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ロリータ

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ファッション用語としてのロリータに関する詳しい解説はロリータの解説を参照

ロリータ(lolita)とはロシア生まれのアメリカ人作家
「ウラジーミル・ナボコフ」の小説のタイトルである。
1955年に初版がパリで出版された。
(ロリータはヒロインの少女「ドロレス・ヘイズ」の愛称。)

そこから由来して国内外では「少女的なもの」または
「(9歳から14歳ぐらいまでの)少女そのもの」を指す単語としても使われている。

フランスでは小説に登場する「ロリータ」の様な魅力を持った女優や歌手を
「フレンチ・ロリータ」と呼び、これは日本で言うアイドルの様な位置づけになる。
(ただし日本のアイドルの様に10代前半とは限らず、実年齢がロリータで無い場合もある。)

日本では、「ロリータ」は少女を愛する男性を指す心理学用語としての
「ロリータ・コンプレックス」の語源としても有名である。

現在、この単語を最も初めに提唱したとされているのは
ラッセル・トレーナーという心理学者である。
日本に紹介された経緯は、作品のヒロイン・ロリータの精神構造から
「年長男性に惹かれる少女の心理」の意で1969年に研究書
「ロリータ・コンプレックス」を発表したことに由来する。
しかしこれには批判も多く、澁澤竜彦によって「創作上の純粋な観念としての
少女のイメージを追いかける男性」の方が適切であると非難された。
この定義は実際の少女を指していたわけではなかったが、
後に現実の少女を性欲の対象にする男性のことをロリコンと呼ぶようになった。
その為現在のロリータ・コンプレックスの用法の発祥ではないかと言われている。

現在の用法のロリータ・コンプレックスと同じ意味を持つ単語として
「ペドフィリア」(小児性愛)が挙げられる。
一般に前者は日本で作られた造語であり、ペドフィリアは同じ現象を指す
「正式な用語」という誤解が広まってしまっているが、
前述の様にロリータコンプレックスは心理学用語であり、
ペドフィリアは「性嗜好障害」のひとつとされる精神医学用語である。
ペドフィリアの概念は古代ギリシアから既に認識されていたが、
精神医会界に「ペドフィリア」の概念を始めて持ち込んだと言われているのは
ウイーン大学教授のリヒャルト・フォン・クラフト=エビングであり
著書Psychopathia Sexualis(性的精神病理,1886年)において
提唱したのが最初だとされている。
ロリータ・コンプレックスの方が研究方面における歴史的は古いが、
この二つは元々正反対の意味を持っていたもので、どちらが正式という訳ではない。
また、ペドフィリアが主に13歳以下を対象とした性愛・性的嗜好を意味するのに
対して思春期の男女に向かう性的嗜好は「エフェボフィリア 」
(英語ではEphebophiliaでこれも古代ギリシアに由来している) と呼ばれている。

それらとは別に、ハンバートはニンフェットという独自の言葉を生み出し
9~14歳の年代の少女に現れる「ことがある」性的魅力
(全てのこの年代の少女が持っているわけではないらしい)について論じている。
これは男性目線での性的嗜好そのものでなく、魅力そのものについて語られている。


大人の女性を対象とした考察では1960年代に坂口安吾がマリリン・モンローや
オードリー・ヘップバーンの少女的な魅力を比較して分析していた。

現在の日本では宮崎あおいや蒼井優などの女優がロリータと呼ばれている。
この用法は前述のフランスにおける「フレンチ・ロリータ」の概念とは真逆の
イメージを指して使われている。
ドロレスが「純真」「素朴」といった要素と「大胆」「男性を振り回す少女」と
いった要素を併せ持つ事からどちらも間違いとは言えなくはないが、
日本の場合小説ロリータからは単に「少女」という意味での引用に留めている場合が多い。

現在日本人に最も広く知られているであろう『オタク的文脈での』
「ロリータ・コンプレックス」、縮めて「ロリコン」が
使われ始めたのは1980年頃で、当時の「表現規制」の事情とも相まって
1982~83年頃はロリコンブームと呼ばれるほどこの文化が成熟していき、
趣味としてのロリコンが定着し、オタク文化の中で市民権を得たのもこれ以降である。
黎明期には対象となる年代によって「ロリコン」は分解され、カテゴリ分けされ
12歳~7歳は「不思議の国のアリス」に由来して「アリスコンプレックス」 (アリコン)
7歳以下は「アルプスの少女ハイジ」に由来して「ハイジコンプレックス」(ハイコン)
と呼んでいたが、現在では殆どの場で全てロリコンで括られている。

それらの現象とは全く別に、「ロリータ」を少女的なイメージを起因させる
「大人の女性」としての見方が日本では広まり、
ファッション面では「年齢不相応な振る舞いをする女性」を嗜める表現としても使われ
また更にその後の時代では「ロリータルック」や「ロリータファッション」が流行し
音楽では少女的なイメージの声を「ロリータヴォイス」と呼んだりする用法が広まった。

まとめると、
ロリータコンプレックスは9〜14歳辺りの少女を恋愛対象とすること。(12歳から15歳あたりを対象とするという文献もあるため、ニンフェットとロリータは一応別の概念である。)
ロリータルックは(大人目線による)子供のイメージを落とし込んだファッション
ロリータファッションは(女性目線による)少女的なイメージを持つ服装。
ロリータヴォイスじゃの少女を彷彿とさせる声や声の持ち主。
ロリータ服はロリータ(ロリィタ)ファッションに用いられるお洋服のこと。
を指す。

こうして見るとロリータという単語は幅広い意味で使われていることが解る。


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