全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 1001- 最新50  

【俺の妹】伏見つかさエロパロ16【十三番目のねこシス】

1 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:33:43.41 ID:vDlQyEPR
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹】伏見つかさエロパロ15【十三番目のねこシス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1298520872/

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・BLなどの特殊嗜好モノや、
   オリキャラなどの万人受けしないモノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
 ○sage進行です。メール欄に半角で sage と書いてください。ageた人を煽るのはやめましょう。
   大半のsageていないレスは荒らし目的の釣りか煽りです、慎重に見極めて反応しましょう。

2 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 23:53:08.02 ID:cwdUCMUa
SL先生からのありがたい金言(重要)

577 名前:SL66 ◆Fy08o57TSs [sage] :2011/03/06(日) 19:47:12.72 ID:9cdJfIvR
ID:6BfPTD0S 殿

色々と擁護ありがとうございます。
しかしながら、相容れぬ主義主張の持ち主を説得するのは、あまり意味ある行為とは申せません。
ここらで、放置が宜しかろうと、存じます。

しかしながら、わたくしからは、アンチ諸君にこれだけは申しておきましょう。

反対意見は、残らず伺いました。
しかしながら、他者を貶めたところで、自身のレベルが向上するものでもありますまい。

他者の作品が気に入れなければ、もっとよい作品を、ご自身で書かれるのが宜しかろう。
他者の作品の不満は、自己の作品で返す。
これが、創作系BBSのあるべき姿でありましょう。


3 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:10:28.16 ID:e6ZnM1x9
SSはまだか?カタギリ、私は我慢弱いのだ。

>>1


4 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:38:33.94 ID:Ulspjvz6
・CPの明記
・エロ有り無しの明記
・ネタ、短編、長編のいずれかの明記

投稿者は以上の三点を守ること。
守れない場合は荒らしとみなされて叩かれるので注意

5 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:46:51.64 ID:BAYHJldC
めんどくさいスレになったもんだな
>>1

6 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:47:52.52 ID:L60y2WfL
だれもそんなもん決めてないだろ
>>1のルールがあるだけ

7 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:53:57.02 ID:Ulspjvz6
誰も決めないからこそ、率先して決めてやったんだろうが
見やすく、荒らしの大義を抑え、まとめやすくする。デメリットがあるなら言ってみろ。
面倒ってのは理由になってないからな


8 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:55:54.15 ID:JWsH1rC1
>>7
デメリット:ウザい

9 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:57:51.47 ID:Ulspjvz6
・原作、SSに関すること以外の話題は全て荒らし。作者個人に関した話題は荒らし
・どのようなSSであっても受け入れること。ただし3点を満たしているモノに限る
・外付けリンクは二度手間になるので禁止

10 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 00:58:10.94 ID:Ulspjvz6
>>8
理由になってないわ

11 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:00:42.00 ID:JWsH1rC1
そもそもSS投下するでもないROM専ごときが
独断で勝手にルール追加なんてどういう神経してんの?
自治厨のオナニーとか興味ないから。
みんなSSを読みにこのスレに来てんの。

12 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:01:06.66 ID:L60y2WfL
「決めてやったんだろが」だとさw
↑のルールは次スレ立つ前に話し合ったりして決めてんのに
なんでお前の自分ルール押し付けてんの?邪魔なだけなんですけど

13 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:01:29.19 ID:YZIlvC34
>>4
叩かれるんじゃなくて推奨ならいいと思うよ。
>>4が交渉下手なだけだ。それが正しいと思うんなら、その意見を
受け入れやすい文章を構成する所まで練るのがよい意見かと。

14 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:01:58.52 ID:Ulspjvz6
またgdgdとくだらんループでスレガ消費されるよりはいいかもな。
見やすいってのは確かだし。

ただ
>外付けリンクは二度手間になるので禁止
これだけは反対。レス番挟まずに読むことのメリットもあるはずだ。

ついでに〜の作品良いよなぐらいの話題はありにしようぜ。他はまあそれでいいや

15 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:02:36.69 ID:JWsH1rC1
>>10
オナニーなら自分でスレ立てて1人でやれや。
目障り。

16 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:02:40.74 ID:FtClKlb0
自治厨のせいで書き手減ってるんだけどな

17 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:02:45.31 ID:Ulspjvz6
良いから従えと


18 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:03:15.54 ID:Ulspjvz6
ここは従ってたほうがいいだろうな。ウザイし

19 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:03:36.85 ID:Ulspjvz6
では職人町と

20 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:05:16.85 ID:JWsH1rC1
自演すんならせめてID変えろよw
馬鹿の妄想なんぞに誰が従うか。

21 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:05:26.54 ID:vSnLjoUn
ID:Ulspjvz6
NG推奨

22 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:06:04.75 ID:1HeUjw+v
1乙

1のテンプレにあるルールでまったり。荒らしと思ったら、する〜ぅしましょ〜


23 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:07:23.27 ID:BJ8OX6ny
前スレから雰囲気悪いな

24 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:09:55.23 ID:NTBHXnRu
ID:Ulspjvz6
NG推奨

まったく、酷い馬鹿に絡まれちまったな…

25 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:10:39.14 ID:7pxyaGuG
書いてる量が薄い文庫本並は素直にすごい
内容はともかくとして

26 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:17:03.91 ID:YZIlvC34
書いても最高一つのSSにに38kbぐらいだから、すごいとは思うんだが
性格悪くなるのはちょっと……

27 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:18:52.12 ID:NXCEXoD3
もうやだこの流れ
なんでSLさんを叩くの
嫌いな奴は出て行けばいいだけじゃん
投下してくれる人は神なんだから読むだけのカスは我慢しろよ
内容にケチ付けてる奴は頭おかしい
本当に住人がおかしくなってるのは何が原因なんだ

28 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:27:02.91 ID:CZJvI/EW
わざわざこんなスレまで来てさ
アイツのオナニーはあそこがおかしいだの、変だの、気に入らないだの
お前らオナニー鑑定家かよ

29 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:46:22.06 ID:PC0q9kqS
衒学的で長いだけのクソつまらないSSは
個人ブログに掲載しとけって話


30 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 01:51:04.58 ID:ZYuX/AyZ
無限ループって恐いよね

31 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 02:34:05.57 ID:93Wo0KpU
のっけからすごいのいるな
このスレの行く先を暗示しているようだ……

32 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 03:00:26.71 ID:afYA1LSo
>>17-18
こんな酷いバカ久しぶりに見たw
半年ROMれ

33 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 03:23:25.90 ID:FtClKlb0
>>9>>14
ひどい自演だな
知障がスレを私物化しようとするとこうなる

34 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 04:21:33.85 ID:ZAjgEphi
まるっきりとらドラスレ荒廃までの流れになってるな

35 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 04:27:14.01 ID:UlO/tB1u
kwsk
SL氏って何か前科持ちだったん?

36 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 04:48:54.27 ID:o5c4SJf1
何このひどい自演…。

応援すんのが自分自身だけとか、寂しい人間だな。
気持ちが荒れるのは分かるけど、スレを荒らすなよ。


37 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 05:09:28.02 ID:ZAjgEphi
>>35
とらドラスレでもキャラ崩壊させて絨毯爆撃してたからな。
著作権がどうとかもあの頃から。
http://yuyupo.web.fc2.com/ss/315.html
こんな具合に。

38 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 05:55:40.46 ID:E1jdIA2t
>>34
まあでも、黒猫が大好きで黒猫SSを地道に書いてる俺がいる限りはたぶん大丈夫
たぶん

39 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 06:02:35.56 ID:AZ3j1nmA
前スレからウザいと思いつつ黙ってたけど、いい加減しつこいから言う
とらドラスレから出張してきてる奴、そろそろ巣に帰ってくれ

40 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 07:15:00.04 ID:Ulspjvz6
初っぱなからこれかよ・・・
なんでこうガキが多いんだ

41 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 07:15:24.40 ID:Ulspjvz6


42 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 07:23:13.08 ID:m5FmPi5w
SL66号に牽引されてきた荒らしが常駐してクソスレになっちまったな

43 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 08:49:12.04 ID:ww9Bsd/3
こうなることが分かってたからあれ程このスレへ投下するなと言っていたのに
無責任な馬鹿共が「期待しています!」とか言って誘い込むからだ
そんなに読みたきゃ別スレに投下されたものでも読めるだろうが

クソスレにしたのはSLは当然だがSL擁護の連中も同罪、責任とって吊れ

44 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 09:02:29.91 ID:2z7xbuck
自治厨自治厨というが、自治なんて言葉が必要ないほど昔は平和だったんだぜ
つまり荒らしが湧いたから暗黙にあったルールを明文化しようとしてるだけだろう
勝手にルール決めんなとかいうけど、そもそも投下は全て受け入れることと荒らさない叩かないっていう最低限のルールをお前らが破ってる自覚はあるのか
SLが嫌いなのは分かったから、嫌いなら叩かないで無視すればいいだけだろ

45 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 09:12:14.28 ID:m5FmPi5w
なんでSL66への批評と便乗荒らしへの批判を同じことのように言ってるんだ?
他の人がSS投下したらすぐに「SLさんのSSの続き待ってます」とか書き込んで妨害するのが欝陶しい
この問題はSLが出ていくまで解決しない

46 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 09:52:51.55 ID:o5c4SJf1
>>43
期待してますとか書いてんの、SL本人だろ…

47 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 09:55:06.23 ID:ZYuX/AyZ
これ以上スレ荒らしたくないならまず自分がSLの話するのを自粛することからはじめるべき

48 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 09:55:51.58 ID:1CG4RVfG
SlなんかNG余裕だわ
早く黒猫SSをだな

49 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 10:57:52.42 ID:UZzS83Xd
なんで『スルーする』という、2ちゃん初心者ですらできることをみんなしないの…

50 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:00:20.91 ID:whPq53Zm
NGIDとワード使え、色々捗るぜ。専ブラ使ってないならスルー頑張れ

51 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:12:10.11 ID:rtigdi+K
>>49
この流れに参加してる時点ですでにお前がそれを出来てねーだろーが

52 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:20:05.20 ID:UZzS83Xd
だってほっときゃ新スレだってーのにいつまでもやってそうじゃん
まー確かにホトホト嫌気差してるから、流れに口挟むのすらここまでにしとく

53 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:21:31.20 ID:XFjjO8ip
ところでここで歓迎されるSSの長さってどんなもん?
SS書くことはあるけど、長くても3〜4レス程度のしかかいたことないんだけど
そういうのでも大丈夫なのか?

54 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:21:56.93 ID:aN1LxfyH
>>53
まったく問題ない

55 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 11:25:39.74 ID:vCHpUvdj
>>53
長文でも全く問題ないぞ 短くてももちろんOK
処女作でも文章下手でも練り不足でも歓迎

56 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 13:13:58.33 ID:dyDsXIwb
リアとブリジットに嬲られたい

57 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 13:31:47.31 ID:+W2a85Rt
奴の投下、まだ半分なんだぜ……

残り半分がまたくるかと思うと、背筋が寒くなるな

58 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 13:42:39.50 ID:laj1eHNy
>>56
リアとブリジットのぷにぷに足裏責めか……

59 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 14:02:22.42 ID:hnc1x8OX
リアの足裏がぷにぷにしているはずはないと思うのだが・・・

60 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 14:13:05.85 ID:laj1eHNy
>>59
書いた後に俺もそう思ったが、まあ二次だしご都合主義ってことでひとつ

61 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 14:17:45.00 ID:NEAvoevI
>>57
いろんな意味で、楽しみですね(笑)

62 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 14:42:20.49 ID:XoTpeg2x
馬鹿な子SSマダー?

63 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 15:13:48.81 ID:dyDsXIwb
リアにバイブいれて走らせたい

64 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 20:33:06.74 ID:e6ZnM1x9
>>63
このご時世になんということを。そんな大人だから都条例を修正されるんだ。

65 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 20:41:13.43 ID:dyDsXIwb
じゃあ黒猫妹でガマンする

66 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 20:56:39.46 ID:TKR4ZMkY
1から一週間かけてゆっくり読んできたけど15が一番早く読み終わってワラタ
SSなんてハルヒ以来書いてないけど、また書きたくなったから原作読んでみるわ
取りあえずエロ猫を開発すればいいんだろ?

67 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 20:59:38.63 ID:daNLbPEU
>>66
呪うわよ

68 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 21:01:56.80 ID:/XaUm4pb
>>66
超期待

69 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 21:04:48.29 ID:QpdXav0p
このロリコンどもめ‥‥

70 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 21:15:32.04 ID:dyDsXIwb
>>66
黒猫妹とセットで頼む

71 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 21:40:07.06 ID:vCHpUvdj
きりりんも見たい

72 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:19:21.97 ID:PC0q9kqS
>>63
この発想はあった

>>66
期待してます

73 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:20:46.67 ID:Ulspjvz6
>>66
ただ>>4は守ってください。無駄に荒れかねないので。

期待しています

74 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:45:53.16 ID:UlO/tB1u
>>66
エロ子猫をお願いします(><)

75 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:46:00.21 ID:MQMVV1kz
自演野郎まだいるのかよ

76 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:14:25.30 ID:QpdXav0p
まあ頑なにsageない奴に言われてもね〜^^;

77 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:36:20.88 ID:wncffWcB
だれかあやせssを書いてくれ。
SLさんも続きまってるから。

78 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:48:00.20 ID:pprmxO62
登場人物
高坂京介 来栖加奈子 高坂大介 高坂佳乃

語り
高坂京介


未来像ってのを初めてやってみました。


79 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:48:32.06 ID:pprmxO62
『今日も一日が、はっじまるよお――――』
「‥‥‥」
『おはよう、朝だよ。早く起きよー。起きないと―――』
「‥‥‥」
『いっけえええ! めてお☆いんぱくとぉぉぉぉ!!』

ピッ

今日、俺の最初の仕事は“メルル目覚まし”を止めることだった。
マンションの窓から差し込む日射しが眩しい。
うん。悪くない目覚めだ。
うん? お前、いつからそんな趣味に? ついに日和ったのかって?
ちげーよ。色々と理由はあるんだけど、追々説明すっからさ。

俺はベッドから起きると服を着て、顔を洗った。
コレが今日二番目の仕事だ。

そして三番目の仕事にとりかかるため、俺のベッドに目を向けた。
ベッドの上で盛り上がった布団を引きはがすと、
そこには一糸纏わぬ姿のスイートマイハニー加奈子が居た。
さすがにこの年齢になれば、小学生にしか見えないってコトはなくなった。
まだ、高校生には見られるかもしれないが。

「オイ、朝だぞ」
「んあ‥‥‥もうダメ‥‥‥勘弁して」

なんだよその、“事後”を想起させる寝言は。まあ実際、事後なんですけどね!

「かなかなちゃん、朝だよ―――?」

鼻の頭を指で突くと、スイートマイハニーの瞳が開き、俺と目を合わせた。

「おはよ」

目を覚ました加奈子。今日もとてもかわいい。
これで三番目の仕事は片付いた。
そして、加奈子は自分が素っ裸だということに気づくと、

「‥‥‥んあ!? オメー、婚約者の裸を見て欲情してやがったのかヨ!?」

ようやく加奈子のスイッチが入ったようだ。
でも、婚約者の裸を見て欲情っていけないことですかねえ? 加奈子サン。
加奈子は布団で躯を隠し、目だけ露出させてジト目で俺を睨み、一言。

「すけべ」

この瞬間、こいつを選んだことを最高に嬉しく思える。




80 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:49:03.28 ID:pprmxO62
婚約者―――
そう。俺、高坂京介は来栖加奈子と結婚を約束した。
信じられないことにあのクソガキと将来を誓ったワケ。
だが今の加奈子はクソガキではなく、立派な社会人だ。
もちろん、対外的には言葉遣いもそれなりに、というか立派にこなしている。
ただ、俺と二人きりの時は昔のクソガキ加奈子の言葉遣いになってしまうが。
まあ、桐乃の変形版と思えば概ね正解だろう。
昔は加奈子の言葉遣いは癪に障ったものだが、今となってはどうってことない。
惚れた弱みってヤツなのかも知れないな。


さて、今日の俺には重大任務が課せられている。
勿体ぶらずに言うと、婚約者―――加奈子を親父とお袋に紹介するという
重大任務だ。


なにせ、元がああいうクソガキだっただけに、
俺と付き合い始め、結婚を決めてからはいろんな人に世話になった。

麻奈実には社会常識の特訓(情けない)、沙織にはマナーの特訓、
そしてあやせには‥‥‥なんかよくわからんが秘密の特訓を受けていたようだ。
そして今日のために桐乃のアドバイスで、清楚で上品な服も準備した。
すでに社会人の加奈子にはそんな付け焼き刃的な突貫工事など必要ないけどな。
まあ、念には念を、ってことだ。


「今日、時間は大丈夫なのか?」
「うん‥‥‥仕事でちょっと遅れるかモ。電話すっから」
「そうか。でも仕事も大事だからあまり気にするなよ」
「じゃあ、行ってくんゼー!」

俺は仕事に出かける加奈子を送り出した。
頑張ってこいよ!

‥‥‥‥‥‥



81 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:49:31.81 ID:pprmxO62
予約したホテルのレストランに着くと、親父とお袋はもう来ていた。
やはり加奈子は仕事の都合でちょっと遅れるようだ。
こんな日に仕事が立て込むとは、あいつも仕事が忙しいらしい。

「加奈子、仕事でちょっと遅れるってさ」
「なにもこんな日まで仕事で遅くなるなんて‥‥‥」

お袋が少し不機嫌な様子になった。

「まあそう言うな。加奈子さんは代わりの効かない仕事をしているようだし」

親父は加奈子の仕事を理解してくれているようだ。

「もうそろそろ来ると電話があったから」
「じゃあ待ちましょうか、お父さん」
「うむ」


加奈子が来るまでの間、俺は加奈子がどんな挨拶をするのかを想像していた。
多分、というか確実に

『初めまして。来栖加奈子と申します』

からだろうな。
何しろあいつも社会人だ。その辺は弁えているさ。特訓もしたしな。
かつてのツインテール姿の面影もない、背中まで伸びたストレートの髪と
桐乃が選んでくれた服を纏って俺たちの前に現れてくれるはずだ。

と俺が想像した途端、特徴的なロリボイスが店内に響き渡った。

「悪りい、悪りい、遅れちって!」

ギャル系の服装とツインテールの髪型。
俺たちの目の前に現れた加奈子は、あのクソガキの時の格好そのものだった。

「お前、その格好! その言葉遣い‥‥‥!」
「京介‥‥‥? 加奈子さん‥‥‥なの?」
「はっじめましてぇ―――! かなかなでっえ―――す!!」

加奈子は、俺がマネージャーの真似事をしたときと同じような挨拶を
よりによってこのシチュエーションで親父とお袋にしやがった。
一体、どういうつもりだ!?

「は、初めまして‥‥‥。京介の母‥‥‥です」
「京介の父‥‥‥だ」

親父とお袋は宇宙人を見るような目で加奈子を見ている。
そんな二人にお構いなしに、加奈子はかつてのクソガキの様相全開だ。

「きひひ。こんなあ、加奈子に会えてラッキーだって思えね?
 しかも義理の娘になるってんだから、嬉しいっしょ!?」

―――目の前が真っ暗になった。
悪い夢に違いない。どうしてこうなった。おしえてA to Z。




82 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:50:24.40 ID:pprmxO62
「加奈子もさア、京介に一目惚れしちまったんだよネー。
 んで、ケッコンしてえから! つーワケでヨロシク!!」
「‥‥‥」
「‥‥‥」

お袋は固まり、親父は卒倒しそうになっている。
そりゃそうだろ。こんな宇宙人が息子の嫁になるって話なのだから。

「ちょっと、トイレ行ってくんね―」

加奈子は場を中座した。ああ、親父とお袋との会話が怖い。

「京介! あんた本当にあの娘と結婚するというの?」
「ああ、そうだ。そのつもりで今日はここに‥‥‥」
「一体どういう娘さんなの? とても常識があるような感じじゃないけど」

お袋の言う通りだ。
付け焼き刃とは言え、あれだけ特訓をしたのに、全部吹っ飛んじまった。
しかも親父とお袋に紹介する場で。俺たち一体どうなるんだよ。

「ねえ、お父さん、どう思う?」
「うむ。結婚を積極的に認める気分にはならないな」

親父とお袋の言葉は当然だ。
何やら小言を並べられていたようだが、俺の意識は半分吹っ飛んでいたので
全く覚えていない。どれだけの時間が経っただろうか。
俺が額と背中にイヤな感じの汗をかいていると、

「お待たせしました」

きれいな言葉遣いのロリボイスに振り向くと、
桐乃が選んだ上品で清楚な服を纏い、髪をストレートにした加奈子が居た。




83 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:50:47.26 ID:pprmxO62
「え? 加奈子‥‥‥さん?」
「‥‥‥」

お袋と親父は、目の前に現れたスイートマイハニーに目を奪われている。
加奈子は俺の隣の椅子に座ると蕩々と話し始めた。

「ごめんなさい。加奈‥‥いえ、私は以前はあんな格好と言葉遣いで
 京介さんにすごく迷惑をかけていました」

な、なんだ、この超展開は?

「でも京介さんはそんな私を選んでくれたんです。私は、とても嬉しくて」

加奈子‥‥‥お前。

「だからお義父さんとお義母さんにも私のことを全部知っていて欲しくて、
 あんな格好と言葉遣いををさせてもらいました。
 不快な思いをさせてしまって本当にごめんなさい」

そうだったのか―――。うっ!
俺が話し続ける加奈子に呆気にとられていると、俺の手を握る手があった。
加奈子だ。微妙に震えている。そして掌には汗。
緊張‥‥‥? 加奈子も緊張することがあるってのか?
俺は加奈子の手を握り返した。すると加奈子も俺の手を握り返してくる。
加奈子の口調が滑らかになった気がした。
その時―――




84 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:51:09.87 ID:pprmxO62
「うわああああ、このお兄ちゃんとお姉ちゃん、手を繋いでるうううう!!」

その声に俺と加奈子は驚いてお互いの手を離した。
振り向くと、別のテーブルに居た子供が俺たちのテーブルの下を覗いていた。

「すみません。ご迷惑を!」

母親らしき女性がそのガキ、もといお子様を連れていこうとした。
その時、加奈子が椅子から立ち上がり、“あのポーズ”を取って

『いっけえええ! めてお☆いんぱくとぉぉぉぉ!!』

とメルルの決め台詞を叫んだ。

「うわあ、メルルだあ!」

そう―――。
加奈子は、コスプレアイドルから声優に転身し、今や売れっ子だ。
星野くららとそっくりな声を生かして、アニメに歌に活躍している。
これは極秘なのだが、くららさんの体調が悪いときに代役をやったこともある。
その代役仕事の一つがあのメルル目覚ましだ。

いやね、本当ならあんな目覚ましなんかなくても、毎日加奈子の生ボイスで
起こしてもらえるワケよ? でも機械とはいえ加奈子の声で起こされるってのは
マジぐっと来るわけよ。朝が一日に一回しかないのがすげー悔しいくらいさ。
えへへっ!

‥‥‥おい、そこのあんた、「爆発しろ」と思ってるだろ?
謹んでお断りします。




85 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:51:32.42 ID:pprmxO62
「すみませんでした! ごめんなさい!!」

メルルになりきって立ち回りを演じた加奈子は、恥ずかしそうな顔をして
親父とお袋に頭を下げ、再度、場を中座した。

「京介、行ってあげなさい!」

お袋に促された俺は加奈子の後を追い、ロビーの隅で加奈子に追いついた。

「加奈子。コレは一体?」
「ごめんヨ。本当の私―――加奈子のことを知ってもらいたかったからさア、
 こんな芝居めいたことやっちまったわけヨ」

清楚な服装でクソガキだった頃の調子で話す加奈子は愛おしい。

「ホント、クソガキだったもんな、お前」
「うっせ。そのクソガキを誑し込んだのはドコの何方様でしょうかー?」

俺は周囲を見回す仕草をしてから

「お、俺か?」
「オメーだヨ!」

加奈子は俺の胸に正拳を突いた。全然効かねえけどな。
悪戯っぽい顔をし、黒いウサギのイヤリングを耳で揺らす加奈子はとても可愛い。

「加奈子‥‥‥」
「京介‥‥‥」

‥‥‥‥‥‥



86 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:52:01.68 ID:pprmxO62
俺は親父とお袋が待つテーブルに戻った。

「加奈子さんは?」
「ちょっとメイクを直すってさ」
「京介‥‥‥。少々驚いたが、いいお嬢さんじゃないか」
「本当。あんたには勿体ないくらい。ちょっと不安なところもあるみたいだけど」

親父もお袋も、加奈子のことを何とか理解してくれたようだ。

「京介?」

そういうとお袋は、自分の口を指さしてこう言った。

「口紅‥‥‥」

俺は反射的に自分の口を手で拭った。そしてお袋はこう続けた。

「‥‥‥ついていると思った? ふーん、ラブラブねえ♪」

あの、カマ掛け、やめてくれないっすか?

「う、うむ。あまり‥‥‥こういう公の場所ではな、ゴホッ」

親父が破廉恥を働いた息子を睨み付ける。そしてお袋は、

「この調子だと、わたしたち直ぐにお祖父ちゃん、お祖母ちゃんになるかもね」
「‥‥‥」
「京介? まさか!?」
「いや、まだっすよ? マジで!」
「ふーん。でも身に覚えはあるみたいねえ?」

いや、だからカマ掛け、やめてくれないっすか? お袋めっ! ハハハ!

‥‥‥‥‥‥

今日の顔合わせは何とか上手く行ったようだ。
まだ不安なところはあるが、時とともに慣れていくだろう。
それまで宜しくな、親父、お袋。




87 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』:2011/03/10(木) 23:52:27.73 ID:pprmxO62
俺はベッドに横たわり、携帯ゲーム機で心理シミュレーションゲームを
やっていた。

「んーと、『大好物は最後に食べる?』か。これはYESだな」

すると、横から画面を覗き込んだ加奈子が一言。

「ウッソ吐き―――」
「どこがだよ?」
「『大好物は最後に食べる?』ってトコで『YES』と答えたトコだヨ!
 それがホントなら、なんで結婚前にこんなコトになってんだヨ!?」

そう―――
俺と加奈子は親父たちと顔合わせをしたホテルの一室でベッドに横たわっていた。
もちろん、“事後”である。

「あ、いや、これは別腹?」
「あやせがオメーのことを変態と言っていたけど、ホントみてえだナ」
「おいおい、このシチュエーションで余所の女の子の名前を出すこと無いだろ」
「でも、あやせにちょっかい出していたこともあったジャン?」
「なに言ってんだ加奈子。お前は最高だよ」
「あやせとどっちが良かったヨ?」

またこいつはこういうことを言う。
俺があやせとただならぬ関係になったことがあると疑ってんだよな。
それはともかく、

「あやせは俺のコトなんて嫌っていたからな」
「オメーは鈍感だしヨー、あやせのことを理解していたとは思えねえし」
「いや、お前と付き合うようになってから結構女の子の変化には敏感だぜ?」
「へー、例えば?」
「そうだな、知っているか? 桐乃のヤツ、ずっと使っていた髪留めを
 使うの止めたんだぞ。このくらいの変化、直ぐに気づくぜ?」




88 名前:『俺の嫁はこんな女(ひと)』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/10(木) 23:53:12.13 ID:pprmxO62
加奈子はいきなり渋い顔になって、俺にこう訊いてきた。

「あのさア、桐乃がなんで髪留め使うの止めたのかはわかるワケ?」
「いや? どうしてだろ? 無くしたか、壊れたんじゃね?」
「あーあ、呆れた。んなんでよく『敏感だぜ?』なんて言えるナ。
 と・り・あ・え・ず、女の機微を一生かけて勉強しろヨ!」
「勉強? どうやって?」
「今、加奈子がして欲しいことを当ててみるとかヨ」
「それはもちろん―――こうだろ?」
「ん!‥‥‥んふっ」

俺は加奈子の躯を抱き寄せて、キスをした。

「正解でしょうか? 加奈子様?」
「‥‥‥まあ、合ってるかナ」
「やったぜ! 俺!!」
「あーあ、なんでこんな鈍感でスケベなオメーに引っかかったんだろ」
「初めて会ったのがお前が中学の時で、付き合い始めたのが高校だったかな」
「高校に入ったら、エチトモ100人できるかななんて思ってたけどヨ」
「俺しかできなかったな」
「それもこんな地味な男でさア」
「マンガと同じだな」
「ぷっ にひひ」
「ふっ ははは」

俺と加奈子は互いに顔を見合わせ、昔を思い出して笑った。

「加奈子‥‥‥」
「京介‥‥‥」

そして、今日最後の仕事が幕を開けた。


『俺の嫁はこんな女(ひと)』 【了】


89 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:54:45.80 ID:Ulspjvz6
>>78
エロの有無が抜けてますよ。気を付けてください

90 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:55:14.43 ID:75uokQAx
乙!
そういや、俺妹のゲームで加奈子ルートもあったな

91 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 23:59:46.10 ID:0xa3EX7D
乙!かなかなちゃんマジかわ

92 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:05:09.16 ID:ofbgHWj/

かなかなちゃんまじかわいい

93 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:06:32.90 ID:c+lDLOaV
素晴らしい
かなかなちゃんマジ天使

94 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:20:10.15 ID:AClT3lYH
いつもいつも乙
かなかな天使すぎる

95 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:25:02.00 ID:jmdVuNxg
いい、スゴクイイよ!!
このかなかなちゃん、原作に逆輸入されちまえYO!(ぁ

96 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:29:10.88 ID:+2zEQKa9
>>78
乙、素晴らしかったぜ
こうして特典の嫁加奈子ができるのか
それにしてもあやせの特訓ってやっぱり浮気男の埋め方とかかな

97 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:39:20.40 ID:pboDs3MY
あやせとのただならぬ関係疑惑を明確に否定せずに
しれっと流した京介ぇ‥‥‥

98 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:40:18.68 ID:/hLCOEHq
いいお話でした。
>>89氏も一言SSへの感想を添えてから
指摘事項を付け足せば
刺々しくなくてよいと思いますよ

99 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 00:51:45.72 ID:pboDs3MY
よく見ると、また細かいネタが入ってんのね。
今回は田村ゆかりづくしで3つ?

100 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:07:43.95 ID:KjeAcCcY
ここに投下されるほとんどのSSがエロ無しなんだから、エロ有り無しの明記なんて不要じゃね?
CPの明記も最初にネタバレしてるようなんだから無い方が良いわ
ネタなら見てすぐ分かるし、短編か長編かを明記する意味なんて皆無だろう

これを守らないと俺が荒らしますよという荒らし宣言にしか見えない

101 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:11:41.42 ID:hf6vdV0w
俺はCPくらいは書いて欲しい
興味ないCPは見たくない

102 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:11:42.98 ID:PuGYcVCj
sageない奴が荒らしで無いわけないだろ

103 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:27:16.66 ID:aVn6OM+k
最近、雰囲気がギスギスしすぎ
もう昔みたいにはなれないんだね……

104 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:30:38.58 ID:hf6vdV0w
いや今はそうでもないだろ
そんなに過敏に反応しなさんな

105 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 01:38:41.46 ID:qN7Ubf0t
>>78
GJでした。
良い出来で満足満足。
次回作をお待ちしてます。

俺も長いか短いか、エロの有無、CP明記は絶対必要とは思えん。
先の展開が分からん方が楽しめるし、途中まで読んで面白くなけりゃ飛ばせば良いし。

106 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:04:33.54 ID:/gyfeoP6
悪いね前スレ>>747くん!前スレ>>751のネタはもらうよ!

京介×沙織でPSPトゥルー後みたいなものを。部分的な設定は結構いじくってますが。
あとエロはまだないです。

107 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:05:08.06 ID:/gyfeoP6
とある夏休みの1日、横浜・山下公園の港沿い。そこを、

「いい天気でござるなぁ」
「ああ、そうだな。外に出歩くには格好の日だな。少し熱すぎる気はするが」
「ほほう、それは拙者の魅力にとろけそうなのでござるね?」
「言ってろ」
「ああん、京介氏のいけずぅ」
「……ははっ」

軽口を交わしながら俺、高坂京介は、聡明な読者たちならもうお分かりであろうが――槇島沙織、俺の”許嫁”と二人で歩いていた。


『デルモ』


どうして俺が沙織とそんな関係になったかといえばいろいろと込み入った事情があるのだが、一番簡単に言うのであれば『俺が沙織をお見合い相手から奪い取った』ということになるのだろうか。
少なくともそんな形で沙織の人生を縛られるなんて俺にはとても耐えられるものではなかったし、何より俺自身が沙織に心奪われた者であったことは疑いようがなかった。
その俺の強引さが運命を享受しようとしていた沙織の心を溶かし、なんとかお見合いを破談にさせることに成功した。
そこまではよかったのだが、どこぞのゲームチャンプの如くな大立ち回りを演じてしまったせいで俺は沙織の両親からいたく気に入られてしまったらしく、一時は即婚約してしまおうという話まで飛び出した始末だった。
いやもちろん嬉しくないわけはないのだが、いかんせんいち高校生の身分でそこまでは、という俺と親父の誠心誠意の説得(使い方を間違えてる気はするが)が実り、『大学を卒業したらすぐ婿に来い』という”許嫁”という身分に落ち着いたのだった。
言い方を変えるなら「両親公認の恋人同士」ということになる。いつか胸を張って沙織を養えるようにならにゃならん、という意味でもこれからの受験はプレッシャーかかりまくりである。
以上回想終わり。

そんなこんなで港沿いを浮わついた空気で歩いていると、不意に見慣れた顔が遠目に見えた。

108 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:06:01.01 ID:/gyfeoP6
「あ、あれはきりりん氏と……あやせさんではござらぬか?」
「ダニィ!?」

瞬時に身を隠そうとしたものの悲しいほど周りは広々としていた。そこでとっさに沙織の背後に身を預ける。

「きょ、京介さん、こんなところで大胆ですわ……///」

///じゃねぇよ!と思いながら見逃してくれないかと念じたが、そもそもあやせはともかく桐乃自体が沙織と親しいのだからそもそも隠れても意味はなかった。そんなことは百も承知だったが。
ちなみに今の沙織の格好は清楚なワンピース姿に麦藁帽子と深窓の令嬢そのものだったが、ぐるぐる眼鏡だけは装備している状態だ。
これは「まだ見知らぬ人に素顔を見せるのが恥ずかしい」という沙織の意見を取り入れた結果で、沙織の口調がさっきからバジーナ口調なのはこれに起因している。実際問題俺としても沙織に変な男が寄って欲しくはないしな。

とにもかくにも見つかってしまったものはしょうがない、俺は覚悟を決めることにした。

「沙織じゃない。このバカ兄貴とデート?そんな背中に隠れたりして、キモ」

開口一番にバカだのキモだの呼ばわりかよ…もう怒る気にもならんけどな、慣れ過ぎて。
というか俺が心配しているのは桐乃の方ではないので瑣末なことなのだ。

「お兄さん……そのお方はいったい……?」

ああああやっぱり。あやせの目が暗いよ。暗すぎるよ。
直接の関わりがないからといって説明を放棄していた俺が悪いのだが――

「京介さんの恋人の、槇島沙織と申します。よろしくお願いしますわ」

一歩前に進み出て、拘束具、もとい眼鏡を外してにこやかに手を差し出した。

「は、はい。新垣あやせです。よろしくお願いします」

沙織の女神のような笑顔に毒気を抜かれたのか、きょとんとした顔で沙織の手を握るあやせ。

「お兄さん、あとでしっかり説明をお願いしますね?」

これまたとてつもなくにこやかな笑顔を、おびただしい殺気を帯びながら俺に向けてきた。正直桐乃に聞いてくれよと思わざるを得なかったが、これもけじめだろう。俺は素直に首肯した。
詳しくは語らないが、この一件で俺はなおあやせに戦慄したのは言うまでもない。

109 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:06:40.27 ID:/gyfeoP6
と、一通りの挨拶を済ませたところで、カメラマンとスーツを着たマネージャーっぽい人がこちらへやってきた。そこで俺はこいつらが読モの仕事でここにいることを察した。
というかそれぐらいしか観光スポットのここにこいつらが来る理由はないよなあ、みなとみらいの方ならともかく。

「桐乃くん、あやせくん、そろそろ休憩終わりにして次行こう。……ん?君たちは?」

業界人っぽいやたら気さくな笑顔で俺たち二人を、特に沙織を観察してくるマネージャー。

「……君、只者じゃないね。ちょっとうちの読者モデルに参加してみない?」

「「え?」」
「もちろん代金は弾むからさ。ちょっと考えてくれないかな」

当然のことながら内心面白くなかったが、あのぐるぐるをつけてる沙織を一瞬で見切るとは、やはり天才か……と感嘆もしていた。
沙織は沙織で何か考え事をしている様子だった。恥ずかしがり屋の沙織がモデルに興味を抱くとは不思議なこともあるものだ。

「ちょっといくつかいいですか?」

口調が素になるほど真剣な雰囲気で沙織はマネージャーさんに質問を交わしていた。

俺のそばに戻ってきた沙織が思いがけない事を言ってきた。

「京介さん。わたくし、モデルになってみていいですか?」
「……えっ」

どうせ断るだろうとたかをくくっていた俺にとっては衝撃的な一言だった。ケツの穴にツララを突っ込まれた気分とはこういうものか。

「わたくし、アルバイトというものに憧れてたんです。自分の力でお金を稼ぐということを、いつか妻となったときに忘れないようにしたいので」
「ぅ……ぁ……」

真っ赤な顔で俯きながら答える沙織。多分俺の顔もそうなのだろう。
くそう、そんな可愛いこと言われたらもう何も言えないジャマイカ。
しかし沙織の高校はアルバイトとか大丈夫なんだろうか?まあまだ中坊の桐乃達が大丈夫なんだから、案外なんとかなるもんなのかもしれないが。

「――あー、ゴホン。話はまとまったかい?お二人さん」

マネージャーさんが空気に当てられたかのように咳払いをした。

「俺は沙織の意思を尊重します」
「そうか。理解を示してくれて助かるよ、彼氏さん。もちろん悪いようにはしない。約束しよう」
「大事に扱ってくださいよ?」
「分かっているさ。じゃあ行こう、槇島さん。すぐにとは言わないが、2時間もすれば終わるから」
「分かりました。京介さん、それでは」

深々とお辞儀をして、沙織はマネージャーさんと共に桐乃たちの待つ方へ歩いていった。それを見届け、俺は沙織が帰ってくるのを待ってから彼女を送り届けて帰宅した。

110 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:07:21.64 ID:/gyfeoP6




それから1ヶ月ほど経ち、沙織が載った雑誌が送られてきたので、沙織の部屋で2人で確認していた。
結論から言うと、沙織が載った号の雑誌は結構な売れ筋を記録したらしい。元々があの美貌で絶滅危惧種のおしとやか系とあれば人気が出ない筈はないだろう。
桐乃やあやせとは方向性が違うために互いを食い合うこともなく、上手い具合にシナジー効果が成立したようでもある。

「……しかし、これで沙織も有名人になっちまったなあ」
「まあ、そうですね……私事ながら桐乃さんたちは凄い度胸をお持ちだなと思いますわ」

そういって沙織ははにかむ。
とはいえ、心情的に面白くないのは言うまでもない。桐乃のときもそうだったが、生来コンプレックスを抱きやすい身としてはいつか沙織が離れていってしまうんじゃないかと常にちらついてしまう。
杞憂だと思いつつも疑念を抱いてしまう俺は相変わらずなんと器量の小さい。

「それでですね、今日は京介さんに泊まっていってもらいたいんです」
「!?」

思わず噴き出した。

「お、おまえ、っ……!?」
「京介さんに見せたいものがありますので……」
「そ、そうか……」

激しくうろたえた俺。それもそのはず、俺は沙織と体を重ねたことは実は一度もない。
許嫁まで取り付けておいて何を言っているのかと思われるかもしれないが、良い言い方をすれば沙織が気高すぎて汚す気になれなかったから、悪く言えばただのヘタレ(DT)故にである。
とはいえ沙織はそれ以上の言葉を継ぐ気はないらしく、仕方なしに俺は勉強やらゲームやらに従事する。沙織の真意はわからないが、モチベを崩すのも申し訳ないので大人しく黙々と作業にいそしむことにした。

そして12時を過ぎる直前に不意に電気が消えた。

「あれ、停電か?」

と思ったが、PCとかは付いているのでそういうわけではないようだ。
そして電気が付いたと思ったら、ケーキを持った沙織が佇んでいた。

「誕生日おめでとうございます、京介さん」

事ここに及んで、俺はどれだけ自分が間が抜けていたかを理解した。


111 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:08:11.28 ID:/gyfeoP6
「では、これをどうぞ」

そうして沙織が差し出してきたのは、小さな小箱だった。

「……ペンダント?」
「ええ。今回のアルバイト料で作ってもらいましたの。特注だったので少し値は張りましたがなんとかなりました」

中には沙織と俺のツーショット写真が入っていた。思わず俺は言葉を失う。

「じゃあ、これを買うためにバイトを?」
「ええ。親の力に頼らずに、自分の稼いだお金でプレゼントをしたかったので。なので、もうモデルを続けることもありません。安心してくれました?」
「……あ、ああ」

上手く言葉が出てこない。
おそらく、この時間まで俺を留めたのも、俺の誕生日を誰よりも早く祝いたかったからなのだろう。
なんと、かくも尽くしてくれる女性なのか。

「それじゃあ、もう遅いからケーキ、ちゃっちゃと食べちゃおうな。沙織のスタイルにも悪いしな」
「ふふっ、そうですね。じゃあ火をつけましょうか」

18本はなかなか骨が折れるものの、なんとか全部点けて、一息で消し去った。
そして二人で相応の大きさのケーキをとりわけ、二人で席に着いた。口数こそ少ないものの、まったく冷たくなく、むしろ暖かい空間がとても心地良かった。
ひとしきり食べ終えた後、沙織がおもむろに口を開き始めた。

「……あの仕事をしていて思ったことは、やっぱり柄にもないことはするもんじゃないな、ということですね。あの仕事はよほど自分に酔いしれられないと無理です。
美人ってだけで買いかぶられて、いつだって心を許したり開いたりすることはできないでしょう」
「まあ、そう……なんだろうな」

おおよそ平凡な顔に体型の俺には理解できないところではあるが、どんな仕事であれ成功者には成功者なりのとてつもない苦労があることは想像に難くない。

「それでわたくし、思ったんです。あの仕事をやってみたいと少しでも思ったのは、給料がいいということだけでなく、どこか満たされてない心を埋めてくれるんじゃないかと思ったからだって。
でも、それは違いました。結局わたくしの心を埋めてくだされるのは京介さんしかいなかったんですわ」
「沙織……」
「京介さん……私は、京介さんが思っているほどおとなしい女じゃないんです。
京介さんに触られたい、重なりたい――そんな風に内心燻っている淫らな女なのですわ」

沙織はその豊満な胸の前で指を組んで手を重ね、懺悔のようなポーズを取っていた。
こんな事を告白したら沙織だって恥ずかしいに決まっているだろう。俺は自分の不明を恥じるとともに、目の前の誰よりも愛しい女性に今一度問いかけた。

「……沙織……本当にいいんだな?これ以上はもう止められないからな?」
「もちろんです……来て下さい、京介さん」
「……っ」

もはや俺の理性は完全に弾け飛び、沙織をお姫様だっこで抱き抱えてベッドに押し倒した。

112 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/11(金) 02:10:12.69 ID:/gyfeoP6
投下はここまでです。
(勢いで投下してみたけど、ちょっと流れが無理やりすぎたかな……?)

113 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 02:22:34.58 ID:ZyxtrG2H
投下はここまでなんて、生殺しみたいな事をしなくても…
(GJですよ、>>112さん!)

114 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 02:28:25.27 ID:VWqCDiSX
>>100
カップリング自体がネタバレになるような作品なら仕方ないけど、そうでないなら
そして作品が長編なら、やっぱ最初にカップリング書いた方が良いと思うよ
ここにいる人は、読みたいものを読みに来ているのであって、投下される全作品を読みに来ているわけじゃないから

115 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 03:52:14.11 ID:B6AR2DPa
SL66氏がいないと、途端に糞スレになるな…

116 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 04:35:26.91 ID:qN7Ubf0t
>>112
乙でした。で、続きはいつ頃に?

>>114
> ここにいる人は、読みたいものを読みに来ているのであって、投下される全作品を読みに来ているわけじゃないから
俺は、CPとかにこだわらず、NTR、陵辱でも何でも全部読んでるぞ
自分が特定のCPのみ読むからって、全員がそうであるように書くのは良くない
事前に表記する/しないは書き手に任せれば良いでしょ

特定のCPしか読みたくないってんなら、表記の無い作品は少し待ってまとめwikiで読めば確実じゃないか?

117 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 04:39:03.96 ID:GZw/YUz0
>>112
マジリスペクト!マジ感謝。
いやあ、やっぱりこのスレもまだ捨てたもんじゃないですね。
ひょんな思いつきをこんないい文章にしていただいて、よもやの嬉しさです。
ありがとうございました。

118 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 05:41:50.52 ID:ndFJvS8E
俺も事前のカップリング表記とかは要らんと思う

119 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 05:57:08.06 ID:/hLCOEHq
>>112
最後のレスでの沙織の話がとてもよかったです。ありがとう



※※※
個人的には前スレまでの

>○陵辱・NTR・百合・BLなどの特殊嗜好モノや、 >オリキャラなどの万人受けしないモノは投下前に注意書きをお願いします

が守られてればよいと思いますね。
今回のルールは正直ID:Ulspjvz6氏が無理矢理押し付けてるみたいで違和感があります。
(特に>>9>>14の自演?不可思議な流れを見せられては)

カップリングやエロ有無、レス数を記すのは作者の判断に任せるべきでしょう。
SL66氏ですら、エロ有無やオリキャラを事前に書かなかったことについては
批判されてたようには見受けられませんでしたね。(投下レス数だけは告知されてたようですが)

120 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 06:10:58.03 ID:IA1iLmcz
黒猫の家に遊びに来ていた京介がCMで美味そうに丼ものを食べるシーンを見て
「久しぶりに丼もいいな」と、呟いたら。そばにいた黒猫が赤くなって怒り出した
なぜ怒られてるのか分からない京介をニヤニヤしながら見てた中猫が
「私は別に構わないよ〜」などと言い出したため黒猫さんマジ赤猫状態

121 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 06:34:15.70 ID:pM4JD4Qq
>>120

> 黒猫の家に遊びに来ていた京介がCMで美味そうに丼ものを食べるシーンを見て
> 「久しぶりに丼もいいな」と、呟いたら。そばにいた黒猫が赤くなって怒り出した
> なぜ怒られてるのか分からない京介をニヤニヤしながら見てた中猫が
> 「私は別に構わないよ〜」などと言い出したため黒猫さんマジ赤猫状態

122 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 06:45:38.80 ID:no3T7Imu
放火魔になるのか?

123 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 06:51:06.77 ID:VWqCDiSX
>>116
>> ここにいる人は、読みたいものを読みに来ているのであって、投下される全作品を読みに来ているわけじゃないから
>俺は、CPとかにこだわらず、NTR、陵辱でも何でも全部読んでるぞ
そりゃ、君にとっては、読みたいものが「ここに投下されるもの全部」なだけじゃん
俺の言っていることと、なんも矛盾してないぞ
君の方こそ、ここに来る人間全てが、投下されるもの全てを読みに来ていると決め付けるのは良くない

>>119
>SL66氏ですら、エロ有無やオリキャラを事前に書かなかったことについては
>批判されてたようには見受けられませんでしたね。(投下レス数だけは告知されてたようですが)
いや、されまくってたってば。ほんとマジ。前スレ見てみ?
言うまでもなく、俺はID:Ulspjvz6じゃないぞ(彼はsageも知らなければ、IDのことも知らんようだが)

俺も、カップリング表記を義務にせよとは言わない。そもそも、それを書くこと自体がネタバレになるようなギミックの作品もあるだろうから
そういうのは書くべきじゃないと思うし(夕べもそういったが)、それ以前に、書くまでもなく最初の1レス読めば明らかなのもある
ただ、すごい長文で、それを全て読んだ末に、オリキャラメインの話だったなんて作品は、ほんと最初にカップリングくらいは書いてい欲しいよ
書き手の自由というか、そういうの書く人は、自主的にそのラインを察して欲しい

124 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 07:21:45.01 ID:sk5lrXeR
>>98
ごもっともですね。気を付けます

125 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 07:30:56.69 ID:sk5lrXeR
そもそもギミックが自体が眉唾です。
まとめられるときに分類される点、原作の世界観・設定からしてそれを活かす方法が想像しにくい点。

以上からCP表記を避けること自体が不自然であると考えます。
最初に明記し、あらかじめ興味がない読者を排除することで荒らしが出にくい雰囲気を作るというのが表記の目的でもあります。

126 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 07:41:01.73 ID:4KaAPQaD
そんなことよりエロい話しようぜ!
どんなシチュが好き?
俺は愛情丸出しにしてるあやせに拘束されて、イチャイチャさせられたい。

黒猫ならむしろいじわるしたい。

127 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 07:47:21.45 ID:+2zEQKa9
加奈子とあやせで修羅場が見たいと長年思っている
かかななちゃんには脅迫にめげず頑張ってほしい

128 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 07:48:43.82 ID:+wv1eE3B
>>126
前に投下された強制オナホコキあやせは素晴らしかったな…

129 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 08:49:21.38 ID:1IqaVWrL
>>121
何が言いたかったんだ

130 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 08:51:47.14 ID:5WrVcz4K
>>126
逆にあやせを拘束していちゃいちゃしたい。むろんされるのもデフォでありだ

131 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 09:07:20.67 ID:D11hDzBi
>>126
ヤンデレ桐乃とヤンデレ黒猫のバトル

132 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 09:11:37.17 ID:c+lDLOaV
>>128
あぁあのあやせには毎晩お世話になってる

133 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 09:22:42.20 ID:+2zEQKa9
>>128
あれはいいものだ
続編がくるまで待ち続けるぜ
全裸で

>>131
もう全員ヤンデレでよくね?

134 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 10:34:27.86 ID:6GXGvpJY
>>120
下猫は?

135 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 10:39:30.64 ID:D11hDzBi
姉妹丼いいな
母娘丼と同じくらい好き

136 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 11:28:43.55 ID:hf6vdV0w
>>116
そりゃお前はは全部読んでても全員そうじゃないだろ
ネタバレにならないCPや登場人物は荒れ防止の為にもあらかじめ書いて置いた方がいい

137 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 11:35:28.75 ID:y6R9ngXA
>>136
まあカプ表記は書き手任せでよくないか?
バレにならないなら書いてくれると嬉しいな、くらいがちょうどいいかと

138 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 12:16:08.09 ID:KHp6tAts
>>136
そこは書き手任せでいいんじゃね?
話の構成上最初にCPが書いたら面白さが半減するのもあるだろうし

人を選びやすい陵辱・NTRとかの内容は書いたほうがいいとは思うが

139 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 12:42:14.92 ID:l5h2/ZBd
>>134
桐乃「私が可愛がってるわ!」

140 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 12:49:03.94 ID:OWP8zXWU
ねこまんまというものがある



分かるな?

141 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 12:49:52.95 ID:TJXH4Qwe
黒猫に味噌汁ぶっかればいいのか?

