんだか気持ちが落ちつかないんです」
な、あやせのやついったいなにいってるんだ?
「お兄さん、確かめさせてもらっていいですか?」
「な、なにを?」
な、何を確かめるんだ?って、何目を瞑って唇を近づけて・・・・・・
「うむぅ」
桐乃の姿のあやせにキスで唇をふさがれた、な、なんだこれ、どういう状況だ
俺、妹とキスしてることになるんだよな?
「やっぱり」
唇を離したあやせがポツリとつぶやく
「え?」
「き、キスしたら、気持ちがすごく満足して暖かい感じになりました」
「きっと桐乃の体になってるからお兄さんを無意識に求めてたんじゃないかと」
ええええ、桐乃が俺を?そんなバカな?
「お兄さん、そんなわけないとか考えてますね。わたしの感だと間違いないと思います」
「それにわたしだってお兄さんのこと、こうやって桐乃になってみたら、いいなって思いますから」
「そ、それじゃおやすみなさい」

俺は呆然としたまま、その後ろ姿を見送った
え?、俺あやせとキスしたの?い、いや体は桐乃だから桐乃とキスしたんだよな?
これどういう状況なんだ、だけど、唇柔らかかったな、いいにおいもしたし
まだ残り香がある、ついクンクンしちまったぜ。
いかん、なんか変態みたいだな俺。

と、とにかく寝よう、そうしよう
だが、俺は悶々としたままなかなか眠ることができなかった。

562 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:08:22 ID:AvTR1k54
数日後、俺は桐乃から呼び出された
まぁ体はあやせなんだけど、
中身が生意気な妹でも、あんな可愛いエンジェルボイスで呼ばれたら、いかないわけにはいかないだろ
ここ最近よく来るようになった新垣家の玄関を見る。何を緊張しているんだろうね、俺は。

呼び鈴を押すと、あやせ(桐乃)が出てきた
「入って」
「おう」
通されたあやせの部屋はなんだかずいぶん以前来たときと雰囲気とか匂いとかが変わっている
桐乃の趣味が出てるのかね
「ねぇ兄貴。あたし、兄貴が好きなの」
「は?」
いきなり何言い出すんだ、こいつ?でもあやせの口から好きって言われるのは悪い気はしないね
「冗談じゃないから、ずっと好きだった。でも妹だから我慢してたの。でも今はあたしはあやせだもん、妹じゃない」
「あやせには悪いけど、はっきりさせる。あたし兄貴が好き、女の子として愛してほしい」
「お、おま、お前いきなりなんてこと言い出すんだ」
「いきなりじゃない、ずっと考えてた。今のあたしは他人から見るとあやせだから、兄貴の妹じゃないって気がついたときからずっと考えてた。」
「兄貴はあたしのこと嫌い?」
「そ、それは・・・・」
そんなことあるわけない、俺はシスコンだからな。それにあやせにこんな風に告白されて誘われてるシチュで断れるわけないだろ
「そんなことない、俺だって好きだ。キスだってしたいし、その先のことだってしたいさ」
言っちまったああ、ここまで言うつもりなかったのに勢いで何口走ってんだ俺は。やべえなこれは引かれたか?
「いいよ」
「へ?」
突然、唇にやわらかいものが押し当てられる
「ぷはっ、ねぇエッチしない?」
「え?ええええ?」
「大丈夫、今この家にはほかに誰もいないし、今日は夜まで帰ってこないから」
「いや、だけど、それは」
「だめ?あたしはしたい。妹じゃないんだからいいっしょ。あやせには悪いと思うけどもう我慢できない」
くそ、ここまで言われたらもう駄目だ。俺の理性はもう持ちこたえられそうにない
「いいぜ」
俺はあやせ(桐乃)を押し倒し服と下着を脱がせる

そのあと俺たちはなんども愛し合った、気づいたらもう外が薄暗くなっていたから2時間くらいか
「ねぇ、兄貴、このことあやせには内緒だから」
「あ、ああわかってるよ」
俺が服を着ているあいだ、まだベッドで裸のままでいるあやせ(桐乃)からそんなお願いをされる
いえるわけねーけどな。妹と身体が入れ替わってる間にエッチして処女喪失しましたなんて
「それじゃ、俺帰るから」
「うん、兄貴、今日はありがと」
「ああ」俺は軽く手を挙げて部屋をでて新垣家を後にした

その夜

まさかこんな、展開で初エッチをすることになるとはな。
しかもあの、あやせと。まぁ中身は桐乃だけどさ。でも恋人になることもできる。
なんだこれ、夢のような展開じゃねーかあやせと恋人なんて。中身は桐乃だが。
だけど表立って恋人をするわけにはいかないよな、あやせの手前。

だけどさ、うれしいものはうれしいんだよ。俺だって男なんだからしかたないだろ。

俺の心はいつになく高揚していたのだった


563 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:08:43 ID:AvTR1k54
以上です

564 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:57:27 ID:2FrrEnlS
展開はこうなると思ってたが、エロを描いてもらいたかった。

565 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 19:58:27 ID:LJ4ChtxF
京介の寝室にカメラを設置してクンカーマル・アクティビティなんてどうでしょう

566 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 21:01:30 ID:BRtwwfA1
ゲームのCGであやせが盗み聞きしているようなシーンがあるんだが、どんな状況?
誰か妄想して書いてくれ

567 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 21:29:44 ID:CGhu/w1E
…スンスン…お兄さんの匂いの付いた壁……

568 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 21:57:43 ID:B+ETJav+
>>567
その発想はなかったwww

569 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 22:02:03 ID:uKTS3RCD
>>555
妹-姫HiMEですか

570 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 22:11:09 ID:Jo3D4mhP
>>567
上級者すぎだろw

571 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/19(金) 23:10:06 ID:Jwecx87y
赤城を赤木と書かれちゃ湘北のゴリラしか思い浮かばんな

572 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:05:01 ID:0L16JMih
ゴリ×京介とか誰得

573 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:05:38 ID:7VaQ0A2X
瀬菜「それはそれで」

574 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:24:40 ID:tJYeZvxh
桐乃「いいから限定版!」
京介「でも桐乃! ヤフオクはもうっ……」
桐乃「限定版!」
京介「お前がアメリカ言ってる間のアニメDVDも、ゲーム、フィギアも買ったんだぞ!
    貯金が……無くなってもいいのかよ!」
桐乃「やっと掴んだチャンスなの……アメリカから帰ってきて……
    ようやくプレイできんのよ! お金が尽きてもいい!」

黒猫「必死になってついてきなさい。……オタクを辞めないのならね」 つDVD
加奈子「ロリこそ加奈子が生きる道なんだよ!」 つ フィギア
あやせ「桐乃の趣味を認める、断固たる決意ができました」 つ エロゲ
沙織「拙者はバジーナ……諦めの悪い女でござる」 つ 限定品

桐乃「あたしは……あたしがグッズを買わないと、空白期間を取り戻せないと思っていた」
京介「桐乃……」
桐乃「あたしはグッズを揃えられないかも知れない
    けど……プレイはするから!」
京介(一瞬、気が弛んだのか……
    ずっと……こんな頼もしい友達が欲しかったもんな)

575 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 00:56:22 ID:XHA5oNc0
勢いパネェなw
なにこのラッシュ

576 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:11:00 ID:XMOWjLL/
>>562
俺も京介・あやせが本当の兄妹じゃないかと思う。取り違えもしくは親父の職業上の関係とか

577 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 01:13:16 ID:sR847fy8
もう京介の妹桐乃とあやせが双子で、
昔死んだ赤子とすり替えられていたでいいよ
で、あやせと付き合い始めた京介を見て、桐乃が実兄妹であることを知り別れさせようとなんでも屋に頼む

578 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 02:18:23 ID:ETiMdKen
赤木ワロタwwww
俺も湘北のゴリを思い出したwwwww

579 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:21:08 ID:3jA8ymVH
>>562の続き投下します

580 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:21:40 ID:3jA8ymVH
じりりりり
「お兄さん朝ですよ起きてください」
「ううん、後5分」
昨日、興奮がなかなか治まらなくて寝付けたのが遅かったんだよなぁ
「お兄さん、起きてくれないと、キスしちゃいますよ」
チュ
!!!!!
「な、な、な、き、桐乃な、なにを!?」
「うふ、起きてくれましたね。それからわたしはあやせですよ。見た目は桐乃ですけど間違えないでください」
「あ、わ、悪い」
「早く降りてきてくださいね」
なんだかご機嫌な桐乃(あやせ)が去った後、俺はノソノソとベッドから降りて着替えを済ませた

「それじゃ、気をつけてな」
「はい、お兄さんも」
俺たちは通学路の途中でそれぞれの方向へ向かうために別れる

「きょうちゃん、おはよ」
「よう、麻奈美」
「ねぇ、桐乃ちゃん最近変わったね。」
「そ、そうか?」
「うん、なんかやわらかくなったって言えばいいかな。そんな感じ」
まぁ、中身はあやせだからな、桐乃みたいにツンツンしてないから当然か

その夜、夕飯の時に
「あ、そうそう、あんたたち今週末からの3連休でお父さんとお母さん旅行に行くから」
は、なんだよ突然いいだして。
「え?そんなこといってた?」
俺と同じ疑問を桐乃(あやせ)も持っていたようだ
「言い忘れてたのよごめんね」
「あはは、うん、わかった家のことはわたしがちゃんとするから」
「大丈夫、任せて?」
「うん、任せておいて」
なぜか桐乃(あやせ)はやる気満々だった

そして時間は流れ週末になった
「それじゃ、行ってくるから」
「うん、行ってらっしゃい」
桐乃(あやせ)がリビングに戻ってきたかと思うと小言を言い出した
「もう、お兄さんも見送りくらいしようよ」
「別にいいよそんなの」
「はぁ、まったく、休みだからってだらけすぎですよ」
「お掃除しますから、どいてください」
「あいよ」
桐乃(あやせ)はテキパキと家事をやっていく

桐乃のやつはこんなこと全くやらなかったから妹のこういう姿を見るのは、なんていうか新鮮だな
エロゲの妹キャラとだめ兄貴の主人公の図みたいなのが、俺的には微妙だが。

「お兄さん、夕飯なにがいいですか?」
「ん?ああそうだな」
中身はあやせだってわかっているんだけど、妹とこういう会話ができるのは素直にいいもんだなと思うよ。

それから、俺たちは2人で買い物に行き、桐乃(あやせ)のつくった夕食を食べた
「片付けは俺がやるよ、全部任せきりにするのも悪いし」
「そんなこと気にしなくていいですよ、片付けもわたしがしますから、お兄さんはお風呂にでも入ってきてください」
「あ、ああわかったよ」

はぁ、結局今日は何もかも桐乃(あやせ)に任せ切りにしちまったな、俺は風呂に入りながらポツリとつぶやく

581 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:22:01 ID:3jA8ymVH
「あやせ、風呂空いたぞ」
「は〜い」
桐乃(あやせ)はソファに座ってテレビを見ていたようだ

そうそう、変わったといえば、あやせは桐乃が以前着ていたような、大胆な感じの部屋着は着ないこともそうだな
あとは、最近髪を黒く染めなおしてもいたな。なんでも高校受験にあわせてとか行ってたけど。受験するのは有名な女子高だからとか。
髪が黒くなった桐乃は見た目もあやせに結構似ていて驚いたな。この姿を見て親父は喜んでたが。

部屋に戻りマンガを読んでいると、あやせがやってきた
「お兄さん、どうでしたか、わたし今日はお兄さんの理想の妹を目指して頑張ってみたんですけど」
「あ、ああ。それで今日やたらと張り切ってたんだな」
「はい、こうなってしまった以上、わたしは、わたしなりにちゃんと桐乃を、いえ。お兄さんの妹をしようと思うんです」
「あやせ、お前そんなこと考えてたのか、無理はしなくてもいいんだぞ」
「無理なんてしてませんよ。実のところ言うと、わたし、こういうの結構楽しいんです」
「わたしは一人っ子だったから、お兄さんのいる桐乃がどこかうらやましかったんです」
「だから、おもいきり妹というのをやってみようかなって。」
「そっか。うれしいぜあやせ」
俺はそっと頭をなでてやる。すると身をのりだして俺の口をやわらかい唇で塞いできた。
「お兄さん、わたし、お兄さんに抱いて欲しいです。」
「いや、だけど。妹を抱くなんて」
「お兄さんは妹が大好きなシスコンじゃなかったんですか?」
「それに、わたしはあやせですよ。確かに身体は桐乃ですけど。お兄さんの罪悪感は減らしてあげることはできると思います」
「大丈夫ですよ、誰にも言わなければバレることはないです。」
「わかった。本当にいいんだな。」
「はい。お願いします」

俺は桐乃(あやせ)をベッドに寝かせると服を脱がせにかかる
「あやせ、脱がせるぞ」
「はい、どうぞ」
俺はパジャマのボタンをひとつずつ外して上を脱がせる
「ブラはつけてないんだな」
「わたしは、寝るときはつけませんよ」
「そっか、それじゃ下も脱がせるぞ、腰を浮かせてくれるか?」
あやせが腰を浮かせると俺はパジャマの下を完全に脱がし下着も続けて脱がせた
「あんまり、マジマジと見られると恥ずかしいですよ」
「ご、ごめん、でも綺麗だ」
あやせは少し複雑な顔をしながら「ありがとうございます」と言った
それも、そうか身体は桐乃なんだもんな。だけど妹の裸ということもあるのだろうか
俺は大きくなってから初めて見る妹の裸に激しく興奮していた
「あやせ、胸さわるぞ」
「はい」
俺は胸を揉みほぐすようにしながら乳首を捏ねくりまわしていた
「あ、だめ、そこ」
俺は、手を少しずつ下に下ろして行き、薄い恥毛の生えたアソコをなでる
「ん、そこは」
「あやせ、脚広げるぞ」
「あ、ちょっと待ってください、ああ」
俺の身体を割り込ませて、脚が閉じられないようにし、アソコを両手で広げると、もうすでにビショビショに濡れていた
「あやせ、すごい濡れてる」
「ううぅ、恥ずかしいですよ。」
「恥ずかしがることないさすごく綺麗だ」
アソコはもの欲しそうにヒクヒク動いて愛液を次々に湧き出していた
初めては痛いだろうし、まずはイカセてやるか。俺はそう考えてクリを中心に攻めることにした。
「ああ、そこ、だめです、ビリビリきて感じすぎちゃう、お兄さんそこはダメ、おかしくなっちゃう!」
「あ、ああああ」
身体をピンと突っ張ったあと、細かく痙攣している。どうやらイッたみたいだな。
「はぁはぁ」
「大丈夫か?」

