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【俺の妹】伏見つかさエロパロ19【十三番目のねこシス】

1 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 17:07:05.82 ID:E3HEWFNa
ここは伏見つかさ作品のエロパロスレです
次スレは>>980か480KBあたりで立ててください

◆まとめwiki
http://www15.atwiki.jp/fushimi_eroparo/

◆前スレ
【俺の妹】伏見つかさエロパロ18【十三番目のねこシス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1303394673/

◆書き手さんへ
 ○陵辱・NTR・百合・BLなどの特殊嗜好モノや、
   オリキャラなどの万人受けしないモノは投下前に注意書きをお願いします
 ○書きながら投下はお控えください

◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
 ○sage進行です。メール欄に半角で sage と書いてください。ageた人を煽るのはやめましょう。
   大半のsageていないレスは荒らし目的の釣りか煽りです、慎重に見極めて反応しましょう。

2 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 17:19:25.14 ID:5C+pS476
>>1

忍法帖リセットのせいで●持ちくらいしかスレ立てられないからなぁ

3 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 18:07:01.86 ID:Q/W/LCwV
>>1
つかリセットされたの?
…ってましだあああww
作成します…だとww

4 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 20:54:36.26 ID:4pybJYXv
てsてs

5 名前:ADRY:2011/05/30(月) 20:55:04.31 ID:zqokQQry
こんばんは。
前スレで予告した通りに、新しく投稿します!待っててくれた方々ありがとうございます!!

今回は前回の一つの〜からのつながりなどはありません。完全別物です。
京介×あやせものです。登場キャラ少ないです。エロもないです…。

あと、非常に長くなったので、前後編に分けて投稿しようと思います。
ではでは

6 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 20:57:42.19 ID:zqokQQry
一生の願いに、一生の幸せを

俺、高坂京介はいつになくソワソワしていた。

オサレ街にあまり縁のない俺が一人で渋谷なんかに来ていることで、落ち着かないのもあるのだが、それ以上の理由があるのだ。

携帯を開き、時刻とメールボックスに残っている、1通のメールを確認する。

「ここでいいんだよな…」

後ろにある建物――渋谷駅を見て、場所を確認する。間違いない。

まぁ、さっきから何度も確認しているんだが。


辺りをキョロキョロ見渡す。これも何度目かわからない。

「まだこねえか…」

それもそうだ。
約束の時間まで、まだ30分もある。

流石に早すぎたと思うと同時に、溜息をつく。これも何度目だ俺。

とにかく落ち着かない。なにかやっていないと、変なプレッシャーに押し潰されそうになるんだ。

「…ん?」

キョロキョロしていたら、こちらに近づいてくる一人に目が止まった。

黒髪ロング、そこそこの身長に細い身体、整った可愛い顔。
俺が見間違うわけがない。こいつは間違いなく…

「おはようございます、お兄さん」

俺の天使、新垣あやせだ。


「よ、よう、あやせ」

さっきから緊張しているのだが、本人を前にすると更に緊張してきた。

「もう来ていたんですね、待たせちゃいましたか?」
「いや、俺もさっき来たばっかりだよ」
まあ、嘘だが。
1時間前くらいからここにいたのだけど、そんなの苦でもなかった。

「そうですか、それならよかったです」
そう言って、微笑むあやせが見れたのだから。


7 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 20:58:58.32 ID:zqokQQry
「ていうか、あやせも早かったな。約束の時間までまだ30分もあるぞ?」
「準備が終わって、時間になるまで待ってるつもりだったんですが、なんだかいてもたってもいられなくなって…。ちょっと早めに出てきちゃいました」
「はは、俺と同じだな」
「お兄さんもですか?」
「ああ。今日が楽しみ過ぎて全く落ち着かなかったぜ」
ちなみに、今も落ち着かない。
相変わらず、心臓はバクバクいってやがる。

「フフ…。それじゃあ、行きましょうお兄さん」

「あ、ああ。そうだな」
今日は目一杯楽しまないとな。

何せ、あやせとの初デートなんだから。







一週間前のことだ。

夜、受験生である俺は、その日の勉強のノルマを達成し、パソコンをいじっていた。
そうしていると突然、マウスの横に置いていた携帯が鳴りだしたので、手に取って画面を見た。

「…ゲッ」

画面は、新垣あやせからの着信を表していた。


新垣あやせは、俺の妹である高坂桐乃の親友で、中学3年生の少女だ。
容姿は端麗で、読者モデルをやっていることからも、その可愛さが窺えるだろう(事実、超可愛い)。
可愛い女の子の知り合いが多い俺だが(自慢じゃないぞ)、その中でもあやせは俺の好みドストライクなのだ。…見た目だけで言えば。

問題は中身である。
見た目通りの清純で、一つ一つの仕草が可愛い子、だと初めて会った時はそう思っていたのだが…

その実極度の潔癖症で思い込みが激しく、嘘が大っっっっ嫌いで(特に桐乃の様な親友に嘘をつかれるとヒステリックになる)、大切な存在のため(つか、桐乃限定と言っても過言じゃない)ならなんでもする(殺人も起こせるんじゃないかと思う)、かなり危ない女である。

それに過去、とあることによって、あやせは俺のことを『近親相姦上等変態鬼畜兄貴』と思い込んでおり、誰よりも警戒されているし、嫌われてしまっている。
それでも、桐乃のためにやむおえず俺に相談してきたり、協力を求めてきたりするようになり、少しずつその関係は修復しつつある…と思いたい。

まあ、最近は相談どころか呼び出されて説教という名の脅迫をされることが多くなっている。
そのため、この電話もそのテの話だろうと思い、出るのを少し躊躇してしまった。
しかし、出なかったら出なかったで後々が怖いため、嫌々ながら電話の通話ボタンを押して、耳に当てた。

「…もしもし」
『もしもし、新垣ですけど。今時間は大丈夫でしたか?』
「ふ…、愚問だな」
『はい?』
「俺にとっての最優先事項はあやせ関連全てなんだぜ?お前が俺を必要とするとき、俺は全てを投げ出す覚悟が出来ている!つまり、時間なんか気にすんな!」
『い、忙しいなら忙しいって言っていただいて構わないんですよ…?』
「いや、ぶっちゃけ暇なんだ」
『それなら最初からそう言って下さい!もう…』
「…むう」
おかしいなぁ、前やったエロゲでは同じ様なことを言われたヒロインの好感度、上がってたんだけどなぁ…。何故あやせの好感度は上がった気配がしないのだろう?まだまだ愛が足りないのか。


8 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:00:01.27 ID:zqokQQry


…いや、ホントに嫌だったんだぜ?あやせから連絡が来るときは、ロクなことがないし。
でも、あやせの声を聞くと、そんなの全く気にならなくなるんだよ。むしろ、とても興ふゲフンンゲフン嬉しくなっちまうんだよ。なんでだろうな?
恐るべし、あやせパワー。
『お兄さん、来週の日曜日空いていますか?』
「だから言っているだろう?あやせのためならどんな用事があろうとも…」
『普通に答えて下さい』
「…空いてます」
相変わらず、俺の愛が伝わらない。
どうすればこの無限に広がるあやせへの愛を伝えることが出来るんだろうか?

『じゃあその日一日、私のお願いを聞いていただけませんか?』
「…今度はなんだ?また(あの糞ガキの)マネージャーすればいいのか?それともお前の家に(説教受けに)行けばいいのか?」
()の部分を口に出さない理由は察してくれ。
『いえ、その…』
「違うのか?なら、何だ?」
『え、えっとですね…』
「?」
あやせが言い淀むなんて、珍しいこともあるもんだ。いつもはもっとハキハキしてんのに。
よほど言いにくいことなのか、あやせはずっとモゴモゴしている。
「あやせ?俺に頼みたくないなら無理に頼んでくれなくても…」
『い、いえ!むしろお兄さんじゃないと駄目なんです!!駄目なんですけど…』
「…???」
なんだってんだ一体?
俺には、あやせが何を言おうとしているのか、全く見当がつかなかった。

そうやって頭の中が?マークで埋めつくされていっていくなか、意を決したあやせは、俺にこう告げた。

『わ…、私と一日付き合っていただけませんか!?』
「…へ?」

あやせから出た爆弾発言は、俺の頭の中に拡がっていた?マークを全て吹き飛ばした。

しかし、ここで喜ぶのは早計だ。あやせのことだから、安易な考えで答えを出してはいけない。
「付き合うって…何に?」
そう、問題はそこだ。あやせが何かを頼んでくる時は、簡単なことはまずありえない。
何かしらの意図がある…。期待しては駄目だ俺!
『えっと、その…』





『か、買い物に…付き合ってほしいんです』




―――期待しては駄目だ!!

「…ああ、荷物持ちってことか。そんなに大きな買い物するのか?」
『そ、そうじゃなくて…』






9 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:01:03.20 ID:zqokQQry
『ただ、お兄さんに来ていただければ、いいんです…』





…おい、これはもしかして―――いや、もしかしなくても…

「あやせ、それはつまり…」



「…デートの誘い、って考えていいのか…?」

『で、デートって…そ、そそそんな…!』
あ、やっぱり思い過ごしだったみたいだ。そりゃそうか、あやせが俺をデートに誘うなんてありえないことだ。
期待した俺が馬鹿だったんだ…
ああ、部屋の中なのに雨が降ってやがる畜生…





『で…デートってことで、いいですよ…?』
「…へぇ?」

あやせサン、今なんつった?

「あ、あやせ?今なんと…」
『だから!デートと思っていただいて結構です!!それともなんですか!?私とデートするのは嫌なんですか!!?』
「いえ!むしろ光栄でございます!」
『じゃあ場所や時間はまたメールしますから!それではまた!』

ブツッという音の後にツーツー…と、電話が切れた音が右耳に響く。
ゆっくりと携帯を閉じた俺は、さっきのあやせの言葉を脳内エンドレスリピートしていた。
『―――で…デートってことで、いいですよ…?』

『―――だから!デートと思っていただいて結構です!!』


頬をつねる。

痛い。

「…夢じゃない」




「う、うぉ…」




「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

ガバッと、椅子から立ち上がる。
もう、テンションは限界突破している。


10 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:02:09.29 ID:zqokQQry
「ヒャッハー!キタコレ!あやせルートついに解禁きたよコレ!!」
「つか俺いつフラグ立てたんだ!?全く覚えないけどもういいやそんなこと!!!」


「ヤッホォォォォォォォォォォォイ!!!!」

思わず両手で万歳をする。
嬉しさのあまり、涙が出てきた。

そうやって歓喜に浸っていると、ドンッと壁が叩かれた音がした。

「あんたマジうっさいんだけど!!人のゲームの邪魔しないでくんない!?」
そう壁越しに文句を言ってきた奴こそ、俺の妹の高坂桐乃だ。
見た目でいえばあやせ以上の可愛さがあり、あやせと一緒に読者モデルをしており、陸上部エースで成績優秀な優等生という、全く非がない人物…ってのが表の顔。
「あんたのせいで、るみちゃんの告白聞こえなかったじゃん!どーしてくれんの!?」
「知るか!バックログで聞きやがれ!!」

ちなみに桐乃の言う、るみちゃんとは、最近桐乃が買ったゲームのキャラクターの一人だ。
どんなゲームかって?
妹物の、エロゲーだ。

完璧だと思っていた桐乃に、妹物のエロゲーやメルルという魔法少女系の痛アニメをこよなく愛するキモオタという一面があったことを知ったのは、去年のことだ。
桐乃が落としたメルルのDVD(中身はエロゲーだったが)を俺が拾ってしまったことが、そもそもの始まりであり、それが俺の人生を変えるきっかけになったのは明白だろう。

桐乃に人生相談を持ちかけられるようになり、オタクの友達が出来、桐乃のオタク趣味を擁護するために親父と対決して殴られ、妹と妹の親友が桐乃のオタク趣味のせいで絶交し、その仲直りのために…俺が嫌われたりもした。
考えてみれば散々な目にあってる俺だが、かけがえのないものも増えた。

桐乃を大事にしてくれ、そして俺にとっても大事な親友達。
そこから生まれた、信頼や絆、思い出。
そして何より、それまで冷めきっていた妹との関係が少しずつ変わってきたことが、今までの俺の苦労を拭ってくれる。
まあ、おかげで俺も段々とオタク脳に浸食されていっているわけだが…。

後悔は…あるっちゃあるが、それでもこの道を選んだことを間違いだとは思わない。今ならハッキリそう言えるよ。

「ってかあんた、今あやせがどーのこーの言ってたけど、なんなの?」
「別に、なんでもねーよ」
桐乃の大好きな親友と、大嫌いな兄貴がデートと言ってしまったら…血を見ることになりそうなので、止めておく。
「…ならいいけど、あやせに手を出したら、アンタ殺すから」
…なっ、言った通りだろ?






その後、俺はデートの際の心構えという本を本屋で立ち読みしたり、桐乃から借りたラブタッチというゲームでデートの予行練習をしたりと、準備万端のつもりだったのだが…
いざ、あやせの前になると、全部抜けちまっている俺だった。

「そういや、今日は渋谷まで来て何処に行くんだ?」
「えーと、お洋服屋さんを何件か回って、行きつけのアクセサリーショップにも行って、あとは…適当にブラブラしましょう!」
「りょーかい」
あやせと一緒に歩けるのなら、どこにでも行くさ。



11 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:04:00.14 ID:zqokQQry
「そういえばお兄さん、そういう服も持っていたんですね」
「え?…ああ、これか?」
自分の着ている服に目をやる。
「これ、前桐乃が買ってくれたやつなんだよ。あいつの見立てだから、こういう場所で着てもおかしくないかなと思ってな………って!」

ヤバい!この話は…!!
「…ああ、思い出しました。あの時、桐乃と『デート』に行った時に着ていた服だったんですね」
そう言って微笑むあやせの後ろには、ドス黒いオーラが漂っているように見えた。

そう、俺と桐乃はとある事情があって、デートをしたことがある。
腕組んで歩いたり、ハートのフレームでプリクラ撮ったりと、俺にとって究極の黒歴史となった日だった。
あやせがどうしてそれを知っているのかというと、桐乃とのデートの後日、あやせに呼び出されて、何故かあやせが持っていた俺と桐乃のプリクラについて問い詰められたからだ。
あの時は殺されるかと思ったね。いやマジで。

「…まあ、そのことはもういいです…かくの…すから」
「?すまんあやせ、最後の方聞き取れなかったんだが」

俯きボソボソ喋っているあやせの顔を覗き込んで話し掛けると、あやせは何故か顔を真っ赤にして、ズザーッ!と後ろに思いっきり下がった。

「か、顔を近づけすぎですお兄さん!」
「あ、ああ。わりぃ」

そうだった。あやせはいつも俺と少し距離を空けていたっけ。
変態と思っている俺に近づかれて、いい気はしないよなぁ…。

『―――キモ…近づかないで下さい』

「うぐっ!」

突然フラッシュバックしてきた、最も思い出したくなかった台詞。
他でもない、目の前にいる少女に言われた台詞だ。

あぁ、俺ってばまだ気持ち悪がられてんのかなぁ…
浮かれていた気持ちが、急降下してきた。

「お、お兄さん!?大丈夫ですか!?」
胸を押さえて苦しんでいる(様に見える)俺に、あやせが近づいてきた。
「だ、大丈夫大丈夫。…ちょっと嫌なこと思い出しただけだから」
そう言って苦笑いをする俺。
一応、安心させるつもりで言ったのだが、あやせは不満げだった。
「…私といるのは、そんなに嫌ですか?」
「…え?」
「いつも用事を空けておくみたいなこと言ってましたけど…。お兄さんこそ、私に無理矢理付き合う必要はないんですよ?」
「あ、あやせ…」
「…そうですよね。いつもお兄さんに迷惑をかけて、困らせている私と一緒になんて、嫌に決まってますよね。…ごめんなさい、そんなお兄さんの気持ちも考えないで…」
「違うってあやせ!!」
ガシッとあやせの肩を掴む。
不安げな目でこちらを見るあやせの視線が、こちらに向いた。
「嫌なことを思い出したのは確かだけど、それはあやせが嫌だって言ってるんじゃねえよ!
俺がどれだけ今日を楽しみにしていたと思っていやがる!?電話があったその日から、ドキドキしっぱなしで不眠が続くほどだったんだぞ!?
それなのに、お前と一緒にいるのが嫌だァ?むしろ逆だ!!俺はお前と一緒にいれて、めちゃくちゃ嬉しいんだよ!!!」
「お、お兄さん…」


12 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:05:02.08 ID:zqokQQry

―――言ってやった。
ああ、言ってやったよ。
こいつは思い込んだら止まらないからな、これぐらい言ってやらないと駄目なんだよ。
まあこれで、俺の好感度ダウン確定だが。
…か、悲しくなんてないんだからね!

「ご、ごめんなさい、私…」
「いいんだって。わかってくれたならさ」
どうやら、説得は成功したようだ。思わずホッとしてしまう。

「そ、それよりもお兄さん…」
頬を赤らめてもじもじしているあやせ。
さては恥ずかしいのか?グフフ…。
好感度アップのチャンスだぜ!
「ん?なんだよあやせ」
優しく、好青年をイメージして語りかける。

「み、見られてますよ…」
「…へ?」

辺りを見渡す。
さっきまで普通に歩いていたのであろう、人という人が大勢、こちらを囲むようにして見ていた。
目を光らせている人達、ヒソヒソ話している人達、ヒューヒューと茶化してくる野次馬共エクストラエクストラ。
あやせが恥ずかしがっていた本当の理由を知るとともに、俺もめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた。

「あやせ!走るぞ!」
「え?きゃあ!!」

あやせの手を掴んで包囲網を突破する。

「大切にしろよー!」
「リア充爆発しろー!」

様々な野次が聞こえたが、気にしている余裕は全くなかった。




「ハァ…ハァ…ハァ…」
「もう…。飛ばし…過ぎ…です…お兄…さん…」
「ハァー…すまん…」

さっきの場所から結構離れているこの場所まで止まることなく走って来たため、めちゃくちゃ息が上がっている俺達であった。

「あ、このお店…」
「ん…?あやせ…知ってんのか?」
「桐乃とよく来るアクセサリーショップですよ」
「…ああ、ここか」

無我夢中で走っていた俺達だったが、なんの因果かこの店に来てしまうとは…。
「このお店、値段はそんなにしないんですけど、良いアクセサリーが多いんですよ」
「知ってる。来たことあるし」
「え?お兄さん、このお店来たことがあったんですか?」
「ああ、去年のクリスマスイヴに、桐乃にここで1万のピアス買わされたんだよ」

桐乃やあやせからしてみれば、1万円のアクセサリーを買うことなんて普通のことなんだろうけど、バイトもせずに親からの小遣いで生活している俺にとっては、マジ痛い出費だったんだぜ?
しかもプレゼントした(させられた)相手が、実の妹だぞ?どんな罰ゲームだよって思ったね。


13 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:05:50.02 ID:zqokQQry
「…ああ、あのハートのピアス、お兄さんがプレゼントした物だったんですね」
「え、知ってたのか?」
「はい。お気に入りみたいで、よく付けてますよ」
「そ、そうなのか?」
てっきり、使わずにしまってあると思ってたんだが…
思い返してみれば、桐乃がハート型のピアスを付けている時を、何度か見たことがあったな。
なんだかんだで、大切にしてくれてるわけだ。
思わず頬が緩む。

しかし、そんな俺を面白くなさそうに見ているあやせがいた。

「ど、どうしたあやせ?」
「…別に、なんでもありません」
どう見ても、なんでもないなんて顔じゃないけど。
どうにかしたいけど、原因がさっぱりわからないからどうしようもない。

だから、機嫌取りをすることにした。

「あやせ、お前にもなんかプレゼントしてやるよ」
「え?」
「桐乃も、俺も、あやせには世話になってるし、そのお礼をいつか返しかったしさ」
「そんな…別に私は」
「それにさ、せっかくの初デートなんだから、記念に何か贈ってやりてーんだよ」
「き…記念だなんてそんな…」
今日のあやせはよく顔を赤らめるな。今も赤くなっている。
「ほら、行こうぜあやせ」
「ちょ…お兄さん!」

遠慮しているあやせの手を取って、店の中に入る。

どさくさに紛れて、あやせの手を握ったが、ドキドキしすぎて鼻血が出そうになったため、店に入ってすぐ離してしまった。
なんてウブでチキン野郎なんだ俺は。



14 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:07:02.13 ID:zqokQQry
***


「本当にそれでよかったのか?あやせ」
「もちろんです、ありがとうございます」
「気にすんなって」

―――店に入って、欲しい物をあやせに決めさせようとしたのだけど、
『お兄さんからプレゼントしていただく物なら、お兄さんが選んで下さい』
と言って、あやせは俺に選ばせようとした。
もちろん、俺のセンスであやせに似合う物なんて選べねぇって断ったんだけど、頑としてあやせは俺に選んで欲しいって聞かなかった。
仕方なく、ないセンスをフルに稼動させ、必死であやせに似合うアクセサリーを選んだ。
それで選んだのが、あやせが手に持っている、質素な十字架に指輪が繋がったネックレスだ。

十字架と言ってすぐに思い付くのが、桐乃と俺の友達である五更瑠璃、通称黒猫(詳細は今回は省く)だけど、どちらかと言えばあいつはもう少しゴテゴテした十字架を付けるイメージがある(昔、そんな感じのロザリオを買ってやったことがある)。
また、ハートなんかは妹の桐乃が付けているイメージがあるが、清楚なイメージがあるあやせはもう少し抑えているような気がした。
そこで見つけたのが、この十字架のネックレスだ。
シンプルだけど、十字架に繋がった指輪が、質素過ぎないようにアクセントを付けている。
これならあやせのイメージを壊さないで、尚且つ今以上に可愛くなるんじゃないかと…いうのは買った後に考えた言い訳みたいなもんで、実際は俺の中であやせに一番しっくりきた物を選んだだけだ。

喜ばれるか、心配だったんだけど…

「…えへへ」

ネックレスを持ったまま、この調子だ。
びっくりするぐらい喜んでいる。
よほど気に入ったのか、それとも…

俺が買ったことで喜んでくれてるのか。
ありえないとわかっていながらも、そんな期待をしてしまう。

想いは一方通行でも、それを不幸だなんて思ったりはしないさ。
「大切にしますね、お兄さん」

そう言ってくれるだけで、俺は満足だから。



その後、昼飯を食べ、あやせの買い物に付き合ったり(もちろん、荷物は持ってあげたさ)、その辺をブラブラしたりしている内にタイムリミットとなり、俺とあやせの初デートは幕を降ろした。


15 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:07:49.35 ID:zqokQQry

…いや、まだ終わってなかったな。

今、俺はあやせを家に送っているところだ。

「―――ありがとうな、あやせ」
そう俺が言うと、あやせは何のことかわからないと言いたそうな顔をしてこっちを見た。

「今日お前が誘ってくれたおかげで、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごせたからさ」
「そんな…、私だって楽しかったですから、お互い様ですよ」
「ははは、そう言ってくれるとありがたい」
独りよがりの満足じゃなかったと、安心できるからさ。

「それに、プレゼントまでいただいちゃいましたし…、むしろこちらが感謝しきれない気持ちでいっぱいですよ」
いつの間にか付けていたペンダントを触りながら、あやせは微笑んだ。


「…そういえばさ、あやせ」
「はい?」

そろそろあやせの家に着くというところで俺は、今日この日を迎えるまでずっと持っていた疑問を、ぶつけることにした。

「なんで…俺を誘ってくれたんだ?」

今日一日、あやせと一緒にいて、別に桐乃と二人でもよかったのでは…と思えたのだ。
買い物の量が多かったかといえばそうでもないし、俺がいないと行けない場所があったかといえばそうでもない。
普通に、桐乃達と来ても変わらない、むしろ桐乃達と来ていたほうが、もっと楽しかったのではないのかと思ったのだ。
それに、

「お前は、俺が嫌いだったよな…?」

…それなのに、なんで俺を誘ったのか。なんで俺だったのか、わからなかった。

「…お兄さんは、私とじゃなくて、桐乃とデートしたかったですか?」
「は?なんで兄妹でまたデートなんてしなきゃならん?」
何故そこで桐乃が出て来る?話が逸れてんぞ。

「…あれ?お兄さんは桐乃のことを愛しているんじゃなかったんですか?」
「え?…っあ!!!」

しまった…!!
あやせの中ではそういう設定だったんだ…!!!

油断してつい本音が出ちまった!

「そ…そりゃ、そうなんだけど…」
―――ヤバい、うまい言い訳が思いつかない…!!

そうやって言い訳を探している俺に、あやせは優しく言ってくれた。
「いいんですお兄さん。私、わかっていましたから」
「…へ?」
「お兄さんが桐乃の事を愛しているっていうのは…嘘だっていうこと」


今あやせは何と言った?


16 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:08:39.17 ID:zqokQQry


―――わかっていた?

俺が、嘘をついていたことを?

…駄目だ!

あの嘘は、真実にしないと…!!

「ち、違うぞあやせ!嘘なんかじゃ…」
「もういいんですお兄さん。私、もう大丈夫ですから」

そう言って微笑むあやせは、もう何もかもわかっているのだろう。
俺は、誤魔化すことをやめた。

「…いつから、気づいていたんだ?」
「あの時…公園で桐乃と仲直りして、家に帰り着いた時には気づいていました」
「それって…」
「私、ショックだったんです。お兄さんからあんなことを言われた時…」
あんなこと、恐らくは俺が大声で『妹が大好きだ』と宣言したことだろう。
…ナニヤッテンダカ俺。

「優しいと思っていたお兄さんからあんなことを言われた時、私とても怒ったんですよ?裏切られた気がして、信じられなくて、…悲しくて」

「…でも、初めてお会いした時のことを思い出したんです。自分を犠牲にして、桐乃から届いた荷物を取り上げたのを…あれ、ソッチの物だったんですよね?」
ソッチとは、桐乃がずっと隠していたオタク趣味のことを言っているのだろう。
大当たりなのだが驚きのあまり喋れず、答えられなかった。

あやせはその俺の驚きをイエスと受け取ったらしく、話を続けた。
「その事を思い出したら、わかったんです。あの時、お兄さんがあんな事を言ったのは、桐乃のためだったんだって。桐乃を、守るためだったんだって…」

黙ってあやせの言葉を聞く。
もう、反論する気もなかった。

「でも、それをわかってても、私はお兄さんの嘘にすがりつかないと、桐乃の趣味を見過ごせなくて…あんなメールしか送れなかったんです」

『――大ウソ吐きのお兄さんへ。』から始まるメール。
あのメールは、そういうことだったのか。
メールに感じていた違和感に、やっと答えが出た気がした。

「自分を騙して…お兄さんを憎むことで、無理矢理自分の中で納得させていたんです。…お兄さんに、ずっと甘えていたんです」
「あやせ…」
「本当に、ごめんなさい…!ずっと、酷いことをしてたのに、謝れなくて…」
深々と頭を下げるあやせ。

「き、気にするなってあやせ!俺も怒られて当たり前のようなことしてたし…」
「そうですよ!私が謝れなかったのは、お兄さんのせいでもあるんですから!」
「…へ?」
ビシッと俺に指を指すあやせ。

あれ?フォローしたつもりなのに、俺なんか怒られてる?

「私に会うたび会うたびに、セクハラ行為をしてきて…本当はやっぱり変態お兄さんじゃないのかと何度も疑っていたんですよ!?」
「すみませんでした!!!」


17 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:09:25.53 ID:zqokQQry

なんてこった!
更にあやせを悩ましてたんじゃねぇか俺!!

「でも、今日一緒にいて、確信したんです」
「…何を?」
「お兄さんはセクハラしてくる変態さんです」
「ぐおぉぉぉぉぉぉ…」
やめて!俺のライフはマイナス越えてるよ!

「でも、優しくて、頼もしくて」

「…素敵な、人です」

「あ、やせ…?」

そう言った、あやせの表情は…

とても綺麗で、優しい笑顔だった。

思わず、見とれてしまう。

「お兄さん?」
「…あ、いや!なんでもないぞ!?」
「?変なお兄さん」

ふふっと微笑むあやせにつられて、俺も頬が緩む。

ああ…。やっとあやせと仲直りが出来たんだ。
とても、いやめちゃくちゃ、嬉しかった。

「でも、いいのか?」
「何がですか?」
「桐乃の趣味のこと、認められないんじゃないのか?」

俺の嘘にすがりついていたのは、桐乃の趣味を認められなかったからに他ない。
今、俺の嘘をカミングアウトしたということは…

あやせの中で、ある程度の決着が着いたということなのだろうか。

「はい、もういいんです」
あやせは、とても清々しい笑顔で、そう言った。

「桐乃の趣味については…まだ、ちょっと受け入れきれていない部分がありますが…。それがあるからといって私達が喧嘩したりする理由なんてないんだって、今なら思えるんです」

「…そっか」

あの頃から比べると考えられないぐらい、あやせは柔軟になっていた。
あやせも、成長してんだな。
兄でもないのに嬉しく思えた。



18 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:10:12.27 ID:zqokQQry
「…お兄さん」
「ん、どうした?」
「着いちゃいました」
「へ?…ああ」

いつの間にか、あやせの家の前に着いていた。
一日中ずっと一緒にいたのに、あやせと別れるのが名残惜しくなる。

「今日は本当にありがとうございました、お兄さん」
「こちらこそ、ありがとうな。あやせ」
本当に、楽しかったぜ。

誤解も解けて、今日一日であやせにグッと近づけた気がする。
変態というレッテルは今だ健在だが…こればかりは自業自得なので、仕様がない。

これからは、もう少し気兼ねなく会うことが出来るかな?

―――焦る必要はないか。
時間はいくらでもあるんだ。

でも、セクハラは自重しよう。必要最小限に。
心の中で、自分に言い聞かせておいた。


後ろに向いたあやせは、玄関口の戸を開ける。
あやせの背中が少しずつ遠くなっていく。
少し進んだところで、ピタッと止まったあやせは、こちらを再び向いた。

「―――さようなら、お兄さん」


そう微笑んで告げたあやせが、

『―――…あね…にき…』

「…え?」

一瞬、誰かと重なった気がした。

「あ、あやせ!」

玄関口に侵入した俺は、あやせに駆け寄る。

このまま、別れてはいけない気がして。

このまま別れたら、取り返しのつかないことになりそうな気がして。


「あやせ!また…!!?」

俺が告げようとした言葉は、途中『何か』に遮られた。





19 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:10:59.36 ID:zqokQQry
「…ん、んん!?」

頭の中が、グチャグチャになる。


今、目の前にあるのは間違いなくあやせの可愛い顔。

そして、俺の口を塞いでいるのは…



間違いなく、あやせの唇だった。




どれくらいの間だったか、長かったような、短かったような、あやせはゆっくりと離れていった。


「あ、あやせ…」

あやせは、今だに混乱している俺に、微笑みかけた。
「お休みなさい、お兄さん」

「…お休み…なさい」

あやせはもう立ち止まることなく、玄関のドアを開け、中に入っていった。


あやせが家に入ったのを確認して、俺も帰路に立つ。
帰り道、心中穏やかでなかったことは、言うまでもないだろう。

―――もう、大変だったんだぜホント。
フラフラと危なっかしくなりながらも、何とか家に帰り着いたんだけど、その後も飯が喉を通らなかったし、勉強も頭に入らなかったし、寝つけなくて次の日麻奈美から心配されるし、桐乃からなんか蹴られるし。
どんだけ別のことを考えようとしても、零距離のあやせの顔を思い出してしまい、結局元通りになってしまう。
まあそれも4日ぐらい経てば落ち着いてきて、思い出したら恥ずかしいぐらいになったんだけど。

ただ、この後、こうやってずっと浮足立っていたことを、俺は後悔することになるなんて、思ってもいなかった。



20 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:13:04.03 ID:zqokQQry
***

それは、あやせとのデートから1週間が経とうとしていた、ある日のことだった。

学校から帰ってきた俺は、することもなくまたパソコンをいじっていた。

ちらっと、パソコンの横に置いた携帯を見る。


―――あれから、あやせからの連絡はない。
少し寂しい気がするし、まあ当然といえば当然のような気がした。

だって俺も連絡しようとしても、出来なかったし。

話したいことは山ほどある。
あの時のことも、…ちゃんと確認したいし。
でも、なんか怖かった。

あれは冗談でしたとか言われたらどうしようとか、ヘタレな想いが勝ってしまい、今だに一歩踏み出すことが出来ていない。

もちろん、すぐに会いたい。
会って、あやせの気持ちを…俺の気持ちを、確かめたい。

そうは思っているんだが…。


携帯を手に取り、開く。
アドレス帳の中の新垣あやせの欄を開き、通話ボタンに親指を当てる。

ここまでいっても、親指に一向に力が篭らない。

「…くそっ」
どうしようもないチキンな自分自身に、悪態をつく。

アドレス帳を閉じて立ち上がり、携帯をポケットに突っ込んで、階下のトイレに行くことにした。




ガチャ

トイレに行く途中で、ちょうど玄関のドアが開いた。
おふくろはリビングにいるので、恐らくこの時間に帰ってくるのは、桐乃だろう。

昔の俺なら、速効でトイレに逃げていただろうが、今では桐乃が家に入ってくるまで待っている俺だ。
「おかえり」ぐらいは言ってやろうと思ってな。

大嫌いなはずなんだけどね。
おかしな奴だ。




21 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:13:35.02 ID:zqokQQry


「…ん?」

家に入って来た桐乃は、俯いてその表情が伺えなかった。

だけど、様子がおかしいのぐらいは、俺でもわかる。
「…ただいま」
桐乃は俺を一瞥し、ボソッと呟いてそのまま階段をあがっていく。

「桐乃!」
俺が声をかけると、ピタッと止まり、こちらを向かずに「…何」と掠れた声で言った。
「…何があった?」

前置きも煩わしく思い、率直に聞く。

「―――別に」
それだけを言った桐乃は、上にあがっていった。

「…ケッ」
答える気はねえかよ。

ああそうかい。
少しでも心配した俺が馬鹿だったぜ。

―――後で、無理矢理にでも聞き出してやらあ。


その後、飯の時も様子がおかしかった桐乃だったが、おふくろや親父に聞かれても「なんでもない」の一点縛りだった。

風呂から上がり、いざ桐乃の部屋に突入しようと覚悟を決めた時…

コンコンと、俺の部屋のドアがノックされた。
開けようとドアに近づいたが、その前に開けられた。
ノックの意味あんまねーしな。



ドアを開けたのは、桐乃だった。

「…どうした?」
「話があるの。私の部屋に来て」

それだけ言って、ドアは閉められた。
相変わらず、俺に選択肢はないのな…。
でも、ちょうどよかった。
無理矢理突入して、(自分の)血を見ることにならずに済みそうだからな。




22 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:14:23.75 ID:zqokQQry
桐乃の部屋に入ると、相変わらず俯いて、突っ立っている桐乃がいた。

「…んで、どうしたんだよ?」
「………」
桐乃に話を促す。が、一向に口を開けない。
どうやらよっぽどのことがあったらしい。
ここで桐乃を急かすことも出来たが…、あえて桐乃が喋り始めるのを待つことにした。

「……」
「………」
「…………」
「……………」
「……………」

―――キリがない。
無言大会を開いてても、何も解決しねーだろ俺。

仕方ないから俺から話を聞こうとしたら、やっと桐乃が口を開いた。

「…話ってのはさ」
「ん?」
「…あやせのことなんだけど」
「あ、あやせのことぉ!?」
「…なんであんたがキョドってんの?」
「え?…あ、いや別に深いワケはないですハイ」

あやせのことと聞いて、前のデートのことがバレたのかと思ったが、桐乃の反応を見ると、どうやら違うみたいだ。

「んで…あやせがどうしたんだ?」
「………」
「…桐乃?」

桐乃は肩を震わせ、拳を握っている。
少しだけ、桐乃に近づく。どうしてやればいいかわからないが。

「あやせが、さ…」
桐乃は、震えた声で話を続けた。
俺は黙って話を聞くことにする。

というより、喋れなかった。
こんなに、悔しそうに、苦しそうにしている桐乃を見るのは久しぶりで、俺も困惑していた。
出来ることといえば、唾を飲んで、どんなことを言われても、覚悟しておくことしかなかった。

「海外に…行くって…」






「…は?」


23 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:14:56.57 ID:zqokQQry



なんだって?

あやせが?


どこに、行くって…?

「あやせが…!海外に行くって言ったの!!」
怒鳴る桐乃に、俺はどんな顔をしているのだろう。
きっと、説明出来もしない顔だと思う。

今の俺には、どんな表情をすればいいのかわからないから。

「あやせが海外に行くって…どういうことだよ?旅行に行くって話じゃねえの?」
んなわけない。
わかってても、そう願わずにはいられない。

「んなわけないじゃん!海外に移住するって言ってんの!!」
目を潤ませながら、桐乃は叫ぶ。

つかちょっと待て。今、とんでもない事を言ってなかったか。
「移住…?留学じゃねえのか?」

桐乃は頭を横に振り、「違う」と言った。

「あんた、美咲さん覚えてる?」
「美咲…?」
「私があんたに彼氏役になってもらった時に、会った女の人」
「…お前を、ヨーロッパに連れて行こうとした人か?」
「そう、その人」

美咲さん、確か本名は美咲。
桐乃を専属モデルにスカウトしていた、どっかの大手会社の社長だった気がする。なにせ、一度しか会ってないから、あんまり覚えてないんだよ。

美咲さんは、桐乃をひどく気に入っているようで、前に桐乃を本社があるヨーロッパに連れていこうとした。
それを阻止するために―――詳細は省くが、俺が桐乃の彼氏を演じてデートまでするはめになったのだが…。
久しぶりに聞いた名前に、嫌な予感がする。

「その美咲さんに誘われて、海外に行くことにしたって…」
「あやせが…?」

そんなワケがない。
そんなことがあるワケがないんだ。

ガッと桐乃の両肩を掴む。
桐乃は、それに抵抗しようとしなかった。


24 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:15:48.69 ID:zqokQQry

「お前と離れたくないからって、あやせはお前の海外行きを阻止しようとしていたんだぜ?それなのになんであやせが行くって話になんだよ!?」

そう、桐乃が海外に行くことを阻止しようとしたのは俺だけじゃない。
同じ事務所に所属しているあやせも、内部でいろいろ働きかけていたのだ。

桐乃と離れたくない一心で。

そんなあやせが桐乃と離れてしまうような誘いを受けた…?

離れたくないって言ってたのに、なんでお前が離れて行こうとしてんだよあやせ…!!

桐乃を問い詰めたって、仕方がないのはわかってるけど、こうしないとどうにかなりそうだった。
だけど、桐乃から告げられたのは、意外な答えだった。

「―――私のせい」
「え?」
「私のせいなの…!私が、ずっと海外に行くのは嫌だって言ってきたから…!!」
「お、おい!どういうことなんだよ!?」

「あの後――あんたに協力してもらった後、…美咲さん諦めてくれなかったの」
俯いたまま、桐乃は説明を続ける。

「何度も何度も海外へ行かないかって話をされて、その度に断っていたんだけど…、段々と断りづらくなってきて、それをあやせに相談したの」

そこまで言って、桐乃は一呼吸おく。肩はまだ掴んだままだ。

「そしたらちょっと後に、あやせが『もう大丈夫だから』って言ってきたの。その時は、何にも気にならなかったんだけど…」

「それから日に日にあやせの様子がおかしくなって…、どうしたのって聞いても『なんでもないよ』ってしか言わなかったの」

「なんでもないってあやせは言ってたけど、絶対におかしかったの…!だから、今日あやせを問い詰めたら…」
「海外に行くって…、言われたのか?」

桐乃は、小さく頷いた。

「あたし…信じられなくて、なんでって問いただしたの…!そしたら『私も誘われて、やってみようと思った』って…!」

「―――そんな」

そんな、

そんなの、

「ウソに決まってるじゃん…!」
俺が言う前に、桐乃が否定した。

「あたしが留学から帰ってきた時に、泣いて嬉しがってくれたあやせが、今度は自分から離れて行くことを進んで選ぶわけないじゃん!」

同感だった。
もう桐乃と離れ離れになりたくないと、俺はあやせの口から聞いているのだ。
なのに、全く逆のことをしている。

考えられる理由は、一つだけだった。



25 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:18:00.12 ID:zqokQQry
「あやせは…」



「お前の代わりに…、海外に行くことにしたのか?」

フッと、肩を持つ力が抜ける。
桐乃はそのまま、ペタッと床に座り込んだ。

「…わかんない。そう聞いても『違う』しか言わなかったから」

力無く、桐乃は言う。

「…でも」

桐乃の肩が震え出す。
ギリリと、歯を噛み締める音が響き渡る。

「どう考えても、そうとしか思えないじゃん!!」

こちらを向いて叫ぶ桐乃の目からは、大粒の涙が絶え間無く零れていた。

「あたしが!あたしがずっと行きたくないって言ってきたから!それをあやせに相談したから!そのせいであやせが…あやせが…!!」
それ以上、桐乃は喋ることが出来なかった。
嗚咽が勝り、もう声が声になっていない。

止めたかっただろう。行くなと言いたかっただろう。
でも、言えるわけがない。
他でもない、自分の為にしようとしてくれてることだったから。

ボロボロになって、鼻を啜って、ヒックヒック言ってる中で、これだけはちゃんと聞こえた。

「お願…い…、助…けて…よぉ…」

俺はしゃがみ込み、桐乃の頭を俺の胸の辺りに抱き寄せる。
いつ頃振りだろう?すっげー昔に、こんな事があった気がする。気のせいかも知れないけど。

「桐乃、俺に任せろ」

俺は誓いを立てる。
桐乃にじゃない。

「俺が、絶対になんとかしてやる」

俺は、俺に対して誓いを立てた。



Prior chapter Fin.

26 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:21:09.13 ID:zqokQQry
とりあえず、前編はここまでです。長い文スミマセン。

後編もちゃんと完成していますので、明日にでも投稿しようと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また明日に/

27 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:24:10.25 ID:7pHyIWOW
乙です!
キスのところでウヒョオオオって叫んだw
そしてドン底にたたき落とされた

後編待ってるよ!

28 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:49:20.97 ID:5/X/Fx3l
乙うううう
続編楽しみだぁぁぁぁぁぁ

29 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/05/30(月) 21:50:32.72 ID:E3HEWFNa
途中でいやな予感がしたと思ったら案の定w
後編待ってます。

30 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:55:49.80 ID:hUEcg+Zp
は、早く続きをー

31 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 21:58:18.06 ID:BXsqszmv
続きがすごく気になる
後編に期待します!

32 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 22:22:12.89 ID:pq/y+olr
念のためパンツを履いていて助かったぜ・・・・
危うく撒き散らすところだったわ

つまり乙ってことです
明日も期待しています

33 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:24:10.56 ID:xack73gF
面白かった。後編も楽しみに待ってます。何ヵ所か表現が気になったところがありました。非がない人物→非の打ち所がない人物。特にこれなんかは意味が全然違ってきちゃいます。

34 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:36:05.32 ID:zqokQQry
>>33
ギャー!!やっちまってました!!

できればまとめwikiに載せていただけるは、修正してもらえるとありがたいです…。

あともう一つ修正部分が…

>>23の 美咲さん、確か本名は美咲。→美咲さん、確か本名は藤真美咲。

ほんとスミマセン…
後編ももう少し見直してみます…

35 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/30(月) 23:42:07.23 ID:HM2QNklw
あやせなら力押しだろ

36 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:03:29.51 ID:vxMEAN4J
ちょw
車に轢かれたけど無傷だった俺が続編を書いている間に
とんでも無い良作臭の作品が投下されてたw

かなり戦意喪失してますが、とりあえず投下を。
リセットされててびびったわw

今回で最終章!もしかしたらオマケをつけるかもしれません。では、

37 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:06:17.48 ID:vxMEAN4J
「加奈子、明日公園に来てくれ」

俺がそう加奈子に話したのは昨日の夜。

先日加奈子が帰った後、俺が出した答え。
それを実現するためだ。

こんな俺でも結構悩んだんだぜ?

俺を取り巻く皆を、幸せにすることは出来ないのか。
二兎追うものは一兎も得ずとはよく言ったもので。
やはり、必然的に幸せの裏には不幸せが生まれてしまうんだろうか・・・。

そう悩んで、出した答え。
それを今から、伝えにいくんだ。

・・・。

なんか、超緊張してきた。


****************

現在俺は、公園にいる。
いつかあやせと奮闘したあの公園だ。

待ち合わせ時間より大分早く来ちまったけど・・・
加奈子のやつ、また遅刻したりしねーだろうな。

・・・さて、待っている時間はどうしようか。
暇だから俺の生い立ちを・・・え?いらない?
じゃあ俺が悩んだことを少し聞いていただこうか。

みんな、こんな経験はないだろうか?

気になる娘が近くに何人もいてしまう状況。
もしこの中の誰かが自分のことを好きになってくれ、告白されたとして
他の気になる娘と付き合える可能性を捨ててしまいそうだから付き合えない。
でも告白してくれたことも付き合いたくてうわああああああああああああああああああああああ!

ってこと。
俺が置かれている状況が、好きを幸せに置き換えたそれだ。
俺は加奈子が好きだ。強いて言えば黒猫も、あやせも。そして・・・桐乃も。

38 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:08:44.20 ID:vxMEAN4J
この全員を幸せにしてやりたい。
でも誰かの幸せを優先すると誰かが不幸せになる。
全員の幸せを取ることは・・・そんな欲張り、恐らく出来ないだろう。

それでも俺は・・・って!加奈子来た!

俺の視線の先には、公園の入り口を通過した制服姿の加奈子がいた。
アイツも何分鋭いヤツだ。これから起こることを大体理解しているだろう。
少し俯いて、ゆっくりと俺に近づいてくる。

「お、おう。今日はどうしたの?」
「いや・・・。ちょっと、伝えたいことがあってな。」

そこで加奈子の身体がピクッと動いて、すぐ止まる。

「でも、今から言うことはお前が喜ぶ話じゃないかもしれない。それでもいいか?」
「え?」

加奈子が素っ頓狂な声を上げる。そりゃそうだよな。
告白されると思ったら、楽しくない話をする宣言をされるなんて。

「うん・・・。いいよ。」

でも、それを受け止めてくれる。コイツはそういうやつなんだ。

・・・さて

黒猫に捧げると決めたはずの、初めての告白。
昨日黒猫に電話で「他の人に告白をあげてもいいか」という話をしたところ
「・・・勝手になさい。私があなたの行動を制限する権利は無いわ。」
とのことだった。黒猫の悲しみを押し込んだ声は、本当に聞いていて辛かったが。

「加奈子。」
「っひゃ!はい!」

「俺たちさ、最初は妹繋がり、仕事繋がりの仲でしかなかったよな。
 お前が家に来たときも、きっと交わることなんてないんだと思ってた。
 そしたら急にお前からメール来てさ・・・。ビックリしたよ。」

「か、加奈子だって結構勇気振り絞って送ったんだからな!」

「へへ、そーかい。でもそのメールのおかげで俺たちの距離を縮められた。
 本当に感謝してる。あの時メール送ってくれて、ありがとうな。」

「別に・・・。加奈子がやりたくてやっただけだし。」


39 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:23:23.13 ID:vxMEAN4J
「それでも、だ。あのメールが無かったらきっとこんな気持ちも芽生えなかった。
 電話も出来なかった。二人で出かけたりも出来なかった。
 そんな俺の人生に楽しい事を足してくれたのは、加奈子だからな。」

「・・・うん。」

「今まで知ろうとしなかったことを知って、理解して。
 いつ頃ぐらいからか忘れちまったけど・・・。」


「俺は、加奈子のことが好きだ。」

ああ、言ってしまった。
いま俺は、多くの可能性を切り捨てた。
その分、新しい可能性を信じて。

「京介。」

「ど、どうした?」

「ありがとう。こんな加奈子のこと好きになってくれて。
 どんなワガママも受け止めて、理解してくれて。
 ・・・本当にありがとう。加奈子も京介のこと、好きだよ。」

そして返事が返ってくる。
こういう返事が返ってくると分かっていたにせよ、ものすごい安著感。
でも、これから俺はこの加奈子にとって辛いことを言わなければいけない。
それを加奈子が受け止めてくれるか・・・。

「そうか、じゃあ晴れて両想いだな。」

ちょっと冗談っぽく空気を和ませて、本題に入る。

「でも、加奈子。俺は今まだ前と付き合うことは出来ないんだ。」

「・・・。」

沈黙が痛い。
でもこれは、伝えておきたいから。

「お前にも前話したよな。桐乃や、瑠璃のこと。
 俺がお前と今付き合ったら、アイツらは傷ついちまう。」

「・・・。」

「いつかアイツらが強くなって、全てを受け入れられるようになるまで、
 俺が不幸になるって決めたんだ。」
「でもそれは、お前まで巻き込んじまう。
 そんなわがままな俺でも、お前は好きでいてくれるか?」

これが、俺の出した答えだ。
欲しいものがいくつもあるなら、欲張っちまえばいい。
自分を不幸にしてでも、幸せになってほしい人がいるから。
もしこれを加奈子が受け止めてくれないのなら、俺は加奈子を諦めるしかない。
それは、先日から決めていたことだ。



40 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:26:53.76 ID:vxMEAN4J
強いて言えば、不幸になるのは俺だけでもいいんだ。
俺より良い男なんていくらでもいるだろうから
加奈子達には他の幸せを見つけてもらえればいい。

もっとも、それを選ぶのは加奈子なんだけどな。
加奈子はどんな答えを出すんだろうか。いまだに沈黙が続いている。
何分続いているかは分からない。
一秒かも知れないし、十分以上かもしれない。
そんな沈黙を蹴散らすように、加奈子がゆっくりと口を開いた。

「・・・ホンット、お人良しなんだから。」
「しょうがねーだろ。こういう性格なんだよ。」

「でも、加奈子が好きになったのはそんなお人好しな京介だから。
 いつまでだって待ってやんよ。」

「そもそも付き合うのと他人はノーボーダーだから!
 お互いが好きでいられるなら、それでいいじゃんヨ!」

強がりかと思えば、どうやらコイツこれを本心で言ってるらしい。
なんだか・・・、俺って思ったより愛されてんの?