142 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 13:43:34.26 ID:Ywo/fLRP
きりりんの理想
「こんなうっすい味噌汁を兄貴に飲ませる気!? うちに嫁に来たならうちの味を出さなきゃ意味無いじゃん?」
「っく……今に見てなさい小姑……」

きりりんの現実
「あらあら、二十年近く食べてきたというのに、未だに自分の家の味噌汁の味も分からないのかしら? 物覚えの悪い義妹を持って幸せだわ」
「っく……クソ猫ぉ……!」

143 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 13:53:04.01 ID:KHp6tAts
>>142
現実って非情だなw

144 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 14:33:35.60 ID:+wv1eE3B
麻奈実の時みたいに黒猫に家事全般そつなくこなされてグゥの音も出ないきりりん氏
そしてとばっちりは京介に…

145 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 14:35:21.09 ID:ALHoh0Qv
>>142
ワロタ

146 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:01:07.35 ID:hqFo/UUW
>>142
きりりん……
せめて加奈子かあやせなら良かったんだろうが、相手が黒猫じゃなあ……

147 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:01:12.64 ID:ALHoh0Qv
地震やべぇだろ

148 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:09:05.67 ID:c+lDLOaV
俺のとこ震度6弱あったらしい
くそが・・・めっちゃびびっちまったぜ

149 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:17:49.25 ID:hqFo/UUW
きりりんの怒りが地殻まで届いたか……

150 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:20:28.05 ID:ALHoh0Qv
おい、俺のラーメンどうしてくれんだよ。
床びちょびちょじゃねぇか。

151 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:44:18.43 ID:AVauZumF
俺0721中だったんだが・・・
水道とまって\(^o^)/

152 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 15:45:49.98 ID:+bl21bon
いいからちんこしまえ

153 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 16:10:39.08 ID:N6A8nS80
地震オナニー気持ちよすぎワロタ

154 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 18:34:45.03 ID:4KaAPQaD
黒猫「ぜ、絶対に炬燵の下から出ては駄目よ…!ほら、ええと、これをかぶっていなさい!」

下猫「ねえさま、それは鍋のふたです!」

中猫「とりあえず落ち着きなよ、ルリ姉。」

黒猫「じ、十分落ち着いているわ…!」

中猫「じゃあとりあえず、手に持ったままの包丁しまってきなよ…。」

黒猫「うう…。」


こんな妄想した

155 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:21:54.03 ID:73UC1Zj7
ヤバすぎる
停電まだ終わらねー@横須賀
仕方がないから近くの大学で電源借りて充電してる
スーパー閉まるわコンビニすっからかんだわ
マジでエロパロなんか書いてる場合じゃねぇ

地震をねたにしてる奴は本気で不謹慎だからやめろ

156 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:26:59.85 ID:4KaAPQaD
>>155
ごめん

157 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:31:29.76 ID:ZsLZ/iiB
現地の人にしてみればここですらも恐怖を感じたくないだろうなあ。
申し訳ないことをした。

158 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:32:20.16 ID:tlcH4ewB
>>155
書き込んでる場合じゃないっていうならわざわざレスしてんなよ
あとお前の近況報告なんてだれも聞いてない

159 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:34:41.87 ID:c+lDLOaV
まぁ俺が言うのもなんだけど
地震の話題はここまでにしておこう

160 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 19:44:14.54 ID:g+jnPTLZ
東北民で中学校に避難してる俺が現地から一言







手伝いで走り回ってるjcマジ天使!そばで遊んでるjsマジパンチラ!
今日はみんなでお泊まりktkr

161 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:16:48.76 ID:RMFhbHrY
yesロリータnoタッチを忘れるなよww

162 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:17:29.13 ID:RMFhbHrY
yesロリータnoタッチを忘れるなよww

163 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:19:12.08 ID:+bl21bon
確かに大事な事ではあるかもしれんが…

164 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:59:17.06 ID:9WA6/+bW
くだらんこと書いてるやつ頭おかしいのか

165 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 20:59:37.50 ID:D11hDzBi
>>154
笑った

166 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:22:49.44 ID:7C5L8xtq
>>160 面倒がらず避難すればよかった!

167 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:28:39.48 ID:lARSv8TF
>>164
人の不幸を願うよーな悪質のじゃないからな
多目にみてやろーよ

俺が同じ立場だったらやっぱりアホなカキコするし。
笑ってなきゃって時あるだろ?

168 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:45:24.11 ID:JxMAgmy5
jsにチョコあげたら「ありがとうお兄ちゃん(ハート)」って微笑まれたぁぁぁぁぁぁ

車は半水没したけど俺HHHHAAAAAPPPPPPYYYYYYYYYYYYYYYYY

169 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:52:28.53 ID:+sv9piJQ
漢だ
こいつ>>168は漢だぜ

170 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:59:05.24 ID:lARSv8TF
とりあえず

被災者支援でミニSS投下するぞ

・リアものです
・非(微?)エロです
・そっこーで作ったから短いです
・駄作の香りがします

では投下


171 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 21:59:59.78 ID:lARSv8TF
桐乃vsリア。
二人の競争を、ハラハラしながら俺は見守っていた。

スタートの加速は圧倒的にリアの方が勝っている。
しかし、徐々にスピードを上げる桐乃はその差を少しずつ縮めていた。

桐乃を応援するために、俺は叫んだ。

「俺はシスコンじゃねぇ、ロリコンだー!!!!」

言おうと思っていたセリフを間違えた。

結果、桐乃は途中から失速し、グンと急加速したリアの圧勝に終わった。


「お兄ちゃん、超好き!」


***

怒って速攻で帰ってしまった桐乃をよそに、リアは上機嫌だった。

「やっぱりお兄ちゃん効果ってすごいんだね」

ワケ分からん。

「リア決めた!絶対にお兄ちゃんを私のモノにする!」
「ちょ、お前」
「いひひー」

いきなり服を脱ぎ始めるリア。
俺はロリコンじゃねーぞ………

この後何があったのかは、各人の想像におまかせする。


おわり


172 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:09:31.24 ID:Vw53xatv
文章とかテンションが若干怖いが、やってること自体は良いことだなw
小学生とかだと不安だろうなやっぱ

173 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:22:57.16 ID:Cd5Pzm3p
だって前の椅子に座ってるjsがやたら短いスカート履いてるし
勢いよく座るたびにもうね・・・・・・ちなみにじゅんぱくだ

>>170
抜く所も無い場所で微でもエロ投下はやばいwwwでもGJwww
俺は変態だけど紳士なんだゼ

174 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:24:18.33 ID:aVn6OM+k
被災者がネットつないで読むわけないだろ
不謹慎ですよ

175 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:28:02.44 ID:Cd5Pzm3p
ウィルコムなめんな
でもスレ違いすぎるしもう自重するを

176 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:32:18.09 ID:lARSv8TF
>>174
不謹慎なネタを扱ってるつもりもないし、
少しでも気が紛らわすためにケータイでアクセスしに来た人がいたら
小ネタでも新しいモノがあった方がいいと思ってな。

それがエロパロスレなりの正義だと思ってる。

こればかりは個人の感覚だから強要はできんけど。


177 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:47:30.72 ID:688uFFUp
>>174
固定電話と普通のインターネット回線はアウトだけど、結構携帯は生きてるみたいよ。
俺は留学先から日本の知人にかけてるんだが、さっきまで難しかったけど今はバッチリ繋がる。
普段ネット中毒な奴はやりまくるだろ。

178 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 22:52:11.91 ID:Vw53xatv
以前水害で被災したけど、携帯の通信回線はかなり生き残るぞ。通話は無理だが
ただ、電池式充電器もってないと電池がマッハで消えていく。スマフォとかもっと早い

179 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:38:56.00 ID:/hLCOEHq
太陽電池式か手回し発電の充電器を買うかねえ

180 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/11(金) 23:53:21.34 ID:AAYZtZ3t
>>174
つ 携帯

181 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』:2011/03/12(土) 00:18:24.49 ID:eytRbgz7
未来像第二弾をやってみます。

182 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』:2011/03/12(土) 00:18:48.54 ID:eytRbgz7
“みやびちゃん降臨の日”

そんな予定を書き込んだ卓上カレンダーを眺めながらアタシはニヤついていた。
ついに来週! 来週になったらアタシの目の前にみやびちゃんが現れる!
そして、あーんなコトやこーんなコトで攻略しちゃうんだから。
フヒヒヒ。

「どうしたの桐乃? なんかニヤついているわね」

話しかけてきたお母さんが卓上カレンダーに目をやった。

「“みやびちゃん降臨の日”って‥‥‥? もう名前を決めたの?
 この日は予定日でしょ?」


予定日―――
そう。アタシは今妊娠している。出産予定日は来週だ。
ちょっと早かったけど、お父さんの勧めもあって早めに入院した。
そして来週にはリアルみやびちゃんがやって来るんだ。
フヒヒヒ。




183 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』:2011/03/12(土) 00:19:28.55 ID:eytRbgz7
「そう。もう決めたの。みやびちゃん」
「それって女の子の名前でしょ? 女の子ってわかってるの?」
「アタシがそう感じているの。だからこの子は女の子! 二人で決めたの!」
「そう言えば、あなたを産むときも何となく女の子って感じていたわ」
「ホント?」
「やっぱり親子なのかしらね。ところで今日も来てくれるの?」
「うん。仕事が終わったら来てくれるって」
「でも仕事、忙しいんでしょ? 無理させちゃダメよ」
「大丈夫。ちゃんと上手く遣り繰りしているみたいだから」

忙しいのにそこまでしてくれるなんて、アタシはとても幸せだ。

ピロロロロ
メールだ。え‥‥‥?

「どうしたの、桐乃?」
「なんかちょっと遅れるみたい。ほら」
「『‥‥会議が長引いたので遅れます』。御鏡さんってホント、マメねえ」

それが良いところなんだよね。

「そう言えば、“エタナー”って、最近、売れているらしいじゃないの」
「そうなの! 今すっごい人気で、EBSのアクセはなかなか手に入らないんだよ」
「そんなに忙しいのに来てくれるなんて、桐乃、ありがたく思いなさい」
「うん、わかってる」

そう。仕事とアタシの両方に全力を入れるなんて、すごく欲張りな姿。
かつてのアタシを見ているようだ。

‥‥‥‥‥‥



184 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』:2011/03/12(土) 00:19:56.44 ID:eytRbgz7
そんなことを考えていると、部屋のドアが開いた。

「遅くなってゴメン! 桐乃‥‥さん」
「あ、やっと来てくれた。お疲れ様!」
「ちょっと。もう結婚したんだから『桐乃さん』はないでしょ」
「あ、いや、何となく照れ臭くて」

お母さんの突っ込みに照れ臭そうに答えた。

「ねえ、今日も忙しかったんだって?」
「美咲さんが全社的にハッパをかけているから、会議も長引いちゃって」
「そんなに忙しいのに、来てくれてありがと」
「だって、桐乃‥‥さんと一緒に居たい‥‥‥から」

結婚しているんだから、照れることなんかないっての。
コレが唯一の欠点かな。

「ふふ。お邪魔虫は退散するわ」

お母さんが気を利かせて部屋を出て行ってくれた。

「アタシたちって、あの日、アタシが吐いたウソから始まったようなものだね」
「『付き合ってるから』ってあのウソ?」
「今から考えると子供っぽいウソだったけどね。でもそれが全ての始まり」
「忘れられないウソ‥‥‥かな」

そう。
あのウソからアタシたちは急速に惹かれ合い、急速に求め合った。
絶対に忘れられないウソ。
それがアタシたちを結びつけてくれた。




185 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』:2011/03/12(土) 00:20:18.46 ID:eytRbgz7
「あのさ、今、仕事忙しいの?」
「ボスが新作を創りまくっているから、それを商品化するのに大忙しだよ」
「来てくれるのは嬉しいケド、あまり無理しないでね。この子のためにもサ」
「わかってる。そうだ、コレ、ボスからオマエにって」
「え? 御鏡サンから?」

包みを開けると、メルルを象ったアクセ。

「すっごい! コレ、御鏡サンが作ったの?」
「ああ、権利が取れてないから、オマエのために一つだけ作ってくれたんだ」
「コレってセンスだよねぇ。アンタもこういうセンスをつけなきゃね」
「う。ボスは特別だよ。俺とはスタートラインからして違うし」
「でもアンタ、会社に入ってからは確実にセンスアップしているよ」

エターナルブルーに入社し、アタシと結婚してから向上心が芽生えたみたい。

「でも、まだまだボスには敵わないよ。細やかなところにも気が利くしさ」
「そうよね。さっきだって、アンタが会議で遅れるってメールくれたし」
「あー、やっぱりそういうマメなところが俺には欠けてるんだな」

でも‥‥‥アタシには今で十分だよ。
でも、ひとつだけ訊いておきたかった。




186 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/12(土) 00:20:59.27 ID:eytRbgz7
「ねえ、さっきお母さんも言っていたけど、なんで『桐乃さん』なの?」
「いや、だから何となく照れ臭くて」
「でも昔は、普通に『桐乃』って呼び捨てだったじゃん?」
「あれは、オマエが実の妹だと思っていたから、それが普通だっただけだし」

そう―――
アタシと京介は実の兄妹じゃなかった。

「じゃ何で今は『桐乃さん』なの?」
「それは‥‥‥俺とオマエが本当は他人だったわけで、
 呼び捨てにするのが‥‥‥何というか照れ臭い。上手く説明できないけどな」
「そうなんだ‥‥‥ふふん」
「可笑しいか?」
「いや、可笑しくない。可笑しくなんかないよ!」

可笑しくない―――
だって、コレがアタシが望んでいたこと。
京介とアタシと、そしてこの子と生きていくことがアタシの望み。

「可笑しくないよねえ? みやびちゃん」

アタシはお腹を撫でながらまだ見ぬ我が子に囁いた。

「その名前だけど‥‥‥、やっぱりエロゲキャラが名前の由来って
 将来、この子に説明しづらくないか?」
「だって『しすしす』がアタシたちの縁を取り持ったようなものだし。
 小説が取り持ったのと大差ないから、別にいいじゃん?」
「そうかあ?」
「ナニ? 何か文句あんの?」
「ふ、ねえよ」

おっと。またケンカになりそうだった。胎教に良くないよね。

「そっかあ。来週か。楽しみだな」
「アタシもすっごい楽しみ」
「よろしくな、みやびちゃん」

アタシの夫―――京介はアタシのお腹を撫でながら優しく囁いた。


『アタシの夫はこんな男(ひと)』 【了】


187 名前:『アタシの夫はこんな男(ひと)』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/12(土) 00:21:35.78 ID:eytRbgz7
登場人物
高坂桐乃 高坂佳乃 高坂京介

語り
高坂桐乃


未来像第二弾をやってみました。
話の都合上、体裁を変えました。


被災された方にお見舞い申し上げますとともに、
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。


188 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:33:10.10 ID:4OTiAv6Q
京介はむしろ御鏡さんちの子だったのか

189 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:36:41.83 ID:eoLIGgdt
>>123
> 投下されるもの全てを読みに来ていると決め付けるのは良くない
全然決めつけなんてしてないぞ
おまえさんが全員の代表みたいな書き方したからそうじゃない人間もいると書いただけだ


>なんも矛盾してないぞ
>投下される全作品を読みに来ているわけじゃないから
なのに
>そりゃ、君にとっては、読みたいものが「ここに投下されるもの全部」なだけじゃん
おいおい矛盾してんじゃん・・・

>>136
だから「俺は」って書いてるじゃん
>>114が、さも全員が特定のCPなりだけを読みに来てる見たいに書いてたから
違う人もいると書いただけ

>ネタバレにならないCPや登場人物は
だからその辺は書き手に任せりゃ良いだろ

190 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:40:23.37 ID:+FaeqBEG
今日もみんなが健やかでありますように♥

191 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 00:47:30.32 ID:IQOTmKk9
>>181
乙でした。
きりりんと京介の幸せは俺得

192 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 01:41:52.33 ID:BtKp3oX3
>>181

そういやゲームでも本当の兄弟じゃないって展開あったね

193 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 02:45:57.68 ID:x7XatUbM
え? マジで?>本当の兄妹じゃない
ゲームやってないから分からんのだが、本当に義理なのか?

194 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 02:47:55.43 ID:DRe2VZZN
if√だよ

195 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 06:19:18.43 ID:r8/O/NK2
実妹じゃないとか萎える

196 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 06:31:15.78 ID:gt0u4Ch0
実妹じゃないルートあるとかシスタープリンセスみたいだなw

桐乃はシスプリやってるのかな
妹ゲーだけどエロゲーじゃないからやってない?

197 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/12(土) 09:51:04.24 ID:XX8NRIcV
>>188
俺もそう勘違いしたw

198 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 09:48:51.33 ID:NfMx6ufH
まる1日レスがつかなくてワロタ
まぁ、リアルで日本がくたばるかどうかの正念場だもんな

199 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 10:37:35.62 ID:U0JcyO+k
こういう時こそ平常心で行くべきなんだがな

200 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 11:03:04.56 ID:/mVOc72y
荒れてるよりはいいんじゃないか?

201 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 11:20:34.53 ID:Zc/P5ig1
今さらながら妹Pのブロック崩しをやった。
あやせの叫び声に動揺して失敗。
あげくあの蔑んだ台詞。
もういやだ。

202 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 18:58:22.68 ID:AzgsLOBV
まぁそう気を落とすなよ(´・ω・`)

203 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 19:17:35.33 ID:c9jfQtxZ
ようやく家にたどり着いたと思ったら家の中ぐっちゃぐちゃ!玄関の姿見が割れちゃってたけどこれくらい安いもんだ!
あらかたの家電は無事!テレビは角から落ちて凹んだけどまだ映る!地デジ対応のテレビは来週来る予定だから問題ない!
さぁ!もうすぐ完成予定だったSSを一気に書き上げて投稿するんだ!俺の駄文でも誰かを元気づけることが出来るかもしれない!
デスクから投げ出されたPC!起動させてみたらデータ飛んでた!床に転がった外付けHDD!持ってたノートに繋げてみたけど読み込めなくなってた!


被災地域のみなさん、大変でしょうが頑張ってください。余震は一月以上続くかもしれません、気をつけてください
お前らも強く生きろよ。俺も頑張る

204 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 20:27:26.82 ID:7XFH9Rbp
ブロック崩しの緊縛あやせを見た時俺の中で何かが弾けた

205 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 20:33:39.91 ID:nMu5UASg
>>203
テレビの配達は念のため販売店に確認したほうがいい。
在庫の被災とか、注文分の生産が工場被害受けて間に合わないとか、
ひょっとしたら起こってるかもしれん

206 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 20:45:17.18 ID:c9jfQtxZ
>>205
明日確認してみるよ、ありがとう

207 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:27:38.45 ID:PH0eJfGz
兄貴不足に対処するために、計画兄貴を実施しよう!!
16:20〜18:00 きりりん
18:00〜21:00 黒猫


208 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:44:12.86 ID:/mVOc72y
クンカークンカースーハースーハーを隔離された密室の空間でやるんですねわかります

209 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 22:44:51.56 ID:/mVOc72y
ごめんsage忘れた

210 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 23:21:40.24 ID:1efOGkbs
21時以降はあやせの時間ですね

211 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/13(日) 23:54:42.14 ID:jJzwJ7mt
SL66氏来てくれー

212 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 00:26:06.44 ID:fmJLiIeZ
>>207
休憩時間はさんでやれよw

213 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 00:32:24.27 ID:lTy/4KaA
残念だがきりりんが離さないだろうw

214 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 00:37:55.05 ID:uxSCD+qe
延長コース

215 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 01:22:55.82 ID:DuofNndl
>>214
「指名90分延長で」キリリンッ

あやせ「いやいや、延長とかないから、ね?お兄さん、ほらしっかり!」

京介「……どこ見て言ってるんだ」

216 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:23:05.43 ID:ffVffZaS
こんなときだからこそ投下
『黒猫の幸福』
黒猫視点での京介×黒猫SS

------------------------------------
 最初に好きになったのは、声。
 それから大きな掌と、どこか含羞のある笑顔。

 気付いたら視線が引き寄せられていた。
 私の…友達の、お兄さん。
 真っ直ぐな目で私を見てくれるひと。

 私のためにどれだけ必死になってくれたか。
 私のことを心底思いやってくれているか。
 それを知ったとき、それを実感したとき、私の心の奥底に、不思議な火が灯った。
 その火はあの人の顔を見るたびに熱くなり、あの人の声を聴くたびに大きくなった。

 その火は炎となり、私の胸の底に疼きを産む。
 ただの肉体に過ぎないと思っていたこの身体が、熱く火照ってしまう。

 この薄汚れた現世の、仮初めの肉体があの人を見るたびに脈動する。
 心臓が尋常じゃないくらいに胸の中で踊ってしまう。
 うまく呼吸ができない。
 あの人の匂いを嗅ぐだけで。
 あの人の近くに居るだけで。
 私のこの現世(うつしよ)の身体は熱く滾ってしまう。

 夜、布団の中で目を閉じると浮かんでくるのはあの人の顔。
 朝目が覚めて、最初に聴きたくなるのはあの人の声。

 それだけで。
 それだけで、この仮初の肉体は熱く甘く蕩けていってしまいそうになる。


 それが恋だと認識したのは、しばらく後のこと。
 そう。恋。
 小説の中では何度も読んだことのある、感情。
 それは虚構の中のできごと。そう思っていた。
 創作のなかでは書いた事はあるが、私の上には訪れないと思っていた生の感情。
 そう考えていたその感情を私は生まれて初めて実感していた。

 恋。
 そう。恋。
 ばら色の感情。
 あの人のことを考えるだけで幸せになれる。
 あの人の姿を見るだけで、心の底が浮き立つような感情に浸れる。
 あの人がメールをくれるだけで、世界の色彩がうきうきと回りだす。

 恋とはこんなに苦しいものだと、私は今生(こんじょう)で始めて知った。

 あの人のことを思うだけで底知れぬ多幸感に浸れるということを。
 あの人の声を思い出すだけで、胸の奥が切なく甘く疼くということを。
 あの人の匂いを嗅ぐだけで、体の芯が熱く震えてしまうということを。




 そう。恋。
……でも。

217 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:23:33.07 ID:ffVffZaS
……でも。


 でも。

 それが実るはずがないということも、私は判っていた。
 こんな肉体の私を、あの人は好いてはくれない。
 薄すぎて女の子らしくない胸。
 華奢すぎる肉体。
 そんなものをあの人が好いてくれる筈が無い。
 あの女、あの人の妹より格段に女の子らしくない身体。
 沙織なんかとは比べることすら恥ずかしいくらい、小さな胸。低い背。


 そんな冷徹な思考は私の胸の中心に鋼の冷たく暗い杭として打ち込まれる。
 どんな滾りも、あの人が私の想いに答えてくれるはずがないという現実が打ちのめす。



 あの人を想って、初めてしてしまった行為。
 私の薄い胸の先端の突起を指でなぞる。
 これはあの人の指。
 そう思い込んで薄い胸に指を這わせる。

 妹たちと並べた布団の中で。
 妹たちが寝入った後で。
 こっそりと、パジャマの中の下穿きの内に手を差し入れる。


 同時にあの人の声を脳裏に思い浮かべる。
 あの人の体温が私に伝わってくる。
 あの人の声。あの人の匂い。あの人の優しさ。
 妄想の中だけでも、それに耽溺することは無常の喜びだった。
 ゆっくりと指を這わせる。
 濡れたあそこに、かすかに指を触れさせて
 枕カバーを噛み締め、声が漏れそうになるのを防ぐ。

 絶頂が近くなるにつれて、涙が零れてしまう。
 あの人は、別の人を好きになってしまう。
 あの人は、私じゃない人を好きになる。
 あの人の優しい視線は、私以外の誰かに注がれる。
 あの人が微笑む相手は、私ではない他の誰か。

 妄想の中でもいい。
 そう思って私は息を殺しながら手指を動かし自涜に浸る。
 そうでもしないと溢れてしまう。
 そうでもしないと破裂してしまう。
 あの人を思って。
 あの人の声を思い浮かべて。

 私は背徳の悦楽を極めていた。

218 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:23:49.08 ID:ffVffZaS
 重荷を心に抱いたまま、あの人からは離れられない。
 妹の友達でもいい。
 近くにいられるだけでいい。
 そう思っていた。
 この人の近くにいられるだけで幸せ。
 それ以上は望むまい。
 そう思っていたとき。


「黒猫。俺と、付き合ってくれ」

 言葉が出てこない。
 唇は動くけれど、言葉は空気の中に溶けていってしまう。
「俺の彼女になってくれ」

 夢。
 きっとコレは夢。
 夢だから、この人は私の夢見ていた言葉を言ってくれている。
 きっとそう。そうに違いない。


――夢なら、覚めないで。
 心の底からそう願った。


 気がつくと、目の前はすべてが制服の胸だった。

 温かい。
 この人の胸は、まるでその人となりを現すみたいに暖かかった。
 その腕に抱かれて、その胸に顔を埋めているだけで、足が地に着かないくらいの多幸感に洗われてしまう。
 足の裏からゾクゾクするような喜びの感覚が沸きあがってきて、それが私の背筋を通って登ってくる。
 そして脳天から爆ぜるように突き抜けていく。

 いつの間にか、私はこの人の腕の中に包まれている。
 頬を押し当てているのは、意外に筋肉質なこの人の胸板。
 親友のお兄さんの、固くて熱い、大胸筋。


 大きくて優しい掌が私の頭を撫でてくれている。
 指が太くて、力強くて。でも、そっと触れてくれてるその優しさはまるで私の心に直接触れているみたいだった。


「な、なにを、いきなり、言っているのよ」
 恥ずかしすぎてそんな言葉しか紡げない自分の舌を噛み切りたくなった。


「俺は黒猫のことが好きだ。黒猫のことが可愛くてたまんない。黒猫が大切で、大好きだ」

 呼吸が止まった。
 息ができない。
 胸の奥が苦しい。

 温かい波が胸の奥から湧き出てくる。
 全身の骨の芯が甘くなって溶けてしまいそう。
 この人の制服の背に掴まった掌さえ、力が抜けてしまう。
 体重をこの人に預けながら、息のできない胸で必死に声を出す。

「…わ……わた…し…わたしも、よ」
 必死に搾り出すようにそれだけを答えた。

219 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:24:04.01 ID:ffVffZaS
 そう口にした途端、私の足は重力を感じられなくなった。
 宙に浮かんでいるかのような高揚感。
 この人が私を思ってくれているという喜び。
 私の好きだという気持ちをこの人に伝えられたという

 熱い。熱い、灼熱が私の唇を覆っていた。

 それがキスだと気付いたのは彼が私の頬に手を当てたときだった。
 舌が蕩けてしまいそう。

 唇から伝わってくる熱い感覚。

 涙で溢れた瞼を開いた。
 すると、その瞬間から世界が変わった。変わってしまった。
 彩りという言葉の意味を知った。
 世界が突如として色を持った。
 私が今まで見ていた世界の色は色じゃなかった。
 この人のことを好きになる前には考えられなかった。

 私の腕を掴んでいる太くて、力強い掌。
 それが私の手首を軽々と掴んで私の体を抱きしめている。

 言葉なんかにはできない。
 甘い甘い痺れがこの人に触れられた肌から伝わってくる。
 私の骨の芯を甘くしていく。
 グズグズに蕩かしていってしまう。
-----------------------------------------------------
前編はここまでー
後編はえちしーんがある予定。今週中に投下できるようがんばる。

220 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 02:28:22.74 ID:AYmBEMJL
ちくしょう・・・断水で風呂に入れないのにズボン脱いでしまったじゃねーか
責任取ってよね><

221 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:00:14.71 ID:QOwGacDP
>>219

後編期待してます

222 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:10:50.73 ID:b+Gyo5h6
黒猫マジ厨二カワイイ

223 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:24:31.58 ID:DBSXCeZf
この心理、まさしく黒猫か

224 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 03:25:15.03 ID:eTKjs06t
ごめん、ここで笑ったw
>>頬を押し当てているのは、意外に筋肉質なこの人の胸板。
>>親友のお兄さんの、固くて熱い、大胸筋。

225 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 05:06:25.28 ID:faWvHS+s
あぁ、天使ちゃんの声って事か

226 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 07:23:45.19 ID:CmfGgpEG
このスレでは珍しいほど、ぽえみーだ
だがそれだけに黒猫っぽい

227 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 10:21:49.66 ID:VPeYpflT
>>219
乙!

俺も黒猫ものを投下します。

228 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:24:38.31 ID:VPeYpflT
メルマガにあった「黒の予言書」について、
妄想で物語を作ってみました。
8巻が出るまで悶々としそうなので。

本当だったら5月に8巻を読めるはずだった、
我々の仲間達に贈りたいと思います。

『黒の予言書』
・語り:黒猫
・CP:京介×黒猫
・エロ:無し
・登場人物:京介、黒猫、中猫、下猫、瀬奈


229 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:25:05.03 ID:VPeYpflT
***

「黒猫、俺の話を聞いてほしい」

夕焼けの朱色に包まれた校舎裏で、その男は切り出した。
私はまっすぐな瞳で彼を見つめ返す。

「なにかしら」
「………俺と」

私の胸がトクンと高鳴る。

「俺と、付き合ってほしい。黒猫」

私はゆっくり頷くと、彼にこう告げた。

「……私のことを、瑠璃と呼ぶことを許すわ」

私の言葉に、彼は―――



230 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:25:40.79 ID:VPeYpflT
***

「彼は―――さて、どうしようかしら」

私を瑠璃と呼んだ。
いえ、私をそっと抱きしめた。にしようかしら。
私は黒い日記帳を前にしながら、内に秘めた魔力で未来を探る。

数日前、私は彼に、精一杯の想いを告白をした。
翌日、夏コミの打ち上げがあったのだが、何事もなく過ぎ去り。
その後、彼と顔を合わせない日が続いていた。

「いつまで待たせるつもりよ」

そうぼやきながら、再び日記帳に目を落とす。
今も、何ページ目になるかわからない『運命の記述』を書き記していた。

と、襖がスルスルと開く音が聞こえた。

「ねえさま、ごほんをよんでください」

下の妹が、穢れのない黒い瞳で私を見つめる。
毎晩本の読み聞かせをねだるこの小さい妹に、私は抗うことが出来ない。

ふっ……あの男を『シスコン』なんて呼ぶけれど、
私も人のことは言えないわね。



231 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:26:06.41 ID:VPeYpflT
「少し待っていなさい。今……そうね、予言書を書いているところだから」
「よげんしょ、ってなんですか?」
「予言書っていうのはね、未来の事が書いてあるご本のことよ」
「みらいのことですか?」
「ええ、そう」
「ねぇさまはすごいんですね」

妹は興味深そうな目で私の手元を覗き込んでくる。
きっと、この予言が外れたら………
私は魔力を失ってしまうだろう。

「きょうは、そっちのごほんをよんでください!」
「えぇっ!?だ、だめよ、これは―――」

び、びっくりして大声を出してしまったじゃない。
突然何を言い出すのかと思ったら。

「……ふっ、この本を読むには、まだあなたは幼すぎるわ」

不満そうな顔ね。でも―――
この予言書は、私の魔力で見通した、あの男との未来を記述した本。
誰かに見られたら―――し、死ぬほど恥ずかしいじゃない。

「今日は別の本にしましょう」
「はい!」
「では、少しだけ待っていてね」

素直にうなずく妹。
私は、内なる不安をかき消すように、幸福な結末を書きなぐった。



232 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:26:30.28 ID:VPeYpflT
***

ピンポーン

呼び鈴が鳴り、玄関を開けると、そこにはあの男が立っていた。

「よう黒猫、今大丈夫か?」
「一体何をしに来たの」
「そう言うなって」

私に用事?まさか―――

「五更さん、体調はどうですか?」

―――ふっ。変な期待をしてしまったようね。
彼の後ろから現れたのは赤城瀬奈。
私のクラスメイトで、同じ部活の友人よ。

「えぇ、もうだいぶよくなったわ」

なるほど。
今日は部活の方で夏コミの打ち上げがあったのだけれど。
告白の返事を未だもらっていない私は、
つい仮病を使って欠席してしまったのよ。

それで心配して来てくれたのだろうけれど。
もうちょっと、私の気持ちも考えてほしいものね。

「とにかく上がってくれるかしら」
「なんか悪いな、押しかけちまったみたいで」
「いえ、気にすることないわよ」

なんだかんだ言って、私は喜んでしまっているらしい。
まったく忌々しい。


233 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:27:05.45 ID:VPeYpflT
その後私たちは、夏コミのことや、次に作るゲームのことなどを話した。

こんな風に、誰かと趣味の話ができるようになったのも。
クラスで孤立していた私を救ってくれたのも―――

そんなことを考えていると、突然襖が開いた。

「ルリ姉〜、誰か来てんの〜?」

上の妹が突然部屋に入ってきた。

「へー、黒猫の妹か」
「五更さん、妹いたんですか」

まったく、突然入ってくるからびっくりしたわ。
私と違って活発な妹は、既に輪の中に溶け込み始めている。

「ルリ姉の友達?」
「俺は高坂京介。なんていうか、同じ部活の仲間だ。」
「ああ、ルリ姉の彼氏か」

ちょっと!
な、いきなり何を言うのよあなたは!

「いや、彼氏じゃないから!」

あなたも、そんな力いっぱい否定しなくてもいいじゃない!

「またまたー、知ってるんだよ私。
 実は〜、ルリ姉の日記こっそり読んじゃったんだよね!」
「日記?」
「そーそー、ほら、高坂君が校舎裏で―――むぐっ」

あ、あぶなかった。
まさか「アレ」を妹に読まれていたとは……うかつだったわ。


234 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:27:44.26 ID:VPeYpflT
とっさに妹の口をふさぎ、急いで隣の部屋に連れて行く。

「あなた、勝手に人の日記を読むなんて、どういうつもり?」
「ち、ちがうんだよルリ姉、あれは」

妹の話によると、どうやらアレを持ち出したのは下の妹らしい。
どうしても中身が知りたかったようだ。

「でさでさ、京介ってやっぱりあの人でしょ?やっぱルリ姉の彼氏じゃん、んふふ」
「ち、違うのよ。ああああの日記は……」
「まさか……あれってルリ姉の妄想日記だったの?」

あああああもう!
何で妹相手にこんな羞恥を強要されなければならないの?

「わ、分かったからルリ姉、とにかく日記の話はしない、しないから!」
「そ、そう。ならいいわ。」

息をふぅっと吐き出し、落ち着いて。
私は上の妹と一緒に隣の部屋に戻った。



「このごほん、なんてかいてあるんですか?」

部屋に戻った私を待っていたのは、衝撃の光景だった。


235 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:30:29.40 ID:3/fUoXwZ
下の妹が、わ、私の黒い日記帳を……
あ、あろうことかあの男本人に?え?どういうこと?

混乱して動けないでいる私の横で、上の妹があわてて飛び出す。

「ちょ、ちょっとまってそれ読んじゃだめ!」

妹が急いで彼からその本を取り上げる。
普段はいたずらの過ぎる妹でも、今回は本当にヤバいと感じたらしい。

硬直の解けた私は、彼に尋ねた。

「その………読んだの?」

「……」

その問いに答えず、真っ赤になって俯いている彼。
その表情が全てを物語っていて―――

私は家を飛び出した。


236 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:30:50.22 ID:3/fUoXwZ
***

行くあてなどなく、私は走り続けた。
恥ずかしい。
死ぬほど恥ずかしい。


気付くと私は、あの、告白した校舎裏に来ていた。

「はぁ、はぁ………はぁ」

これからどうしようかしら。

ひとまずベンチに腰を下ろし、ひと休みする。
息も整ってきた。心音も少しずつ、その速度を落としていく。
ここで時間を潰して、しばらく経ったら帰ろうかしら。


「やっぱりここにいたのか」


振り向くと、そこには彼がいた。
落ち着いたはずの私の心音が、再び高鳴っていく。


237 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:32:32.30 ID:G19/tpMT
***

「黒猫、俺の話を聞いてほしい」

夕焼けの朱色に包まれた校舎裏で、その男は切り出した。
私はまっすぐな瞳で彼を見つめ返す―――ハズたったのに。

私は彼を直視することができないでいた。
彼の後ろから照りつける太陽がまぶしかったせいに違いない。

「な、なにかしら」

冷静を装っていたのに、口から出た言葉は頼りなく、弱々しく響いた。

「………俺は」

私の胸は、張り裂けんばかりに高鳴っている。

「俺はお前に呪いをかける」

え?な、なにを―――

彼の言葉を理解するより先に、彼の口が私の口を塞いだ。

私の体は硬直し、頭の中は真っ白になった。

どれくらい時間が経っただろうか。

数秒が永遠のようにも、一瞬のようにも感じられた。

238 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:32:54.08 ID:G19/tpMT
私が、彼の言った「呪い」の「意味」にたどり着き、
やっと私の体が私の思考に追いついた頃、彼は体を離した。

「………遅くなって悪かった。本当はもっと早く返事するつもりだったんだが」

「ふん、まったくよ。どれだけ待ちくだびれたと思っているの」

「ホント、悪かったよ。桐乃を説得するのに、思ったより時間がかかっちまってな」

「……え?」

「諦めないんだろう?俺のことも桐乃のことも。
 じゃあ彼氏としては、協力してやるのが筋ってもんじゃねーか」


………莫迦ね。本当に莫迦。
莫迦で変態でシスコンで、鈍感でヘタレでどうしようもない先輩だけれど。
底抜けに優しい。

私は、何度も夢想した言葉を彼に語りかける。


「……私のことを、瑠璃と呼ぶことを許すわ」


私の言葉に、彼は―――



おわり


239 名前:『黒の予言書』:2011/03/14(月) 10:33:22.31 ID:G19/tpMT
以上、黒の予言書でした。

240 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 11:07:03.39 ID:uaP7IA28
ブラック☆ロリコン

241 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 11:34:25.70 ID:PevD1EVT
>>239

黒にゃんかわゆす

242 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 11:46:19.17 ID:66nln8jF
猫三姉妹のトリプルおまんこサンドイッチに挟まれて逝きたい

243 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 13:47:00.67 ID:S6hUnZoa
>>242
サンドイッチならお前、一人あぶれちゃわないか?

244 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 14:02:17.03 ID:uaP7IA28
>>243
マジレスすんなw

245 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 14:51:01.06 ID:AYmBEMJL
別に三角形ではさまれてもかまわんのだろう?

246 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 19:33:11.98 ID:QOwGacDP
>>239
乙、黒猫マジ可愛い

247 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 19:54:33.07 ID:uxSCD+qe
挟むのはソーセージなので別に間違っちゃいないだろ

248 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:04:50.44 ID:jA+mEILO
スライスしてハムに……うん、グロいなw

249 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:07:45.35 ID:mOzH6PnC
すっかり糞スレだな。
SLさんいないとこうも駄目か・・・・・。

250 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:13:39.52 ID:T/+o5UEc
>>219>>239もGJ
恋する乙女はかくも美しい

251 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:18:56.42 ID:/esSb85Q
まったくだな
早く降臨してほしい
あんな駄作文でも糞スレの肥やし程度にはなるだろう

252 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:52:30.41 ID:Dgml66TE
なんでわざと荒れるようなこと書きこむのかね。空気嫁ヴォケ

253 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 20:59:46.65 ID:Tv5EroHS
停電から復帰したエリアに住む構ってチョンのジエン君でしょ

254 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:04:08.49 ID:jA+mEILO
単発だし

255 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:04:40.32 ID:3hc/ouZD
せっかくみんなスルーしてたのに…

256 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:09:01.13 ID:uaP7IA28
>>252
つスルースキル
みんなもう身につけてますよ!

257 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:13:40.29 ID:ffVffZaS
>>239
ああもう黒猫は可愛いなコンチキショー!

後編では負けないくらいエロ可愛くしてやるぜー

258 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:24:50.09 ID:jA+mEILO
>>257GJなんだよ!

259 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 21:51:40.49 ID:QOwGacDP
>>257
エロ猫楽しみにしてますからね

260 名前:239:2011/03/14(月) 23:00:43.96 ID:PevD1EVT
>>257
後編期待してるよー!
黒猫マジ可愛い。

261 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 23:47:58.19 ID:T/+o5UEc
>>257
楽しみに待ってます
今週も頑張ろう

262 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 23:51:47.95 ID:pbmd7z01
黒猫はいい…心が洗われる
でもぶっちゃけ原作でイチャイチャされるとなんか違うなーっても思うんだよね
なんでだろうか

263 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 23:58:09.38 ID:w1kdpBMG
ポータブルの闇猫みたいな展開が黒猫には似合ってると思った
言ってることはいつも通りの邪気眼厨二なのに切なすぎて笑えないというね…

264 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:04:26.70 ID:mS3Z55Y0
黒猫は失恋して泣いてる方が可愛いよなw
本編はそうなってくれるといいなぁ


265 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:07:16.33 ID:uniZDKYq
わざわざそういう話題振ってわざわざアンチ呼びますか
空気読めないって嫌ね

266 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:07:33.17 ID:00YK7i0Q
ああああ瀬奈ちゃんと中猫が出会ってしまったのか

267 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:07:50.09 ID:a3Vjt848
いや失恋してほしいとは思わんがw

268 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:16:01.28 ID:yyD8yfw5
黒猫は失恋して、締めがかっこいい!のキャラに決まってるだろ それが出来るキャラだ
今の展開で成就してる事の方が想像出来ん

269 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:35:22.97 ID:mS3Z55Y0
>>268
だよなw
黒猫はなんつーか友達のために我が身を犠牲にするカッコ良さと涙が光るキャラだし
八巻もそこら辺に期待してるよw

270 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:44:43.51 ID:ORY9BfnH
また抜き打ちスルー検定か

271 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:50:46.37 ID:yI5ivCxc
SLアンチ見苦しいぞ

272 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 00:59:39.15 ID:fuxruMRk
>>216
シティハンターのOPかと思ったじゃねーか
GJ

273 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:00:07.14 ID:o3olK59Z
むしろ原作スレのバカじゃないのこれ?

274 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:07:47.49 ID:8X7m5ExO
かませ猫ちゃんはかませだから可愛いんだよ
あくまで桐乃が主役だから仕方のないこと
あとSLみたいな駄文はいらないっす

275 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:15:13.80 ID:LPxbTA5R
なんかほんとに最近アチコチで変なヤツ湧いてんだよ
かまうと損

276 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 01:16:15.25 ID:9oUpP5CU
なんか俺のせいで変な子きちゃった…ごめん


277 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:05:01.95 ID:SnTLnY7o
>>274
SL氏の人間性は褒められたもんじゃないと思うが、
スレ的には何かしら投下されたほうがいいんだからそういう事言うなよ。
自治厨が多すぎるんだよここは。

278 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:12:29.51 ID:mS3Z55Y0
本編じゃ無理だろうから、もっと黒にゃんと京介のSSが増えるといいな

279 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:24:42.52 ID:acZmwywf
本スレでの桐乃厨黒猫アンチを装った荒らしと
このスレでのSLアンチを装った荒らしは同一人物っぽいな

280 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:39:03.72 ID:yhkLxTfT
出遅れた。
黒猫SSいいなぁ。
黒の予言書ねぇ。『魔眼使い』みたいなもんだと思うけど、
こんな展開でもニヤニヤできるならよし。

281 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 02:42:03.37 ID:4fU8mjy8
〜〜〜〜スルー検定実施中〜〜〜〜〜

282 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 03:23:40.20 ID:7rIjd/T5
中性子・・・
さよならみんな

283 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 05:09:35.08 ID:DVw+7FOp
黒猫姉妹丼

284 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 06:40:04.73 ID:Mg98J6Is
桐乃 「はぁ!? 停電!? ふっざけんじゃないわよメルル見れないじゃない〜〜〜ッ!!」
京介 「落ち着け桐乃、どうせ地震特番で放送延期だろうよ」

285 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 07:44:23.52 ID:soJ5LFHq
それでも俺は黒猫と桐乃が京介取り合うハーレムが見たいんだ

286 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 11:35:51.93 ID:XYEEYcQC
そして淡々と漁夫の利を狙うあやせたん

287 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:22:10.39 ID:NNzH+SSp
もうテレ東や地方局のアニメは復活してるからなぁ
実際停電くらったら朝や夕方のアニメは見れないだろうなw

288 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 12:25:19.25 ID:gsbOMwfg
地震で苦労してるからアニメで現実逃避したいのに

289 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 13:09:47.33 ID:kPFTVOmn
>>288
ま、エロパロスレで少しでも逃避するこった

290 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:15:07.10 ID:aiXrrIRx
BS11とかまじぱねぇっすwww

291 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:46:10.96 ID:lj4ZkKtO
小ネタだが、投下してもよろし?


292 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:46:47.23 ID:SnTLnY7o
どうぞどうぞ

293 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:47:24.71 ID:JG1SUowt
おkどんとこい

294 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:50:43.38 ID:lj4ZkKtO

「こ、これは、先輩のパンツ。――ゴクリッ」

 この日。
 千葉の堕天聖こと黒猫は、友人の高坂桐乃の兄であり現在の恋人でもある高坂京介の部屋で、彼のパンツを握り締めて挙動不審に悶えていた。
 家主がコンビニへ買い出しに向かった隙に、彼のエロ本の趣味でも調べてやろうと思ってベットの下を覗き込んだのだが。

「……今後の参考にしようと思ったエロ本は見付からず、代わりに先輩のパンツを掘り出してしまうのは予想外だったわ」

 しかも、このしわくちゃ具合から察するに、手の中にある彼のパンツは十中八九『使用済み、未洗濯』のモノである。

「先輩のご両親は夕方まで確実に帰って来ない。妹は撮影の仕事で今日は家に居ない。それに、先輩がコンビニから帰ってくる迄には、最短でも後10分程は掛かる筈よ」

 つまり今、彼女の邪魔をする危険性のある人物は誰一人として居らず、先輩のパンツを好き勝手出来る時間はいくらでもある。

「……ハッ! 私はなんという事を考えているのよ!! 駄目。いくら先輩が優しいからといっても、こんな私を見たら確実にドン引きするわ」

 しかし。そんな言葉とは裏腹に、黒猫の右手は京介のパンツを握り締めたまま一向に離す気配がない。

「く……ッ!! こんな時に右腕が……ッ! 駄目よ、鎮まって!!」

 邪気眼全開モード。空いている左手で、パンツを握りつつぷるぷると震えている右腕を抑え必死な表情で何か(この場合は、思春期特有のリビドー)を耐えている黒猫。

「あぁ……っ! そんな、左手までも先輩のパンツから迸る魔力に侵されてしまったというの!?」

 それにしてもこの黒猫、ノリノリである。

「先輩、先輩……はぁはぁ」

 訂正。この黒猫、末期的なヘンタイである。

「もうダメよ! 溢れ出る欲望を制御できないわ!!」

 さよなら、理性。ようこそぱんつ。
 鼻息も荒く、恋人のパンツに顔を埋める黒猫。

「はぁはぁ……。兄さんの未洗濯パンツ……クンカクンカ」

 恍惚とした表情を浮かべながら、一心不乱に匂いを嗅ぎ続ける黒猫。
 いつの間にか、呼称が先輩から兄さんに変わっている所に理性の喪失を窺うことができる。
 ――完全無欠のヘンタイさんだった。

「兄さんの下半身を包んでいたパンツが、現在進行形で私の顔を包み込んで……だめっ! 駄目よ兄さん。そんなにしたら、匂いだけで妊娠してしまうわ……ッ!! それとも、兄さんはパンツの匂いで人を妊娠させる趣味でもあるのかしら? はぁはぁ、兄さん、にいさぁん……」









「ちくしょう。どのタイミングで部屋に入ればいいんだ……」

 そんな黒猫の奇行を前に、自室の前で思案にくれる哀れな恋人が一人。

「あ、ポケットにパンツ仕舞った」

 ――俺の黒猫がこんなに変態なわけがない!!

295 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 14:59:13.43 ID:edEYUyi0
黒猫ww

296 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:04:05.23 ID:TdJ84vo8
クンカは感染します。











もう一度言う、クンカは感染します。

297 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:05:52.48 ID:y93FLB2x
>>294
いい(*´∇`*)
とてもいい黒猫祭だ

298 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:07:22.97 ID:fcr26NbH
いつものエロパロ板だった

299 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 15:21:48.05 ID:KGwEY2ef

\(^o^)/ あやせ……………
   Y   _。_。_。_。
   .|_ _。_。_。_。_。_。
 ../\  _。_。_。_。

\               /
\            /
  \          /
    \       /
     \( ^o^)/   うわああああああああああああああ!!!!!!!!!!
      │  │        ___________-ニ ̄ ̄ ヽ________-ニ ̄ ̄ ヽ
      │  │\ | / /   __________  〜○ )___-ニ ̄ ̄ ヽ    〜○ )
      │  │ ゞ ⌒ヾ∠_____________-ニ ̄ ̄ ヽ    〜○ )--=____ノ
      (  ω⊃     =-                       〜○ )--=____ノ ̄ ヽ
      /  \ /_   く ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄--=____ノ ̄     〜○ )___-ニ ̄ ̄ ヽ
     /     \/ ∨N \_______-ニ ̄ ̄ ヽ--=____ノ  ̄ ̄--=____ノ        〜○ )
   /       \ __________  〜○ ) ̄ ̄ ̄ ̄--=____ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄--=____ノ
 /          \          ̄ ̄--=____ノ


300 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:18:39.88 ID:Az3s+Fc6
だが待って欲しい。ここは逆に、京介が女の子のパンツをくんかくんかしたらどうだろう。

301 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:24:42.22 ID:y7OxkOCv
>>300
!?

302 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:25:00.48 ID:DtHuwdfT
>>294
黒猫w

303 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:28:34.66 ID:R/79aibZ
>>299
ビーム砲かよw

304 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 16:33:14.22 ID:dJRWhD6l
>>299
これが中(出し)精子ビーム砲か…

305 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 17:26:07.27 ID:gsbOMwfg
>>300
桐乃や黒猫の反応を見たい

306 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:25:20.41 ID:qNxt5THJ
>>300
桐乃以外の面々がどんな下着なのか、というのが問題だな。
特に黒猫がなぁ、下着にも凝ってるのか安物で済ませてるのか…


307 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:29:09.75 ID:DVw+7FOp
>>306
ttp://moe2.homelinux.net/src/201102/20110224919842.jpg
右上

308 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:30:51.82 ID:gsbOMwfg
だぼだぼ

309 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:38:57.90 ID:pRmXC/Pc
>>307
何この脱がしてガッカリ感じ

310 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:42:18.97 ID:ZewS2SFh
>>305
それが誰のパンツかによるよな

桐乃のパンツだったら
黒猫は付き合い解消して、その後は目もあわせなくなる。仮に目があっても氷点下の視線。
桐乃は超デレモードに突入し京介が困惑する。

黒猫のパンツだったら
黒猫は顔真っ赤にして固まっちゃう。頭の中ではそろそろエッチした方が良いのか考え中。
桐乃は速攻でパンツを取り上げ、フルボッコにする。その上で、「くんかしたければあたしのパンツでしなさいよ!」
と言って、その場で脱いだパンツを京介の顔に被せる。

あやせのパンツだったりした場合、京介の命は無いだろうな。

311 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 21:49:38.66 ID:8mg67Yb/
>>307
これってこの下にもう一枚パンツはいてんだろ

312 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:09:56.92 ID:edEYUyi0
桐乃は「あ…あんた…そ、それ……」じゃないの

313 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:39:35.86 ID:DtHuwdfT
>>311
黒猫のガードは固い

314 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 22:57:29.67 ID:C98uXuWM
おいおい、そんなことをしたら、京介さんが「ふおおおおおおーっ!」って叫んで、超人的な能力に目覚めちまうじゃねえかw
そういや、出版社が違うからか、そのネタのSS見ねえな。

315 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:22:04.76 ID:TdJ84vo8
でも黒猫のフレアショーツはある意味正解だよな。あの格好だし。
白猫モードの時の下着は多分勝負下着なんじゃね?w

316 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/15(火) 23:45:56.16 ID:XYEEYcQC
なんでみんな黒猫はパンツはいてる前提なんだ?

本編中に1度でもそんな描写はなかったはず。
つまりシュレ猫論的に、黒猫はパンツ(ry

317 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:05:45.69 ID:FPqBz/ST
『黒の予言書』を書いた者だけど、続き書いてみたよ

京介が黒猫のパンツをくんかくんかする話
今回はエロ有です。

投下しますー!