582 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:22:22 ID:3jA8ymVH
「はぁはぁ、ひどいですよお兄さん」
「ごめんごめん」
「そろそろ挿れようと思うんだけど大丈夫か」
「あ、はい。きてください」
俺は、その膣穴に狙いを定めて腰を落としていく
ずぷ 先が入ったところであやせが声をあげる
「ああ、なにか入ってくる」
「今、先が入ったところだ、ゆっくり入れていくから力抜いてろよ」
「はい」
俺はそのままゆっくり奥に押し入っていく
「痛っ、っぅ」
あやせは目に涙をためて痛みを我慢しているようだ、途中引っ掛かりを感じるところがあったがそこが処女膜だったのだろう、そのまま最奥まで押し込む

「あやせ、全部入ったぞ」
「はい、わかります、お腹の奥まで入ってるのが」

「あの、お兄さん動いていいですよ。男の人って動いたほうが気持ちいいんですよね?わたしは大丈夫ですから」
「わかった、動くぞ」
俺は、腰をとにかく奥まで突く感じで動いていたら、最奥に何か当たるものを感じだ。
もしかしてこれが子宮口かな?
「あ、奥、お腹の奥に、お兄さんが当たって、あ、ああ」
「っく、もうだめだ、出る」
「あっ、はぁん、出るって、射精するってことですか?」
「ああ、ゴムしてないし、抜くぞ」
「だ、大丈夫です、今日は大丈夫な日ですから中に出してください。最後までお兄さんを感じたいんです」
「はぁはぁ、いっ、いいのか?」
「っあ、ああ、いいです。中に出してください!」
「くっ出る」
俺は最奥にすべて吐き出したが、中ではまだ搾り出そうとするように締め付けてきていた
「あやせ、抜くぞ」
「はい」
アソコを抜くと、精液と愛液が混ざりあった中に血が混じってピンク色になった液体が零れでてきた
「おっと」
俺はティッシュをとり、股間を拭ってやる。
「あん。そこ、まだ敏感になってるんですからやさしくしてください」
「ご、ごめん」

後片付けを終えたあと俺たちは2人裸のまま抱き合って布団の中にいた
「ねぇ、お兄さん」
「ん?なんだ?」
「このこと、桐乃には秘密ですからね」
「あ、ああ当然だろ」
もう、あやせの身体の桐乃ともやっちまってるんだけどな

こうして俺は2人とそれぞれの秘密を抱えることになった

583 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:22:44 ID:3jA8ymVH
それから数ヵ月後
俺は大学に合格し、桐乃とあやせも同じ女子高に合格した
今もまったく元に戻る方法もわからないし、戻る気配もない
だけど、もう俺たちは一生このままでもいいかと思い始めていた

最近、俺とあやせ(桐乃)が結婚すれば桐乃は大好きなお兄さんと結婚できて夢がかなうよね。
わたしもお兄さんの妹結構気に入ってるんだ、などと桐乃(あやせ)が言っていた。
もしかしたら、あやせは薄々俺たちの関係を気づいてるのかも知れない。

俺も同感だった。この生活は悪くないと思っている。
もしかしたら俺たちの願望を神様がかなえてくれた結果がこれなのかも知れないな。
そんならしくないことも考えちまってる。

今日は、高校の制服ができたらしく、着て見せてくれるというのだ。
「入っていいですよ」
俺はドアを空けて入ると息を呑んだ。
「どうですか?」
「どうかな?」
そこにはなんとも俺好みの黒髪の美少女2人がかわいいと評判らしい制服を着ていた
「あ、ああかわいい!2人ともすげえかわいい!」
「ふふ、ありがとうございます」
「まっ、当然だよね」

「それじゃ、このままどこか出かけよっか」
「うん、いいねわたしも賛成お兄さんデートしましょうか」
「美少女2人とデートできるんだからありがたく思いなさいよ」
「ああ、ありがよ」
正直すげえ、うれしいぜ。なんて豪勢な両手に花だよと自分のことながら思っちまうね。

俺たちは玄関を出ると、2人が腕を絡めてくる
「お、おい」
「それじゃいこっか」
「うん、どこ行きますお兄さん?」
「2人に任せる」
「まったく、男ならハッキリしたら」
「あはは、でもお兄さんらしいかな」

俺はこんな幸せな時がずっと続いて欲しい、そんなことを考えながら2人と共に歩き出した。

END

584 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:23:09 ID:3jA8ymVH
以上です
これで完結になります

585 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:24:31 ID:O2NybIFe
>>539
すごい出来ですねw
イチャイチャがもう少し増えれば永久保存したいくらいですw

586 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 04:40:17 ID:3jA8ymVH
>>397>>425>>493>>494>>495>>509>>510>>511>>561>>562>>580>>581>>582>>583
上記のタイトル付け忘れていたので
「俺の妹とあやせがいれかわったら」
長くなりましたが読んでくださった方ありがとうございます

587 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 09:20:16 ID:nK+c5x/z
GJ

588 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 09:27:27 ID:dbqqv+u8
>>584
GJ!
そういえばアニメ第1話冒頭の夢桐乃は、まんまあやせだったな

589 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 14:01:00 ID:Pf8q3o/H
>>586
GJ
入れ替わりネタはこれまでなかったので、楽しませてもらいました
面白かったですよ

590 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 14:09:47 ID:PGWy8z0H
>>586 乙です

入れ替わり物で最終的に戻らないでそのままくさいのって珍しいかもしれんw

京介in桐乃and桐乃in京介 だと変態展開しか思いつかないがw

591 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 14:23:13 ID:xaDKvRhU
戻らないとはw
実は入れ替わってませんでした的なのを想像してた

592 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 16:14:21 ID:XMOWjLL/
風邪引いてマスクしたときにふと思った。
クンカ―たちはマスクの匂いを吸うのだろうかと。

593 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 16:15:22 ID:sR847fy8
>>592
違う。
なめるんだよ

594 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 18:35:12 ID:rezq0Z53
>>593
違う。
たべるんだよ

595 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 18:37:25 ID:JCsIaqMv
最近のはワイヤー入ってるやつとかあって食べにくいだろうな

596 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 19:19:21 ID:SWsMlxhb
具体的に検証してんじゃねーw

597 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 21:05:42 ID:yPIFUd/D
デカイ脱脂綿が付いてるマスクあるだろ
あれの脱脂綿だけ食べればいい

598 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 21:09:34 ID:maWZ+a7y
>>595
それでもクンカーならやってくれるっ……!

599 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 21:33:55 ID:PGWy8z0H
「あれ?兄貴何やってんの?」

「ん?ああ、ちょっとな俺も何かしてみるかってことで パン作ってるんだ。」

「な、なななな!?あんたもパンツ食ってるの!?」

「あれ?あんたもってことは、お前もか。桐乃。」

「や、えっとその・・・うっさい!」

「?なんだ?まぁいいや今度互いに食べさせあいっこしようぜ。」

「!?」

なんか電波が(ry

600 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 22:11:37 ID:yPIFUd/D
くんかたん「お前は今まで食べたパンツの枚数を覚えているのか?」
って聞いて欲しい

601 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 22:13:18 ID:sR847fy8
あやせ「知りたい? 昨日までの時点で99822枚よ」

602 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 22:42:05 ID:Y1fipDpl
京介一体パンツ代で年間いくら使ってんだよw

603 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 22:54:04 ID:RAl53wjT
ちょっとのお金と明日のパンツがあれば問題ない

604 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 22:55:32 ID:Me1EGbtG
エレガントあやせか・・・

605 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 23:04:52 ID:AMYW96Ef
OOOかよ、京介は
いや、くんかー達か、この場合は

606 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 23:08:44 ID:lH9lGpCs
>>602
きりりんが補充するからそもそも減ってることに気付かない

607 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 23:52:07 ID:fTxZ7U5z
投下が落ち着いてきた

608 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/20(土) 23:59:37 ID:SvFDyGhS
1レス分くらいの軽い奴書こうと思ったら全然まとまらねぇ…


609 名前:小ネタ/妹の友達がクソ生意気でクンカーなわけがない:2010/11/21(日) 00:22:27 ID:holdLn3K
「加奈子だけが…ゲホッ…ウチにくるなんて珍しいな……ゲホッ…」
「うん、あやせが急に仕事入っちゃってさ……つーかアンタさ、風邪ひいてるんだからコッチこないでよ。
 あたしや加奈子に移したらどう責任とってくれんの? さっさと部屋で寝てろっての」

か、可愛げねぇ……いや、分かってたよ? コイツがそういう性格だってのは分かっていたけどね!?
でもわざわざ妹の部屋にお茶とお菓子を持ってきたお兄さんに対してその扱い酷いよね?
いや、別に妹の為に持ってきたんじゃないよ? あやせがいるだろうなーって思ったからだよ?
風邪引いてる俺をラブリーマイエンジェルが心配してくれねぇなとか、バファリンの優しさ分ぐらい期待して持ってきたんだって。
わざわざ頭に冷えピタ貼って、マスクまでしてな!
……うわっ、俺下心満載でカッコ悪ィ……

「何? 桐乃のアニキ風邪ひいちゃってんのw バカは風邪ひかない加奈子聞いたんですけどw」

おまうぇにどぅぁけは言われたくないわ!!
俺は使っていたマスクを外すと丸めて加奈子に投げつけようと構えた。
このクソ生意気なガキンチョめ! あやせの爪でも煎じて飲めってんだ。
ん? いや、あやせの爪を煎じて飲む機会をみすみす加奈子に渡していいのだろうか? いや、よくない(反語)
と、んな事を考えたせいか、僅かに冷静になった俺。
流石に年下の女の子に暴力(まあマスク投げるだけだけど)ってどうよ? と風邪でガンガンする頭の中で考えて
なんとかギリギリ投げつける先を床に。……これはこれでカッコワルイんだけどね。

「お、おし! お前の言うとおり部屋で寝てるから起こすんじゃねーぞ、桐乃! じゃーな!」

桐乃と加奈子のW毒舌が来るのは分かりきっていたので、俺はさっさと桐乃の部屋の扉を閉めて
自分の部屋のベットに潜ったさ。桐乃の言うとおり、温かくして寝て風邪治すのが賢明だ。













 
 
 

610 名前:小ネタ/妹の友達がクソ生意気でクンカーなわけがない:2010/11/21(日) 00:25:15 ID:holdLn3K
うへぁ……桐乃のアニキってばマスク床に叩きつけてドアしめやがった。
ダサい通り越して小者? ちょー小者って感じwww 桐乃ってば悲惨〜 あんなアニキとか加奈子なら死んでるってw
ってなこと話したら、桐乃マジ睨みしてきてんの。
その顔で「本ッ当ウザいし、カッコ悪いったらさぁー」とか言っても説得力なくね?
薄々感づいてたんだけど、桐乃ってブラコンっしょ? あやせとか騙せても加奈子騙せると思うなよ?

「お、これ加奈子好きなんだよねー」
桐乃のアニキの持ってきたクッキー。
ただしココア味に限る。
このクッキーはバターと抹茶とココアとゴマの4種類のセットなんだけど
加奈子の一押しはココア。桐乃はバター派で、あやせは抹茶派。ゴマとかぶっちゃけいらね。
って、よくみりゃゴマないし。何? 桐乃のアニキが気を利かせたとか?
ふーん。結構使えんパシリじゃん。

「あ、ゴメン加奈子、電話。読モの仕事関係」

桐乃が手で謝りながら外へ出て行く。
けっ…今に加奈子の方が売れっ子になってやんよ。
あークッキーウメー。
……ってかさぁ、さっきあやせから電話きたとき着信音鳴ってなかったか?
何時の間にマナー設定にしてたんだよ。
ん〜……ポクポクポク…チン!
ははぁん、今日の加奈子は冴えてるぜぇ。桐乃のヤツ、アニキが心配で見に行ったな。
けけけw おk、桐乃のブラコン写メとってあやせに送ってやろ♪



ガチャ…



「はぁぁぁん……兄貴ィ、あたしの言うこと聞いてくれたぁぁ……キモォォ
 兄貴はぁ、いつもあたしの言うこと聞いてくれるけどぉ……でも、でも、今日は兄貴のこと心配してやったんだからね!
 兄貴の風邪が早く治りますようにって、あたしの気持ち伝わったから、あたしの言うとおりに部屋で休んでんだよね?
 いっつも自分の事考えないであたしの事ばっかなんだからさ、あのシスコン兄貴って!
 あたしが管理してやんなきゃまるでダメ、本っ当ダメ。キャベツ作画並にダメ。駄目兄貴。
 だ、駄目兄貴だから、こうして廊下にマスクとか捨てていっちゃう。ポイ捨てとか社会のルールわかってんの?
 ここがシンガポールなら罰金。罰金、罰金、罰金で借金! 何? 兄貴借金しちゃうの?
 読モと小説の印税でお金持ちな妹に借金頼む? し、仕方ないわね……み、身内の恥だし?
 無利子で貸してやってもいいけど、けどあたしに借金した以上、もうあんたの身体はあたしのもんなんだからね!?
 兄貴の全部あたしのもん! あやせにも、黒いのにも、沙織にも、地味子にも、あたしの許可なく会っちゃ駄目だから!
 ま、まああんたシスコンだし、あたしのこと大好きだし? 全然今と変わらないと思うけどね!」




611 名前:小ネタ/妹の友達がクソ生意気でクンカーなわけがない:2010/11/21(日) 00:27:07 ID:holdLn3K
桐乃がなんかキモい独り言まきちらしてるんけどぉ?
何アレ? あれ加奈子の友達? ねーよww
やっべ! 加奈子マジやっべ! 加奈子可愛すぎて魔法の国に拉致された!?


「そう、身内の恥だから、あたしが恥かきたくないから、兄貴がポイ捨てしたマスク回収してあげる。
 あたしが回収したからには、もうこれはあたしのもんだから。返してって言っても認めないから。
 ……スンスン……き、きたぁぁぁ……ちょー新鮮な兄貴の口臭きたぁぁぁぁ
 ナニコレ!? 湿ってるよ? なんで湿ってるんの? 兄貴ハァハァしすぎでしょ? キモッ
 妹の部屋に入ったぐらいでハァハァしてたの? あんた風邪じゃなくてシスコンこじらせてんでしょ、本当は!
 はぁ…はぁ……こ、ここに兄貴の唇が……唇が当たって……うっ……
 か、軽くトンだぁ〜〜あたしトンでったぁぁ……兄貴の風邪もトンでいけぇ〜。はやく元気な兄貴になぁれ♪
 うへへぇ………兄貴の唇、しっとり濡れた兄貴の唇ぅぅん……
 か、風邪は人に移すと治るっていうじゃん? じゃああたしに移すしかないよね? 兄貴の風邪菌たっぷりのマスクから
 兄菌補充するしかないよね? 兄妹でウィルス共有しちゃおう? 兄貴ウィルスならあたし耐性あるから、人生ずっと兄菌まみれだから!
 もうあたし限界だし! 兄貴苦しんでるの限界だし! 兄貴苦しいとあたしも苦しいし!!
 シスコンの癖に妹苦しめるってどういうこと!? さっさとあたしに風邪移して楽にしなさいっての! あーウザ!
 そ、それであたしの看病するの……う、嬉しいでしょ? あんたシスコンだもんね。あたし看病できて嬉しいに決まってる!
 し、仕方ないからあんたに看病させてあげる。シスコンの変態に看病されるとか、身の危険感じるけど、他に安心できる人いないし?
 そういう訳だから、兄汁摂取するから。マスクについた兄汁舐めちゃうけど文句ない? あるはずないか、シスコンだもん。 ちょーキモ
 ……ペロペロ……コクン……
 な、舐めたぁぁぁ……兄貴の唾液舐めたぁぁぁ……なにこれ? あたしキスもまだなのに唾液交換とか順番おかしくない!?
 そんなこと妹にしていいと思ってんの? 兄貴国会で宣言しちゃうの? 『妹は唾液を吸う機械』って宣言してバッシングされちゃうの!?
 変態! 超変態! 兆変態! もう兆越えた。国家予算越えた。京変態までいった! 兄貴どこまで変態?!」


ちょww
マジ桐乃っぽいのヤバイんですけどぉ?
なんか舌伸ばしてマスクをぺちょぺちょしてんよ?
もう、今の加奈子には理解できない♪って歌っちゃおっか?
つーかあれアニキのマスクだろ?
落ちてるマスクをペロペロすんのもアレなのに、アニキのかよ?
もう2乗ヤバいっしょ!?