「本当に、いいのか?」
「男と加奈子に二言はないの!」
「うわわッ!」

話の流れを無視し、加奈子は急に俺の胸に飛び込んできた。
これってもう、付き合ってるのと変わんないんじゃね?
そんな疑問は、君達の澄んだ心の中にしまっておいてください。
加奈子は俺に抱きついた状態のままで、こんな話を始めた。

「こんなことになってるのも、全部加奈子のメールのおかげだぜ?もうちょと感謝したらどうヨ?」
「そういえば、お前なんであの時メールしてきたんだ?」

41 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:28:56.06 ID:vxMEAN4J
「加奈子はさ、メールする前から気になってたの。京介のこと。」

衝撃の事実。
加奈子の中にいる俺は、最初から桐乃の兄貴っていう立場じゃあなかったみたいだ。

「いつからだったかな。多分、2回目にマネージャーやってくれたぐらいだったはず。」

「加奈子、人を好きになったことってあんまなくって。
 マネージャーやってる京介と喋ってるときに気付いたんだ。
 『ああ、これが人を好きになるってことか』って。」

ブリジットにナンパの方法しか教えなかったのはこのせいか。

「でも、オメー急にいなくなっちゃうからさ。
 そりゃもう必死に探したんだよ?そしたら、桐乃の彼氏に会って・・・。
 そこから最初のメールにつながるってコト。」

「そっか、なんか悪いな。急にいなくなっちまって。」
「ホント、もっと反省しろよな。」

あんな告白の後だというのに、こんなに冗談を交し合える。
これってなんでだろう?性格が合ってんのかな?

「つーか、さっき京介ばっかり喋ってアタシの気持ちがあんまり言えなかったんだけど。
 初めての告白のイメージが丸つぶれだよー!」

「そこでも怒られんの!? いいじゃねえか、今からでも言っちまえよ。」

「え!? いや、それは恥ずかしいって言うか・・・」
「俺だって恥ずかしかったよ。ホレ、言ってみ。」

「うぅ・・・。京介のバカ。」
「バカで結構!さあ、どうぞ。」

「わかった、言えば良いんでしょ?!」
「・・・。いざとなればなんて言って良いかわかんネーな。」

「散々じらしてそれかよ!」

「でも、加奈子が京介を好きなのは嘘じゃないから。
 いつまで待たされても、ずっと待ってるから!はい、お終い!」

そういって照れ隠しかそっぽを向いてしまう。
なんだか今はこういう仕草がいつにも増して愛しい。




42 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:45:27.58 ID:vxMEAN4J
「で・・・。いつまで待てばいいの?」

ッ!油断したらキラーパスが飛んできやがる!


「いつまでって・・・。瑠璃達が好きな人が出来たりして、
 俺が加奈子と付き合うのを受け入れられるようになるまで?」

「そっか。じゃあいつまで経っても無理かもしんないな。
 オメーみたいなお人好し、忘れようと思っても忘れられネーだろ。」

あら、恥ずかしいこといってくださるのね。

「別に、忘れられなくても受け入れられるようになる日が来るだろ。」
「そうだといいけど・・・。」

そう思うと、付き合うまでかなり時間が掛かってしまいそうだな。
ただでさえ好きな気持ちを伝えるのに時間が掛かった俺たちのことだ。
きっとこれから何をするにも、俺たちは多くの時間を費やしてしまうだろう。

たとえばキスだったり、エッチなことだったり。

「京介、変なこと考えてる?」
「別に。」



43 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:47:32.87 ID:vxMEAN4J
桐乃達が全てを受け入れられるようになったら・・・また、ここで告白しよう。
それまでどれくらいの時間が掛かるかは分からない。

メールから始まって、驚くぐらい無垢で純粋な愛情をゆっくりと育て上げてきた俺達だ。
きっとどんな時間の流れにも、耐えられるはずだから。
それが5年後であろうが、10年後であろうが。
それまでずっと、加奈子を離さずに手を握っていてやろう。
加奈子から離すことはあっても、俺からは絶対に離さないでいよう。

いまは、加奈子に対して純粋にそう思える。

これからどんなスローペースで俺達の恋がすすんでいくんだろうか。
そんなことは誰にも分かりやしないだろうけどさ。

「京介」

どうした?

「これからもずっと・・・一緒にいような。」

あたりまえだろ?






優しい風が、俺達を撫でる。
またここで、こうやって風に撫でられることがあるなら。

そのときはきっと、繋がっていよう。



お し ま い



44 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:54:52.04 ID:vxMEAN4J
おしまい!
なんか最後の方、雑になって短くなった気が・・・。

最初にも言ったけど、もしかしたらオマケの未来編を書くかも!
俺妹PSPを買っていない俺が、ほんのちょっとの情報をもとに
特典小説に似せて書いてみようと思ったりもする!たぶん蛇足。

45 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/05/31(火) 00:54:59.26 ID:NBZyWTL9
うぉ、加奈子もきたー。
モデル組はかわいくていいな。

46 名前:『純情スローペース』 ◆N1DYQE3WUpBt :2011/05/31(火) 00:57:39.50 ID:vxMEAN4J
やべ、いいわすれてた。
一応今回は告白編ってことで

読んで下さった方、本当にありがとうございました!

47 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 01:16:34.72 ID:KNEaIIH4
よし、寝る前にいいかなかなを見れた!!
GJ!

48 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 01:18:37.11 ID:ZlRgjfA6
加奈子最高でした!
続編期待!!

49 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 01:27:59.76 ID:/mKisExP

加奈子最高

50 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 02:02:27.46 ID:r24z6DEV
後日譚にも期待してるぜ!

51 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 08:21:07.32 ID:p/KlZKv+
かなかなかわいいよう

52 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/05/31(火) 09:13:33.71 ID:sNBOyIBd
乙! 加奈子かわいいよ加奈子

53 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 12:41:42.65 ID:zR5Ve8vN
中高生ぐらいの子どもが海外に行くチャンスがあれば、背中を押してあげるのが普通だと思うけどね。


54 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 13:58:19.66 ID:bVDoixoz
なんだその普通はどこから来たのか知りたい

55 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:03:45.26 ID:2wIQXX2L
「普通」は人それぞれ

56 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:53:42.83 ID:zR5Ve8vN
>>54
俺、俺の同学年の連中、先輩たちが、海外の高校、大学に特待生で行くのでそれが『普通』だと思っていた。
お前んところはちがうのか?

もっとも、理由はわからんが、親の許可が降りずに行かせてもらえない奴が時折いたけどね。


57 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 16:57:53.60 ID:AECohgmE
息子なら行かせるけど、娘なら嫁と離婚しても行かせない

58 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 17:09:22.39 ID:E++a48Tq
>>53
お前がそう思うならそうなんだろう、お前ん中ではな。

59 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 17:10:10.07 ID:Z/2HEf87
>>56
価値観なんて人それぞれ。絶対なんて無いんだから

60 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 17:37:02.61 ID:/zcMNnv8
完全にスレチなので他行ってください

61 名前:ADRY:2011/05/31(火) 19:23:13.62 ID:ZlRgjfA6
こんばんは。
予告通り、今から 一生の願いに、一生の幸せを の後編を投稿します。

最新の8巻や、俺妹Pの中から頂いたところが多々出ます。
後編も、京介×あやせです(当たり前か)。
登場人物は、少し増えます。みんな大好きナイスイケメンとか。

ではでは

62 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:24:17.22 ID:ZlRgjfA6
次の日、俺は秋葉原に来ていた。
遊びに来たワケじゃないぞ。ちゃんと対策を練るために、ある奴と待ち合わせしてるんだよ。
なんで秋葉かって?
…そいつが指定してきたんだよ。

正直、秋葉は何度も来ているから別の場所にして欲しいと頼んだんだけど、そいつは秋葉以外、何度も行ってるから嫌だって拒否しやがった。
まあ今回は俺がお願いする立場だから、出来るだけそいつの要望に応えるのが筋ってもんだろうし、今回は文句を言わない。

携帯を開く。約束の時間は過ぎている。

「何やってんだ、あいつ…」
イライラしてくる。
これがあやせなら全然苦じゃないんだけど。
如何せん、俺自信あまり気に入ってねぇ奴だからイライラが倍増する。

「きょうすけくーん!」
と、突然デカイ声で誰かの名前だろうものを呼ぶ声が聞こえる。
きょうすけという名前に身に覚えがないわけじゃないが、ありふれた名前だから他人ってこともある。ここは聞かなかったことにしてさっさとここから離れよう。

「どこに行くの!?高坂京介くーーーん!!!」
「フルネームで呼ぶんじゃねえ!!!」
なに公衆の面前で人の名前を大声出して公表してくれてんのこいつ!?

「あ、聞こえたんだね!よかった!!」
「何が『よかった!!』だこのドアホ!」
駆け寄ってくるそいつの頭を、おもいっきり叩いておいた。
「あ痛ァ!」

涙を浮かべながら頭をさする姿を見たら、さっきまでのイライラも大分すっきりした。

「んで、何遅刻してんだお前?」
「イテテテ…、ちょっと仕事の方が長引いちゃって…」
「それならそうと連絡しろよ」
「そんなに遅れそうじゃなかったからいいかなと思って…」
「―――ハァ…」

こいつと会うのは3回目だが、相変わらず変な奴である。

「それはそうと、久しぶりだね京介くん」
「出来れば二度とお前には会いたくなかったけどな」
「酷いなぁ…ホントに」
そう言って顔をしかめるこの美形野郎は、御鏡光輝。
俺と同い年なのに、プロのデザイナー兼モデルという美少年。
いちいちわざとらしく見せるキザっぽい仕種も格好よく思えるほど、その容姿は完成している。

初めてあった時はなかなかいい奴だと思ったんだけど、後のあることによって、俺のコイツへの好感度はマイナスを下回っている。
そのため、こいつは俺にとってあまり会いたくない奴の一人なのだが…。

「会いたくないって言っているわりには、今日誘ってくれたよね」
「うっせ。理由がちゃんとあんだよ」
「うん、まあ、わかってた」
「わかってただァ?」
「友達だからね」
キザっぽく言うが、それが嫌味を感じさせない。コイツのスキルだ。
まあ俺はコイツが何を喋ろうとムカつくのだが。


63 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:24:54.79 ID:ZlRgjfA6

「俺はお前を友達と認めない。つか拒否する」
「酷い!」
「いいから行くぞ!」
御鏡を置いて、歩き出す。

「あっ!ちょっと待って!」
「早くしろ!」
「そうじゃなくて!」
「…なんだよ?」
こっちは早く話を始めたいってのに。

「秋葉原、紹介してくれないかな?」
「…は?」
何言ってんのコイツ。

「僕、秋葉原には全然来たことがなくて…」
「…」
ああ、忘れてた。
こいつ、桐乃と同じ隠れキモオタだったんだ。
しかも属性が桐乃寄りの。
まあオタクで秋葉に来たことがないってなると、秋葉を回ってみたくもなるわな。

でも、出来れば早く話を始めたいんだが…。
つか、コイツの為に秋葉原を紹介してやる義理もねえし。

「…俺も詳しいワケじゃねぇけど、よく行くコースで良いなら教えてやるけど」
「全然!それで全然いいから!」
「たく…、さっさと行くぞ」
「うん!」
まあ、今日は俺の頼みを聞いて貰うつもりだし。
その対価に、こいつの頼みを聞いてやるか。

―――それ以上の、理由はねえぞ。



「いやぁ、楽しい場所だね!秋葉原って!」
「…そうかい」

ある程度秋葉を回って、俺達は某ファーストフード店で話をしていた(メイドカフェはさっき行った)。
まあ、御鏡のオタ話を流し流し聞いているようなもんなんだけど。

「それで、京介くん」
「ん、なんだよ?」
「僕に用事って?」

このタイミングでそれを聞くかよ…。
話に脈絡もなかっただろうが。

―――まあ、いっか。
いつ話をしようか考えていたとこだし、こいつが振ってきてくれたのは、正直ありがたかった。

「話ってのはな…」


俺は事の始まりを御鏡に話した。


64 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:25:38.40 ID:ZlRgjfA6





とりあえず、あやせのことを一通り話し終えたのだが、御鏡は

「ああ、そのことか」
と、意外な反応を返した。

「知ってたのか?」
「うん、その子と一緒に僕もヨーロッパに行く予定だし」
「ん、どういうことだオラ?」
「た、ただあやせちゃんと美咲さんが一緒に行くのに合わせて、ついでに僕も連れていかれるってだけだよ?な、なんでそんなに睨むの…?」
なんだ、そういうことか。
付き添いとか言ったら危うくピーするところだったぜ。
つか、こいつ今あやせちゃん呼びやがったか?馴れ馴れしくして、どういう関係だ?
…まあいい、今はそんなことを問い詰めるよりも大事な話があるし。
だけど、後日覚悟しとけよ?御鏡。

「な、なんか君に背中を見せるのが怖くなってきたんだけど…」
「安心しろ、気のせいじゃねえよ」
「全然安心出来ないよ!?」
「もうそんなことどうでもいいからよ、話を続けるぞ」
「僕の命がかかっているんですけど!?」
御鏡の叫びは無視して、話を続ける。

「それで、お前に協力してほしいんだよ」
「何に?」
「あやせの海外行きを阻止するのを」
「…本気で言ってる?」
「冗談言ってるように見えるか?」
「見えない」
「そういうワケだ」
「ちょ、ちょっと待って!」
「なんだよ?」
「今回の話は桐乃さんの時とは違うんだよ!?桐乃さんと違って、あやせちゃんはそのことを承諾してるんだから…!!」
「承諾つっても無理矢理だろ?あやせが嫌だって言えばいいだけならなんとかなる」
「そんな簡単に言うけど、あやせちゃんは多分、一度決めたことは梃でも動かない子だよ?」
「知ってる。そういうところは桐乃に似てんだよな」
「それに、それを阻止するっていうのはあやせちゃんの気持ちを踏みにじることになるんだよ?他人の京介くんにそんな資格があるの!?」

―――あー、メンドくさい奴だなホント。

「…あのなぁ、んーなのはどうでもいいんだよ」
「めちゃくちゃだよ!?言ってること!」
「めちゃくちゃなのは承知の上だ!」
ダンッとテーブルを叩いて立ち上がる。

「納得いかねえんだよ!よりにもよって、なんであやせが連れて行かれなきゃなんねえ!?なんであやせは行くなんて言っちまいやがった!?
桐乃のためだァ?あいつはホントにそう思ったのかよ!?

…だとしたら言ってやんなきゃいけねえ!聞いてやんなきゃなんねえ!!止めてやんなきゃなんねえ!!!あいつに本当の気持ちを…言わせなきゃなんねえんだよ…!!」


65 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:26:36.92 ID:ZlRgjfA6

俺は床に座り、手を付ける。
属にいう土下座だ。

「桐乃が泣いてたんだよ…。助けてって、俺にすがりつくしかないぐらい、苦しんでんだよ…!俺だって苦しいし悲しい!

…でも、桐乃の為にも、自分の為にも、あやせの為にも…!立ち止まって考えてる暇なんてねえんだよ!もう思い付く全てにすがって頼むしか出来ねぇんだ…!!」
俺だって、桐乃と同じだ。
一人じゃ何にもできないから、誰かに頼るしかできない。
頭を下げても、恥を忍んでも、俺にはこうするしかできねえんだ。

「―――頼む御鏡!お前の力、貸してくれ…!!」
「きょ、京介くん…」

土下座しながら、俺はあの時のあやせを思い出していた。

『―――さようなら、お兄さん』
そう言って微笑んでいたあやせを。

その時フラッシュバックしてきた光景は、桐乃だったんだ。

『―――じゃあね、兄貴』
そう言って、アメリカに留学していった桐乃となんら変わらない。

あの時は、もうどうすることも出来なかったけど、今回はまだ時間があるんだ。

何もしないで後悔するよりは、全力を尽くしたほうがいいに決まっている。


「―――キミのことを、僕は少し勘違いしていたのかもしれないね」
御鏡が、ゆっくり口を開いた。
「桐乃さんの為に身体を張っている姿を見て、僕は京介くんのことを『理想の兄貴』みたいに思っていたんだ」
「んなわけねーだろ」
キッパリと否定する。

「桐乃の時も、今回のこともなんだかんだ言っても結局自分のためだ。桐乃の為でも、あやせの為でもねぇ」
「うん、わかってる。京介くんは僕が思ってた以上に自分勝手で、わがままで…いい加減だ」
…わかってるけどさぁ。
改めて言われるとなんか傷つくな…。

「でも、そんな京介くんだから、守れるのかもしれないね」
なんか勝手に納得されてるけど、俺にはよくわからなかった。

「わかったよ。そこまでさせてノーとも言いづらいし。―――僕個人としても、京介くんに協力したくなった」
「本当か御鏡!?」
「うん。だけど、話をする場を設けるぐらいしか、僕には出来ないと思うよ?それでもいいかな?」
「十分だ!話は俺がつける!!」
「うん、僕もその方がいいと思うよ」
「本当にすまねえ御鏡!」
もう一度、俺は頭を下げた。

「―――まぁ、それはいいんだけど…」
「ん?どうした?」

「いい加減、立たない?目立ってるよ?」



その後、再びこの店に来たとき、俺が『土下座男』として語り継がれていることを知るのだが、それはまた別の話である。


66 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:27:20.27 ID:ZlRgjfA6


―――そうして後日、

俺は緊張していた。
原因は、俺がいる場所だ。

株式会社エターナルブルー日本本社。

ヨーロッパに本社がある、高級化粧品メーカーの日本本社だ。
化粧品メーカーではあるのだが、化粧品だけに留まらず、別ブランドでアクセサリー等も扱っている世界でも有名な会社…らしい。
なにせ、それを思い出したのはつい最近で、曖昧な入れ知恵のため、俺はよく分かってないんだよ。

なぜそんな場違いなところに来ているかというと、御鏡の指定した場所がよりにもよってここだった。
実は、御鏡は、エターナルブルーの別ブランドを任されているアクセサリーデザイナーという一面も持っている。
御鏡に相談したのも、その一面があってのことだ。最も美咲さんに近い存在だからな(ちなみに美咲さんが社長をやっているのが、このエターナルブルーだ)。
だから、話す場所なんかも御鏡に頼んだら、まさかの会社内だ。
受付の人とか、すれ違いざまに見てくる人とかの視線が痛い痛い。

「早くこいよ、御鏡ィ…」
「もう、来てるよ?」
「は?」

声がしたほうを見ると、すぐ近くに御鏡がいた。
「お前…いたなら声かけろよ」
「いやぁ、慣れない場所で落ち着かない様子の京介くんを見てたら、なんか面白くて」

とりあえず一発叩いとく。
「イッタい!!」

「バカ言ってねえで早く行くぞ。準備終わったんだろ?」
「うん。今、二人で話をしてるよ」
「うっし!んじゃ、案内よろしく」
「社内も案内しようか?」
「いいよ、二度と来ねえだろうし」
「わからないよ、将来ここで働いているかもしれないし」
「ないない。いいからさっさと案内しやがれ」
「はーい」

御鏡に付いて、俺も歩き出す。
なんかさっきよりジロジロ見られている気がするが、気にしないようにする。

つか、広いなぁオイ。
流石世界で名を上げている会社だ。設備もパネェ。
何もかもが俺にとっては、目新し過ぎて、ついキョロキョロしてしまう。

「ここだよ、京介くん」
「へ?」
気づいたら、扉の前にいた。
いつの間に着いたんだよ。

目の前の扉を、じっと見る。
他と比べると、結構小さな扉だった。
「大きな会議室は少人数には無用だろうと思ってね。個人面接なんかで使う会議室にしたんだけど、よかったかな?」
「全然オーケーだ。むしろナイスだ、御鏡」
話しやすい環境にしてくれたことに感謝するぜ、御鏡。



67 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:28:02.59 ID:ZlRgjfA6

―――ここに、美咲さんとあやせがいる。
ドクン、ドクン、と心臓が高鳴ってきた。
ここに入ると、逃げることは出来ない。それに、失敗も許されない。
最初で最後のチャンスと思わなければいけない。
「京介くん。前に言った通り、美咲さんとあやせちゃんには、今日君が来ることを知らせていない。それに、二人と僕達以外にこの部屋には誰も入らない。完全に、美咲さんとあやせちゃんだけと話をする場所になっている。―――心の準備は、いい?」

深く息を吸って、吐く。
ここまで来たら、後はなるようになれ、だ。

「オーケー、行こうぜ」

それを聞いた御鏡は軽く微笑み、扉を開いて中に入って行く。
それに、俺も付いて行った。


中は、少し小さなテーブルに、椅子が前後2つずつ置かれた若干狭い会議室になっていた。
すでに対面で座っている二人が、こちらに目をやる。
俺を見るなり訝しげな目を向ける美咲さんと、ありえない物を見たように驚いている、あやせ。

やっと、顔が見れた。
思わず顔が緩む。

「…御鏡くん、どういうこと?」
鋭く、突き刺さるような声で、御鏡に問う美咲さん。
「いやぁ、どうしても話がしたいって言って、聞かなかったので…」
しかし、そんな刺のある言葉も気にした様子もなく、御鏡は軽く言う。

と、そこで美咲さんの視線がこちらに向けられる。
「あなた…、桐乃ちゃんの彼氏、だったわよね」
「覚えていてくれたんですね」
じゃあ、話は早い。
「んじゃ、桐乃の彼氏ってのは、嘘だったってことも、知ってますよね?改めて、高坂京介。高坂桐乃の兄です」

「…それで、桐乃ちゃんのお兄さんが、今更何の用かしら?桐乃ちゃんのことはもう諦めたから、あなたに話すことはないわよ?」
「いやぁ、それが俺にはあるんすよ」
「あら、何かしら?」
あやせが座っている横に移動し、本題を切り出す。

「あやせの海外行き、なかったことにしてください」
「…なにを」
「ちょ、ちょっとお兄さんなにを言って…!」
あやせの言葉を遮り、話を続ける。

「海外に行くのは、もう少し先ですよね?だから、今のうちにキャンセルしてほしいんです」
「無理よ。もうこれは決定したこと。私にとっては最優先事項なの」
「そりゃ奇遇だ。俺の最優先事項は、あやせの海外行きをやめさせることだからな」
「…あなた、あやせちゃんの何?」
「知り合いです」
「そう、友達でもなく?」
「ええ。ただの知り合いです」
「なら、あなたにあやせちゃんが自分で決めたことを止める権利なんてないんじゃないかしら?親友の桐乃ちゃんならまだしも…、家族でもなんでもない、ちょっと知っている程度のあなたに」
「普通ならそうでしょうよ。俺もそんなこと、重々承知の上です。―――だけど、止めなきゃならない理由があるから、俺はここに来たんです」
「理由?それはあやせちゃんの将来を奪うことになっても、止めなきゃならないような理由なのかしら?」
「当たり前です」
キッパリと、言ってやる。



68 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:28:38.92 ID:ZlRgjfA6
「なら、聞かせてくれない?その理由とやらを」
「桐乃に頼まれたからです」
「…は?」
美咲さんは、『何言ってんだコイツ』みたいな目で俺を見ている。
「あなたは、何?妹にお願いされた。…それだけの理由で、止めに来たと言うの?」
「ええ、そうですよ?」
そう、言ってんじゃん。
「あいつ、落ち込んでたんですよ。あやせが海外に行くって知って。そんで泣きながら俺に頼んできたんです。―――これで止めてやんなきゃ、俺がやるせなくなっちまう。だから、止めにきたんです」
そう、桐乃やあやせの為じゃなく、俺自身の為に。
「それに、どんな条件を出したのか知りませんけど、あやせは桐乃の親友なんです。あいつの為にも、こいつの為にも、二人を離すわけにはいかないんです。だから、取り消して下さい」
「…あなた、言ってることが無茶苦茶よ?」
まあ、そうだろうな。
桐乃と俺の為に海外行きを取り消せなんて、自分勝手にも程がある。
だとしても、
「俺には、それ以上の理由はないんですよ。――つか、他のどんな理由もいらないんです。俺は、この理由一つで、あんたを納得させるつもりですから」
「………」


―――実は、秋葉での御鏡と俺の話には続きがある。

話をする場所、日程などはその時は決まらなかったのだが、ある程度の対策を練ることはしていた。

「京介くんも一度話してわかったと思うけど、美咲さんはとても手強いよ」
「ああ。それはよくわかる」
心を見透かしているようなあの目を、今も覚えている。

「だから、まず正論で討論したら勝ち目はない。だけど、京介くんならなんとかなるかもしれない」
「具体的にはどうすればいいんだ?」
「何もしなくていい。いいや、何もしちゃダメなんだ」
「はぁ?」
負け試合してこいって言ってんのかコイツは?

「あ、いや勝てないって言っているんじゃないんだ」
と、俺の心を見透かしたように言う。
「んじゃ、どういうことだよ?」
「京介くんは、理屈なんて通じない。どんなに正論を並べたって、自分勝手な意見で、頑として譲らない。―――そして、最終的に、無理矢理相手に言い負かされたような錯覚に陥らせる」
「…酷い奴だなオイ」
「そうだね」

自分自身に向けた皮肉に、御鏡はフォローもしようとしない。なんか腹立つな。

「だから、京介くんはそのままで戦うのがベストだ。何も考えずに、素直にぶつかっていったほうがいい。そうすれば、多分勝てる」
「結構な自信だなオイ」
お前のことじゃねーのに。

「うん。僕自身が京介くんに負けたからね。大丈夫だよ」
「…そうかい」
いつ、俺がお前を負かした?覚えがないんだが…

「物忘れが早すぎるよ、京介くん」
何故か、御鏡はクスクスと笑っていた。
わけがわからん奴だ。







69 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:30:04.60 ID:ZlRgjfA6
―――と、そのアドバイスのおかげ…ってわけでもないが(今までこの話を忘れていたからな)、順調な滑り出しのようだ。早速、美咲さんが言葉に詰まっている。



だけど…、本当の戦いは、ここからだ。
美咲さんを負かしても、コイツが断らないと、意味がない。
ただ、コイツは非常に頑固で、一度決めたことは譲らない、桐乃に似た性格をしているため、一番厄介なのだ。

「さっきから黙って聞いていたら、勝手なことばかり…!」
そう言って、隣で勢いよく立ち上がった…

新垣あやせが、最も厄介だった。







「―――少ししか話したことがないから、なんとも言えないんだけど…。あやせちゃんを言い負かすのは、正直最も難易度が高いことだと思うよ」
あの時、御鏡はそう言っていた。
「奇遇だな。俺もそう思う」
俺もそれには大いに同意だった。

「だから、あやせちゃんには本当の意味で、本音をぶつけないといけないと思う。嘘八百を並べたって、あやせちゃんには通用しない」
「だろうな」
あの時俺が付いた嘘も、嘘だったってバレてたらしいし。

「でも、恐らく彼女が一番の嘘つきだろうね」
「ん?俺のあやせを馬鹿にしたか今?」
殴るぞキサマ。
「そうじゃないよ、彼女は思い込みが強いだろうから、自分の本音じゃない嘘の自分を、自分だと信じ込んでいると思う」

―――こいつ、あやせとは少ししか会ったことがないんだよな?なんでそこまでわかんだ?
御鏡は、あまり敵に回さないほうがいいタイプのようだ。
あの時御鏡に喧嘩売った俺、よくやったよホント。

「だからあやせちゃんに勝つためには、あやせちゃんの本音を引き出すしか方法はないだろうね。そして、それが出来るのは…」
「俺だけってか?」
「御名答。だから頑張ってね」
「簡単に言いやがって…」

あやせに刺されたりでもしら、お前を呪うからな御鏡。







70 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:30:46.84 ID:ZlRgjfA6
―――そして、ついにその時が来た。

「さっきから聞いていれば、お兄さん自分勝手な意見ばかりじゃないですか!私の意見も聞かないで、勝手に話を進めないで下さい!!」

俺に向かって、怒鳴るあやせ。
ぶっちゃけ迫力あって怖いんだけど、こんなんで負けてはあまりにも惨めなので、負けじとあやせの方に身体を向ける。

あやせの目を見る。目を離すこともなくこちらを睨んでくるあやせは、やっぱり怖い。

「んじゃあやせ、お前に聞くけどさ」
「な、なんですか…?」
「お前は、桐乃と離れるのは嫌じゃないのか?」
「…そんなの」

あやせは拳を握り締め、何かに耐えるように顔をしかめた。
「嫌に…決まっているじゃないですか…!」

そうだな、お前は俺に言ったよな。

離れたくないって。

桐乃と離れ離れになるのは、絶対イヤだって。

「だったら、なんであいつと離れる選択をしちまうんだよ?おかしいじゃねえか」

「それは…」
あやせの言葉が詰まる。

「お前は桐乃のためと思ってるのかもしんねーけど、それで桐乃を悲しませてたら元も子もねえだろうが?」

「そう…かもしれませんけど」
「そうかもしれない、じゃなくて、そうだろうが!桐乃の為を想うなら、桐乃の傍にいてやってくれよ!あいつには、お前が必要なんだよ!!」

「…桐乃桐乃って、さっきからそればっかり…!」

あやせの目が更にきつくなった。
ヤバい、マジ怖い。
こんなあやせ、初めて見た。

「桐乃なら大丈夫です!…桐乃にはソッチの友達がいるんでしょう!?それに、加奈子だっています!!」
ちなみにソッチというのは、桐乃のオタク趣味のことだ。何度も言うが。

「私の代わりなんて…いくらでもいるじゃないですか!!」

「お前…!!!」

あやせの口から、一番聞きたくなかった言葉。
誰よりも桐乃の親友であるかとを誇りとしていたあやせから、『自分の代わりはいくらでもいる』なんて言葉を、聞きたくはなかった。

「あやせ、それ本気で言ってんのか!?」
こちらも、更にあやせに詰め寄る。

「お前と桐乃が喧嘩した時、桐乃言ったよな!?『アンタと同じぐらいエロゲーが好き』だって!!」
…あれは今思い出しても、何言ってんだって思うトンデモ発言だった。
桐乃は、あやせかエロゲーかという選択に、どちらかという選択をせずに、どちらもという選択をしたのだ。

やると決めたこと全てに全力を注ぐ、桐乃らしい選択だった。
「あいつは、諦めなかったんだ!お前も、エロゲーも、自分の大好きなもの全部!!…それなのに、お前は簡単に諦めちまうのかよ!?」


71 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:31:18.79 ID:ZlRgjfA6

「―――大好きな桐乃を、そう簡単に諦めんのかよ!!?」
もう、誰の声も耳に入らない。
唯一俺に聞こえるのは、目の前のあやせの声だけだ。

「だったら尚更行かせるわけには行かねえ!力づくでもお前を止める!!んな馬鹿なことを言ってるお前を、俺はそのまま見捨てるなんて出来ねえ!!」

その時、

パンッいう乾いた音と、俺の右頬に衝撃が、同時に響いた。

あやせが、平手打ちをかましてきやがったのだ。

「いっ…てぇ…!」
「お兄さんに…お兄さんに何がわかるんですか!?」
右頬を押さえながらあやせの方に向き直ると、
「あ…やせ…?」
ボロボロと涙をこぼすあやせが、そこにいた。

「私は、ずっと桐乃の為に…桐乃を守る為に、全力を尽くしてきました!桐乃の親友でありたいから…!!桐乃の傍にいたいから!!!」

ぐしゃぐしゃの顔になりながらも、あやせは怒鳴り続けた。

「でも!全部自己満足だったんです!!桐乃を守っていたのも、桐乃の傍にいたのも…、全部、全部お兄さんだったんです!!!」
「…!!!」
「悔しかった…!私が何年もかけて築いてきたものを、お兄さんはたった数ヶ月で超えてきた!!
桐乃の為に私が出来なかったことを、お兄さんはいとも簡単に成し遂げた!!
―――だから、悔しかった!羨ましかった…!お兄さんという存在が、憎くて憎くて仕方がなかった!!」

初めて聞いた、あやせの本音。
異常なぐらい桐乃の為を思ってくれて、桐乃の心配をずっとしてくれていた、少女の嫉妬。
俺は、そこまで憎まれていたのだと、今初めて実感した。
平気なのかって?

ショックに決まってんだろうが!!!!
やべえ、本音が聞けたけど泣きそう。俺負けそう。

「…でも、それ以上に」

と、あやせの話は終わってなかったようだ。

「お兄さんという存在が…、私にとっても、必要になってたんです」

「…え?」

俺が、なんだって?

「私が桐乃の誕生日プレゼントを考えるのを手伝って貰った時、本当は会うのも嫌でした。
―――でも、桐乃の一番欲しい物を知っているのはお兄さんしかいないと思ったから、お兄さんにお願いしたんです。
そんな私に…あんな酷いことをした私に、お兄さんは嫌とも言わずに、協力してくれましたよね?私、わからなかったんです。なんであそこまで協力してくれたのか」

あの時、俺は桐乃が欲しいであろうプレゼントに、メルルのコスプレ大会の優勝商品であるメルルの限定フィギュアを提案した。
そんで、メルルにめっちゃくちゃ似ている生意気中学生の来栖加奈子のマネージャーになってやったんだったっけ。

「その後も、私の個人的なお願いなんかも聞いてくれて…。私は、本当にお兄さんっていう人がわからなかったんです」

「―――だけど、そんなお兄さんに惹かれていっている私がいて…、憎くて仕方がないお兄さんのことを考えちゃう私がいて…!」
「あやせ…?」


72 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:31:41.75 ID:ZlRgjfA6

おいおい、これって…

「そうして、私気づいたんです…。お兄さんは、桐乃だけじゃない、皆に優しいんだって。助けを求める全てに、手を伸ばしてくれる人なんだって」

言いすぎかもしれませんが、とあやせは付け加えた。
「それに気づいた時、もっとお兄さんに惹かれいく私がいたんです。―――必要もなく、手を伸ばして欲しいと思う私がいたんです」

そうなのか?
いつも会うたび会うたび、嫌そうな目をされてた気がしてたんだけどな。

「でも、一番お兄さんを必要としているのは、桐乃なんです…!私は、お兄さんを求めちゃダメなんです!お兄さんは、桐乃の傍にいてあげなきゃダメなんです!!
―――そう思っているのに、私はお兄さんを求めたくなっていくんです。…お兄さんが、必要になっていったんです」

あまりにも唐突過ぎる衝撃的告白に、言葉が出なかった。

「だから、いい機会だと思ったんです。この話を貰った時。桐乃の為にも…、私の為にも」

…おい。もしかして、それは

「―――お前が海外に行くのを決めたのって、桐乃の為であり、…俺のせいだったのか?」

あやせは、イエスともノーとも言わず、沈黙している。
だけど、この状況でこの沈黙は、ある意味答えのようなものだ。

「そっか…」
何となく、そんなことを呟いていた。

御鏡に目をやる。
微笑んで、こちらを見ていやがった。何がおかしいってんだコイツ。

『―――あやせちゃんには、本当の意味で、本音をぶつけないといけないと思う』

リフレインしてくる言葉。
ああ、わかってるよ。


「…あやせ」

あやせの肩を掴む。
桐乃と同じぐらい、小さい肩だ。

こんなに小さいのに、誰かの為なんて、いっちょ前に考えてたのかよ。
お前も、桐乃と同じぐらい馬鹿な奴だな、あやせ。

最初から、俺に話してくれてたら、よかったのによ。

「あやせ、行くな。ここにいろ」
肩を掴んだまま、言う。

「無理ですよ。またお兄さんを求めたくなってしまいます」
「求めればいいじゃねえか。迷う必要も、悩む必要もねえ。いつでも俺はお前の為に傍にいてやる」
「…わかっています、お兄さんがそう言ってくれることは。――それが、苦しいんです!私には、お兄さんに優しくしてもらう資格なんてないのに…!」
「資格ってなんだよ?そんなもん、存在しねえよ。俺がいいって言ってんだから」
「その言葉に甘えたら、私が桐乃を裏切ってしまうかもしれない!それも、怖いんです!」
「大丈夫だ。それで喧嘩しても、俺がなんとかしてやる」
「…でも!私はお兄さんの妹でもない!赤の他人なんです!そんな私が」
「こっちを見ろあやせ!」
ビクッとしたあやせは、下を向いていた顔を、ゆっくり上げた。
その目をじっと見る。

73 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:32:17.14 ID:ZlRgjfA6

もう逃げない。
もう逃がさない。

「俺は桐乃が大嫌いだ。我が儘で、理不尽で、俺なんかと違って良く出来た妹が大嫌いなんだ!」

「…でもな、そんな大嫌いな妹を、必要としている俺がいる」
「お、お兄さん…?」
「わかってるぜ?おかしなこと言ってることぐらいはさ。―――でも俺は妹が、桐乃が傍にいてくれないとダメなんだよ。あいつはもう、俺から切り離せないところにいるんだ。
…でもな、あやせ」
改めて、自分の心に確認する。

大丈夫だ。
俺の気持ちは、嘘じゃない。

「桐乃だけじゃ、だめなんだ。―――桐乃と同じぐらい、俺はお前のことを必要としているんだ…!!」
誰も、代わりなんて務まらない。
俺は、新垣あやせが必要なんだ。

「お前がどこかに行くなんて、考えたくねえ…!!認めたくもねえ!!」

あやせの肩を掴む手が、段々と震えてきた。

「俺は、お前が必要なんだよあやせ!!どこにも行ってほしくない!―――お前も、俺の傍にいてほしいんだよ!桐乃の為じゃなく、お前の為でもなく、俺の為に!!」

これが、俺の本音。

貪欲な、俺の望み。

自分勝手な、俺の我が儘だ。

「これが俺の気持ちだ、あやせ。これ以上、俺が言えることはない。これ以上お前を止められない。だから、これが最後だあやせ。―――お前は、どうしたい?」

ここまで言うと、あやせは、心ここにあらずみたいな顔をしていた。

「あやせ…!」
あやせの肩を少し揺らそうとした。が、その寸前にあやせの肩が震え出した。
「わ、私…。私は…」

ポロポロと言葉を紡ぎ始めたあやせを、俺は黙って見る。

「私は…、桐乃と…」

止まっていた涙が、再びこぼれだした。

「桐乃と―――お兄さんと…、一緒に、いたいです…」
「…あやせ」

あやせの頭を胸の辺りに寄せ、手を背中と頭の上に置いてやる。

そうしてやると、抑えていたものが爆発したのか、泣き声は更に大きくなった。

「ごめん…なさい!私…、私…!」
「いいって、あやせ」

俺は、あやせの頭を撫でる。


74 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:32:56.56 ID:ZlRgjfA6

「言ってくれてありがとうな?すげー嬉しかった。


―――だから、今は泣いていいから」
「う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」

あやせが泣き止んで落ち着くまで、俺はあやせの頭を撫で続けた。


今まで我慢していたのだろう、桐乃の為に。自分の為に。
その枷が外れた今、あやせを止めるのは酷ってもんだ。

今は、感情のままに泣かせてやっておこう。






―――そうして、数十分後

俺、御鏡、あやせはエターナルブルーの外に出ていた。

「――美咲さんは、あやせさんを諦めるとのことです」
御鏡から最初に言われたのは、今回の結果だった。
いろいろあったけど、これは成功したと言っていいだろう。
しかし…
「意外と簡単に諦めんのな。桐乃にはあんなにしつこかったのに」
「いやぁ、実は美咲さんはあまりあやせちゃんに執着してなかったんだ」
「はぁ?」
「あくまでも、美咲さんにとってあやせちゃんは桐乃ちゃんの代わりだった…そういうことだよ」

あやせちゃんには失礼だと思うけどね、と付け加える御鏡。
あやせも重々承知の上だったのだろう、気にした様子はなかった。

「でも、元々条件の一つだった『桐乃さんを海外に誘わない』、は無くなっちゃったことになる。つまり、また桐乃さんは海外に誘われることになるよ?」
「そんなの、何度でも諦めて貰うさ」

そう言うと、御鏡はクスッと笑い、「そう言うと思った」と見透かしたように言った。

「…そろそろ、来るかな?」
「ん?なんか呼んだのか?」
「うん。今回の、関係者の一人をね」
「関係者?…って、お前まさか!!」


「―――あやせ!!」


聞き覚えのある声がこだまする。

声がした先にいたのは、


我が家の自慢の妹様、高坂桐乃だ。

「桐乃…」
あやせが、ボソッと親友の名前を呼ぶ。
ヅカヅカと歩いて来た桐乃は俺達に目もくれず、あやせの前に立ち止まった。

75 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:33:35.38 ID:ZlRgjfA6

そして、何も言わずに――

パァンッ!

あやせに、平手打ちをかました。

「こんの…バカ!」
そう、怒鳴って。

「き、桐乃…!」
「アンタは黙ってて」
「はい!でしゃばってすみませんでした!!」
ギロッと睨まれると、なんか逆らえなくなる俺。
蛇に睨まれた蛙とはまさにこのことだ。

「桐乃…」
頬を抑えるあやせに、桐乃は言った。
「バカ!バカバカバカ!あんたわかってる?あやせが海外に行くって言われてどんな気持ちだったか!どんなに辛かったか!!自分勝手に話を進めて!
私のため?何様!?確かに相談したのはあたしだけど、そこまでして欲しいなんて言ってないっつーの!!」
「お、おい桐乃!」
流石に言い過ぎだろう。
間違っていたとはいえ、あやせはお前の為にしたんだから。

桐乃を制止しようとした俺を、御鏡が肩を掴んで止めた。
「な、なんだよこんな時に」
「あの二人は大丈夫ですよ」

ほら、と御鏡が目をやった先を見る。
再び、あやせと桐乃に目を向ける。

「桐乃…」
言葉を紡ごうとしたあやせを、桐乃は遮った。
ガバッと、あやせに抱き着いて。

「き、桐乃…?」
困惑しているあやせに、桐乃は言った。

「あやせが…いなくなったら、あたしどうしたらいいの…?
いつも支えてくれたあやせがいなくなるなんて、あたし嫌だよ…?

あやせは一人だけなんだから―――だから、もうどこにも行こうとしないでよぉ…」
そう言った、桐乃の声でわかる。

桐乃は、泣いていた。

前見た時はあやせが泣いていたけど、今回は逆だった。

状況も、なにもかも逆だった。

ただ一つ違うのは、あやせはどこにも行かないってことだ。


「桐乃…」
あやせも、桐乃の肩に手を回した。

「ごめんね…ごめんね、桐乃…!」

そう言ったあやせも、また泣き出してしまった。


76 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:34:02.20 ID:ZlRgjfA6
暗くなったとは言え、人通りが多い街中で、泣きながら抱き合う少女二人は、なんか変な絵だった。

だからといって、それをどうこうしようとするような空気が読めない俺ではない。

このあと、俺達は再び数十分待たされることになったのだが…

待つ時間が苦、なんてことは、塵ほどにも思わなかったね。





「―――あ〜…、久しぶりに泣きまくったら喉乾いた!」
「久しぶりって、前も泣いてただろうが」
「うっさい黙れ!」
「うぼぉ!」
コイツ、ボディーブローかましてきやがった…!

「女性に涙をカミングアウトするのは、失礼なことだよ?京介くん」
相変わらずの微笑面で、そう言ってきた御鏡を睨む。
だけど、御鏡はそれに怯むことなくニコニコしていやがる。
慣れてきやがったな、コイツ…。

「ってわけで、今からファミレスでも行かない!?もちろんあんたの奢りで」
「ふざけんな!!俺よりも金持っているであろう御鏡に奢って貰いやがれ!!」
「…あんた、こういう時に『任せとけ!』ぐらい言えないの?だから甲斐性ないのよアンタ」
「ぐうぅぅ…!」
好き放題言いやがってこのアマァ!

「つか、ファミレスに行くのは賛成なんだけどよ…。そろそろ帰らねえと親父達に怒られるぞ?」
「…あ、もうこんな時間なんだ…残念」

俺も、少し残念だった。
こんなメンツで集まることなんて、二度とないだろうしな。

「まあ、また改めて遊びに行こうぜ、な?」
「うん、賛成」
「てめぇは誘わねえぞ」
「ここまで来て仲間外れかい!?京介くん!!」
「お前を仲間だとは認めない」
「酷い!」


とまぁ、今日はみんな帰ることになり、この奇妙な集まりはお開きとなった。
帰り用に御鏡が、自社の車を2台呼んでくれたのにはビビったね。

車には最初、俺と桐乃、御鏡とあやせで分かれて乗ろうと言っていたのだが、俺があやせの親に説明するためと無理矢理理由を付けて、俺とあやせ、桐乃と御鏡で分かれることにした。
桐乃は、納得いかないって顔をしていたけどな。

それに、御鏡はウチの親も知ってるから(親父は嫌ってるけど)、多分コイツが送っても問題ないだろう。

「私がいないからって、あやせになんかしたら、殺すから」
「しねえよ。とっとと乗りやがれ」
シッシッと手を払う仕種をする。
相変わらず不機嫌そうな桐乃は、やっと車に乗り込んだ。

「それじゃ、僕も」
「今日はありがとうな、御鏡。本当に、助かった」
コイツがいなかったら、何も出来ずに終わっていただろうと考えると、本当に感謝してもしたりなかった。


77 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:34:40.38 ID:ZlRgjfA6


「―――御鏡!」
「…ん?どうしたの?」
「あ、まあ、その…」

車に乗ろうとしていた御鏡に、俺は声をかけた。

「…今度ウチに遊びに来い。もう少し詳しく秋葉を紹介してやるよ」

そう言った俺を、御鏡は不思議そうな目で見ていた。

「…なんだよ?」
「あ、いや、その…」

「…いいの?」

その時、俺は何を思ったのか、とんでもないことを言ってしまった。

「友達、だからな」

「…ふふふ。うん、必ずお邪魔するよ」

それじゃ、と言った御鏡を乗せた車は、すぐに見えなくなった。

「んじゃ、俺達も行くか」

「…はい」

御鏡達を見送った後、俺とあやせも、車に乗り込んだ。




俺達を乗せた車は、途中まであやせの家を目指していたのだが…
「ここで停めてください」
と言ったあやせによって、途中下車することになってしまった。


送ってくれた車を見送って、俺はあやせに聞いた。

「なんで、途中で降りたんだ?あやせ」
「お兄さんとお話をしようと思いまして。―――お兄さんも、私と一緒に来てくれたのは、同じ理由なんじゃないですか?」
「まあ、そうなんだけど…。でも、別にあやせの家の前で話してもよかったんだぞ?」
「嫌です。家の前で大声だして親に見られたらどうするんですか?」
大声出す気はねえけどな。
まぁ、もう降りてしまった後だし、同じことか。

俺は、先を歩くあやせについて行った。







78 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:35:05.88 ID:ZlRgjfA6
「ここって…」
「はい、お兄さんと私の思い出の場所です」

俺の家の近くにある、児童公園。
あやせの言う通り、考えたらいろいろあった場所なんだよな。

ここで、桐乃とあやせは仲直りした。
ここで、俺はあやせに犯罪者予備軍認定された。
ここで、俺はあやせに人生相談を受けた。
ここで、俺はあやせにハイキックをかまされた。
ここで、俺はあやせに防犯ブザーを鳴らされた。

…ろくな思い出ねえなオイ。

「お兄さん、どうしたんです?苦虫を噛み潰したような顔をしてますよ?」
「…なんでもない」
「そうですか?ならいいんですけど…」

そうして、俺はあやせが話し始めるのを待っていたのだが…

…桐乃といい、あやせといい、話があるって言った奴は、なんで話し出すまでに時間がかかるのかね?

それからしばらくして、やっと喋ったあやせは、こんなことを言ってきた。

「―――お兄さん。私、待っているんですよ?」

「な、何を?」
「お兄さんの気持ちを、私に言ってくれることです」
「気持ち…?」
「はい。――私は、こういうのは、先に男の人に言って欲しいんです」
「…スマン、さっぱりわからん」
「もう…私はちゃんと行動で示したんですよ?だから、お兄さんも逃げないでちゃんと言ってください」
「行動って…あっ」

その時、この前のあやせとのデートで、あやせが俺にした口づけを思い出した。
行動っていうのが、このことだとしたら…

不意にあやせに目をやると、スカートを掴んでいるあやせの手が、少し震えているのがわかった。

―――この娘は、平然を装って、精一杯の勇気を振り絞って、俺の答えを待っているのか。

ここで答えないなんてことをしたら、マジで嫌われてしまうかもしれないし、ちゃんと答えないとな。

…まあ、答えなんて最初から決まっているんだけど。

「あやせ」

あやせは、ビクッと全身を強張らせる。

「俺、お前のことが大好きなんだ。だから…」




「俺と、結婚してくれませんか?」


79 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:35:28.32 ID:ZlRgjfA6

「嫌です」
「え?」
あれ?今、俺フラれた?