318 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:06:49.16 ID:FBhDaIa0
夏休みも残すところあと僅か。
聞こえてくる虫の声も、蝉から鈴虫へと少しずつ変化し
意識をしなくても夏の終わりを感じてしまう。

「ふふ…」

夏の終わりを感じながらも笑みがこぼれてしまうのは、
数日前に彼氏になったこの男のせいだろう。

「なーに笑ってんだよ、る…瑠璃」
「いいじゃない、先輩」
「お、お前なぁ…まぁいい」

恥ずかしそうにしながら『瑠璃』と呼んでくれる彼のことを、
私はまだ『京介』と呼ぶことができないでいた。

「もうすぐ始まるぞ。ほら、こっちに座れよ」
「あ、あまりくっつかないで頂戴」
「くくく。まったくお前は変わらないな」
「な、何よ。わけの分からないことを言わないで」
「それよりさ、その………浴衣、やっぱり似合うな」
「そ、そう……」

ふん、そんなにニヤニヤしないでちょうだい。
は、恥ずかしいじゃない。

私は今、彼と二人で花火大会に来ていた。
彼の妹―――私にとっては親友の、あの女の見繕ってくれた浴衣を着て。


319 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:07:20.35 ID:FBhDaIa0
『あんたの妹たちは、この私に任せなさい!………えへへ』
今日は彼の家、つまりはあの女の家で、妹達とメルルのDVDを見るらしい。
あの女が緩んだ顔で笑ってたのには一抹の不安を覚えたけれど、
今日の花火大会のお膳立てしてくれた事には素直に感謝しているわ。

「お、始まったな」

ドーン

花火より少し遅れて響く音が、私の心臓をドキドキさせる。
私はこのドキドキを抑えられず、彼に体を寄せる。

「す、少し寒いわ」
「そうか」

彼は私に上着をかけると、片手で私を抱き寄せた。

ドーン

この世界で、私の体はこんなに脆い。
花火の音だけで、たったこれだけで………
私の脈動はどんどん加速していくのだから。


「………京介」

小さく呼んだ私の声は、彼に届いたのだろうか。


ドーン

花火の音と同時に、彼が私の唇を奪った。
手のひらで触れた胸から彼の鼓動を感じる。


ドーン

やはり花火のせいね。
こんなにも、私の胸が高鳴っているのは。

―――だって、彼も同じなんだもの。


320 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:07:44.81 ID:FBhDaIa0
***

「今日は楽しかったな、瑠璃」
「そうね、“先輩”」
「……お前なぁ」
「あら、そうやすやすと名前を呼んでもらえると思っているの?」
「くっ………まったく。彼女になっても変わらんな」

私は彼と二人、腕を組んで帰り道を歩いていた。
彼女になっても変わらないと彼は言うけれど―――
私の目から見える世界は、以前とは全く違うものになっていた。

「今日くらいは、あの女に感謝してあげてもいいかもしれないわね」
「ホントだな。その浴衣も桐乃が選んだんだろう?」
「ええ、やはりそういうのに……私は疎いから」
「ま、得手不得手はあるし、そういう時こその読者モデル様だ」

ピロピロピロ

彼の携帯にメールが届いた。

「噂をすれば、その読者モデル様からメールだよ」
「そう。いったい何の用かしら」
「…お前の妹達、今日は遅いからうちに泊まるそうだ」
「そ、そう。仲良くやっているようね」

ということは。母さんも仕事で今日は帰ってこないし、
これから帰る家には彼と二人ということ……ね。

「うちで、お茶くらい飲んでいくでしょう?」
「あ、ああ」

私の緊張が彼に伝わってしまったのだろうか。
少しぎこちない空気で、二人とも黙ってしまう。
……でもそれは、決して不快なものではなかった。



321 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:08:11.55 ID:FBhDaIa0
***

家に着くと、彼には悪いけれど先にお風呂に入ることにした。

「ひとまず部屋でくつろいでいて」

そう言い残し、私は脱衣所で浴衣を脱ぐ。
正直に言ってしまうと、汗だくになってしまっている体の匂いを
彼に嗅がれたくなかったのだ。

シャワーを浴び、今日の一日を思い返す。

あの女がうちに来て、浴衣の着付けを手伝ってもらい。
ふふ、家を出る前には、妹とあの女がさんざんからかってくれたわね。
『キリ姉』なんて呼ばれて、あの女もまんざらじゃなさそうだったし。

待ち合わせ場所についた彼は目を丸くしていたわ。
何度も何度も浴衣を誉めてくれて。しつこいくらいだった。ふふふ。

屋台の焼きそばは、二人で食べるとあんな味がするのね。
よく知った味のはずなのに、まるで新しい感覚だった。


別にこの後を期待しているわけではないのだけれど、
気付けばいつもよりも入念に体を洗っていた。

キュッ

シャワーを止め、脱衣所に出た私は体を拭き。
いつもはジャージに着替えるところだけれど、今日は…。
少し可愛いパジャマに着替えて、部屋に戻った。


322 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:08:36.42 ID:FBhDaIa0
***

「瑠璃…瑠璃っ……っはぁ」

部屋から漏れ聞こえてくる彼の声に、
私は襖を開けることができなかった。

隙間からそっと部屋を覗く。

なっ………。

ど、どういうことかしら。
彼が私の、パ、パンツをくんかくんかしながら、
ズボンの上から自分のものを触っている!?

そ、それにあれって………
さっき脱いだばかりの汗だくのパンツじゃない!
何、いったい何が起こっているの?

私はその場にペタンと座り込み、しばらく動けないでいた。

ちょ、ちょっと落ち着きましょう。
まずは事実確認をしなければ。

音を立てないように気をつけながら、私は脱衣所に戻った。


323 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:08:55.38 ID:FBhDaIa0
***

「やはり、無いわね」

脱衣所に戻った私は、脱いだばかりのパンツが消えていることを確認した。

「さて、あの破廉恥な雄を、どうしてくれようかしら」

正直、その………べ、別に悪い気はしないのだけれど。
こんなの、どう対処したらいいのか分からないじゃない。
初めての彼氏だし、彼とはキスまでしかしていないし。
体の関係を持つにしても、もう少し先のことかと思っていて。

それに。
剥き出しの、雄の性欲を初めて目の当たりにしてしまって。
少し、怖いと思ってしまったのだ。



324 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:09:25.63 ID:FBhDaIa0
***

バン

大きめの音を立てて、脱衣場の扉を閉めた。

「あー、いいお湯だったわ」

セリフが少し演技臭かったかもしれない。
しかしこれで、彼にも私が戻ってくることが伝わっただろう。

結局私は、何事もなかったかのように振舞うことに決めた。

ドンドンドン…

大げさに足音を立て、部屋に戻る。

ガラガラ

「よ、よう瑠璃、上がったのか」

ふう、な、なんとか彼も対処できたようね。
まったく変態なんだから。

「ええ。待ってる間退屈じゃなかった?」
「あ、ああ。まーな」
「一体何をしていたの?」

私はなんてことを聞いているんだろう。
せっかく何事もなかったように振舞おうとしていたのに。

「ええっとだな、まー適当にぼーっとしてたぞ」
「ふふ、まさか私のパンツをくんかくんかしてたのかしらね」
「えっ、いや、俺がそんなことするわけないじゃないかハハハ」

駄目、自分が何を言っているのか分からない。

「あら、私にはそんな魅力もないということかしら」
「い、いやいやそういうわけじゃないんだぞ!そうじゃなくてだな」
「じゃあどういう―――」

ガシャン

私は麦茶の入ったグラスを蹴飛ばしてこぼしてしまう。

「あ、大丈夫か?」

彼はポケットからハンカチ―――いえ、私のパンツを取り出した。


325 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:10:29.30 ID:Kbjd92Yn
***

「あ、あのー………瑠璃…さん?」

正座で小さくなっている彼を、私は仁王立ちで見下している。
怒っているわけではない。
ただ、どうしたら良いのか分からなかったのだ。

「何かしら、変態先輩」

つい、とげとげしいセリフを吐いてしまう。

「………」
「いったい私のパンツを使って、何をしていたの?」
「………その…」
「……ほら。怒らないから、言ってごらんなさい」
「に、匂いを嗅いでいました!」
「地獄に落ちなさいっ!!!」

まったく、なんて厭らしいなの先輩かしら。
しゅんとしてしまっている雄に、私は言い放った。

「実践してみなさい」
「…えっ?」
「どのように匂いを嗅いでいたのか、目の前でやってみなさい」
「…そ…それはご勘弁願えませんでしょうか、瑠璃さん」
「ふん。その羞恥があなたへの罰よ。」
「う、うぅ…」

彼はゆっくりと私のパンツに手を伸ばす。
でもそれは…今日のデートで汗だくになったパンツ…

「ま、待ちなさい」
「はいっ!」
「そのパンツの匂いを嗅ぐことは許さないわ」

私は何を言っているのだろう。
ただ、その汗だくのパンツの匂いを嗅がれるのは嫌だった。

「じゃ、じゃあ………」
「わ、私が今履いているパンツの匂いを嗅ぎなさい」


326 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:11:00.09 ID:Kbjd92Yn
な、なんてことを言ってしまったのだろう。
言ってしまった手前どうしようもなく、私はパジャマのズボンに手をかける。

「―――っ!」

だめだ、どうしてもズボンを下ろす勇気が出ない。

どうしていいか分からず、しばらく固まってしまった。
きっと私の顔は、これ以上ないくらい赤くなっていたに違いない。

すると、今まで正座していた彼が立ち上がった。

「瑠璃……」

彼は、服を脱ぎ始めた。上も、し、下も。
私はただ、彼の裸体に魅入られていた。

「俺は脱いだ。これでお前も、恥ずかしくないだろ?」
「………う、うん…」

それでも私が服を脱ぐことに躊躇していると、
彼が震える手で私のパジャマのボタンに手をかけた。

「俺はお前のことが好きだ」
「…うん」
「お前の匂いが好きで、お前の体が欲しい」
「…そ、そう」
「だから、ついパンツの匂いを嗅いでしまった」
「わ…分かっているわ」

そう、本当は分かっている。
怒ってもいないし、ただただ戸惑ってしまっていたのだ。

「だから、お前の体をくれないか。そうしたら、パンツも我慢できる」
「……莫迦」

彼も私も、一糸まとわぬ姿になった。

「………寒いわ」
「布団出すか」
「その前に、体で暖めて」

私は彼の胸に顔を埋めた。

「怒ってはいないのよ?」
「え?」
「ただ、ちょっと……怖かった」
「うぅ、す、すまん」
「絶対許さない」

私は彼にキスをした。
そして、彼の舌に私の舌を絡めた。

「んんっ!?」
「ん……ちゅる……ぷは」
「る、瑠璃……」
「京介……」


327 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:11:46.42 ID:Kbjd92Yn
***

それから、二人で布団を準備した。
なんだか直接体に触れ合ったりすることとは……
全く別の羞恥。

「さ、さて」
「………うん」
「………えっと、隣に来いよ」

私は彼の左腕に頭をのせる。

「まったく、破廉恥なんだから」
「否定はしないがな」

彼の右腕が、私の頭をなでる。

「ま、まぁ付き合う前から分かってはいたのだけど」
「今は何も言い返せん」

彼の手のひらが、頭から頬に移動する。

「瑠璃………」
「なーに、“先輩”」
「お、お前この後に及んで」
「あら、これは罰だと言っているでしょう」

ふふ、駄目ね。
今彼の名前を呼んだら、私の理性はどこかへ行ってしまう。

彼の手は、私の頬から、頭の後ろに移動し―――
私の唇は、再び彼に奪われる。

「ん……ちゅ…はん……ん…」
「はぁ、瑠璃っ…」

彼の手はまた移動してゆく。
私の肩をなで、鎖骨に触れ、ゆっくりと小さな膨らみを揉み始める。


328 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:12:13.95 ID:Kbjd92Yn
「ちゅ…はぁ、あ、あまり大きくないでしょう?……んっ…ちゅ」
「…はぁ、はぁ、いやすごくやわらかくて、興奮するぞ」
「…う、うそ」
「うそじゃねーって」

彼は私の手を、彼の下半身まで導く。

「あ……こ、こんな風になるのね」
「な?うそじゃないって分かったろ?」
「……うん」

初めて触れた男のモノ。
こんなに大きくて、硬くて、熱いなんて。
私はそれを掴んだまま、ゆっくりと上下に動かしてみる。

「んはっ!る、瑠璃?」
「い、痛かったかしら」
「いや、そうじゃなくて……すごく気持ちいい」

彼の指が、私の膨らみの先端に触れた。

「んんっ!」

触れられるたび、私の体はピクッと反応してしまう。

「い、痛くないか?」
「いいえ……す、すごく感じるの」

さっきとは逆の会話を交わす。
それから私達は、恐る恐るといった感じでお互いの体に触れ合い続けた。


329 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:13:11.61 ID:Kbjd92Yn
***

「入れるぞ」
「うん」

メリメリメリ

「―――っ!」

い―――痛いっ!
声が出ないくらいの痛みに、思わず涙が出てきた。
こ、こんなに痛いものなの?

「だ、大丈夫か?」
「…うん、お願い、そのまま一気に」
「お、おう」

彼は私を一気に貫くと、そのまま私を抱きしめた。

「瑠璃……好きだ」
「お願い、キスして」

キスをしながら、私はジンジン響く下半身の痛みに耐えていた。
そもそも、あんなに大きくて硬いものが………は、入るワケがないじゃない。

痛みに涙しながら、それでも私はうれしかった。
想像していたような気持ち良さとか、そんなものは全然感じないけれど。
ただ、硬くて熱い彼のものが私の中に入っている。
私と彼の粘膜が繋がっているという実感が、私を満たしていた。

「まだ動かないでね」
「お、おう。俺も今動くとヤバいからな」

どうやら、彼は感じてくれているようだ。
こんな私の貧相な体でも………彼は感じてくれている。
私は、まだ余裕などないけれど、覚悟を決めた。

「その、ゆっくりだったらいいわよ。お願い、動いて」
「そ、そうか」

彼はゆっくりと腰を動かし始める。
一度覚悟を決めてしまえば、最初ほどの痛みを感じることはなかった。

「瑠璃っ……はぁ、はぁ……気持ちいいよ」
「わ、私もよ。だからもっと気持ちよくなりなさい」

私らしくない。少し、ウソをついてしまった。
初めての時は痛いだけだって聞いていたけれど、本当ね……。
それでも、彼には気持ちいいって言って欲しい。
私の体に、この痛みを刻み付けて欲しい。


330 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:13:33.64 ID:Kbjd92Yn
「瑠璃……ありがとう、すげぇ気持ちいいよ……っはぁ」
「お礼なんて……んんっ……言わないで」

彼は私の涙をぬぐい、キスをしてくれた。
彼なりの精一杯の愛情を注いでくれているのが分かる。
それだけで、私の初めてを捧げたのがこの男でよかったと思えた。

そんなことを考えていると、少しずつ、私の体に変化が訪れる。

「ん……はぁ……あ…あん…」

痛みはまだ引かない。
しかし少しずつ、でも確実に、私の体を快感が支配し始める。

「あ、京介……あっ…あっ…」

声が、漏れ出てしまう。

「瑠璃…うぁ…すごく…」

彼が今までになく高ぶってくるのが分かる。

「京介…いいよ、中に、私の中に出して」

「うっ」

ドクン、ドクン

彼の精液が私の中に入ってくるのが分かる。

頭の中が真っ白になる。

今、私は満たされていた。


331 名前:『黒の予言書のその後』:2011/03/16(水) 00:13:53.37 ID:Kbjd92Yn
***

私は今、再び彼の左腕に頭を乗せていた。

「ごめんな、痛かっただろう」
「そうね」
「それに、俺だけ先に気持ちよくなっちまって」
「まったくだわ………自分勝手な雄だこと」
「わ、悪かったよ」

私は怒っているフリをしながら、彼の頬に触れる。

「次はもっと頑張りなさい」

そう言うと、私は彼の口を自分の口で塞ぐ。

「…次もまた、していいのか?」
「えぇ、当たり前でしょう」

私はニヤニヤしながら彼をいじめる。

「また私のパンツをくんかくんかされたら、たまらないもの」

彼は『まさか今後ずっとこのネタでいじられ続けるのか』という顔をしていたが、
「ま…仕方ないか」
と半分諦めたようにつぶやいて、私を抱きしめた。



おわり


332 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:18:27.97 ID:2DlpE6V/
ふぅ…乙なのよね

333 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:22:49.81 ID:6+iiq09I
ふぅ……



あ、>>331乙です

334 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:34:07.68 ID:pHDFSOPT
ふぅ…
小猫ちゃんは無事だろうか

335 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:36:50.29 ID:nxPAHQ9K
>>彼は、服を脱ぎ始めた。上も、し、下も。
>>私はただ、彼の裸体に魅入られていた。
>>「俺は脱いだ。これでお前も、恥ずかしくないだろ?」

池上遼一風にエレクチオンしている仁王立ちの京介を想像した

336 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 00:59:32.65 ID:DxYoQFlZ
変態先輩すぎるだろwwwwww

337 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:13:38.97 ID:oV91CRWd
ハイパー兵器を見せつけてやったわけですね

338 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 03:56:59.77 ID:T/rltJHU
桐乃「な…っ!!何私のパンツなんか持ってんの!?返しなさいよ!!」

京介「おう、済まなかった。ほらよ」

と言いつつ、自身の猛々しく屹立するボキーンに無造作にきりのぱんつを引っ掛け、受け取らせようとする京介であった……

339 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 05:51:14.77 ID:yVSrSlA9
黒猫可愛い!
しかし妹たちが襲われてないか不安だw

340 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 08:53:25.09 ID:DtmsMGxN
桐乃「子猫たそのようじょおパンツくんかくんか!」

341 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 08:56:28.65 ID:T/rltJHU
今回の地震で、奴がくたばってりゃ良かったのにと真っ先に思った俺は悪い子
でも、ああいう奴ほどゴキブリみたいにしぶとく生き残るんだよなぁ

ブリジットちゃんに「めっ!」してもらってくる

342 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 10:22:53.44 ID:5NrpmbI7
お、おう…

343 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:10:00.55 ID:tPD9ESQe
京介「これが……あやせたんのパンツ! ……ごくり」



あやせ「そんな……お兄さんがパンツを喉に詰まらせて死んでる!!」

344 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:10:32.49 ID:flgSZl81
黒猫…こんな恋人ほしいわ。
マジ可愛い。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:19:20.52 ID:/mnnG/Cf
>>343
最悪な死に方だなw

葬式で笑わない自信ない

346 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:50:18.61 ID:GuQZC19d
>>344
実際にいたらめちゃ疲れそうだ
いつも黒猫専用の翻訳者がいりそう

347 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:54:17.03 ID:jdPsSrNY
天然のほうが疲れるわ
黒猫は普通に話が分かるからいい

348 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 12:58:14.16 ID:GuQZC19d
何で話題に出てないキャラを突然比較対象にしたし 京ちゃん怒っちゃうぞ

349 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 13:01:39.68 ID:flgSZl81
ま、黒猫はけっこー分かりやすいと思うよ。
恥ずかしがってるのをニヤニヤ眺めたい。

350 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 13:14:41.83 ID:AIBiJwET
桐乃は京介の嫁

351 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 13:46:02.11 ID:/mnnG/Cf
加奈子とブリジットに足コキされたい

352 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 14:18:46.47 ID:DxYoQFlZ
黒髪ロングの美少女JKと付き合えるなら少々厨二でもぜんぜん問題ないわ

353 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/16(水) 14:25:00.60 ID:GTR6vMZ8
エロ描写って他の人と被ったり過去の自分のと被ったりでいまいちどう手をつければいいんだかわからんな・・・
今更ながらエロ部分だけ残してしまった俺の甘さを後悔している

354 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 14:27:07.80 ID:GTR6vMZ8
しまったIDだしっぱだった\(^o^)/
えーと…そうだ!俺、実は記憶がないんです

355 名前:331:2011/03/16(水) 14:46:14.82 ID:flgSZl81
>>354
すごく分かる…エロって難しいよね。
俺も今回けっこー悩んだよ。

356 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 17:31:29.25 ID:H36lyLFC
>>331

黒にゃん可愛い

357 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 17:36:15.15 ID:m9KZdWZL
>>343
ああ、「ごくり」って唾じゃなくてパンツ飲み込む音かwww

358 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 22:21:00.04 ID:DtmsMGxN
>>343
同時刻に高坂家ではKさん(14)が男性ものの下着を喉に詰まらせて死亡していたそうだ

359 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:09:25.26 ID:WXsbfR5D
桐乃はその程度では死なないと思うぞ

360 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:14:56.75 ID:1mIFBEQI
京介さんは死ぬときは戦闘機(フラッグでも可)の中だと決まってるさ。桐乃と黒猫が翼なんだよw

361 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:21:37.86 ID:6+iiq09I
GNフラッグには…翼が無いんだよな…

362 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:30:16.07 ID:KupUo6bU
とりあえず妄想が止まらなかったので投下しますw

363 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:30:57.18 ID:KupUo6bU
『黒の予言書』『黒の予言書のその後』を書いた者です。
今回からトリ付きで投稿します。

『黒の予言書のその後2』

・語り:黒猫
・CP:京介×黒猫
・エロ:有

ではでは投下します。

※あ、まとめwikiの方へ
「***」は一応場面転換で挟んでいるので
削らないでいただけるとありがたいです。


364 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:31:56.64 ID:KupUo6bU
獣達をも寝静まる深夜。
薄暗い部屋の中で響くのは、マウスのクリック音のみ。

あちらの世界では女王たる地位で全てを支配していた私も、
此方の世界では単なる少女の体を持った人間に過ぎない。

そのため、足りない知識を補うための情報収集は欠かせない。
幸いなことに、私にはその手段が用意されていた。

「ふん、なるほどね………」

普段は見ることのないサイトのリンクを辿り、テキストを目で追う。

「裏筋をチロチロ舐めると……ふん」

こんな説明じゃ、裏筋ってどこだか分からないじゃない。

私は、先ほどとは別の―――
画像付きで解説されているサイトを探し出す。

「そう……なるほど……え、そんなところを?」

同人誌では割とよく見かける行為であるため、
どのような事をするのか、大体は分かっているのだが。
しかし―――

「絶対に歯は立ててはいけない…袋は優しく…ね」

彼を喜ばせたい。彼に失望されたくない。

この前の花火大会の夜、初めて繋がった日から、
日増しにその想いは強くなっている。

私は知識を増やすことでしか、この胸の疼きを止めることができない。



365 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:32:28.94 ID:KupUo6bU
***

翌日。

夜に全く眠れなかったため、一日中眠気が取れなかった。
こうして彼と帰ってる間も、歩きながらうとうとしてしまう。
まったく、弱弱しい肉体だこと。

「今日はずっと眠そうだな〜瑠璃。ちゃんと寝たのか?」
「昨日の夜はちょっと調べものをしていたのよ……ふぁ〜」
「同人誌作りもいいけど、体も大事にしろよ」
「ふん。わかっているわよ」

誰のせいで眠れなかったと思っているのかしら。
まったくこの人は―――

「ちょっとうちで休んでいけよ。ぶっ倒れちまうぞ」

―――この人は、優しいんだから。

「では、お言葉に甘えさせてもらうわ」


彼の家に着くと、ちょうど彼の母親が出かけるところだった。
付き合う前からたまに出くわしてはいたのだが、
正式に彼女になってから会うのは初めてだった。

「あら、五更さん…だっけ?久しぶりね」
「あ、は、はい。お久しぶり、です………」

いつまで経っても慣れない。
彼の母親に出くわすと、いつも黙って俯いてしまい、ちゃんと話ができない。
きっと彼の母親からの印象は、あまりいいものではないだろう。

「京介あんた、五更さんがおとなしいからって手ぇ出すんじゃないわよ」
「………へいへい、わーったよ」

あなた、もう手出したじゃない。

私の無言の視線に気付いた彼は、少し気まずそうに言った。

「まーとにかく上がれよ」

コクリ

私は頷いて、靴を脱ぐ。

「お……お邪魔します…」
「はい、ゆっくりしていってね」

彼の母はそう言うと、玄関から出て行った。


366 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:33:07.12 ID:KupUo6bU
「………っはぁ〜」
「お前、お袋にはまだ慣れないんだな」
「……ニヤニヤしないで頂戴」

仕方ないじゃない。
緊張するなと言う方が無理な話よ。

「とにかく部屋で休んでろよ。俺はちょっとシャワー浴びてくるから」
「京介………」
「ん?」
「あ……いや、なんでもないわ」

私も一緒に―――なんて、言えるわけもなく。
そのまま階段を上がり、通いなれた彼の部屋に入った。

***

部屋に入り、ベッドに寝転がろうとしたのだが。
私の目に、あるものが飛び込んできた。

「あ、京介の、パンツ………」

無意識にそれを拾い、鼻の前に持ってくる。

「クンクン………はっ、何を」

私は何をやっているのだろう。
これではまるで、私が変態であるかのような―――

それでも私の手はそれを離そうとはせず、
そのままベッドに横になった。

「すー………はぁ、せめて彼が帰ってくるまでは………大丈夫よね」


367 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:33:52.75 ID:KupUo6bU
右手で彼のパンツを鼻先まで持ってくる。
彼の雄の匂いが、私の脳髄を包む。

私は左手を下半身まで伸ばし………下着の中に入れた。
匂いを嗅いだだけだというのに、既にそこは濡れ始めていた。

「京介っ……はぁ、京介……」

この前、私のパンツをくんかくんかしていた京介も、
こんな気持ちだったのだろうか。

「あぁ……だ、だめっ…あっ」

今まで自分でする時には、穴より少し上の敏感な突起に触れるだけであった。
しかし、今日は少し違う気持ちになっていたのだ。

左手の中指の先端を、少しだけ中に入れてみる。
そして、彼のモノが入ってきた時の記憶を、あの甘美な時間を思い返す。

「うぅ……ふんっ…あぁ……入ってる」

ふと見ると、彼のパンツは私のよだれでグチャグチャになっていた。
私は思いつくままに、彼のパンツの中に手を入れ、指を1本だけ立てる。
この指を、彼のアレに見立てて―――

「ちゅぱ……ちゅっ……はぁ、京介、気持ちいい?」

昨日調べ尽くした知識を一つ一つ思い出しながら、
彼のパンツ越しに自分の指をしゃぶり続ける。

「れろ…ちゅ……んっんっ……んふっ」

同時に、左手の中指を激しくかき回す。
クチュクチュと音を立てながら、私の体は高まっていく。

「京介っ………京介、んんんっ」

ビクンッ ビクンッ

私の体は大きく震え、フワッとした感覚が全身を包んだ。



368 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:34:35.45 ID:KupUo6bU
「はぁ、はぁ、はぁ」

こんな風になったことは、かつて一度もない。
私はその時、人生初めての絶頂を経験していた。
彼の部屋で、彼のパンツを片手に。


カチャ………


ゆっくりと、部屋の扉が開いた。


「……瑠璃?」

み、見られていた!?
どこから!?

私は無駄だと知りながら、パンツを掴んだ右手を隠した。
京介は少し照れくさそうに、私の方に近づいてくる。

「ち、違うのよ。これは、その……」

何も違わないけれど……違うのよ。

「これからはお前のこと、変態後輩と呼んでやる」

な……なんてこと言うのよ。

「あ、あなただってこの前」
「ああこれで、おあいこだ」

彼は私のすぐ横に腰掛けると―――
優しく私を押し倒した。

「さて、このいやらしい雌をどうしてくれようか」
「…な、なによ。仕返しのつもり?」
「さあな」

彼は私の上に覆いかぶさると、私の唇を奪った。


369 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:35:13.33 ID:KupUo6bU
はじめの頃は数えていたキスの回数も、今となっては何度目かわからない。
それでも、私の頭は同じようにぼーっとしてしまう。

「ちゅっ……もう。私をどうするつもり?」
「ふん、こうするんだよ」

彼は私の濡れそぼった下半身に手を伸ばす。

「あぁっ………」
「ったく一人でこんなにして。お仕置きが必要だな」

彼は私のパンツをスルスルと脱がすと、
股の間に顔を埋めた。

「ひゃっ…だめ、そこ汚いから……」
「お前の体に汚いところなんてねーよ」
「んっ………」

この前、初めてした時だって、そこは指で触れただけだった。
いきなりこんな風に舐められるだなんて………

「あっ………そこ、すごく感じる………」
「ここか?」

彼は私の指示した場所を、丁寧に何度も舐める。

「その…どこがいいとか、言ってくれよ」
「え、えぇ……はぅんっ」

少しぎこちない感じはするけれど、
私の感じるポイントを、的確に攻めてくる。

「んんっ…あ、あの…」
「……ん?どうした?」
「ゆ…指を………入れて……」

自分の欲求を口に出して伝えることは、
想像よりもずっと恥ずかしいと、私はその時知った。

彼は左手で私の頭をなで、キスをしながら―――
右手の中指を、私の中に挿入した。

「はぁ…んっ」

こ、これは……

彼のモノが入ってきた時とは違う、
自分の指でした時とも違う。


370 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:37:13.50 ID:KupUo6bU
「すごいな、こんなに濡れるなんて」
「ば、莫迦……んっ……口に出して言わないで……」
「ああ、だけどよ」

クチュクチュ

彼が私をかき回す音が、私の耳にも聞こえる。

「本当にすごいな。この前はここまでじゃなかったもんな」
「そんな風に言わな…はぁんっ」
「お、この辺がいいのか?」

ば、莫迦、そんなニヤニヤした顔をしないの。
いやらしい。

「んあっ……あっ……あんっ…あぁ」

駄目、だんだん高ぶってくる体に、思考が追いつかない。

「あぁっあっ…あっあっ…も、もう…」

彼の手がここに来てさらにスピードを上げた。

「だめ…だめ…いっいくっ!」

ビクビクビクッ

さっきよりも強い快感の波が私の体を包み込み、
私は思考能力を失ってしまう。

「……はぁ……はぁ…はぁ」

371 名前:『黒の予言書のその後2』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:37:31.38 ID:KupUo6bU

私は彼の肩に頭を乗せ、ただ呼吸をすることしかできなくなっていた。

「よかった……」

彼がつぶやく。
その言葉の意味が理解できず、私は彼に尋ねる。

「何が…はぁ、はぁ…よかったの?」

「いやな、ほら、この前は俺だけ先に気持ちよくなっちまったからな」

彼は照れくさそうに頬をかく。

「今度はお前をイかせようと思ってさ……ネットとかでいろいろ調べたんだ」

ふふふ。何よ。
結局、彼と私は同じことをしていた、というワケね。
なんだかおかしくて、少し安心して。
すごく、眠くなってきてしまったわ。

「…今度は」

私は眠りに落ちそうになるのをギリギリで留め、彼につぶやく。

「今度は、私が口でしてあげるから、楽しみにしておきなさい」

彼の返事を聞く前に、私の意識は途切れた。



おわり


372 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 00:39:08.26 ID:KupUo6bU
以上。

前回は京介が黒猫のパンツをくんかくんかする話を書いたので、
今回は黒猫が京介のパンツをくんかくんかする話を書きました。

単純ですみませんwww

373 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 00:54:14.30 ID:WjiuLzbS
黒猫くんかくんかぁーー!!!

374 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 01:08:03.21 ID:AulN7h6a
ぱんつくんかくんかしなきゃえっちできない娘になっちゃう

375 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 01:09:56.19 ID:L/2VbNjD
>>372

黒猫は匂いフェチだなw

376 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 01:13:54.06 ID:1SHA8ben
>>372
乙ー
なんなんだ最近の黒猫祭りは?
勿論不満なんて全く無いけどね。もっとやって!
余力があれば百合スレにも作品を・・・

377 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/17(木) 01:33:24.52 ID:qiXJtskL
>>376
黒猫さんマジ白猫だよw

基本黒猫中心に書くつもりだけど、
百合だったら相手誰がいい?
やっぱ桐乃?

378 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 01:37:03.52 ID:jBSFrYkN
ふぅ……、>>372乙です

>>377
黒桐に1票

379 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 01:58:15.58 ID:RsxMQT7X
まあ黒猫百合なら、基本は黒桐か桐黒だろうね
でも、実は案外沙織とも(京介の知らないところで)よくつるんでるっぽいんだよね、黒猫

380 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 02:02:32.28 ID:x/3P9Ouo
沙織と2人でゲーセンで遊んでたら桐乃と遭遇してしまい
浮気猫呼ばわりされるんですね

381 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 02:43:15.49 ID:DJyB7puB
黒猫はエロい

382 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 02:48:31.79 ID:QTuCyrgW
桐乃×黒猫×沙織の三人で百合百合してる話を読みたいでござる。
あとは・・・桐乃×あやせなら俺妹Pの百合ルートの続きを書くとか(あ、これネタバレ?

383 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 03:15:09.56 ID:LNIa1Dz7
百合とか勘弁してくれ

384 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 05:48:03.73 ID:RsxMQT7X
百合スレに投下するって話だよ

385 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 07:01:51.25 ID:8G3XpFeA
そういや京介と黒猫桐乃の3Pものってあんまり見ないな

386 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 09:39:41.58 ID:0TMokgPT
>>385
同人ではそこそこあるよ。

387 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 11:50:11.52 ID:XY2jGOg+
桐乃「寧ろ、黒いのの妹ちゃんと百合百合したいっと……」

388 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 12:36:11.34 ID:ucv69adE
桐乃「いやむしろ兄貴といちゃ( いや何でもない」

389 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 14:51:24.78 ID:qDlj/lWt
きりりんがデレたら、「兄貴が好きなのも黒いのが好きなのも、両方あたしなの! 両方ともいないとあたしじゃないの! 何か文句ある!?」ってなるよ

390 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 15:44:30.62 ID:VganpxP0
超初心者で下手くそなオナニーSSでも
投下していいのかな??

ネタも以前の人とちょっとかぶるんだけど…

391 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 15:48:27.09 ID:9njuELvK
お好きに

392 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 15:48:41.72 ID:Rj6HxXKC
>>389
それでいて中猫、小猫に性教育を施しつつブリジットをかなかなと共に手込めにしそうだな

>>390
どうぞどうぞ。
最低限、CPとエロ流血オリキャラ有無さえ書いてくれれば大丈夫

393 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 15:50:55.08 ID:Suol4QPf
百合オタキモいんだけど

394 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:19:30.96 ID:86jscJ6x
百合は至高

395 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:20:54.28 ID:PU809CXP
>>390
投稿しなきゃ超初心者のままだぜwww
楽しみにしてる!

396 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:30:43.51 ID:OvUFVuxi
CP表記でちょっと質問
例えば、京介が黒猫と付き合っている前提で京介と桐乃の話を書いた場合でも
CPは京介×桐乃でいいの?
京介と赤城が一緒に夏コミに繰り出す話なら京介×赤城?

397 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:33:58.45 ID:TdCy+Bkx
前者の場合、京猫前提京介×桐乃
後者の場合、のーかぷ

って感じじゃないか

398 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:36:03.00 ID:jBSFrYkN
登場人物を並べて備考でも添えればいいんじゃね

399 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 16:46:55.43 ID:VwsvyVQU
夏コミに繰り出す話で京介×赤城は違うだろww
夏コミで乳繰り合うなら京介×赤城かもしれないが(見たくねえ)

400 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:04:23.68 ID:OvUFVuxi
>>397-399
サンクス
意外と複雑だな……
乳繰り合う場合、京介×赤城なのか赤城×京介なのかも迷うところだしな……

401 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:11:11.99 ID:LVQVjf/c
このスレから瀬菜ちゃんの介入を観測しました

402 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:44:12.30 ID:86jscJ6x
本気で801ss書くなら801板に行けよw

403 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:46:25.90 ID:lwZKGSjt
>>400
別にめんどくさいならしなくていいよ

404 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 17:56:35.50 ID:PU809CXP
百合板で投稿する用に黒桐で構想考えてたら3Pもの書きたくなったんだけど、需要ある?


405 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 18:09:11.62 ID:8vbokWfr
あるんじゃない?

406 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 18:09:20.77 ID:9njuELvK
お好きに

407 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 18:14:01.17 ID:PU809CXP
あいあい

408 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 20:18:37.98 ID:0TMokgPT
黒妹桐だと一方的な凌辱になるな

409 名前:390 ◆r3cCdQf4LU :2011/03/17(木) 20:21:36.61 ID:VganpxP0
390です。

391、392、395さん
ありがとう!勇気が湧いてきた!

仕事があるので投下は明け方になると思われます。
…しょぼいのであんまり期待しないでくださいねw

410 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 20:35:19.43 ID:EPp9rOJv
お前がいままで食ったパンツの枚数をおぼえているか?

411 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 20:45:37.52 ID:eQtzrGvE
0枚です

412 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:09:10.24 ID:jBSFrYkN
桐乃「…知りたい?昨日までの時点では99822枚よ」

413 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:20:37.39 ID:U1yQ6tFj
トレーズ様か貴様はw

414 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:48:10.12 ID:ujR5a5mb
エレガントな桐乃さん

415 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:53:35.96 ID:W9hOJp4g
そこは今までやったエロゲの数を訪ねるべき

416 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 21:56:32.69 ID:zIdhRVIE
「しおり、みやび、りんこりん、ファナたん・・・。私の妹となったヒロインたちは全て記憶しているわ」

417 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:02:25.06 ID:8G3XpFeA
>>416
桐乃ならしおり「ちゃん」、みやび「ちゃん」と呼ぶはず……
お前は誰だ!!

418 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 22:32:59.61 ID:V1DqBGqZ
私って言ってる時点で黒n

おや誰か来たようだ

419 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/03/17(木) 23:47:49.75 ID:kWgSLzlD
>>363
***についてですが、
@wikiの仕様で見えないだけみたいです。
全角スペースを***の先頭に入れると正しく表示されます。
とりあえず、黒の予言書のその後、黒の予言書のその後2は修正しました。

420 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:51:47.36 ID:AnTGApYm
いくら恋人のパンツといえど女のパンツはまじで臭いから無理だわー

吐きそうになったし

421 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 23:55:42.94 ID:eQtzrGvE
パンツは被るもの

422 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:06:43.18 ID:2Vu7Cohs
パンツをかぶること
それが

423 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:44:21.59 ID:MKXfZaze
26: 名無しさん、君に決めた! 2011/03/09(水) 17:56:54.14 ID:???0

  _                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  \ `ー - 、          / y             \ _
    \__    ̄ ̄ >  /|     /                    >
      \__.  ∧ //ゝ   l             ̄ ̄\/
        \__  ∨///|   l ___      ̄ ̄\ /
             | ////`i. //      `ー - 、   /
               | //////レ///  _        `ー
              /////////∧-´::::::::::`ー ∧
             〃///////////∧::::::::::::::::::::::::ゝ      \ヽl|l//
        /<////////////:::::::::::::::::::::::::::::::l      \  ゼ /
       /::::::::::::::::〉///>/.|/ー 〈:::::::::::::::::::::ノ      二  ク 二
      ノ:::::::::::::::/∨ ヽ レ'7/::::::::::::::::::::::::::::/      ―  ロ ―
     /:::::::::::::/   V ゝ- ´ー 、::::::::::::l::::::::::::|       二  ム 二
     !::::::::::::::!     __ >::|:::::::::::::\::::::|       ―  に ―
      ヽ:::::::::〈   >..:::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::::::::\.        二   : 二
     〈:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::/:::::::::::ノ        ―   : ―
     `ー:::::::::::::::ゝ:::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::|::ヽ      /  !! \
      l::::::::::::/:::::::::::::ヽ ̄ ̄\/:::::::::::::::::::/:::::::\     //l|lヽ\
       ∨ V \:::::::::::::::l    l:::::::::/:::::/:::::::::::::::\

424 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:44:53.42 ID:MKXfZaze
間違えた
サーセン

425 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 00:47:43.19 ID:RLmzbVZ4
桐乃「うわっ…被ってんの?キモ」

桐乃「ぶっちゃけ臭いんですケドwこれ、私にどーしてほしいわけ?」

桐乃「ほら、早く出しなさいよw恥ずかしがって隠してるとか、マジありえないし」

全部パンツのことだよ!

426 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 01:26:58.76 ID:JzZEsLkA
桐乃は乙女マグロタイプ
黒猫は奉仕するタイプ
沙織は意外と獣タイプ

以上童貞の妄想

427 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 01:36:26.06 ID:SqpcfsZ/
あやせは騎乗位以外許さないタイプ
麻奈実はしがみついて離れないタイプ

428 名前:390 ◆r3cCdQf4LU :2011/03/18(金) 02:25:59.31 ID:NSHC+Kh7
書き込んだつもりが書き込めてなかったw

390です。

391、392、395さん
ありがとう!ちょっくら投下してみます!

でも仕事があるので、投下は明け方になると思われます。
…しょぼいのであんまり期待しないでねw

429 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:25:38.66 ID:5btnv2kP
では、390氏が投下する前に・・・
お先にやらせていただきたいと思います。


430 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:26:20.87 ID:5btnv2kP
『黒の予言書』シリーズを書いた者です。
話としては繋がっていたりします。
百合もそのうち百合スレに投稿するつもりですが、
構想練ってたら3Pモノ書きたくなったのでそちらを先にwww

今回は桐乃を絡めてみました。
3人なので内容的には人を選ぶかも………?
若干、長いです。

『彼氏と親友と』

・語り:黒猫
・CP:京介×黒猫×桐乃(3P)
・エロ:有
・注意:3Pモノですので…不快だったらごめんなさい。

では投下します。


431 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:26:43.99 ID:5btnv2kP
「………す、すごい人ね」
「そお?休日の渋谷なんてこんなもんでしょ?」
「そ、そうなの?」
「うん。まーコミケに比べればたいしたことないって」
「それはそうだけれど………」

私は今、親友と一緒に渋谷に来ていた。

神聖なる魔力を秘めた高潔なこの私が、
このような煩わしい雑踏の中に身を投じているのには理由がある。

それは、数日前の電話での会話だった。

『あんた、本当にゴスロリ以外の私服ってないわけ?』
『し、失礼ね。持ってるわよ……ワンピースとか浴衣とか』
『そ、それあたしが選んだやつじゃん』

私の魔力を持ってすれば、流行の服など持たずとも男を魅了できるわ。
それに……私はそういうのに疎いもの。

『曲がりなりにもあたしの兄貴の彼女なんだからさ、一応』
『……正式な恋人よ』
『まーどっちでもいいけど、ちょっとは女の子らしくしてよね』

よ、余計なお世話よ。

『兄貴も毎日あたしを見てるわけだからさ、それなりの美的感覚は身についてると思うのよ』

どれだけ自信満々なの。
でも………

『こいつセンスねーなーとか思われても知らないよ』
『………』
『…ちょ、ちょっと、黙らないでよ』

私が気にしていたことを、あまりにも的確に指摘され、私は言葉を失ってしまった。

『しょうがないなぁ、あたしがなんとかしてあげる』
『…え?』
『そうだなぁ、今度の土曜日とか、空けられる?』
『バイトがあるから、夕方までであれば』

彼女がニィっと笑う顔が、容易に想像できた。

『じゃ、あたしに任せといて』

まったく、兄妹そろっておせっかいなんだから。



432 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:27:13.63 ID:5btnv2kP

◇ ◇ ◇

「これなんてどう?」
「悪くないとは思うのだけど………」

私は値札を見て愕然とする。

「これ、ゼロが一つ多いんじゃないかしら」
「はぁ?何言ってんの?こんなもんだって」

まったく、この女の金銭感覚はどうなっているのかしら。
私は少し呆れながら彼女の顔を見返す。

「少しくらい高くたっていいものはいいの」
「それにしても高すぎよ」
「もう……『お願いします桐乃様、私の服を選んでください』って言ったのはあんたでしょ」
「そんなこと言ったかしら………」
「まぁそれはいいとして、ちょっと高めだけど別に買えない額じゃないじゃん」
「あ…あなたに、私の1ヶ月のバイト代を教えてあげるわ」

私はそっと耳打ちする。

「げっ、少なっ」
「これが普通よ」

やれやれ。こんな調子で大丈夫かしら。

「ちぇっ、ここの店のは絶対あんたに似合うと思うんだけどな」
「でも、買えなければ仕方がないわ」

一応、お店の名前は頭に記憶しておいたから……
来月のバイト代が入ったら、考えてみようかしら。

「仕方ない、似た系統の安いお店で探そっか」
「そうね、お願いするわ」


―――その後、夕方まで何件かのお店を回り、数着の服を買った。
結構痛い出費だったけれど、まぁ仕方ないわね。

「これで兄貴も、あんたにメロメロになること間違いなし!」

そう言う彼女は、言葉とは裏腹に、少し寂しそうな顔をしていた。

本当は私も分かっているのだ。
彼女が兄を見つめる視線が、私のものと同種であることを。

『私は先輩が好き。でも、あなたの事も好きなの』

だからどちらも捨てない―――そんな都合のいいセリフを吐いたものの、
最近では、私が彼を独り占めしているような形になってしまっていた。

それなのに―――

彼女には感謝しなければならない。
今日の事も。ずっと変わらず接してくれていることも。

家に帰り、鏡の前でファッションショーをしているのを妹に目撃されたのはまた別の話だ。


433 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:28:02.14 ID:5btnv2kP
◇ ◇ ◇

次の日の夕方、デートの帰り道。
彼は、今日3度目になるそのセリフを口にする。

「今日は、なんだその、一段と……か、かわいいな」

同じセリフなのだけれど、何度言われても私はドキッとしてしまう。
やはり、あの女の服のセンスは、それなりに優れているようね。
さすがは読者モデルをやっているだけのことはあるわ。

「何度同じセリフを吐けば気が済むの」
「いやぁ、いつもとあんまり違うもんでな」
「こういう服も着るわよ」
「そ、そうか」
「ふふ、気に入ったのなら、たまには着てあげてもいいわ」

今日は彼と二人で映画を見てきた。
一人では絶対に見ることのない恋愛映画。
その後、彼がいやらしいセリフで私を辱めてきたので
いつものゲーセンで仕返しをしてあげたわ。
おそらくこの後、彼の部屋に寄ることになるのだろう。
おおむね、いつものデートコースだった。

「今日は桐乃も部活だし、家には誰もいないぞ」
「そう………」

この後のことを想像し、私の顔は熱くなった。
そんな私を見つめ、少しうれしそうに表情を崩しながら、彼は私の手を握った。


◇ ◇ ◇


―――窓から差し込む日差しが、彼の部屋を朱色に染める。
今、私は彼と共に、ベッドの上に横たわっていた。
衣類は何も身に着けていない。

彼の左肩に頭を乗せ、左手で彼の心音を探る。

ドクンドクンドクン………

たった今まで、激しく体を動かしていた彼の鼓動はとても早い。
彼と体を重ねる回数が増えるにつれて、私は彼から離れられなくなっていた。

ドクンドクン………

手のひらに感じる彼の心臓のリズムが、愛おしくてたまらない。

彼は眠たげな表情で脱力していた。


434 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:28:44.86 ID:5btnv2kP
「さすがに、ちょっとキツいな………」

服を着たままで1回。
半分だけ脱いだ状態で1回。
すべての服を脱いで1回。

「絶倫とまでは言わないけれど、ずいぶんと性欲が有り余っているようね」

勢いで3回もしてしまったのだ。
未だ、前世の獣だった頃の性が残っているのだろうか。
それとも―――ふっ、洋服の効果も、案外侮れないということかしらね。

「少し待っていて……今、お茶を持ってくるから」
「なら、一緒に下に行こうぜ」


一枚のタオルケットを二人で羽織り、階段を下りた。
こういうちょっとした非日常が、私の心を躍らせる。

私たちは少しじゃれ合いながら、リビングの扉を開けた。

「あ………あんたたちっ」
「お、おま、桐乃!?」

なっ………

彼の妹―――私の親友が、そこにいた。

突然のことに私は息が止まり、硬直したまま彼女を見つめる。

ヘッドホンをし、膝を抱え、メルルのDVDを鑑賞しながら………
右手に持っているのはおそらく。

「ってそれ、俺のパンツじゃねーか!」
「ど、どうでもいいでしょ!っていうかあんたたち、なんて格好で―――」
「し、仕方ねーだろ、さっきまで……」
「うるさい!!!それ以上しゃべるなっ!!!」
「―――っ」

彼女の剣幕に押され、言うべきセリフを失っている彼。
やっと息のできるようになった私は、彼の代わりに尋ねた。

「…い、いつからいたの?」
「ん?……あ、あんた達が、部屋に入る……前から…」
「そう………」

私たちが家に着いた時、おそらく彼女は自分の部屋にいたのだろう。
彼と私の情事が始まったのは、部屋に入ってすぐだった。
つまり―――

「べ、別にあんたたちは恋人同士なんだから、気にすることないって」

そうつぶやく彼女の目には涙が浮かんでいて、私の胸は押しつぶされそうになる。
ヘッドホンをして、彼のパンツの匂いを嗅ぎながら、彼女は必死で耐えていたのだ。

自分が愛している男と、その恋人の情事を目の当たりにして。


435 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:29:23.87 ID:5btnv2kP
「っていうかお前、俺のパンツ使って何してたんだよ」
「そっ!それは………それは………」
「……ふん、ずいぶんと無粋なことを聞くのね、“先輩”」

彼の事は大好きだけれど、こういう鈍感さにはたまにイラっとするわ。

「前に言ったわよね先輩、私は『あなたの妹に負けないくらいあなたが好きだ』と」
「あ、あぁ……」
「逆に言えばね、あなたの妹は、私に負けないくらいあなたが好きだということよ」
「え、えぇ?それはどういう………」
「…どういうも何も、そのままの意味でしょう。莫迦なの?」

彼の視線が、俯いたままの私の親友を見つめる。
その手に握られているのは、彼の下着である。
さすがの彼も、ここまで言えば分かったはずだ。

「……桐乃」
「……じゃん……」
「え?」
「バカじゃんっ!」

彼女は彼に、パンツを投げつけるとそっぽを向いてしまう。

「あ、あたしがあんたのこと好きだからって、どうしたっていうのよ!」
「…き、桐乃?」
「だって、あんたが好きなのはそこの黒いので―――」

彼女の言葉から伝わってくる想いは、私の心臓をさらに苦しくさせる。

「あ、あたしとあんたは血が繋がってて、それで………」

彼女がこちらを向いていなくても、彼女の表情は容易に想像ができた。
大事な親友の心が壊れていくことに―――これ以上、私は耐えられそうもない。
以前から考えていた言葉を、私は口に出した。

「………私は、あなたのことを捨てないと言ったわ」
「えっ?」

頭の片隅では、こうなってしまう事をずっと覚悟していた。
いえ、いずれはこうなるんじゃないかと、諦めていたのかもしれない。

「先輩のことが好き。あなたの事も好き。どちらも捨てない。私はそう言ったわ」
「……うん」

私の意図が分からないという風に、彼女は私を見つめ返す。
頬を伝っていた涙の跡を見て、私は、静かに決意する。

「私は………先輩とあなたが、肉体関係を持つことを許すわ」
「―――っな!?あんた!」
「お、おい瑠璃!?」



436 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:30:10.03 ID:5btnv2kP
二人は『信じられない』といった表情で私の顔を見つめる。
私だって、京介が、他の女と、体を重ねるなんて―――
考えただけでもおぞましいわ。でもね。

「桐乃、あなた。兄さんのことが好きなのよね?」
「う………うん」
「もし彼があなたを抱いてくれるなら……そうして欲しいと思う?」

……コクリ

恥ずかしそうにしながら、声に出さず、彼女はしっかりと肯定した。

「先輩、あなたは妹のことをどう思っているの?」
「どうって………桐乃は妹だ」
「答えになっていないわ」

まったく、仕方ないわね。

「二択にしてあげる。『好き』なの?『嫌い』なの?」
「……その二択で言うと、『好き』だな」

私は二人の意志を確認した。
親友は、兄のことが好きだ。
彼も、妹のことが好きだ。
まったく、手間のかかる兄妹だこと。

「先輩。私はあなたのことを後から好きになったのよ。彼女の気持ちを知りながら」

そう、分かっていたのに。好きで好きで、どうしようもなくなってしまった。
だけどね―――

「そして、彼女の事も大事に思っている。あなたの事を、独り占めになんてできないわ」

さんざん独り占めした挙句、こんなことを言うのは卑怯かもしれないけれど。
それでも、私には理解できてしまうのだ。
彼女の気持ちは、私のそれと同じなのだから。

「瑠璃……」
「…あなたの好きな女が、あなたに抱いて欲しいと言っているのよ」
「………」
「これ以上、彼女を惨めな気持ちにさせたら、私が許さない」

本当は、言いたくないセリフを、口から吐き出す。

「遠慮しないで、彼女を抱きなさいな。ふっ、私は大丈夫だから」

私は二人で包まっていたタオルケットから一人で抜け出した。
今まで体を包んでいた温もりが消え、冷えた空気が肌に触れる。
さっと踵を返し、リビングの扉に向かって歩き始めた。