「はぁ…はぁ…………ジュルジュル……全然マスクの湿り気なくならないよコレ? 兄貴どんだけ多湿なの?
 妹視姦して涎垂らしてたの? 兄貴、眼で妹犯してたの? はぁぁ……いまさら視姦とかありえないでしょ? 
 強姦で烈&豪でしょ、普通? とっとと兄貴のサイクロンマグナムあたしにブチこんでハリケーンソニックしなさいよ!
 あ、でもその場合強姦じゃなくて和姦か。和姦の和は平和の和、調和の和、調和……キタコレ! 兄菌であたしの灰色の脳細胞活性化キタコレ!
 つまり何を思いついたかっていうと、このマスクには兄貴の匂いと兄貴の唾液が両方残ってる
 ってことはスンスンとペロペロ同時にしたら、兄濃度200%越え確実! 濃縮還元キタコレ! まさに切り札!
 や、やっちゃうよ? 兄貴の風邪で切り札しちゃうよ? サイクロンジョーカー始まっちゃうよ?
 ……スンスン……ペロペロ……スンペロ……ペロスン……
 エ、エ、エ……エクストリィィィィィィィィィィィイィィィィィムッ!!
 インパクト起きた! これがあたしのガイアインパクト!! 兄貴インパクト!! 兄貴で地球壊れた!!
 兄貴汁と兄臭と兄菌で細胞まで破壊完了ッ! 小学一年生まで身体が縮んじゃうこと決定済み!
 ホームズ以上の麻薬常習者! あたしは兄貴っていう麻薬に身体蝕まれまくりっ!
 すべてのツンを消去して、最後に残ったものがいかに禁忌的なことであっても、それが真実ッ!
 つまりあたしは兄貴愛してりゅゅぅぅぅぅぅ!!! 兄貴愛してりゅゅぅぅぅぅぅ!!!(大事なことなので2回ry」




612 名前:小ネタ/妹の友達がクソ生意気でクンカーなわけがない:2010/11/21(日) 00:29:22 ID:holdLn3K
なんか桐乃っぽいものが鼻血噴射して倒れた。
いっとっけどアレ片付けないかんね。なんで加奈子が他人ちの掃除しなきゃいけないっての。
つーか白眼剥いてるし。ヤバくね? 色んな意味でヤバくね?
そりゃ……まあ、桐乃のアニキが、そこそこ? 使えん男なのは分かるけど、流石にあれはなくね?
匂い嗅ぐとか、普通しないっしょ?
何がよくて……ん? 加奈子そういえば昔テレビで見たことある。
媚薬の成分って汗だって。つーことはあれ、媚薬の元?
ありえんじゃね? だって桐乃、完全にイッてたし。
アニキの体液が媚薬って考えると辻褄って合わね?
そんで桐乃は媚薬の元を沢山持ってるからトップクラスの読モ……うはww加奈子探偵やれるってww
媚薬かぁ……媚薬あれば加奈子も一気にアイドルだよね……加奈子、元がいいし?
……でも、意味ないっしょ? 加奈子の実力でトップにならないと意味ない。
…………ケド、ちょっと試すぐらいはありだろ。うん、ありあり。
だって加奈子かわいくてて賢いもんね。
ハ? 理由になってない? 加奈子の可愛さは全部超越すんだよっ!
つーわけで……

スンスン……

あ、やっべ……これ間違いなく媚薬。
なんか身体の中ポカポカしてきた。
アイツの匂い、アイツと一緒で、加奈子の足りない部分に入ってくんよ。
加奈子の隙間埋めてくんよ。

スンスン……

あっ…あっ……
超じわじわくる。まじウザぁ……
なにこの匂い。加奈子誉めてんの?
んなことしても、加奈子良い子だもん、誉め慣れてるもん。

スンスン……

こ、これ絶対使わない。
これ使ってアイドルなんてやらない。
加奈子だけが使う。加奈子だけが持ってる。
アイツの匂い、加奈子独り占めしてやんよ……

スンス……

ガシッ!



613 名前:小ネタ/妹の友達がクソ生意気でクンカーなわけがない:2010/11/21(日) 00:32:47 ID:holdLn3K
「ひっ!!」

なんか、なんか足を掴んだ!!
何? 加奈子可愛いすぎて誘拐されんの!?


「クァァァ…ナ゛ァァァ゛ァァ……コォォ゛ォォ………」


「キ、桐乃!?!!」

ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤ
バイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバ
イヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

桐乃が目覚めた。桐乃が加奈子見てる。桐乃が怒ってる。
桐乃の眼、テレビでみたチュパカブラにそっくりだし。
加奈子、桐乃に血液全部吸われてコロコロされんの?
ありえないっしょ? 加奈子は日本の至宝なのにコロコロするなんて。

桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐
乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃桐乃
キリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキ
リノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリノキリ
のきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりのきりの


ガチャ


「おい、お前ら、廊下でうっさいぞ。もうちょっと病人に優しくしろよな。つーか廊下で騒ぐな」

桐乃のアニキ! 助かった! アニキ、加奈子を助けて!
助けてくれたらオマエの事ホレ直してやんよ!

「加奈子? ……オメー、俺のマスクもって何やってんだ?」

し、しまった!? そういや加奈子、コイツのマスクくんかしてたんだった!!
ヤダ! ヤダヤダ! 加奈子、そんなことコイツにバレるとか絶対ヤダ!!

「うぉ!? つーか何だコレ? 血!!?!」

血は桐乃の鼻血だ。床に這ってる桐乃を見れば一発。だって鼻から垂れてんもん。

「……加奈子」

その瞬間、加奈子は桐乃と眼があった。
そして手を組んだ。



「「死ねエエエェェエエェェエエェェ!!!」」




おわれ

614 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:35:58 ID:9AWNamww
最高だw 腹がいたいwww

615 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:38:45 ID:MrE6sMeP
伝染しすぎだろww
もはやバイオハザードだww

616 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:39:21 ID:nQEMtq/4
小ネタってレベルじゃねーwww
GJ!

617 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:40:37 ID:d2Fxy8Qy


最近の桐乃はただのクンカーのレベルを超越してきたな。
ついに純粋種に覚醒したか・・・

618 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:43:28 ID:VI2z8GLy

面白いkunker話だったよ

619 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:45:10 ID:ualbcRCI
>>601
トレーズ閣下乙

620 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:48:03 ID:aotl1lcM


そろそろ京介の肉体限界を超えて記憶喪失になってもいいレベル

621 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:51:53 ID:d2Fxy8Qy
>>601
クンカー桐乃がゼロシステムを使うとなにが見えてしまうん?

622 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:53:03 ID:ualbcRCI
>>613
乙。加奈子に「もしかして、オラオラオラオラってやつですかー」を言わせてもよかったかも

623 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 00:54:09 ID:7SUJ9zas
「そうかわかったぞ…クンカーは…クンカーとは……『命』」

624 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:00:03 ID:xwkPZulM
最近加奈子分が足りないと思ってたら、加奈子きたー
>助けてくれたらオマエの事ホレ直してやんよ!
ホレ直すのか。

625 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:47:00 ID:7+SW0lhF
相変わらずアホだw
しかしクンカー達は気絶させた京介には手を出さないんだな

626 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:51:13 ID:zLwRWRUc
クンカも飽きてきた
最近普通の恋愛ものラッシュだったけど落ち着いちゃったね

627 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:57:11 ID:0FcgTuVO
個人的にはまだまだクンカでいける

628 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 01:57:46 ID:EDcx6a/m
クンカでケンカはよすんだ

629 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:00:06 ID:x9LscRfo
クンカというか、変態ものなら何でもウエルカム

630 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:07:17 ID:mXdn207c
超展開w
毎度面白すぎる
つーか桐乃は歳の割に結構前のネタまで詳しいなw

631 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:20:47 ID:rUdnsff5
>>623
クンカーロボかよw

一号機(暴力バカなキ○ガイ)が桐乃で、
二号機(ニヒルなキ○ガイ)が黒猫、
三号機は…バジーナか?

632 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:33:14 ID:/m3GgNIs
麻奈実と桐乃の長年のクンカー同士の来たるべき対話を目撃したい

633 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:38:23 ID:ualbcRCI
やべえ、この展開だと加奈子はあやせにピーされちまうw
ドラマCDすげえよ

634 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:42:40 ID:0+nl9/PN
クンカの人は桐乃スレでの雪ネタみたく
2828SSもやれる変態だからそっちもみたい
オタク文まみれのクンカ文も好きだけどねw
エクシードラフトとかwチョイスがww

635 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:52:20 ID:TZhhwart
クンカーSSで黒猫を題材にしないのは暗黙の了解なんですか・・・
まってるのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいい

636 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 02:56:17 ID:7SUJ9zas
>>635
逆に考えるんだ
黒猫の「スンスン…ふにゃ…」で萌え死ぬ被害者を出さないための職人さんの心遣いだと

637 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 03:03:12 ID:cVP/u56I
クンカーがまた拡大したw
てか罰金罰金借金とか韻を踏むなw
腹痛いwww

638 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 03:57:06 ID:7M6MhnV/
エクストリームくそわろたwwwwwwwwwwww

ライダーネタだったらガタキリバコンボで増殖した兄貴に輪姦される妄想とか(ry

639 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 09:00:44 ID:WXGeybwM
おそらく地味子がラスボスだな……クンカ歴15年の女! とか

640 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 12:47:45 ID:H/ojsPjV
>>613
サトウユキで再生を試みたが、上手くイメージできなかった。


ごちそうさまでした。

641 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 13:12:45 ID:VmLFSa/4
麻奈実「くんか? よく分からないけど京ちゃんが泊まりにきた時はいつも私が洗濯して畳んでるよ〜」
麻奈実「布団? 京ちゃんはいつも私と一緒のお布団で寝るから匂いなんてよく分かんないよ〜」
麻奈実「汗の匂いっていっても、いつも京ちゃんと一緒にお風呂に入ってるから別に気にならないかな?」
麻奈実「そんなにコソコソしなくても、京ちゃんはたまにはいぱーへいき? を見せてくれるよ〜」
桐乃「」
黒猫「」
あやせ「」

642 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 13:49:00 ID:j3mIBQja
麻奈実さんラスボスすぎるwww

643 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:03:35 ID:2f/eY0gA
くんかで盛り上がっている所を腰を折ってすまないけど
設定資料のための質問!

沙織ってアルバイトとかしているのかな?それとも小遣い?
どちらのほうが自然なのだろうか?

事件のお礼に京介に横浜でフランス料理をおごるっていうんだけど…

「なぁ…、沙織…、あそこにいるのってこの前TV出てた芸能人じゃねぇか?」
「え!そうでしたの…、あの方はよくきている方ですわ」
「あっちは確か国会に出ていた政治家の…」
「そうなのですか〜…、気づきませんでしたわ」
 沙織はゆっくりと優雅に料理を口に運ぶ。
「…(この店ってめちゃくちゃ高いんじゃねえか…)」
 正直、俺の財布の中には福澤先生が1人いらっしゃるか、いらっしゃらないか、そのぐらいのレベルの話だから
正直、生きている心地はこれぽっちもしない。

〜お会計〜
「ご馳走様でした、大変おいしゅうございましたわ」
「またお越しくださいませ!槇島様」
 沙織が挨拶をするとボーイがゆっくりと扉を開ける。
 おいおい!顔パス&女子中学生がつけですか〜www、初めて聞いたよ!確かにフランス料理初めてだけどさ。
 そりゃ値段なんてわかるわけないよ!それに名前も覚えられてるってどんだけ金持ちなんだよ、お前。



644 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:30:51 ID:UIt8bFng
>>643
普通にブラックカードだと思います
本当に(

645 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:31:39 ID:WXGeybwM
俺妹伝説 クンカの軌跡

桐乃 ⇒ あやせ ⇒ 沙織 ⇒ 加奈子

残り女キャラ
・黒猫 ・麻奈実 ・フェイトさん ・ブリジット ・リア ・瀬奈

さぁ次の標的は誰だ!
黒猫と麻奈実はどちらかがラスボスだろうが

646 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:39:56 ID:j3mIBQja
>>643
むしろ沙織さんがバイトしてるって発想が出ること自体ビックリだよ

647 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:58:02 ID:iCQSen/R
なんとなく書いてみた。途中がだるくなりすぎたと反省。

ちなみに宣言しとかないとおぞましいカテゴリに突っ込まれそうなので一応便宜上小ネタと宣言しとくw

まぁ作られてもそれはそれで(

648 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 15:59:24 ID:iCQSen/R
それはある日の出来事だった。
安らかに眠ってた俺は、唐突にバチンと頬に強い痛みを感じた。
「なっ!?ってめ桐乃何しやgなんられるろ!?」
「何故そこで桐乃の名前が出てくる。貴様まさか?」
「いやいや、ちょっと待て。なんであんたがここに居るんだ!?」
「うるさいぞ今何時だと思っている。この馬鹿息子が。」
「…その発言はこの場にひどくそぐわないと主張したいぞ。親父。」

そう、『深夜に部屋で寝ている息子に覆いかぶさるような体勢で突然びんたをしてきた親父』に馬鹿息子と言われる筋合いはない。

「ったく、なんだよ突然。俺が何をしたって言うんだ。」

と言いながら俺は内心どきどきしていた。あ、瀬名はお帰りください。
何せ親父がこんなことをしてきたんだ、洒落にならないことを俺はやらかしてしまったのかとはらはらするのは自然だよな?
もしかして、あの事やこの事がばれ…いやもしかしたらあの事か? その内心を知ってかしらずか

「なんだその目は。後何か不穏なことを考えている気がするが、まぁ良い。今はおいておこう。」

さすが警察官。直感ぱねぇ!