「あ、あやせ?どうして…?」
「なんでいきなり結婚なんですか!?順序飛ばしすぎです!!」
「ゆ、ゆくゆくはそうなるんだから、同じことだろ!?」
「全然違います!結婚する時は、改めてプロポーズするのが普通です!」
「そ…そうなの?」
「そうなんです!―――ああもう!!お兄さんのせいで全部台なしじゃないですかぁ!!」
「お、俺のせいかよ!?」
「当たり前です!!もう…、今度はちゃんと言ってくださいね!?」
そう言って膨れる、あやせ(←可愛い)。

「えっと…、また言わないといけないの?」
「当たり前です!!」
「改めてってなると、なんか恥ずかしいんですけど」
「自業自得です!!私だって、聞くのは恥ずかしいんですから、おあいこですよ!?」
「そ、そうなの?」
「そうなんです!!」

―――と、言うわけで、俺はもう一度あやせに告り直さないといけないという、羞恥プレイをする羽目になった。


「あやせ」
「…はい」
「俺、あやせのことが大好きなんだ。だから…」


「―――俺と、付き合ってくれませんか?」


「―――はい…!」

こうして、


俺とあやせは、晴れて恋人同士となった。


80 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:36:36.36 ID:ZlRgjfA6


「…ふふ」

「…へへ」

不思議なもんだ。
あのあやせと、こうして恋人同士になるなんて、想像もしてなかったしな。

改めて、あやせを見る。
俺の彼女であり、最愛の人。
この娘が、俺がずっと一緒にいると、誓った娘なんだ。

間違いない。
俺は他の誰でもない、あやせを選んだんだ。

「…ん?」

あやせを見ていると、ある物が目に入った。

「あやせ、そのペンダントって…」
「これですか?―――あの時、お兄さんから貰った物ですよ」
「ああ、やっぱり。使ってくれてんだ」
「もちろんです。お兄さんが始めてくれたプレゼントですから」
嬉しいことを言ってくれるものだ。

と、そこで俺はついでに、あやせに聞いておきたかったことを聞くことにした。

「…なあ、あやせ」
「なんですか?」
「あの時のデートって、結局なんだったんだ?」
前にも聞いたことなのだが、あの時は話題をすり替えられて、聞けなかったんだよな。

「あれは…、あの時の私にとっての、最後の我が儘のつもりだったんです」
「我が儘?」
「海外に行く前に、お兄さんの誤解を解いておきたかった…。それに、最後くらい、楽しい思い出を作っておきたかった。―――だからあれは、お兄さんとの最初で最後のデートをしようと思った、私の我が儘だったんです。」
なるほど。
だから、あの時のあやせは、違和感を感じるほど素直だったのか…。

「あと、あやせ…」
一番聞いておきたいけど、一番聞きにくい質問をすることにした。

「あの時の…、キ、キスは?」
そう聞いたとたん、あやせの顔が真っ赤になった。
「あ、ああれはその…!――衝動に任せてしまったんです」
「衝動?」
「お兄さんが私に駆け寄って来てくれて、とても嬉しかったんです。―――だけど、同じくらい、悲しくもなったんです。
だから―――あのキスは、ありがとうって気持ちと、さようならって気持ちが入り混じったものだったんだと、…今は思います」

「そう、だったのか…」

あの時、もう少しちゃんとあのキスの意味を考えていれば、もう少し早く動けたかもしれないと思うと、あの時浮かれまくっていた俺を、殴りたくなった。

「…でも、それを含めた全てのおかげで、今こうしていられるのかもな」
「?何か言いましたか?」
「なんにもない」




81 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:37:11.41 ID:ZlRgjfA6
―――そう。

ここまで来るのに、いろんなことがあったけど、その全てがあったから、俺はこうしてあやせと繋がったんだと思う。
そう考えると、今まで起きた全てのことが、よかったって思えるんだよ。


「さて、名残惜しいけど、そろそろ帰ろうぜ。あやせ」
「はい…そうですね」
「そんな落ち込むなって。また会えるだろ?」
「…はい」
「それじゃあ、行こうぜ。送っていくからさ」
俺は公園の出口に向かって歩き出した。

「あ、ちょっといいですか?お兄さん」

「ん、なんだ?まだ何か」
喋りながらあやせの方を振り向くと、また言葉を遮られた。

今度はキスされたわけじゃないぞ?

抱き着かれたんだよ。
そりゃあもう、ドスン!ギュッて感じで。

「あやせ…?」


「…お兄さん」
「ん?なんだ?」
「…夢じゃありませんよね?―――お兄さんは、傍にいてくれてますよね?」
―――ああ、可愛いなぁもう!

あやせを、ギュッと抱きしめる。
「夢じゃないぜ。俺はここにいる

たとえ、見えない場所にいても、俺はお前の傍にいるから」

「…だから、お前も俺の傍にいてくれ、あやせ」
「はい…!」


―――もしまた、あやせが苦しい思いをしていたら、

悲しい思いをしていたら、

何度でも言ってやろう。

「お前の傍に、いつもいる」と。


「お前を、いつでも助けてやる」と。

夢で終わらせねえよ。

俺は確かに、ここにいるんだから。


82 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:37:56.95 ID:ZlRgjfA6


一生かけて、叶えてやるさ。

『桐乃と、お兄さんと、一緒にいたい』

そう望んだ、あやせの、願いを。









その後、あやせとの交際を知った桐乃と、黒猫を巻き込んだ一問着が起きるのだが、それはまた別の話。


***


―――数ヶ月後、

俺は渋谷駅で電車を降りて、全力疾走していた。

改札を抜け、待ち合わせの場所に急ぐ。

「うおぉぉぉぉ!」

待ち合わせ場所が見えてきた。

そこにいる、一人の少女がこちらに気づいたのか、軽く手を振ってくれている。

近づいていくにつれ、段々とハッキリしていく、そのシルエットは…

間違いなく、俺の愛しの彼女――新垣あやせだ。

「すまん…ちょっと遅れた…」
呼吸を整えながら、あやせに話かける。

そんな俺に、
「許しません」
と、あやせは笑顔で死刑宣告をした。

「ど…どうすればいいでしょうか?」

「うーん、そうですね…」
少し考えている仕種をして、あやせはすぐに、思いついたように言った。

「お兄さん、少し目を閉じてくれますか?」
「え…?」
辺りをキョロキョロ見渡して、あやせに確認する。
「…ここで?」
「はい」
ニッコリと笑っているあやせは本気だ。

「――わかった…」


83 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:38:14.81 ID:ZlRgjfA6
覚悟を決めて、目をつむる。
なんでもこいやオラ!



「…お兄さん」

「ん?―――んん…!?」

あやせの優しい声がして、頬に手を当てられた。そして…




「っへ、いはひいはひあやへいはひ!」



頬を、つねってきた。


パッと離してくれたが、まだズキズキとしている。

「な、なにすんだあやせ!!」
すっげー痛かったぞこんにゃろう!!

「ははは、あははははは…!」

「あ、あやせ…?」

見たこともない、あやせの大笑いに、驚いてしまう。

「ははは…――お兄さん」
「な…なんだ?」
「私、今とっても幸せです」

そう言って、ニッコリと笑ったあやせは、今まで見てきたどんな笑顔も霞むぐらい、可愛かった。

「これからもずっと、―――いえ、一生、幸せでいさせてくれますか?」

そう聞いてきたあやせに、ごく当たり前のように俺は答えた。
「もちろんだ」

この時、俺は思ったね。


俺は、最高に幸せだってな。






Fin.



84 名前:ADRY:2011/05/31(火) 19:41:42.17 ID:ZlRgjfA6
以上です。

最後は何度も迷走して、4,5回書き直しました。

この終わり方が、納得のいくものとは言えませんが、
よかったと思っていただけたら幸いです。

ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。

85 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 19:57:49.05 ID:AECohgmE
京介が京介らしくて、すげー良かった
御鏡との絡みが読んでて楽しかった
オチは無難だけど、もっとはっちゃけた終わり方が見たかった

86 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 20:05:08.18 ID:46fLCyVn
すごく自然に読めた
京介のらしさも、あやせの思いもしっかり伝わってよかった
8巻から思ってたことではあるけど御鏡と京介の絡みは面白いなw
GJでした

87 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 20:59:51.91 ID:vxMEAN4J
乙!

最近は長編が増えるねえ

88 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 21:02:57.63 ID:ZsYQ0Lv+
乙です!
あやせも桐乃も御鏡も可愛いなw
BLは好きじゃないが野郎同士の会話も良かったです
次も楽しみにしてます

89 名前:名無しさん@ピンキー:2011/05/31(火) 22:05:28.33 ID:GhWCcKne
乙です
9巻に載る事になっていると言われればそのまま信じてしまいそうなクオリティでした。

誤字なんですが、ペンダントのとこで
「初めて」が「始めて」になってました

90 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 01:53:14.72 ID:8D2rEGFD
>>84
GJ!
読後の満足感がすごいよ

91 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 02:28:06.50 ID:ChAvXXb9
美咲さんマジ空気

92 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 03:12:17.64 ID:+qJHwFSh
gjだがエロパロなのにエロがないとはこれいかに

93 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 03:44:30.02 ID:8D2rEGFD
そういうこと言うなってーの

94 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 04:08:00.03 ID:sfCTkhGG
>>84
GJっした!
あやせ可愛すぎるぜー。次も期待して待ってます

95 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 07:18:46.54 ID:8nUxnMqc
>>93
いやー割と深刻な話だぜ。
せっかくssまとめが2つあるのに肝心の作品がこれでは存在価値がなくなってしまう

96 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 09:02:18.70 ID:YnPZRp3F
いやー割と深刻な話だぜ。(笑)
どうでもいいわ氏ね

97 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 20:11:28.83 ID:5Rb7KP/q
>>95
憂国の士を気取ってるわりには自分でSS書いて投下したりはしないんですね(笑)

98 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 20:14:31.47 ID:SqQ6W4H+
>>84
相変わらずのハイクオリティ。
良い物読ませていただきました。

99 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 20:15:43.98 ID:o9k/vodF
この雰囲気の悪さは確かに深刻、職人も投下を自粛する可能性がある

100 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 20:19:39.86 ID:zdY08L5j
はいわかりました。では次の方どうぞー

101 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 20:32:52.44 ID:xlZXA+UX
友人が世界に羽ばたく機会を潰して喜ぶSSってどうよ。

まぁ、おまえらには想像もつかないことなんだろうけど。

102 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 21:10:02.40 ID:tlpu2yUx
>>101
どんだけ捻くれてるんだよw

103 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:14:49.80 ID:tZVtl5ow
「あ、あやせ…」
俺は、赦しを乞うために弱々しい声で彼女の名前を呼んだ。
「どうしたんですか?お兄さん。まさか、これで終わりだなんて事はないですよね?」
薄暗がりの一室。
俺達は、ベッドの上で全裸になって、結ばれたままの姿だった。
あやせは、騎乗位で俺の身体に跨っている。
上気して薄桃色に染まった頬、白くきめ細かい素肌に、汗でしっとり濡れた長い黒髪が、どこまでも艶かしい。
「うう…。す、すまん…俺はもう、限界だ。勘弁してくれ…」
俺は既に4回射精させられ、肩で息をしている状態だった。
「…」
「ひっ!?」
一瞬、窒息しそうなほど重苦しい空気が、あたりを包み込む。
「やだなぁ、お兄さん」
そう言って、あやせはまるでいつもと変わりない屈託ない笑顔で言った。
いや、目は笑っていない…。
「私とするって言ったじゃないですか。ホテルを泊まりにしたのだって、一晩中楽しむためじゃないんですか?」
「し、した…。もう、充分にしたよ…」

104 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:17:15.83 ID:tZVtl5ow
俺が半泣きになって首を振ると、あやせはペロリと小さく舌舐めずりをして、
「駄目です」
と、無慈悲に言い放った。
「あ…あうぅ」
「だって、私はまだ2回しかイッてないんですよ?お兄さんが4回も出したのに、それじゃ不公平じゃないですか」
あやせの白く細い指先が、上から俺の胸元をサワサワとまさぐる。
「あ、はわぁ…ッ」
その刺激に、俺の全身が泡立った。
「それに…。お兄さんのココも、まだまだ満足してないみたいですね?」
「あっ!あっ、あっ!だ、だってそれは…あ、あやせが締め付けるから!」
黒髪の悪魔が、俺に跨ったままゆっくりと腰を上下に動かし始める。
「あ!ああっ!動かないで、ぐうぅっ」
何度も精を放出して過敏になった亀頭部分を、少女の淫蜜に濡れた膣肉がまんべんなく擦り上げていく。
たまらず、俺は悲鳴を上げた。
「あそこがこんな元気なまま帰ったら、お兄さん桐乃に何をするか分からないじゃないですか」
少しずつ、あやせが腰をピストンさせるスピードが上がってくる。
「しない!何もしないから!やめて!あぁ…助けて!」

105 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:19:58.54 ID:tZVtl5ow
大の男が必死に懇願したにも関わらず、あやせはクスクス笑いながら、
「駄目ですよ。全部出し切るまで、絶対に逃がしません」
と、言った。
「あっ!あっ!くぅううっ!?」
あやせが、遠慮なく腰を打ち付けてくる!
何かが再び俺の身体の奥底からせり上がってきた。
「あ、あぁ…ッ!い、イく。またイっちまう!!」
あやせが、俺に跨ったまま、まるで踊るように身体をくゆらせる。
こんな滅茶苦茶にされてなお、彼女の白い肌が、絶妙なバランスで形作られた美乳が、美しく…この上なくいやらしい。
「いいんですよ、お兄さん。我慢しなくても…」
ゾクゾクする程エロい表情で、あやせが囁いてきた。
「ほら…。たっぷり感じて下さいね」
上から、彼女は俺の胸元にしなだれかかり、俺の乳首をチロチロと舐めしゃぶる。
下半身は、俺のモノを深く咥え込んだままグリグリと激しい抽送が続いていた。
「あ〜〜〜っ!!!」
「ぁ、やんッ!」
ドクン!
と、電撃のような強い刺激とともに、俺は5回目の絶頂を迎えた。
「く…ぅ」
あやせはあやせで感じているのか、薄っすらと目を潤ませつつ、余韻に浸っているようだった。

106 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:24:12.91 ID:tZVtl5ow
「あ…あ…」
俺は身体を痙攣させながら、射精感が過ぎ去るのを待つ以外になかった。
「ふふふ、ビクビクいってる…」
そっと、指で髪をかき上げて…あやせが呟いた。
どぎつい快感がようやく落ち着いた頃。
ようやく解放してくれる…。そう思ったのも束の間、あやせはまた俺の乳首を入念に吸い始める。
俺は半狂乱になって泣き叫んだ。
「やだ!もう嫌だッ!あやせ、もうやめて!死ぬ!本当に、死んじまう」
肉棒は、こんなにされてもなお硬度を失おうとしない。
俺は恥も外聞もなく、彼女の同情を引こうと顔をクシャクシャにして泣いた。
…ガリッ!
「いぎゃああっ!」
あやせは、あろう事か俺の乳首に噛み付いてきた。
噛まれた箇所が内出血をおこしている。
あやせは、痛みでヒリヒリする俺の乳首を再びしゃぶりながら、
「お兄さん…。大きな声を出すと、私…びっくりして噛んじゃいますよ?」
と、低い声で言った。
「あ…あぁ…」
「うふ…。そんな情けない顔しないで下さい。でないと…」
うっとりとした表情で、あやせが耳元で熱っぽく告白する。
「私、もっと興奮しちゃいます」

107 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:26:03.29 ID:tZVtl5ow
…変態。
俺は、つい口に出しそうにしたその言葉を慌てて飲み込んだ。
「可愛い私のお兄さん…。もう、誰にも渡さない。もちろん桐乃にだって…」
「え…え…?」
グン、と…俺のペニスがさらに硬くなる。
「もし誰か他の女になびく事があったら…」
あやせは、形の良い唇で俺と接吻を交わす。
小さな舌が、俺の上下の歯を割って口内に侵入してきた。
ちゃぷ、ちゅく、ちゅっ…
深い深いディープキスを交わした後、あやせがようやく唇を解放すると、透明な糸が、下に垂れて落ちた。
「その時は、殺しますからね」
そう言って、俺の耳たぶを軽く噛むあやせ。
「うっ!うぐっ!?」
信じられない事が起きた。
あやせは、挿入されたまま腰を動かす事なく…キスと言葉責めだけで俺を6度目の絶頂に導いたのだ。
「うっ、うっ…」
びくん、びくんびくん…。
「あは♪またイった」
もう吐き出すものもなく、俺のモノはただ空打ちを繰り返すばかりだった。
その瞬間、俺はあやせとの間に何か決定的な関係が構築されるのを感じた。
この綺麗な顔をした貪欲な魔物に、俺はすっかりやられてしまったのだ。
もう一生、逃れる事などできはしない…。

108 名前:あやせのテディベア物語:2011/06/01(水) 21:28:14.47 ID:tZVtl5ow
そんな絶望的な予感にも関わらず、俺のモノは硬くなったままである。
分かっている。
俺はこの娘に恐怖を覚えつつ、一方で期待もしているのだ。
もっと自分を滅茶苦茶に壊してくれる事を。
泣いても、叫んでも、彼女は俺が真っ白に燃え尽きるまで、絶対に自分を放さない。
…そんな奇妙な確信がある。
幸せなのか、恐ろしいのか、俺には分からなかった。
分からないが、ただ一つ確かなのは…。
俺が望む平凡な人生は終わりを告げ、新たにあやせの愛玩人形としての生活が始まったという事だけだった。

続く

109 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 21:42:11.28 ID:DIan+VIt
>>108
続くんかいw
京介がうらやましい

110 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/01(水) 22:54:22.35 ID:KnIZGMT1
ワッフルワッフル

111 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 00:09:48.79 ID:/CIUtoRf
おう三作品ともGJだぜ
あとエロが少ないのは何カ月も前から…って話題もこれで何度目だろうか

112 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 00:24:05.59 ID:caRz0cTu
↑せっかくうやむやになったのにわざわざ掘り返す馬鹿

113 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 00:41:05.33 ID:oI4QuusX
http://rush-life.com/nu-do/image/nanako.3gp

114 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 01:42:18.07 ID:9UDfmXPu
↑ブラクラ危険!

115 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 02:06:22.75 ID:nmFm6YgU
>>108
Sあやせヤベエ
勃起したwww

116 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 02:09:06.41 ID:8vioTZTf
>>108
続きマダー?
あやせってヤンデレ似合うなあ。

117 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 13:00:11.96 ID:7zO8eXqL
>ADRY氏
楽しく読ませて頂きました。
んで、無粋なツッコミになってしまうのですが
前編のまなみの「み」の字が「美」になってます。
「実」ですよね? 自分自身同じ間違いをしてたんでアレですが

118 名前: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/06/02(木) 16:54:30.53 ID:3B+lLgAM
みんなよく間違えるよね

119 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 17:14:07.71 ID:gt0K47qX
「麻」の「実」と覚えるのだ

120 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 17:39:01.47 ID:zlIG61Xn
京介に素で間違えられ地味にへこむ真奈美

121 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 18:23:48.61 ID:+zf/HG21
俺の麻奈実がこんなに美しいわけがない。

個人的には瀬菜ちゃんの方が良くわからなくなる。

122 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 20:07:01.62 ID:FQc8wETB
瀬名と瀬菜?

123 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:20:58.54 ID:uN8UJ+jR
エロとかやめてくれないかなぁ・・・
そういうスレじゃないんだよ

124 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:28:27.82 ID:LlHqc961
>>123


125 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:28:47.03 ID:jVyAnWFj
>>123
え?

126 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:29:04.32 ID:5Fc8FYKJ
>>123
なかなか斬新なこと言うな

127 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:41:52.72 ID:SMU8JMEa
コロンブスの卵だな

128 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 22:50:14.24 ID:88UCn18l
なんでこう入れ食いになるんだろうな

129 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 23:06:36.52 ID:6hWrs4pg
ちょっとおつむが悪いから

130 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/06/02(木) 23:38:14.10 ID:Gg2yyCXD
>>123
ごめん大爆笑したwwwww

131 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/02(木) 23:49:43.27 ID:FpBk56R0
ストロスカーンの事件でミラーマンを思い出した。

桐乃に身だしなみに気を使えと手鏡を渡される→通学中に手鏡を開こうとするが落とす→間一髪のところでキャッチする→ミラーに映ったのはあやせたんの理想郷



132 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 00:04:52.02 ID:iEUMf5Xd
俺が痴漢で捕まるワケがない

133 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 00:22:22.56 ID:RmgakuUw
まあ、相手があやせだった場合、そこで人生終了だから痴漢で捕まるとか無いわな。

134 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 01:44:05.33 ID:OlzoBuF9
モロとかやめてくれないかなぁ・・・
そういうスレじゃない「 黙 れ 小 僧 !!(AAry」

135 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 01:50:48.54 ID:OeEG9DNR
エロない作品の方があるのよりレベル高いしね

136 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 05:50:51.46 ID:ofxSpGuU
GJ!職人様がた、大変美味しく頂きました

一つ、気になった事を…
>>12野次馬共エクストラエクストラ〜
おそらくエクストラってのはよくあるetcのつもりだと思うのですが、
あれはエクストラではなくエトセトラね

初心者の癖に職人様に指摘入れるなんて恐れ多いですが…


137 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 06:43:26.23 ID:1Zl8TAla
>>135
それを言っちゃもう戦争だよ……

138 名前: 忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2011/06/03(金) 07:13:02.75 ID:u1B9Wbo/
まじエロ展開はむずいからな

139 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 07:37:05.09 ID:dOjTVmIR
割り切ってエロのみなら楽なんだけどな

140 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 08:27:25.72 ID:lc7TsbhT
結論の出ない不毛な議論で過疎ったスレは数知れず
荒れることがわかってるのにわざわざ議論する必要はないだろ

141 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 09:23:30.40 ID:lRN/4Tri
エロいの書くのが難しいって分かってていちいちそれを言うかね……
そんなことより新妻加奈子について語ろうぜ!

142 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 10:42:11.09 ID:kcDmByi/
てs ♥

143 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 10:45:37.07 ID:kcDmByi/
ほぼ忘れたけど変な夢見たから憶えてる限り書き起こし

/*/
京介くんが携帯を忘れていった。
こっそり中身を見る。
データ。フォルダ。SDカード切り替え。
そこで見つけた「黒猫」フォルダ。
開いて見た。
そこには、私が見たことのない姉の姿があった。
京介♥と書かれた紙を咥える全裸の姉。
秘所を広げて中まで曝け出した姿。
ナンダコレ
妙に冷静になった頭でSDカードを抜き出し、
そして、砕いた。
砕いた後ふと思う。
コピーしてはいないだろうな。
姉に感化されて、私もそれなりにパソコンの勉強をしている。
それなりというか積極的に、か。
だから、気づけたし、気づいてしまったら行動せざるを得なかった。

桐乃さんに電話をかける。
お小遣いが貯まったから服を買いたい。アドバイスして欲しい。
できれば選んでくれたら嬉しい、と。
二つ返事で了解された。
ちょろかった。

週末、桐乃さんと買い物。
着せ替え人形にされた。
散々着せ替えされた挙句、服は1着も買わなかった。
桐乃さんが選ぶ服はどれも値が張って予算を軽くオーバーしたからだ。
金額を抑えた服を選ぶこともできたようだが、桐乃さんは最初から買わせるつもりがなかったらしい。
自分の古着をプレゼントしてくれると言う。
そして、私は計画通り高坂家に招待された。
余談だが、高坂家に行くための電車賃は桐乃さんが払ってくれた。
というか6ヶ月定期券を気前よく買ってくれた。いつでも家に遊びに来て、お姉ちゃんには内緒だよ、と。
気前がいいというか金銭感覚狂ってるというか……
寒気を感じたが、こうして私は6ヶ月いつでも使える足を手に入れた。

高坂家。
桐乃さんの部屋。
また着せ替え人形にされた。
我慢した。
目的は別にある。
幸いあの男は留守だった。図書館で勉強中らしい。
一通り着せ替えが終わって、何着か見繕って貰った後、桐乃さんはジュースとお菓子を用意するため下に降りていった。
この時を待っていた。
隣の部屋。あの男の部屋に忍び込む。
鍵はかかっていなかった。というか鍵は付いてなかった。
桐乃さんの部屋には付いてるのになあ……
あっさりと侵入成功。

144 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 10:46:42.76 ID:kcDmByi/
目的物。PC。机の上に発見。
電源を付ける。
早く起動しろ
早く起動しろ
早く起動しろ
起動した。
この日のために用意したUSBメモリーを差し込む。
ファイル検索ソフト起動。
データベース化完了。
黒猫で検索。
ヒット。
だがコスプレ写真のみ。
少し考え込む。
…………瑠璃で検索。
ヒット。
フォルダを開く。
パスワードを入力してください。
……パス付きとかやってくれるじゃん。
でも、お前の思考など分かってるっての。
megane
パスワードを入力してください。
oppai
パスワードを入力してください。
meganeoppai
開いた。
ちょろすぎる。
そこにあったのは、予想通り、姉の醜態、画像、動画データ。
…………なんで、
なんで、こんな男に入れ込むんだろう。
……莫迦だな。
全て選択USBにコピー。
完了。
そして用意してきたホワイターを起動……する前にwmv|mpg|avi|3gpで検索。
ヒットヒットヒット
……うぇ、気持ちわる
スクロール。下へ。下へ。
これ以上問題のありそうなものは……
…………LMAフォルダ?
よく分からないが今後使えるネタになるか。
コピーし終えた後、ホワイター起動。
ぐっばいデータ達。
もう二度と復活しないでよ。

部屋を出る。桐乃さんはまだ下にいるらしい。
もう用はないのでお暇させて貰おう。

桐乃さんはもう少し遊びたいと残念がっていたが、遊ばれるのは懲り懲りなので逃げるように帰路についた。
帰り道ぶらぶら歩きながら考える。
どうせあの男はまた姉に要求するだろう。そして姉はそれに応えるだろう。
釘を刺しておく必要がある……釘ってホームセンターに売ってたっけ。
後、針金とペンチも必要かな。
どんな声で鳴くのか楽しみだ。

以上。

145 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 10:49:31.48 ID:nAOy3g+/
怖いわ

146 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 11:02:20.12 ID:7c4Uz5Pf
エロなしはそういうスレあるんだからそっちでやってくれ

147 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 11:27:33.50 ID:DVIvzx86
はいはいわろすわろす

148 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 12:34:04.20 ID:A2UrbHPX
空気悪いなww
なんでもいいから作品投下して欲しいよ
無駄に長いのはやめて欲しいけど

149 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 13:34:46.94 ID:dJple/6F
>>144
おつ!
京介にげてーー!次も期待してます

>>146,>>147
もう一度>>1を読み直そうぜー

150 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 13:35:12.99 ID:Cm3Mcsc5
>>144
京介クズすぎワロタ

151 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 18:43:30.85 ID:FEVQXoFm
らぶりーまいえんじぇるフォルダは危険物すぎる

152 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 18:47:04.07 ID:ysAkqtTX
>>144GJ

>meganeoppai
京介ワロスwwwwwwww

153 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 19:02:30.70 ID:AWeRboBW
>>144
日向の好感度上げが足りなかったな…南無

154 名前:ADRY:2011/06/03(金) 22:08:30.71 ID:LF0ggt35
こんばんは。先日投稿した一生の〜にたくさんの感想、指摘、本当にありがとうございます。

しかも、まとめの方でたくさん修正していただいてもらってしまってすみません・・・。

んでもって、未確定の予定なのですが、今2本書いてて、そのうちの1本をここで。
もう1本は別のスレかアプロダで(VIPを第一候補に考えています)投稿しようかなと思っています。

まだ書き終わってもないので、どうするかわかりませんが・・・。

とにかく、読んでいただけて本当に嬉しかったです。ありがとうございました!!

155 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/03(金) 22:18:26.82 ID:xJc/IONL
>>154
やっと書きこみできるようになった
乙です!
次も楽しみにしているぞ

156 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:06:13.68 ID:+xSRjgxS
登場人物
高坂京介 来栖加奈子 新垣あやせ

語り
高坂京介


エロは苦手ですが、やってみます。


157 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:06:42.35 ID:+xSRjgxS
「加奈子って、変わったっしょ?」

目の前に居るクソガキ、いや、今では“元クソガキ”と呼ぶべき来栖加奈子が
俺に同意を求めながら話し掛ける。
三つも年下でありながら、俺に向かってタメ口全開なのが気に食わないが、
言っていることそのものには全面的に同意できる俺が居た。
そう。こいつ、加奈子は俺と付き合うようになって変わった。

「髪型も変えたしィ」

加奈子はかつてのツインテールを止め、ストレートヘアに髪型を変えた。
ただし、俺とふたりきりの時限定だけどな。
これで黒髪なら超ストライクなのだが、残念なことに加奈子は生来の黒髪を
染め続けている。桐乃と同様、仕事の都合だから仕方ないとはいえ残念だ。

「呼び方も変えたしィ」

コレが一番効く。かつては『オメー』とか『クソマネ』とか言われていたが、
今では『京介』と呼ばれるようになった。これもふたりきりの時限定な。
俺の周囲の女共は、『アンタ』『京ちゃん』『貴男』『京介氏』『お兄さん』
『高坂先輩』という呼び方だったので、『京介』と呼び捨てにする女の子の
存在は実に新鮮だ。もっとも、恋人同士なら普通なんだろうけどな。

「体つきも女っぽくなったっショ?」

確かに‥‥‥以前の小学生のような体型とは少し違う。
胸もホンの‥‥‥少しだけ大きくなって、以前とは感触が変わった。
そして‥‥‥アソコも‥‥‥グフフッ。



158 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:07:21.91 ID:+xSRjgxS
「‥‥‥オイ、オメー!? 加奈子が話しているとき別のこと考えてんのかヨ?」

う‥‥‥、二人きりなのに『オメー』呼ばわりするってことは怒っているのか。
加奈子って、怒らせると意外と怖いんだよな。

「さっさと白状しろヨ。一体ナニを考えていたんだっつーの!?」

俺は加奈子の躯の変化を考えていたことを即ゲロしてしまった。

「こ、この‥‥‥すけべ! そんなコト、考えていやがったのかヨ!?」
「スケベって、お前!? 意味わかんねーよ!」

俺は俺の下でベッドに仰向けになっている全裸の加奈子に反論した。
無論、俺も全裸であり、そして‥‥‥つーか、この状況で躯のことを考えて
スケベ扱いするんですか、加奈子サン?

「あーあ、こんなすけべと一緒に居たら、ナニされるかわかんねえし」

そう吐き捨て、ベッドから出て服を着ようとする加奈子を俺が見つめていると、

「ナニ見てんだヨ? すけべ! あっち向いてろヨ」

加奈子のスケベと非スケベの判定基準はかなり風変わりだ。
俺とさっきまであんなにスケベなことをしていたってのによ。
だが反抗しても仕方ない。俺は加奈子の言う通り、壁を見つめることにした。

‥‥‥‥‥‥



159 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:07:58.90 ID:+xSRjgxS
「オッケー、オッケー、京介! もういいゼ。うんじゃな!」

服を着終わった加奈子は、軽い感じの言葉を残し、部屋のドアの前まで行くと、
何かを思い出したかのように、そこで立ち止まった。

「京介」

そんな加奈子の声に反応して、ドアの前に佇む加奈子に俺が目を向けると、
加奈子は俺に背を向けたまま、自らのスカートを捲り上げた。

「なッ!!!」

ω ← こんな風な生尻である。加奈子のヤツ、パンツ穿いてねえ!
ふと横を見ると、ベッドの脇の床に加奈子のパンツが落ちている。

「お前、ちゃんとパンツ穿けよ!」
「うん? ぱんつぅ? お家の中くらいいいジャン!」
「どこぞのアニメキャラみたいなセリフを言うな!」
「オメーのせいだろ。『脱がせっぱなしはダメ』って教わらなかったのかヨ?」
「何だよ、それ!? まるで俺がパンツを脱がせたみたいじゃないか!」
「違うのかヨ?」
「いや‥‥‥違わない。つーか、いいから、ちゃんとパンツ穿け!」
「んじゃ、穿かせてくれヨ」

また始まった‥‥‥
落ちている妹のパンツを見て、首がもげそうなビンタを喰らったのとは大違いだ。

「わかったよ。こっち来い」
「にひひひ、このすけべ」

俺は床から拾い上げた加奈子のパンツを両手で持ち、加奈子の前で片膝を着いた。
怪しげなプレイの様相を呈している、と妄想したあんた、それは正解だ。
そして俺の目の前には加奈子のスカート。
そのスカートは、加奈子の秘部を俺の目から護る最後の砦という状態だ。
そんな怪しい状況にある俺が持つパンツに、加奈子は右足、左足とその華奢な
脚を差し入れた。
俺はそれを確認すると、パンツを加奈子の太股の付け根に向けて一気に上げた。

「うっひゃっ!」

俺の手が加奈子の太股の裏側に振れた途端にこの奇声だよ。
さらに加奈子は悪戯心を出したのか、俺の目の前でスカートを捲り上げる。
だが、スカートが捲り上がったと同時にパンツが秘部を隠したので、
いやらしい光景が展開されることはなかった。

「ちぇ〜!」

加奈子の恨めしそうな声が俺の頭の上から聞こえた。

とまあ、こんなことをするのが、今では俺たちの平常運転だ。
ふん。どんな誹りを受けようと、俺は爆発などしないからな!

‥‥‥‥‥‥



160 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:08:23.89 ID:+xSRjgxS
数日後、今となっては“元”ラブリーマイエンジェルとなった黒髪の美少女
新垣あやせから呼び出された俺は、またもやノコノコと誘き出された。
加奈子という恋人が居る分際で何を期待してんだ、このリア充クソ野郎は?
という印象を俺に持ったあんたは、あやせの性格を理解していないと断言できる。
あやせの呼び出しを拒絶したら一体どうなるか、冷静に考えてみてくれ。
刺されるなんて俺はご免だからな。わかるだろ?
それはともかく‥‥‥あやせの最初のセリフはどうせ、いつもの通りだろう。

「お兄さん、ご相談があります!」

やはり予想通りだ。やれやれ、今度はどんな相談だと言うんだ?

「はい‥‥‥実は加奈子のことなんです」

う‥‥‥。俺は全身の毛穴が開く感触を味わったね。
あやせの呼び出しなんて、どうせロクな話じゃないとわかっていたはずなのに。
しかも今回は加奈子のことだと? すげえ嫌な予感がする。

「あ、あいつが一体どうしたんだ?」
「最近、加奈子、わたしや桐乃とあまり遊ばなくなったんですよ」
「それって、つまりどういうことなのかな?」

思い当たるフシのある俺は爆弾処理の如く、探り探りあやせに問いかけた。

「多分、加奈子に彼氏ができたんじゃないのかと思うんです」
「へ、へぇー。あいつに彼氏ねえ‥‥‥」
「はい。でも加奈子ってああいう娘でしょ?
 おかしな人に引っかかっている気がしてならないんです」

オイ、今何つった? いくら俺でも聞き捨てならんぞ!
‥‥‥と言いたかったのだが、とても言える相手じゃねえよ。死にたくねえし。

「それにわたしの友達が、加奈子が彼氏と一緒に居るところを目撃したようです」

な、なんですと? 何時のことだ?

「加奈子よりもずっと背が高くて‥‥‥そう、お兄さんと同じくらいで」
「‥‥‥」
「それと、お兄さんのようにスリムで華奢な感じだったらしいです」
「‥‥‥それで、その彼氏はどんな顔していたのかな?」

片足をトラバサミに突っ込む気分であやせに問いかけた。

「爽やかな感じの、どちらかと言えばイケメンだと聞きました」
「そ、そうなんだ」
「なんでニヤついているんです? 気持ち悪いですよ」
「気のせいだ」
「その彼氏、”イケメン”らしいですから、お兄さんとは正反対のタイプですね」

いやね? 俺は別に自分のことを爽やかなイケメンだなんて微塵も思ってないよ?
でもね? こういう風に真っ向から否定されると、そりゃ傷つくってもんだぜ。



161 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:08:50.80 ID:+xSRjgxS
「‥‥‥それで? 俺に相談ってのは何だ?」
「お兄さんに加奈子の後を尾行して貰って、加奈子の相手を探って欲しいんです」

この女、人を扱き使おうとしやがって。自分でやるという選択肢はないのかよ?

「わたしが尾行したらあっという間に加奈子にバレてしまいます。
 その点、お兄さんなら加奈子の印象も薄いから変装すればバレませんよ」

無理! だって俺と加奈子は恋人同士だもん! 変装したって無理!!
と言いたかったのだが、とても言える相手じゃねえよ。あやせだもんな。

‥‥‥‥‥‥

さらに数日後。俺は以前から約束していた加奈子とのデートに出かけた。
不本意ながら、あやせに命令、いや頼まれた“加奈子の彼氏を探る“という
ミッションも同時に実行しなければいけないんだよな。
さて、どうしたものか‥‥‥

「おーし! 今日行くところは―――」

加奈子とのデートでは、いつも加奈子が主導権を握っている。
何処に行くのかもガンガン決めてくるんだよな。
麻奈実の「どこでもいいよ」や、桐乃の「行きたいトコを当てなさいよクイズ」
に比べたら超イージーモードと言えるほど、スゲー楽だぜ。

そんな、いつもの調子で加奈子とのデートの刻は過ぎていった。
だが、そんな刻を掻き乱す影が俺に忍び寄っていることを俺は知る由もなかった。

‥‥‥‥‥‥

「ちょっとトイレ行ってくんゼ」

そう言い残して加奈子はデートの場を一旦離れる。
『花摘み』とか表現に気を使えないのかね? ムードぶち壊しだぜ。
などと脳内で加奈子に文句を言っていると、透明感のある悪魔の囁きが聞こえた。

「こ・ん・に・ち・は、お兄さん」

‥‥‥えーっと、ムードぶち壊しの次は、俺ブチ殺しですか?
俺を呼ぶその声に恐る恐る振り向くと、黒髪の美少女・新垣あやせが居た。

「え‥‥‥、あ、あやせ!? どうしてココに?」
「お兄さんが女の子と、で・え・と・しているという情報が入ったんです!」
「情報って! 誰がそんなコトをあやせに吹き込んだんだよ?」
「わたしの情報網を甘く見ないで下さい。その女の子、何処に居るんですか!?」

こ‥‥‥怖ええええ! あやせさん、怖えええええ!
恋人でもない男のデートの現場に踏み込むなんぞ、並の神経じゃねえよ!

しかし‥‥‥あやせの知り合いで、かつ俺の顔を知っている人物って言ったら、
ごく限られるよな? 桐乃と麻奈実くらいしか居ないんじゃないか?
桐乃があやせに“通報する”なんてそれこそ考え難い。そんな回りくどいことを
するようなアイツじゃない。麻奈実だって似たようなものだ。
すると、一体誰があやせに通報したんだ‥‥‥?



162 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:09:23.80 ID:+xSRjgxS
「聞いているんですか、お兄さん? 彼女さんを紹介していただけませんか?」

あやせのトゲのある重々しい言葉で、俺は修羅場という現実に引き戻された。

「な、なんで!? どうしてあやせに紹介しないといけないんだ?」
「ふ〜ん。やっぱりデート中だったんですね?」

しまった‥‥‥。何という自爆。
いや、そんなことよりも、加奈子がこの場に戻って来たら、どうなるんだよ?
俺、死にたくねえよぉ!

「お兄さん? 彼女サンを紹介していただけるんですよね?」
「わかったよ‥‥‥ちょっと連れてくる」
「待っていますからね? お・に・い・さ・ん」

背中に刃物を突きつけられた気分の中、俺は加奈子を探す羽目になった。
こうなったら、加奈子をあやせの前に連れてきて、加奈子と付き合っていると
あやせに白状するしかないよな。
正直に言ったところで、まさか命までは取られまい。多分。きっと。

「オイ、京介」

一大決心をした俺を呼び止めるロリボイスの主はもちろん加奈子である。
さて、加奈子を説得し、恋人としてあやせの前に引っ張り出さないといけない。
あのさ、加奈子―――と言おうとした俺の言葉を加奈子は遮った。

「京介、ゴメン」
「ん? 何が?」
「実は加奈子、京介が女の子とデートしてるって、あやせにタレコんだんだよね」

とんでもないカミングアウト、ktkr。一体何で? 俺を殺すつもり?
俺の強ばった表情を伺いながら、加奈子がさらに続ける。

「加奈子たちってサ、付き合っているってまだ誰にも言ってないジャン?」
「そう言えばそうだよな。なんでだろ?」
「なんつーか、チョット恥ずかしいし‥‥‥あ、京介のことじゃねえヨ!」

いや、それ、何となく解るぞ。
「俺たち、付き合ってるぞ!」って積極的に言い触らすって恥ずかしいよな。
それに自分で言うのも何だが、俺たちって意外な組み合わせだし。
でも、何で加奈子はよりにもよって、あやせにタレコミをしたんだ?
そんな疑問を持ちつつ加奈子の表情を見ると、加奈子は顔を赤らめて呟いた。

「でもヨオ、付き合っていることを知られたいって気持ちもあるし」
「だからあやせに、俺のデートを目撃したってタレコミをしたのか?」
「うん‥‥‥ゴメン」

加奈子と付き合っているくせに、俺がハッキリした態度を取らずに曖昧な
状態のままで居たからこそ、不安になった加奈子がタレコミという形で
俺たちのことを自慢したかったのだろうな。
クソ! 加奈子に謝らせるなんて俺、最低だぜ。

よし、決めたぞ!
俺は加奈子の腕を取り、あやせの居る方に向かって歩き出した。



163 名前:『ひみつのまほう』:2011/06/04(土) 02:09:59.68 ID:+xSRjgxS
「オイ、ナニすんだヨ!?」
「今からあやせに俺たちが付き合っていることを言う」
「正気かヨ!? そんなコトしたら、加奈子たちの明日はねえぞ!?」
「心配するな! 俺がそんなコトさせない!!」

くぅ〜! この瞬間の俺ってイケてねえか? 恋人のために命を張る俺。
もし俺が女だったら問答無用で惚れるね。あやせ、驚くんじゃねえぞ!

「あやせ! 話がある!!」
「お、お兄さん!?」
「実は俺、こいつと付き合い始めたんだ!」
「は‥‥‥‥‥‥‥‥‥?」

あやせは?マークを10個くらい浮かべたような表情で俺を見る。

「お兄さん?‥‥‥もう一度言って下さい」
「だから、俺はこいつと付き合っているんだ!!」
「しょ、正気ですか、お兄さん?」

この女、失礼なヤツだな。いくら意外な組み合わせと言ったってそれはないだろ!

「正気だとも! だがな、お前に俺たちの愛を邪魔なんてさせないぞ!」
「くぅっ‥‥‥この、変態!」
「変態だと? 俺のドコが変態だと言うんだ!?」
「そんなモノと付き合って居るなんて、変態にも程がありますよ!!」
「『モノ』だと? 聞き捨てならんな。お前、こいつの友達だろうが!」
「わたしにそんな友達居ません!」

この女! 加奈子を友達じゃないって言うのか!
俺は加奈子の居るはずの方を振り向くと、そこに居たのは‥‥‥

某エロゲ販売促進用のビニール製等身大人形だった。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?

加奈子のヤツ、いつの間に変わり身の術を身につけたんだ?
はははは、お茶目さん。
と、事態を把握したところであやせの顔を見ると‥‥‥
俺を巨大なシュレッダーに放り込みたいような表情をしていた。ああ怖い。

そこから先の記憶がない。
残っているのは、顔面に鈍痛を感じながら地面にキスをしている俺に
加奈子が話しかけた以降の記憶だった。

「京介、大丈夫かヨ?」
「お、俺、一体どうなったんだ?」
「あやせ様の顔面ハイキックが炸裂したんだよ。加奈子も初めて見たけどヨ」
「あ! お前があんなコトするから、俺は―――!」
「いや、やっぱ、あやせ相手に説明できっかヨ? 無理だべ?」

確かに‥‥‥。俺が人形と付き合っていると言ってあの蹴りなのだから、
加奈子と付き合っているなんて言ったら‥‥‥殴? 刺? 炙? 埋?
いずれしろ、考えたくもねえ。いずれにしろ、告白しなくてよかったのかもな。

‥‥‥‥‥



164 名前:『ひみつのまほう』 ◆ACPRLbMxAk :2011/06/04(土) 02:10:39.86 ID:+xSRjgxS
「今日は悪かったナ、ごめんヨ」

畜生。また加奈子に謝らせちまった。今日の俺はますます最低だ。
加奈子と付き合っているのに、『加奈子は俺の彼女」と毅然と言えないなんてな。

「そんな落ち込むなって、京介」
「いや、俺が全部悪いんだよ。お前が恋人だって誰にも言えないなんて最低だよ」
「そんなコト言うなヨ。加奈子は今で満足なんだからヨ」
「‥‥‥情けないぜ」
「何だか、元気ねえジャン」
「これで元気を出そうって言ってもな‥‥‥」
「よしッ! “ひみつのまほう”を京介にかけてやっから、元気出せヨ!」

そう言うと加奈子は、俺の背中に両腕を回して俺を抱き寄せた。
俺と加奈子の顔が超至近距離になる。そして、

「えいっ!」

きゅっ

加奈子の掛け声と同時に、そんな音が俺の下半身から脳に伝達された。

「うおおおおおおおおお‥‥‥!!」

加奈子は“俺”を絞め付けてきた。

「す、すす、SUGEEEEEEE!」
「おー、元気出たジャン!」

ベットの上で求め合っていた俺たちに“ひみつのまほう”の効果は絶大だった。
俺たちは一気に燃え上がり‥‥‥そして俺は加奈子にコッテリと搾られた。

‥‥‥‥‥‥

「にひひひ。どーよ、加奈子って?」

加奈子がいつものように俺に“まほうの出来”を訊いてくる。
俺もいつものように応えた。

「最高です。加奈子様」

「ねえ、加奈子って、変わったっしょ?」

髪型をストレートに変えて、俺を『京介』と呼ぶようになって、
体つきも女っぽく‥‥‥なった‥‥‥よな?
そして、“ひみつのまほう”も使えるラブリーうぃっちに変貌した加奈子。

ああ、本当に加奈子は変わったよ。最高さ!


『ひみつのまほう』 【了】


165 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 02:37:32.60 ID:+iJbkStt
>>164
乙です。
リア充は○ね!って言ってやりたい。


166 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 02:49:37.97 ID:shp2gvqt
ここはエロスレじゃないんだけど。

167 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 03:03:35.61 ID:pl9vvpzd
ラブラブっすなあ

168 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 03:18:11.36 ID:UasdtgFU
>>164
GJ!

169 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 05:54:48.57 ID:/uunGc13
あやせがくるぞー

170 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 09:35:25.17 ID:X+bujeqz
>>166
えっ

171 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 09:40:28.56 ID:VzDn7Q44
ついにスレタイも読めなくなった方がいらっしゃったと聞いて

172 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 10:53:10.82 ID:OpnfLary
何でわざわざ荒らしに反応するの?
>>123とかと合わせて見ればワザとやってるって分かるだろ?

173 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 18:51:47.17 ID:4OEa5b/8
妊婦モノ誰か書いてくれないかなー

174 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 19:53:29.76 ID:qUVmOO3T
ブリジットのボテ腹…だと…

175 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 19:56:54.71 ID:evV/7hJW
ばっか、日向ちゃんだろ

176 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 20:22:10.66 ID:gVdpDFCt
日向は普段はからかって優位に立とうとしてるけど
ベッドでは囁かれる隠語に顔を真っ赤にして感じまくるドMっ娘

177 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 20:26:34.51 ID:NrDUF3Jj
初潮前だから大丈夫だろと調子に乗って中出ししまくってたら実は嫌われるのが嫌だから言い出せなかっただけでお赤飯炊き済みで身篭っちゃう話でいいから書いてくれ

178 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 20:47:40.28 ID:FraxvBAl
小学生が妊娠したとして、出産できるの?

179 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 20:50:42.61 ID:rU85P6ZR
いつだったか新聞で11歳だかそこらの子が子供産んだって記事みたことあったような
外国の話だケド

180 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 21:01:58.08 ID:RUmw/YKm
低年齢の出産例リストがどこかにあったのを見た覚えあるけど、ほとんど帝王切開だったな
ちなみに相手はほとんどの例で不明、判明しているものの中では実兄が結構多かった

181 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 21:05:38.18 ID:VW58eWZ4
>>176
ただの黒猫じゃねえか

182 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/06/04(土) 22:42:12.27 ID:3QFG7pgK
ギネス記録は7歳だったけど記録に挑む馬鹿が居るから載らなくなった

183 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 22:49:36.06 ID:FraxvBAl
7歳って出産以前に妊娠が無理そうなんだけどw

184 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:09:04.78 ID:j39lWptv
>>183
大体強姦だからな。

185 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:11:31.82 ID:bRnzRQtF
>>178
でも20歳で成人として扱われるようになったのなんて最近も最近の話じゃないか?
俺は小学生でオナニー覚えて猿みたいにしてたけど、そういう欲求が出てくるという事は身体的には可能であるという事だと思う

186 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:42:45.09 ID:pl9vvpzd
つまり珠希を目覚めさせればいいわけだ

187 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:44:08.91 ID:SIEzuU++
妊娠が出来るのと、安全に出産できるのとは別の話ですからねえ…。

188 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/04(土) 23:58:18.51 ID:FraxvBAl
>>186
珠姫が出産したら世界一だなw

189 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:04:15.02 ID:+gMQGCIg
難題であればあるほど乗り越えたときの感動がある
だから珠希とぱこぱこしても問題はない

190 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:10:33.51 ID:Qz2+xlod
つまりロリ猫として大事にエロエロすればいいわけだ

191 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:26:42.56 ID:bBzBrkC7
挿入だけがエロじゃないしな

192 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 00:53:22.32 ID:LAS6cOIK
黒猫三姉妹をじっくり自分好みに開発していく…
最高ですね

193 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 02:00:36.00 ID:oMQ9h/mt
珠希ちゃんにソフトにいじめられたい

194 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 02:23:35.77 ID:g31QsnsD
おにぃちゃんのおちんちん、おぼうしかぶってますよ?

195 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 03:26:50.60 ID:G5/U7Ysa
>>192
最高ですね

196 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 05:17:08.23 ID:dW4zUZEw
しかしよく確認してみると三姉妹だと思ったのは、猫耳をつけた大介・部長・赤城の三人だった。

197 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 17:06:03.47 ID:vVxBVlMW
瀬ハ

198 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 19:53:02.50 ID:98ZR0pSR
>>192
逆に黒猫三姉妹に、じっくりと開発されていくのも最高

199 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 21:59:44.59 ID:vdiZyZqT
あやせに限界まで抜かれるのと
桐乃or黒猫で限界まで抜くの

メガネを集めて顔射と
ロリども集めて足コキ



それとも…          アッー!