437 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:31:15.00 ID:aI0uuhrG
彼が他の女と体を重ねる瞬間など、見たくない。
私は一刻も早く服を着て、この家から立ち去るつもりでいたのだ。

そして、それはドアノブに手をかけた瞬間だった―――


「ふ、ふざけるんじゃないわよっ!!!」

親友の叫び声に、私は思わず振り返る。

「あんたねぇ―――あ、あんた、泣いてるじゃない」

えっ………あ。
自分では、気付かなかったけれど。
私の目からは………涙がこぼれてしまっていたらしい。

「バカ!あんたは大バカよっ!!」

ズンズンと私に歩み寄ると、彼女は私の両肩を掴んだ。

「ホント、何も分かってない!」

肩を掴む指に、痛いくらい力がこもる。
そこから、彼女の一生懸命さが伝わってくる。

「あんたの言うとおり、あたしは兄貴のことが好き。抱いて欲しいとすら思ってる!でもね―――」

私の目をまっすぐ見つめ、少し顔を赤らめながら彼女は語る。

「あんたの事も、同じくらい大事なの。
 兄貴に抱いて欲しいのと同じくらい、あたしはあんたが泣くのは嫌なの!
 あんたが兄貴と仲良くしてんのを見るのは苦しいけど、
 顔を真っ赤にして喜んでるあんたを見るのは嬉しくて仕方ないのよ!」

………気がつけば、私も彼女も涙を流していた。
彼女の気持ちが嬉しくて、愛おしくて。
だからなおさら、私はどうしていいか分からなくなってしまった。

「と、とりあえず落ち着けよ、二人とも」

一番状況を飲み込めていない男が、私たちに語りかける。

「んー……ど、どーすりゃいいんだ………いっそ3人でするか?」

ピキッ

私と、私の親友は、おそらく今全く同じ感情を共有しているハズだ。

はぁ………まったくこの雄は。


438 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:31:52.09 ID:aI0uuhrG
◇ ◇ ◇

二人がかりで彼をボコボコにした後、結局3人で彼の部屋にやってきた。

「へ〜……フェラってこうやるんだー」

エロゲーで知識だけはあっても、実際見るのはまた別なのだろう。
私は彼女にスペースをゆずる。

「んっ…ちゅぱっ……じゃあ、ちょっとあなたもやってごらんなさいな」
「う、うん………えへへ」

少し恥ずかしそうに、彼のモノを舐め始める彼女。

「んっ……レロっ……んんっ……ぷはぁ、こんな感じかなぁ」
「えぇ、まーそんな感じじゃないかしら」
「……なぁ瑠璃」
「なに、あなたはちょっと黙っていなさい」
「そーよ、うるさいのよあんた」
「………」

彼は、『もう何がなんだか』という顔をしていた。
ふふっ、珍妙な表情だこと。

「ほらあなたも、グズグズしてないで妹を気持ちよくしなさい」
「あ、あぁ……」

親友は立ち上がり照れくさそうに服を脱ぐと、ベッドに座る彼の横にちょこんと腰掛けた。
彼は、ゆっくりと彼女の胸に手を伸ばし―――私のものより重量感のあるそれを揉み始める。

「んっ……あ、兄貴……あぁ…」

愛している男が、自分の体に触れる快感。
しかも、決して結ばれることのないと思っていた男に、だ。

他の女であれば嫉妬してしまうだろう状況で、
なぜかその喜びを、一緒に体験している気持ちになっていた。

私はと言えば、彼の足の間にすわり、彼のモノを口にほお張り続けている。

「ちゅる……ちゅぱっ………レロ…んっ…んっ…」

彼の匂いが、彼の味が、口一杯に広がる。
それだけで私の下半身は、条件反射のように濡れ始めてしまう。

「んあっ、あ……ん、ね、ねぇ兄貴………」

彼女が、彼に話しかける。

「………もう、入れて」


439 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:33:18.24 ID:aI0uuhrG
「あぁ、分かった」

私と彼女の体は、その時完全にシンクロしてしまっていた。
彼女の喜びは私に伝わり、私の高ぶりもまた、彼女を興奮させていた。
そして―――

「……あ、あぁっ!」

彼女の中に彼が入った瞬間。
私も、彼が初めて入ってきた時の感覚を思い出していた。

「……う…うん……んぁ…はぁ、はぁ」

いったん奥まで挿入すると、彼は腰を止め、彼女にキスをする。

「ちゅっ…んっ…あ、兄貴、お願い」
「んはぁ、どうした?」
「ウソでもいいの。私のこと、好きって言って?」
「…あぁ。桐乃……お前のことが、好きだ」

そして再び、濃厚なキスを交わす。
不思議なことに、私は一切の嫉妬心なくその一連の行為を見つめていた。

彼がゆっくりと、腰を振り始める。
その動きに合わせ、私も指で自分の秘所をかき回す。

「…んっ……はぁっ…んんっ…はぁっ…あ、あんた」

彼女は突然、私に話しかけた。

「こっちに…私の横に来なさい…よ」

余裕などないくせに、私のためにベッドのスペースを空ける。

「兄貴、お願い。黒いのも、一緒に」
「お、お前……ん、分かった」

彼の指が私の中に入ってくる。
私の頭は痺れたようになり、私の腰は勝手に動いてしまう。

「あ……あぁ、んっ……あぁん…」
「はぁ、あん……いゃ……あっ」

気付けば、私は親友と手を握り合っていた。


440 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:34:00.96 ID:aI0uuhrG
「あっ……あっ…あっ………あっ…」
「んっ…はぁん………あぁっ」

私の高ぶりが彼女を刺激し、彼女の快感が私に伝わってくる。
それは、彼と二人でしている時とは、また少し違った幸福感。

「あんっ…だ、ダメ……あたし、もう……っ!」
「はぁん、私も…も、もう、いっちゃうっ!」
「あぁ、俺も、い、いくっ!」

ビクッ ビクッ

三人で同時に果ててしまった。

彼女の手から、彼の指から、二人の感情が直に伝わってくる。
きっと、他の女とでは、こんな感覚は味わえないのだろう。


◇ ◇ ◇

三人での行為が終わり―――
後片付けをして、服を着た後、彼女は言い放った。

「あのさ、あたしは妹だから、おまけみたいなもんだと思ってよね」

ずいぶんとまぁ、すっきりした表情をしていること。

「それは、どういうことかしら?」
「つまりね―――」

彼女は続けてこう言う。

「あんた達は今まで通り、普通にデートして二人でエッチすると思うんだけどさ」
「んー、まぁそれはそうだな」
「でしょ?で、それは全然気兼ねなくやって構わないわけ。まー恋人だしね」

彼女が言おうとしていることが予想できて、少しニヤけてしまう。
まだ、彼女とのシンクロは解けていないのかもしれない。

「でも私は、兄貴と二人だけでエッチしたりはしない。
 あくまでおまけみたいなもんでさ、たまに混じって今みたいに3人でできればいい」

ほらやっぱり。そう言うと思ったわ。

「それが私なりのけじめ。妹としてのボーダーラインというか………」

ふふ。ありがとう。
きっと声に出さなくても、私の想いは彼女に伝わっているだろう。


441 名前:『彼氏と親友と』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:34:26.85 ID:aI0uuhrG
「とにかく、そういうことだから」

彼女と私の目が合う。
体を重ねることで分かり合えるのは、何も男と女の間だけではないのかもしれない。

やわらかい空気に包まれている私たちに向かって、彼が口を開いた。

「あ、あのさ……」
「な、なによ兄貴」
「どうしたの?」

頬をかきながら、照れくさそうに言う。

「もう一回しない?」

………。

ふっ………

私は親友と目を合せ、ニヤッと笑うと―――
彼に向かって、同時に拳を振り上げた。



おわり


442 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 03:44:28.32 ID:yAhVSMdN
上手いな!

443 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 03:49:15.97 ID:aI0uuhrG
>>442
どもっすw

444 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 04:37:08.64 ID:542B85A8
>>443
黒猫の同人書いてる人?似た話読んだことあるんだが。

445 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 06:42:46.53 ID:NSHC+Kh7
>>409>>428
普通に書き込めてたw焦ってすまそ
とりあえず…投下します。

「高坂家のとある日常」
語り:京介
CP:京介×桐乃
エロ:無
オリキャラ:無



446 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 06:43:58.65 ID:NSHC+Kh7
とても爽やかな朝だった。
部屋の中はかなり蒸し暑かったが珍しく寝覚めはよく、少し開いたカーテンからは真っ青な空が見えた。

「ふわぁ〜あ…何だかよく寝たな」

開口一番、一人ごちてむにゃむにゃとする俺。ともすると目覚めたばかりの腹から飯の催促が聞こえてきた。

腹減ったなあ…。さっさと着替えて朝飯でも頂くかね。

寝間着を着替えて階段を降りきると、洗面所ではパーフェクト超人妹:桐乃が一生懸命ドライヤーとコームを駆使していた。

今日は桐乃…特に寝癖がヒドイ…また不機嫌モード入ってんだろーな。
触らぬ神に祟りなし…俺は朝の挨拶をするだけして(ウチは挨拶には厳しいから仕方無いんだ…)トイレのドアノブに手をかけた。

ドライヤーの音で挨拶が聞こえづらかったのか、桐乃は訝しげに振り替えって俺の顔を見るや否や、キャッ!と短い悲鳴をあげてヒドイ寝癖を両手で隠した。

急いで両手を頭に回したもんだから、勢い余ってドライヤーが俺の顔目掛けて一直線に−−−ガツン!

「いってぇー!な、なな何しやがる!朝っぱらからオマエは…」

「ゴ、ゴメン!…なさい…だ、大丈夫…??」

「へ?あ…あぁ、大丈…夫…」

俺は耳を疑ったね!あの妹の口からこんなに素直な言葉が出てくるとは…しかし桐乃は相変わらず両手を頭に回したまま、こちらを心配そうな瞳で見つめている。

な、何だ、何か企んでやがるのか…

「ま、まぁ気を付けろよ…ほら。」

意外な言葉で毒気を抜かれた俺は、ドライヤーを拾い上げて真っ赤な顔の桐乃に素直に渡してやった。

「あ、ありがと。…ゴメンね、き…兄貴」

何だ?何なんだよこの違和感は!?
得体のしれない不安を背中に感じながら、気にすんなと捨て台詞を残してトイレへと逃げ込んだ。

便座に座って落ち着いたら、左目の辺りから痛みがジンワリ拡がってきた。





447 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 06:44:50.66 ID:xtiNEly+
おお……。期待以上だった。GJ

448 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 06:58:33.85 ID:NSHC+Kh7
めちゃくちゃ痛てぇ!うぅ…最低な朝だぜ。しかし…桐乃のやつ、何だか様子が変だな。いつもだったら、

『急に声掛けんな!』とか
『馴れ馴れしくすんな!』とか
『あ、居たんだ。早くドライヤー拾いなさいよ』だの言うに違いない。
それが『大丈夫…??』だと…?

小まめに妹イベントをこなしてたせいで、好感度が上がって妹フラグが…?
と、いかんいかん。どーもここ最近頭がエロゲチックに染まりつつある。
そもそも妹フラグなんて、気持ちわりぃだけだっての!ぺっぺっ!

アホな妄想で気分も最悪になってきた…
早く朝飯を食おう。
トイレから出ると、洗面所にもう誰も居なかったのでようやく顔を洗うことができた。
リビングに入ると親父がテーブルに座って新聞を広げていた。

「おはよう」
「ああ、おはよう」
「おはよう、京介」
「…おはょ」

朝の挨拶を交わすと、香ばしい香りがリビングに広がっていることに気付く。
俺の食欲センサーは働きっぱなしだ。
テーブルには、正に日本の朝食といった体で食器が並んでいた。
俺はそのままの足で椅子に座ると、お袋が俺の茶碗を持ってきてくれた。

「はい、京介」
「サンキュー」

丁度全ての食器が揃ったのを見計らったかのように、親父が新聞を畳み、そのドスの効いた厳かな声色で呟いた。

「…頂こう」
家族全員で手を合わせ、
「「いただきます」」

親父が挨拶や作法などに厳格なため、ウチはこういった感じの挨拶はきちんとやるんだ。
ウチの家族は、食事中は誰もあまり喋らない。特に話題が無い時は、誰も一言も喋らないで食事が終わるほど、ウチの家族は寡黙だったのであった。しかし、今日は違ったらしい。



449 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:00:35.04 ID:NSHC+Kh7
「京介」

対面に座っていた親父が珍しくぽそりと呟いた。

「な、なに?」

いきなり悪党声で呟かれるこっちの身としては、もう少し心臓を気遣ってほしい今日この頃だ。

「お前、誰とケンカしたんだ?」
「??」

質問の意味が分からない。
お袋は俺の顔をすがめみると、今気付いたらしく、ぷっと吹き出した。

「京介、左目がパンダになってるわよ。」
「左目…?てまさか。」

隣に座る桐乃も俺の異変に気付いたらしく、笑いを堪えているみたいなリアクション。

何?何なの?て考える暇も要らねーやチクショウ!
さっきの桐乃のドライヤーだぁぁあああ!

朝食を終えた俺は自室に戻り、充電中だった俺の携帯からある人物に電話を掛けた。

俺の幼馴染み、田村 麻奈実に、である。

今日は図書館で勉強会をする予定だったのだが、こんな目で外を練り歩くのはさすがの恥知らずな俺でも恥ずかしい。
勉強会は中止にしてもらおう。

450 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:01:54.54 ID:NSHC+Kh7
−−−プルルル…プルルル…ピッ

「おう、麻奈実か?」

「どうしたの?きょうちゃん」

電話口の向こうからは相変わらずののんびりした口調の声が聞こえてきた。

「今日の勉強会なんだけど…中止にしてもらっていいか?」

「うん、いーよ。きょうちゃん、風邪でも引いたの?お見舞いに行こうか?」

「い、いや、病気じゃないんだが…ちょっと用事が出来てな…悪りぃ、この埋め合わせは今度必ずする」

「いーよぉ、気にしないで〜。じゃあまた学校でねぇ」

「おう、悪いな」

−−−ピッ

俺は8時20分と書いてある携帯のディスプレイを見つめる。
ディスプレイには片目に氷のうを当てた冴えないツラの男が写っていた。

こりゃ今日は1日外に出られないな…
大人しく家で勉強でもしてるか。

外は晴れ晴れとした青空が広がっていて、子供の笑い声が時折、聞こえてくる。
まぁ、たまにはこんなのんびりとした休みも悪くないな。
ベッドに寝そべった俺は、そのままウトウトして寝入ってしまった−−−。

−−−再び意識を取り戻したのは、寝入ってから暫く時間が経ってからだった。

何やら俺のそばで人の気配がする。

ゴソゴソゴソゴソうるせーなぁ…
ったく、こっちはゆっくり寝てんだから静かにしてくれよ…

「んん…」

俺は牽制の意味で目を閉じたまま咳払いをした。すると、

「あぅ…」

−−−桐乃の声??

俺は意外な声の主によって微睡みからたたき起こされることになった。


451 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:03:25.34 ID:NSHC+Kh7
「オマエ…何してんだ?」

デジカメ片手の妹に突っ込む。

「べ…別に。目、様子見に来ただけだから…」

「嘘つけ!思いっきり貶める気マンマンじゃねーか!何だそのデジカメは!」

「!…こ、これは…」

デジカメを後ろの方に回す桐乃。

「おおかた俺の今の愉快なツラを黒猫や沙織にでも見せて笑い物にするつもりだったんだろ」

「ち、ちが…!」

「じゃあ他に何があんだよ!俺の寝顔でも盗撮してオマエの携帯の壁紙にでもするってのかぁ?」

いつもならここで『はぁ!?んな訳無いでしょ!キモッ』とでも返ってくるはずなんだけど…

「…」

言い返さないんだ!?てか否定しないんだ!?どゆこと?今日は本格的におかしいぞ。

「お、おい。なんか言えよ」

「…」

しばらく沈黙が訪れたが、
その沈黙は、桐乃のよく分からない質問で破られた。

「アンタさぁ…もし…もしもだよ。もし妹なんか居なくて−−−アタシを街中で見かけたらどうしてる?どう思う?」

「−−−何言ってんだ?」

「いいから、答えてよ」

「簡単だ。見た目的にチャラチャラしてそーで俺のだいっきらいなタイプだからな。無視もしくは目も合わさずにスルーだな。」

「−−−そう。そっか…」

「お、おう」

桐乃はそのあと何も言わずに俺の部屋を出ていった。

何だったんだ?あいつ。変なこと聞いてきやがって。
ちょっと言い過ぎたかな。でも、俺の顔を笑い物にしようとした罰だ。少しは堪えただろう。うは、俺TUEEEE。

大体、正直に言えるわけ無いだろ!
本物の実妹前にして、普通に可愛いと思います、とか、付き合いたいくらいだーとか。

まぁ、これに懲りたらまた暫くはイタズラなんかしないだろう。




452 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:04:14.13 ID:NSHC+Kh7
次の日の朝−−−

よし、1日寝てたら目も治ったな。
良かったぜ。さすがにあんな理由で学校まで休む訳にはいかないからな。

「おはよー」

「ああ、おはよう」

「おはよう、京介」

欠伸を噛み殺しながらリビングに入って挨拶をした俺は、いつもと違う風景に気がついた。

「…あれ、桐乃はまた朝練か」

一人ごちて呟くと、お袋が残念そうに答えた。

「あの子、今日具合悪いみたいなのよ。さっき聞いたら、何も食べたくない、学校休むって−−−部屋に閉じ籠ってるの」

「ふーん」

完璧そうに見えてそうでもないんだな。
体調管理ができてないんじゃねーの?
それとも、よっぽど体調悪いんだろうか。
まぁ、俺には関係ねーか、と。

俺はさっさと朝飯を平らげて、学校に行った。

普段通りの日常…なんて心が休まるんだ。
でも…何だろうな。何か物足りないような。モヤモヤするぜ。

自分の謎の感情に答えが出せないまま、放課後を迎えた俺は、麻奈実と帰り道を共にして歩いていた。

「きょうちゃん、何だか今日は元気ないね。何かあったの〜?」

「別に?何でもねーよ」

「そっかぁ。何でもないんだねぇ。」

「そうだ。何でもない…」

「きょうちゃん。きょうちゃんは、私が元気なかったら、理由を聞かずに通り過ごせるの??」

「?過ごすわけないだろ。理由を聞くまで帰さねーよ」

「そーゆうことだよ、きょうちゃん。ね、何かあったの?」

改めて聞き直してくる幼馴染み。その顔は先程までとは打って変わって、真剣な表情だった。

あーもー、俺にだってわかんねーよ。
まぁ、麻奈実もたまに鋭いとこあるし、俺のモヤモヤも見抜いてくれるのかもしれんな。

俺は昨日起こった一部始終を麻奈実に話した。


453 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:05:33.64 ID:NSHC+Kh7
「なるほどぉ。きょうちゃんは、桐乃ちゃんに謝りたいんだね」

「…何をどう聞いたらそういう解釈が生まれるんだ」

俺は呆れ顔でため息を着いた。

「どう聞いても、『言い過ぎた上に、体調も悪いから可哀想だ、ちょっと謝っておきたいな』って言う風に聞こえるよ〜」

「あのなぁ、そんなこと…」

あるかもしれねえ。
このモヤモヤ、もしかしたら罪悪感の塊だったのか?
そりゃああの時は気が昂っててちょっと−−−いや、かなりヒドイ事言っちまった気がする。

「それに−−−」

麻奈実は訳知り顔で続ける。

「私だったら、ショックで寝込んじゃうかな。学校も休んじゃいたくなっちゃうかも」

「オマエ、桐乃は俺のせいで寝込んでるって言いたいのか?」

「んーん。私だったら、って言ったでしょ。桐乃ちゃんは…どうかな?」

麻奈実は上目遣いで俺の顔を覗きこんだ。

まぁ、俺のせいで寝込んだって言うのは全く想像つかないが(てかそうだったら怖ぇよ!)俺のこのモヤモヤの正体ってのがわかった気がする。

「ありがとな、麻奈実」

「んーん。どういたしまして〜。がんばってねぇ、おにぃ〜ちゃん♪」

「それは止めてくれぇ…」

帰ったら、差し入れでも入れて謝っとくか。

まぁ…しょうがねぇな。

俺は麻奈実と別れると、コンビニで具合が悪くても食べれそうな物を買ってやった。

454 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:07:04.09 ID:NSHC+Kh7
家に帰り着き、玄関を開ける。
我が家は静寂に包まれていた。

そういえば、今日は親父もお袋も家に居ないんだったっけ。
…桐乃のやつ、寝てんのかな。

俺は、早速桐乃の部屋の前まで行って、昨日の非礼を詫びることにした。
ドアにノックをすると、意外にも返事が返ってきた。

「…何?」

「あー…桐乃。体調は大丈夫か?」

「別に…。関係ないでしょ。」

ズズッと鼻をすする音。
何だ、ホントは風邪引いてるだけじゃねーの?

「昨日はさ、悪かった。ちょっと寝起きで機嫌が悪かったのもあったんだ」

「…もーいぃよ。べ、別にあん時の事がショックで寝込んでた訳じゃないし」

「そーだよな。ほら、差し入れ、買ってきたぞ。カロリーそんなに無いから、食べても大丈夫だろ?ちょっとドア開けるぞ」

「!やだ、待っ…!」

ガチャ。

慌てて鍵を閉めようとしたのか、ドアの前まで走ってきた桐乃は急にドアが開いたのでバランスを崩して俺に倒れ掛けてきた。

「キャッ!」

「あっあぶねぇ!」

危うく俺もろとも倒れそうになったが、何とか桐乃を受け止めて踏ん張り、二次災害を避けた。
俺の買ってきた差し入れは床に音をたてて落ちた。

「大丈夫か?桐乃」

「う…うん。大丈夫」

ほっとしたのも束の間、ふと気づいたのだが…なんと言うか…この状況はだな…

有り体に言うと、カップル同士の熱い抱擁みたいな形になってしまってるんだ、これが。







455 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:08:13.79 ID:NSHC+Kh7
「す、すまん!」

「…」

バッと飛び退き身体を引き離す俺。
沈黙が怖ぇよ!三次災害の予感!?
桐乃の顔が怖くて見れない…て、あれ?

「…桐乃、オマエ…泣いてたのか?」

よく見ると目のまわりと鼻が真っ赤で、スンスン鼻をすすっている。
風邪にしてはおかしな症状だ。

まさか、本気で昨日の俺の言葉に傷付いて?

「な、泣いてないし!意味わかんない!なんでアタシが泣かないと…いけないのよ…」

言ってるそばから涙がこぼれそうだ。
…しょうがねぇなぁ。

「…桐乃、昨日の俺の言葉はな。ありゃ嘘だ。」

「はぁ!?何言って…関係無いって言ってんじゃん!」

「もし俺に妹が居なくて、オマエみたいな女の子を街で見かけたらどう思う、って質問な」

「…」

桐乃は急に黙りこんで俺の話しに耳を傾けている。

「すげー可愛いと思うし、付き合いたいって思うよ。それぐらいオマエは可愛い」

これでいいのか?麻奈実。

「…ホントに?」

「あぁ、ホントだ。この期に及んで嘘は吐かねーよ」

鼻をズッとすする桐乃。
その瞳は何か決意したかのような色に染まっていた。

「ちょっと、私の部屋に来て」

俺の買ってきた差し入れを拾って、桐乃は自分の部屋に入って行ってしまった。

この状況でなんで俺が誘われたかわからないが、促されるがままに桐乃の部屋に入った。

456 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:09:32.78 ID:NSHC+Kh7
桐乃の部屋のテーブルにはあの時の−−−そう、最後の人生相談の時に見なかったアルバムが、あった。

「お母さんたちには口止めされてたんだけど…そのアルバム、見て 」

「アルバムが…どうかしたのか?」

「いいから」

俺はかつて見ることのなかったあのアルバムに、訝しげな表情で手を伸ばした。

パラパラとアルバムをめくる。特に…おかしな点はない。普通に桐乃のアルバムだ。というか桐乃の写真集かってほど、桐乃で埋め尽くされている。

「なぁ、これがどうしたってんだ?」

何が言いたいか分からないと言った顔をして桐乃を見ると、桐乃はため息をついた。

「最後のページ、見て」

俺は言われるがままにアルバムの最後のページを開いた。

そこには−−−
ウチの親父とお袋ではない、二人の大人と並んで立っているかなり幼い桐乃がいた。

「それが、あたしのお父さんとお母さん」

俺は、桐乃が何を言っているか、理解できなかった。

「今…何つった?」

「アンタどんだけ鈍いの…だから、アタシとアンタは本当の兄妹じゃないってことよ」

「そう…か」

そう言われると、妙に納得してしまった。兄妹でこんなに容姿も内容も何もかも違う事に。

そりゃそうだ。他人だってんだもんな。
そりゃ違って当然だ。


457 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:13:06.10 ID:NSHC+Kh7
桐乃は少し声のトーンを落とした。

「やっぱり…ショック?」
「…」

俺は呆然としたまま桐乃の問いには答えなかったが、桐乃は構わず続けた。

「アタシは…ショックは少しはあったけど。嬉しかった」
「…そりゃそうだよな。こんな出来の悪い兄貴とホントの兄妹じゃなくて、良かったろ」
「違うよ…だって兄妹って…結婚、できないじゃん」

俺は桐乃の顔を見返した。
桐乃は真っ直ぐに俺を見据えている。

「き、桐乃…」
「アタシは、ずっと兄貴を…京介を見てきた。なんでこんなに近くにいるのに好きって言えないんだろうって…もどかしかった。今まではそんな気持ちから京介にはヒドイ事いっぱいして…ホントにゴメン」
「なんで、兄妹なんだろうって…ずっと思ってた。でも、この写真をこの押し入れで見付けた時…お母さんから真実を聞いた時…私の気持ちは止まらなかった。止まれなかったんだよ」

俺の手を優しく包み込みながら桐乃は俺の顔を見つめている。

「京介…私…京介の事が好き。どうしようもないくらい…」
「きり」

俺の口はそのまま桐乃の口で塞がれた。
そして、すぐに離れた。

「ゴメン…いきなり…すぎるよね」

伏し目がちに、照れ臭そうに呟く桐乃の顔は今までにない位真っ赤だった。
そんな桐乃を見て…俺はたまらなくいとおしくなり、桐乃を抱き寄せた。
俺は今まで、桐乃に嫌われていると思ってた。そんな状況をどうにかしたいって思ってた。
だから、ついつい憎まれ口を叩きつつも、邪険に扱いつつも、心の中では桐乃と仲良くしたい一心で−−−

でも、桐乃は俺のことを好きで居てくれた。本当の兄貴としてじゃなく、一人の男として。

俺は、兄貴として桐乃と仲良くしたかったのか−−−
男として桐乃と仲良くなりたかったのか−−−今ではよく分からなくなってしまった。

でも、目の前の桐乃は、こんな俺を好きでいてくれている。

今は、それだけで−−−自分の気持ちに正直になるには充分だった。

「桐乃…俺も…オマエの事が好きだ」

「京介…」

先程の事故みたいな抱擁じゃない。
本当の恋人のように俺達は抱き合っていた。
桐乃は瞳を閉じて、唇を委ねてきた。
俺は…その唇を受け入れた。

おわり



458 名前:390 ◆uBmhouX2sU :2011/03/18(金) 07:19:22.62 ID:NSHC+Kh7
お粗末でした。

エロも無いし、文章グダグダだしで申し訳ない。


459 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 07:35:23.53 ID:mc8LpH2y
>>443
いや、同人作った記憶はこれっぽっちもwww
ま、3Pに持っていこうとしたら自然とこうなる気はします。

>>458
乙です

460 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 07:52:01.67 ID:ys4mLWcw
>>441
黒猫スキーの俺歓喜
GJだぜ

461 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 07:58:10.77 ID:XgGCl5JV
>>458
GJ

462 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 08:12:23.65 ID:RLmzbVZ4
きりりんがドSで言葉責めしまくるSSが読みたいと思いました

463 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 08:46:25.83 ID:GBybfMrB
>>441
乙、いつもありがとうございます
黒猫と桐乃も良いよね

464 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 09:44:03.17 ID:sY+OP7vg
黒桐3Pは誰も不幸にならないいい展開だと思う

465 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 09:57:55.86 ID:+T5Tj7cG
両名とも乙

466 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 10:59:41.09 ID:orZE426U
エロネタって同人でやり尽くされてるから
どうやったって被るよな

467 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:20:30.86 ID:3NlohS6e
超展開にすればおk

468 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 11:29:02.51 ID:FjyPti4r
>>467
超展開かぁ…ふむ。

京介のチンコがロケットに改造されて
絶頂とともに黒猫が彼方へ飛んでいくような話?

469 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 11:30:35.10 ID:aHC95N0V
あ、アホなレスをトリ付きで投稿してしまった…

死にたいwww

470 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:44:02.47 ID:3NlohS6e
>>468
想像して吹いた

471 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:44:04.37 ID:gOTtFDHY
3Pは萎える

472 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:46:29.97 ID:dKx0KnIj
同人はキャラ崩壊させても絵があるぶんキャラに見えるが
文章では「これだれ?」感が大きくなってしまうからなぁ

473 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:52:33.10 ID:ewg8xLbZ
>>458
GJだぜ

474 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:55:36.87 ID:orZE426U
>>472
それは同意
エロい文章書ける人はそれだけで本当に凄いと思うけど
行き過ぎると「これ俺妹のキャラである必要なくね?」になってしまう
匙加減が難しい

475 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:59:47.61 ID:RLmzbVZ4
エロですらないくせに、「これ俺妹のキャラの必要じゃ無くても良くね?」な駄文を投下する阿呆もいるくらいだしな!

476 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/18(金) 12:02:05.36 ID:aHC95N0V
>>474
だよねー

前にすごいと思ったSSで、数人入り乱れたエチシーンなのにどのセリフが誰なのかちゃんと分かるのがあってさ。
その域にはまだまだ全然達しないや…

妄想でカバーしといてくださいw

477 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 13:32:32.59 ID:SVVRm9ct
>>475
まぁ該当者は多々いるけどな

478 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 13:38:35.28 ID:VZIBPmq0
しかし歪めないとエロパロにならないのも事実
結局は読んだ人間が納得できる理由ってのが大事って訳よ

479 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:04:04.31 ID:cpa2bXSr
>>441
GJでしたー

大きめに歪めないと乱交とかNTRとかできないじゃないか。

480 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:25:37.53 ID:s57elaTF
>>479
そうだよな。
京都を舞台にしたSSでも、是非乱交やNTRをやって頂きたい

481 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:26:45.12 ID:XcAW14Y2
ssでは問題ないが原作で実は義妹でしたってやられたら最悪だな

482 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:39:33.41 ID:BCvTjxs4
キャラ崩壊云々言ってるやつは差異と反復でも読んで出直せ

483 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 20:41:47.00 ID:GYt9h4Uv
実妹のほうが燃えるからな

484 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 21:03:20.56 ID:s57elaTF
>>482
きりりんのドゥルーズ入門SS

485 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 22:57:38.39 ID:K+qlZGsi
まあ燃える燃えない以前に義妹実妹は展開や作者の好みでやってもいいだろ

486 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:10:03.50 ID:BHWSJRZz
俺の妹Pでの設定って、ifルート以外は公式設定扱い?
「ラブタッチ事件」が存在することになっているし。

487 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:18:50.51 ID:xhhdFZaX
あやせルートは原作者執筆らしいから公式設定の流用はあるんじゃない?
ゲーム自体原作からの分岐扱いだから全部公式とは言いきれないけど

488 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:26:07.64 ID:BHWSJRZz
「闇猫」のブチ切れっぷりがハンパじゃなかったからな。
爆発しろだの死ねだの、怖い。

489 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:48:03.59 ID:0HKJDEbr
はて、普段あやせ様が発している言葉の足元にも及ばないような・・・。

490 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:51:35.89 ID:7swOVuLQ
いい加減なこと言わないでください!ぶち殺しますよ!

491 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 23:52:13.65 ID:12wNSXWK
方向性というか芸風が違うからな

492 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 00:22:12.30 ID:fIXmj+KP
まあ、どっちも読者(ユーザー)的にはギャグなんだけどなw
本人たちはいたって一生懸命なんだろうけど

493 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 00:40:48.47 ID:3M1X3JmC
これがシリアスな笑いか

494 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 02:16:07.06 ID:8K8T3s4k
恋愛なんて他人から見ればギャグマンガだよ

495 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 02:55:03.18 ID:Oi9OAUqq
俺妹はギャグラノベ

496 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:41:39.64 ID:d3Q96UQ9
よし、アホなエロSSでも投下するぞっと。

497 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 03:43:36.30 ID:Bo2XFrJu
カモン

498 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:44:55.94 ID:d3Q96UQ9
今回は…アホなお話を一つ。

『大空の彼方へ』
・語り:黒猫
・CP:京介×黒猫
・エロ:有………?w
・注意:
下記のレスを参考にしてみたら酷いことになりました。
反省?後悔?えぇ、海よりも深く山よりも高くしていますよ。
でもまーせっかく書いたので投下します。

----------

466 :名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 10:59:41.09 ID:orZE426U
エロネタって同人でやり尽くされてるから
どうやったって被るよな

467 :名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 11:20:30.86 ID:3NlohS6e
超展開にすればおk


499 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:47:03.78 ID:yTZgcqcr
それほど遅い時間ではないけれど、天気のせいだろうか。
黒々と空を覆い隠す雲のせいで、あたりは薄暗く、重苦しい空気に包まれていた。

しかし、外界の闇など大したことはないのだ。内なる闇に比べれば。
闇の眷属たる私は、今やまさに、自分の内より湧き出る闇と同化しようとしていた。

「誰なの、あの女………」

年齢は…そうね、私の親友であるあの女と同じくらいかしら。
黒く綺麗な髪。清楚な服装。整った顔。そして―――
何より、その女の発する華やかな空気。
女の私でもつい見とれるほどのオーラが、体中からにじみ出ていた。

「くっ………」

公園の片隅で、物陰に身を隠しながら、私は見慣れない女と、見慣れた男を見つめる。
男の名は高坂京介。つい今さっきまで、私が運命の伴侶だと思い込んでいた雄。
それが、私の知らないところで、私の知らない女と会っているですって?

「……忌々しい……」

悔しくて、悔しくて、涙が出てくる。

確かに、ここ一週間ほど、彼の様子はおかしかった。
一緒に帰ろうと言っても断られるし、キスもセックスもしていない。
それどころか、抱きしめてすらくれないのだ。

嫌いになったのなら言ってほしいといっても、彼は首を横に振るだけで。
それで、どうしても腑に落ちなかった私は彼の後を追ったのであった。

今となっては、後悔している。
何も知らなければ、こんなに傷つくこともなかった。
彼に、他に女がいただなんて。

「………っ、………っ」

声を押し殺してはいるが、涙は止まってはくれなかった。

しかし―――


500 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:49:06.32 ID:yTZgcqcr
ただただ絶望に打ちひしがれる私の耳に、
私の大好きなあの声で、信じられない言葉が飛び込んできた。

「私は変態ですっ!私は変態ですっ!私は変態ですっ!私は―――」

―――んなっ!

私は言葉を失う。
耳を疑うが、どうやっても他の解釈はできそうにない。
私の恋人であったその男は、何度も繰り返し『変態宣言』を繰り返していた。

「私は変態ですっ!私は変態ですっ!……おおおおおおお」

私は唖然として彼の変貌ぶり、いや、変態ぶりを見つめる。
と、彼は突然ズボンを膝まで下ろした。

「見ろよ、あやせっ!! ほら、ホントにちんこ小さくなった!!!」
「こ……この、へ、変態!!死んでください!!!!」

彼女はすばやく回転し、見事な回し蹴りを彼に食らわしていた。
と…当然の報い過ぎて………何も言えないわ。

あやせ、と呼ばれていたその女は、颯爽とその場を立ち去っていった。


◇ ◇ ◇

「さて、説明してもらおうかしら」

私が冷たく言い放つと、彼は正座したままでちらっとこちらを見上げた。
今私は、通いなれた彼の部屋で、彼を追及しているところだ。

「この一週間。私のことを避けていたのは―――」

返答次第では、私の心はもう立ち直れないだろう。
覚悟を決め、私は問いかける。

「あの女のせい?」
「ああ……そうだ」

あっさり浮気を認めるその男の言葉に、私は問いたださずにはいられない。

「どこが…私のどこがいけなかったの?」

涙が溢れ、語尾が震える。

「あの女のどこがそんなにいいの?」
「お、おい、なんか誤解してるぞお前………」

……え?


501 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:51:03.67 ID:yTZgcqcr
「あのさ、これ、浮気とかじゃないんだよ。
 だいたい、俺がお前のこと好きなの、知ってんだろ」

「え?何を―――」

私は混乱し、彼の言葉を理解することができない。

「………まーなんだ、これを見てくれ。あやせからのメールだ」


私は彼から携帯を受け取ると、そのメールに目を通した。


『大嘘つきのお兄さんへ

私、言いましたよね。
桐乃に手を出したらぶち殺しますって。

かといって、山に埋めるのもいろいろ手間なので
父が懇意にしている秘密結社の科学者さんに頼んで
サプライズプレゼントを用意しました。

ふふふ、楽しみにしていてくださいね。』


………。

あの清楚な見た目からは想像できないが。
しかし、このメールからは、明らかに黒々とした怨念が伝わってくる。


「あ、あなた、大丈夫なの?」

「………」

「ま、まさか」

「……もう、手遅れだ」

「………え?」

「俺は……俺は……」

私の混乱は解けたけれど、やはり彼の言葉は理解不能だった。

「俺は、改造されちまったんだ!!!!」


502 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:53:15.46 ID:yTZgcqcr
◇ ◇ ◇

ついさっきまで絶望と困惑の淵に立っていた私は今、
まったく別の困惑と戦っていた。

「俺の、左の乳首を触ってくれ」
「………気が狂ったの?」
「いいから早く」

ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

私が彼の左の乳首に触れた瞬間、どこからか振動音が聞こえてくる。

「あなたの携帯、鳴っているようよ」
「いや、携帯じゃないんだ」
「???」

そう言うと、彼は私の手を、彼の股間に導く。

「―――っ!?」

振動しているのは、彼のペニスだった。
私はあんぐりと口を開け、彼を見つめる。

「ちなみに右の乳首に触ると止まる」

彼は自分で自分の右胸を押さえた。
ほどなくして、振動音は聞こえなくなる。

「ま、まさか“改造”ってこれなの?」
「こんなもん、まだ序の口だ」

私は信じられない思いで彼の顔を見つめていた。


◇ ◇ ◇

「つまり、まとめるとこういうことね」

私は彼から聞いた話を箇条書きにしてまとめる。

・左の乳首を触るとペニスの振動が強くなる
・右の乳首を触るとペニスの振動が弱くなる
・唇を刺激するとペニスが大きくなる
・「私は変態です」と言うとペニスが小さくなる
・興奮するとペニスがグルングルン回る
・汗がすごいヌルヌルする

「これですべて?」
「いや…まだ何か隠された機能があるみたいなんだ」
「そう…」

彼の話は一つとして理解できないのだけれど、
振動するペニスに直に触れてしまっては信じる他ない。


503 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:55:22.36 ID:yTZgcqcr
「はじめは何がなんだか分からなかったんだがな。
 自分の体を触りながら、あ、こう連動してるのかと」

なんというか、もはや理解できるできないの問題ではない。

「本当にひどいぜ、これ!
 事前に何も教えてくれないんだぞ?何もだ。
 初日なんて、自分でも自分に起きてることが信じられなくて、
 風呂であったまると体はヌルヌルするし、
 オナニーしてたら突然ちんこがグルングルン回り始めたんだよ!」

その光景を想像するだけで………だめ、私の腹筋は崩壊寸前よ!!!

「大体、ペニスを小さくする方法だってついさっき聞いたんだよ」

な、なるほど、あの変態宣言はそういうことだったわけね。

「それまでは大きくなる一方でさ。正直死ぬかと思ったぜ。
 食事はおろか、喋るだけで唇が刺激されるんだ。
 それでどんどん大きくなるのに、小さくする方法がわからねぇときた。
 知らないだろう、『パ行』がどんなに恐ろしいかっ!
 Pで始まる単語を英語の時間に読まなきゃいけねぇ恐怖がっ!
 『パ行』考えた奴マジ死ねよーーーっ!」

だ、誰よあなた。
まったく、キャラ崩壊にもほどがあるわ。

熱く語るそばから、彼のペニスはどんどん大きくなる。

「私は変態ですっ!私は変態ですっ!私は変態ですっ!」
「知ってるわよ」

彼はいったい、どこに行ってしまうのだろうか。

◇ ◇ ◇

「瑠璃、こんな俺と、セックスしてくれるのか?」
「いいから………私だって我慢していたのよ。この一週間」
「俺も…地獄だったぜ」

ダ、ダメ。
ちんこグルングルンの件を想像するだけで、腹筋が痛い!!!

「そ、そう、それは大変だっ……ぶふぅっ!」
「わ、笑うんじゃねぇ!」

あーっ、やっぱり我慢できない!!!
私は涙を流してのたうち回りながら、ひとしきり笑い転げた。

「ひでぇ、こっちは必死だってのに」
「さて、じゃあ始めましょうか」
「しれっと流しやがった!?」

気を取り直し、私はスルッと衣服を脱ぎ捨てる。
彼も、慎重にボタンを外し、一糸まとわぬ姿になった。


504 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:57:30.09 ID:yTZgcqcr
「ちょっと見たところでは、改造されているようには見えないけれど」
「あぁ、俺もはじめは冗談かとおもったもんだが」

私は彼の首に手を回し、顔を近づけてささやく。

「まったく……一週間もキスができないなんで、死んでしまうかと思ったわ」
「あぁ……俺もだ」

そう告げると、私達は久しぶりの口付けを交わす。
あまりキスをしすぎると彼のモノが大きくなってしまうのは分かるのだが、
私たちはお互いの想いを止めることが出来なくなっていた。

「んっ…ちゅっ………はぁ、ちゅ……んっ」

夢中になって、彼の唇を貪る。
彼も負けじと、私の口内に舌をねじ込んでくる。

「ちゅる…はぁ……レロ…ちゅっ………はぁ、はぁ」

ふと下を見ると、彼のモノは今までに見たことのない大きさになっていた。
さすがにここまで来ると、このまま私の中に入るとは思えない。

彼は私に気を使ってか、小さな声でボソボソと呟き、自分のモノを静めている。
だんだんと、私の中に挿入するのに適切な大きさに変化していった。

何しろ、一週間も性行為をしていなかったのだ。
それまでは毎日のように体を求め合っていたというのに、それが突然絶たれてはたまらない。
前戯など全くしていないというのに、私の下半身は彼を求め、既に濡れそぼっていた。

「…も、もう入れてもいいわよ、京介」
「あぁ、俺も今すぐに入れたい」

ズズズ…あぁ、彼のモノが入ってくる、久々の感覚。
私はその快感に酔いしれた。

「瑠璃…はぁ、あ、気持ちいいぞ………」
「んっ、京介……あぁん、あぁ、あっ……」

パンッ パンッ

彼はいつもよりずっと激しく、私に打ち付けるように腰を振る。


505 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 03:59:32.37 ID:yTZgcqcr
「京介っ…あっ…ああっ…あっ…激しっ…あっ」

私は彼の胸にしがみつき、彼の左の乳首を舐める。

ヴゥゥゥゥゥゥゥ………

彼のモノが突然振動し始める。

「ぅあぁんっ…あぁ」

今まで経験したことのないその感覚に、私は戸惑う。
でも、こういう刺激も悪くないかもしれない。

私はさらなる快感をもとめ、彼の乳首を舐め続ける。

ヴィィィィィィィィ―――――

「あぁぁぁぁん、あぁ、うっ…あっ…」

そうしている間にも、彼は激しく腰を打ちつけて来る。
私は彼の唇を奪った。

「ちゅ…あぁん……ちゅるっ…はぁん、あぁ」

私の中で、彼のものはどんどん大きくなっていく。
私は、耐えられるであろうギリギリの大きさになるまでキスを続けた。

「お、大きい…あぁん、大きいわ……京介っ……」

そしてまた、彼の乳首を刺激する。


ヴイイイイイイイイイイイイイ―――――

「あぁぁぁぁん、ふわぁっ…あぁっ……」

「瑠璃…瑠璃っ…はぁ…はぁ…はぁ…」

彼の息がどんどん荒くなっていく。
そして、彼の背中から、腕から…全身から。
ねっとりとした汗が流れ出ていた。

彼は、私と体を密着させる。

「――――っ!?」

ヌルっとした感覚に、私はまた戸惑う。


506 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 04:01:41.23 ID:yTZgcqcr
これ以上ないほど大きくなった彼のものが振動しながら出し入れされ、
私たちの体はヌルヌルした液体に包まれていた。

これをセックスと呼んでよいのかも分からない。
こんな乱れた体位に、呼び方なんてあるのだろうか。

今、彼と私は完全に、お互いの体を求め快楽を貪る獣と化していた。
そして―――


グルングルングルン……

「はぅぅんっ!!!」

彼のものは回り始め、快楽の肉壺と化した私の膣をかき回す。
私はもう、自分が一体何をやっているのかが理解できない。

グルングルングルングルン……

回転する速度は加速度的に上昇していく。

「はぁぁぁ、京介、京介ぇっ!……ふぁぁんっ」
「瑠璃っ…はぁ、あぁ…る、瑠璃」

お互いの名前を呼びながらどんどん高まっていく私たち。
と、突然、彼のスピードが格段に早くなった。

バンッバンッバンッバンッ

彼は激しく私に腰を打ちつける。

彼の火照った体は、今や隅々まで真っ赤になっていた。
そして、私の見立てでは、かれの腰を振る速度はおよそ3倍になっていた。

はっ!?

「…あ、赤くなると、3倍ですって?」

間違いない、これは例の改造による効果だ。


私が一人で納得していると、部屋の扉が突然開いた。

「な…なにをしているんですかお兄さん!」

そこにはあの女、あやせが立っていた。

「今すぐそのいやらしい行為をやめなさいっ!」

しかし、ここまで高ぶってしまった私達を止めることなどできない。
彼は腰を振り続けながら答えていた。

「あ、あやせ、今は無理だ…はぁ、はぁ…もう止まらねぇ」
「京介…はぁ、あぁだめ…もうイキそう……」
「瑠璃、俺もだ……そろそろ……」


507 名前:『大空の彼方へ』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 04:04:38.26 ID:yTZgcqcr
高まる私達とは裏腹に、その女は焦ったように説得する。

「だ、だめなんです!お兄さんが射精すると―――」

「あぁ、京介っ!京介っ!」
「瑠璃、瑠璃―――っ!」

「お兄さんのペニスはロケットに改造してあるんですっ!!!!!」


ゴゴゴゴゴ………ゴォー!!!!!!!!

彼のペニスと共に、私は発射された。

「京介、いくーーーーーっ!!!!!」
「ど、どこにーーーーーっ!!???」

私は彼の部屋の窓を突き破り、大空の彼方へと飛んでいった。



◇ ◇ ◇

「んはっ!?」

変な汗をかきながら、私は目を覚ました。

「な…なんて夢だったんだろう………」

私はベッドの隣で眠る、彼の寝顔を確認する。
彼の体にも、別段おかしいところはないようだ。

「こんな夢を見るなんて、疲れているのかしらね」

私は彼の左肩の上に頭を乗せ、
彼の左胸の上に手を置いた。


ヴゥゥゥゥゥゥ……………

静かなバイブレーションの音が、どこからともなく聞こえてきた。



おわり


508 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 04:06:54.73 ID:yTZgcqcr
えーっと………

勢いでやってしまいました。

キャラ崩壊?

えぇ…超展開って難しいですw

509 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 04:09:06.81 ID:Bo2XFrJu
お前はギガンティックなアホだな


でもGJ

510 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 04:09:47.59 ID:lbrpsUgB
バカだなw

511 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 04:11:20.37 ID:HhMJK3ny
……え、えーとぉ^^;
>>468で言ってた話をホントに書きおるとは思わなかった

思いきり笑わせていただきましたw

512 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 04:17:25.88 ID:9h3w9iFa
>>508
乙。でもロケットってなんだよwwww
なんか改造以来すると鶏の骨とか継ぎ足されて能力やポイントが上がる博士を思い出した

超展開って
な、なんだってー(AA略 みたいなのかと思った
いや、言葉では説明しにくいわ

513 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 04:21:08.80 ID:l3n9Bwq7
クソワラタ

514 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 05:28:33.70 ID:er7gk6KO
想定外を通り越しおったわぁ

515 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 06:51:07.74 ID:Oe5QEdKm
ギャグ漫画日和風味

516 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 08:52:59.29 ID:I3PpDkVd
ワロタ
まったく桐乃が出てこないのはあやせにポアされたからなのかw

517 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 09:09:41.79 ID:bdxeTkGi
よく書けるな...こいつぁちょっとした奇跡じゃね?

518 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 10:17:01.72 ID:bVT5Wr0a
瑠璃ちゃん疲れたまってんな……

519 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 10:47:39.56 ID:q6jtKo5D
なんだかみんなの反応に胸熱

もっと罵ってくれてかまいませんぞ
@ω@

520 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 11:12:13.95 ID:Oi9OAUqq
>>519
桐乃「たのしい〜♪」

京介「なかま〜が♪」


桐京「「ぽぽぽぽーん!!!」」

521 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 11:45:56.49 ID:IwPUGzq8
わろた。馬鹿すぎるだろw

522 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:44:02.14 ID:luPPIySh
バカすぎwwwしかし素晴らしい文才を見た

523 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 12:54:53.64 ID:YXhYz4N3
なんという才能の無駄遣い

524 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 13:00:18.99 ID:qg+UazyC
ちんちんドリルで鉄男を思い出したのは俺だけでいい

525 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 14:20:46.26 ID:lgO0TDrq
ちなみに

・照れると耳から蒸気を吹き出す
・右耳と左耳でアレが固くなったり柔らかくなったり
・3分に1回おならが出る

ってのもあったんだけど、うまく絡められなかったからボツった。
特におならバージョンのえっちシーンなんてカオス過ぎてさ。

526 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 14:30:12.64 ID:4kAAb25R
>>508
愛すべき大バカ野郎だなwwwwww
笑いすぎて腹筋が筋肉痛になるのは初めてなんだがwwwwww


527 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 14:39:31.64 ID:EnLprKH2
>>508
乙?
黒にゃんペロペロ
なんつーかカオスw

528 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 14:53:21.49 ID:3XPN1x0Y
マジキチ

しかし京介とあやせの密会で泣いちゃう黒猫いいな
二人で京介取り合うとか見たいな

529 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 15:31:44.51 ID:ObgiIn25
触れられてないけど、改造されるようなことを桐乃にしてんだろ?
そっちもぜひ詳しく

530 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 15:35:04.31 ID:fIXmj+KP
3Pモノの後日談だからじゃないの?

ところで、昔から3Pってなんて読むのかずっと知りたかったんだよね
「さんぴー」でいいような気もするけど、「すりーぴー」って読んでシャレを効かせるのか、どっちなんだろう?