「で、質問に答えてくれ親父。」
「うむ。とりあえず先日は良くやってくれた。まずは礼を言っておく。」

え、何。俺親父に対して何かフラグ立てちゃったの!?あ、先日ってのは桐乃の奴の偽彼氏騒動な。 ってだから瀬名はお帰りください。

「なんだか今、寒気がしたのだが。お前の部屋にもエアコンが必要かもな。」
「そいつはありがたい話だ。」
「で、質問の答えだったな。先日の騒動でな、俺ももう少し位はお前達の趣味を知っておくべきかと痛感した。」
「はい?」
「で、だ。まずはお前が愛しているとまで言い放ったエロゲーとやらを俺も少しは知っておくべきと思ってな。」
「待ってくれ親父。何か俺は今聞き捨てならないことを聞いた気がするぞ。」
「お前が愛しているとまで言い放ったエロゲーとやらを俺も少しは知っておくべきと思ってな。」
「…で、何で俺の部屋に?」
「貴様。俺にお前のように桐乃の部屋でいかがわしいゲームをしろと言うのか。この家には桐乃とお前の部屋にしかパソコンはない。」

あ、それもやっぱり覚えられてるんっすねってか改めて言われると死にたくなる。

「で、息子の部屋で?」
「うむ。」
「……」

もうやだ田村さんちの子になりた・・・いや、黒猫の家に転がり込むのもありか。

「とりあえずだ、京介。一番良いのを頼む。」

あんたはどこぞの話を聞かない人かっての。まぁ断ったところで折れる人でもないし仕方ない。

「はぁ…分かったよ、じゃあこれで」

俺が取り出したのはD.C.U.P.C 実は前作のD.C.P.C自体はクリア済みなんだよね。あ、最初に攻略したのは誰か言わなくても分かるよな?

「ああ」

649 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:01:34 ID:iCQSen/R
と言うわけでプレイ開始。前作に比べると随分雰囲気が明るくなってるな。主人公も良い奴だし。
姉妹は最初は攻略できないって言ってたな、ってことはん〜まずは委員長か 眼鏡だしね!

「ふむ。やはり眼鏡か。」
・・・このおっさんいまなんつった?ってかやはり って俺はもはや親父にまで女の好みの傾向把握されてんのかよ!?死にてぇぇぇぇぇぇぇ!?
その後もぼちぼちとシナリオをクリアしていく。親父は基本的に無言なんだがたまに、「なるほど」だの「ふむ」だの言っているのが気になる。
まぁ多分だがそう悪い印象は与えてないはずだ。

一通りのルートをクリアし終わり、いよいよ姉妹ルートである。義姉の方からやるとなんか深いところにいきなり突っ込みそうだし、義妹から行くか。
「…ほぅ。妹から…か。」

だからいちいちそういうこといわないでくれよな!?ってか俺は今から親父と妹の部屋の隣で、義理とは言え妹を攻略するって、ある意味以前より変態度増してね!?
はぁ・・・まぁ諦めるか。なんだかんだで俺も話の続き気になるしな。
この義妹 外面は良いが、家ではめんどくさがり屋で、主人公にはやたらきつくあたってくる。なんだこりゃどっかの誰かさんみたいだな。
しっかし主人公も鈍いよなぁ〜こんなにきつく当たられてるのは、うちの妹様と違って好意の裏返しって気づこうぜ? 俺だったら余裕で気づくね。
そんなこんなで終盤まで進めて素直になった義妹といちゃいちゃし始めたわけだが、ラストシーン なんと主人公が消えちまった!?
あれ??続き無し?バッドエンド??

「あっれ〜?おかしいなぁ、バッドか?」
「ふむ、とりあえずもう一人の姉の方を攻略してみたらどうだ。こういうものではそう言うことをするとルートが開放されることがあるのだろう? べ、別に調べたわけではないからな?」
「あー、それもそうだな」
調べたのかよ親父。この人もうだめかもしらんね・・・

と言うわけで、今度は一転して義姉を攻略 こっちは弟(=俺)にやたらべたべたしてくる。
まったくこんなかわいい義姉に好意を寄せられるなんてうらやましいねぇ。ったくリア充爆発しろ! あんたらもそう思うよな?
こっちは終盤になると妹とは逆に離れていこうとする。もしかしてあの消えたことと関係あるんかねぇ。
ってああ、そういうことね。
などとどんどんストーリーを進めていくとこれまでのなぞがどんどん解けていく。うむ良い話だ。
おお、さくらさんってーーー だったのかとかの話が展開されてる辺りで、後ろからなんかただならぬ気配を感じるって
「お、親父!?あ、あんた!?」

そこには感動の涙をどうどうと流す親父の姿があった。 え?何これ。意外すぎるってかのめり込んじゃってるよ、この人!?

「うむ、すまなかった いかがわしいものなどと言って。これは真にすばらしいものだ。桐乃にも是非やらせよう。」
「影響受けすぎだ!?ってか冷静になれ親父ーー!?!?」
「ぬ、すまん。つい。続けてくれ。」
「……」
もうやだ黒猫さん助けてーー!?
ともあれルートをクリアし、その後さくらさんに関連するお話が解放(親父はここでも泣きまくってた)、そして最後にバッドエンドと思われてた二つの話の続きが描かれ無事ハッピーエンドっと。

「ふぅこんなもんか。ってなんかまだルートあるのなこれ・・・ボリュームあんなぁ・・・」
「ふむ。ではそちらもだな」
「へいへい まぁ幽霊の子のシナリオみたいになんかあるんだろうさ」

あのシナリオはやばかったよなぁ〜まじで泣く一歩手前だったぜ。親父が居たから泣かなかったが、居なかったら間違いなく泣いてたね!
というわけで他のシナリオを探してアイシアルートへ突入。
あーやばい、このルート主人公良すぎるわ。ってか全部ハッピーエンドだし、これが正規でよくね?
なんかまだ隠しあるっぽいが・・・まぁいっか。

「って訳でどうよ、親父。」
「ああ。問題あるまい。お前の気持ちも少しは分かったかもしれん。だが、勘違いするなよ?妹の部屋で妹にいかがわしいことをするゲームをやっていたのは流石に理解でき」
「その話はやめてくれ、親父。 まぁなんだこういうことだ。」
「ああ」

というと親父は部屋を出て行った。 ふーどうやら親父の態度はだいぶ軟化したみたいだぜ。
上手くいけば桐乃の事をかばい続けなくても良くなるかもな。まぁあの暗黒物質なんかを見たら流石に親父も切れそうだが。
「はぁ〜しっかし親父がねぇ・・・まぁいいや寝るか。」

それから数日後 親父がパソコンを購入した。
…もうやだこの家

650 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:05:59 ID:2f/eY0gA
>>644
アドバイスGJ!でもその上のプラチナカードにしてみたいですw

>>646
確かにそうなんですがあの細かい気遣いとか
懐の深さを見て惚れちまった!じゃなくてそういう性格だと
なんか「親の金使って生活する」ってしなさそうな気が…。
矛盾が発生してしまいそう。

ただあの自宅の様子で考えると納得せざる得ませんが…、
どこまでのお姉さんと友達の物なのかな?

651 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:11:57 ID:nzb3AJfw
>>648
GJ この親父サイコーだw

652 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:13:06 ID:29rqQxQX
>>645

真の敵、麻奈美を寝汗のたっぷり染み付いた兄シーツで倒した桐乃達だった

しかし、そこに現れる最後の敵 京介母
年期、経験共にある最強の敵に彼女達に打ち勝っ術はあるのか

闘え桐乃、クンカーの力を信じて


って電波を受信した

653 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:17:40 ID:2f/eY0gA
>>648
面白かったです、ネタが知っていればもっと笑えるんだろうけど…。

654 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:31:41 ID:7SUJ9zas
>>645
「ごめんなさい桐乃…。許されない事は分かっているの。自分の気持ちを悟られないよう敢えて冷たく接してきたわ。けれどもう駄目なの…日に日に若い頃のあの人に似てくる姿を見ているともう…」
「お…お母さん……」

655 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:31:43 ID:cVP/u56I
親父ェ…

656 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 16:38:08 ID:0+nl9/PN
親父www



沙織は(親の金とはいえ)纏まった資金があるんで
汗かいてバイトするよか、株とか先物取引とかで転がして自分の金作る方がよくね?
お嬢様の好奇心で「私、アルバイトというものを経験してみたいのですわ」
って京介に人生相談するのもありだが

657 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 17:11:02 ID:2f/eY0gA
>>656
整いました!

それいただきます、理にかなっていますからね。

「沙織…、悪いけど俺そんなに持ち合わせがなくてよ…」
「ご心配なさらずに、京介さん…、今日のお手間をお掛け致しましたのでわたくしにご馳走させてください」
 確かにちと今日は厄日に近いものがあったがな…
「でもあれだぞ、お前の親からもらった金でおごって貰うのはちょっとな…」
「あら…、そういう事でしたら…」
 沙織はそういうと自分のバッグから財布を取り出す。中に見えるのは白金色に輝くカードらしきものだ。
「それって…、あのブラックカードよりも上でいらっしゃるプラチナカードってやつですか?」
「自分の生活費は自分でとわたくしも思っています、ですから先物をちょっとやらせて頂いているのですわ」
 ああ〜…、さいですがすか。
 今日一日でやけに沙織が遠くの人になっちまったみたいだな、まぁ、それだけこいつの隠されていた素性を知れたって
事で前向きに考えるか…。

ちょい出しはこれで止めます、アドバイス感謝!

658 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 17:14:21 ID:iCQSen/R
高校に入った辺りからやたら忙しそうにしてる描写があるから、会社を一つくらい任されててもあんまりおかしくはw

659 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 18:12:59 ID:hBCDZ0nO
>>609-613
クンカはやめて、二人を止めて、マスクの為に、争わないで。もうこれ以上・・・♪

660 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 18:56:49 ID:q03GKMIQ
>>650
ブラックのほうが上だからねwゴールドは金出せば大体誰でも。
プラチナとかはゴールドを長く大金を支払いの遅延なく使ってると案内が来る。
他に年齢条件とか色々あるけど。ブラックは謎のカードw

661 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 19:24:58 ID:lbAnfW9Z
加奈子とブリジットとリアのロリロリ対決

加奈子はDQN可愛い、男らしいとこも見せてアピール抜群
ブリジットは素直可愛い、最近百合属性を発揮
リアは無邪気可愛い、登場回数少ないがなかなかの逸材

うーん、どの子も捨てがたい
でも京介の番付にリアは入ってないんだよな、登場回数遅すぎたから

662 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 20:33:55 ID:nd38SQjz
>>658
そのうち明かされるかもしれないね
伏見さん見てくれないかな〜

>>660
補足乙、知らなかった
「謎のカード」ってのが良い響きですね

663 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 20:36:34 ID:VmLFSa/4
>>654
たが待ってほしい
京介が成長したら親父みたいになるのか、親父の若い頃が京介みたいだったのか、それが問題だ

664 名前:1/3:2010/11/21(日) 21:59:02 ID:MjgwG5Xp
こっちに誘導されたので、ここで。
暫しお付き合いを。


「―で、それがその自信作というわけか。」
「ええ。そうよ。」
相変わらず分厚いその黒表紙の本を抱え、黒猫がそっけなく答える。
場所は俺の部屋。黒猫が最新作を書き上げ、桐乃に見せにきたのだが、
生憎あいつは所用で沙織と会っているため、帰ってくるまで俺の部屋で
待っているというわけだ。
「私はね、自分で言うのもなんだけれど、自分の小説が現実離れしてて
 厨二病臭いことを、少しは自覚しているのよ。だから、今回は私の
 実体験も取り入れてみたの。今日こそはあの鼻につく高慢ビッチに
 一泡吹かせてやるわ。」
へぇ、あの黒猫が自分の作風を変えるとはな。なんだかんだ言って、
桐乃のあの感想というか罵倒が少しは気になっていたんだな。
設定資料集もいつもより4/5程度に減っているし。
「ふぅん。意外だな。ちょっと俺にもその自信作、見せてくれな――」
「嫌よ」
はい、即答拒絶です。ですよねー。ってか俺の台詞に被せてまで拒否んなよ!
ったく、あのやってて死にたくなる同人ゲームは進んで見せてくれたのによ!
「お生憎様。これは、あなたのような怠惰な生活をしている人間には分からないわ。
 もっと高尚なものなのよ。」
ぐっ、怠惰な人間で悪かったな!確かにそこは反論できませんよ!ええ!
ってか一般人にも理解できる内容に近づけたんじゃねぇのかよ!

665 名前:2/3:2010/11/21(日) 22:00:35 ID:MjgwG5Xp
「ちょっとぐらいいいだろ。俺に理解できるかどうかなんて、読んでみなけりゃ
 分かんねぇだろ!」
俺が本を手に手をかけようとすると、意外なほど身軽に黒猫が身をかわす。
「ふっ、人間風情が。堕天聖の化身であるこの黒猫から物を奪えるとでも
 思っているのかしら?」
そう嘲笑って黒猫は分厚い自信作をヒョイヒョイ振り回す。なるほど、
伊達にコミケの大量売れ残り同人誌を持ち帰ってないというわけだな。
ってか大丈夫か?本が重すぎて、振り回すたびにこいつの重心ふれまくってんぞ。
「おいおい、その辺にしとけ、危な――」
「あっ!」
ほら言わんこっちゃない!とっさに俺は黒猫を支えようと手を延ばすが、
それより先に黒猫の手が俺の胸倉を掴む。
「ちょっ、おまえっ!!」
待て待て!まだこっちの体勢が整ってないっちゅーの!このままじゃ二人とも、
ってマジヤバイってぁぁぁっぁ!!!