200 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 22:22:12.24 ID:gMoWuVxX
もっとこう、むっちりしたスタイル抜群、お色気担当のきりりんを描写してほしいな

201 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/05(日) 22:40:46.05 ID:ejQbJESK
>>200
沙織「・・・」

202 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 03:36:11.81 ID:3Svu/do8
>>201
とりあえず、ぐるぐるメガネをはずしてみようか


203 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 04:34:07.17 ID:1P8IEWN0
>>201
そして、きれいなドレスをきてみようか

204 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 06:15:15.43 ID:cayQS2AJ
>>201
お前仕事してないだろ

205 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 20:17:57.00 ID:Dcz/LwhH
兄想いの妹桐乃の念願が叶って、兄妹2人きりで温泉旅行に。桐乃は無邪気に兄の愛を求めようとするが、兄は躊躇し肝心な所で逃げてしまう。
悪徳マッサージ師に弄ばれ、悶々と自慰を繰り返して待つ桐乃の前に、覚悟を決めた兄が現れて…。抑えつけていた欲望が溢れタガが外れたように求め合う…。

206 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/06(月) 21:52:08.01 ID:zLWk4Lgz
>>203
いや、ドレスはドレスでも
「透け透けドレス」、で下着は「黒のエロエロ下着」でw

207 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 02:06:09.87 ID:Si9wWYXf
ここまで「ガーター(色は白)」なし

208 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 04:07:12.23 ID:V3BcBp1k
ガーターは黒に決まってるじゃん


いや、黒ガーターは黒猫で
桐乃は白ガーターか?

209 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 06:15:42.84 ID:NlxLwTuO
一方沙織はコスプレで来た

210 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 08:30:39.46 ID:et7iDDcQ
沙織は年下・頼られキャラ・高戦闘能力・メガネがあるからな

あれ?年下以外は一応地味子もあるような・・・

211 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 13:21:38.10 ID:NlxLwTuO
地味子にはオタ知識とおっぱいがない

212 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 15:42:52.15 ID:tuQc/hdn
地味子って結構なかったっけ? 沙織ほどじゃないけど

213 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 17:32:38.18 ID:8+N0T8Fb
巨乳度で言ったら瀬菜ちー>沙織>地味子の順で高火力だったような…

俺妹世界では眼鏡キャラ=巨乳の法則でもあるのか?

214 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 17:37:15.57 ID:clmafF4U
大介「えっ///」

215 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 17:55:43.94 ID:apvLT3Ry
部長「えっ」

216 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 18:25:48.00 ID:gqDdBXOy
部長はともかく、大介さんの胸囲はきっと瀬菜ちーを遥かに上回るだろw

217 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:34:05.79 ID:np5Y2l5s
網タイツから溢れるスネ毛

218 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/07(火) 22:50:35.62 ID:gER3JPS4
ブリーフから滲み出す臭気

219 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 02:13:14.94 ID:YoSVGwyp
>>217-218
おまいら止めれw

220 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 06:07:30.22 ID:fwcKpT5l
↓大介のエロ画像

221 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 09:20:37.28 ID:m4AqsHZy
pixivにゴロゴロ転がってるだろw>>大介さんエロ画像

222 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 21:29:10.95 ID:Jpo2Eacq
本当だw

高坂大介 で検索
54件(R-18 25件)

223 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 21:41:50.73 ID:7GDv8yqn
に、にじゅうごけん…だと…?

224 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:00:01.55 ID:ToFRDjrf
世も末だな・・
瀬名は喜ぶかもな

225 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:14:49.43 ID:m/kUuPF4
瀬菜の画像より多かったりして

226 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:53:02.51 ID:PbOovL67
>>218
桐「くんかくんか、……お父さんの臭いも悪くないかも」
京「……(泣)」


227 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 22:56:25.53 ID:Jpo2Eacq
>>225

赤城瀬菜 56件

赤城瀬菜 R-18 8件


エロの需要は大介さん以下でした。

228 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 23:33:40.44 ID:5Eok/+XN
>>226
ネタにしてもキャラを理解してないとしか言いようが……
京介以外の男に反応する桐乃とかねーよ

229 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/08(水) 23:41:38.22 ID:Pdt0q1tK
二次創作や小ネタにすら噛みついちゃう桐乃過激派って

230 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 00:39:42.15 ID:ifNRGpF0
最近エロ作品無いなぁ・・・つーワケで昨日はこれで抜いた

ttp://www.akibaos.com/?p=11101

231 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 00:42:38.32 ID:fJfrF4/h
糞猫にはレイプがお似合いだな

232 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 00:44:20.31 ID:8OA9a210
人の好みにけちはつけんが・・・

俺の理想をまともに描写してるのはクリームとなごみぐらいかなあ。
どれもこれもただやればいい、デレさせればいいって手抜きがひどい。

233 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 00:44:30.53 ID:fmm0xlje
大介のエロ画像に反応するあやせ

悪くないだろ?友達のオヤジの逞しさにあやせの雌が刺激されて…みたいな?

234 名前:兄さん以外に…… 1/2:2011/06/09(木) 02:18:16.75 ID:Z9Bd9rXJ
「お、おい黒猫……やめとこうぜ、勝手に見るなんてさ。バレたら殺されっぞ?」
「あなたは妹の秘密が気にならないのかしら? 心配は無用よ。少なくともあと三十分は帰ってこないもの」
「近所のコンビニ行くだけだろ。そんならすぐ――」
「ええ、だから家の外に、私の妹たちを待機させておいたわ。……っふ。今頃あの女、滑稽に萌え転がっている最中でしょうよ。私と京介がハードディスクをチェックしているとも知らずにね」
「……」
「あら? フォトショップなんて、何に使うのかしら? 妹ゲーではないソフトをインストールしているなんて珍しいわね」
「さあな。加奈子の写真とかいじってんじゃね?」
「あっ……」
「どうした? おまえの妹たちの盗撮写真でもあったの?」
「いえ、違うわ……」
「これは……『漆黒画像フォルダ』?」
「ククク……ついにあの女もマスケラにハマったようね。私から送信するメール全てに、マスケラ画像を添付し続けた甲斐があったというものだわ」
「もはや嫌がらせじゃねーかそれ!」
「とうとうあの女も近親相姦以外で悶えるようになったというわけね。ねえ兄さん、悔しい?」
「は?」
「あの女が、兄と妹の禁断の関係ではなく、ルシシンという不健全なものに没頭するようになったのよ? これは、寝取られたようなものではなくて?」
「……別に、二次元に嫉妬するとかありえねえし」
「あなたの返答のシリアスぶりに私は一抹の不安を覚えるわ……」
「つーかさっさと開こうぜ。パスかかってないんだろ」
「え、ええ……」
「たくよぉ、女どもってのは男の友情っぽいのを見ればなんでもホモカップルにしたがりやがる。どうせこの中にあるのも顎の尖ったハンコぅえっ!? ……なん……だと……!?」
「……ねえ兄さん。どうしてあなたのコスプレ画像が、こんなところにあるのかしら。……しかも大量に」
「……」

235 名前:兄さん以外に…… 2/2:2011/06/09(木) 02:22:45.80 ID:Z9Bd9rXJ
「夏コミのときに撮ったのとも少し違うようね……って、こ、これは……!」
「ええ! ちょ、おまっ!」
「ねえ兄さん……」
「な、なにかな?」
「どうしてあなたと、あなたの妹が、マスケラ二期のクライマックスを再現しているのかしら……?」
「……」
「どうして私の顔が、ことごとくあの女のビッチ面に差し替えられているのかしら……?」
「そして、どうしてあなたたち兄妹が、『契約の儀式』を行っているのかしら……?」
「ちょっ待てよ! 俺全裸写真なんか撮った覚えねーぞ! そもそも風呂以外で全裸になったことなんか……あ!?」
「あるのね……」
「一昨日のことだが、朝起きたら何も着てなかったんだ。そんときはさ、夜中に蒸し暑くて脱いじまったのかなー、なんて思ったんだけど……」
「そう……そういうこと……」
「く、黒猫さん……」
「寝取られたのは、私だったというわけね……ふっ、フフフフフ……」
「黒……猫……?」
「――違うわ。今の私は復讐の天使、『闇猫』よ」
「……なぁ闇猫さん。どうして俺のシャツのボタンを外すのかな?」
「この前の『儀式』の続きをするのよ」
「ふ、ふーん。……それからさ、どうして俺のベルトを緩めているのかな?」
「『儀式』に必要なことだからよ。純潔を奪われ、穢れてしまったあなたの魂を浄化するための『儀式』にね」
「そ、そっかー。じゃあさ、ちょっと後ろ、向いてもらえないか」
「はぁ? この期に及んであなたはまだ世迷いご……」

「――ふぅーん。ねぇ黒いの。京介とする『儀式』って、なんなの」
「/(^o^)\」
「あたしにも教えなさいよ。あんたたちが今まで、あたしのパソコンでなにをしていたのかも含めてさ」
「\(^o^)/」



236 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 02:40:10.29 ID:IJwqhCfk
アキハバラー

237 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 08:53:53.86 ID:wa8hIaGL
HD見るのはアカン

238 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 08:54:12.59 ID:5hmNJllq

かわいい

239 名前:名無しさん@ピンキー:2011/06/09(木) 17:21:54.80 ID:fJfrF4/h
アキハバラーのセンスが分からない糞猫死ね

240 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 20:41:23.73 ID:QVv5W419
過疎ってんなぁここ

241 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 20:43:33.25 ID:lveJ9jd4
オワコンだからね

242 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 20:53:32.85 ID:wG2f+Kyh
ハルヒはオワコン(終わらないコンテンツ)だったのにね

243 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 21:09:45.56 ID:mXikU+qr
焼き畑式のやり方で人気出したからな
残った物は燃えカスだけ

244 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 21:13:25.86 ID:LDJyusD4
俺妹は燃えもしなかったがな

245 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:28:29.40 ID:fmm0xlje
この板のハルヒスレは終わりまくってることで有名なのだが

246 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:42:41.43 ID:zzKq9LNn
アニメ化をきっかけにだんだんと勢いがなくなっていった感じだなぁ
アニメの監督が黒猫派だったっぽくて、桐乃のキャラが改悪、黒猫の出番増という流れに、
そのくせ脚本が黒猫のキャラもいまいち掴めてなかったみたいで、黒猫すらも結局微妙な感じに。
8話に至っては、桐乃どころか他の全てのキャラが原作とかけ離れた仕様になってる始末
挙句の果てには、そこそこ人気のあったコミック版を、一体何を考えてか黒猫ヒロインに路線変更してタイトルも変更とか、
スピンアウトするにしても普通やらんだろという露骨なあざとさを見せ付けてくるし。

これで萎えるなってのが無理なんじゃね?

247 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:47:02.18 ID:aLWrxLYa
あのいけださくらの漫画人気あったのか?
原作の勢いで惰性買いされてただけだと思ってたわ…

248 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:49:37.64 ID:lveJ9jd4
要するに黒猫が戦犯でおk?

249 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:51:09.01 ID:VLHcfYSp
>>248
戦犯はアニメ監督・構成

250 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 22:53:11.84 ID:lveJ9jd4
黒猫寄りに舵切ったのが原因なんでしょ?

251 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/06/09(木) 22:57:59.48 ID:vrqe8XM9
その黒猫もあっさりと放逐されてしまった……転校ェ

252 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:01:09.75 ID:q+6hiS/B
>>251
何がしたいのか分からんなw

253 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:04:07.29 ID:lveJ9jd4
人気低迷の責任取らされたんじゃないの?

254 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:13:40.37 ID:zzKq9LNn
まあ黒猫がお役御免で放逐の流れは、ある意味予定調和だったんだがね。
この作品が誰と誰との関係性を主軸に置かれているかを思えば。
そこを無視して過剰な黒猫プッシュに走ったアニメ監督やコミック編集部が、一番の戦犯と言えるかもなぁ

255 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2011/06/09(木) 23:21:13.42 ID:vrqe8XM9
それ以前の問題だろ。黒猫ルートに入れないなら人気投票とかやるべきじゃなかったw

256 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:24:26.40 ID:lveJ9jd4
なまじ中途半端に人気が出たのが痛かったな
所詮舞台装置に過ぎないのに

257 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:24:28.85 ID:/XrNffri
桐乃を米帝に売り飛ばした辺りからおかしくなったw

258 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:33:22.82 ID:B/qQxamj
人気投票って言うより誘導アンケートって感じだったけどな
もうここからは緩やかなりそれなりになり人気は落ちるだけでしょうよ

259 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:36:06.80 ID:lveJ9jd4
アンケ誘導してまで超凄いオナニー(笑)を見せつけようとして結果がこのザマ

260 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:39:12.91 ID:ifNRGpF0
何でここワカメの溜り場になってんだw
人居ないのいいことに住み着いちゃったのか?

261 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:41:44.97 ID:2PQ0aYVu
赤いのNGしたらすっきり

262 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:45:55.02 ID:IJwqhCfk
アニメは黒猫が一番見せ場なくされてたろー配信で多少持ち上げられたけど
ワカメの頭はほんと逝かれてんな

263 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:54:52.86 ID:DEnK3Cjh
ここっていつから議論スレになったんだ

264 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:55:01.58 ID:lveJ9jd4
暇だったからワカメの真似しただけなんだけどね
おやすみおまえら

265 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/09(木) 23:58:04.75 ID:zzKq9LNn
>>262
原作と比べてという話だったら、尺の関係上黒猫に限らず全てのキャラに言えるぞ
黒猫が一番活躍したのは(配信の5巻を除けば)3巻で、それに相当する8話がごっそり削られていたのは確かだが、
桐乃だって負けず劣らず削られている上に削るべき箇所がかなり間違っている
あと、配信最終話で一番割り食ってるのは、たぶんあやせ。唯一にして一番の見せ所が、サラッと流されてる

266 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:00:38.48 ID:OcsI06yB
せめてエロい話をしろよと
一番汁がうまいのは中猫ちゃんだから

267 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:07:58.23 ID:t+DQuFDf
>>265
お前は良いこと書いてるよ





特に4行目はその通りだよ  なにあれは...

268 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:10:02.30 ID:FoPviuLY
ここはアニメの愚痴言うとこじゃねぇんだよ、さっさと本スレに引っ込め

269 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:23:18.51 ID:yQy4zDw8
何だ黒猫厨はこんなとこでもファビョってんのか

270 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 00:32:09.65 ID:rY5o6SeP
桐乃厨と黒猫厨は混ぜたら危険

271 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 01:32:28.43 ID:Xg90EyjP
「なんとか厨」って言葉使うのって種厨だけらしいぜ
モリーゾって奴らしい
このスレにもいるようだな

272 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 02:43:07.77 ID:dD8wNTKf
>>234-235
おつです。
中猫達はどっか行っちゃってたようだな。
あるいは速攻で美味しく頂かれちゃったのか?

>>236
ワロタw

273 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 05:43:22.11 ID:Vg0pwgY6
テディベア物語をまってるぜ。

274 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 05:53:31.89 ID:PmCQ9qiQ
淫乱テディベア?

275 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 08:42:11.91 ID:B9mDqtVB
ここはキャラ貶したり作品に文句つけたりする場所じゃないからな
不満があるならいちいちエロパロに書き込まないで然るべき板に行ってこい

そんなことよりエロい話しようぜ!

276 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:06:21.21 ID:tLGNmQVu
少し投下がないとあっと言う間に諍いが始まるな

277 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:12:03.28 ID:rxIMhg44
コンスタントに投下されてるときは、紳士的なことこの上ないのにな。

278 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:22:33.10 ID:gwabiAoa
なんか面倒くさい女みたいだな。

279 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:26:35.54 ID:4pAYLLGH
黒猫みたいな奴らだな
ホントめんどくさい

280 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 09:35:17.05 ID:Qd56TqxH
住民の質が低いから投下敬遠されて過疎ってるんだよ

281 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 19:22:22.83 ID:NGHBwKxH
黒猫モノを書いてる途中だったけど、
この連中は黒猫アンチが多いみたいだから投下止めるわ
エロ無くしてVIPの方に投下することにした

282 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 19:31:31.14 ID:KupIV0Gv
別にエロなくさなくてもちょろっと告知しとけば問題ないんだけどな

283 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 19:50:35.39 ID:QcxcNh7r
>>281
ああ、駄文はお断りだからなBAPとなれ合ってろ

284 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 20:06:34.24 ID:B9mDqtVB
だからやめれって
キャラ叩きや投下阻害する場所じゃねーから

285 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 20:41:37.66 ID:k6mlW5YX
ワカメもどきに何言ってもムダだよ、自分の世界に生きてる連中だから

286 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 21:43:25.99 ID:Qd56TqxH
ここも潮時だな
投下もないしこのスレ限りで閉鎖でいいだろ

287 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 21:53:37.18 ID:wK9YfUxP
久しぶりにこのスレに来てみた。
アニメ化以来なんか住民の質下がってね?

288 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 21:58:15.43 ID:kdMgsVUL
>>281
構ってほしかったり馴れ合いがしたいんならどうぞ他所行けよ糞書き手

289 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 22:13:19.38 ID:6HgYvP7V
>>281
消えろ

290 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 22:55:17.51 ID:HlO9s0K5
で、 偉そうなゴタクを並べる
ID:kdMgsVULとか、 ID:6HgYvP7Vは、

書き手を追い出して何が面白い?
じっくり話を機構じゃないか


291 名前:短編『罠に堕ちて』 ◆ACPRLbMxAk :2011/06/10(金) 23:36:54.12 ID:8nuS7zJ9
「お兄さん、実は初めて会ったときから、ずっと‥‥‥好きでした!」

俺は『ご相談があります』の決まり文句であやせの家に呼び出されていた。
どうせいつも通りロクなことにならないと思っていたが、今日は違った。
あやせは冒頭の言葉を皮切りに、潤んだ瞳で俺を見つめ、俺に縋り付き、
俺にキスを求めてくる。キタ――――ッ!! と思ったのもつかの間、

『あやせ? 誰か居るの?』
「いけない! お母さんだ。お兄さん、隠れて下さい!」

あやせは部屋の隅にある箱の蓋を開けると、その中に入るように俺に言う。
言う通り俺が中に入るとあやせは蓋を閉じた。息苦しい。密閉性の高い箱だ。

「あやせ‥‥‥なんかこの中、息苦しくてイヤな感じだ」
「我慢して下さい。そこがお兄さんの終の棲家になるのですから」
「え?」
「お兄さん、ずっと私と一緒ですからね。ウフフフ」

あやせはそう言うと、箱の蓋の小さな穴からホースを差し込み、水を入れ始めた。
止めてくれあやせ! 水はあっという間に箱の天辺まで到達し、息ができない。
薄れ行く意識の中、暗闇の中で目を開くと、目の前にはあやせの顔。

「うわああああああああああああ!」
「ど、どうしたのですか? 京介さん!?」
「あ? ゆ、夢? はぁー‥‥‥夢かぁ」
「もう! そんな大声出したら、この子も驚いちゃいますよ」

あやせはそう言って、大きく膨らんだ自らの腹を優しく撫でる。
俺は、あやせと間もなく生まれてくる子供の前で醜態を晒してしまったわけだ。
そんな俺にあやせはいつものように、おはようのキスをしてくる。その時―――

「うわああああああ、おとうさんとおかあさんがチューしてるうううう!」

4歳の我が娘がキラキラした目で俺達を見ていた。そして―――

「おにいちゃーん、おとうさんとおかあさんがチューしてるよううう!」
「こら、ダメだろ。お父さんとお母さんの邪魔をしちゃ!」

我が息子は3歳下の妹を優しく諭すように叱る。

「ねえねえ、ママにもおしえてくる!」

そして、リビングの方から娘に手を引かれてやって来た“ママ”が渋い顔で言う。

「アンタ達、仲が良いのはいいケド、この子達がいるんだから自重しなさいよ」

俺達の子供に“ママ”と呼ばせている我が妹・桐乃が呆れ気味に言い放った。

「お父さんとお母さん、ホント仲が良いよねえ、みやびちゃん」
「おい、そこのエロゲ脳! 名前が違う!」
「いいじゃん。この子だって喜んでいるみたいだし。ねえ? みやびちゃん」
「『今日からよろしくね、おにいちゃん』」
「フヒヒヒヒ‥‥‥」
「もう、桐乃ったら!」

いつの間にか娘は“みやび”の台詞を覚え、あやせは桐乃の趣味に理解を示した。
俺達の一家は桐乃の罠に堕ちてしまった。でも、こんな生活も悪くない‥‥か。


『罠に堕ちて』 【おしまい】

292 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/10(金) 23:39:23.90 ID:HRmmleRp
ぺっ

293 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 00:07:14.47 ID:q1YC5tHH
>>291
最初の悪夢こえーよwww

294 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 00:15:18.51 ID:5T2n9MSR
>>281
勝手にしろよバーカ

295 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 01:02:00.14 ID:P6vOoSdl
>>291 面白い。PSPの腹ボテエンドの後日談みたい。

296 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 01:03:21.32 ID:Y9Gs3xCB
>>281
黒猫モノなら黒猫スレにいけばいいよ
あそこならみんな手放しで喜んでくれる
よかったら投下しにきてねー

【俺妹】黒猫は邪気眼可愛い47【五更瑠璃】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1307524785/

297 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 01:50:25.75 ID:yhjxe+ML
現在深刻な黒猫SS不足のVIPの総合にきてほしいものだな
黒猫SSの書き手が黒猫のキャラスレに占有されちゃかなわん

298 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 01:58:45.25 ID:CvP0+Tbn
>>281
別に黒猫アンチは多くない。少し前から頭のおかしいのが湧いてるだけだ。
無視して投下してくれ。エロ有りでも無しでも良いから。

>>291
結婚して何年も経ってるのになんでそんな夢みるんだww
ちゃんと3歳違いの兄妹なのね。

299 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 02:23:53.93 ID:P4iYIL2F
どのキャラだろうがクソみてえな誘い受けするようなのはノーサンキューです

300 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 08:16:55.85 ID:XQW92zr8
>>281は書き手じゃなくて荒らしだろw

301 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 10:53:43.32 ID:AWR0WWN8
住民の質が劣化しまくっているな

302 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 11:21:35.95 ID:VIcaNOKE
なんちゃって書き手が増殖したとも言える

303 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 13:35:01.87 ID:cRbsdQtf
ふとしたことで京介があやせに怪我(足の骨折)を負わせ入院させてしまう

あやせの病院先に毎日通う京介とそれをよく思わない桐乃

京介に対して想いが募るばかりのあやせには告白する勇気がない
京介に想いを寄せているであろう桐乃に勝てる気がしない

あやせは退院間近になってわざと階段から落ちて入院引き延ばしをする
よかった───また毎日会えるね───


みたいなSS読みたい

304 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 14:59:54.14 ID:TmGC/GIe
あやせが怪我をするのがかわいそすぎる。

305 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 15:07:30.15 ID:pt9qR19e
京介を突き落とせよ

306 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 16:20:41.16 ID:cRbsdQtf
確かにあやせが京介に怪我負わせるシチュエーションと
桐乃があやせに対して、毎日見舞いに来る必要がないよって忠告する場面は想像できるな

307 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/11(土) 20:22:34.04 ID:83F6JkFC
京介が怪我して入院
お年ごろの京介は抜けなくてだんだん悶々としてくる
見舞いにきた桐乃がふとしたはずみでチンコ触ったら大勃起で
いつの間にかエロイ雰囲気になって合体、みたいな話マダー?

308 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:14:08.05 ID:hgWzCxXw
桐乃でもあやせでも加奈子でもいいから入院ネタ書いてくれよ

309 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:17:49.41 ID:LunsW7Gx
黒猫でもいい?

310 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:20:13.19 ID:hgWzCxXw
いや黒猫はいい
アニメでいっぱい見たから

311 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:22:35.41 ID:LunsW7Gx
じゃあパス
あやせは誰が書いてもワンパになっちゃうから他の人に任すわ

312 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:22:57.91 ID:zr0sat7S
ぬは

313 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:25:16.59 ID:hgWzCxXw
あばば

314 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:37:27.31 ID:JSYooluG
捨て台詞が情けないw

315 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 00:50:08.95 ID:ERKpWb8n
黒猫のエロSSを書いたらダメとかどこの自治厨だよ

316 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 01:17:08.21 ID:OsbiYmOq
終わってるなここ

317 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 01:27:25.70 ID:bCYoEzOs
>>315
それに応じてる自称書き手のID:LunsW7Gx も相当おかしい
お前はID:hgWzCxXw のためにSS書いているのかよとw

318 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 01:37:18.44 ID:2N0VPvvv
書きたいもの書きゃいいさ
黒猫好きもいりゃあやせ好きも両方好きな奴もいんだろ
それぞれに需要あるさ
因みに俺もあやせの書いてほしい

319 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 01:50:17.12 ID:teAT+fM6
アホな誘い受けして馬鹿な捨て台詞吐くくらいなら
いちいち聞いたりせずに書きたいなら書いて投下すればいい
馴れ合いたいならblogかどこかでどーぞ

320 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 02:21:12.23 ID:4MEfmrL6
不特定多数の男に好きにされちゃうのがいいな。

321 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 10:51:51.53 ID:wGOFJ2Lr
>>318
何でそうなるんだよ。黒猫厨は人として終わってんだから巣から出て来るなって話なのに。

322 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 11:08:32.88 ID:hgWzCxXw
あやせかわいい
加奈子もかわいい
黒猫も貧乏かわいい

323 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 11:55:08.30 ID:8x9v7AEB
俺妹女子達は京介のちんこ介して皆で間接キスするんだなー

324 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 12:19:37.40 ID:v5J+F0nm
◆その他
 ○書き手さんが投下し易い雰囲気づくりを
  ・SS投下宣言、直後は雑談をしばらく自重
  ・自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること
 ○こういうSSが読んでみたい等のリクエストは節度を持って
 ○荒らし、煽りは勿論スルー
-------
テンプレが機能してない。
どんだけ住人のレベルが低いんだ。

325 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 12:37:14.88 ID:rzUJapR4
スレチすまんエロパロ歴2年ぐらいの初心者なんだが
なんで名無しさん@ピンキーじゃないの?

326 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 12:37:23.26 ID:hqQBffXk
少し早い夏休みだろ

327 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 12:44:43.83 ID:pagKirIP
>>325
よく知らんがそのまんま「設定変更議論中」なんじゃね

328 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 14:48:21.83 ID:Q/VNK8IS
7巻発売以降、「黒猫大勝利!」とか「黒猫エンド確定!」とか、あっちこっちでドヤ顔で書き込んでた
黒猫厨の暴れっぷりは、かなり目に余るものがあったよなー
普通に黒猫を愛でたいだけの黒猫ファンが、ああいった馬鹿と一緒にされてて可哀相だった

ところで桐乃のエロSSまだ?

329 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 14:54:15.35 ID:T6lH+fTe
こういったクレクレがここでは一番馬鹿
本気で死んでもらいたい

330 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:03:28.21 ID:Q/VNK8IS
自分のレスを見返して言葉が足りんかったのには気付いたが、
ただのネタ振りで死ねとまで言われるとは住民の沸点が低いとは思わんかった

331 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:10:32.39 ID:T6lH+fTe
言い訳すんなよ、気持ち悪い

332 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:15:17.35 ID:HdOk89B5
カルシウム足りてねーぞ

333 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:28:59.64 ID:+aBe0maA
ただの批判とクレクレをネタ振りと言い切るとかどんだけ頭悪いんだよ

334 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:29:36.28 ID:0B6V+a0l
荒れてんな
こういう時こそ、あの人の長編の出番や

335 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:39:31.02 ID:c7Ts+QXx
名前は忘れたが、長編書いてたのって誰だっけ?

336 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:42:01.22 ID:Q/VNK8IS
少なくとも昔は違ってたよ

「○○のSSが読みたい」ってレスがきたら、「俺は××のSSがいいな」「△△のSSが少なくて寂しい」とか周りも同調して、
「○○が〜〜して〜〜する展開希望」とか「××と△△が一緒になって〜〜するのもいいな」とか内容が具体的になっていって、
そうやって雑談している間にSSが投下される、というが普通だった

ところが最近は「○○のSSが読みたい」の次にくるのは即座にクレクレ厨認定
もう昔のノリじゃ話せないじゃんかよ

337 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 15:45:11.38 ID:hqQBffXk
昔は良かった

338 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 16:09:08.12 ID:SZyd6heA
懐古厨は死んでねー

339 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 16:13:38.25 ID:pagKirIP
ほんと住民の質が下がってるよねえ…

340 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 16:14:10.47 ID:EqutvL6E
最近投下されたエロいSSを教えてくれ

341 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 16:14:33.49 ID:SgjQJoXD
お前らの臭い書きこみが一番いらない
指くわえて大人しく待ってろksg

342 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 17:01:47.06 ID:4Rn0U0Nt
>>332
カルシウム摂取するときは十分に気を付けないと
間違ってストロンチウム摂取して死んじゃうぞ

343 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 17:43:18.30 ID:yp7wV3cp
SLさん早く来てくれー

344 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 18:58:19.25 ID:T6lH+fTe
残念だが俺は1スレからの住人だよ
古参なら古参らしくしろよ、鬱陶しい自己弁護なんかせずに
〇〇厨とかいってる時点でカス認定だ

345 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:07:16.86 ID:PNUwCjLV
>343
朝鮮大好き板から出てくんな

346 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:15:27.88 ID:7TJqk81x
>>344
>残念だが俺は1スレからの住人だよ

どや顔でそんなことを言われましても…w
懐古厨は死ねばいいんじゃね?w

347 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:18:43.35 ID:hgWzCxXw
誰でもいいから何か書いてくれればありがたい

348 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:51:05.69 ID:ZMZiNh2T
御鏡×あやせ
真壁×黒猫
ロック×加奈子
赤城×桐乃



349 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:55:29.99 ID:2N0VPvvv
京介×赤城

350 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 19:59:31.23 ID:v5J+F0nm
SL66氏の作品は、保管庫でも人気があるからなぁ
「風」の後編はどうなったんだろう?

351 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:06:40.68 ID:T6lH+fTe
こういったエロパロに住み着いてるカスの流入も痛かったな
ゆゆこスレのようにここで育った書き手が頑張ればまだまだいけただろうが、
残念ながら見切りをつける奴も多いだろう
黒猫ファンにしろ桐乃ファンにしろもうこんなところに投下せんよ

352 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:11:56.80 ID:7TJqk81x
古参様の貴重なご意見ありがとうございます!w
恥ずかしげもなくそんな素敵なことが言えるなんて感動です!w

353 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:14:39.16 ID:bCYoEzOs
>>331までで止めておけば、全面的に同意できる、まっとうな意見だったのに
なんでズルズルと>>344以降の余計な自己主張、というか自己紹介を始めちゃったんだ、この人は

354 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:19:36.29 ID:qjhEiQ5/
>>350
風の続編、すっごく楽しみにしています。
あやせが中心になっているSSが少ないので、非常に楽しみにしています。

そうは言っても、桐野が絡んでくるのも楽しみにしています。
喫茶店であやせが置き忘れた携帯に着信がはいり、
振動で机から落ちたらパカっと携帯が開き、待ち受け画面にあやせと京介のツーショットの壁紙が。。。
って感じのお願い。


355 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:21:45.27 ID:OsbiYmOq
古参アピール
唐突なSL賞賛

これでバレないとでも思ってんのかなぁ

356 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:22:18.27 ID:IPZkairj
気持ち悪ぅ

357 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 20:51:32.36 ID:+aBe0maA
SLなんちゃらってキャラの名前だけ借りた糞つまらない自己満話しか書けないだろ
原作設定よりも年齢引き上げたり性格改悪したり、とらドラスレの頃から何も変わってねえよ
当時からして煽り耐性も皆無だったしよ

358 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 21:07:45.48 ID:qfc0iTVj
いつまで粘着してんだよ気持ち悪い

359 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 22:23:30.08 ID:db6EIYRu
いつまで駄作待ちしてんだよ気持ち悪い

360 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:06:46.87 ID:/ZLx268t
風の続編いつになるんだろうな。
作者さんが震災の影響受けているんだろうか?

361 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:42:25.26 ID:mEKZ5qvV
SL66って人の作品は
自分には余りに長すぎてうへぇって感じだったんだが、
高評価してる人は具体的にどんな点がよいのか解説してくれるとありがたい

362 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:43:45.16 ID:hgWzCxXw
結局はあやせ可愛いってことなんだよ
そこをお前はわかってない

363 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:49:56.48 ID:AA6R54s7
風の続編読みたいとです

364 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:58:33.90 ID:pagKirIP
>>361
俺は高く評価しているが、「俺妹のパロ」としてというよりかは、一つの文学(というと言い過ぎかもしれんが)として評価している。
設定は大幅に変えられてるし、俺妹パロ見たいってだけで見るとたいして面白くないと思う。

365 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/12(日) 23:58:56.29 ID:phh57hew
人格がコミュ障だと、作品にもそういう微妙な気持ち悪さが出るんだよな
俺は…ちょっとパス

俺妹9巻の人来てくれー

366 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:03:33.84 ID:haEM2f92
>>361
強いて言うなら量が読めることかな。それも台詞や改行で誤魔化してない本当の文章で。
内容としても追い出された設定は斬新だし、それを追いかける面々が非常にかわいらしい。

もちろんナルシスト臭極まるオリキャラや、あやせ以外に愛が見えない描写、そしてなによりエロがないなど文句も多々あるが、
それでも10回スクロールして終わりなんてふざけた小ネタもどきより万倍マシだと思う。

367 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:20:34.06 ID:oA35LIJb
でも一話の前編だけで100kb超とかスレの二割以上も消費するのは、さすがにやり過ぎだと思うんだ……
力入れて書くのは一向に構わんが、せめて一話25kbぐらいに収めて話数を増やす形にできんのかと。

368 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:21:27.34 ID:crS25jo0
確かにスレ消費は痛いよな…
読む側としても、うpローダーかなにか利用できないかと思う

369 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:38:15.45 ID:N3IhAnJu
そういうお願いレベルの意見でも自分に対する攻撃と受け取る人格だからねえSLは

370 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:46:24.14 ID:TaDjJuoT
もしかして統合失調症なのでは
ほら、尊大だし、被害妄想ぽいし

371 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 00:56:50.00 ID:/AySJ+Gz
なんで「風」の1〜4って、閲覧回数にばらつきがあるの?

372 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 01:02:14.60 ID:VHSiccau
長いのはいんだよ
俺妹パロじゃなくて俺妹ダシに使った関係ないもんでスレ埋められんのが勘弁

373 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 01:04:58.05 ID:haEM2f92
上の方にあった短編?が跋扈するよかよほど有意義な消費だと思うが。
ロダなんて面倒だし誰も読みにいかんだろ。
そもそもエロを入れるという最低限のルールすら守られてない状態でやりすぎってどういうことよ。
そこは好きにさせるべきだろ。

もちろんオリキャラの説明に話数を使うってんなら話は別。そのときは問答無用で叩けばいい。

374 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 01:13:22.59 ID:HwOi/svT
アニメ化で随分と空気悪くなって
八巻で止め刺されたって感じか…

375 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 01:27:41.56 ID:BubXU3V5
あんまりよろしくない流れになってるね
作品と人格叩くのはほどほどにしようぜ
どう見ても書き手さんも投稿しづらい雰囲気

376 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 02:39:50.77 ID:gpTRbfyZ
確かに
人格的に酷いのはお前なんじゃないかと
自分のレス見直してどれだけ歪んでるか考えるべき

377 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 02:49:48.99 ID:PRKXG2VD
長編が読めればちょっとくらいキャラの性格が変わっても許容できる。

378 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 03:42:27.08 ID:uX9UyUh7
SLの通ったスレはぺんぺん草も生えないな

379 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 04:17:28.94 ID:gAPIl/Ti
個人的に「風」ってやつの後編がみたいんだが

380 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 04:23:46.64 ID:xSyFfH7d
自分以外の投稿者を駆逐するまで荒らし続けるのか

381 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 05:49:59.54 ID:5TfMkGpy
アニキャラ個別の桐乃スレで最近、全年齢板じゃどうなのよってレベルのSSや小ネタが問題?になってて
そこでそういうのこそエロパロに投下しろって話が出てるんだけど
自分の中じゃ、18禁のエロパロなんだからガチなセクロス話やらないと申し訳ないって感覚あるんだけど
実際のとこ、どうなの?

ちなみに桐乃スレだと、キスはいいけど(ディープはやばいかな)、
愛撫(意図的にやる場合。ラッキースケベ的話は除く)からはNGにすべき的な流れが出てる

382 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 06:29:07.04 ID:JcpzMzZI
>>378
ぺんぺん草は生えなくても、感動と言う感情は芽生えている。

383 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 06:34:51.32 ID:xSyFfH7d
>>381
ディープ程度で18禁名乗らせるとか桐乃スレの奴らはお子様かよw

384 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 06:37:12.91 ID:pyvKjT5g
キャラ個別のスレなんて子供と体が大きい子供しか住み着かないだろ

385 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 07:44:47.71 ID:LisEq/Ip
>>381
俺からすれば愛撫よりクンカたんネタの方がよっぽど18禁なんだが(頭イッてる的な意味で)
キャラスレの奴等の感覚が全くわからん

まあエロパロでもエロ無し、ライトなエロは結構多いから有だと
他にはvipとか行ってもいいんだろうし

386 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 07:50:21.06 ID:TaDjJuoT
SLみたいな人間はイジられるのが一番弱いんで、彼が現れたら感情的な言葉をぶつけるんじゃ無くて存分にイジってあげよう。

387 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 07:55:17.80 ID:PqZNJLYN
伸びてるなって覗いたらくだらん議論だけかよ

388 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 09:20:53.85 ID:X0E76zhE
ちょwww
60レスぐらいされてるから投下されてるのかと思えば
なんだこの様はww

389 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 09:30:08.34 ID:rk28BzGR
ギスギスしたスレに待ち望んだSSの投下が!

390 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 10:03:57.53 ID:ZLBOOYx9
SL氏のSSに限らず、蘊蓄垂れ流しで行数を稼ぐSSは好きじゃない
読み応えもあるし面白くないわけではないけど、くどくてまた読みたいという気にならない

391 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 12:09:30.22 ID:roWscKvr
夏だなあ

392 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 12:44:47.90 ID:rb/M1l+0
SSL66氏もいい年っぽかったし、やっぱ震災のショックがけっこうキテて戯文書く気になどなれんのだろーと推測してる…

393 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 16:30:28.55 ID:5r8qWxXv
ワロタwww
終わってんなここwwww

394 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 16:54:32.18 ID:TaDjJuoT
むしろ、自身で○ねば良かったのに…

395 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 18:27:55.76 ID:/Wr3SeVq
身近にいたら近づきたくない人間だがさすがにそれは言い過ぎだw

396 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 19:36:12.68 ID:j5gtTUFm
そろそろ超可愛い妹とキモいけど頼りがいのある兄貴との純愛ものが投下されてもいい頃合いだと思うんだけど?

397 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 19:51:50.28 ID:CSHQP/Er
桐乃スレにでも引き籠ってろよ

398 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 20:14:15.66 ID:TaDjJuoT
転生最強オリキャラ主人公が俺妹世界で京介に憑依する…的な話。
他サイトには掃いて捨てるほどある設定だけど、あえて2chでやってみるのも面白いと思った。
ただ、これである程度読ませるためには、メタネタを必ず使わなきゃならんのと、すんごい技量が要るんよな
あ、それ以前にここならエロじゃなきゃならんのか。エロ描写は苦手だ。イヤだな

399 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 20:20:01.00 ID:FoYUkq9E
面白くねーよ
そういうキモイSSが書きたいなら外でやれ

400 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 20:43:32.72 ID:5nOeGu/w
エロパロ板にばかりいたから、他のサイトではそういうのが当たり前と聞いて驚愕したわ。

401 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:12:32.68 ID:JcpzMzZI
>>399
批判するなら書け。
面白いかどうかは、お前が決める事じゃない。

402 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:16:48.40 ID:PrA8JGgk
みんなー>>401が傑作を書いてくれるらしいぞー

403 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:20:18.23 ID:roWscKvr
VIPみたいな

404 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 21:41:52.17 ID:YjUVLV08
比較的よくありがちなスレッドの一生

1、スレッドが立つ。
2、知性のある人間が面白い話題や議論のネタを提供して盛り上げる。人が集まってくる。
3、知識ある人々がその話に乗ってきてさらに盛り上げる。最盛期。
4、盛り上がりに乗じて何も中身のあることを書けない魯鈍と白痴が寄ってきてスポイルする。
彼らの無駄な愛着が逆効果を及ぼし、スレッドのレベルが著しく低下。
5、飽きて大勢が去っていき、行き場の無い魯鈍と白痴が残される。 ←いまここ
低レベルな自慢・偏見・妄想の陳列、煽り合い、無駄な罵倒、
いわゆる「2ちゃんねる用語」を多用したお寒いレス等々が並ぶ。
6、煽りと罵倒しか出来ない魯鈍まで、魯鈍同士の空疎な煽り合いに飽きて去る。
7、何も提供できない白痴が過去の栄光の日々を夢見て空ageを繰り返す。

405 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 23:21:42.23 ID:roWscKvr
3の時期が懐かしい

406 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 23:28:48.29 ID:f712sNp1
正直SL氏の作品さえあればなー
他は別に
短編()とかネタ程度は論外w

407 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 23:31:48.45 ID:BubXU3V5
短編でも長編でも面白ければどっちでもいいじゃないか
自分が気に入らないのはスルーすればOK
あやせやんマジ天使!

408 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/13(月) 23:32:46.57 ID:CkiNBR8e
自演に見えるくらい必死すぎてみっともねえな

409 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 00:27:37.83 ID:X4uO/I/H
ある作品を褒めると他の作者かその信者が嫉妬してこき下ろす
やーな感じ

410 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 00:28:14.70 ID:TLIVG/FT
まあSL氏本人のせいかどうかは置いといたとしても、
『風』投下騒動あたりからスレが荒れていったのは否定出来ないしな


411 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 00:50:40.06 ID:sLPo99Ac
今も粘着が続いているのは本人のせいではないが、当時のアレは間違いなく本人にも4割くらい責任があった
ごく普通のお願いや提案まで、なぜか軒並み、自分への敵対行為として殴りかかっていたからな
だが、もうスレから居なくなった人の話だ

412 名前:『アメとムチと鈍感』:2011/06/14(火) 00:55:53.86 ID:2q7mQiLS
登場人物
高坂京介 高坂桐乃 新垣あやせ 黒猫 沙織・バジーナ

語り
高坂京介


エロ、ありませんがやってみます。


413 名前:『アメとムチと鈍感』:2011/06/14(火) 00:56:34.21 ID:2q7mQiLS
ぱあ――――――ん

こんな形での目覚めは正直悪くないと思っている俺は重篤なシスコンだ。
久しぶりに妹のビンタで眠りから呼び戻された俺は、リビングのソファーの上で
体を伸ばし、目の前の妹・桐乃の顔を改めて見る。
少しばかり上気したように見えるが、いつも通りに垢抜けた女だ。
つーか、何でビンタなんだよ。優しく起こしてくれてもいいじゃねえか。

「キモ。アンタ、寝ながらニヤついていんのが、超キモいんですケド」

ああ、ニヤついていたのか俺。そういえば、何かスゲーいい夢を見ていたような
気がするが思い出せない。良いところでビンタを喰らって起こされたから
記憶に残ってないぜ。もうちょっと優しくだな‥‥‥と、俺の携帯が震えだした。
あやせからのメール‥‥‥? フッ。返信よりも早く突撃してやるぜ。
「ちょっと、ドコ行くのよ?」という桐乃の声が聞こえた気もするが、
そんなのはあやせと会えることに比べれば些細なことだった。

‥‥‥‥‥‥

「お、お兄さん!? いくら何でも早すぎませんか?」
「お前からのメールだからな。光よりも速く参上したぜ」
「ま、まさか、普段からこの家の周りを彷徨いているんじゃ?」
「何をバカな。そんなことはしてないぞ。今のところはな」
「‥‥‥とりあえず、上がってください」

いつものように、あやせの部屋に通された俺。相変わらず整理整頓され、
清楚な石鹸の香りに満たされた部屋は、香水臭い我が妹の部屋や、
線香臭い我が幼なじみの部屋とは全然違う。なんかこう、胸が高鳴る感じだ。

「お茶を淹れてきますので、待っていてください」

そう言うとあやせは階下に降りていった。中学生の女の子の部屋に一人残された
俺は、やや興奮気味に無意味に部屋の中を見回す。勉強机、ベッド、姿見、
そして箪笥と、年相応の部屋の佇まいである。
ん‥‥‥? 箪笥? たんすか。タンスだな。それもあやせの箪笥だ。
でも目の前の箪笥を漁るなんて出来ないよな。なにせ、この手錠が‥‥‥
アレ? 手錠は? 手錠が‥‥‥無い!! 手錠がないのを忘れていたぜ。
どんだけ、手錠に慣らされてたんだ俺。ということは、俺は今、手錠無しで
あやせの部屋に一人きり。ようやくあやせの信用を得たもんだと感涙に浸って
いると、目の前にはあやせの箪笥。当然中身は‥‥‥あやせのモノの筈だ。
そして箪笥を開けるとそこには

♪あーった あーった あやせの下着
♪なーらんだ なーらんだ 白 しろ しーろ
♪どの下着見ても きれいだな

てな光景が広がるに違いない。というわけで、ここはお約束の箪笥漁りに限る。
あやせが手錠をかけないのが悪いんだぞ! と、開き直りも時には悪くない。



414 名前:『アメとムチと鈍感』:2011/06/14(火) 00:57:04.02 ID:2q7mQiLS
階下でお茶を淹れているあやせが戻るまでのつもりで、俺は箪笥の取っ手に
手をかけた。だがその途端、トントントンと階段を昇る軽やかな足音。
ヤバい! 俺は後ろ髪を引かれながらも箪笥から離れ、元居た位置まで戻ろうと
する。が、その瞬間、足が縺れ、あっ、と思う暇もなく転んでしまい、

ゴン

とベッドの角に頭をぶつけてしまった。


「―――お兄さん!? どうしたんですか!?」

あやせの声で気を取り戻した俺が見たのは、ラブリーマイエンジェルの顔。
頭を打った俺は情けないことに失神していたらしい。
ツイてねえな、と思いつつ俺は迂闊にも箪笥の方に視線を送ってしまった。
当然、そんな俺の視線の動きをあやせが見逃すわけがない。

「お兄さん‥‥‥? どうして今、私の箪笥の方を見たんですか?」

当然の追求だ。だが今回は箪笥の取っ手に手をかけただけの未遂だ。
断じて開けてない!と正々堂々と言い逃れが出来るはず。
しかしそんな言い逃れがあやせに通用するわけがない。ここは完全否認だな。

「何を言っているんだ。俺はただ転んで気を失っていただけだ」
「どうして、わたしの部屋で転ぶのですか? 座っていただけの筈なのに」
「気のせいだろ」
「ふ〜ん。お兄さん? しらばっくれるんですか?」
「何のことだ? 俺にはわからんぞ」

するとあやせは机の引き出しから何やら取り出し、そのブツを俺に見せつける。

「お兄さんご存じですか? 最近は通販で指紋検出キットを売っているんですよ。
 箪笥に付いている指紋とお兄さんの指紋を比較しましょう」

げっ!! そんなモノ売っているのかよ!? そしてなんでそれをあやせが!?
ヤバい。箪笥を開けてはいないが、取っ手には手をかけた。
ということは指紋が付いているってことだ。
俺の明日はもう無いぞ。どうする京介? こうなったら‥‥‥よしっ!



415 名前:『アメとムチと鈍感』:2011/06/14(火) 00:57:26.77 ID:2q7mQiLS
「うおおおおおおおおお!!」
「きゃっ!!」

俺は大声を上げてあやせを威嚇し、箪笥のあちこちを手で触りまくった。
無論、取っ手も含めてな。これで俺の指紋が出ても言い訳が出来る。完璧だ!

「お兄さん‥‥‥何てことを! 証拠隠滅を図りましたね?」

あやせが光彩の消え失せた目で俺を睨む。まあ、想定内だ。
そしてビンタを俺の左頬に炸裂させた。コレも想定内だ。
あやせは、ビンタを喰らってブッ倒れた俺に向かって指紋採取に使う粉が入った
容器を投げつけた。蓋が開いていたようで、姿見に映る俺の顔は粉まみれ。
酷いもんだ。俺の左頬にはあやせの手形がクッキリと浮き出てやがる。
さすが指紋検出キット。証拠隠滅は正解だったようだ。
そして恐る恐るあやせの顔を見ると、真っ赤に染まったあやせの顔があった。

「―――ッ! あ、ああッ!!!」

俺の顔を見たあやせは酷く動揺した様子でタオルを手に取り、俺に近づいてくる。
ヤバい。タオルで俺の首を絞める気か? マジヤバい。殺される!
俺は全力であやせの部屋から飛び出し、階段を駆け下りて新垣邸から逃げ出した。
前回、あやせの家から逃げ出した時は簡単に逃げ果せたが、今回は違った。

「待てエエエエエエエエ!!」

なんで今日に限って追いかけてくるんだよ? それもタオルを持って。
捕まったらマジ殺される。そして埋められるに違いない。
人生に未練のある俺は逃げる。執拗なあやせの追跡を躱しながら、
現在を、今夜を、そして明日を生きるために。



416 名前:『アメとムチと鈍感』:2011/06/14(火) 00:57:59.91 ID:2q7mQiLS
何とかあやせを振り切った俺が我が家に着くと、玄関から出てきた黒猫と沙織に
会った。そう言えば桐乃のヤツ、この二人と家で遊ぶとか言っていたな。
だがそんな二人は俺の顔を見るなり、

「破廉恥な雄ね。地獄に堕ちるがいいわ」
「京介氏、お盛んですなあ」

確かにあやせの部屋で破廉恥未遂を働いたよ? だけどそのことがビンタの痕
だけでバレるのかよ? 俺が怪訝な表情をしながら玄関のドアを開けると
いきなり桐乃と出くわした。桐乃は粉まみれの俺の顔に一瞬驚いた様子に
なったが、直ぐに酷く困惑した表情になり声を荒げた。

「ぬあッ!? な、なななな‥‥‥ッ!!」
「俺、そんなに酷い顔か?」
「そ、そこを動かないで!!」
「はい?」

桐乃は俺に『待て』の命令を出すとリビングに飛び込んだ。
一体なんだよ?と思っていると、タオルを手にした桐乃がリビングから出てきた。
‥‥‥コイツまで俺を殺す気かよ!? 冗談じゃねえ!! 俺が一体何を?
と思った次の瞬間、バンッと玄関のドアが乱暴に開けられる音。
外から射し込んだ光でシルエットになった黒髪の美少女は新垣あやせその人だ。
げっ!! ここまで追いかけてきたのかよ? その執念は一体!?
そして肩で息をしているあやせの手にはタオルが。ヤバい。殺される!