531 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 15:58:28.82 ID:MV3xpB5/
8Pチーズェ…

532 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:26:15.60 ID:bprZjHrQ
「風」(後編)って公開しないんだろうか。


533 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:31:48.62 ID:Oi9OAUqq
しなくていいな

534 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:35:19.18 ID:L/vMLIyO
すげぇのきてるな
っていうか秘密結社を懇意にする政治家ってなんだよw

535 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:39:42.44 ID:fIXmj+KP
むしろ大手悪の組織は権力者と繋がっていると、相場が決まっているもの
まあ、電柱組とかオクトパすとか零細悪の組織はその限りではないが

536 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:40:05.40 ID:wJcn+vK1
俺の燃料棒が冷えたままなんだけど誰か再臨界させてちょ

537 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 18:40:51.94 ID:fknBiNAt
ロボットものの素養が少なめの黒猫でコレなら、
沙織だったらどんなことになるんだよw

538 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 19:05:59.44 ID:fIXmj+KP
>>537
そしてイデが発動する

539 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/19(土) 19:29:11.28 ID:T/MBfPr2
>>376
すみません、遅くなりましたが。
リクエストにお答えして百合SS作って百合スレに投稿しときました。

ちなみに俺は、『黒猫の幸福』の人の後編を待ちわびてたりします。
瑠璃ちゃんマジかわいい。


540 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:32:19.41 ID:N56TGyyK
>>539
すまん、URL教えてくれ!

541 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:33:17.38 ID:mODghGAT
貼ると荒れるからそれくらい探したら

542 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:39:16.97 ID:fIXmj+KP
ヒントというか訂正するなら、この板の百合スレではなく、百合板の俺妹スレってことだな

543 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 21:04:38.97 ID:N56TGyyK
>>542
見つけた!サンクス!

544 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 21:33:49.48 ID:duC3ldMm
京介になって桐乃を奴隷調教したい

545 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 21:35:34.24 ID:fGIwZD2O
京介になって桐乃に奴隷調教されたい

546 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 21:44:33.60 ID:apDE90F5
京介になってあやせに拉致監禁されたい

547 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:15:04.73 ID:qg+UazyC
京介になって黒猫に自分の前頭葉を生きたまま食べさせたい

548 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:24:08.57 ID:bVT5Wr0a
いやそこまでは・・・

549 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:25:28.56 ID:EnLprKH2
京介になって黒猫に染められたい

550 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:31:43.23 ID:JFFi7SzU
黒猫になって下猫のトイレをしつけたい

551 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 22:54:33.68 ID:Jmgvns2v
京介になって桐乃に告白して元の京介と入れ替わって結婚させたい

552 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 23:06:35.27 ID:5eiGM3RU
ふさたんになってハーレムエンド書きたい

553 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 23:08:24.57 ID:WaGBeBuk
>>508
GJ(百合板も)
次回作のハードル上がっちまったなw

>>544-551
どんな流れだよw


554 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 23:46:37.49 ID:ASGDo9f0
『風』の後半、自分も心待ちにしてる。

555 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 23:54:37.06 ID:snUjn0wO
SLなんちゃらとかいらね

556 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 23:58:43.55 ID:fIXmj+KP
別に投下してくれること自体は、何の問題もないよ。良いことだ
その後、粘着相手に張り切って正面対決とかしないでスルーしてくれたら
内容に首をかしげる人がいたら、そういう感想を書けばいいだけ
(氏には、それを荒らし扱いしない度量も持ってくれると良い)

557 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 00:14:19.11 ID:5RhiqVb2
わざわざ意図的に煽る奴は書き手だろうがなんだろうが要らん
結局>>1を理解してくれんと無駄に荒れるだけだからそこら辺だけは徹底して欲しいよね
まあこれはここに来てる人みんなに言える事なんだけどさ……

558 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 00:44:12.55 ID:aNDBZPJq
書き手は誰しも強い自己顕示欲を持っているもんだが
鼻につくような出しゃばりが過ぎるとイクナイ

559 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 00:46:03.31 ID:8mgVcDMq
あまり芳しくない流れだな
誰かブリジットSSを頼む

560 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 01:10:44.57 ID:1xH75itD
SSが投下されなくなると決まってこの流れだなw

561 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 01:42:40.01 ID:luwk4k4s
>>539
あっちも読んできました。
なんでそんなに早く書けるの・・・

>>458
乙でした。
次回作も待ってますよ。

562 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/20(日) 02:15:06.97 ID:lBa8O/wX
>>561
どもですw

まーひとまず…
今の段階で形にしたかったネタは一通り放出したので
次回作は今のところ未定です。

他の人の作品も読みたいですしね!

あんまりでしゃばり過ぎてもアレですし、
まーまた気が向いたらってことで
@ω@

563 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:40:24.47 ID:hWhP6BNF
後編になるはずが終わらなかった。中篇になっちゃったぜ。
――――――――――――――――――――――――――――――――

 この部屋に来たのは何度目か。
 それはもう数えていられないくらい頻繁なこと。
 私はこの人のベッドに寝そべりながら、持参したノートPCを開く。
 ボレロの上着を脱いでいるのでノースリーブの脇がこの人には丸見えだろう。
 いつものような黒ストッキングではなくハイソックスを履いているので『絶対領域』も露になっているはず。

 この人が私の肌、とくに腋の下やふくらはぎに注目しているのは前から気付いていた。
 だから、今日はそれで勝負する。
 私の持っている数少ない武器で。


 私はこの人の視線にはそ知らぬ顔でノベルゲームのデバッグを続ける。
 時々感じる視線が嬉しい。
 それはこの人が、私のことを女だと意識してくれている証拠だから。
 私はふと、百人一首の歌を思い出す。

「逢いみての後の心にくらぶれば昔はものをおもわざりけり」

 この人を好きになる前には考えられなかった。
 好きになる前にはこんな感情があるだなんて知らなかった。
 好きになればなるほど嬉しくて苦しくなる。
 見つめれば見つめただけ。
 見つめられたら見つめられただけ。
 触れれば触れただけ。
 触れられれば触れられただけ。
 身体の奥底から幸せな気持ちが溢れてくる。
 それと同時に、どうしようもない渇望感が私を苦しませる。

564 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:42:59.23 ID:hWhP6BNF

 幸。
 好き。
 大好き。
 大切な人。
 近づきたい。
 キスされたい。
 キスして欲しい。
 もっと見られたい。
 強く手を握られたい。
 雄の匂いを嗅ぎたい。
 優しく抱きしめられたい。
 温かな肌をもっと感じたい。
 好きだと何度も言って欲しい。
 キス以上のことだってされたい。
 髪を優しい手で撫でてもらいたい。
 瞼の上に熱いキスを落として欲しい。
 もっと唇を貪られ唾液を飲まされたい。
 指と指を絡めながら、耳元に囁かれたい。
 真摯な瞳で胸の一番奥まで突き刺されたい。
 息ができないくらいに強く強く抱きしめられたい。
 顔のすぐ近くから可愛いよと褒めてもらいたい。
 耳たぶを甘く噛まれながら、好きだと囁かれたい。
 キスされながら、体のあちこちを撫でられたい。
 抱きしめられながら名前を優しく呼ばれたい。
 私の体の柔らかなところを全て貪られたい。
 愛してると囁かれながら、涙を流したい。
 私の刻印をこの人の肌に刻み残したい。
 長くて太いこの人の手指を舐めたい。
 この人に無茶苦茶に蹂躙されたい。
 この白い肌に印を刻んで欲しい。
 この人だけのものになりたい。
 この人の視線を独占したい。
 私に刻印を残して欲しい。
 耳たぶを噛んで欲しい。
 私の全てを捧げたい。
 腕の中で眠りたい。
 筋肉を感じたい。
 賞賛されたい。
 従属したい。
 愛したい。
 愛しい。
 好き。
 愛。



 その腕に抱かれるたびに浮かぶ、そんな際限の無い願望が私を酩酊させる。
 妄想の中では、全裸の私はやはり全裸のあの人の腕の中で幸せそうに微笑んでいる。




 でもそれは妄想に過ぎない。
 スカートから脚をこれ見よがしに出してみても。
 あの人に身体を押し付けてみても。
 どれだけ誘っても、あの人は私を襲ってはくれない。

 恋人同士になった後でも、あの人はキス以上のことはしてはくれない。

565 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:43:36.05 ID:hWhP6BNF



 だから私は奥の手を用いることに決めた。
 インターネットで綿密に丹念に調べた情報でもって立てた完璧な作戦。
 それが、この計略。
 場所はこの人の家のこの人の部屋。
 そして今日は桐乃は部活の記録会で不在なのは確認済み。

 私は武器を二つ持ってきた。ノースリーブのブラウスの胸の二つのポケットにそれは秘められている。

 私は第一の武器を使う。

「どうしたの、先輩」
 ずらした眼鏡のレンズの上からこの人を見つめる。
 そもそも度の入っていない眼鏡なのでその像はいつもと変わりない。
 ダテ眼鏡を掛けながら、私は愛しい人に声を掛ける。
 私は知っている。
 この人が眼鏡を掛けた女性に弱いということを。


 この人の様子がどこかおかしい。
 どことなく落ち着かないような。
 驚きつつも緊張してるみたいな。
 鼻息が荒くなってるのが可愛い。
 その表情を見ているうちに、なんだか私も嬉しくなってきてしまう。

 いつも通りのこの人なのに。
 普段と変わらないこの人なのに、なぜだか胸の内側がジクジクと熱を持ってきてしまう。

 いや、少し違う。
 いつもと同じというわけではないようだ。
 その輪郭がどういうわけかボケてきてしまう。
 優しい視線のこの人が、私の視界の中でじわじわと滲んでいってしまう。

 涙。
 私の目から涙が出ているのだ、ということを自覚したのと同時に。
 瞬間、想像もできないくらいに力強い腕力で、私は身動きが取れなくなった。

「黒猫…瑠璃。お前、俺のこと舐めてるだろ」
「…なにを…いうのよ」
 頭がうまく回らない。
 ベッドの上に寝そべっている私に、覆いかぶさるように抱きついてくるこの人の腕。
 ブラウスとシャツ越しに感じる肌の体温。
 それはまるで麻薬のよう。その腕の感触は私の脳を蕩かしてしまう。
「お前な、こんな可愛いカッコして、あんな目で見られたらガマンなんかできねえっての!
 ちょっとは自分がどんなに可愛いか自覚しろ」
 荒い呼吸が、私の首筋にかかる。
 この人の激しい胸の鼓動が、私の胸に伝わってくる。

『可愛い』
 その言葉が私の胸に染み入ってくる。
 どれほど大切にされているか。
 どんなに好きと思われてるか。
 理性が蒸発し、私は生のままの思考を口にすることしかできない。
「ガマン、なんか、しなくていいのよ」
 舌が口の中で上手く廻らない。
「わ、わたし…わ、私は、あ、あなたに、好きにされたいのだから」

566 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:44:02.16 ID:hWhP6BNF
 そう言ってしまった後の一瞬にも満たない刹那の間。
 私の心は千々に乱れていた。
 ココまで生の心をさらけ出したのは生まれて初めて。
 私の敏感な、薄い粘膜しかまとっていない生の心を晒してしまっていることに気付いた。

 本心。
 素の想い。

 もしコレが拒絶されたら、死んでしまうしかないくらいの純粋な想い。
 もしこの人に笑われたら、舌を噛んで死のう。
 ホントにそう思った私に、この人は優しい囁きをくれる。
 息も止まるくらいに強く抱きしめながら、その素敵な声で私の耳朶を嬲る。
「そんなこと言われたら、好きにしちまうけど、いいんだな?」


 兄さん。
 先輩。
 京介。

 この人に、私がどれだけ好きかを伝えたい。
 私の中で、この人がどれだけ大切で重要で貴重で愛しているかを教えてあげたい。

 でも。
 私の唇はうまく言葉を紡げない。
 こんなに好きなのに。
 これほどまでに愛しているのに。
 私の命よりも大切だと思っているのに。
 私の心の中の想いの1/100も伝わらない。
 そんなもどかしさが胸の中を焼く。
 好きだと言いたいのに。
 愛していると伝えたいのに。
 言葉がうまく出てこない。
 胸の中から溢れんばかりの好きという感情が、出口を失って破裂しそう。


 ちゅ。

 そんな私にこの人は、優しくキスをしてくれる。
 繋がる唇。
 伝わる体温。
 唇の内側の粘膜を通して、この人の想いが私の中に流れ込んでくる。
 ベッドの上で覆いかぶさるように抱きしめられながらキスをされる。
 優しく髪を撫でてくれる大きな掌。
 私の頬をくすぐるこの人の吐息。
 行き場を失っていた私の中の好きという気持ちが、繋がった唇と舌を通してこの人に伝わっている。
 言葉じゃなくても。声に出さなくても。
 気持ちを伝えられる。
 好きだという心をこの人の前に晒すことができる。

 私は口の中に差し入れられる舌に舌で触れる。
 熱くて、さらさらしたこの人の唾液が私の唾液と混ざる。
 その混ざり合った唾液を嚥下する。
 こくん、と喉が動いた音がする。
 身体の中を下っていく熱い液体。
 それはまるで酒精のように食道を焦がし、胃の中を焼く。
 火照りが全身に広がり、耳たぶから火が出そうなくらい紅潮しているのがわかる。

 唇は言葉よりももっともっと雄弁に、私の心を伝えてくれる。
 この人の唇に自らを奉げることができる喜び。
 この人が、私を好きだと思ってくれている感情が粘膜を通して伝わってくる。

567 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:44:25.32 ID:hWhP6BNF
 この人が、私のブラウスのボタンを外している。
 不思議な気持ち。
 男の人に肌を見られるなんてことは、気持ち悪いことだと思っていた。
 なのに、この人になら見られてもいいと思える。
 否。見てほしいと思っている。
 私の、貧弱な身体でも、この人になら見てほしい。
 この人の妹みたいにスタイルはよくないけど。
 沙織みたいにグラマラスではないけれど。
 私のこの身体をこの人が見たいと思ってくれているだけで、こんなにも幸せな気持ちになれる。
 嬉しくて、嬉しすぎて泣きそう。
 …泣いてはいけない。
 この人に私の泣き顔をみせてはいけない。
 そう思っても、私の瞳は勝手に温かい体液を分泌してしまう。


 この人は私の眼鏡を外して、頬の涙をキスで拭ってくれている。
 そしてそのまま眼鏡を机の上に置く。
「あ、そ、その、先輩、眼鏡」
「こんなの要らねえよ。黒猫…瑠璃。俺は、お前が好きなんだ。眼鏡とかそういうんじゃなくて、お前そのものが好きなんだ」
 その言葉は、私の腰の奥に不思議な熱を生み出した。
 私の目を真っ直ぐに見つめてる真摯な瞳。
 強くて、優しくて、全てを委ねても安心できる温かな目。
 それが私を見るたびに。
 それが私を射抜くたびに。
 臍の下当たりがズキズキと甘く苛まれる。
 身体の奥深くから、不思議な脈動が全身に広がっていく。

 腰の裏側が熱い。
 なんだか身体がふわふわする。
 まるで無重力みたいに。
 
 触れてくれる掌が温かい。
 ごつごつした指。硬い掌。

 黒いブラを取り去られる。
 私の数少ない下着の中でも一番可愛いと思って選んだそれが、この人の手によって取り去られる。
 肌に触れる空気の感触。
 その内側で自己主張している乳首がひくん、と脈動してしまう。
 視線を浴びるだけで身体が熱を持ってしまう。
 見られると恥ずかしい。でも見て欲しい。見られたい。
 相反する感情が私を溺れさせる。
 救ってくれるのはこの人のキスだけ。

 スカートも取り去られ、私が身につけているのはフレアショーツだけ。

 私の心臓がきゅん、きゅんと変な音を立てながら脈動している。
 嫌われないか。
 ヘンだと思われないか。

 私のコンプレックスの源泉を、この人はどう思うのか。
「ぬ、脱がせて頂戴…でも先輩」
 胸の奥で心臓が緊張と興奮と恐怖で締め付けられる。
「ヘ、ヘンだって、お、思わない、で」
 心臓が破裂しそうなほどの想いで搾り出すようにそれだけを口にする。

 腰を僅かに浮かせてショーツを脱がされるのに協力する。
 そして、私は生まれたままの格好をこの人に全て晒してしまう。

568 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 03:45:16.32 ID:mU3YOSQ5
支援

569 名前:『黒猫の幸福』中篇:2011/03/20(日) 03:46:00.07 ID:hWhP6BNF
 どうしよう。
 どう思われるか。
 泣きたくなるような緊張の中、この人の優しい言葉が耳に響く。
「黒猫のココはすごく可愛いな」

 良かった。
 安堵の余りなきそうになる。
「む、むりに、そんな褒めなくても――」
 私の涙交じりのそんな声にこの人はしっかり首を振って否定してくれる。
「そんなことないぞ。生えてなくてつるつるで、でもその中心が薄桃色で、ものすごく可愛い」
 そんな赤裸々な評も、私の内側を昂ぶらせていくだけで。
「全部、俺のものにしたい」

 嬉しくて泣きそう。
 私のことを、受け入れてくれた。
 可愛いって言ってくれた。
 ズキズキと胸の奥を焦がす想いが全身に広がり充満する。

 そんな私の胸の先を、柔らかくて温かな感触が包む。
 キス。
 この人が私の胸の先に口付けてくれている。
 薄い胸の。
 キライだった自分の胸を、この人はまるで聖なるものであるかのように優しくキスしてくれる。
 尊いものであるかのように優しく撫でてくれる。

「先輩…先輩のものも、見せて頂戴」
 痴女めいたそんな恥ずかしい言葉も、自然に口をついて出てくる。

 醜悪で凶暴なその姿。
 恐怖を感じるべきなのに、どういうわけかこの人の股間の中心は怖くはなかった。
 猛りきり、天を指している男性器。
 それが私の中心を目指しているということが嬉しくてたまらない。

 全裸の私と、同じく全裸のこの人がベッドの上にいる。
 もうすることは一つだけ。

――――――――――――――――――――――――――――
ごめん
中篇はここまで
次でちゃんとえちして完結する予定
楽しみにしてくれてウレシス>>539

570 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 03:50:25.57 ID:9afJArLE
良いポエムだな!

571 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 03:54:10.71 ID:gy0RkVql
素晴らしい。心からの賛辞を贈りたい。

572 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 04:16:43.60 ID:0sztNodA
ナイスクオリティ!
語り口がいいね
でもいいところで切られて辛抱たまらんのだぜ

573 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 04:27:41.07 ID:bv48ysWN
途中すこし狙った文体があったことが残念かな。どうしても描写がおろそかになるから。
他はGJ

574 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 04:43:00.44 ID:Ztw3YmGa
最近かませ猫ばっかりだな
きりりんはまだか

575 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 07:37:15.92 ID:iXVzPuWL
抱き締めたいなあ…黒猫!

576 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 08:42:02.14 ID:lBa8O/wX
GJでしたー!

577 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 11:22:13.53 ID:iDCqbWni

黒猫可愛い
ところでいつまで全裸待機すればいいですか?

578 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 13:20:45.85 ID:qap9stRu
そこで終わりかよ
せっかくズボン脱いだのにおい

579 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 17:53:02.04 ID:8mgVcDMq

後編期待

580 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 22:47:39.45 ID:luwk4k4s
>>569
乙です。
やっぱりみんな黒猫は生えてない派なのか・・・
いや、俺も納得しちゃってるんだけどもさw

581 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 23:20:01.43 ID:g7dLw0cB
この手のエロ物ってたいていパイパンじゃない?
確かに手入れしてないのは萎えるけどさw

582 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 00:52:37.50 ID:8ozOg+NO
自分が好きなのは
「まだ薄い陰毛」

583 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 00:55:53.15 ID:R4TuzYQV
生えてないはやりすぎだが、剃ってるくらいでいいです

584 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:01:35.16 ID:ZhuJ4uQb
むしろ剃る話とかをですね

585 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:14:04.54 ID:R4TuzYQV
京介に剃ってもらうとかすごく変態です……

586 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:20:50.41 ID:UgfvOgpL
薄く生えてる陰毛を
唇で挟んで引っ張ってだな…

587 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:21:16.06 ID:ztuy5uvU
じゃあ子猫に剃ってもらうしかねぇな

588 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 01:27:02.74 ID:LKdSO0S4
ああ、おまえらはどこにいっても変わらないんだな
日本はまだ大丈夫だ

589 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 02:39:18.64 ID:bzg4qL+v
久しぶりにアクセスできたけど地震関連のssはないんだぬ
まーさすがに昨今の情勢で投下するのは不謹慎か

590 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 02:45:30.93 ID:XYQR1mBw
オナニー中に地震が来てビックリした桐乃が京介の部屋に丸出しのまま避難
的なSSは書いたが消した

不謹慎だからね!

591 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 02:52:17.04 ID:LEHAFapj
つーか時事ネタって大抵つまんない

592 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 04:36:34.38 ID:GMWxL+As
まともなネタを思いつけない奴が頼る物だからな

593 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 05:07:48.83 ID:k7TgPyhY

京介が大学落ちたら、オタク仲間と付き合って勉強時間を削られたからだ云々で一悶着ありそうだな。

594 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 05:38:26.48 ID:H0HloWOZ
三浪して桐乃の同級生になるんですねわかります

595 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 06:10:56.04 ID:Zmj+zeW0
>>593
ないだろ お前は京介をわかってない

596 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:20:18.61 ID:4MgBtFSE
こんな時間ですが、投下しにきました
エロパロは初めてです。よろしくお願いします。


タイトル「我々の業界ではご褒美です」

・京介×あやせ×桐乃
・エロ有り
・短編

597 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:24:35.39 ID:4MgBtFSE
桐乃「……」

あやせ「……」

桐乃「ねぇ、聞こえる?」ボソッ

あやせ「うーん、よく分からない。もうちょっとそっち寄って」ボソッ

二人は今、桐乃の部屋のベッドの上で壁に耳を当て、隣の部屋の様子を窺っている。
隣の部屋――そう、兄の京介の部屋だ。
二つの部屋を隔てる壁は薄く、普段は聞く気がなくても隣の話し声が丸聞こえなのだが、
どうやら今は声をひそめているようだ。
声は聞こえない――だが、物音は確かに聞こえてきていた。

ギシッ…… ギシッ……

一定の間隔で繰り返される、ベッドが軋む音。
京介の部屋のベッドは、壁にぴったりと付けて設置されているので、その音ははっきりと聞こえてくる。

ギシッ…… ギシッ……

二人は静かにそのリズムに耳を傾ける。
そして少しの時間が経ち、わずかにそのリズムが乱れたような気がしたその時、
二人が目的としていた“その声”が聞こえてきた。


『……あっ、あンっ』


598 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:27:25.35 ID:4MgBtFSE
桐乃「あやせ、今の!」ヒソヒソ

あやせ「うん、あれって……あの声だよね」ヒソヒソ

隣の部屋からかすかに漏れるように聞こえてきた女の吐息。
二人がずっと期待していた声?いいや、本当は決して聞きたくなかった声かもしれない。
だが、隣の部屋で何が行われているのか、それを窺い知るには十分だった。
二人は壁に耳をいっそう強く押し当てる。

ギシッ…… ギシッ…… ギシッ……

『……あっ、あはっ…んんっ!』

『うっ……もう……俺っ!』

『ええ、来て頂戴……私も……っ!』

小声ではあるが、確かに聞こえてくるそのやり取りに、桐乃もあやせも息を呑んだ。

ギシッ、ギシッ、ギシッ

ベッドの軋む音は、そのリズムをさらに速くしている。
そして、その音がぴたりと止むのと同時に、壁伝いに隣の部屋の男女の激しい息遣いが聞こえてきた。
どうやら達したのだろう。
桐乃もあやせも静かに壁から離れ、ベッドの縁に腰掛けた。


599 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:30:09.00 ID:4MgBtFSE
あやせは何も言わない。
桐乃も押し黙っていた。
静かになった隣の部屋からは、かすかな物音だけが聞こえてくる――

ここ最近、兄の京介は、付き合い始めた彼女を頻繁に部屋へ上げていた。
そしてこの日、親友のあやせを連れて帰宅した桐乃は、玄関に女物の靴を見つけ、
あやせと二人で足音を立てないよう、抜き足差し足で部屋へ入り、
隣の部屋に聞き耳を立てて今に至ったというわけだ。

しばらくすると、隣の部屋のドアが開き、階段を降りる二人の足音がした。
それを確認したかのように、あやせが口を開く。

あやせ「まさかの展開だったね……」

せいぜい恋人同士の恥ずかしい会話が聞こえてくる程度だろう、あやせはそう思っていた。
桐乃も同じだ。出歯亀のようなことをするつもりはなかった。
家族が不在だからとはいえ、まさか“その行為”にまで及ぶとは想定外だった。

桐乃「バカ兄貴……!」

そう呟くと、桐乃はギリッと歯軋りをした。


600 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:33:22.73 ID:4MgBtFSE
その直後、今度は激しく階段を駆け上ってくる足音が聞こえ、桐乃の部屋のドアが乱暴に開けられた。
そこには青ざめた顔で、見るからに慌てている京介の姿があった。
どうやら玄関で彼女を見送った時に、そこにあった靴を見て、桐乃が帰宅していることに気づいたようだ。

京介「おい! お前帰ってたのかよっ!……って、あやせまで!?」

桐乃「ちょっとぉ、勝手にドア開けないでよ!出てって!」

京介「待て、待てって、……お前らずっと居たのか?」

桐乃「はぁ〜?居ちゃ悪いの? ねぇ、あやせ」

あやせ「ええ、居ましたよ。なんだかギシギシうるさかったですけど、何をしてたんですか? お・に・い・さ・ん?」

京介「うっ……」

バツの悪いことこの上ない状況で、京介が何事か言い返せるはずもない。


601 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:36:41.18 ID:4MgBtFSE
言葉に詰まった京介に対し、桐乃は威圧的に言い放つ。

桐乃「……いいわ。ちょっとアンタ、ここに正座しなさいよ」

京介「……」

再びベッドに腰掛けた桐乃は、正座する京介を見下ろし、わざとらしく大きなため息をつく。
そしてこの空間は京介を裁くお白洲と化した。

桐乃「あんたに奇跡的に彼女ができて浮つく気持ちは分かるけどさぁ、……いま受験生でしょ?」

桐乃「あたし、最近あんたが勉強してるところ見たこと無いんだけど?」

京介「……はい」

桐乃「それに、親が居ない隙に女連れ込んで……するとか……キモいっての!」

京介「キモいってことはないだろ!男と女が愛し合ったら……そりゃ当然そうなるんだからよ」

あやせ「うわっ……キモいです、お兄さん」

京介「……」


602 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:39:33.64 ID:4MgBtFSE
桐乃「っていうか妹の部屋のすぐ隣で……する……なんてあり得ないから。ラブホでも行けっての!」

京介「いや、それはお前らが居るなんて思わなかったし……ってか、お前らわざわざ気付かれないように部屋入ったろ?」

桐乃「はぁ?何言ってんの。あんた達が猿みたいにサカってたから気付かなかったんじゃん!ああキモっ!変態!」

京介「てめぇ!それは言いすぎだろ!」

あやせ「ちょっと二人とも……。でも、お兄さんも、真面目に受験勉強しないと取り返しのつかないことになりますよ?」

桐乃「女にうつつを抜かして浪人とかマジ勘弁だから!」

3つも年下の中学生二人に吊し上げを食らい、京介の立つ瀬は無い。
まして二人からの絶え間ない軽蔑の冷たい視線を全身に浴びながら、である。
この状況下で、つい悪びれた態度を取ってしまった京介を責められる人間などどこにも居ないだろう。

京介「へッ、大きなお世話だよ。ほっとけっての!」


――しかし、京介がもしこの後に起こる出来事を予知できていたとしたら、こんな態度は取らなかったかもしれない。


603 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:41:48.23 ID:4MgBtFSE
今度はあやせが大きくため息をついた。

あやせ「……どうやら反省の色は見られないようですね」

そう言うと、あやせはドアの傍に置いていたバッグから何かを取り出し、正座をしている京介の後ろに回った。
何を取り出したのか、ベッドに向いて正座している京介からは見えない位置だったが、それはすぐに判明する。


ガチャ


京介「えっ?」

あやせは京介の両足首に手錠を押し当てて締めた。
と同時に、素早く京介の手を取ると、後ろ手の状態にして更に手錠をかける。
瞬く間に手枷足枷の出来上がりである。

京介「お、おい!なんで手錠が……?」

あやせ「こんなこともあろうかと、いつも持ち歩いていて正解でした」

桐乃「あやせ……?」

その時、桐乃が見たあやせの瞳は、光彩のない、深い漆黒の瞳だった。
あやせは京介の横に移動すると、「えーい」と無邪気な掛け声とともに思い切り突き飛ばす。
受身の取れない京介は、左半身を上にしてごろんと横に倒れた。


604 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:44:18.04 ID:4MgBtFSE
桐乃「ちょっと、何をする気なの……?」

あやせ「えっとね、恋人との快楽に溺れてしまいそうなお兄さんを救うには――」

あやせがにっこりと微笑む。

あやせ「――それ以上の快楽<オシオキ>を味わわせてしまえばいいかなって思って」

言うが早いか、あやせは京介のTシャツをめくり、彼の胸を露にした。

京介・桐乃「「ちょ、おま!?」」

そしてあやせは京介の乳首を、両手の指で軽く弾いた。

京介「……!?」

まったく予想してなかったあやせの行動、そして突然の刺激に、京介の身体はびくんと大きく跳ねる。


605 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:47:02.59 ID:4MgBtFSE
あやせは両手の指を広げると、すべての指を使って京介の胸を優しく撫でる。
最初に弾いた後、乳首には触れることはなく、その周りをゆっくりと撫で回している。
だが、ただ乳首を避けているわけではない。乳首に触れるか触れないか、その際どいコースを指はなぞっている。

京介「や、やめろって……」

あやせ「こうやってね、いっぱい周りを触った後に……」

人差し指を両の乳首に触れさせると、指の腹で擦るように弾く。

京介「うあっ!!」

意識が集まり、敏感になっていた京介の乳首に快感が走った。
そんな兄の様子を、桐乃は恐る恐る見つめている。
そのことも、京介にとっては羞恥という未知の刺激を掻き立てさせ、快感を増幅させていた。

桐乃「あやせ、これ、どうする気……?」

あやせ「ふふっ、これはあくまでオシオキよ。ほら、桐乃もやってみて」

そう言うと、あやせは桐乃の手を引いて、京介の傍に座らせた。


606 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:49:30.07 ID:4MgBtFSE
あやせ「こうやって、お兄さんの感じるところを触ってあげるの」

後ろから桐乃の手を取り、同じように京介の胸を触らせる。
時折、敏感な部分に桐乃の冷たい指先が触れ、京介は身をくねらせる。

桐乃「(兄貴が……あたしの手で感じてる……)」

京介「馬鹿っ! やめろって……あっ!」

桐乃「ふ、ふんっ! オシオキよ!」サワサワ

京介「ちょ……くうっ!」

桐乃が一人で行為を続けていることに満足したあやせは、
机の上にあったウェットティッシュを取り、そこから一枚引き出した。

あやせ「お兄さん、ちょっと冷たいですけど我慢してくださいね」

あやせはウェットティッシュで京介の胸を、乳首を丁寧に拭く。

京介「ひっ!?」

あやせ「彼女さんも舐めてるかもしれないから、一応綺麗にしておきましょうね」

あやせ「もっとも、お兄さんのウブな反応を見る限り、ここは責めてもらってないみたいですけど」

微かに笑みを浮かべると、あやせは京介と同じように身体を横に倒し、向き合う格好になった。
そして京介の肩を掴み、わずかに上に傾け、可憐な顔を京介の胸元に近づける。
その小さな口からすぼめた舌を伸ばし、ゆっくり胸の下から上へと舌を這わせた。

京介「……!!」


607 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:53:08.97 ID:4MgBtFSE
あやせの舌は、さらに繰り返し胸を上下し、少しずつ横に逸れ、ついに乳首へとたどり着く。
だが、さっきと同様、あやせはすぐその部分に触れるようなことはしない。
乳首の周りをゆっくりと、円を描くように舌を這わせる。その中心を避けるように。
京介にも分かっていた。これは見え見えの焦らしだ。
だが、分かっていても高まる興奮に抗うことはできない。
いつ中心に触れるのか、まだ触れないのか?――神経すべてがそこに集中したような錯覚に陥る。

それを見越したように、あやせはさらに焦らし続ける。
右の乳首の周囲を舐めた後は左の乳首の周囲へ。その小憎い舌は、まだ敏感な部分に触れていない。
だが、あやせの焦らし作戦は、突然の乱入者により中断されてしまった。

桐乃「……あ、あたしもそのオシオキしてみたいっ!」

そう言うと、桐乃は身を屈めて、空いていた京介の右の胸へと唇を近づけ、舌を伸ばした。


608 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:55:32.43 ID:4MgBtFSE
あやせの意図など知るはずも無い桐乃は、そのまま京介の敏感な部分を無造作にぺろりと舐め上げる。

京介「うはあっっ!!」

あやせ「あ〜っ!だめだよ桐乃、まだ焦らし足りなかったのに……」

あやせは頬を膨らませ、桐乃に抗議のアピールをする。
それでも、散々焦らされていた京介にとっては、電気が流れるような強烈な快感だった。

桐乃「そうなんだ、ごめん……(っていうかあやせ詳しい……)」

あやせ「ううん。……じゃあ、もうガンガン行っちゃおうか」

その言葉が合図となり、あやせと桐乃はそれぞれ京介の乳首を、舐め、吸い、甘噛みし、舌で転がした。
それまでの焦らしが嘘のように、一心不乱に責め立てる。
京介の身体が仰け反り、男として随分と情けない吐息が溢れてしまう。

京介「うあっ!ちょっ!お前ら……くあっ!ああっ!!」

ちゅ、ちゅば
ずずっ、ぴちゃっ

部屋には二人が立てる淫靡な音が響いていた。


609 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 06:58:02.94 ID:4MgBtFSE
10分程の時間が経過しただろうか――

桐乃「ぶはあっ……はあっ、はあっ……」

息継ぎもそこそこに乳首責めに没頭していた桐乃は、呼吸を荒らして顔を上げた。
それを察知したあやせは、舌で責め続けてながら、すかさず空いた右側を指先で弄ぶ。

京介「もう……もうやめろ……くっ!」

あやせ「ちゅば、ちゅ……へぇ〜、やめて欲しいんですか、お兄さん?」

あやせは責めを中断して、顔を離す。

あやせ「……でも、ここは嬉しそうにしてますよ」

その視線の先は、京介の下腹部に向けられている。
厚手のジーンズ生地の上からでも判るぐらい、京介は前の部分を力強く突っ張っらせていた。

京介「……」


610 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:00:36.88 ID:4MgBtFSE
かつて京介は己の自身のことをリヴァイアサンと表現し、その強い精神力をもって鎮めてきたが、
いまの状態は念じるだけで鎮めることなど到底叶わぬレベルの怒張である。
そしてこの股間の熱さは、水竜のイメージなどでは収まらない。
強いて例えるなら怒れる炎の魔神イフリートだろうか。

桐乃「うわわわわ……す、すごい……」

京介「ば、馬鹿、見んな!」

ジーンズ越しとはいえ、美少女二人にいきり立つその部分を見られている。
――そんな意識も、イフリートをいっそう猛々しくさせるのだった。

あやせ「こんなに硬くして、お兄さんは何を期待してるんでしょうね〜」

悪戯な口調でそう囁くと、あやせは京介の胸元に唇を寄せ、首から耳元へとゆっくり、ねっとりと舌を這わせた。
自然と、覆い被さるあやせの柔らかな髪が京介の頬に触れる。
性的な気持ち良さと、くすぐったさが混じった感覚に、京介はじっと耐えていたが、
耳の裏にあやせの舌が辿り着くと、思わず声を漏らしてしまった。

桐乃「(兄貴、あそこも気持ちいいんだ……)」

あやせはもう一度、今度はうなじから耳たぶへと舌を這わせ、京介の反応を楽しんでいる。
桐乃は再び傍観者の立場になってしまったが、さっきのように割って入ることはしない。
いや、正しくは、二人の官能的なやり取りに圧倒されていた。


611 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:06:28.11 ID:4MgBtFSE
柔らかな舌先が這う感触に、京介は何度も肩をすくめ、その意識は首筋に集中していた。
もちろん、例によってあやせの責めの本命はそこではない。
ゆっくりとしたストロークを繰り返していたあやせは、いきなり京介の頭を両手で掴むと、
京介の耳の内側へと責めの対象を変え、耳殻の溝の隅々を舐め取るように舌を沿わせ始めた。

京介「ああンっ!……やめっ!」

かと思えば、前触れなく耳孔に舌をねじ込ませ、その入り口を執拗にまさぐる。
そして、時折あやせの息が耳に吹きかけられることも、興奮をより引き立たせていた。

あやせ「ふふふ、彼女さんにはこんなことしてもらってないんですね……お兄さん、可愛いです」

もう溢れる吐息を抑えることなどできない。
京介は怒張している自身と下着との接する部分に、冷たさを感じていた。

快感の波に耐え、まるで苦悶のような表情をみせる京介に対し、頬を上気させ京介の耳を犯すあやせ。
そんな様子を間近で見ている桐乃も、その光景に強い興奮を得て、身体が熱気を帯びていること感じていた。

桐乃「……あたし、何だか……せつないよ」

自分だけにしか聞こえない小さな声で囁く――
熱気は身体の中心を貫き、密かな湿り気を伴っていた。

桐乃「あっ……はンっ……」

いつからか桐乃の右手は、下着越しに己の窪みへ触れていた。


612 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:10:51.64 ID:4MgBtFSE
京介の興奮は、いよいよ最高潮に迫りつつある。
ジーパンの前の部分は張り裂けそうなほど怒張しており、その先端は下着越しに染み出した分泌液が、
ジーンズ生地をものともせず恥ずかしい印をつけていた。

しかし、いかにあやせが技巧を凝らしても、乳や耳への刺激で達することができるほど、男性の身体は簡単ではない。
結局のところ、もっと直接的な刺激がなければ、男は絶頂に達することはできないのだ。
そして、あやせはまだ、京介の最も敏感な部分には指一本触れていない。
だが、京介にはそれを催促をすることなどできない。妹の友人に、妹の目の前で、だなんて。
もちろん、あやせはそんな京介の心の動きなど承知の上で行為に及んでいる。
まさに生殺し。

本当は触ってほしい、思いっきりイカせてほしい。
気が狂いそうになるほどの葛藤が京介を襲っていた。

しかし――

その言葉はあまりにも唐突だった。


あやせ「――はい、以上です」


613 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:13:46.05 ID:4MgBtFSE
京介・桐乃「「はぁ?」」

あやせは京介から身を離すと、ウェットティッシュで口の周りを拭いている。
あまりの変わり身に、呆気に取られた京介は責めを受けていたままの体勢で固まっている。
同じく桐乃も、自身を慰めていたその手の位置のままで固まってしまった。

京介「……以上って……終わりってコトか?」

あやせ「はい、そうです。オシオキはこれにて終了です。少しは懲りましたか?」

とても素っ気無い調子でそう言うと、あやせはバッグから手錠の鍵を取り出し、京介の手足を解放した。
京介は手錠で擦れて跡になっている手首を摩りながら、ベッドの上の桐乃に視線を移す。
それとほぼ同時に、桐乃は捲れていたスカートを瞬時に直し、兄の視線から痴態を隠蔽してみせた。
だが、京介のモノは隠しようもない。その張力はいまだ天をつく勢いだった。

京介「えっと、あやせ……俺が言うことじゃないかもしれないけど……こんな状態で終わりってのは……」

バツが悪そうに頬を掻き、視線を逸らしたまま話す京介に、したり顔であやせが答える。

あやせ「ホントに気持ち良くしちゃったらオシオキにならないじゃないですか。そういうことですよ」

つまり、散々弄んだ挙句、お預けを食らわせたまま終了するというのが、あやせの言う“オシオキ”だったようだ。
それも、京介の彼女以上の性戯を味わわせておいて……
なんと恐ろしい、残酷な罰だろう。

あやせ「じゃあ、わたしは帰りますね。また勉強サボってたら、もっとひどいオシオキをしますから」

そう言い残し、あやせは颯爽と桐乃の部屋を後にした。


614 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:16:10.92 ID:4MgBtFSE
嵐が過ぎ去ったような部屋で、兄妹二人は脱力し、呆けていた。

桐乃「あやせの考えることって時々よくわかんない……」

京介「まったくだ……。まさかあんなことをされるなんてよ……」

京介の“あんなこと”という言葉で、二人ははそれぞれ先ほどの出来事を反芻する。
妹の前で乱れてしまった兄と、その姿を慰み物にしてしまった妹――
気恥ずかしさから、二人の顔は瞬時に紅潮した。

そしてしばらくの沈黙の後、兄妹はどちらともなく口を開く――


「「そういえば、{お前|あたし}のオシオキは半端なままだったな……」」


ごくりと生唾を飲み、互いに確認し合うように頷く京介と桐乃。

そして兄妹は、部屋の鍵を閉めるのだった――




END


615 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 07:18:37.08 ID:4MgBtFSE
以上です。
エロで突っ走るか笑いに行くか考えながら書いてたらどっちつかずになった感じでした
エロは初めてだったもので、若干腰が引けてました…
また修行を積んできます

では

616 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:21:26.34 ID:Wbb9tnlG
>>615
GJです、あやせ悪い方向に博識すぎるww

しかし自分も投下しようと思ったら投下かぶりになってしまった・・・いかんな、タイミングがずれてる

617 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:30:50.29 ID:bqKFMHmu
>>615
乙でした

乳首と耳しかしてないのに妙に興奮したw
そして読んでる側も生殺しで涙目w
まぁ面白かったす

618 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:32:22.38 ID:sf2HAeNy
gj!
策士策に溺れるとはこのことかw

619 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:33:03.62 ID:0HtNLweo
あやせが何をしたいかよく分からんけど、現実ってこんなもんだよなぁ

620 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:38:36.46 ID:u7553BTI
>>615
GJです

>>616
気にせずやっちまってください

621 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 07:51:20.71 ID:JFBzqEzE
>>615
GJ!
次は是非最後まで…

>>619
あやせは京介の彼女への対抗心と京介への意地悪からエロ技見せ付け&寸止めしたのかと思った
ちなみに彼女って黒猫だよな?空気だけどw

622 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 08:00:33.99 ID:Wbb9tnlG
こんな時間なのに見てる人はいるもんなんですね…それでは投下します。
描写的にほとんど繋がりはないですが、一応前スレの京介×沙織『デルモ』の続きです。

623 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/21(月) 08:01:12.85 ID:Wbb9tnlG
俺は沙織の上に覆いかぶさると、はやる気持ちを抑えながら彼女の小さな顎を持ち上げて目をつむってその上の唇に照準を合わせ、重ねた。

「んっ……」

最初は淡さを感じさせる軽めのキスを。そして一度唇を離すと、一呼吸置いて今度は深く濃厚なものを。

「んっんんっ……んんんんっ……!」

くちゅっ、ぴちゃっ。
そんな淫靡な音を隠しもせず、俺達は互いの舌を吸い寄せるが如く絡め合う。
何秒、いや何分かもしれない後に漸く俺達は口惜しそうに唇を離した。
沙織の潤みきった目を見据えると、俺は何も言葉を継げぬまま欲望のままにその豊満な膨らみへと手を動かした。

「あ……っ」

最早本能のままに動き始めていた俺は、沙織の応答に答える余裕もなくその胸をこね回す。
服の上からでも充分過ぎるほど伝わってくるその柔らかさが思考回路のショートになお拍車をかけ、より高みを目指そうと沙織の着ていたワンピースに手をかけた。

「京介さん……いいですよ」

何が、とも何を、とも答えずに興奮と荒い息遣いと共にワンピースを脱がした。
清楚な純白のブラとショーツが顔を出し、帰す刀で一気にブラをも取り去る、というかずり上げる。
ついに念願の生乳へと辿り着いた俺はその美しさに言葉を失い(元々ろくに喋ってはいないが)、気を取り直してその柔乳を揉みしだき始めた。同時に乳首をギュッと摘んだ時に、

「っぁっ……痛っ!」

沙織の体がビクッと跳ねた。
自責の念とともに俺の弾けていた理性が同時にフルスピードで体内に満ちてくる。

「う、あ、ご……ごめん沙織!お前の気持ちを考えないで、俺ばかり先走って……」
「いいんですよ、京介さん」

沙織は潤みつつも全く曇りのない満面の笑みを浮かべて、

「ほかでもない私が京介さんにはっきりと求められている……女としてこんなに嬉しい事はございませんもの」
「沙織……」
「さ、続けてください。京介さんにならわたくし何をされても構いませんわ」
「……わかった。可能な限り優しくするな」

624 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/21(月) 08:01:55.02 ID:Wbb9tnlG
改めて冷静にその胸に目を見やると、大きさ、張り、柔らかさ、そして先端の小振りの乳首と全てが完璧としか俺には思えなかった。アフロディーテが実在するならかようなものだろうか。
今度は沙織に痛みを与えないよう恐る恐る掌で右胸を包みこみ、左胸は口で蕾を甘く啣えこみ、舌でゆっくりと舐めた。

「んっ……京介さん、くすぐったいです……」
「こ、今度は痛くないか?」
「はあ、ですけど体が痺れて、ふあぁっ!!」

右の乳首をそっと擦ると、沙織から今までにない嬌声が漏れた。どうやら乳首が弱いらしい。
胸への愛撫を止めぬまま俺は素直な感情を呟いた。

「感じてくれてるんだな。超嬉しいぜ」
「っ、嬉しいけど恥ずかしいです……んあっ、それにしても胸ばっかり……」
「だってこんな凄みのあるヤバいモノを見せられたらむしゃぶりつくしかないじゃないか。……それじゃあ」
「う、うう……ひゃあっ」

茹でダコのように真っ赤になった沙織を尻目に俺は右手を太もものほうに下ろした。
滑らかな肌触りを指先で堪能しながら、ただ一つ残った沙織の装備品に指の腹をつける。
既に沙織のそこはショーツの上からでもわかるほどじっとりと濡れていた。

625 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/21(月) 08:02:34.55 ID:Wbb9tnlG
「下、脱がすよ」

沙織は恍惚とした表情でこくんと頷く。それを見るやいなや俺は指先でショーツを引っ掛け、ベッドの脇に取り去った。
かくしてついに生まれたままの姿の沙織が俺の眼前に晒された。年相応の薄く毛が生えた割れ目が俺の興奮を更に煽る。

「指、入れるからな」

もはや答えは聞いてないとばかりに言いながら秘部へと指を進める。沙織はじっと目をつむっていた。

「あ……ああぁっ!!」

人指し指がゆっくりと入った瞬間に沙織の肢体が再び大きく跳ね上がった。同時に愛液がそこからじわりと沸いて来る。
経験がないからさっぱりわからないが、

「沙織……もしかして、イった?」
「い、いえ……まだです……。けど、もう……」
「そうか……俺ももう限界だ。……いいか?」

俺は着ていたものを全て脱ぎ去り、屹立したモノを沙織に見せた。はっきりとした意志確認だ。

「……もちろんです。わたくしの初めて、もらってください。京介さん」

626 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/21(月) 08:03:18.21 ID:Wbb9tnlG
はやる気持ちでコンドームをつける俺。……愛する人に見られながらつけるってのはなかなか恥ずかしいもんだ。仕方ないが。
生きてきた……俺はこのために生きてきた……!とは言わないが、それに近い陶酔感を帯びながら沙織の狭い秘唇にモノをあてがう。
完全に濡れそぼったそこを少しずつ進み、微かな抵抗にぶち当たった。
俺は沙織を射抜くような目で見据え頷いた。沙織もそれに対して無言で微笑みながら頷き、俺の肩の後ろに手を回した。
俺はもう一度頷き返し、一拍置いてすぐに腰を思い切り打ち付けた。

「っっ、う、ああぁぁあっ!!!」

沙織が声にならない叫びを上げる。同時に俺の肩に思い切り爪を立てるが、俺は無言でそれに堪えた。沙織の痛みに比べればこんなもの…!

「う、嬉しいです……やっと、京介さんに、捧げることができて……」

息も絶え絶えに沙織が言葉を紡ぐ。

「沙織……動いていいか。勝手だが、俺もそろそろ限界なんだ」
「も、もちろんです。わたくしに構わず動いて下さい」
「…………わかった」

まず強がりだろう。だがそれでも俺を尊重してくれる献身に俺はいっそう沙織を愛しく思い、敢えてそれに甘えることにした。

627 名前: ◆XUsplk79ik :2011/03/21(月) 08:03:55.80 ID:Wbb9tnlG
なるべく沙織に負荷を与えないよう、俺の体が沙織と一体化しているような気持ちで極めて微細な往復運動から始めた。

「くっ……ふっ、あっ、はぁんっ」

次第に沙織の声に甘さが混じって来たのを感じてからピストンの周期を少しずつ少しずつ上げていった。

「あっ、あっ、はぁっ、きょ、京介さん、わたくしもうっ」
「俺ももうだめだ沙織っくあぁ」
「きょうすけ、さん、いっしょ、いっしょにぃ」
「ああ、イこう沙織っ!」

もうガマンできねえとばかりに俺は沙織の最奥へ思い切り腰を打ち付けた。

「きょうすけ、さ、あああああっっ!!」
「う……ああっ!」

俺と沙織がほぼ同時に達し、一際大きな痙攣とともに沙織は果てた。
俺はその様子をなんとか見届けた後に沙織の中からモノを抜き取り、コンドームを取って捨ててからベッドに倒れ込み、シーツを被って眠りについた。



・ ・ ・



俺が目を覚ますと、沙織はまだすやすやと眠っていた。

すぅすぅと寝息を立てながら幸せそうに眠る沙織の髪を穏やかに撫でながら、俺は自分の果報ぶりを噛み締めると共に

(早急にペンダントへのお返しを薬指にはめさせなきゃな)
と、決意を新たにするのだった。

628 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 08:05:31.89 ID:Wbb9tnlG
以上です。
まともなエロ描写なんて俺のSSには数えるほどしかないんだよ……

あと沙織が変態仮面になるっていうバカSSを考えたんですが……あまりにシチュエーションに無理があってお蔵入りにしちゃいました

629 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 15:57:33.68 ID:ySWEoNIU
>>569
いまさらだけどさ、冒頭の「逢ひみての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり」の意味って、
一回セクロスしたあとの気持ちに比べればあなたのことを好きだったころは物思いしなかったようなものだって意味じゃなかったっけ?

630 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 16:09:08.22 ID:5stxq8yG
みんな乙
だがもっとかませ猫分補給さしてよ

631 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 16:13:14.16 ID:Zmj+zeW0
猫はもうだいぶもらったから猫はいいや

632 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:12:39.95 ID:xQtxAEGs
ならブリジットだな

633 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:18:58.77 ID:0HtNLweo
きりりんがドSなSSくだちゃい

634 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:25:30.96 ID:J2ueVtCM
どSなブリジット

635 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:27:48.18 ID:U4qgTLa9
ドSなブリジットとかなんて俺得

636 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:36:31.32 ID:bzg4qL+v
レイシストに成長したブリジットたんに詰られたい

637 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:36:35.52 ID:Vzbn5dcY
俺は下猫ちゃんに真綿でじわじわ首を絞められるように犯されたい

638 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:50:21.66 ID:xQtxAEGs
ド変態ばかりだな

639 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 17:55:53.68 ID:pazhLDB/
逆レイプ志願者の集いと聞いて

640 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:02:45.45 ID:Kr0UtkgZ
個人的にはもっと黒猫カモンだぜ!
もちろん他キャラもだ。

641 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:50:47.76 ID:ab3tUDnd
>黒猫カモン

黒猫モヒカンに見えたw


642 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:54:06.52 ID:MZIRq2s+
>>641
www
でもロケットの人ならそれでも書けそうだwww

643 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 18:58:01.15 ID:ZhuJ4uQb
桐乃「モヒカンのカツラ被ってサングラスかけてトゲトゲの肩パッド付の皮ジャン着て『ヒャッハー』って言うあんたって可愛くない?」
黒猫「ないわ」

644 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/21(月) 19:14:24.97 ID:NKxKLcGT
>>642

……しっかし、沙織とは別の意味で、凄え格好だな。
俺は『最後の一人』の姿を見るや、目を見張ってしまった。
……そういやこの人、顔はろくに見なかったけど……桐乃とは反対側の席の隅っこの席で、ぽつんとモヒカンいじくってた奴じゃん。
ジッと俯いているから顔は見えないが、めちゃくちゃ綺麗な黒髪のモヒカンだ。
でもってコレは……コスプレってやつなんだろうな……。
彼女が着ている服は、これまた真っ黒の革ジャンだった。バラの茎みたいなのがトゲトゲたくさんくっついていて、やたらと世紀末な感じがする。このまま普通に武道会に出られそうだ。
「ずっと気になってはいたけど……近くで見たらすっご……北斗の拳みたいじゃん……」
というのが桐乃の感想。

こんな感じ?


