全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 1001- 最新50  

【俺の妹】伏見つかさエロパロ14【十三番目のねこシス】

1 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:14:53 ID:vwbfxs6a
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹】伏見つかさエロパロ13【十三番目のねこシス】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1294505746/

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・ホモ・オリキャラなどの特殊嗜好モノ、
   万人受けしないモノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
 ○sage進行です。メール欄に半角で sage と書いてください。ageた人を煽るのはやめましょう。
   大半のsageていないレスは荒らし目的の釣りか煽りです、慎重に見極めて反応しましょう。

2 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:28:07 ID:gkQCD575
伏見つかさぬるぽ

3 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 00:52:18 ID:IJHKcoAt
俺妹Pの書き下ろしショートストーリーの京介の嫁ってかなかな?

4 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 01:01:12 ID:2kNSFLTY
>>2
エロパロ14ガッ
>>1もつ

5 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 03:45:02 ID:+L1wJUv4
ゲームの話はそれ専用のスレで喋ってろよ

6 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 11:19:41 ID:o58/wd6H
>>1

7 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 20:06:29 ID:BBDYNlPc
>>1
                            ___
                         イ´ : : : : : : : `丶、
                     /: : : : :}: : : : : : : : : : : : :\
                    /: : :/ : /| {: : : : : :\ : ヽ : : ヽ
                      /: : :/ : /  |: | \ : : : :/>:ハ: : : :!
                   i: : : |i / 、八{  \:</: :./| : : i|
                   | i: : |/ 斗=ミ-ヘ 、_ 斗=ミく/| : : i|
                   | i: : |i〃_ノ.:ハ   \  _ノ:.:ハ }}| : : i|
                   |八: |}' 弋/(ソ     弋/(ソ / : ;イ:|
                    (,小 "::::::    '    "::::::厶イ人|
                    __ノ: j人             / : 八: :\
                  ` ー'7r| ̄ ̄|    ⌒     / : /::::: :ト、_>
                       / |」__|:>; .__.. イ/ : /:::::::: :|
                   /:/)/⌒Y|_;_;}   r'/ : 厶-=ミ::|
                  /:r',ニフ| ス|:|∠  ー// : //  `ヽ
                 /: :〈'´/)| レ|:レー、/ / : /´     }
                 / : : : ∧ ,イ:|.立|:| o / / : /       /l
                 / : :/ /{ハ. |::| て|:|_,∠__/ : /      /:│
             : : / : :/ ヽrh|::l 乙|:匸} / : /| /     /):│
            /: : /: : :.厂 ̄ノノ厶jヘ、|」く\| : :ト∨    / } :│
              /: : /: : : :{ア/{〈 `ー   `}\| : :|/____    l: : |
          i : :/ : : : / ´  \ー__,,ノi:i:i人:〔_      ̄\i: :│
          | :/{: : : /     /  〈 (i_i:」シ  \/ ̄ ̄ ̄∧ 〕.:│
          ∨人_ハ|     /   \/\    丶、  / ̄リ: :

8 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 20:38:23 ID:WmmxvE39
>>1
乙ネオジオポケット!
(モノクロを1台、カラーを1台、Newカラーを3台持ってる俺勝ち組なのは黙っておこう…)

9 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 22:22:48 ID:Wa9ONiPw
>>1


10 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 22:47:09 ID:MqZ07dVQ
ゲームの桐乃ifなんてssにはもってこいのネタだなあ(チラッ

11 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 22:59:42 ID:Cm3X7dGD
ゲーム買ったけど、試験前なので出来ない俺涙目
誘惑に負けて付属冊子だけ読んでしまた

12 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:25:30 ID:oGrgxUJS
俺なんて、買ったはいいがゲーム機本体を持ってない。

13 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:28:05 ID:AhDXJPFV
1000/1001:名無しさん@ピンキー[sage]
2011/01/29(土) 19:56:47 ID:Lsvii1kp(2)
1000なら原作きりりん妊娠



おいw

14 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:34:39 ID:RLowCBaY
問題は誰に妊娠させられるか・・・だな

15 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/29(土) 23:42:13 ID:0HvuKaA2
あやせにだな

16 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:15:10 ID:gTL5HeF3
京介の自家発電後のティッシュを密かに回収し、
スポイトでなま暖かさの残る液体を吸い上げ、
自力で小さなその膣口に押し当てて

17 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:18:54 ID:n+XsUzmI
お父さんという〆だろ

18 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:36:36 ID:KwqAFSWo
あえての御鏡

………ねーな

19 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 00:54:43 ID:dOL5VV7/
御鏡といえば、特典冊子の京介回想に『御鏡兄弟』って書いてあったよな、あれってこれから本編に御鏡兄が出るってことかな?

20 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 02:24:21 ID:ZozHe/FM
兄と一緒に夏コミにでたと、7巻に書いてあるだけで
セリフも名前もなし
キャラも定まってないだろうな

21 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 03:38:59 ID:GkRJF1C3
前スレ最後の黒猫がつらい……

22 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 07:14:47 ID:RPhYmDch
>>21
黒猫「という夢を見たのよ」

23 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 07:27:17 ID:UQUa6wbX
>>21
辛かったのはお前だけじゃないぞ同志よ。今度のエロ猫に期待だな。

24 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 09:19:12 ID:VXbMDqHQ
きりりん想像妊娠と聞いて

25 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 09:50:15 ID:X6rSrqtk
なんだかんだで色々あって、初体験を始めることになった京介と桐乃。
だけどラストになって、「さすがに中出しはマズい」と最後の抵抗とばかりに避妊を強調する京介。
しかし桐乃は「日数はちゃんと数えてるから大丈夫」と中出しをねだり、根負けした京介は中出し。
で、結局桐乃はめでたくご懐妊。

京介「日数はちゃんと数えてるって言ったよな!?」
桐乃「うん。ちゃんと数えて、危険日なの確認してたよ?」
京介「騙されたーっ!?」

と、こんな展開が頭に浮かんだ。
でも一行目の「なんだかんだで色々あって」の詳細がまったく思い浮かばず、文章化を断念orz

26 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 10:25:38 ID:tUmd5/Fv
全員妊娠ENDでいいよもう

小猫「お医者さまに6ヶ月っていわれました」
母親「妹と弟どっちが産まれるのかしら」
赤城「男も妊娠できるんだぜ」

27 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 11:10:24 ID:7bshTHjm
佳乃たんの筆下ろし

28 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 12:27:35 ID:ubBevj8q
>>27
流石に誰得だよww

29 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 12:51:35 ID:9JDpkkmj
アニメの佳乃さん美人だよね
原作だと普通の中年の母ちゃんってイメージだったんだが

30 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:17:50 ID:V+q7vciP
アニメの佳乃タソは可愛すぎる

31 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:20:28 ID:ERae8P98
あの人何歳かね?40代だろうか
やけに若々しい

32 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:26:21 ID:uQBTdIGM
それに、桐乃よりも背が高いだろ。

あと、アニメじゃ黒猫の身長って原作よりも縮んだとか。

33 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:27:52 ID:uQBTdIGM
原作で佳乃さんの絵って出たことあったっけ?

34 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:27:59 ID:GkRJF1C3
>>29
京介視点だとただの嫌なおばさんだけど
客観的に見ると美人で優しいお母さん

35 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:29:23 ID:tUmd5/Fv
多数のカポーやネタが混在する保管庫にもさすがに無い>佳乃

36 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:36:10 ID:uQBTdIGM
実は大介さんと佳乃さんは実の‥‥‥


いや、なんでもない。

37 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:38:39 ID:1Yfn4U1h
>>33
章間の設定画はあったと思うが。

38 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:54:38 ID:CfoJ6HYr
でもこの母親嫌すぐる

親父と桐乃からは京介への愛を感じられるが母親からは何にも感じたことないし
一巻の「エロゲが京介のならよかった」とかもうね


39 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 13:58:37 ID:mXrexOXZ
原作のおかんは俺妹唯一の失敗キャラ
アニメのママンは良いママン

40 名前:火星人:2011/01/30(日) 15:36:14 ID:ApB/WWts
「な、なんだよ!お袋!!」
脱衣場のドアを開けた先には目を泳がせながら怒鳴る全裸の息子がいた
あ〜またやっちゃった〜
と思いながらワタシはいつものようにすっとぼけようと、
「あ、ゴメ〜〜ン、タイミング悪かっ・・・・」
っと後退りながらドアを閉めようとした瞬間、息子のアレが目に入ってしまった
「・・・った・・?って・・え?あ、あんた・・・そ、それどうしたのよ!?」

「な、何がだよ!!」
咄嗟に股間を隠しながらさらに京介が怒鳴る。

「だ、だって、あ、あんたのソレ、こ、子供のみたいな・・・・・・」

「こ、子供のみたいって!息子になんてこと言うんだよ!こ、こ、これは大丈夫だって!ごく普通!平均的なモノなの!」

「・・・でも皮が・・・」
そう息子のまるでミル貝のようなソレは、ワタシが唯一知る夫のアレとは全く違ったモノだった。

「だ か ら!大丈夫なんだって!」
「ナニがどう大丈夫なのよ、あんたソレ病院行かなくちゃ。高校生にもなってまだ・・・」
「・・・お袋・・・本気で言ってんのか?し、知らないのかよカセーホーケー」
「えっ?」
「えっ?」

41 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 15:50:46 ID:jkJHsa3m
そして母と桐乃に病院に連れて行かれる京介であった(´・ω・`)

42 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:02:27 ID:UrvIHBLF
自殺もんだな

43 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:07:59 ID:KwqAFSWo
兄パンくんか中に母に見つかったくんかたん

44 名前:小ネタ「ドロリッチ」  ◆puaSuRdqIk :2011/01/30(日) 16:16:07 ID:oLhVIxgn
「あ〜〜、ちーかーれーたー!!」
「はい、お疲れさん」

加奈子はそう言って、ぐっだーと控え室の壁際に鎮座しているこじんまりとしたソファにへばりついた。
俺は加奈子に聞かれないようにそっとため息をつくと、用意しておいたスポーツ飲料をほんのり赤く染まっている頬にくっつけてやる。

「ひぁっ……!?」

加奈子は一瞬驚いた表情を浮かべ、俺に非難の眼差しを送ってくる。

「ほれ。早く飲め。つかれてんだろ?」
「おめーよ、くそマネ。加奈子苺のドロリッチが飲みてーって言ってんだろうがよぉ?」
「しょうがねえだろ。……どこも売り切れだったんだから」

加奈子は尚も機嫌の悪そうであったが、俺がいろいろなところを探し回ったというのを聞いて多少は落ち着いたのか、それ以上俺のことを責め立てることはなかった。

俺は、いつも楽しみにしていた仕事の後のドロリッチがないと分かってしょんぼりと項垂れている加奈子の頭にぽん、と手を置いた。

「ごめんな。ドロリッチ買えなくて。……お詫びに何でも言うこと聞いてやるから機嫌直せよ?」
「なんでも……?」
「お……おう」

加奈子の目が据わっている。
「なんでも言うことを聞く」と言うのは言いすぎたかもしれない。
それでも一度言ったことは今更取り消すことはできない。
一体加奈子がどんな「お願い」をするのか薄ら寒い思いで待ち受けていると──

「……ドロリッチ」
「は?」
「ドロリッチ、飲みてー……」
「いや、だからドロリッチはもうどこにもなくて、さ──」

トン、と加奈子が俺のお腹あたりにぶつかる。
加奈子は上目遣いでこちらを窺っている。

「おめーの……、くそマネの……ドロリッチ」
「な────っ!?」
「おめーのドロリッチ……飲ませて……?」

加奈子は俺の股間に手を伸ばした。

45 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/01/30(日) 16:20:33 ID:oLhVIxgn
いつの間にか規制解けてた……

しばらく解けないものだと思って、pixivあたりをずっと彷徨ってたorz

46 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:22:21 ID:rkuFkMHg
>>44
ワッフルワッフル

47 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:24:44 ID:fd4YaON5
                        , ' ´ : : : : : : : : : : .`. . 、
                       /. : :λ: : : : : :-.、: : :`ヽ: : : ヽ
                      /: :/:/ {::{ヽ、_ : : : \: r_-ク、.: :ヽ
                    /: :/:/   ヾァ (` ,ゝ<_ヽr_-ク.: : ハ
     \、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ    /; : |::j    ソノ  \弋元辷.ヽ;}: : : : !
  =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r''" _  {/{ : レ  _,ィイ" ,   i 、     !: :l: : i
   ``ミミ,   i'⌒!  ミミ=-   | !: : l     ハ  | \   /: :j_ : |
  = -三t   f゙'ー'l   ,三 7,、   l: : :}    /      ヽ ∠ノ ト }: !
    ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ... f     l: :ゞ、__  i  , -‐'''"≧i ';  ム:.:lソ: |
    / ^'''7  ├''ヾ!           }: :八   |  iエエタ"´ | i ハ: lヽ: l   続きはどうした!
   /    l   ト、. \       ): :个,、  ', ヽ     ,.j <l : : i :ト、!
    〃ミ ,r''f!  l! ヽ       /´ヽ : :ヽ: >', ゝ、≦ェタ  j:i : : i: :! \_
  ノ ,   ,イ,: l! , ,j! , ト、     ‐'´ ____}ヽ: : :ヽ'´〈', `' ー "´,.ノ! i : : i : l
   / ィ,/ :'     ':. l ヽ.     √ ヽ\. \ : \ \`'‐-‐" ト}l : : l: : !
  / :: ,ll         ゙': ゙i   j   ト、\}  \ : \ ヽ_`__'二! !: : :|`Tト-、
 /  /ll         '゙ ! \ |   ヾム冫   ヽ: : :ヽ \ o| | : : ! ||   i
   /' ヽ.          リ     {      ヾ廴   ∧: : :ヽ∧  i. ∧: : ∨|!   i
  /  ヽ        /     |  \   \{ヽ、 ∧: : :ヽ__∨__ ∧: :∨|   ゝ、
  /  r'゙i!     .,_, /       }    \r- ゝ、ヾミニ}: : : }ヽ:::::::::}ミ、ハ: :}ィ   / !
 /.     l!       イ      |、    f-- 、`ヽ  ヽ: : l \,-{`ヾ_}: ! ∨/ 



48 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:49:29 ID:e45bmM8n
そんなAAあったのかよw

49 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 16:52:41 ID:bU+rSW50
たぶんアンチスレ住民とかがせこせこ作ってんだろうけど他に情熱向けりゃいいのにw

50 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 17:11:46 ID:V+q7vciP
それはそれですげぇな

51 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 17:48:48 ID:X6rSrqtk
いくら嫌いだからって、架空の人間相手にそこまで労力つぎ込むなんて、エネルギーの無駄以外の何物でもないだろうに。
まあ、それがわからないからこそのアンチ住民なんだろうけど。思考回路が常人とは完全に別物なんだろうな。

52 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 17:55:32 ID:mXrexOXZ
まあ、麻奈実撲殺AAとか作ってた奴らと同類だわな

53 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 20:25:13 ID:V9F4foHo
見たくないけど気になるな

54 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:41:17 ID:z8vwXsfA
『モデル・京介』

登場人物
高坂京介 高坂桐乃 高坂佳乃 高坂大介 ほか

語り
高坂京介


でやってみます。


55 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:42:02 ID:z8vwXsfA
『今すぐ来て。困ったことになっちゃった! 場所は―――』

こんな切羽詰まった様子の電話が桐乃からかかってきた。
どうしたんだ一体?
とにかく、電話で言われた場所に俺は急いだ。
アイツがこの俺に電話を、それもあんな様子でかけてくるなんてタダ事じゃない。


言われた場所に着いた俺は桐乃を探した。
どこだ? 桐乃のあの様子、きっと何かあったに違いない。
―――いたッ!! 桐乃―――と言おうとした瞬間、

「お兄ちゃん、来てくれてありがとう!」

お、お兄ちゃん? 誰だオマエ? ニセ者だろ! 本物の桐乃を返せ!!
怪訝な顔をしていると桐乃は俺の右腕に腕を絡ませて引っ張っていく。

「すみません。来てくれました!」

そう言って桐乃は大人達に頭を下げて回った。
なんだこの人たちは?
撮影機材があるから、カメラマンと‥‥‥メイクのスタッフか?
ということは此処は撮影現場ってことか。桐乃の仕事場だな。
で‥‥‥、なんだって俺が呼び出されたんだ?

「キミが桐乃ちゃんのお兄さんか。噂は聞いているよ。
 背は低くもなく、かといって高すぎるわけでもなく、スリムだし悪くないね」

はぁ―――。
スタッフの人が言った言葉に力無く頷く俺がいた。




56 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:42:39 ID:z8vwXsfA
「撮影に来てくれるはずのモデルさんが来られなくなっちゃったのよね。
 偶然ロケが地元だったから、アンタに代わりをやってもらおうってワケ。
 せっかくスタッフさんも集まっているのに時間が勿体ないじゃん?」

なんだそれ。それで俺を呼び出したのかよ。しかもあんな電話で。
文句を言おうと桐乃の顔を睨むと、

「ごめんなさい。あんな不安な感じの電話で‥‥‥
 こうでもしなきゃすぐには来てくれないと思ったから」

桐乃は俯きながら謝った。
チクショウ、こんな素直に謝られたら、コイツの頼みを聞くしか無いだろ!

「それで? 俺は何をすればいいんだ?」
「飲み込み悪いわね。つまり来られなくなったモデルさんの代わりに
 アンタがアタシと一緒に撮影してもらうってことなのよ」

げっ! 俺、モデルデビューっすか?
経験なんてねえし、どうすりゃいいんだよ?

「アタシがリードするから平気。アンタはただ突っ立っていればいいの!」
「でも顔が雑誌に出るんだろ?」
「アンタのしょぼくれた顔なんて雑誌に載せられないじゃん?
 あくまでも顔出しNGってことでアンタを撮ってもらうことになっているから」

いや、自分を美形なんて思ってはないけど、しょぼくれた顔って‥‥‥

「それと言っておくケド、アタシ現場じゃ妹キャラとして通っているから。
 そういうキャラとして今日はアンタと一緒に撮影するかんね。
 こんな超かわゆいアタシが妹だってことに感謝しなさいよね」

あの、スタッフさんが居る前との落差が激しいんですけど。
本当にコイツ、猫を被ってやがんのな。

「あ、それと‥‥‥今日の撮影は、恋人同士って設定だかんね」

‥‥‥‥マジすか?




57 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:43:12 ID:z8vwXsfA
俺は、来られなくなったという恋人役のモデルが着るはずだった衣装を纏った。
スタイリストさんによると、偶然にも体型がピッタリだという。
実際着心地も悪くない。

「へー、まさに馬子にも衣装じゃん」

ワゴン車のドアを開けて乗り込んできた桐乃の第一声を拝聴する俺。

「なんか緊張してきたな」
「ニワカなんだから、緊張する必要ないじゃん」
「でもプロの仕事の現場なんだろ。素人とはいえ全力出すのが礼儀ってもんだろ」
「ふーん。意外とわかってんじゃん。じゃあ早口言葉でもする?」
「なんで?」
「緊張を解すには、早口言葉が効くのよ。あやせだってやってるし」

本当かよ?
まあ、藁にも縋りたい今は、コイツの言葉を疑っている暇はない。

「そんじゃいくね」
「おう」
「ばすがすばくはつ ぶすばすがいど」
「なんだよそれ?」
「いいから、さっさと言う」

なんつー早口言葉だよ。

「ぼうずがだいぶじょうぶなびょうぶにじょうずにぼうずのえをかいた」
「これは普通だな」
「いちいち口を挟まない!」

クソ、意外と言いにくいな。これで緊張解けるのか?

「となりのたけやぶにたけたてかけたのは
 たけたつかわいかったから たけたてかけたのさ」
「‥‥‥なんかおかしくね?」
「ドコがよッ!! 答次第によっちゃブッ殺すよ!!!」

ひいっ!! ちょいと疑問を挟んだだけなのにコイツ、ブチ切れやがった。
今のどこに地雷があったんだよ?

そんなこんなもあって緊張も解けてきたようだ。早口言葉が効いたかな。




58 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:43:40 ID:z8vwXsfA
「いいねー。今日の桐乃ちゃん、いつも以上に可愛いね!」

カメラマンが桐乃を褒めちぎりながらシャッターボタンを押している。
俺の目から見ても、今日の桐乃は確かに可愛い、というかとても嬉しそうだ。
桐乃は変幻自在な表情で、俺の腕にしがみついたり、俺の肩越しにカメラのレンズを
覗き込むような仕草をしている。
コイツのプロフェッショナルな姿、悪くねえな。

「凄いお兄さん効果だね! これからもお兄さんと一緒に撮る?」

いやコイツ、猫を被っているだけっすから。あくまでも仕事重視なヤツなもんで。

「ちょっとお兄さん、顔が緊張しているかな?」

そりゃコイツとこんな格好で、しかも恋人同士役なんてマジ緊張するし。

「もうお兄ちゃん、もう少しリラックスしてよね♪」

うへえぇー、キモチわり―――。
ヤバい、感情が顔に出そうだ。
顔出し無しって約束だけど、ここは桐乃のためにも耐えなければ。


「今日はありがとうございました。お疲れさまです」

スタッフの挨拶で撮影は終わり、俺は解放された。

「ふふん。まあまあじゃん?
 今日はあくまでも緊急事態だったんだから、これは最初で最後だかんね」

へーへー。お疲れさまでした。
まあ俺も、コイツのプロ姿を間近で見ることができたし、
珍しい体験もできたから、今日の一日は決して悪くねえと思ったよ。




59 名前:『モデル・京介』:2011/01/30(日) 22:44:17 ID:z8vwXsfA
「お届けものです」

宅配便を受け取った俺は荷物パッケージのラベルを読んだ。
メディアスキー・ワークスから親父宛‥‥‥?


「お袋、さっき親父宛に何か来ていたよ」
「ああ、メディアスキー・ワークスの本ね」
「それって桐乃の小説を出版した会社だろ? 親父、小説でも買ったの?」
「小説じゃなくて、桐乃がモデルで載っているファッション雑誌よ。
 お父さん、通販で桐乃が載った雑誌を毎号買っているのよ」

へー。親バカとおもっていたが、やはりね。
‥‥‥それにしても、何か気になるな。何だろう?

「京介、話がある」

大地を揺るがすような声に振り向くと親父殿が居た。

「これは一体どういうことだ?」

親父がファッション雑誌の1ページを開いて俺に突き付けた。

「ファッション雑誌‥‥‥だよな?」
「そんなことではない。内容を見ろ」

うっ! 俺がモデルの代役をしたときの写真か‥‥‥!
でも約束通り俺の顔は写ってないし、親父は何を問題にしているんだ?

「ここを見ろ!」

親父が指差した先を見ると‥‥‥

「なになに、『プロフィール』!?
 『高坂桐乃 1997年生まれ。千葉県出身。中学三年生。陸上部所属』」

これが一体どうしたというのだ? と親父の顔を覗いた。



60 名前:『モデル・京介』 ◆ACPRLbMxAk :2011/01/30(日) 22:44:53 ID:z8vwXsfA
「最後まで読め!」

えーっと‥‥‥

「『今日は大好きなお兄ちゃんと一緒に写真を撮ってもらいました♪(笑)』」

ってオイ!!
せっかく顔出し無しだというのに、台無しじゃねえか! 桐乃のヤツ!!

「桐乃と一緒に写っているこの男はお前なのか?」
「いや、それは事情があって‥‥‥」
「どんな事情だ?」
「実は―――」

「なるほど。しかしお前は未成年だ。そんなことをするなら親に連絡すべきだ」

超正論を言う親父に反論できるはずもない。一発二発殴られることを覚悟した。

「だが、今度だけは大目に見よう」

本当かよ? と怪訝混じりな俺の表情を察したのか親父はこう言った。

「これだけ嬉しそうな娘の顔を見せられて、怒るわけにはいくまい」


『モデル・京介』 【了】


61 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 22:51:05 ID:2DkqmSfW
>>54-60
乙でした。
良かったよ〜

62 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 22:53:30 ID:V+q7vciP
>>54-60
親父いいなおいw
とりあえず乙っ!

63 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 22:59:25 ID:pqrgp//L
ありがとう!幸せな気分になったー

64 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:05:19 ID:/tUH7jvJ
乙!面白かった

65 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:21:23 ID:pk/g83+p
たけたつさんはかわいいよ!www
乙!楽しかった!

66 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:24:10 ID:bnqBDARW

親父良いキャラw

67 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:27:49 ID:tUmd5/Fv
顔出しNGって目線やモザイクでも入ってんのかよw

68 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:30:25 ID:nJ87z35n
あやせに雑誌を見られて呼び出される京介までセットで見えるなw

69 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:31:47 ID:ubHmElYj
おつぅ!

70 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:34:08 ID:RG5os/zT
で、この翌日あやせに呼び出されて

あやせ「お兄さん。桐乃に手を出さないって約束しましたよね?」
京介 「いや、コレは……」

って感じでコントが始まるんですね。わかります

71 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/30(日) 23:58:56 ID:T2NGkZUQ
ちょっと小ネタ投下
前スレ最後のSSにせめてもの救いを…
勝手に書いてゴメンナサイ


「……こんな……はずじゃ……」
誰かにとってのハッピーエンドは他の誰かのバッドエンド。
この世界の私はきっと―――バッドエンドなのだ。

【了】


「……それで?この暗黒物質は何なのかしら?」
「いや〜、あやせルートのあんたがあんまり不憫だからさ〜、ついついアフターストーリー書いちゃった!」
「ククク、本気で死にたいようね、あなた……いいわ、今すぐ表に出なさい」
「も〜、そんなに怒んなくてもいいじゃ〜ん。これはあくまでもあやせルートの二次創作なんだからさ〜」
「それにしたってこれは酷いわ……そういえば、あの修羅場には私もいたのに普通にスルーされていたわね……」
「ま、まぁ流石にそこまで頭回んなかったってことにしとこうよ……」
「……ふん、別に気にしてなんかいないわ……『あの世界』のヒロインは私でなければ、あなたでもないのだから……」

「…………ねぇ」
「…………何かしら?」
「あたし達……7巻でいろいろあったじゃん?」
「……そう、ね」
「まだ8巻で何が起きるか分かんないけどさ……」
「……」
「『これ』みたいに、あた……皆の前からいなくなったり……しないよね?」
「……さぁ、どうかしら。あなたに未来が分からないように、私にもそれは分からない」
「……」
「でも一つだけは言える。私は7巻で、私にとって最善の結果が得られるよう全力を尽くすことを決めた。何もしなかった『あの世界』の私とは違う」
「……!」
「全力を尽くした上での結果なら、絶対に後悔なんてしない。たとえそれがどんな結末だとしてもね」
「それじゃあ……!」
「……ええ、心配しなくてもいいわよ?8巻のラストでは私のことを『義姉さん』と呼ぶ権利をあげるわ」
「は、はぁ!?ふざけんじゃないわよ!絶対そんなの認めないんだからね!」
「精々足掻くがいいわ。まぁ、少なくとも何らかの形で恋人になることは決まっているのだけれど」
「うっがあああああああ!ムカツクムカツクムカツク!………………何よ、せっかく心配してあげたのにさ……」
「……ありがとう、と言っておくわ。……『あの世界』で親友、と呼んでくれたことにも、ね」
「……ふん、馬鹿じゃん?」
「そうね、お互いに」

 END

72 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 00:13:38 ID:0t9qGkSO
>>71
黒にゃんペロペロ
きりりんペロペロ

73 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 00:14:45 ID:yRwJX3Ha
黒猫は何やっても報われないイメージが強いな、特に創作関連は

74 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 00:29:16 ID:XjucBlJl
>>54-60
3つ目の早口言葉、何を仕込んでw
それに疑問を挟まれたらぶち切れるって。

75 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 00:29:58 ID:Kzx/+4Fp
乙!
これで泣かなくて済む

76 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 01:07:40 ID:QRj7gJZi
現在あやせの話を書いてるがブリジッドに浮気しそうだ

77 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 01:09:10 ID:H6VUNyAQ
なぁに
どっちも書けばいい話だ

78 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 02:35:57 ID:HnG73Kgb
>>71
乙。
あやせはノーマルとバッドしか見てないけど、あれだと闇猫は電話だけで
その場には居なかったと思うのだが。
なんにしても、桐乃と黒猫のイチャイチャは良いな。

79 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 03:53:49 ID:EAS3748W
あやせの泣きデレが見たいなぁ。
京介にガチで失望されて、立場逆転状態ならばなおよし。

80 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 05:17:11 ID:oby2gkCT
真奈美と沙織の京介を挟んだ対決が見たい

81 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 05:45:49 ID:0nZA+E5z
桐乃が黒猫に踏まれて気持ち良すぎて溶ける姿が見たい

82 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 05:53:55 ID:qS7Cj4xo
>>81
そこは妹猫二人による踏みマッサージだろう
妹に踏まれることによる精神的な充足とマッサージによる純粋な気持ち良さでトロトロに溶ける桐乃

83 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 10:19:26 ID:PKKi4F+X
もちろんその手には兄パンが

84 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 11:58:38 ID:/qlDy4ox
マッサージされる時って頭にタオル乗せたりすることあるよね
そしてその代わりに兄パンをですね…

85 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:08:13 ID:WWpX5zCP
>>82
「ビッチおねぇちゃんココが良いのー?」踏み踏み

「ビッチって、あいつっ殺っ、あっ、いっ」

「瑠璃姉の彼氏の妹さん、気持ちよさそー、私も踏むー」

「あいつはっ、黒いののっ、彼氏じゃなっ、私のっ、あっ」







なんか違う

86 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:19:56 ID:sq6Kvodp
妹猫二人に足コキ。そういうのもあるのか!

87 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:22:18 ID:PqYMA0YR
黒猫のビッチ呼ばわりに対して
桐乃のぼっち呼ばわりにワラタ

うまいこと言いやがる

88 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:23:08 ID:YIoppSac
いくらちっちゃい子とはいえ足なんか2本も入れたら桐乃のあそこガバガバにならないか?

89 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 19:32:03 ID:46kfrfWa
>>85
微笑ましい…はずなのにいやらしい…

90 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:49:24 ID:g0I2i2B3
妹達を桐乃と一緒に放置するはずはないし黒猫も視姦兼罵倒役で混ざるべき

91 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:53:42 ID:LwJRWTZQ
黒猫人付き合い少なくてどっちかっていうと人にオドオドするはずのスペックなのに
Sっぽくキャラ付けされてるの何故に?作者の補正のせいかね?

92 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:55:16 ID:sq6Kvodp
中二病は一種のマスケラ

93 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 20:56:32 ID:YSbMW093
>>91がちゃんと読んでるようで、何もわかってないことが、よく伝わった

94 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:03:33 ID:WWpX5zCP
要するに、黒猫は内弁け……

こんな夜中に誰か来たみたいだ、ちょっと見てくる

95 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:15:15 ID:6tWw8i+5
なんか今日は他の俺妹スレでも、自宅訪問率が高い気がする。
まぁそりゃ俺もあやせにセクハラしたいからな…もし来ても後悔はし

96 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:28:18 ID:LwJRWTZQ
>>93
意見を聞かせてもらおうか

これ以降、>>94の姿を見たものは(ry

97 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:48:14 ID:hyPENK5h
今あやせにゲームで刺されてきたんだが、満足してしまった。
他に面白いキャラエンドってある?正直あやせはこれで十分だわ

98 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:49:29 ID:0nZA+E5z
黒猫は何だかんだで付き合い良いし理解力ある方だし
桐乃がくんかたんでも踏まれて溶けてもめるるコスのかなかなをペニバンで犯すような変態でも許してくれるよ

たぶん

99 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 21:57:45 ID:g0I2i2B3
むしろ桐乃が踏まれて悦ぶなら呆れながらも思う存分踏んであげるタイプだよ

100 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:06:22 ID:WWpX5zCP
桐乃が望むなら、私はなんだって……


だもんな、喜んでタナトスコスして踏みに行くんじゃなかろうか

101 名前:小ネタ「ドロリッチ」  ◆puaSuRdqIk :2011/01/31(月) 22:26:51 ID:z8hRI1Em
暇だったので少しだけ書いてみた>>44の続き



静かな室内にジッパーの引き下ろす音のみが響き渡る。
俺はあまりの超展開に加奈子を引き離すことも忘れてなすがままになっていた。
トランクスからポロリ、とこぼれ出るその中身。
加奈子はその男の象徴を目の当たりにしても臆さない。

「か、か、加奈子……一体なんのつもり、で──」

ようやくそれだけがかすれながらも口からでた。
加奈子はニヤリと口の端を歪める。

「なにっておめーのドロリッチ……、用は精液飲ませろって言ってんだよ」
「な、なっ、ちょっ」
「……んだよ」

返答にならない返答を俺が返している内に加奈子はそうぼそりとつぶやいた。
いつの間にか俺の陰茎に掛かっていた手は放され、加奈子はうつむいているためその表情を窺い知ることはできない。

「くそマネは……、加奈子じゃイヤだってんのか?」

尚もうつむいたまま紡がれる言葉。

俺はその時加奈子のその言葉が僅かながら、震えていることに気がついた。
よく見ると、加奈子の華奢な双肩も小刻みに震えているようだった。

「なあ……答えてくれよ……」

加奈子のその絞り出すような声を聞いた俺は──

1.「実は俺、赤城が好きなんだ」
2.「好きでもないのにこんなことするっておかしいだろ?」
3.「ブリジットを愛している俺は、お前の想いには応えられないッ!!」

>>103

102 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:28:49 ID:H6VUNyAQ
2

103 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:29:29 ID:QMrXFaTF
3

104 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:29:57 ID:46kfrfWa


105 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/01/31(月) 22:33:17 ID:z8hRI1Em
ああああああああああ!!!
2予測して書いてたから今から3で書く!!

106 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:33:41 ID:6tWw8i+5
>>105
がんばれ、期待しているw

107 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:35:07 ID:QMrXFaTF
なんか、ごめんなさい

108 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:48:11 ID:y/2XnEm7
つーか1にされてたらどうする気だったんだよw

109 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:54:31 ID:RfYiH++y
それならそれで投下前に注意書きを書くだけでしょ

110 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 22:58:05 ID:0nZA+E5z
勿体ぶりすぎ

さっさと飲ませてやれよもう

111 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 23:35:10 ID:cOdn7PW7
>>105
変態の多いこのスレだと2になる確率はかなり低いだろw

期待してるぜ

112 名前:名無しさん@ピンキー:2011/01/31(月) 23:42:37 ID:QRj7gJZi
ブリジッド・リアのロリ3P・・・
京介が犯罪者過ぎるなw

113 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/02/01(火) 00:09:19 ID:wRgo/j2g
非常に済まないことに、緊急の仕事が入って今晩中に書き上げれなくなった。
申し訳ない。
なのでお詫びとして、少し長めにそして真面目に書いてみたいと思います。
本当に済まないorz

追記:>>112 参考にします

114 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 01:41:48 ID:8O8DBPgF
今日の夕方にでも2を置いてくれ
いや、おいてくださいお願いします

115 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 02:35:53 ID:UkuM9n3P
4. 「すまん!俺のちんちんは石鹸しか出ないんだ」

116 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 03:04:09 ID:020sMnk2
これからアンケートやアンカーは必須にしよう

117 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 03:28:17 ID:QWXWk1aM
やだよ

118 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 03:48:22 ID:ul3Csbm1
アンケも安価も粋じゃねえ
捨て選択肢を挙げてやる

119 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 05:53:46 ID:J7ZWiReX
>>103
一言言わせてもらおう お前って奴は...
お前の上と下を見習えw

120 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 08:08:21 ID:7hKlrMR5
ここはvipじゃないんだから
自分専用のスレじゃないんだから
アンケも安価も邪魔なだけだと気付けよ

121 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 08:27:21 ID:Cwt869km
書きたいものを好きに書いて凄いオナニーを見せつけるのも
相手の好みに合わせて、そっちにすり寄って書くのも

どっちも良いじゃないか。作品を投下しない批判意見が一番邪魔。


前に書いた作品の続編と言うか別の可能性書こうとしたら色んな意味でPSPと被ったw
もう良いかなw

122 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 08:56:55 ID:NEpLj5aA
書く書かないは書き手なんだから好きにやればいい

123 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 10:01:34 ID:QCwUNg6U
批判意見が邪魔ってのはさすがにどうよ、なら投稿するなと
関係ないレスに対しての批判意見ってことなら同意だけど

124 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 10:06:39 ID:Cwt869km
>>123
ああ、ごめん誤解を生む表現だね。
でも批判意見はどうなんだろ?作品への批評は問題ないと思うけど。

その辺は置いといて、とりあえず言いたいのは>>120みたいなのは邪魔って事。

125 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 10:07:26 ID:3ByqVetq
朝からすごい話題だな

126 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 10:20:28 ID:hdgLgZnL
安価するくらいなら全部書いてくれよ

127 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 10:22:19 ID:GQe/Y0TT
>>126が結論だな

128 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 13:58:06 ID:ul3Csbm1
作品を投下しない批判意見が一番邪魔ってのも無茶苦茶な主張だな
作者同士でバトルロイヤルしろってか

129 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 15:45:14 ID:kO9BnIFa
ゴミみたいなssを書いて職人気取りしてる奴も大概邪魔
それこそ馴れ合いがしたいならブログでやれ
いつだったか忘れたけど批判しながらss投下してた奴もいたけどスルーされてたな

130 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 16:27:07 ID:3SqzLLs0
>>40
くんかたんの言葉責め包茎いじりまだかね

131 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 17:19:54 ID:RtTu4sGM
つまりいちゃもんつけてくる奴らはスルーしれっけことさ

132 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:01:09 ID:w+w1guxP
すぐ討論始めるのうっざいんだけど

お前らの討論なんか読むためにこのスレ開いてないわ

133 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:06:00 ID:QWXWk1aM
語りたい年頃なんだから大目に見てやれ

134 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:16:16 ID:9Kt9A21z
前スレより転載
スレのローカルルールくらい守ろうな

--------------------------
818 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2011/01/24(月) 16:49:45 ID:M6zHm8qh
感想を書くのは構わんけどさ、
テンプレ>>1に以下の記載があるのを忘れないでくれよな。

>◆その他
> ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを

このスレにSSを投下するのと、
将来プロを目指して編集部に持ち込みをするのは
まったくの別モノ。

後者で妥当な指摘(作品を良くするためのコメント等)であっても、
先に挙げたテンプレに抵触するならば、それはNGなんだぜ。

ここはSS職人さんの「もの凄いオナニー by 黒猫」の発表の場なんだから
評論家気取りはどこか他所で「適確な評論」をやってくれ。
少なくともこのスレではそんな評論は求められてない。

135 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:19:51 ID:NEpLj5aA
じゃあテンプレに抵触する基準を明確にしていただきたい。

136 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:23:22 ID:7hKlrMR5
投下するのは構わんがスレの私物化はやめろ

137 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:37:24 ID:vQkXCwis
>>135
ただ単に叩くだけなら喋るなってだけだろ

叩く奴が居ると投下したくなくなる人も居るだろうし

138 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:46:51 ID:AX87Ij64
SS職人はオナニーの為に投下する
他の人はそれを見ておな

139 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 18:47:33 ID:AX87Ij64
わーい、途中送信した…
ROMに戻るわ。

140 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:12:40 ID:Smv1t/0w
>>135
明確な基準を示してもらわないと理解できない時点で、色々足りないと思えよ。
普通にTPOわきまえられる人間なら、教えてもらわずともわかるもんだ。

141 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:22:38 ID:NEpLj5aA
>>140
俺はわかっているつもりだが?
エラそうにテンプレ持ち出してきてる時点で お前がわかってないんだよっていうのを伝えたかったんだが……

142 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:29:23 ID:9Kt9A21z
>>141
そうしたレスを入れている時点で、何もわかってないってことを自覚してくれ

とにかくSS職人がSS投下してくれないと、
このスレの存在意義がなくなっちまう

いつもの職人さんは俺妹Pのプレイで忙しいのかな
俺妹Pで充電した職人さんが戻って来る日を信じて待つぜ

143 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:29:47 ID:UgX8k3W3
妹友と拘束目隠しラブラブえっち!!

144 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:31:16 ID:UgX8k3W3
すいません間違えました。

145 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:32:57 ID:4JxHR14o
拘束(されて)目隠し(されて一方的に)ラブラブえっちですね、わかります

146 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 19:36:09 ID:NEpLj5aA
だから書きたいのを書けばいいと

日本語通じないならかまわない お前も俺もだまってろ

147 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 20:00:10 ID:ul3Csbm1
放置>法治>人治

148 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 20:56:21 ID:7OG7LFIU
もう『アンカ注意』とか注意書きを入れとけばいいんじゃないかな

149 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:11:02 ID:GlE1KrAi
そこは・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること でOK

150 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:13:47 ID:kO9BnIFa
文句が出てるのはss以外の部分だろ

151 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:39:11 ID:020sMnk2
作者以外はレスするな
批判なんて問題外

152 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:41:23 ID:vg1z35Tx
そして逆ギレした馬鹿が極論をわめき出す、とw

153 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 21:57:50 ID:fYtJKXYZ
ここまでにしようぜ

154 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:02:16 ID:u4lN9iUj
>>153
(キリノッ

155 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:03:05 ID:X6WL4n5g
(キリリンッ

156 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:05:26 ID:+8Qm6NRz
かっこよく自治しようとした俺の気持ちが一気にそがれたんだがどうしてくれるんだw

157 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:07:12 ID:UgX8k3W3
すみません、実は誤爆じゃなかったんです。
ただ、あやせと京介に、アブノーマルなまぐわいをしてほしかっただけなんです。

あやせ拘束で京介目隠しとか。

158 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:12:19 ID:NEpLj5aA
あやせ「きりの! なんでしばるの?!解いてよ!」
京介「おい、きりの!冗談はよせっ」

きりの「二人とも私の物だからウフフ」

無理だった

159 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:14:38 ID:vQkXCwis
俺のあやせが手錠をかけないわけがない


あやせは京介を拘束するし、京介は悦んで拘束されるさ

160 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:21:53 ID:u4lN9iUj
>>156
正直、すまない(キリノッ

161 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:26:20 ID:Vc2KUcNL
闇猫たんの復讐モノがみたい

162 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:30:51 ID:X6WL4n5g
復讐よりも沙織に慰められてからの沙黒SSをですね…

163 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:31:02 ID:Nu8p7odH
どんな神職人だろうが構ってちゃんや自分語りを嫌がる人間は少なからずいる
んで2chを始め、こういった掲示板では構ってちゃんや自分語りを好まない人間の方が多い
職人だから人の嫌がる事をやってもいいというのは傲慢じゃねーの?
俺様は常連だから禁煙のレストランでタバコを吸わせろと言っちまうバカと大差ねーよ
もしそれでもやりたいなら、>>120も言ってるがVIPに行った方が良い

164 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:37:50 ID:7QRp6hm0
なんで闇猫って復讐の堕天聖じゃなくて復讐の天使なんだろうな
堕天聖の方が天使より復讐っぽくね?


165 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 22:43:53 ID:3hBMpaSS
>>161
京介を縛り上げた闇猫は
京介が泣いて謝るまで、ひたすら足コキと言葉責め

166 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:00:23 ID:LWzK1VUF
闇猫後なんらかの理由で死亡
中猫が復讐する展開がいい
監禁後いろいろ裏返す拷問とかで

167 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:00:35 ID:C1T+bL7E
>>165
そっちに目覚めるだけじゃないか
ただでさえ素質あるのに

168 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:10:06 ID:fYtJKXYZ
>>167
そして復讐のはずなのになんだか楽しくなっちゃう黒猫、結局ただのプレイに、か

169 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:15:48 ID:3hBMpaSS
>>167
むしろそれが狙い
精神的に隷属させて、飼うつもり

170 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:25:34 ID:hUvPQ7hJ
京介にフられて真壁センパイに優しくされていちゃいちゃしちゃうSSはまだですか

171 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:26:25 ID:X6WL4n5g
真壁君にはお姉さんがいるだろ!

172 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:30:52 ID:fYtJKXYZ
「真壁先輩…部長を裏切るなんて許されませんよ…?」

173 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:43:42 ID:vQkXCwis
>>172
瀬ハ

174 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/01(火) 23:52:10 ID:Rv4Tziip
ゲームに瀬菜ちゃんが出てれば今頃瀬菜ちゃんブームが到来していたかと思うと

175 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:06:54 ID:Cwt869km
ここだけの話だけど、瀬菜ちゃんが監修加筆したルートがあるらしいよ?

176 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:07:23 ID:vQkXCwis
瀬菜ルートとかあやせNormalの桐乃以上に赤木兄が立ち塞がるなww

良いキャラしてるし次回作ででも出して欲しい

177 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:28:18 ID:nFFOmzqN
>>172
>>170は瀬菜のレスで、
(部長が)京介にフられて真壁センパイに優しくされて(部長×真壁で)いちゃいちゃしちゃうSS
なんだと思ったんだが、違うのか?

178 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:30:59 ID:lk5lPKB+
瀬ハ

179 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:42:22 ID:m1UEdcl8
女王様モードの黒猫SSの続きはまだ?
そろそろ服を着たいんだが……

180 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 00:46:08 ID:lk5lPKB+
続きは君が書くんだ!