バフンッ


666 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:01:48 ID:iJF+fInZ
ばぐん

667 名前:3/3:2010/11/21(日) 22:02:07 ID:MjgwG5Xp
「っ痛―――はっ!」
目を開けた俺は状況把握にかなりの時間を要した。いやいや、ちょっと待て。
よーし、少しずつ今の状況を確認しよう。まず、いま倒れている場所はベッドだな。
なんとか転倒の衝撃が和らげたわけだ。で、俺の左手は…っていうと…あ、あった
あった、黒猫の右手を掴んでベッドに押し付けちまってる。で、右手は…うん、
黒猫の胸の上だな。っておい!なんだこれは!なんだこの嫌ーな既視感は!
「…あっ」
ハッ!黒猫のか細い声に我に返る。見ると黒猫はただえさえ大きい目を見開いて口を
パクパクさせている。
「…す、すまん!今どくからっ!」
「あ、駄目!!」
なっ!
…こいつ今なんて言った?…駄目?駄目って言ったよな?
どういう意味だ?こんな状況だぞ!?俺は混乱している頭で必死に解釈しようとしたが、
駄目だ!妙に鼓動が高まって、考えがまとまらん!
俺の驚愕の表情を見たのか、慌てて黒猫が取り繕う。
「いやっ、こ、これは…違っ…」
いや、違うって言われても…えっと、、どれがどう違うのかな?
駄目だ、頭が混沌として現状を整理できない。黒猫というと、薄っすらと頬を赤らめ、
若干涙目になっていやがる。唇は半開きのまま、何かを紡ごうとしているように見える。
透き通るような艶やかな唇。見ていると吸い込まれそうだった。いや、俺はその時点で
既に吸い込まれていたんだと思う。自然に、ごく自然にその唇に―――

ドサッ

何かが落ちる音がした。そう、本か何かが落ちる音だ。咄嗟に俺と黒猫は音の元へと顔を向ける。
――と、そこには、沙織から貰ったであろう同人誌を床に散らばせて、立ちすくむ茶髪のあいつがいた。


連投もアレだし、今日はここまでで。

668 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:06:12 ID:bDcM6cw6
ちょろ出しなんてせんでガンガン投下したってちょーよ
待ってるよん

669 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:08:54 ID:MjgwG5Xp
小出しですまん。。。
明日はまとめて投降する。

670 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/21(日) 22:10:02 ID:q1fNrYHs
黒猫スレの人だな。続き楽しみにしてるぜ。

671 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:45:26 ID:RA4sXj8N
やっぱさ、ツン→デレ→ヤンの流れが最高だと思うのよ、俺。

672 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:47:31 ID:Gah5Y111
ヤン→ザ・ワールド→「中に誰もいませんよ」

673 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:50:04 ID:6OLhbPk6
>>672
それで止まるのは時じゃなくて心肺だけどな。

674 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 00:54:20 ID:GYqh1eTs
ツン→通報

675 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:01:01 ID:KU1n74Mp
>>61-63の続きね

676 名前:とある二人の休日模様:2010/11/22(月) 01:02:05 ID:KU1n74Mp
ふと時計を見ると3時を少し過ぎたところだった。
さっきから俺達は、とある店の前で順番待ちをしている。
落ち着いた佇まいの外観と、お嬢様然とした内装。そして外にいても微かに匂ってくる甘い香り―――。
忘れるはずもない。前回の偽装デートの時にも行った、あのスイーツショップだ。
別に来る予定は無かったんだが、少しばかり小腹が空いちゃってさ。そん時にたまたま近くにあったから寄ったって訳だぜ。
なにも桐乃が行きたそうにしてたからだとか、そんな理由では断じてない。
まあそんな事はさて置いて、まだ呼ばれるまで時間がかかりそうなので、俺は改めて周囲へと意識を向けてみる。
この前とは少し違い、今日は大勢のカップル達で賑わっている。確かあの時はカップルなんかほとんど居なかったんだが、
何かのイベントでもやってるのだろうか?
ともあれ、そんなカップル達は仲睦まじく言葉を交わし、またはお互いにじゃれあったりして、あまーい空気が場に充満している。
もっとも、俺達も傍目には同じように見えているんだろうけどな。へへ。
そんなくすぐったい思いで桐乃を見ると、向こうも俺を見ていて、がっつりと目があった。
「な、なに?」
桐乃の顔が見る間に赤く染まっていく。と、
「もっとこっち来いよ」
「は?」
「いいから」
ぐいっと強引に桐乃の体を引き寄せる。
「あ、あんた…?」
「嫌か?」
「別にそういうんじゃないケド…」
少し俯きながら桐乃が身を寄せてくる。
甘い空気にあてられたのか、それとも何か別の事なのか…。ともかく桐乃の顔を見た瞬間、こうすること以外の選択肢は消えていた。
どうしてだかは自分でも良く分からねーんだ。まるでバカップルみたいだが、それでもいいさ。
むしろ、そう見ろってなもんだぜ。ただし、誰でもって言うわけにはいかないが。
「…ところで今回は大丈夫だろうな?」
「なにが?」
「この前の加奈子みたいに、俺達の事知ってる奴に会っちまわないかって事だよ。あいつはアホだったから良かったけどよ」
これだよ。こんな状況を知り合いに見られるのは非常にまずい。
一応は、この関係ってのは極一握りを除いては秘密のままなのである。
だけど
「あーそれなら平気」
俺の心配をよそに、ひらひらと手を振って桐乃が即答する。
「加奈子以外であんたの事知ってるのなんてあやせとランちんくらいだから。あやせは仕事だし、ランちんは予定があるって
言ってたし、だから大丈夫」
と言う事だった。

677 名前:とある二人の休日模様:2010/11/22(月) 01:02:46 ID:KU1n74Mp
なるほど。確かにそれなら「そこら辺」はそんなに警戒する必要もないのかもしれない。
俺の方にしても、桐乃の事を知っているのなんて麻奈実やゲー研の連中以外にゃいないし、こっちも特に問題は無いはずだ。
麻奈実が一人でこんな店にくるとも思えないし、野郎どもならなおさらだしな。
まあ、部長ならラブタッチの「彼女」と一緒に来たりする可能性も無きにしも非ずだが、いくらなんでもさすがに無いだろう。…と信じたい。
「だけどさあ」
だが俺は、それでも一抹の不安を言葉にする。
そこまでの知り合いじゃなくても、学校の奴らや近所の誰かに見られたりしたらどうする?
前回だってそういうのでかなりビビってたよな、お前。
もし誰かに見られて、そっから話が広がって、それでバレたりでもしたら―――。
「別にいいよ」
俺の心をあたかも見抜いたかように制して、桐乃が言った。
「そりゃ見つからないに越した事はないけど、もしバレたらそれはそん時だから。そんなの最初から覚悟してる事だし」
「お前…」
その言葉に胸が熱くなった。
まったく、お前って奴は本当に凄いよ。それに引き換え、いつまでたっても俺は情けねえ。
後悔はしないとか言っておきながら、実のところは俺が一番ビビってたんだ。
くそったれ。本当に馬鹿だよ。いいぜ、今改めて言ってやる。例えこの先どんな―――
「それに、どうせ誰も信じないだろうしね。あんたみたいな地味面があたしの彼氏だなんてさ〜。最悪、イザとなったら
あんたに無理やり連れてこられたって事にすれば良いしぃ」
おいコラ!俺の感動を返せ!
てかそれ言う?普通言わないよね!?今までやったどのエロゲーにだって、こんな場面でそんな落とし方するシーンなかったけど!
あーいかん。やる気が一気に無くなってきた。どっかのとある主人公並みに臭い台詞吐こうと思ってた矢先だし、余計にダメージがでかいわ。
「ねえねえ、それよりもさ」
「あん?」
なに?お前まだ俺になんか言ってくんの?いっとくけど今の俺のライフはゼロよ。
「あれ、もう一回見せてよ?」
期待に満ちた桐乃の瞳だった。
はあ…仕方ねえな。
「ほらよ」
渋々手を差し出す俺。何の変哲もない手である。ただ一点、その指先を除いては。
「へへっ。おそろおそろ」
嬉しそうに桐乃が自らの手を重ねてくる。
その指先には、俺のと同じ指輪が光っていた。

ペアリング、というヤツらしい。
ここに来る前に寄ったアクセサリーショップで桐乃が選んだ物だ。
プレゼントしてやるつもりではいたにも関わらず、内心はどんな高い物買わされるかとドキドキだったんだが、
意外にも桐乃が選んだのはそう高くもないこれで随分とホッとしたもんだ。
その代わりにその場ではめる事を強制されたけどね。
はっきり言っておくが、恥ずかしいったらないんだぜ。
普段アクセサリーなんて着けない俺にしてみたら、まずこういうのを着けるって事自体になんか抵抗がある。
しかもいきなりお揃いで、さらにそれを見せっこだしな。恥ずかしいってレベルじゃねえぞ!

678 名前:とある二人の休日模様:2010/11/22(月) 01:03:47 ID:KU1n74Mp
まあ、だからって別に嫌だって訳じゃねーけどな。
俺と桐乃の関係をこれ以上ないくらいに表してる物だし、恥ずかしいけど嬉しいよ。
それに、さっきから周りの野郎どもが俺達(主に俺)を、驚きと若干の嫉妬が混じった視線で見てくるので、それが少しばかり心地良いしね。
へっ、どうだ。俺の桐乃は可愛いだろ。はっきり言って世界一だぜ。
でも変な目で見たらブッ飛ばすかんね。ペッペッ。
と、なんだかんだで復活してきた俺であったが
「イブの時もピアス買ってもらったけどあれは半分取材だったし、だからこれって初プレゼントじゃん?
超嬉しいし、ずっと大切にするから。その……ありがとね、きょうすけ」
重ねた指を絡ませながら桐乃が呟いた。
一瞬、魂が抜けてしまったかと思った。
今のそれ、お前反則だろ。場所が場所じゃなけりゃ、今すぐに抱きしめてやりたかったよ。
「あ、ほら。あたし達の番じゃない?」
名前を呼ばれたのにも気付かなかった俺を、桐乃が店内へと引っ張って行く。
落とされたり持ち上げられたり、本当にいつもいつもこいつには振り回されてばっかりだ。
でもいいさ。いつまでだって振り回されてやんよ。


* * *


「結局食べきれなかったかあ」
「てかありゃ無理だろ」
店を出てプラプラと歩きながら、俺達はさっきの感想を口にする。
頼んだのはカップルセットとかいう、やたら馬鹿でかいパフェとドリンクのセットメニューだった。
どうやらカップルしか頼めないらしく、お陰さまでストローやスプーンが二本刺さってたりして、量以外にも相当な代物だったよ。
実際いろいろとあったんだが……まあ今それを話すのは止めておこう。
「完食したら記念品もらえたのにさ。なんでもっと頑張んなかったの?」
「俺を殺す気かよ」
「今日は仕方ないけど、次、次は完食だかんね?」
「…へいへい」
口の中に残る甘ったるさにウンザリしながら、俺は相槌を打つ。
でもお前、残念がってる割には随分と笑顔じゃんかよ。
相変わらず意味わかんねえけど、それなりに頑張った甲斐もあったのかもな。
「さて」
一つ背伸びをして気持ちを切り替える。
「それじゃあ最終目的地にいくか」
と―――

「…桐乃?お兄さん?」

あ、俺死んだな。

679 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:04:53 ID:KU1n74Mp
続きはまた週末にでも
多分次で最後?

680 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:08:13 ID:GuzyhvYT
あやせ降臨w

681 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:49:08 ID:Gah5Y111
次回はあやせのNT-D(ネトラレデストロイヤー)発動かw

682 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 01:50:25 ID:Ymntd1mu
ネクストコナンズヒント

しゅらば


>>679
気になって来週まで待てない

683 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 02:11:03 ID:F1ZlpgQZ
スレチ覚悟で質問、検索してもどれが桐乃スレがわかりません。どなたか教えて下さい。お願いします

684 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 02:21:30 ID:emmqPODa
【俺妹】高坂桐乃は8重歯可愛い【兄パン】


これだろ
URLはやめとくけど

685 名前:>>664-667の続き:2010/11/22(月) 02:30:56 ID:Ksax9OpW
すまん、想定以上に鬱展開になっちまった('A`)
原作の雰囲気が好きな人は飛ばしてくれ。
でもエロはしっかりやります。(それは今日11/22の夜中になりそうだけど)

>>670 ありがとう。

686 名前:1/3:2010/11/22(月) 02:32:50 ID:Ksax9OpW
「何よ、これ。」
桐乃が擦れた声で呟く。俺が今まで見たことの無い表情で。
怒りか、悲しみか、そのどちらの感情なのか、その目からは読み取ることができない。
「何の真似よ…これ。」
桐乃が一歩後ろへ後ずさる。ガタンと扉にぶつかる音が響く。
そのままその場に倒れてしまいそうな。
「いや、待て桐乃!誤解だ!これは事故なん―――」 
「嘘つかないで!」
ビリビリビリ。桐乃の声が部屋にこだまする。俺の弁解を遮るように。
「バカにしないで!あんた今その黒いのに―――」
そこで、一瞬言い淀む。そして、そのまま下を向き、消え入りそうな声で呟く。
「――黒猫に…キスをしようとしたじゃない。」
――――っ!
俺はキスをしようとしていたのか?確かに黒猫の唇には惹かれていた。
だが、顔を近づけてはいないはず…いや、分からない。本当に分からない。
頭が真っ白になるとは、正にこのことだろう。
「…ふっ、黒猫も黒猫よ。何、駄目って?バッカみたい」
そう言って口元は笑おうとしているように見えた。だが引き攣った唇は
意図した形を作ることができず、桐乃は顔をさらに埋める。
肩が、震えているような気がした。
「桐乃…」
泣いているのか?
「うるさい!」
桐乃はキッと俺を睨み叫ぶ。
「この変態!!あーあ、あんたら似合いのカップルよ!
 そのままラブホでもどこでも行けば!?じゃあね!!」
踵を返し、桐乃が部屋を飛び出した。まるで、何かから逃げるように。
「おい!待てよ!!」
慌てて俺は追いかける。追いかけながら考える。あの表情の意味を。
なんでここまで怒るんだ?親友を取られた気がするからか?
「おい!桐乃!!開けろよ!話を聞いてくれ!!」
「うるさい!あっち行け!」
俺は祈るようにドアを叩く。ここで引き下がったら、何かを失う気がした。
何を?分からない。ただ、これまで築き上げてきたもの全てを失う気がした。
だから桐乃、開けてくれ…頼むから開けてくれ…

687 名前:2/3:2010/11/22(月) 02:34:36 ID:Ksax9OpW
1時間後、俺は呆然とした状態で自室に帰っていた。結局、そのドアが開かれることはなかった。
情けない話だが、その時の俺は、傍からみて抜け殻そのものだったのだろう。
「…ごめんなさい。」
意外なその一言にハッとして振り向く。見ると黒猫が肩をすぼませ俯いている。
つーか何でおまえが謝るんだよ!確かにこの状況を作ったのはおまえだ。
けど、悪いのはキスをしようとした俺だろうがよ!
そう――そう言おうとしたのに、何も…何も喋れないんだよ。言葉が出てこないんだよ。
少し長い沈黙のあと、
「…帰るわね。」
そう一言呟き、黒猫は俺の部屋をあとにした。

688 名前:3/3:2010/11/22(月) 02:35:42 ID:Ksax9OpW
――数日後。

あれから俺は桐乃と一言も会話できていない。今まで何度も喧嘩してきた俺たちだが、
今回はいつもと違うような気がする。あいつは俺と顔を合わす度に、ビクッと体を震わせ視線を外すんだ。
まるで、何かに怯えているように。
「はぁ、どうすりゃいいんだよ。」
俺はため息をつき、天井を仰ぐ。そういえばあれから黒猫とも会っていない。
あいつはあいつで相当落ち込んでるだろうな。普段から毒舌振りまいてはいるが、人一倍責任感の
強いやつだからなぁ。
沙織ならどうするかな。…そうじゃん!なんで今まで気づかなかったんだろう。あいつに相談してみよう!
そう思った矢先、