茶髪と黒髪の美少女二人に挟まれた俺は為す術もなく、取り押さえられた。
そして二人の美少女はタオルで‥‥‥俺の‥‥‥顔、というか右頬をこれでもか
と言うほどに擦りまくった。イテテテテ、何をするんだよ!?

‥‥‥‥‥‥



417 名前:『アメとムチと鈍感』 ◆ACPRLbMxAk :2011/06/14(火) 01:00:09.94 ID:2q7mQiLS
「お兄さん、どうもお邪魔しました」

あやせはにこやかな表情でそう言うと、まるで何かを成し遂げたかのように
満足そうな様子で我が家をあとにした。さっき玄関に踏み込んできたときとは
えらい違いだぜ。

「ア、アンタが暴れるから、力が入ったダケだかんね!」

桐乃はツンケンした表情でそう言うと、やはり何かを成し遂げたかのように
満足そうな様子で二階に上がっていった。

一体何なんだよ? と思っている俺に向けられた視線を感じた。
視線の主は黒猫と沙織だ。俺たち三人の狂乱状態を玄関の外から見ていたようだ。

「今の‥‥‥見てたのか?」
「当たり前でしょ。あれだけの狂った宴を見過ごすほど莫迦じゃないわ」
「いやはや、京介氏は恐るべき女泣かせですなあ」
「女泣かせ? 何を言っているんだ?」
「あら、惚けるのかしら? それとも本当に気付いてないのかしら?」
「意味わかんねえ。何か知っているのなら教えてくれよ」
「貴方が破廉恥で鈍感な雄だと言う自覚を持たせるために、千葉の堕天使が導きを説いてあげるわ」

いつもの通り、厨二病丸出しの黒猫が携帯を弄ると、俺の携帯が震えだした。

「その添付画像をよく見て、スイーツ(笑)共が何を考えていたのか考えて頂戴」
「では拙者共はお暇を」

黒猫と沙織を見送った俺は、送られてきたメールを開き、添付の画像を見た。
そこには、狂乱状態にあった俺たち三人の姿を写した写メが表示されていた。
よく見ろってどういうコトだよ? と思いつつ画像を舐めるように見ると、
俺の右頬‥‥‥? あやせに投げつけられた粉のせいで白っぽくなっている。
ん? 何だコレ? よく見ると何か模様のようなモノが?
コレは‥‥‥キスマーク!? 指紋検出の粉でくっきり浮き出てやがる。
でもなんで? どうしてキスマークが??

『貴方が破廉恥で鈍感な雄』

今になって黒猫の言っていることの意味がわかった。
キスマークなんて付けて表を歩いたら、みっともねえったらありゃしねえ。
あんな必死になるなんて、桐乃もあやせも俺に恥をかかせまいとしたのだろう。
あいつらに感謝しなくちゃな。


それにしても、このキスマーク、一体誰が‥‥‥?


『アメとムチと鈍感』 【了】


418 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 01:15:07.84 ID:sLPo99Ac
千葉の堕天使・・・

419 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 01:27:16.57 ID:X4uO/I/H
あやせかわいい

420 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 01:43:48.95 ID:zThQCSfz
てか死んだんじゃない?

421 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 02:05:44.26 ID:tdnq2YsM
このタイミングでの投下。
嫉妬してこき下ろしてたのが誰なのかわかっちまったな。

422 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 02:58:07.40 ID:mW3mGPfa
>>417
GJGJ
読みやすくてありがたい

423 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 03:06:08.55 ID:JrSpf0Rl
>>417
良作ありがとうございます(´・ω・`)ノ


424 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 03:14:55.78 ID:bhvFLpwX
あやせもスミに置けないねえ

425 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 04:02:29.62 ID:SL4GJ1Rt
あやせもキスしたの?

426 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 06:31:46.39 ID:0cm8REmm
スレが荒れたのは、「漣」の投下後しばらくしてだよ

「漣」への賛辞が一段落したとみて魯鈍が投下するも住人はスルー

で、あとは嫉妬・粘着レスの荒らしw

427 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 07:03:09.01 ID:qMzJU3Gz
桐乃もあやせも破廉恥な雌ね、といったところかw

428 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 07:28:06.69 ID:+XnWhzEb
>>417
(・∀・)良作GJ
大変美味しゅうございました♪

429 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 07:40:14.29 ID:t+y0r85d
SLはオワコン

430 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 09:29:33.04 ID:j2x/hMZ5
あやせは黒猫と双璧を為すつまらなさ

佳乃さんマダー

431 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 10:17:07.80 ID:nSlvnHzX
>>417
いいな、あやせ
こういうの読みたい

432 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:02:42.97 ID:8kXqYFpG
>>103-108の続きです。

その後、俺は一体何度イッたか分からない。
8回目まで覚えているのだが、あやせの責めは一向に終わる気配がなかったので、数えるのを諦めたのだ。
とにかく、それ以降はただ彼女の求めるがまま、身悶えし、嬌声を上げ、泣き叫ぶだけだった。
何時の間に眠っていたのだろう。
あるいは気を失っていたのかもしれないが、気がつくと、夜が明けようとしていた。
ラブホテルのカーテンから漏れる朝日が眩しい。
あやせはベッドの上で俺の身体に寄り添って、スヤスヤと穏やかな寝息を立てていた。
俺の胸元は、あやせのキスマークや噛み跡だらけになっている。
俺は、昨夜の激しい責めを思い出した。
ゾクゾクと、背筋を何かが通り抜けていく。
部屋の時計は6時を指していた。

433 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:05:14.26 ID:8kXqYFpG
(…帰らなきゃ)
俺は、シャワーを浴びて服を着るべく、起き上がろうとした。
その時、眠っていたはずのあやせが、俺の身体を背中から抱きしめてくる。
「おはようございます。お兄さん」
耳元で、美少女が囁いた。
「ひっ!あ、あやせ…。お…おはよう」
素肌の温かさが、乳房の膨らみが、背中に感じ取れる。
「私を置いて…どこに行くんですか?」
背後から俺のうなじに何度かキスをしながら、あやせは言った。
「い、いや…。ただ、トイレに行って、シャワーに入ろうかって」
「…」
無言のまま、彼女は俺の股間をまさぐってくる。
俺のモノは絞り尽くされて、既にフニャフニャの状態だ。
「だ、だって…もう朝だし、帰らないと…あ!ちょ、や、やめ…。あぐ、に、ニギニギするな…。ぁうッ」
あやせはグニグニと遠慮のない手つきで、その硬度を確かめてくる。

434 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:13:18.69 ID:8kXqYFpG
「ふふふ。ちゃんと全部出し切ったみたいですね。…可愛い」
俺はビクビクと身体を震わせながら、必死に訴えた。
「あっ!あっ!で、でも…そんなに強く握られたら、勃っちまうって!ぅあッ」
「大丈夫…。その時は、また抜いてあげます」
俺はその言葉に戦慄を覚えながら、
「と、とにかくシャワーを浴びて帰ろう」
と、訴えた。
今日は土曜日で学校は休みだが、朝早いうちにホテルを出ないと、誰かに目撃されたら一大事だ。
あやせは、背後から俺にしがみついたまま、ハミハミと耳たぶを甘噛みしている。
まるで鼠をいたぶる猫のようだ。
感じているのを悟られまいと、俺は悲鳴を咬み殺す。
それからあやせは、
「そうですね。お兄さん、先にシャワー入って良いですよ」
と、甘い声で囁くように応えた。
「それじゃ」

435 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:15:05.75 ID:8kXqYFpG
俺は立ち上がり、全裸のまま股間を押さえて、そそくさとバスルームに駆け込んで行く。
昨日あれだけ絞り取られたのに、危うく勃起するところだった。
虎口を逃れる思いで、一人バスルームに逃げ込んでから、俺はようやく安堵の溜め息をついた。
コックを全開にして湯を浴びる。
心地良い温かさが、身体を包み込んだ。
どうして、こんな事になったのだろう?
俺はシャワーを浴びながら、ひとり目を閉じ記憶を辿った。

それは昨日の事である。
学校からの帰り道、夕暮れの中、あやせは俺を待ち伏せていた。
「お兄さん…。ご相談したい事があります」
いつも通りといえば、いつも通りの風景。
俺はその時、てっきりまた桐乃との間に何かあったのだろうと思い、
「ああ、良いよ」
と言った。

436 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:18:52.18 ID:8kXqYFpG
「また、公園にでも行くか?」
あやせの部屋で手錠を掛けられたらかなわないしな、と冗談混じりに言うと、
「いえ。できれば…二人きりになれる所が嬉しいです。その…」
あやせはいつになくモジモジと恥じらいながら、上目遣いで信じられない事を言った。
「お兄さんが、嫌でなければ…ですけど」
「い、嫌なわけあるか!よし、そういう事なら俺に任せろ」
そう即答して、俺が彼女を案内した先が、このラブホテルの前だったのだ。
「ここなら、一晩中二人きりで話ができる」
そう言ってから、俺はあやせがどんな行動を取っても対処できるよう身構えた。
俺のセクハラジョークで彼女がマジ切れするのも常である(また怒った顔が可愛いのだ)。
裏拳や後ろ回し蹴りなら腕でガードしたし、防犯ブザーを鳴らされたら一目散に逃げただろう。
だが、彼女が次にとった行動は、これまでのどの行為よりも破壊力があった。

437 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:22:21.36 ID:8kXqYFpG
「そう…ですね。ここなら」
「えっ」
驚いて声を上げる俺に、あやせは振り向いて言った。
彼女の瞳から光彩が消えているのを見て、俺は息を飲む。
「それじゃ、中に入りましょう」
静かな声が、逆に怖い。
制服のまま、少女は俺の手を引いて、躊躇いもせず怪しげな建物に入っていく。
「あ、ちょっ…」
自分で連れてきた手前、もう後には引けなかった。
あやせの「あの」表情を見せられては、今さら冗談でしたなどと言える訳がない。
少女に導かれるまま、俺は未知の世界に足を踏み入れる。
ピンクを基調としたいかがわしい内装の廊下を抜け、空いていた一室に入った。
(…マジか?俺、こんな棚ぼたシチュエーション)
震える手で、室内にある自動精算機を操作する。
「ご休憩(2時間)」「ご宿泊(翌朝10時まで)」という二つのボタンが生々しい。
(いや、あやせに限って、こんなにうまい話がある訳がない)
冷静になるまでもなく、これまでの事を考えれば、そう俺が思うのは当然だった。

438 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:24:20.05 ID:8kXqYFpG
こういう時、大抵は何か下らないオチが着いて終わるのだ。
しかし、そんな思いとは裏腹に、俺の心は黒髪の美少女中学生あやせたんとラブホに入ったという事実に興奮しきっていた。
部屋の中は、建物の外観や廊下の内装とは異なり、意外にも清潔感のあるモダンな雰囲気だった。
高級品ではないが、インテリアもそこそこ洒落たものが揃っていた。
ダブルベッドの枕元にはティッシュの箱とコンドームが2袋用意されている。
バスルームの戸は、半透明のスリガラスで向こうがボンヤリ透けて見えるように出来ていた。
ここがセックスする場所なのだと実感しつつ、俺は宿泊のボタンを押し、高校生にとっては決して安くない額を精算機に投入する。
あやせは、表情ひとつ変えずに携帯を取り出した。
(通報!?)
そんな俺の警戒心を察したのか、あやせは言った。
「私は、加奈子の家に泊まるという事にします。お兄さんも、家に連絡して下さい」

439 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:26:19.42 ID:8kXqYFpG
「あ、あぁ」
俺は言われるがまま、家にいるお袋に電話をかけ、麻奈実の家に泊まると告げた。
…思えば、この時に気付くべきだったのだ。
あれだけ嘘を嫌っていたはずのあやせが、なぜ両親に嘘をついてまで俺との時間を作ったのかを。
俺達は、二人並んでベッドの上に腰掛けた。
「それで…。そ、相談って」
自分でも明らかに分かる。
目は泳ぎ、声はぎこちなく、ソワソワと貧乏ゆすりをして、明らかに挙動不審な様子だったに違いない。
どんなに冷静になろうとしても、胸の高鳴りは抑えられなかった。
「…はい。お聞きしたい事があって」
「あ、ああ」
「今日…。桐乃から聞いたのですが…」
あやせの瞳からは、光彩が消えたままだった。
「お兄さん…。桐乃に、夜這いをかけたそうですね?」
静かに…しかし、低い声であやせは言った。
興奮が、一気に冷めた。

440 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:28:05.71 ID:8kXqYFpG
背筋を、氷のように冷たい汗が伝って落ちていく。
無論、実の妹に夜這いなどするはずがない。
…が、俺は先日、黒猫の一件で真夜中に桐乃へ人生相談を持ちかけた事がある。
性的な事は何もなかったとはいえ、考えてみれば、深夜に妹の部屋に押し入る事自体が怪しげといえばその通りだ。
恐らくは、あやせはその時の事を桐乃から脚色込みで聞いたのだろう。
「ご、誤解だ、あやせ!俺は何もやましい事はしていないっ」
「私、お兄さんにメールしましたよね。桐乃に何かしたらブチ殺すって…」
「あ、あわわ…」
だ、だめだ。
もうスイッチが入ってしまっている。
「手を出したら殺すって…殺すって言ったじゃない。…言ったでしょ?言ったよねぇッ!」
「ひぃっ!」
恐ろしい剣幕で詰め寄るその迫力に思わず俺は悲鳴を上げた。
「だから決めたんです。私…桐乃を助けるには、これしかないって」

441 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:30:04.63 ID:8kXqYFpG
(こ、殺される!?)
酷い言い草かもしれないが、こいつなら、ありえない事ではない。
ベッドから立ち上がって逃げようとしたその瞬間、あやせが飛び掛かって来た。
「あっ!」
「…」
無言のまま、彼女は俺をベッドの上に押し倒し、あっという間に馬乗りになった。
「お兄さん…」
レイプ目で俺を見下ろす黒髪の美少女。
「あああっ!やめて、あやせ!殺さないでくれッ」
俺は半泣きになって、命乞いをした。
「覚悟して下さい」
「あ…あぁ…」
しかし、あやせは俺を殺すより、もっと信じられない事を言った。
「もう二度とお兄さんの性欲が桐乃に向かないように、私が全部吸い取ってあげますから」
「え…?え…?あ、ちょ」
手際良く俺のワイシャツのボタンを外していくあやせ。
思わず抵抗しようとすると、彼女は一段と声のトーンを落とし、
「それとも…私とするのは、嫌…ですか?」
と、馬乗りのまま言った。

442 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:33:39.26 ID:8kXqYFpG
…拒めば、刺される。
そう確信した俺は、もう逆らわない事にした。
「い、嫌じゃない」
「私と…しますか?」
「す、する!します!」
それから俺は怒涛のように、あやせの中へ飲み込まれていくのだった。

(最初は『桐乃のため』と言っていたのに)
…シャワーを浴びながら、俺はあやせの言葉を思い出していた。
「もう誰にも渡さない」
「他の女になびけば、殺す」
俺は、恐ろしかった。
何がきっかけであれ、あやせは俺を滅茶苦茶に犯し抜く事に喜びを覚えてしまったのだ。
逆らう事など、できるハズがない。
(これから…どうなっちまうんだ?)
溜め息が漏れた。
「…何を考えているんですか?お兄さん」
考え事をしていたばかりに、あやせが何時の間にかバスルームへ入って来た事に気付かなかった。
シャワーを浴びている後ろから、彼女は全裸のままギュッと抱きついてくる。

443 名前:あやせのテディベア物語02:2011/06/14(火) 13:34:43.27 ID:8kXqYFpG
「あ…、あぁっ!」
「フフフ…。そんなに怖がらないで下さい」
あやせの白い指が、俺のペニスを包み込む。
「あら?もう固くなってる」
この上なく嬉しそうな、少女の声。
俺は半狂乱になって、「助けて!」と叫んだ。

続く





444 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 13:39:20.51 ID:DXBSQri/
ふぅ……

445 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 13:43:41.95 ID:0JF1ZkkX
まだ俺のは枯れてないから
MOTTOMOTTO

446 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 14:37:26.21 ID:bhvFLpwX
私の愚息が早くバスルームプレイで抜かせろと言っております

447 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 18:37:24.70 ID:4ossIGxp
病みあやせさんぱねぇ

448 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 21:08:46.57 ID:tUQ9G9dj
はやくしr…
早く続きをくださいお願いします

449 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 21:11:40.97 ID:96ETTavs
>>443
GJです

450 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 23:06:36.96 ID:YOkA3zeU
大学生の京介が桐乃とあやせの高校に教育実習に行くっていうネタを
書きたいんだがどういう展開にしていいかわからん

451 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 23:33:36.65 ID:vkjN/VSb
>>450
桐乃プロデュースで服飾センスが磨かれた大学生京介が女子生徒に黄色い歓声上げられて、ちやほやされてるのを見て「ぐぬぬ」状態に。
その後家に帰って不機嫌全開。真夜中になって自分の気持ちを抑えきれずに夜這いをかける。
翌日桐乃が付けたキスマークに気付かずに学校に行って、「なぁんだ彼女持ちかー」と波が引くように去って行く女生徒たち。
ラストは「 計 画 通 り 」と某キラっぽく笑う桐乃で〆。

これでどうだ

452 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/14(火) 23:48:09.20 ID:hs+HQID8
相変わらず、魯鈍の発想は貧困だなぁ(棒

453 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:07:31.15 ID:3xmph7Cm
>>450
パッと考えられるのはあやせの学校に芸能科、それに類する科目なりイベントがあるとする。
芸能ってのは歌や踊りだけでなくあらゆる分野を指すことを考えれば、当然文学もあり得る。

文学の講習で採用判定を決めると脅されたフェイトを出せばお膳立てはできたも同然。
経緯はまかせるがなんらかの偶然で京介がフェイトに接触し、就活を助けてくれとお願いされるわけだ。

京介は三度赤城として学校に助手として潜入。しかしそこであやせに見つかってしまう。過去の経験から速攻で見破るあやせ。
あわや通報、となりかけたが適当な桐乃がらみで結託。フェイトほっぽって桐乃を応援するはずがいつのまにかあやせも応援してしまう。

招待を知るあやせもそんな京介に悪い気がせずいつしか二人は・・・

ってのでどうだ?もちろんエロは保健室で

454 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:20:20.77 ID:WRoNySkY
>>450
教育実習で桐乃とあやせの高校に行ったら黒髪メガネのちびっこ発見、声をかけたらなんと高校入試に伴いマジメデビューした加奈子だった!!

地毛の黒髪にメガネ、そのうえ敬語系ちびっこと京介センサーびんびん、加奈子も加奈子でマネージャーに会えて嬉しいのでやたら絡むように。

いつしか2人は両想いとなり………

455 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:23:38.92 ID:wZSZKVO3
あ、なんだ京介大学生の設定か。
金持ち校でいじめられてあやせにフォローしてもらうでいいんじゃねえの?

456 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:26:30.59 ID:wT3+wK83
桐乃でもあやせでも加奈子でもいいから誰か書いてみてくれ
文句はもちろん言いません

457 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:28:55.51 ID:QkMaLmA0
お前らってあんまり文に起こす才能は少ないかもしれないけど
妄想力は人一倍逞しいんだな

458 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 00:29:44.03 ID:w0vTYESp
>>454
なんで加奈子だよ! ……と思ったけどこれいいな

459 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 02:58:20.85 ID:dUvVMsMs
>>417
桐乃もあやせもかわいい

460 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 10:49:40.38 ID:51dtydUx
>>450
歳3つしか離れてないから無理じゃねってのは野暮?

461 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 11:20:11.57 ID:dUvVMsMs
マジレス大歓迎

462 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 11:22:59.06 ID:dUvVMsMs
まだ塾講バイトの道が残されてるよ

463 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 11:23:55.70 ID:HGhsYSLZ
あやせが最近ちょっと頭おかしくて留年しちゃったってことでいいんじゃね
そしてマンツーマンで勉強教えるきっかけにしちゃえばいい
まぁリアル実習性にそんな余裕まったくないけど

464 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 11:40:07.38 ID:Gsz1nhd1
俺は4年でやったけど、一応、単位習得が間に合っていれば3年で教育実習に出ることもできた気がする
あんま覚えてないけど

465 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 17:51:13.81 ID:OiGGkwj1
桐乃「あやせって、なにか私に勝ってるとこあったっけ?成績とかスタイルとか…」

桐乃「あ、身長は勝ってましたねwww」


あやせ「うわーん!!おにえもーん!!桐乃がいじめるー!」

京介「まったく…あやせはしょうがないなぁ(お、今パンツ見えた)」

466 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 18:50:20.56 ID:HQlywnsv
このスレはオワコンだな

467 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 20:28:15.22 ID:opgkyeCS
「お兄さん、最近、モデルの仕事が忙しくって、授業出れてないんです、それでなんですけど……」
「わかった!マイラブリーエンジェルあやせたんの頼みだ、俺が家庭教師してやる」
「え、いいんですか……」
「あれ、ここで突っ込まない? 本気なんですか、あやせさん?」

京介のプライベートレッスン編開幕とかどう? 


468 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 20:54:10.24 ID:ukms9Mht
偽八巻や九巻予測書いてた人は新作書いてないの?
桐乃がウェディングドレス着た話で終わり?

469 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:22:05.20 ID:wZSZKVO3
>>468
どやって書いた予想が外れてガタガタ震えてるんだ。察してやってくれ

470 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 21:51:55.97 ID:Gsz1nhd1
あれは別に、外れたからと言って恥じるようなものでもなければ、責められるようなものでもないだろw
それ以前に結構いい1線まで的中してたが
俺個人的には大嫌いな内容だった上、本編の内容がそれと比べてもさらに微妙だったが

471 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:03:10.63 ID:ZCq6H28r
ついさっき、CM見るまでドロリッチって架空のブランドだと思ってたわ

472 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:12:53.10 ID:ukms9Mht
>>469
新しいのは書いてないっぽいな
黒猫転校させた原作よか好みだったんだが残念だ

473 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:34:11.50 ID:yW0ZWaFK
愛想尽かして出て行ったんちゃうの

474 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 22:47:23.81 ID:WZyKklQ9
個人的には公式8巻よりあの偽8巻の方が好みだわ

475 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/15(水) 23:33:44.36 ID:LnHAUnpW
>>460
二週間とか短い期間なら二年生から実習できるよ
今はどうなってるか知らないけど毎年100人近くの実習生が来る中学校にいたからわかるけど
そのネタはリアルに危ないから無理だねぇ
二次ネタに突っ込みは野暮だけど

476 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 07:36:36.96 ID:93Njz0Q9
教育実習の体験記なんか、ちょっとググればいくらでも出てくる

にもかかわらず、ここで聞くなんてのは、低級な誘い受けか、釣りだろ

仮に誘い受けだとしても、自分で調べる気概のない奴にストーリーを自力で構成できるわけがない

477 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 19:18:09.83 ID:MHpw1WTl
東大国文に進んだ、吹奏楽部のOBが実習に来た時は笑ったなぁ

結局、院まで進んで研究者になるって話は聞いたけど…今どうしてるんだろうな。
思い出した

478 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 20:47:21.76 ID:Uq3hdiH5
東大から教育実習生が来る事が、なんでそんなに笑えるんだ?
なれるかどうかはともかく、院まで行って研究者になりたいという人も、別に珍しくない望みだと思うが

479 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:39:29.68 ID:ENK98gdm
>>476
ちょっとググれば出てくるか?
実際は心構えとか、機械的な報告とか、全然いい所見つからないぞ。
逆に、自分が体験した実習or妄想を、書き手が味付けして書いてくれた方が、
読み手も書き手も皆幸せになる。
ストーリーを自力で一人で構成する必要もない。
SSは皆でネタ持ち合って皆で作って(;´Д`)'`ァ'`ァするものだ。

480 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:39:43.72 ID:MHpw1WTl
>>478
親しいOBの先輩が、ある日突然学校にやって来て、はい今日から先生です
なんて言ったら、ニヤニヤと言うか、苦笑いと言うか。
そんな感じにならない?俺はなった。

京介とあやせにもそんなことがあるのかなぁ、と。

481 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:43:32.00 ID:vYp1M4Is
ニヤニヤというか、周りの奴らは知らないのに俺は知ってるんだぞ
みたいな感じの優越感に浸っちゃうな

っていうことで京介があやせの塾でバイトすることになったっていうのを書いて下さる方いませんかね

482 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:46:46.24 ID:sPeLrT6X
自分で書け
俺はひなちゃんの妄想で忙しい

483 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 21:51:56.02 ID:vYp1M4Is
人の読んだ方が面白いし
っていうか書けないんスけどね

484 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:14:07.18 ID:93Njz0Q9
>ストーリーを自力で一人で構成する必要もない。

こいつダメすぎ
取り敢えず、ID:ENK98gdmにまともな創作は無理だってことは、
はっきりしたな

485 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:16:24.15 ID:/zfNP9yF
>>484
自分のレスに反論が来たからって…落ち着くんだww

486 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:19:06.26 ID:q7HW2V2C
はっきりしてよかったな。心底どうでもいいけど。
書き手が増えることを願うだけ

487 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:21:02.24 ID:EVbBwxzP
>>484
つまり、編集と一緒にストーリーを作ってる俺妹の作者に、まともな創作は無理だって事か?

488 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:21:49.53 ID:MYW4hKl+
スルーしときなさい

489 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:22:00.23 ID:93Njz0Q9
>>485
屑は排除しないとダメだろ?
屑と言われて発奮して、まっとうなものを書けばよし、
それができなければ……
スレ汚しを未然に防止できたってだけのことだよ


490 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:23:12.53 ID:vYp1M4Is
わかったからもうそれ以上レスしないでくれ
荒れちゃうから

491 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 22:34:25.85 ID:k8i2hYwG
荒らしはスルー

492 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 23:03:12.90 ID:xl7k/mkA
491レスで218kb…

493 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 23:19:35.44 ID:958KaAhf
>>480
親しいQBの先輩に見えた

494 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/16(木) 23:27:54.98 ID:MHpw1WTl
桐乃、瑠璃、沙織、加奈子、あやせ
5人の魔法少女が織りなす、グロとファンタジーの物語

ラスボス:べるふぇごーる

495 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 00:38:00.10 ID:lmJiYOgy
>>489
自分がスレ汚しをしている事に気づかないとは…
かわいそうなおっさんだな。

496 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 00:40:52.02 ID:/YdyYkYj
だからもう引っ張んなって

497 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 01:52:57.75 ID:WqYuFD8o
順調に突き進んでるな

498 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 01:59:52.28 ID:lmJiYOgy
すまない、スレ汚ししたので、当分ROMってる。

499 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 02:01:37.00 ID:we0g1hDg
出来れば汚す前に気付いてほしかった

500 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 02:08:38.99 ID:uHJ/EIF8
SLさんさえいてくれればなあ・・・

501 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 02:24:12.07 ID:zt8+ZA0f
腐れネトウヨは不要

502 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 05:23:44.77 ID:fggcyNAo
ここの自称書き手は最低だな

SLさん以外はいらない

503 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 07:17:40.65 ID:vHQX6Lkf
何時まで君は一人で信者とアンチを演じて頑張るつもりなの?
いい加減に気持ち悪いよ

504 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 08:42:38.91 ID:i6kZmPSS
SLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

505 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 08:43:45.63 ID:59ALfHZb
原作コケたので、SLさんに賭けるしかないのであった

506 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 09:39:36.38 ID:pBSAg+3r
原作批判も作者批判もキャラ批判もここでやることじゃないからな
ここはキャラを愛でて妄想を楽しむ所だからな

507 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 09:39:50.37 ID:A3ELTkBZ
ID変えてまでか

508 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 10:30:21.33 ID:nXg/1dzN
SLをNGワードにしたらスッキリ

509 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 14:06:28.56 ID:zK4pQeAs
SL

510 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 15:55:05.74 ID:C2m1p04z
S.Lさんをバカにするのはやめろ!!!
またキレて自意識過剰な書き込み連発されるぞ!!

511 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/06/17(金) 15:59:55.49 ID:Ilsd46ly
そろそろ一発エロいのが読みたいな

512 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 16:04:12.32 ID:7KkdfF6G
>>510の言う通りだ!
SLに触れると火傷するぜ
発狂して非常にめんどいことに

513 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 16:19:43.84 ID:zK4pQeAs
SLェ…

514 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 16:20:37.68 ID:JW/pt3Jr
NGだらけでワロタ
お前らもっとSSの話するか口閉じとけよ

515 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 17:13:45.69 ID:QFMlNmT4
京介が桐乃の専属カメラマンになる話とかどうだ?
PSPで京介が桐乃の写真撮って誉められてたし

516 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 17:24:35.91 ID:zK4pQeAs
>>514
(`〜´)

517 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 19:24:13.83 ID:TMQR7Gw/
タリーさんなんでこんなところに!

518 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:09:36.39 ID:IfedS9/W
久しぶりに来たが…

エロカワ先生はまだ来ないのか…

519 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:21:00.40 ID:Xg2xYNFX
まぁでも人格はともかくとしてSL氏も大したもんだと思うわ。

パロにしろ長編の物書きってすげーむずいしな。書いてみて実感した。
つか完結出来なくて精魂尽きた。もう試さない。

520 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:40:05.01 ID:7T6tw76j
>>519
途中まででも、投下すれば有志が引き継いでくれるかもよ。
You、できたとこまで公開しちゃいなyo

521 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 20:44:52.89 ID:TKAUmcBD
俺は正直なところ、SLを読みたい。 っていうか、ずっと待ってる。

522 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 21:40:33.92 ID:3VfrqLn/
ぶっちゃけ誰でもいいから何か書いてくれ

523 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 22:15:38.85 ID:F7xfMPjI
前はホント良かった
雑談なんて1日10レスくらいなもんで、ソッチの方が書き手もよく落としてくれていた

524 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/17(金) 22:57:04.44 ID:i6kZmPSS
昔は良かったなあ

525 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 03:27:06.89 ID:MZsO49FN
SLさんだらけでワロタ
お前らもっとSLさんの話するか降臨願っとけよ

526 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 04:24:45.11 ID:yLHCC0Y2
あぼーんばっかだな最近
そんなにNGワード使ってる奴多いのか

527 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 04:32:21.30 ID:DyJSBDel
その口でクソ垂れる前に言葉の前と後にSLを付けろ!

528 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 05:12:14.87 ID:ZVwyd+5t
ボクはNGしてるからお前らのレスなんか見えないよっていちいち宣言せずにはいられない
SL

529 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 07:59:44.40 ID:IPkcEh3V
SLェ…

530 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 08:26:26.23 ID:/gWnuZUl
クソスレ乙

531 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 09:10:55.14 ID:x/hpaJnM
SL66氏待望論はとどまるところをしらない

532 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 09:43:16.12 ID:IJPMuppX
SLで盛り上がっているがWiki以外に作品が置いてあるとこってあんの?

533 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 10:01:03.25 ID:sd1emBnQ
>>532
とらドラのとこにあんじゃない?別にキャラなんてないよーなもんなんだから、
俺妹で知って気にいったんなら楽しめるんでね?くっそ長いしw

534 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 10:45:19.89 ID:mR6+0LQB
桐乃ってキャラがまんまハルヒだよな

535 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 10:50:55.71 ID:yemmQdbg
それはハルヒに失礼

536 名前:SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/06/18(土) 12:31:45.13 ID:ND8G9piy
さて、突然ですが、何かと物議を醸しているらしい『風』の後編をアップします。
ひとまずは、63レス中の17レスほどを上げます。

なお、もはや言うまでもありませんが、オリキャラ、修羅場が有ります。
さらに、終盤はエロとバイオレンスも有りなので、苦手な方は、スルーして下さい。

ていうか、規制等で、途中でアップが頓挫するかも……
まぁ、そのときは、そのときということで……

537 名前:風(後編) 1/63:2011/06/18(土) 12:39:30.44 ID:ND8G9piy
*  *  *
 日曜日に勃発した黒猫や沙織との諍いで心身共に疲れ切っていた俺は、結局、何の備えもなしに、月曜日
の講義に出席した。月曜日の午前中には、予習が必須のドイツ語の講義があるにもかかわらずだ。

 運が良ければ当てられずに済むと高を括っていたが、それが命取りとなった。
 もう少しで講義が終わるという刹那、俺は教科書の一節を読んで訳すように指名され、見苦しく言い淀ん
で大恥をかいた。
 陰険そうな講師には、「昨日は日曜日で十分に時間があったはずなのに、予習はしてこなかったのか
ね?」と嫌みったらしく詰られた。
 悔しかったが、昨晩、予習もせずに早々に寝入ってしまった自分が悪い。俺は、

「も、申し訳ありませんでした……」

 と、消え入るような声で講師に詫び、ようやく着席を許された。
 背後の方からは、くすくすという無遠慮な笑い声が聞こえてきた。女の声だ。保科さんは、教壇の間近に
座っているから彼女ではない。
 畜生、劣等生であることは否定しねぇが、予習を怠ったのは明らかに失態だ。笑われてもしょうがない。

 そんなことを忌々しく思い返しながら、学食でいつものようにコロッケ入りのラーメンをすすっていると、
つい先日に知り合ったばかりの陶山と川原さんが、各々弁当を携えてやって来た。

「高坂。ここ、いいか?」



538 名前:風(後編) 1b/63:2011/06/18(土) 12:44:31.22 ID:ND8G9piy
 俺は、無言で頷いた。法学部で気軽に話せる相手がいない今の俺にとって、二人は貴重な話し相手だ。
 しかし、

「うわぁ〜、高坂くん。先週もそうだけど、なんてもん食べてるのよぉ……」

 川原さんが、ふやけたコロッケが浮いているラーメン丼を見て、顔をしかめている。
 たしかに、開業医の娘でもある医学部生から見たら、ジャンクフード以外の何ものでもないわな。
 でもよ……、

「昨日、ちょっと服買っちまったし、外食もしたから金欠なんだよ。その点、こいつは、栄養学的には褒め
られたもんじゃないが、安くて腹だけは膨れる……」

「にしたって、毎日それじゃぁ……」

「いやぁ、世話になっている下宿屋じゃ、けっこうまともなものを朝晩食わせてもらっているから、
一食くらい、こんなジャンクなもんでも大丈夫だろ、多分……」



539 名前:風(後編) 1c/63:2011/06/18(土) 12:50:13.77 ID:ND8G9piy
「だったら、昼飯くらい、ラーメンでも大丈夫だろうさ……。それに、余計なお世話かも知れんが、おかず
が余ったんで、持ってきたんだ」

 川原さんの同級生で、伊達眼鏡の陶山が、俺に小さめのタッパーを差し出した。『食っていいぞ』という
ことらしい。

「も、もらってもいいのかな?」

「そのつもりで持ってきたんだ。遠慮すんな」

「済まねぇな……」

 思わず卑屈な感じになっちまったが、それでも作り手である陶山への感謝のつもりで、俺は軽く頭を垂れ
てから、タッパーの中の芋の煮っころがしを箸でつまみ、口に放り込んだ。
 う〜ん、旨いな。下宿の女主人の煮物も旨いが、陶山のも甲乙つけがたい。


540 名前:風(後編) 2a/63:2011/06/18(土) 12:54:06.60 ID:ND8G9piy

「こっちの煮物は、関東と違って、醤油の色とかが薄いくせに、ちゃんと味付けがされているんだな……」

「まぁ、こっちは薄口醤油を使うからな……」

「亮一の煮物は、お婆ちゃん直伝なんだよ」

 川原さんのなにげない一言で、俺ははっとした。

「お袋さんじゃないのか?」

「……うん、まあな……」

 そう言って、陶山は、一瞬だが、川原さんと何やら目配せみたいなものをしていたようだった。

「ふ〜ん……」

 色々と事情はあるんだろうな。俺にもあるようにさ。
 とにかく、こうして話し相手になってくれる陶山という奴は、俺が初めて目にする“厨房男子”という奴だ。
 何らかの事情がなければ、野郎が自ら進んで台所に立つということはないよな。

「まぁ、それはともかく、高坂、なんかげっそりしてないか?」

「やっぱそう見えるか? ちょっと午前中、ドイツ語の講義で当てられて答えられなくて、恥かいたんだよ」


541 名前:風(後編) 2b/63:2011/06/18(土) 12:57:39.52 ID:ND8G9piy

「それで、生気がないつ〜か、なんつ〜か……。ゾンビみたいなんだぁ〜。あ、ごめん、言い過ぎ」

 川原さんは、自虐のつもりなのか、自分の額をゲンコツで軽く叩き、ぺろっと舌を出した。
 人の彼女をこう言うのも何だが、美人は何やっても格好がつくからいいよな。
 しかし、ついにゾンビか。ゾンビと性犯罪者予備軍とじゃ、後者の方がマシだよな。

 ゾンビ呼ばわりした代償ってつもりじゃないが、ついでに川原さんに訊いとくか。

「ゾンビでも何でもいいけどさ……。ちょっと教えて欲しいんだけど、ブレザーのボタン付けをやってくれ
そうな、洋服の簡単な修繕をしてくれるような店に心当たりはないかな?」

 昨日買ったブレザーは、ちょっとボタンのつけ方が緩かった。新品だが、作られてからだいぶ経っている
ようなので、一度クリーニングしておきたかったのだが、このままでは、クリーニングの際に錨のマークが
あしらわれた金ボタンが何個かなくなってしまうかも知れない。



542 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 12:58:12.78 ID:r9N6aOYq


恥知らずのネトウヨS,Lキター!
物議をかもしてるのはSSじゃなくてお前の存在だよ



543 名前:風(後編) 2c/63:2011/06/18(土) 13:00:19.98 ID:ND8G9piy
「う〜ん、ないことはないけど、あたしら、そういうお店は利用したことがないから……」

 川原さんは、傍らの陶山をちょっと見た。陶山は陶山で、「う〜〜ん」とか言いながら、困惑したような
表情で、鼻の頭を掻いている。
 何なんだろうね、この反応は。

「ていうと、全部、川原さんが陶山の分まで直しているとか?」

「そ、そうだったら、格好いいんだけどさぁ、あ、あははは……」

 川原さんが、苦し紛れっぽく笑っていて、陶山は居心地が悪そうに、ちょっと肩をすくめていた。

「まさか……」


544 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:01:08.20 ID:hIoi0tpT
支援

545 名前:風(後編) 3a/63:2011/06/18(土) 13:03:05.35 ID:ND8G9piy
「そ、そのまさか……。こいつは、料理だけじゃなくて、裁縫とか、掃除とかの家事全般がプロ並みなんだ
よね……」

 傍らの陶山は、川原さんの脇腹を肘で小突き、小声で「余計なことを言いやがって……」と詰っている。

「まぁ、つい口が滑っちゃったけど、いずれはばれるでしょう? それに、男で裁縫やるってのは、別に恥
じゃないわよ。あんただって、内心は誇らしいんでしょ?」

「んなことあるかい……」

「まぁ、いいわ…。でね、これが高二の時の亮一の作品。文化祭でメイド喫茶やることになって、
そのメイドさんの衣装を作ったの」

 そう言いながら川原さんは、自身の携帯電話を差し出した。もう、秘密も何もないということか。
 その液晶画面には、紺を基調としたメイド服姿の川原さんと、同じくメイド服を着た女子二人が写ってい
た。写真の彼女らが着ていたメイド服は、ぴったり各人に合っていて、まさにジャストフィットという感じ
だった。

「すげぇ似合ってるよ。本物のメイドさん以上のメイドさんって感じだな」

「そりゃ、着てるのが、あたしとか、そこに写っている二人だからね。モデルがいいのよ」


546 名前:風(後編) 3b/63:2011/06/18(土) 13:06:05.07 ID:ND8G9piy

 たしかに、川原さんや、川原さんと一緒に写っている二人もものすごく可愛らしいからな。
 だが、メイド服の出来が半端じゃない。何ていうか、アキバとかで見るような、露出度が高い萌的なもん
じゃなくて、実際にメイドさんが着ていそうな服を、レースとかフリルとか、細かな装飾を凝らした上で、
各人の体型に合わせて徹底的にリファインしたという感じだ。
 レースとかで装飾過剰になると往々にして下品になるもんだが、全体のイメージがシックだからか、見苦
しさは全くない。むしろ、

「ノーブルっていうか、垢抜けた雰囲気がいいな……。これ、デザインも陶山なのか?」

「ま、まあな……」

「すげぇなぁ……」

 俺と同い年で、こんなにも万能ってどうよ……。
 そういや、一人だけ、陶山みたいに万能な奴が居たな。昨年夏に桐乃の彼氏として実家に現れた御鏡だ。
 あいつの気障ったらしい癇に障る部分をきれいさっぱり取り去って、価値観その他を骨太で質実剛健な感
じにすると、陶山みたいになるんだろうか。


547 名前:風(後編) 3c/63:2011/06/18(土) 13:08:08.08 ID:ND8G9piy

「しかし、あんときゃ、死ぬかと思ったぞ……。縫製はほとんど俺一人だったからなぁ。最後の三日間は半
徹夜続きだったぜ……」

「え〜? あたしも、あんたの家にミシン持ち込んで手伝ったじゃん!」

「まぁ、ミシン持参で来てはくれたけどよ……。結局、うまく縫えなかったし、そのうちに、縫いかけの服
の上に突っ伏して、ぐ〜すか寝ちまったんじゃないか。おかげで、女子十人分のメイド服を、俺は必死に
なって縫ったんだぞ」

「そ、そうだったかしらね……。全然、記憶にないけど……」

 すっとぼけているような感じの川原さんを、陶山は、半眼で見詰め、ため息を吐いている。
 多分、陶山の言っていることが事実なんだろう。

「で、でも、メイドになる女子の採寸は、全部やったじゃん」


548 名前:風(後編) 4a/63:2011/06/18(土) 13:11:09.25 ID:ND8G9piy
「あれは、俺がお前以外の女の子の採寸しようとしたら、『バカ、変態!』とか言って、いきなりひっぱた
いたんじゃないか!」

「あったり前でしょ! あんた、他の子の身体を触ろうというとき、ものすごくいやらしい感じだったから、
放置してたら絶対に何かやらかしていたに違いないのよ」

「そんな命を粗末にするようなことはしないって……。もしやってたら、クラスの全員から袋叩きにされち
まう」

 これって、痴話喧嘩ってやつなのか? 聞いちゃいけないとは思うものの、嫌でも耳に入ってくるから
困ったもんだ。
 しかし、これで陶山と川原さんの大よそのパーソナリティーが把握できたな。
 明るくて感じよさそうな川原さんは、意外にもずぼらであるようだし、陶山は、ちょっと強面でありなが
ら家事全般が得意という変な奴だ。その陶山は、相方の川原さんに振り回されているらしい。
 いや、男と女ってのは、大概がこんなものなのかな。実家では親父が権力を振るっているようでいて、
結局はお袋の言いなりだってのが、俺を実家から追い出すか否かを決める家族会議ではっきりした。
 親父は、基本的に俺を追い出すのは反対で、矯正すべきは桐乃の方だと主張したが、この件ではお袋が
異常なほど強硬で、結局は今の有様だ。

549 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:12:27.19 ID:hIoi0tpT
支援

550 名前:風(後編) 4b/63:2011/06/18(土) 13:13:10.26 ID:ND8G9piy
 おっと、昨日と今日の午前中に滅入ることがあったから、また嫌なことを思い出しちまったぜ。
 そんなことよりも、陶山と川原さんは?

「あんたは、鈍いから多少は痛い目に遭った方がよかったのかもね。本当に今でも気が利かないったら
ありゃしない!」

「そりゃ、あんまりな言い草だな。俺は“気遣いの陶山”って、高校じゃみんながそう認識していたんだぜ」

「“気遣い”の意味を辞書で引いてから言いなさいよ。“気遣いの陶山”? ば〜か、冗談じゃねぇって」

 未だに言い争いを続けていやがる。こうなると、夫婦漫才だな。
 見ている分には面白いと思う奴も居るんだろうが、俺は他人の口論を聞きながら飯ウマな気分には到底
なれない。

「な、なぁ、陶山が裁縫も得意だってのは分かったから、本題に戻ろうぜ。ブレザーのボタン付けをどうす
るかって話にさ……」


551 名前:風(後編) 4c/63:2011/06/18(土) 13:15:11.81 ID:ND8G9piy

 その一言で、川原さんは、はっとしたように凝固し、頬をうっすらと朱に染めた。
 相方の陶山は、『バカ騒ぎしやがって』と言わんばかりに、川原さんをじろりと一瞥して俺の方に向き
直った。

「お、おぅ……。ブレザーのボタン付けなら俺が速攻でやってやるよ」

「いいのか? 済まねぇな……」

「俺にとっちゃ、お易い御用だ。で、急ぎか?」

「いや、しっかりした生地の冬物だから、秋にならないと着ないと思う……。いつでもいいや」

「そうか。でも、善は急げとも言うからな。早めに何とかしようぜ」

 男同士が洋服の繕いについて、あ〜だ、こ〜だと言い合っているのは、傍目には結構シュールだったらし
く、今度は川原さんが、半眼で心持ち顔をしかめていた。
 川原さんは、『その辺にしておけ』というつもりなのか、軽く咳払いをしてから、陶山の顔をじっと見た。

「でも、肝心なことを忘れてるよ。受け渡しはどうするのさ?」


552 名前:風(後編) 5a/63:2011/06/18(土) 13:17:12.29 ID:ND8G9piy

 川原さんのツッコミはごもっともだ。たしかに、それが問題だよな。

「ふむ……」

 陶山が顎の先に右手をやって、軽くなぜている。どっかで見たようなポーズだなと思ったら、ロダンの
『考える人』に似ている。
 ちょっと考え事をする時の陶山の癖なのかも知れない。

「大学に持ってきて、ここで受け渡しをしてもいいかな?」

「それも悪くはないが……。何かうざったいな……。よかったら、俺んちに持って来いよ。その場で繕って
やるぜ」

「いいのか?」

 俺は関東から流れてきたよそ者なんだぞ。
 だが、陶山は鷹揚に頷いている。

「高坂の下宿はどこなんだ?」


553 名前:風(後編) 5b/63:2011/06/18(土) 13:19:13.80 ID:ND8G9piy
 俺が下宿の住所を告げると、陶山は、「何だ、俺んちの近所か……」と呟いた。

「その住所だったら、あたしんちも近いよ。川原クリニックってのがあたしの家。外科と産婦人科やってる
から、何かの時は宜しくね」

 外科はともかく、産婦人科は男の俺には関係ないわな。
 しかし、未だにこの街の地理には疎いから、近所とか言われてもピンとこない。昨日だって、闇雲に歩い
てどうにか下宿にたどり着いた。
 この街を、部分的に点と線でしか把握していないんだ。
 ガイドブック片手とはいえ、昨日の沙織の方が余程この街を知っていた。
 それはさておき、

「悪いな……」

 陶山には、借りを作るばかりだな。鈍い俺でも、心苦しいぜ。


554 名前:風(後編) 5c/63:2011/06/18(土) 13:21:15.62 ID:ND8G9piy

「気にすんなって。高校の同級生は、この大学に進学した奴もいるけど、気心の知れた奴らの多くは東京の
大学に行っちまってな……。こっちも知り合いが増えるのは嬉しいのさ」

 川原さんもにこやかに微笑んでいる。しかし、陶山が『気心の知れた奴らの多くは東京の大学に……』の
一言を発した瞬間だけは表情が硬くなったような気がした。
 俺もそうだが、色々事情があるんだな。
 東京の大学に行ったのは、陶山の男友達や、川原さんの女友達だけじゃないんだろう。

 おっと。一瞬、そんなことを邪推しちまったが、川原さんは、元通りの笑顔を取り戻しているじゃないか。

「だったら、今度の土曜日の午後、亮一の家に行って、お茶会でもしましょうよ。こっちに残っている子を
呼んで、もちろん高坂くんもね。で、合間を見て、高坂くんのブレザーを繕ってあげるってのはどう?」

「悪くはないが……。なんだかんだで、俺の負担が大きいんだが?」

「お茶の仕度くらいは、あたしがやるから、あんたは繕いもの優先ってことでOK?」

「なら、お茶の支度は俺は関与しないからな。しかし、肝心なことを忘れているぞ。高坂自身の都合はどう
なんだよ」


555 名前:風(後編) 6a/63:2011/06/18(土) 13:23:17.37 ID:ND8G9piy

「あ、そっか……」

 川原さんは、ぽかんと口を半開きにして、上目遣いで天井の方を見ている。
 天然っぽい反応だが、何故か、演技のようなわざとらしさが、ちょっとだけ感じられた。

「という訳なんだが、高坂、今度の土曜日の都合はどうだ? 俺と瑛美と、それに俺たちの高校の同級生で、
こっちの方に残っている奴らが二、三人来ると思う」

「そうそう、さっき携帯に写っていたメイドさんの片割れも、呼べばきっと来るよ。ほら、ロングヘアの
グラマーな子」

 川原さんが悪戯っぽく笑っていた。黒髪ロングで巨乳は、俺にとってストライクゾーンのド真ん中だが、
なぜそれを知っている?