181 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:26:20 ID:7Ik8+W7X
>>180
それなんか打ち切りの謳い文句みたい

182 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:54:13 ID:nQKtHmly
すいません、前々スレで?「もしも桐乃がデレたなら 」を投稿してた奴です。
やっと沙織ルート終ったのでその後の妄想を投下させてください。

183 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:55:19 ID:nQKtHmly
人の人生ってのは生まれつき大幅な筋書きが決まっているモンだと思っていた。
俺だって1年とちょっと前までは平凡に生きて平凡な死に様を迎えるものだと考えてた。

だが、俺は沙織に対してその筋書きをぶっ壊させたのではないか。
親の決めた婚約相手。それを納得はせずとも了解してしまった沙織。
既にその段階で他人が口を挟める段階ではない。
だが俺は執拗に沙織の気持ちを優先して婚約を破談させた。

果たしてそれは本当に沙織の人生にとって良い方向に進んだのか。
俺は未だに考える事があった。





高校生にして俺は結婚する事となった。
相手はもちろん沙織である。
美人で気立てが良くて、更に何気に何でも器用にできる完璧な嫁だ。

欠点は重度のオタクを患わせている事だが・・・・・・それは俺にはまったくマイナスじゃない。

「あらあら、今日もお泊りしてくれるの沙織ちゃん」
「はい、お邪魔でなければ」
「構わん、息子の妻を我が家に泊めるのは何もおかしい事ではあるまい」

俺たちは結婚したもののまだ学生。
結婚する前は同棲もありだとは思っていたが、親父と桐野の猛反対にあい断念となった。
理由はまあいわずとも判るだろう。
そりゃ思春期真っ只中の男女を二人っきりにして健全な生活ができるかという問題だ。

俺もそれは思っていたことであった。
なので特に反発もせず生活は今までどおりにしたんだが、すると沙織が頻繁に俺の家に泊まりに来るようになった。

さっきもいったが気立てがよく、よく気づくとてもいい子なので両親はまるで実の娘のように可愛がっていた。
おれ自身も沙織の両親には気に入られているらしく、とても良くしてもらっている。

しかしなんだ、こいつ家がかなり遠いのにこんなに頻繁にきて手間ではないのだろうか。

「ねえ、アンタ。今日はどこで寝るつもり?」

桐乃も沙織が泊まる機会が増えて喜んでいるが、毎回沙織の寝るところの話に対しては妙につっかかる。

「わたくしとしては京介さんの部屋が望ましいのですが・・・・・・」
「こら、頬を赤くしていうな。勘違いされるだろうが」

あえて言わせてもらうが、俺たちはまだ一度もアレをした事がない。
キスはした、してないのはベッドでするアレのことである。

「あらあら、それじゃあ今日は私たち下で寝ましょうか」
「む、あまり若いうちからそういうのはな・・・・・・ほどほどにしとけ」
「なに考えてんだあんたら!?」

ほらまた勘違いしちゃったよ!
しかもこの両親、俺たちが夫婦だからそういうエッチな事をするという事には反対しない。
それどころか孫を催促する始末。

「きょ、京介さん・・・・・・始めは優しくしてくださいね」
「何をだよ!? 俺たちそういう関係にはなってねえだろ!?」
「ええ、確かに付き合っているどころか結婚までしているのに突き合っていませんね」
「おいこら両親の前でシモの話をすんじゃねえ気まずいだろうが!」

184 名前:もしも沙織が嫁ならば:2011/02/02(水) 01:55:54 ID:nQKtHmly

「さっせるかああああああ! 沙織はあたしの部屋アンタは外。それでいいでしょ!」
「ざけんな」
「うふふ、相変わらず二人は仲の良い兄妹でよろしいですわ」
「沙織、アンタ目が腐ってるんじゃないの? コイツとあたしのどこが仲良しなのよ」

因みに沙織の話し方だが、こいつ俺の両親の前では基本お嬢様口調だったりする。
どうやら俺の両親を安心させるために世間体の良いキャラクターを通すつもりらしい。
ただ、この話し方自体は地の性格の話し方だったりする。
しかしその地の性格を桐乃、黒猫、俺たちは滅多に見ることが無かった。
それこそ俺たちからしたらバジーナがベースの性格でお嬢様のほうが芝居じゃないかと疑うほどだ。

桐乃や黒猫はこの素顔の沙織に対しても物怖じせずバジーナのように接していた。
大抵の人間ならこいつの美貌や身長を前にしたら赤面するか低姿勢になるだろう。
だからこそ、沙織自身俺たちの変わらない接し方に喜びを感じているらしい。






全員が風呂にも入り、家族全員がリビングで談笑をしていた。

「大体さ、こんなの旦那にしてあんた大丈夫なわけ?
 こんなのに女性幸せにできる甲斐性あると思えないんだけど」

・・・・・・人が口出ししなければ桐乃が好き勝手言っていた。

「それはありませんわ。なぜなら現在進行形でわたくしは京介さんに幸せにして貰っていますから」

口を挟もうかと思ったら既に沙織が桐乃を諭していた。
その何の照れも無く答えた。
既に幸せだと。

情けない話だが常々思っていたことがある。俺は沙織を幸せにできるのだろうかと。
確かに沙織には結婚式の前に絶対に幸せにすると誓った。
だが俺には桐乃のように自分に自身を持っているわけでもない。
自分の長所だって人様に自身をもって言えるものなんて閃きもしない。
そんな俺がどうやって沙織を幸せにできるのだろうか。

いままで平々凡々と生きていたからそ自分のキャパシティってものを痛いほど理解している。
そして俺にとって沙織は身に余る女性ではないのだろうか?
夫の贔屓目かもしれないが沙織はお嬢様で、優しくて、美人で。何よりも一途で健気だ。
普通の家庭にうまれ普通に生きてきた俺なんかが釣り合うとは思えない。
他人の視点から見たら身の程を知るべきと思われるだろうよ。

そこだけが俺の胸のなかで濁っている。
それをどうにかしようと思いながらも、やはりくすぶり続けているものだった。

「趣味を捨て、友人との関係も失うような条件の望まぬ婚約を受け入れようとしていたわたくしに京介さんは執拗に力になろうとしてくれました。
 自身をもて、自分の気持ちを隠すな、本当の幸せを見失うな。それは本当に胸に響きました」

沙織は胸に手をあて、思い出すように言葉を続ける。

「そして京介さんは諦めていたわたくしを叱咤し、何も失わない道を示してくれました」

沙織は俺のほうを向きそっと微笑む。

185 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:57:04 ID:nQKtHmly
「恐らくあのまま望まない相手と結婚していればわたくしは趣味も親友も失っていたかもしれません。
 しかし結果として何も失いませんでした。一度は友人を全て失ったわたくしにはその結果の重さを理解しています。
 だからこそ、そうならないようにしてくれた京介さんには抑えきれないほどに感謝をしていますの」

沙織にとって友人とは自身より大切なものだったんだろう。
そしてオタク趣味だって人生といえるほどにこいつの人生のベースでもあるんだろう。

「その人生の恩人と私は共に生涯を歩めるのです。それで幸せを感じないわけがありませんわ。
 わたくしは京介さんに抑えきれないほどに感謝と好意を抱いているのですから」

頬を赤くしてテレながらも桐乃に俺への気持ちを伝えた。
だが桐乃はその告白に何と答えれば良いのかもわからないように口をつぐむ。
俺だってそうだ。
まさかの家族の前での愛の告白だ、そりゃへたれる。

「あら、あらあらあら。京介ったら本当にいい子見つけたわねぇ・・・・・・」
「全くだ、京介には身に余る女性かもしれんな」

そう言いながらも親父は俺を誇るかのように微笑み、酒を煽った。

沙織は・・・・・・本当に俺なんかで良いのだろうか。
沙織に愛される俺自身が自信を未だ持てないでいた。








「京介氏京介氏、拙者かっぷる繋ぎというものをしてみたいでござる」
「・・・・・・誰かに見られたら恥ずかしいだろうが」
「シャイボーイでござるな、京介氏は」

俺と沙織は夜の散歩に出ていた。
誘ったのは俺だった。
なんて事はない、二人きりで話したいことがあるんだ。






「この公園ならいいかな」

丁度人気もなく、周りに家も無い。
話し合いたいことがあるならうってつけの場所だ。


「して、二人きりで話したい事とは?」

沙織はメガネもオタファッションもしていないが話し方だけはバジーナだった。
どうも出会ったときから俺に接していた話し方はこっちの方が長かったため、俺と話すときはバジーナの話し方の方がしっくりくるらしい。

「ああ、正直言おうか迷ってたんだが・・・・・・」
「まさか浮気!? 酷いでござる、拙者こんなにも京介氏にフォーリンラブっているのに!」
「ちげぇよ!?」

186 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:57:26 ID:nQKtHmly
相変わらず飄々とした奴である。
だがコイツのこの台詞も俺の気をほぐす為の配慮だろう。
確かに、お陰で緊張がほぐれた気がする。

「あのさ、結婚した後に言うのもなんだがお前俺なんかで本当にいいのか?
 俺を買いかぶりすぎてるかもしれないとか思ったことはないのか?」
「思うわけがないでござる。京介氏は最高ですよ」

即答かよ。
まったく躊躇いのない返答に俺は驚く。

「だがな、桐乃にいった話だって結局は俺がお前に俺の我侭を押し付けただけだろ。
 お前がもういいと言っているのに俺が納得できないからしつこく食い下がり続けただけだ」

胸につっかえていたものを吐き出すように言葉を続ける。

「俺なんて何をやったって中途半端、自分の才能なんて未だ見つけられない。
 将来はお前の会社で働きたいと思っているが俺みたいな平凡な奴につとまるかわらねえ。
 そんな自信も実力も無い男にお前は不満とかないのか?」
「微塵もないでござるよ」
「また即答かよ!?」

僅かな間もなく沙織は返答。

「大体ですな、長所というものは本人が自覚して育むものではござらん。
 大抵の人はそれにきづかず、けれど日常で発揮しています。
 そして他人からはそれが顕著に見えているものでしょう」
「じゃあお前は俺の長所が見えているってのか?」
「然様でござるよ。拙者の人生を満たしてくれたのは他ならぬ京介氏の長所なのですから」

全くわからん。

「自信の話も同じ事です。
 自分に自信のある人なんてそうそういません。
 あの大胆不敵なきりりん氏だって言葉では尊大でも必ず思っている事を素直に言ってはいません。
 だからこそ大きな事を言い自分にプレッシャーをかけているのです」

たしかに桐乃は口ではいつも大きな事を言っている。
だがそれは努力に裏づけされたものだということを俺は知っている。
あいつはいつだって自分の言葉に責任を持っていた。

「拙者だってそうです。きりりん氏や黒猫氏はずっと拙者と友達でいてくれるのか。
 果たして拙者のような変人を京介氏は愛想尽かさないか不安を覚え。
 嫌われたくないという不安をつねに持っています」
「馬鹿いうなあいつらがお前から離れるなんてねえだろ。
 俺だってお前の事が大切だし幸せにするって決めてる」

何を言うんだこいつは。
俺たちがどれほど沙織に感謝し、依存しているか本人がわかっていない。

「そうですね。他人の不安など本人から口に出してくれなければ把握なんてしかねます。
 今いったわたくしの不安を京介さんが気づいていたかわかりません。
 そして、わたくしは京介さんがそのような不安を抱いていた事など気づきませんでした」

隣でベンチに座っていた沙織が不意に立ち上がり、俺の前に歩み寄る。

「ですがそれはいらぬ心配です。なぜなら、わたくしは既にあなたの良い所を誰よりも知っています。
 そして誰よりもあなたに幸せを与えてもらっています。
 京介さん、あなたは自分が思っている以上に格好いいですのよ?」

187 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:58:07 ID:nQKtHmly

面と向かってこっぱずかしい事を言われる。

「それが買いかぶりすぎだとは?」
「全く思いませぬ。なぜなら拙者、ありのままの京介氏が大好きなのでござる」

参った。
降参だ。
こいつと話していたら自分がもっと出来る人間なのかもしれないと思えてしまった。

俺にだって長所はあった。自分では把握できないけれども。
俺にだって自身を持てる事があった。こんなにも沙織に愛してもらえる男だ、駄目な奴のわけがない。
少なくとも、くすぶり続けていた胸のつっかえは無くなった。






「しかしですな、京介氏。拙者実はもう一つ悩んでいる事があるのです」
「ん? 俺に出来る事なら力になるぞ」

帰り道、街頭の明かりを受けながら足を進めていると手をつないでいた沙織から声をかけてきた。

「拙者、もしかして・・・・・・ふぇろもん足りない?」
「意味わからん」

質問の意図が全く把握できん。

「実はですな、拙者オタクでござる」
「痛いほどに知ってるよ」
「オタクというものはですな、結婚初夜を神聖視する傾向があるのでござる。
 ですが現実では結婚式の後も拙者に夫は夜這いをかけてきてくださらなかった。
 みのさんに相談したほうがよろしいのだろうか」
「やめろ、高確率で奥さん、それわかれちゃいなよっていわれるぞ」
「それもそうでござるな」

っていうか結婚初夜かよ。
確かにあの日は色々気づかれで俺たちはホテルの一室で一緒に寝た。
だが文字通り寝ただけで特に何かあったわけでもない。

「しかも夫はシャイでキスすらあまりしてくれないでござるよ〜
 拙者ちょっとねがてぃぶになります」

実際マジで悩んでいるらしく、結構落ち込んでいる顔なのがわかる。
だがそれには一応理由があることにはあるんだが・・・・・・
果たしていうべきか。

「はっ!? もしや拙者が最近メガネをかけてないから!?」
「お前のはメガネというカテゴリじゃねえ!」
「ナイス突っこみですぞ」

もういいアホらしい、正直にいってやる。

「実はさ・・・・・・実際にキ、キスしようと思っていたことは何度かあるんだ」
「ほほう、それでそれで?」

食いついてきやがった。

188 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:58:35 ID:nQKtHmly

「けどな、いざしようと思って顔を見るとだな・・・・・・その・・・・・・」

やばいやっぱり言いたくない。
だが純真な眼でこちらを見る沙織の姿を見て言わない空気ではなかった。

「背が合わなくてさ、背伸びしないと届かなくてよ。するのを躊躇っちまうんだ・・・・・・」

言ってしまった。
だがこれはしかたないだろう。背の高い彼女を持ってしまった男の宿命だ。
隣を見れば沙織は呆気にとられた顔をしていた。
笑いきゃ笑え畜生。

「そ、それで夜這いをかけてくれなかった理由の方は?」
「ム、ムードが中々整わないもので・・・・・・へたれですいません」

情けなさ過ぎる俺。
これはいくらなんでも沙織も呆気にとられたんじゃないだろうか。

「そ、それではわたくしに考えがあります!」
「え? ちょっ」

いきなり真顔になった沙織は掴んでいた俺の手に更に力を込めて急に走り出した。
いきなりどうしたんだろうか。





「おい落ち着け沙織! なんかお前怖いぞ!」
「これが落ち着いてられますか!」

家に辿り着くや否やいきなり俺の部屋までダッシュで向かいそのまま俺をベッドの上に押し倒した。
そこで沙織の企みはわかった。

つまり身長が気になるなら寝てキスすればいいということだ。

沙織は俺を押し倒し、俺の頭をロックした。

「京介さん、わたくしはあなたが思っている以上にはしたないのですよ?」
「ま、待てって――――んむっ」

まさか沙織のほうからこうして攻めて来るとは思わなかった。

ふにゅふにゅして、それでいて潤いを帯びた唇の感触を堪能する。
沙織自身溜まっていたらしく、何度も何度もついばむ様に唇を合わせては少し離し、また角度を変えて再びキスをしてくる。

「んふ・・・・・・。んぁ」

次第にそれは情熱的になり、時折沙織は舌で俺の唇を舐め、時折俺の唇をノックしてくる。
時折沙織は唇を甘噛みし、それで開いた口内に舌を滑らせる。

すごくエロティックだ。
俺の口内には表面がザラザラした沙織の舌が差し込まれ、蹂躙される。
歯を舐められ、舌と舌を絡めあう。
溢れそうになった唾液を沙織は俺の口の中に流し込み飲ませる。

甘い。
沙織の唾液が、舌が。その行為自体が。


189 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:59:03 ID:nQKtHmly
「あぁ・・・・・・、京介さん・・・・・・」

息継ぎのために唇を離すとトロんだ瞳で沙織はこちらを見つめてきた。
やばい、普段は清楚な顔をしている沙織がこんなにエロイ顔をしてくるのは反則だ。

言葉にしなくとも沙織の気持ちは伝わってきた。
つまり、ムードは作った。抱いて欲しいと。

沙織自身不安だったのだろう。
俺が初夜に求めてこなかった事を。
更には日常でもキスすらしてくれなかったことを。
だがこいつはそれを不満とは思わず、自分には魅力がないからだろうかと思っていたんだろう。

だったら俺は夫としてその不安を解消してやらないといけない。

「いいんだな?」
「もちろんですわ、この時をずっと待っていたのですから」

俺の上に乗っかっていた沙織は逆に服を脱ぎながらベッドに寝そべった。
恐らく俺にリードして欲しいということだろう。

考えてみれば今のキスだって必死に搾り出した勇気による行動だったに違いない。
女にここまでさせたんだ、これに応えないのは男じゃない。

「わかった。けど俺初めてだから優しくできるかわからないからな」
「わたくしだって初めてです。だからこそ、すっごく痛くしていただいてくださいね?」
「何でだよ?」
「痛かった事は忘れないというでしょう?
 京介さんと肉体的に結ばれた今日という日をいつでも思い出せるようにしたいのです」

可愛いことをいいやがる。
本当に、なんて一途な奴なんだろうか。


俺と沙織は自分で服や下着を脱ぎ、床に置く。

「綺麗だ」

我ながらなんてボキャブラリーの低い言葉だろうか。
だが、これが何の脚色も無い素直な感想である。

シミ一つない白い肌、長く煌びやかな髪、豊かな胸、潤いを帯びた唇。
そして大きな包容力を感じさせる穏やかな顔。

「その・・・・・・京介さんも逞しいですわ」

恥じらいながらも俺の身体を眺める沙織。
互いに恥ずかしながらも始めて見る異性の裸に好奇心を隠せなかった。

「それじゃあ始めるからな」
「はい・・・・・・うぁんっ」

寝そべる沙織の胸を優しく掴む。
マシュマロのように指に合わせて形を変えるその柔らかさに驚く。
だが決して反発が無いわけではなく、程よい弾力もあった。

こねるように胸を揉む。
しかしそれだけと刺激がマンネリだろう、俺はその双丘の頂点にあるものを口に含んだ。

「あぁんっ」

190 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 01:59:24 ID:nQKtHmly
いきなりの刺激に沙織はもだえる。
だが俺はお構いなしに沙織の乳首を味わう。
舌で転がし、感触を味わったら次は赤ん坊のように吸う。

「はぁぁ・・・・・・ふふ、なんだか赤ちゃんのようですよ」
「そんなエロイ顔したお母さんがいるかよ」

頬を上気させ、感じている沙織を見て俺は右手を下に進める。
目的の場所は沙織の最も恥ずかしい場所にある割れ目だ。

「そ、そこは・・・・・・」

不安げに見る沙織。
恥ずかしいんだろう、いままで誰にも触らせる事はおろか見せる事すらなかった場所だ。

「嫌か?」
「そんなわけがありません。あ・・・・・・はぁぁんっ」

その健気な返事にうたれ、俺は沙織の膣に指を差し込んだ。

柔らかで、ギュウギュウと締め付けてくる媚肉の感触を指で味わう。
これから俺のものを付き挿れるんだ、出来る限り苦痛が無いように濡らしてやりたい。
壁をなぞる様に指を使っていると次第に指に感じる抵抗は薄れていった。

それを確認すると次はかき回すように少し激しくする。
すると沙織の膣から粘性のある液が出てきた。
感じている証拠なんだろう。
もっと出るように更に指で沙織の壁をこすり続ける。

「だ、だめです京介さんっ。それ以上すると!」

構わずかき回す。
膣壁を傷つけないように、しかし感じるように。
それを続けていると沙織だ少しずつ身体を震わしていき、ある段階で身体をピンと張り詰めさせた。

「んあぁぁぁん! ・・・・・・はぁ」

多分絶頂に達したのだと思う。
沙織が達したと同時に膣のなかは締め付けがいっそう強くなり、更に愛液の量も多くなった。
指がびしょびしょだ。
これなら俺のも入るだろう。

「沙織、いいか?」
「・・・・・・はい」

俺は姿勢を立て直し、自分のペニスを沙織の陰唇にあてがった。

「京介さん、わたくしこの瞬間をお待ちしておりました」

涙目で俺に抱きつく。
このまま突き入れたら沙織の処女は散る。
そして沙織はそれを望んでいる。
俺は迷い無く腰に力を込めてペニスを押し進めた。

「つぅ・・・・・・さ、流石に痛いですね」

とんでもない抵抗だ。

191 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:00:10 ID:nQKtHmly
まだ半分も入れていないのに押し出さんとばかりに締め付けてくる。
だが、ここでやめるわけにはいかない。
俺は沙織を抱きしめながら更に腰を押し付ける。

すこしづつ解す様に、時折沙織をリラックスさせるために優しく抱きしめながら。

そして全部入った。

「はぁはぁ・・・・・・」
「沙織、もう全部入ったぞ」

本当に苦しかったのだろう、玉のような汗を浮かべて息切れをしている。
だが俺の言葉に沙織は反応し、自分と俺の結合している箇所に目を向ける。

「あぁ、嬉しいです。ようやくあなたと完全に結ばれたのですね」

沙織は涙を浮かべた。
それが痛みによるものなのか、それとも嬉しさによるものなのかは判断できない。
俺は少しでも沙織に感じてもらえるように腰をゆっくり動かす。

「痛かったら言うんだぞ?」
「ふふ、京介さんの好きに動いて構いませんよ」

そんなことが俺にできるわけがない。
俺は沙織の表情を見ながらどこを突けば感じるのか、どんなスピードで腰を振れば痛くないのか
それを考えながらピストンをする。

「・・・・・・はぁぁん! 京介さん、優しいです!」

感じている沙織は蕩けきった顔で喘ぐ。
既に膣には拒否する意思は無いらしく、俺のペニスを程よく締め付けるだけで吐き出そうとする反発はない。

「京介さんっ、キスしていただけますか?」
「もちろんだ」

正常位でしていたが、沙織の希望を受け止めキスするために沙織の身体を起こす。
対面座位となり向かい合った俺たちは腰を動かしながらも唇を押し付けあった。

ずちゅ、ずちゅっと粘性のある音が部屋に広がる中、更に唇を吸いあう音まで増えた。
舌を絡め、腰を振る。
パンパンと肉のぶつかり合う音も大きい。
唾液を交換しあい、激しくペニスを突き入れる。
そのたびに沙織は喘ぐ。

それを何度繰り返しただろうか、次第に俺の限界は近づいてきた。

「沙織、そろそろ限界だっ」
「好き・・・・・・。大好きっ、好きっ、好きっ」

壊れた人形のように言葉を繰り返し、沙織は自分から腰を振り出した。
けれど腕は俺を逃がすまいと強い力で抱きしめてくる。
流石に限界だ。
下半身に熱い奔流が駆けてくる。

「っく、沙織っ」
「京介さんっ、ぅぅぅぅぅっっ! っ〜〜〜〜〜〜ッッ!」

互いに達する瞬間もう一度キスをした。
同時に思い切り沙織の中に精子を吐き出す。
硬いくらいに濃厚なそのエキスはすぐさま沙織の膣を満たし、ペニスと膣の隙間からこぼれてくる。

192 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:00:53 ID:nQKtHmly
「ふぁぁぁ・・・・・・。京介さん、すごいです・・・・・・」

蕩けた笑みを浮かべて沙織は気絶するようにまぶたを落とした。

「・・・・・・寝ちゃったか」

無理も無い。
初めての体験で始めての絶頂だ。
まさかここまで初体験が上手くいくとは思わなかった。
身体の相性もいいのだろうか俺たちは。

とりあえず差し込んだままのペニスを引き抜く。

「ぁ・・・・・・んっ」

沙織が感じているらしく若干身もだえする。
そしてペニスが抜かれ、隙間ができた膣口から先ほど注いだ精子がドロリとこぼれる。

「・・・・・・エロイな」

愚直なマイサンはすぐさま硬度を取り戻す。
だが沙織はねちゃったので相手がいない。
さて収まり付かないコイツをどうしようと思ったが閃いた。

「沙織、すまねえ」

とりあえず裸で寝ている沙織をおかずに自分で慰める事にした。







「昨夜はおたのしみでしたね」

朝起きてお袋が俺たちに言った一言がそれだった。

「昨夜はおたのしみでしたね」
「繰り返さなくて良いから!」

そりゃ気づかれるわな。
あんだけ沙織喘いでたし。

「おはよう沙織」
「おはようございます、京介さん」

優雅に紅茶を飲みながら穏やかな微笑みを浮かべこちらに挨拶する。
しかし俺の目はごまかせない、顔が真っ赤だ。

「京介よ、ちょっとこい」
「あ、あぁ」

親父は既にリビングで茶を啜っていた。
どうやら俺が最後に起きたらしい。
沙織も俺より早く起きていたらしく、俺を起こさずそのまま下に降りたんだろう。

「孫ができるのは嬉しいがな、せめてこの子が高校を卒業するまではな世間体というものがだな」
「言われなくともわかっとるわ! つうか沙織に影響されて紅茶飲んでるんだろうが似合ってねえぞ!」


193 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:01:59 ID:nQKtHmly
恥ずかしいもう死にたい。

ふてくされるように自分の席に座ると既に隣にいた桐乃が思い切り俺の脚を踏んづけた。

「いってえなオイ!」
「黙れ変態」

鬼がいた。
いやまじで怖いんですけど。
目元が寝不足のせいか凄いクマがあるし、目つきもメッチャ怖い。

「あのね、夜に親友と兄貴がギシアンしててあたしはトンでもなく気まずかったワケ!
 あんなエロ声だして気づかないとでも思ってんの!?」
「き、きりりんさん・・・・・・」
「両親の前できりりんって呼ぶな!」

流石に沙織も恥ずかしかったらしく口を挟む。

「だが、まあ夫婦だしな。別に行為自体は咎めんが・・・・・・ほどほどにな、避妊もちゃんとしろよ」
「余計なお世話だ!」

珍しく理解ある親父の態度が今回は凄く嫌だった。




その後気まずい空気の中で、全員でとりあえず朝飯を食べることにした。
そして皿の上が半分になったあたりで沙織はボーっとした顔で呟いた。

「ふふ、クセになってしまいそう・・・・・・」
「「「え?」」」

何がとは誰も聞けなかった。
ただ、その時の沙織の顔は今まで見たこと無いほどに妖艶な顔だった。






おまけ

夜の桐野


    |  キリリン               \
    |  ('A`)           ギシギシ
   / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄        アンアン/




194 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:03:09 ID:nQKtHmly
以上です、失礼しました。
沙織って絶対性欲旺盛ですよね!

195 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 02:19:00 ID:1P8nWFXT
おまけ酷すぎワロタw
まさかの桐野かよ

196 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 03:20:40 ID:6CfdeR21
久しぶりに導入→日常→語り→H→オチのオーソドックスな流れを見た気がする。
凄く良かったです。

197 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 06:37:25 ID:7Ik8+W7X
おっつー エロいエロいw朝っぱらからぱねえ!
そして何故かDQのネタを知ってるお袋w

文句でも批判でもないんだが、これゲームでもそうなんだけど桐乃END以外は桐乃にとって必ずBADになるのは悲しいな

198 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 07:12:12 ID:iiHcwSR2
おまけwww

199 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 08:14:48 ID:X7A0U6bF
おまwwwちょwwwwwオチうま杉
GJGJGJ杉
エロ杉俺2828し杉

200 名前: ◆XUsplk79ik :2011/02/02(水) 09:25:55 ID:VuKjvJJP
GJです>>194さん!
俺と>>194さんとの間にこんなにも文章力の差があるとは思わなかった……!


沙織は性欲旺盛には賛同しときますw


201 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 13:04:05 ID:EdrBBEtk
作者アピールが痛すぎるから出てくんな

202 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 15:17:14 ID:tVL9SHRC
>>197
因みに俺がひどいと言ったのは桐''野''のことなw

203 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 15:37:23 ID:aQsp8uaT
>>193のおまけのキリリンって、きりりんの胃がキリリンしてるんだと思ってワロタ


204 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 16:47:25 ID:7Ik8+W7X
>>202
すまん
一体何を言ってるのかわからないんだが
どゆこと?

205 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 17:21:08 ID:6CfdeR21
きりりんの名前は「桐乃」であって「桐野」ではないってことだろ。

でもおまけ以外ではちゃんと桐乃になってるし単純に変換ミスなんだろう。

206 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 19:04:37 ID:9y7PGhkn
他にも何箇所か誤字とか誤植は見かけた気がする、場所まで覚えてはないが

207 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 20:09:46 ID:7Ik8+W7X
そうなのか
それで何故俺に安価きたのかよくわからんのだが

208 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 20:22:44 ID:OcKM0DRG
>>193
おまけワロタ( ゚∀゚)

209 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 21:15:54 ID:RgVRHOpV
>>194
乙です
バハラグネタにふいたw

210 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 22:18:57 ID:4U0BS+n1
>>193
('A`)実は俺……名字、桐野なんだ……

211 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 22:48:08 ID:kq54kZ7y
かなかな

212 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/02(水) 23:48:47 ID:Mu1S3vYH
ハイハイ。ハーイハイハイ。

213 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:11:10 ID:gJwOzTCa
>>120
ごめんね。これからは自重します。
ただ、続きができたので投下だけさせていただきます。
……っつっても、なんか鬱っぽい。
嫌な人はスルーをお願いします。
あと何だかんだでエロくなんなかった。

214 名前:>>101からの続きです。 ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:13:02 ID:gJwOzTCa
「ブリジットを愛している俺は、お前の想いには応えられないッ!!」
「────え?」

ぽかんとわけが分からないと言いたそうな顔になる加奈子。
と、その時控え室の扉が勢いよく開いた。

バーン! とあまりの騒音に俺は思わず耳を塞ぐ。
ふと、下を見てみると加奈子も同じように耳に手を当てていた。
室の入り口には、なんとブリジット──まださっきのイベントで彼女が着用していたアルファのコスプレのままである──が仁王立ちしていた。

「……あれ? ブリジット、まだ帰ってなかったの?」

ブリジットは加奈子よりも一足先に舞台から下り、俺からドリンクを受け取った後はそそくさと控え室を後にしていた。
だから、未だ彼女がここにいることが俺は不思議でしかたがなかった。

そういえば、今思えばブリジットは加奈子よりも先に終わったときもいつも加奈子が終わるまで控え室で待機する。
決して先に帰ってしまうようなことは絶対になかったはず。
……今日に限ってはその限りではなかったのだが。

ブリジットはニコニコと笑っている。
その可愛らしい笑顔はまるで夏のひまわりのごとく咲き誇っている。
だが、俺はかえってそれが無性に不気味に思えてきた。
一寸も崩れない微笑み。
ジッと俺の瞳の中心を見つめる大きな瞳。
言いようのない寒気に俺はブルッと一度体を大きく震わせた。

「そんなことより、今言ったことは本当ですか、マネージャーさん?」
「…………へ?」

再び背筋を走る言いようのない悪寒。

「だ か ら 、 私 の こ と を 好 き と 言 っ た の は 本 当 で す か ?」
「────ッ!?」
「教えてください、お兄さん?」
「おお、おおおお、お、俺は……」

215 名前:ドロリッチ ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:17:38 ID:gJwOzTCa
いきなり、するっと加奈子が俺から離れて、ブリジットの脇をすり抜けて控え室から出ようと疾走する。
そのあまりの必死さに俺はどうすることもできずに、ただその背中を見送ることしかできない。
加奈子の脱走は成功するかのように思えた。
が、扉をくぐる直前にブリジットの右腕が加奈子のみぞおちに突き刺さる。
否、気づいたときにはすでに突き刺さった後だった。
俺にはブリジットの攻撃が繰り出される瞬間は視認できなかった。

まるで漫画のように回転しながら吹き飛ぶ加奈子。
そして加奈子はガッツーン、と壁に頭をぶつけてそのまま動かなくなった。
うわ、大丈夫かよアレ。なんか白目剥いてるし。

カツ、という足音に俺は我に返った。
ブリジットがこちらにゆっくり、ゆっくりと近づいてきていた。
その異様な雰囲気に俺は思わず後ずさる。

「ねえ、マネージャーさんは私のことが好き、なんですよね?」
「そ、それは──」
「はっきり言ってくださいね?」

どんどん詰め寄ってくるブリジット。
瞳に光彩がない。

俺はたちまち壁まで追い詰められてしまった。



そこで、俺はあることに気がついた。
ブリジットは俺を誘惑した加奈子をぶっ飛ばした。
そして彼女はいま、自分のことを俺が好きなのかと尋ねてきているのだ。
それらの行動から導き出される行動理念はただ一つ。

……もしかして、ブリジットは俺のことが好きなんじゃないのか?
OK、OK。分かってる、よーっく分かってる。我ながら自惚れた考えだってさ。
でも、もし俺の生き残る道があるとしたら、そこしかないんだああぁ!!

俺は現状打破のため、覚悟を決めて口を開いた。

「あ……、ああ、そうだ! 俺はお前のことが好きだ! 愛しているといっても良い!!」

その次の瞬間、俺の腹に一本の細い腕──ブリジットの右がめり込んでいた。

……え、なんで? どうしてこうなった?
俺はどこで選択肢を間違えたんだ?

薄れゆく意識の中、俺は釈然としない思いを抱いたまま沈んでいった。

216 名前:ドロリッチ ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:21:05 ID:gJwOzTCa
「…………ここ、は?」

意識を取り戻しまぶたを持ち上げるとそこは薄暗い場所だった。
コンクリートの床が視界に入る。
じめっとした空気が俺のほおを撫でる。

ってか、体を動かすことができない。
どうやら、両手両足を何か柱みたいなものに縛り付けられているらしい。
身体をねじったりひねったりしてみるが、全くほどけそうな気配がない。
……相当きつく縛ってあるぞ、コレ。

なんとか体の自由を手に入れられないかと試行錯誤する俺の耳に、少女の声が届く。

「あ、目がさめたんですね“マネージャーさん”」

ニッコリと薄気味悪いほどの満面の笑みを浮かべたブロンドの髪の女の子。
何故か右手に包丁を持っている彼女は言わずもがな、ブリジット――


――じゃない。
俺は直感的にそう感じた。
根拠は全くないけれど。

見た目はどこからどう見ても、ブリジット・エヴァンス嬢だ。
それにさらさらと流れるようなブロンドの髪も、少々舌足らずの声も、間違いなくいつものブリジットのそれと同じに見える。

だけど、俺は何かが違う、何かがおかしいと感じていた。

「お前は……、ブリジットじゃあ、ない……」
「え? 何を言ってるんですか? 私はブリジットですよ?」

頭の上に疑問符を浮かべ、首を傾げるブリジット。
その仕草は普段ならとても可愛いらしいと思うだろうし、とても和むだろう光景なのだが、いかんせんこういう状況下ではその動作ですらただただ恐ろしく感じるのみである。
俺は、包丁の切っ先をこちらに向けているブリジットに怯えながらも、勇気を振り絞って口を開く。

「違うっ! お前は絶ッ対にブリジットじゃねえっ!」
「……………………」

俺の渾身の一言に、固まるブリジット。
全く何の反応も示さないので、そろそろ俺が不安に思い始めた瞬間、ブリジットはふうっ大きく吐息すると、顔に手をかけた。
そしてそのままその右手は何かを剥ぐように動かされる。
はたして、そこには今までのブリジットの顔とは違う顔――新垣あやせの顔があった。
彼女の手にはブリジットの顔に精巧に似せられたマスク。
どうやら、いままでのブリジットもあやせが変装していたものだったらしい。

予想外の展開に俺は大きく息を呑んだ。

217 名前:ドロリッチ ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:27:30 ID:gJwOzTCa
「あやせ…………」
「さすがですね……お兄さん。まさか、変装が見破られるとは思いませんでしたよ……」

あやせは軟らかく俺に向かって微笑む。
俺はあやせの背後に何かが転がっていることに気がついた。
流れるようにさらさらなブロンドの髪。
小柄な体型。
端正な顔立ち。

「ブリ……ジット……?」
「あはっ、これはお兄さんが悪いんですよ?」

床に転がされているブリジットは身動き一つしない。
おそらく意識がないのだろうが……
「お兄さんのせい」とは一体どういう意味だろう?
当然のことながら、俺にはなんの身の覚えもなかった。

「どういう……意味だよ?」
「そのまんまの意味ですよ」

あやせはそう言うと手の内の包丁をしっかりと握り締めるとこちらへとにじり寄ってくる。
俺はただそれを眺めていることしかできない。

「私のことが好きじゃないお兄さんなんて…………お兄さんなんて…………死 ん じ ゃ え ば い い ん で す !」

少しずつ、少しずつ、近づいてくる。
あやせの瞳にはまったく輝きが見えない。

と、そのとき俺は肩をちょんちょんとつつかれた。

(キョウスケおにいちゃん! ロープは解いたよっ! 何とかうまく隙を作って!)
(リ、リア!? ……どうしてここに!? いや、どうして日本に!?)
(シッ! 静かに! ……そんなことより、今はここを逃れることだけ考えてっ!)
(あ……、ああ、そうだな)

ほんの少しだけ腕を動かしてみると、まったく問題なく動く。
どうして日本にリアがいて、俺を助けにきてくれたのかは分からないが、リアの言う通り今はどうでもいいことだ。
俺は体のバネに力を溜めて、タイミングを見計らう。

「死 ん で く だ さ い っ !!」
「うおおおぉぉぉぉっっ!!」


218 名前:ドロリッチ ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:34:46 ID:gJwOzTCa
あやせが包丁を突き出しながら自身も突進してきたのに合わせて、俺は低くあやせにタックルする。
拘束さえされてなければ男と女の力の差。
あやせは、俺が抵抗できないとたかをくくっていたことも相まって、攻撃をもろに喰らって吹っ飛んでいく。
床に後頭部を強く打ち付けたのだろうか、控え室での加奈子と同じように白目を剥いて動かなくなった。

「ふうっ……、ふうっ……!」
「やったね、キョウスケおにいちゃん!」
「ああ……」
「じゃあ、早くここから逃げよう?」
「……いや」

俺の腕を引っ張るリアに対し、しかし俺は首を横に振った。

「ブリジットも連れていかないと!」

床に転がっているブリジットを指してそう言ったが、どうやらリアは不満そうな様子である。
頬をぷっくりと膨らませたリアは何とも分かりやすい「あたし怒ってるの」ポーズをとっている。

「キョウスケおにいちゃんがそうしたいって言うんなら別にいーけどさー……。リアといるのに他の女の子の心配するなんて……」
「? ?? ……なんかよく分からないけど、とにかくブリジットは連れていってやんないと」

リアの機嫌がどうして悪くなったのかは謎のままだが、今はそれどころではない。
いつあやせが再び目を覚ますか分かったものでもない。
俺は足早にブリジットの元まで駆け寄り、その小さい体を抱きかかえるとリアに付いて行ってその場を後にした。



──それから、数日後。

俺はブリジットの住んでいるマンションにいた。
彼女のベッドに腰かけている俺の右にはブリジット、左にはリアが座っている。





あの日、どこに逃げるか迷っていた俺とリアに逃走中目を覚ましたブリジットは自分のマンションにくるように勧めてくれた。
確かに高坂家に帰ってはあやせが目を覚ましたらすぐに捕まってしまうかもしれない。
少なくともブリジョンのマンションに隠れる方が見つかりづらいだろう。
俺はその申し出をありがたく受けることにした。


219 名前:ドロリッチ ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:38:01 ID:gJwOzTCa
結局、その日の内にブリジットのマンションまであやせが来ることはなかった。
しかし、いつまでもブリジットのお世話になるわけにもいかない。
なので、俺はすぐに出ようとしたのだが、ブリジットはそんな俺を引き止めた。
「まだ危ないと思いますし、私もまだこわいです」などと年下の女の子に言われてしまっては、俺もそこを抜け出すことなどできない。
そうして、そのまま数日間。俺はここにいた。

ここでの暮らしは快適だった。
毎朝、ブリジットかリアが俺のことを起こしにきてくれる。
そしてリビングに入ればブリジットお手製の朝食がすでに三人ぶん並んでいる。

ブリジットによると、あやせはモデルをやめ、どこか遠い所に引っ越したらしい。
ただ、今も時々高坂家の前に姿を現すらしく、俺は未だにあの日以来マンションの敷地外には一度も出ていない。
なので、高校にもまったく出席できていない。
俺は元々あまり休まないたちなので、出席日数の方は問題ないのだが……いつまでも休み続けるわけには、な。
そう思いながらも結局俺はブリジットの優しさに甘えつづけてしまっている。

ちなみに、夜はいつもブリジットとリアと三人で川の字になって寝る。
一応言っておくと……別にお前らが考えてるようなやましいことは一切ないからな。
手を出したりなんかしてないし、出そうと思ったこともない。

……風呂には一緒に入ってますけどね。
でもそれだって、せびられるから入るのであって、俺の希望によるものじゃない。





「京介お兄さん? どうしたんですか?」

独り物思いに耽っている俺に気がついたのだろう、ブリジットがしなだれかかってくる。
ブリジットは俺のことを「マネージャーさん」ではなく「京介お兄さん」と呼ぶようになった。
一緒に暮らすのに、いつまでも「マネージャーさん」と呼ぶのは変だから、と言うことらしい。

「なんでもないよ」

俺はブリジットの頭を優しく撫でてやる。
相変わらずのさらさらヘアーである。
気持ちよさそうに目を細めるブリジット。

彼女は俺の心のオアシスだ。
あやせに殺されかけ、今も狙われてるかもしれない俺だが、ブリジットさえいればよかった。
思えばすべては加奈子が変になったところから始まったように思える。
だが、今となってはあの日何が起こっていたのか分からない。
でも、それはどうでもいいことだ。

俺がいて、そのとなりにブリジットがいてくれる。
それだけで俺には十分なのだから。

──何かがおかしい気もするけど、何がおかしいんだろうね?
だが、もう考える気力もない。
何かがおかしいと感じながらも俺は生きていく。


happy end?

220 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 01:41:33 ID:gJwOzTCa
ほらね。鬱エンドになったw
エロいの期待してくれてた方にはごめんなさい。
あと、リアもうまく使えなくて、ごめんなさい。

追記:規制中にpixivに投稿したばかなこの外伝の位置づけのものがあります。
   よろしかったら見てって下さいな。

……では。

221 名前: ̄ ̄\| ̄ ̄ ̄ ̄:2011/02/03(木) 01:46:50 ID:/K/ADTTX
                     _ ___
    / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /        \
   /   _    __ ヽ    /            \
   | ̄ ̄|__| ̄ ̄| |  |   /_r ⌒ヽ__r ⌒ヽ      ヽ
   |__゜__.| |__゜__.|-|___/   | ヽ_゜ノ ヽ_゜ノ ̄ \    |
   |   o o     6 l   |   (.o  o,)/     |   |
   ヽ  ∠ゝ /   ,-′   | ・ i∠ニゝ i. ・    |   l
    ヽ `- '___ /ヽ    ヽ ・ノ `ー ' \・ ・  / /
     / |/\/ l ^ヽ    \           / /
     | |      |  |     l━━(t)━━━━┥
                         /(
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄\

222 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 02:02:23 ID:3CZ6erkQ
あやせタンまじ天使

223 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 03:00:30 ID:X44BlOs5
あやせこええよ

224 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/02/03(木) 03:50:00 ID:gJwOzTCa
>>223
さすがにやりすぎた感が有る。
今書いてる加奈子ものではそういうこと無いように気をつけるよ

225 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 04:05:02 ID:5VOeYy1W
だから安価はやめておけとあれほど

226 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 05:25:18 ID:ElxGmKjo
「ほらお兄さん、カワイイでしょう?」
目の前でブリジットがはしゃいでいる。
ブリジットが可愛いのは当然の事なのだが…、うん確かに可愛い。
彼女は中央に折襞のついた白いブラウスと水色と白のチェック柄の肩紐のついたエプロン、そしてエプロンの色に合わせた水色の蝶ネクタイといったウェイトレス姿をしていた。
トレードマークでもあるポニーテールを結わえたリボンも、衣装に合わせたのか水色であった。
「こんな可愛いウェイトレスがいる店なら、俺毎日通っちまうな」
俺がそう呟くとブリジットは顔を赤らめながら
「もう…お兄さんたら〜」
そう言って体をくねらせる。と思うと急に澄まして、手に何かを持つような仕草をして(多分注文を打ち込む端末だろうが何て言うだアレ)、こう言った。
「お客様、ご注文はお決まりでしょうか」
ブリジットの可愛いらしいウェイトレス振りに見惚れていた俺は、つい口を滑らせてしまった。
「ブリジットのフルコースで」
「…え!?」
ブリジットは目を真ん丸に見開き、一瞬置いて意味を理解したのか一気に首筋まで真っ赤になった。その様子に俺も恥ずかしくなり、慌てて己の発言を撤回しようとした。
「あ、あのな…今のは…」
「か、かしこまりました、ブ……ブリジットのフルコース…ですね……」
俺の発言を遮り、限界まで顔を赤くしたブリジットは俺の膝の上に跨がった。そしてか細い声でこう言った。
「ご…ご注文の品です……。の、残さずご賞味下さいね……」



この後どうしたかって?残さずご賞味した上にお代わりまでしたさ!言わせんな恥ずかしい


>>220
久々に来たら俺得のブリジットネタ!
嬉しくて即興で小ネタ作っちゃったよ。もっとブリジットネタ増えるといいな…


227 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 06:25:41 ID:HukZSz6y
ゲームと特典小説のせいでもう加奈子しか考えられない。
どうしてくれるんだふさたん・・・・

228 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 08:44:22 ID:/K/ADTTX
120 名前:名無しさん@ピンキー [sage] :2011/02/01(火) 08:08:21 ID:7hKlrMR5
ここはvipじゃないんだから
自分専用のスレじゃないんだから
アンケも安価も邪魔なだけだと気付けよ

213 名前: ◆puaSuRdqIk [sage] :2011/02/03(木) 01:11:10 ID:gJwOzTCa
>>120
ごめんね。これからは自重します。
ただ、続きができたので投下だけさせていただきます。
……っつっても、なんか鬱っぽい。
嫌な人はスルーをお願いします。
あと何だかんだでエロくなんなかった。



223 名前:名無しさん@ピンキー [sage] :2011/02/03(木) 03:00:30 ID:X44BlOs5
あやせこええよ

224 名前: ◆puaSuRdqIk [sage] :2011/02/03(木) 03:50:00 ID:gJwOzTCa
>>223
さすがにやりすぎた感が有る。
今書いてる加奈子ものではそういうこと無いように気をつけるよ

229 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 08:56:59 ID:QnWSz0WX
これじゃ誰かがテンプレあげてたようだけど、どっちがテンプレ違反かわからんね

230 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 09:14:48 ID:GEdga7Se
瑠璃ちゃんに騎上位で言葉責めをされながら虐められたい

231 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 09:45:22 ID:rU8AZMiV
「続きは>>100の内容で書く」
みたいなVIP的な意味での安価や選択肢選ばせるのを自重した方がいいってことじゃないの?

232 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 11:24:47 ID:2CXStvfS
文句言うやつをカレーにスルーして淡々と書けばいいだけのことだろ

233 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:09:34 ID:gu0EuD47
謝るくらないなら初めからやるな、投稿するな
投稿したものはお前の作品だ

234 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:13:24 ID:VZli+jsN
しつこい
そんな小さなことにいちいち噛み付くな

235 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:14:34 ID:3R430DBi
ゲームの加奈子ちょろいけど破壊力ヤバイナwww

236 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:19:39 ID:GEdga7Se
案外マネージャー京介に対する好感度って高かったんだな

237 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:41:29 ID:5VOeYy1W
原作と好感度が同じとは限らんがな
ただ単に京介と加奈子の接点として一番近いから好感度高いだけだと思う

238 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 12:56:46 ID:qKT7Vf1l
ゲーム買ってないんだが、加奈子って処女なん? 本編では普通に逆ナン待ちとかしてたが

239 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 14:42:34 ID:Zl/j1ZuU
>>238
処女じゃないとなんか問題が?

240 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 15:04:54 ID:GgM7dQ/3
処女が好きなんだろ

241 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 15:12:35 ID:0+KSYH6P
ランちんssがないだと

242 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 16:25:46 ID:EJY/d2NY
>>238
女のコの言葉の裏を読むのが俺妹だろ?
きりりんがるを加奈子に適用しる

243 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 16:26:09 ID:2dISLBR6
逆ナン待ちって言ったって、お茶とか奢らせる程度だろ

244 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:13:35 ID:O4bA1ed/
今、初代スレから読んでるんだが、凄いな。
力作が山ほどある。
俺も頑張って書こうって気になるわ。


いつ出来るか分からんが・・・。

245 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 18:42:05 ID:UGypmYYg
加奈子ナンパしても、ホテル連れてくのとか見られたら通報されるだろ

そういや実際年齢からして中学生だったか

246 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 19:43:37 ID:zvzggh11
リ、リアルで近親相姦とかありえないっしょ………
でも…
私が本気であんたのことを好きになって、妹だから当然振られちゃっても
ずっとこの先私はあんたの妹でいられるし、妹でなきゃいけない
それってすごく幸せですごく残酷なことだよね

普段、糞生意気な妹のどこか大人びた悲しげではかなげな顔から目を逸らせずに
自分は兄だから、億が一桐乃に惚れられるようなことがあれば
妹だから当然、などと振ることが出来るんだろうかと考え
そんな馬鹿げたことを考えてる自分に思わず苦笑した
すると、仮に、の話でニヤケてんなと俺の足に蹴りをいれる桐乃は
いつも通りの傍若無人な妹様だった
END

247 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 21:28:08 ID:hRmgGSrr
・・・エロカワ先生…何時になったら帰ってくるの?…orz

エロカワ先生の沙織・ブリジットのチンポ堕ちが見たいお…

248 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:18:05 ID:ElxGmKjo
>>247
沙織・ブリジット物なんてあったっけ?

249 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:21:02 ID:vWoHjXt/
「で、なんでお前はココに座ってるんだ?」
「私はゲーム開発に忙しいし、あなたは受験生なんだらか、デートは必然的にこの部屋になるでしょう?」
俺の膝の上の黒猫が振り向きながら首をかしげた。

可愛いじゃねーか。

250 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/03(木) 22:33:15 ID:p62eLIIa
>>247
前スレか前々スレあたりにHPのリンクなかったけか?

251 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 01:43:58 ID:tuO/a7NI
エロカワ最近見たがすごいな、見事な調教ものだ。
この作品の京介には武田赤音ばりの悪党笑いが似合いそう。

252 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:02:38 ID:f52uaNs9
ニコ生で竹達と花澤が出てたらしいな

見れなかったけどね!

253 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:04:19 ID:vN05apVD
花澤が竹達をリアルすんすんしてたよ

254 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:07:41 ID:GKq9l34q
沙織はどうだか知らんが、ブリジットについては堕ち予定とか言ってなかったか?
加奈子のネコ耳裸ランドセルの予定とかもあったような・・・

255 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 02:26:13 ID:h1LEOzLV
>>251
詳しく

256 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 03:05:44 ID:0ZYz1hvG
>>249
黒猫の首筋をペロペロするしか無いな

257 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 03:50:25 ID:SVRiND1D
この酷さこそ俺妹スレだな

258 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 04:07:22 ID:7sbXGDX+
>>250
kwsk

259 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 05:19:45 ID:f52uaNs9
>>253
見たのか 羨ましす どっかにうpされないかなあ

Twitterにて「ゲームの後書きで「皆様がこれを読んでいる頃には、八巻がばっちり書き終わっているはずです!!」と言ったな?あれは嘘だ」
ワロタw
発売日早く知りたいね

260 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 18:02:21 ID:UgOdImcZ
生放送ニコニコにうpられてたぞ
花澤さんかわいいwww

261 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:23:42 ID:+gpa8oMm
>>260
mjdk!
どこどこ??

262 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:27:33 ID:afes3E9x
「ち、違うの。これは精錬された精神が上位レイヤーとのコンタクトの際に発生したノイズ、そう衝撃的なホワイトノイズによる一時的な自律神経の誤制御の結果であり、決して不浄なものではないの。一部の堕天使共からは聖なる液体として崇め奉られる現象なのよ。」
「はいはい、わかったから、ベッドから降りろ。シーツ洗うから。」
「いやよ。」
「早くしないと桐乃やお袋達が帰ってきてヤバイんだよ。」
「無理よ。だって腰が立たないもの、、」

263 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:37:31 ID:UgOdImcZ
>>261
普通に総合ランキングにいたと思う

264 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/04(金) 20:48:50 ID:+gpa8oMm
>>263
マジか!thx!
今バイト中だから見られん(´Д` )
帰ってから見るわ

265 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:10:09 ID:czFXVXwb
>>262
「クンクン……黒いのの匂いがする!」

266 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:26:05 ID:Dd56ovmO
質問なんだが沙織のいっている高校って女子高だっけ?共学だっけ?

267 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:34:03 ID:h7y+C8LG
書きたいネタは色々あるんだがうまいこと文章にまとめられないぜ
SS職人さんってすげーと改めて思いました

268 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:36:44 ID:IrKjE731
『ゲレンデに埋められるような恋』

登場人物
高坂京介 高坂桐乃 新垣あやせ 沙織・バジーナ

語り
高坂京介


でやってみます。


269 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:37:09 ID:IrKjE731
「―――下命する! 荷物持ち要員としてアタシの仕事についてくること!」

ありえねえ‥‥‥。ナニこの言い草?
桐乃はこの俺に、荷物持ちとして読モの仕事に同行しろと言い出しやがった。
しかも撮影場所はスキー場だと。受験生を引っ張り出す場所ですか?

そんなの断ればいいじゃないかって? そうはいかないんだな。
なぜなら今回の撮影には、ラブリーマイエンジェルあやせたんも一緒だという。
最高だな。もう受験なんてどうでもいい―――なんて嘘だが、
とにかく、これにまさる幸運はあるまい。

‥‥‥‥‥

スキー場に着くと早速二人のスキーウエア姿を見ることとなった。
桐乃のスキーウエア姿なんて、初めて見たようが気がする。
とにかく何を着ようがサマになる。読モ様の面目躍如ってとこか。

「ナニ、ガン見してんの? チョーキモイんですけど」

相変わらずの憎まれ口。何を纏おうがコレだけは変わらない。
そして、うおおおお、愛しのラブリーマイエンジェル。今日も一段と麗しい。
スキーウエアを纏っていても、キミの美しさを隠すなんてことはできやしない。

「そんなに見ないでください。気持ち悪いです」

言い方はまったく違うのに、言っている内容はほぼ同じなことに泣ける。
とまあ、眼福にあずかったものの、撮影に首を突っ込むことのできない俺は
荷物持ちに徹することにした。

「あやせの荷物はコレだけか? 俺が持つよ」
「ありがとうございます、お兄さん」

このバッグの中には‥‥‥もちろん‥‥‥

「お兄さん、何を考えているんですか? いやらしいことじゃありませんよね?」

何を言っているんだ、ラブリーマイエンジェル!

「キモ。さっさと荷物運ぶ!」

へーへー。仰せの通りに。




270 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:37:34 ID:IrKjE731
俺は桐乃とあやせの荷物を運んだ後、俺の荷物を自分の部屋に持ち込んだ。
俺の部屋の窓からの眺めは最高に良い。
これだけでもこの部屋の価値があるってほどだ。

コン コン コン

「お兄さん、いいですか?」

もちろん! いつでもウェルカムだぜ。

「わぁ、すごく眺めの良い部屋ですね」

あやせは俺の部屋に入ると窓を開けて外を眺めている。

「‥‥‥なあ、あやせ」
「何ですか、お兄さん?」
「こうしていると、俺たちってまるで恋人同士のような感じだな」
「もう一度‥‥‥言ってくれますか?」
「いや、だから俺たち、まるで恋人同士だなって」
「えいっ♪」

どん―――

あやせに突かれた俺は窓から墜ちた。

‥‥‥‥‥

「コラ! 俺を窓から突き落とすなんて何を考えているんだ?
 下に雪が積もってなかったら死んでいたぞ!」

突き落とされて雪塗れになった俺は這々の体で部屋に戻りあやせに文句を言った。
俺の怒りは当然のことだと理解してもらえると思う。
しかし、その怒りに対するあやせの返事は恐るべきものだった。

「ごめんなさい。雪が積もっていたなんて知りませんでした。
 寒い思いをさせてしまって、本当にごめんなさい!」

もうヤダ、この女!




271 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 01:37:42 ID:k6P8DdCw
>>266
6巻146ページ3行目に来る途中にあった女学院の高等部通っているて発言があるよ

272 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:37:57 ID:IrKjE731
撮影も順調に進み、予定通りに終わったようだ。
二人ともお疲れさん。
せっかくスキー場に来て、スキーウエア姿なのだから滑らない手は無いよな?

「桐乃、滑る時間くらいあるんだろ?」
「え!? うん‥‥‥まあちょっとくらい、あるかな」
「じゃ、滑ろうぜ」
「う‥‥‥アタシはちょっと休んでいるから、滑ってくれば?」
「そうか。じゃあ、あやせと滑ってくるわ」
「うぐっ! す、好きにすれば!?」

なんだ? いつもなら俺とあやせのツーショットなんて絶対に許さないはずなのに。
桐乃様のお許しが出たのを幸いに、俺はあやせと一滑りした。
あやせはなかなかスキーが上手い。
俺も得意ってワケじゃないが、そこそこ滑れるつもりだ。
恋人同士さながら麓まで下りてくると、桐乃の姿が見えた。
なんだよ。さっきの場所に突っ立ったままじゃないか。
ナニしているんだ、アイツ?

「オイ桐乃、どうしたんだ?」
「べ、別に!」
「お前も滑りに行こうぜ! ほら」
「あっ、ちょ、ちょっと!」

桐乃の腕を引っ張った途端、

どてっ―――

あの、なんすか? そのコケ方。
外側のエッジを立ててコケるなんて、モロ初心者じゃないすっか。
一体どういう‥‥‥? ま、まさか‥‥‥!?