ピリピリピリ

突然メールの着信音が部屋に響いた。誰だ?沙織か?恐る恐る携帯を開く。差出人は…黒猫だった。
「三時に駅前のカフェに来て頂戴」


「あれからあの子とは話をできたかしら?」
手をつけてないホワイトモカを前に、黒猫が切り出した。
「いや、全く。…今回ばかりはホントお手上げだよ。」
「そう…」
そんなやりとりの後、俺たちは黙り込んでしまう。店内には静かなカントリーミュージックが流れていた。
この穏やかな店内を見てると、先日の出来事が嘘のようにさえ感じてしまうな。
「あいつ、おまえを取られるのがよっぽど怖かったんだろうな。」
なんとなしに俺が呟くと、黒猫が驚いたようにこちらを見据え、そして呆れたような口調で言った。
「はぁ…あなたは、本当に何も分かっていないようね。察しが悪いにも程があると言うものだわ」
「ふん。どうせ俺は頭の悪い鈍い男だよ。」
そうは言ったものの、黒猫の言いたいことも少しは分かる気がする。こいつは兄を取られるのが怖いとでも
言いたいのだろう。それも少なからずあるかもしれない。たぶんその両方。兄と親友。その両方がいなくなる。
そんなことを危惧し、あいつは怯えているのだろう。
「…沙織に相談してみるか。」
「そうね。けどその前に―――」
窓の外に目を向けていた黒猫がこちらに向き直る。
「寄ってもらいたいところがあるの。」

689 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 02:38:15 ID:Ksax9OpW
今回は以上です。前レスでも言及したけど、続きは今日の夜中に。
広げた風呂敷って、畳むのに苦労するのねorz

690 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:08:22 ID:97mJiT+V
>>689

続き楽しみにしてるよ
俺は逆に1レス程度の軽い奴を書いていたはずが…
という訳で俺も投下
タイトルは「家族ゲーム」とでもしときましょうかね

691 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:12:24 ID:97mJiT+V
トラブルってやつは前触れも無くやってくるものだ。
ここ一年で、主に妹から唐突に持ち込まれるトラブルにも大分慣れてきたつもりだったが、正直今回のような事態はまったく想定外だった…。

その日は期末考査最終日で、昼過ぎに帰宅していた。いつものようにただいまと声を掛けたが、家には誰もいなかった。
「ああ今日からだったな…」
今日から三日間、両親は親戚の十三回忌に出るため家を空ける事になっていたったっけ。
空腹を抱え冷蔵庫を漁るが、昼飯になりそうなものはなかった。お袋…俺今日は昼に帰るっていったよね?息子の昼飯準備する気ナッシングですか!?
俺は昼飯を求め台所中を探索し、戸棚から日清ラ王と袋入りのチキンラーメンを発見する事に成功した。
ポッドの電源も抜かれていたのでケトルで湯を沸かす事にした。少々迷ったが俺はラ王を食べる事にした。
封を切り中身を取り出しながら、もうすぐラ王が終売になる事を思い出した。かつては生麺タイプのカップラーメンという事で、既存のカップラーメンより高級感を感じさせる事が売りだったラ王。
しかし今やコンビニやスーパーでも生タイプのラーメンやそばが売られているご時勢で、普通のカップ麺より高く、乾燥かやくや粉末スープという半端な構成のラ王は過去の存在になりつつある。
手軽に食べられる生麺というジャンルが広く浸透し市場を定着させた時に、ラ王は既に役割を終えていたのかもしれない。
そしてふと桐乃の事を考えた。あいつの「人生相談」から始まったこの一年、様々なトラブルに巻き込まれた。
場合によっては自分から首を突っ込みにいったりもした。新しくできた友人達の手も借りながら、なんとか解決してきた。
でも…もういいのかも知れない。沙織も黒猫もそしてあやせも、本来「桐乃の」友人だ。なし崩し的に俺個人との付き合いも続いているが、普通に考えたら友人の「兄貴」がグループに混ざっているのはイレギュラーな事だ。
もちろんあいつらの事が嫌いなわけじゃない。けど桐乃が持ち込むトラブルとあいつらの優しさに甘えていたんじゃないだろうか?
沙織と黒猫という同じ趣味を持つ友人を作り、あやせとの崩れかかった友情を修復した時に俺の役割は終わっていたんじゃないのか?
ピーッ
そんな事をぼんやりと考えていた俺の意識をケトルの笛が呼び戻した。

出来上がったラ王に箸をつけようとした時に携帯が鳴った。あやせからだった。
渋々箸を置き、電話に出た俺の耳に信じられない言葉が飛び込んできた。
「桐乃が怪我……!?」

692 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:13:02 ID:97mJiT+V
指定された病院に駆け込むと、待合室であやせが待っていた。
「お兄さん、こっちです!」
「あ、あやせ!桐乃は!?」息せき切って俺は尋ねた。電話でのあやせは動揺していて、桐乃が怪我をした。とにかく病院に来てくれと繰り返すばかりで、俺も詳しい情況を把握していない。
「こっちです」
あやせは俺の手を握ると廊下の奥へと歩き出した。そして歩きながらぽつりぽつりと事故の様子を話してくれた。
下校中の歩道橋で足を滑らせ頭から落ちた事。意識を失い目を開けなかったので慌てて救急車を呼んだ事。
「怪我は頭に軽いこぶができた位で、意識もすぐに戻ったんですけど…」
あやせは一つの病室の前で立ち止まるとこちらを向いた。
「あの…驚かないで下さいね?」
「桐乃!」
あやせのいまいち要領を得ない説明に不安を煽られ、俺は病室に飛び込んだ。
病室は個室だった。ベッドの上には上半身を起こした桐乃がおり、脇には医者と看護婦(いや今は看護士って言うんだっけ?)が控えていた。
桐乃は、扉の開く音に反応したのかこっちを見ていた。事故にあったのがショックだったのか不安気な表情を浮かべたまま俺を見つめていた。
と、その表情がみるみるうちに満面の笑みに変わると桐乃は
「おにいちゃんだ〜!!」
ベッドを飛び降りるないなや、俺の胸に飛びついてきた!え?何?これ新手のドッキリ?
予想外の展開に呆気に取られていると、医師が声をかけてきた。
「ご家族の方ですか?」
「は、はい。兄です」
「桐乃さんの容態についてご説明したいのですが、診察室の方までよろしいですか」
「はい、わかりまひたぁぁ!?」
別にアヘ声を出したわけではない。桐乃が突然俺の頬をつまんで引っ張ったのだ。
「何すんだよ!」
慌てて桐乃の手を引きはがし、軽く睨むと
「えへへ〜」
と無邪気に笑い返してきやがった!おかしいよ!この娘なんかおかしいよ!
「き、桐乃?俺、先生からお前の具合聞いてくるからちょっと待ってろよ」
「や〜、おにいちゃんといっしょにいる〜」
そう言いながら、俺のYシャツをキュッと掴んで離さない。困惑している俺を見兼ねたのか、あやせが助け舟を出した。
「桐乃、お兄さんね、お医者さんと大事なお話があるの。すぐに戻ってくるから、それまでお姉ちゃんと遊んで待ってようか」
「え〜でもぉ…」
俺とあやせを交互に見ながら逡巡する桐乃。すかさずあやせが畳み掛ける。
「桐乃はいい子だから、お兄さんを困らせたりしないよね?ちょっとの間我慢できるでしょう?」
「……うん、わかった…」
そう言うと桐乃は俺から離れると、あやせに手を引かれチョコンとベッドに腰を下ろした。
俺は医者に促され「おにいちゃん!はやくもどってきてね〜」という声を背に病室を後にした。
まったく、どうなってんだろうね一体。

693 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:14:17 ID:97mJiT+V

「幼児退行!?」
医者の口から語られた内容に、俺は間の抜けた声を出した。
いわく、頭を打ったショックが原因で一時的な記憶の混乱が起きてる。自分を六歳児だと認識している。ただし断片的に現在の記憶も持っている。
「そんなマンガみたいな…」
「エロパロ板で有り得ないという事は有り得ない!」
「え?」
「失礼。桐乃さんはあなたを瞬時に見分けましたね。意識が完全に六歳児ならあなたを判別できないはずです。記憶が混在していると言ったのはそういう事です」
ともかく、外傷も軽く脳波の検査でも異常は見られないという事で帰宅しても構わないという事だった。
病室に戻ると、桐乃とあやせはしりとりをしていた。
「ん〜とね……ぴあす!」
「じゃあ、西瓜」
「か、か…かりびあんこむ!」
「桐乃、何それ…」
「んとね〜…わかんない!」
OK。確かに記憶が混在してるようだ。つーかよりにもよってそれかよ!
放っておくと、あやせの前で俺のシークレットファイルが次々と開示されそうなので、しりとりを止めさせる事にした。
「待たせたな桐乃。さぁ家に帰ろうか」

病院を出た所で俺はあやせに礼の一つも言っていない事に気付いた。
「あやせ、今日は本当にありがとな。俺一人だったらどうしていたらいいか分かんなかったよ」
「いえ私こそ…要領得ない電話でお兄さんを驚かしたみたいですみませんでした。でも桐乃の怪我が軽くて本当によかった。記憶の方も家に帰ってお父さんやお母さんの顔を見たら落ち着くんじゃないでしょうか」
その言葉に俺は両親がいない事を思い出した。その事をあやせに説明すると
「今日から桐乃とお兄さんが二人っきり………!?」
人を性犯罪者を見るような目で見るのは止めてくれませんかあやせさん…。結構傷つきます。
「まぁそれはそれとして…ご飯の支度とか大丈夫ですか?」
あぁ飯か…。ファミレスか出前で済まそうかと思っていたが、そんな感じでもなくなったし
「まぁなんとかするよ。チキンラーメンの買い置きもあったし…」
「チキンラーメン!?夕食がチキンラーメン!?」
そう答える俺を、あやせは今度は狂人を見るような目を向けてきた。まぁさすがに、夕食がチキンラーメンだけじゃ侘し過ぎる。栄養バランスも悪いし。あやせもその辺が気になったのだろう。
「大丈夫だ、ちゃんと卵も落とすし…」
「そういう問題じゃありません!!」
カミナリが落ちた。そ、そんなに肩で息をするほど興奮する事か?呆気に取られている俺にあやせは宣言した。
「こうなったら桐乃とお兄さんのお夕飯は私が作ります!」
……………え?
「今の桐乃は六歳なんですよ。ご飯の支度だけじゃありません。お風呂や着替えなんかお兄さんが一緒にするわけにいかないでしょう。まぁやるといっても私がさせませんが」
ああ確かに。さら続けて
「わ、私だってお兄さんと一つ屋根の下で寝起きするなんて危険な事したくないですけど、これも桐乃の為ですから仕方ありません!いいですね!?」
頬を染めながらあやせは言い切った。こいつ…どんだけ桐乃の事大好きなんだよ。
ちょっと引いてしまったが、両親が留守である高坂家に、援軍としてあやせが来てくれるのはありがたい。だから当然俺はこう答えた。
「よろしくな、あやせ」

694 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:15:58 ID:UmgCFZbN
どこのななか6/17だよw

695 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:20:48 ID:KDIrk+b9
私はこの前本屋でみかけたお姉ちゃんは3歳児を思い出したw
こういうネタいいね。続き楽しみ。

696 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:21:34 ID:97mJiT+V
うん…なんだ…完結してなくてすまない
京介とあやせのラブラブ新婚ごっこを書こうとしたらこの様だよ
1レスか引っ張って2レス位の軽い内容の予定がどうしてこんな事に……
なるべく早く続き書き上げなきゃな
新妻あやせ編は次スレで!

697 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:32:04 ID:97mJiT+V
>>694
言われてみたらw
6歳にしたのはこないだ書いた小ネタの
回想時の桐乃の設定年齢に合わせただけだったんだが…
無意識に記憶に残っていたか?あれ連載時に途中で脱落したからラストを知らないんだよね

698 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:52:53 ID:Gah5Y111
というかチキンラーメンをディスっってんじゃねー。百福さんに謝れw

699 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 03:59:48 ID:jOyaxkYL
もうあと30KBしかないのか
このスレはなかなかに良い流れだったべな

700 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 04:01:21 ID:wQBO0ZSP
しりとりでカリビアンコムw
桐「カリビアンコム」→あ「虫」→桐「触手」→あ「百合」→桐「陵辱」→あ「くま」→桐「ま〇こ!」…
とか続くのか。

701 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 06:11:07 ID:S3VEWaOY
>>700
あやせの顔がだんだん引きつっていくのが容易に想像できるなwww

702 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 07:40:42 ID:sBBP5sm0
>>698
さすがに健康には良くない、と朝食は特製野菜ドリンクの俺が言ってみる

703 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 07:50:01 ID:kg9KuCCy
そんなドリンクで大丈夫か?

704 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 07:50:30 ID:QJLPzIeO
>>696

乙!