「いや、たしかに携帯には可愛い子が写っていたけど、別にみんな可愛いなと思っただけで……」

「ふ〜〜ん、それにしちゃ、その子の方ばっか見ているような気がしたんだけど、違う?」

 鋭いな……。無駄に勘がいいってのは、あやせに限らず、婦女子なら誰でも持ってる資質なのかもな。


556 名前:風(後編) 6b/63:2011/06/18(土) 13:25:18.70 ID:ND8G9piy

「おい、おい、つまんね〜ことで、高坂をいじめるな。写真なんかに見とれたって別にいいだろうが。それ
よか、高坂、土曜日の午後はどうなんだ?」

 陶山が助け船を出してくれた。男子の苦境を理解できるのは、やはり男子なんだな。当たり前だが……。
 それにしても土曜日か……。保科さん宅での野点があったはずだが、あと五日だってのに何の音沙汰も
ない。こりゃ、ハブられたかな?

「予定があったみたいなんだけど……」

「何だ、その微妙な言い回しは?」

「いやぁ、今度の土曜日に、ちょっとあらたまった席に妹共々招待されたみたいなんだが、今になっても
招待状が来ないんだよな……」

「はぁ? 何それ……」


557 名前:風(後編) 6c/63:2011/06/18(土) 13:27:19.31 ID:ND8G9piy

「いや、口頭でさ、野点に招待するって言われたんだけど、それっきりで何の知らせもねぇんだよ」

「そんなの無視しちゃいなさいよ。で、あたしらとお茶でも飲んでた方が絶対に面白いって」

「そうだな……」

 川原さんの言う通りだな。保科さんは、やっぱり俺なんかとは違う世界の人なんだ。
 そんな人の家にお邪魔できるなんてのが、そもそも非現実的なんだろう。
 ただ、あやせのことをどうするか……。保科さんの野点がなくても、あいつはこの街に来るって息巻いて
やがったからな。

「うん……。じゃあ、陶山や川原さんのお茶会に出させていただくよ。ただし……」

「何か問題でもあるの?」

「いや、ちょっと、余計な付属品があるかも知れねぇんだ。妹がさ、今度の土曜日にこの街にやって来るん
だよ。そいつのことだから、俺がお茶会に行くって行ったら、絶対にくっついてくるな」

「ふ〜〜ん……」


558 名前:風(後編) 7a/63:2011/06/18(土) 13:29:35.63 ID:ND8G9piy

 とハミングのような呟きを漏らした川原さんは、相方の陶山と向き合って互いに頷いた。

「いいんじゃないかしら……。どんな子なのか興味があるしね。で、その子は何年生?」

「生意気盛りの高校一年生だよ」

「高坂とは三つ違いなんだな」

「うん、この春、俺と入れ替わりに俺の出身校に入学したよ」

 三つ違いで、俺の出身校にこの春入学。ここだけ切り取れば嘘じゃない。桐乃もそうだからな。
 それだけに、あやせが俺の妹だっていう嘘に多少はリアリティが出てくるってもんだ。
 昨日もそうだが、嘘って、いっぺん吐くと、歯止めが利かなくなるのかもな。

「俺も瑛美も一人っ子だからさ、弟や妹が居るってのは想像もできないな……」

「え〜? あたしは、妹とかなら欲しいけどなぁ〜」

 まさか、川原さんまで、桐乃みたいに妹萌じゃないよな? あんなおかしいのは、桐乃くらいでたくさんだ。
 その川原さんは、俺の顔をじっと見て、


559 名前:風(後編) 7b/63:2011/06/18(土) 13:31:43.38 ID:ND8G9piy
「で、さぁ、高坂くんの妹さんって、どんな感じ? やっぱ可愛いの?」

 うわぁ、目尻が下がった変なニヤケ面してるぞ。こりゃ、桐乃同様に真性かもな。
 でも、ここは正直に答えておくか。

「まぁ、そこそこ可愛いと思うよ。兄貴の欲目抜きでもさ」

「ほっ、ほぉ〜、そりゃ会うのが楽しみだ」

 俺たちは、それから、互いにとりとめもないことを話し合いながら、陶山が作った弁当を堪能した。
 弁当を食べ終わるという頃になっても、学食はザワついていて、食事を終えた学生と入れ替わりに、他の
学生や院生がやって来る。

「さて……、俺たちも、そろそろ出るか……」

 陶山がそう言ったのを合図に、俺と川原さんも席を立とうとした。だが、


560 名前:風(後編) 7c/63:2011/06/18(土) 13:33:47.95 ID:ND8G9piy

「高坂さん? 高坂京介さんじゃありませんか?」

 不意に背後から呼び止められて、俺は背筋を強張らせて身構えた。どこかで聞き覚えのある声だった。
 まさかとは思った。八日前の日曜日に、禅寺で耳にした優しげな声を聞くとは思いもよらなかったんだ。
 振り返ると、ゆったりとした白いセーターにグレンチェックのスカートを穿いた、その禅寺の君が笑みを
浮かべて俺のすぐ後ろに立っていた。

「保科さん!」

「あらためまして、こんにちは。高坂さん」

 法学部のマドンナにして、おそらくは本学随一の超絶美人であろう保科隆子さんその人だ。

「ほ、保科さん。どうしてここに?」

「どうしても、こうしてもございませんのよ。高坂さんにこれをお渡ししたかったのですが、なかなか機会
がなくて……。それで、こうして参った次第です」


561 名前:風(後編) 8a/63:2011/06/18(土) 13:35:48.04 ID:ND8G9piy

 そう言って、保科さんは俺に一通の封筒を差し出した。
 俺は、思わず固唾を飲み込んでいた。
 差し出された封筒の中身が何であるか、鈍い俺でも察しがついたからな。

「開けて、読んでみてもいいですか?」

 保科さんが笑顔で頷いた。
 和紙の一種らしい目の詰んだ厚手の紙でできた白い封筒は、俺が今まで目にしたことがない形式のもので、
封はされずに、中の書状が自在に取り出せるようになっていた。
 封筒の中の書状も目の詰んだ和紙でできていて、今週末の土曜日午後三時から保科さんの邸宅で野点が
行われる旨と、保科さん宅の住所が、墨痕鮮やかな毛筆書きで記されていた。

「て、手書きの招待状……」

 それも毛筆書きなんて、時代劇とかのドラマの中だけのものだと思っていた。


562 名前:風(後編) 8b/63:2011/06/18(土) 13:37:49.37 ID:ND8G9piy

「そんなに驚かれなくても……。とにかく、午後三時に野点が始まりますが、その前に、高坂さんと妹さん
に、簡単な作法の手ほどきをできればと考えております」

「は、はぁ……」

 そういえば、禅寺で保科さんに会ったとき、そんなことを言われたな。

「ただ、土曜日は午前中もみっちり講義がありますし、妹さんがこちらに新幹線でいらっしゃることを鑑み
ますと、あまり早い時間に拙宅へお出でいただくことも難しいでしょう。ですので、当日の午後二時半前ぐ
らいに、拙宅へお出でいただき、都合三十分弱ほど基本的な作法や所作をお教えするということでいかがで
しょうか」

「え、ええ……。そうですね……」

 それ以前に、この日は、陶山と川原さんが開くお茶会に出ることになったばかりなんだが……。

「どうかなさいましたか?」

 言い淀んでいる俺を、保科さんは微笑しながらも怪訝そうに小首をかしげている。


563 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:39:03.66 ID:4PE3hsvC
やっぱりこいつの自演だったのかw

564 名前:風(後編) 8c/63:2011/06/18(土) 13:39:50.39 ID:ND8G9piy

「あ、い、いえ、そうでした。今度の土曜日には、野点に招待されていたこと……、ちゃ、ちゃんと覚えて
いましたよ……」

 そう言いながら、俺は傍らの陶山と川原さんをチラ見した。
 案の定、二人とも、口をぽかんと開けたまま、絶句している。無理もねぇや。ついさっき、この日はお茶
会をしようって決めたばっかなのに、いきなりの横槍だからな。それも何の脈絡もなく、超絶美人が毛筆書
きの書状を持ってだぜ。
 二人の頭の中は、『この美人は誰?』、『高坂との関係は?』、『野点って、何?』といった様々な要素
が錯綜していて、どう反応していいか分からないってとこだろう。何せ、俺だって、保科さんの急な登場で、
頭の中が混乱しているんだからな。

「では、大丈夫ですね?」

 畳み掛けるような保科さんの問いに、俺は思わず軽く頷いてしまった。
 いけねぇ! ついさっき、陶山や川原さんとお茶会の約束をしたばっかだってのに。
 本当に二人とも済まねぇ。でも。保科さんの野点の件が先約なんだよ。
 何よりも、保科さんの笑顔は穏やかなのに有無をも言わせぬ強制力みたいなもんがあるんだよな。

565 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:40:02.78 ID:sE1P+l7m
Androidアプリ 俺の妹がこんなにネトウヨなわけがない

http://rocketnews24.com/?p=105653


566 名前:風(後編) 9a/63:2011/06/18(土) 13:41:53.06 ID:ND8G9piy
 それでも俺は、ささやかなるレジスタンスを試みた。

「でも、三時ですか……」

「高坂さんもわたくしも、午前中は外せない講義がありますから、ちょっと大変でしょうね。その点は申し
訳なく思います」

 畜生、憂いを帯びた眼差しでそんなことを言われるなんて、反則だ。
 俺は、時間を逆算してみた。午後二時半までに保科さん宅へ到着するとして、午後二時には身支度して
下宿を出なければならない。あやせの身支度にどれだけ掛かるか知れないが、一時間は見ておかないときつ
いだろう。そして、新幹線の中央駅から下宿までが四十分、大学から中央駅までが二十分。
 講義が終わったら、速攻で中央駅に向かい、あやせをピックアップして下宿に行き、あやせは和服の着付
け、俺はスーツに着替える。それだけで、十分ほどのビハインドだ。だが、下宿からタクシーを使えば、間
に合うだろう。

「分かりました。それで宜しくお願いいたします」

 タイトなスケジュールだが、電車が遅れるとかの突発的なトラブルがなければ、まず大丈夫だろう。


567 名前:風(後編) 9b/63:2011/06/18(土) 13:43:54.79 ID:ND8G9piy

「何なら、高坂さんのご自宅へお迎えの車を手配致しますが……」

「あ、い、いえっ! それには及びません。妹と二人でタクシーにでも乗って、お伺い致します」

 そこまでしてもらえるなんて心苦しいし、万が一だが、あやせが着付けに手間取って、それが終わらない
うちに迎えの車が来たりしたら赤っ恥だからな。ここは、時間に遅れないようにしながらも、マイペースを
キープしたい。

「分かりました。では、当日は宜しくお願い致します」

 そう言い残して、保科さんは、すぅ〜と、舞うような優雅な足取りできびすを返し、俺たちの前から立ち
去った。
 彼女の残り香なんだろうか。花の香りとも果実の香りとも違う、独特の匂いが辺りに漂っていた。
 その匂いが俺の鼻腔をくすぐり、俺をしばし陶然とさせた。


568 名前:風(後編) 9c/63:2011/06/18(土) 13:45:55.55 ID:ND8G9piy

「お、おいっ! 高坂! い、今の人は何者なんだ?! その招待状は何なんだよ?!」

 陶山の素っ頓狂な声で現実に引き戻された。
 多分、普段は沈着冷静な陶山が、目を剥いて俺に詰め寄ろうとしている。
 一方で、陶山の相方である川原さんは、目が点で、口をぽかんと開けたまま呆然としている。突然現れた
保科さんに毒気を抜かれたのか、それとも俺の変わり身の早さに呆れているのかも知れない。

「あ、ああ……、さっきの人は、保科隆子さんっていって、法学部の同級生だ。と言っても、先日妹と一緒
に大学の近くの禅寺で出くわした程度の仲でしかないんだがな……」

「ほ、保科さんって……。まさか……」

 陶山と川原さんが目を丸くして、互いに顔を見合わせている。どうやら、ジモティにとって、“保科“の
家は相当な意味を持つようだ。

「まさかって言われても、俺は、保科さんが、この地方屈指の名家のお嬢さんらしいってことしか知らねぇ
んだ。実際のところはどうなんだよ?」

「いや……、概ねその通りなんだが、もう一千年以上、いや、もっと以前からか……。とにかく、この街が
栄える前から、この地方に君臨にしてきた一族の末裔って話だ」


569 名前:風(後編) 10a/63:2011/06/18(土) 13:48:03.34 ID:ND8G9piy
「由緒正しき家柄ってわけか……」

「でもね、この辺のお寺や神社に顔が利くらしいことは有名なんだけど、正直、何が生業なのか、あたし
たち地元の人間もよくは知らないのよ」

「何だか、ミステリアスなんだな」

「うん……。伝説の域を出ないんだけど、そんな話もなくはないんだよね……」

 川原さんは、ちょっと目をつぶって、頭を左右に軽く振った。それは、あたかも貧血か何かでふらふら
しているような感じだ。

「おい、大丈夫か?」

 陶山が川原さんの背中をさすってやっている。

「……何なんだろうね、さっきの人と目が合った時に、ちょっとびっくりしちゃって……。それで、何だか
気分が優れなくってさ……」


570 名前:風(後編) 10b/63:2011/06/18(土) 13:50:04.68 ID:ND8G9piy
「何だよ、さっきの人は、にこやかに笑っていただけだってのに……」

「でも、なんつぅか……。高坂くんの前で申し訳ないんだけどさ、目に見えない圧迫感みたいなもんを感じ
たんだよね。何でだろう……。でも、彼女って、すごくいい笑顔なんだよ。あたしが変なのかな……」

「疲れているのさ。昨日、また夜更かしでもしたんだろ。きっとそのせいだ」

「う……ん」

 さっきまで元気いっぱいの川原さんが、塩をまぶされた青菜のように生気を失っている。
 どういうことなんだろうね。
 そういや、あやせの奴も笑顔の保科さんのことを、『嫌な感じ』とか言っていたな。あの時は、あやせの
嫉妬なんだろうが、川原さんの場合はそれじゃ説明がつかない。

「水でも飲ませた方がいいんじゃないか?」

「あ、ああ、そうだな……」


571 名前:風(後編) 10c/63:2011/06/18(土) 13:52:07.95 ID:ND8G9piy

 陶山が頷いたのを認めて、俺は料理を受け取る配膳口のすぐ脇にある給水器に急ぎ、そこで冷たい水を
コップに注いで取って返すと、コップを川原さんに手渡した。

「あ、ありがとう、高坂くん……」

 川原さんは、俺が差し出したコップを受け取ると、一口か二口、口に水を含んだ。

「ふぅ……。少し落ち着いたみたい……」

 川原さんが、ようやく微笑した。川原さんもなかなかの美人だから、笑顔になると一段と魅力的だ。
 しかし、彼女は気になることを言いかけていたよな。

「そういや、さっき川原さんは、保科さんの家のことで何か言いかけていたよな。伝説がどうしたとか……」

「ああ、あれね……。保科家の出自にまつわる伝説っていうか、噂話っていうか……。全然根拠のない話
なんだけどね」

「あの鬼女伝説のことを言ってるのか?」


572 名前:風(後編) 11a/63:2011/06/18(土) 13:54:09.10 ID:ND8G9piy

 陶山が川原さんをたしなめるように言っているところを見ると、あまりよい話じゃなさそうだ。なにせ、
鬼女がらみだからな。

「う……ん、はっきり言って荒唐無稽なおとぎ話だよね……」

 そこまで言いかけて、川原さんは、許可を求めるかのように、陶山と俺の顔を交互に窺った。
 陶山は、口をへの字に曲げている。だが、俺は、

「どんな話なのか、俺は聞きたい。川原さんさえよかったら、ちょっと聞かせてくれ」

「いいけど……。真に受けないで欲しいわね」

「ああ、それは約束する。いい年こいて、ファンタジーなんか信じねぇよ」

「じゃあ、要点をかいつまんで言うけど、何でも、昔々、この地方の北にそびえる山岳地帯に鬼女が住み着
いていて、里の赤子をさらっては、喰らうということを繰り返していたのね……」

 しかし、ついに霊力ある修験者によって調伏されたという。まぁ、ありがちな話だった。


573 名前:風(後編) 11b/63:2011/06/18(土) 13:56:10.96 ID:ND8G9piy

「でね、調伏された鬼女は一族共々改心して、この地方を守護する存在になり、いつしか里の者からも崇め
られるようになった。さらには鬼女の一族の一人は妖力で人化、つまりは人になって、里の者と融合したっ
て話……」

「オチが俺にも読めてきたんだが、その人化した鬼女一族の末裔が、保科家とかってんだろ?」

「そういうこと……。でも、根拠のない与太話でしょうね。保科さんの家はこの地方の主な寺社に顔が利く
ようだけど、遠い祖先が今は祭神となった鬼女の一族だってことにして、自ら神格化を図ったような感じが
するのよ」

「一種の箔付けみたいなもんか?」

 だとしたら、安っぽい話だな。実際、鬼とか鬼女とかが実在するわけがねぇもの。

「そんなものかも知れないな……。このおとぎ話は、この地方の連中だったら大概は知っている。それを
利用して、神社仏閣の管理を一手に引き受けるっていう特権を享受していたのかもな」


574 名前:風(後編) 11c/63:2011/06/18(土) 13:58:12.90 ID:ND8G9piy

 なるほどね……。傍系とはいえ祭神とつながりがあることにすれば、寺や神社から税金みたいなもんを
徴収する際のステータスにはなるだろうな。
 そして、保科家と寺社との関係は今も続いているんだろう。俺は、禅寺で出会った保科さんが、『和尚様
にお届け物』と言っていたことを思い出した。

「でもさぁ、亮一も知らないかも知れない、もっと変な話があるんだけどぉ……。あ、二人とも頭をもう
ちょっとこっちに……」

 川原さんの声をひそめた前置きで、俺と陶山は、心持ち川原さんに顔を近づけた。

「何だよ、勿体つけやがって……」

「いや、あんまりおおっぴらに話せる内容じゃないのよ。で、本題だけど……」

 川原さんは、落ち着くつもりなのか、一旦、ごくりと固唾を飲み込んだ。

「保科さんの家なんだけど、当主って代々女の人なんだよね。もう完全な女系家族。何でも婿養子を迎える
んだけど、その婿養子は跡継ぎの娘が生まれると、ほどなく早世するっていう噂……」


575 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 13:59:31.98 ID:r9N6aOYq
ネトウ..ヨの糞SSでスレを埋めるのはやめてくれよ

576 名前:風(後編) 12a/63:2011/06/18(土) 14:00:15.34 ID:ND8G9piy
「本当かよ……」

「……でね、婿の死因なんだけど、その多くは、心不全とかなんだけど、若くして心不全ってのも変で
しょ? それに古い記録だと死因が特定できなかった事例もあるんだってさ……」

「古い記録ってのはあてにならないだろ? 当時の医学じゃ解明できなかった死因とかあるかも知れないし。
それに、若くして心不全で死んだ婿が多いってのは確かなのか?」

 陶山の突っ込みに川原さんは、頷くように首を軽く振った。

「パパやママから聞いたんだけど、医者の間では結構有名な話なんだって……。ねぇ、偶然にしてはちょっ
と変でしょ?」

「そうだなぁ……」

 川原さんの話をいくぶんは胡散臭いと思っているのか、陶山は腕組して、口をへの字に曲げている。
 だが、医者の話だとしたら本当なのかも知れない。
 それに……、


577 名前:風(後編) 12b/6:2011/06/18(土) 14:02:17.32 ID:ND8G9piy

「なぁ……。婿養子が早死にするとかが確かだとして、それって女系家族の婿いびりがきつくって、その
ストレスが原因とかじゃねぇのかな?」

「たしかに、女ってのは怖いから、あり得なくはないだろうな……」

 陶山が、そう呟いて川原さんの顔をチラ見している。

「何よ、その目つきは……。感じ悪!」

 川原さんには悪いが、やっぱ女は怖い部分があるよな。
 俺も、あやせとか黒猫とか桐乃にキリキリ舞いさせられてきたから実感できるぜ。

「それはそうと、ボタン付けとか、せっかくお茶会を開いてくれるとかってのに済まねぇな。保科さん宅で
の野点が先約なんだよ……」

「まぁ、そいつはいつでもいいよ。でも、いつかはやろうぜ。こいつは料理は微妙だが、紅茶を淹れるのは
上手だからな。その点だけは期待していいぞ」


578 名前:風(後編) 12c/63:2011/06/18(土) 14:04:18.23 ID:ND8G9piy

「微妙って何よ、失礼ね!」

 不満げに頬を膨らませている川原さんをチラ見しながら、俺は陶山が作ってくれたおかずを思い返していた。
 味付けといい、美観を考慮した盛り付けといい、なまじの腕前でどうにかなるようなもんじゃない。
 こいつに敵う女子はそうそう居ないはずだ。

『川原さん、そいつは相手が悪すぎたんですよ。付き合いの浅い俺にだって、それは分かりますって……』

 てなことを心の裡で呟きながら、俺は保科さんから受け取った招待状をあらためて見た。
 墨痕鮮やかな書体は流麗で、どこか女性らしい優しさのようなものも感じられた。
 一瞬、もしかしたら保科さん本人が俺のために筆を執ってくれたのかと思ったが、それが馬鹿馬鹿しい
思い上がりであることに気付き、苦笑した。
 保科家は、俺が想像する以上に由緒ある家柄であるらしい。
 であれば、こうした書状をしたためる執事とか女中頭とかが居るに違いないのだ。

「これを妹の奴にも知らせておかねぇとな……」

 俺は、書状に書かれている事項を手短にまとめ、ついでに、できれば十二時半までにはこの街の中央駅に
到着するようにして欲しい旨をメールであやせに送信した。


579 名前:風(後編) 13a/63:2011/06/18(土) 14:06:20.32 ID:ND8G9piy
 おっつけメールでの返信なり、電話での連絡があるだろう。

「妹さん思いなのね……」

「そう見えるかな?」

 実際、妹じゃねぇし……、情報を逐一知らせないと洒落にならないからな。特に保科さんがらみの件では。

「おっと、そろそろ昼休みが終わっちまうな」

 陶山が腕時計で時刻を確認している。俺の携帯の時刻表示も「12:55」を示していた。

「さてと……」

 俺たちは、物憂げに立ち上がると、それぞれの教室へと向かった。
 法学部での月曜日の午後の講義は、物理と国際法だった。
 文系学生に義理で物理を教えているというせいなのか、講師はすこぶるやる気がなく、学生に甘い。
 定期試験が赤点でも、レポート提出でOKらしいからありがたい。
 次の国際法の予習が不十分だから、物理の講義を聞き流しながら、ちょっくら内職だな。
 そんなことを思いながら指定された教室に入ると、同じことを考える奴は居るもので、物理の教科書の
下に、国際法の教科書を敷いている学生がちらほらだ。


580 名前:風(後編) 13b/63:2011/06/18(土) 14:08:22.09 ID:ND8G9piy
 俺は、苦笑しながらも、そいつらに倣って同じように国際法の教科書を広げた。
 午前中のドイツ語のように、当てられて答えられなくて赤っ恥ってのは願い下げだからな。

 その国際法の教科書で、講義で突っ込まれそうな箇所にアンダーラインを引きながら、教室の前の方に目
をやると、いつものように禅寺の君が熱心に講義に耳を傾けていた。

『真面目な優等生でもあるんだな……』

 文系の学生にとって教養科目の物理とか生物とかなんてのは、うざいだけでこれっぽっちもありがたくな
いんだが、それでも保科さんは、しっかりと講義を聴いている。
 少なくとも、俺のような劣等生とはいろんな意味で格が違いすぎる。

 俺はため息を一つ吐くと、再び国際法の教科書に目を落とした。


581 名前:風(後編) 13c/63:2011/06/18(土) 14:10:24.83 ID:ND8G9piy

 退屈極まりない物理の講義が終わると、本日最後の講義である国際法だった。
 この国際法の講師は、物理とは打って変わって学生に手厳しい。語学系の講義もそうだが、不意に学生を
名指しで立たせ質問するというソクラテス方式で恐れられている。

「国際法の自動執行力とは何かね?」

 今日は、俺のすぐ前に座っている気弱そうな男子学生が餌食になっていた。
 そいつは何とか、国際法が国内法としての効力を有することをしどろもどろに答えて、着席を許されていた。
 しかし、基礎的な事項とはいえ、法律を勉強し始めて一箇月程度の一年坊主に訊くなよ。
 え? 俺は当てられたら答えられたのかって? そいつは不正競争防止法にいう営業秘密って奴だ。残念
だが非公開だな。

 緊張感たっぷりの講義が終わると、俺はそそくさと教室を後にして、大学の正門を出てしばらく歩いた頃、
バッグから携帯を取り出した。

「やっぱりメールが来てやがる」


582 名前:風(後編) 14a/63:2011/06/18(土) 14:12:27.24 ID:ND8G9piy
 送信者はもちろんあやせだ。そのメールには、

『ようやくですか、何を今までぐずぐずしていたんでしょうね。
 おかげでスケジュールの調整が大変です。
 でも、意志薄弱なお兄さんを放置できませんので、今週末はそちらに向かいます。
 時刻表を確認したら、ちょうど十二時半にそちらに着く便があり、指定席も確保できました。
 お出迎えは結構です。お兄さんは午前中も講義があるでしょうから、駅までご足労いただくには及びません。
 わたしがお兄さんの下宿へ直接参ります。

 追伸:夜になったら電話します』

「ふは……」

 文面は予想通りではあったが、年下の婦女子にいいように振り回されるってのはどうよ?
 陶山も川原さんには少々振り回され気味みたいな気配だが、陶山も川原さんに結構好き放題言ってるしな。
それに、二人は同い年だ。
 俺の場合は、三つ年下のあやせ様に隷属している一歩手前みたいなもんだからな。


583 名前:風(後編) 14b/63:2011/06/18(土) 14:14:28.57 ID:ND8G9piy
「電話ってのが、また不気味なんだよな」

 まかり間違っても、『お兄さん、大好きです』とは言わんよなぁ。
 まず考えられるのは、今週土曜日の保科さん宅での野点のスケジュールが今になって明らかになったこと
だな。これは、日曜日にも電話で詰られたが、今夜の電話でも何だかんだ言われるだろう。
 次には、日曜日に黒猫や沙織と一緒に、買い物をしたり、お茶を飲んだりした件だろうか。この件は既に
電話で散々に文句を言われたが、それだけで済むとは思えない。

 何ともいや〜な気分のまま、ひとまず夕飯を食い、いつものように自分の食器を台所で洗うと、俺は自室
に引きこもった。
 明日の予習がまだだったし、あやせからの電話を下宿の女主人に聞かれたくはなかったからな。
 
 はたして、明日の英語の講義に備えて、意味の分からない単語を辞書で引いていると、机の上の携帯電話
が鳴動した。

「もしもし……」

 液晶画面を確認するまでもない。相手はあやせだ。


584 名前:風(後編) 14c/63:2011/06/18(土) 14:16:31.85 ID:ND8G9piy

『……昼間のメールで、今度の土曜日に保科とかいうお兄さんの同級生の家で野点があることが、決定的に
なりましたね……』

「あ、ああ、そうみたいだな……」

 言ってから気付いたが、他人事みたいな言い方は明らかにまずかったな。

『もうちょっと緊張感と警戒心を持ってください! お兄さんは保科とかいう同級生を人畜無害な人だと
思っているんでしょうけど、絶対にそんなことはありませんからね』

 のっけからぴしゃりと言われちまったじゃねぇか。しかし、どうしてこうも保科さんのことを嫌悪するの
かね。

「あのな……、保科さんは高嶺の花で、俺なんかと釣り合う存在じゃないってことぐらい、誰がどう見たっ
て明らかだろ? いったい、何を警戒しろってんだよ」

『……お兄さんって、真性のバカですか?』


585 名前:風(後編) 15a/63:2011/06/18(土) 14:18:32.87 ID:ND8G9piy
「はぁ? 今の大学にギリギリ滑り込みセーフだってのは認めるが、高校生にバカ呼ばわりされるほど
オツムの出来は悪くねぇけどな」

『学校の成績のことを言っているんじゃありません! 状況を読むのが鈍いっていうか、なんていうか、危
なっかしいんですよ』

「鈍いたぁ、ご挨拶だな」

『でも実際、鈍いんだからしょうがないです。桐乃の本心をもっと早くお兄さんが見抜けていれば、それに
対する手段もあったんじゃないですか』

「今は保科さんの話をしているんだよな? 桐乃は関係ねぇだろ」

『いいえ、あります! ご両親を交えての家族会議とかできっちりお互いの気持ちを整理して、桐乃に実の
兄妹としてのけじめをつけさせていれば、お兄さんも遠くの街に追いやられることもなかったんですよ』

「そうだったら、俺も保科さんと出会わなかったって言いたいのか?」

『もう〜、違います! お兄さんが保科さんと出会う出会わないなんてのは問題の本質じゃないんです。
本当に問題なのは、お兄さんの鈍さからくる危うさなんです。それが、保科さんの件でも、桐乃の件でも、
黒猫とか自称している痛い女の件でも、元凶になっているんですよ。分かってますか?」


586 名前:風(後編) 15b/63:2011/06/18(土) 14:20:33.82 ID:ND8G9piy

「桐乃や黒猫の件はともかく、保科さんとは別段問題になるようなことは何もねぇぞ」

『言ってるそばから何ですか! 何で保科とかいう女がお兄さんを野点に招待したのか考えてみてください。
どう見ても不自然じゃないですか。それは、あの女に何らかの下心があるからに決まっています』

「保科さんが抱く下心ってのは何だよ」

『それは、お兄さんをものにしたいっていう下衆な欲求です。そんなことも分からないんですか?』

 ば〜か。保科さんのような超絶美人のご令嬢が、俺みたいな平凡な一庶民なんか本気で相手にするもんか。
俺が陶山以上のイケメンだったとしてもあり得ねぇよ。

『お兄さん! 人の話をちゃんと聞いてますか? お兄さんは鈍いから、あの女の本心を見抜けていないん
です。お兄さんは、あの女のことを気立てのよい美人とか思っているんでしょうね。大方、今日の講義でも
あの女の姿をデレっと眺めながら、先生の話を適当に聞き流していたんでしょ? もう、お見通しですから
ね!』


587 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:20:57.34 ID:4nP5xXYz
せめて投稿せずにテキストファイルへのリンクを貼るとかすればいいのに…

588 名前:風(後編) 15c/63:2011/06/18(土) 14:22:36.06 ID:ND8G9piy

 うへ……。こいつ、俺の服のどっかに隠しカメラでも仕込んでいるんじゃねぇか?
 デレっとしていたつもりはないが、物理の講義中に保科さんを何度もチラ見したのは事実だしな。
 しかし、あやせの奴、保科さんへの対抗心っていうよりも、ここまでくると敵愾心ってレベルだよな。

「何度も言うようだが、保科さんとは本当に何もないんだぞ。この前、禅寺で初めて会って以来、保科さん
とは挨拶すら交わしていない。今日、学食で招待状を手渡された時、本当にあの時以来久々に会話したって
いう程度だぜ」

 保科さんとの間に何かあってたまるもんか。何かがあろうものなら、俺は誰かにブチ殺されて、山に埋め
られるのがオチってもんだ。

『でも、野点があります。今回の野点では、あの女が何かを仕掛けて来るでしょうね』

「何かって、何だよ?」

『それが分かれば苦労しません。ですから、お兄さんを護るために、今度の土曜日は学校も休み、仕事も
なしにしてお兄さんのところへ行くんじゃないですか!』


589 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:24:03.51 ID:r9N6aOYq
名前を俺妹キャラにすげ替えただけのオリジナルオナニーSSでスレを埋める気かよ…
勘弁してくれ

590 名前:風(後編) 16a/63:2011/06/18(土) 14:24:38.23 ID:ND8G9piy

「そこまでしてもらうのは恐れ入るんだが、大丈夫かよ。要はズル休みじゃねぇか」

 あやせの母親は厳格なPTA会長様なんだが、そんな魔王の目を欺くなんて簡単じゃないだろうに。
 それに所属事務所をどうやってごまかしているんだろう。
 こいつにも色々と謎の部分があるよな。とにかく、女ってのは存在自体がミステリアスだ。

『それについては、今回もモデルの仕事でそっちに行くことにしています。最近、父母は忙しいので、それ
以上の詮索はしないでしょう。なにぶんにも、わたしは、普段、学業でも仕事でも一定水準以上の評価を
受けていますし、学校では品行方正な女生徒ということになっていますから』

「そうかい……」

 桐乃みたいに表の顔は優等生というわけか。だから、多少のイレギュラーな行動も大目に見てもらえるん
だな。
 美人で、(表面上は)人当たりがいい。成績もそこそこだとなれば、親も学校も甘くなるだろう。
 今までのモデルとしての実績があれば、所属事務所だって多少のことには目をつぶるのかも知れねぇ。


591 名前:風(後編) 16b/63:2011/06/18(土) 14:26:42.45 ID:ND8G9piy

『それから、当日ですが、メールにも書いたように駅までのお出迎えは結構です。お兄さんも都合があるで
しょうし、わたしも駅からさっさとタクシーに乗った方が迅速に移動できます。そうすれば、お兄さんが
下宿に着いて一息ついている頃合いに、わたしも到着できますから』

 あやせって、黒猫とは違った意味でドライだよな。全然デレてくれねぇ。この前のキスだって、ありゃ逆
レイプみたいなもんだ。
 だが、ドライなこいつの言うことは、いちいちごもっともだな。正直、多少はムカつくけどよ。

「それならそれでいいや。だが、念のために確認しておきたいが、着物の着付けは大丈夫か? 何時間も掛
かるようだったら困るからな」

『お兄さん、わたしは一応はモデルです。着物の着付けも一通りの心得がありますから、ご心配には及びま
せん。一時間もあれば、髪を整え、着物の着付けをするのに十分です。第一、私が着物を着ていたのを、
去年のお正月にお兄さんも見たんじゃなかったんですか?』

「そ、そうだったな……」


592 名前:風(後編) 16c/63:2011/06/18(土) 14:28:44.02 ID:ND8G9piy

 ヤブヘビだった……。
 そういや、麻奈実と初詣に行った時、着物姿でモデルやってるあやせを見たじゃねぇか。

『とにかく、当日は迅速な行動を第一とします。身支度は手早く済ませて、できるだけ早く、お兄さんの
同級生の家に向かいたいですから』

「何で? お前、保科さんのこと、嫌いなんじゃなかったのか?」

『ええ、嫌いです。彼女がお兄さんに興味を持っているのが嫌なだけでなく、雰囲気が気持ち悪いんです』

「気持ち悪いって、言い過ぎだろ、そりゃ」

 だが、今日の川原さんは、笑顔の保科さんと目を合わせたら、急に気分が悪くなったとか言っていたな。
 保科さんの笑顔に嫌とは言えない強制力みたいなもんがあるのは俺も感じるが、それは決して不快なもん
じゃない。
 少なくとも、俺にとっては。

『鈍いお兄さんのことだから、彼女の気持ち悪さなんか分からないんでしょうけど、相当なもんですよ、
あれは』


593 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:29:17.26 ID:t3qRCarJ
大方忍法帖か何かに引っかかってるんだろうけど
ただでさえ多いのをそこから更に分割して投稿だと流石にスレを埋めすぎだと思う
どっかにテキストファイルをうpしてそこにリンク張るんじゃダメなのか
それともここに直接投稿しないと何か不具合でもあるんだろうかね

594 名前:風(後編) 17a/63:2011/06/18(土) 14:30:47.27 ID:ND8G9piy

「だったら、そんなに早く保科さんの家に行くことはねぇだろうが」

『余裕を持って行かないと、相手につけ込まれます。それに、早めに着けば、敵状視察だってできるじゃ
ありませんか』

 薄々は分かっていたが、あくまでも敵地に乗り込むつもりなんだな。それはそれで、もういいや。

「お前が保科さんとそりが合わないのはよく分かった。だが、当日はあらたまった席なんだ。無作法な振る
舞いでひんしゅくを買うようなことは勘弁してくれよ」

『お兄さんこそ、あの女にデレッとして醜態を晒さないようにしてください。いいですね?』

「お前なぁ……」

『とにかく、当日は気を引き締めて行動してください。では』

 言いたい放題のあやせは、そのまま電話を切りやがった。


595 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:31:24.39 ID:bqVtTmQu
>>593
必死に目をそらして投下に意固地に拘るからには、なにかあるんでしょ。
どうしてもスレに投下して、みんなに見てもらわないと死んじゃう病気なんじゃない?
良くはしらんけど

596 名前:風(後編) 17b/63:2011/06/18(土) 14:33:20.90 ID:ND8G9piy

「まぁ、いいか……」

 携帯電話を机の上に置き、俺は畳の上にごろりと仰向けになった。黒猫のことが話題にならなかったのは
幸いだったが、あやせの保科さんに対する敵意が半端じゃなかった。
 土曜日の野点はどうなっちまうんだろう。今さらながら、あやせを野点に誘った保科さんの真意が分から
ない。
 とにかく、厄介事が起きてくれないことを祈るしかねぇな。

 俺は、ため息を一つ吐くと、起き上がり、机に向かった。明日の英語の予習が終わっていないからだ。

「面倒なことばかりだぜ」

 そんなことを愚痴っぽく呟きながら、俺は知らない英単語を辞書で調べる作業を再開した。


597 名前:SL66 ◆Fy08o57TSs :2011/06/18(土) 14:35:27.70 ID:ND8G9piy
さて、ひとまずはここまでとします。
残りは後日、改めて。

598 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:37:16.54 ID:bqVtTmQu
>>597
お疲れ様でした。
今度ヒマがあった時にゆっくり読むかも。

599 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:39:24.17 ID:EOAfO0Nu
あやせが出てくるまで読み飛ばした。
保科さん以外のオリキャラ、要らなくね?

600 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:44:01.83 ID:r9N6aOYq
自分の主義主張を語らせるためのキャラなんだろ
むしろ俺妹キャラよりそっちの方がメイン

601 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:46:01.65 ID:bqVtTmQu
NGID:ND8G9piy

読みたくない人は、文句を垂れる前にNGに登録すればいいんじゃないかな
読みたくもないのに無理に読む必要も無いだろ。
長いし。


前から思ってたんだけど、SLさんって別名義で同人活動してないのかね。
客観的に見て、一応は商業に出ても問題はないくらいのクオリティは保ってると思うんだけど。
fateSSで有名な阿羅本氏みたいに、SS書きから商業とかシナリオライターに進出してる人もいるし、いずれはそうなるのを楽しみにしてます。

602 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:46:56.61 ID:4nP5xXYz
>>593
前からそうだけど、この人、人の話全く聞こうとしないんだよ。
全部嫉妬に見えるらしい。

603 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:50:23.65 ID:iA0Q2k7x
あやせ出てくるまで読み飛ばした
オリキャラ否定派じゃないが
これはちょっと酷すぎやしないかね

604 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:52:12.01 ID:cd6ThNpo
まさか最近のSL待望レス全部自演だったとか…

605 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:53:37.26 ID:4PE3hsvC
>>604
もう少しバレ無いようにやればいいのになw

606 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 14:56:38.60 ID:sre4Igwf
自演ホントきめぇわ
俺妹を自慰キャラで汚すなクソが

607 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:06:11.06 ID:r9N6aOYq
全く音沙汰もなかったS,.LのSS待望論がいきなり出てきてから一週間足らずで大量投下
流石すなあ

608 名前: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/06/18(土) 15:06:50.09 ID:CJniYo/4
定期的に風マダーとかいう奴が居たけどな

609 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:08:15.87 ID:uLwibSZe
>>597
まず非難の渦に負けずに投下する意思に感謝と敬意を。
続きが楽しみだ。

>>603
俺も13Cまで読み飛ばした。
行間の個人名が出てくる度に不快ってもんじゃない感情があふれてくる。
せめて名無しの美人一人に絞って、それ以外ではぼっち描写ならどんだけありがたいか。

610 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:09:03.83 ID:N3s6JqSt
臭い臭いと思ってた矢先にこれだよ
待望論だの何だの結局は自演で持ち上げて煽ってただけじゃねえかくだらねえ
マジで津波で流されてりゃよかったのによこのクズ書き手

611 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:11:34.20 ID:iA0Q2k7x
この図太さもある意味才能かな
俺ならここまで自演を疑われやすい状況で投下しようと思わないし
投下途中から投下後まで酷評を浴びれば静かにPCの電源を落とすわ

612 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:14:54.26 ID:bqVtTmQu
ここまでボロクソに扱き下ろされながらも、わざわざ続きを投下するのは、並大抵な事じゃないぞ

自分がSSを書くようになれば良くわかるよ

俺はそんなSLさんに、けなげさを感じてしまうのだな

613 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:16:51.87 ID:gTvVcQQ4
さすが最近のSL待ちレスの後の投下は臭すぎる。さすが自演と思われてしょうがないwww


614 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:20:13.97 ID:QXMmbQlD
なんでこんな叩かれてんの?
まだ今回のはみてないけど、普通にこの人のおもしろいじゃん

支持されればされるほど批判も増えるってのはやっぱ世の性なんだろうね

615 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:29:19.01 ID:G03IopVa
なんで最初の文で質問してるのに
最後に自分で納得してるの?
それ以外の意見を聞く気が無いんだよね
じゃあ聞くなよ

616 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:37:32.60 ID:bqVtTmQu
ほんとにいい作品なら、

「誰が何を言うまでもなく」

5年や10年経っても、人の記憶から消えず読まれてくもんさ
2次創作でも、数少ないながらそういうのはある。

この作品も、そうなるといいね。
なれるのかな?俺には分からん。

617 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:43:40.48 ID:JXLfz/aR
SL氏のSSは文章力はまぁまぁ…なんだが糞みたいなオリキャラとオリ展開が酷すぎるのがな

とらドラのエロパロスレに投下してた頃から原作キャラの名前と特徴を借りただけのオ○ニー小説だなぁと思ってたが、時間が経って更に悪化してるというか…

618 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:52:09.16 ID:Owxyvj0q
>>597
続き楽しみにしてます。
あやせSSは俺得だ
残り数によっては投下方法を考えてみてもいいかもですね


自演自演言われてるみたいだけど、純粋に楽しみにしてる人もいるぞ・・・
スレ住民も熱くなり過ぎないで書きこもうぜ


619 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:54:00.55 ID:69I8afd6
SL氏はエロパロスレに投下よりラノベの新人賞に応募したほうがいいんじゃないの

まあ時間ある暇なときに読むとするよ

620 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:54:25.61 ID:r9N6aOYq
まあこれも自演なんですけどね

621 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 15:55:05.46 ID:TuWSMvRd
あやせスレでやりゃあいいんじゃねーの
邪魔

622 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 16:04:16.94 ID:/YnkECMu
この騒動でまた書き手が減るな

623 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 16:09:41.64 ID:9ziva3H4
>>621
勝手に呼ばないでくれ

624 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 16:40:43.54 ID:drvDpBFB
投下前のレスも投下後のレスも自演だろ
いきなり触れる奴が出てきて投下たし

625 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 17:00:56.88 ID:efYJc9at
生存報告乙→SL66氏
流石にあれだけ沢山の人死にがあった後では筆も進まないね

626 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 17:13:22.17 ID:eqDIh42B
SL、まじ面白かった!
オリキャラも、ベースさえしっかりしてれば、自分的には問題ない。
批判に負けず、頑張ってくれ!
俺は応援してる!

627 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 18:13:53.60 ID:/DozR8xv
やっぱ糞だな

628 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 18:16:42.56 ID:iaSbmiPl
おぉ!キタキタぁ!
飯食ってから酒飲みながらゆっくり読もっと!

629 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 19:55:31.81 ID:bqVtTmQu
さて、読んだ。

おそらくは、SLさん、原作の展開とかキャラクターにはあんまり興味無くて(所詮ラノベだもんね)
自己投影の話くらいしか自分の持ちネタが無いことはよく自覚してるんだろ

それをさんざん突つかれつつも、同じ路線を取って二次創作を書かざるを得ない彼のなさけなさと言うか、いじらしさと言うか。

ホントはオリジナルが書きたいんだなぁ、ってのがヒシヒシと伝わってくるね
だから、人から認められたかったら、オリジナルのラノベ書いて、応募した方が一番いいんじゃないかな。

そうした彼の悩みと意図を踏まえて、もう1度このSSを読み直してみるといいよ!

結論:このSS、普通に読むとクソだけど、視点を変えると結構面白いよ。あと、創作活動って大変。

630 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:05:19.64 ID:bqVtTmQu
誤解の無いように書いとくと、2次創作として読むとよろしくないって言いたかった。

あと、ここまでの執筆と投下、お疲れ様でした。

投下形式については、特に意見はありません

631 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:20:29.93 ID:iaSbmiPl
>>597
読ませてもらいました!面白かったのです。

残りはいつでしょうか? 後日って、いつよ?

>>616
5年や10年経っても、人の記憶から消えず読まれてく2次創作を紹介してもらえないでしょうか?
ちなみに、煽ってる訳ではありません。ホントに読んでみたいのです。


632 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:20:39.33 ID:/DozR8xv
ほんと急におかしなレスが増えるんだな

633 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:28:22.89 ID:M+WGqeMK
>>597乙!

あやせをメインでだしたからにはかませに使うなよ!
ここまで引っ張ってやっぱり桐乃とくっ付くとかないよな?

634 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:41:29.35 ID:iaSbmiPl
>>597
おれさぁ、別ルートとして、キリリン出して欲しいんだよねぇ。
あやせの携帯のい待受画面を偶然見ると、京介とのツーショット。
その写真も、ごく最近って感じ。 なぜこんな写真をあやせが?。。。

って感じのおねがい。

635 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:44:04.59 ID:bqVtTmQu
9巻も2期の出来も期待できないし、なかなか苦しいね。あやせFigmaでこの辛さを和らげるんだぜ
いいSS書きさんがついてくれると、いいね。

>>631
スレ違いなので細かく言わないけど、
Fate、月姫SSとかには古い名作がままあるよ。個人的には、Fate in Britainとか。
今読んでも、驚くほどいい雰囲気の作品なんだよな。5年後にまた読んでも、十分楽しめそう。

636 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:46:48.16 ID:nzywsRWh
相当古い上に未完だけど、痕SSの凍った時もまだ記憶に残ってるな
元ネタ知らないとどうもならないけど

637 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:49:54.57 ID:NfHJdXUO
懺悔します。俺はお兄ちゃん失格です 。釣りじゃないです
普通に可愛い妹が小学生低学年のとき、薄着で寝てるの妹のパンツの股の部分を引っ張って
中のスジをみて、そ〜っとくぱぁしました。くぱって音がして膣が開きました
ライトで照らしてピンクのアソコの、小さいクリや膣の中まで見ました
俺がロリコンになったきっかけです、幼い妹の綺麗なアソコが初めて見た女性器でした
それからも俺が就職して出て行くまで、妹が中学生まで寝ている妹にいたづらしました
胸を触ったり、パンツ越しにグリグリしたり、隙間から覗いたり・・・俺、最低ですね

638 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:58:35.64 ID:14w7XRgx
>>634
できれば越してくる前も読みたいわ。
好意を隠さない桐乃、妨害する父母、荒れる京介。
歪みが好きな俺にとって珠玉の作品になりそうだ。

オリキャラもだせんだろうしな

639 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 20:58:48.41 ID:TuWSMvRd
これだからあやせ厨は
うぜっ

640 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:03:52.36 ID:bqVtTmQu
というか、黒猫と仲良くしてる加奈子の話が読みたい

641 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:04:09.71 ID:w3ZMikBO
原作の言葉を借りるなら、SL氏のはそれこそ『超凄いオナニー』なんだろうな。

ただ、問題はあんたのそのオナニーは凄いのはたしかだが多くの人を不愉快な気持ちにさせることなんだ。
小説の内容以前に氏自身のスレでの態度もアレだし……

あんたが来るとそれだけでスレが荒れるのくらい、自分でもわかるだろう?
だから、今後は自分のサイトにひっそりあげるだけにしてくれ。頼むから2度とこないでくれ。読みたいヤツは氏のサイトで読んでくれ。
ここまで荒れるようならNGすりゃいいとか、読みたくないヤツは読むなとか以前の話になるんだよ。こんだけ多くの人が迷惑してんだ。理解できる?

642 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:06:03.62 ID:sWTwlwxc
>>641
聞く耳持たないから何いっても無駄

643 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:22:42.22 ID:yLHCC0Y2
>Fate in Britain
更新まだー?
ずっと待ってるんですけど!

644 名前: 忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2011/06/18(土) 21:25:03.64 ID:CJniYo/4
何年も残るようなってんならやっぱ二次より一次って印象だなあ
絶望の世界とかSAOの作者の絶対ナル孤独とか印象に残ってるわ

645 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:39:17.78 ID:GbEhYhJ7
スルーすればいいだけだろ
ここの住民は氏の信者かアンチの二分だけじゃないんだぞ
氏を過度に賞賛してる奴がウザいと感じてる人もいれば、独りよがりの正義感に駆られて騒ぎ立てるアンチがウザいって人もいる
原作批判やキャラ叩きなんてもってのほかだし
ここはエロパロなんだから、ネタの域を超えた801のような規定に沿わないもの以外のSSはネタだろうが台本形式だろうが長編だろうが投下は全て受け入れる
そうである以上荒らしの原因は住人の民度態度が全てだろ
「超凄いオナニー」は結局他人のオナニーなんだから、不快だろうがつまらなかろうが作風や内容で文句言うのはお門違いもいいところ
作品の態度が気に入らないならスルー一択
嫌いなキャラを叩く時間あるなら好きなキャラを愛でればいい
嫌いな作者や作品なら周りが何言おうとスルーすればいいし、思いがけず読んだとしても、わざわざ文句を書き込む必要はない

要するに、エロい話しようぜ!