273 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:38:27 ID:IrKjE731
「悪かったわね! 滑れなくて!!」

スポーツ万能の桐乃様はスキーをやったことが無かった。
言われてみれば、家族でスキーなんて行ったこと無いし、
コイツが友達とスキーに言ったなんてのも聞いたことが無い。

「どうせバカにしてんでしょ? ドヤ顔でアタシをバカにしてんだ」
「バカになんかしてねえよ。これでバカにするならオマエの趣味をバカにしてるさ」
「フンッ!」
「桐乃が滑れないなんて意外‥‥‥」
「ああ、俺も知らなかったよ」

あやせの驚きに同意せざるを得なかった。

「まあ、いい機会だから、練習すればいいだろ。コーチしてやるよ」
「ドサクサに変なところ触ったりしないでよね!」
「触るか!!」
「わたしも桐乃にコーチしてあげたいけど、別のお仕事が入っているし‥‥‥」
「気にするなよ。俺が相手するから」
「何その上から目線! ムカツク」

あやせは別の撮影のために、先にホテルに戻った。
そして俺と桐乃はスキーの練習と相成った。

―――が、やはり初心者の桐乃に無理は禁物だったな。
桐乃は転んだ拍子に足を捻ってしまい、痛くて歩けないという。
おまけに吹雪いてきやがった。だが幸いホテルは眼と鼻の先だ。

「歩けるか?」
「だからムリだって言ってるでしょ!」
「わかった‥‥‥よっと!」
「ちょ、ちょ、ナニすんのよ?」

俺はいわゆるお姫様だっこで桐乃を抱き上げた。

「一体どうする気? このシスコン! 強姦魔!!」
「バカなこと言ってんじゃねえよ!」
「普通に背中に背負えばいいじゃないの! なんでこんなみっともないコトを!」
「ああ、うるせえな! 怪我したときくらい大人しくしろ!」

麓に向かって吹き下ろす吹雪の中、ゲレンデを歩いてホテルに辿り着いた。




274 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:38:55 ID:IrKjE731
「え!? ちょっと桐乃、どうしたの!? お兄さん、コレは一体!?」

桐乃をお姫様だっこした俺を見てパニックになったあやせにコトの次第を説明した。

「ビックリしちゃった。あんな格好で戻ってくるから」
「ホントにアイツがシスコン丸出しでお姫様だっこなんかするから。
 普通に背中に背負えばいいのにバッカみたい!」
「桐乃‥‥‥そんなこと言っちゃダメよ!」
「え‥‥‥どうしたの、あやせ?」
「お兄さん、ちょっと背中見せてもらえますか?」

ああ、あやせって、やっぱり鋭いんだな。
俺は、吹雪かれて雪塗れになった背中を二人に見せた。

「ね!? 桐乃、わかったでしょ?」
「‥‥‥」

ありがとな、あやせ。




275 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:39:25 ID:IrKjE731
あやせは別の撮影のために、一旦このホテルを離れた。

「じゃ、俺も自分の部屋に行くわ」
「ハァ? アンタ、怪我をしてロクに歩けないアタシ一人を
 この部屋に残しておくつもり? なんて冷酷な人間なの?」

やっぱりそう来ますか。仕方ねえ。
俺は桐乃に肩を貸し、自分の部屋の前に辿り着きキーでドアを開けた。
なぜか消したはずの明かりが点いていた。
そして、ドアの脇には明らかに女物の靴。
そして何よりも、

「京介さん‥‥‥?」

上品な感じの女の声―――

「ア、ア、アンタ‥‥‥女を現地調達したワケ?」

桐乃はすらりとした両足で床を踏みしめ、俺の首に両手をかけた。

「ちょ、ちょっと誤解だ! 俺は何も知らん!!」
「この期に及んでそんなウソを! 死ねええええ!!」
「ぐええぇぇぇ‥‥‥」
「きりりん氏、暴力はいけませんぞ!」

上品な感じの女の声の持ち主である沙織が、
俺の人生に立てられた終焉フラグをへし折ったくれた。




276 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:39:59 ID:IrKjE731
「いやはや、京介氏から突然にホテル手配の相談を受けたのですが、
 ここしか心当たりが無かったもので」

このホテルは、沙織の父親が経営にタッチしているという。

「いや本当に助かったよ。でもこの部屋ってツインだろ? 一人には広すぎるな」
「この部屋しか空いてなかったもので。でも一人分の料金で構わないようですぞ。
 でも、お二人で泊まるにはちょうど良い具合ではありませぬか?」
「二人で泊まるって‥‥‥キモッ!」
「お前、やっぱり自分の部屋に行くか?」
「べ、別にアンタと一緒の部屋に居たいわけじゃないんだからね! 
 怪我しているから仕方なくだし。そもそもこの怪我だってアンタのせいだし!」
「怪我と言いますと、このホテルには診療所がありますが、そこに行かれては?」
「いや、そこまで酷くないし‥‥‥行かなくても大丈夫だし!」

おいおい、足を捻っただけと言っても長引くことだってあるだろうに。
陸上競技をやっているオマエが知らないはず無いだろ。

「左様ですか。然らば、お二人だけにするため、拙者はこれで御暇いたしまする」
「「ちょ、ちょっと‥‥‥」」

沙織はωな口をしながら、ドアから出て行った。

「‥‥‥この部屋、こんだけ広いんだからアタシが有効活用してあげる!」
「何言ってんの、お前?」
「だからぁ、アタシここで寝るって言ってんの!」
「‥‥‥はい?」
「超可愛い妹と同じ部屋に寝られるんだから感謝しなさいよね」

また始まったよ。コイツの我が侭が。
でも怪我をしているから仕方ないな。




277 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:40:39 ID:IrKjE731
「覗いたら殺す!」

という執拗なる釘差しを前置きにした桐乃の風呂タイムの後、俺は風呂に入った。
色々あった今日の疲れを流し終えて風呂を上がると―――
俺が使うはずのベッドの上で桐乃が寛いでいた。

「オイ、オマエのベットはそっちだろ?」
「ああ、さっきベッドにジュース零しちゃってさ。寝らんないからこっちで寝る」

桐乃が使うはずだったベッドを見るとジュースのものであろうシミが付いていた。
ちょ、なんて図々しい。そっちがそれなら、こっちも考えがあるぞ。

「そうか。じゃ、一緒に寝るか?」
「‥‥‥うん、いいよ」

桐乃が赤らめた顔で言葉を紡いだ。
コレ、なんてエロゲ?
などとバカな発想が俺の脳内をよぎった。

「ちょ、オマエ、何を‥‥‥」
「ぷっ、ナニ興奮してんの? シスコン拗らせ過ぎだしい!」

あーあ、またコイツの悪戯っぽい笑いを見てしまった。クソ!




278 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:41:03 ID:IrKjE731
俺と桐乃は、さほど広くないベットで一緒に寝た。
しかし、枕が合わなかったのか、俺はすぐに浅い眠りから覚めてしまった。

二人で寝るには狭いベット。
脇を見ると―――桐乃がベットから落ちかけていた。
ちょ、マズイ!
慌てて桐乃の背中と頭の後ろに腕を回して引き寄せた。あぶねえ。
しかしコイツ、マジ爆睡状態なのな。眼を覚ましやがらねえ。
しかし桐乃って、細身だけど、やわらかく、出るところは出ている躯。
そして温かく、いい匂い。
むむむ、これはちょっと‥‥‥ヤバい。落ち着け。現世に戻れ!

ダルマさんが転んだ―――
ダルマさんがしゃがんだ―――
ダルマさんが政治に口を挟んだ―――

ふう‥‥‥何とか落ち着いた。
それにしてもダルマか。実物なんて見る機会あまり無いよな。
ダルマと言えばマル顔で、目を白黒させているってイメージだな。
そう、ちょうどこんな具合に‥‥‥

マル顔で目を白黒させた桐乃と目が合った。

「ナ、ナ、ナニしてんのアンタはぁぁぁ!!!」

knee from Kirino time=1.0sec
punch from Kirino time=1.5sec
kick from Kirino time=2.0sec

桐乃の膝、拳、蹴りを喰らった俺はベッドから叩き出された。

「逃げられないからと言って超可愛い妹を抱きしめるなんて! 変態!!」

‥‥‥コイツ、足を怪我してんじゃねえのかよ?




279 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』:2011/02/05(土) 01:41:31 ID:IrKjE731
「お早うございます」

朝の身支度をしているとラブリーマイエンジェルあやせたんがやって来た。

「お早う。桐乃なら彼方の部屋に居るぞ」
「あ、そうなんですか? うー、お兄さんと二人きりなんて気持ち悪いです」

赤らめた顔で毒のある台詞を吐くあやせたん可愛い。

「仕事の方は上手く行ったのか?」
「ええ、おかげさまで滞りなく順調に‥‥‥」
「そうか、良かったな」
「‥‥‥」
「あやせ?」

返事をしないあやせ。
あやせは、夕べ桐乃がジュースを零してしまったベッドを前にして、
ジュース、詳しくはトマトジュースのシミが付いたシーツを見つめて固まっていた。

「どうしたんだ、あやせ!?」
「お兄さん‥‥‥とうとう‥‥‥ウフ、ウフフフフ」

あやせの不穏な笑いに俺は身構えた。

「‥‥‥そろそろ食事の時間なんだけど、あやせも行くか?」
「いいえ、わたしはちょっと用があるので、失礼します」

あやせはそう言って、部屋から出て行った。




280 名前:『ゲレンデに埋められるような恋』 ◆ACPRLbMxAk :2011/02/05(土) 01:42:06 ID:IrKjE731
食事を終えると、桐乃は着替えのために自分の部屋に戻った。
俺も自分の部屋に戻ろうとすると、部屋の前にあやせが立っているのに気づいた。

「おう、あやせ。用事は済んだのか?」
「ええ。完璧に済みました」

あやせは、俺に部屋に招き入れられると、すぐに窓際に向かった。

「見てください、お兄さん。山がすごく奇麗ですよ」

窓を開けたあやせが、窓の外に映る雪山を俺に見せようとしている。
ふと、あやせにちょっかいを出したくなった。
学習能力が無いなんてバカにするなよ?

「本当だな。でも奇麗さではあやせには負けるぞ」
「いやだあ、お兄さんったら! そんなこといっても何も出ませんよ!」

‥‥‥アレ? なんかラブリーマイエンジェルのノリが良すぎね?
昨日はここで窓から突き落とされたというのに。
と、昨日のことを思い出しながら、ふと窓の下を見ると、何だ?
人ひとりが楽に入れそうな穴があいているな。
誰かが雪に穴を掘ったのか? スコップもあるし。

「お兄さん、気づいてくれたんですね‥‥‥」
「え? あやせ、何だって?」
「えいっ♪」

どん―――


『ゲレンデに埋められるような恋』 【了】


281 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 02:19:32 ID:bp3F6PNk
さるったかな?
タイトルから予想は出来たけどBAD ENDかよw

282 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 02:52:24 ID:kn+2hFrO
またあやせか

いいかげん安直すぎる

283 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 03:16:08 ID:VhZWKPQw
>>280 乙
あなたのSSの内容に(あやせたんの活躍)僕は敬意を表する!

284 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 03:16:49 ID:Dd56ovmO
>>271
なるほど〜、まじで助かりました。
ありがとう。

285 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 03:48:27 ID:PH7CvdE4
>>280
あやせたんマジおにちく
最近足りないきりりん成分を補給完了した!乙!
だがまだまだ足りない!また書いてくれ!いや書いてください お願いします

286 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 07:55:17 ID:9XsWUTfv
>あーあ、またコイツの悪戯っぽい笑いを見てしまった。クソ!
このきりりんが目に浮かんでくる〜
可愛い!

287 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 09:37:04 ID:DV2Vu4db
>>269-280
GJ!
言葉と裏腹にデレてるきりりんも丁寧な言葉で京介を文字通り陥れるあやせも可愛いw

あと
>knee from Kirino time=1.0sec
>punch from Kirino time=1.5sec
>kick from Kirino time=2.0sec
ワロタw
回線速度かよw

288 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 13:07:51 ID:KL+R/ut0
>>269-280
いやー素晴らしい作品でした。

> 「えいっ♪」
さすがはラブリーマイエンジェルあやせたん。
可愛さダダ漏れですな。
ベッドの赤い染みを見てもこの程度で済ませてあげるなんてマジ天使。

289 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 13:37:24 ID:boN4mioa
>>288
この程度...?
現実なら死んでると思うが

290 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 13:44:31 ID:f/0t+ccJ
ここでまさかのマジレスとは只者ではないな

291 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 13:44:39 ID:WSSC+naK
これ現実じゃねーから!

292 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 14:18:40 ID:vOfI7Ho8
>>290
>>291
いやそういうことじゃなくて
あやせって今まで刺す以上はなかったけど今回マジで躊躇いなく殺そうとしてるから
>>288の文の「この程度」ってとこにツッコミしただけ

293 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 14:21:09 ID:/yoL85C+
まだ続けるの?

294 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 15:17:46 ID:LMXxg1wA
以前もこのスレでKYな言動を繰り返していた真性がいたけど、
そいつと同じ奴かもしれないから、放置するのが無難かと。

295 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 15:25:58 ID:NXblDT+2
いや俺もギャグの流れでツッコミいれただけなんだが
荒らし扱いされてしまったでござるの巻

296 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 16:33:35 ID:TtPb5+AP
『この程度』とか『刺す以上は無かった』とかナチュラルに出てくるあたり、
あやせたんがまだ本気を出してないってみんなよく解ってるよなw

297 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 16:36:42 ID:qrfGZNSl
だがあやせは可愛いのですべて許す。
おそらくあやせさえ出てたら、どんなメディアでも買っちまいそうだ。

298 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 16:39:20 ID:igA7xBvu
そして実写へ―――

299 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 16:40:17 ID:qrfGZNSl
それはお断りだw

300 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 16:48:05 ID:DHXgYD33
あやせはアグネス・チャンで

301 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 17:15:35 ID:KAz3C+3g
俺妹が実写化したら沙織の配役どーすんだよ
身長180cmで藤原紀香と同じ3サイズでメガネをはずすと美人とか

あと実写化したら加奈子の出番がなくなってしまう

302 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 17:17:10 ID:Dd56ovmO
いつまでも日本語覚えられないアイツとあやせを一緒にする奴がいるんだな。

303 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 17:51:08 ID:t0d+zikh
>>295
難癖つけられちまったな。

304 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 18:03:44 ID:NXblDT+2
>>303
実際そういう荒らしもいるからみんな敏感になってると理解している
過剰反応しない辺りここはまだ大人だと思う
でもちょっと切なかった(´Д` )

305 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 18:39:35 ID:PX1kSxFq
>>301
> 身長180cmで藤原紀香と同じ3サイズでメガネをはずすと美人とか
紀香本人でよかろう

306 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 18:41:35 ID:rQ94umFE
紀香ちゃん18歳とかならまぁよかったんだろうが

307 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 19:36:13 ID:KAz3C+3g
藤原紀香に女子中学生役やらせる気か!?
てか俺は『俺妹』の小説もマンガもアニメも大好きだが、桐乃が妹について熱く語るシーンとかかなかなちゃんのステージでテンション上がるシーンとか実写化したらグロ以外の何物でもないと思う

308 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 20:23:43 ID:kn+2hFrO
そのシーンだけ3DCGにすればいいじゃない

というか全編3DCGでやればいい気がしてきた

309 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 20:38:59 ID:dBKD6F7+
なら、2Dアニメでいいよ、俺はw

310 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 20:43:00 ID:qrfGZNSl
よしスクエニに発注しろw
死に体のスクエニならやるんじゃね?

311 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 20:46:57 ID:UOw7EPab
どうせシナリオがカスになるからいらねえ

312 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 21:16:12 ID:5NXnwVcn
熊井だっけ?でかいアイドルいなかったっか?

313 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 21:48:12 ID:bIXtvyYZ
>>306
紀香さんじゅうはっさい
だもんな

314 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 22:22:00 ID:4mbFfbAd
>>313
設定年齢いじればいいでしょ。


315 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 22:38:07 ID:j5BILpVe
熊井じゃ大き過ぎか

316 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/05(土) 23:01:28 ID:bIXtvyYZ
>>314
沙織が38歳ってこと?……

黒猫辺りのお母さんにするしか……

317 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 00:42:08 ID:OAwFcnCd
>>315
180cmあるって話だから、丁度いいんじゃね?
それか須藤茉麻。

とても既視感のある絵。
ttp://ranobe.jp/

318 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 02:23:59 ID:MKAOqw0T
京介がいっぱいいればイインダヨ

319 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 02:25:41 ID:EYblRkKM
137 名前: タマちゃん(愛知県) :2011/02/06(日) 00:04:57.40 ID:RPOdXEoR0
    ,  ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶、
   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:.:.ノ_ 、ヽ
  /レi、___∠--イ }イ\:.`:.'ヘ
 }ル'丁 ̄ア ̄:.:./ リ ,-ヘ:.}:.:.:.:ヽ
 V:.:.:.:}:.:.:.:{:.:.-ァ'ォ≠ミ イ |:.:.ハ|  キリノ!
  V:.:.:.ヽ:.:.L / {_ヒri}   |:.:/   あたしハワイアンになったよ
  ∨:.ハ:.ハ  {ニニニィ  |;イ
    V:\ヽ:.\ ∨    }  八!
    }:.:.:.^}:.:.{  ゙こ三/, イ:} }!
    |:.:.:>ヘ:.ヽ ̄ 丁´\へり
___レ'::::\}:.リ__ /ノヘ::::| \
圭圭/`丶:::::::\ル>ィ_ア.リ::::\ \
圭圭!   ヽ:::::::::ゞ-^┴~'´::;::::::::::ヽ. ヽ
圭圭!    V::::::::::::::=-:::<:::::::::::::::::'. \
圭圭l    ∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}  L_
圭刈:ヽ,    V:::::::::::::::::::::::::::_r--r┴<」 \
圭V:.:.:.:'.    ヽ:::::::::::::::::::> 1 /} /  __ヽゝヘ
圭:{:.:.:.:.:.}   _ァ>イ"´   レ._|_|// ヽヘ V}____________
圭ル:.:.:.:l  /  {{  .l  , <:::::::::::`ヽ\ヽ〉V {圭圭圭圭圭圭圭圭為圭心
圭圭!:.:.:.l     }}  レイ:::::::::::::::::::::::::::::`¨´:::::> ゙´:::::::::::::\圭圭圭為圭圭ヨ
圭圭ゝ:.:.'.     {{  { リ::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::イ::::::::::::::::::::::::::::::ヽ圭為圭圭圭:り
圭圭圭>へ   }}  V:::::::::::::::::>:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::::::::::::}為圭圭圭圭{


マジキチ

320 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 03:05:39 ID:1sVGSG2K
>>317
ありゃ
竹達って声優だけじゃなかったんだ
知らなんだ

321 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 14:26:11 ID:K9DteW/6
VIPの加奈子のがアップされているが、京介の凶暴性にびびった(´;ω;`)

322 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 15:59:21 ID:c72QbhuL
あの京介は高確率で娘にも暴力振るうな

323 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 16:53:08 ID:K8rwTrHv
PSPの特典小説にあった新妻加奈子はあんぐらいの調教を受けなきゃ出来上らないような気もする

324 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 17:13:55 ID:B3n+vL1z
加奈子スレにはすんごい破壊力のが上がっているというのに……

325 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 17:59:00 ID:K9DteW/6
やっぱまとめwikiができないと。。。
今のところ専wikiあるのは桐乃だけかな。

326 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:18:09 ID:vS+Bgg/y
>>323
根は普通に常識ありそうなやつだし、ある程度成長して落ち着けばああなりそうなきもするけどな

327 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:28:59 ID:6FxE4V6J
>>321のってどこで見れます?
VIPで加奈子とか他のワード(妹とか京とか桐とか)で探してみても検索にかからない…

328 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:31:57 ID:LYC/42gg
京介「俺の妹のツレが可愛くない、いじめる」

329 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:40:50 ID:4OE9Gq48
桐乃の書いた小説みたいなもんだからあんまり期待しすぎるなよ

330 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:45:04 ID:DtExETOO
>>327
ttp://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/

>>1のまとめwikiのリンクにある本スレ(?)のwikiにも少しSSあるよ

331 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 18:50:32 ID:mSymL3uW
加奈子の口調とかマジ分からん。
参考になる作品とかってあるかな?

332 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:08:14 ID:MzxGrZY2
とりあえず一人称は「加奈子」な!
たまにあたしとかになってるSSあるけど

333 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:10:45 ID:gq6lGghZ
『もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら』の続きが気になるのですが

コレって、中篇2で終わりですか?


334 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:14:54 ID:Rrpxndsx
>>333
俺ももの凄く気になってる!
だが書き手の方が行方不明...

335 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:17:22 ID:OAwFcnCd
加奈子って原作で「清楚ぶってんじゃねえよブス」ということを
あやせに言ったことがあるけど、すげーチャレンジャーだな.

336 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:19:00 ID:gq6lGghZ
>>334
そうですか、、ありがとうございます。

とりあえず、この続きは妄想で補うしかなさそうですねww


337 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:19:18 ID:zq7ItYBJ
埋められるのが怖くないんだろうか

338 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 19:21:28 ID:Rrpxndsx
>>336
なんなら妄想を文にして三次創作してくれてもいい
俺にとってはありがたい
ただ一応断ってからだけどね
待ってるぞ!

339 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 20:05:53 ID:7Abytj8E
>>335
きっとコスプレ大会後は言えない

340 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 20:49:35 ID:d8t61oRj
『もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら』の続き読みたいね。

341 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 20:52:17 ID:kDdERcco
流れをを断ち切り小ネタ投下
※この物語はフィクションであり
登場する人物・団体・その他名称とは一切関係ありません……ホントですよ?

「あれはラブリーマイエンジェルあやせたん!?」

とある日の放課後、家へと帰る途中偶然にもあやせたんを見つけた。
これって運命だよね!?

「おーい、あやせー!!」
「あ、おにいたん!」

あやせたんが振り向いた!?こっち見た!視線があった!
ウヒョーーー(゜∀゜)ーーー!!
声も可愛いよ!おにいたんって呼んでくれたよ!あやせたんマジ天s……おにい、たん?

「おにいたんじゃないですか!?偶然、いや運命ですね!」
「あやせ……さん……?」

ーーーどうやら今日の俺はおかしいようだ。
「あの」あやせが俺の事を「おにいたん」と呼ぶだと?ありえん……

「今日もかっこいいですねおにいたん!」
「な、何かあったのかあやせーーってなにイキナリダキツイテンノ!?」
「あぁ、おにいたんは今日もいい匂いですね……エヘヘ」
「何でクンカクンカしてんだ!?」

オーケイ、落ち着こうか俺。
今、俺に抱きついているのは紛れもなくあやせである。
しかしどう考えてもおかしい。
あやせだぞ?俺を変態シスコン野郎呼ばわりしているあやせだぞ?

「ほ……本当にあやせか?」
「もう、何言ってるんですかおにいたん?私は私ですよ?」

そう言って上目遣いで俺を見つめるあやせ。体には柔らかい感触が……
正直……たまりません。

「あやせ……その……ど、どうしたんだ……?」
「……?どうもしませんよ?」
「いや、おかしいよ!?確実に何かあったよな!?」

……今日のあやせは本気と書いてマジでおかしい。

「おにいたん!」
「な……なんだ?」
「結婚しましょう!」
「何でいきなりそうなんの!?通報しますよ!?」
「そんな……おにいたん、私のこと嫌いなんですか……?」
「いやそんなことはないが……」
「ならいいじゃないですか〜」

満面の笑みでそう言うあやせ。
マジで何が起こってるのか理解できませんよ……

「おにいたん大好き!!」

頭の中が真っ白になっていく中、こう思った。
「俺のあやせがこんなに可愛いわけがな……くはないけど……やっぱない!」

342 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 21:56:57 ID:BwuY/BJn

あやせと言えば
ヤンデレだが
こういう幼いのもいいな

個人的に京介には
あやせか麻奈美と結婚して欲しいところ

原作の行方が気になる
やはりキリノるーとなのだろうか?

するとやっぱ結末は結婚という下りには至らんのか・・・

343 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 22:02:00 ID:zJgntyfA
麻奈実は既に忘れ去られてるからな・・・

344 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 22:04:54 ID:4lxIXL75
その辺の話は他所でやってくれんかのぅ

>>341乙ですよ

345 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 22:20:07 ID:Rrpxndsx
そういうのここではやめてくれ
秩序が乱れる

346 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 23:19:54 ID:1EEIG/+C
>>341
デレデレなあやせもいいが、個人的には病んでこそのあやせだと思う

347 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 23:33:24 ID:D59+6OrT
>>341
あやせは「お兄ちゃん」が良いと思うんだ



お兄ちゃま
あにぃ
お兄様
兄上様
アニキ
兄君さま
兄チャマ
兄くん
にいさま

全部大丈夫だな

348 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/06(日) 23:53:31 ID:1EEIG/+C
あやせはお兄さんに限る!

349 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 01:25:47 ID:TSIJeCaY
>>347
桐乃乙

しかし、お兄様は沙織が使ってるからなぁ
バジーナ時は兄上様も似合いそうだ
にいさまは黒猫が合いそう
と言う訳で>>348に一票

350 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 05:40:50 ID:o4g+h3qb
>>347
にぃにこそ至高

だが、あやせはお兄さんだな

351 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 06:18:37 ID:efkN7ODm
何気にお兄さんが一番いい

352 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 06:50:42 ID:fRhcPslS
>>347
亜里亜…

353 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 11:44:18 ID:Dhv8nUWg
>>341 GJ
これって、いつも京介がやってる事をあやせにやらせたってことでしょ?

354 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 16:59:47 ID:HhcpgQp4
新参が通りますよっと
>>535、だがそれでいい

355 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 17:05:50 ID:t5gVfsk6
>>353
そんな感じ

356 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:33:42 ID:t5gVfsk6
あやせにゴミ兄貴と言われたい

357 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:38:17 ID:HTgYQmil
>>329
vipのは、いつまでたっても台本形式が多すぎる。もうちっと、せめて小説の形ぐらいにはしてほしいよなぁ、読みにくくて仕方ない。

358 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:44:35 ID:YO5PVrnX
横書きなのと段落一字下げがない時点でどっちもどっち

359 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:45:26 ID:US2E2BZI
横書きは許せ。pdfで上げろとでも言うのかw

360 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 22:46:50 ID:WwgbpUUC
それはそれでいいな
OpenOfficeでも入れて変換すれば…

361 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:01:25 ID:YO5PVrnX
OOoは標準ではいってるなぁ
まあ横書きはいいとしてもね 俺はPDFであげていただいても全くかまわないぜ
むしろ歓迎するw

362 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:08:39 ID:m3PxDNRm
BBSにはBBSの書きかた見易さってあるしね


363 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:09:34 ID:lrEwvE7x
創作に決まった形式なんてないって黒猫さんが言ってた

364 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:14:14 ID:LrXplkPX
SSなんて作者のオナニーみたいなもんなんだから、そこまで型式にはこだわらなくても良いだろ

気にする人は型式に添ってすれば良いとは思うけど

365 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:15:55 ID:HTgYQmil
台本形式は地の文書けない時点で、創作には向いてないぞ……

366 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:23:37 ID:1qNmUXEv
別にクリエイター目指しているわけじゃなく、コント感覚の台本式ショートストーリーを
楽しんでるだけなんだから、どうでもいいだろ、そんなことw

367 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:25:17 ID:um22GT6W
俺が認める形式で書かない奴は駄作者

368 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:26:32 ID:fmezLdci
台本形式?
ゴミ以下だろ

369 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:29:10 ID:LrXplkPX
>>365
創作っていってもそう大したもんじゃないから別に良いと思うんだけどね
やぱ結局は見る人の問題かな


これ以上はスレチだから自重する

370 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:31:47 ID:KM4sg/5q
俺が認める形式で書かない奴は駄作者(笑)

371 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:33:07 ID:Mvtup9Qj
またくだらん議論が始まった

372 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:38:41 ID:US2E2BZI
三人称視点で書こうものならぶっ叩かれそうだな

373 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:42:28 ID:dEbBzCFe
俺妹読んでて、自分には理解出来ないモノは断固として受け入れられない、と言うの考えなのはファンとしてどうよ?って思うケドな

374 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:47:58 ID:xjp++oJh
向こうにも需要がしっかりあった上で場所も分けてあるのにアホな事言う子がいるな
ここは子供の来るところじゃないよ?

375 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/07(月) 23:59:53 ID:dEbBzCFe
形式よりも中身かな
面白ければ何でも良い
つまらなければ流すだけだしね

376 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:42:18 ID:yp1OE7Sg
> ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
>  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること

377 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:42:32 ID:FYM3FYn0
取り敢えず黒にゃんペロペロしたい

378 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:47:14 ID:x+niBPI5
この間のドSな黒猫SSを待ちわびてる

379 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 00:49:00 ID:LorbvarB
くろにゃんの足をペロペロしたい

380 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 02:40:55 ID:jChJQ1/E
ここは子供の為のスレだよ
18歳以上なんてほとんどいないよ

381 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 03:58:34 ID:k6m2MRhW
ただ盛り上がってるな

382 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 06:26:46 ID:jpPNVtPp
きりりんSSマダー?

383 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 07:55:48 ID:7Nq3gjIs
小ネタ/ドロリッチ って、京介捕わるを書いたヒトかな?


384 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 08:01:44 ID:R8N7ni1r
いい加減LRぐらい読めよクソガキ

385 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 08:09:54 ID:7Nq3gjIs
LRって何?

386 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 08:48:40 ID:RFW5DMGk
ローカルルールだ

387 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 08:59:45 ID:7Nq3gjIs
>>386
ありがとん。
小ネタ/ドロリッチが、京介捕わると同じヒトであればwikiに並べたかったが
あやせの列に入れるのかが悩んだので、しばらく置いておきます。。

388 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 09:29:42 ID:e0APa4PR
LRって書かれるとイヤホンしか思い浮かばん

389 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 11:45:40 ID:AscqgPs2
おれはPSPかとおもた

390 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 12:20:04 ID:N6AhByuN
マグニチュード岸和田を思い出したのは俺だけでいい

391 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 12:27:41 ID:Xx9rZLlZ
昔そういうタイトルのアニメもあったな

392 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 12:54:27 ID:koACtey9
L⇔Rだろここは

393 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 13:44:19 ID:tBlFdgAf
LCなら…

394 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 14:16:30 ID:GpWCwXWD
↑↑↓↓←→←→LRLR(ry

395 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 17:21:14 ID:Z4qBHJcS
それちがう

396 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 18:20:31 ID:EUFti7Mn
俺はゾンビに囲まれてテンパったの思い出した

397 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 22:30:52 ID:rYxbAGDg
アニメの画像をよーく見ると、
タナトスって元々は最強の星くずうぃっちだったんだな

398 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:28:36 ID:1jbxUO11
選ばれし者だったのに・・・

399 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:45:26 ID:N6AhByuN
タナトス「お前が憎い!」 ってか?

400 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:54:37 ID:0cKOIRTD
加奈子スレから転載。
俺妹Pの特典小説で京介が初めて加奈子を家族に紹介した時に親父が卒倒した、というセリフから生まれた小ネタ

401 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:55:02 ID:0cKOIRTD
京介「親父……会ってほしいヤツがいるんだ……」
大介「母さんから聞いた。桐乃の友達で……お前の、彼女だそうだな。」
京介「ああ、真剣に付き合ってる。」
大介「……わかった。連れて来なさい。」

〜数日後〜

大介「京介の彼女とやらが来るのは、今日だったか……」ソワソワ
桐乃「すっっごくかわいいコだから、きっとお父さんも気に入るよ」ニヤニヤ
佳乃「私は何度かデート現場を見たから知ってるけど、父さんは今日が初対面だ
ものねー?」
大介「む……母さん、そうなのか……」ガチガチ
佳乃「もう、あなたったら、そんな緊張して大丈夫なの?」
大介「だ、だだ大丈夫だ問題なゐ」
桐乃(あ、噛んだ)

カチャ

京介「待たせて悪いな、親父。加奈子にも色々と準備がいるからさ……」
大介「あ、ああ……(準備?)」
大介「とととにかく入ってもらいなさい。」
京介「ああ。」

桐乃「」ガタッ
佳乃「」ガタッ
大介「!?」



402 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:55:27 ID:0cKOIRTD
桐乃「それでは入っていただきましょう!! 兄貴のお嫁さん候補エントリーナンバー1番っ!」
佳乃「来栖加奈子ちゃんですっ!! どうぞーー!!」
かな「はーーーーーーい♪」

ガチャ

大介「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!????」
かな「星くず☆ういっちメルル、はっじまるよーーー♪」

めーるめるめるめる めるめるめるめ〜

桐乃「うっひょおおおお!!かなかなたんキターーーー(・∀・)ーーーー!!!マジ天使!マジ天使!!クンカクンカしたいお!クンカクンカ!!クンカクンカスーハースーハーモフモフペロペロ(ry
佳乃「ハァハァ……かなかなタソハァハァ……嗚呼、駄目よかなかなタソ、そんなに動いたらかなかなタソの女児おぱんつ見えちゃ……ウッ!…… ……ふぅ、どうあなた、可愛らしい子でしょ?」

宇宙にきらめ〜く 流れ星〜☆

京介「いくら親父でも知ってるだろ? いまや加奈子は歌って踊るスーパーロリアイドルなんだ!!」
大介「」ボーゼン

かな「隕石より〜も〜♪」
桐乃「キラッ☆」
かな「巨大なパワーで〜♪」
佳乃「キラッ☆」

京介「見た目はまだまだ子供だけどさ! 気配りとかができる、ほんとにいいヤツなんだ!」
京介「だから、頼む、親父!! 俺と加奈子のこと、認めてくれ!!」

逃げずに〜ちゃんと 受け止めてよね〜♪

大介「」



403 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:55:54 ID:0cKOIRTD
めーるめるめるめる めるめるめるめ〜

大介「……」
大介「……」
大介(そ、そんな馬鹿な話があるか……!!)
大介(俺の息子の嫁が…… 俺の義娘になるコが……!!)

めーるめるめるめる めるめるめるめっ♪
桐乃「キャーーーーーーー!!!!!!」
佳乃「キャーーーーーーー!!!!!!」

かな「はじめまして、来栖加奈子です! 京介さんのお嫁さんになりたいと思うので、どうぞこれからよろしくお願いしますね、お義父さん♪」エヘッ☆


大介( こ ん な に 可 愛 い わ け が な い !! )



404 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/08(火) 23:56:07 ID:dKk6wi4i
転載しないでいいです

405 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 00:44:23 ID:O/b/kIb+
うむ

406 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 00:54:55 ID:6ZkAI6md
加奈子や京介は、あやせにKO負けするパターンのが面白い。


407 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 00:55:23 ID:XrjQyIfx
kill out?

408 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 02:11:10 ID:YHyegdGx
あやせに対抗するためにタッグで挑むもあっさりKOされるKNKとKSK

409 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 02:34:34 ID:MaCe0UNs
RNTNェ……

410 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 03:13:27 ID:0xpttXtG
http://livedoor.2.blogimg.jp/amosaic/imgs/0/9/09f47ca6.jpg

411 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 03:16:11 ID:YHyegdGx
あやせたんマジ天使

そしてこういうイベントですら相変わらずですね大尉

412 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 05:18:08 ID:G5BlOQ5E
>>411
ならば今すぐ愚民どもすべてにチョコレートを授けてみせろ

413 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 06:58:31 ID:IvsYOB3G
>>410
きりりんマジ天使

>>411
ふざけるな!たかが2/14!ガンダムで押し出してやる!

414 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 09:46:49 ID:0hy/gGBS
>>410
黒猫おおおおおおおおおおおおおおおおおお
うわあああああああああああああああああああああああああ

415 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 09:49:47 ID:1sdkpUFe
桐乃はきっと逆チョコ要求してくると思うんだよな。
そしてホワイトデーにも要求してくる。間違いない。

416 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:42:10 ID:Mx1SU5DW
あやせのチョコには唾液とか爪とか髪とか血とか○○とか入ってるに決まってる

417 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:44:35 ID:ID0onNL2
アーモンド(臭)チョコ

418 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:47:00 ID:PJcIDAYa
青酸…!

419 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:49:39 ID:ID0onNL2
何故か一緒に牛乳が入ってる心遣い

420 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 11:51:45 ID:PJcIDAYa
毒殺ミルク…!

421 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 12:07:09 ID:88mXIAbm
搾乳ミルクっ……

422 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 12:23:36 ID:0hy/gGBS
俺のミルクで我慢してくれ

423 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 12:26:03 ID:eFXTRf4J
shine

424 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 13:19:26 ID:WlACbQvk
>>422
俺のと交換しようぜ!!

425 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 15:38:43 ID:Yp+T0YtI
おまいらあやせたんの毒殺以外考えられんのか

426 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 16:09:05 ID:Mx1SU5DW
あやせのネタが一番食いつきいいんだよな
そして話題にすら出ないのが地味子

427 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 16:17:23 ID:PuCuqLAE
地味子は話題にしづらいんだよね
最初からデレてる分頭打ちしてるというか
まあ他にも理由はあるが

428 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 16:30:49 ID:rJtG3RK1
腹黒くすればいいんじゃね?

429 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 16:53:55 ID:0hy/gGBS
腹黒はあやせの専売特許

430 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 17:42:57 ID:dGAZvUFA
薄い麻奈実本でNTRが多いのも、普通にやったんじゃ話が作りづらいからだよなー
いっそのことあやせたんと女を磨く特訓してる時に
麻奈実の豊満なボデーにムラムラきたあやせが特訓と称してゆりんゆりんしちゃうのはどうか

431 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 17:54:00 ID:MaCe0UNs
京介「中に誰もいないぜ、麻奈実……」

432 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 17:54:33 ID:E/6FNLyq
蛸壺の地味子は唯一気に入ってるんだけどな
他のキャラはゴミ

433 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 19:26:40 ID:P32jqiIF
「殺める」は「あやめる」と読む。

ここで「殺」を「あや」と読むと仮定する。

すると「あやせ」は「殺せ」と書くことができる。

これがあやせの犯罪者気質の原因。

434 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 19:49:01 ID:kdsscq0Y
とりあえず、家族との会話をお勧めします。
身内の方がいらっしゃらないなら、カウンセラーに話を聴いてもらいましょう。

435 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 20:56:45 ID:nltw25aU
>>433
「殺生」は「せっしょう」と読む。

ここで「殺」は「せ」と読むと仮定する。

すると「あやせ」は「殺殺」と書くことができる。

これがあやせのラブリーマイエンジェル気質の原因。

436 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:02:51 ID:MaCe0UNs
「天使」は「あやせたん」と読む。

これがあやせのラブリーマイエンジェルの真実。


437 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/09(水) 22:39:51 ID:ik+mRVCr
あやせは。。。ヘルシングに登場しても違和感がない(´;ω;`)

438 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 01:26:51 ID:aivdGRgc
ゲームのあやせは正直やばい
BADENDや百合編見ちゃうと…ねえ?

439 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 01:31:26 ID:WXCm7AsW
伏見先生自作シナリオってことだそうだし
公式でヤンデレと考えていいんですかね

440 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 01:52:00 ID:VHAApmuB
俺は高坂京介、どこにでも居るような平凡な高校生だ。
これといった取り柄もなく、学力も中の上と面白みもない成績だ。
そんな俺だが、今猛烈に人生の瀬戸際に立たされている。


殺せ「…お兄さんが悪いんですよ?……私以外の子にデレデレしたんですから……」

今の状況を三行で表すと

色彩のない瞳
包丁
殺せたんマジ天死

という状況である

殺せ「うふふ……お兄さんにそんな目がついているのがいけないんですよね……
   私以外の人を見る目なんて……いらないですよね……」

くっ、こうなったら……

1 ジャンピング土下座をする……現実は非常だ、俺は死んだ(笑) 

2 脇目もふらずに一目散に逃げる……背中からグサッ♪

3 恐怖した俺は咄嗟に嘘をついた……目の前が真っ暗になった

4 ティンときた……白あやせ√

5 歯ぁ食いしばれ、そんな殺せ修正してやる!!……SM√

6 とりあえず許してもらうため言うことを聞く……殺せ√  

7 ネタが尽きた後は誰か頼んだ……そげぶ  

こういう感じですね、わかります

441 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 02:56:17 ID:Q5U4sG6e
4 TNPきた?

442 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 04:21:01 ID:9U3v1TGp
>>441
低燃費を略してTNPなんだが…?

7厨二病開化で、「全力で見逃せ!」

443 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 04:41:24 ID:VHAApmuB
>>441 ごめん遅くなったわ

京介(くそっこうなったらしかたない)

京介「いい加減にしろ!!」バチン

殺せ「いたっ、えっ?…いま……ぶった?……」キョトン

殺せ「お兄さんが……私を……ぶった?……なんでなんでなんでなんでなんでなんで
   なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで……………」

殺せ「お兄さんがこんなことするわけないこんなことするわけないこんなことするわけない
   こんなことするわけないこんなことするわけない…………」

殺せ「やっぱり……私がお兄さんを正さないとだめだよね……私が……ヤラナイト……
   私が私が私が私が……………」

京介「あやせ……目を覚ましやがれぇぇぇぇぇぇ!!」バチィィィン

ぶつぶつと呟いていた殺せの頬に再び平手打ちをした。
殺せは叩いた拍子に倒れこみ、手にしていた包丁を手放した。

あやせ「あぅ!い、痛い……」ウルッ

そう言葉を零したあやせの瞳には先ほどの狂気じみていた雰囲気がなくなっていた。
正気を取り戻したのか、叩かれた頬を擦って何かを考えているようだった。
そして倒れているあやせは俺を下から見上げている、しかも涙目……

京介 (あれ?何だ……このモヤモヤ……)

あやせ「ひ、酷いです……私は、ただお兄さんに……」ウゥ

京介 (なんか、涙目のあやせを見てると……もっと見たくなってきちまう)

あやせ「そ、それなのに……ひっく、うぅええ……」


……ティンときた!!


444 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 04:42:25 ID:VHAApmuB
京介 「……おいおい、こっちは包丁で刺されそうになったんだぜ?正当防衛で手を出したら
    今度は泣くとか……意味わかんねぇわ」

あやせ「ほ、本気で刺そうとした訳じゃなくて……その、少しお灸をすえようと思って……」

京介 「あぁ?ふざけんなよ!!こっちがどれほどびびったかてめぇにわかんのかよ!!」バン

あやせ「ひっっ…ご、ごめんなs……」ビクビク

京介 「あ?聞こえねえよ」

あやせ「ご、ごめんなさい…」

京介 「聞こえねぇつってんだろぉがぁぁぁぁぁ!!!!」バァァァァン


そういった俺は壁をわざと大きく叩いた。予想したとおりあやせは、あまりの恐怖に
泣きじゃくってしまい、本格的に泣き始めてしまった。


あやせ「うぅぅ、ひ、っひく、うウェええ……」ポロポロ

京介 「……………」

(やべぇ、泣きじゃくってるあやせたんマジやべぇ……)

京介 「はぁ、もういいわ、お前の相手してたら疲れちまったからもう帰るわ」スタスタ


445 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 04:43:19 ID:VHAApmuB
あやせ「! ま、待って……」ガシッ

京介 「おい、邪魔だ。離せ」

あやせ「お願いします!!待ってください、ひっく、わ、私が悪かったです。許して……ください……」

京介 「ふざけんな、あんなことされて居れるわけねえだろ」

あやせ「も、もうこんなことしないから……許してください」

京介 「………」

あやせ「……だから……帰らないでください……お願いします……」

京介 「………」

あやせ「……どこにも…いかないでぇ………」

京介 (もうそろそろいいかな……)

京介 「……反省したのかよ?」

あやせ「……はぃ、ひぅ、ぅう、すいませんでした……」ヒック

京介 「あぁ」ギュウ

あやせ「!! お、オニィサン?」ビクゥ

京介 「もうするなよ?」ナデナデ

あやせ「…私が悪いのに……そうやって優しくされると…」

あやせ「……ずるいじゃ…ないですか……」




あやせ「うぇえええん…うぇええええん…うぇええええん…」




―――――――――――――――――――――



446 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 04:44:07 ID:VHAApmuB
京介 「落ち着いたか?」

あれからあやせは大泣きしてしまい、泣き止むまでずっと抱きしめながら頭を撫でていた。
そのおかげか、今ではだいぶ落ち着き大人しくなっていた。

京介 (しかし、さっきの泣き方はやばかったな……あやせたんマジ女神)

そんなことを考えていたら、あやせがこちらをじーーっと見つめていることに気づいた。
心なしか先ほどと変わって熱っぽく潤んだ瞳でこちらを見ている。

あやせ「お兄さん…さっきはホントにすいませんでした」

京介 「いや、こっちも悪かったな。咄嗟とはいえぶっちまって…痛かっただろ?」

あやせ「………」

なんだいきなり黙っちまったぞ、と俺がそう思っていたら次のあやせの言葉を聞いた瞬間
頭の中が真っ白になったね。そしてこの言葉がこれからの俺とあやせの関係を変えちまうことになった。

あやせ「あの、その、痛かったって言うか……ちょっと気持ちよかったんです。」

京介「えっ?」

あやせ「その、お兄さんに叩かれて……怒鳴られたときに…胸がポカポカと温かくなるような…
    ものすごくドキドキしてしまって……」 

あやせ「だから、あの……もう一度叩いてもらってもいいですか?」

あやせの衝撃的な告白を聞いた俺の思考回路は止まってしまった。
そんな頭の中にはひとつのことしか考えられなかった。


俺のラブリーマイエンジェルがこんなにドMなわけがないってな

つづく?

447 名前:ラヴリーマイエンジェル殺せたん:2011/02/10(木) 04:44:58 ID:VHAApmuB
あれ?おかしいな白いあやせを書こうと思ったらこんな風になってしまった。
正直すまない、だが後悔はしていない。ヤンデレなあやせもいいけどMってのもいいもんだぜ?
とりあえずこれだけは言っておく。 

あやせは俺の嫁。

そして、続きは任したぜ…兄弟よ…


448 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 07:00:44 ID:wNxgh2ij
お断りします

449 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 07:52:38 ID:JtpPBeT4
>>447
とりあえず此処までのを乙する!
そして続きを書くのがあやせの旦那でもある貴兄の使命だ!

450 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 08:01:17 ID:yeJYusoH
>>447
GJ!

451 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 08:03:46 ID:/tjBcg+u
>>447
超乙!!
わたしはこんなあやせたんを待っていたのだ!!!

452 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 08:09:53 ID:DtmoAvSd
話はいいんだが改行ばかりで読み難い

453 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 08:30:31 ID:0D+xZWkD
>>452
改行がない詰め込みより改行ばかりの
方が読みやすいんだぜ
>>447乙GJ

454 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 09:46:23 ID:akFXI5Sp
>>452
ためしにメモ張かどっかにコピーして改行ぜんぶ消してみ? すんげぇ読みにくいから

>>447GJ
Mあやせたんとか初めて見た

455 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 10:43:47 ID:jKCsbo07
地の文少ないから改行多く見えるだけで普通じゃないか

456 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:18:47 ID:1KKwMhzZ
それ以前の問題が・・・

457 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 14:33:01 ID:HlPmTxIS
SSには多くを求めない

458 名前:まc:2011/02/10(木) 14:46:42 ID:Ad1W7sfA
どうも、初めましての方は初めまして、ロウきゅー板で見かけてくださってる方はお久しぶりです。
あやせ√で妄想が暴走した末にSSを書いちゃったりしてますので投下します。
時系列的には、偽彼氏騒動の翌日から始まります。

※注意事項※

基本的にキャラ崩壊&原作とは似ても似つかぬ文章。
エロパロなのに微エロもあるかどうか微妙。
地理に明るくないので矛盾点多し。(指摘して下されば幸いです)
七巻までの伏線を自己解釈で勝手に解決しようとしてたりする。
あやせ√なので一応 つ【死亡展開とか鬱展開とかあったりするかも】


Are you OK? 合わない人はスルー推奨。
あと無駄に分量が長いので、『付き合いきれねーよ!』って人はNG推奨(今日上げる分も氷山の一角)


以上のことを踏まえてどうぞ↓

459 名前:まc:2011/02/10(木) 14:47:16 ID:Ad1W7sfA
「そういや、あやせ」
 その日、学校からの帰り道で寄り道した俺は、偶然あやせと遭遇した。その時、ふと疑問に思っていたことを訊ねてみることにした。
「あやせって、随分体柔らかいよな」
「な……、人の体をじろじろ眺め回して、この変態ッ!」
「バッ、そんなんじゃねーっての! ほら、前に公園でかましてくれたハイキックがなかなかだったもんだから、ちょっと気になっただけだよっ」
 コイツは相変わらず、俺のことを変態扱いしやがるぜ。まあ、それはある建前のせいなんだが、それを撤回するわけにもいかないしなあ……。
 マイラブリーエンジェルあやせたんルートか、なかなか手強いぜ。
「で、なんかあやせはスポーツとかってやってたりするのか?」
「気になりますか?」
「いや、別に」
 そう答えたら、呆れたような顔をしてあやせが肩を落とした。『聞いておいてなんなんですか……』とでも言いたげな表情だ。
 まあ、実際そうなのだが、俺だってふと疑問に思っただけで、どうしても知りたいってわけじゃない。教えてもらったからといって、なにがどうこうってわけでもないしな。
 割と身勝手なことを言っているかもしれないが、俺を嫌っているあやせからしてみれば歯牙にもかける必要のない話だろうさ。
「お兄さんが身勝手な変態だというのはよく分かりました。まったく、救いようのない変質者ですね、キモイので二度と息をしないでください」
「おいぃっ!? 俺そこまで言われるようなことしてないだろ!」
「いいえ、しました。大した用事もないのに、私に話しかけてきました」
「じゃあ用事を作るからちょっと待っててくれ!」
 用事か……用事、うーん。
 特に用事もないんだが、なあ……。そうだ!
「あやせ、俺の彼女になってくれ!」
「死ねェ!」
 はっはは、あやせさん、そこは男の魂ですよ。
 真っ直ぐに蹴り上げられた足は、見事な軌道を描いて、男の勲章、雄々しきオスの証、あるいはマツタケ――有り体にいえば、股間にクリーンヒットした。
 ……お、俺は、あやせの愛を受け止めるぜ……。
「なっ、ななななになにをいってるいって――」
 そう言いたい気持ち、分かるぜ。俺だって、どこを蹴ってるんだと声を大にして言いたいさ。
 だけどな、あやせ。俺の現状を見ろ。心の中でこそ冷静だが、身悶えしまくってアスファルトの上で木偶の坊になってるじゃないか。

460 名前:まc:2011/02/10(木) 14:47:42 ID:Ad1W7sfA
 つまりな、そういうことなんだ、そういうことなんだよ、あやせ。
「ううううううウソはきらきらキラッ、嫌いだと何度言ったら分かるんですか!」
「ウッ、ソじゃないぞ!」
 涙目になりながらも、俺はあやせの言葉を否定する。
「俺はッ、お前のことが好きなんだ、心の底からッ」
「――ッ!」
「いつもいつも、お前は俺のことを嫌いだって言うけどな、仕方ないだろっ。桐乃のことをいつも大切にしてくれるし、歩み寄ろうとしてくれてる。それだけで俺はっ、俺は……」
 上手く言えない。いつもなら、スイッチが入ってしまったら一直線だというのに、俺は一体どうしたんだ。
 いい機会だと思った。打ち明けるタイミングを、見計らっていた。でも、怖かったのさ。
 変わらない生活、平穏な人生、無難な選択肢だけを選んで生きていけたらいいと思っていた。
 だけどそれじゃ、駄目なんだってさ……エロゲーから学んだよ、正直。だって、どの選択肢もキワモノなんだぜ? 安全牌がいつもあるなんて、思ってちゃいけねーってよ。
 そう、思ったんだ。
 空気が凍りついたのが分かった。きっと、いつものように、俺はあやせに罵倒されて、終わるに違いない。あるいは、それでいいのかもしれない。それでいいんだ。それでいいのか?
 可憐な唇から、次の言葉が紡がれるのを待つ。
 時間を長く感じた。
 思えば、特定の誰かに恋愛感情を抱いたのは初めてだ。そりゃ、麻奈実とか、仲のいい女友達はいたりするよ。それでも、こういう感情を抱くような距離感で接することのある女の子は初めてだ。
 時間の流れが、海底に沈殿した動植物の死骸が石油に熟成されるまでのように、十階建てのビルが完成するまでのように、あるいはレモンに蜂蜜が染み渡るまでのように、長く感じたよ。
 正直に言おう。俺はこの時、緊張している。本格的に、徹底的に俺という存在をあやせが拒否するかもしれないってな。
 思わず顔を伏せったよ。ったく、俺らしくねえ。こういう時の俺って、猪突猛進の馬鹿野郎になるんじゃなかったのかよ。
「……なこと」
「え?」
「そんなこといきなり言われたって、答えられるわけないじゃないですかッ!」
 突然あやせがキレた。
「私がお兄さんに好きだと言われるなんて、あっちゃいけないんですっ。そんなの……そんなの間違っているんですよ……!」
「な、なにお前泣いて……」
「泣いてませんっ」
 明らかにウソだ。だって、ほら。大粒の雫が、あやせの瞳からは零れ落ちているのだから。
 次から次へと、滾々とそれはせり上がってくる。
「っく、お兄さんに好かれちゃ、いけないんですよ、私は……」
「はあ? どういうことだよ」
「言えませんっ」
「どういうことなんだ、あやせ!」
 思わず俺はあやせの両肩を強く掴んだ。ビクゥっと効果音がしそうな勢いで、あやせは体を硬直させる。
 すぐに我に返ったあやせが、腕を突っ張って俺を突き放そうとしてくるが、それに逆らって俺はあやせと真っ直ぐに目を合わせる。
「いや……離して……」
「どうして俺がお前を好きになっちゃいけないんだ? そんなに、俺が嫌いなのか、あやせ」
「ち、ちがっ……」
「ならどういうことなんだよっ」

461 名前:まc:2011/02/10(木) 14:48:04 ID:Ad1W7sfA
 分かってるさ、暴走だって。
 だけど、ムカついたんだ。俺が好きになるのは俺の勝手なのに、それがいけないことだなんて言う。
 いつものあやせがそう言ったなら、大人しく振られたさ。だけどよ、あんなにボロボロ泣きながら言うなんて、そりゃあ……俺があんまりじゃねえか。
「……お兄さんには言えないんです。だから、その……痛いです」
「す、すまん……」
 最低だな。
 最ッ低だ、俺は。……最低だ。
「俺と付き合うつもりは、無いって事だよな」
「……前にも言ったじゃないですか。現状でお兄さんと付き合うなんてあり得ない、と」
 そうだな、確かに言っていた。
 あやせの家に行ったときのことだ。手錠をかけられて、そりゃあもう散々な目に遭ったんだぜ。
 ま、正直俺は結構楽しかったんだけどな。
 だからさ。だから、俺はこう言った。
「分かった」
「ぇ?」
「何も聞かないし、言わせようともしない。だからよ、もう泣き止んでくれねーかな?」
「こ、これは汗ですからっ。泣いてなんかないです!」
「そうか……じゃあちょっと、あやせの汗でも嗅がせてもら――」
 顔を近づけた俺の後頭部に、腕が回された。
「死ねェ、変態!」
 強烈な膝蹴りが、俺の顔面を押し潰した。
 ……ふひひ、いい蹴りだぜ、あや……せ……。
 やっぱり、こういう空気じゃねーと、な。