645 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:15:31.78 ID:s7z48VrQ
はえーよw

646 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:25:11.30 ID:j/VsBISe
原作の改悪がアニメのレベルじゃないw

647 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:30:09.17 ID:R0unRdc8
「……ハンドルネーム"黒虎"よ」

648 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:40:59.67 ID:LEHAFapj
誰かが投下したすぐ後に投下されたSSは先のSSを越えられない法則

649 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 19:43:46.64 ID:YJl4RmAb
とりあえずなんでもいいからムクムクするSSが欲しいな

650 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:13:45.07 ID:k7TgPyhY
>>649
SSがなければキノコを食べればいじゃないか。

651 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:20:13.31 ID:JFBzqEzE
朝ムクムクした状態であやせに放置プレイ食らったでござる

652 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:27:51.81 ID:ztuy5uvU
あやせたんが実際に京介を通報したら大介が来るのだろうか

653 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:35:44.42 ID:oLcR04kS
SS投下、エロくなくてゴメンネ

その日あたしは部活を休んで早めに家に帰ってきていた。
別に具合が悪いわけじゃない、機嫌が悪いだけだ。
それというのもアイツ――あたしの兄貴が鈍すぎるから。
普通ならここまで女の子から合図送ってたら気付かない方がおかしいよね!?

なんとなく今までの努力も無駄な気がしてきててクサクサする――
意味も無く眺めていたテレビもあたしを慰めてはくれない。当たり前だ。
だって求めているものはただ一人だけなのだから―――

「ただいまー」
玄関から声がする――アイツの声だ。
ふん、こんなに思ってるのに気付いてくれない奴なんか無視してやる!
寝たふりを決め込んでただ時間が過ぎるのを待つ――
アイツはいつものようにリビングに麦茶を飲みに入ってきた。

「うわ!?なんだいたのかよ」
何を驚いてるんだろう?あたしを見るのがそんなに嫌なの?
「・・・寝てんのか?」
プッ、騙されてやんの!いい気味だ。笑いをこらえながら寝たフリを続ける――

・・・・・・・・・・

おかしい、何も気配がしない。アイツはどこへ行ったんだろう?
そう思っていたら誰かの手があたしの髪に触れた――
何?何?何が起こってるの?囁くような声が聞こえてきた。
「・・・人の気もしらねーで・・・」
どういう意味?それを言いたいのはこっちなのに――

優しく頬をなでる手は暖かく、次第に何かが顔に近付いてくる気配を感じた。
ふっ・・・と優しくあたしの唇に何かが触れる――
それがアイツの唇だとわかるまでどれくらい時間がかかったんだろう?
ううん、触れていた時間はきっと凄く短い。あたしが長く感じただけだ。

「やっぱり俺じゃ起きないよな」
何か自嘲するような声だ。どういう意味なの?

静かに立ち去っていく足音がとても悲しく響く――
   『待って!!!』
そう言いたいのに声が出ない――ガチャリと扉の音が冷たく響いた。

心臓の鼓動が凄くうるさい、おかげで考えがまとまらない――
何故だか涙が次々と溢れてくる。
どう表現すればいいのかも分からない感情が次々と溢れてくる。

「―――もう、何がなんだかわかんないよ。バカ兄貴・・・・・」

654 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:42:29.69 ID:renhLnCg
>>653
以上…でいいのかな?


655 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:48:59.73 ID:oLcR04kS
>>654
すみません、fin書き忘れてました
それで終わりです

寝てる桐乃にチューしちゃう京介が書きたかっただけなんでゴメンネ

656 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 20:56:30.51 ID:IfJUIGQ+
最後の台詞のせいでもうQBにしか見えない・・・

657 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:01:18.48 ID:s7z48VrQ
>>653
乙、これは京介が桐乃を眠り姫に見立てたという事でいいのかな

>>656
訳が分からないよ。

658 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:03:54.29 ID:VT7PUqC8
まさに眠り姫だ!

659 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 22:24:12.40 ID:T2bomjlt
cuvieは確実に俺妹見てるよな

660 名前:615 ◆kuVWl/Rxus :2011/03/21(月) 22:54:34.18 ID:4MgBtFSE
お、wikiに載ってた
うれしいw

レス下さった方ありがとうございます
朝投下した後爆睡してしまって休日がほとんど潰れたけど…懲りずにまた来ます

661 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 00:29:07.11 ID:HYAtihzx
続きを書いてもいいんだぜ

662 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:15:02.86 ID:73C+rJmu
真面目に京介×五更家の上の妹の恋愛が読みたい

663 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:31:49.29 ID:UXWM89nr
原作でちゃんと登場したら書いてやるから待ってろ

664 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:42:17.87 ID:f3AkAGIx
五更家って母子家庭だっけ?
もしそうなら、妹ズに異常に懐かれる大介の話を書いてみたい

665 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 01:43:39.55 ID:hd3MIxXf
病猫もとい闇猫に殺される結末しか思い浮かばん

666 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 02:24:32.25 ID:nQqkF77a
何故大介?

667 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:18:34.60 ID:R5/Y88Lz
664の文面から普通に分かりそうなもんだが・・・

668 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:42:01.91 ID:eKN3a6St
夏休みに京介さんがバイト先のファミレスでパートのおばさんと関係を持ったら黒猫の母親だった

669 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 03:55:59.45 ID:2153yEyh
兄さんじゃなくて父さん?

670 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 05:40:49.34 ID:XBhUT+v6
>>669
父親がいないから京介の父である大介になつくだろ

671 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 06:58:48.83 ID:GJYu6aBw
>>668
黒猫にナイスボートされます

672 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 12:18:25.59 ID:82JmVU3A
えろまだー?

673 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:08:04.15 ID:zzPBLfJU
糞猫いらん

674 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 14:08:52.38 ID:SW2mKLNs
>>668
設定的に見ていくと母親は結構美人そうだな

675 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:32:11.05 ID:zXpMt0DI
母猫もの作ってみたよ
投下します

676 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:34:12.51 ID:zXpMt0DI
とりあえず思いついて作ってみました。
黒猫お腹一杯ということだったので、今回は趣向を変えまして。
大介と母猫のお話です。

・CP:大介×母猫
・エロ:有
・注意:
母猫のキャラはオリキャラです。
あと大介マジ鬼畜です。


677 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:36:17.31 ID:zXpMt0DI
「あ、あの、は……はじめまして」
「ああ」

私は今、息子の恋人を目の前にして、困惑している。

「き、京介。この娘さんは、お前の…こ、恋人か?」
「ああ、そう言ったろう親父」

「き、君。まさか苗字は五更……か?」
「あ…は、はい……そうです……」
「なんだ、瑠璃のこと知ってんのか?」

ふむ…………

…………。

困ったことになった。


清楚なワンピースを着た、綺麗な黒髪の、儚げな雰囲気のお嬢さん。
顔を耳まで真っ赤にし、もじもじしているその仕草に、見覚えがあった。

「いや、瑠璃さんのお母さんと面識があってな」

面識がある、どころの話ではないがな。
私は瑠璃の顔を見ながらふと―――少しだけ、昔を懐かしむ。

「君は、お母さんにそっくりなのだな」

本当は瑠璃とも面識はあるのだが、それはまだ彼女が幼かった頃だ。
彼女自身が覚えていなくとも仕方あるまい。

◇ ◇ ◇

あくる日、私は久々にある家を訪ねた。
ここに来るのは、本当に何年ぶりだろうか。

昔を懐かしむ想いと同時に、心が締め付けられる。
こんな感覚になったのは本当に久しぶりだ。

ピンポーン

「はい、どちら様で―――っ!?」
「…………。」

彼女はあっけにとられた表情で硬直する。
想定外の事態に陥った時、体が動かなくなる癖は、今も変わらないらしい。
私は、懐かしい彼女の泣きボクロをつい見つめてしまう。


678 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:38:17.42 ID:zXpMt0DI
「……ひ、久しぶりね。大介」
「ああ、本当にな」

少し引きつった表情を浮かべながら、それでも少し嬉しそうに頬を赤らめる千夜子。
私は久しく忘れていた、胸の高鳴りを覚えた。

そう、彼女の名前は五更千夜子。
京介が連れてきた恋人の、母親であった。

「……とつぜん、どうしたの?」
「上がってもいいか?」
「え………えぇ…」
「……お邪魔します」

なぜだろう、私の言葉に彼女は少し寂しそうな表情をしている。

私はそんな彼女を見て、申し訳ない気持ちに溢れていた。
しかし、自分の感情を悟られぬよう、しかめ面を作り玄関に踏み入る。

「ふふっ、変わらないわね……」

見透かすような視線。
黒い髪、白い肌、細い体。
何もかもが懐かしく、私の心の隅の何かを刺激した。


◇ ◇ ◇

「俺の子どものことは、覚えているか?」
「……あら、誰との子どものことかしら?」

嫌味ったらしいその口調すら懐かしく、私は微笑を漏らしてしまう。

「佳乃との子どものことだ」
「…………」

この顔は、覚えているという顔だ。
しかし、思い出したくないのだろう。
無表情を装いながら、そっと下唇を噛む。

「今日、お前に話をしたいのは、上の子…京介のことだ」
「………ふん」

無神経にも程があるわ。
そう言いたげな表情をしているが、私はそのまま話を続ける。


679 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:40:21.59 ID:zXpMt0DI
「その京介が昨日、恋人を連れてきた」
「………あら、よかったじゃない」
「彼女の名は『瑠璃』」
「―――っ!?」
「…………そう……俺たちの子だ」

…………。

私たちの間を、冷たい沈黙が流れる。
彼女も想定外の展開に戸惑っているようであった。

それはそうであろう。
不倫をし、妻帯者との間にもうけた娘。
その男と別れた後、女手一つで娘を育て上げた。

そして、娘にできた恋人が……別れた男の息子なのだ。
つまり、京介と瑠璃は兄妹、ということになる。
つらい決断ではあるが、このまま放置するわけにはいかない。

「京介と瑠璃を、別れさせたい」
「………」
「それが今日、ここに来た理由だ」

彼女は伏せた顔をすっと上げ、私をまっすぐ見つめた。
……この状態になったときの千夜子は少しやっかいである。
そんなことを、私はたった今思い出している。

「ずいぶんと都合のいい話ね」
「………そうだな」

…………。

そうすんなりことが進むはずがない。
私がそう思いかけていたところに、彼女が口を開いた。

「契約には………」
「…………ん?」
「……契約には、見返りが必要でしょう?」

私はすぐには彼女の話の意図が分からなかった。
そんな私の顔を覗き込み、ニヤっと笑う彼女。
そして………身に着けていた服を、すべて脱ぎ捨てた。




680 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:42:22.76 ID:zXpMt0DI
◇ ◇ ◇


「んっ………ぷはぁ…はむんっ……はぁ、レロ」

彼女は今、私の下半身にむしゃぶりついていた。
まるで、おあずけを喰らった猫が餌を食べるかのように。

黒く長い、綺麗な髪。
スレンダーな体。
透き通るような白い肌。
艶かしい表情。
そして泣きボクロ。

瑠璃を見たとき、昔の彼女を思い出して懐かしく思ったが、
今でも彼女の魅力はそのまま……むしろ艶やかさを増していた。

きっと瑠璃も、大人になったらこうなるのであろう。

「…んはぁ……ほら、あなたも舐めなさい………」
「ああ……」

私は彼女と逆向きになり、彼女の下半身を舐め始める。

「……んぁっ……はぁ、こんなの………久しぶり…んっ」

彼女は腰をくねらせながら、私に押し付けてくる。

私たちはたっぷりとお互いの体を堪能した。
まるで、会わなかった数年間の埋め合わせをするように。

「あぁんっ………ん……はぁ、はぁ、はぁ」

彼女の秘所もすっかりほぐれ、私もすっかり準備ができた頃であった。
彼女は私に向き直り、私の目を見つめた。

「…お願い。お願いだから、入れて」

涙を溜め、懇願する彼女。
もちろん、断る道理はない。

「はあぁんっ!」

昔よりもキツくなったのではなかろうか。
子どもを産んでなお、緩まることのないその体。
もしや、私と別れてから……他の男を作らなかったとでも言うのだろうか。


681 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:44:27.91 ID:zXpMt0DI
「二人も産んだというのに……くっ……すごい締め付けだな」
「あぁんっ……さ、三人よ……んはぁっ…」
「やはり、私の後にも男が………?」
「え、ち、違うのよ………うぅん…あぁっ」

私は腰を振り続けながら、彼女の言葉に耳を傾ける。

「はぁ…はぁんっ……あなたが出て行く前に………んっ……さ、三人目がいたの」
「………そ…そうか」

私は、心の底からすまない気持ちでいっぱいになっていた。
そして、昔の若く愚かだった自分を呪った。

「……すまなかった……」
「あやまらないで……お願い……あやまらないで……あぁん」

私は愛おしさでいっぱいになりながら、腰を激しく打ちつける。
私はなぜ、彼女のもとから去ってしまったのだろうか。

「そばにいて…あぁ…あぁっ………お願い、どこにもいかないで……」
「………うっ……くっ」

彼女の締め付けが激しくなってきている。
私は込みあがってくる射精感を押し込めるのに必死になり始めた。

「もう……もうわがまま言わないから…んんぁっ……欲しがらないから……だから……」

ああ、そうだ。そうだった。
彼女はあの時、初めて私にわがままを言ったのだったな。

『あなたとの家庭を築きたいの』

今考えてみれば、当然の話ではないか。
子供を二人も産み、実は三人目もお腹の中にいる。
それなのに、伴侶である男は別の家庭を持っている。

わがままでもない、当然の願い。
しかし、私たちの間には一つの取り決めがあった。

『俺の家庭を壊すようなことをしたら、別れる』

そう、私は怖かったのだ。自分の家庭が壊れてしまうことが。
壊しているのは、自分自身だったというのに。

「……すまない……あぁ」
「…あやまっちゃダメ……お願い……そばに、そばに……っ」
「分かった。再び……はぁ……お前を愛そう」

私がそう告げると、彼女の締め付けはこれ以上ないほどキツくなった。

「千夜子……俺はもうっ!」
「大介、い、いく…いっちゃう―――!」

ドクン ドクン ドクン

私は千夜子の中に、精を吐き出した。
ふと、彼女の顔を見ると―――
彼女は、笑いながら泣いていた。



682 名前:『美人の遺伝子』 ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:46:36.30 ID:zXpMt0DI
◇ ◇ ◇


「とにかく、瑠璃には京介くんと別れるように仕向けてみるわ」

「すまないな…」

「だから謝らないでって」

私は着衣を直し、彼女の家を後にしようとしていた。

「あの頃みたいに、もうわがままは言わないから。
 だから、たまにはうちに来て頂戴ね」
「ああ、分かった」

彼女との間に流れる空気は、あの頃のものに戻ったようだ。

「もう一つ……」
「…ん?なんだ」
「……今度来るときは……その、『ただいま』って言って頂戴」
「あぁ、そうする」

私は彼女と口付けを交わすと、その家を後にした。


◇ ◇ ◇


その後、京介は瑠璃と破局したようだ。
何があったかは知らないが、千夜子がうまく計らってくれたらしい。

そして、京介は別の女の子を恋人として連れてきた。

「は、はじめまして!」
「ああ」

私は今、息子の恋人を目の前にして、困惑している。

「き、京介。この娘さんは、お前の…こ、恋人か?」
「ああ、そう言ったろう親父」

「き、君。まさか苗字は新垣……か?」
「はい、そうです……けど」
「なんだ、あやせのこと知ってんのか?」

ふむ…………

…………。

困ったことになった。



おわり


683 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:50:24.20 ID:wdw2fxJj
これは酷い

684 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:55:23.96 ID:k3zT1k8J
大介外道すぎるw

685 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/22(火) 15:55:42.86 ID:zXpMt0DI
以上で終わりになります。
とりあえず、大介から生まれる娘は全員美人ってことで。


686 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 15:57:40.33 ID:2Uvkp9s5

確かにこれは酷い

初めは不倫ものかよ・・・と思ったが
オチで逆に笑ってしまったわw
どんだけハッスルしてるんだよ親父・・・・

687 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:08:12.68 ID:zzPBLfJU
これはw


688 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:15:48.31 ID:OAOYfr9v
つまりこれは延々と世代を超えて連鎖するループものだと

689 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:21:41.28 ID:lwI7ucUS
オチがひどいwwwww

690 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:31:42.33 ID:J8RpVPIE
なんという、ナイスボートwww

691 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:36:42.34 ID:XooTGXFR
これはないわ…

692 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:37:32.66 ID:nxyWwR9Z
そのうち娘達にも手出した末に去勢されちゃうんですね分かります

693 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:41:08.20 ID:JAJMsMoN
黒猫→世界、あやせたん→言葉様、大介→止
で置き換えればなんていうナイスボートww

694 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:46:10.38 ID:SW2mKLNs
大介がスクイズの止(京介が誠)っぽい展開だなぁと思ってたら・・・

695 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 16:49:05.95 ID:DRbNF/xd
大介△

696 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:01:36.57 ID:mzw9jkmg
俺妹の世界は延々兄妹間のドタバタだったんだな
このままだとかなかなや沙織まで妹になりかねん

697 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:10:27.47 ID:67y12dU9
沙織や加奈子はもちろん麻奈実や瀬菜ちゃんやブリジット、リアに至るまで大介の娘に決まってるだろ
当然フェイトそんもな!

698 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:14:38.06 ID:iKljwVQa
どうしてこうなった

699 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:40:53.80 ID:hG+TQUj0
大介さんwwwww
まあ実際桐乃と同じ雑誌に載ってる・桐乃の親友だからみたことはあるだろうが

700 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 17:54:09.81 ID:Hm37pm0l
親父は女を惑わすフェロモンかなんか出してんのかw

701 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:02:57.33 ID:lwI7ucUS
一級フラグ建築士の京介さんの親父だぞ?
ナメちゃいけねーよ!

702 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:03:34.58 ID:hlELyIot
大助平に改名しるw

703 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:39:12.61 ID:zzPBLfJU
俺の中の大介がアップデートされてしまったw


704 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:48:13.26 ID:2l9WiE7I
大介w

705 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 18:54:34.15 ID:qzsr3M0S
>>702
懐かしい発想だwww

706 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:44:09.54 ID:VnjoajkE
つうか黒猫モノがお腹一杯とかこれっぽっちも思ってないけどな
たまたま最近は黒猫モノの話が重なってるだけで、前は1ヶ月以上見ない事もあったし

707 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:57:00.67 ID:f7BKmJDq
俺はお腹いっぱいだなあ
まあ好きに投稿してくれていいけど

708 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 19:59:39.89 ID:SaM32a1A
エロスはいくらあってもいいに決まってる


まあそんなわけで黒猫エロスを頑張って書くよ

709 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:02:34.74 ID:R5/Y88Lz
というかお腹いっぱいとか書き込むこと自体おかしいし、(今回のは冗談だろうけど)それを真に受ける奴がいたら、それも変だろ
ここはお前の好き嫌いを主張するスレじゃねえよってことだ

飽きたら見なければいいだけで、賞賛するコメントがついている以上、求めている人はいるってこと
黒猫モノに限らず一般論としてね

710 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:14:25.64 ID:tNa5ylId
マジレス乙

711 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:16:48.16 ID:R5/Y88Lz
ああ、マジレスだよ
こんな当たり前なこともわかってなさそうなのが二、三匹いるしな

712 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 20:50:54.97 ID:eKN3a6St
王様ゲームで王様を引いた人が奴隷を引いた人に好きなこと(性的行為含む)ができるのに、王様を引いた京介が何もしないという選択肢をとったらどうなるかと考えたら、
沙織=放置プレイと認識
以外うまいこと思い浮かばねえや

713 名前:ごめん↑蒸し返す:2011/03/22(火) 20:57:58.78 ID:01FI+YGq
「○○○。○お腹一杯」
と書くと気まずくなるからそうゆうふうに書くのはよろしくないわよ
いま私は原作の未来が明るくない噛ませ猫分を補給したくて来ているもの
それに書き方一つで職人も投下しずらくなるかもしれないわよ
「俺はブリジット物がいいから気が向いたら投下よろ」
が大人の書き方よ わかったかしら先輩
こんな書き方したらムードを気にする云々と言われるかもしれないけど
人間なんかにそんなことできないでしょ? 私と契約した貴方みたいな人は別だけど

と刺のない言い方できないのか?

714 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:10:11.11 ID:zzPBLfJU
>>713
すんげーとんがってるwww

715 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:13:39.90 ID:yk2i75hs
おいおい、ここではエロい妄想を書き込んでみんなでニヤニヤするのがマナーだろ。

716 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:19:16.11 ID:PNY4cGv9
もうマナーもなんもないただのクソスレ

717 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:20:10.18 ID:MN0yjvUa
そうやって貶めるからだろう?

718 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:33:46.70 ID:k3zT1k8J
それより幼女の話しようぜ

719 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:36:09.52 ID:GJYu6aBw
黒猫エロスはまだまだ足りない

720 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:45:12.30 ID:JAJMsMoN
あぁなぜだろうか。ドタバタラブコメとしての黒猫は大好きなんだが黒猫自体にはエロスを感じない
桐乃はギリギリいける、麻奈美沙織は状況次第

つーわけであやせたんものプリーズ

721 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:47:49.73 ID:Kfck1gZv
そんなこと言われるとむしろ頑張ってエロい黒猫モノを書こうと思ってしまう

722 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 21:48:13.90 ID:cb1vnjjQ
捕食されたい

723 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:15:59.79 ID:RbDZIg/h
しかし黒猫同人って本当に多いよな。恋人属性ってのはかくも強いモノなのか。
なんというかある程度の餌を蒔いとかないとオタは食わないのかなあ。

そのわりにはキチガイハルヒは伸びたけど。

724 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:22:40.74 ID:47Fv1cIv
>>723
それはつまり関係ないってことだろ
あと他作品叩きは他でどうぞ

725 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:30:00.31 ID:zc86qBL3
アニメがツインヒロインで押してたし桐乃はわかりやすいデレポイント潰されてたしで
アニメから入ったファンは黒猫に多く流れたからじゃね?
人気投票や原作関連のスレでは大体桐乃と同じかちょっと下くらいなのにな

726 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:34:55.84 ID:BmYoVAOE
SLさんいないとホント糞スレだな、ここ

727 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:40:42.91 ID:zzPBLfJU
>>726
本人乙
誰も待ってないからw

728 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:43:43.51 ID:nxyWwR9Z
桐乃の薄い本も多いよ?まぁせいぜい僅差ってとこじゃね
桐乃本も黒猫本も大変おいしいです

729 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 22:51:29.00 ID:DRbNF/xd
桐乃の薄い本は作りやすいけど(ツンデレブラコンなんてある意味テンプレだし)
ネタが被るから黒猫本にしちゃうサークルも多いよ

730 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:03:30.71 ID:RbDZIg/h
京介側にもうちょうい重点置けば質も高まると思うなあ。
ヤッたことを前提に考えると桐乃は自由が利かない。テンプレの範囲でしか動かせない。

罪悪感に頭打ってのたうち回る同人も読みたいんだがない。

731 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:05:38.11 ID:DRbNF/xd
あんまり重いのは有名サークルかよほど画力がないと売れないからねー
書きたい物が表現しきれないのでウガーーーーッてなるし

732 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:12:20.52 ID:WXVpf6ZD
桐乃本も黒猫本もネタ被りまくりだろ
特に黒猫。
なので沙織かもん

733 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:19:34.22 ID:R5dQQQ+8
見事なまでの雑談スレ化

734 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:21:15.64 ID:12eX9grV
黒猫3姉妹との3Pもの誰か頼む

735 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:27:02.63 ID:zzPBLfJU
>>734
4Pでは?

736 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:28:32.73 ID:47Fv1cIv
>>735
百合好きなんだろう

737 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:34:50.79 ID:A7h8Ezf4
>>732
何かネタを提示してくれれば書く努力はするよ>沙織もの
しかしここ100レス近く話題にすら上がらない沙織はオワコンなんじゃないかと悲しみを覚えるが…

738 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:44:26.18 ID:MN0yjvUa
諦めてはいけない…

739 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 23:51:24.84 ID:12eX9grV
沙織は拙者ござる口調でヤってる作品が見たいな

740 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:18:06.28 ID:AWs2iwYD
沙織の場合もエロにいく条件は変わりはしない。
となるとコミュニティと京介の間でどうすんの?って展開がおいしいだろうな。
隠し味としては他人と恋愛万々歳な京介氏へ苛立ちを覚えるとか。

741 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/23(水) 00:36:49.66 ID:mKPswNCq
>>737
かつて書こうとしてやめたネタのプロットを提供します。

・京介のことが実は好きで、素直になりたい沙織
・京介と二人でメガネを買いに行く(京介好みのメガネ探し)
・そのメガネをかけると沙織のエロスイッチが入る
・エッチ中にメガネ外したりすると急に恥ずかしがってヒャッホー

ご参考までに。
やっぱ沙織愛に溢れてる人が書いたほうがイイモノできると思うので。


742 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 00:50:17.82 ID:XZzQjTI/
>>741
書いてくれ

743 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 01:32:37.76 ID:j6jM+jlx
>>741
実に興味深いプロットです
よろしければ拝借しますが、個人的には自分以外の沙織SS書きが増えるのを望んでいたりもするので複雑なところですね…

744 名前: ◆h5i0cgwQHI :2011/03/23(水) 01:43:56.26 ID:Eq2Lngh0
>>743
どーぞどーぞ

実は、前に書き始めては見たものの、読み返すとどうも沙織っぽくなくてw
うまく書けなくて投げちゃったんですよ。

また別のでチャレンジするつもりですが、このプロットに関しては今後作る想定はなくて、むしろ実現してもらえたらうれしいなと思います。
ガンガン使っちゃってください。

745 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 06:12:34.75 ID:S0a9rZNt
こういうネタ交換も面白いな

746 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 07:54:50.03 ID:V73aBq0q
SLさん、おいらも期待してまっせ〜

747 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 08:13:00.96 ID:XZzQjTI/
>>746
自演乙

748 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 10:27:20.63 ID:LgNMBi37
SLアンチもマジキモイ

749 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 10:58:00.54 ID:XZzQjTI/
>>748
そりゃ悪かったが、こいつマジ嫌いでさ
まーこれからは自重する

750 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 11:05:13.87 ID:vb+qq1U8
その報告はいらないです

751 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:11:15.34 ID:3Z0csAjb
ある休日の午後、俺は例のごとく加奈子とブリジットのマネージャーとしてイベント会場に訪れていた。
イベントはまあまあ大成功。加奈子はいつものことながらミスが一度もなかったし、
ブリジットは普段一、二回どこかでとちってしまうのだが、今回はミスしなかったんだ。

今回俺は偽マネージャーではなくバイトのマネージャとしてここにいるので、
いくらかの事務的な仕事もこなさなくてはいけない。
てな訳で俺は今控室でもろもろの書類の整理をしていたのだが……

「あのぉ……、マネージャーさん?」

てっきりもうすでに加奈子と一緒に帰ったと思っていたブリジットが俺の前に姿を現した。
なにやらもじもじとこちらを窺いながら何かを言いたそうにしている。

「どうしたんだ、ブリジット?」
「え……っとですね、その……、あの……」

やさしく聞いたつもりだったが、ブリジットはもじもじしているまま。
ふむ。どうしたものか……

「あの!」
「うぉぁっ! ……なに?」

急に大声を出すもんだから思わず叫んじまったぜ。
ブリジットはようやく決心がついたみたいだ。

「お願いがあるんですっ!」
「へ? お願い?」

こんなに言いにくそうにしていたから俺はてっきり愛の告白だと……
ってのは冗談だが、正直驚いた。
ブリジットといえばどこまでも謙虚で清純、やさしい心の持ち主である。
そして俺は今まで一度もブリジットに「お願い」などされたことはない。

だから、ブリジットが「お願い」を口にするなんて――
驚くと同時に、それがどんな「お願い」なのか楽しみでもあった。

一度吹っ切れて、躊躇いがなくなったのか。
ブリジットは迷うことなくその可愛らしい口を開いた。

「私に“ドロリッチ(イカ風味)”を奢ってくださいっ!」
「ブッッ!!」

ちょっと待てちょっと待てちょっと待てくぁwせdrftgyふじこlp
……ブリジットサン、今何と?


“ドロリッチ(イカ風味)”


オイオイ、いいのかいいのか? 本当にいいのか?
こんなに純真な少女にぶっかけちまってもいいのかぁぁぁ!?

…………いいのかな?
改めてブリジットをみると、ブリジットは何かを待つように目を閉じている。
そして俺は――――

752 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:14:12.90 ID:3Z0csAjb
――――ピンと来た。

「待て、ブリジット。どうしてそんなことを聞くんだ?」

ブリジットは閉じていた目を開けて笑いながら言った。

「かなかなちゃんに、「ブリジットおめー、今日ノーミスだったんだからくそマネにご褒美でも貰えよ。
……たとえばドロリッチ(イカ風味)を奢ってもらうとか」って言われたので」

やっぱり、加奈子の、策略、か。

「……ったく加奈子の奴」
「あのぉ、どういう意味だったんですか、コレ?」
「う゛。……それは…………」

俺は意を決してブリジットの耳元に口を寄せた。

「ごにょごにょ……」
「……え!? ――わ、わたし! なんて恥ずかしいことを!?」

ブリジットは顔を真っ赤にして手をバタバタとさせた。
俺はいたって冷静を装って、やさしく慰める。

「しょうがないよ、加奈子に嵌められたんだから」
「うう……恥ずかしいです……」


――ということがあったんだ。

753 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:16:53.78 ID:3Z0csAjb
ある休日の午後、俺は例のごとく加奈子とブリジットのマネージャーとしてイベント会場に訪れていた。
イベントはまあまあ大成功。加奈子はいつものことながらミスが一度もなかったし、
ブリジットは最近あまりとちらないのだが、今回もミスしなかったんだ。

今回俺は偽マネージャーではなくバイトのマネージャとしてここにいるので、
いくらかの事務的な仕事もこなさなくてはいけない。
てな訳で俺は今控室でもろもろの書類の整理をしていたのだが……

「あのぉ……、マネージャーさん?」

てっきりもうすでに加奈子と一緒に帰ったと思っていたブリジットが俺の前に姿を現した。
なにやらもじもじとこちらを窺いながら何かを言いたそうにしている。

「どうしたんだ、ブリジット?」
「え……っとですね、その……、あの……」

やさしく聞いたつもりだったが、ブリジットはもじもじしているまま。
ふむ。どうしたものか……

「あの!」
「うぉぁっ! ……なに?」

急に大声を出すもんだから思わず叫んじまったぜ。
ブリジットはようやく決心がついたみたいだ。

「お願いがあるんですっ!」
「へ? お願い?」

こんなに言いにくそうにしていたから俺はてっきりプロポーズだと……
ってのは冗談だが、正直驚いた。
ブリジットといえばどこまでも謙虚で清純、やさしい心の持ち主である。
そして俺は今まで一度しかブリジットに「お願い」などされたことはない。

だから、ブリジットが「お願い」を口にするなんて――
驚くと同時に、それがどんな「お願い」なのか楽しみでもあった。

一度吹っ切れて、躊躇いがなくなったのか。
ブリジットは迷うことなくその可愛らしい口を開いた。

「私に“ドロリッチ(栗の花風味)”を奢ってくださいっ!」
「ブッッ!!」

ちょっと待てちょっと待てちょっと待てくぁwせdrftgyふじこlp
……ブリジットサン、今何と?


“ドロリッチ(栗の花風味)”


オイオイ、いいのかいいのか? 本当にいいのか?
こんなに純真な少女にぶっかけちまってもいいのかぁぁぁ!?

…………いいのかな?
改めてブリジットをみると、ブリジットは何かを待つように目を閉じている。
俺はズボンから己の一物を取り出した。
そして――――

754 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:20:58.85 ID:3Z0csAjb
――――ピンと来た。
……ってか、前にもこんなことなかったか?

「待て、ブリジット。どうしてそんなことを聞くんだ?」

ブリジットは閉じていた目を開けて俺の露出した一物を見て顔をこわばらせてから言った。

「かなかなちゃんに、「ブリジットおめー、今日ノーミスだったんだからくそマネにご褒美でも貰えよ。
……たとえばドロリッチ(栗の花風味)を奢ってもらうとか」って言われたので」

やっぱり、加奈子の、策略、か。

「……ったく加奈子の奴」
「あのぉ、どういう意味だったんですか、コレ?」
「う゛。……それは…………」

俺は意を決してブリジットの耳元に口を寄せた。

「ごにょごにょ……」
「……え!? ――わ、わたし! なんて恥ずかしいことを!?」

ブリジットは顔を真っ赤にして手をバタバタとさせている。
そして時々ちらちらと俺の股間に視線を向けたりなんかもしている。
俺はいたって冷静を装って、やさしく慰める。

「しょうがないよ、加奈子に嵌められたんだから」
「うう……恥ずかしいです……」


――ということがあったんだ。

755 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:22:40.71 ID:3Z0csAjb
ある休日の午後、俺は例のごとく加奈子とブリジットのマネージャーとしてイベント会場に訪れていた。
イベントはまあまあ大成功。加奈子はいつものことながらミスが一度もなかったし、
ブリジットはいつもミスはなし、いつだって完璧なのだが、今回だって完璧だったんだ。

今回俺は偽マネージャーではなくバイトのマネージャとしてここにいるので、
いくらかの事務的な仕事もこなさなくてはいけない。
てな訳で俺は今控室でもろもろの書類の整理をしていたのだが……

「おい……、くそマネ?」

てっきりもうすでにブリジットと一緒に帰ったと思っていた加奈子が俺の前に姿を現した。
なにやらもじもじとこちらを窺いながら何かを言いたそうにしている。

「どうした、加奈子?」
「え……っとぉ、そのぉ……、あのぉ……」

いつも通り投げやりに聞いたら、加奈子はもじもじしているまま。
ふむ。どうしたものか……

「おい!」
「うぉぁっ! ……なんだよ?」

急に大声を出すもんだから思わず叫んじまったぜ。
加奈子はようやく決心がついたみたいだ。

「お願いがあるんだけどよぉ……」
「はぁ? お願い?」

こんなに言いにくそうにしていたから俺はてっきりどっかの中年との間の子でも妊娠したのかと……
ってのは冗談だが、正直驚いた。
加奈子といえばどこまでも理不尽で屁理屈上等、やましい心の持ち主である。
何かある度に人をパシリに使うのだから始末に負えない。
そして俺は今まで一度も加奈子に「お願い」をされなかったことはない。

だから、加奈子がこんなに女の子らしくするなんて――
驚くと同時に、それがどんな「お願い」なのか楽しみでもあった。

一度吹っ切れて、躊躇いがなくなったのか。
加奈子は迷うことなくその可愛らしい口を開いた。

「加奈子に“ドロリッチ(精液風味)”を奢ってくれよぉ!」
「ブッッ!!」

ちょっと待てちょっと待てちょっと待てくぁwせdrftgyふじこlp
……加奈子サン、今何と?


“ドロリッチ(精液風味)”


オイオイ、いいのかいいのか? 本当にいいのか?
こんなに極悪な女にぶっかけちまってもいいのかぁぁぁ!?

…………いいのかな?
改めて加奈子をみると、加奈子は何かを待つように目を閉じている。
俺はズボンから己の一物を取り出した。
そして――――

756 名前:小ネタ ドロリッチ2 ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:24:20.26 ID:3Z0csAjb
――――ピンと来た。

俺は加奈子の後頭部をしっかりと掴むと、その口に一物を無理やり突っ込んだ。

「むぼぉぉぁっ!?」

驚きに目を見開く加奈子。
俺は構わずに腰を前後させ、加奈子の咥内で一物を扱く。

「おら、欲しかったんだろ? たくさん飲めよ!?」
「ち、ちがっ! じょうだ、冗談っ! 今のはっ、じょうだっ!」
「何いってんのか聞こえねえなあ。……あ、「もっと奥まで」ってか?」
「ちが! 違うっ! 違ううぅぅ!!」
「ほら、お望み通り激しくシてやるよ!!」
「うむぼぁぁっっ!?」

せりあがってくる快感。
俺はそれに抗うことなく一気に射精した。

――もちろん、加奈子の喉奥に向けて、だ。

どぴゅっ どぴゅっ ぴゅっ ぴゅっ

「ごぼおぉぉぉっ!?」

口を一物にふさがれている加奈子は獣のような唸り声を上げることができず、
またたっぷりと口の中に出された精液を吐き出すこともできない。
しょうがなく、加奈子はごくりと精液を飲み干したようだった。

「ふうっ……」

すっきりした俺は一物を加奈子の口から抜き出し、手じかにあったティッシュでふいた後しまう。
解放された加奈子はしばらく荒い息をついていた。
息を整えてから、俺を恨めしげに睨んできたが、俺は無視した。


――ということがあったんだ。

……それから、加奈子が俺をからかってくることはなくなった。

757 名前: ◆puaSuRdqIk :2011/03/23(水) 11:25:20.80 ID:3Z0csAjb
以上です

758 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 11:25:40.14 ID:TEHRwoza


759 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 12:17:45.77 ID:VbP7nARV
乙ですぜ

760 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 13:28:46.37 ID:S0a9rZNt
SL擁護が全部単発だから自演だろ
もう腫れ物には触らないように

761 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 13:57:34.30 ID:+R1DszYt
俺もかなかなちゃんの口オナホ替わりにしたいお

762 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 14:24:23.54 ID:dO7p1ZOX
噛み切られそうでコワイ

「絶望」のバッドエンドを思い出す

763 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 22:03:45.99 ID:biAMrODW
噛み切られそうと言えばリア

鍛えられた下の口的な意味で

764 名前:『ふたりの秘密』:2011/03/23(水) 23:39:02.60 ID:+zhgSah9
登場人物
新垣あやせ 高坂京介 高坂桐乃

語り
新垣あやせ

エロ
ありません


たまにはツンデレもいいんじゃないでしょうか?
という感じでやってみます。

765 名前:『ふたりの秘密』:2011/03/23(水) 23:39:41.79 ID:+zhgSah9
「あやせ、具合はどう!?」
「桐乃! 来てくれてありがとう」

わたしが足を痛めてこの病院に入院してから三日目。
今日も桐乃がお見舞いに来てくれた。
そんなに頻繁に来てくれなくてもいいのに。
でも来てくれるのは本当に嬉しい。
それに比べて加奈子‥‥‥ウフフフ。

「ああ、そうだ。今日はバカ兄貴も来るって」

桐乃が不機嫌そうな顔で言う。
へえ‥‥‥お兄さん、来てくれるんだ。
そう思ったとき、病室のドアが開き、お兄さんが入ってきた。

「おう、あやせ」
「こんにちは、お兄さん」
「キモ。馴れ馴れしくすんな! つーか、もう来たんだ」
「お前な、ここ病院だぞ。少しは大人しくしてろ」
「ぐぬぬぬ‥‥‥あやせ、近寄らせない方がいいよ」

桐乃は相変わらずお兄さんに厳しい。

「あ、ちょっとアタシ、電話してくっから」
「そうか。好きなだけ電話してこいよ」
「アタシが居ない間にあやせにヘンなことをしたらブッ殺す!」
「しねえよ!」
「フン、どうだか! あやせも気をつけてよね」
「大丈夫。ちゃんと防犯ブザーを持っているから」
「あやせぇ‥‥‥泣くよ? 俺」

お兄さんが情けない顔で呟いた。変態さんなのだから当然でしょ!




766 名前:『ふたりの秘密』:2011/03/23(水) 23:40:18.67 ID:+zhgSah9
「でも、足も大したことなくて良かったな」
「ええ、退院まであと1週間ほどですけどね」
「桐乃、毎日来てるんだって?」
「はい。毎日来てくれるので嬉しいです」
「そうなんだ」
「はい‥‥‥」

まずい‥‥‥
おトイレに行きたくなってきた。でもお兄さんが居るし、どうしよう。

「どうした、あやせ?」
「何でもないです!」
「なんか変だぞ?」

普段は鈍いお兄さん、何でこんな時に限って敏感なんだろ?

「う、う〜ん、つまり―――」
「ああ、独りで行けるか? 何だったら一緒に行こうか?」
「な、何を考えているんですか! この変態!! 通報しますよ!!!」
「いや、でもマジな話、独りで大丈夫なのか?」
「大丈夫です! もう何回も行ってますので」

わたしは両脇に松葉杖を突いて病室から廊下に出た。
トイレなんて直ぐそこだし大丈夫。ここの角を曲がれば‥‥‥

―――清掃中 他の階のトイレをお使いください―――

うそ‥‥‥何この張り紙。
じゃあエレベーターで下に行こうかな。エレベーターは‥‥‥

―――点検中 ご迷惑をおかけしております―――

ええ〜〜〜!!
階段!? 階段を下りるの? 松葉杖を突いて?
松葉杖で階段を下りるなんてやっとこと無いよぉ。でも仕方ない。
一段ずつ、慎重に慎重に、大丈夫、あと一段で踊り場。

「あッ―――」

わたしの足がもつれて踊り場に倒れ込んでしまった。
痛い‥‥‥いや、それよりも、おトイレ‥‥‥! 立てない! どうしよう!
あ、あ‥‥‥‥‥‥!

‥‥‥‥‥‥



767 名前:『ふたりの秘密』:2011/03/23(水) 23:40:47.41 ID:+zhgSah9
「あやせ? どうした!? 大丈夫か?」

その声に振り向くとお兄さんが居た。イヤだ、こんな時に!

「来ないで下さい!!」
「一体どうした‥‥‥!?」
「イヤッ! 来ないで!!」
「どうしたんだよ!? ―――ッ!!」

お兄さんの顔が強ばった。
わたしが座り込んでいる踊り場の床が濡れていることに気づいたのだろう。
お兄さんは踵を返して走って行ってしまった。
え? わたしを放ってどこへ行っちゃうの? お兄さん!?
いやだ! わたしを独りにしないで! お兄さん!

コッ コッ コッ コッ

―――ッ!!
誰かが階段を昇ってくる。
こんな姿を見られたら、わたし‥‥‥どうすればいいの?
誰でもいい。誰か助けて! お願い!!


バシャッ


パニックに陥って震えるわたしの躯が冷たさに包まれた。
一体何? 何が起こったの?

「あやせ、すまん!!」

その声にわたしが見上げると、バケツを手にしたお兄さんが居た。
わたしは全身ずぶ濡れ。冷たい。寒い。

「ちょ、一体どうしたのよ?」

その声に振り向くと、階段を昇ってきた桐乃が居た。

「ああ、俺、手が滑ってあやせにバケツの水をぶっかけちまった」

え‥‥‥ お兄さん?

「ハァ? アンタ、怪我人のあやせになんてコトしてくれんのよ!」
「すまん、本当にすまん!」
「言い訳無用! 死ね!!」
「あやせ、大丈夫か?」
「あやせに触んな!」
「き、桐乃‥‥‥あの」
「大丈夫だよ、あやせ。さ、部屋に戻って着替えないと」

桐乃はわたしに肩を貸してくれて、病室まで連れて行ってくれた。
そして、独り踊り場に残されたお兄さんは、バツの悪そうな顔をしていた。

―――ごめんなさい、お兄さん―――




768 名前:『ふたりの秘密』:2011/03/23(水) 23:41:15.56 ID:+zhgSah9
濡れたパジャマを乾かしに桐乃が病室を出てしばらくすると、
入れ替わりにお兄さんが入ってきた。

「ごめんな、あやせ」
「いえ‥‥‥大丈夫です。あの‥‥‥お兄さん?」
「ん?」
「さっきは、あ、ありがとうございました。わたし‥‥‥」
「いいってコトよ。気にすんなって」
「き、気にしますよ! お兄さん、悪者になってまでわたしの、その‥‥‥」
「だから気にするなって」
「それじゃ、わたしの気が済みません! 弱みを握られたようでイヤです」
「弱みだって?」
「弱みじゃないですか! 後々これをネタにヘンなことをするつもりですか?」
「しねえよ!」

本当かな? 信じていいのかな? いや、でもやっぱり信じられない。
そんな頑ななわたしの感情を顔から読み取ったのか、お兄さんは話し出した。

「あやせ、これを見ろ」
「ハンカチ、ですか?」
「実はさ、このハンカチでさっき濡れた床をちょっと拭いたんだよね」
「はい?」
「つまりさ、このハンカチには‥‥‥」

―――ッ!!
パシッ
わたしはお兄さんの手からハンカチをはたき落とした。

「へ、へ、変態! 変態!! 変態!!!」
「そ。俺は変態」
「あっさり認めないで下さい! 不快です! 通報しますよ!」
「これでお前は、変態という俺の弱みを握ったわけだ」
「え?」
「つまり、俺はお前の弱みを握り、お前は俺の弱みを握ったってコト」
「意味がよくわかりませんが?」
「お互いに弱みを握っているのだから、あれはふたりの秘密にすればいい」

お兄さん‥‥‥

「でもお兄さんの変態っぷりは周知の事実なので、弱みになり得ません!」
「え? ちょ、」
「そもそも普段からわたしにセクハラをするお兄さんなんて信用できません!」
「ぐぅッ! もう、あやせ、俺泣いていい?」

そうよ。セクハラお兄さんの言うことなんて‥‥‥言うことなんて‥‥‥

「‥‥‥信じて、いいんですか?」
「信じろよ、たまにはさ」
「はい‥‥‥」

―――ありがとう、お兄さん。




769 名前:『ふたりの秘密』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/23(水) 23:41:54.15 ID:+zhgSah9
「じゃあな、あやせ」
「待って!」
「―――ッ!!」

わたしに腕を捕まれたお兄さんが固まった。
そう言えば前にこんな場面があったような気がする。

「あ、あやせ?」
「あ、あの、また‥‥‥来てくれますよね?」
「はは、なんだ。ああ、もちろんだ」

お兄さんは安堵した様子の声で言った。

そしてお兄さんは病室を出て行った。

‥‥‥‥‥‥

こんなこと信じられないけど、信じていいのかもしれない。
桐乃には悪いけど、お兄さんとわたしのふたりだけの秘密って‥‥‥
ちょっとイイかも。

てへっ。

―――い、いやだ。わたしったら、なんでこんな気持ちに?
第一、お兄さんは自分で言っている通りの変態じゃないの!
変態に対してこんな気持ちになるなんて、わたし自身、あ〜気持ち悪い!

そんな自己嫌悪に陥っていると、床に落ちたお兄さんのハンカチが目に入った。
カッコつけていたお兄さんだったけど、忘れ物するなんてやっぱり抜けてる。

「もう、しょうがないんだから!」

わたしが半分ニヤつきながら、そのハンカチを拾い上げると―――

「‥‥‥‥‥‥」

そのハンカチは全然濡れていなかった。


『ふたりの秘密』 【了】


770 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:49:07.67 ID:9o8/z8gG
>>769
兄貴かっこよすぎだぜ

771 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 23:54:48.19 ID:IvmSHJUm

京介イケメンすぐるww

772 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:13:20.48 ID:xzilbB07
>>769
京介性格イケメンすぎるしあやせたん可愛過ぎ

773 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:18:00.79 ID:W7QtK68G
乙!
兄貴完全にフラグ立てたな!

774 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:21:09.30 ID:u86pKnqn
>>769
おもしろかった!

775 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:32:28.03 ID:ojaxJ0Fo
>>769
ヤダ・・・この兄貴イケメン・・・

776 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:38:20.99 ID:+WRU4jVr
あやせの聖水っていくら?

777 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 01:08:42.35 ID:drpwvhMA
あやせの聖水で浄められたハンカチが手に入ると聞いて、はるばる出張してきました

778 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 03:29:33.20 ID:cXDKcWQc
乙でした。

これが俺“ら”なら踊り場をペロペロ舐めすすって掃除したからハンカチのネタは使えなかったところだな。
何というイケメンとの差でしょう。

779 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 04:42:18.13 ID:blx+PzSg
あやせのおもらしとか…勃起が治まらない…

780 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 06:36:55.21 ID:qAtVioqy
さぁ、早くあやせたんのおま〇こに顔を埋めて全部飲むver.を書くんだ!

781 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 06:43:49.02 ID:u86pKnqn
SLさん、やたら酷いアンチに粘着されてるけど、何やったの?

782 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 07:51:20.63 ID:ZfSPVCYQ
やがてお兄さん→お兄しゃん→お兄ちゃん→???
とクラスチェンジしていくわけですね
乙!

783 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 08:08:56.97 ID:f8xvR4MS
ニヤニヤから最後の落ちがまたいいね。GJ!

784 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 08:47:04.71 ID:1hqCLb5q
>>781
オリ要素満載のSSを延々と投下し(これは好みの問題もあるからまあ良しとしても)
ストーリーやキャラ崩壊を指摘する意見は「嫉妬乙ww」と脳内変換してアンチ扱い
更には自分以外のSSは駄作と言わんばかりの煽り発言
お陰でスレが荒れまくって他の作者さんがしばらくSSを投下出来なかった
要するに作品云々ではなくその人間性がスレ民の大半に嫌われている

785 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 08:51:49.48 ID:pgG5szhA
>>781 話は面白い(あやせ派の俺は「漣」は良かった)

黙って投下すればいい

786 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 09:03:04.20 ID:zVc9B4+m
ま、俺は作品も嫌いだけどな

787 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 09:05:45.00 ID:zVc9B4+m
>>769
すごく面白かった!
次回に期待…ぜひエロを入れてくれ

788 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 11:10:55.68 ID:omMRME79
知らぬところで加奈子命の危機だな

789 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 12:11:26.03 ID:/AKGU2MA
>>769


これからあやせがデレ期に突入するわけですね

790 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 12:45:06.37 ID:yKU5i4va
>>769
コピペが題材かな?
すっごく面白かった!

>>781
作品:好みは分かれるが『オリキャラ頻出+原作キャラ崩壊』で俺は嫌い
人格:誰からも嫌われている

791 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 14:54:42.29 ID:6nF4srp9
>>769


あやせはヒロインも悪役も板に付きますなぁ

792 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 15:10:00.53 ID:ttiCV1iO
もうおの変なのに触れんなって
どうせ話題に出してんの本人なんだから

793 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 15:18:14.44 ID:L+ooHQVG
このスレで
顔さえ見たことのない人をこきおろせる人間って存在は本当に怖いってのと
不用意な発言がもたらす場の混乱の収拾のつかなさが確認できた


あやせたんぺろぺろでこのスレを救いたい

794 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 15:33:45.44 ID:iNht+wow
俺妹Pを大体コンプしてきた
あやせルートが素晴らしすぎ、黒猫ルートがショボーンだったな。
原作ほぼまんまとか……麻奈美も沙織もテンプレを肉抜きしたような感じだったし。
やっぱり加奈子ちゃんチョロ可愛いペロペロ。

795 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:18:25.23 ID:Zg77c4tY
いるよなー >>793みたいに自分だけ冷静ぶるやつ

796 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:23:25.08 ID:HRsu7X4X
リアの情報・ssがあまりにも少ないので原作6巻を読んでみた
可愛いじゃないか・・・、なのになぜssがない!

こうなったら自分でリアのエロを書いてみようと思うが需要ある?

797 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:31:04.44 ID:n47nnY7d
男は黙って創作・投下

798 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:31:10.36 ID:dCLFmok7
あるさありありさ

799 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 16:36:39.59 ID:AQjxk1pW
ありまくりさ
靴下のみで待機しときます

800 名前:796:2011/03/24(木) 17:16:44.16 ID:HRsu7X4X
一週間以内に投下できるよう頑張ってみます
それでは

801 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:19:21.33 ID:qAtVioqy
リアは何かしら理由つけて日本に呼ばなきゃならんから二次創作の難易度高めなんだよなぁ……
なにげに京介との直接的な接点は薄いし(リアにとって京介は桐乃の兄貴兼加速装置、京介にとってリアは妹の元ルームメイト)。

でも需要があるのは確かだぜ!