子供は普通のご飯よりもチキンラーメンみたいな匂いが強い物のが
好きそうな感じですがね、でも書き主さんは日清の方?w

705 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 08:05:29 ID:dQmz/SUy
>689
乙!
久々の黒猫登場でIYH!
夜が待ち遠しぜ

706 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 15:19:22 ID:MoGfcTpH
京介の1億匹のワンダフルライフ入りドリンク

707 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 17:18:19 ID:97mJiT+V
>>700
>>701
あ〜その発想なかったわ
俺としては桐乃のしりとりは全部京介絡みのつもりだったんだよね

後俺は日清の回し者じゃね〜

708 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 17:28:37 ID:CsDLQa3T
「かりびあんこむ」→「虫」→「しょくしゅ」→「臭素」→「そふとおんでまんど」

709 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 20:44:30 ID:TcE7kVGN
あげます

710 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 21:05:55 ID:A0hydK9h
test

711 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/22(月) 22:08:36 ID:BLVMfTAy
              _ _ _     
           , ' ´ : : : : : : : : : : .`. . 、
          /. : :λ: : : : : :-.、: : :`ヽ: : : ヽ
         /: :/:/ {::{ヽ、_ : : : \: r_-ク、.: :ヽ
       /: :/:/   ヾ、  ` ,ゝ<_ヽr_-ク.: : ハ
        /; : |::j   `ソノ  \弋元辷ヽ;}: : : : !
      {/{ : レ,  _,ィイ" ,   i 、     !: :l: : i
      | !: : l  "´   ハ  | \    /: :j_ : |
         l: : :}     /      ヽ ∠ノ ト }:|    
        l: :ゞ、__  i  , -‐'''"≧i ';  ム:.:lソ: |:
          }: :八| .::c::.  i    .:c::  |ハ: lヽ: l
        ): ::::!     人     !.l : : i :ト、! 
        ´ヽ : : ',    ノcヾj    /:i : : :i: :!.: !
           /ヽ  / ノヽヽ  /\
         (___.入r,.'⌒⌒ソ,.ノ_. )
         /:::::/'´ 冫,,,   ヾ`|:::: |

712 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:11:51 ID:+4I36txV
なにこのキモチワルイAAww

713 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:45:27 ID:eVv1goc3
どの話も中途半端で気になり過ぎるwww

714 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:56:41 ID:O7nWmiGi
>>691
お前はラ王への熱い思いの丈を1レス使って投下するB級グルメ通か?
両親事情により居ません、あやせから連絡きました、でいいじゃないか
蛇足にも程がある

夜中に起きてるとラーメン食いたくなるよな

715 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 00:58:42 ID:X58aj+Ul
SSは趣味の範囲なんだから途中放棄はしょうがない
来たらラッキーレベルで思ってれば良い

716 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 01:03:01 ID:lJdbkLBe
>>714
ラ王のくだりは自分の役目が終わったんじゃないかってとこにかかってるんだろ


717 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 01:24:58 ID:TwoaCIkf
フェイトそんって金髪じゃなかったんだ…

718 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 02:09:45 ID:ewb7Ecy2
  ブス…  ∫ ;′ ∫  ,;′
   ブス…',. -――-゙、  ;'  ジジジ…
    ;  /      へ `>、'; ∫      あやせとのアブノーマルSSお願いっ…!
   _;'___{.  ,>-/、/=;´イヽ;'_        お願いしますっ……!
  /三三j='rー、\_>、)_, >;;〉三'`、ジジ…
 /三三└'゙ー:;‐;;‐;;'`ー;;ヾ'`"´三'三;`、
 囮ヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱヱ囮
 囮災炎災炎炙災炒炎災灸災炭囮
 ◎┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴◎

719 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 02:12:11 ID:hn5D2acN
あやせ自体がアブノーマル

720 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 02:14:16 ID:vEEgsUn+
手錠プレイでおk

721 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 02:53:13 ID:X58aj+Ul
それにしても麻奈実SSが一向に増えんなw
沙織もそうだけど

人気無いのとネタが少ないのがわざわいだねこの二人

722 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 02:55:33 ID:o0CAeXbS
今日はいい兄さんの日?

723 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:08:17 ID:r6cEf8Gx
>>721
アニメの6話でわりとファン増えたんじゃないかなぁ、麻奈美。
確かに可愛かったけど、なんか普通のいちゃいちゃ幼なじみモノになってた。
俺妹の方向性とはちょっと違うと言うか。SSもそんな感じで書きにくいのかなぁ?

724 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:13:48 ID:42oQHY6Q
結局セックルしてるところを桐乃に目撃されて修羅場る展開しか思い浮かばない
もはや俺のイメージは固定されてしまった誰か拡散させてくれ

725 名前:>>686-688続き:2010/11/23(火) 03:23:39 ID:a3LP87J1
行きます。

726 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:23:47 ID:G7tDoRtX
>>721

「おばーちゃーん! どうしようっ、きょうちゃん、せっくすしたいって!?」
「お婆ちゃんに報告してんじゃねぇー!?」

727 名前:1/4:2010/11/23(火) 03:25:14 ID:a3LP87J1
「なにを躊躇してるの?さっさと入りなさいな。」
そう促す黒猫を前に、俺はただ立ち尽くすしかなかった。
「すまん、勘違いならそう言って欲しいんだが、ここって、お前の家だよな?」
「ええ、そうよ。それがなにか?」
ああ、桐乃がいる俺の家で話をするより、黒猫の家で話をしたほうがいいのは分かる。
ただ、それなら別にさっきの店から移動する必要なんてなかったような気もする。
それに、ここでやるにしても、当然沙織も呼んだ方がいい。少なくとも俺たち二人だけで妙案が出るとは思えない。
「気後れする必要は無いわ。今日は両親妹含め誰もいないから。」
「なあ、沙織も呼んだ方がいいんじゃないのか?」
俺が沙織の名前を出すと黒猫は一瞬たじろぎ、目を泳がせる。そして、何度も何かを言おうとして、
でも言葉にならなくて、俯いてしまう。
あの同人ゲームのプレゼンのときもそうだった。そんな黒猫を見ているといつも胸が苦しくなってしまう。
――同情?いや、違う気がする。もっと、こう…なんだろうな、言葉に出来ないな。
「ああ、分かったよ。」
俺はできるだけ明るく答え、黒猫のあとに続いた。

廊下は薄暗く、響くのは黒猫と俺の足音のみだった。本当に誰もいないのか…。
にしても、随分と古い家だな。築数十年は経ってるだろこれ。
「ここよ。ここが私の部屋」
通された部屋は、いつもゴスロリで着飾ってる黒猫に似つかわしくない和風の部屋だった。
畳みの敷かれた上には小さな机。奥には大きな姿見が見える。
「待って、今、カーテンを開けるわ…」
黒猫がカーテンを開けると、たちまち部屋は夕日の朱色に染まる。黄昏に浮かぶその少女は、
まるであの世とこの世の境にいるような、そんな儚い印象を受ける。
「どうしたの?そんなところで立ってないで、入って頂戴。」
「ん…あ、ああ。」
黒猫の声で我に返り、そっと彼女の部屋へ足を踏み入れる。よく整頓された室内。
そして、部屋の片隅にかけてある場違いなゴスロリ衣装に、俺はついつい頬が緩んでしまう。
――と先ほどの机の上にある小冊子が目に留まった。

728 名前:2/4:2010/11/23(火) 03:26:20 ID:a3LP87J1
「黒猫、それって…」
「え?ああ、あれね…」
そう言って黒猫はその本を手にとる。
「見ての通り、桐乃の書いた小説よ。あの日はこれの批判もみっちりしてやるつもりだったのだけど…」
そうだったのか…。ほんの数日前のことなのに、二人が楽しそうに罵倒し合っていたのが、遠い昔のように感じる。
なんでこんなことになってしまったのかな。
「ねえ、先輩。」
本に目を落としたまま、ゆっくりと黒猫が言葉を紡ぐ。
「私は、あなたのことが好きよ……」
「ずっとずっと、そう、あの出版社の一件からずっと…」
そこで一度言葉をとぎらせ、そしてこちらを真っ直ぐに見据えて、俺に問う。
「その……あなたは…どうかしら?」
黒猫の顔を夕日が赤く染める。いや、赤く染めてのは夕日だけじゃないだろう。
何も言うことができない俺をみて、黒猫の顔に不安の表情が現れる。そしてまた俯き、その小さな肩が小刻みに
震え始める。いや、違うんだ!俺は…お前のことが――
「黒猫!」
その小さな肩を抱き寄せる。強く、強く、彼女のなかに生まれる不安を押しのけるように強く抱き締める。
「好きだ。俺だって好きだよ黒猫」
息を呑む彼女は、大きく見開かれたその瞳は潤み、そしてボロボロと大粒の涙が溢れ出す。
まるで、子供のようにボロボロと。
「先輩!好きよ。もうどうしようも無いくらい。でも…でも、桐乃が!あの子があんなになってしまうなんて…
 私どうしたら…どうしたらいいのよ……ねぇどうしたら…」
黒猫…。俺が桐乃の傍から離れられない間も、ずっと一人で苦しんでいたんだな。
なんで気づいてやれなかったんだろう。こいつはどんなに苦しんでいても、決して人に悩みを打ち明けるタイプじゃない。
だから、ずっと一人で悩んで、苦しんで…。
だから、俺は受け止めてやるさ。いくらでも。いくらでも受け止めてやりたいんだ。

729 名前:3/4:2010/11/23(火) 03:27:31 ID:a3LP87J1
どれぐらいの時間がたったのだろう。
ひとしきり泣き止むと黒猫は、俺の胸から顔を離した。
「私は先輩のことが好きよ…でも、でもこのままじゃいけないと思うのよ。だから、」
黒猫はすっと俺から身を離し、居住まいを正した。
「私たちはオタ友達に戻るのよ。」
「ずっとずっと時間を巻き戻して、数日前のあの時まで。そして、今日のこともなかったことのように振舞って頂戴。
 決してもう恋人として接しないで。仲の良いオタ友達に戻るの。あの子が――」
「桐乃が笑顔で祝福してくれるようになる、その日まで。」
――そうか、これがお前の結論なんだな。ずっと一人で悩んだ末の。
みんなが幸せに…なんて、理想論に過ぎないことは分かっていさ。でも、俺たちはもう一度あの四人に戻らなくてはいけない。
一人でも欠けたら、それは終わりなんだ。
「ねえ先輩。あなたはこの家を出たらただの仲の良いオタ友達よ。でもその前に――」
「キスを…して頂戴」
そう言って黒猫が顔を上げた。今にもまた泣きそうな、そしてどことなく儚げな笑顔でこう言ったんだ。
「最後かもしれないけれど。」

730 名前:4/4:2010/11/23(火) 03:28:21 ID:a3LP87J1
「…んっ!」
歯車が動き出す。
重ねた唇は、時に離れ、また求め合うように重なり合う。互いの衣にそっと手をかけ、
徐々に生まれたままの姿になっていく。
下着に手をかけたところで、黒猫が一瞬身を硬くする。
「…こ、怖いか?」
おいおい、どもってんじゃねーぞ俺!つーかこれじゃ、むしろ俺が怖がってるみたいじゃん!
一方、黒猫は黒猫で、
「そそそんなわけないじゃ…ない。わ、私をだ…誰だとお思い?」
いや、涙目で強がられてもな。
思わず噴出しそうになるのを必死に抑える。いや、笑うなと言う方が、無理だろこれは。
全く、大したもんだよ。おまえは。
「ちょ、ちょっと!今のは笑うところじゃなんじゃなくて?!」
「いや、ごめんごめん…クックック」
そう言って、肩で笑いを堪えながら優しく下着を脱がしていく。傍から見てるとただの変態だなこれは。
「あら、上着は完全に脱がさないのね。そういう趣向なのかしら?変態兄さん。」
仕返しとばかりに、黒猫が悪戯っぽく笑う。
「う、うるせーよ」
そ、そりゃちょっといいと思ったけどよ。

そして――
目の前には、一年前には想像もしなかった黒猫がいる。
「ほ…ホントにいいのか?黒猫」
「…何度も言わせないで頂戴」
少しの沈黙のあと
「……入れるぞ」
黒猫の体がビクンと揺れる。俺のシャツを掴む華奢な手が、プルプルと震えている。
「お、おい、だ…大丈夫なのか?」
「大丈夫なわけが無いじゃない!見て分からないの!?」
慌てた俺が身を引こうとすると「駄目!」と叫んで黒猫が俺にしがみ付く。
「お願い。今日は、今日だけは…」
「…わ、わかったよ。」
ゆっくりと腰を動かしていく。その度に黒猫の体が弓なりに動く。
「んっ……は…あぁ」

なあ、もう一度あの4人で馬鹿みたなことで笑い合える日が来るんだよな。

「くっ…はぁはぁ」

そして、俺たちも、もう一度こうやって、お互いの気持ちを包み隠さず言える日が来るんだよな。

「き…京介」
「…瑠璃、愛してるよ」



おはり。

731 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:30:26 ID:a3LP87J1
終わったぜ、ざまーみろイヤッッホィ!!!

期待してくれた方々、ホントにありがとう。
期待してたものと違ったかもしれませんが、とりあえずなんとか終わることがてきました。

732 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:33:28 ID:r6cEf8Gx
>>731
おつかれー。
もうちょっと先まで読みたいと思ったけど終わりなら仕方ない。
黒猫はホントかわいいなぁ。


733 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 03:53:02 ID:S+9gidHy
>>731
乙、いい話だった

734 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 05:08:59 ID:uzQmbLxl
まとめサイトについて質問なんだけど、
編集するさいには右上の「このウィキに参加」 でメンバー登録って必要ないってことで良いんだよね?
メンバー限定ページとかいうのは存在しないはずだから。
登録が必要なのは機密性のあるウィキを作るさいってことだよね

735 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 07:34:33 ID:q1BhEqPt
>>731乙!
三人とも更に傷つきそうな選択だと思うけど、
最後は笑顔になると信じてるぜ

現在483K
次スレの季節ですね

736 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 08:25:26 ID:vEEgsUn+
じゃあ立てるよ

737 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 08:33:17 ID:vEEgsUn+
スレタイを文字制限の既成のため少し変えた
【俺の妹】伏見つかさエロパロ10【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290468634/

738 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 10:40:20 ID:r6cEf8Gx
>>737
乙。家に来て旧パッケージのラ王最後の一個を食べていいぞ。



739 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 11:15:27 ID:PU6hkrvV
>>731
乙。
堪能しました。

740 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 11:35:04 ID:V5p6+dR3
>>734
必要ない。管理人が放棄しちゃってるからな
ただ、なんでも好きにやっていいってのとは違う
作品の誤字修正とかリンク間違えを直すとかは別にいいけど、なんかを変更したいとかはここで事前に。
アニメ化前にwikiの修正してくれたひともそうしてたし

741 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 13:24:50 ID:V5p6+dR3
OPに兄妹のツーショットと黒猫のかっこいいってとこくらいかな

742 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 13:25:28 ID:V5p6+dR3
oh、誤爆

743 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 13:35:31 ID:s1Zq0xBR
8話があれだと
10話のあやせが不安になってくるぜ。
タナトスコスして京介にセクハラされるならば、良い改変だが。

744 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 15:11:25 ID:t8Bkc3fZ
「あやせ‥相談したいことがある‥‥」
いつもと違うトーンで桐乃のお兄さん、京介さんから電話をもらったのは昨日の事。
いつもなら
「結婚してくれ」
「愛してる」
「本気なんだー」
とか叫んでセクハラして
(も、もちろん冗談だってわかってますよ。で、で、でも好きだって言われて悪い気はしないし。お兄さんのこともちょっとはいいなーなんて思ったりして。と、突然結婚とか言われるからびっくりしただけで‥‥はっ、なななに言ってるのわたしっ)
くるのに昨日の電話は雰囲気が違ってた。
「すまない‥‥こんなことを相談できるのはあやせぐらいなんだ」
またセクハラですかお兄さん、と言おうとしていたのをぐっと飲み込んでしまった。
いつもとちがうっ。
さらに次のセリフで私はテンパってしまった。
「‥‥‥桐乃に告白された」

745 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:03:48 ID:gQJf/AMC
つづかない…だと!?