462 名前:まc:2011/02/10(木) 14:48:25 ID:Ad1W7sfA
 あやせが立ち去る音が聞こえる中、地面に倒れ伏した俺――高坂京介は、角を曲がって消えるあやせの背中を見送った。……ったく、相変わらず連れないやつだぜ。
 少し説明しておこう。新垣あやせ――俺の妹の、『表』での親友だ。
 表というのも、妹の桐乃はある秘密を抱えている。そりゃ、読モやってたり、書いた携帯小説が大ヒットしたり、陸上の強化選手に選ばれたりと、色々と凄い奴なのだが……学校ではあやせ以外に、誰にも知られていない秘密があるのだ。
 妹モノのエロゲを愛している、超超オタクだという秘密が。
 忘れもしない去年の夏。偶然桐乃の秘密を知った時は、散々だったぜ。アイツのために、平凡だった俺の生活は一変したのだ。
 色々と奔走して、様々な人と関わって……本当に、大変だった。
 けどよ、俺は桐乃にとても感謝している。平々凡々を愛しているとか、求めているとか、そういう言い訳ができなくなっちまったんだ。
 いつだって前に進まなきゃならない。時間は、周囲の環境は、いつだって動いてるんだって、な。
 自分には関係ないって嫌ってた桐乃が、きっと羨ましかったんだって、今なら言える。そして、桐乃のおかげで、俺も少しずつ自分の人生を歩き出すことができつつあるのだ。
 ……本当、アイツは凄いやつだ。関わった人間を変えてしまう才能があるのかもしれないな。
 昔は――一年前なら、俺はこんなこと思わなかっただろうさ。
 桐乃のことが、大好きだってな。

 玄関の扉を開けると、偶然にも桐乃と鉢合わせした。
「……ただいま」
「うん……」
 いかにも気まずいやり取りをして、俺は家の中へ上がる。
 そりゃ、冷め切った頃のような関係よりはだいぶマシになったけどよ……今年の夏も、色々とあったんだって。御鏡とか御鏡とか御鏡とか……うん、御鏡ばっかだな。
 注釈を入れておくと、御鏡ってのはいけ好かない完璧ボーイだ。どういう風にいけ好かないのかとか、完璧なのかとか、そういうのを聞くのは野暮ってもんだぜ。
 リビングに入ろうとする俺の背中に、桐乃が声をかける。
「あのさ、これからちょっと、あやせと遊んでくるから。門限までには帰るって、お父さん達に言っておいて」
「……おう」
「じゃ、行ってくるから」
 珍しいこともあるな。桐乃のほうから、こういう話を振ってくるなんて。
 エロゲーなら間違いなくデレ期がやってくるが……まあ、現実ではありえないことだ。ソファに座った俺は、バッグから買ってきた本を取り出してそれを広げた。
 最近俺は、メディア関係のものに多く触れてきた。小説や漫画もそこそこ読むし、ニュースだって毎晩見ているが、桐乃の出ている雑誌なんかも見るようになったし、何よりアニメやゲームなんかに触れる機会が増えたからだ。
 黒猫と一緒に、原稿の持ち込みをしたりしたのもいい思い出……といってはなんだが、貴重な体験ではあった。
 実をいうと、俺がこの本を買おうかどうか迷っていたのは、その頃からだ。いや、むしろ桐乃とあやせの友達の、来栖加奈子のマネージャーをやったことが大きなきっかけだっただろうか。
 と、その前に、桐乃の『裏』の友人にも説明をしておこう。
 黒猫――本名は五更瑠璃というのだが、桐乃からは黒いのとよく呼ばれている。ゴスロリファッションで痛々しい言動が目立つ、俺の後輩だ。よく、刺々しいことを言うが、本当は友達思いないい奴だ。
 もう一人、沙織というオタク友達がいる。こちらは百八十センチという女子高生らしからぬ長躯に、ジーンズやシャツイン、ぐるぐる眼鏡といったオタクファッションだ。
 ところが、繊細な気配りが出来るとってもいい奴で、オタクコミュニティ『オタクっ娘あつまれー』の管理人だ。ついでに、眼鏡を外すとすっげぇ美人。いやもうマジで!
 俺の平凡な日常を、容易くぶち壊してくれた……恩人達だ。

463 名前:まc:2011/02/10(木) 14:48:50 ID:Ad1W7sfA
 ……ふぅ。
 時計を見れば、もう本を開いてから一時間以上経っている。
 少し、一息入れますか。
 そう思って、冷蔵庫に飲み物を取りに行った時、玄関からなにやら話し声が聞こえてきた。桐乃がもう帰ってきた……なんてことは、ないだろうな。
 が、俺の意図とは反して、リビングに入ってきたのは桐乃その人だ。後ろにはあやせの姿もある。
「ゲッ」
 ゲッてなんだよ、ゲッて。
「お兄さん、お邪魔してます」
 微妙に光彩のない瞳を向けられ、一瞬ビビる俺。うう……マイラブリーエンジェルあやせたん、それはサツジンシャの目ですヨ?
「い、いらっしゃい」
「……邪魔なんだけど」
 へいへい、わーったよ。
 ま、友達が家族と鉢合わせるのって、確かに微妙に嫌だよな。大人しく退散するとしますか。
 本を手に、その場を離れようとする俺だが、あやせが声をかけてきた。
「あれ、お兄さん、その本って……」
「へ?」
「あ、やっぱりー。そっか、お兄さんマネージャーさんになりたいんだー、へーえ」
 こ、声が怖いんですけどあやせさん?
「は? あんたがマネージャーとか絶対無理そうなんですけどー」
「い、言ってくれるじゃねえか……」
 確かに難しい仕事かもしんねーよ? でも、ほら、わっかんねーじゃん?
 実際、俺には加奈子のマネジメントを遂行したって実績があるわけだし、頭ごなしに否定すんなよ……つっても、桐乃がその事知るわけないから否定するのも当然か。
「っていうかお兄さん、付き人もロクにできなさそうなんですけど」
「ぐっ」
 そりゃ、確かに……。実際、モデルとして現場を見てきてる二人には、俺がマネージャーなんて無理! って発想のほうが納得のいくことが出来るのかもしれん。
 けれども、俺だって初めて、自分の夢と呼べるようなものを見つけたかもしれんのだ。何から勉強すればいいのか分からんが、やるだけやってやる!
「へっ、そのうち敏腕マネージャーとして、業界に名を馳せてやるさ」
「ふーん、言うじゃん。ま、億に一にもありえないと思うけど、頑張ったらいいんじゃん?」
 投げやりにそう言って、桐乃はリビングを出て行く。
「あやせ、上行こ。……あんた、邪魔とかしたらお母さんに次の隠し場所教えちゃうから」
「うっ……なんでお前が知ってんだ!」
 絶対見つからない隠し場所だと思ったのに!
 しかもアイツ、無視っていきやがった。はぁ……。
 あやせも、俺の方を窺いながらも、桐乃の後に続く。なんだかなあ、ちょっとぐらい応援してくれてもいいじゃねーかよ。
 ……いや、ある程度の努力とか、積み重ねとかしねえと、認めてもらえないのかもしんねーな。ちょっとぐらい、気張ってみるか。

464 名前:まc:2011/02/10(木) 14:51:19 ID:Ad1W7sfA
 黒猫の呼び出しを受けたのは、その翌日だ。
 いつかと同じ、校舎裏。空は赤らみ、夕焼けが虹彩を焼くように辺りを照らしている。
 長く伸びる影法師の向こう側で、ぽつねんと心侘しげに黒猫がベンチに座っていた。記憶の中で、一人弁当を食べていた――メルルの弁当を食べていた姿と重なる。
「――よう」
「やっと来たわね」
「ま、あんな内容のメールじゃあな」
『放課後、約束の地にてあなたを待っているわ』だなんてよ、ちょっと分からなかったぜ。一度黒猫のクラスやゲー研にも行ってみた。最後の心当たりが、この場所だったというわけだ。
「まったく、待ちくたびれたわ。本当に愚図な男ね」
「……すまん」
「まあいいわ。あなたは私の眷属であるからして、多少の非礼は大目に見てあげましょう。もちろん、どうして呼び出したのか分かっていらっしゃるでしょうね?」
 早口でそう口走る黒猫は、いつしか立って、正面から俺を見据えていた。
「そりゃどうも。……桐乃と仲直り、できたらしいな」
「ええ、一昨日、電話で。――沙織やあなたにも心配をかけてしまったようね、ごめんなさい」
「そいつぁ別にいいんだけどよ。お前達が仲直りしてくれて、よかったよ」
 サークルクラッシャー男呼ばわりされるのも嫌だしな。
「明日の打ち上げ――楽しみにしてようぜ」
「そうね――ええ、楽しみよ。……ところで、用件は分かっているのかしら、分かっていないのかしら?」
「あのメールで察しろってほうが無理だろ」
「本当に……愚図ね……」
 いや、あの、さっきから愚図愚図言うのやめてくれません?
 という俺の心情を完全に無視して、すうっと黒猫が目を細めている。指が忙しなく動き、不安そうに宙をまさぐっているようでもあった。
「そう、分からないのなら教えてあげるわ。…………その、呪い≠解呪≠オてあげようと思って」
「呪い?」
「ここで、あなたにかけた…………呪い=v
「……ああ」
 それを聞いて、俺の頬がカアっと熱くなった。
呪い≠チて、その――――キス、のことだよな?
 黒猫の顔も、夕暮れとは別の赤に染まっている。
「か、解呪って……」
「っ、あなた今変な妄想をしたわね!」
 物凄い勢いで叱られた。その迫力に圧された俺は、正直に答えてしまう。
「いや、その……同じことをされるんじゃないかと」
「馬鹿言わないでちょうだい。まったく、破廉恥な雄ね」
「ご、ごめん」
 いや、でも、普通ならそういう想像をするんじゃないか?
 しかし黒猫は、謝る俺に答えることはせず、そっぽを向いて膨れている。
 そしておもむろに――口を開いた。

465 名前:まc:2011/02/10(木) 14:51:38 ID:Ad1W7sfA
「呪いは、解けないわ」
「はァ?」
「い、一度かかってしまった呪いを解くことは……不可能なのよ」
 おいおい、言ってることが違うじゃねえか。
「あの呪いであなたは私の眷属となり、ファミリエとなったわ。それはもう、二度と解けない呪い……私達二人の関係を変えるには、新たな呪いで上書きをするしかないの」
「お前の『願い』を叶えれば、呪いは解けるんじゃなかったのか?」
「ええ――ええ、確かにあなたにかけた呪いは、今では効力は失われているわ。……けれども、それはあなた自身にかかった呪いが解けるというわけではないのよ」
 まったく、意味の分からないことを言っている。完全に電波が入ってしまっているが、余裕のない黒猫の顔を見ていると、いい加減にしろだの、わけが分からんだのと言うのは野暮のような気がしてしまう。
 黙って、次の言葉を、俺は待つ。
「だから強力な呪いで、再びあなたを拘束するしかあなたを解放する手段はないの。――ええ、そうね、その呪いを、これからあなたにかけてあげましょう」
 逡巡、動揺――一抹の不安。
 そういったもの全てを孕んだ、この世で古く、忌まわしく、そして甘美な響きを持った呪いの言葉を――黒猫は口にした。

「私と、付き合ってください」

 この時の俺の驚きようったら、大したもんだった。
 俺は丸々五分も、その言葉の意味を理解できずにいたね。
 だって、そうだろ、あの黒猫が――俺にまさか告白、だなんてよ。
「べ、べべべ別にこの呪いをあなたが許否したとして、決して全身から血を噴き出して死ぬようなことはありえないわ。確かにこれは強力な呪いだけれど、呪術としての危険度はまったくないのよ」
 何も言わない俺に、黒猫が慌てた様子でそう言った。
 挙動不信気味になった黒猫は、眼球を凄まじい速度で動かして、おどおどし始める。
 そりゃ、告白なんて勇気のいることだ。何も返事をしないことで、不安がるのも無理はない。
 だからさ、俺は正直に答えちまったよ。……無理、だってな。
「そう……それなら、いいわ。あなたに一度かけた呪いは解けない、けれどもその効力は今はない、だから解呪しなくてもさしずめ問題はないものね」
「本当に、ごめんな、黒猫」
「………………理由を伺ってもいいかしら?」
「他に好きな女の子がいるからだ」
 隠すつもりもなく、俺は即答した。そうすることが、一番いいと思っていたからだ。
「それはあのビッチかしら。……それとも、魔王ペリフェゴール?」
「どっちも、違う」
 ああ、そうさ。
 俺が……俺が好きなのは、あいつだよ。
 新垣あやせという、妹のモデル仲間で、親友だ。
「だから、ごめん、な」
「そう」
 黒猫は呟くと、無言のままで俺の横を通りすぎていった。
 今、どんな気持ちでいるのだろう。思わず振り返りそうになる俺の耳に、押し殺した嗚咽が聞こえてきた。
 だから、俺は、黒猫の気配が消えるまで……ずっと前を向いていた。

466 名前:まc:2011/02/10(木) 15:03:50 ID:Ad1W7sfA
今日の分はこれで終了です。

467 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:06:27 ID:GqMyqSNR
>>466

呪い上書き時に振られるパターンは初見だったから心に来るものがあったけど続き期待してます
あと麻の実さんの正体はベルフェゴールです……

468 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:07:14 ID:DtmoAvSd
>>454
すんげえ読みやすかった!
特に長いわけでもないブツ切りの文章だから改行しまくるとスカッスカで逆に読みにくかった!

>>466

ロリきゅーでも思ったけど三点リーダとダッシュ使いすぎじゃない?
はっきり言ってテンポ悪くなるから多用するのはやめたほうがいいよ

469 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:15:12 ID:geupNtQD
>>447
いつから俺と京介はシンクロ率が400%を超えたんだ
「俺ならこんな風に反撃する」っていう反撃パターンとか妄想してたから結構面白く見れた
たまにはこっちがお灸を据える番がないとね、京ちゃんあやせたんにいつもやられっぱなしだから

ともあれ乙

470 名前:まc:2011/02/10(木) 15:19:07 ID:Ad1W7sfA
>>468
指摘ありがとうございます。
余韻とか省略とかに上手く活用できていないところが甘さ残ってますよねえ、―やリーダの扱いやすさにどうしても甘えてしまう。
ロウきゅーも俺妹もハイテンポな物語だから、バランス配分に気をつけたいです。

>>467
素で間違えてました! ごめんなさい!
ペリフェゴールペリフェゴールペリフェゴール……よし、覚えた!

471 名前:まc:2011/02/10(木) 15:19:57 ID:Ad1W7sfA
言った端から間違えてた……ベルフェゴールベルフェゴールベルフェゴール……今度は覚えたぞ!

472 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:29:13 ID:geupNtQD
>>471
フリかとおもたw
あんた才能あるよ

473 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 15:35:42 ID:NL9/Fm35
二人ともGJ


474 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 17:36:51 ID:3/wW6Sfo
ハラショー、ハラショー
>>470
俺は別に三点リーダやダッシュは気にならんかったな
どっちも原作でそれなりの頻度で使われてるからかな
ともあれ続き、待ってます

475 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 18:30:41 ID:Jvb+9stJ
GJ !ninja
冒険の書(Lv=13,xxxPT)


476 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 20:01:30 ID:DxigPr+d
>>466
フラれた黒猫に泣いた
まあ所詮はこういう扱いが板についてるキャラだわね

477 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/10(木) 21:47:19 ID:Gqbzs/YE
乙ペリフェゴール……

478 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 06:17:16 ID:j5sNjgzM
ペリフェゴールって、千葉駅の某商業施設とかけたのかと思ったわw

479 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 14:28:03 ID:aK6WBKBs
ブヒ
ttp://news.dengeki.com/elem/000/000/345/345536/c20110211_oreimo_03_cs1w1_453x640.jpg

480 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 18:22:35 ID:0zXPN8Di

オリジナルのあやせSSかと思ったら、原作引用っぽい黒猫出して
わざわざ振ってるし・・ただの黒猫叩きかとおもたw
一応後につながることを期待して待ってる

481 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 18:35:52 ID:b6GfLfXA
原作とは決別しますよってだけだろ

482 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 18:58:21 ID:ZewWW/pz
黒猫叩きって……凄い歪んでるなぁ

483 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 18:59:40 ID:IjvX90gO
しかし原作でも振られる可能性が無くはない罠

484 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:01:07 ID:b6GfLfXA
本スレへgo!

485 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:07:08 ID:Rs4QneTa
ゴミはいりません

486 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:08:46 ID:U7Nyz5X5
まあこのまま原作続いていくなら十中八九フられるだろうがな
そのためのこのSSスレでして

487 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:15:15 ID:IjvX90gO
黒猫が振られたら代わりに此処だとくっつくSSが増えたりしてな
そのころはもうスレが消滅してるかもだがw

488 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:39:48 ID:19uGVOjw
>>479
このカードを無限収集する桐乃が見える

489 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 19:42:57 ID:LS6qmmEO
>>479
簪ぽいと思ったら歯ブラシだった

490 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 20:03:14 ID:ixivN0rt
でも原作で黒猫フって誰とくっつけるつもりなんだ
桐乃との兄妹ルートなら黒猫フる必要ないが

491 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 20:44:34 ID:yXh5/Lwh
>>487
そんなに先のことじゃないかもだがな

>>490
7巻で桐乃に「恋人作るな」って言ってるから結局その筋で別れることになるかもな

492 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:10:40 ID:Jg4MHefX
ランちんとくっつくらしいよ

493 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:24:10 ID:ZewWW/pz
アニメでは消された彼女かw

494 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:26:46 ID:w2zbZlSo
桐乃が振られるんじゃないの?

495 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:35:36 ID:yf7uJ5n2
>>490
アカギ(男)か・・・ロックだな

496 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:43:37 ID:19uGVOjw
ここでも始まっちゃうのか、莫迦らしい

497 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:45:51 ID:vd080WZ9
京介の最終的な伴侶は
◎本命:桐乃
〇対抗:黒猫
△大穴:ブリジッド
といったとことか?

498 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:47:46 ID:w2zbZlSo
桐乃だけはないわー

499 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 21:49:26 ID:mQMDafjQ
>>496
気に食わないなら流れを変えるSSでも投下してくれ

500 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:12:29 ID:CcJBL7St
>>498
そういうことは言うもんじゃない
今は「こんな感じになるかも」予想だから、「こいつ好きじゃない」とかの話はやめろ

501 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:26:42 ID:w2zbZlSo
>>500
予想だよ?
京介が兄妹関係じゃなく恋人関係を望むとは到底思えない
恋はしているのかもしれない
けれど兄貴であることを最終的には選ぶだろう

502 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:28:18 ID:3dA5nOq0
2ちゃんねるの「俺妹」スレッドをみていて思うんだけど、
なぜそうまでして京介と桐乃に近親相姦をさせたいのだろうか。
いや、いいんだよ。別に不細工でなんの取り柄もない兄妹が、
他に相手もいないから手近なので済ませようというのじゃなく、
妹は文武両道で才色兼備、兄もそれなりに頭も良く何気にモテる
奴で、そんな二人が道ならぬ恋をしてってのもなかなか文学的で
ロマンチックかもしれない。
だけど、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ってそんなに重い
内容の物語じゃない。非常に軽快でコメディタッチな物語のはずだ。
近親相姦だって、軽く扱っていい話じゃない。
なんか、オタクってのは(俺もオタクだけど)なんでこう安易に
欲望を発散させちゃうのかなあ。もっと自重しないか。
作品世界にあった物語の展開ってのがあるだろう。
なにか安易に近親相姦路線を望む人間は、本当にファンなのかと
疑いたくなってしまう。

ブラコンで兄ラブな桐乃は幸せそうでいいけどさ、
なんていうか一線を越えちゃいけないと思うのだ。


503 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:28:21 ID:toJYRdMH
>>501
こんなに苦しいなら愛などいらぬっか。

504 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:36:44 ID:ZewWW/pz
ラノベにそこまで文学的な修辞を求めてないんだが。本気で文学的なもんを望むなら、俺妹は及第点にすら達してないぞ?
主に文章レベル的に。

面白くなれば、近親相姦だろうとなんだろうとかまわんよ

505 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:42:20 ID:toJYRdMH
テヘランやナイロビに行けば近親相姦だろうが、誰も気にせんよ

506 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:45:04 ID:PE4QGWus
かませ猫ちゃん可愛いよ
せめてSSん中でくらいは幸せにしてあげてよ

507 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:51:53 ID:yf7uJ5n2
まともな黒猫SSなんてここ最近見た覚えが無いな

508 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:53:53 ID:w2zbZlSo
本編で結構満足しちゃってるしな

509 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 22:58:24 ID:xoAG99x7
エロパロまできてカップリング論争やってるって・・・w

510 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:01:18 ID:rvaciVl5
バカなんだろ

511 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:04:28 ID:Ek+FuxJn
原作の黒猫でさえSS書きづらいのに
DVD特典の黒猫視点の黒猫のギャップがあって書き手いないんじゃ

512 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:09:36 ID:0HCrJwA1
>>505
テレビ見てたろw

513 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:18:30 ID:YyYIb3eI
ゲームの闇猫化には逆に明るい未来が見えたけどな
京介の恋心を吹っ切って前を向いてる感じがするもの


514 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:27:06 ID:qI5h23dy
>>507
今までの黒猫のSSってのは
何だかんだで最後は京介と結ばれる内容のが多かった気がする

そしたら本編で本当に結ばれちゃったから「付き合ったその後」が逆に書きづらいんじゃ

515 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:28:53 ID:YyYIb3eI
二次創作的には王道というか、そういうもんだよな
逆に空気になった地味子さんが今後増えるかも知れん

516 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:30:02 ID:Aotog1T5
黒猫って人気はあるけど完全にかませだもんなあ
美琴みたいだ

517 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:33:35 ID:kSu0OZxH
『メインヒロインが主人公に対して、明らかな恋愛感情を抱いている』ということが7巻で明らかになってる。
これで主人公とヒロインがくっつかなければ、物語として色々まずい。いちご100%みたいな終わり方は大衆受けしない。
兄妹であるとかはシチュエーションの問題であって、物語を構成する重要な一要素ではあっても、それ以上にはなりえない。
7巻で桐乃の気持ちが明確にならなければ、まだ兄妹ENDの芽はあったんだけどね。

……つーか、正直>>509に同意なんだが。原作は原作、エロパロは好きなカップリングでニヨニヨしてりゃいいじゃんよ。

518 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:36:41 ID:19uGVOjw
いけしゃあしゃあとよく言うわ

519 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:39:10 ID:/Eg8A1dv
ここのSSが全てってわけじゃないしな
今でもたまにあるぞ、黒猫の良SS

520 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:40:05 ID:w2zbZlSo
恋愛物語ならなw 兄妹なんだから恋愛に進まなくても縁は切れないし、ハッピーエンドにできる
兄妹であることが最前提で恋愛こそ一要素に過ぎない

521 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/11(金) 23:44:37 ID:xoAG99x7
この流れは高坂家の近親エロSSを投下する流れだが一文字も書いてねえ…!
なんたる不覚

522 名前:書きながらだおPSPだから許して、下手だお:2011/02/11(金) 23:48:01 ID:S0swlEK/
今は黒猫とデートをしている
「ねぇ兄さん、この後どうするの?」

黒猫が聞いてきた

「この後っつってもなぁ
 何の予定も無しに追い出された訳だし、なぁ」
「貴方がひ、ひ昼寝なんてしてたから悪いのよ?」
「いや、俺は昼寝してただけですよ? 何が悪いの?」

そう、あの時俺は寝てた。

お袋や親父がいない日に朝から桐乃に
「今日黒いのと沙織が来るから上にいて?
 いい? 降りてきたらマジで殺すから」
って釘を刺された。 しらねーっつうの! って言いたかった
上に麦茶と麻奈実に貰った和菓子を持って上がり携帯の動画消したり(エロいの)
画像消したり(エロいの)音楽消したり(人前で言えないアニメのoPとか)
してたら11時頃黒猫と沙織が来たらしくインターホンが鳴った
それからは覚えてない。 右手が重くて目が覚めたら目の前に黒猫が居た
いや俺の右腕に黒猫の頭が乗っていた。 そしてスヤスヤ寝息を立ててやがる
寝てるから奇声は出さない
「あれ? 黒いのは?」
「黒猫氏ならさっき二階に行ったでござるよ?」
って聞こえた気のせいだよね? 階段を上がる音がする
あ、あれ? 気のせいだよね?
俺の部屋の前で足音が止まった

523 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:01:34 ID:iQifjYY/
まあ別に、兄妹恋愛を肯定するも否定するも本人の自由だからいいけど、
まだ8巻も出てないってことを忘れんでくれ。
自分が作品書いてるわけでもないものに対して『絶対』だの『確定』だのって言葉使うのは、
後で自分で後悔する可能性がかなり高いからな。

524 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:03:24 ID:pVkAIHAv
後悔なんて、あるわけない

525 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:06:59 ID:mkH12Kh3
記名での発言ならともかく、匿名掲示板で好き勝手に発言しているだけなんだから、後悔なんかしないだろうなw
発言の責任をとらなくていいのだから、言い放しでそのまんまww
後悔する必要はどこにもないぞw

526 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:11:05 ID:I/9NRlGA
奇跡も、魔法も、あるんだよ

527 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 00:11:18 ID:2xjVwcDl

そしていつものようにものすごい勢いでドアが開く ドア、いつ壊れるだろ

「あ、アンタたち人が下にいるのに・・・二回死ねェェェ」

俺の腹に桐乃かかと落としが

「グハ、 何すんだよ!」
「"何すんだよ!"じゃない! そんなにイチャイチャしたいなら外でヤれ!」
「まぁまぁ桐乃氏、京介氏も黒猫氏と付き合ってるのですし」

そこで今まで寝てたはずの黒猫が

「行きましょ?先輩ふ・た・り・で」
「く、く、く、クソ猫と一緒に出てけーーー」

と追い出された。 追い出されるとき

「ちゃんと避妊するでござるよー」

と聞こえたが気のせいだ。 とここで冒頭にいたる
さてこのわがままな彼女をドコえ連れていこう

俺の(未来の)嫁がこんなに可愛いわけがない

528 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 01:22:06 ID:TK2xezPI
G J

529 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 02:15:18 ID:Dqi6aPdP
ここまでのSSに千葉県の名産品落花生が一回も出て来たことないな?
落花生狩りとかしようがないしな


530 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 03:19:39 ID:vV3pMUqE
>>527
で、京介と黒猫はこの後どこに行くんだ?

続くんだろ?こんなイイ話を途中で終わらせるわけないよね?ね?

531 名前:527:2011/02/12(土) 07:39:44 ID:2xjVwcDl
本当にすいませんでしたOTL
一応これが初作品です
勢いでやった、後悔はしてない
>>530
続きはこのスレの誰かがきっと書いてくれますいや書いて下さいお願いします

532 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 15:03:57 ID:xtMKoH/s
VIPの黒猫SSみて胃に穴が開いた(´・ω・`)

533 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 15:13:51 ID:pIwNlaUr
>>532
kwsk

534 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 15:25:41 ID:uALbv3Si
http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/221.html

535 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 17:48:54 ID:zW5PK+wF
これは良い船ですね

536 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 18:00:26 ID:qIjwKNtI
心が痛むけどこういうのもssの醍醐味だよな
pspにはif√なるものもあったし、どんどん書いて欲しい
ハッピーエンドなら言うことないけどネ

537 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 18:11:59 ID:nk6rOWJ3
個人的には黒猫と京介の甘々SS大好きだけど、
彼女にはBADENDの方がなんかしっくりきてしまう

538 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 18:20:47 ID:KXwMI1Qj
この手のやつはナイスボートのパロに見えちゃうからか、そんな深刻に受け止めることはないな…

539 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 19:42:48 ID:5+7EszFT
>>532
あれちょっとキツかったね・・・。
どこのスクイズかと思ったけど。

>>537
ナカーマ
PSPの闇猫と前スレの「とある少女の最悪結末」見てから
すっかり幸せな黒猫が想像できなくなってしまった。orz
誰か黒猫ハッピーエンドな話書いて下さい。

540 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 19:48:50 ID:I/9NRlGA
そんな奴のクレクレに乗る黒猫ファンの書き手はいないだろう

541 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 20:01:35 ID:yenIxfTV
ニコ生入れねえ...

542 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:23:35 ID:heiDy2Pf
登場人物
高坂京介 高坂桐乃 高坂佳乃 高坂大介

語り
高坂京介


アメリカでのリアとの勝負後のある日をやってみます。

543 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:24:05 ID:heiDy2Pf
「‥‥‥アタシ、いまからちょっと行くトコあるから」

そう言って桐乃は出かけていった。
なんだよ、俺がはるばる日本から来たというのに、自分一人でお出かけかよ。
相変わらず勝手なヤツだ。
もっとも、勝手に桐乃のもとに押し掛けてきた俺が言えた義理ではないが。
気が抜けたせいか眠くなってきた。何しろ強行軍だったからな。
一眠りするか‥‥‥

‥‥‥‥‥‥

「ちょっと、ナニ、人のベットで爆睡してるワケ?」

我が妹様の侮蔑色満載の言葉で俺は起こされた。
もう夜じゃないか。こんなに寝てしまうなんて時差ボケを甘く見てたぜ。

「用は済んだのか?」
「もう、カンペキ。ふふっ」

戻って来た桐乃は不敵な笑いをしながら、どことなくすっきりした顔。
なんというか、自分自身の思いを成し遂げてきたように見えた。

「『やられたらやり返す』ってのがアタシのモットーだからね!」

何という不穏な台詞。
まさか、気に入らない相手をフルボッコにしてきたんじゃあるまいな。

「アタシ、シャワー浴びるから」
「そうか」
「言っておくケド、バスルームにカギかかんないから。入ってきたらブッ殺す!」

入るワケねえっての。
それに何でわざわざカギがかからないって俺に言う必要があるんだよ?




544 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:24:33 ID:heiDy2Pf
桐乃がシャワーを浴びる音を俺はベッドに寝転んで聞いていた。
あ、いや、別に耳を傾けていたわけじゃないぞ。ここ重要だからな。
それにしても、なんかイブの夜のラブホみたいな状況だな。
あの時は麻奈実から電話がかかってきて‥‥‥

ピリピリピリピリピリピリ―――

―――ッ!! また麻奈実か!?
なんだ‥‥‥お袋か。おどかしやがって。ピッ

「お袋? 俺だよ、京介」
『京介!? 今どこ? ちゃんと桐乃には会えたの?』
「ああ、ちゃんと会えたよ。桐乃はどうやらリタイヤするらしい」
『どういうこと?』
「留学をやめて、日本に帰るってさ」
『本当に!? 一度言い出したら聞かない桐乃が‥‥‥信じられない』

俺も信じられないよ。あの桐乃が俺の言葉を受け入れるなんてさ。
俺もアメリカまで来た甲斐があるってもんだ。

『桐乃は? ちょっと代わってくれない?』
「今、シャワー浴びてんだよ。後でかけさせる」
『京介‥‥‥ヘンなことしちゃダメよ』

だからするわけねえっての。何でウチの女性陣は変な釘刺しをするんだよ。
―――ッ!

『どうしたの、京介?』
「いや、何でも無い」
『ダメよ。桐乃のベッドに潜り込むようなコトしちゃ』
「‥‥‥」
『ちょっと、黙らないでよ! 図星みたいじゃないの』
「そんなことするわけないだろ! あ、親父が居たら代わってくれねえ?」
『ちょっと待って。お父さん―――、京介から電話!』
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
『もしもし‥‥‥』
「ああ、親父。桐乃と会えたよ。日本に帰るってさ」
『そうか‥‥‥。じゃ、母さんに代わるぞ』

早ッ! 短ッ!! 典型的な頑固親父って感じだな。
もうちょっと言いようがあるだろうに。
これからの予定をお袋に伝えて電話を切った。

ピッ




545 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:25:37 ID:heiDy2Pf
「ウ・ソ・ツ・キ」

電話の途中で俺のベッドに潜り込んで会話を聞いていた桐乃が悪戯っぽい顔で言った。

「何だよ、ウソツキって?」
「ふふん、『ベッドに潜り込まない』なんてウソ吐いちゃって」
「オマエの方から俺のベッドに潜り込んで来たんだろ!」

髪も乾いてないのにベッドに潜り込んできやがって。シーツが湿ったじゃねえか。

「そんなの、鶏が先か卵が先かの違い程度でしょ」
「全ッ然ッ違う! 意味通ってねえし!!」
「つうか、お母さんの声聞きたかったしい」
「だったら電話に出れば良かったじゃねえか。さっきの例えもおかしい!」
「じゃあ、例えたらどんな感じなのよ?」
「そうだな‥‥‥、例えば、アレをしてから恋人になったか、
 恋人になってからアレをしたかの違い‥‥‥かな?」

―――ドスッ!!

「ア、ア、アンタ、普段からそんなコト考えているワケ!?」
「いってえな! い、今の鳩尾は‥‥‥効いたぞ!」
「それじゃ、今度はアタシの我が侭をアンタが聞く番ね」
「何のことだ?」
「アタシはアンタの我が侭で留学をやめるワケだから、
 アンタもアタシの我が侭を聞くってのが筋だと思うんだよね」

また始まった。
もっとも、コイツの我が侭なんて今に始まったことじゃないからな。
どんな我が侭を言い出すことやら。ほれ、言ってみな―――

「お、おやすみの‥‥‥キス‥‥‥して」
「な! 何を言ってんだ、オマエ!!」
「だってココ、アメリカじゃん? 挨拶代わりのキスくらい普通でしょ?」
「でも! 俺たちは日本人だろ!」
「ハァ? ナニ解り切ったコト言ってんの? 頭大丈夫?」

コイツ、留学期間中にエロゲ脳がアメリカナイズされてんのか?

「いいじゃん‥‥‥ダレも見てないんだし、ダレも邪魔しないんだし」

桐乃と一緒にベッドに横たわった俺はこの状況をどう打破するか考えた。
折角、俺があれだけ思いの丈を吐露してコイツの決心を曲げさせたのに、
ここでヘソを曲げられて日本に帰らない、なんて言い出されたらたまらんな。
仕方ない‥‥‥のか。




546 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:26:05 ID:heiDy2Pf
「桐乃‥‥‥おでこでいいか?」
「フン、弱虫‥‥‥」

俺は両手でライトブラウンの髪越しに桐乃の頭を撫でるように捕えた。
そういえば、桐乃の髪に触れるなんて‥‥‥記憶にないな。
柔らかい手触りの前髪をかき分け、額にキスを―――

ピリピリピリピリピリピリ―――

俺と桐乃は携帯の音に掻き乱された。
「電源切っておけバカ兄貴!」と言いたげな渋い顔をする桐乃を横目に
俺は携帯を取った。

「‥‥‥あやせ?」ピッ

『お、お兄さんですか!? あやせです! 桐乃と会えたんですか?
 本当に会えたんですか? どんな様子ですか? わたし心配でお兄さんの
 お母さんに電話をかけたら、お兄さんが桐乃と会えたって教えてもらったから
 電話したんです! 桐乃と部屋で二人っきりって本当ですか!?
 もし桐乃にいかがわしいコトをしたらブチ殺しますよ!!』

―――大丈夫。する寸前だっただけだ。
それにしてもあやせの桐乃に対する思い入れっぷりってハンパねえな。
あやせを落ち着かせながら、俺は桐乃のことを一通り話した。

『そうですか。ところでお兄さんは今何をしているんですか?』
「ベッドの上‥‥‥つまり、寝ていた」
『あッ! そっちは夜中でしたね。すみません』
「別にいいよ」
『桐乃に代わってもらえませんか?』
「ああ、ちょっと待ってくれ」

桐乃に目をやると、マル顔の前に指でバツ印を作っている。「ダメ」ってことか?
なんだよ、折角あやせが電話をかけてきたってのに。

「ああ、済まん。桐乃は寝ているよ」
『そうですか‥‥‥。どんな顔で寝ていますか?』
「いつも通りだ。ちょっと疲れているような感じかな」
『‥‥‥』
「あやせ?」
『あの、ベッドの上に居るお兄さんがどうして桐乃の寝顔を伺えるんですか?』

げ! しまった!! 誘導尋問ktkr。

『お、お兄さん!? まさか桐乃と一緒に寝ているんですか!?
 ゆ、許しませんよ! 桐乃と部屋で二人っきりでしかも一緒に寝ているなんて!
 もし桐乃にいかがわしいコトをしたらブチ殺します!!』




547 名前:『アメリカの空の下で』:2011/02/12(土) 22:27:10 ID:heiDy2Pf
ラブリーマイエンジェルとの素敵な会話を終えた俺は携帯の電源を切った。
それにしても桐乃‥‥‥

「オイ、なんであやせの電話に出なかったんだよ?」
「いいじゃん、別に‥‥‥」
「いいってコト無いだろ。折角心配してかけて来てくれたんだぞ!」
「うっさい、電話に出る気分じゃなかったの!」
「てめ、なんだその態度は!」
「何よ、あやせと国際電話でデレデレしてさ。チョーキモイんですけど」
「‥‥‥おい、夜中だぞ。声を抑えろよ」
「うっさい、アタシの勝手でしょ!」

ダメだコイツ。こうなるといくら口で言っても聞きやしねえ。
こうなったら‥‥‥

「最低ッ!! アンタ一人で日本に帰れば う‥‥‥!! うふ‥‥‥ん」

俺は桐乃の頭の後ろに腕を回し、桐乃を抱き寄せてキスをした。
桐乃を黙らせるにはこれしかない―――我ながら大胆な行動だった。
遠くアメリカの空の下という環境がそうさせたのか。
静かにさせるためとはいえ、無理矢理キスをするなんて最悪な鬼畜兄貴だな、俺。

どのくらいの時が経っただろう。俺は大人しくなった桐乃から離れた。
桐乃はワナワナ震えている。心無しか躯も熱くなっているようだ。
鬼畜兄でゴメンな桐乃。悪いとは思うけど、謝るつもりは無いぞ。
さて、どんな罵声が飛んでくるのか。変態? シスコン? 強姦魔?

「桐乃―――?」

何も反応がない桐乃の表情を覗こうとした瞬間、桐乃の顔が目の前に迫って‥‥‥


―――キスされた。


‥‥‥‥‥‥




548 名前:『アメリカの空の下で』 ◆ACPRLbMxAk :2011/02/12(土) 22:28:14 ID:heiDy2Pf
「ちょっと、いつまで寝てんのよ?」

我が妹様の侮蔑色満載の言葉で俺は起こされた。
日射しが眩しい。西海岸の夜明けは日本と一味違う。
などとアメリカっぽい朝を味わいながら、俺の記憶の中身を呼び戻していた。

「コーヒーでいいよね?」

時差ボケの頭を手で叩いていると桐乃が訊いてきた。
桐乃がコーヒーを入れてくれるらしい。どんな風の吹き回しだよ。
こんなやさしい感じの態度を除けば、桐乃に別に変な様子は無い。
俺が無理矢理キスをしてしまったのに、桐乃は気にしてないのか?

まさか‥‥‥あれは全部夢??

はぁー。なんだそうか。俺は安堵の深いため息をついた。
俺はアメリカの空の下で妹に無理矢理キスをした鬼畜兄貴に零落れたと思ったぜ。


「今日、日本に帰るんだかんね。さっさと支度しなさいよ」
「へいへい」
「それとひとつだけ言っておきたいことがあるんだケド」

なんだよ?

「ア、アレはアメリカ限定だし! 日本じゃ絶対‥‥‥あり得ないんだから!」

‥‥‥? アレって? 何のことだ?
ああ、無理矢理コイツに陸上留学を断念させたことか。
安心しろ。あんな見苦しい俺の泣きなんて日本でやる勇気はねえよ。
全てはアメリカの空の下で成されたことだ。

「それと、アタシのモットーは『やられたらやり返す』ってコトを忘れないように!!」

やり返す‥‥‥だと?
別に俺はアメリカに黙って行くつもりなんて無いし、どうやり返すというのだ?

「とにかく、アンタはアタシの人生を変えたんだから、その責任を負いなさいよね」

ゴメンな桐乃。悪いとは思うけど、謝るつもりは無いぞ。
その代わり、日本に帰ったらオマエの我が侭を「ある程度」聞いてやるからさ。
勘弁してくれよ。


『アメリカの空の下で』 【了】


549 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 22:33:46 ID:KXwMI1Qj
はわわ、GJJJ

550 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 23:23:31 ID:mDcTKKTN
>>542-548
今日も幸せな気分になれました。
ありがとう。

551 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/12(土) 23:54:09 ID:87yeEZk/
超乙
2828

552 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:24:49 ID:IhoWwnz8
>>542-548
超2828wwGJした!
でも何故に登場人物にあやせいないのん?w

553 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:29:49 ID:PKFCoXHc
>>539
というか黒猫のSS自体レアと呼ばれる程存在しない

554 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:35:37 ID:ZQG58Qor
それはお前の探し方の問題

555 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 01:51:29 ID:8/JBxLnG
>>548
超よかった!乙!
また書いてくれ!

556 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 02:16:43 ID:eWdbaczQ
>>552
よく考えろ

557 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 04:28:27 ID:3GDN/rty
>>553
まとめwiki見ればちゃんとあるよ。
でも新作が読みたいのだよ。

558 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 08:54:39 ID:HVVvZzZv
>>557
>>522>>527


559 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 08:58:00 ID:HVVvZzZv
抜けてた、
>>548
ニヨニヨさせてもらいましたGJ

560 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 09:08:30 ID:k4oDoxYZ
>>548
Nice Job!なかなか面白い出来だったw

>>557
なんだったら自分で書いてみるのも一興ですぜ。

561 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 09:20:33 ID:HVVvZzZv
>>560
ノシ  じゃあ俺が書く

562 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 11:21:23 ID:jefQlXZX
じゃあ俺も

563 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 11:25:55 ID:k4oDoxYZ
これはアレか、「俺も俺も!」「どーぞどーぞ!」の流れかw
俺も書いてる途中だけど忙しいことこの上ないからお前ら頑張ってくれw

564 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 11:37:00 ID:SAhoQv5b
いいねーGJ

565 名前: ◆imANKaxb3U :2011/02/13(日) 13:41:11 ID:uyOdlf1M
『もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら』の後編に相当する
SSを書こうと思っているんだけど、そういうのって中編までを
書いてくれた職人さんに対してどうなんだろ?
もし容認してくれるのなら、近日中に投下するけど。

566 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 13:58:20 ID:yx10lF2x
最初から自分で書き上げろ

567 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:01:56 ID:y/+Umd+4
許可を取れ。その後にやれ。勝手にやるな。取れるまで投下するな。

568 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:10:22 ID:ZQG58Qor
なんでお前らそんなに偉そうなの

569 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:12:38 ID:y/+Umd+4
常識だからだ

570 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:13:29 ID:xUscfVKU
>>568
そりゃそーだろうよ
少なくとも勝手に続きを書いたりってのは元の書き手さんに失礼だ

>>566-567が言ってるのは当然のことで、そうやって注意したのが偉そうだと思うならまずお前のモラルがおかしいってことを自覚しろ

571 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:14:38 ID:dtqdut9I
ふさに許可とってから書け

572 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:22:27 ID:1NXJOKzj
マナーだとか常識語る前にお前らのその及び腰なんとかしろよ

573 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:27:16 ID:xkQQJhGd
過度なマナー厨って害悪でしかねぇな
もはや荒らし予備軍

574 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:29:05 ID:yx10lF2x
過度ならな

575 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:30:06 ID:sqH6+RZI
過度ですね

576 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:34:31 ID:8/JBxLnG
>>567
>>570
お前がなんでそんなに偉そうなの?気持ち悪い

>>565
おー!mjdk
よくやってくれた!俺は待ってるぞ!
でも必要以上に注意事項のっけたほうがいいかも
「三次創作です」と誰にでもわかるくらいに

577 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:38:59 ID:W4VlVlY4
でも、許可取れといっても、名無しトリ無しの職人さんの許可なんて
どうやって取ればいいのだ?

578 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:40:17 ID:yx10lF2x
作者に呼びかけるならまだしも、読者に容認を求めて正当化しようとするのは筋違い
>>576のように勝手に許可を出してしまう方が偉ぶっていて気持ち悪い
便乗して書くな。書くなら最初から書き上げろ

579 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:40:20 ID:GUC9t7Rv
モラルとして許可は取るべきだが

原作者の許可のない二次創作スレで何を言ってるんだか。

580 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:43:03 ID:y/+Umd+4
>>577
そういった場合、テンプレにこのスレに出たものはトリなく投下した段階で許可したものとみなしますとか、テンプレがあったりする。
まぁ、名無しの場合許可なんて取りようもないんで、実質できないのと同じ。

人のネタでしか書けないのかよ。と思うか、もったいない、もっと続きを。と思うかは人それぞれ。

581 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:45:52 ID:8/JBxLnG
>>578
ちゃんと呼びかけてるから>>565

大体書いた人がわからない、それなら今いる人が許可する以外ないし

大体二次創作スレだぞ?原作者に許可とるひつようあるの?

582 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:48:20 ID:y/+Umd+4
二次創作は、原作者による暗黙の了解で成り立ってる。言われたら速攻アウト。
だから、ニコニコでアホやってたのとかがぼろ糞叩かれる。

583 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:50:05 ID:1NXJOKzj
常識語ってる奴が常識に捕われすぎて一番非常識な荒らしになってる

584 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:50:33 ID:8/JBxLnG
>>582
じゃあ許可の取り方教えて下さいよ

585 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:51:11 ID:ZXZkqiKT
>>579
二次創作と惨事創作(誤字にあらず)を同じ次元で語るなよ。
それでもなお同じ次元で語りたいってんなら、
>>565の言ってることは「8巻がなかなか出ないから僕が書いていいですか」
って言ってるのと同じことになるんだぞ。極論もいいとこだけど。

586 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:52:40 ID:8/JBxLnG
>>585
ssスレで何言ってんだか

587 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 14:54:25 ID:sqH6+RZI
スレに活気が戻ってきたようでなによりだね

588 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:01:42 ID:k4oDoxYZ
お前らもう少し仲良くできねーのかw
同じものが好きで集まった人間同士だろ?

589 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:02:18 ID:j/6uZ8cl
普通とか常識とか使ったらツッコまれそうだけど
3次創作だろうが作者許可取れってのは普通でしょ
鳥もIDもないなら諦めて、同じテーマやネタで一から書き上げればいい
元々の書き手が続き作ってるかも知れないのに、それを乗っ取って勝手に先を書いちゃうの?ってとこでしょ問題は

590 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:09:36 ID:W4VlVlY4
「原作者による暗黙の了解」ってのはねーわ。
SSはどこまで行ってもアングラ。
妙なことを期待しちゃいかん。

それどころか、有頂天や桐乃には内緒のような状況だし。

591 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:18:12 ID:2k/Faiph
ふさたん自身も二次SS書いてたらしいな

まあ書くなら人の続きじゃなくてテーマが被ってもいいから最初から書けばいい

592 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:22:13 ID:r26jsvQ9
>>589
事情わかってないようだから一応言っとくが完結させないまま、ものすごい時間経ってる作品なんだよ
もう作者から音沙汰ないから三次ネタで書いてくれと言われたりもしてるんだよ

ってか嫌なら見なきゃいい ってのはSSスレの基本だろ?

593 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:27:16 ID:ZXZkqiKT
これはあまり知られてないことだけど、著作権侵害っていうのは親告罪、つまり原作者が訴えない限りは罪に問われない。
「暗黙の了解」ってのはまさにその通りの話で、原作者が黙認してるからこそ二次創作は成り立ってる。
ちなみに暗黙はあくまでも暗黙であって、だからこそのアングラとも言えるわけだ。

なお、某ネズミの王国に手を出しちゃいけないって言われてる理由もここにあるし、
反面、ごく一部ではあるけど二次創作の存在をオープンに許可しちゃってる原作者もいる。

594 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:32:11 ID:bRbxNzA9
Pink板は18歳未満が来るような場所じゃないんだけど
どうして子供がいるの?
「二次創作だから」「ssだから」とか何の理由にもなってないよ

595 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:35:24 ID:8ZVeJjTX
まあどっちにしろこんなに荒れるようなネタならもう無理だと思うけどねww

596 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:37:01 ID:Bfv4QESB
>>565
この流れから察したと思うけど投下は自粛する方向でお願いします
個人的には書く前にパラレルワールドであることを忠告しておけば問題ないとは思うけど
そこんところうるさい人がいるみたいだし投下した結果スレが荒れるのを見るのは忍びない

597 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:49:29 ID:qzkHXm5O
いや、別に投下したっていいだろ
二次OKで三次がアウトの意味がわからない

598 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:50:09 ID:8/JBxLnG
>>596
勝手に結論にすんなks

599 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:51:50 ID:j/6uZ8cl
書いてみましたって投下したなら別に文句出なかっただろうと思うんだけどね、ifのifとかパラレルって前置きして
自分でももしかしたら駄目かなー程度に思ってたならそりゃ賛否両論になるさ

ともあれ何らかの形で作品が見れることを期待してます

600 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:56:35 ID:1NXJOKzj
>>598
お前そろそろいい加減にしとけよ

601 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:57:31 ID:qzkHXm5O
>>565
書き終わったら投下しておk

602 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 15:58:44 ID:u5NmCtV2
このスレも原作者に許可を取りに行って、許可が出るまですべての新SSは凍結、
保管庫も一時全削除するっていうのが今のスレの総意ってことでおk?

603 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:02:10 ID:cPfCpDXL
まおゆうという作品があってだな…
別に書いてもいいんじゃね

604 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:04:12 ID:gPXS/4FI
スレ伸びてるから大作でも投下されてるのかと思ったらこの有様だよ!

605 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:15:02 ID:GlbEzmFM
またくだらない議論でスレ消化してんのかよ
投下には乙だけ言ってりゃいいだろ

606 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:16:17 ID:UeiYtqLW
>>○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを

とりあえずここのスレのこれはどこに行ったのか?

607 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:21:37 ID:+3ijtwUF
>>606
餓鬼がいる限りまず不可能

608 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:23:16 ID:jefQlXZX
俺が……俺達が漆黒だ!

609 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:28:06 ID:k4oDoxYZ
ちィと不本意だけどSS投稿するぞ?流れ変えたいし。
前に「とある黒猫の異常行動」を書いたとき、いっしょに黒猫視点も書いたからソレ投稿するわ。

ちなみにアレの続きは学校課題を消化してから書き終える。

610 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:29:53 ID:k4oDoxYZ
[とある黒猫の異常行動]の黒猫視点。


[先輩の匂い]


「え?うちで?」
「そう、先輩の家で」
「まぁいいけどよ…」

高校に入学してから更に身近になった、この人との帰り道。
今日は保護者会が開かれるので、全学年が5時限目に下校する。
あの子はまだ学校から帰らないでしょうし、少しくらい良いわよね?
……もう少しだけ、2人で……。

「なんで俺の家なんだ?俺はもうやる事無いんじゃ……」

相変わらず鈍い事ね……。ある意味楽だけれど、少し悔しい。

「集中しやすい場所を選んだだけよ。他意はないわ」
「……はぁ、そうかい。桐乃は部活で遅くなるぞ?」
「そういう意味じゃ―――」
「分かってるって」

分かってないわ。……私も名前、呼んでほしいのに。
そこからも途切れ途切れに言葉を交し、彼の家に着く。

「ほら、上がれよ」
「……お邪魔するわ」

そう言って靴を揃え、階段を上って彼の部屋にある自分の定位置に寝そべる。
また何か言いたそうな顔をしているわ。……あら?何も言って来ないわね。
何か言ってくるまで、作業に没頭するとしましょうか。

「……はぁ」

言葉の代わりに溜息が聞こえたわね。まだかしら?

そんな私の気も知らず、彼は鞄から教科書や参考書の類を取り出している。
この状況で受験勉強でもするつもりなのかしら。面白くない事ね。
……そうだわ、今は制服だし。

ちょっとした思い付きで、足をぱたぱたと動かしてみる。案の定スカートの裾が少し捲れたのが分かった。
男性は視覚的な刺激に弱いと、何処かで聞いた覚えがある。反応するかしら……?