802 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:20:01.66 ID:xhOShqEQ
大槍の褐色娘じゃないといまいち盛り上がらん

803 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:29:32.65 ID:oc6B7iL1
>>801
トンネルを抜けたら日本だった
ここに投下する分にはこれで十分

804 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 17:47:52.70 ID:iNht+wow
夢の中に出てきてエロエロすればいいじゃない

805 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 18:24:00.07 ID:loKuY9y8
>>800
待ってるよー

806 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 19:18:30.00 ID:kNoYxiGe
>>801
初めてスランプになったリアが桐乃に助けを求める
京介とセックス
復活

これでおk

807 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 19:37:40.32 ID:omMRME79
リアの中では京介は加速装置扱いなんだろうけどな

808 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:30:34.69 ID:TJfGRTSA
登場人物
高坂京介 高坂桐乃 リア・ハグリィ 来栖加奈子 ブリジット・エヴァンス

語り
高坂京介

エロ
ほぼありません


リアを日本に呼ぶのと、京介との接点を作るために、
こんな設定でやってみます。

809 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:33:51.72 ID:TJfGRTSA
ぱぁ―――――ん

‥‥‥この叩き方は桐乃のヤツだな。
まったく、寝ている俺を起こすのにも手順ってモンがあるだろうが。
頭に来るクソアマだ。ここは無視してやる。

ぱぁ―――――ん

無視して‥‥‥

ぱぁ―――――ん

無視‥‥‥

ぱぁ―――――ん

「オマエ! いい加減にしろ!!」

俺の上に馬乗りになって居るであろう桐乃を睨むために目を開くと、
そこには俺の顔面に向かってくる桐乃の拳が見えた。

ボフッ

ギリギリで拳を躱すと、拳が俺の枕にめり込んだ。
嘘みたいだろ? このアマ、本気なんだぜ?

「さっさと起きないからでしょ」
「オマエな、寝ている俺を起こすにしても手順がおかしくないか?」
「ハァ? ちゃんとビンタをしてあげたでしょ? 何が不満なの?」

我が妹・桐乃様の居丈高な台詞ktkr

「と・に・か・く、アタシの部屋に来て!」




810 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:34:37.35 ID:TJfGRTSA
何なんだよ一体? また“人生相談”か?
眠い目をこすりながら桐乃に引っ張られて桐乃の部屋に入ると、
パソコンが起動していた。

「コレを見てよ」

パソコンの画面には、見慣れたアニメの公式サイトが表示されていた。
そのアニメとは勿論『星くず☆うぃっちメルル』である。
近々、新シリーズが始まるとは聞いていたが‥‥‥

「メルルがどうかしたのか?」
「ココ! よく見てよ。新シリーズから新キャラが登場するんだって!」
「新キャラ?」
「メルちゃんとアルちゃんの親友という設定の新キャラなの!」

“イプシロン・ラムダ”って名前の新キャラの魔法少女か。

「で? まさかコレを見せるために俺を起こしたのか?」
「そうだケド?」
「ごきげんよう」
「ちょっと待ちなさいよ! 本題はコレから!」
「何だよ本題って?」
「そのページを下にスクロールしてみて」

俺がページをスクロールすると、そこには新キャラの絵が載っていた。

「このイプちゃんの絵をよく見て!」

ふむ。褐色の肌。しなやかに伸びた脚。
艶やかな黒髪を馬の尻尾のように後ろで束ねた髪型。これって‥‥‥

「ね? そっくりでしょ! リアに!!」




811 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:35:07.83 ID:TJfGRTSA
リア・ハグリィ。
桐乃がアメリカに陸上留学していたときのルームメイト。
桐乃曰く「世界最速の小学生」だという。
桐乃が留学を断念して日本に帰ってきてしばらくしてから、
我が高坂家にホームステイした経緯があるので、俺もよく知っている。

「アタシ、びっくりしちゃった! サイトチェックしてなかったから
 こんなことになっているなんて知らなかった! 出遅れた! 悔しい!!」

相変わらず、メルルのことになると周りが見えなくなるようだ。

「で‥‥‥? コレを見せるために俺を起こしたのか?」
「まだ続きがあんのよ! コレ見て!」
「星くず☆うぃっちメルル 公式コスプレ大会‥‥‥? またやるのか?」
「そう! またやるの」
「まさか‥‥‥オマエ?」
「ふふん、リアに出場してもらうの」
「リアはアメリカだろ。こんなことのためにアメリカから呼ぶつもりか?」
「『こんなこと』?」
「‥‥‥失言でした」
「実はね、リアが日本にまた遊びに来ることになってて、
 たまたまコスプレ大会と日程がかぶってんのよ!」

―――で、俺にどうしろと?
いや、わかっているよ? そんなことわかりきっているし。
どうせ、リアを連れて大会に出場するアシストをしろってんだろ?




812 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:35:43.42 ID:TJfGRTSA
というわけで、会場は今回も秋葉原UDXだ。
昨日、日本に来たばかりのリアを連れ、桐乃と一緒にやってきた。
桐乃には観覧客として会場に入らせ、リアはコスプレ大会参加者として、
そして俺は、今やメルル公式コスプレーヤーのような扱いになっている
来栖加奈子を誑かした時と同様、マネージャーのフリをして会場に潜り込んだ。

「おー、居やがったか」

メルルのコスプレ第一人者であるクソガキ加奈子の第一声。

「マネージャーさん、こんにちは」

“アルファ・オメガ”のコスプレーヤーであるブリジット・エヴァンス。

この二人も今回の大会に特別出場するようだ。

「聞いたぜ? 今回はスゲーのが居るんだって?」
「もう噂になっているのか?」
「もっとも、どんな奴が来ようが、加奈子の優位は変わんねーけどヨ」

余裕だな。だが今回はそうはいかないかもよ?
二人との会話もそこそこに、リアの居る控え室に行くと、
リアが衣装に着替えている最中だった。
沙織のツテでそれっぽい衣装を用意したが、サイズは大丈夫だろうか。
しばらくすると、カーテンの向こうから、衣装に着替えたリアが出てきた。

「おにいちゃん、できたよ!」

これは‥‥‥まさしく“イプシロン・ラムダ”そのものじゃねえか?
公式サイトに載っていた絵のまんまの立ち姿。
スカートこそ膝下まであるものの、『星くず☆うぃっちメルル』の
登場人物の公式通り、扇情的な衣装。
このリアの姿からあの絵を起こしたと言ったら、誰もが信用するだろう。

「すごいな」
「えへへっ」

リアは着替えた服が入った紙袋を俺に手渡すと、スタッフに連れられていった。
ふと袋の中を見ると、ん‥‥‥? これは‥‥‥ぱんつ?
“見せパン”にでも履き替えたのだろうか。リアって結構、用意がいいな。




813 名前:『サード・うぃっち』:2011/03/24(木) 23:36:19.67 ID:TJfGRTSA
「星くず☆うぃっちメルル 公式コスプレ大会 はっじまるよ〜〜〜」

メルルの声優、星野くららさんの司会で大会が始まった。
今回は30人近い出場者が居るという。リアは21番目に登場するようだ。
俺はステージの袖からリアのパフォーマンスを見物することにした。
でもパフォーマンスと言っても、一体何をするんだ?
歌なんて歌えないだろうし、踊りだって怪しいモンだ。

‥‥‥‥‥‥

「それでは21番。アメリカから来てくれたリア・ハグリィちゃんです!」

音楽が流れると同時にリアの第一声が会場に響き渡った。


「おにいちゃん、超好きっ!」


‥‥‥なんだよ、よりによってその台詞かよ!
つーか、そんな台詞、作品中にあるのかよ?
うわっ! 会場で何人かの大きなお友達が昏倒したぞ。
今の台詞で萌え尽きたのか? ワケわからん!
動かない絵しか公式に存在しない現時点で、“イプシロン・ラムダ”そっくりの
コスプレなんか見せられたら、ああなるのも無理は無いのかも知れない。
次にどうするのか期待と不安でステージ上のリアを見ていると、

「とぅっ!!」

ぴょんぴょんぴょん―――と、連続してのバック転からバック宙。
高坂家で初めて会った日に、桐乃のフックを躱した時に見せた動きだ。
あの時よりもさらに動きが鋭くなっている気がする。
メルルの作品中に登場するバトルシーンにも出てきそうな動きだ。

「うおおおおおおおおおお!!!」

大きなお友達が主体の会場が沸いた。
そして、リアがフィニッシュを決める。
空中で何回転もした後に、足を伸ばして着地の体勢に入った。

その時、俺の目の前でリアのスカートの後ろ側の裾が捲れ上がった。
着地と同時に捲れ上がったスカートの裾は下に落ちて綺麗に収まった‥‥‥




814 名前:『サード・うぃっち』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/24(木) 23:37:06.91 ID:TJfGRTSA
あ‥‥‥ありのまま、今起こった事を話すぜ!

俺の目の前でリアが空中で回転して着地の体勢を取ったと思ったら
スカートの裾が捲れ上がって、何も無かったんだ。

な‥‥‥何を言ってるのか、わからねーと思うが、
俺も何を見たのかわからなかった。頭がどうにかなりそうだった‥‥‥

“見せパン”だとか“モロパン”だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ‥‥‥

要するに、何も穿いてなかったんだよ! ノーパンだったんだよ!!
ケツが丸見えだったんだよ!
会場の様子からして俺だけにしか見えなかったようだが、何を考えてんだ!

俺の記憶はそこから先、途切れ途切れになっていた。
何しろ、リアのヤツ、ステージの上で跳んだり撥ねたりするモンだから、
いつモロ出しになるのか気が気でなかった。
おかげで、加奈子とブリジットを抑え、リアが優勝したのもよく覚えていない。
だが、何とかノーパンがバレずに済んだようだ。やれやれ。

‥‥‥‥‥‥

「リア、すごいじゃん!」
「キリノ、やったよ!!」

桐乃がリアと抱き合って喜んでいる。こういう瞬間って悪くないよな。
そう思ったのもつかの間、桐乃が険しい表情で俺に話しかける。

「ちょっとアンタ」
「なんだ?」
「アンタさ、リアのスカートが捲れ上がった時にガン見したでしょ?」
「ぐぅっ!」
「どうせ見せパンでしょうけど、ガン見するなんて変態! ロリコン!」
「みせぱんって、なに?」

リアが割り込んで無邪気な顔で問いかけてきた。

「見せパンってのは見せても大丈夫なパンツのこと。穿いているんでしょ?」
「キリノ、そんなの穿いてないよ」
「え!? じゃあモロパン? この変態!!」

桐乃が俺を睨み付ける。

「ちがうよキリノ。ほらっ」

リアはそう言うと、桐乃に向かって自らのスカートを捲り上げた。

「ぬあっ!! な、な、な‥‥‥‥‥‥!!」
「ね? 穿いてないって言ったでしょ?」
「アンタ!!!」

桐乃は阿修羅のような顔で俺を睨み付けた。
メルル、アルファ・オメガに続く三人目の魔法少女はとんでもない災厄を
俺に運んできたようだ。


『サード・うぃっち』 【了】


815 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:43:23.81 ID:ZfSPVCYQ


で、次はちょろせの番ですか?w

816 名前:796:2011/03/25(金) 00:22:14.79 ID:H1ju2SIn

小○生でノーパンを極めるとはやりおる

817 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:26:35.36 ID:H2CQNbOV
>>814
乙ー

京介はロリコン>>シスコンか
桐乃も黒猫も大変だな

にしても、京介って上条さん並の回復力か?
桐乃の本気パンチとかかなり喰らってるのに
ダメージ引きずらないな

818 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:53:54.62 ID:kb2fbonE
よし、書こう。エタってもいいように仕事しながら考えたでプロットだけまず先に。

導入、時間前後すると長くなるのでカット。
兄貴が黒猫と別れたらしい。たずねても「俺が悪い」苦笑い。そのかわり兄貴のつきあいが長くなった。
愚痴を言いながらも絶対に嫌と言わず退屈させない。もう冷戦は終わっていた。

オタク娘会合。良い機会だから聞いてみる。
会話の中でいつもどおり「キモイウザイ」と兄批判。「そんなんだから女に愛想尽かされるのよ」ガタッ
黒猫に殴られる「あなたよくもそんな、先輩を馬鹿にしないで」その場はお開き。帰宅後兄に逆ギレ。

後日黒猫宅に出向き、黒猫から京介と別れた理由を聞く。
自分の裏表を理解してくれる京介に惚れ、デートを繰り返す中でその意識は高鳴る。
ある時お気に入りのバンド(タイアップ)のコンサートに誘うも京介当日ドタキャン。理由は桐乃が風邪引いて寝込んだから。

言われて桐乃思い出す。なにか用事があったようだが苦笑いでつきっきりで看病してくれた。
歯車はその時から狂い始める。桐乃短絡だと怒る。「もちろん私は許したわ。でも」小さな楔は残った。
2度、3度、その全てに正当性があるモノの感情が納得しない。
やがて京介の周りにまで呪いをかけてしまうことを恐れた黒猫は、泣きながら別れを切り出す。
互いに好きなのに別れなければ行けない悲劇。京介は置き土産の唇をなぞり、決意を新たにする。「桐乃を守る」と。

聞き終わった桐乃ある決心をしては帰宅。
深夜、寝苦しさを覚えて京介が目を開けると手錠が掛けられ、マウントを取られている。
聞いたことを洗いざらいぶちまける桐乃。続けて「(あたしのことが好きなんでしょう?)ずっといっしょにいてくれる?」「ああ」
「それなら」と京介と自分の下着を剥ぎ、せっとする桐乃。京介慌てる「ちょっとまてそういうつもりじゃ」ブチッ。

「やめろ、やめるんだ」と叫ぶ京介。しかし桐乃の動きは上がっていく。すんでのところで上からどかし外だし。
「外してくれ」静かに言う。怒ったのかと心配する桐乃をよそに京介、頭に手を置き「痛かっただろ?今日はもう寝ろ」とやさしくいう。桐乃就寝。
「ああああああああ」京介頭を抱えかすれた声で泣く。

京介の様子がおかしい。挨拶、動作にいちいちびくつく。京介は学校終了後、真奈美を無視してまっすぐに帰宅、ベッドに潜り込む。
親父のこと、黒猫のこと、兄妹のこと。頭に浮かぶ怖いこと。「ごめんなさい、俺、守れなかった・・・」いもしない誰かに詫びる。
桐乃は朝から上機嫌。痛みのため部活は休み即帰宅。布団からでてこない京介を強引に誘うが「やめてくれ!」と拒絶される。どうしてこうなった。

日に日に憔悴していく京介。桐乃は恥も外聞も捨ててあやせ、沙織、黒猫の三人に相談する。
あやせ「不潔」黒猫「なんかやったに決まってる」沙織「これは・・・もしや」
沙織の解説、京介は桐乃を守ろうとした。それはつまり桐乃を「そのままのかたち」で保ちたかったのでは?
京介は妹を大事にするがあまり桐乃を無視してしまった。それが姦淫を働いたことで自分の誓いを、作品を自分で壊したことで彼は壊れた。
まさしく人形に思いを寄せるコレクターの習性。だが・・・
だがそれは桐乃にも言えることだった。兄妹という重大さを理解せず、結果として京介を無視してしまっていた。

桐乃愕然。どうすればいいのかを請うが「事の重大性故アドバイスができない」と沙織にわざとらしく拒否される。
「失敗は誰にでもあるでござる。それならやりなおせばいい。二人は今までもそうやってきたのでござろう?」桐乃覚醒。
速攻帰宅。脅える京介の布団を剥いで説教「私はオモチャじゃない。妹だ」「だがそれ以上に兄貴が好きだ」「(原作の話)」
「私を見て、そして指一本髪の毛一本まで私のモノになって」京介「お前のモノになったら?」「私も兄貴のモノ」京介吹っ切れる。
「すまなかった」「遅いのよ」「お前が、好きだ」「熱すぎてキモイ。でもだから好き」

「中は・・・」「責任は取る。いや違うな、産んでくれ」「うん」ご都合主義で出来ない。

エピローグ。この先二人に平穏はあり得ない。受難の連鎖の中で、しかし握られた二つの手が離れることは決してないだろう。

819 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:56:11.89 ID:kb2fbonE
原作読んでないから原作の話ができない。説得力がない。
休みになったら考えよう。おやすみ



820 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 00:59:20.45 ID:ROFzIkeT
おいおい

821 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:04:12.77 ID:VFNfyo0B
読んでないのかよw

822 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:05:51.76 ID:dilJjJo8
超遅レスになるがSLさん降臨してたんだ。
長編乙です。

正直あの両親というか、母親を見返して欲しい展開ですね。
クズすぎて笑えました。
ぜひ完結まで見たいので頑張ってください!!!


823 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:06:07.47 ID:05bzgftl
桐乃モノで近親相姦タブーに正面からちゃんと挑もうとする人はすげーと思う
だから俺はなまっちょろい黒猫モノ位しか書けんのだな

824 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:45:21.05 ID:ul/vmfa8
桐乃SSが至高にして究極だからな
それ以外は黒猫だろうがあやせだろうが格が劣る

825 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:05:03.48 ID:yoVxk02D
エロいのほしいな

826 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:05:30.43 ID:rxZ5tRF1
どれもいいし、どれがどれより下なんてない

827 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:10:23.09 ID:2s0eJB2N
>>824
同意
桐乃SSが至高

828 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:28:21.84 ID:uJQ9UYUw
ゲームでは黒猫分が足らなかったからペロペロしたい

829 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 02:36:54.23 ID:cDbxsPIf
桐乃モノ以外書いてる奴はヌルいヘボ作者だし仕方ないだろ
SLさんは例外だが

830 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:15:51.50 ID:5YBkUgf/
俺も桐乃大好きだし桐乃SSも大好きだけどそう言うこと言うのやめれ
俺が桐乃好きだからこそ桐乃が原因で荒れて欲しくない

831 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:28:57.93 ID:WxZPgEzn
正直、俺妹スレはそういうもんだと諦めてスルーしてるw

832 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:31:47.97 ID:ftxVMCZ0
普通、作者に駄目だしとか失礼極まりないけど
俺妹関連のスレはそういう奴らばかりだから仕方がないわな

833 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:35:32.77 ID:WxZPgEzn
感想の一環として、時に(あくまで感想としての体裁と礼節をわきまえて)否定的な見解が出るくらいなら
そんなのは当然だし、失礼でもなんでもないんで、俺妹スレの雰囲気とか関係ないけどなw

834 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:44:05.57 ID:ftxVMCZ0
あまりにも酷いSSとかに対して否定意見が出るのは仕方がないにしても
俺妹関連スレはちょっとしたことにでも文句を言ったり
荒れそうな発言をする奴らが多すぎるんだよな
まあ、そういう雰囲気が良いのであれば勝手にしてくれよと言うしかないけどね

835 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:49:47.04 ID:WxZPgEzn
随分と人の言葉を極端に受け取るんだなw
この辺が、まさに俺妹スレの雰囲気だな

836 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 03:51:42.69 ID:ftxVMCZ0
おまえも似たようなもんじゃね?
まあ、あまり議論みたいなものをしたくはないからこの辺で止めておく

837 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 04:27:18.67 ID:zYE0gfpb
リアとブリジットを並べてロリ丼したい

838 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 05:00:31.67 ID:Pn9Nd8jD
黒猫とデートしてるの見られてあやせにキレられる話が読みたい

839 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 05:50:13.14 ID:4O9yzTn0
>>838
むしろ、毎日ストーキングしてるんじゃね?京介を確実に呼び出せる時間帯をすでに把握しているんだから。


840 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 08:37:34.52 ID:WkZciVxt
ふたりの秘密
って普通にイイハナシダナーオチなのか?
それとも京介がなにかいろんな意味で違う方法で処理したのか
(濡れた方のハンカチは持って帰ったよ!!

あほみたいに考えちまったぜ…

841 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 12:11:23.38 ID:yoVxk02D
>>834
SL以外にはみんな優しいと思うけどね
普通に

842 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:33:36.02 ID:jC+ZWA/m
>>840
イイハナシダナーでいいと思うよ
処理はどうしたのかわからないが…

このスレの紳士諸君なら
迷わずペロペロするだろうが

843 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 14:55:22.61 ID:auJIwCUK
あやせたんが失禁プレイに目覚めたと聞いて!

844 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 17:08:16.55 ID:hZ8qn3hP
俺らならペロペロしたあと袖で拭いてナイナイするが
常識的にはナースセンターに行って掃除道具借りるだろ

845 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:19:58.46 ID:euZzLI9O
>>841
と言うか、SLアンチが子供すぎる気がする。

846 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 19:29:12.69 ID:rnh0/Ro4
また自演で擁護か

847 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:29:37.11 ID:EnyNv4C+
何回目だよお前ら
いい加減余所でやれ

848 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:32:24.20 ID:jC+ZWA/m
これ以上話してても荒れるだけだ
SLの話はここまでにしようぜ

849 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:33:11.84 ID:oeELZzlK
SLはもう来んなでFAな

850 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 20:54:32.37 ID:+PA+aS30
で、誰がランちんのエロを書いてくれるのかね?

851 名前:『つんつん娘』 ◆ACPRLbMxAk :2011/03/25(金) 20:59:06.34 ID:i4fs5a8B
兄貴に会ってもなーんも言わん。
何かをしてもらってもなーんも言わん。
だから兄貴と仲が悪い。

つんつん娘はひとりで山に行った。

『 お は よ う 』

「ひええええええええ」

それはそれは恐ろしい赤鬼じゃった。

「おはよう‥‥‥挨拶できんなら喰ってしまうぞ」

慌てて娘も、

「おはよう‥‥‥」

『おっ。うへへええ』

『こんにちは』

「こんにちは」

『エロゲはどうじゃ?』

「ありがとう!」

娘が挨拶する度に、にこにこ鬼でいっぱいになった。

それからというもの、娘は挨拶するようになって‥‥‥


「あ、兄貴、おはよう。昨日は‥‥‥ありがと、ね」


兄貴といっぱい喋るようになったそうな。

誰だ? ツンデレ娘は?


おしまい


852 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 21:18:25.67 ID:/wPl4oKp
…ACのCMかこれはw
何にしろ乙

853 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 00:34:10.58 ID:/pL3qf7u
>>853
ワロタ
こんな所にもACかw

854 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:37:53.11 ID:Owhsk2bU
SLアンチは出て行けよな

855 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:44:28.74 ID:y6cYOef5
なんでSL擁護はいつも、せっかく終わった(流れた)話を何時間も後になってから、わざわざ蒸し返すんだ?

856 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:50:10.01 ID:cDlsCk20
そりゃSLの名前出せば簡単に荒らせるからだろ

857 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 02:53:45.17 ID:CDaK2QC5
完全に愉快犯のレベルなんだから食いつくなって言ってるだろうが

858 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 03:03:03.86 ID:0iw6hjJO
こういう雑談にもなってない雑談増えたなぁ……
本当に只の投下場所として割り切ったほうがいいのかもな
妄想をふくらませるのは他スレでやることにしよう

859 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 07:30:33.62 ID:IFHYlX9o
ロリトリオの加奈子・ブリジット・リアは大人になったらどう成長するのか楽しみだ
もっとも加奈子は成長しない気がするが(特に胸的な意味で)

860 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 08:15:55.50 ID:wL/sGAhl
3人とも成長しないでほしい!

861 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 08:18:14.57 ID:UfiIt2f0
加奈子はぽぷらコースまっしぐら

862 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 08:42:02.31 ID:G9w/vgAD
胸だけ成長するのか

863 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 08:57:31.51 ID:UfiIt2f0
いえ、ぼてばら維持です

864 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:36:29.53 ID:fXbiZXX8
タイトル「デマにご注意」

・京介×桐乃
・エロ有り

初めて台詞形式のみで書いてみました

865 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:38:26.30 ID:fXbiZXX8
桐乃「ちょっとアンタ、今すぐパンツ脱ぎなさい」

京介「……は?」

桐乃「だから、パンツ脱ぎなさいよ」

京介「ってお前!いきなり部屋入ってきて何言ってんだ!?」

桐乃「ハァ……、相変わらずの情弱っぷりね。いま起きてる放射能問題を知らないの?」

京介「いや、それぐらい知ってるけど、それと俺がパンツ脱ぐのと何の関係が……」

桐乃「あのね、ニュースによると、男の人の……せ……き……が、放射線被害の予防になるらしいのよ」

京介「せ?何だって?」

桐乃「えーっと、……せ……えき……よ」

京介「はぁ?聞こえねえって」

桐乃「だ・か・ら、せいえきよ! 精液っっ!!」

京介「うおおおおおおい!?なんてこと言い出すんだお前は!!」


866 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:39:32.88 ID:fXbiZXX8
桐乃「ホラ、ちょっとのこのページ見てご覧なさいって」

ttp://kamome.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1301021307/

京介「ええと、なになに……精液に豊富に含まれるアミホスチンが放射線緩和に有効――」

京介「だから精液を飲めば放射能被爆防止効果がある……ってマジかよ」

桐乃「ね?専門家がこう言ってて、ネットニュースにもなってるのよ」

京介「事情は分かったけどよ……何で俺のなんだよ……?」

桐乃「そりゃあ、見ず知らずの男の人なんかに頼めっこないじゃん」

京介「そうかもしれないけど……お前は平気なのかよ?その……俺のを飲むなんて」

桐乃「別に好んで飲むわけじゃないって。薬なんだし、こんな状況なんだから仕方ないでしょ」

京介「……」


867 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:40:42.18 ID:fXbiZXX8
桐乃「んで、どうなの?協力してくれないの? あんたが駄目ならお父さんに相談するけど」

京介「ちょっ!?待て!それは駄目だ!それはなんか倫理的にとてもマズい気がする……」

桐乃「でしょー?だから消去法でアンタなんだってば。ほら、脱いだ脱いだ」

京介「しょ、しょうがねえ…… 予防のためなんだよな……」

桐乃「(じーーーっ)」

京介「おい、……別にお前が見てる前で出す必要はないよな?」

桐乃「えっ?」

京介「出したら容器に入れて渡すからよ……とりあえず出てってくれよ?やりにくいから……」

桐乃「ああ、それじゃダメよ。だって精子って空気に触れたら死んじゃうんでしょ?」

京介「確かにそういう話は聞いたことあるけど……」

桐乃「だから、出したのをすぐ飲まないと意味ないって」

京介「お前本気で言ってるのかよ……」


868 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:42:18.44 ID:fXbiZXX8
桐乃「別に気にしないから、チャチャっと始めちゃってよ」

京介「俺が気にするんだよ! まったく……妹の見てる前でだなんて……世も末だよ……」

桐乃「ほらほら、脱いで脱いで」

京介「くっ……しょうがねぇ……」ヌギッ

桐乃「(うわぁ……兄貴のって意外とサイズあるんだ……)」

京介「えっとさ……すぐに出るもんじゃないんで、しばらく後ろ向いててくれないか?」

桐乃「あ、ああ、うん。分かった……」

京介「……はぁ」

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……」


869 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:43:24.49 ID:fXbiZXX8
京介「……」スコスコ

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……」

京介「……」スコスコ

桐乃「……あのさ、そんなに時間かかるものなの?」


870 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:45:51.98 ID:fXbiZXX8
京介「いや、なんていうか……」

京介「やっぱりお前がすぐ後ろに居ると思うとさぁ……気が散って無理なんだよ」

桐乃「えーっ、ちゃんと集中しなさいよ」

京介「誰のせいだと思ってんだよ……」

桐乃「それっていわゆる、……勃たないってコト?」

京介「いや、勃ってはいるけど、刺激が足りなくてイケないっていうか」

桐乃「……」

京介「……」

桐乃「じゃ、じゃあ……分かった。仕方ないから手伝う……」

京介「」


871 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:47:53.17 ID:fXbiZXX8
桐乃「それじゃ、あんたは横になっててよ」

京介「あ、ああ……(こいつマジ?)」

桐乃「(うわぁ、近くで見ると大きい……それに変な形……)」

桐乃「(こんなのが付いてて、歩くとき邪魔にならないのかな……)」

桐乃「(えっと、確かこうやって握って……上下に動かすのよね)」ニギッ

京介「うあっ!」

桐乃「あっ、痛かった?」

京介「いや、ちょっとビックリしただけ……」

桐乃「じゃあ、動かすよ?」

桐乃「(これでいいんだっけ?)」シュッシュ

京介「……」

桐乃「(皮がめくれたり戻ったり……これって仮性包茎ってやつ?)」シュッシュ

桐乃「(聞いたら怒るかな?……やめとこ)」

桐乃「……」シュッシュ

京介「……」


872 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:49:19.84 ID:fXbiZXX8
桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「これ、ちゃんと気持ちいい?」シュッシュ

京介「あ、ああ、……いい感じだ」

桐乃「そう…… じゃあなんか反応してよ。わかんないじゃん」シュッシュ

京介「そう言われてもよ……」

桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「……」シュッシュ

京介「……あはぁ」

桐乃「ぶふっ!!」

京介「なっ!?やらせといて笑うんじゃねえ!」

桐乃「フヒッwww……ごめんごめん。でもわざとらしいってばwww」シュッシュ

京介「だから男は普通声出さねえんだよ……」


873 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:50:33.07 ID:fXbiZXX8
桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「(硬くなってるけど、なかなか出ない……)」シュッシュ

京介「……」

桐乃「ど、どうかな? まだ出そうにない?」シュッシュ

京介「高まってきてはいるけど……」

桐乃「ふ、ふーん……」シュッシュ

京介「(実を言うと……さっき独りで出したばかりなんだよな……)」

桐乃「そういえばさ、こういうとき男の人って、エロ本とかをオカズ?にしてするんじゃないの?」シュッシュ

京介「ま、まぁな……」

桐乃「ベッドの下のメガネっ娘の本出そうか?」シュッシュ

京介「死ぬほど恥ずかしいので、そういう気遣いは勘弁してください」

桐乃「……ごめん」シュッシュ


874 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:52:13.71 ID:fXbiZXX8
桐乃「(さっきから気になってたけど、これって……タマ……の袋だよね?)」シュッシュ

桐乃「(こっちも刺激したら効果あるかな?)」グニュ

京介「!? 痛ってええええええ!!!」

桐乃「ひっ!?」

京介「うぐっ……お、お前……なんてことを……」

桐乃「えっ?えっ? そんなに痛かった?」

京介「そこは痛みに弱いからよ……ぐうぅ……」

桐乃「あ……そうなんだ、ごめんね……」

桐乃「(あっ、棒がちょっと柔らかくなっちゃった)」


875 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:53:17.41 ID:fXbiZXX8
桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「(イカない……)」シュッシュ

京介「(イケない……)」

桐乃「(ますます柔らかくなってきちゃった……)」シュッシュ

京介「あのさ、桐乃。どうも今日は無理みたいだから、……また今度でもいいか?」

桐乃「えーっ!?早く飲みたいのに!」

京介「(すごいこと言ってんなコイツ……)」


876 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:54:28.63 ID:fXbiZXX8
桐乃「……じゃ、じゃあさ、オカズ提供するから……お願いだから出してよね」

京介「えっ」

桐乃「上だけよ!上だけしか脱がないから!」ヌギヌギ

京介「うわっ!ちょ、ちょっ……お前!?」

桐乃「ほ、ほらっ、見なさいよ」

京介「(うおっ、桐乃の白い肌と……胸が……)」ムクッ

桐乃「(うわああ……恥ずかしいなんてもんじゃない!)」

京介「(さすがモデル……スタイルいいな……)」ムクムク

桐乃「ってアンタ、いきなりカチカチに戻ってるし!?」

京介「!!」

桐乃「……なんか身の危険を感じてきたわ」

京介「自分で脱いでおいてその台詞かよ!?」


877 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:56:49.72 ID:fXbiZXX8
桐乃「……」シュッシュ

京介「……」

桐乃「……」シュッシュ

京介「……なぁ、桐乃」

桐乃「なに?」シュッシュ

京介「……あのさ、ついでに下も見せてくれって言ったら怒る?」

桐乃「絶っっっっ対にダメ」シュッシュ

京介「……そうか、忘れてくれ」

桐乃「……(いまは見せられない状態になっちゃってるのよ!)」シュッシュシュシュ


878 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:58:14.78 ID:fXbiZXX8
桐乃「……」シュッシュ

京介「……あっ、そろそろ」

桐乃「えっ、えっ? 出そうってコト??」シュッシュ

京介「ああ、イキそう」

桐乃「よ、よしっ!イッちゃえ!」シュッシュシュッシュシュ

京介「あああ……もう……イクっ!」

桐乃「えいっ(ぱくりっ)」

京介「!?」

桐乃「(さぁ、来なさい!)」

京介「うっ……!!」ビュビュッ

桐乃「……」

桐乃「(ごくん)」

桐乃「苦ぁっっ!!」

京介「(まさか口で受け止めるとは……)」


879 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 12:59:35.05 ID:fXbiZXX8
京介「はぁ……はぁ……」

桐乃「ふうっ、苦労した割にあんまり出ないのね。 これで効果あるのかなぁ……」

京介「(まぁ、2回目だったからな)」

桐乃「あっ、周りにまだついてるじゃん」カプッ

京介「お、お前、ちょっと待て……!」

桐乃「(レロレロ)」

京介「そこはっ!先の部分はいまダメだって!うああっ!!」

桐乃「(ちゅぱ、ちゅぱ)」

京介「イッたばかりで敏感なんだよ!おい、聞けって!あはぁ!!」ビクッ

桐乃「(ちゅーっ!)」

京介「うあっ!!はあっ!!」ビクッ ビクッ

桐乃「(ちょっと楽しいカモ)」


880 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 13:00:47.46 ID:fXbiZXX8
京介「はぁ、はぁ……やっと終わったか……」

桐乃「まぁ、とりあえず礼を言っておくわ。サンキューね、兄貴」

京介「散々な目にあったぜ……」

桐乃「はぁ?何よその言い草。いい思いしたくせに」

京介「(それは否定できない……)」

桐乃「まぁいいわ。明日はもっと手短にお願いね」

京介「って、明日もかよ!?」

桐乃「あったりまえじゃん。こういうのは日々摂取しないと意味ないって」

京介「俺の身がもたねえぞ……」

桐乃「あ、ちなみに明日はあやせと加奈子も来るから。二人とも男兄弟いなくて困っててさ〜」

京介「」




END


881 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:01:55.25 ID:mKuksvuL
シュールだ

882 名前: ◆kuVWl/Rxus :2011/03/26(土) 13:03:01.17 ID:fXbiZXX8
朝から何を書いてるんだという自責の念と戦いながらやりきりました
ではまた

883 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:06:21.00 ID:o/77fPOx
>>882
乙!
二人が淡々としてるのが妙に笑えたw

884 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:11:55.79 ID:82yuHlsG
◆kuVWl/Rxus さん乙です。
都知事選どうなるんだろう。誰が当選するか桐乃もやきもきしてたりして。

885 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:32:53.90 ID:Ya4bgK8o
昼間っからおっきしちゃったじゃないか
俺も誰かに提供したい

886 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 13:38:33.46 ID:9hdPNfxj
>>882
エロス!
よかった乙乙

887 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 14:09:37.61 ID:4S/OXNoD
>>822
乙です
精液って苦いのか……

888 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 14:15:04.62 ID:rpGO8d2C
>>849
やっぱりアンチは子供だな。

889 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 14:50:22.62 ID:wt0ss+v8
あーネタが思い浮かばねー

890 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 14:54:39.15 ID:bduuk+wr
乙でした!
面白かった!

891 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 16:27:13.10 ID:vQZcC0bz
エロゲやってるならフェラしてやれよきりりんw

892 名前:『黒猫の幸福』後篇その一:2011/03/26(土) 18:02:34.18 ID:U9z3orAw
>>569の続きー
――――――――――――――――――――――――――――
 全裸のまま、私はベッドに横たわっている。
 同じくベッドの上には、何も身につけていないこの人の裸がある。
 この人の屹立した雄のシンボルは、鼓動に合わせてひく、ひく、とその兇悪な姿で一瞬ごとに天を指し示している。
 そこから私は目を離せない。
 この人のベッドの上に横たわったままそれを見つめる。
 コレが。
 コレが、私に。
 コレで。
 コレで、私は。

 その想像だけで私は融けてしまいそうになる。
 体の芯にうまく力が入らない。
 コレで蹂躙されたら。
 コレで女にされたら。
 コレで雌にされてしまったら。

 ぐるぐると頭の中でそんな感情が渦巻き、粘膜が熱を持ってしまう。
 どく、どく、と心臓が暴れまわり、うまくものを考えられない。
 ずっと妄想していたそれが今現実になる。
 この人に、全てを奉げることができる。
 体の全ての骨が甘く蕩けていってしまう。


 だから私は、この人が言っている言葉の意味を理解できなかった。

「悪い……やめよう」

 この人はこんなになっているのに。
 私がこんなに愛しているのに。
 こんなにもこの人の全てを待ち焦がれているのに。

 どうして、そんなことを言うの!?
「どうして!?」
 私の脳と直結した唇が勝手に喋る。

 苦しそうな顔をしながら、この人は言う。
「その、あれだ。俺、アレ持ってないから」

「アレ?」
 私は鸚鵡返しに問い返す。
 すると恥ずかしそうにこの人は答える。

「…アレだよ! コンドームだよ! 避妊具! 俺、まだ、お前のこと妊娠させるわけにはいかないから」

 半ば怒ったかのように。
 ふてくされてるみたいに。
 全裸で激しく勃起したままのこの人はそんな言葉を口にする。

893 名前:『黒猫の幸福』後篇その一:2011/03/26(土) 18:03:08.22 ID:U9z3orAw
 その言葉の意味が私の身体に染み入る。
『まだ』
 この人はそう言ってくれた。
『今はまだ』
 その喜びが子宮を満たし、全身に飛び散らせる。
『今はまだ早いけど、そのうちに』
 この人のそんな声が私の脳裏を焼く。
『そのうちきっと。必ず』
 その言葉は私を抱きしめ、恍惚の中に燃え尽きそうなほど熱い滾りで私を一杯にする。
 好きだと言われたときよりも嬉しい。
 子宮が嬉しがってるのがわかる。
 私の女の子の器官が腰の中で悲鳴をあげている。


 そんな浮かれた気持ちのまま、私は二つ目の武器について口にする。
 膝立ちになって、私の脱ぎ捨てられたノースリーブのブラウスを指差す。
「…先輩。私のブラウスの左のポケットを探って頂戴」


「こっちか」
 この人はその中に私が準備していた二つ目の武器を見つける。
「…なっ…」
 絶句するのも無理はない。それは私が持っているべきではないものだから。

 私は意を決して言う。
「軽蔑されても構わないわ。それでも、私は先輩と一つになりたいと思っているの」
 この人が見つけたものはコンドーム。
 夜中、こっそりと人気のない薬局前の自販機で買ったもの。
 散々頭を悩ませた挙句、通学用カバンの一番奥に隠した5個とは別にポケットに入れて持ってきたそれ。
 箱を細かく千切って捨てた、コンドームの一個を胸のポケットに隠したまま、私はこの人を誘ったのだ。
 本当ならば、初めては隔てるもの無しで感じたかった。
 雑誌やインターネットで調べた限りでは、男の子はそうなったら止まらない、とあった。
 だから避妊は女の子が気をつけよう、とも書いてあった。

 でもこの人は、自分の欲望よりも私の身体のことを気遣ってくれた。

 この人が、私のことを大切に思ってくれているのがわかる。
 それがとてもとても嬉しい。
 この人が気にしたときのための策。
 それが今こうして役に立っている。
 あさましい計略だけれども。
 でもこの人はそれを気にするようなこともせず、お礼を言ってくれる。
「黒猫。すまない。お前にこんなことまでさせて」
 そんな姿も私の体の芯をキュンキュンと昂ぶらせる。
「べ、別に気にすることはないのよ。そんなものは自販機で買えるのだから」
 そんな軽口にも、この人は真摯に応えてくれる。
「ゴメンな。女の子のお前に準備させちゃって。これからは俺が準備するから」



『これから』
 というこの人の言葉が私の胸の芯をよりいっそう甘く蕩けさせる。
 今だけじゃない。
 これからも。
 これからもずっと、この人は私のことを愛してくれるのだ。
 そのつもりでいるということが、私の腰の裏側辺りをジンジンと熱していく。
 膝に力が入らない。
 ベッドのシーツの上、くなくなと力なく女の子座りのまま崩れていくことしかできない。

894 名前:『黒猫の幸福』後篇その一:2011/03/26(土) 18:03:32.52 ID:U9z3orAw
「痛かったら、言ってくれ」
 コンドームのパッケージを破り、肉竿に装着したこの人が言う。
 この人が私の両脚を開き、その内側に入ってくる。
「お、お願いがあるのだけれど」
 意を決して私は懇願する。
「私がどんなに痛がっても、やめないで頂戴」

 きょとんとしているこの人に、私は続ける。
「私は今日、本当にあなたのものになりたいの。だから、私がどんなに嫌がっても、やめないで欲しいの」

 そんな私の懇願に、この人は真っ直ぐに応えてくる。
「…黒猫。俺がこれからすることが、どうしてもイヤだったら『ストップ』って言ってくれ」

「お前が『ストップ』って言ったら俺はやめるから。そんときだって、お前が俺のことを好きじゃないんじゃないか、
 なんてことはこれっぽっちも思わねえよ。ちょっとでも怖いとか痛いって思ったら『ストップ』って言ってくれ」

 再び私の視界でこの人の顔が歪む。
 なんて優しい。
 なんて素敵な。
 なんて素晴らしい男の人。

 そんな最高な無二の人を、私の身体で興奮させてあげられることが嬉しい。
 こんな貧相な身体でも、全てを奉げて喜ばすことができるだなんて。
 女の子らしくないこの身体を、この人は喜んでくれる。
 夢どころではない。
 私の妄想がいま、本当のことになりつつある。

 そのためなら、私は喜んで火口に身を投げる贄にだってなろう。
 でも贄どころではない。
 この人は優しく、私の初めてを奪ってくれる。
 私の体の一番奥に消えない印を刻んでくれる。
 それが嬉しくて。それが楽しみで。
 私の下半身から骨が消失してしまったかのよう。
 この人にされるがままに、両脚を大きく広げさせられる。

 そしてこの人の先端が、私に押し入ってくる。
 無毛の肌の中の、柔らかな粘膜をこの人の熱い男性の象徴が押し広げてくる。

 不思議に恐怖はなかった。
 胸の動悸が激しくなりはするが、それでも不安でも怖くもない。
 すぐ近くにこの人の顔があるから。
 兄さん。先輩。京介。
 なんと呼べばいいのかわからない。
 そのうちに、時期が来ればもっと違う呼び方で呼ぶに違いない、そんな素敵な人。
 その人が、私の内側に入りたいと熱望しているのが嬉しい。

 ぷつり。
 私の中でそんな音がする。
 かすかな痛みと、激しい熱。
 そのゴム越しの粘膜の熱さが、私を酩酊に押し上げる。
 言葉にならない。
 胸の中が一杯で、唇は動くけれど、まるで夢で叫んでいるみたいに言葉は意味をなさない。

 そんな私の唇にそっと触れてくれるのはこの人の唇。
 私の顔を上向きにさせると、貪るように乱暴にキスをする。

895 名前:『黒猫の幸福』後篇その一:2011/03/26(土) 18:04:12.62 ID:U9z3orAw
 下半身で深く繋がったまま、唇を奪われる。
 そこから温かな波が全身に広がっていく。
 眦が柔らかくなってしまう。
「動くけど、いいか?」
 この人の気持ちが私に伝わってくる。
 私は言葉ではなく、キスで答える。
 唇を通して届く想い。
 唇を通してしか届かない想い。
「ん。ゆっくり動くから。痛かったら言ってくれ」
 そう言うこの人の瞳の優しさが私を酩酊に誘う。
 好き。大好き。この世界の、この宇宙の誰よりも大好き。

 ゆっくりとした、私をいたわるような動き。
 破瓜の血が流れていて、そこは張り裂けそうなほど痛いはずなのに、なぜか麻酔を掛けられたみたいに痛みは感じない。
 まるで魔法を掛けられたかのように、幸せだけが溢れてくる。

 この人の怒張が私を割り裂く。
 そのただ熱く、甘く痺れるような感覚が私を酔わせる。

 そしてこの人の肉槍がゆっくりと引き抜かれる。
 その喪失感に私は寂しくなる。

 でもまたすぐに、その熱い滾りは私の中に戻ってきてくれる。
 それが嬉しい。

 自分の内側が、ぴったりとこの人に吸い付いている。
 自分の内側が、この人の形に変えられていく。
 それがすごく嬉しくて。
 私は無重力空間にいるみたいにふわふわという多幸感に酔っていた。


 そんな間もこの人は、私の手を優しく握ってくれる。
 私の掌を包んでしまえるくらい、大きな手で。
 温かい。力強い。優しい。
 その手を通して、唇を通して、ゴム越しの粘膜を通して、私のことを好きな想いが伝わってくる。
 掌で深く繋がろうと、指と指を絡ませた「恋人つなぎ」にしてくれる。

 昔ならば「なにを莫迦な」と思っていた。
 どんな繋ぎ方だろうと違いはないと思っていた。
 それは大間違いだった。
 より深く、より綿密に繋がりあえる指と指。
 指の骨の芯が痒くなってしまいそうなほど、悦びが溢れてくる。

「黒猫…瑠璃」
 この人が私の真名を呼んでくれるだけで、私は恍惚の高みに登らされてしまう。

「先輩…先輩っ…せんぱいっ」
 呂律の回らない唇で、必死にそれだけを口にする。
 好きで好きで、何百回キスしても足りない。

 粘膜が甘く蕩けて。
 身体の奥から奥から甘い気持ちが溢れてきて。
 体中が甘くなって。
 部屋中が甘くなるくらいの。
 好きすぎて、それが部屋から溢れて夜空にハートを描いてしまうくらいの甘いキス。

896 名前:『黒猫の幸福』後篇その一:2011/03/26(土) 18:05:14.86 ID:U9z3orAw

 この人の充血がより激しくなる。
 突き刺されているそれが一回り大きくなったように感じる。
 ひく、ひく、とその肉がかすかに脈動する。
「うっ…瑠璃」
 うわずった声で私の真名を呼んでくれる。
 私がこの人の全てになれたらいい。私の全てはこの人だけでいい。
 熱さを増した獣欲の権化で一番奥を突かれながら、私はそう思った。
 奥を突かれるのは幸せ。
 浅いところをズリズリと擦られるのは恍惚の極み。
 手指を触られるのは気持ちがいい。
 乳首を優しく噛まれるのは涙が出るくらい嬉しい。
 私は全身が甘い甘い蜜みたいにとろとろに溶けていくのを感じていた。

 顔がほどけていく。表情を作れない。
 私はそんな締りのない顔を見られるのがイヤで、この人から顔を背けた。

 しかし、この人はそれを許さない。
 あごを軽く指先でつままれただけで、この人に全てをさらけ出してしまう。
 反射的に顔を隠そうとした手も、太くてがっしりした片手で軽々と両方封じられてしまう。
「お前の感じてる顔、もっと見せて。可愛い俺の瑠璃が感じてる顔、もっと見たい」

『俺の瑠璃』
 その一言が私を打ち抜いた。
 この人のモノ。私は全部、この人だけのもの。
 そう思った瞬間、身体の奥から爆ぜるように熱い蜜が噴出した。
 どうにも止められない。
 感じる無重力のなか、真っ白な爆発が私の意識を押し流していく。
 私の名を呼んでくれているこの人が。
 愛しくて。
 嬉しくて。
 私は意味の無い叫びを挙げていた。
 そして、それと同時にゴム越しになにか熱いほとばしりを感じて。

 真っ白い闇に私の意識は包まれていった。


――――――――――――――――――
後篇といいつつ終わらなかった
後篇その二でちゃんと終わる予定
スマソ

897 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:11:24.15 ID:R/RYVNB2


898 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:27:13.78 ID:bduuk+wr
>>896
待ってたぜぃ!
GJっ!

899 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:29:30.68 ID:wt0ss+v8

素敵なssだな

900 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 18:50:35.20 ID:fF2HOtX/
>>896

黒猫エロ分補充完了

901 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:25:18.65 ID:o4LtA8nh
おっつん!
エロ猫いいよエロ猫ぺろぺろ

902 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 19:25:54.33 ID:vQZcC0bz
エロくておっきしちゃった…

903 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 20:00:35.21 ID:XKhFprrr
まさにエロパロ!
GJ!

その幸せを分けてほすぃ…

904 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:15:46.03 ID:+EEjHYTj
そういや京介さんはラッキースケベな経験が少ないな。原作がエロゲーじゃないからか?

905 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:17:25.41 ID:Xv9oF+cN
妹の乳をどさくさにまぎれてここぞとばかりに揉みしだいただけだな

906 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:28:30.09 ID:0Gp1B3WG
あやせにラッキースケベを装ってセクハラとかすればいいのに

907 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:38:37.46 ID:V65wtnVe
>>906
それいつもじゃね?

908 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:48:17.80 ID:aDbGkRv+
>>907
ラッキースケベって転けた拍子に胸にダイブとかスカートめくるとかだろ
あやせに言葉以外のセクハラ描写あったっけ?

909 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/26(土) 23:57:04.48 ID:+EpUeHLv
真の意味ではあんまり眼中になさそうだからなあ
好きだけど恋愛対象じゃないみたいな

910 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:11:06.78 ID:CUP7axjW
京介が本気でアプローチしている女っていないよな
あやせはある意味別格だが

911 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:29:07.59 ID:ItbBQ0Ec
>>896
乙です。
最後までよろしく御願いします。

> 好きすぎて、それが部屋から溢れて夜空にハートを描いてしまうくらいの甘いキス。
うわぁ・・・完全に白猫さんだコレ

912 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:33:28.07 ID:Pm0romI3
あやせが仮に京介を好きになって告白しても
京介は受け入れないと思うんだがいかがか

913 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:41:51.78 ID:oFg2PVh2
なおさらいいじゃないか。
固い絆で結ばれた兄妹の間にどう入り込むか、当然桐乃を利用することも考えてしまう。
こんな友情を踏みにじるような自分に嫌気がさすも情欲は止められない。
神経をすり減らしギリギリの淵で京介にすがってしまう。断れない京介。
これきりにしようと提案する京介に対し、一度は頷くもああしかしアシは自然と京介宅へ。

そんななか友人の異変に疑問を抱いた桐乃が独自に調査を開始して・・・

914 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:43:19.27 ID:GkxgfP4K
書いちまえよもうw

915 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:45:50.40 ID:QOewCkJe
>>913
書くしかないな

916 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:47:48.84 ID:pYNb7PtD
あやせは高坂兄妹のペットになりましたとさ

917 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 00:59:37.34 ID:7xzhaEnA
ラッキースケベとはトイレを開けたら女子が下着も降ろした状態で用を足してたとか、寝ぼけて風呂に入ったら女子が先に入浴してたとか…。
都知事、これも規制の対象ですか?

918 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 01:06:01.00 ID:BlSOra3C
>>917
俺、それよくあるよ


婆ちゃんだけど

919 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 01:08:22.64 ID:PnYmHTTG
>>918
(´ Д `)

920 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 01:08:44.57 ID:GkxgfP4K
>>918
麻奈実のラッキースケベとか俺得

921 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 03:01:45.30 ID:+Hp2izvH
麻奈実がBBAとな?