646 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:42:41.04 ID:NfHJdXUO
桐のってえろげーをエロい目で見てナインだよね?
アニメだとかなりはぁはぁしてた気がするけど

647 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:49:30.70 ID:aeMiIbX2
>>597
ひとまず、乙でした

ココでの投下については色々な意見があるんだろうけど、俺は楽しく読ませてもらってるよ
続き、気長に待ってますんで

648 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:56:55.66 ID:LFb+yud0
>>646
ことオタ関連の桐乃に対する桐乃の自己言及と、京介の評価は基本的にあてにならんと思っておくように
桐乃の自己評価は無論、京介の方も、抱き枕嗅ぎながら「女の子の匂いがする」とかトリップする妹を
「現実と妄想をきっちり区別している」と評しているしなw


649 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:57:23.39 ID:m07rTCtC
SLの初期対応を間違えると、スレは間違いなく焼け野原
目を付けられた作品はご愁傷様としか言いようがないね

650 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:57:49.51 ID:TODVnbkR
>>646
原作は京介の一人称形式なので、京介の視点にない事象、
すなわち桐乃のエロゲ一人プレイの描写は元々存在しない。
もし、描写が存在したら、アニメと大差ないだろう。

651 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 21:58:13.68 ID:eqDIh42B
SLアンチの自治厨が1人で何役かしてるな。
自分の意見が100%正しいんだ、みんな同じように思っているんだって、
小学生みたいになってる。
読みたくなければ読まないって事すら出来ないのか。
ここまできたら、一種の精神病だな。

652 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:05:53.04 ID:LFb+yud0
SL氏は、今回みたいに余計な"戦い"をせずに黙って投下して去ってくれるなら良いんじゃね
俺は読まないけど。
前回は、無意味な争いを不特定多数相手に始められるから、荒れたんであって

653 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:15:31.05 ID:EsmjmK6D
>>597
続きが気になる。早めのUP期待しています。
一部の批判に挫けず、今後も頑張って下さいな。

654 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:21:43.80 ID:M+WGqeMK
読まないだ、NGだ、ここで書くなとか...
当人や煽り屋たちはともかく
他の書き手や読み手にはいい迷惑だな

655 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:23:07.21 ID:awg8yh4f
>>651
>自分の意見が100%正しいんだ、みんな同じように思っているんだって、
>小学生みたいになってる。
>ここまできたら、一種の精神病だな。

この部分はS..Lにも言えるよね

656 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 22:38:03.09 ID:GbEhYhJ7
だから喧嘩も喧嘩腰もやめれって

657 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:09:35.82 ID:LFb+yud0
>>654
つけねえと自演扱いされんだもんw そんな風になってしまった原因について、ああだこうだ言うと、また荒れるけど
マジで続き読みたくないくらい嫌いなのに、ファンや本人であるかのごとく言われる屈辱感たら、ないぜ
だが、その事と、争いごとさえしなければ、別に好きに投下すりゃ良いんじゃねってことは別だからな

658 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:11:36.86 ID:DZoHMYtL
アンチ多いけど、楽しく読んで支持してる人はたくさんいるので是非書き上げてくれ。
ただ、素人意見で言わせてもらうと、前編では桐乃の存在があまりにも薄かったと思う。
あやせはもちろん、黒猫や沙織もいっさいその話題に触れていなかったし、
恭介ですら、桐乃のことを一言も指摘しなかった。
これはあまりにも不自然に感じた。
意図的にそうしたのかもしれないが、その辺の描写なり、心理がまったく
描かれてなかったので、おかしいと感じた。
後編ではどうなるのかが気になる。

ただ、はじめに言ったように、俺的には楽しみに読んでいるのでぜひ書き上げて欲しい。
応援してる人もたくさんいるから




659 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:11:51.09 ID:AUfkPfln
興味ないにせよ態度が気にくわないにせよ、一々触れなければいいだろうに。
自分が気にくわない物は何としても正されないと気が済まないのか?
2chはそういう場所じゃないだろ。嫌なら見なければいいし、多くの専ブラがNG機能も有している。
SLのSSやそのレス量よりも、自分の主観で罵倒なり嫌みなり書く連中のレスの方がよっぽど消しにくいし鬱陶しいわ
スレの雰囲気をこれ以上悪くしないためにも、興味ない・見たくないなら放置の方針をとってくれ
その結果リアクションがなくてSLがSS書かなくなろうがこのスレの勢いが衰えようが全く結構、2chはそういうとこだろう

660 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:17:54.91 ID:14w7XRgx
褒められたもんじゃないが批判するだけならまだいい。
ロダに挙げろって奴は本当になに考え点だ?

661 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:19:15.30 ID:OrhY632g
半日しか経ってないのにSLの話題だけで100レスくらい消費してるな。

662 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:22:21.18 ID:bqVtTmQu
これがあと、最低2回続くんだって。

663 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:31:30.31 ID:pA7QRm6t
ある意味すごい

664 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:36:26.97 ID:ILtj7S+C
>>662
悪夢だな…
S.Lに目をつけられたせいでこのスレはもう終わったも同然
とらドラスレと同じ道をたどるのか

665 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:36:31.41 ID:8SQIpY09
SL専用スレ立てたらいいんじゃね

666 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:37:40.99 ID:SgC3UOAl
騒がなきゃいいのに…

667 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:39:59.94 ID:pmfuclNW
それができるのが理想なんだけどね…

668 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:45:43.83 ID:M+WGqeMK
SLに親とか想い人でも殺されたのかな?
ちょっとアンチの書き込みは異常過ぎるな
別に今回は噛み付かれる発言したわけでもないのに未だに何ヶ月も前の話をネチネチとしつこいな

669 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:49:24.26 ID:j5ykr+Mf
かいてくれる人がいる内が華だということが理解できていない人が多すぎる。
読みたくなければNGにすればいい。
無駄にスレを消費するなという意見は論外
でも長い作品をあげるなら作者の負担を考えたら外部の方が楽かな。

670 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:52:51.31 ID:X2WfBcyQ
>>668
俺妹関連のアンチはそういうとこあるからしゃーない
どこぞの黒猫アンチや地味子アンチみたいにな

671 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:54:28.19 ID:4uTWT+5V
うpロダとか使えればいいかもね
読みたくない奴はスルーできるからアンチの正当性もなくなるし

672 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:55:44.89 ID:iA0Q2k7x
もうこのスレも終わりだな
頼むからSLはtxtにまとめてアップするか
個人サイトでひっそりと掲載してくれよ
お前が投下するだけでこんなに荒れる
作品の善し悪し以前の問題だよ

673 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:56:57.65 ID:WKGsuYJv
一般論として、一度に60レスっていくらなんでも大杉じゃね
SSスレだと直接投下は5レス程度
それ超えるならアップローダーへってのは共通認識だと思ってたんだが

674 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/18(土) 23:58:25.42 ID:yLHCC0Y2
急に擁護レス増えたな
いっつもどおりだな

675 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:02:38.70 ID:s4F5K+c2
俺は漣(保科さんはださずに)で終わってれば余韻の残る良いあやせSSになったと思う。

676 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:08:43.02 ID:bcmExp1e
擁護じゃなくSSの書き手に絡むアンチが一番SSスレに要らないだけだよ


677 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:17:20.80 ID:0cX2dn2Y
アンチは放っておこうね。

678 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:21:31.39 ID:HipBVnlB
SLさん、この度初めてwiki内の作品を拝読させて頂きました
僭越ながら感想を一言で言わせてもらうと、つまらないです
その理由を以下に示します

原作キャラの魅力が損なわれてしまっている
オリジナルキャラにはそもそも魅力がない
地の文とは本来、心理・情景を描写するためのものではないでしょうか?
それがあなたの創作では、単なる蘊蓄の披露、あるいは字数稼ぎとして使われているように感じます
地の文が要らない、会話のみでいい、などと極論を振りかざすつもりはありません
ただ、不必要な修辞的表現は物語のテンポを悪くし、読み手の「読もう」という意欲を削ぐ要因となり得ます

衒学的で冗長な文章に酔うのは、駆け出しの物書きとして避けては通れぬ道だと思います
そこでショウペンハウエルの名著『読書について』を一読されることをお勧めします
既に読んでおられるなら、理解できるまで繰り返し精読されてはいかがでしょうか?

679 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:22:35.73 ID:0cX2dn2Y
完結までもっていってもらいたいなあ。>SLさん
あと、出来ればおかんとの和解も・・・・ってのは無理か。


680 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:28:53.23 ID:V76zK8Os
まぁココまで来たんなら書き切ってくれよ
未完だと、この不毛な争いが延々と続きそうで嫌だしな

681 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:30:36.92 ID:PVUmI0hg
もう一気に全部投稿して終わってくれ

682 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:30:53.42 ID:VOHSacBG
前って、こんなブツ切りだったっけ?
『読ませる文章』とか評していた人がいたけど、それがこのブツ切り?

あと、枯れ木も山の賑わい?とか本人のレスがあったような気がするが、
アレって普通に「消し忘れ」でしょ?

683 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:36:46.27 ID:IAmiobFc
あやせのメールが受信されるまで読み流した。
ここまで原作改変要素が多いと、エロパロじゃなくて、
NOSとかで投稿してほしいわ。


684 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:43:32.84 ID:PkjnlaMe
まあ、俺妹の2次創作書いてるわけじゃないからね
自分の主張をお話にして人に伝える手として、
人気作のキャラの名前借りてるだけだから

685 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:44:21.71 ID:igUqcNZb
結論から言えばこいつのSSはスレチ

686 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:46:28.63 ID:VOHSacBG
>人気作のキャラの名前借りてるだけだから


良くわかんないんだけど、そうする必要性って何?

687 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 00:53:43.88 ID:IAmiobFc
あやせ厨としてはこのシリーズは好きだけど、
やっぱり、オリキャラ、キャラ改変が多いとな。
ちなみにNOSは、二次創作でありながらオリジナルキャラクターが
主人公という作品の方が多い。だから、 オリキャラがいるからといって
仮面二次創作だとは思わない。

688 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:04:45.46 ID:qJjX4V3V
相変わらず外野がうるさくなるSSだなw

689 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:11:10.94 ID:0cX2dn2Y
俺、未だに長文を投稿するってだけでSL氏が非難される意味がわからんのだが。
どうせ、スレッド消費したって次のスレッドを立てればいいだけでしょうに。
スレッド一本たてるのに何万もの金を払わないといけないわけじゃないんだから、
黙って読むか干渉しないかどっちかにしろっての。


690 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:18:13.54 ID:rUQV4dMR
SLアンチだけじゃなくてスレ荒らしも混ざってるからどうしようもない

勝手に荒らさせて、勝手に満足させとけ
こっちは避難所でも作れば良い話

691 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:36:53.08 ID:c5vIVitm
次の投稿楽しみにまってますよ〜

692 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 01:49:56.05 ID:ZYQbI7hS
乙〜
もっとみんな気楽に読もうぜw

693 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:02:42.46 ID:GMmNL7vq
乙です。一部なので感想は全部読んでからにしますね

ところで、良くも悪くも一書き手にみんな反応しすぎ
SSの感想言うのはいいけど、個人攻撃はいくないよ
どうしてもなら愚痴スレとかではどうかな?

694 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:10:04.28 ID:u+djGIR1
どうでもいいから止めろ
面白かったらただGJすればいいし、つまらないなら蒸し返さずに黙ればいい
投下は誰だってしていいし、つまらないならわざわざ理由も感想何も書き込む必要はない

SLとやらは作品投下しただけだろ
擁護だろうがアンチだろうが言い争ってる輩が最大最悪の荒らしだからな
作者の態度が荒らしっていうなら、スルーしない奴は故意の荒らしになるぞ

この板を極限まで居心地悪くめちゃくちゃにして、何になるの
一体何を争ってるんだお前ら

695 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:30:33.47 ID:sdyWe2QO
スルーすればいいって頭湧いてんの?そりゃあ当然あぼんはしてるけど
俺妹のキャラの名前だけ借りた全然関係ない話でスレが大量消費されてんのが許せないんだよ
txt形式でアップするなり自分のブログでやるなりしろって話

696 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:34:33.44 ID:xTzssiLw
『風』楽しく読ませていただいていますw
京介が優柔不断のへたれイメージが強くてイラっとしますが…
色々言われていますが続き期待してます。

697 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:36:14.40 ID:ssd9VlVm
> SLとやらは作品投下しただけだろ
残念ながらアンチをわざわざ煽っていったからな
出てくる度に荒れるのは当然
あんな事せずただ長文置いて消えるだけだったら良かったのに

698 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:44:14.11 ID:MT8kiucM
つうかね、名前とトリップでNGしてると
投下宣言(今回は>>536かな?)が消えて作品自体が突然出てくるわけよw
他にもこういう人たまに見るけど各レスに作者名とトリップ入れてほしいわ
この人の場合今までを見るからにわざとやってても全く違和感無いけど

699 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:51:42.04 ID:GXQyGA0k
読み手は待つのみ。
明日も楽しみにしております!

700 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 02:54:25.15 ID:dfvnFSGm
自分でマッチポンプするんだからどうしようもない

701 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 03:27:56.39 ID:NBY3Teon
何かレス伸びてると思ったら荒れてたw
なんぞコレw

702 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 03:34:52.25 ID:M/9rljtv
S.Lは投下するとき外部アプロダでtxtであげろ

703 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 04:12:04.67 ID:GozFok7V
女系家族とかエロゲみたいな話になってきたなw

704 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 04:17:47.54 ID:/LKkXpl6
どうでもいいことかもしれんが
生活苦しいにも関わらずバイトすらせずに勉強に打ち込んでる(らしい)のに
やたら授業についていけない劣等生にしちゃってるのに違和感がある
そんなこたーねーだろ

705 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 05:36:39.67 ID:pI6BOd9w
ここって、本当に18禁?

ガキも赤面する低レベルなバカが多すぎ

706 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 05:43:32.30 ID:mYMPQdiD
スレ消費すんなとかよく見るけど、SLの投下に対する反応の方がスレ消費してんじゃん
文句あるなら読むな書くな構うなってのが正解
てか、もともとここ1週間近くほとんどSS投下されてないじゃん
こんなSS一つに君らが勝手に振り回されるおかげで、さらに投下しにくい環境になってる
正直SS書き手一人に踊らされてバカみたいだわ





〜〜〜〜〜〜〜〜〜てことでSL談義はここで終了。以降は荒らしと同列〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

707 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 06:00:37.57 ID:HccjZU7O
>>660
素朴な疑問だが、なんでロダにあげちゃダメなの?x

708 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 06:03:49.14 ID:igUqcNZb
もうS,Lさんに嫉妬するのはやめろよ
俺たちじゃかなわないよ

709 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 07:11:16.24 ID:VOHSacBG
>>707
書き手側の理屈じゃなくて、読み手側の「面倒くさい」という理屈を上げた人がいた。
よくわからん理屈だけどね。
そんなのが面倒なら、本屋に行くなりamazonで買うなりという格段に面倒な操作が必要で、
しかもお金までかかる原作本の購入なんて相当に縁遠い人みたいだけどね。

710 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 07:25:11.04 ID:fsa7qn4j
加奈子が一番エロい
異論は認める

711 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 07:31:39.42 ID:dhVcrR7E
ならば俺はブリジットを選ぼう

712 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 08:42:18.20 ID:Vs89tnei
SLェ…

713 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 08:48:12.07 ID:JFIlDzfG
加奈子かわいい

714 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:15:01.44 ID:qbUes9jx
加奈子とブリジットを並べて犯したい

715 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:16:53.11 ID:JFIlDzfG
あやせを犯してるシーンを加奈子に覗かれてるパターンか
加奈子を犯してるシーンをあやせに覗かれてるパターン

716 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:17:38.26 ID:j9pBYNHt
なんで朝からこんな伸びてるんだ
狂ってる

717 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:25:38.90 ID:ZpUqG+XX
自演しかいねーな

718 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:26:56.86 ID:DFj+W39k
対立に上がってないキャラを挙げとけば荒れないとでも思ってるのかね
うぜっ

719 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:28:01.74 ID:JFIlDzfG
ちょっと何言ってるかわからんとです

720 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:29:59.98 ID:fsa7qn4j
ちょっと表出ろよ

721 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:37:24.60 ID:HccjZU7O
雨降ってるし

722 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 09:52:27.15 ID:WX8hNh+9
このスレひどい有様だなw

723 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 10:04:48.35 ID:rZpNiAm5
そりゃスルーされてると判断されたら消されるからな
反応してる奴がいる状況を演出&スレ落として判定回避しようと必死なんだろ

724 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:10:43.08 ID:ov4al3yh
だからスレ立ててやるべきなのに
自演して自分擁護してまでここでやろうとする神経が理解できん

725 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:24:15.84 ID:ZpUqG+XX
とりあえずがんばって読んだ人に聞きたいんだが、どんな話なの?
三行でおせーて

726 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:25:39.52 ID:HMVM6Yz9
お前らは何と戦っているんだ…。
風楽しみにしてますた。もう書かないと思ったんだぜ。

727 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:32:33.45 ID:Ty3wWDSK
>>725
桐乃の好意が親バレして僻地の大学に追放
そこで基本3人以上のオリキャラとラブコメる
デレッデレのあやせがやってくる

728 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:33:11.12 ID:cP03fvQp
風の続き楽しみにしてますよー


729 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:42:10.16 ID:igUqcNZb
>>727
>そこで基本3人以上のオリキャラとラブコメる

ここが意味不明

730 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:55:12.04 ID:Ty3wWDSK
>>729
現物見て確認してもらうしか・・・
俺だってそこらへんは本当に飛ばしてんだから

731 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 12:56:23.45 ID:sOa0DwdU
経験則から言わせてもらえば、未来モノでシリアスは鬼門

大学生京介は小ネタ・ギャグ寄りでやる分には
大学生っていう時間に余裕があり、一人暮らしなら女の子連れ込みやすいポジションがメリットになるけど
ガッツリやると登場人物の未来を想像せにゃあかんというデメリットが強すぎる
十人いれば十人それぞれが想像する俺妹キャラがあるんだからな
あとは十人中何人を納得させられるかの勝負であって、
そこで最大公約数を出すことを放棄するのは2ちゃんみたいな場所に投稿する職人としては失格

732 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:13:44.61 ID:HB4X1KpE
別に納得させる必要はないんじゃね? 書きたいものを書きたいように書けば
その場合、ちゃんと読んだ人からの否定的な感想(それはアンチ行為ではない)も当然受け入れるべきだけど

・・・そこが無理なのか、このスレとSL氏の性格じゃ

733 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:14:25.00 ID:HccjZU7O
失格だってヨォ。 えっらそうによぉ。 経験則ぅ?どんな経験持ってんだってぇの。笑わせんなよぉ。 

って言うかお前ら折角の週末なんだから外に行けヨォ

え、おれ? 俺はいいの、試験勉強中だから。

734 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:18:39.80 ID:Ty3wWDSK
未来で最大の鬼門はオリキャラの一択だろ。
下宿先の住民、大学の友人、まだ登場していない両親、登場人物の子供

シリアスが難しい手のは同意するけど(突然後悔したり、罪を告白されても不自然)
だからといって避けるべきジャンルじゃあない。
むしろ潜在的に歪みをもっている俺妹ならではのジャンルだろう

735 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:21:22.38 ID:Ah8KAW0H
みんな思考が凝り固まりすぎ
適当でいいじゃん死にはしないんだから
アスペなの?

736 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:23:39.54 ID:igUqcNZb
アスペって言いたいだけだろ

737 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 13:51:09.94 ID:UedYUjUb
文句タレのゆとりが多いな。
クレームでない良作を大量に出版してからグチれよ(´・ω・`)

738 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:06:26.17 ID:sOa0DwdU
書きたいもん書くのは芸術家であって職人ではないよ
2ちゃんはの特色は不特定多数に開かれた大型掲示板であって、
それ故に芸術家より職人、つまりニーズに答えられる人間が喜ばれる傾向にある
最初から同一嗜好の人間が集まる個人サイトとは違うのさ
マクロな視点でいえば作品につき1スレということにそれが現れてる
製作速報みたいに1作品1スレであればそのスレの嗜好はスレを立てた人間にそくすのが道理
十人中x人の好みに合致するなら、そのスレはx人によって運行していく
しかし1作品1スレの2ちゃんではそれは不可能なのは自明の理なのよ
スレは雑多な嗜好をもつ多数によって形勢されてる、いわば民主制である以上、最大多数の支持を得るか、または不投票の人間を刺激しないことが必要
自分のやりことと、スレで求められてることのすりあわせと妥協が職人生き様なのさ。
たまにスルー覚悟でニーズのないSSも書いたりするが、反応少ないのはつまらんしね

739 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:18:22.65 ID:HB4X1KpE
全部読んだし意味も理解したけど、三行でまとめろよ
俺以外の奴には読んでもらえないぞ

740 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:33:06.19 ID:jep2eRRt
>>738
お前さんが言ってるのは「ぼくのかんがえる理想の職人像」ってだけだ
そもそも書き手=職人って呼び方も便宜上のものでしかなく、辞書的な意味そのままじゃないぞ
書き手は書き手であって、職人だろうが芸術家だろうかどっちでも良い

民主制なんて言ってるが、意に添わない事でも従わねばならない現実の政治とは違ってこっちはスルーすりゃ良いだけだ
最大公約数を出す事に腐心するのは商業側のする事であって、パロスレの書き手に求める事じゃない

741 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:46:33.42 ID:kwgyPbA1
な〜に勘違いしているか知らんが、たかがオナニー披露会場でなに言ってんだろうな、ホント

742 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 14:54:21.11 ID:p1pynQ0g
SLさんのおなにが早く見たいとです

743 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:08:49.88 ID:ZpUqG+XX
>>727
これはひどい
オリキャラ全カットして量を10分の1にして誰か再投下してくれ

744 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:15:22.28 ID:KxYAOqO3
よくわからんが、書きたい物を書くのは芸術家であって職人は違うは納得した。

745 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:26:17.74 ID:LBea7bkQ
職人→きょうちゃんのために片栗粉Xを作る麻奈美さん
芸術家→お兄さんのために手錠を買うあやせたん

746 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:35:24.79 ID:u+djGIR1
エロパロの作品は少なくとも他人を喜ばせるために投下してる訳ではないのに、何を文句言ってるんだ
意に沿わないならスルーすればいいだろ

747 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 15:55:42.76 ID:3ADTjpAX
他の人の場合はそうなんだけどSLはわざわざ自分で種撒いて行ったからね……

748 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 16:06:08.36 ID:erpKckjP
仮に内容がどんなであれこのスレの趣旨はSSの投下なんだからそこに関してはケチ付けるなよ。
その上である程度の常識と節度でもって、投下前の注意書きとSSのタイトル入れなんかが有るわけで、
それに関しては一応守られているだろ。

内容が気にくわないとか書き手がウザイとか、そりゃどう思おうが個人の自由だし気持ちが分からんわけではないけど、
それに対してグチグチと関係ない話を書くなといいたい。
それはスレの趣旨に反しているし、まさしく無駄。
気にくわないなら満足できる話自分で書くなり誰かが書いてくれるの大人しく待つなり、
あるいはこのスレを立ち去れば良いだけだろ。
自分が気分悪いからって、他の利用者まで不快にさせないでくれ。

まあこのレス自体上に書いたことと矛盾しているが。

749 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 16:45:44.36 ID:sdyWe2QO
そりゃそのSSが俺妹の話なら名

750 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 17:03:00.11 ID:oOK9y7Ph
SLェ…

751 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 17:28:44.60 ID:u+djGIR1
俺妹の話だろ
オリキャラだって、話上はあやせを焚き付ける役割だったし、あくまで主役は京介とあやせでまメイン張ってた訳じゃないだろ
オリキャラは完全に受け付けないって人もいるだろうけど、オリキャラ注意の前書きつければ解決するし、匿名投下してる訳じゃないから作者特定できるし、スルーすればいいだけだろ

普通の住人にしてみれば、気に入らない作品が投下される以上に、言い争いによる荒らしの方が遥かに気分を害する
いつまで蒸し返してんの

752 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 17:32:50.04 ID:l4PkzxaP
とりあえず総意としてはネト,ウ.ヨのS,.Lはもう二度とこのスレに投下するなってことでいいだろ
存在そのものが邪魔なんだよ

753 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 17:55:12.93 ID:ZpUqG+XX
俺含めて、読んでないやつばっかだろ?

754 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 18:38:12.06 ID:u+djGIR1
投下すんのは自由だろ
擁護にしろアンチにしろ、騒ぐ奴が一番の問題だ

755 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 19:14:03.25 ID:uSkcZbqq
SSの投下がほとんどない過疎スレになっちまったな

756 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 20:39:44.88 ID:2JON090Y
S,Lさん専用のオナニー公開場になるから大丈夫だよ

757 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 20:51:13.76 ID:YFaSAFJj
アンチ達のオナニーが読みたい

758 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:08:36.09 ID:ykgcVuCt
スレ消費に関しては雑談やアンチより投下のがマシだと思う
気に入らない言動を排斥するためには屁理屈をこねてもいいってもんじゃない

759 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:18:00.85 ID:Ty3wWDSK
>>752

↑こういう奴がいるんだからすげえよな・・・

760 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:18:46.01 ID:7tzytNSH
>>752
総意wwww
そんなものを捏造するお前さんもSL氏と心の兄弟だと思うよww

761 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:22:04.64 ID:Xc9G/K4h
好きに書けばいいけど、住人を煽ってこういう状況作り出したのはSLだからなぁ
迷惑な話だ

762 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:45:58.90 ID:Ty3wWDSK
それは住民が大人になればいいだけの話だろう。
いつまで釣られてんだって話。使い古されたコピペに反応する小学生ですか?

763 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:47:49.01 ID:HB4X1KpE
まあ、過去の彼の醜態は擁護しようもないが、今回は余計な争いはせずに投下したし(最初ちょっと余計な一言があったけど)
黙って投下している分には、そろそろ過去の事は触れないでやっても良いんじゃないか?
俺は読まずに黙ってスルーするよ(と、わざわざ書かないといけないのが面倒だ)
謝罪するまで許さんとか、そう言うノリの場所でもないんだし

764 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 21:57:03.92 ID:zDP9lY4R
おまえ等、俺のおなにを見ろ!てくらいが丁度いいんだよ。

765 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:09:12.37 ID:ZYQbI7hS
だなー
同人誌見てる感覚で読めばいいとおもうよ
ここってそういうとこだろ

766 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:43:21.98 ID:RgaeffKe
お前らいっぺん鏡見てみ?

767 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:46:45.94 ID:ycPyfxqc
今度からSL氏の作品を無断で改稿してこちらに再投稿させていただくことになりましたLSと申します。
とりあえず、既存の投稿分を改稿しておいて、SL氏の投稿に合わせて爆撃という形で行いたいと思います。
ご指導ご鞭撻等ございましたら、忌憚なくお願い申し上げます。

768 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:52:30.18 ID:GMmNL7vq
>>767
改稿はエロパロで一番しちゃいけない事で、スレ自体が死んでしまう
それだけはやめなさい

769 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:55:29.09 ID:HipBVnlB
>>767
改稿ってどういう改稿よ
削る感じ?付け足す感じ?
それとも一部まるごと変更する感じ?

770 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 22:59:16.35 ID:H0T54Yoo
さわらないほうがいいんじゃない?
レス番赤にする価値もないよ

771 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:04:12.23 ID:oOK9y7Ph
LSェ…

772 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:10:16.09 ID:3ADTjpAX
>>768
今でも死に体ですけどね…
しかし改稿宣言とかアンチもここに極まれりだな、なんというか……莫迦?

773 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:20:58.68 ID:ycPyfxqc
>>769
オリキャラ分をバッサリ削って、俺妹SSとしての体裁をなすようにしたいと思っています。
ですから、保科さんも同級生も、1年の春先に国際法を履修するような謎大学の部分も
京都の街の風物も不要なものは一切合切削除して参ります。

確かにマナー違反かもしれませんが、SL氏の大好きな法律論で言えば、そもそもSL氏の
作品自体がこのスレを荒らす目的で不法に投下された、いわば不法原因給付の給付物
である以上、かの御仁の作品に対する正当な権利は放棄ないし否認されたものと看做し、
その上で、私が俺妹SSとして再生させていただこうと考えた次第です。

774 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:21:35.43 ID:1NnknyP8
>>767
憎しで凝り固まると相手の力量も評価できないんだな
内容は最低でもつじつまのあった長文を綴るのはそれだけで大変なことだよ
SLが淡々と投降し続ける中で先に音を上げて恥をかくのがオチ
忠告する義理はないけど煽ってみたw
楽しみにしているw

775 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:25:28.96 ID:HipBVnlB
>>773
個人的に不要分削ったverは読みたいと思っていた
既にこのスレは焦土と化して久しい
盛大にやってくれ

776 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:27:28.82 ID:9HcFlX02
改稿というよりか、似たような展開の全く別物でいいと思う
SLの作品、展開自体は結構いいと思うから

777 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:43:06.39 ID:auKOm5ha
そーかぁ?
漣とか初期部分でキャラ改変過ぎて受け入れられないけどな、俺は。
京介だけが割りの悪い扱いで家を追い出されるなど、あの親父が許すとも思えないし、佳乃さんてきにもおかしいだろうし。
また周囲の友人たちへの連絡不許可も、それに唯々諾々と従っている京介もおかしい気がするしなぁ。
そしてあやせだが、今後語られるのかも知れないけども、桐乃第一主義な割に京介の居場所を調べ、他の連中
(桐乃にすら知らせずに)単独でやってくるとか、どこでフラグが立ったの、みたいな疑問もある。

まあそんな感じで、私的には文章はそこそこ上手いが、キャラの改変や展開を端折られてる部分が多すぎて受け付け難い、
という結論に達するなぁ。

778 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:45:36.90 ID:9HcFlX02
ああ、初期設定はめちゃくちゃだな…
いやあやせとのシチュエーションとか、なんかほかの形でいかせんかなあとか

779 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:51:42.08 ID:Ty3wWDSK
難しいところだなあ。
「やるな」っていったところで聞かない奴は聞かないし。
第一パクリ改変が怖いならそもそも投稿するなとも言える。結局ID:ycPyfxqcの良心次第なんだよね。

結論として好きにすればいい。ただし改変によって生じた責任は必ずとれよ。
強いて注文というか願望だが、シチュエーション自体はとても斬新なんで残して欲しいかな。

780 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:54:10.83 ID:4qYCfCaV
SLの改稿に期待
オリキャラは一番要らんかったからな

781 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/19(日) 23:54:48.00 ID:4qYCfCaV
LSだったか

782 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:05:43.88 ID:0cX2dn2Y
>>777
第八巻読んだ?
てか、いままの原作ちゃんと読んでいた?


783 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:08:35.04 ID:7r1DhCl/
>>782
おおw
IDww

784 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:17:48.57 ID:IquMsv0G
本人の許可取らないとダメなんじゃないのー?
さすがにやりすぎだと思う

785 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:23:41.02 ID:jgyludx8
どう考えても荒らしの煽りだろ。本気で作者に無断で改稿なんてする基地外がいるわけがない
…………いるわけがない、よな?

786 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:29:20.94 ID:KfrIREU0
>>784
>>785
皮肉だけどやるやらないってのはやる側に決定権があるのよね・・・

787 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:34:20.96 ID:QhN/T3yh
正直改稿賛成vs反対派が本気で争ってスレ潰れるならそれはそれで面白い
既に死にかけなここが潰れても未練ねーし

788 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:35:20.20 ID:ylGaWJbh
706 自分:名無しさん@自治スレで設定変更議論中[sage] 投稿日:2011/06/19(日) 05:43:32.30 ID:mYMPQdiD
スレ消費すんなとかよく見るけど、SLの投下に対する反応の方がスレ消費してんじゃん
文句あるなら読むな書くな構うなってのが正解
てか、もともとここ1週間近くほとんどSS投下されてないじゃん
こんなSS一つに君らが勝手に振り回されるおかげで、さらに投下しにくい環境になってる
正直SS書き手一人に踊らされてバカみたいだわ





〜〜〜〜〜〜〜〜〜てことでSL談義はここで終了。以降は荒らしと同列〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

789 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:35:53.15 ID:DGv1RT9x
改稿?大いにやったらいい。
読み手に取って、選択肢が増えるのはいい事だ

ただ、後だしするからにはそれなりのもん書けよー

790 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:37:02.09 ID:45rImNc/
個人的には好き勝手やってる小説を見るのが結構すきだし、ここの醍醐味だとも思うんだけどね


791 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:48:53.72 ID:qCrTbWy7
喧嘩ばっかだな
仲良くしろ

792 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:50:46.10 ID:wI2vl4Pj
空気変えようぜ

お前らエロパロに限らずオススメの俺妹SS挙げてけよ
隠れた名作とかあったら読みたい
作者本人の自演も大歓迎な

793 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:53:47.43 ID:DGv1RT9x
>>792
あやせが、手錠とかナイフとかライターで悪をぶっ潰すSS

794 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:56:22.50 ID:45rImNc/
あやせのドSプレイより
加奈子のドSプレイがみたいお
探して見ようかな

795 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:57:01.08 ID:6CM8jkKQ
エロパロではないと思ったが、桐乃が騙された形で
ウエディングドレスを着てショーに出る話が面白かったな

796 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 00:58:45.64 ID:3DY/KVCX
あやせの家庭教師の話

797 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:03:11.01 ID:KMkLmovB
あやせが出ない話

798 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:03:32.73 ID:k/qTZTVe
過去のオススメを出すのもいいが、SS大杉なのでリンク先も載せてくれるとありがたいです(´・ω・`)


799 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:08:03.06 ID:qCrTbWy7
>>795
なんだっけ俺も好きだわ

800 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:20:30.08 ID:JSwa2NAx
風マダー?(´・ω・`)
早く続き読まないと発狂する。
とまあいいとして、オススメだと、偽8巻のやつとか。
VIPのほうのまとめにあった気がする。

801 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:21:24.48 ID:wI2vl4Pj
>>795はこれじゃね
http://morikinoko.com/archives/51678241.html

802 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:53:18.56 ID:7K6pqCCd
当方SS以外は読み飛ばしてますんで
職人さんは気にせず投下ドゾー



803 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 01:53:49.89 ID:jPZ5e4nX
>>792
SLさんの作品がおすすめだな

804 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 02:06:36.58 ID:UCmfhINj
それは多分一番メジャー?な偽のやつだな

805 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 03:27:07.93 ID:FjENDUwh
>>792
S,Lさん以外のSSは総じてクズ
S.Lさんのは原作越えてるからw

806 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 03:35:17.08 ID:H1vd14Rw
>>801
読んでみたが、桐乃が異常に可愛かったです

807 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 03:52:25.25 ID:IquMsv0G
久々に保管庫の作品見たら和んだ

808 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 04:10:30.12 ID:ylGaWJbh
>>801
このサイトの星付いてるやつ何個か読んでみたけどめっちゃ面白いな。
良いサイト教えてくれてありがとう

809 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 05:53:08.95 ID:Ka22pgQZ
801!?

810 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 06:10:00.74 ID:bYs5Bz5k
やめて
おしりが
いたいわ
!?

811 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 06:57:52.41 ID:XYpMtzdT
>>782
何か誤解させてしまったようで申し訳ない。私の言葉が足らなかったようだ。
なぜあやせだけが動いたのか? が疑問だったんだよね。
沙織や黒猫なら京介が黙っていなくなるような状況があれば探すだろう。それこそ沙織ならあやせよりもはやく探せそうな気がするし。
そして居場所がわかったのなら、黒猫なら問い詰めに行くだろう。桐乃を焚きつけて、沙織と一緒に。
そこら辺の原作キャラの行動に納得がいかないんだよな、ってことを言いたかったんだ。
あやせの行動原理的に、桐乃に京介がいなくていいのか、とか問い詰めそうな性格だし。
他のキャラも含めて、単独で動くのはおかしいと思うのはそんなに変なことじゃないと思うけどなぁ。

812 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 09:01:06.34 ID:fff9Z5hP
オワコンクソスレ乙

813 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 09:11:00.67 ID:WifQbQUZ
このスレもS..Lに目をつけられたせいで荒廃の一途をたどってるな…
とらどらスレの二の舞

814 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 09:57:25.08 ID:z3Zl/rtK
遊びってのは池沼が参加すると概ね成り立たなくなる。
スルーで解決するわけないじゃん。

815 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 13:33:22.87 ID:IquMsv0G
>>811テンプレより「自分の嗜好に合わないSSなら黙ってスルーすること」

>>814
遊びってか書道とか絵の展覧会のようなもんじゃない?
その作品を観ないで素通りしたらいいのよ


この荒廃したスレが和むSSはまだですか


816 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 16:49:38.03 ID:D+f43ixN
とらドラの時もだけど、SLだけなんだよね。スレがこうなるのは
そこから目をそらしてスルーしろスルーしろ言ったところで
SLがいる以上、スレは絶対に荒れるしどうにもならないよ


817 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 16:50:51.40 ID:84PLQlPe
これはママンと京介との近親物で和むしかないわ。

818 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:09:25.19 ID:OqalW7Ts
スレが荒れようがSLのが読みたいんじゃああああああああ

819 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:13:39.93 ID:ylGaWJbh
てか、まじで801の作者本人じゃないか?w
展開は違うけど、ほとんど8巻の内容とおおまかな流れ被ってるしw
8巻出る半年近く前からこんなけ言い当てたられるのは異常だわ

820 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:18:10.75 ID:UGZFfDhS
やおい?

821 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:31:24.44 ID:fRew63kJ
S!L! S!L!

822 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:34:29.62 ID:L2Up1wmY
荒らしはスルーしろ!

823 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:35:42.73 ID:2IfQuqI2
S.Lさんの何がすごいって全てにおいて原作を越えてるところ
神すぎる

824 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 17:53:07.47 ID:wI2vl4Pj
>>819
俺も後で読み返した時そう思ったなあ
八巻の大まかな展開はもちろん
「一番じゃないとイヤ」っていう桐乃のセリフまで一致してるとかね

825 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 18:38:24.61 ID:84PLQlPe
SLて何かと思ったら作者の名前なのね。ところで風ま(ry
偽8巻のやつはしっくりきすぎて原作が置いてかれた感じ。

826 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 18:49:57.44 ID:fe6AMgQ5
SLさんは次のスレになってから続きを投稿するつもりなんでしょうねぇ。

あぁマチドオシイナァ。

827 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 18:59:42.38 ID:prLImod3
S☆Lさん以外の職人は、




恥を知れ〜〜〜〜〜〜!!!!

!!!!


828 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:15:14.53 ID:jI015MXq
SLも信者もアンチもみんな消えろ

829 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:17:37.87 ID:3PQlL7g8
こういうのは信者でもアンチでもなく面白がって荒らしてるだけ
構ってほしいだけなので、放置が一番

830 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:34:41.67 ID:llD6EvH1
信者アンチ荒らし自演の入り乱れ

831 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:35:30.40 ID:jgyludx8
荒らしが一人二人で騒いでいるだけなら放置で十分なんだが、どうもそれ以上居るみたいなんだよなぁ
放置すると互いに荒らしの応酬を続けて、際限なく荒れた流れが続いて行く。
……とはいえ、触ると更に調子に乗って荒れが加速するから、飽きて離れるまで結局は放置するしかないってのが現実か……

832 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:51:51.75 ID:QhN/T3yh
>>827みたいな荒らし丸出しなのは1人がID変え続けてるだけだろ

833 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 19:55:49.42 ID:fe6AMgQ5
点呼とったら 1! で終わったりして。。。

834 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 20:04:42.70 ID:PY7RcCrM
SL66氏

835 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 20:51:54.37 ID:9o26us/9
不自然な期待レスが散発されてから間を置かずに現れるとかあからさまにも程があるだろ
当時も薄々思ってたがとらドラスレの頃から自演してたんだろうな
死ねよクズ

836 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 21:38:54.19 ID:2MkIQgGP
いい加減にしろよ
何時までこの話題続けるんだよ

837 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:01:20.53 ID:84PLQlPe
理想としてはSLさん以外が全員消えてくれることだな
最高のスレになる

838 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:04:21.34 ID:Lf+lN+z9
>>837
それいいな。
彼以外のみんなで、別の場所行こうぜ。

839 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:13:19.96 ID:zlFSVD4A
とらドラとかいうクソ作品の話はどうでもいい

840 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:26:10.27 ID:3OwWE6Bs
今はエロよりほのぼのを読みたい。
しかしほんのりエロが入ってればなおいい。

841 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:32:31.63 ID:Lf+lN+z9
オリキャラが入ってれば尚良し。

842 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:34:32.04 ID:2MkIQgGP
しつこい、本当しつこい

843 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:35:16.92 ID:S9NmvGbo
>>839
そういう発言が揉める種だというのに。攻撃よくない

844 名前:LS ◆3BL1H5Oil6 :2011/06/20(月) 22:35:47.29 ID:wDBDXDkk
トリップのテスト

845 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:39:40.84 ID:gcWlEw14
ガタッ!

846 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:50:50.66 ID:Cjmp3lfU
>>840
ほのぼの読みたけりゃキャラスレ逝け、その方が早い

847 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 22:54:44.11 ID:uPWa6iJK
199X年、スレはアンチ擁護のアレに包まれた。
SSは絶え厨は湧き、あらゆる住人は死に絶えたかにみえた。
だがSLは今なお爆撃を続けていた……!

848 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:06:27.75 ID:eyCUMDRr
そのうちSLはオリキャラが主人公で桐乃の『き』の字も出てこない小説書きそう

849 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:18:40.64 ID:61X/r7zb
元から原作キャラの名前を付けたオリキャラばっかりなんだけど

850 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:31:22.77 ID:UUq7HD0a
第1条 オリキャラ不要
第2条 オリキャラが必要な場合は第1条を参照すること

851 名前:短編『時計仕掛けのリンゴ』 ◆ACPRLbMxAk :2011/06/20(月) 23:48:51.59 ID:6CM8jkKQ
ったく、何でアタシがアイツを起こしてやんなきゃいけないのよ?
でも、アイツに頼まれちゃったんだよね。アタシを優しく撫でながら
シスコン丸出しの顔してさ。さあて、チャッチャと起こしちゃお。

『ねえ? いつまで寝てんの? お早う‥‥‥さっさと顔でも洗ってくれば?』

マジムカツク。何でアタシがこんなことを? マジあり得ない!!

『下僕よ、我が声に応えなさい。お早う。早くしないと間に合わなくなるわよ』

「なっ! このクソ猫、一体ナニしてんのよ?」
「あら? 貴女、ここで何をしているの?」
「それはこっちの台詞だっつーの!」
「ふふん。貴女の兄さんに起こすように頼まれたのよ」
「アタシだって起こしてくれって頼まれてんだケド」
「ふふふ。どうやら兄さんは貴方の声に飽きてしまったようね」
「んなワケ無いでしょ! 後から割り込んできて、あんた図々しくない?」
「貴女は2ヶ月先んじただけでしょ。それに私は兄さんから対価を得ているのよ」
「アイツ、あんたにお金払ってんの!?」
「そういうことね。もっとも、一度きりの一括払いだけど」
「信じらんない! アタシはタダ働きなのに!!」

『お兄さん? 早く起きないと‥‥‥どうなるか解っていますよね?』

「なっ! あやせってば、何してるの!?」
「出たわね、我が宿敵“闇天使”」
「桐乃ぉ! ああ、黒猫さんも こ ん に ち は 」
「ふふふ。その擬態っぷり、相変わらずね。ところで何をしていたのかしら?」
「わたし、お兄さんに起こしてくれと頼まれたんです」
「あやせも? まさか、あやせもお金を貰っているの?」
「どうなるか解らないけど、多分頂くことになると思うの。金額は―――」
「信じらんない! マジムカツク! って言うか、マジ引く!!」
「このバケモノと私が同じ金額ですって? どうしてくれようかしら‥‥‥」
「でも、桐乃も黒猫さんも、わたしには敵わないようですね」
「あやせ? どういうこと??」
「二人の時と違って、わたしの声を聞いた途端、お兄さんは飛び起きました。
 これって私のことを大好きってことですよね?」
「それは、貴女の声に圧倒的な殺意を感じ取ったからでしょうに」
「そんなぁ! お兄さん‥‥‥絶対に‥‥‥ブチ殺します」

「「「あ、一分経った」」」

『おにぃーちゃん♪ ほら、いつまで寝てるの? もう朝だよ』
『起きて、時間よ。お早う‥‥‥うふっ♪ 貴方の寝顔、悪くはなかったわ』
『お早うございます、うふふっ♪ お兄さん、今日も一日頑張ってくださいね』

アイツはアタシたち三人の声を聞くと満足そうにニヤけていた。

「んああああああ! 自分が情けない!! アイツに、アイツに!!」
「これほどの屈辱を受けるなんて‥‥‥ああ、呪わしい」
「ブチ殺します、ブチ殺します、ブチ殺します ブツブツ」

‥‥‥‥‥‥

俺、高坂京介が携帯を換えてからしばらく経つ。
こんなアプリやアドオンもダウンロードして使っている。
それにしても‥‥‥あの三人もこのくらい可愛ければいいのにな。


短編『時計仕掛けのリンゴ』 【おしまい】

852 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:50:40.71 ID:bKi9KzRe
どこに依存があんの?

853 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:51:44.06 ID:bKi9KzRe
やべ誤爆ったしにたい

854 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:54:53.89 ID:dkXb+cJ3
あやせ出すなっつってんだろハゲ死ね

855 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/20(月) 23:58:47.80 ID:wI2vl4Pj
>>851
乙!
最後でやっと意味が分かったw

856 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:01:04.17 ID:Z3wZGtS1
糞SSもどきの口直しにS;Lさんの作品が読みたい
投下まだかな

857 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:07:46.77 ID:7NndqI9A
>>851
乙!
○猫をNGワードにしてたから気付かなかった
ほのぼの系いいね

858 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:16:09.78 ID:rhrJmvT4
>>851
ついにあやせが追加されたと思ってiTunes立ち上げた俺のドキドキは……

859 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:19:44.51 ID:CvfFMfyM
糞猫にすら勝てない不人気が追加されるわけないだろバーカww

860 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 00:32:00.81 ID:E9kAvTB4
>>851
タダ働きってどーいうこと?とか思ってたらラストで吹いたw

GJ!

861 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 01:22:33.04 ID:n3YlM6ka
iPodの中で二人がこんなやりとりしていると想像したら、
胸が熱くなるなw
あやせが出たら、マジ欲しい。
確実に黒猫と同じく450円だろうけどw

862 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:05:26.54 ID:rpEz19rO
まあまあ頑張ってるとは思うけどちょっとレベルがねえ・・・
SL氏の作品が投下されるスレでこれはない
正直もう少し実力を上げてからにしてほしい
見苦しいので

863 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:07:34.68 ID:tzVssWV/
お前がな

864 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:12:37.36 ID:SkFBEWuT
信者の演技ウゼェ…荒らしってアンチと信者合わせて一人っぽいな

865 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:15:26.08 ID:zUIHFaks
>>862
ようSL氏、嫉妬は見苦しいので黙って去ってくれないかな
ここは俺妹のSSスレであって、SL専用スレじゃねーんだよ、カスが

866 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:33:03.45 ID:wJSeE2VT
S,L以外まともな物書きがいないんだから仕方ない
あまりの稚拙さに読むのも恥ずかしいわ

867 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:50:02.45 ID:5fiRfOLU
ここで荒らしてるやつは過疎らせるのが目的なんか

868 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:52:58.02 ID:Lv/qSH/8
SLに聞いてくれ

869 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 02:54:05.76 ID:5fiRfOLU
俺の言ってる荒らしてるやつってのはあんた見たいのも含めるんだが…

870 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 03:28:54.94 ID:Z+2TBhDJ
ss投下されてるのに、まだ荒れてるんだね
もうこのスレヤバイ?

871 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 04:48:55.58 ID:D223nm8N
このスレはもうオワコン

872 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 04:59:12.47 ID:oOb5xdq8
だな。完全終了へ秒読み開始してる状態

873 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 05:33:02.85 ID:JjyTLyYu
>>851
乙です!
この雰囲気の中で投稿する勇者さんでした

信者&アンチしてる人が何人なのかわからんけどスルーしとくしかないね

874 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 05:40:44.43 ID:ai68pkMt
SLが名無しでバレバレの自演してきたのは事実だからなぁ
あれは頭悪いんじゃないかとしか思えない
もしくはコミュニケーションに障害がある

875 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 07:30:40.46 ID:xEtZhM4K
もうこのスレは終わり
SLとかいうクズに目を付けられたばかりに
本当に最悪だわ


876 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 07:30:46.42 ID:toVYPEJM
休みの日、俺は朝早くから桐乃に連れ出された
「…というわけで、今からこれに乗るからね、京介」
「おい、桐乃。いきなりディズニーランドに連れて来られたと思ったら、
真っ先に乗るアトラクションがウエスタン・リバー鉄道なの?」
「アンタ何にもわかってないんだから、最近の流行りはSLなの!みんなSLSL連呼してんじゃん!!」
「わかったよ、じゃあ乗ろうぜ」


さすがに休日、しばらく並んでから、列車に乗り込む
ボオッーー!!!!
「汽笛キター、出発進行!」
「お前やたらテンション高いのな。しかしこの汽笛、やたら本格的だな」
「何言ってんの?本格的もなにも、あの機関車は本物のSLなんだから」
「何か俺の想像してるSLとはイメージが…」
「アンタの言いたいことはなんとなくわかるけど、これだって立派なSLなの。
それをやれ蒸気機関車としての格式がないとか、蒸気機関車の雰囲気にそぐわないとか
バカみたいなケチをつける奴はミシシッピーリバーでワニにでも襲われればいいのに」
「とにかく落ち着けよ桐乃…」

しかしこの後も俺は桐乃から、機関車が灯油を燃料にしてるだの開園当時の鉄道の法律がどうだっただの
換算して60レスくらいの蘊蓄話を延々聞かされたわけだ…
あと、総合スレで特定のSLばかり褒めて他の機関車を貶すのはおかしい、
そんなに個人崇拝したけりゃVIPで儲スレ立ててやれともおっしゃってた、なんじゃこりゃ?