611 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:31:05 ID:k4oDoxYZ

「……なぁ、何で毎回俺のベッドを占領してるんだ?」
「あら、今更何を言っているの?兄さん」

来た来た。やっと面白くなりそうね。

「……仮にも男の部屋で――」
「少し黙っていて頂戴。集中出来ないわ。」

あ、しまった。今のはまずかったわね。黙られては面白くないわ。
話を続けさせる方法を考えていると「ったく――茶菓子でも用意してくるよ」
などと言われてしまった。………もういいわ、好きにして頂戴。

彼が部屋を出てしまい、私も溜息をつく。ダメね……。
すぐ戻ってくるでしょうけど、スカートに関しては何も言われなかった。
念のため自分で確認してみると、反射的に直してしまう程度には捲れている。
下着が覗く程ではないにしても、少しくらい反応してくれてもいいじゃない。

「……はぁ」

思わず2度目の溜息が出てしまう。なんとなくやる気になれなくて、PCをシャットダウンしてバッグに仕舞う。
考えたくはないけれど、やはり女として見られていないのかしら……。
そんなに魅力、無いのかしら?キスだってしたのに……。

……やめましょう。

どんどん沈んでいく気分を止めるため、思考を停止して仰向けになる。
彼の、匂いがする。男の匂いなんて好きではないはずなのに、彼のは違う。
とても落ち着いて、なんだかリラックスしてしまう。

その匂いを胸いっぱいに吸おうとして、すぐにやめる。これではまるで変態じゃない、私。………やだ、また少し濡れているわ。
落ち着いていたにも関らず、不快感を訴える体。下着が少し湿っていた。
いつもそうだ。彼と一緒に居る時、彼の事を考えている時、そこが濡れてしまう。

厭らしい、とは思う。
彼に対して劣情を催す雌の部分に、なんとも言えない嫌悪感にも似た感情を懐く。

それと同時に、狂おしい程に愛しい。
あのお人好しとしか言いようのない優しさ、意外と男性的で大きな手………独り占めにしたい。




612 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:32:17 ID:k4oDoxYZ

それにしても遅いわね。

机に置いてある時計を確認すると、彼が出てから20分を過ぎようとしていた。
恋をすると時間の感覚が無くなると言うけれど、まさにその通りね。時計を見なければ気付かなかったわ。

彼のことだから予想より早く帰宅したあの子に捕まってるとか……そんなところでしょう。
恐らくこの先も、彼はあの子の世話を焼くだろう。振り回されて、罵倒されて、それでも。
才能だけでは飽き足らず、彼すらも独占するあの子が少し妬ましい。

ここで大人しく待つのも癪ね………こちらから出向いてあげましょう。
変な話でもしていようものなら、盗み聞いてやる。私を待たせた代償は大きいわよ?先輩。





「…………だったら………なん……よ?」
「………奈実は………だとし……」

階段を下りていくと、段々声が聞こえてきた。あの子じゃないみたいね……誰かしら?

「それじゃ瑠璃ちゃんとはどうなの?部屋に連れ込んで……変なことしてないでしょうね?」
「してねーっつーかそもそも連れ込んでるんじゃねぇよ!あいつが勝手に入るんだって!」
「ふーん?やっぱりあんたの事好きなんじゃない?それ」
「んなわきゃねぇだろ………」

お母様みたいね………今日は保護者会のはずなのに、どうしているのかしら?
何にしても、面白い話が聞けそうだわ。

「それじゃちょっと思い返してみなさいよ。いい?初めて家に連れてきた時はどうだったの?」
「……そりゃ、結構普通にしてたぞ?」
「普通って?」
「ゲーム作ってたよ、大人しく。それ以外は特に………」

私がベッドに寝転んでる事は黙っておきたいようね……出て行ってバラしてみましょうかしら。

「ちなみにあんたはどうなの?」
「どうって……なんだよ?」
「瑠璃ちゃんの事。どう思ってるの?好き?嫌い?」

………!!!!

613 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:33:26 ID:k4oDoxYZ
知りたい。知りたいけど………怖い。聞きたくない。やっぱり今のうちに部屋へ―――

「……嫌いだったら家に入れないだろ。可愛い後輩だしな。それに―――」

それ以上は聞き取れなかったが、それでいい。聞くのが怖い。
急いで部屋まで戻って、再び定位置に着く。ここで大人しくしていればよかった。
可愛い後輩、か……。

彼にとって、私は恋愛対象じゃないのかな………。

ふと思い出して、自分の胸を触ってみる。あの子の情報によると、彼は「巨乳」「メガネ」、この2つに
弱いらしい。あの地味……じゃない、田村先輩がそれに近かったかしら。メガネはこの際だから無しとしても………
やっぱり小さいかしら?

私のソレは、少々ボリュームに欠けるかもしれない。有効性の高いと思われる武器が、2つとも私には無い。
……私はまだ成長期を過ぎていないはず。身長はこのところあまり伸びないけれど、胸はもう少し大きくなる。……そうであってほしい。
そういえば、揉まれると大きくなるなんて話があるわね。どうせ揉みたいが為に吐いた嘘が始まりなんでしょうけど
最近聞いた話では"ある特定の相手"に揉まれた場合、ホルモン分泌を促進して成長しやすくなるとか。

「……んあっ………」

いけない。変な声が出てしまった。
信憑性は低いにしても、そんな話を聞いては想像してしまう。彼の手の感触を。
無意識のうちにソレを揉んでいた自分の手を止め、落ち着くために深く息を吸う。

「……っ」

すぐに後悔した。ここは彼のベット。そんな事をすれば、嫌でも彼の匂いを……どうしよう。
無理矢理押さえ込もうとしていた下腹部の疼きが、もう止まらない。

しばらく戻ってくる様子は無かったし、大丈夫よね。我慢できないもの………。







614 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:35:02 ID:k4oDoxYZ
制服のボタンを外しながら、少しだけ罪悪感を感じる。
彼のベットでだなんて……多分すぐ満足できるでしょうけど、彼はどう思うかしら?
もしバレたりしたら、どんな反応をされるだろう。いやらしく発情した私を見て、どんな顔をするだろう。

………今はそんな事どうだって良いわ。

ブラを上にずらして、少し触ってみる。どんなふうに触ってくれるかのかな……。
多分気を遣って優しくするのでしょうけど、荒っぽいのも悪くない。
貪る様に吸われるのも気持ち良いでしょうね……。

彼はスイッチが入ると暴走する傾向がある。最初はちょっと乱暴なくらいなのかもしれない。

それとも、こっちに興味を示すかしら?
先程からぐっしょり濡れているショーツに手を入れて、そこを軽く刺激してみると電流が走ったように身体が跳ねた。
普段より敏感になってるかも……。邪魔にならないようにそれを下ろして、再度そこに触れる。
……抱かれる時は、ここに入れるのよね………。普段は怖いから入れないけれど、恐る恐る指を入れてみると
奥のほうから熱い体液が溢れ出てきた。

趣味の関係上、どうしても耳年増になりがちな己の知識では「濡れやすい」方が良いらしい。
それと「締り」も強い方が良いと聞く。濡れやすさでは一応合格なんでしょうけれど、締りに関しては分からないわね。
入れた指を動かしてみても、体液が垂れるだけでいまいちよく分からない。

あ、いけない。シーツを汚してしまったわ………。でも案外気持ち良いわね……これが彼のものなら、もっとすごいのかしら………?



この部屋で彼に抱かれるのを想像し始めたその時、足音が聞こえてきた。ここに向かってくるみたいね。
……………大変…………!!

ぼんやりとしていた頭がパニックに陥った。今から制服を正すのは時間がかかってしまう。
一体どうしたらいいの!?こんなとこ見られたら……!

ベッドの脇にあった毛布に潜り込んだのと同時にドアが開いた。

「おい、寝転ぶだけならまだしも本格的に寝ようとすんなよ」

どうしよう……このまま寝たフリでもしていれば見逃してくれるかしら……。
しかしそんな都合の良い事は当然起こらず「なぁ、起きろよー。桜餅、好きだろ?」と声をかけてくる。
そればかりかこちらに近付いてきた。


615 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:36:06 ID:k4oDoxYZ
「こ、ここないで!!」

咄嗟に声を出してしまった。お願いだから来ないで………。

「来ないで!じゃねぇよ、なんで本格的に寝ようとしてんだ」

願い虚しく、彼は更に近寄ってくる。せめて下着だけでも直そうとするが、毛布の中ではうまくいかない。
焦りも手伝って更にひどい状態になったかもしれない。それでもまだ、余裕は持っているつもりだった。
私の計算が狂って、彼に毛布を剥ぎ取られるまでは。

「ぬぁッ!?」

彼が毛布を剥ぎ取るなど予想もしなかった。口では何だかんだ言いつつ、優しくしてくれるのに。
私を見た彼が驚愕の声を上げる。一番見られたくなかったのに、見られてしまった。

「やっ……!!!」
「おま?!え、ええええぇぇぇええ?!」

混乱しているのか、目をそらすどころか思いっきり見てくる。視線を追うと、丁度下の方………最悪だわ!!

「かかかえ、返しなさい!」

なんとか毛布を奪い返して体を隠す事に成功した。素早く動けたのは奇跡だ。
全身がこわばって、そのままの姿勢で動けなくなってしまった。

「み、見たわね?」
「おま、お前、一体何を?!」
「見たのね……!!」
「い、いや、悪かっ――」
「煩い……!」

もしかしたらちゃんと見えてなかったかもしれないと思い、確認してみた。しかしこの反応……やっぱり見られた。
よりにもよって彼に。ここでいやらしく発情していたのを。大きな手で揉み解されるのを望んでいたソレも、彼の愛撫を
期待して体液が垂れるほど濡れていたそこも………全部見られた。

「と、とりあえず服を――」
「煩いわね……!そうよ、悪いのは私よ……!」
「いや!いいから服!」
「そうよ………先輩のベッドの匂いに欲情してしまったのが悪いと言いたいんでしょ……!」
「欲ッ!?」
「先輩が遅いからといって自慰行為に及んでいたのが悪いんでしょ……!」

自分でも何を言っているか分からないまま、出てくる言葉をそのまま発していく。


616 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:37:07 ID:k4oDoxYZ
「ちょ、ちょと待て。お前匂いにって……?」

さっきまでとは違う雰囲気で質問され、少し冷静さを―――
「え…………あっ?!」

ここでようやく自分が何を言っていたのか理解した。自らバラしたのだ。「私はあなたの匂いに欲情してオナニーしていました」と。
顔から火が出る、という言い回しの意味を身をもって知った。とにかく何か別の話題に切り替えてうやむやに………。

「そそんな事……大体!遅すぎるのよ!何処で道草を食っていたのかしら?」

なるはずもないわよね。こんな話題じゃ。

「あー、そ、その……下におりたらお袋が居てよ。お前のことで話し込んでたんだ」
「わ、わわたしの、ことっ?」

自分が再び冷静さを失っていくのが手に取るように分かった。私のことって、好きか嫌いかとかっていう話よね………。
言葉が出てこなくなるまで混乱し始めたとき、不意にドアが開いて彼の母親が顔を覗かせた。

「京介ー、これから買い物行くけど何か食べたいものあるー?」

タイミングが悪いにも程が―――
「あら?何してるの?」

――しまった。ここは挨拶しておくべきだ。

「お、お邪魔してます」

そう言うと、一瞬驚いたような顔をして何やら思案顔になっている。一方彼はといえば、こちらを向いて青ざめている。
それもそうよね………こんな格好じゃ、まるで”事後”みたいじゃない。

「ほどほどにしなさいね」

結局それだけ言って出て行ってしまった。どう思われたのかしら………。

「さて、お前が勝手に喋った事を整理していこうか」
「だ、駄目!駄目に決まってるじゃない!」
「駄目じゃねぇ」
「くっ……!」

幾分か冷静な、というよりも冷めた声だったのもあり思わず否定したものの、すぐに否定で返されてしまう。
……あら?ズボンが……。あ、あれってもしかして元気になってるのかしら?心なしか顔も赤いし………。
…………適当にからかってこの場は収めましょう。


617 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:38:07 ID:k4oDoxYZ
「…そんなに確かめたいのね、いやらしい「のはお前だろ」

科白の途中に割り込まれて一瞬混乱したものの、すぐに意味を理解した。
やっぱりいやらしい子だと思われてる……。怒ってるかしら………?
このままだと泣いてしまいそうで、毛布に頭まで潜り込んだ。

「怒ってる……?」

恐る恐る聞いてみるものの、答えは返ってこない。やっぱり怒ってる……。

「怒ってない。怒ってないから頭だけ出せよ、息が詰まるだろ?」

永遠のような長い間があったものの、答えは返ってきた。

「本当に……?」
「あぁ、本当だ。だからとりあえずそこから出て来いって。」
「うん……」

どうやら怒っていたわけではないようね。そうよ、考えてみればわかるじゃない。
この人が“こんな事”で怒るわけない。………………莫迦みたい。

「ちょ!顔だけ出てれば良いから!」

安心して毛布から出ると、随分と慌てた様子でそう言われた。………あ。

「?……なっ?!」
「とりあえず服をちゃんと着よう!俺出てくから!」
「もういいわよ!」

毛布に包まり直して、口をついて出た言葉がそれだった。
確かにもういい。見られた事に変わりはないし………さ、さっき見た限りでは元気になってたわよね?
もしかしたら……………とにかく、見られたことはもうどうでもいい。

「もういいから……そこにいて?」
「お、おう……?」

……大丈夫よ。押しの部分は今までので十分よね。引いてみましょう。

「…………ごめんなさい」
「いや謝るのは俺だよ。まさかお前が、その……」
「……グスッ…」
「――あのさ、さっきのは全部忘れる。俺は何も見なかったし、聞かなかった。それで勘弁してくれよ、な?」
「そんなの……!」

まるで娘の入浴シーンを目撃した父親のような言い草ね。
忘れるなんて言ったって、狙ってその記憶だけ消せるわけでもあるまいし。
それに、困るわ。忘れられては。


618 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:39:08 ID:k4oDoxYZ
「そんな……そんなのイヤよ……」
「分かってるけどそれでも――」
「分かってないわ!」

分かってないわ、先輩は。どうして分かってくれないのかしら。
あなたが好きなの。好きで好きで堪らないの。だからあなたのベッドでこんな格好に………。
素直にそんな事を言う勇気、私には無いわ。気付いてよ、先輩。

けど、このまま黙っていても埒が明かないわね。ヒントくらい出してあげましょう。
…………今回だけの大サービスよ。

「ねぇ、先輩……。私が貴方のベッドで……その、オ、オ、ナニーしてたら嫌?」

本当に大サービスよ、全く。普段なら恥ずかしくてこんな事言えない。
けれど、彼の反応は少し予想外なものだった。

「嫌っつぅかビックリするわ!しかもそれ今聞くんだ!?」
「や、やっぱり嫌なの?」

さっきまでの余裕は何処へやら、一気に不安になってしまった。怒ってるのかな……嫌だったかな……。
やっぱり、私の勘違いだったのかな………?

「………その、なん…だ…嫌だとは思わなかった」

一気に落ち込んだ私に気を遣ったのか、優しい口調で言われた。
………前に情けをかけるなと言った筈なのだけれど。

「…嘘吐き」
「いやマジだって!」
「だったら!だったら何であんな反応を……?」
「そりゃあ……毛布引っぺがしたらお前の服が………脱げてたからビックリしたんだよ」
「そう……そうだったのね……」

その通りだ。本当に今日はどうしてしまったのかしら、この私が………。
私だって先輩が自分のベッドで…………………流石にそれは警察を呼んでしまうかもしれないわね。
そう、さっきの怒った様な態度はビックリしてたからよね。


619 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:40:12 ID:k4oDoxYZ
………なら、顔が赤くなってたり……ズ、ズボン……が膨らんでるように見えたのは、そういう事で合ってるかしら?

「ねぇ、先輩」
「っ!?お、おぉ、なんだ?」
「責任を、取ってくれるかしら?」

もしそういう事で合っているなら、責任を取れと言われた彼がどう出るか………。
大丈夫よね?まさかそこまで鈍いなんて事……ないわよね?

「見たでしょう?私の……む、胸とか…!」
「……はい、見ました」
「そう、見たのよね………し、下もっ…」
「ホ、ホントごめん」
「謝らないで頂戴………み、見ようとして見た訳ではないのだから」
「いやでも――」
「見た責任は、取ってもらうわ」

次で王手ね、きっと。

「責任ったって………どうやって?」

ほら、王手よ。ここで素直に告白してしまおうかしら。
……それでは面白くないわね。

「……そ、そんな事、自分で考えたらどうかしら?」

考える前に口が動いていた。でも、それでいい。
こう言えばいい加減分かってくれるはずよ。これでもダメなら、少し失望するわよ?

「黒猫」
「……っ…」

今までと打って変わって真剣な声に、体が強張ってしまう。
………あ、変な顔になってないかしら?大丈夫よね。や、どうしよう……目を合わせられない……。

緊張が頂点に達した時、一番聞きたかった言葉を………彼は聞かせてくれた。

「俺の、彼女になってくれ」

思わず口元が緩むのが分かった。どうしましょう……多分今すごいにやけてる……。
………ここは少しハードルを上げるべきよ。そう簡単に認めないんだから。

「と、とりあえずは合格よ………」
「やっぱ俺のこと好きだったのか?」
「うん……でも先輩、私が何をしていたか忘れたの?」
「え…っと………黒猫さん?」

覚えているようね、良かったわ。

「あなたが邪魔するから満足出来なかったの。か、彼氏なのだから、責任を取って満足させなさい?」

おそらく、今日一番勇気を出して言ったセリフはこれね。




つづけ。


620 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:43:09 ID:k4oDoxYZ
恋する乙女全開と見せかけた安定と信頼のエロ猫。
実はコレの元ネタなんだけど、友達の実体験なんだぜ……!
リア充爆発!と思った人はみんな同志だ。

621 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:44:47 ID:fVOSErk/
>>565
いいから投下しろよ
ここまでスレぐちゃぐちゃにしといて、作品も出さずに逃げるのは許さん

てか、俺自身読んで見たいw
応援してますぜ

622 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 16:45:31 ID:KOpS+HTL
乙だけど三点リーダ使いすぎ

623 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:03:54 ID:h4ayH1ki
三点リーダ多用しない書き手さんって、今迄いたっけ?

624 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:11:42 ID:HVVvZzZv
>>620
GJ GJ GJ







>>563にはめられたから俺も書く期待しないで待ってろ

625 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:15:15 ID:HgE7aqe3
黒猫が可愛いということは伝わった
いいぞもっとやれ。激しくなw

626 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:16:11 ID:UeiYtqLW
>>620
三点リーダーは黒猫らしくて俺は好きだ


627 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:23:10 ID:fNTqgpZu
ーーーこういう事か。

628 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:29:01 ID:zlwF/DQQ
それだと奈須きのこですね、はい

629 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:33:00 ID:jefQlXZX
いやそれただの長音記号だから。

630 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:46:45 ID:ziBh4Jsl
ダッシュや三点リーダーは多様されると萎える人も多いよな。
まあエロシーンだと3点リーダーにはお世話にならざるを得ないけど。

631 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:57:34 ID:VogxqWa0
つーか三点リーダ多用は黒猫パートじゃ仕方無いと思うぞ


632 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 17:57:43 ID:j/6uZ8cl
半ば台本形式な以上三点リーダーはしょうがないんじゃないかね
しかしよかった、乙です

633 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 18:37:00 ID:5bxx2+jt
奈須きのこ風桐乃の一日

634 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 18:40:39 ID:ySnRyfEm
もう、ケチ付けたくてしょうがない奴がいるんだなw>三点リーダー云々

635 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 19:44:43 ID:bDOnWbg1
>>620
GJ
恋する黒猫はいいね

636 名前:あなた好みの:2011/02/13(日) 21:58:56 ID:AeHO6dEk
 妹の部屋で妹に妹モノのエロ同人誌を読まされ感想を要求されという倒錯しすぎた羞恥プレイを強要させられていた時、
ふと開け放たれた隠し収納スペースの中のある物体が俺の目にとまった。
 オタグッズの山の中で目を引いたそれは、普通に部屋に置いてあったなら
全く目を引く事はないような地味な柄の取っ手付きケースだ。

 視線でそれを指し、何の気なしに、
「なあ、あれって「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」

妹が吠えた。

 仰天する俺の前を、陸上で鍛えた全身のバネを使って獲物に飛び掛る野獣のようにケースに取り付くと、
すっかりお馴染みとなった能力《スキル》を発動させる。

 想定外の緊急事態に、ひたすら墓穴を掘るという能力《スキル》だ。
 ケースは慌てた桐乃の手で跳ね飛ばされ、見事に俺の目の前へと落下し、内容物をぶちまけた。

「………………」
散らばった中身を見る俺。
「!…!?…!!!!?!!!」
自分の引き起こした事態に混乱し硬直する妹。


 なんとか5秒ほどで再起動した桐乃は、目にも止まらぬ速さでばら撒かれた物体を隠し収納へ放り込みパシンと障子を閉める。
「み!見た?!」
 返答次第では命を終わらせるという明確な意思を感じる。
 俺の答えは、もちろん決まっていた。
「何も見てません。」



 顔を耳まで真っ赤にした興奮状態の妹に部屋から蹴り出された俺の脳裏には、
蹴飛ばされた尻の痛みより若干大きく疑問符が浮かんでいた。

 …なんであんなもんをそこまで隠そうとするんだろうか?
 モデルでオシャレ女子であるあいつの表の顔を考えれば、持っていておかしいって事はないんじゃねぇか?


 ケースの中身は、桐乃に似合いそうな洒落たものから何故か野暮ったい黒ブチまで種々取り揃えられた、伊達眼鏡だった。

637 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:13:01 ID:sqH6+RZI

きりりん氏……

638 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:16:41 ID:ISS6TbWT
あれ?続きは?
ズボン脱いで待ってるんだよ?

639 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:34:59 ID:2k/Faiph
きりりんそこまで…

640 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/13(日) 22:35:39 ID:HVVvZzZv
>>636
2828しますたGJ

641 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:01:51 ID:tXq8AnWu
バレンタインデーを駆逐するっ!

※この物語はフィクションであり
登場する人物・団体・その他名称とは一切関係ありません……
分かったかヨ?この変態ロリコン野郎!

2月14日。
俗にバレンタインデーと呼ばれる今日は、世の男達が2種類に分かれる日だ。

「君へのこの気持ち、まさしく愛だ!」「貴様は歪んでいる!」「そうしたのは君だ!君とバレンタインデーだ!チョコを貰う為に戦えと言ったのは、君のはずだ!!」「俺は言ってない!!!」

あそこでチョコレートを所望している金髪の男が、
その1チョコレートをもらいにいく派だ。
つーかあの金髪男がチョコレート求めてんの、どう見ても男だよな……?
まぁ、愛の形は人それぞれか……

そして、

「少年……」

自販機と自販機の隙間にいる、変な仮面をかぶった金髪男。あれが、
その2完全無視を決め込む派だ。
何故自販機の隙間!?とツッコミを入れたいところだが抑えておこう。

とまぁ、そんな事を考えているうちに目的地に着いた。


「こんにちは、マネージャーさん」
「糞マネの分際で加奈子より来んの遅いってどーゆー事だよ!」

「おぅ、ブリジットちゃん、加奈子。遅れて悪かったな……」

今日はメルルのイベントがあり、俺は再び加奈子とブリジットのマネージャー役をやる事になった。
受験生なのに大丈夫かって?
なーに、一応A判定ももらってるし、たまには息抜きしないとな!

642 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:04:37 ID:tXq8AnWu
ーーーーーーーー

「それではここでゲストの登場です!かなかなちゃん、ブリジットちゃん、どうぞ〜〜っ!!」

「リアルメルルキターー(゜∀゜)ーー!」「ブリジットたんペロペロ!」「抱きしめたいな、ガンダムッ!」「デュフフwww」「二人ともマジ天使」

「こんにちはーーっ!かなかなで〜す♡」
「こ、こんにちは!楽しんでいってください!」

イベントが始まり、加奈子とブリジットが登場したところで会場が一気に沸き上がる。

「……凄まじい熱気だな」

しっかし、加奈子の豹変ぶりはいつ見ても凄いな。
お茶の間に顔を見せる芸能人なんかもあんな感じでキャラ使い分けてるんだろうか……

「プロってすげぇんだなー」

素直に感心するぜ。

ーーーーーーーー

「それでは、皆からの質問に答えちゃうよ!」

司会者がそう言いながら、あらかじめ募集した質問が書かれているだろう紙を取り出す。

「Q.メルル4期はいつやりますか?」
「A.皆の応援しだいですね」

「どうやったら魔法使いになれますか?」「30歳まで待て」「メルルと結婚したい」「精神科へGO!」

質問が読まれ、メルルの監督さんや、出演声優さん達がが答えていく。

「次は……ブリジットちゃんに質問です!」
「ふぇ……?あっ、はい、な、何ですか?」
「Q.ブリジットちゃんは本命チョコを渡したい人はいますか?」

まさにバレンタインデー、って質問だな……

「え、えーっと……い、います……」

「なんとっ!?」「そいつは爆発しろ、今すぐニダ!」「ナ、ナンダッテー!?!?!!」「ウボァーーーー!!」

会場の男共、騒ぎすぎだ……

「おおーっ!ブリジットちゃんからチョコを貰えるなんて幸せ者ですね!それで、その方はどんな方なんですか?」

うん、気になるな。

「えっと……そ、そんなにたくさんお会いしたことはないんですけど……や、優しくて……お兄さんみたいだなーって思ってて……大好きです。」

ブリジットからあんなに思ってもらえるだなんて、本当に幸せもんだな。

ふと、こう思っちまったんだ。

「そいつは早く爆発しろ!爆発してもお釣りがくるだろ!早く爆発しろ!」

643 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:07:57 ID:77k0QRvm
ーーーーーーーー

「2人ともお疲れさん!」

「加奈子にかかりゃあ楽勝、楽勝!」
「ありがとうございますっ、マネージャーさん!」

ここは控え室。
2人の出番は無事終了した。

「さて、やる事やったし、帰……「マ、マネージャーさん」……ん、どうしたブリジットちゃん?」

「えと、その、ちょっとお時間よろしいですか?」
「おぅ、構わないぜ」
「ありがとうございますっ」

ブリジットは礼儀正しくていい子だな。見てると癒やされるよ。

「んじゃ加奈子は帰るなーー」
「お疲れさん、またな」
「またね、かなかなちゃん!」

部屋をでていこうとし、直前、振り返る。

「オイ、ブリジット」
「な、なに、かなかなちゃん?」
「がんばれヨ〜?」
「えっ、あっ、う、うん!」
「?」

ニヤニヤしながら加奈子が言った。一体なんのことだ?

「じゃ、今度こそ帰るなー」

そう言って加奈子は帰っていった……

「……マネージャーさん!」
「うおうっ!……な、何だ?」
「こ、コレを……」

ブリジットが手に持っているのは、リボンの結ばれた可愛らしいハート型の包み。

「これは……?」
「その、バレンタインデーですし、チョコレートを……

644 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:10:10 ID:77k0QRvm
よもやこんな幸運が訪れようとは……生き恥を晒した甲斐があったというもの!

「ありがとな、ブリジットちゃん!義理でも超嬉し「義理じゃないです!」い……?」

「義理じゃ、ないです……」
「今年は、パパとマネージャーさんにしか作ってないです」
「なん……だと……」
「嘘じゃないです……」

自分の父親をお兄さんみたいとは表現しないはずだ。
と、いうことは……

「さっきイベントで言ってた人ってのは……?」
「マネージャーさんのことです。……マネージャーさん!」
「おっ、おう!」

消えそうな声で話していたブリジットの目に強い光が宿った。

「わたし、マネージャーさんの事が大好きです!!よ、よかったら、お付き合いしてください!」

……驚いたよ。ブリジットが俺の事を好きだったなんて。
俺はこの思いに真剣に答えなきゃならんな。

「ブリジット!」

ブリジット・エヴァンス。
メルルのコスプレイヤー。
礼儀正しくて、見てると癒やされた。
俺はこいつのマネージャーみたいなものをやってる。
だが今はマネージャーとか関係ねぇ。

「本当に俺なんかでいいのか?ただの凡人だぜ?」
「わたしは……あなたが、大好きです」
「そうか……なら、俺から1つお願いがある」

「はい……きゃっ!」

目の前の可憐な乙女を抱きしめる。鼻腔をくすぐるいい香り。このまま抱きしめ続けていたいな!

もう後もどりはできん。腹をくくれよ、俺!

「俺と……付き合ってくれ」
「……はい……!」

ブリジットがそっとうなずく。

そして、俺達はそっと唇を近づけーーー

645 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:10:50 ID:77k0QRvm
ーーーーーーーー
月日は流れ、とある日。

「親父、話がある」
「……なんだ、言ってみろ」

「彼女ができますた」
「グフッ、ゲホッ!」

むせちまったよ……

「……本当か?」
「あぁ、本当だぜ」
「なら、今度紹介してもらおうか」

ーーーーーーーー
数日後、高坂家リビングにて

兄貴が彼女を連れてきた。
ホントにいたんだ……

「紹介するよ、彼女が俺の恋人、ブリジットだ」
「ブリジット・エヴァンスです。きょ、きょうすけさんの彼女です!」

ブリジット・エヴァンス……?同性同名なんかじゃない、本物のブリジットちゃん!?

「京介の父、大介だ」
「母の佳乃です。京介、本こんなカワイイ娘が本当にアンタの彼女なの?」
「ひでぇなお袋!」

「……おい、桐乃?」
「……あ。妹の、桐乃です」

も、もし兄貴がブリジットちゃんと結婚したら、義理の姉妹!?

「あ、あたしの義姉がこんなにかわいいわけがない!!!!!」
「いきなりどうした!?つーかそれ俺の台詞!」
「うっひょおおおーい!キタキタキタキターーーー!!!!」
「いったいどうしちまったんだよおぉぉォォォォォーーーー!!?!!!?!?」


ーーーーつづけーーーー

646 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:12:16 ID:77k0QRvm
以上、「if.禁断?の幼女ルート」です。
失礼しましたっ!

647 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:13:14 ID:tfMNkkMw
きりりんwwww

648 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:15:22 ID:D7D/U0do
きwwwwりwwwのwwww

649 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:17:30 ID:1Ve1UZez
まさかの姉属性海開眼www

650 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:18:02 ID:RP4/0Gsg
>>646
Nice job!桐乃がお約束すぎワロタwwwww

651 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:41:06 ID:2j6KNF2X
GJ、桐乃はまぁあれだからあれだが
加奈子よりは年上に見えるとはいえブリジットを連れてこられて平然としてる親が凄い

652 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 00:42:42 ID:uzh7Twzr
乙!
桐乃流石過ぎるwwwww
あと地味にウボァー吹いた

653 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 01:13:20 ID:FAzHc+Oh
>>565
『もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら』前編、中編の設定を流用した
別作品として投稿すれば良いと思う。
後編としてしまうと、もし本人が書く気になったとき困るだろうし。

>>641-646
乙でした。
しかし、あの母親だと京介犯罪者認定しそうな気もする・・・。

654 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 01:36:30 ID:TDWD28I6
普通に犯罪です

655 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 01:55:07 ID:DY6eCBuH
>>653
アイディアに著作権はないからね
商業でもオマージュ(笑)だの翻案だのあるし
最近はネットの二次創作小説を
似た舞台のオリジナルに書き換えて商業で出してるのも多い

656 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:07:06 ID:vBkPw+SX
他人の書いたSSの続きを書きたいなんて言う奴は
今まで一度もSS書いたこと無いんじゃね?

657 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:35:46 ID:WbV8fR/i
三次というか引き継ぎssは総じて滑るイメージがある。
完全に文形式を真似ないと続きを名乗られても違和感あるし、二次より明らかにハードル上がる割に皆のコメントはキツくなる事は覚悟したほうがいい。

658 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:40:49 ID:YDAzqi3B
それでも俺は待ってる 三次だからifとか名前に入れておけば何も問題ない

>>654
犯ww罪ww
ニコニコ見といて著作権とか言ってるやつ思い出すわ

659 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:42:54 ID:jNu1hdtp
>>658
お前は何を言ってるんだ
ブリに手を出した京介の話じゃねーの?

660 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:51:18 ID:FAzHc+Oh
>>656
どういう理屈でそう言う判断したか分からんが、感性は人それぞれだし
何を読んでSS書きたくなるかも人それぞれでしょ

原作読んでSS書くのもそのSS読んでSS書くのもその作品が好きで書くんだし



661 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 02:54:36 ID:FTCY612v
あれだけ議論しといてまだ語り足りないのかよ

662 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:01:40 ID:YDAzqi3B
>>659
>>654が例のSS三次創作の事についてのこと言ったの前提でレスポンスしたんだが
え?そっちの話だったの?だったら失礼した(´・ω・`)

663 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:02:45 ID:YDAzqi3B
>>662
レスポンスしたってなんぞや
レスしたの間違いでした すみません

664 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:39:25 ID:d2lLV9ju
>>662
今北が、その意図が読めないならエロパロは早いと思うんだぜ……

665 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:44:48 ID:YDAzqi3B
>>664
いやただの誤解に早いとか遅いとかないと思うんだが...

666 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:49:02 ID:E9Qvc9Nu
>>383
京介捕わるって
12スレ目の881と897の事を指してるなら違うよ
俺ドロリッチ書いた人みたいなセンスないもん
しかし久しぶりに来たら力作増えていてうれしい限り
もう思いつきだけの駄作を投下して職人待ちしなくていいんだと思うと胸熱

667 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 03:51:08 ID:t2SSQ4Ob
まあ、普通は読み違えないと思う
でも謝ってるんだから、もう良いじゃん

668 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 04:31:35 ID:Aq5IKR5N
>>662
俺もそう見えたから安心しろ

669 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 07:11:11 ID:ThF+pSB0
今日は日本の強欲な企業どもが金儲けをしたいが為に
他国の風習を悪しき方向へ捻じ曲げ商業的なものへと改悪し
それにお祭り騒ぎをしたいだけの日本的一般人どもが悪乗りした結果生まれた
オマンレンタインデイとかいう日か
フンくそおもしろくもない・・・


670 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 08:14:24 ID:k7iSXxtB
京介と桐乃はくっくかないよ。そして別れない。正確に言うとずっと兄妹。恋人や結婚相手だと、別れたり離婚したりしたりしたら他人だからね。兄妹だと死ぬまで、いや死んでも、兄妹だよ。
昔、ばあちゃんの葬式で号泣してたばあちゃんの兄であるよぼよぼのじいさん見てそう思った。

671 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 08:15:37 ID:fKJkfYym
何か三次創作を書け書け言っている奴らはいつだったか隔離板で騒がれた
ニコニコ生放送で幼稚園に突入してロリコン宣言をした挙句警察が出てきて
「通報したの誰だよ」「DQN親wwwwwwwww」とか意味不明な擁護をしていた連中と同じ臭いがする

672 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 08:34:49 ID:5cGVWKEN
蒸し返さんでよろしい

673 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 08:49:51 ID:iSW58IVX
                  ,!  \
           ,!\          !    \      そういうレス、マジでもういいから・・・
         i  \         l      \,,..__
          ,i′  ,\___,,--―l       \::゙'冖ーi、、
        i     :;\::::::::::..l              `'‐、、
       /__,..;:r---―-、,..__.     ,;'il:;}          .;:::`L__
   ,.:f''""゙゙゙´          、 ̄ヽ,//           ...::::::l;;;:;;::::
  _/       ......  、   \//、            ::::::::リ;;:::::::::....
//       ......:;::::::::::::. ヽ、\ ゙ヽ  ヘ    ●      ....:::::::::i';;;;::::::::::::
;;/    ::::::::::::;;;;;ノ ̄\:: 〉 〉゙'、 `ヽ_ノ       ......:::::::.;;;:ノ:;;;:::::::::::::
/    ..::::、__;;ノ;;;`ヽ_/: / /⌒)メ、_ノ/         .....:::::;;;/;;;:::::;;:::::::::
     ..:::イ;;.ヽ::;;;;;;;;;(__ノ /'"..:::::::::::::/  ...............:::::::::::;;;,;ノ;;::::::::::::::::
     :::::::l;;;;;;;;;\;;;;;;;,.(__ノ;.;:.\:::::::::/::::::::::::::::::::::::::::;;;;;/;:::::::::::::::::
    ::::::::,!::;;;;;;;;;;:.`゙'-、、  ::: \_/::::::::::;;;___,.;-―''"::::::::::::::::::::::::
   ..::::::::::,!;;;;;:;;;;;:::;;;;;:::;;;;;;`゙ ̄'''冖''―--―'";;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::

674 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 09:12:30 ID:Aq5IKR5N
>>670
別にそんな事聞いてないです

675 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 09:26:42 ID:B3aKsWAx
AAが魚っぽいものに煙草押し付けてるように見えた

676 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 09:28:54 ID:rqTtcuTn
今日はバレンタインネタが投下されるのかな

677 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 10:37:35 ID:pRmf+uI0
>>646
gj いいねブリジットかあいい
>>673
そのAAつぼったwww

678 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 14:57:44 ID:Wj5/PXSj
あえて言おう
「ハムさん、蒼い目の少年(青年)相手になにやってんの?」

679 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 18:54:44 ID:4VFiL7ok
ブリジットルートは禁断でもなんでもない、むしろ推奨されるべきものである。
つまりは超gjということで。

680 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 21:22:07 ID:FAzHc+Oh
>>676
百合スレに来てたぞ

681 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 21:33:31 ID:NDbGi7N/
>>645 乙です。
月日は流れとはあるが、桐乃の反応からしてまだ幼げか…
犯罪だろ、やっぱ。
というか、幼女の告白にマジで返事するんじゃねえw

682 名前:『血のバレンタイン』:2011/02/14(月) 22:26:58 ID:k4gpO37G
登場人物
高坂京介 高坂桐乃 田村麻奈実 黒猫 沙織・バジーナ 新垣あやせ

語り
高坂京介


でやってみます。


683 名前:『血のバレンタイン』:2011/02/14(月) 22:27:27 ID:k4gpO37G
「コレ、あげる」

我が妹・桐乃様からチョコを受け取った。
今日はバレンタインデーだしな。この義理丸出しなチョコであっても
もらえるってのは嬉しい‥‥‥

などと思っているだろ? 冗談じゃねえ! 今はそれどころじゃないんだ。

「あ、ありがとな‥‥‥」
「なにそのリアクション? もうちょっと有り難がりなさいよ」
「あ、ああそうだな。すごく嬉しい‥‥‥」
「どうしたの? 何で棒読み臭いの?」

くっ、鋭い。
女って男の怪し気な態度を敏感に感じ取れるようにプログラムされているのか。

「そ、そんなことないだろ? 俺の心の中は晴れた青空のように、」

げしッ―――
はい、チョコの次に蹴り入りました。

「誤魔化さないで。何かおかしいんだよね」

桐乃は俺の全身を上から下まで舐め回すようにガン見する。

「コレ、なに?」

桐乃が俺の肩口をさらった指先には長い髪の毛が。

「お、オマエの髪じゃね?」
「色が違う! 黒髪じゃん! 女とイチャついていたワケ?」
「そんなことないぞ! 家の中でそんな‥‥‥ハッ!」
「ふーん、女を家に連れ込んでいるんだ」

ヤバイ。本格的にヤバい。爆発すんぞコレ。
そう思った途端、桐乃は踵を返し、俺を引きずりながら階段を上って行った。




684 名前:『血のバレンタイン』:2011/02/14(月) 22:27:54 ID:k4gpO37G
「ちょ、何すんだよ!」
「いいから黙ってて」

桐乃の目はマジだ。人が人を殺すときもこんな目になるんじゃないかってヤバさ。
俺は自分の部屋に引きずり込まれてベットの上に座らさせられた。
一体どうする気だよ? っと、ナニするんだ桐乃? 俺の横に座り込んで。
と思った瞬間、

「いやあああぁぁ―――、やめて――――!!!」

桐乃が叫び声を上げた。ちょ、一体どうしたんだ? 止めろバカ!
俺は無意識に桐乃の口に手を当てるが、

「誰か来て―――、助けて―――!!!」

俺、強姦魔状態!? 何を考えてんだコイツ!!

「おにいちゃんのエッチ!!!」

雷撃文庫なら1ページを、下手すりゃ見開きでページを占有するサイズの
フォントで書かれそうな台詞を桐乃は吐きやがった。
こんな台詞を吐かれたら当然―――

「きょうちゃん、どうしちゃったの!?」
「あなた、妹になんて破廉恥なことを!?」
「京介氏、新しいプレイをきりりん氏で試しているのでござるか!?」

麻奈実、黒猫、沙織の三人が部屋になだれ込んできた。
三人を見た桐乃がワナワナ震えている。

「ア、アンタ、三人も家に連れ込んで‥‥‥。まさかあやせも!?」

俺は頷くしか無かった。

「ドコにいんのよ?」

俺は自分の足下を指差すと桐乃はその方向を見て、顔を強ばらせた。
なぜなら俺のベッドの下からは二本の手が伸び、俺の両足首をガッチリ
掴んでいたからだ。そして、

「ブチ殺しますよ!?」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥



685 名前:『血のバレンタイン』:2011/02/14(月) 22:28:38 ID:k4gpO37G
「いやあ、我々は皆、京介氏に感謝の意を込めてチョコを持参したのですが、
 たまたまかち合ってしまったのでござる。決して連れ込まれたのではござらん」
「桐乃ちゃん、わたしもきょうちゃんにチョコを持ってきただけだよ」
「察して頂戴。貴女が想像するような破廉恥なことは無くてよ」
「いやだ、桐乃ったら。お世話になったお兄さんにチョコを持ってきただけよ」

四人とも全員本当のことを言ってくれて助かったよ。
ここで変な悪戯心を起こされたら、流血もんだぞ。

「でもみんなドコに居たのよ?」
「同じ男性にチョコを渡そうとする女性同士が顔を合わせるってのは
 気まずいものではござりませんか?」
「だからみんな隠れていたってワケ?」
「そうでござる」
「何であやせはベッドの下「あまり気にしないで」」

あやせは桐乃の言葉を遮った。でも、俺だってそこは気にするぞ。

「ふーん。みんな、こそこそチョコなんか持ってきちゃって‥‥‥」
「オイ桐乃。そんな言い方はないだろ。皆友達じゃないか」
「アタシの友達なら隠れる必要なんて無いんじゃないの?」
「友達だろ。オマエの悲鳴を聞いて皆、駆けつけてくれたじゃないか!
 コレが友達でなければ何なんだよ!?」

なあ皆、と四人に目を向けると、

「桐乃ちゃん可愛いから、ひょっとしたらきょうちゃん‥‥‥と思ったけど」
「シスコンの先輩なら十分にあり得ると思って駆けつけたまでよ」
「京介氏がきりりん氏にどのようなプレイを強要したのか興味がありまして」
「桐乃を救うために、わたしはそれ相応の準備をしていました」

ひどくね? 俺、どんだけ鬼畜扱いされてんの?

「皆が心配してくれていたのはわかった。ありがと‥‥‥」

俺、フルボッコ状態じゃねえか。ひどすぎんぞ。

「ところで、アレは誰からのチョコ?」

桐乃が指差した机の上のチョコに全員の視線が集まった。

「わたしのじゃないよ」
「私のでもないわ」
「拙者のでもござらん」
「桐乃のじゃなかったの?」

当然、全員の視線は俺に集まった。

「あ、アレは‥‥‥」




686 名前:『血のバレンタイン』:2011/02/14(月) 22:29:06 ID:k4gpO37G
口ごもったのがいけなかったのか。桐乃が途端に不機嫌になった。

「言えないんだ‥‥‥。言えないような女からもらったんだ」
「待てよ桐乃」
「うっさい!」

ドゴッ―――

桐乃は俺の顔面に頭突きを喰らわすと部屋から飛び出して行った。
は、鼻血が‥‥‥。いってえええよ。

「きょうちゃん、大丈夫う?」
「あなたの口下手なところが致命的だったわね」
「京介氏、きりりん氏も悪気は無かったと思うでござるよ」
「お兄さん、桐乃を悪く思わないでください」

ああ、みんなに心配かけて悪かったな。実はあのチョコは―――

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

四人を玄関から送り出した後、リビングに入ると桐乃がソファーに座っていた。

「なんだ居たのかよ。外に出てったのかと思ったぞ」
「‥‥‥ごめんね。さっきは。アタシ、ワケわかんなくなっちゃって」
「かなり痛かったぞ。あ‥‥‥、言い訳させてもらうとさ、」
「もう解ったから」

桐乃はバツの悪そうな顔で話し始めた。

「部屋を飛び出した後、階段の下でお父さんとぶつかったのよね。
 そしたらお父さんがあんたの机の上にあったのと同じ包み紙のチョコを
 落としたのよ。そうなったら、あのチョコを誰があんたにあげたのかなんて
 一発じゃん? それなのにアタシ、あんなことして‥‥‥。
 どうして言ってくれなかったの?」
「みんなの前で『お袋からもらった』なんて言えるか?」
「バカじゃん? 見栄張っちゃって」
「男は見栄を張るもんなんだよ。特にバレンタインチョコのときはな」
「家族から‥‥‥アタシからチョコをもらったってことも言えない‥‥‥の?」
「そんなこと心配してんのかよ? オマエは別だよ。自慢したいくらいだ」

桐乃の顔が見る見る赤く染まるのが見えた。
コイツの赤い顔を見るのは何回目だろう。だけど今日の桐乃は‥‥‥可愛い。




687 名前:『血のバレンタイン』 ◆ACPRLbMxAk :2011/02/14(月) 22:29:54 ID:k4gpO37G
「桐乃―――」
「―――ッ!」

俺は桐乃をソファーに押し倒す姿勢から、桐乃の上に覆い被さる体勢を取った。
その瞬間、

「きょ、きょうちゃん、ダメよそれは!!」
「あなたたち、信じられない変態兄妹ね!!」
「お二人とも、許されざる愛には苦難がつきものですぞ!!」
「二人ともブチ殺されたいんですか!!」

帰ったはずの四人がリビングになだれ込んできた。

「へへーん、引っ掛かった―――♪」

俺と桐乃は二人並んで、飛び込んできた四人に向かってソファーの陰から
悪戯っぽい顔で笑ってやった。

「もう、きょうちゃんたらひどーい!!」
「とんでもないバカップルね」
「いやはや、すっかり騙されましたな」
「今日の桐乃、なんだか違う グスッ」


今度こそ四人を送り出し、俺と桐乃はリビングに戻った。

「ゴメンね、兄貴。アタシのせいで何か変なことになっちゃって」
「別にいいさ。気にすんな」
「でも、それじゃアタシの気が済まないから。何がして欲しいこと無い?」

本当かよ? じゃあ、アレしかないだろ!

「じゃあ、ひとつだけ頼みがある」
「なに? 何でも言って!」
「もう一度言ってくれないか?」
「‥‥‥何でも言って」
「それじゃなくて、アレ‥‥‥」
「アレ‥‥‥?」
「『おにいちゃんのエッチ!!!』って台詞をもう一度‥‥‥」

ぱぁ―――――――ん

桐乃はビンタを喰らわすとリビングを飛び出して行った。


『血のバレンタイン』 【了】


688 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:32:35 ID:UWmgDyte
変態だ、京介w

689 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:42:01 ID:w5MDDegG

最近、桐乃の京介に対する態度を見てると胸が苦しい。

妹のピンチに必死で立ち向かう京介、頑張り過ぎでしょ、
娘ドキドキさせてどうするつもり?

ここ1年、桐乃が落ち込んでる日は京介と喧嘩してる時だってすぐ解る。

誰に似たのか顔なんてTVに出て来るアイドルに負けない位可愛いし、
いくらでもボーイフレンド作れると思うんだよね…、
とんだブラコンになってしまった(爆)。


こないだも鈍感な京介を連れ出して超ご機嫌だったし。
向い隣の佐藤さんに腕組んで歩いてたの見れてるし、近所で噂になってるよ、
お父さんの耳に入らないかハラ×2してる。


アメリカンに迎えに行ったのだって普通はお父さんの役目でしょ…、
でも知ってるんだよね。あの頑固な桐乃が家に帰って来たのは京介が迎えに行ったから

だって。

鏡さんが来た時だって桐乃泣かして何か叫んじゃったし、
シスコン全開しすぎだよね、誰に似たのだか。

桐乃の秘密を守ったあの時、大介に殴られたあの顔、マジヤバイ…てっ…
私までドキドキしてしまった。


少しづつ大人になっていく京介と兄の姿と重なって見えて…


今度は、大介は桐乃の気持ちにどんな決断をするのだろ?


私の兄が事故で死んだ時、支えてくれたのは大介だった、
大介は全て受入れて私と結婚してくれた…

17年前の私のお腹の子は…私の一番愛してる兄の子だと知ってて。


690 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:48:49 ID:UWmgDyte
ちょwwwwなんだこのななめ上のネタは。

691 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:52:32 ID:UuhGmDkA
ぽろっと突然とんでもないネタを落としていくな。
気になるじゃないかw

692 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 22:56:59 ID:xOQ+6b2P
京介君末期じゃないか……

俺も書いてるが間に合いそうにないな

693 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:02:19 ID:pRmf+uI0
黒猫のss書いてんだけど
中2発言よく分かんなくてさぁ
だめ?

694 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:15:24 ID:juSlHDZ4
意味が解らん
言いたいことははっきりと解るように言え

695 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:18:46 ID:V9Ibtuhv
>>689
おいwww
この発想は...あるよね?

696 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:23:20 ID:5cGVWKEN
>>693
厨二単語は闇とか邪とか魔とか入れとけば後は自分が中学時代の妄想で使ってた言葉を引っ張りだせばいいさww

697 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:23:51 ID:6YWqEWKm
アニメ版の佳乃さんはカワイイ。名前も可愛い

698 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:27:27 ID:YLgMdT9k
>>682-687
やべ、皆の反応が四者四様で面白いw
そして京介と桐乃の引っ掛けで4人に仕返ししたかと思ったら最後のオチww
いつもながらいい仕事するね!

>>689
ちょwww桐乃と半分しか血が繋がってない上に京介は兄妹恋愛の子かよw
斜め上過ぎるw

699 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/14(月) 23:29:34 ID:pRmf+uI0
中2発言させなきゃだめ?
って書きたかったんです、すいませんでした
でも中2発言しない黒猫なんて
黒猫時じゃないですよね頑張ります
本当にすいませんでした

700 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 00:41:26 ID:z4QdtB4e
>>699
黒猫では無く素の瑠璃ちゃんで書けば良いじゃないか

701 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 01:55:44 ID:m731MAvh
>>687
乙、京介の変態度がぱねぇなw

それにしてもあやせはベッド下がよく似合うな、違和感なくなってきた


702 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 02:29:36 ID:NOq2Y189
ベッドの上黒猫
ベッドの下あやせ
薄壁の向こうきりの
隠れず床の上の麻奈実
天井裏に沙織
窓の外の淵にば加奈子
ドアの向こうにブリジット
電話の向こうにフェイトちゃん借金更新中
クローゼットの中赤城兄妹

703 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 02:36:32 ID:4BY39rK2
>>702
そして当の部屋の中ではカリビアン○ムを見ている京介

全員全く違和感ない!不思議!

704 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 03:29:36 ID:EPXtDPv7
バレンタインなのに投下去れたの2つだけか…

いや、ごめん、投下があるだけ喜ぶべきなのはわかってるんだけど
俺は今日1日を使ってでも14日に上げられた作品を読もうと意気込んでたわけで…

705 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 06:15:47 ID:FvPY0lbr
エロカワ先生のエログ見つかったけど桐乃が河合過ぎて辛い

706 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 07:41:34 ID:4BY39rK2
>>704
色んなスレを回るんだ...
俺も最初少し少なくてがっかりしたが俺妹関連スレでたくさんあって徹夜で読んできた
ダメだ...眠気が...もう...ガク

707 名前:624 僕にssを書けと言うのか? :2011/02/15(火) 11:51:59 ID:emin1GHZ
「起きろって言ってるだろーがーーー!!」
「ぐはっ! ・・・何すんだよ!」

日曜の七時に何で人に踵落としすんだよ、家の妹君は!

