卒業するために

教養科目

 まず、文学部全体の卒業要件として提示されている教養科目から…

 教養ゼミ(文学部開講)…2単位
 外国語科目
  コミュニケーションⅠⅡABから4単位(ただし、2科目以上を選択すること)
  英語以外の外国語…4単位(4単位が同じ言語でなければならない)
 情報科目(情報活用演習)…2単位
 パッケージ別科目…6単位
 総合科目…2単位
 領域科目もしくはスポーツ実習科目…26単位

 これらは教養科目と呼ばれる教科で、ほとんどが総合科学部から開講されます。
 まず、英語以外の外国語科目については、入学前に提出した希望調査書から
抽選によって振り分けられます。指定された言語を変更することはできませんが、
指定されたクラス全ての単位を落としてしまった場合、再履修という手を使えば、
言語を変更することができます。この方法は、はっきり言って無駄な労力ですが、
中でも再履修者が多い言語は、この方法を使う学生もいるそうです。
再履修者が少ない語学は、ハングル(日本語と似ていて習得しやすい)、中国語
(漢字だから何とかなる)、ロシア語(受講者数そのものが少ない)だそうです。
ちなみに、スペイン語はそれなりに難しく、ドイツ語は合う人と合わない人の差が
激しいとのことで、管理人独自の見解ですが、ドイツ語は英語に類似しているので、
英語が得意かどうかで明暗が分かれます。ちなみに、2009年度現在ドイツ語には
週3回もの再履修クラスが用意されています。
フランス語については、不思議と情報がないためわかりません。

 そして英語、卒業要件ではコミュニケーションⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡBのうち、
2科目以上計4単位を取得すれば良いことになっていますが、再履修でなければ
あらかじめクラスを指定されてしまいます。

 このほかに、教養科目では実験科目や基盤科目が開講されていますが、
これらは領域科目として換算されます。

 1年次は無計画に教養科目を取ってしまいがちですが、取得する資格によっては
履修が必要な領域科目も存在するので、計画を立てて履修しましょう。ちなみに
管理人自身は無計画で1年を過ごしたことで「失敗」した学生です。卒業要件は
26単位で良いのに、結果として10単位近くも余分に取っているという有様です。
また、教科によっては2年次、3年次、4年次に開講される教養科目もあるので、
その辺りも注意してみましょう。

専門科目

 それでは、専門科目へ話を進めましょう。地理学コースの卒業要件は、

 入門科目…2単位
 英語(文学部開講)…2単位
 自由選択科目(他専攻・他学部を問わず専門科目)…18単位
 概説・研究法(地理・考古・文化財分野から)…22単位
 実習実験・演習(地理・考古・文化財分野から)…20単位
 卒業論文指導…4単位
 卒業論文…8単位

となっています。

 入門科目は、最高6単位まで履修可能で、そのうちの4単位は自由選択科目
にすることができます。ちなみに地理専攻だからといって、地理学入門を履修
しなければならないなんてことはなく、興味のある分野を選んで大丈夫です。

そして英語、前期後期とも月曜日の4・5コマに2回ずつ開講されます。
どちらを選んでも大丈夫ですが、教職免許を取得する学生は教職の必修科目が
どちらかに入れられるので、必然的にクラスが決まります。

自由選択科目は、とにかく広島大学の専門科目なら何でも大丈夫です。
自由選択科目を卒業要件として換算できるのは極めて珍しく、
同時に学部を問わず広島大学内のあらゆる講義を履修できるというのは、
「広島大学通則第26条」によって保障されています。
ただし「危険が伴う」「定員の関係上、他専攻生の履修を断っている」
「全ての授業に出席する必要があり、実習等で抜けられては困るので、
他学部生の履修を断っている」といった授業も数多く見られます。
どんな科目を履修しても構いませんが、教育学部や総合科学部の地理関係科目を
履修するケースもあるでしょう。また、教職免許や特定プログラムを受講
する場合は、必然的に他専攻や他学部の専門科目を履修することになるので、
気がつけば埋まっているということが多いようです。ただし、教職免許の
「教職に関する科目」は該当しませんので、注意が必要です。

 そしてここからが、地理学教室開講の専門科目となります。
各科目の情報については、別のカテゴリでご紹介することになりますが、
ここで授業の一覧を挙げておきたいと思います。


これらは全て2単位の講義です。卒業要件では22単位の取得が必要ですが、
これら全ての科目を受講すれば26単位になります。ただし→より上の科目は、
正当な理由がなければ履修するようにと指導があります。卒業論文を執筆する上で、
必要な知識習得のためにも受講されることをオススメします。
なお、→より下の講義は、総合科学部所属の地理学教員によって開講される講義です、
この科目は文学部開講の科目であると同時に、総合科学部開講の科目でもあるので、
受講場所も総合科学部ですが、履修登録の際に「文学部」と記されている方を
登録しなければ、履修しても「自由選択科目」として換算されてしまいます。

実習実験・演習
 人文地理学情報処理実習
 自然地理学実験
 地理学野外実験(集中)
 地理情報システム学実習
 人文地理学基礎演習
 地域調査法演習
 自然地域システム論演習A
 自然地域システム論演習B
 地理学野外演習(集中)
 地理学研究法演習A
 地理学研究法演習B
 地理学研究法演習C
 地理学特別演習A(院進学希望者は受講すべき)
 地理学特別演習B(院進学希望者は受講すべき)

 日本地誌研究演習
 ヨーロッパ地誌研究演習

上から4科目(実習実験)は1単位、残りは2単位の科目です。
卒業要件では20単位の取得が必要ですが、これら全ての科目を受講すれば
28単位になります。ただし→より上の科目は、正当な理由がなければ
履修するようにと言われます。これらもやはり、必修のようなものです。
ただし、地理学特別演習は大学院への進学を希望する学生のみが受講を
勧められますので、その他の学生が受講する必要はありません。
地理学研究法演習は、いわゆるゼミです。
地理学特別演習は、いわゆる院ゼミです。

なお→より下の講義は、総合科学部所属の地理学教員によって開講される講義です、
この科目は文学部開講の科目であると同時に、総合科学部開講の科目でもあるので、
受講場所も総合科学部ですが、履修登録の際に「文学部」と記されている方を
登録しなければ、履修しても「自由選択科目」として換算されてしまいます。


最終更新:2010年03月16日 22:29