922 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 03:54:11.52 ID:W27s7Zl3
間違ってないな

923 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 06:17:24.55 ID:1Vhplq3w
いつか、わたらい大先生シリーズが書きたいな
とても書きやすそうではある

924 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 08:04:48.50 ID:40u8w7+7
>>896
GJ!
黒にゃんマジエロ猫

925 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 09:27:53.31 ID:O8acyVfp
久々にプリキュア見たらピンクツインテと金髪ポニーの2人組で
すわメルルとアルファオメガかと思ったがちょっとでか過ぎるわ

926 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 10:42:34.31 ID:v9m3ssrO
>>896
この丁寧な描写見てると、スクランスレのカレーさんを思い出すな。

927 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 16:25:31.96 ID:I6MniJqh
乙でした。

黒猫モノ作者の人はパラパラいますが
最近いい仕事いろいろしてくれてありがたい。
俺得です。

928 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/27(日) 19:40:34.37 ID:DNbN63Iq


929 名前:『黒猫の幸福』後篇その二:2011/03/28(月) 04:40:15.84 ID:uJKlarCj
>>896の続きー
――――――――――――――――――――――――――
 それは一瞬だったのか。それとも数分か。数時間か。
 真っ白いまどろみに身体を漂わせながら、私はその声を聴いた。

 だれかが私の名前を呼んでいる。

 あ。
 うん。
 それはとても優しい人の声。
 全てをゆだねても安心できるような、そんな誠実で真摯な人の。私が大好きな人の声。

「だいすきよ。あいしているわ」
 私は無意識のうちに、そんな言葉を発しながらその人に抱きついていた。
 毎晩夢の中で囁いている言葉。
 どういうわけか、その言葉は今日に限っては深く響く。

 …あれ。声に?
 ホントに声に出していたの?

 意識が戻ってくるにつれて、私はあまりに直截的過ぎる自分の言葉に頬が赤くなってしまう。
 でもそんな恥ずかしさも瞬時に消える。この人が囁き返してくれるから。
「ああ、俺も愛してるぜ」
 今この瞬間、私は世界で一番幸福な女の子かもしれない。

 裸の体同士で抱き合って。
 体温を生で感じて。
 温かくて。嬉しくて。言葉にならなくて。
 そのまま何度もキスしあった。
 柔らかな耳たぶを噛み合った。
 私はこの人の男根からゴムを外し、その匂いを嗅ごうとした。
 この人は慌ててそれをひったくると、小さく縛ってティッシュに包んで捨ててしまったけれど。

 私はこの人の胸板に頬を寄せる。
 二人でベッドのシーツの上に寝そべり、厚い筋肉質な汗ばんでいる肌に頬を密着させる。
 とくん。
 とくん。
 とくん。

 この人の心臓の音を感じられる。
 それが嬉しい。
 この人の胸にもたれていると、この人は私の頭を撫でてくれる。
 頭の形を確かめるみたいに包み込んで。
 髪の手触りを楽しむみたいに優しく。


 私たちはまるで生まれたばかりの小動物みたいに、じゃれあった。
 触れる肌の面積が多ければ多いほど、幸せになれる。
 唇とか、手とか、ほんの僅かな面積で触れ合うだけでも嬉しいのに。
 胸から腰に掛けての広い面積で触れ合うのはもっともっとキモチイイ。
 脚を絡ませあい、交尾中の蛇みたいに身体を触れ合わせるのは温かくて幸せ。
 知らなかった。私は何も知らなかった。

930 名前:『黒猫の幸福』後篇その二:2011/03/28(月) 04:40:40.88 ID:uJKlarCj
 そうしているうちに、私はまたこの人の男性が昂ぶってくるのに気付いた。
「あ、いや、その、スマン」
「やはりあなたのここはケダモノなのね」
 そう言いながらも、私は頬が緩んでくるのを止められない。
「…謝らないで頂戴。私は、先輩が私で興奮してくれるのは嬉しいのだから」
 本当に嬉しかった。
 私のことを、女の子扱いしてくれるひと。
 世界で一番大切な男の人が、私の身体で興奮してくれるということの歓喜。
「これからは避妊具は複数個用意したほうがよさそうね」
「スマン。いや、その、俺が準備するって」
 そんな優しいことを言ってくれる人は、この宇宙にも一人しかいない。
 だから私は妄想していた行動に移る。

「こんなにした責任を、取らないといけないわね」
 私はこの人の猛りきった肉棒に顔を近づける。
 生臭い匂い。
 男の、雄の匂い。
 でもなぜだか不快ではない。
 嗅いでいるうちに胸の奥が熱くなる。
 おへその下あたりから不思議な感覚が湧き出てくる。

 その薄桃色をした先端にキスをする。
「なっ、く、くろね――」
 慌てているこの人を無視して、私はその先端を咥えた。
 唇の内側の粘膜で直接感じるこの人の男性器。
 その生臭くも興奮を誘うその味覚が私を陶然とさせる。

 インターネットで調べて判っている。
 どういう風にしたら男の人は気持ちがいいか。
 どんな風にしてはいけないか。
 どこに舌を這わせると男は堪らないか。

 でも、インターネットには書いてなかった。
 唇を男性器に奉げることがこんなに気持ちいいことだとは。
 咥えてあげている最中の男の人に、優しく髪を撫でられることがこんなに幸せということはこれっぽっちも書いてなかった。
 男根を深く口中に含みながら、茂りきった陰毛に鼻を埋めつつその男臭い獣の匂いを嗅ぐと脳の芯が痺れそうなほどの
恍惚感を得られるなんてことはまったく書いてなかった。
 この人の顔を上目遣いに見上げると、眉根を曲げながら快感に身を捩じらせている表情を見ることができるなんてことは
ちっとも書いてはいなかった。

 頬の内側の粘膜にこの人の亀頭を吸い付かせる。
 そしてすぼめた唇で、出っ張っている雁首を刺激する。
 唾液とこの人の先走りの混じった液体を、舌先で裏筋に刷り込むように何度も押し付ける。
 荒くなるのはこの人の鼻息だけではない。
 私も、ひと舐めする度にお臍の下が熱くなる。
 舌の先端で雁首を撫でるたびに、私のあそこの芯がジンジンと熱く充血して切なくなってしまう。
 私の中から溢れてくる「好き」な気持ちを塗りこめよう。
 そう思って硬く脈動する男性器に舌を這わせる。
 唾液を塗りこめる。
 頬の内側の粘膜を吸い付かせる。

 そして

 口の中に真っ白な爆発。
 雄のエキスを凝縮したような味が私の舌を蹂躙する。
 口内粘膜に染み渡り、そのせいで私は軽い絶頂に登らされる。

931 名前:『黒猫の幸福』後篇その二:2011/03/28(月) 04:40:58.50 ID:uJKlarCj
 獣臭い味。
 苦くて、不味くて、でも不思議に不快ではないその味。
 この人の生命の根源の味。
 それが私の全身に広がっていく。
 気がつくと無意識のうちに私は、口の中にぶちまけられた精液を全て嚥下してしまっていた。
 この人の種が私の一部になる。私の中で融けて、私と同一化していく。
 それは堪らなく幸福なこと。
 こんな幸せなこともあるなんてことを。
 私は初めて知った。

「あ…あれ、全部飲んだのか」
 この人の声が私の胸に響く。
 嬉しい。
 この人を喜ばせるためならなんでもしてあげたい。
 この人の嬉しそうな顔を見るためなら私はどんなことだってする。
 焚き火に自らの身を投げた兎の気持ちが今の私にはよく判る。
 全身全霊を奉げて幸福にしてあげたい人。
 それが、この人。


 そんな渦巻く感情が、私の唇を動かす。
「先輩? 私は…先輩だけのものだから。他の誰にも、この身体を触らせたりはしないわ」
「あ、うん。黒猫…瑠璃。俺、お前のこと誰にも渡したくない」
 そう言って貰えただけで私の腰の裏あたりに切ない電流が流れる。
「だから、先輩も…あ、あなたも…わ、私だけで、気持ちよくなって欲しいの」
 こんなことを言ったら独占欲の強い女だと思われるかもしれない。
 でも、私の言葉は続く。
「いつだって、先輩が射精したくなったら私に言って欲しいの。私以外で射精して欲しくないの」


 この人はちょっとだけ困ったような顔をしながら私の言葉に反応する。
「ええと…その、自分でするのもダメなのか?」
「どうしても私が間に合わないときはそれでもいいわ。でもね。そのときは」
 ベッドの下に手を回す。あった。
 私は引き抜いたグラビア雑誌をこの人に突きつける。
「こんな写真なんかじゃなくて、私のことを思って射精して頂戴」

 焦ってるこの人の顔も、今の私にとっては堪らなく愛しい。
「私のことしか考えられなくしてあげるわ。コレは呪いよ。私以外のことを思ったら射精できなくなる呪い」
 私はこの人の股間に再び唇を近づけると、上目遣いにこの人の顔を見上げる。
 私の言葉だけで再び天をさすその長大な竿をすぐに口には含まず、唾液でたっぷりの舌でもって舐め上げる。
 硬く張り詰めている海綿体の下のふくらみにも舌を這わせる。
 そのコロコロとした可愛らしい睾丸を口に含み、剛毛の中のこの人の味わいに陶酔する。

 全てが愛しい。
 全てを愛してあげたい。

 私はそれに没頭していた。
「くっ、くろねっ」
 この人のどこを刺激すると気持ちよくなってくれるのか、だんだん判ってきた。
 舌先で触れるこの人の粘膜。
 脈動し、この人の欲望と快楽を司る器官。
 私はそれに没頭していた。

 その下の薄い褐色の窄まりでさえ愛しい。
 だから私はそんなところにも平気でキスの雨を降らせる。
 亀頭をくわえ込み、その熱い粘膜を舌で抱きしめる。
 唇をすぼめて亀頭を刺激し、愛しいそれを舐め上げ、しゃぶり、いとおしむ。

 そして、この人は私の口の中で再び欲望を爆発させる。

932 名前:『黒猫の幸福』後篇その二:2011/03/28(月) 04:41:16.35 ID:uJKlarCj
 再び放たれた生命の源泉を私は嚥下する。
 胃から。内臓から吸収されるこの人の生命。
 私が少しづつ、この人になっていく。
 私の中に、この人の成分が混じっていく。
 この人は私を気遣ってくれる。
「その、全部飲まなくても」「――イヤよ」
 それはとても幸せな気持ちだから。
 お酒を飲んだことがないからわからないけど。
 きっと酔うというのはこんな気持ちなのだろう。

 腰の中が熱い。
 さっきと今、二度飲んだこの人の精液が私を奇妙な酩酊に誘っている。
 下半身の内側に溶岩のような熱い滾りを感じる。
 それはキスされるだけで量を増す。
 身体に触られるだけで温度が高くなる。
 その瞳で見つめられるだけで腰の奥が切なくなる。
 もう一度、あの刺激が欲しくなってしまう。

 もう一度この人が欲しい。
 …でも、それは駄目。
 この人が言ってくれた言葉に反してしまうから。
 私のことを大切に思ってくれた言葉。
 なにより大切な言葉。
 それに反してしまうから、駄目。

 私の反応をこの人は目ざとく気付いてしまう。
 否。気付いてくれる。
 私の心なんて、もう何も隠すことができない。

 そんなこの人は、私の想像を超えた行為に及ぶ。


 私の両足首を掴むと、私の身体を二つ折りにするように固めてしまう。
 両足首が頭の両脇のシーツに押し付けられる。
 恥ずかしいところがこの人に丸見えになってしまう。
「な、なにをするのよ」
 精一杯の抵抗しようとしても、臍の下から溢れ出る熱のせいで身体がうまく動かない。
 両脚を広げさせられた女として一番恥ずかしい体勢を強いられてしまう。

「やっぱり、お前のココ、すっごく綺麗だよな」
 そういうこの人の顔は、私の隠したい部分のすぐ前にある。
「つるつるでさ、その中がほんのりピンクがかっててさ、舐めたくなる」
 そう言うと、この人は私のそこにキスをしてくれる。
 その唇の粘膜の熱さにとろりとした蜜が溢れてしまう。
 陰唇を舐めしゃぶるこの人の唇。
 私をこじ開けるようにそこに這ってくるこの人の舌。
 私は声にならない声を上げること以外なにもできない。

 ひと舐めされるだけで、私の腰の奥の熱は爆発してしまう。
 この人の吐息をそこで受けるだけで、私は恍惚の階段を無理矢理登らされてしまう。

 舌が入り込んでくる。
 私が自涜するときに触れている芯の包皮を、この人の舌は器用に剥き上げる。
 私の不浄の窄まりでさえ、この人は愛しげに舐めてくれる。
 言葉にならない。
 頭の芯が熱く蕩けて、なにも考えられない。
 この人が愛しい。
 この人に愛されるのが幸せでたまらない。

933 名前:『黒猫の幸福』後篇その二:2011/03/28(月) 04:44:10.51 ID:uJKlarCj
 体の芯が痺れる。
 幸せの波濤に翻弄される小船のように、私の悲鳴ともつかない嬌声がこの人の部屋の中に響く。

 そして、一番深くそこにキスを受けた瞬間。
 荒い鼻息を女の芯に感じた瞬間。

 私は再び、意識を手放した。


 繋いだ手から幸せが伝わってくる。
 繋いだ掌から。指と指の間から。
 この人の裸の胸に顔を押し付けながら。
 この人の片手で頭を優しく撫でられながら。
 幸福の波に全身を洗われながら。
 細く開いた瞼からは、この人の優しい顔が見える。

 そして私たちは、そのまま睦言を交わす。
 どれほど好きと囁いても、伝えきれない心。
 キスすることで私たちは足りない言葉を補う。

 完全に心も身体も委ねてしまえる安心感。委ねてしまってもいいという安らぎ。
「逢いみての後の心にくらぶれば昔はものをおもわざりけり」
 その歌の本当の意味が私の心の一番奥にゆっくりと沈殿し、深く深く根を張り始める。
 呼吸するだけで。
 その体温を身体の横に感じるだけで。
 幸せになれる。
 安らげる。
 ほんの数時間前までは知らなかった。
 ほんの数時間前までは想像すらしなかった。
 こんな幸せがこの世界に存在するなんてことを。

 だから私は囁く。
 この宇宙で唯一の人に。
 この世界でただひとりの、比翼連理のひとに。
 手を繋いだまま、腕を絡ませて抱きつきながら。

「大好きよ。愛しているわ」

と。



終わり
――――――――――――――――
これにて完結。お付き合い頂きありがとうございます。
黒猫が可愛すぎるので8巻がでたらまた続き書くかも。

まあ、それはそれとして>>926
やっぱりバレちゃうものなのかな?
あのときからそれほど成長してはいませんが、あのスレと同じくらい楽しんでいただけたのなら無上の喜びです。

934 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 05:11:29.87 ID:9jkk3P/N
京介が浮気したら確実にどっちかが死ぬな

935 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 06:35:26.46 ID:bP5icSdL
GJです!

エロ猫素敵

936 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 07:47:42.20 ID:NZy/WY8P
京介だと周りから迫られそうだから少し厄介だなw
迫られる現場目撃→黒猫嫉妬→チュッチュ
なんとも簡単な三段論法だな

937 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 07:55:05.53 ID:kO8iaXVh
ふぅ……

938 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 08:06:17.04 ID:Ae0AQbww
>>933
乙!
いつも黒猫分の補給ありがとうございます

939 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 08:39:09.36 ID:1azIWAyy
素晴らしい・・

940 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 09:02:28.44 ID:v5ysMIR2
エロ猫分マジ感謝
gj
ありがとう

941 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 11:18:51.13 ID:bMH+qJnD
BD5巻ジャケを見るにつけメルルモノが待ち望まれる

942 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 11:23:07.83 ID:jwMiqwG1
乙でした。
文章が詩的な感じで良かったけど、そのおかげかあんまりエロイ気分にはならなかったな。
黒猫に感情移入していたせいかもしれないけど。
なにはともあれ、GJでした!
次作も期待しています。

943 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 11:41:30.94 ID:2heYOG0/
さっさと子宮に注いであげればいいのに

944 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 12:54:24.53 ID:mNV5thmh
子宮に注がなければできないの?

945 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 14:04:48.24 ID:jrD95sng
注がなくても出来ちゃうケースはある
コンドームは忘れないことだ…

946 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 14:11:28.63 ID:uNqMvpgN
中だししなきゃいいってもんじゃない...
あれ?マジレスするとこ?

947 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 16:01:14.91 ID:VvMlmxxb
さすがにひくわwこの流れ

948 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 20:40:59.95 ID:BL9Oxy5x
桐乃エンド黒猫エンドあやせエンド
どのエンドが選ばれるきゃ

949 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:12:44.26 ID:K0C7YuXM
コーラで洗えば大丈夫!

950 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:27:25.02 ID:Prg4l/72
あやせが京介の片玉蹴り潰した責任取って押し掛け婚約する話を考えてたけど桐乃の立ち位置が定まらなくて断念。
泣き謝りながら股間さすってくれる感じで。貴重な子種は全部中に受け止めてくれます。

951 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:29:10.20 ID:2CAgXJ3h
>>950
痛くないのがいいな

952 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:31:18.45 ID:YOFi+lCu
めでたくデキた後は他に手出さないようもう片方もクチャッといっちゃうんですね分かります

953 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:38:53.36 ID:qglWnRLK
>>950
夏候惇将軍のごとく球を抉り出して食べるというのは…。
自分で書いてていうのもなんだが、グロイな。

954 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:39:11.41 ID:JvLztLUp
>>949
懐かしいなw
それ最初に考えたやつ誰なんだろうか

955 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 21:56:24.87 ID:yRnoahFH
アメリカ人だった気がする。

956 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 22:04:01.69 ID:YOFi+lCu
なんか都市伝説の類だよね

957 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/28(月) 23:57:29.89 ID:ZwizpOqI
BD5巻のコメンタリー特典映像でブリジットちゃん出ないかな。

958 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 00:03:00.09 ID:iNLLoGSA
ミヨー、ワガケンギー ヤー

959 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 00:09:47.15 ID:TUi4rz0a
120KBも余ってるよ・・・

960 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:01:34.92 ID:a7fG3bkL
埋めとか称して奴がくるぞー

奴が来ないうちに、早々に埋めよう

961 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 01:56:09.35 ID:+LYxK6P1

??「問おう。君が私のマスターか?」
京介「えっ?えーっと。あんた、誰?というか、どうやってこの部屋に入ったんだよ。」
??「その質問を良しとする。私の名はグラ…」

的な感じでガンダムキャラを英霊にしたネタが降ってきた。


962 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 02:10:14.25 ID:N73ecArC
乙女座の変態との共演か
乗り替わるのはあっても競演は珍しいな

963 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 08:43:15.14 ID:a7fG3bkL
イリヤ「あやせは強いんだから!!やっちゃえ!あやせ!!」

あやせ「お兄さんこんばんは♪また、どこの馬の骨とも知れない女の子、引っ掛けてきたんですか?クスクス。いけないなぁ☆本当にいけないなぁ!!そいつは誰なんだよ!早く答えろ!!!!」

セイバー「すみません京介。あれはサクラとバーサーカーが融合したような究極生物です。私には荷が重すぎます。諦めましょう」

京介「oh…」

964 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 10:14:26.08 ID:44QtEqAM
ある日の朝、目を覚ますと目の前にあやせがいた。
しかもなぜか羽が生えていて、首輪から鎖が伸びている。
あやせ「おはようございますマスター、ご命令を。」
何が起こっているかわからんが、目の前のあやせのエロさにリヴァイアサンが目覚める。
京介「命令だと?なんでそんな・・・。」
あやせ「私は愛玩用エンジェロイドあやせ。マスターだけのものです。さあ、ご命令を。」
やはりあやせは天使だった。



という夢を見たのさ。今では桐乃に叩かれた頬が痛い。

965 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 10:18:25.47 ID:V7blBYqc
あのコスのあやせ想像してリヴァイアサンが元気に…

966 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 12:41:26.86 ID:Qhg9KNY2
>>508

967 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:42:44.35 ID:t+N3PkKv
ゲームと七巻ラスト読み返しでテンション上がってきたので書いてみた

八月十七日

 携帯電話が鳴った。
 着信画面には、あの女の名前。
(この時間帯なら……そうね、またぞろ先輩が身体を張って解決して、
 落ち着いた頃合かしら)
 なんて、本当に思っていたわけではないけれど。
自分の中で最大限に美化した彼ならば……いや、これまでの実績を
鑑みてのことだから、別に過大評価ではないはず……先輩ならば、
うまくやってくれたんじゃないか、そう思えるタイミングだった。
「……もしもし」
 勤めて平坦に声を出す。
『……あの。あー、』
 ここら辺の台詞の切り出し方のヘタレ具合は、まさに兄妹瓜二つだ。
「今日のこと、ゴメン」
「何のことを言っているのかしら」
 勿論この程度で赦せるわけも無い。
 なぜなら。
 私は、許してもらうために……赦すのだから。
『その。あれから、私の、彼氏……じゃなくて、彼氏役の人がね、』
「ああ、案の定あれは嘘だったと。それで?」
『うぐっ……で、まあ、あいつが……兄貴が、あの、なんていうか……』
「…………」
 予想はしている。大方、俺は妹が好きだー!付き合うなんて許さん!
とか言って切り抜けたのだろう。
 癪に障る女。毎度のことながら。
「どうしたのかしら? まさかお兄さんが愛の告白をしてくれて偽彼氏から
 貴女を奪ってくれたのかしら?」
『、ちょ、ま、まさかあいつから……っ! なわけないか。アンタ時々
 無駄に鋭いわね。フン……ま、簡単に言えば大体そんな感じで、
 あたしのことを超好きな兄貴が変態丸出しで『桐乃が彼氏を作るなんて嫌だ!』って。
 いやー、ホント、可愛いって罪よね』「マジでぶん殴るわよ」
『ご、ごめんなさい……反省してます……』
 チッ。と、心の中でだけ舌打ちするのに精神力を要した。出来ればもっと
罵ってへこませてやりたい。けれど、今はそんな場合じゃない。
「で? 何を謝るって?」
『えっと……折角皆で楽しむために集まったのに、ぶち壊しにしちゃって、ごめん』
「そんなことはもういいわよ。誰も怒っては居ないのだし。他には?」
『……あたし、やっぱり兄貴のことが好き。あんたが兄貴のことを好きなのにも負けないくらい。
 だから、もう兄貴を嫌な気持ちにさせるようなやり方で気をひくことは、しない。ごめんね。』

968 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:43:39.50 ID:t+N3PkKv
「普段ツンデレぶっている分、カミングアウトした時の変態ぶりは兄以上ね貴女は。まさか
 現代日本でそんな台詞をリアルに聞かされるとは思わなかったわ」
『なあっ!? 何言ってんのよ! 私は別にそんなんじゃ』
「本当に? 貴女まさか、まだ自分が兄と結婚できると思ってるんじゃないでしょうね?」
『なっ……ないないないない! アンタ人を変態に仕立て上げようとすんのマジ止めなさいよね!』
「そう。じゃあ今回のことを踏まえて聞くけれど、貴女は先輩に彼女が出来たらどうするつもり?
 先刻言ったような台詞で別れさせるの?」
『ぐっ、いや、その……それは……ご、ごめん。あたしが相手のことをよく知らなかったら、
 そうしちゃうかも』
「へえ? 相手の女を知っていれば、交際を許すと?」
『そういう、わけじゃ……いや、うん。許……すよ』
 釣れた!
「そう。なら明日私、先輩の彼女になりたいって告白するから。貴女の癇癪に触れないようで、
 助かったわ。ありがとうね」
『……は? それとこれとは話が別だし』
「別じゃないでしょう。貴女は私のことを知らないっていうの?」
『えーと、ほら、あんたが家でどうしてるかとか、家族のこととか、そもそも家の場所さえしらないし、』
「貴女はなんなの? 姑なの? どれだけ深く知ってれば気が済むのよ」
『だ、だって! こういうのって、その、両家の関係が』
「何も婚姻届を出したいだなんて言ってないわよ」
『はぁ!? あんたそんないい加減な気持ちで兄貴と付き合うわけ? なめてんの?』
「ちょっと待ちなさい、そろそろブラコンとか気持ち悪いというレベルを通り越してきたわよ。
 まあそれはあえて流すけど、……ええ、いい加減な気持ちじゃないわ。
 将来的には貴女に『お義姉さん』と呼ばれるような関係になりたいと思っているわ」
『誰が呼ぶかっ!!』
「でしょうね。嗚呼、幻視できるようだわ、将来先輩の子供に自分を『ママ』と呼ばせようとしてみたり、
 出もしない乳を吸わせて悦に入るようなガチ変態妹が」
『い、いくらあたしでもそんなことしないし! 人を変態扱いすんな!』
「そうね。本当になってしまったらかなり気持ち悪いからこの想像はやめておくわ。
 とにかく……私は、明日、人生をかけた告白をする。貴女の発言でそれをご破算にして欲しくは無いの」
『わかっ……いや、だからあたしはそんなことしないし!』
 ……このあたりで言質とするべきかしら。
「本当ね?」
『ん……』
「念のために言っておくけど、昨日の今日だし、貴女が許可しなければ先輩は多分
 誰かと付き合ったりはしないわ。それが分かった上で言っているのね?」
『…………。分かったわよ。ただし! 言っとくけど、あんたが素で振られたら思い切りプギャーするからね』
「言ってなさい。私は、全身全霊、全知全能をもって先輩を振り向かせてみせる。
 妹の魔の手から掻っ攫うわ」
『ふん。随分自信ありげじゃない』
「数ヶ月前から告白の前フリは仕込んでるけど。自信なんて無いわ」
『はあ? 死亡フラグ乙』
「とにかく、細工は流々、後は仕上げをごろうじろ……よ」
 ……やった。ラスボスの前に隠しダンジョンのボスを倒すような飛び道具ではあるが、
とにかく、後は自分自身の気合だけだ。

969 名前:!omikuji!dama:2011/03/29(火) 13:45:11.07 ID:t+N3PkKv

「と……今のうちに先輩に呼び出しのメールを打たないと」
 手が動かない。
「…………っふ……この暗黒の女王ともあろうものが告白のメールひとつ
 打てないなんてお笑いだわ。あの兄妹のせいかしらね……甘さが移ってしまった……
 でも先輩……私とまともに喋ってくれた男の人はあなたが初めてだった。
 あなたと居た数ヶ月……悪くなかったわ」
 ジャンプネタでごまかしている間にも時代はどんどん流れていく……
なんて言ってる場合じゃないわ。もう文面を詳しく書き込むのは私のMP的に無理ね。
 そう……そう。私の『呪い』が今だ先輩の心に根を下ろしているのなら。
それだけが私の、一縷の望み。
「『”約束の地”であなたを待っているわ』……と。これで来ないようなら、脈無し、ね」
 送信ボタンにかかった指が、どうしても動いてくれない。
 いいの? これで? 本当に?
 だって、また何か起こって告白の空気が軽く流されてしまうかも。
 だって、今まで必死になって積み上げてきた、先輩への『呪い』が、消えてしまうかも。
 それは、私と先輩とを直に結んでくれる、特別な関係。
 それは、先輩が私を「ちょっと気になる女の子」としてみてくれる、奇跡の魔法。
 それは、失われれば二度とは戻らない、儚い泡沫の夢。
 胃のあたりがキリキリと痛む。身体中が震え、心の臓の脈動が聞こえる。

「…………」
 私は微動だにせず、携帯電話の液晶を睨みつけたまま。
 10分。
 20分。
 30分。
 40分。
 50h「……ふう。いい加減我ながら気持ち悪いわね。もうやめ。寝ましょう
 明日、時が来たら……送信する」

 まさか、告白をするのに目に隈をつくって行くわけにはいかない。
 あ。そういえば、明日何着て行こう。
(……あの白いワンピースで行く)
 あの世界で一番癪に障る女。あの女の選んだ服で。
「私の呪いを、完成させる」
 そのために。今は、眠ろう。


970 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:45:45.86 ID:t+N3PkKv


八月十八日
「私と、付き合ってください」
 黒猫の言葉は、正しく呪いだった。
 俺はこれまでの人生、いろんな辛い言葉、嬉しい言葉を受けてきた覚えがある。
その一つ一つは俺の心に突き刺さって……たまに思い出すと、イラッとしたり
優しい気持ちになったりするもんだ。だが……
 黒猫のその言葉は。今まで受けたどんな言葉よりも強く、深く突き刺さって。
俺は、呆けたように黒猫に魅入られたまま……一言も喋ることが出来なかった。
そのとき、俺は本当に呪いにかけられてしまったのだろう。
 だって、最近じゃ自他共に認めるこのエロゲ脳の俺がだぜ?
 黒猫の告白に、断るって選択肢を思いつけなかったんだよ。

1.今すぐどこぞの宇宙人ばりに黒猫の手をとって「結婚してください」と言う。
2.ショックを受けたまま今日一日くらいかけて、気持ちを整理して、かっこよく黒猫の気持ちに応える。

 この二択だ。1はさすがの黒猫でもドン引きするだろう。つーかジャンプネタだし。
 答えA 答えA 答えA、だ。
 まあ、簡単に言うと。

 潤んだ瞳で俺を見上げて、必死の思いで俺に告白する黒猫は。
 エロゲも、エロ本も……ああ、認めてしまおう。俺の妹をすらはるかに越えて、
可愛かった。まぶしかった。痺れた。
 そうやって、アホみたいに固まったままの俺を尻目に、魔法が解けてしまったかのように
黒猫の瞳が、つい、と動く。
「あ…………。返事、は、いつでも、いい、から。……いつまでも、待ってるから」
 声が震えている。
 多分、俺も声を出したらとんでもなくひっくり返った声になるだろう。
だからってわけじゃないが、顔を真っ赤にして俺の脇を駆けて行く黒猫に、
声をかけることすら出来なかった。なんと脚すら動かないんだぜ?
 ようやく振り向いた時には、黒猫はもう10メートルは離れていて……
失敗したなあ、と思ったよ。何がって? そりゃ……

 黒猫の横顔、横目じゃなくてばっちり見ておけば良かった、ってな。

 さて、その後俺がどうしたかといえば、ごく普通に図書館に行った。
こんな状態で桐乃の前に出たら、一体どうなるか分かったもんじゃないからな。

971 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:46:17.73 ID:t+N3PkKv
八月十九日

 あの男は、実は私を殺したいのではないかしら?
 そんなことを思うほどに、長かった。永かった。一日千秋と言う言葉の意味を、魂で知った。
「あ、あ、あ……魂が、疼く……私の中の『闇』が……あふれ出してしまう……
 駄目よ、『闇猫』に堕ちてしまったら……先輩と一緒にいられない……!」

 とぅるるるるるるるる
 とぅるるるるるるるる
 とぅるるるるるるるる

「先輩……じゃない。あの女か。……もしもし」
『もしもしー? あんたあの後どーしたのよ? まさか怖気づいちゃったわけー?』
「うるさいわね。……たわよ」
『は? なんて?』
「告白、したわよ。今は返事待ち」
『…………。そっ、……そう。へえー。まあその根性だけは? 認めてあげてもいいですけどー』
「……なにか、先輩から言われてない?」
『いや、今朝から顔あわせてないけど。あいつ寝てたし』
 鎮まれ……我が魂よ……!
『いや、まあ、さすがのあいつも、ねえ? 今日明日中には返事する……と思うよ?』
 なにこれは。今私はあのビッチから哀れまれているの?
「随分余裕なのね。いとしのお兄様に恋人が出来るかどうかだというのに」
『はんっ。べっつにー。……恋人が出来ようが嫁が出来ようが、兄貴だしね』
「浮気や不倫をしても近親相姦の射程圏内だと言うの? 恐ろしい女ね」
『ちがっ、な、何いってんのあんたは! そういうんじゃないっつーの!』
「まあ何でもいいわ。返事の期限を切らなかったのは私の落ち度でもあるし。待つわよ、何時までも」
『なんつーか、あんたって……重い女?』
「恋人ができる前から姑気取りのヘビー級妹に言われたくは無いわ」
『うっさい。じゃま、あたしもこれから仕事だから』
「奇遇ね。私もバイトが入っているの」
『はいはい嘘乙。じゃね』
 プッ、ツー、ツー、ツー。


972 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:46:52.92 ID:t+N3PkKv
八月二十日

 やっば。やっばい。やっちまったぞ俺。
 何で昨日行かなかったんだマジで。我ながらありえん。
 ただ黒猫の所に行って、「俺も好きだ! 付き合ってくれ」と言うだけの
簡単なお仕事だってのに。
 メチャメチャ緊張する。もっと気の聞いた言葉が言えないのかって思う。
かっこよくとか要らん表現の付いた選択肢なんか選ぶんじゃなかったぜ。
あの場でぐわーっと言っちまうべきだったか。
 今日言うぞ。これ以上は本当、黒猫に断ったとみなされるかもしれん。
告白受けてOKするだけの俺がこんななのに、黒猫はどれだけの勇気を振り絞ったか
もう想像もつかねえよ。
 今日。いや、今だ。
 なんと都合のいい事に、今日は日が沈むまで俺以外の家族は留守。
 乗るしかない、このビッグウェーブに。
 茶化すなって? すまねえな。こうでもしないと、もう内心ですら間が持たないぜ。

「フゥー……」
 そろそろ昼も過ぎた。黒猫……電話に出てくれるかな?
 メール……はまだるっこしいな。電話にしよう。
 アドレス帳から選び、通話ボタンを押す。
「……あ、黒猫?」
「…………なにかしら」
 やべ。ちょっと声の温度が低い気がする。
「直接会って、話をしよう。……俺んち、今日は誰も居ないから」
「んくっ……、はい」
「おう。じゃ、待ってる」
 通話を切った。後は……と。黒猫に出す麦茶くらい用意しておくべきだな。
(……ん?)
 いや、待てよ。よく考えたらこれって……やばくね?
 告白してきた女の子に返事いうのに、呼びつけるとか。
 しかも自宅て。誰も居ない自宅て。
 とんだ外道も居たもんだぜ。

 …………実は昨日、コンドーム買っちゃったんだけど。

 うわ俺最低だな! 即喰うことしか考えてない外道だよ!
「やっべ。やっべ。やっべ」
 やばすぎる。桐乃でなくても怒っていいところだ。
「いや、落ち着け俺。別にそうなることが確定ってわけでもねーし。
 そう……黒猫に好きだって伝えて、後はリビングなり俺の部屋なりで
 イチャイチャキャッキャウフフするんだ。今日はほんと、それだけ」
 誰に対するなんなのかもよく分からんつぶやきをしてしまうほどに、
俺はテンパっていた。

 そして……程なく黒猫がやってくる。


973 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:47:30.97 ID:t+N3PkKv
「お……お邪魔します」
 先日と同じ、白のワンピース。
 うつむきながら、消え入りそうな声でつぶやくその姿は、初めてこの家に来たときの
比じゃないほどに緊張しきっていた。
 だがそれも後数分で終わりだ。
「お、おう。上がれよ。麦茶だすから」
 顔を上げかけて、またうつむいてしまう。
 分かってる、分かってるから……やっべえ、また緊張してきた。
 黒猫はソファに音もなく座る。
 俺は麦茶のコップを黒猫の前に、なるべく丁寧に置いて、その向かいに座る。
「あー、うん、黒猫……」
 声を出した瞬間に、黒猫の肩がすくんだ。
 その緊張が伝播したのか、俺の緊張もいや増していく。
 くそ、頭の中が真っ白になっちまって、単純な言葉しかでてこねえ。
 単純で、一番大事な言葉だけ。
「俺もお前のことが好きだ。黒猫、付き合おう」
 息を呑む音は、果たしてどっちのものだったか。
 多分黒猫のものだったろうな。
 何せ、告白を受けて顔を上げた黒猫の余りの可愛さに、俺は遅れて息を呑んだわけだから。
「っ……はい、……はい!」
 美少女が、感動の余り両手を口元に当てるなんて仕草、漫画やアニメの中でしか
お目にかかれないと思ってた。……俺の胸も、震えたよ。
 もう、俺たちは恋人同士なんだ。
 そう思うと、テーブル越しに向かい合った距離だって我慢できない。
 もっと近くへ。俺の可愛い恋人と、触れ合いたい。
 そう思って、自然と立ち上がって、まだ座ったままの黒猫を抱きしめる。
 すぐに口に当てていた手を離し……俺の背中へ。
「莫迦……! 待たせすぎよ! 待ちすぎて死ぬかと思ったじゃない……」
「ああ、ごめんな。もうちょっと気の聞いた言葉を言えないもんかってさ、
 ちょっと考えてたら、うっかり昨日一日潰しちまった」
「本当、救えない大莫迦よ、あなたは。でも。好きよ。大好き。愛している」
「ああ、俺もだ。好きだ、黒猫」
 抱擁を緩めて、お互いに顔が見える体勢になる。
「キスして……いいか?」
「……もちろん」
 言い終わるが早いか、俺は黒猫に唇を重ねた。
 柔らかい。あたたかい。気持ちいい。全部が混ざったこの感覚、
他の何かじゃ絶対に得られないだろうな、と思いながら、唇を吸う。
ちゅっ……ちゅるっ……
 唇を吸って、一瞬離してまた吸う。
「んむっ……は、ふ……ぅん……」
 うっとりとキスの感覚に浸りながら、息を求めてあえぐ黒猫が可愛すぎて……
唇に舌を這わせてみた。
「ふぅぅっ!」
 ビックリして目を見開く黒猫。当然目の前には俺がいる。
驚きと、恥ずかしさと、少しの期待。黒猫の潤んだ目が、普段とは違う意味で
半分くらいまぶたを閉じて俺を見つめている。
 これは……なんていうか……
 超そそる!


974 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:48:02.32 ID:t+N3PkKv

 うっかりすると、次の瞬間黒猫をソファに押し倒してしまいそうだ。
さすがにそんな、ヤるためだけに呼んだような格好になるのは嫌だ。
今日は……いや、一ヶ月くらいはそういうの自重すべきなのか?
付き合ったこととか全然ないからまるでわかんねー……

 ちゅ……
 とそんなことを考えているうちに、黒猫が唇を離してしまった。
名残惜しく思っていると、
「先輩……その、……し、したいの?」
 どうしてこいつはこういうときだけエスパーになるんだろう?
 だがいつもの余裕ありげな余裕ありげな感じは鳴りを潜め、その所作は
気弱げな少女のそれだ。なんというか……いじめてオーラが漂ってる。
 やめろ黒猫……! それ以上やったら俺はもう自分で自分を抑えられんぞ……
「いいのよ……私はもう、あなたの女なのだから。あなたのどんな変態的な欲望も
 受け入れてあげる」
 もう生唾を飲むことしか出来ない。
「ま、まままマジで!?」
「ただし。あなたにも誓いを立ててもらうわ」
「ち、誓い?」
「そう……。答えて。『私を……お、およ、』……」
 こういうの、客観的に見れば軽率だって思うかも知れねえ。
でもよ。あえて言うね。
 これを断れるような奴は男じゃないって。
「結婚しよう。将来、そうだな……俺が就職して、曲がりなりにも一人前になれたら、さ」
 言っちゃったよ、おい。始めての告白と同時にプロポーズとか、
俺もコイツも大概だな?
「い、いい……の? 私のこと……お、重い女……とか思わない?」
「いや思うよ? 告白即プロポーズとかマジありえねーわ」
「私は、まだ何も言って……」
「でもお嫁さんにしてーとか言うつもりだったろ?
 俺は……いいと思うぜ、そういうの。だってさ、
 ここまでやって、将来はやっぱ別の奴と結婚します、とか
 考えたくもねーよ。こうなった以上、俺はお前といけるとこまで
 いきたいって思う。だから、重くて当たり前だし……重いものを
 俺に預けてくれるお前の気持ちが嬉しい」
「っう……うぇ……」
 黒猫の瞳からついに涙が溢れ出した。
 俺もなんというか、これ以上なんていって良いのかもう分からなくって……
黒猫を抱きしめることしかできなかった。
「……俺の部屋、行こうぜ」
 俺の腕の中でうなずいた感触を感じてから、俺は黒猫の肩を抱いて
階段を上がっていった。
 恥ずかしいしそもそも階段上がるのちょっと窮屈なんだが……
今の黒猫は、俺が離れた瞬間に消えてしまうんじゃないかと思うくらい、
幻想的なまでに美しかった。

975 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:48:32.57 ID:t+N3PkKv

 え? 部屋に通してどうするかって? 言わせんなよバッカ恥ずかしい。
「ふぅ……やっぱり落ち着くわねこの部屋は。くゎ……」
 なんとなく黒猫が落ち着くのを待っていたら、いつものように俺のベッドに
うつぶせになって寝転がって漫画読んでくつろいでる所だよ。
「ええー……ちょっとテンション変わりすぎじゃないですかね黒猫さん」
「ふふ……もっとしおらしくなって自分から服でも脱ぎ始めたほうが良かったかしら?」
 落差がひでえな!?
「いやそれもちょっと難易度高すぎると言うか……い、いいのかよ、その、俺たち
 今さっき、こ……恋人になったばっかりなのに」
 黒猫は読んでいた漫画を閉じて、脇においてしまう。
 さらに顔を枕にうずめてしまった。
「お、おいおい、ど、どうしたんだよ」
 そして、無言のまま……脚を、ほんの少し開く。
 開くと言っても肩幅程度だ。
 今日の黒猫はミニスカート程度の丈しかない、薄手の白のワンピース。
 ゴスロリドレスや制服とは比べ物にならないほど、身体のラインが浮き出る服装だ。
 ゲーム作りのために黒猫と二人きりでこの部屋にこもった時期のことを思い出す。
あの時は、黒猫のまぶしい太ももの裏から視線をはがすのに必死だった。ほのかに香る
甘い香りにドキドキしていた。
 そんな黒猫は今や、俺の恋人なのだ。しかも結婚の約束までした。なんかもういろいろ体を
許された。
 まぶしい太もも。
 うっすらと肉の付いたおしり。
 無防備にさらけ出された腋。
 ギュッと枕に押し付けられた頭、ちらりと覗くうなじ。

 ……あれ? つまりこれって……
「この身体に触り放題、だと……?」
 黒猫が枕から顔を上げようとはしないのをいい事に、そっとベッドに腰掛ける。
それも黒猫の足の方のはじっこに。
 俺は、何度妄想したか知れない禁断の聖域……すなわち、黒猫の太ももに、
意を決して……触れた。
「んっ」
 黒猫は枕から顔を上げようとはしない。微かに震えが伝わる。
 片手の指先だけ触れた状態から、手のひら全体を密着させる。
さらに、両手で両太ももに触れた。
 触れる場所が増えるたび、黒猫は微かな吐息と震えで応えてくれる。

 どーすんだよこれ。つーか俺はここから何をしようとしてるんだ!?


976 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:49:06.31 ID:t+N3PkKv

 あまりにも印象に残ってたもんだからとにかく太ももに触ることしか考えてなかった。
とりあえず、親指だけを使って、太ももの内側をつう、と撫でてみる。
「はっ、んんっ」
 これまでで一番の大きな反応を見せた。
 き、きき気持ちよくなっちゃってるのかな黒猫さん!?
 俺のテンションも相当おかしくなってきた。
 心臓はバクバク鳴り通しで、手が震えていないのが不思議なくらいだ。
 今度は、手のひらをどんどん上に……脚の付け根に持っていく。
ぎゅ、と枕を掴む力が強くなった音を感じるほどに俺の神経は研ぎ澄まされていた。
あっという間に指の先がワンピースの裾に届き、その下にもぐりこむ。
今俺は、好きな娘のお尻に、本人の消極的同意のもとで触っている。
一度触れてしまうと、逆にもう離そうなんて思えない。
太ももとはまた違った、柔らかな肉の感触。緊張しているのかしっとりと汗ばんだ
この尻の感触は、中毒になるんじゃないかというくらい極上で、
さっきまでの緊張は何処へやら、俺は黒猫の尻に指を這わせ、柔らかさを堪能するために
ぐっと力を入れて、ワンピースどころかパンツの尻の部分の下に指をもぐりこませた。
 もう見なくても分かる。力の限り枕を抱きしめ、うなじまで真っ赤にした黒猫が、
それでも俺にされるがままになっている。
 俺は調子に乗ってさらに大胆な行動に出た。
「ひうっ!」
 黒猫もさすがに驚いただろう、枕越しにも大きな声を出して、背中までのけぞらせて
反応した。
 俺が、黒猫の尻に顔をうずめたからだ。
 告白の直後に自室に後輩である彼女を連れ込んで、尻をもんだりクンカクンカしている。
桐乃あたりに知られたら、マジで絶縁状叩きつけられてもしょうがないと思う。
 でもやる。
 この匂いは何度も嗅いできた、黒猫の匂いだ。そして初めて嗅ぐ、黒猫のパンツの匂いだ。
尻にキスをする、とか、なんかSMとかで屈辱的な感じで使われるけれども。
ああ、黒猫の尻なら俺は喜んでキスしてみせるね。
 と言うわけでキスした。むしろ舐め上げた。
「〜〜〜〜〜!」
 もはや声にならない高周波をだして、びくんびくん震える黒猫。
キスマークを付けるつもりで最後にぢぅーっと吸って、俺はようやく顔を上げた。
 正直、満ち足りていた。もう、なんか、満足だ。こういうエロいことは、
とりあえず今日はいいかな……と思って、めくれ上がった裾を直してやってから
黒猫の全身に覆いかぶさるように四つんばいになる。
予想通り黒猫は枕を潰さんばかりに抱きしめて、うなじまで真っ赤にしていた。

 ふむ……尻の次はやっぱ、む……胸だよな。

977 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:49:37.71 ID:t+N3PkKv

 確かに黒猫はそれほどあるほうではない。だが、無くは無い。
『少女らしい』と言う形容が似合う、可愛いふくらみだ。まあ
黒猫もうつぶせだから、胸は今見えないんだが。
くびれた腰の辺りから腕を下に回して、黒猫を抱きしめる。頭の位置が同じくらいに
なるようにしているから、ちょうど太ももの所に俺の股間が当たる格好だった。
首筋に顔をうずめ、匂いを嗅ぐ。キスをする。俺に何をされるのかと、緊張で
がちがちだった黒猫の身体から、少しだけ力が抜けた。その隙にってわけじゃないが、
するりと腕を上げて、黒猫の胸を下からすくい上げるように触れる。
 こうして腕の中に黒猫がいると実感できる。ああ、俺たちは本当に恋人になったんだな。
そう思うと、急に黒猫が顔を見せていないのが寂しくなった。
「な、黒猫。……キス、しようぜ」
「ん……」
 腕の力は抜けないままだが、顔を枕から離してくれた。うつぶせのまま振り向いた横顔は、
さっきからのショッキングなお触りでそうなったのだろう、上気した頬と、目に溜まった涙が
特に印象的だった。
 っていうか、そうか。この体勢のままキスするんだな。なんか、「最中」にキスしてるみたいで
エロいな……
「綺麗だ、黒猫……」
 簡潔に感想をつぶやいて、唇を重ねる。今度は最初から舌を差し出してみた。
恥ずかしげにそっと閉じられた黒猫のまぶたの淵から、つう、と涙が一筋こぼれる。
だが俺がちろちろと黒猫の舌先を舐めると、黒猫もおずおずと自分の舌を伸ばしてきてくれた。
俺はなんだか勿体無くて目を閉じてはいなかったから、その無防備さに場違いなほほえましさを
感じていた。やさしく、やさしく……親鳥が雛をあやすように、驚かせないようにそっと
舌同士を絡ませる。だんだん黒猫の舌が伸びてきて、口の外で舌をじゃれつかせあった。
「はぁ……はぁ……」
 黒猫の吐息が、熱く、荒くなる。少しずつ深くなる舌の絡みつきは、やがて唇が
くっつくまでになった。
 そろそろ黒猫の身体をひっくり返して、仰向けになるようにして首をひねった姿勢から
開放してやる。俺は今だ黒猫の腋の下をくぐるように両手で抱きしめているから、
自然と黒猫は俺の頭を抱えるような体勢になる。夢中でディープキスを続けるうち、
黒猫の腕にもギュッと力がこもって俺を抱きしめてきた。

 そこから先は特に書くことは無い。
 なんでって、俺と黒猫はひたすらにその体勢でキスし続けていたからな。
いや、我ながらよく飽きねーもんだわ。終わりのほうになると黒猫も俺も
大胆なもんで、相手の舌を吸い出したり唾を飲んだり、思い切り舌をのばして
口中を舐めまわしてみたり、色々した。
 日が傾いているのに気づいて口を離した時には、お互い息が上がってた。
告白が終わったら速攻チュッチュペロペロとは、我ながらエロガキだぜ。

「その。……しない、の?」
「ああ。今日はやめとこうぜ。俺はまだ、その前の段階をお前と楽しみたいんだ」
「そう。……そうね。私も……先輩と、一つ一つ、いろいろな事を経験したい」
「ありがとな。……まあ、一つ一つと言うには今日はがっつきすぎたって感じだけどよ」
「そうよ、本当に。まさかいきなり尻をもまれて舐めまわされるとは思わなかったわ」
「いや、ほら。アレだよ、俺だって毎日お前のあんな格好を見て悶々としてたんだぜ?」
「ふふ……人が真面目にゲームを製作している時にあなたは私の太ももを見て発情していたの?」
「だ、だってしょうがねえだろ? 気になる女の子にあんなことされたら……」
「そうね。その言葉に免じて赦してあげましょう。……優しくしてくれて、嬉しかったし」
「ん? なんて?」
「彼女を処女のまま身体だけ開発したがるなんて、エロゲ脳の末期症状ね、といったのよ」
「ひ、否定できない……!」
「いや、否定して欲しかったのだけど」

 こんな感じで、俺たちはきっとうまくやっていけるだろう。そう思った。


978 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 13:50:10.41 ID:t+N3PkKv
終わり。エロが無くてすみません^^

979 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 13:58:13.35 ID:ZKb3eCpB

ここ数日のssを読んでると青い二人がジュブナイる話が書きたくなってくる
乗るしかない、このビッグウェーブに

980 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 14:33:22.67 ID:t+N3PkKv
そういえば今日13話じゃんと思って見てみたら、黒猫さんのマジギレ演技がなかなかいいなあ。
次はあれだ、闇猫で行こうか。ダーカー・ザン・ブラックキャットみたいな

981 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 15:19:52.31 ID:P86JOskc
黒猫かわいいよ黒猫

982 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 15:32:19.19 ID:eWGToJKi
>>978
いや、ちゅっちゅエロかったよ。直接的じゃないだけで。
おもしろかった!

983 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 15:45:33.15 ID:fvPbUeEw
>978
キュンキュンきた
エロ無しでも全然OK

だってこれから階段上がる過程を書いてくれるんだろ?

984 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 17:40:42.25 ID:a7fG3bkL
13話よかったなぁ
でも、瀬菜ちゃんをふとましくしたキャラデザだけは許さん
あれじゃ巨乳ってより、ただのぽっちゃりじゃねーか
原作通り、もっとシャープにしろよ

985 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:10:21.92 ID:55WUQpHB
>>980
次スレよろしく

986 名前: ◆NQZjSYFixA :2011/03/29(火) 18:14:04.91 ID:t+N3PkKv
スレ立て失敗、>>987頼む

987 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:42:14.50 ID:sIspZ29n
>>978


988 名前: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2011/03/29(火) 18:44:15.89 ID:sIspZ29n
次スレ
【俺の妹】伏見つかさエロパロ17【十三番目のねこシス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1301391825/

989 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 18:50:05.05 ID:pP+/31yA
!ninja
乙です。

990 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:24:56.37 ID:tZuiSNb3
SLさんの続きが待ち遠しい

991 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:31:02.24 ID:lOZ4xlzI
>>978
最低でもカップリングとエロ有りかどうかは最初に書くべきだ

992 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:36:19.87 ID:ZhkaBHOC
うめ

993 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:45:11.23 ID:iPYxSy56
>>978
黒にゃんマジ京介の嫁

>>988
スレ立て乙

994 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 19:45:44.65 ID:V7blBYqc
返事する時の京介氏かっこいい…
小姑みたいなきりりん吹いた
果たして兄貴と黒猫がチュッチュしてるのに耐えられるのだろうか

995 名前: 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/03/29(火) 20:18:36.09 ID:8f8xK3yE


996 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:19:54.84 ID:jK3bQfcK
次スレに投下出来るかな、埋め―

997 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:20:13.99 ID:7yWJaDl1
産め

998 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/03/29(火) 20:22:42.79 ID:8R1slpSO
うめ

999 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:27:38.90 ID:Sz1HYBe0
梅が語りかけます

1000 名前:名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 20:29:09.09 ID:gbFyXO8K
>>1000ならSL爆発

1001 名前:1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


全部 最新50
DAT2HTML 0.35f FIX Converted.