「日曜すら誰からも電話がかかってこないアンタをアキバに連れてったげる」
「俺(荷物持ちですねわかります)じゃなくてもいいだろ?」
「ハァ? 何言ってるの? 普通の人は日曜は忙しいの」
「俺は普通だ!」
「アンタは暇人でしょ? だから連れてったげるって言ってんの!」

行くしかないみたいだな 待てよ? 桐乃一人分なら自分でいいはず

「自分の荷物ぐらい自分でもてよ!」
「アンタは三人分持つの!」

否定しないってことは荷物持ちか、日曜なのに疲れる俺ぇ
約束の時間が10時なので時間になるまでの間
まだ寝てたかったが妹君が服を選びやがってくれると言う。
もちろんめんどくさいから選んでもらったよ

「これにこれはダメだけどこれが一番似合うし
 でもこれはこれでいいきもするけど これでいいか」
「これでいいのか?」
「ナニ? 文句あるわけ?」

やっと決まったぜ、ふぅ…

「後30分か」
「ホント、アンタの服選ぶのに時間かけすぎた
 地味だから何着せてもイマイチ何だし」

708 名前:624:2011/02/15(火) 11:57:54 ID:emin1GHZ
駅に付いたぜ、いろいろあって疲れた、もう帰りたい

「あ! 黒いのいた」
「10分もこの私を待たせるなんて…よっぽど私に殺されたいのね」
「まぁまぁ黒猫氏、折角来てくれたのですし」
「そぅそぅ、来てやったんだから遅刻ぐらいいいじゃん」
「いいか? 昔から日本には
 "たとえうんちゃらされどかんちゃら"という言葉があってな」
「だいたいアンタが地味だから遅刻したの! わかる?」
「早く行きましょう? 時間がもったいないわ」
「ほら、行くよ地味男」
「はぁ」
「相変わらず仲がいいでござるな」
「その楽観的に見える目欲しい」
「兄さんも邪眼をご希望?」
「他のも見えそうで怖いからいい」

その後はいろいろ回ったなうん、見てるだけで楽しかった
お昼頃になると俺の両手に、はn…いやガンプラやメルルやマスケラが
超能力とか(ry 疲れたぜ

「じゃあきりりん氏そろそろ」
「そうね、じゃあね黒いのと地味男」
「え?」
「それじゃあ拙者達はおいたまするでござる」@ω@
(あの顔はやばい!)
「どういうことだよ!」
「アンタがデートにも誘わないからサプライズしてやったの」
「じゃあ拙者達はこれにて、ニンニン」


709 名前:624 まだ終わらんよ!:2011/02/15(火) 12:01:34 ID:emin1GHZ
二人は嵐のように去っていった。 まさか沙織と桐乃がグルなんて
でも以外に黒猫も楽しんでんな

「どっか行きたい場所あっか?」
「こういう事は雄である貴方が私をアプローチするものよ?」
「俺達らしい場所でも行くか?」
「私達らしい場所?」
「ゲーセンとか‥」
「あっははは…ゲーセンってムードの欠片もないわね、クスクス」
「そこまで笑うなよ」
「貴方らしくていいわ、行きましょ?」

初デートがサプライズでしかもゲーセンって俺ぇ。
付いてすぐ黒猫はワンコインで格ゲーどこまでできるかやるって
30分後には三人位財布ひっくりがえしてるよ、可愛そうに

「先輩あ、あれ撮りましょ?」
「プリクラか、いいぞ?」

それはフレームを選んで写真を撮る普通のプリクラだった
黒猫もこういうの好きなんだな

「これにしましょう」
「カップル専用?」
「いいでしょ?」
「黒猫がいいならな」
「私はこれでいいわ」

最後の一枚になったとき黒猫が言ったんだ

「ね、ねぇ先輩」
「何だ?」
「こっちを見て?」
「ん?」

俺はもちろん横を見たぜ? そしたら黒猫も俺を見てて
見つめ合ってる状態になった

「先輩、好きよ?」
「く、黒猫?」

710 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 12:05:52 ID:emin1GHZ
後半はいま書いてます
でも"来なくていい"とか言われたら御蔵入りしたりします

711 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 12:16:03 ID:bW/eG8qb
待ってる


けど、出来れば全部書いてから一気に投稿して欲しかった

712 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 13:02:07 ID:lHg/tKou
>>706
桐乃スレと黒猫スレ、あとVIPのSSスレは見つけました
特に桐乃スレはもうほとんどSSスレに近いですね…
あとどこかオススメあればぜひ教えてください

713 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 14:42:08 ID:U69iSHTe
携帯からですが>>705さん
良かったら検索ワードだけでも教えて戴けませんか?
色々調べて見ても探しきれなかったです。

714 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 15:45:15 ID:FvPY0lbr
>>710
GJ 続きまってます〜

>>713
SS 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない
上のでググって2ページ目の真ん中辺り

715 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 16:32:36 ID:ybAkKPWG
>>710

黒にゃんペロペロ

716 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 18:16:12 ID:U69iSHTe
>>714 有難うございます。

717 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 18:35:04 ID:XoKDavFw
>>709
GJ

718 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 20:49:08 ID:0wVZptQX
>>710
くくくっ、笑止な。
さぁ今すぐ貴様の全力を見せてみろ!!

719 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 22:06:13 ID:zw3X5sLB
>>710
乙です

続きが楽しみ

720 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/15(火) 23:42:33 ID:yDSwfFpL
遅ればせながら、再販されたドラマCDを入手して、
SSの参考にしようと思っていたんだよね。
特にあやせネタの参考にしようと思っていたのだが、
あれはヤバイっすw

SSであやせネタを書いていて「これはやり過ぎ」と思っていた。

甘かった。あのドラマCDの中のあやせはヤバすぎる。
あれに比べると、俺のSSの中のあやせはマジ天使だよ。

もうひとつ気になったのは、ドラマCDの中の麻奈実が
ちょっと意地悪っぽいイメージだったこと。

721 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 01:13:44 ID:2F6EO720
>>710
来てもいい
・・・嘘です。来て下さい。
『”約束の地”(ココ)であなたを待っているわ』と黒猫さんもおっしゃってます。

>>720
俺もドラマCD手に入れた。
あれって再販のアナウンスどっかであったっけ?

722 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 13:31:22 ID:mzLf9lCT
>>721
密林では品切れだったけど、公式のサイトでは普通に売ってたよ

723 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 18:53:27 ID:2F6EO720
>>722
いや、だから尼のボッタクリ価格では以前からあったけど
公式通販は少なくとも12月から在庫切れだった。
今月始め頃に見たら復活してた。

724 名前: ◆FWTxbOL4ewRu :2011/02/16(水) 22:14:03 ID:poKb2yFN
 バレンタインに投下したかったな。

        タイトル:チョコっと生意気な新垣あやせをお菓子隊!
        ジャンル:ハートフルエルラブストーリー
 CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象)
 コンテンツアイコン:セクシャル、暴力、恐怖、犯罪、言葉・その他

 エロパロ時空・キャラ崩壊注意。10分後から12レスほど。


725 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:20:58 ID:msjQuE9E
期待

726 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:24:16 ID:poKb2yFN
『お兄さん、人生相談があります』

 さて、そんなお馴染みの前口上から始まるご神託をマイエンジェルから受信したのは、大学に入ってしばらく経ってからのことである。
 形式ばったその内容は要約するまでもなく『できたら1時間後、公園に来てください』の一行だけという驚きの淡白さ。急な呼び出しにも関わらず用件が一切書かれていないのはいつものことだ。
 もし俺がこんなメールを桐乃に送ろうものならしばき回されること請け合いだが、あやせからのメールならむしろ妄想を掻き立てられるのでよしとする。それにホラ、これは心が通じ合ってる証拠だから。
 返信こそ、やましい思いを気取らせないために『おっけー! マッハで行くから待っててね』という極めてそっけない文面にしたものの、ついにイベントCG回収か……と実は内心ウキウキ気分だった。

 * * *


727 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:24:52 ID:poKb2yFN
 とまあ、そんな感じで華麗に講義からエスケープをキメて、一旦帰宅して勝負服に着替えた俺は、お馴染みの場所へと急いでいるところである。
 駆ける足の軽いこと軽いこと、いまなら桐乃にも余裕で勝てるだろうな。夏の日差しも全く気にならないぜ。
 ほどなくして近所のさびれた公園に辿りつく。荒ぶる心臓を押さえながら、入口の脇で髪を整え、全身にエイトフォーを吹きかけてからそっと中の様子を伺うと――

 地上に舞い降りた天使が、木陰のベンチで羽を休めていた。

 グレイト。
 オゥグレイト!
 お父さんお母さんグレイトフル!!
 はあはあ、なんてかわゆいのだろう……。やけに制服が眩しく見えるぜ。
 黒い髪に白い太もも、これに加えて赤いセルフレームの眼鏡でもしてくれたらグランドスラム達成だけど、そこまで贅沢言いませんって。端正な横顔も見飽きぬばかりで、ずっーとこうして眺めていたいぐらいだ。
 さりとて待たせてしまうのも悪いし、なにより話が進まない。俺はひとしきりその光景を堪能した後、ゆっくり足を踏み出すことにしたのだ。
 ジャリ、と靴底が地面を踏みしめる音が辺りに響いた途端、こちらへ顔を向ける俺の嫁。
 そのつぶらな瞳を見つめながら、俺は努めて真面目に。真面目に声を掛けた。

「よう、スイートマイハニー高坂あやせ! しばらく見ないうちに変わったな! セーラー服もよく似合ってるし、髪も少し伸びて、おまけにすげー綺麗になった!」
「わたしは新垣あやせですっ!」
「名前まで変わったのか!」

 あやせたんは「開口一番なんなんですか!」と超おかんむり(←超かわいい)だった。お元気そうでなによりです。
 以前なら慇懃にほめのかすだけで「バカ!」「死ね!」「変態!」なんて罵声を浴びせてきて、ともすればビンタの一つでも飛んできたんだろうけど、色々な人生相談に応えてきた成果が出たのだろうか、近頃すっかり丸くなってきている。
 無論ちょっかいを出しても手応えがない時がだんだん増えてきたのには少々さびしい気がしない訳でもなかったが、しおらしいあやせと話していると、まるで初めて会った時のときめきが蘇えったような感じがする。

「あ、そういやもうすぐ十六歳じゃん。一生幸せにするからさ、マジで俺と結婚しようぜ!」
「また思ってもいないことを! お兄さんも来年には成人するんですから、セクハラも大概にしてください!」

 時が経つのは早いものだな。俺とあやせが出会った夏から、かれこれ丸二年にもなるのか。
 当時は中二だったあやせが今や華の女子高生だ。もともと大人びた容姿をした子だったが、その溌剌としたみずみずしさは欠片も劣ることがなく、むしろ年を重ねるごとにますます魅力を増しつつある。
 とともに、剣呑さを潜めたあやせを俺はこうして心置きなくおちょくれるようにまでなったんだけど、以前ほどからかいたい気分にそそのかされることはなくなっていた。うんと気の利いた洒落を飛ばそうと思っても、調子っぱずれな声しか出ないのだ。
 いや、あやせと戯れるのは楽しいんだけどさあ、どうもテンションが上がらないっつーか、罪悪感があるっつーか……うーん、自分でもよくわかんねえや。
 ま、良かれ悪しかれ人間変わっちまうもんだ。もちろん俺とあやせもその例外ではない。殺傷沙汰が怖くて怖くて腹にジャンプを詰めないとあやせと対面できなかった日々がただただ遠く感じられるよ。
 あやせも俺も、きっと成長しているんだ。セクハラギャグ要員もそろそろ卒業なのかもしれないな――なんて柄にもなく感懐を覚えた俺は、優しくあやせに語りかけた。


728 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:25:15 ID:poKb2yFN
「セクハラじゃなくて、本気だって。あやせも大きくなったしな」
「なっ……!」

 どうしたというのだろう。あやせは素早くビクッと身を震わせて、自分で自分の体を強く抱きしめたではないか。

「どっ、どこ見て言ってるんですかっ!?」
「いやー、どうしても目が行っちゃって!」

 皆さんお分かりだとは思うけど、あえて言わせて貰うとおっぱいです。俺も本能には勝てません。
 驚くべきことに、この二年間で成長したのは内面だけじゃなく、あやせたんの健やかな胸部は見事なカッシーニの卵形線を描いているのである。 てんこ盛りだよてんこ盛り!

「だからって言葉に出さないでください! なんでいつもセクハラするんですか!」
「俺は悪くない。強いて言うならあやせが可愛いすぎるのがいけないんだ」
「そ、それ以上くだらないことを喋ったらホントに通報しますからねっ!」

 あやせは胸を隠すようにして更に身を竦めたが、破廉恥な膨らみに腕が沈んで逆に主張が激しくなっていた。
 ふひぃ、これはたまりませんな! 将来はあやせたんの胸がこぼれおちないように支える仕事に就きたいなー……って、いやいや、そうじゃなくてですね。
 あやせの双丘にはひどく目が惹かれるけれど、折角の再会なんだ。わざわざ機嫌を損ねることもないだろう。
 さらばおっぱい、いつかまた会いまみえようぞ。

「ま、とにかく――ホントに綺麗になったと思うぜ。久しぶりだな、あやせ」

 極上のサービスショットを惜しみつつ精一杯、誠実な振りをして向き直ると、あやせは少し目を見張り、一呼吸置いてから口を開いた。

「お兄さんは相変わらず最低ですね。どうせ大学でも同じようなことを言ってるんでしょう?」
「んなことねえって。あやせだけダヨー」
「信用できません」

 バッサリだった。うむむ、いささか軽薄だったか。

「……それはそうとして、今日はいきなり呼び出してすみません。来てくれてありがとうございます」

 ほとんど機械的に続けたあやせは、立ち上がってペコリと一礼した。
 来てくれてありがとうございます、か。大学に入ってからはしばらく耳にしていなかったが、これも人生相談と並んで聞きなれた常套句なのだ。
 今日は幾分そっけない口調だけど、律儀にお約束を守ってくれるのは、感謝が込もってる証しだな。

「はは、礼には及ばねえよ。あやせに会えて嬉しいし、俺もちょうどヒマしてたし」
「……わたしも、そう言ってもらえると嬉しいです」

 俺のイケメンスマイルが効いたのか、あやせも自然と顔を綻ばせた。
 恥らう顔も乙だけど、やっぱり笑顔が一番だな。これだけでも講義をサボった甲斐があったわ。
 いよし、興が乗ってきたところでそろそろ本題に入ろうか。


729 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:25:44 ID:poKb2yFN
「して、今回の人生相談とは?」

 すると、あやせはきらきらした目を伏せて、

「……少し、見てもらいたいものがあって」

 と言ったきり口を噤んでしまった。
 スカートの裾をぎゅっと握り締めて、もじもじ足を擦り合わせている。

「ん? 見てほしいもの?」
「大したことではないんです。けど、こんなこと相談できるのは……お兄さんだけで」

 あやせの声はますます暗く、途切れがちになった。
 な、なんだなんだ? こんな切り口の人生相談、 ましてやこんな落ち込んだ様子なんて。
 俺はすっかりいつものように桐乃関係の相談事だろうと当たりをつけていたのだが、どうも趣きが違うようだ。

「その、もしかしたら、ご迷惑をかけるかもしれません」
「そんなこと気にすんな。おまえの力になれれば、俺は何だってする」

 他意なんてない、紛れもない本心だよ。なんたって、あやせも俺にとっては妹みたいなもんだからな。
 向こうが俺のことをどう思ってるのかは知らないけどよ、迷惑の一つや二つ、被ることもやぶさかじゃないんだぜ?

「……絶対に引いたり、驚いたりしませんか?」

 まさかちんこでも生えてきたのか――なんて考えちゃったそこのおまえ。あんたも大概二次元に毒されてるな。

「誓ってもいい、絶対そんなことはしねえよ」

 あやせふたなり化という悪夢を振り払って、勇気づけるように決然と言い放つと、あやせはようやくほっとした顔を見せてくれた。

「んで、一体どうしたんだ?」
「あの……。ここだとちょっと」

 あやせは何かに怯えたようにきょろきょろとあたりを見回し――

「外だと……少し恥ずかしいので、続きはあそこでいいですか……?」

 指差した先には、公衆トイレがあった。

***


730 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:26:14 ID:poKb2yFN
 俺も怪訝に思いはしたものの、何を措いてもまずあやせの事が気になっていたので、とりあえずその申し出を承服し、導かれるままそこに足を踏み入れた。

「へえ……いつ工事があったんだ?」
「わたしも知らなかったんですけど、最近改修されたらしいです」

 男子便所でも女子便所でもなく、割と広くて清潔感がある多目的トイレだ。俺たちが入ってきたのを感知して自動的に明かりが灯った。
 変な臭いも全くしないし、なるほど衆目を遠ざけるためにはいい環境かもしれない。

「お兄さん……すみませんけど鍵を閉めてくれませんか?」
「分かった、えーっと……」

 車いすの人などが使うことを考慮しているのだろう、スライド式のドアの鍵は、長い手すりの下にあった。
 大きなノブを回すと赤いマークが表れる。ちゃんと鍵がかかった証拠だな。

「閉めたぞ。それで」

 振り向きざま、不意にあやせが俺に抱き着いてきた。

「おわっ、ちょっ……あやせ!?」
「お兄さん……」

 その両腕は既に俺の背中に回されていたが、ビックリしすぎて抱きとめることも叶わなかった。
 あやせはまるで甘えるかのように俺の肩に顔を押し付け、きゅっと抱きしめてくる。
 夢にまで見たシチュエーションだったが、メダパニ状態で動けない俺。いや、むしろアストロン状態か。
 そんな益体もない思考で頭がいっぱいになっていたのだ。

「静かにしてください、じゃないと外に聞こえちゃいます……」
「お、おうっ」

 小声で促されるままコクコクと性急に相槌を打つ。
 俺はカチコチの直立不動であやせの方を横目で見た。が、その相貌は伺えず、ただ真っ赤になった耳と首が見えるだけだ。
 そんな中でいきなり、ホントにいきなり「お兄さん、大好きです……」と甘やかな囁きを耳元に寄せられ、俺は本能に突き動かされるままあやせの背中に両腕を回し

 グイッ、カシャ。

「えっ」

 その一瞬で俺から飛び退いたあやせは、一仕事終えたといった仕種で溜息を吐いた。

「……ふぅ、気持ち悪かった」
 
 払いのけられ、後ろ手に回された両手首から伝わってくるのは、冷たく固いあの感触。
 俺はあやせを追ってフラフラと前へ出ようとしたのだがが、ガチャっという音と共に手首を後ろに引っ張られる。
 恐る恐る手さぐりで確かめると、手すりごと手錠で拘束されていた。

「まったく、全部ウソに決まってるじゃないですか」

 俺は、マジで憤慨した。


731 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:26:52 ID:poKb2yFN
「お……おまっ、おまえなぁぁぁ! 最近やけに大人しくなったと思ったら!」
「静かにしてください、外に聞こえてしまいます。お兄さんも大ごとにしたくはないでしょう? 交番が近くにあるんですから」

 まるでレイプ魔のような言い草だった。

「ちくしょー! 上等じゃねえか! ちょっと誰かァァァ! 男の人呼んでぇぇッ!」

 もうホント警官でも来てこのキチ▲イ女を補導してくれ!
 きっとトイレの個室で手錠をされている俺とその傍に立つ女子高生という異様な光景を目の当たりにすれば警官も……やべえ、この事件容疑者しかいねえ! 困る、絶対警官困る。
 それに、女子高生が男子大生を公衆便所で軟禁するというセンセーショナルな事件が表沙汰になれば、明朝の東スポの一面は間違いあるまい……。

「……クソッ、クソ、クソ、クッソ! なんだって!? 嘘ッ!? 全部嘘だって!?」
「ええ。そんなの、当たり前じゃないですか」
「人生相談も!? 見せたいものって話も!?」
「全てはお兄さんをおびき寄せるための罠です。この場所もあらかじめ入念にチェックしていました」

 俺はいますぐにでも女性不信になりそうだった。

「こ、この野郎、ぬけぬけとっ……! 自分は嘘吐かれるのが大嫌いなくせに、平気な顔して『大好きです』だなんて――」
「いい加減黙れ」

 今までに無い程の悪寒に体を飛び上がらせた。一瞬にして体中から汗が吹き出て、震え上がった体は言う事を聞かず、首筋には異様な息苦しさがやってくる。
 既にちょっとしたサスペンスでも起こりかねない雰囲気が、この密室に充満していた。

「……ねぇ、お兄さん。わたし、言いましたよね? 言いましたよね? 言いましたよね? なんども、なんども、なんども、なんどもなんどもなんども何度も何度も何度も――……桐乃に手を出したら、■すって」

 壊れた機械のように語を継ぎながらも、あやせは死人のような無表情を保っていた。
 理性の光が見えない濁った目。狭い室内にこだまする、平坦で、しかし狂気を孕んだ声。
 とちったら、マジで死ぬ!

「あ、アホかーっ! んなこと百も承知だっつーの! つーか俺なんにもしてねえし!」

 たまらず大声を上げる俺に、あやせは声を震わせて反駁する。

「お兄さんに襲われた、と桐乃から今日聞きました。未遂に終わったらしいですが、それでも」
「待て待て待て待て! 冷静になれ!」

 俺は多少興奮して、おそらくは憤慨さえして見せながら乱暴に口を挟んだ。

「桐乃のエロゲじゃあるまいに、兄が妹をどうこうするわきゃねーだろが! 大体、俺の近親相姦疑惑は晴れたはずじゃなかったのかよ!」
「わたしだって最初は桐乃の妄言だと思いましたよ。ブラコンを拗らせて、ついに頭がおかしくなってしまったのかと」

 おい桐乃、おまえ凄いこと言われてるぞ。
 たしかに兄と一線を越えそうになったなんて大ウソを言いふらしているのが事実なら、それは頭がおかしいとしか表現のしようがないけれど。

「でもあの顔は、お兄さんのことを喋ってる時の……本当のことを言ってる時の顔でした。それに、理由もなくあんな大ぼらを吹くわけがありません。いくらなんでも唐突すぎます」

 だから、お兄さんがなにかしたんでしょう?

732 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:27:40 ID:poKb2yFN
 あやせは強圧的な声でそう付け足したが、俺には思い当ることなんて……いや、あった。ありました。待て、おまえら早まるな。
 面倒だから割愛するけど、俺と桐乃の関係が修復されてからはお袋に命じられて渋々(と、桐乃は言っている)俺を起しにきてくれることがあってだな。
 そして今朝、そんな桐乃と俺の朝立ちんこが運悪くグッモーニンしてしまい、ひと騒動持ち上がって文字通り押し問答になった末、はずみで押し倒してしまったのだ。そう、さながら原作二巻一章のごとく。

「あ、あれは誤解だ誤解!」
「やっぱり思い当ることがあるんですね! もう死刑ッ、死刑です!!」
「やめろ、 早まるんじゃない! ぐぇッ!」

 最後まで言い終える前に、ついに首を絞められた。鬼の形相を見せて俺の首に手を掛けるあやせに、俺は頭を振って必死に……いや、“必死”は語感がよくないな。
 ええと、そう。俺は太平洋の藻屑ENDを避けるため、それこそ“懸命”に抵抗した。

「俺は桐乃を襲ってねえし、そんなつもりも更々ないって!」
「じゃあ桐乃がわたしに嘘を吐いたとでも言うんですか!?」
「そうだよ! 俺を信じてお願いあやせ!」

 ほとんど泣き出しかねぬ勢いで懇願すると、あやせは手をひっこめてから冷笑した。

「ウソツキなお兄さんの言葉なんて、わたしは信じられませんから」

 ここ二年でそれなりの信頼を醸造してきたと思ってたのに……。会うたびにセクハラしていた報いだろうか。
 いやいやいや、なんで俺が悪いみたいな空気になってるの? たとえどんな理由があったとしても、人を騙くらかして手錠ガチャはないだろうよ!

「まあ、そこまで言うなら一応聞いてあげましょうか。一体なにをしでかしたんです?」
「うっ、それは……」

 下着越しとはいえ妹の股間に勃起したペニスを押し付けたなんて口が裂けても言えねえよ……。

「ほら、やっぱり答えられない。どうぜ、いい年して彼女の一人もできない哀れなお兄さんは、切羽詰って身近な妹に溜まりに溜まった劣情をぶつけてしまった……と、そんなところなんでしょうけど」
「おまっ、勝手にストーリーを作るんじゃないよ! 芝で走れなくてダートに移る競走馬じゃないんだからさ!」
「……事の真相がいかにせよ、わたしへのセクハラだけでは飽き足らず、桐乃にまでやましいことをするお兄さんの異常性欲はもはや看過なりません。やはり、死刑です」

 あやせはぶっきらぼうにそう宣告してから、俺のベルトに手を掛けた。

「おい、待て、あやせ! なにするつもりだ!」
「お兄さんの変態性を知っていて尚、放置してしまったわたしにも負うべき責めがあります。ですから、他の女性への被害を抑えるために、わたしが責任もって去勢します」
「去勢!?」

 俺が叫ぶが早いか、ズボンと下着が一気に引きぬかれ、下半身が露になった。
 もう訳が分からなくてぱくぱく口を開閉させるしかなかったね。
 女子高生に股間をまじまじと見つめられ、周回遅れで浸透してきた恥辱に体を震わせた。
 だが、その感情とは裏腹にペニスはしっかり隆起していて――

733 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:28:21 ID:poKb2yFN
 なんてことはなく。

「……なんで小さいままなんですか?」
「当たり前だろ! 勃たせてたまるか!」

 半ば屋外とはいえ、あやせと個室で二人きり。俺も当初は心が高鳴ったけど、こんな状況で股間を膨らませる方がどうかしている。つーか小さいとか言うな。マジで泣くぞ。

「ふん、それならすぐにその気にさせてあげますよ」

 その口のきき方は前よりも一層ぞんざいで、ぶっきらぼうだった。
 あやせはポケットから水色のハンカチを取り出して、俺の陰茎をそれで包み、こすこすと優しく上下に擦った。
 しばらく布越しにペニスをいじりまわされたが、くすぐったいだけでそこに性感はない。ムードもなにもあったもんじゃねえし、今の俺は猜疑心の塊だからな。
 つーかこいつ、マジで何がしたいんだ?

「……お兄さん、不能なんじゃないですか?」

 今やひどく憎々しげな様子でそう詰るあやせに、なんとなく気をよくして嘯いたものだ。

「へん。おまえみたいなお子ちゃまにナニされたって、大人の俺はなんとも思わねーんだよ」
「……ふーん、ずいぶんとまた余裕ですね」

俺を親の仇のように睨み付け、すっくと立ち上がったあやせ。その両手は再び俺の首に迫っていた。

「ごっ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! 調子に乗りました! 頼むから殺さないで!」
「だから、静かにしてくださいって。こんなところを誰かに見られたら、ホントに通報されちゃいますから……」
 
 すわ絞殺かと震えあがったが、あやせはそのまま首に両手を回し、ぎゅっと抱き着いて、俺の脳を溶かしにきた。
 その密着具合はさっきの比じゃなく、俺の胸に響く鼓動がどちらのものかも分からないぐらいだ。ほう、と息を洩らす気配がした後、熱い吐息が首筋に当たった。
 女の子特有の柔らかさと温かい体温に、頭がクラクラしてしまう。あやせの肉まんは俺の胸板の上で押しつぶされていて、まるで匂いをこすりつけるように身を揺すられるたび、ぐにょぐにょと張りのある感触が伝わってくる。
 あやせの全身からは、仄かな汗の匂いと布地にしみ込んだ石鹸の香り、そして思春期の少女の馥郁たる芳香が立ち上っていて、それらが混じった甘酸っぱい匂いが鼻孔を満たした。

「お兄さん……なにか、固いものが当たってるんですけど」

 くすくすと笑いながら囁かれて、俺は初めて愚息という言葉の意味を知る。俺にセクハラされてるとき、あやせもこんな気持ちだったのだろう。俺の威厳の十分の九は、放蕩息子に強奪されていた。
 あやせの体に遮られて視認はできないが、既に俺のペニスはガチガチに勃起しており、多分あやせの下腹部か太もも食い込んでいる。
 ペニスが脈動して滑らかな素肌を撫でると、あやせはくすぐったそうに身をよじり、亀頭に不規則な刺激が走って、下腹部から熱い滾りが込み上げてきた。
 お互い一言も発することなく、そのままどのぐらいの時間が経ったのだろうか。突然訪れた非日常の世界にマヒしきった頭には、一分間にも十分間にも感じられた。


734 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:29:10 ID:poKb2yFN
「……もう、すっかり興奮してるみたいですね」

 不意に、あやせがゆっくり一歩身を退いた。と同時に、パオーンと勢いよく天を衝いた俺の象さんの長っ鼻。
 俺は胆を嘗めながら必死に恥辱に耐えていた。あんなことを言っておいて、発情してしまうなんてさすがに情けなさすぎるだろ。

「ふん、どうですか。お兄さんなんてチョロいもんです」

 あやせは嬉しそうに目を細めると、そのまま身を屈めて膝立ちになり、反り返った男性器を鼻先に迎えた。

「あ、あやせ……?」
「勘違いしないでください。これは必要なことなんですから。だから、仕方がないんです……」

 誰に言うともなくそう呟き、俺のペニスにそっと手を添えるあやせ。目が潤んで、顔はうっすらと上気していた。
 その半開きになった口から、真っ赤な舌がおっかなびっくりといった感じで伸ばされる。

「だ、ダメだあやせ、やめるんだ……」

 なんて、心にもないことを言う俺。所詮は口だけの抵抗である。本気で暴れることもできるのに、俺は敢えてそれをしないのだ。ふと冷静になると、拒絶よりも期待を胸に抱いている自分が居た。
 あやせもそんな俺の心情を知ってか知らずか、俺の顔に一瞥もくれず、まるで何かを確認するように亀頭をつんつんと舌で突きだした。尿道口の付近を舌で突つき回され、俺は瞬く間に快楽の虜となった。
 そうしているうちに段々と順応してきたのだろうか、次いでそろそろと舌が這ってきた。パンパンに膨らんだ亀頭を集中的に舐めまわされ、発火したように全身が熱くなる。
 快感に腰が引けそうになったが後ろは壁で阻まれている。たまらず体をくの字に折ると、あやせはそれを目ざとく察知し、淫靡な笑みをこぼしながら、ますます舌での愛撫に力を入れた。

「ちゅ……ぴちゅっ、ぅむ……んんっ」

 根元から亀頭の間を、唾液を幹の表面に塗り込むようにして何度も舌を往復させるあやせ。俺の肉棒が唾液でくまなくコーティングされると、今度は下品に大口を開けて、ペニスの先端に食いついた。
 じゅぷじゅぷと唇で扱き上げられるが、お世辞にも上手いとは言えない稚拙なフェラチオで、ペニスから伝わる快楽は自慰のそれより劣るものだ。
 が、赤ら顔で俺の性器をピチャピチャとしゃぶるあやせである。これを見下ろして興奮しないはずがない。ゾワゾワとした悪寒にも似た快感が、下半身全体を支配していった。

「あやせ……手で擦ってくれないか」

 じれったくなってリクエストすると、ちゅぽん、とペニスから口を離し、蕩けた目を向けられた。

「お兄さん、なにか勘違いしてません? 別にあなたを気持ちよくさせるのが目的じゃないんですよ?」

 左手でペニスの根元を掴んだあやせは、足元に置いた学生かばんに右手を突っ込んで、半透明なピンク色で筒状の――オナホールを取り出した。
 えっ?


735 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:30:21 ID:poKb2yFN
「まあ、確かにもう頃合いですし、そろそろ始めましょうか。天井のシミでも数えていてください。その間にちゃっちゃと終わらせますから」
 
 なにを? なんで? どこで買ったの?
 言いたいことは一つも声にならず、てかてかと鈍く光を反射するペニスが、一気にオナホへと突き刺さった。

「ううっ!」

 脳天を貫く強烈な刺激。
 ゆっくりとペニスが擦り上げられ、そしてオナホが完全に抜けるか抜けないかというところで、また勢いよく落とされる。俺の先走り液とあやせの唾液が内部のヒダに絡み、ぐちゅぐちゅと淫猥な音を響かせた。
 ラストスパートに到るためペースが上がるとすぐに全身に緊張が走る。人の手や口とは全く違う、無慈悲で正確な愛撫を受けた俺は容易く絶頂へ上りつめ、とうに張り詰めていたペニスから大量の精を解き放った。

「う、うう……ぐうっ!」
「ふふっ、中で精液が通っているのが分かりますよ」

 緩慢な調子で上下にしごき続けられ、絞り上げられるたびにびゅっと噴出する精液がオナホの奥で跳ねかえる。
 今まで体験したことがないような凄まじい快楽だった。まだ心臓がバクバクしていて、気付けば息も荒くなっている。
 しかし射精の余韻を味わう間もなく、俺のペニスが衰運を辿ろうとする前に、あやせは右手の速度を上げた。

「ちょっ! あやせギブギブギブ! 」
「はいはい、さっさと出しちゃってくださいね」

 あやせは素知らぬ顔をして軽妙にオナホを揺すり続けた。
 特に今は射精した直後で敏感になっていたこともあり、たった数回前後させただけで、俺は呆気なく二度目の射精に至ってしまう。
 一回目よりは量は少ないが、それでも多くの精液が放出され、オナホの中を満たしていった。
 その様子をまじまじと見ていたあやせは、一旦手を止めてから末恐ろしいことを口走った。

「……これって、全部吐き出すのにどのぐらいかかるんでしょうか?」
「ああっ、うあっ!?」

 にゅるにゅるっ、と一定のリズムを刻みながら、精液を潤滑油にして再びペニスをしごきはじめる。
 オナホ越しにペニスを掴み、しごき立てるあやせの手の動きは最初からクライマックスで、決して普通の自慰やセックスでは届くことがないような快楽が強制的に生み出される。
 俺の膝はガクガクとゆれ、立ってるのも辛かった。

「ほらお兄さん、我慢してください。外に聞こえちゃいますよ?」
「うぐっ、うっ、うううう!」

 言われるまま歯を食いしばって我慢の表情をとったが、息が引きつり、喉の奥からは息とも声ともつかない呻きが漏れた。
 耐えられないものは耐えられない。涙腺が緩みかけているのが自分でもわかる。
 悪意をもって与えられる刺激は限界をこえたものであり、度を超えた快感はもはや苦痛でしかなかった。


736 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:31:06 ID:poKb2yFN
「あっ、うああっ! あ、やせっ! もう、もうやめてくれえっ!」

 この地獄のような責めは無限に続くのではないかと恐れをなして、恥も外聞もなく悲鳴を上げて髪を振り乱し、後頭部を壁に打ちつけて悶え苦しむと、ようやくあやせは手を止めてくれた。
 冗談ではなく発狂しそうだった。行為が止まった今でさえ、柔らかなオナホールに包まれているだけで、まだ痺れるような刺激が背筋を走り続けているのだ。
 持続する快楽に息を荒げる俺の顔を、あやせが背伸びをしてのぞき込んできた。しかし、とっくに涙で視界が曇っており、目を合わせることはできなかった。
 するとあやせの舌が俺の頬を這いまわって、目元の雫をぺろりと舐める。

「もう、我慢してって言ったじゃないですか。……お兄さんが静かにしてくれないのがいけないんですよ」

 その言葉がどういう意味かを問いただす前に、俺の唇がふさがれた。

「んんんっ!?」
「んちゅ、ん、……んんぅ」

 後頭部に腕を回され、あやせの舌が口内に侵入してきた。とともに、ほとんど圧し掛かられるように、胸に体重を掛けられる。
 壁とあやせに押し挟まれて、本格的に身動きが取れなくなると、あやせは俺の唇の中に舌を絡ませながら、右手のピストン運動を再開した。

「ん、んむっ! ……っは! んんっ!」
「んんっ……んぅっ……ちゅ……」

 あやせは右手を無茶苦茶に振り動かして、既に放出された精液をオナホと男性器の結合部から撒き散らかした。
 物理的に、悲鳴を上げることさえ許されない状況である。繋がった口の中では荒々しい獣のような吐息が混じり合い、俺とあやせの口を往復した。
 口の中で暴れるあやせの舌に、縋るように舌を絡ませる。粘膜が触れ合い、唾液が撹拌され、唇から全身がどろどろに溶けてしまうようだ。行き過ぎた快感から逃げるため、はからずも情熱的なディープキスになってしまった。
 股間で、口で、卑猥な水音は休みなく奏でられ、荒い鼻息と共にトイレの個室に反響する。拘束されて、キスされながら、あやせにペニスをしごかれるという異常な事態に、どんどん性感が高ぶっていった。
 快楽に跳ねる腰を必死に押さえつけていると、陰嚢がせり上がり、ペニスが不随意にビクつきはじめる。
 それは都合三回目の射精の予感。こみ上げてくる膨大な快楽の波が、頭を真っ白に染め上げる。

「んんっ……んうっ! んむッ! んんんん――ッ!!」

 俺は断末魔を上げた。

***


737 名前:チョコっと生意気な新垣あやせ(略):2011/02/16(水) 22:33:11 ID:poKb2yFN
「うむぅ、ん、んんぅ――ぷはぁ。……もう、すっかり打ち止めみたいですね」

 あやせは俺から顔を放すと、脱力した俺の体を抱きとめた。快楽で骨抜きにされた俺は、今やあやせにもたれかかるしかない。しばらく足腰が立ちそうになかった。
 一体どれだけ気をやったのだろうか、絶頂が二桁に達するかといった時に俺の膝が折れてからは、二人とも膝立ちになって、それでもキスと手コキが続けられた。
 口元も涎でべとべとだ。振り返れば一瞬? んなわけねえだろ、死ぬほど長く濃厚な時間だったよ。ああ、もしかしたら一生分の快楽を味わい尽くしたのかもしれないな。
 現実から逃避するように愚にもつかないことを考えていると、あやせが俺を押しのけて身を引いた。もはや俺に抵抗する気力はない。されるがまま壁に背中を預けた俺は、顔を伏せて息を整えようとした。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……うあっ!?」

 無造作にオナホールが抜き取られ、精液まみれのペニスが外気にさらされた。非常に敏感な状態になっており、空気に触れるだけでジンジンする。
 まだ勃起しているが、惰性でなんとか硬度を保っているようなものだ。

 ぴろりろり〜ん。

 という場違いな音が前ぶれもなく室内に響く。
 顔を上げると、あやせがケータイを俺に向けていた。

「お兄さん、これで懲りてくれましたか?」
「……ああ、もう、たくさんだ」

 よっぽど怒鳴りつけてやりたかったが、もう頭は回らず、なげやりな気分で、何もかもがどうでもよかった。

 ぴろりろり〜ん。

 気の抜けたシャッター音を躊躇なく浴びせかけると、あやせはにっこり微笑んだ。楽しくて仕方がないといった、生意気な表情だ。

「申し訳ないですけど、お兄さんの言葉は信用できません。もしお兄さんが他の女性に性暴力を振おうものなら、この写真を桐乃に送り付けます。
 それが嫌だったらまた呼び出しますので、絶対に来てくださいね? お兄さんの性欲は、私がちゃーんと処理してあげますから」

 この女、いつか絶対犯してやる。
 理性を投げ出した脳みそで物騒なことを考えながらも。
 やはり頷くことしかできない俺は、あやせの口づけを受け入れたのだった。

738 名前: ◆FWTxbOL4ewRu :2011/02/16(水) 22:33:42 ID:poKb2yFN
以上です。着想というかネタ元は前スレ>>907前後からいただきました。

739 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:34:07 ID:SH6kL33s
キャラがまるで誰か乗り移ってるみたいで良かった

740 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 22:48:47 ID:msjQuE9E
ふぅ・・・久しぶりに濃厚なエロを読んだ気がする


741 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/16(水) 23:29:34 ID:LGXgJkx7
ふぅ......

>>738
GJ


742 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:12:31 ID:HQTzlrwh
なぜかわからないけどとてもすっきりしたきぶんだ

>>738
最高に輝いてるぜ

743 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:22:27 ID:IXgIbTd6
>>738
乙でした。
なんかこう言うあやせ見てると、そのうち桐乃でさえ抹殺されそうな気がする今日この頃。
京介手に入れるのに障害と認識した相手には容赦しなそうだし。

744 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 00:34:11 ID:HUDYUcYp
>>738
まずハートフルエルラブストーリーで噴出した。結局バレンタインも関係ねえのかよw
つーかしれっとあやせモノ投下してないで足こき黒猫の続きを早く書けやオラッオラッ

745 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 01:36:44 ID:cb/DsG0f
二次創作だとほとんどがヤンデレ的なあやせだから
京介とらぶらぶなあやせたんが見たい

746 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 01:54:36 ID:FWXaTDK/
ヤンデレあやせも良いが綺麗なあやせも良いなぁ

実のところ構想はあるんだが文章にするのは途方もなく難しいんだよなorz

747 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 03:02:08 ID:Z+lx74Ew
>>438
あなたが神か……

もうね エロすぎてね たまんないのよ!!

748 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 09:44:38 ID:Y3vANJmU
>>746
わかるわかる

俺も構想というか妄想というかは一応あるんだけど、上手く文章にまとめられない
改めてさらっと投下出来る人すごいと思う

749 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 09:49:11 ID:Y3vANJmU
sage忘れたすいません

750 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 10:27:00 ID:jajGoEXf
構想はあるんだけどうまく文章に出来ない…って人が、
このスレで「こんな感じの話を誰か書いてくださいorz」って依頼するのはアリ?

751 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 10:48:36 ID:ReiFXS2p
リクエストに答えるか答えないかは職人次第だけど
あまり細かくシチュエーションを指定すると書いてもらえる確率が下がる傾向がある

752 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 13:45:44 ID:hAhlm2FF
>>738
最初はあやせが盗撮されてるのかと思ったら、手錠かけられる音かよw

あと、ダート馬をディスってんじゃねえ!

753 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 13:52:08 ID:/l374E33
ドSあやせ素晴らしいな…
強制オナホコキでディープキスしながら搾られるとか変な性癖植え付けられたよ

754 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 13:59:40 ID:Mjpq/6/b
あやせは調教されてなんぼだろ
堕とすのちょろいと思うけどね
ちょろせだし

755 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 15:20:52 ID:ohf5SShE
>>745
>京介とらぶらぶ

京介ととらぶる

に見えたw

756 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 16:20:31 ID:Ix3PmkWf
>>738
久々に伸びてると思ったらこんな良作が。まるでタイトル詐欺だけどw
作者の性格の悪さと変態性がよく出たSSだと思います(褒め言葉)

757 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 17:02:48 ID:KXTOvSlV
>>738
GJ!
久々にエロパロらしいエロ小説を読んだ気がする
それはそうと女王さま・黒猫の続きを!

758 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 17:47:47 ID:y8Zl5RCo
黒猫はエロくないのでエロパロからログアウトしますた

759 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 18:14:43 ID:Mjpq/6/b
かませ猫はロリコンにしかうけないからなあ


760 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 19:51:31 ID:2EkETz1m
>>751
要望書くのずうずうしいと思って遠慮してたんだけど、


よかったら
あやせとの結婚生活もしくはそこに至るまでの話お願いします


761 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:27:56 ID:Y3vANJmU
>>758
黒猫はエロよりも恋する乙女の方が似合うよね

762 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:33:24 ID:oXkPNQQ6
ってか本編にないせいか黒猫と京介のいちゃいちゃが想像出来ないな

763 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:44:28 ID:2EkETz1m
>>762
アニメだけで原作知らんのだが・・・
他のキャラとのイチャイチャはあるの?

764 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:46:56 ID:tdi6or42
ない。
強いて挙げればリアじゃね?

765 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:48:09 ID:XWRPJixA
あるっちゃあるけど
今のラノベ界隈であれをいちゃいちゃシーンと呼べるのかどうかつー感じ

766 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:51:56 ID:CF0kYyIP
端から見れば、京介と麻奈実は常時イチャイチャという気もするが
京介フィルターのおかげで、読み手からするとそんな風には感じないなw

767 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 20:54:52 ID:oXkPNQQ6
7巻きの桐乃も京介フィルターなかったらいちゃいちゃなんだろうけどな

768 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:04:03 ID:Y3vANJmU
>>762
そこをあえてやっちゃうのがSSの醍醐味なんじゃと思ったり

769 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:08:40 ID:oXkPNQQ6
>>768
禿同
職人ー!後は任せたー!

770 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:19:16 ID:CF0kYyIP
黒猫の厨二言動ってのは、思春期特有の表面的なものでしかないから、
本格的にイチャコラするとなると、黒猫という人間の根っこの部分が出てくるハズ。
そもそも黒猫ってどんな子なんだw




771 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:19:31 ID:mxGh0gPK
周りから見たら京介と麻奈実なんて常にいちゃついてる様に見えるんだろなw
京介爆発しろ

772 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 21:44:06 ID:cZXU4D/C
弱虫で寂しがり。だけど意地も張っちゃうから寂しいのを隠そうと痛々しいことを行ってもっと寂しくなっちゃう。
って言うのが俺の中の黒猫像。
果たしてあってるのやら・・・・・。

773 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:26:36 ID:znmiztgO
>>770
黒い猫

774 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 22:38:17 ID:BSfVitkD
桐乃って京介と麻奈実はヤりまくりだと思ってんのかな

775 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:01:26 ID:2EkETz1m
>>774
俺はそれを願ってる

確かに黒猫とのエロは考えにくいな

同人誌は黒猫ネタ多いけど

776 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:15:05 ID:0SA701cJ
>>770
黒猫は家族に対する振る舞いが素なんじゃね
取り敢えず下猫より中猫に対する態度

777 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/17(木) 23:55:48 ID:A0j7uuPq
好みのss読みたいって人は自分で書いてみようぜ
やってみれば意外と楽しいぞ

778 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 00:38:07 ID:3wllHzgx
もしも
桐乃がシスコンじゃなかったら
黒猫が痛い子じゃなかったら
沙織がガンオタじゃなかったら
麻奈実が地味じゃなかったら
あやせが病んでなかったら
加奈子がマセガキじゃなかったら
ブリジットがロリじゃなかったら

さてどれを選ぶよ?

779 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:36:49 ID:+lKtnXkq
>>778
麻奈実一択

780 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:39:23 ID:j58NtdRO
加奈子かな
そろそろ特典小説前後の作品が来ると信じてる

それにしても地味じゃない麻奈美の想像が全くできないんだが

781 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:39:29 ID:6qLYBPXs
もしも
リアが浅黒くなかったら
でFA

782 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:42:41 ID:7KjoEto1
シスコンじゃなくてブラコンじゃね?>桐乃
どちらにせよただの完璧超人になっちまうけど
やはりここは麻奈実一択
ttp://www29.atwiki.jp/orenoimoutoga?cmd=upload&act=open&pageid=36&file=%E5%9C%B0%E5%91%B3%E5%AD%90%E7%BE%8E%E4%BA%BA%E8%AA%AC.jpg

783 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:44:28 ID:6qLYBPXs
>>782
こんなの麻奈実とは言わない

784 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:48:32 ID:1Y1F/scg
〜じゃなかったら、と言われてもどれもマイナス要因じゃないから困る
いや、地味はさすがにマイナス要因か…?

785 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:51:06 ID:NfQKVFWV
地味子の地味はもはやステータスだよ

やはりここは加奈子だな

786 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 01:56:23 ID:7KjoEto1
ttp://nagamochi.info/src/up56101.jpg
むしろ桐乃にメガネと黒髪を

787 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:04:29 ID:qAQ3a+1F
このなかで明確にマイナスなのってブリジットだけじゃねーか
大人ブリなんてしらねー

788 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:17:33 ID:3wllHzgx
>>786
麻奈実の圧勝じゃねーか
>>787
ブリジットだけは欠点がなかったから仕方ない

789 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:21:00 ID:7KjoEto1
ブリジットがレイシストでいつもファックファック言ってたら

790 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:22:13 ID:6qLYBPXs
>>786
正直アニメの作画見ると麻奈実の方が可愛いとしか思えん

791 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 02:30:33 ID:nYy0iDAw
>>789
加奈子との掛け合いが楽しそうだなw

792 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 03:43:56 ID:wWz2pz7d
>>786
あっ、胸が小さい瀬菜ちゃんだー
つーかもはや両方別人だ・・・

793 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 03:51:37 ID:vbYNaFrK
痛い子じゃない黒猫は微妙
でも痛い子じゃなくなった黒猫なら魅力的
昔話でからかえるし、成長に感慨深いものがある

794 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 06:06:14 ID:ITzF4CYL
>>782
エロゲのことだろ シスコンってのは

795 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 09:14:08 ID:JU1LjVFy
腐女子じゃない瀬菜ちゃん一択だろjk

796 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 10:38:58 ID:PAaMB7wQ
キミはかわいい 僕の黒猫
黒いゴスロリ よく似合うよ
だけど時々 毒を吐いて
僕の心を悩ませる

797 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 11:00:24 ID:8Z1OdchO
瑠璃ちゃん、発言があれなだけで基本的に家庭的な奥手の普通の子

798 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 11:23:58 ID:RZTZvOQ7
黒猫のタンゴワロタw

799 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 11:26:28 ID:1Y1F/scg
そういえばアニメのサントラで『黒猫はタンゴ』ってのがあるらしいね

800 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 11:29:18 ID:8Z1OdchO
コミケのゲームシーンでもろながれてたやん
安直曲

801 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 12:21:13 ID:x/sn73Dj
黒猫に久々の陽の光が・・・

802 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 13:01:03 ID:hTSLfIRP
黒猫「……太陽の光は、苦手だわ」

803 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 19:01:19 ID:2hCxUmM3
>>795
同感ですな

804 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 19:21:02 ID:2qpSM3Ca
>>800
そんな安いならかってみようかなwww

805 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 19:55:33 ID:nYy0iDAw
腐ってない瀬菜ちゃんなんて水分の無い蒸留水みたいなもんじゃねえか

806 名前:803:2011/02/18(金) 20:27:40 ID:2hCxUmM3
>>805
ぐぬぬっ、否定できん


だが腐ったままだといつまでも彼女のSSが増えないのも事実



807 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:05:31 ID:Aqn4ly36
赤城兄(名前忘れた)が一人生活はじめてから、
ダッチワイフ買っちまって部屋のベッドにそのままにしておくってのが、序
瀬菜ちゃんが一人で潜りこんだ兄貴の独り暮らしの巣が、魔界になってたのが、承。
壮絶なバトルの末兄死亡という寸前京介が訪ねてきてしまうのが、転
穴で結すばれ、穴兄弟にもなりました、ハッピーエンド


808 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:28:47 ID:yq6Ykljx
瀬菜ちゃんはオチがアッー!な展開になるから書きずらい

809 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:34:45 ID:7KjoEto1
それ以外にどう落とせって言うんだよw

810 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:42:39 ID:0ZbCjjdj
瀬奈ちゃんが受けになるんだろ。
浩平×瀬奈(瀬奈ちゃんの脳内では男体化+前の穴はやおい穴)で。
現実は♂×♀での流れで

811 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 21:44:38 ID:i18vi5tS
そこまでアクロバティックなSSにして誰得

812 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:56:26 ID:x/sn73Dj
>>802
そんなこと言うから瀬奈ちゃんに流れとられちゃったぞ

813 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 22:57:59 ID:Bz8JOd/F
大丈夫だ、問題ない。

814 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/18(金) 23:49:41 ID:0ZbCjjdj
じゃああれか
瀬奈「おにいちゃん、先輩、あなたたちが私の翼よ!」「せんぱいがわたしを通じておにいちゃんをせめてりゅうう!」
瀬奈二穴で擬似京介×赤城(かけるの中には瀬奈が入るよ!)
どう転んだって若干のホモネタがないと瀬奈っぽい感じがしない気もするんだけど、そこはちゃんと文才がある人が書けば違うんだろうなあ。

815 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:11:45 ID:sC0A3S/t
やおい穴とかネタとしか思えないw

816 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:15:05 ID:WjkFNPD4
やはり真壁くんか京介に作画資料の提供を

817 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:42:11 ID:vJuDJJev
>>814
なんだろう
絵にすれば十分エロいはずなのに
この文章からはこの上ない痛いほどの誰得感しか伝わってこないw

818 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:50:20 ID:xhB80oLr
赤木兄は出さないことでアーッは避けられるが、
どのみちシリアスな展開は必至。

瀬菜×京介で甘い話書ける猛者はおらんのかのぅ・・・。

819 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 00:53:54 ID:DkxsYqAd
原作でもネタキャラだから難しいな

820 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 01:28:05 ID:BRzv1vaW
腐はCG回収が難しいんだよ。原作(5か6巻)で、あと15回くらいあえば、エロシーン突入って書いてたはずだが…。

821 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 02:26:27 ID:D8Uf3Lbc
リアルの彼氏持ちの腐って、基本的に食指が別だから
それはそれ、これはこれできっちりわけてるのが普通だがな
瀬名みたいなのは男が考えた腐

822 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 02:52:32 ID:c+4uRUME
まあリアルの腐なんて書いても面白くないだろ

823 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 03:03:13 ID:OWfvCcpq
>>821
それはその女がマシってだけだろ

うちの妹なんか平気で俺と友人とてキャーキャー言ってやがる死にたい

824 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 04:02:54 ID:4B3RK0pM
別に止めないよ

825 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 05:26:25 ID:lyFoCyaM
まとめスレからきた

漣ってもう続き書かないのかな?あのほのぼのとした日常みたいなのが好きだったんだけど
やっぱりあやせですよね

826 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 05:41:33 ID:zEI1qdhj
沙織嫁読んだ
そのうちギシアン聞かされ続けたきりりんが乱入して3Pまで見えた

827 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 08:54:17 ID:vqXM+LfW
>>814
そりゃアレだよ。肝心の受け手たる瀬奈ちゃんが自身が女として受けてると認識してないからじゃね?
瀬奈ちゃん視点で話展開させようものなら
「京介と赤城兄がお互いにオナホつかうBL物の話で瀬奈ちゃんがオナニーしてる」みたいな話になるぞ。
こんなSS誰得じゃないか。

828 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 09:56:52 ID:KA7Hp/rR
瀬菜って基本無防備だよな。
本屋で京介におっぱい押しつけたり。

829 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 10:22:45 ID:Y+iycmwd
>>825 同意

830 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 12:07:06 ID:fr8k33Ad
>>823
おれの彼女なんておれの女体化妄想で楽しんでるぞ。死にたい

831 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:28:57 ID:SEy35SDe
じゃあ死ね
おまえの彼女とかどうでもいいから

832 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:40:48 ID:5alPtSFC
嫉妬見苦しい。死ねとか言ってるの引くわ。
>>830は死ぬ必要はないよ。







ただし代わりにもげろ。

833 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:45:54 ID:xhB80oLr
>>831
雰囲気悪くなるからそういうのは止めい
心の中にしまっとけ


誰の話でもいいから
そろそろ一本欲しいなぁ

834 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:52:06 ID:AvoRF+M4
スレでの彼女自慢は6割方脳内彼女

835 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:55:27 ID:xCOy/ULr
相も変わらぬ煽り耐性のなさ

836 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 18:59:54 ID:WjkFNPD4
そんなんだから投下が細る

837 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 19:02:21 ID:AqorrALr
今ネタ考えるから一週間待ってくれ

838 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 19:39:50 ID:QkeAIuR5
煽り耐性がどうこうというよりスレ違いな自慢をする奴がいるのが問題なのでは?
そういうのはブログとかmixiでやったほうがいいよ

839 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 19:56:09.39 ID:sB7fOWJU
この流れ何回目だよ
俺も含めて

840 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 21:34:04.31 ID:Av4badoP
俺妹Pに瀬菜ちゃん√があればまた別だったのかな……

841 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 21:36:23.70 ID:fMJIbMaw
>>840
全く想像もできん魔界ルートだな

842 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 21:43:41.57 ID:demWnX9k
CEROのコンテンツアイコンが増えそうだ

843 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 21:50:57.05 ID:7ogmf1PW
BADENDはいつの間にか浩平√に

844 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 22:11:32.97 ID:okClYoGU
瀬菜の腐った妄想に膝を屈するのか
二人で

845 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 22:56:35.37 ID:FbivIfzB
誰かこの流れ止めろww

846 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:02:33.05 ID:Y+V+IW09
童貞ばっかでうけるwww

847 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:06:24.14 ID:c+4uRUME
>>846
ここにも一人発見!