746 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:08:21 ID:XqJhyawN
続きはまだか、この季節に長時間全裸はキツくてかなわん

747 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:16:30 ID:4e8/5gl3
京介「結婚してくれ」
あやせ「法律的に無理じゃないですか死ねェェエェェェ」

沙織「つまり自分が16になったらもう一度プロポーズしてくれということでござるな」
桐乃「あやせがあの馬鹿の毒牙にかかるなんて冗談じゃない!
    ドラゴンボール集めてあやせを永遠に15歳にしてやる!」

神龍「オッケー」

黒猫「あなたのお友達の妨害をするより、兄妹結婚を認めるよう頼めばよかったのではなくて?」
桐乃「はっ!? ……な、何言ってんの! あたしがなんであのシスコンと……」

神龍「まだ願いは1つ残っているが? 願いが無いのならこれで……」

桐乃「ま、待って! きょ、兄妹で……」
加奈子「加奈子にオッパイを寄こせってんだよ!」

神龍「その願い、確かに叶えた。ではさらばだ」

748 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:33:41 ID:ewb7Ecy2
:: /::::::::::/       `゙==彡 /:::::::::,.イ{_              ‘,::::: 
:/::::: /                 /::::::/  ー===―- _     ',:::::
::::::: ′   -―==ミ、 ヽ}  /:::/           `ヽ    |:::: 
:::::,'   / ´         //     {>        \ |::::    結婚してくれるって言ったじゃないですか!?
: /  /,    〃ハ              ,ィ==ミ、       |::::    言いましたよね?あのときお兄さんわたしに絶対言いましたよね!?
〈 ー彡      、‘ノ                  `\     |::::
:‘, 丶        /               〃ハ     ':,    |::::
:: ‘,    ー――‐ ..::,             l  、‘ノ    :,   ./::::
∧::'.                     、::.            i  /:::::::
i \:、          .:/           \      人, /:::::::::
|   \             {j           ー― '  ///:::
|                                /"´ /:::::

749 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:34:58 ID:XqJhyawN
「俺の妹の友達がこんなにロリ巨乳なわけがない」の連載が始まるというわけか

750 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:44:50 ID:h1EZJGzF
>>744
oi
あやせが寝取ってきりりん氏が「この泥棒猫!」って言う展開を妄想して
全裸待機してるんだけど

751 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 16:49:56 ID:oRE4F8EV
>>744
続きはまだか・・・!

752 名前:梗概で埋め 1 SL66 ◆5CEH.ajqr6 :2010/11/23(火) 17:08:55 ID:yTuJcVfp
(前略)
「はい、妹さんですよ〜」

 俺は自分の耳を疑った。
 桐乃が来たのか? 冗談じゃない、ここの住所は、親父とお袋しか知らないはずだ。
 とにかく俺は、押っ取り刀で階段を駆け下り、下宿屋の玄関に向かった。桐乃がここに来る? どう考えてもあり得ないことだった。
 玄関では、下宿屋のお婆さんと、ロングヘアの美少女が談笑していた。
 薄いクリーム色のブラウスに、ブラウスと共生地の膝丈よりちょっと短めのスカート、それに、空色の薄手のカーディガンを羽織っていた。
 襟元は、リボンタイっていうのだろうか、細い平紐状の青いタイが蝶結びにされている。
 右手を大きなキャリーバッグのハンドルに副え、屈託のない笑顔で下宿屋のお婆さんと向き合っているその姿は、連休を利用して、
兄の下宿先を訪ねてきた妹そのまんまの雰囲気だ。

「お、お前……」

 その姿を認めて、言葉を詰まらせた俺に、その少女は、にっこりと微笑んだ。

「あら、高坂さん。妹さんがいらっしゃることは、ご両親から伺ってましけど、こんなに可愛らしい方だったんですね。
それも、ご両親に代わって、下宿先のお兄さんを見舞うなんて、しっかしたお嬢さんですこと」

「あ、い、いや……。こ、この子はですね……」

 そう言いかけた俺に、件の少女は、すぅ〜っ、と虹彩が消え入った眼を向けてくる。
 こ、こぇええよ……。

「お久しぶりですね、お兄さん」

 少女は、そう言って、物憂げに、肩に掛かっていた黒髪を払いのけた。石鹸のような清潔そうな香りが、俺の方にも漂ってくる。
 桐乃の親友で、この春、俺が卒業した高校に入学したという、新垣あやせが、そこに居た。


*  *  *
「まぁ、まぁ、遠路はるばる、ご苦労様です」

 下宿屋のお婆さんは、あやせを一階の居間兼食堂に通し、茶と菓子を振る舞った。
 食堂といっても、8畳ほどの和室なんだけどね。そこに大きめのちゃぶ台があって、そこに湯気を立てている茶碗と、菓子を載せた
漆塗りの皿が銘々分置かれていた。

「あの、お気遣いなく。それどころか、何もお知らせせずに、突然、お邪魔して申し訳ありませんでした」

 そう言って、正座したあやせは、三つ指ついて、お婆さんに恭しく挨拶した。
 うひゃ〜、何、この外面のよさ。ぱっと見、あやせの奴は、清楚な女子高生だからな。中身がアレだと、初見で見抜ける奴は居ないだろう。
 かく言う俺だって、そうだったし……。

「いえ、いえ、そんなことはいいんですよ」

 案の定、下宿屋のお婆さんは、コロッと丸め込まれちまった。新垣あやせ、恐るべし。


753 名前:梗概で埋め 2 SL66 ◆5CEH.ajqr6 :2010/11/23(火) 17:10:15 ID:yTuJcVfp
「恐れ入ります。実は、母から、抜き打ちで兄の様子を見てくるように言われまして、それで、何のご連絡もできなかったんです」

 もっともらしい理屈まで付けてきやがる。恐ろしい女だな。こいつは。
 つか、お前のかーちゃんは、PTAの会長様だろうが。嘘吐かれるのが大嫌いとか言ってるくせに、お前は、平気で嘘を吐くんだな。

「で、兄ですが……」

 あやせは、虹彩の失せた冷たい瞳を、一瞬だが、俺に向けてきた。やっべー。こいつは、俺の考えなんて、お見通しなんだろうな。
 厄介な女だぜ。

「実家を出て、父や母の目がないのをいいことに、あ、あの……、エッチな漫画とか、ゲームとかにうつつを抜かして居るんじゃないかって、
家族のみんな心配してまして、それで、わたしが遣わされたんです」

 『エッチな』の台詞を言いながら、あやせは頬を朱に染めていた。
 途中で言葉を淀ませたのも含めて、演技なんだろうな。そういや、こいつもモデルなんだった。こんな芝居はお手の物なのかもしれない。

「高坂さんも、お年頃ですからねぇ……」

 つか、お婆さん。いい加減に同意しないでください。俺は、こっちに来てから、エロゲとかやってないっすよ。エロ本だって、買ってないです。
 ……、エロサイトは見ますけどね……。

「でも、兄は、ちょっと要注意なんです。恥ずかしい話ですが、い、妹といかがわしいことをするような、そんなアブナイ漫画やゲームに耽って
いまして……。それも、ただ、それに入れ込むだけならまだしも、妹の親友に、そんな漫画を見せようとするんですから、どうしようもない
変態です」

「んなぁこたぁ、ねぇよ!! お前、デタラメ言ってんじゃねぇ!!」

 たまりかねて俺は絶叫したが、痛い所を突かれて逆ギレしたようにしか見えなかったかもな。実際、妹の親友である、あやせに、メルル
のエロ同人を見せたのは本当だったし。
 『でも、あれは、お前と桐乃を仲直りさせるための、俺なりの捨て身の特攻だったんだ』、と抗弁したかったが、思いとどまった。
その抗弁で、さらなる墓穴を掘ることは明白だからね。

「まぁ……。妹さんに手を出すような漫画とかはいけませんよ、高坂さん」

 あああああ……、お婆さんは、哀れみと軽蔑が入り混じった、冷やかな視線を向けてくるじゃぁねぇか! 
 お婆さん、これは嘘っぱちです。誤解ですよ。勘弁してください。
 焦りまくる俺を尻目に、あやせは、『してやったり』とばかりにほくそ笑んでいやがる。

「見ての通りです。うろたえているのが、何よりの証拠ですね」

 うわぁ、こいつ、本当に悪魔だ。
 今まで、下宿のお婆さんは、俺のことを品行方正な大学生だと思ってくれていたのに、何もかも台無しじゃねぇか。


754 名前:梗概で埋め 3 SL66 ◆5CEH.ajqr6 :2010/11/23(火) 17:14:18 ID:yTuJcVfp
 と、とにかく反論だ。このまま、あやせのいいように俺の品格が貶められるのを座視しているわけにゃいかねぇ。

「証拠、証拠というが、俺は、いかがわしい漫画とか、ゲームの類は一切持っていない。どうせ、お前のことだろうから、
俺の部屋を家捜しする魂胆なんだろ? それで白黒つけようじゃねぇか」

 実際、エロ漫画とか、エロ同人とか、エロゲとか、元々あれは桐乃の趣味だ。俺には、そういった類のものに桐乃みたいな執着はないから、
全部実家に置いてきた。
 俺が実家を旅立ったのは、桐乃の奴が卒業旅行とかで、モデル仲間と海外に行っている時で、何らの挨拶もできなかったから、
せめて、自分のブツをあいつにくれてやったんだ。喜んでくれたかどうかは知らんけどな。

 そんな物思いに一瞬耽っていた俺を、あやせが、半眼のじっとりとした目で睨んでいる。お婆さん、こいつのヤバそうな目を見てくれよ。
 しかし、あいにくと、あやせはお婆さんには顔を向けていない。こうしたところも考えた上で、この態度や表情なんだろうな。たちが悪すぎる。

「いいでしょう。一休みしたら、お兄さんのお部屋を捜索します。それで、何かいかがわしいものが出てきたら、通報しますよ」

 通報って、どこに? お前の本当の母親であるPTA会長様か? それとも、父親である新垣議員か? もう、どうでもいいよ。
 だが、そっちがそうなら、こっちも相応の要求をさせてもらおうか。

「もし、何も出てこなかったら、さっきお前が言った、『どうしようもない変態』云々の発言は、全面的に撤回しろ」

「撤回? お兄さんが変態なのは、紛う事なき事実です。この下宿にそういった類のものがなかったとしても、実家に置いてきただけですから、
お兄さんが変態である事実を全面的に撤回することはできません!」

「お、お前なぁ……」

 畜生、いかがわしいブツを桐乃にくれたやったことを知っていやがるらしい。
 可愛い顔して、本当にきっつい性格だな。ていうか、こいつにしろ、桐乃にしろ、黒猫にしろ、美人ってのは、どうしてこうも性格に問題がある
奴が多いんだ。頭がクラクラしてきたぜ。
 その点、麻奈実は、フツーで、こいつらに比べれば、人格的にははるかにまともだったな。

「何ですか、その反抗的な目は。でも、まぁ、いいでしょう。今回、お邪魔したのは、お兄さんを監視するためだけじゃないんです」

「何だって?」

 今、さらっとだけど、監視って言わなかったか?! 何すか、俺は、その一挙手一投足どころか、下手をすれば、箸の上げ下ろしまで、
文句を付けられるんすか? あやせさん。
 あやせは、俺の詰るような口調は意に介さず、キャリーバッグを開けて、一通の封筒を取り出し、俺に差し出した。

「お姉さんから言付かってきました」

 なるほど、封筒には、『高坂京介さまへ 田村麻奈実』とだけ記してある。

「読んでいいのか?」

 あやせが、無言で頷いたのを認めて、俺は、封筒の端を破り、便箋を取り出した。
 その便箋には、一緒に勉強していた頃にノートとかで見慣れた、麻奈実のものに間違いない筆跡で、以下の文言がしたためられていた。
(後略、もう暫くお待ちください)

755 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 17:28:44 ID:t8Bkc3fZ
「あやせ‥‥俺はどうすれば‥」
お兄さんは俯いたまま私に問い掛ける。
「‥俺は今まであいつのことを妹として見てきた。
でも告白なんてされたらもうそれも無理だ。
ぶっちゃけあいつ超可愛いいだろう?
読モなんかやるくらいスタイルもいいし。
最近特に綺麗になったような気がしてちょっとドキドキするときもあったけど‥」
お兄さんは一気にそこまで言ってまた肩を落とす。
「でも妹なんだ‥」
私はかける言葉が見つからない。
「告白のときのあいつの顔がさ‥真っ赤にしてそれでもまっすぐこっちを見て、きっとものすごく勇気だして、でも不安で不安でしょうがないって顔して‥今にも泣き出しそうな‥そんな顔してるから思わず「わかった」っていっちゃったんだけど‥」
「なっ!桐乃の告白うけたんですか!?」
言葉と同時に無意識にグーがお兄さんの顔に飛ぶ。
「ゴッ!」
「あれだけ桐乃には手を出さないで下さいと言ったじゃないですか!!
死ねぇぇぇぇぇぇ!」
「ま、まてあやせ。頼むから話しを聞いてくれ」
「問答無用っ!
変態、痴漢、スケベ、この悪魔ーっ!!」
私は言い訳を一切聞かずお兄さんを殴りつづけた。

756 名前:名無しさん@ピンキー:2010/11/23(火) 17:29:28 ID:25hwbagF
乙そして梅
                     ,. z ≦.  ̄ ̄ ̄  ミ  .
                    . ≦ . : >: . . . . . . . . . . .    ` .
                / . . . . : :/ . . : : : : : . . : : . . . .    \
               /  . . :,: : .;′. . . . . .` 、: . .ミ 、: : . . . .    ヽ
             . ' /.   / ./{: . . .′. . . . :\: . . .ヽ: : . . . .   ‘,
            〃:/ . .: : .:/〃  |  .{       丶  ∨: .     ハ
            i :/′ :/ :/:/__ |: : :|、 . . . .    ヽ  ‘,    . . . ‘
            }/ | : .:i .:7/ ̄ `’V:.. :{ \:._: : : : / く : ハ: : : : : : : . i
           /' { : .:|..:{:{,z=ミ.、 ‘,: |  ´¨、¨>',.< : :∨/! . : : : i: . .|
              . : :!.:ハ7 〃い ‘、 {     ‘<:... : :>,.ヘ } . : : :.:}: . .!
             ∧:‘.:{ { |: ッ.:i′ ヽ   ´孑ラ..ミx<:__}′: : : .:/: . .’
               \乂. 乂ソ        ん.:;;(.j`y .′. : ..:::ハ: :.′
                }::::::`           ト ...'' :リ ,ハ/: : ..:::/ } }:./
                 {      '         廴_ンノ /..:::::イ } ノ ノ/
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                  〃.i\  ´ ヽ         イ}: : : }.|: . | :/` ー一
                  { ノ: ..:.i .       .   ´  }′:./: !:. :∨
                }/: : .:/ { >‐_i≦      |: . /.:. |::. : {
.                 /:  ://:,:ィ´  〉         }: .,’:.:. !::. : :.
                /: . /.:.:/ }            ノ ∧:.:.:.{:.:.. : i
               ノ/ :ィ. /  ‘        /:} /.:∧:.:‘,:. :|
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              {:./从  \         /. . :/:/ ̄´   ヽ:.|
             `ト r‐\  ヾ;    /: . /:/         ‘; |
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             八 フ/{{ }|ハ ∧ {:,イ :/:/〃          }:|
.               ハ‘个{ト'' ∧  乂'{:/:/ .′            ノ:}
               } トミy{   ヽ   ヽV /             /:.ノ


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