ようやく汽車は線路を一周して戻ってきた
「なんだ、もう到着かあ。もっと乗ってたかったな」
「桐乃それ本気かよ…」
「京介と一緒にどこまでも隣り合わせで
列車に乗りたいってことなの!」
「桐乃…」
「SL話なんてオマケみたいなもん。ホントは、ふたりっきりでイチャイチャしたいから
ディズニーランドに来たんじゃん、察しなさいよ」
「そうなのか、それなら…」
「それなら、何?」
「今すぐランドを一時退出してホテルに行こうぜ」
「ば、バカ、アンタ真面目な顔して何言ってんの」
顔色がとたんに赤くなる桐乃。こういう桐乃を見るのが、実は楽しみだったりする。
「俺はマジだぜ、桐乃。桐乃とエッチしたい」
「…アンタ、本気なの?」
「冗談でこんなセクハラネタ言えるかよ」
「京介が、したいなら…いいよ……」


まあそんなこんなでディズニーランドを満喫したあとはホテルに向かっちゃったわけだ。
エロパロという場なんだし、改めてその時のことも、話をできればとは思ってる。
気が向いたらな。

877 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 07:32:03.33 ID:6l6zWAKR
ちょっと面白い

878 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 07:40:29.43 ID:0GxJvJy6
>>876
乙!
こう言うネタ好き。
これ以上、この場が荒れません様に。

879 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 07:45:22.81 ID:CvfFMfyM
エロなしなら桐乃スレでやれよカス
ここはお前が投下していい場所じゃないよ

880 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 08:04:33.72 ID:PPn13v8I
>>876
乙www
スレの話題を見事に使った良作...
お前がNo.1だ!

881 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 08:36:17.70 ID:wJSeE2VT
>>876
自分の主張をキャラの口を借りて言わせたいだけの糞SS
やってることがS.,.Lと何も変わらんな

882 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 08:41:14.58 ID:5MvIKarm
>>876
SL舐めんなよカスが

883 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 08:57:59.46 ID:XtpDZ+Q7
SLだけでスレ埋まりそう

884 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 09:25:52.28 ID:QwDGy1O3
蜂鳥のような、>>851>>876に敬意。
難易度が高い「検定」が早く終わればいいなあ。

885 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 09:39:50.80 ID:bIxT9pka
枯れ木も山の賑わいって言うだろ

もっとも、S☆Lは枯れ葉剤ですがねwww
このスレももうじき、とらドラスレの仲間入りwww


886 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 09:49:59.26 ID:lYgw5qrb
投下したタイミングといい明らかな自演だったからなァ
正直専用スレでも立てて隔離してもらいたいね

887 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 10:27:41.54 ID:mL2MoJNV
こっちで避難するのが正解だろ
人がいなくなればそのうちに他作品に移住するだろ
次スレを実質隔離スレにして雑談やら感想は避難所でした方がいい

888 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 11:00:42.79 ID:uptW3VV5
ロン毛学生モデルが登場するなんか別の作品に目をつけてくれることを切に祈る

889 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 11:11:05.87 ID:qkL/KGL3
まだやってんのかよ
もう最近VIPと桐乃スレと黒猫スレと百合スレがあるからここいらない気がしてきた

890 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 11:13:00.09 ID:ndF/sZRV
SLはこのスレに隔離すべき
とらドラスレや俺妹スレに続く第三の焦土は見たくない

891 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 11:17:09.74 ID:C1/75jEp
その焦土にする手先がテメェみたいなカスだけどな
ID変えて延々と同じ話題とかマジ死ねばいいよ

892 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 11:32:06.53 ID:udScbHA7
とらどらスレのときは結局どうなったんだ?
S,,Lが大暴れしはじめてから見なくなったんでよくわからん
駄作を全部投下し終えて満足してスレから消えたならここもそれまでの我慢かな

893 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 12:30:21.77 ID:qkL/KGL3
てか荒らしみたいなモンなんだし、まとめからも外せよ
誰が読むんだよあんなの

894 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 14:27:12.32 ID:tLQPMqfv
漣は読めたけど風はひどい

895 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 15:25:06.53 ID:ZEBBlfWI
俺妹はSS速報があるからいいけどね。SLはあっちには絶対にいかないだろうし。
このスレでがっちりキープしたほうがいいんじゃね。もうここはとらドラ末期と同じで手遅れ

896 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 15:40:42.46 ID:LYDmPGy1
あっちも注釈つければエロ大丈夫だしな
こんな風に荒れるならここにこだわる必要もなし

897 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 15:50:49.43 ID:slfj2LQf
>>892
気持ち悪い熱心な儲(恐らく自演)以外の住民の反応が薄くなったら自然消滅したな
それに合わせて儲(恐らく自演)も思わず笑っちゃう程一気にいなくなったよ
あとスレ独占したかったのか儲(恐らく自演)が他の書き手を追い出そうとけなしたりもしてたが、工作も虚しく、当時は特にそうなることはなかったかな
話の内容がどんどん気持ち悪いオナニーになって、作者も痛さ爆発でNGするようになったからオチが付いたのかは知らない

898 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 15:52:45.65 ID:jjSkgpF4
>>892
あんまり関係ないだろ。投下する人はいたし、
原作終了したから投下先を移した人はいたけどね、ここにも書き手、けっこう移ってる気がする

SLさんのある作品で荒れたけど、それは作品であって、彼個人に対しては少なかった
ここはちょっと異常というか、大人気過ぎです
このスレみたいに

899 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 15:58:48.89 ID:7NndqI9A
>>898
たった一人の自演でスレ全体のことみたいに言わないでくれ

900 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 16:08:12.12 ID:uptW3VV5
>>892
「あなた(=SL66氏)のSSを読んで、俺はSSを書きはじめたんです」なんて書き手がけっこういた
信者も多く、批判は許されなかった

901 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 16:36:06.07 ID:uxVo86e9
>>900
今は見るも無残だけどな!!
ゴールデンタイム刊行中なのに。

このスレは今まで通り続けて、避難所をSL出禁、そうすれば棲み分けできておk

902 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 19:49:39.33 ID:J9nU0jfK
SLってたしか弁理士志望の理科大生だろ

903 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:03:27.68 ID:uxVo86e9
社会人じゃなかったっけ?とらドラスレで実務がどうこう吹いてた覚えがあるんだけど

理科大ってこんな人格破綻アスペばっかなの?
理科大経営蹴ってよかったー

904 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:17:43.81 ID:rpEz19rO
そろそろアンチの人達も本音で語ってもいいんじゃないかな
君たちはSL氏に嫉妬してるだけだろ?
多分実力で叶わない他作者やその信者なんだろうけど
自分ではどうやっても勝てないから妬んでるんだよね

905 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:19:48.52 ID:iU9farhR
>>904,862
なんだ?工作か?

906 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:22:53.00 ID:IeaK1t3j
いいから続きを投稿しろってぇの。
面白いけどめんどくせぇ奴だなぁslさんはよぉ

907 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:26:27.65 ID:rpEz19rO
>>905
このスレでは思った事を言うと工作なのかい?
これはSL氏も大変だなw
馬鹿は無理に氏の作品を読まなくてもいいのではないかな

908 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:30:02.31 ID:ZCu+Cz6S
>>876
やるじゃない。現状を俯瞰して租借し、違和感なく笑いにもっていくなんてなかなかできることじゃあない。

909 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:32:30.00 ID:XtpDZ+Q7
嫉妬w

910 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:33:01.46 ID:76TXLOhn
保管庫の更新に風が入ってたからまさかと思ったがやっぱり荒れてるのかw
お前ら相変わらずだなw

911 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:37:21.40 ID:8vuKZ3X9
SLってSS書きとしてはまあ並じゃね? 叩くほどでも褒めるほどでもない
オリジナルを書く地力と多少の運があれば、マイナーレーベルで2、3冊出してひっそり消えていくくらいの能力はありそう

912 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:37:51.23 ID:8v1NlMI9
投下します。
あやせ×京介、微エロギャグ、続きものとなります。

913 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:38:48.54 ID:TFBoy1th
うぜっ

914 名前:秘密の関係 1/15:2011/06/21(火) 20:39:26.39 ID:8v1NlMI9

 二人入るのがやっとの密室に、粘っこい水音が響いている。換気扇のおかげで臭いは篭らないが、このやたらはっきりした音だけは如何ともしがたい。
外に聞こえなけりゃいいが……と、俺は呆けた頭で場違いなことを考えていた。
「ん……お兄さん」
 触れた外気にひやりとし、ぼやけた意識がはっきりする。あやせはこくりと喉を鳴らして口の中を整えると、顔を上げて俺を見据えた。
見れば、唇の端から溢れたものが、顎を伝い滴っている。
「お、悪い……垂れそうだぞ」
 俺は後ろ手に手錠をはめられているのでトイレットペーパーに手を伸ばしたくとも伸ばせない。
しかし鎖を鳴らしたのはいらぬ心配だったらしく、あやせは滴りを手の平で掬うように拭い取ると、俺自身に塗り付けた。
そしてそのまま筒型にした片手を、馴染んだ手つきでこねるように上下する。
 再び密室に水音が響く。あやせは器用にリズムを保ちながら中腰に立ち上がり、便座に腰掛けた俺にもたれかかって、肩に顔をちょこんと乗せた。
「お兄さん……」と、あやせは耳に口元を近寄せて言った。もちろん手の動きは止まらない。
「そういえば――恋人と別れたそうですね、お兄さん」
「こ、こんなときにその話題を出すか……?」
 あの騒動は一応の解決をみたとはいえ、俺は俺で凹んでいるのである。自分のダメっぷりを思い知らされたりとかな。
「もぉ……本当にどうしようもないですね、お兄さんは」
 あやせは心なしか声を弾ませて、きゅっと根元に力を込めた。俺は文字通りあやせの手中にあるから、即座に機微を悟られてしまう。我ながら情けないことこの上ない。
「お姉さんから……それに、桐乃からも、聞きましたよ? ――桐乃が嫌がるから、お兄さんは恋人を作らないそうですね?」
 どうして俺の個人情報を吹聴したがるのかね、あいつらは。
 思わず顔を背けた俺を、あやせはくすりと嘲った。
「お兄さんはド変態のシスコン野郎ですね」
 艶然と囁き、唇で耳たぶを軽く挟んでから、ちろりと耳裏を舌先で撫で上げる。
 はぁ、と熱っぽいため息を吐くと、あやせは妙に嬉しげな口調で罵り始めた。
「どうしようもない変態です。いやらしい、あさましい、おぞましい、けがらわしい、気持ち悪い……本っ当に――気持ち悪い」
「嫌がる俺を無理やり引っ張り込んだやつの言う台詞かそれ? ど……どっちが変態だっつーの」


915 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 20:42:26.50 ID:uxVo86e9
SL風分体ってのも、この際アリな気がしてきたwww
でも、あんなキモい文を長く書くのはこっちの精神が削られるんだが

916 名前:秘密の関係 2/15:2011/06/21(火) 20:42:36.83 ID:8v1NlMI9
 途中で言いよどんだのは、あやせの手つきが指先でなぞる手つきに変じたからだ。いよいよ本気で俺をじらしにかかるらしい。
「変態はお兄さんでしょ? だってお兄さん、妹に欲情する変態なんだって、ご自分でおっしゃったじゃないですか」
「うぐぅ……」
 そう言われてしまってはぐうの音も出ない。いや実際はそれっぽいのが出てるが、慣用句の用法にまで突っ込むのは野暮ってもんだ。
 ――あの公園での自爆から一年以上経った今も、あやせは俺を誤解したままでいる。色々と理由があって、俺もあやせを誤解させたままでいる。
 しかしあやせの思い込みはたいへんはげしかった。そいつに付き合う人間が、よからぬ影響を蒙りかねないほどに、はげしかったのだ。
俺自身にもこのごろ、『むしろあやせの妄想の方こそが真実なのではなかろうか?』と、危うく思ってしまう瞬間があるくらいだ。
……とても危うい気がする。とてもとても、危うい気がする。なぜか不意に桐乃の得意顔が連想された。
「だから、わたしが処理してあげないとですね……じゃないとお兄さん、桐乃を襲ってしまいますから」
 ……突っ込みたい。「それなんてエロゲ?」と突っ込みたい。あやせじゃなけりゃ突っ込んでる。あやせが親父の孫を掌握してなけりゃ心置きなく突っ込めたのに……
「もぅ、駄目ですよお兄さん。今日は時間がないんですから」
 的確にも的確な読心術だが、その解釈の仕方が残念な方向へ転がっている。俺がいうのもなんだが、ものすごくおっさん臭い。俺がいうのもなんだがな。
「お兄さんが考えるようなことをしていたら、桐乃たち、気付いちゃいますよ?」
 そうなのである。この悪魔(あやせ)はよりにもよって、桐乃と一つ屋根の下の高坂家で、こんなはしたない真似をしでかしているのである。
もし桐乃に見つかったらと思うとぞっとする。冗談ぬきに殺されるだろう。絶対に殺される。きっと俺だけ殺される。この女に間接的に殺される。
「では、桐乃が心配する前に済ませてしまいますね」と、あやせは俺の顔色を見るまでもなく察すると、
「あ、そうそう――」
 こほんと咳払いをして、
「――勘違いしないでくださいよ。これは、桐乃を護るためですから……」
 ひと月ぶりの『いつもの台詞』を、ここに来てようやく口にしたのだった。

917 名前:秘密の関係 3/15:2011/06/21(火) 20:45:57.62 ID:8v1NlMI9

 俺こと高坂京介と新垣あやせの関係は、一見複雑なようでいて、その実単純極まりない。あえて言い表すなら――恋人以上友達未満、そんなひねくれた言葉が相応しいと思う。
 恋人よりも破廉恥で、友達よりもそっけない。
 体は許しても心は許さない、なんて台詞は玄人のお姉さんやイケメンホストの言いそうなものだが、あやせにはそんな悩ましい台詞を言う資格はない。
だって体も心もいいように弄ばれているのは、俺の方だけなのだから。
 男の俺が涙ながらに訴えても説得力はないかもしれない。満員電車で捕まるのは男だし、慰謝料を儲けるのは大抵女性だ。妹の出来が良くて、割を食うのは兄貴である。
中高生男子の待望する痴女なんて存在は都市伝説で、きれいな玉職人さんをいざ逮捕してみれば、その正体は女装した男だったりする。
(以前に桐乃の奸計で俺に女装趣味の嫌疑がかかったことがあって、その取調べ兼説教のときに親父が実例として挙げていた。瀬菜あたりの喜びそうなことだ。マジ勘弁して欲しい)
 とまあ、一般論としてこの手のことに関しては、いつだって男が悪者なのである。しかしあやせは別である。断言しよう。あやせだけは別である。
 あの女は好いた男の生首を抱えて「これでずっと一緒にいられますね」なんて言いかねない女だ。
鍋が空でも待ち人来たらずとも、料理が出来る女なのだ。気遣いより気違いをする女の子なのである。将来あいつの旦那になる男は、よほどのマゾ野郎に違いない。
 かくいう俺も、あやせには深刻なトラウマを数多く植えつけられている。まず例を挙げるとすれば、そうだな――
 俺が、初めてあやせに襲われたときのことだ。……襲われたという時点で充分トラウマに値するが、まあ聞いて欲しい。桐乃の愚痴並みに長くなりそうだが、聞いてくれ。

918 名前:秘密の関係 4/15:2011/06/21(火) 20:49:04.81 ID:8v1NlMI9
 おそらく時系列でいうと、黒猫に『呪い』をかけられて、桐乃にアメリカから帰って来てもらった後だと思う。
 たしか加奈子がらみの一件であやせの相談に乗った報酬に、あやせに着信拒否を解いてもらって、それで俺はずいぶん浮かれてたっけな……そうだ、完全に思い出した。
あの頃の俺は、たしかに浮かれていた。
 あやせが着拒解除とは別に『サプライズプレゼント』をお礼にしてくれるって言ったから、すげえ楽しみにしてたわけだ。
 その頃の俺のはしゃぎぶりを具体的にいうと、必要もないのにアドレス帳を開いてぐふふと青猫(旧)笑いしたり、妹にやたらなれなれしくしてうざがられたり、
しすしす全年齢版(またもや桐乃に「あんたも絶対やったほうがいいよ!」と押し付けられた)の新ヒロインあさひちゃんが、なぜかあやせに似ているように思われて悶々としてみたり……と、
そんなふうに俺はあたかも純朴な非実在青少年のような、田村ロックのような気持ちで気持ち悪い振る舞いをしていたのだ。
 そして迎えた運命の休日――雨がしとしと降っていたのを覚えている。
 親父は勤めに、お袋は近所のおばさん連中と日帰り温泉へ、そして桐乃は遊びか仕事か知らなかったが、家には朝から俺一人だった。

919 名前:秘密の関係 5/15:2011/06/21(火) 20:53:23.99 ID:8v1NlMI9

 桐乃が留守なので壁越しの奇声はないし、外は雨なので近所のガキどもの奇声もない。窓越しに雨の音だけが聞こえてくる。
雨の音ってのは屋内で聞くと妙に心を落ち着かせる効験があるものだ。俺はそんな雨音に耳を傾け、受験生として相応しい神妙な心持で机に向かい、エロゲーに励んでいた。
 選択肢でセーブしてひと息つき、「昼飯どうすっかなー」なんて言いながらあくびをする。我ながら惚れ惚れする自宅警備員っぷりである。
 とりあえず麦茶でも飲むかと腰を浮かせたところに、ぴんぽーん、とインターホンが鳴った。
「佐川の兄ちゃんか? 桐乃はいねえってのに……あいつまたKONOZAMAしてんの?」
 代引きだったら嫌だなあ、なんて思いつつ、尻をかきかき部屋を出る。
 そこに再びインターホン。
 ぴんぽーぴんぽぴんぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぽぽぽぽーん!
 短兵急である。
「我慢弱すぎんだろ!」
「こんにちは、お兄さん」
「って、あやせじゃないか」
 玄関を開け放った俺の眼前に、光臨したのはラブリーマイエンジェルあやせたん。
 あやせと再び相まみえる時を待ちわびていた俺は、突然の訪問にそれはもうキモいくらいしどろもどろになり、
「い、いらっしゃい。き、桐乃は出かけてるからさ……きょ、今日な、家に俺だけなんだ」と初っ端で相手が警戒しかねない台詞を吐いてしまう。
「あ、そうですか……」
 しゅんとなるあやせたん、超かわゆい。差した傘も一緒にがっくり俯いて、ぷりちーふぇいすを隠してしまう。
その勢いで傘の雨滴がしぶいたが、俺は気にしない。むしろちょっと嬉しい。あやせ目掛けて降ったというそれだけで、雨露は甘露にグレードアップするのである。
「あいつはいつ戻ってくるかわからんが……リビングで待っててくれるか?」
「はい。それでは……お邪魔します」


920 名前:秘密の関係 6/15:2011/06/21(火) 20:56:12.45 ID:8v1NlMI9

――狡猾で残忍なあやせに比べるまでもなく、このときの俺は迂闊で残念であったといえる。
あやせに会えたことが嬉しくて、どうしようもなく浮かれちまって、脳がはちきれそうで、これっぽっちも疑念を抱かなかったんだ。
 あのあやせが桐乃のスケジュールを把握・管理していないわけがない。そのことに俺は思い至らなかった。
セクハラ魔人の俺と二人きりになる危険があるのに、なんの考えもなくホイホイやって来るというのも、あやせにしては不気味なほど浅はかといえた。
それにあやせにしろ俺にしろまずは携帯で桐乃に連絡すればよかったろう。思い返せば思い返すほど、この日のあやせの行動は初めから不自然であったように感じられる。
 しかし当時の俺は未来の惨状など露知らず、馬鹿みたいに、それこそエロゲープレイ中の誰かさんみたいに幸せな気持ちであった。
 うきうきと飲み物と茶菓子の支度をしていて「お二階の方、お先に上がっていますね」とさり気なしに声をかけられたが、そこに違和感を感じなかったのは、
この前まで黒猫が部屋に入り浸って俺が勝手知られたるなんとやらに慣れていたのと、あやせの口調がいやに自然だったのが原因だろう。
 そうしてお盆を手にした俺は階段を上る途中で思うわけだ。「なんかちがくね?」と。

921 名前:秘密の関係 7/15:2011/06/21(火) 20:59:17.06 ID:8v1NlMI9
「お兄さん、これ、なんですか」
 パソコンのディスプレイに向いたままあやせが告げた。
「これ、なんですか」
 そうしてその右手には、出しっ放しにしてあったパッケージ、媚びたポーズの妹どもを背景に「妹×妹〜しすこんラブすとーりぃ〜」と直裁的でキ印(じるし)なタイトルの描かれたパッケージがある。
 つまり――一番見られてはいけないやつに、俺の恥部を見られてしまったのである。
「っ……!」
 お盆の上のコップの氷が、慣性にカラリと鳴る。あやせがゆっくり振り向いた。一足一刀の刹那の内に、俺は先を取ったことを確信する。
伸ばされた空の左手と地を蹴る右足とを一直線に、図らずも右手にお盆を持ってウエイターのような姿勢でいたことが最小にして最速の動作を可能にした。
半身で突き出された人差し指、その先にはあやせが立つ。しかしこちらに振り向いた拍子で微かに腋が開いている。
「くんかしたいお」と荒ぶる理性(?)を宥め賺し、腋の向こうに垣間見るはEscキーの眩い煌めき――
 ――という感じに、反射的にEscキー(緊急回避)目掛けて指を突き出した俺を、いったい誰が責められよう。
桐乃やお袋、ときに親父といった外敵に絶えず脅かされ、身を隠し、平穏な日常の陰で、錠なき自室で繰り返される自己鍛錬、
その生死流転の日々のなかで咄嗟咄嗟の判断を強いられた青少年には、この手の無分別が備わってしまうものだ。
今さら誤魔化したって後の祭りであろうと隠蔽癖の発作せずにはいられない。
こうした衝動の迂闊さ無策さ愚劣さは、似たような経験のある人なら友愛の精神でもって許してくれると思う。もちろんあやせたんさんは許してくれなかった。
「――お兄さん、これは何ですか」
 俺の指先は、キーに触れかけたところで静止していた。直前、あやせが俺の手首をガッチリと掴んだのだ。
「あ、あやせ?」
 去年の夏コミで見せた雷鳴のごとき大声疾呼ではない。抑揚はある。しかし朗読めいた語調である。問いという形式は見せかけで、内心は既にこうと決めてかかっているのが察せられた。
 あやせの表情はわからない。つーか直視する勇気がない。目は口ほどにものをいうが、そもそも目を見ないことには表情というものは窺い知れない。
だから俺は、あやせと目を合わすまいとあちらこちらにさまよわせた。だって怖いもん。かわいらしい唇がすっごい感じにひきつっているのが、ちらっと見えちゃったもん。

922 名前:秘密の関係 8/15:2011/06/21(火) 21:02:24.79 ID:8v1NlMI9
 土下座に定評のある俺であるが、ここではあえてやらなかった。
この場で大仰に跪くとなれば必然、あやせたんさんの手を振り解かざるを得なくなり、その狼藉で彼女の心証を害するおそれがある。……笑えばいいと思うよ。
「…………」
 硬直したまま時が過ぎる。あやせに手首を掴まれたままだが、こんな状況での触れあいは嬉しくも何ともない。俺はあやせの恥じらう姿に興奮したいのだ。だいいち、姿勢からしてよろしくない。
俺が俺から見たあやせの右脇へ半身で左手を伸ばし、そこをあやせが真っ向から左手で掴んだので、そのときの俺はというとあやせの正面に半ば背を向ける格好であった。
期せずして、国際展示場での桐乃とほとんど同じ格好であやせに捕らわれていたってわけだ。あのときのウソウソ連呼を思い出せば色気もなにも吹き飛んでしまう。
「…………」
 さてこの間、あやせは一言もものを言わなかった。おおかた、最も激しい苦痛を与えるにどこを蹴ればいいのか吟味してでもいるのだろう、と、このときの俺は考えた。
妹に劣情を抱くばかりか全方位セクハラ外交をしかねない高坂京介なるド変態鬼畜野郎が、再三再四の決死の抗議活動を顧みず、更正するどころかいっそう変態性を強めている。
昼間っから、妹にいかがわしいことをするゲームに夢中である。恥知らずである。これでは開き直られたようなものである。激怒するには充分すぎる。まことに万死に値する。
ここで俺が言い訳したって火に油を注ぐようなものだ。いや、これでは同語反復になってしまう。あやせが俺の言い訳に怒らなかったためしはない。
 パソコンの画面が暗転し、スクリーンセーバーに切り替わった。冷却ファンの音が歎息したように落ち着いた。雨音が激しくなった。雷のないのが僥倖だった。鼻腔を蕩かす髪の香に、ようやっと気がついた。
 覚悟が決まった。俺はあやせの能面面を伺いつつ、震える手で恐る恐るお盆を机に乗せた。お盆を持ったままでは、あやせが割れ物に気兼ねして俺を蹴れないと踏んだからだ。
 そして俺は言い訳を開始した。

923 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:05:14.06 ID:IeaK1t3j

 
つまらんな。

はよ終われ。


924 名前:秘密の関係 9/15:2011/06/21(火) 21:05:53.27 ID:8v1NlMI9
「な、なああやせ。どうしてそんなに……その、なんだ。だってさ、おまえも前から知ってたろ? 今さら……」
 あやせは俺の手を掴んだまま俯くと、なにやら自分自身を納得させるように、
「そう……ですね。……わかりました」と呟きながらパッケージを置き、不意に仏頂顔を和らげた。俺は些か拍子抜けして、
「へ? なに? 許してくれんの?」といつもの調子になったところ――
「お兄さんは変態です。どうしようもないシスコンの変態です。ですから――わたしがどうにかしないといけないということが、よく、わかりました」
 突然――あまりに突然に、あやせは俺を突き飛ばした。ぱっと俺から手を離し、すかさず桐乃に匹敵するほどの胆力で、ベッドに向け突き飛ばしたのである。
「これからお兄さんの変態は、わたしが『処理』することにします。お兄さんは、わたしだけにセクハラすればいいんです……」
 数分後――
 俺とあやせは、大人になった。



925 名前:秘密の関係 10/15:2011/06/21(火) 21:09:18.99 ID:8v1NlMI9

 このときの俺はあやせの乱心を前に茫然自失し、抗おうという気持ちすら持てなかった。
「お兄さんは大嘘吐きでしょう? なのにどうして嘘をつくの? 嘘じゃないのは嘘じゃなかったの?」なんてわけのわからないことを口走ったり、
「なら、わたしが…………になるしか、わたしが…………するしかないじゃないですか。そうよ。これは桐乃のため。桐乃を……そう、護るためなんだから。桐乃だって、きっと……」
なんて怪しい独り言を呟いたりしながらあやせは俺をベッドに押し倒すと、俺のベルトをかちゃかちゃと鳴らしつつ、のしかかって来たってわけだ。
俺は手錠をはめられているでもないのに、時折「やっ、やめろあやせ……俺にはき……く……ま……さ……が、うあぁっ!」とあやせの暴虐ぶりを申し訳にたしなめるくらいで、
男の腕力に訴えようなどとは露ほども思わず、ただただ茫然として年下の少女にいいようにされていた。
たぶん、あやせの光彩の失せた瞳が純粋に怖かったからだと思う。元の顔立ちが整っているので、それだけに凄みがあった。
 だがちょっと待って欲しい。
 高坂京介は男の子である。リビドーとミンネとに溢れた男子高校生(十八歳以上)である。いくらあやせが怖かろうと、俺はなんだかんだであいつのことが大好きなのだ。
 ひと息に腰を落としたあやせは大粒の涙を浮かべ、か細い声で切なげに喘いだ。俺はそんなあやせを目にして、薄い本におけるヘタレ主人公のごとき変心にみまわれた。
にわかにあやせがいぢらしくていぢらしくてたまらなくなり、なにを勘違いしたのか「ちきしょーめ! あやせはこんなにも俺を想ってくれたのか! なんて幸せなんだ俺ってやつはぁ!」
と独り決めしたのである。「そっかそっかぁ。あやせは俺のこと好きだったのかぁ。恋するあやせはせつなくてお兄さんを想うとすぐ逆レイプしちゃうのかぁ。フヒヒッ、可愛いなぁもう。あやせは可愛いなあ!」
 声を震わせて馬乗りの腰を微動させるあやせの姿は、痛ましくもあり、艶めかしくもあった。身を刺し貫かれる痛みというのは相当なものだろう。
体の内部に押し入る異物で息が詰まり、眉が苦悶の形にゆがんでいた。乱雑にはだけられ、着崩れた上衣の間から、バラ色に汗ばんだ肌が覗いて見えた。
上体をゆっくりと揺らすごとに下着の肩紐がずり落ちて行った。仰け反ると、垂れた黒髪が白い鎖骨に引っかかり、その黒と白の対照が俺の目に焼き付いた。

926 名前:秘密の関係 11/15:2011/06/21(火) 21:13:05.67 ID:8v1NlMI9
 またもあやせが悲鳴をあげた。俺の忌々しい欲望が彼女に、さらなる負担を強いたのだ。
 俺は目の前の少女が愛しかった。あやせたんが愛おしかった。
「ヤンデレでもいい。エロ可愛くデレて欲しい……」なんてトチ狂ったモノローグを並べるほどに、ぞっこん参っちまっていた。
「やべぇ……俺、超ブヒるかも……」と鼻息を荒くし、「ぺろぺろしたい! ぺろぺろしたいぞマイエンジェルッ!」と情熱を燃やし、
あたかもHシーン直前に恥じらうツンデレ妹を感極まって抱きしめる兄のごとく「ああ……俺は、こんなにも――彼女を愛していたのか」と、
おれのほんとうのきもち(おめーぜってーヤりてーだけだろと毎度突っ込みを欠かさないのは俺だけじゃないはず)を感傷的に捏造した。それこそ薄い本のヘタレ主人公みたくな。
 そうなれば、せめて彼女を、いとしいしとを苛む甘く切ない痛みを和らげてあげたいと願うのが人情だろう。
 俺は彼女の苦痛を減ずる術を知っていた。ソースはもちろん薄い本だ。下着が外れて、青少年が単行本や映像ソフトを買う副次的な目的であるところの突起がこぼれ出た。
それでとうとう俺は感極まって声を発した。
「……あ、あやせぇ!」
 好きだあやせ愛してると唱えながら双丘に手を伸ばし――
 ぱしっ。
「触らないでください」
 ……はて? 幻聴だらうか? も一度わきわき手を伸ばす。
 ばしっ!
「触らないで。穢らわしい」
 俺の手は払いのけられた。打たれた箇所がしびれるくらい、思いっきり打ち払われた。
「あ、あのぅ……あやせさん?」
「うるさい……。しゃべ……るな変態……」
 激しい動きをした反動か、あやせは痛みに喘ぎ喘ぎ呟いた。涙声が超エロいが、俺はというと唖然として、言葉の意味ばかりが気にかかっていた。
「いや、ちょっ、おま……俺のこと好きなんじゃ……」
「はぁ? な、なにを馬鹿なこと……い、いってるんですか……わ、わたしがお兄さんのことを……好きになるなんて……、ん……ありえません。
か、勘違いしないで、ください。これは桐乃のため……桐乃を、変態のお兄さんから護るため、なんですから」
 俺はようやく理解した、あやせという人物を。

927 名前:秘密の関係 12/15:2011/06/21(火) 21:17:00.82 ID:8v1NlMI9

 この女は目的のためなら手段を選ばない。
その気になれば、友情を逆手にとった匿名の脅迫メールを桐乃の友人たちに送りつけて桐乃を孤立させ桐乃自身にも同種の脅迫メールを送りメルアドが変えられても送り続けて桐乃の精神を追い詰めに追い詰め
それで最後に自分がたった一人の味方であり理解者である最愛の親友すなわち救い主として現れて桐乃を自分に依存させ桐乃のすべてを掌握して大団円を迎える、なんてことだってやりかねないのだ。
やけに例えが長ったらしく具体的なのは俺の魂(前世の記憶?)がそう告げているからである。
 そんなやつだからこそ、自分の体を張って、文字通り一肌脱いで桐乃を護るという鬼畜ゲーめいた行為を実行した。
 桐乃を俺から護ろうと真剣に考え抜いた末にたどり着いた結論が、前もって俺を強姦することだったってわけだ。
下の欲求が解消――それも最悪な形で解消されれば、俺が桐乃に手を出す理由なんかなくなっちまうからな。
……穴だらけどころかいかにもあやせらしい気違った論理だが、俺は見るからに甲斐性なしだし、ある意味では正解なんじゃないかと思えてしまうのが情けないところである。
 先だって真剣に考え抜いた末に云々とつい早まって述べてしまったが、今の俺は、おそらくあやせは前々からこうなる機会をうかがっていたのだろうと考えている。
桐乃や桐乃の両親がいつ帰ってくるかもわからないのに、発作的にこんなけしからんことをおっぱじめてしまうほどあやせは軽率ではないはずだ。
この日、桐乃は門限ぎりぎりに帰宅したし、後で聞いたところによると読モがらみの用事だったという。そもそもプレイ中の妹ゲーを見たくらいで、あそこまで激昂するのは不自然というものだ。
激怒する機会を見計らい、ヒステリーの発作の応用で俺を手込めにしようって魂胆だったんだろうよ。
 ……まあ、こんなことはみんな憶測に過ぎない。被害者の思い込み、でっち上げの後付け根拠、いわば馬鹿げた饒舌だがね。
 あやせもあやせで、ぶちきれたら自分自身何をしでかすかわからない人種だからな。恋人にどっちつかずの態度をとられたはずみにそいつを刺し殺したりとかしそうだもん。

928 名前:秘密の関係 13/15:2011/06/21(火) 21:20:39.15 ID:8v1NlMI9
 とにかく俺は今回のことで思い知らされたよ。あやせがどれほど桐乃のことを大切に思っているのかをさ。あやせは桐乃が大好きだ。そりゃもう気持ち悪いくらい大好きだ。
ことによると桐乃がエロゲーを愛する以上に、桐乃に執着しているのだろう。だからどうせ俺なんか、桐乃に比べたら路傍の石みたいなものなのだ。
あやせにとっては、俺と初体験しちまったのだって、どうせ犬にかまれた程度のことなんだろうさ。
 当時の俺も、今の俺ほどの確信は持たなかったが、まあ似たり寄ったりの諦念に達していたんだと思う。
あやせは嘘が大嫌いだから俺に嘘なんかつくはずがない。したがって彼女の罵倒は強がりなんかじゃ断じてない。すなわち言葉通りに俺のことが大嫌いってわけさ。
俺はこんなにもあいつのことが大好きなのにな。まったく、ひどいやつだぜ。
(誤解されないよう宣言しておくが、あんなことやこんなことがあった今でも、俺はあやせが大好きだ。超好きだ。
我ながらマゾなんじゃないかって思うくらいだ。あいつが俺をぞんざいに扱えば扱うほど、なぜかもっとかまって欲しくなる。実にかまってちゃんなのである)
 しかし当時の俺は今の俺ほど図太くなかった。
途方もない快楽と失望の板挟みに翻弄され、軽口を叩く余地もものを考える余地もなく、まあなんだ、アレだ、ものすごく情けない状態に立ち至っていたってことだ。
「……不快、です。こっち見ないで、ください……。あっ……?」
 種馬ってこんな気持ちなのかもなぁ……と考えながら、俺は抜かずの三発目に達したのであった。こってり搾られるとはこういうことだろう。
天井の染みを数えようにも目が翳んで出来なかったという記憶が、生々しく残っている。

929 名前:秘密の関係 14/15:2011/06/21(火) 21:23:47.27 ID:8v1NlMI9

 アフターケアもひどかった。
「わたし、お兄さんに襲われました」
 あやせは床で身繕いをしながら言った。
「お兄さんが、わたしを襲ったんです」
 下半身丸出しでベッドに伸びている俺には見向きもせず、その口調はまるで事実を述べるように淡々としている。
「なっ……あ、あやせおまえ……」
「ド変態のキモオタ野郎とこのわたし。みなさんは、どちらの言い分を信じると思いますか」
 脅迫である。口封じである。
「さて、と」
 薄紅色の染みたティッシュを傍らのくずかごに捨てて立ち上がると、あやせは視線を部屋中にさっと巡らせてから、あらためて俺に振り向いた。
「ねぇ、お兄さん」
 あやせの浮かべたとっても可愛い微笑みに、不覚にも心の男根が反応してしまう。
散々に鍛え直された理性は警鐘を鳴らすが、「目を、瞑ってくださいませんか?」と懇願するあやせの美声は、
愛情に飢えた俺には天上のもののように聞こえたのだ。「あやせってばもう! この照れ屋さんめ! ちゅっぱちゃっぷすなら望むところだぜ!」などと懲りずに胸をときめかして言いなりになる。
 ベッドの上にちょこなんとかしこまり、目を瞑って十数秒――
「えいっ」
「ぶべらっ!?」
 なに? 今のなに? コキャッっていったよ? 軟骨? 軟骨すごい角度なってない?
 鼻を押さえて顔を上げると、あやせが俺の学生鞄を振りかぶって、今にも第二撃を繰りださんとしているところだった。瞳の中の光彩は、案の定失せている。
「は、早まるなあやせ! 殺さないでくださ――」
「とうっ」
「う゛ぉるてすっ!」
 俺はいつか親父に殴られたときのように吹き飛び、壁に後頭部を強かに打ち付けた。がっくりとうなだれて、すると絶え間なく流れ出る鮮血が腕を伝い降りシーツが俺の血にまみれてしまう。
あやせの小さな血痕が、もはや気にならないくらいになってしまう。
「ふぅ……。もぉ、お兄さんたら、ドジなんだから。――シーツが汚れてしまいましたよ?」
 あやせはそう言いながら俺の鼻に乱暴にティッシュをあてがい、ぽいとくずかごに放り込む。止血どころか、ぐっちゅんぐっちゅんと左右に揺らして出血を促すのである。
これはひどい。実にひどい。
 まもなく、赤々と血の滲んだティッシュの玉がこんもりとくずかごに盛り上がった。

930 名前:秘密の関係 15/15:2011/06/21(火) 21:27:14.46 ID:8v1NlMI9
 俺は、ぼんやりとそれを見つめたはずみでついにどっとむせび泣いた。その有様はというに、わびしく丸まった背中からラララというオノマトペが流れ出んばかりである。
口惜しさに歯噛みして、ギギギという音さえ漏れる。
 この女は証拠を隠滅するためだけに、俺をこんな目に遭わせたのだ。
 痛い……心も体もとても痛い……。
 くやしいよう、くやしいよう……桐乃……。
「今日のところはこれくらいで失礼させていただきます」
 と、あやせは男泣きに泣きじゃくる俺にかまわずドアに手をかけた。
「……今日のことは、わたし、黙っていてあげます。なので、お兄さんも――黙っていてくださいますよね」
 髄の髄まで躾けられてしまった俺は、泣きながらでもうんうんと頷いてしまう。
「ではお大事に」
 突っ込む気力も持てなかった。
 換気で窓の全開されているせいか、窓越しではあんなにも心地よかった雨音は、うちひしがれた俺の耳にはもの悲しく響いていた。
きっとあやせも同じ頃、雨に打たれていたのだろう。俺の臭いを消すために、わざと濡れて帰るんだ。

931 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:28:49.83 ID:55lvMZvL
基地外ヤンデレあやせ可愛い

932 名前:912:2011/06/21(火) 21:30:36.52 ID:8v1NlMI9
以上です。
続きます。

933 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:31:47.53 ID:7OOhfjTT
おつかれー
なかなかよかったよー

934 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:34:10.24 ID:TFBoy1th
リロードしてなくてごめんね


935 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:36:35.86 ID:ZCu+Cz6S
>>932
とても面白かった。
ただ会話「」に平分をつなげるのはいただけない。どんなに短くても改行するべきだ。

また1人称視点で全部説明しようとするから間の文章が無駄に長く感じる。
多少不自然でも会話中に状況説明を盛り込んだらどうだろう。

あとは野暮だが潔癖ながら肉体関係を結ぶ過程に説得力が足りない。
妊娠のリスクさえも武器にして桐乃を落とすというあやせの強さを魅せるといいと思った。

936 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:37:35.64 ID:LYDmPGy1

しかし俺妹Pのせいであやせのこういうキャラ付けが更に補強された感があるな

937 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 21:49:16.69 ID:PPn13v8I
>>932乙!
お前にならあやせを任せられるな

938 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 22:05:29.14 ID:uxVo86e9
ふむ、口直しには丁度良いくらいのSSだな

939 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 22:23:19.56 ID:XtpDZ+Q7
ヤンデレあやせカワイイ乙

940 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 22:25:09.56 ID:8vuKZ3X9
面白かった、でもちょっと長いかな

941 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 22:56:40.30 ID:0GxJvJy6
よかった!
長くても、面白ければ気にしない♪
(でも、改行だけは…)

ぜひとも、続きをー!
お願いします。

942 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 23:00:49.54 ID:8vuKZ3X9
たしかに、改行と編集がきちんとされてたらずっと読みやすくなってたろうな
中身は面白かったから次も期待してる

943 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/21(火) 23:54:21.51 ID:TNBvqmhc
S.,Lは長い痛いつまらないの三拍子が揃ってるからな
それに比べたら神レベル

944 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:06:53.02 ID:4g4UWVdp
【S-L風文章のテンプレ】
これさえ守れば、君のミソッカス文章もS-L並に!!
爆釣SSでモチベアップだ!!
もうGJレスが少ないなんて言わせない!

・長い
・投下前に自演で地ならし☆いい環境のスレに投下するためには当然だろ?
・本筋と関係ない設定説明が多い
・ウダウダした(やや)卑屈でネクラな主人公
・後日談。大学生
・自己投影なのでエロはさすがに恥ずかしくて書けない…と思われがちだが、過去作にはエロもあった
・長い
・おっさんの妄想臭い非現実的なキャラ
・とにかくムダに長い

他にはどんなのあるかね?追加求む

945 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:15:23.62 ID:E620q8pD
・同姓同名のオリキャラしか登場しない

946 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:19:47.50 ID:Mi2us3KO
もうSS作者はSLネタの火消しに必死だな

947 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:24:48.30 ID:JzAFrlZl
なんか、あやせの扱いがどんどんひどくなっていくなあ。

948 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:38:47.92 ID:GqZe97GG
>>944
これ追加で
・自分の主義主張をキャラに語らせる
・ネ.卜.ウ,ヨ
・必ず嫌なやつ(主に在日)が出てきて主人公たちが理不尽な目に遭う
・主人公はとりあえず法学を勉強してる

949 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 00:52:07.82 ID:NodFxBI1
やはり、あやせはこうじゃなくてはな。

950 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 01:01:38.46 ID:4g4UWVdp
もはや伝説、在日韓国人ヘイトSS

反日的な方は読まない方がいいかも知れません bySL66

http://wiki.livedoor.jp/text_filing/d/%C0%BB%CC%EB%A4%CE%B6%B8%BB%ED%B6%CA%20%C1%B0%CA%D4#
http://wiki.livedoor.jp/text_filing/d/%c0%bb%cc%eb%a4%ce%b6%b8%bb%ed%b6%ca%20%b8%e5%ca%d4

SL66さんの活動も、ググると出てくる
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&source=hp&q=SL66+%E5%9C%A8%E6%97%A5%E7%89%B9%E6%A8%A9%E3%82%92%E8%A8%B1%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%84%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9A&btnG=Google+%E

951 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 01:08:09.39 ID:a5oK/IrV
>>950
俺もネトウヨだが、SSに政治色を入れるのは違う気がするな

952 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 01:57:30.41 ID:HSi1/LJO
なるほど、ねちねちとアンチが気持ち悪い理由が解った気がする。
こう言うのに恨みを買われたわけだね。

953 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 02:04:18.23 ID:L/shlnG5
薄い根拠で従順になるような登場人物が出てくるSSは駄作である。
彼にとっては厳しい言葉かもしれないが今後に期待したい。

954 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 02:32:29.51 ID:+2XWl3rd
SLさんに嫉妬するアンチの醜いこと。

955 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 03:35:35.45 ID:4MhRyGkV
>>932
良作ありがとう
俺もあやせに搾り取られたい…

956 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 05:02:32.29 ID:WYq4fRJF
まだSL話やってんのかwww
どんだけ影響力あるんだよあいつはwwww

957 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 06:15:49.68 ID:DXurcL+T
これからもずっと
SL66

958 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 06:59:27.66 ID:JzAFrlZl
>>950
本人がどんな思想を持っていようが、作家としての質とは関係ないよ。
俺も在特会は好きじゃないが、SL66がここに載せている一連の作品が
人種差別的な思想に彩られている読むに堪えないものだとは思えない。
いま掲載されている作品のどこ人種差別的もしくは国粋主義的な
要素があるのだろうか。教えて欲しい。


959 名前:958:2011/06/22(水) 07:40:42.18 ID:JzAFrlZl
SL66が>>950にあげられているような下らない活動のために
執筆が遅れているのだとしたら、本当に下らない奴だと思う。
人を貶めて自分や我が民族の相対的な地位をあげることより、
優れた作品を示し続けることによって自分が優れていることを
証明しつづけるほうが余程建設的だ。
つうことで、続き待っているぜ。
作品で自分を証明しつつけてくれ。

960 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 09:00:47.40 ID:wOWFHUDv
書き手の思想がどうとか、そいつが書いた作品とはカンケイない
作品が面白いか面白くないかで判断されるべき

961 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 09:11:13.84 ID:o9w8kCPY
ID:r9N6aOYq とかマジ気持ち悪いな
投下中にまで文句垂れるとかストーカーかよw キモッ

962 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 09:35:56.87 ID:a5oK/IrV
>>960
それは言えるな、その意味では無理に思想を織り込むのはただのハンデとも言えるが

963 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 09:41:43.32 ID:PGaFb4ku
S-,Lはいい加減自演やめろ
あとSSにネ卜,ウヨ思想を盛り込むのをやめろ

964 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 11:46:44.64 ID:4yOKxdfm
>>963
お前は自演やめろよ
態々NG回避のために小細工する時間でSS でもかけば?

965 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 11:56:43.14 ID:8s+J7A8t
>>964
ネ.,卜ウヨS-.Lはこのスレの癌
一刻も早く自演擁護をやめてこのスレから出ていくべき

966 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:04:54.87 ID:rX0JZIQ3
てめぇが出てけよSL以外の作品で感想すら書かねぇんだから

967 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:10:20.62 ID:8s+J7A8t
IDをわざわざ変えてまで自演擁護するとか…
SSもその気持ち悪さがにじみ出てるんだろうな
氏ねよ

968 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:20:30.86 ID:rX0JZIQ3
お前を批判したらSL擁護になるんだなw

969 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:32:09.73 ID:8s+J7A8t
もうそれでいいからS-_,Lはこのスレからでてけよ
駄作でスレ埋めてんじゃねーよ

970 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:33:57.38 ID:rX0JZIQ3
俺とお前以外にいねぇだろうが
てかNG回避がうけるwwそなにNG怖いの?

971 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:36:39.90 ID:8s+J7A8t
あーS,--Lしなねーかなー
オナニーは一人でやってろよ

972 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:37:44.13 ID:rX0JZIQ3
このスレには俺とおまえだけ
仲良くしようぜwwww

973 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:41:43.77 ID:bkKrtu9T
久々にエロパロ覗いたら酷かった…。
SLの自演もアンチの反応も両方ウザいな。

8巻以降、黒猫モノがめっきり消えたし、全体的に俺損だわw
誰か、黒猫のエロいのを頼む。

974 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:42:38.29 ID:8s+J7A8t
S,.-Lは次スレを下らない駄作で埋める気なんだろうな
マジで気持ち悪いわトラドラスレに帰れよ

975 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:44:38.52 ID:rX0JZIQ3
実際に埋まってるのは俺とおまえのレスだけどなwwww

976 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:46:28.85 ID:8s+J7A8t
ここもS-.,Lが来たせいで糞スレになっちまったな
次はどのスレが標的になるんだろ

977 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:48:24.66 ID:rX0JZIQ3
二人の愛の巣にしようぜwwwwwww

978 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:50:36.86 ID:8s+J7A8t
そういうのいいから
S,,Lは俺妹スレに二度と来るなよ

979 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 12:56:58.86 ID:rX0JZIQ3
「,,」とかもいいからwwww
ねぇ、そんなにNGこわいの?俺がお前のことNGすると思った?

980 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:07:53.26 ID:3acILBvw
スレが進んでるからSSが来たかと思ったらSLさんアンチが暴れてただけかよ
嫉妬もいい加減にしろよ

981 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:11:46.43 ID:rX0JZIQ3
お、今度は擁護派にまわるんだ?
まどうでもいいけどね
二人で仲良くやっていこうねwwww

982 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:12:25.07 ID:3acILBvw
あ、スレ立てないからね
こんな糞スレない方がいいだろ

983 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:15:19.18 ID:rX0JZIQ3
別に立てても糞だと思うんならこなきゃいいだけじゃねwwww
でもきちゃうんでよwwwww

984 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:19:48.66 ID:Aq7JHW+x
ひとつのスレの終わりを見れるのか。
それはそれでいいのかもしれない。

まだ綺麗なうちに終わっとくか。
埋めよう。

985 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:21:38.11 ID:Aq7JHW+x
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986 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:22:56.58 ID:Aq7JHW+x
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987 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:24:20.10 ID:Aq7JHW+x
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988 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:25:36.42 ID:CDPVIfj7
次スレを立てる紳士殿はおられますかな?

989 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:25:40.26 ID:Aq7JHW+x
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990 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:26:53.87 ID:Aq7JHW+x
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991 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:27:56.45 ID:Aq7JHW+x
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992 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:29:29.01 ID:Aq7JHW+x
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993 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:30:56.29 ID:Aq7JHW+x
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994 名前: 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2011/06/22(水) 13:32:01.10 ID:0kct7dTd
ume

995 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:32:43.15 ID:Aq7JHW+x
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996 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:34:06.33 ID:Aq7JHW+x
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997 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:35:21.31 ID:Hzo8jwqE
【SL66専用】伏見つかさ総合【俺妹】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308717152/l50

998 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:35:48.37 ID:Aq7JHW+x
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999 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:36:50.24 ID:Aq7JHW+x
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1000 名前:名無しさん@自治スレで設定変更議論中:2011/06/22(水) 13:37:35.84 ID:rX0JZIQ3
ノシ

1001 名前:1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。


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