848 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:20:41.49 ID:/9lrXk/9
瀬菜ちゃん的にはBLものに出てきてやりまくりな野郎どもは童貞扱いなのだろうか?

849 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:29:48.58 ID:n/bAt4mA
私はKY……つまりは空気の読めない男さ……


※この物語はフィクションであり
登場する人物・団体・その他名称とは
一切関係ありません……ですよ!

もう聞き飽きるくらいssを読んでいるお前らだろうが、一応自己紹介をしておこう。
俺の名は高坂京介。
自分で言うのもアレだが、特筆すべきことなどない平凡な男だ。

「ねーお父さん」

俺の娘(世界一カワイイ)が話しかけてきた。

「ん、なんだ?」
「お父さんってしすこん?」
「はぁ!?」

850 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:30:27.50 ID:n/bAt4mA
いきなり何言い出すんだこいつは!?
どこでそんな言葉学んだんだよ……ってまぁ、予想はつくが……

「桐乃叔母さんから聞いたのか?」
「うん!お父さんと叔母さんは仲がいいんだねって言ったら、
あの兄貴はどうしようもないシスコンだからね〜(´∀`)マ、アタシが可愛いからだけどね、フフン
だってー」

あの野郎、たまに来たと思ったら人のいない所で好き勝手言いやがって……
昔よりは仲が良くなったかもしれんが、俺はシスコンなんかじゃねえっての!

「そうか……お父さんはシスコンじゃないからな、我が娘よ!」
「うん、分かった!」

娘が笑顔で頷く。今年で10歳となる娘のその表情は、 初めて会った頃の妻にとても似ていて、その頃の思い出がふと蘇ってきた。

851 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:30:31.18 ID:l/lrCoXH
それは瀬菜本人に聞いて見ないと分からないな

852 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:31:05.64 ID:i3JJAFz4
板の雰囲気を察した上で、書き込みをしないと、
たとえ書き込みの内容が事実であっても、
脳内認定されたり自慢扱いされたりするってことやね

雑談な流れだと、ついつい忘れがちだけど、
無用なトラブルを避けるためにお互い気をつけましょう、ってことで

853 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:34:03.05 ID:n/bAt4mA
ふとしたきっかけで、俺の妹、桐乃からの人生相談を受けることとなった、それによって様々なトラブルと遭遇し、解決し、とにかく奮闘していたあの頃。
そして、今では妻となった彼女に初めて会ったーーーー

「お父さん?どうしたの?」
「ん、あぁスマン……昔の事を思い出していたんだよ」
「そうなの。あ、お母さんの小さい頃って、どうだった?」
「あぁ、今のお前ソックリだぜ。小さくて可愛くて抱きしめたくて……グヘヘ」
「……との事ですよ、お母さん?」
娘の視線の先には、
「/////」
顔を赤くして(⇦カワイイ)妻が立っていた。
ってオイ!?聞かれてたの!?途端に恥ずかしさが込み上げてきて、俺の顔も赤くなる。

「も、もう、京介さんったら……」
「は、謀ったな我が娘よ!?」
「たまたまだよー?」

くうっ……ヤベー。恥ずかしさハンパじゃないぜ。つーかさっきのアレって私はロリコンですって言ってるようなもんじゃねぇか!

「ま、まぁとにかくだ、俺は昔も今もお前を愛してるぜ!」
「///私も愛してます、京介さんっ♡」

妻が抱きついてきた。鼻腔をくすぐるいい香りだ……俺は妻の腰に手を回し、唇を近づけーーーー

「死ね、変態兄貴」
「!?きっ、桐乃ォ!?」

振り向くと、桐乃が汚物を見るような視線を俺に浴びせていた。

「桐乃さんの、いたんスカ……」
「ハァ……いつでも変態だね、アンタ。ちょーキモいんですケド」

桐乃は俺の家にちょくちょく遊びにくる……主に娘と遊ぶために。そしてそのたびに変な事を吹き込むから困ったもんだ。やれやれ。

854 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:35:24.16 ID:n/bAt4mA
「お前の妹好きも相当のモンじゃねーかよ」
「アタシはアンタみたいにどこでも発情期でイチャイチャしたりとかないんですケド?」

は、発情期まで言いますか……

「そ、それは……欲望が体の端から滲みでてるだけだっての!」
「……キモ」
「グホァ!」

シンプルなその言葉が俺のハートに突き刺さる。

「つべこべ言わずに、なんで素直に私は変態ですって言えないわけ?」
「暴力は……いけない……」
マジ泣けてくるぜ。確かに否定できないけどさ。

そして桐乃は俺という名の汚物から視線を外し、娘と2人で別の部屋へと移動していった。

「京介さんは桐乃さんと仲がいいですね」
「今の会話でそうとれるお前が凄いぜ……」
「ふふっ♪」

妻が無邪気に微笑む。マジ天使の微笑み。

桐乃といえば、桐乃にこいつを紹介したときはヤバかったな……今でも良く覚えてるぜ。まだ彼女であった妻を取られちまうんじゃないかってくらいベタベタしてたな……

「なぁ……」
「なんですかっ?」
「今まで……本当に、ありがとな」
「へっ?いっ、いきなりどうしたんですか!?」
「そのさ……、昔の事とか思い出してたんだ」
「そう……ですか。懐かしいですね、京介さんが必死にパパを説得した事とか♪」
「あの時はヤバかったな……」
なんせ外国語を覚えるとこからだぜ?受験勉強より死ぬ気だったぜ!

「本当、俺なんかと結婚してくれてありがとな」
「私こそ……京介さんのお嫁さんになれて、夢のようです!」

ちょっぴり赤い顔の、乙女の微笑み。
あぁ、妻のこの顔を独り占めできるなんて、俺は世界の鼻つまみ者になってもお釣りが来るな……

「……覚えてますか?」
「何をだ?」

855 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:36:23.24 ID:n/bAt4mA
「私が京介さんに告白したときです」
「あぁ。無論、覚えているに決まってる」

「わたしは……あなたが、大好きです」
「そうか……なら、俺から1つお願いがある」
「俺と……付き合ってくれ」
「……はい……!」
あのときのようにキスを交わすーーーー
妻の唾液は蜜のように甘く、舌が水音をたてながら絡み合う。何度も交わしたキス。

しばらくの後、唇を離す。妻の口から垂れる唾液が扇情的だ……

しかし何度交わしても緊張するぜ。なぜかって?
そりゃーーーー

「愛してます、マネージャーさん!」
「懐かしい呼び方だな……愛してるぜ、ブリジット」


俺の嫁はこんなにも可愛いから、な。

856 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:37:50.08 ID:n/bAt4mA
ということで、幼女ルートアフターでした。

ミスター・ロリコン……勝手にそう呼ぶ、感極まりないな。



857 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:42:20.41 ID:dPBAaF+t
>>856
あえて言わせてもらおう、乙であると!
鰤パパの説得は大変だったろうな…

858 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/19(土) 23:44:04.42 ID:F2G8N58E
黒猫消えてしまえばいいのに

859 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:20:18.53 ID:Sh3MkqVi
『娘めいかあEX』

登場人物
高坂京介 高坂桐乃 高坂佳乃 黒猫 ほか

語り
高坂京介


でやります。


860 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:20:58.30 ID:Sh3MkqVi
今日、俺は三人でスーパーに来ている。
一人は当然この俺。
たまの日曜だっていうのに、スーパーでの買い物に引っ張り出されているわけだ。
二人目は髪をライトブラウンに染めた垢抜けた妹、桐乃。
スーパーには似つかわしくない格好でかごを片手に買い物の真っ最中だ。
あー、またメルルキャラがデザインされた菓子を買い物かごに入れてやがる。
いい加減、卒業しろよ。
そしてもう一人は、俺の腕の中に居るこの世に生を受けてから1年3ヶ月の女の子だ。


スーパーでは子供連れの夫婦をちらほら見ることができる。
その中に紛れた俺たちは異様に若く見えることだろう。実際若いんだけどな。
それにしても桐乃は上機嫌で買い物をしている。正直、桐乃とスーパーの
取り合わせなんて、桐乃のゴスロリコスプレ並みに似合わねえが、
あの時と同様に本人はノリノリだ。
うー、でも俺はこの子を抱き続けてちょっと疲れてきたな。

「オイ、もうそのくらいでいいんじゃないのか?」
「まだまだ! あ、これも買っちゃお」

女の買い物は長いってのは重々知っていたが、子供を抱いたままそれに
つき合うってことが、こんなにしんどいとは全然思わなかったぜ。
世のお父さん方、お疲れさまです。

「もう、何やってんの? こっちこっち!」
「へいへい」

桐乃の呼びかけに俺はしびれた腕を摩りつつ、店内を歩いた。

まさかこんなことになるなんて、つい先日までは予想だにしなかったぞ。




861 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:21:26.26 ID:Sh3MkqVi
―――話は二日前に遡る。

「京介、桐乃、ちょっといらっしゃい」

お袋が俺と桐乃を呼び出した。
俺と桐乃は、リビングに入った途端、我が家にはあり得ない存在を見て固まった。

「お、お袋‥‥‥? 一体どうしたんだ!?」

お袋は赤ん坊を抱いていた。

「かわいい――――! ねえ、アタシにも抱かせて!!」

強烈な妹オタである桐乃が、妹属性全開でお袋に駆け寄った。
目尻を下げ、だらしなく開きっぱなしになった口、垢抜けた格好をぶち壊す顔。
とても読モ様とは思えない瞬間だった。


なんでも、親戚の若夫婦が入院したので、赤ん坊の面倒を見ることになったとか。
何か面倒くせえな。そもそも俺、赤ん坊の面倒なんて見たことが無いぞ。
桐乃のときは面倒を見たかどうか覚えてないが。

「というわけで、二人とも協力してね」
「任せて! アタシ協力するから」

でもなあ‥‥‥と渋る感情が顔に出たのか、お袋は俺に言った。

「京介。困ったときはお互い様でしょ。それにつかさちゃん、こんなに可愛いし」

つかさちゃん? この子、つかさって言うの?

「可愛い子じゃないか! 俺、面倒見るよ!!」

何でかな。名前を聞いた途端に俄然面倒を見る気になったんだよな。
というわけで俺と桐乃はつかさちゃんの面倒を見ることになった。

そして、冒頭のスーパーでの買いものにつながるわけだ。




862 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:21:57.30 ID:Sh3MkqVi
上機嫌の買い物に水を差す気はなかったのだが、あえて桐乃に訊いてみた。

「俺たちが子供連れでスーパーに来ていたら、どういう風に見られてると思う?」
「多分、若い夫婦だと思われているんじゃないの?」

普段なら「キモ」って言いそうな内容をあっさり言いやがった。

「オマエ、それで平気なの? キモイとか思わないわけ?」
「だって歴とした理由があるじゃん。預かった子の面倒を兄妹で見ているってさ」

歴とした理由ね‥‥‥。大義名分さえあれば、平気なのかコイツは。

「奥さん、いかがですか?」

い、今、「奥さん」って言われたよな!?
食品コーナーにはつきものの販売促進のオバさんに声をかけられた桐乃は、
勧められた試食品を口にすると、商品を買い物かごに入れた。
いつもなら「デートだと思われたら嫌」なんて言うくせに、今日はスルーかよ。
うわコイツ、何か知らんがニヤけてやがる。キモッ。




863 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:22:30.96 ID:Sh3MkqVi
ピンポーン

買い物から帰った早々、玄関のチャイムが鳴った。

「ああ、多分アタシが買ったエロゲーが届いたから、受け取ってくんない?」

桐乃は、つかさちゃんをあやしながら俺に言い放った。
信じられねえ。コイツが自分で買ったエロゲーを俺に受け取らせるとは。
つうか、エロゲーよりもつかさちゃんに入れ込んでいるのかよ。

俺が玄関のドアを開けると―――そこには黒猫が居た。
言っておくが宅急便ではない。この世の仮の名を五更瑠璃と言い張る黒猫である。

「ちょっと近くを通ったものだから寄ってみたの」

ふーん。黒猫も最近は丸くなったというか、そういうことをするようになったんだな。

「まあ、上がれよ」

俺は黒猫を家に上げ、リビングに招き入れた。
そこで黒猫が見たものは、つかさちゃんを抱いてあやす桐乃の姿だった。

「‥‥‥‥‥‥‥‥」
パラッ

黒猫の瞳から紅いカラーコンタクトが落ちた。
目の玉が飛び出るほど驚くという表現があるが、それに近い状況を見てしまった。
黒猫は落ちたカラコンを瞳に収めて、桐乃と対峙した。

「あ、あ、貴女、しばらく会ってないうちにそんなことになっていたの?」
「そうよ、こ――――んなコトになっちゃってんの♪」
「あ、あ、貴女‥‥‥、これからどうする気なの!? そして貴男も!!」

お、俺っすか!? なんでそこで俺? 黒猫お前、重大な誤解をしているぞ。
何で桐乃も思わせぶりなことを言うんだよ。黒猫は完全に誤解しているぞ。

「ばっかじゃ――――ん。あんた、ナニ勘違いしちゃってんの?」

桐乃は、狼狽した黒猫の様子を目の当たりにして満足したのか、
つかさちゃんのことを黒猫に説明した。

「なるほど。しかし貴女のようなスイーツと先輩のようなシスコンのもとに
 大事な娘さんを預けるなんて、親御さんも大変なチャレンジャーね」
「うっさいなあ。あんたには関係ないでしょ。
 こんな女みたいに厨二病を拗らせちゃダメよ、ねえ、つかさちゃん」
「つかさ?」
「そ。この子の名前。つかさちゃん」
「可愛い‥‥‥」

黒猫、お前もか! もしかして、つかさって魔性の名前なのか?




864 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 00:22:40.38 ID:GwZSsgYi
黒猫死ね

865 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:23:00.33 ID:Sh3MkqVi
「さあ、つかさちゃん。ご飯の時間よ」

桐乃がつかさちゃんの食事の準備をしている姿を見て、黒猫が口を挟んだ。

「ちょっと貴女、それは一体何?」
「え? つかさちゃんの離乳食だケド?」
「出来合いの離乳食もいいけど、せっかく食材が揃っているのだから作りなさいよ」

オイ、黒猫!? 桐乃に食事を作らせる気か?
コイツの料理の腕前は、チョコを人間の体調を崩すシロモノに変換できるレベルだぞ。
つかさちゃんの離乳食を作らせるなんてトンでもない!

「それ嫌味? あんた、アタシの料理の腕を知っててそんなコト言ってんの?」

良く言った桐乃! 自分自身のことを把握できるってなかなかできないぞ!

「あら、そうだったわね。なら退きなさい。私が作ってあげるわ」
「ナニこの女、ムカツク!」

黒猫は桐乃を差し置いて、キッチンで離乳食を作り始めた。
桐乃の怒りはもっともだが、この状況では分が悪すぎる。
ここは黒猫に任せるしかないだろ。
それにしても黒猫は料理の手際が良さそうだ。妹が居ると言っていたが、
面倒を見ているうちに料理の腕も上達したんだろうな。桐乃とはえらい違いだ。
その桐乃は渋い表情をしながら、しかし遠巻きに黒猫が離乳食を作っている
様子をしっかりと伺っていた。
しかし‥‥‥、黒猫がキッチンで離乳食を作っている後ろ姿ってのは、
どう見ても黒魔術系統の妖し気なモノを作っているようにしか見えない。
呪いなんかこめるんじゃないぞ。

「どうかして? 先輩」

黒猫が包丁を片手に振り向いた。いや、何でも無いっす。




866 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:23:27.07 ID:Sh3MkqVi
「さあ、できたわよ」

黒猫作の離乳食が出来上がった。
離乳食のことなんて全然解らないが、意外にも彩りのあるモノに仕上がっていた。
これなら目で見ても興味を引く食べ物だろうな。

「こうやって食べさせるのよ」

黒猫は自分の膝の上につかさちゃんを座らせ、スプーンで離乳食を食べさせた。
おお、食べてる食べてる。つかさちゃんも満足そうだ。
それにしても、ゴスロリルックの黒猫が赤ん坊を膝に離乳食を食べさせている
なんて物凄く異様な光景だ。
だが異様なのは見た目だけであって、手際はそつなく完璧と言いたい。
桐乃はそんな黒猫を前に立つ瀬が無いような状態だった。

「なによ、調子に乗っちゃって」

遂に切れた桐乃がリビングから出て行ってしまった。
この程度で拗ねるなんてらしくない、と思いつつ俺は桐乃を追って階段を上った。

「オイ桐乃、どうしたんだよ?」
「別に。後から割り込んできたあいつが気に入らないだけ」

やっぱりな。家事が弱点の桐乃にはこの状況は辛いのだろう。
麻奈実に大惨敗したときも物凄く不機嫌だったし。

「オマエだってこれから練習すれば料理くらいできるようになるさ」
「本気でそう思っている?」

ああ。オマエは努力して何でもできるようになっただろ?
料理くらいできるようになるさ。

「じゃあ、練習につき合ってくれない?」

―――えっと、それはつまり、作った料理の試食を俺にしろと?
はいはい。つき合いますよ。いつかはな。




867 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:24:08.24 ID:Sh3MkqVi
俺と桐乃はリビングに戻ることにした。階段から降りると、
リビングから聞こえた声に俺たちはドアの手前で立ち止まった。

「ちゅかさちゅわ〜ん、あなたはなんてきゃわゆいのお?」

「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」

俺と桐乃はそれぞれ自らの耳を疑った。リビングに居るのは黒猫とつかさちゃん
しかいない。つかさちゃんがあんな言葉を発するはずが無い。
となると今の赤ちゃん言葉は‥‥‥

バンッ

俺と桐乃はリビングのドアを勢い良く開けると、そこにはネコ耳と尻尾をつけ、
ネコ踊りをしてつかさちゃんをあやす黒猫が居た。

「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」」」

俺たち三人は固まってしまった。

「ち、違うのよ、これは。この子が喜ぶものだからつい‥‥‥」
「あんたさあ、一体何やってたのお?」

桐乃がニヤニヤしながら黒猫に尋ねる。

「さあ、今度は貴女がおやりなさい」
「は? 何を?」
「決まっているじゃない! 貴女がつかさちゃんに食べさせるのよ」
「うぇっ!? アタシがやんの? つーか、しれっと流した!?」
「当然でしょ。これから何日か面倒を見るのでしょうから、貴女もしないと」

桐乃は黒猫と交代し、恐る恐るつかさちゃんを膝に座らせ、離乳食を与えた。
おお、意外にサマになっているじゃないか。
茶髪ヤンママの子育てにしか見えないのは俺好みではないが、悪くないぜオマエ。
ただ、そのだらしないデレデレ顔だけは何とかしてくれよ。




868 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:24:32.82 ID:Sh3MkqVi
「ふええええん」

食事を終えたつかさちゃんがいきなり泣き出した。一体どうしたんだ?

「おむつのようね」

黒猫が平静な声で言う。

「何でわかるんだ?」
「このくらいのことは、妹のときに経験したからわかるのよ」
「そうか。じゃあ替えないとな」

俺はおむつを用意し、取り替えるためにつかさちゃんの服に手をかけた。
だが右腕を桐乃に、左腕を黒猫に掴まれた。
なんだ一体?と思って二人の顔を見ると、とても冷たい感じの四つの眼差しが。
そして、

「「女の子!!」」

あ、そうか。そうだよな。忘れていたぜ。いや、本当だぞ。勘違いするなよ?

「シスコンを拗らせてロリコンになったワケ? 信じらんない!」
「さすがの私もそこまでは予想できなかったわ。通報して差し上げましょうか?」

そして俺は二人にリビングから叩き出された。
黒猫の変態を見るような目と、桐乃の変態を見る目がとても痛かったぜ。




869 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:24:54.32 ID:Sh3MkqVi
おむつ替えが終わった頃を見計らってリビングに戻ると、いつもの桐乃と黒猫が。

「この子の将来は立派なオタクにするべきよね」
「何を言い出すの貴女は?」
「だって、英才教育は赤ちゃんの頃からって良く言うじゃん?」
「それは芸術とかスポーツとかの話でしょう!」
「そう、芸術。メルルは立派な芸術じゃん?」
「これだから貴女は。あれのどこが芸術だというの? マスケラこそ真の芸術よ」
「言ってくれんじゃん! マスケラなんて厨二病アニメじゃないの!」

このアニオタ共、また言い争いを始めやがった。つき合ってられねえよ。
見ろ、つかさちゃんもオマエらの不穏な状況を察したのか、
不安そうな顔で俺にしがみついてきているぞ。

それにしてもこの子、可愛いよな。子供タレントになれるんじゃね?と思うほどだ。
ちょうど、テーブルの上にリボンがあるな。コレを髪につけてみると‥‥‥
うん、思った通りだ。とても可愛い。
そしてこの子の親が置いていったクマのぬいぐるみと並べてみると‥‥‥
おおおおおお、まるで絵に描いたような可愛さktkr!

そうだ、アレもあったんだよな。じゃあ、試しに‥‥‥




870 名前:『娘めいかあEX』:2011/02/20(日) 00:25:23.25 ID:Sh3MkqVi
「ホント、邪気眼にはつき合ってらんないわ!」
「貴女こそ、あの駄作を過大評価するのはお止めなさい。それが世のためよ」
「じゃあ、つかさちゃんにメルルとマスケラのどっちが好きか聞こうじゃないの!」
「望むところよ。せいぜい覚悟しておくことね」


つかさちゃん、マジ可愛い。こんな娘が居たらデレデレの毎日が送れるだろうな。
などと、つかさちゃんとの世界に浸っていた俺は桐乃の声で現実に引き戻された。

「ねえ、ちょっとつかさちゃんに話があるんだケド」

ヘッ!? な、何すか、いきなり?

「話って、い、今すぐじゃないとダメなのか?」
「ハァ? 今すぐじゃダメな理由があんの?」
「い、いや、そんなことはない‥‥‥」
「じゃあ、いいじゃん!」

桐乃は猫撫で声でつかさちゃんに話し始めた。

「つかさちゃぁん、メルルとマスケラのどっちがぁ‥‥‥」

その声に反応したつかさちゃんが桐乃と黒猫の方を振り向いた。
俺、オワタ\(^o^)/

「ぬあっ! な、なな‥‥‥!!」
「‥‥‥あり得ないわ!!」

桐乃と黒猫はつかさちゃんの顔を見て引きつった。
俺がつかさちゃんにおもちゃのメガネをかけていた最中に桐乃と黒猫に
割り込まれたんだな。うん、とてもメガネが似合っていたと思うんだ。
「どうだ!? つかさちゃんってメガネが似合うだろう?」と言いたかった。

そして俺は二人に家から叩き出された。
黒猫のゴミを見るような目と、桐乃のゴミを見る目は一生忘れられないだろう。




871 名前:『娘めいかあEX』 ◆ACPRLbMxAk :2011/02/20(日) 00:26:16.46 ID:Sh3MkqVi
熱りが冷めたであろう頃、俺はこっそりと玄関から家に入り、
リビングの様子を伺った。
さぞかし険悪な雰囲気になっていると思いきや、笑い声が聞こえる。
つかさちゃんは、桐乃がメルルを見せると手を叩いて喜ぶ仕草をし、
黒猫がマスケラを見せるとクイーンオブナイトメアのようなポーズをした。
そんなつかさちゃんを見て桐乃も黒猫も二人とも大喜びだ。
この二人がキャッキャッ言いながら談笑するんて、悪いことの起こる前触れかよ、
なんて思えてしまう。
つかさちゃんは、すっかり二人のアイドルになってしまった。
子供パワー恐るべしってところか。



それから1週間後―――

つかさちゃんの両親が退院し、つかさちゃんも帰って行った。
桐乃は名残惜しそうな顔をしながらつかさちゃんを送り出した。
お袋から最初に話を聞いたときは面倒だと思っていた俺も桐乃と同じ気分だった。

「アタシもいつかはあんな娘が‥‥‥」

桐乃が呟いた。
そうだな。オマエなら結婚してくれと言ってくる男なんて山ほど出てくるはずだ。
そしてつかさちゃんのように可愛い子を授かることもできるだろう。
そして俺にもいつかはあんな子を‥‥‥と思いに耽っていると、

「ねえ、つかさちゃんって世界一可愛かったよねえ♪」

デレデレ顔丸出しの桐乃が話しかけてきた。

「‥‥‥そうか?」
「え? ナニよあんた!? つかさちゃんが世界一じゃないって言うの?」
「世界一は言い過ぎだろ?」
「フン! アンタにとっちゃ黒いのや地味子、あやせが世界一なんでしょ!」

桐乃はいきなり不機嫌になった。

「そんなこと言ってないだろ」
「言ってんじゃん! ムカツク!!」
「違うぞ。俺にとっての世界一可愛いってのは‥‥‥」

俺にとっての世界一可愛いってのを頭に思い浮かべた。
だが、その思い浮かべたことが顔に出るんじゃないかと思うと、
世界一こんなに可愛いヤツのことなんて、話せなかった。

「なんでもねえよ!」
「最ッ低――――!!」

バンッ!!
桐乃は玄関に飛び込んでドアを乱暴に閉めた。

「やっぱり可愛くねえ‥‥‥か」


『娘めいかあEX』 【了】


872 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 00:42:35.63 ID:4tpBRlDL
>>871
苗字は伏見ですねわかります

にしても、文章力すごいな……私も修行に励まねば……

873 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 01:01:11.84 ID:mWShi8Wa
>>872
俺は黒辻さんだと思ったんだが、そうか原作者か…。

>>871
あやせたんを出さなかったのは、やっぱりオチが限られちゃうから?w

874 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 01:05:55.15 ID:65AYw/m9
>>856
加奈子だと思ったぜ


>>871
こちらも乙
黒猫w

875 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 01:49:20.82 ID:4l3qugbH
>>871
GJ!
笑い所が地味に多過ぎでバロスw

つーか黒猫wwwww

876 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 02:22:23.01 ID:bVse9d9Z
>>871


黒猫は、桐乃を孕ませたじゃなくて
ついに赤ん坊をさらって来たと思って動揺してそう

877 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 02:51:44.82 ID:SUA5q3iu
>>840
それは確定で刺されるend(兄貴にいろんな意味で)しか想像できんな

878 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 09:04:06.19 ID:+5whLXgc
黒猫じゃなくあやせが家に来てたら……と思うと……



あ、京介死んだ

879 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 12:43:06.38 ID:FOPieCn0
http://ranobe.sakura.ne.jp/src/up75119.jpg

880 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:00:03.57 ID:+QOrQxGF
沙織ルートは結婚エンド以外基本寝取られというか、スケベ親父に嫁ぐのがなぁ。
なまじ沙織好きな分きつかった。
そういや沙織嫁の続きは書いてくれるのだろうか。

881 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:23:48.53 ID:Ea62uNzW
黒猫がゴスロリから別なのに着替えるとやたらエロく見えるのは俺だけか?
個人的には眼鏡外した沙織より効く

882 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:33:08.06 ID:HW2zk/zG
ロリっぽいからあんま色気とか見えたことないな
黒猫は可愛らしさに一票

883 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 15:36:58.07 ID:18WM/Eb9
>>880
ケコンEnd以外はきっついよな、あれ



884 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 17:34:36.17 ID:L+e49aaP
この流れから察するに沙織NTRが書かれるのか

885 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 18:10:59.82 ID:Sorr6ROc
>>882
でもあいつ身長160cmあるんだぜ…!
スレンダーキャラだったはずなのにアニメでは小型化に成功してる不思議

886 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 18:12:08.20 ID:HEKc+7xL
アニメだけのやつだと140とか150cm台とか思っちゃってそうだな

887 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 18:14:43.71 ID:E7NRVc02
どえらい美人って割にはロリロリしてるしね
やはり160cmはネコミミを含めた全長説

888 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 18:26:13.29 ID:ci7hcukx
かんざきマジックか……

889 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:11:18.44 ID:OxHl3nfd
仕事中に考えたネタを、形にしてみたので投稿します
非エロです。ちょっと長いと思います。何分、初投稿で初SSなので、勝手がわからない…
あやせ中心です。が、京介×あやせではありません。
駄文が目立つ文章ですが、見ていただけたら幸いです。


890 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:11:42.65 ID:OxHl3nfd
一つの恋が、終わるとき

俺、高坂京介高校3年生は、平凡な日々を送る平凡な高校生だった。
だが、疎遠だった妹、高坂桐乃の隠れた趣味を知ってしまった時から、俺の日常は変わってしまった。
桐乃は、妹もののゲーム(18禁含むつーかそれ中心)やメルルという痛アニメをこよなく愛するオタクだったのだ。
それを知ってからというもの、人生相談と称した無茶ぶりを押し付けてくるわ、
オタク趣味に付き合わされるわと、散々な日々を送っていた。
だけど、悪いことだけじゃなかった。
桐乃のオタク趣味に付き合っていくなかで、今の俺にとっても大切な友達が出来たし、いいこともたくさんあった。
だから、今はむしろ感謝している。
俺に、人生相談を持ち掛けてきてくれた桐乃に。

と、前置きが長くなったが、実は今回話したいのは桐乃のことではない。
桐乃の表の友達、新垣あやせの話だ。
あやせは桐乃と同じ中学に通っていて、桐乃と同じ事務所でモデル(自慢ではないが、俺の妹はかなり可愛い)をしている可愛い女の子だ。
桐乃のことを親友として大切に想ってくれており(実は一時期桐乃と仲たがいしてしまったのだが、俺という犠牲を払って仲直りしたことがある)、笑顔が最高に可愛い天使の様な女の子なのだが、桐乃のことを想い過ぎるあまり、とんでもないことをしでかす女でもある。

ぶっちゃけて言おう。今まさにそのとんでもないことがしでかされている。
状況を説明すると、今俺は街道を全力疾走している。
一人マラソンをしているわけじゃないぞ、ちゃんと理由はある。

俺は、全力で逃げていた。
「待てぇぇぇぇぇ!!」
そう叫びながら走ってくる、新垣あやせから。


891 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:13:02.84 ID:OxHl3nfd

「待ってたまるかぁぁぁ!!」
「なんでですか!?やっぱりやましい気持ちがあったんですね!!」
「ちげーよ!!」
「じゃあなんで逃げるんですか!?」
そりゃあ逃げるよ。
そんな人を殺さんとするような顔をされながら走って来られてたら。

どうしてこうなったかというと、話は数分前に遡る。



今日一日の授業が終わり、ほっと一息つきながら学校の門をくぐった時、突然声を掛けられた。
振り向いてみると、そこにはあやせがいた。
最初はあやせが俺を待っていたんだと歓喜に奮えていたが、直ぐにその自惚れは冷めてしまった。
だってあやせの顔、口は笑ってても、目が笑ってないんだもん。
俺の天使は、悪魔に変わっていた。
そう、さっき言ったあやせがとんでもないことをしでかす時は、いつものあやせからは考えられない様な変化を見せる。
まさにブラックあやせ。まさに悪魔。
天使の中に悪魔の一面を持つあやせは、現代のルシファーそのものだ。

「な…なにか用ですかあやせサン」
今すぐ逃げ出したい気分だったが、後日何されるかわかったものじゃないので、
話を聞くことにする。
「そんな警戒しないで下さいよお兄さん。ちょっとお話があるだけですから」
そう言って見せた笑顔にはどす黒い何かが漂っている様に見えた。
「今日、学校で桐乃から聞いたんですが…」
嫌な予感がする。
「桐乃がトイレに入っているところにお兄さんが突撃、挙げ句の果てにはどさくさに紛れて桐乃を押し倒したって本当ですか?」
予感、的中。
「ち…違う!それにはちゃんと理由があって…」
「言い訳なんて聞いていません」
弁解をしようとしたところで一蹴。
つか、押し倒すことに理由があるっていうのもおかしいだろ、俺。
「私は桐乃から聞いた話が事実か、そうでないかを聞いているんです」
こうなったあやせには、もはや何も通じない。
唯一通じる答えは、イエスかノーだ。


892 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:13:45.12 ID:OxHl3nfd
「…ああ、本当だ」
嘘はつかない。正直に話す。
「…ですよね、桐乃が嘘をつくわけがありませんもんね」
あやせは嘘が人一倍嫌いな人間だ。特に、信頼している人に嘘をつかれると、ヒステリックになる。
だから、あやせの前では嘘がつけない。
もしあやせに嘘をついてしまったら、その火の粉は桐乃に向きかねない。そうなっては前に俺が体を張ってやったことも、なにもかもパーになってしまう。

「あれだけ言ったのに…。まだ桐乃に手を出そうとしているんですね…」
少し落胆した様な表情を見せた(恐らく気のせいだ)あやせは、手にさげていた鞄をゴソゴソしだした。
「そうだ、つねに手を出せない状態にしておけば、私がいなくてもお兄さんから桐乃を護れるんだ…」
「お、俺を殺す気か!?」
「やだなぁお兄さん。そんなことするわけがないじゃないですか」
そう言って、あやせが鞄から取り出したのは




手錠だった。
「つねに手を不自由にしておけば、さすがのお兄さんも桐乃に手を出せないでしょう?」
ふふ、と笑うあやせ。
やはり、悪魔の様であった。
いや、悪魔そのものだった。
「そんな日常の生活にも大いなる支障が出る状態にされてたまるか!!」
俺はあやせを背にして走り出した。

「あ…、待てえぇぇぇ!!」
間髪入れずにあやせも走り出す。
「逃げるなあぁぁぁ!!」
「ひいぃぃぃぃ!!」

振り返ると、射殺せそうな目つきで追いかけてくるあやせが見えた。
どこぞのホラー映画のような光景だ。
だってあやせの瞳、マジ光彩ないんだもん。
こえーす。あやせさんマジこえーす。
俺は走るスピードを更に上げた。


893 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:14:54.13 ID:OxHl3nfd


「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
と、まぁこれが事の成り行きである。
しばらく鬼ごっこをしていた俺達だが、あやせは中学3年生の女の子、それに比べて俺は高校3年生の男。結果は目に見えていた。

しばらく健闘していたあやせだったが、俺との距離はどんどんひらいて行き、遂には見えなくなっていた。
さすがに撒いたかと安心した俺は、近くの公園の木に寄り掛かって呼吸を整えていた。

「ここまで来れば、さすがのあやせも追ってこられないだろ…」

しかし、俺は忘れていた。
あやせはそんなもので諦めるような女ではないことを。

「ふふふ…、見つけ…ましたよ…お兄さん」
ゾクリと、背筋が震える。
声がした方をゆっくりと向くと、そこにはあやせが立っていた。
大分走って来たのだろう、呼吸が荒く、髪もボサボサだ。
「お、お前!なんで!?」

「お兄さんの…行動パターンなんて…把握済みです…。あそこから…走ったら…恐らくこの公園で休むだろうと…思って…先回りしたんです…」
呼吸を整えながら、途切れ途切れにあやせは言った。
「なんだそりゃ!?お前は俺のストーカーか何かか!!」
「な…!私はストーカーなんかじゃありません!!お兄さんが桐乃に手を出してないか、お兄さんの行動を調べていただけです!!」
あやせさん、それを世間ではストーカーと言うんですよ。口には出さないけどさ!

「さあ、おとなしくして下さいお兄さん。動かなければ痛くしませんから」
そういってゆっくりとこちらに近づいてくるあやせ。
「そう言われて、はいわかりましたとおとなしくする奴がいるか!!」
いたらそいつはドMだ、変態だ。
俺は再び走り出した。
「あ、待て!!」
そう言ってあやせも走り出す。

しかし、今度は先程と同じ様には行かなかった。
今まで走ってきて、まだ疲れているのもあるだろう。
もともと走りに向いていないローファーだったこともあるだろう。

ガツッ。

地面に出ていた木の根っこに引っかかり、あやせの身体がゆっくりと前に傾いていく。
「あやせ!!」
とっさにあやせの元に駆け出すが、少し距離が遠かった。
なんとかあやせの身体を抱き抱えたが、身体の傾きは元に戻せず、そのまま倒れてしまった。

ドンッ!!


894 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:18:32.42 ID:OxHl3nfd
ガチャ


幸い、コンクリではなく土の上だったので、あまりダメージはなかったが、そんなことはどうでもいい。
「あやせ!!大丈夫か!?」
腕の中に抱き抱えたあやせに呼び掛ける。
「は、はい…。なんとか…」
顔を上げて、応答したあやせを見て、安堵する。どうやらケガもないようだ。
「よかった…」
心底、本当によかったと思う。ケガなどしてしまったら、モデルの仕事にも支障が出てしまうだろうし、何よりこの年代の女の子が俺のせいでケガをしてしまうなんて、俺が許せなかった。

ガチャ


…ん?
なんか不吉な音がしたような…

頭の横にある右手に目を向けると、手錠がバッチリ付けられていた。
「あ…あやせ!!お前…!」
「ふふ…、油断禁物ですよ、お兄さん」
くそ!こんなことなら助けるんじゃなかった!
いや、助けるけどね!だって愛しのラブリーマイエンジェルだからね!
「さあ、左手も付けましょうお兄さん」
俺は覚悟した。あやせが上に乗っている以上、逃げ場はない。
あぁ、明日から学校どうしよう…

しかし、そんな心配も杞憂に終わってしまった。

いや、というよりも、両手に手錠を掛けられる以上に、大変なことが起きていた。

「「え」」
素っ頓狂な声を同時に上げた二人が同時に見ていた先にあったものは



手錠がついていた、あやせの左手だった。



「え…え…え…」
「な…な…な…」

「えぇぇぇぇ!?」
「なんじゃこりゃぁぁぁ!?」


895 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:19:28.20 ID:OxHl3nfd
つまり、あやせが持っていた手錠は、見事に俺の右手とあやせの左手についていたのだった。

「な…なんで…!?どうして!?」
今の光景が信じられないのであろう、あやせはパニックに陥っていた。
冷静ぶっているが、俺もかなりパニクっている。
「あやせ!鍵!!手錠の鍵は!?」
「!そういえば鞄の中に…!」
そういって、近くに落ちていた鞄の中を右手で漁るあやせ。
しかし、目当ての物は見つからないらしく、「あれ?あれ?」と言う声と、鞄を漁る音だけが響く。
「あやせ、何処か別の場所に入れたとか、そういう可能性は!?」
「そんなはずありません!ちゃんと鍵も鞄に…!」
そう言ったあやせは突然、ハッと顔を上げた。その顔色は、みるみるうちに青ざめていく。
「手錠を取り出した時…、一緒に鍵も取り出したんだ…。それを持って走って…」
「…まさか、あやせ…」
俺は、最悪の可能性を問う。
「走っている途中で、落とした…?」
あやせはぶるぶると震えながら、ゆっくり


コクン

と頷いた。

「!!おいあやせ!」
どうするんだよ!!とは、言えなかった。

だって、さっきまでのあやせと打って変わって、今のあやせ、「どうしよう…どうしよう…!」ってずっと呟きながら泣きそうな顔をしてるんだぜ?
そんな顔をしているあやせに、咎めることなんて、出来るわけがない。
それに、俺は一応年上だ。
俺が落ち着かなくてどうする?
考えろ、高坂京介。何か方法があるはずだ。何か…


896 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:20:37.24 ID:OxHl3nfd
「おい、あやせ」
あやせに呼び掛けるが、あやせは相変わらずブツブツ言っている。
「あやせ!!」
ちょっと強めに呼ぶと、ビクッと身体を震わせ、恐る恐るとこちらを見る。
スッと左手を出すと、あやせはまたビクッとして、目をつむった。
俺はあやせの頭にポンと手を置いて、わしゃわしゃと撫でてやる。
目を開けて、こちらを見たあやせは、不思議そうな顔をしていた。
「大丈夫だ。俺に任せろ」
出来るだけ優しく声をかける。

「大丈夫って…、何が大丈夫なんですか…」
「多分、なんとかなる。いや、なんとかしてくれる」
「は…?」
「とりあえず、俺ん家に行くぞ」
「な、なんでお兄さんの家へ…」
「このまま家に帰るつもりか?手錠をしたまま、俺を連れて。親御さんに何て説明するんだ?」
「そ、それは…」
「それなら俺ん家に行く方がマシだし、都合がいい」
「…どういうことですか…?」
「言っただろ?なんとかしてくれるかもしれないって」

そう、カギは身近にいた。
現役警察官で、恐らく手錠の扱いにもなれているであろう






ウチの、親父だ。




897 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:22:10.30 ID:OxHl3nfd
とりあえず、家に帰ってきた俺達は、一直線に俺の部屋に向かった。お袋は帰ってきているようだったが、リビングにいたので、見つからずに済んだ。
だが、問題は二人だ。
まずは桐乃。部活でまだ帰ってきていないが、この状況を見てどんな反応を示すか。
そして、最も問題なのは親父だ。親父には、この手錠も見せなければいけないし、この状況の説明もしなければいけないだろう。
しかし、ありのままを話してしまえば、親父のことだ、あやせは咎められるだろう。それはなんとしても避けたい。
となると…、方法は一つしかない。まあ、最初から覚悟はしていたが…

「お兄さん」
と、今まで口を閉ざしていたあやせが突然、俺を呼んだ。
「ん?どうした、あやせ?」
すぐ右にいるあやせの方に顔を向ける。しかし、あやせは前を向いたままだった。
「せっかくなので、ハッキリさせて下さい」
「?何を?」
「桐乃から聞いた話です」
「ぶっ!!」
とっさに首を曲げたため、あやせに吹きかかることはなかった。
つか、まだ解決してなかったのねその話!!
「桐乃から聞いた話は本当だと言いましたよね?」
相変わらずあやせは顔を前に向けたままだ。表情もいつになく真剣味を帯びている。
これは、さすがにふざけるわけにはいかない。
「…ああ。本当だ」
「それは、わざとだったんですか?わざと桐乃の」
「それは違う」
言葉が終わる前に否定する。
「その…、昨日ちょっと寝るのが遅くなってな…朝起きてもまだ寝ぼけてたんだよ。それで確認もせずにトイレのドアを開けたら…」
「桐乃がいた、というわけですか?」
「ああ、その通りだ。つか、あいつもトイレに鍵を掛けないで入ってたのも悪いだろ。…まぁ、だからって俺が悪くないとは言うつもりはないけどよ…」
「じゃあ、押し倒されたというのは?」
「さっきのあやせと同じようなもんだ」
「は?」


898 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:23:39.45 ID:OxHl3nfd
「あいつ、トイレから出るなりそこら辺にあるものを俺に投げつけてきてさ…堪らなくなった俺は逃げようとしたんだよ。それを追いかけようとした桐乃が足を滑らせてな…。庇おうとしたら俺も足を滑らせて、まるで押し倒したような状況が出来たってわけだ」
「…」
「ていうか、その後おもいっきり頬にビンタ噛ましやがって、昼まで跡が消えなくて学校で笑い者にされたんだぜクソ…」
「自業自得です」
「…ですよねー…」
相変わらずあやせは俺に厳しい。そして桐乃に甘い。

「お兄さんの言い分はわかりました。でも…」
あやせは一息ついて、二の句を告げる。
「でも、完全には信用できません。お兄さんは…」
「近親相姦上等の変態鬼畜兄貴だからな、信用できないのも無理はないよな」
「…自分で言ってて虚しくないんですか?お兄さん」
「…スマン。正直泣きそうになった」

そう、故あってあやせは俺の事を『近親相姦上等の変態鬼畜兄貴』と思い込んでいる。
それにいたるまで色々あったのだが…今回は割愛する。

正直、あやせにこう思われるのは辛いのだが、今さら誤解を解くわけにはいかない。
解いてはならないのだ。
この誤解を解くことは、今の桐乃とあやせの関係を崩壊させることになる。そう
ならないために、俺一人が犠牲にならないといけないなら、お安い御用だ。
俺の妹である桐乃、そして桐乃を大切に想ってくれる、あやせのためなら。
「まぁ、どう思うかはあやせが決めることだしな。俺の言い分が本当とは限らないし」
「お兄さんは、それでいいんですか?」
「いいんだよ」

その道を選んだのは俺だから。

後悔なんて、ない。


899 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:24:30.07 ID:OxHl3nfd
会話も途切れ、じっとしていると、乱暴に階段を上がってくる音が聞こえてきた。
こんな音をたてるのは一人しかいない。

音はどんどん近くなり、ピタッと止まったかと思うと、今度は俺の部屋の扉が乱暴に開かれた。

開けられた扉の前で仁王立ちしている人物こそ、



俺の妹、高坂桐乃だ。



「桐…」
「どういうこと?」
言葉を紡ごうとしたが、桐乃はそれを遮った。
「なんであやせがいるのかはともかく…、よりによってなんであやせがあんた
部屋にいるの?なんでそんなに密着して座ってるの?それにその手…」
「桐乃、これは…」
「あやせは黙ってて」
あやせの言葉も聞く耳もたず。桐乃は、完全にキレていた。
桐乃は俺の部屋にズガズガと入り、(一応巻いておいた)俺の右手とあやせの左手に巻いてあるタオルをおもむろに剥ぎ取った。
隠れていた、手錠が表に現れる。
「…」
手錠をじっと見つめた後、俺に顔を向けた。
その表情は、蔑んでいるようにも見えるし、怒っているようにも見えるし、悲しんでいるようにも見えた。

「…桐乃」
「…ふーん、そういうプレイなんだ」
「…違」
「あんたもマニアックな趣味してんだね、普通のプレイはもう飽きるほどしたの?」
「おい、桐乃」
「しかも相手はバカ猫じゃなくてあやせ?女にも飽きたの?」
「桐乃!!」
「まぁ、私には兄貴が誰とイチャイチャしてても関係ないし!?勝手にすればいいじゃん!?」
「いい加減にしろ!桐乃!!」
「うるさい馬鹿!黙れ!!」
「いいや、黙らねえ!お前は勘違いしている!!」
「はぁ!?どう見たってそういう状態じゃん!!何が違うのよ!!?」
「全部だ!」
ガツッと、俺は桐乃の肩を左手だけで掴む。
「ッ!離せ!離せ馬鹿!」肩の手を振り切ろうと、身体をブンブン動かす。
だが、離さない。
今にも泣きそうな顔をしている妹を離せるわけがない。


900 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:25:04.38 ID:OxHl3nfd
「聞け!桐乃!」
今までの中で最も大きな声を張った。さすがの桐乃も、ビクッと身体を強張らせ、俺の方を不安げに見る。
クソッ、こいつのこんな表情、二度と見たくなかったのに、また俺のせいで桐乃は辛そうな顔をしている。
こんな表情、早く止めさせないといけない。

「何故こんなことになっているのか、事情は親父が帰って来てから話す!ただ、
誓ってお前が考えてるようなことじゃない!!俺はあいつも!!お前も!!!何一つ裏切っちゃいない!!!!」
そこまで言って、一息つく。もう一度桐乃の顔を見ると、まだ少し表情は不安げだ。
「…信じてくれ…」
最後の言葉を振り絞る。これで失敗したら、後は殴られることも覚悟しないといけない。
しかし、その心配も必要なくなったようで。
「…わかった…。信じる」
桐乃は、呟くように言った。
「サンキュー。桐乃」
肩に置いていた左手を桐乃の頭に動かし、そのまま撫でてやる。
「な…。こ、子供扱いすんな!!」
そういいながらも、振り払おうとしない桐乃。1年前だったら間違いなく蹴られていたシチュエーションだが、随分と丸くなったもんだ。
「ごめんね、桐乃…」
「ううん、ロクに話を聞かないで勝手に暴走した私が悪いんだから、あやせは謝らなくていいの。…わたしこそ、ゴメン」
「ううん、桐乃は悪くない。連絡も何もしなかった私が悪いの」
「そんな…あやせ…」
…このままいくと、キリがないので、ここは最年長の俺がまとめてやらないとな…
「まあまあ、ここはお互い様ってことで…」
「ていうかそもそもあんたが悪いんだけど」
「そもそもお兄さんのせいですよ」

「…ハイ、スミマセンデシタ」
わかってるさ。俺はこういう役回りだってことぐらい…。


901 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:27:26.02 ID:OxHl3nfd
その後、あやせと桐乃は他愛のない話をしながら、時間を過ごしていた。
やっと、あやせの笑顔が見れた。
少し、心の枷が取れた気がする。
が、問題はここからだ。

『帰ったぞ』

親父が帰ってきた。俺達は急いで部屋から出ていき、階段を下りる。
「親父!待ってくれ!!」
荷物をお袋に預け、リビングに入ろうとしていた、まだ仕事着の親父を止める。
ゆっくりとこちらを向いた親父の顔は、相変わらず怪訝そうな表情をしていた。
あやせと桐乃が強張っているのがわかる。
親父はただじっとこちらを見ている。
俺はハッとして
「お、お帰りなさい」
と告げた。
「お帰りなさい」「お邪魔しています」
桐乃とあやせも続いて告げた。
「…うむ」
コクリと軽く会釈する親父。どうやら正確だったようだ。
「…で、どうした?帰ってきて早々引き止めるということは、何かしら大事な用があるのだろう?」
相変わらず親父は鋭い。俺とあやせはゆっくりと親父に近寄っていく。
「…実は」
再び巻いていた右手のタオルを外し、親父の前に突き出す。
俺の右手とあやせの左手に付いている手錠が表に出た。
「…なんだ、これは」
「事情は後で話すから…。とにかく、これ外せないか?鍵がないんだけど…」
更に怪訝そうな表情をしていた親父に内心ビビりながらも、とりあえず最優先の事項を告げる。
しばらく俺とあやせの手についている手錠を見ていた親父が、おもむろにポケットに手を入れた。
「三人とも、目をつむりなさい」
そう親父が言うと、誰も疑問を投げ掛けることもなく、目をつむった。
「私がいいと言うまでは決して開けないように」
そう言われた後、手元で何かカチャカチャと音がしだした。

902 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:28:00.13 ID:OxHl3nfd
ガチャ


少ししたら、手首あった重みがすっと取れていた。
「もういいぞ」
目を開けると、俺とあやせの手に付いていた手錠は、いつの間にかなくなっていた。親父の方を見ると、手にそれらしき手錠を持っている。
「どうやって…」
思わずあやせが呟いた。
「警察でも時折こういう不祥事が起きる。それの対策の一つだ」
親父はあやせの呟きに答えた。
「ただ、これはいわゆるピッキングに繋がることでな、やり方をお前達に見せるわけにはいかなかった」
相変わらず仕事と私情を一緒にしない親父だ。
それでこその親父なんだろうけどな。
「…京介」
ギロッとこちらを睨む親父の目は、あやせとは違う別の恐怖を感じさせた。
さっきまでの覚悟も、少し揺らいでしまう。
「…はい」
ここまできて、逃げられない。なんとか言葉を振り絞る。
「この手錠は、一体なんだ?どうしてこのお嬢さんの手とお前の手に付いていたのだ?」
「…えっと…」
しかし、肝心なことが言えない。
覚悟以上に恐怖が勝っている。
「…まさか、この手錠はお前じゃなくて、このお嬢さんが」
「違う!!」
とっさに反論する。
そうだ、何を迷う高坂京介?お前は守ると決めたんだろう。桐乃の親友を、新垣あやせを。
だったら怖がってる場合じゃねぇ。俺がどうこうなる以上に、俺はあやせが傷つくことが怖い!
だったら、言え!高坂京介!!
お前の選択肢は、最初から決まっていたはずだ!!
「それは、近くの公園で拾ったんだ!」
「公園…?」
「ああ、そうさ!」
ちらっとあやせと桐乃の方を見る。二人とも、とても不安げに俺を見ていた。
大丈夫、絶対に守ってやる。
声には出さない。そのかわり、気持ち悪いウインクをしておいた。
改めて、親父を見る。

903 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:28:54.64 ID:OxHl3nfd
「公園で手錠を拾って、興味本意でいじくってたんだ!それを見つけたあやせが止めさせようと俺から手錠を奪おうとしたんだ!そこで揉み合いになっちまって…」
「そうしている内に、二人の手に手錠が付いていた、といいたいのか…?」
「ああそうさ!」
我ながら、子供じみた理由を考えたものだ。
信じられるか?信じさせるさ。
「だからあやせは俺を止めようとしただけで、何も悪くない!むしろ巻き込まれただけなんだ!!悪いのは…全部、俺だあぁぁぁぁぁぁ!!!」

ここまで言い切って、少しの静寂に包まれる。
「…つまり、全てお前のせいなんだな…?」
静寂を断ち切ったのは、親父だった。
言葉は告げずに、頭を上下に軽く動かすことで、答えを出した。
「…そうか」
そう言って親父はゆっくり俺に近づく。


ゴッ


鼻先から思い切り殴られた俺は、支える間もなく、そのまま吹き飛ばされた。

「がぁっ!」


ゴンッと壁に頭が叩きつけられた俺は、少し呼吸が出来なくなっていた。
鼻が何だか熱い。床を見ると、ぼたぼたと血が落ちていた。
どうやら、鼻血が出たらしい。
「お兄さん!」「兄貴!」

今までずっと俺と親父の話を見守っていたあやせと桐乃が駆け寄ってくる。
あやせがポケットから出したティッシュを、有り難く貰う。
クソ、鼻は折れていないみたいだが、まだジンジンする。
心配そうに見ていた桐乃の顔が、だんだんと怒りに満ちていく。そして、おもむろに立ち上がり、ただこちらをじっと見ている親父のほうを睨んだ。
「お父さん!いくらなんでもこれは」
「桐乃!!!」
そんな桐乃を止めたのは、俺だった。
ハッとこちらを向く桐乃に、俺はただ首を横に振る。

904 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:30:00.25 ID:OxHl3nfd
これだけで、恐らく通じるだろう。
しばらく気に食わない様子の桐乃だったが、震えた手を握りしめ、歯を噛み締めながら、
「…雑巾とってくる」
と言って、その場を離れた。

「…今回はこれで、許す」
リビングのドアノブに手を掛けて、ゆっくりと親父が告げる。
「…サンキュー」
「お前の言ったことを今回は信じてやる。だが…次はないぞ」
「わかってるよ。二度としない」
「ふん…」
今度こそ、親父はリビングに入った。
どうやら手錠は没収のようだ。
今回もなんとか騙せたらしい。
…ん?親父のさっきの言葉…。
…まぁ、いいか。


「お兄さん…」
「すまんあやせ。手錠、没収されちまった」
「そんなもの、どうでもいいんです!お兄さんが…お兄さんが…!」
あやせの目に涙が溜まっていく。

ハァ、またこいつはこんな顔をしやがる。
俺がお前を庇ったのはなんでだと思う?
お前には、笑ってて欲しいからだよ。

ポンとあやせの頭の上に、解放された右手を載せる。
「違うだろ。あやせ」
「…え?」
「こういう時は、笑ってほしい」

しばらく硬直していたあやせだったが、おずおずと頭の上に載っている俺の右手を両手で握りしめ、ニコッと微笑んだ。

溜まっていた涙がこぼれ落ちていたが、



その笑顔は、今まで見てきたどんな笑顔よりも、綺麗だった。


905 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:30:34.62 ID:OxHl3nfd
その後、桐乃が持ってきた雑巾で床にこぼれた鼻血を処理して、俺の鼻血が完全に止まって、俺達もリビングに入る。

リビングに入ると、既にいつもの甚平に着替えていた親父と、「あんたも馬鹿ねぇ…」と俺の顔を見た瞬間にそんなことを言ってきたお袋が座っていた。
「…血は止まったか?」
おずおずと、親父が聞いてきた。
「ああ、もう完全に止まったよ」
「そうか…」
そう言って差し出してきた親父の手には、絆創膏が握られていた。
「一応、貼っておけ」
そんな親父の行動に驚きながらも、俺は絆創膏を受け取った。
「ありがと」
「うむ」
どうやら、少しは心配してくれていたらしい。
ある意味親父らしい、不器用な優しさが伝わってきて、嬉しかった。

「あ…あの、わ、私…」
「あやせちゃんも食べるでしょう?そこに座って」
いつものテーブルに、今日は食器が一組多い。
あやせの分も、用意してくれていたようだ。
一応お袋には桐乃づてであやせが泊まっていくと言ってあるし、あやせの親御さんにも許可は取っていた。
「ほら、遠慮せず座れよあやせ」

絆創膏を貼り終えた俺は、親友とはいえ、他人の家の食卓だからだろうか、少し恐縮しているあやせを促す。
「そうそう!遠慮なんていらないから早く座りなよ、あやせ」
桐乃も続く。
「じゃ…じゃあ…、し、失礼します…」
ゆっくりと椅子に座ったあやせを見届け、俺達も座る。

「それじゃ…」
「…うむ」
「「「「「いただきます」」」」」

いつもより少し多い食卓は、いつもより賑やかな時間が過ぎていった。


906 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:31:15.39 ID:OxHl3nfd
「…ふぅ…」

風呂から上がって、布団の上でただボケーっと座っている。
こういう時間を利用して勉強しろよ受験生、と自分に毒づくが、今日は色々あって疲れた。もう何もする気は起きなかった。

「はぁ…、もう寝るかな…」
誰に言うでもなく、一人呟く。

「桐乃ー。上がったよー」
と、隣の桐乃の部屋からあやせの声が聞こえてきた。
どうやら風呂に入っていたらしい。
風呂上がりのあやせたんをこの眼に刻みたいとも思ったが、ある意味マジで刻まれかねないので、その衝動を抑える。
「ん、わかった。ちょっと待っててね、あやせ」
そう聞こえて、桐乃の部屋のドアが開く音がする。次は桐乃が風呂に入るみたいだ。
パタパタとスリッパの音が聞こえていたが、突然俺の部屋の扉がドンッと叩かれる。
「今から風呂入ってくるけど、私がいないからってあやせに何かしたら殺すから」

「しねーよ!!」
お前何言ってくれてんだ!?
せっかく今日上げたあやせの好感度が一気に下がっちまうだろうが!!
「え、しないの?あ、なら私が風呂に入っているの覗く気!?このシスコン!!死ね!!」
「覗きもしねーよ!!さっさと風呂入れ!!」
ホントやめて!!
あやせさんに殺される!!
つかマジで意外そうに言うんじゃねぇ!!

満足したのか、階段を降りていく音がする。
クソッ…言いたい放題言いやがって…。こうなればマジで風呂覗いてやるか…?

…って、あぶねぇあぶねぇ。本当に犯罪者の道を歩むところだったよ。
つか今日そんなことをしたらマジで殺されるよ、あやせさんに。


907 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:32:04.55 ID:OxHl3nfd
ブルル!ブルル!

唐突に鳴り出した携帯を手にとり、画面を開く。
液晶画面には着信を示す番号と、見知った名前が表示されていた。
通話ボタンを押し、携帯を耳に当てる。
「…もしもし」
『やっと出やがったわね、このクズが』
そう一言目からいきなり罵倒してきたこの携帯越しに聞こえる声は、間違いなく桐乃のオタク友達であり、俺の後輩である五更瑠璃、通称黒猫だ。
罵ってくるのはいつものことなのだが、今回は何か様子がおかしい。
「…あの、黒猫さん?」
『なにかしら、クズ介』
ひでぇ!マジひでぇ!!いつもはクズなんて言わないのに!!
「お、怒ってらっしゃいます…?」
『この物言いで怒ってないと思えるのなら、とんだ阿波擦れね、あなた』
どうやら、マジギレしているみたいだ。
「な、なんで怒ってらっしゃるのでしょうか…?俺、何かしました…?」
『…覚えてないの…?』
さっきまでの怒った口調から一変、とても悲しそうな口調で黒猫が聞く。
「え、えっと…」
しかし、どんなに頭を振り絞っても、思い当たることがない。
『…今日、学校へ行く途中で約束したわよね…。放課後、一緒に…』
「…あぁ、あああ!!」
思い出した!学校に行く途中で黒猫に会って、黒猫が欲しいものがあるからって
放課後一緒に秋葉原へ行く約束してたんだった!!
『やっと思い出したみたいね…』
「すっ、すまん黒猫!!」
『放課後校門で1時間以上待ってても来ないし、何かあったのかと連絡してもメールの返信もないし、電話には出ないし…。結局秋葉に行けずに目的の物は手に入らなかったし…』
「すみませんでした!本当にすみませんでした黒猫さん!!」
その場で土下座をしながら必死に謝る俺。
電話越しに土下座しても無駄だとわかってはいるが、しないと気が済まない。
『一種の羞恥プレイか何かと思ったわ…』
「それは違う!」
『それとも、愛想尽かされたのか、嫌われたのかと思ったわ…』
「それはありえねぇ!!!」
ズバッと言い切る。
お前を嫌う?ふざけるな。

908 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:32:30.48 ID:OxHl3nfd
「俺がお前を嫌いになるなんて今までも、そしてこれからもありえねぇ!!俺はこれからもずっとお前を好きであり続ける!」
『…そ、そんな大きな声で言わなくても聴こえてるわよ…。恥ずかしくないの?
あなた』
「…すまん、冷静になると凄く恥ずかしくなってきた」
『全く…。相変わらずの愚鈍さね…』
そう罵る黒猫の声も、恥ずかしがっているのがよくわかる声だった。
『…で、単純に忘れてしまっていたの?』
「いや、校門に出るまでは覚えていたんだが…」
ちなみに嘘ではない。あやせに会って逃げるまでは本当に覚えていた。
「そのあと色々ありまして…」
『…相変わらず、いろんな問題に突っ込まされているのね…』
「…すまん」
『…それはともかく、何故電話にも出なかったの?』
「学校でマナーにしてそのままにしてしまってて…。マナー解除したのもついさっきでしかも中身確認するの忘れてて…」
『もういいわ。…バカ』
「…本当にすまん。今度一緒に行こう。今日の埋め合わせもする」
『当たり前でしょ、バカ』
さっきから馬鹿バカ言われまくっているが、仕方がない。それでも足りないぐらいのことをしてしまったのだ。

俺と黒猫は、色々あって付き合っている。
彼女を傷つけるのは、彼氏としてあるまじき行為だ。

『…ねぇ、先輩』
「…ん?」
『あなたが誰を助けてもかまわない。むしろ、あなたはそうあってほしい、でも…』

『…お願いだから、心配させないで。私の知らない内にいなくならないで。
私はあなたがいるから今の私がいるの。それなのに、あなたがいなくなってしまったら、私どうすればいいの?
あなたがいなくなるなんて、私嫌よ。一生怨むわよ。一生泣きつづけるわよ。
だから、お願い…、私が追いつけなくなるような所に、行かないで…』

それは、いつもの黒猫には似つかわしくない、弱音だった。
でも、そんな弱音を吐かせてしまっているのは、紛れも無い俺だ。
だから、俺は黒猫を安心させる義務がある。
義務?違う。
俺は俺のエゴで黒猫を安心させたい。


909 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:33:08.55 ID:OxHl3nfd
「どこにも行かない」

ハッキリと、伝える。

「俺はどこにも行かない。つねにお前といる。だから、お前もずっと一緒にいてほしい」

『…フフ、何を今さら…』

くすり、と黒猫が笑った。
どうやら、俺の答えに納得してくれたようだ。

『私もずっといるわ。ずっと、あなたと一緒に…』

顔が綻んでいるのがわかる。
そりゃあ、愛しの彼女からこんなことを言われりゃ、にやけてしまうのも仕方がないだろ?

『とにかく、また秋葉に行く日を決めたら連絡するわ。明日土日は?』
「特に予定はないぞ」
『わかったわ。多分、どちらかで行くと思うから、予定はいれないでね』
「あぁ、わかった」
『それじゃあ…忘れないでね』
「わかってる、二度と忘れない」
『フフ…、おやすみなさい、京介』
「あぁ、おやすみ、瑠璃」
電話を切り、携帯を閉じる。
いまだに綻んだ顔が戻らない。
顔も心もニヤニヤしていると、コンコンと部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「お兄さん、ちょっといいですか?」
あやせの声だった。
「あ、あぁ。入っていいぞ」
頬を叩いて無理矢理顔を引き締める。
遠慮がちに入ってきたあやせは、桐乃から借りたのであろうパジャマを着ていた。やっぱりあやせはなんでも似合うな。

「どうしたんだ?あやせ」
「えぇ、ちょっとお話しが…」
と言って、部屋の真ん中辺りに座るあやせ。その前に俺も座る。

少しの間、静寂に包まれていたが、俺はあやせが話始めるまで待つことにする。


910 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:33:54.41 ID:OxHl3nfd
「…さっきの電話の人、お兄さんの大切な人か何かですか?」
やっと口を開いたあやせが放った質問は、予想外のものだった。
「…あー…、聞こえてたか…」
「えぇ。あんな大きな声を出していたら、隣にもうるさいくらい聞こえますよ」
「そりゃそうだよな、ハハハ…」
我ながら恥ずかしいマネをしたものだ。
「俺の彼女だよ」
あやせが一瞬、ピクッと身体を震わせたように見えた。
「…彼女、いたんですね」「あれ?言ってなかったっけ?」
「はい、今初めて聞きました」
そういえばそうだった。
というより、俺に彼女がいること自体、あまり周囲には知れ渡っていないことに気づく。
「…彼女さんは、どんな人なんですか?」
「んー…、どんな人って言われてもなー…」
少し考える。
黒猫の特徴ねぇ…
「…変な奴だな」
「へ?」
「時々何言ってるかわかんねーし、変な口調だし、よく人を罵るし、負けず嫌いだし…」

「でも、実は臆病で、怖がりで、一人が嫌いで…それを隠そうと強がるんだけど、みんなにはバレバレでさ。そんな奴なんだけど、俺には、そんなことを隠さずに話してくれるんだよ。そんな奴だから守ってやりたくなるし、手を引いてあげたくなる。そんなやつなんだよ」
「…そう、ですか」
一通り言い終わったが、よく考えたらこれノロケじゃね?クソ、今さら恥ずかしくなってきた。

「お兄さんは、その人のこと、本当に好きなんですね」
「は、はぁ!?なんでそうなる!?」
「だって、その人の話をしている時のお兄さんの顔、見たことがないような優しい表情でしたよ」
「マ、マジで?」
「マジです」
どうやら俺は、顔に出やすいタイプらしい。


911 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:34:52.69 ID:OxHl3nfd
「…遅すぎたのかなぁ…」
「?あやせ?」
顔を伏せていたあさせがガバッと顔を上げ、こちらをじっと見据える。その視線から逃げるわけにもいかず、俺も視線を合わせていた。

「お兄さん、あれは嘘だったんですか?」
「あ、あれって…?」
「私に結婚してくれって言ったことです」
「あ、あれはその場のノリに任せてしまったというか、っていうかあの時はまだ付き合ってなかったし…」
「じゃあ、お兄さん」
ズイッと身体を近づけるあやせ。俺は若干後ろに引いてしまう。
しかし、あやせの真っ直ぐ見据えた目は、逃げるなと言っているように見えた。
「な、なんでしょう…」
「もし、その時私がいいですよって言っていたら、結婚してくれたんですか?」
「…え?」
何を言ってるんだこの女は?
「どうなんですか!?」
「え、そ…そりゃあ…」
ここは、正直に答えておく。
「…結婚はともかく、お付き合いはしてた、と思う…」
「…そう、ですか…」

スッと元の位置に戻るあやせ。その表情は、俯いてしまっているせいで伺えない。
ブルブルと震えるあやせを、どうすればいいかわからない俺は、とりあえず様子を見ていた。
すると、何かを決心したようにカバッと顔を上げたあやせは、再びこちらをじっと見てきた。

「お兄さん!」
「は、はぃ!」
何を言われるかわからず、内心ハラハラしていたが、あやせが継いだ言葉は、予想だにしない、衝撃的な言葉だった。



「私はお兄さんが好きです!」


912 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:35:22.41 ID:OxHl3nfd


「…え?」





今、あやせはなんと言った?

好き?

え?

誰が?

…俺が?

…いやいや、気のせいだ。ありえない。
あやせが俺をなんと思っているか、俺が一番わかっているはずだろう?


しかし、あやせがさらに継いだ言葉は、俺の思考を覆す。


「お兄さんは優しい人です。だから、わかっていました。あの時、私に言ったことは、桐乃のためについた嘘だってことも…本当は、お兄さんは桐乃に手を出すような人じゃないってことも…」
「あ、あやせ…」
衝撃の事実を叩きつけられ、俺の思考はグチャグチャになっていた。
「今日だってそう。全部私が悪いのに、そんな私のために殴られて、庇ってくれて…」
「そんな優しいお兄さんがずっと好きでした!私とお付き合いしていただけませんか!?」
そういって、あやせは右手を差し出してきた。


913 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:35:58.20 ID:OxHl3nfd
だんだんと整理がついてきた頭は、今の状況を簡素にまとめる。

あやせが俺に告白してきて、ただ今告白の返事待ち

この右手を取れば、俺はOKしたことになるのだろう。

「…ありがとう、あやせ」

…でも、

「正直驚きまくってて、今もちょっと信じられない」

俺の答えは

「凄く嬉しいし、ありがたい。こんな俺にあやせみたいな女の子が好きになってくれたことに、内心歓喜している」

決まっていた。

「…でも、ゴメンな。俺は、あやせとは付き合えない」

ゆっくり手を下ろして、あやせはこちらに顔を向ける。
「…わかっていました。もう遅すぎること…」
その表情は、笑っているが、笑っていなかった。
「…でも、伝えたかった。伝えなきゃいけないと思いました」
震えた声を必死に絞り出して、続ける。
「伝えれて、よかった…。ずっと隠し続けなくてよかった…」

そこまで言ったあやせは唐突に立ち上がった。
「お話は以上です!ありがとうございました!」

そう言って、部屋の扉に向かうあやせ。俺は、止めることも出来ず、ただ見送るしか出来なかった。

「…お兄さん」
扉を開けたあやせが、こちらを向かずに言う。
「私、お兄さんを好きになったこと、後悔します」

今度こそ、あやせは俺の部屋を後にした。


914 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:36:28.05 ID:OxHl3nfd
俺は、何も考えられず、立ち上がって、ベッドの上に座って、壁にもたれる。
すると、桐乃の部屋から声が聞こえてきた。

一つは嗚咽交じりの、あやせの声。
もう一つは、そんなあやせをあやす、桐乃の声。

「…桐乃…私…私…!」
「うん、いいよ。何も言わなくていいから。今は泣いていいから」
「桐乃…桐乃…!」

声に鳴らない泣き声が響く。
俺は、その声から耳を離せず
あやせの泣き声が止むまで、俺は動けなかった。




しばらくして、俺はリビングに降りた。
親父達は、どうやら眠ったらしく、物音一つも聞こえない。

あまり音を立てないようにそっと冷蔵庫に向かい、麦茶を取り出す。
コップを一つ取り出したところで、リビングのドアが開いた。
入ってきたのは、桐乃だった。

「…」
桐乃はリビングに入って、身動き一つしない。

俺は、麦茶を桐乃に向けて
「飲むか?」
と聞いてみた。

「…うん」
桐乃はコクンと頷いた。


「…あやせは?」
「泣きつかれて寝ちゃった」
「そっか…」
「…ねぇ」
「ん?」
「…何をしたかなんて、聞かない。多分、私は聞いちゃいけないんだと思うから。でも…」
「どんな理由があっても、あやせを泣かせたことは、許さない」
「…」
「今回は見逃すけど…次は殺すから」
「…あぁ」
「…何笑ってんのあんた?」

笑ってたか。
ホント、顔に出やすいんだな俺。

いや、少し嬉しかったのさ。
こんなにも気にかけてくれる友達を持ったあやせを、目の前で泣いてくれる友達を持った桐乃を、見ていると何故か嬉しくなる。

同時に、羨ましくもなる。


915 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:37:02.02 ID:OxHl3nfd
本日何度目かわからない、桐乃の頭に手を載せて、撫でてやる。

「な、何よ急に!?」
「ありがとな、桐乃」
「は?」
「お前が、あやせの親友でよかった」
「…何言ってるかわけわかんないんだけど」
「桐乃」
「な、何?」
「あやせのこと、頼んだ」
「はぁ?」
バシッと桐乃の頭に置いた手が払われる。
「そんなのあんたに頼まれなくても、親友だし、ほっとくわけないじゃん」
「…だよな」
「てかもうこんな時間。あんたも明日休みだからって夜更かしし過ぎると、痛い目みるからね」
お前には言われたくないがな。
夜中エロゲーしながらキャーキャー悶えてる妹の声を聞かせられる俺の気持ちも少しは考えて欲しいもんだ。

「んじゃ、おやすみ」
「ああ、おやすみ」

バタンッとリビングのドアが閉められる。
俺は、桐乃が置いていったコップも一緒に洗って、リビングのソファーに腰を下ろした。
何をするでもなく、ただボーッとするだけ。
眠くなったら、ソファーの上にでも寝ればいいだろう。





まぁ、一睡も出来なかったわけだが。


916 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:37:34.13 ID:OxHl3nfd
次の日の朝、俺はいつかの校舎裏に来て、そこにあるベンチに座っていた。
ちなみに、今は俺一人だか、もう一人がそろそろ来るはずだ。




「…呼び出したのはあなただけど…早いわね…」

声がしたほうを向くと、そこには俺の待ち人、黒猫がいた。
前までは黒猫がベンチに座って俺を待っていたのだが、逆となると、なんだか変な感じがする。
ちなみに、今は約束の時間の30分前だ。どっちも大概だった。
俺はベンチから立ち上がり、黒猫の方へ歩いていく。

「休日に、こんな朝っぱらから呼び出してゴメンな」
「それはいいのだけど…。どうしたのあなた?ひどい顔してるわよ?」
「…まぁ、色々あってな」
「…一体何があっ…!?」
黒猫の言葉は、突然遮られる。
無理もない。だって、突然抱きしめられたんだから。

「ちょ、ちょっと先輩!?どうしたのよ」
「ゴメン、黒猫」
顔を見せずに告げる。
「ちょっと、このままでいさせて」
今はただ、この温もりを、この気持ちを、感じたいから。

「…仕方がないわね…」
そう言って黒猫も、俺の背中に手を回す。
その優しさが、ただ今はありがたかった。


917 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:38:50.65 ID:OxHl3nfd
昨夜から今日の朝にかけて、俺はずっと思い出していた。
初めて会った時から、昨日の告白に至るまでのあやせを。
記憶はずっとループして、ひたすらあやせの記憶を再生していた。
なぜそんなことをしていたのかわからない。
だけど、一つ気づいたことがあった。

俺は、新垣あやせが好きだ。
好きだったじゃない。多分、今でも好きだ。
それに、Likeじゃない、Loveだ。

きっと俺は、初めて会った時からあやせのことが好きだったんだと思う。

…でも、そんなあやせの告白を、俺は断った。
何故か、理由は簡単だ。

あやせ以上に、俺はこいつを、黒猫を好きになっちまった。

だから、俺は黒猫を選んだ。

あやせじゃなく、黒猫を。


でも、好きな女の子を振るって言うのは、思いの外心に穴を空けたようで、その気持ちに気づいてしまったら、とても苦しかった。
泣きそうになった。
死にたくなった。


だから、俺は今黒猫を抱きしめている。
あやせ以上に好きな、黒猫の存在を噛み締めている。

その温もりは、思った以上に俺を癒してくれていた。


あぁ、間違っていない。
俺は、この子を選んだんだ。
俺は…

「…瑠璃」
「なに?京介」
「愛してる」
「なっ!?…ほ、本当にどうしたのよ!?」

質問には答えてやらない。

代わりに、更に強く抱きしめる。
「全く…」
そう言って、黒猫も抱きしめる力を強くし、
「私も愛してるわ、京介」

と、ポソリと言ってくれた。


918 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:39:49.74 ID:OxHl3nfd
「ありがとうな、黒猫」
「別になにもしてないけど…どういたしまして」
落ち着いた俺達は、先程のベンチに座っていた。

「ホントびっくりしたわ…。朝も早くから、しかも到着して早々に抱きしめられるなんて思ってもいなかったわ」
「いやぁ、ハハハ…」
「…でも、なんであれ私を必要としてくれたってことでしょう?」
「…まぁ、そういうことになる…かな」
「フフフ…。それならいいわ」
切羽詰まってたとはいえ、我ながら大胆なことをしたものだ。
朝早いとはいえ、誰かに見られていたかもしれないと考えると、顔が熱くなる。
「ねぇ、先輩」
ベンチに置いていた右手を、黒猫が両手で包みこんだ。
黒猫の方を見ると、頬を赤らめてこちらを見ている、黒猫の顔が目に入る。
あやせとは違う、吸い込まれそうな綺麗な瞳だ。
「昨日、電話でも言ったと思うけど…」
「私は、あなたがいないとダメなの。あなたのいない世界なんて、考えられない」
改めて直に言われると、恥ずかしいものである。
黒猫の顔も、赤みが増していく。
「…だけど、頼るばかりはいや。私が頼るだけじゃ嫌なの。だから、あなたにも私を必要としてほしい。私に、頼ってほしい」
「…さっきの…私、嬉しかったわ。私を必要としてくれて、頼ってくれて」
「だから、ゴメンだなんて言わないで。悪いことをしただなんて思わないで。理由が言えなくても、事情が話せなくてもいい。今日みたいに、ただ抱きしめてあげるだけでもいい。私を必要としてくれることは、私にとっての幸せでもあるのだから…」

「黒猫…」

あぁヤバい、マジでヤバい。

ヤバいぐらい俺はこいつが、瑠璃が好きすぎる。

こんなに俺のことを思ってくれる彼女がいるのに、それ以上何を求める?

何もいらない。
瑠璃がいれば、どんな困難でも乗り越えれる気がする。

スッと顔を近づける。

察したのか、黒猫は瞼を閉じた。

感謝してもしきれない、この気持ちを伝えるのは、これが一番だろう。

俺は瑠璃の唇に、唇を重ねた。


919 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:40:21.25 ID:OxHl3nfd
「「行ってきます!」」
朝食を食べ終え、俺と桐乃は玄関の扉を開ける。
最近は途中まで桐乃と登校しているのだが、今日はどうやらそうはならないみたいだ。というのも、玄関先に桐乃を待っていたのであろう、新垣あやせを見つけたからだ。

「あれー、あやせじゃん!おはよ!」
「おはよう、桐乃」
ちらっとこちらを見る。
「お、おはよう、あやせ」
「おはようございます、お兄さん」
「もしかして待っててくれたの!?ありがと!」
「うん、一緒に行こう?桐乃」
「当たり前じゃん!…ってあぁぁぁ!今日体育あったんだっけ!?」
「うん、4限目にあるよ」
「やっばー!忘れてた!体操服取って来るから待ってて!」
バタバタと家の中に戻る桐乃。
俺とあやせだけが取り残される。
…ぶっちゃけ気まずい…。何を話したらいいのかわからない…。
変な汗が流れる。
「お兄さん」
「ひゃ…ひゃい!?」
突然話しかけられて、素っ頓狂な声を上げてしまった。あやせは気にした様子もなく(何か虚しい)、話を続ける。
「私、お兄さんのことが、まだ好きです」
「そ、そっか…」
俺も好きですとは、さすがに言えない。

「でも、いつかお兄さん以上にいい人を見つけて、幸せになってみせます!そして、お兄さんが私を振ったことを後悔させてやりますから!!」

あやせはビシッと人差し指をこちらに向けて、宣言した。
それは、あやせなりの踏ん切りであり、宣戦布告なのだろう。

あやせはあやせのやり方で、前に進もうとしていた。

「…ふ、それは無理だ」
「!な、なんでそんなこと言い切れるんですか!?」
「あやせを最も幸せに出来るのは、今もこれからも…

俺だけだからだ!!」
「な、何を言っているんですか!?私を振ったくせに!!」
「大丈夫だ!妻には迎えられなくても、愛人枠はいつまでも空けておくから」
「変態!!やっぱりしねぇぇぇぇぇ!!!」



920 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:41:41.96 ID:OxHl3nfd
「きょうちゃん、おはよ〜」
「おう麻奈美。相変わらずマヌケな挨拶だな」
「も〜、朝一番の一言がそれ〜?」
「ハハハ。スマンスマン」
「ぶぅ〜!」
頬を膨らませても、可愛くないぞ。むしろ不細工になったぞ、幼なじみよ。
「きょうちゃん、なんだかご機嫌だね」
「顔に出てたか?」
「うん」
そっか、と呟いて歩き出す。

しばらく歩いていると、良く知った後ろ姿を見つける。
「スマン、麻奈美」
「うん、また教室でね」
麻奈美と途中で別れ、その背中に駆け寄り、声をかける。

「おはよう、黒猫」
「おはようございます、先輩」
昨日も会ったのだが、何度会っても嬉しいものだ。彼女と言うのは。
「昨日は付き合ってくれてありがとう。おかげで目的の物が手に入ったわ」
「俺はついていっただけだぜ?」
「それだけでも、嬉しかったわ」
そう言った黒猫の頬は、ほんのりピンク色に染まっていた。
「あんなことでいいなら、いつでも誘ってくれよ」
「あら、なら今日の放課後、早速付き合ってもらっていいのかしら」
「あー…、今日は…」
ゴソゴソとポケットを探り、目的のものを取り出す。
それを黒猫に差し出すと、黒猫は目を丸くして、驚いていた。

わかっている、俺らしくないことぐらい。

でも、たまにはいいだろう?

「今日は、俺が誘っていいか?」

そう言うと、黒猫はおずおずと映画のチケットを手に取った。






こうして、一つの恋が終わりを告げ、もう一つの恋は、より深みを増した。

これで、俺の日常が大々的に変わったわけではなく、相も変わらずの日々を送っているのだが、
俺にとって、それとあやせにとっての一つの終わり、そして新たな始まりが、確かに生まれたのだ。


921 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:42:05.81 ID:OxHl3nfd
深夜、俺は桐乃の部屋のドアをノックする。

「…なに?」
ガチャッと開いたドアの隙間から、怪訝な表情をした桐乃が顔を出す。
「これ、フルコンプしたぜ」
そういって差し出したのは、桐乃から無理矢理貸されていた妹物のエロゲー。
それを見た瞬間、桐乃の表情は一変し、キラキラしていた。
「クリアした?クリアした!?どうだった?神ゲーだったでしょ!?」
「ああ、さすが評価が高いだけあって、シナリオは良かったな。特にこんのルートは不覚にも泣いちまった」
「でしょ!?こんのちゃんマジ最高!!現実にいたら抱きしめてあげるのにぃー!!」
「現実で見知らぬ子供にそんなことをしたら犯罪になりかねないからな?」

最近は、桐乃ともこうしてクリアしたゲームについて語ることも多くなった。
…もう、あの頃の俺に戻るのは無理だろうな…
まぁ、戻る気はさらさらないが。
「まぁ、たしかにこんのみたいな可愛い妹がいたら、多分俺も可愛がりまくるだろうなぁー…」
「はぁ?あんたの目、節穴?」
「?どういうことだよ…?」
「目の前にいるじゃん」
「は?」
「可愛い妹」
「おいおい…」

後で罵られようが、蹴られようが、これは言ってやらないと気が済まない。

はぁ…とため息をついて、桐乃に告げる。


「俺の妹が、こんなに可愛いわけがないだろうが」




Fin.


922 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:45:03.68 ID:N+vVfK/q

皆かわいいなあ

923 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:45:13.98 ID:OxHl3nfd
以上です。読みにくい部分も多々あると思いますが、
読んで、なにかしら言っていただけたら幸いです。
最後の桐乃のくだりはただ最後の台詞を言わせたかっただけです…!!
長文、失礼しました。

924 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:45:35.90 ID:E7NRVc02
良い話だ

925 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 20:49:14.70 ID:v1yr2wcV
乙です
切ないけど温かかった

926 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 21:01:18.66 ID:u8dgKK2x
最近きりりんのエロがなくてちょっと寂しい
自給自足しなきゃいかんか

927 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 21:04:07.91 ID:hJ2ir1MZ
超大作GJ
切なくも暖かく愛を感じた……よい投下だった

928 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 21:11:49.47 ID:4tpBRlDL
>>923
GJ

929 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 21:12:12.45 ID:1V7yc5AA
>>926
エロ作品数全キャラ中最高なのに何言ってくれちゃってんのこの人は

930 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:05:48.06 ID:5o8CLIE7
>>923
GJ
大好きなSSの一つになった

931 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:21:57.51 ID:9U4280iF
かませ猫ちゃん可愛いよ

932 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:24:30.62 ID:a7GmIrEy
>>929
最近の投下が少ないってことだろ
俺も同意

933 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:31:28.16 ID:5j53+oAm
>>923
あやせ派の俺はちょっとツラかったけどいい作品だった
ほんとに初SSかよってくらい完成度も高かった

GJ!

934 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:35:59.53 ID:Ea62uNzW
GJ
初SSでこれですか!?
あったけ〜話でした
あやせタソマジカワイい

935 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 22:48:24.32 ID:5o8CLIE7
黒猫がかませにならなくてちょっと安心した

936 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 23:12:14.12 ID:PiodcZ0f
乙ー。なんかいい感じの落とし所に行き着いた結末だな。

京介・黒猫・あやせが某「化」のキャラぽいなとは思ったけど、それでもいい感じ。
誰でも助けようとするあなたが好きみたいなところとかな。

937 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 23:50:45.01 ID:Ea62uNzW
自己犠牲払って他人を守る京介って・・・

周りの女の子よりも京介のかっこよさが際だってる
俺妹みたいな環境の場合、逆に男のキャラが重要だよな

非常に良作
マジGJ

938 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/20(日) 23:57:59.97 ID:z7aCVXgJ
これ、エロパロスレの最終回でいいんじゃね?

じゃぁ、乙

939 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:04:43.13 ID:uKeApFwZ
最終回なら桐乃で終わらないのとにはな

940 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:17:58.28 ID:2kxT1l+e
>>932
ああ、麻奈美は完全スルーですねわかります

941 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:44:44.97 ID:TKVJMjFH
>>923

良い話でした

942 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:54:39.07 ID:BcTYwXK4
>>923
良作乙でした
これが初SSとは・・・
今までの職人さんたちの作品と比べても遜色ない出来
レベル高けー

このスレ良作が次々投下されるから居心地良いな

943 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 00:57:20.51 ID:sycqxfUE
キングオブコメディ想像しちゃった、、、

944 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 02:14:18.60 ID:2Jpa6Lwq
俺妹Pのあやせルートで
桐乃のオタっぷりを壁越しにかじりつくあやせ見てぱっと浮かんだ。

「桐乃」
「……えっ? あ、あやせ!?」
「またそんなゲームしてるんだ」
「なんで私の部屋に!?」
「そんな、いかがわしいゲーム」
「あの、聞いてる? 何であやせがここにいるのって……」
「桐乃はそういうエッチなゲーム、好きなんだ?」
「えっ? ま、まあ一応、ね。 あはは……」
「ふーん」
「なら、もっと早く言ってくれればよかったのに」
「へ?」
「桐乃がそういうコトを望んでるなら、私いつでも協力するよ?」
「あ、あやせ?」
「だってゲームなんかより、現実の方がいいでしょ?」

ガチャリ

「なんで、鍵、閉めるの?」
「私桐乃となら、してもいいかなぁって思ってたし」
「あやせ……? やだよ、何か変だよ」
「あは」
「やだ! こ、こないでよっ!」
「どうして逃げるの? 私たち親友でしょ?」

ガチャン

「え、何コレ、手錠……?」
「ふふ、これで動けないよね」
「何で……!? これ、外してよ! あやせっ!」
「桐乃は私のモノ……誰にも渡さない……」
「や、やだぁ! 誰か、誰か助けて! 助けてよぅ! あにきぃ!!」

こんな感じで誰かよろしく!!!

945 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 03:22:55.21 ID:qRA2lop4
京介「どうした!桐乃!」ドンドン!
クローゼットから出てくる京介
桐乃「あ、兄貴!?」
あやせ「お、お兄さん!?どうしてここに!?ってかどうしてそこに!?」
京介「な、何だっていいだろ!?(←赤城にならって彼氏の痕跡見つけようとした結果妹が帰ってきてクローゼットに入った。そしたら妹がエロゲ始めた、んであやせが来た←今ココ)
お前こそ!俺の桐...じゃなくて!俺の妹になにしやがる!」
桐乃「兄貴!俺の何!?何て言おうとしたの?!」
京介「な、な何だっていいだろ!そんなこと!そうじゃなくてあやせ!」
あやせ「わ、私は桐乃がそういうことを望んでるなら願いを叶えてあげようと思っただけです!」
京介「桐乃がそう言ったのか!?」
あやせ「言ってないですけど!でもこんなゲームしてるならそういうことでしょう?!」
京介「いや違うな!桐乃がやっているのは妹ゲーだ!親友じゃない!」
あやせ「でも!桐乃に妹はいません!なら私が代わりをするのがおかしいんですか!?」
京介「妹の代わりなら手錠なんてしない」
あやせ「ぐっ...ならどうすればいいんですか!?他に案があるんですか!?」
京介「ああ!ある!お、おおおお俺が、エロゲの兄になってき、桐乃と....い、一緒になる!」
桐乃 あやせ「ええええええええええええ」
京介「桐乃がやってるのは妹ゲーで、妹が桐乃にいない以上、一番近いのはこれのハズだ!だからあやせ!お前に桐乃はやらん!」

こうですか?わかりません><

946 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 08:47:41.38 ID:304VnBpE
一つの恋が終わるとき読了
あやせ…切ない…
でも黒猫との相思相愛っぷりがこれは裏切れないな、と
PSPの特典小説だとあやせとは疎遠っぽかったからこんな物語があったのかなぁ

947 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 11:57:33.17 ID:Pk17YI7g
>>923
京介への愛情を感じるぜ

948 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 17:08:05.36 ID:DQIotFkd
>>923
Impressive!
賛辞の言葉が足りないくらいだな
その腕前で初SSならオリジナル作品書いて投稿すれば賞取れるんじゃないか?
とにかく素晴らしかった!乙!

949 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/21(月) 21:32:33.71 ID:FQ6D7TY2
>>923
すっげ、惹きこまれてしまった…
良作GJっす

950 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 00:46:54.13 ID:hrHoORmL
>>923
素晴らしい
最近はわざとキャラを崩壊させていたり
必要以上に京介が弄られていたりして後味悪いのもみられる中
これは自然に読めたし
読後感がとても良い作品だった

951 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 00:50:14.42 ID:sauWCHJR
>最近はわざとキャラを崩壊させていたり
>必要以上に京介が弄られていたりして後味悪いのもみられる中
思っても口には出すなよ……

952 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 04:38:43.00 ID:JbhVcjn2
>>950
す、凄いメタな発言だな・・・・・・

953 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 11:42:49.92 ID:PpuYxuEG
キャラ崩壊ってこういうの?

きりりん「ハァ?くんかすんな!ぺろぺろすんな!!キモ!死んじゃえー!」

954 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 12:09:29.91 ID:Rseps1ka
>>952
メタとは意味が違うような…
しかしパロだからこそできるキャラ崩壊もあるわけでネガティブな意見を繰り返し枯れたスレは数知れず

955 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 13:33:47.85 ID:3ql64pKV
Trueルート配信きたなそういや

956 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 16:22:41.22 ID:JbhVcjn2
まあ原作通りだからとくに目新しさはなかったな。
それよりもOPのあやせ、桐乃、加奈子のビーチダンスが良かった。
あの腰と腕の振り方たまらんち。

957 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 16:59:01.88 ID:Wn92fLLu
あやせたんのお尻(゜∀゜)ノミ

958 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 20:48:14.49 ID:BH/ZcQCb
先日一つの恋が、終わるときを投稿した者です。
投稿して、どんな感想が来るか内心ハラハラしていたのですが、
思いのほか好評で、書いてよかったと心から思えました。
ただ、ちょっとした誤字、まとめて見ると結構読みにくいところもあったため、
そこらへんを修正、また入れ忘れた文を入れた、加筆修正Ver.をpixivあたりで公開しようかな…とか思っています。まだ一切手をつけてはいませんが。

それと、書き終わって「もう書けないだろうなぁ」と思っていたのですが、感想をくれた皆様の言葉が創作意欲を駆り立てたのか、
新しいネタを二つ思いつき、今その一つを執筆しています。もう一つも忘れないうちに書き始めようと思っています。
同時進行になるので投稿はまだまだ後だとは思いますが、次スレが建ったときぐらいには、一つは投稿できるようにしたいと思っています。
こんなところでこんな宣伝みたいなことしていいのかと思いましたが、一応、お礼もかねて、カキコしました。
読んでいただけた方、本当にありがとうございました。
また、よろしくお願いします。

959 名前:名無し:2011/02/22(火) 20:49:51.02 ID:hmDZNsyR
よう神職人!
これからも期待してます!()

960 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 21:18:14.43 ID:78M7YqPS
あと2つもあるんですか・・・、
期待せずにはいられません

誰るーとかは内緒なのかな?
それとも続編?

何はともあれ待ち続けます


961 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 21:29:18.00 ID:BH/ZcQCb
>>960
>>959
ありがとうございます。期待にこたえられるよう、頑張って書きます!

誰の話かは…一応内緒にしておきます。あまり意味はありませんが(笑)。
とにかく頑張って書き終えますので、しばしお待ちを…


962 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 22:21:48.27 ID:8Z47Tc1z
楽しみだ

963 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 22:32:53.93 ID:wWLUUqR2
また神と呼べる人が増えたな〜
うれしい限りだ。

964 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/22(火) 22:42:50.68 ID:sauWCHJR
タノシミダナー

965 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 00:29:50.88 ID:gKIDM6AX
でもそろそろ次スレの季節だな

966 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/23(水) 05:40:26.28 ID:GVSVbUWy
おぉ二つも新作書いてくれるのか…
ワクテカすぎる

967 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 00:12:07 ID:+tGFZNhJ
俺の中の黒猫株の急上昇具合がやばい
黒猫ってこんなに可愛いやつだったのか

968 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 02:38:48 ID:+olYlp+f
>>967
黒猫は可愛いんだよ!
桐乃も沙織もあやせも麻奈実も加奈子もブリジットもリアも瀬菜もランちんも可愛いんだよ!

969 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 03:23:40 ID:yXGrIRbI
>>968
この気持ち、まさしく愛だ!と中の人がおっしゃっておられます。

970 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 07:14:09 ID:kuJyo79l
黒猫の猫耳水着ダンスがみたい

971 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 07:17:05 ID:JQiZ8Wbh
そういう視覚的なことをここで要求するんじゃない

972 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 07:23:20 ID:kuJyo79l
そういえばそうですね。
すいませんでした。
シャルロット・デュノアちゃんでブヒッてきます

973 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 12:38:30 ID:nO4NboNg
次スレの季節か
100KBくらい余っちまったな

974 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 13:13:52 ID:8pSgYQ3L
じゃあ立ててくる

975 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 13:14:56 ID:8pSgYQ3L
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298520872/

976 名前:埋め 嘘予告:2011/02/24(木) 17:43:41 ID:qjJiNp6m
目を覚ますとそこは見知らぬ場所だった。
全体的に明るい色を基調とした内装の部屋。
そんな場所で京介は目を覚ます、加奈子に馬乗りされて。
「ここ……どこだ?」
「んー……、わかんね」
問い掛けを口にする京介と、それに答える加奈子。
辺りを見渡すとそこは京介たちが元いたイベント会場ではなく。
そして、困惑する京介たちの前に突如現れた不思議生物・こめっと。
「めるちゃん早くご飯食べないと遅刻しちゃうよ?」
どうやら彼(?)は加奈子のことをメルルと勘違いしているらしいが……!?

◆◇◆

なんだかんだで元の世界に戻る方法が見つかるまで赤星めるとして小学生生活を送ることになった加奈子と、
異世界でもそんな加奈子のマネージャーとして奔走する京介。
京介にとって異世界での生活は存外に快適で。
加奈子にとっても小学校で友達を作って、異世界は居心地は悪くなくって。
元の世界に戻る手段が見つからない今、この状況を受け入れよう、そんな風に考え始めていた二人。

しかし。
なにもかもが平和に思えたが、日常はブリジット似の少女が傷だらけの状態で京介たちの前に姿を現したその瞬間に打ち砕かれる。

――立ちはだかる敵。
――魔法少女の使命。
――異世界での友情。
――沸き上がる想い。
――揺るぎない恋心。

すべてが交差して、織りなすは一つの物語。
奇跡としか言いようのない、一つの夢物語。

「加奈子は……、おめーのこと……、きょ、京介のこと……、きれーじゃねーよ?」

       加奈子 VS 元・宇宙最強の星くずうぃっち

「だから……、だから、だからっ! ……お別れだ…………、……京介」

絶対に適うことはないと知りながらも戦いへと足を踏み出す加奈子。

――護りたいモノがあるから。

加奈子が命を懸けて戦う、その時の京介の決断とは――!?


「俺には、大した力もないしさ。なにも出来ないかもしらねえさ」

でもな、と京介は立ち上がって歩き出す。
足の竦みをなけなしの勇気で打ち消して。
歩き出す――

「俺はあいつのマネージャーなんだよ」

――前へ。

◆◇◆

異世界の危機を前に体を張る加奈子と、奔走を続ける京介。
果たして二人はこの世界を守り抜くことは出来るのだろうか!?

劇場版 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 『俺と加奈子がこんなにファンタジーなわけがない』――2011年春ロードショーなわけがない!?

977 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 17:55:32 ID:R3M/STkr
>>975
乙であります

978 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 20:25:48 ID:3+WC9Uwy
>>975
乙っす

>>976
その手の「異世界」「能力バトル」的なifって読んでみると面白いよな
加奈子・ブリジット・黒猫辺りがやりやすそうだw

979 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 21:03:34 ID:+olYlp+f
>>975
乙ー

>>976
本編を早くくれ

>>978
黒猫が好きそうな設定だな

桐乃から借りたメルル全3期分を妹と見て、結構気に入ったのでメルルSSを書いて見たけど
出来上がったSSは、自分の得意ジャンルである「異世界」「能力バトル」な内容であった。
んで、書きあがったものを桐乃に見せて、「ハァ?何コレ?メルルで厨二病設定のSSなんてありえない」
「あら、私はお子様向け低脳萌えアニメを一般の鑑賞にも堪えるように書き直しただけよ」
とか言っていつも通りケンカになる所が幻視できた。

980 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 22:54:20 ID:NDEEYbNx
>>975
乙ー

>>978
名前だけで言ったらファンタジー適切ばっちりなフェイトさんも居ぜ
つかあの人何歳だっけ

981 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 22:58:22 ID:LxXGFhsV
>>980
20代半ばくらいとのこと
魔法『元』少女シニカル☆フェイト

982 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 23:25:37 ID:deYXk70L
ベルフェゴール「わたしと契約して…魔法少女になってよ♪」

……

ブリジット「かなかなちゃーん。わたし、魔法少女になったよ!」

加奈子「」

983 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 23:37:52 ID:cEl0YV2E
test

984 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/24(木) 23:58:20 ID:yXGrIRbI
>>982それは魔法ならぬ魔砲では?

985 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:03:34 ID:TDWkApTb
魔法少女であってる
ただし脚本は虚淵

986 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:08:02 ID:FXfYf2t3
虚淵脚本のメルルか

まどかが落ち着いた頃、誰かやってくれるといいな

987 名前:梗概で埋め SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/02/25(金) 00:13:21 ID:1ULfQQvv
次スレで投下予定の、『漣』の続編である『風』(Fu)の予告編です。
----------------------------

 黒猫と沙織の前には、暗褐色をしたケーキが、それぞれ置かれていた。
 さっき二人が注文していたザッハトルテとかいうやつなんだろう。その鋭角に尖った部分を、黒猫はフォークで切り分けるようにして、ブ
ラックなチョコレートで覆われた一片をすくい取った。

「中まで真っ黒なのね……。でも、このケーキは表も黒だから、中が黒でも罪ではないわ……」

「これは、これは、ずいぶんと意味深な一言でおじゃる……」

 何となく剣呑なものを察したんだろう。沙織が混ぜっ返そうとしたが、黒猫は、赤い瞳の双眸を瞬きもさせずに、皿の上のケーキをじっと
見つめている。

「反対に、表が白くて、中も白い……。そういうのは空々しくって、何だか腹が立つわね……」

「お、おい、黒猫、お前は何を言ってるんだよ」

「最悪なのは、表が白で、中が真っ黒っていう場合ね……。無垢を装っていて、本当は腹黒い……。そんな人間が多過ぎるのよ」

「黒猫氏……」

 黒猫は、俺や沙織の困惑をよそに、すくい上げたケーキの一片を口に運び、じっくりと味わうつもりなのか、何回かもぐもぐという感じで口
を閉じたまま顎を動かした。

「少し苦いわね……。でも、それが現実なんでしょうね」

 黒猫の言わんとするところは、鈍い俺でも察しはつく。何せ、つい先ほど、黒猫が挑発的なメールを送られたと主張する人物に、電話で
散々に詰られたんだからな。

「……お前、あやせのことを言っているのか……」

(中略)

「今回の野点では、濃い目のお茶を点てますから、この練習でも、ちょっと濃い目に点てますね……」

 保科さんは、竹製のへらのようなもので抹茶を掬うと、それを茶碗に入れ、柄杓で湯を注ぎ、茶筅を使って点て始めた。
 茶を点てているときの保科さんは、先ほどとは別人のように真剣だった。そのぴりぴりする空気に、俺はもちろん、あやせも圧倒されて、
居住まいをあらためるように、背筋を伸ばしてかしこまった。
 保科さんは、茶碗の中で茶筅をゆっくりと優雅に巡らせると、その茶筅を漆塗りの盆の上に戻し、茶を点て終わった。

「では、あやせさんからどうぞ、と申し上げたいのですが、その前に一つだけ確認をさせていただきたいことがございます」

「何でしょうか?」

 勿体をつけられて不服なのか、あやせの奴がまなじりを吊り上げていた。本当に、保科さんに対してはガキ丸出しだな。

「拙宅の野点は、茶事の様式で行われます。ご存知かもしれませんが、茶事とは少人数のあらかじめ招待された方々で行う密接な茶会
であり、一つの椀で同じ濃茶を回して飲んでゆくものです。ですから、あやせさんは、出されたお茶を軽く含むだけにして、茶碗を高坂さんに
渡すようにしてください」

 “一つの椀で同じ濃茶を回して飲んでゆく”を聞いたあやせが目を剥いた。

「そ、それって、か、か、か、か、間接キスじゃないですかぁ?!」

----------------------------
本編は、200kbなので、前後編に分けるかも知れません。

988 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:17:26 ID:FXfYf2t3
>>987
いいんじゃない?
好きにやれよ
どうせ誰が言ったって聞かんのだろ。あんたは

989 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:38:29 ID:6ZIj9/lV
なんでそんな棘がある言い方するの

990 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:41:24 ID:TpqugY6w
200kbなんざ投下されてもねえ

991 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:41:27 ID:PgsR2oJP
ume

992 名前:SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/02/25(金) 00:43:28 ID:1ULfQQvv
まぁ、アンチ君もこのスレの肥やしぐらいにはなるでしょう。
本編投下が、いろんな意味で、楽しみですね。

993 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:44:46 ID:GGwvZ0G+
大作キターってテンション上がる俺みたいなのも要るんだから気にするなよ>>987
前作も面白かったし投下待ってます

994 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:47:00 ID:GGwvZ0G+
………… ID:1ULfQQvvがマゾなのかサドなのかわからなくなって来た……

995 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:50:31 ID:BuTLvtbl
>>987
なんか特定のアンチ付いちゃってるっぽいけど気にせず投下しちゃって
あと無駄に煽るなよ

996 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 00:53:55 ID:fAZRXbku
200か...
うpろだの方がいいんじゃね


997 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:00:44 ID:hv36p6X6
お〜、『漣』の続編かあ
楽しみにしてます

998 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:00:48 ID:tBPRSaQ7
うめ

999 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:02:25 ID:2hjOx4Lg
200kbもあるなら別にスレ立てても良さそうな

1000 名前:名無しさん@ピンキー:2011/02/25(金) 01:19:44 ID:hv36p6X6
>>1000なら沙織は俺の嫁

1001 名前:1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


全部 最新50
DAT2HTML 0.35f FIX Converted.