デコラ - ゴシックロリータ［ゴスロリ］＠Wiki

1998年頃、原宿近辺にシノラーと共に現れたチープな装飾を好む女の子のこと。
シノラーの名称は篠原ともえの愛称から来ているが、現在では篠原自身の知名度が
下がってしまったことと篠原もシノラーファッションを卒業しパステルカラーや
白黒単色をも着用するようになった事もあり現在ではほとんど使われない用語となった。
やがて、後の時代では共通点が多い事からデコラが次第に別の流れだったデコラと
シノラー両方を指すようになった。デコラの語源はデコラティヴ（装飾過剰）から。

元祖シノラーと元祖デコラの違いは、シノラーは原色や暖色系、ギャル的なゴツめで
チープ、シュールなアイテムを多用するが、デコラはパステルカラー、
ふわふわのフレア・スカート、キッチュでガーリーなアイテム（少女的という
よりは、幼児趣味とも取れなくもない）を多用する点が違う。
現在では、元祖デコラ的ファッションにデコラやシノラーにも人気の高いブランド
6%DOKIDOKIが掲げるフェアリー?系があるが、それともまた流れを異にする。
（6%DOKIDOKIブランドサイト内のSHOP CONCEPTにおいてもはっきりと否定されていた）

シノラーファッションの特徴は極端にカラフルな色彩、ハーフパンツを基本に
したどちらかと言えば、ボーイッシュなスタイリング。両腕に多く着けられた
アクセサリーなどは代表的なアイテム。カラフルなTシャツ、手首には複数の
プラスチック素材のブレスレット。肩にはポシェット。カラフルなスニーカー、
あるいはVivienne Westwoodなどの厚底の靴。ランドセルなどを採り入れる。
髪はお団子風のシニヨンにした髪型が人気が高い。
全体的には、チープで幼児的な可愛らしさのあるファッション。

デコラはパステルカラーを基調とする事もあるが、大体は上記と同じ。
髪の色などもピンク、金髪などが好まれる。黒髪である場合も多い。
「ゴミ盛り」と呼ばれる細かいプラ系のアクセサリーを大量に頭に付けた髪形も
デコラ独自の特徴であれる。そのため髪形は比較的シンプルになる傾向がある。
ヴィジュアル系ともリンクしておりヴィジュアル系ファッションに多く見られる髪形
をしている場合も多い。またそれ以外では学生が多い為ウルフカットやキノコ風
おかっぱなど部活の規則や学校生活の範囲で出来る髪形が主流となっている。
改造制服や幼稚園児風ルック、体育着風パーカーなど何かと「制服」をアイコンにしている。

目立った時期や流行の発信地が同じである事からメディアではロリィタとも関連付けられる。
ロリィタとゴシックロリィタとの違いはその開放的な性質と陽気なファッション
スタイルのためにオタク文化、ギャル文化には比較的寛容であること。
ギャル文字、小文字などを多用する、アニメキャラのような特徴的な言葉遣いで
喋るなど自己演出にはこだわりがある。（ゴシックロリータも登場時はアニメ声や
姫弁等といった自己演出に走るものが目だったが次第に廃れて行った。）
中には自称腐女子(ボーイズラブ系の創作や二次創作を好む人)や
小学生、幼稚園児(勿論そんな事は無い)を自称し始める者なども少なくない。
オタクとの親和性と自己演出との相性の良さというキーワードから
秋葉原を中心に活動する地下アイドルにもデコラ系は多く見受けられる。

しかし、ゴスロリに比べてオタク側からはあまり好意的に受け取られることはない。
ゴシックロリータよりもインパクトが強くしばし「痛い人」という誤解やレッテルを
貼られてしまう事が多く、むしろデコラ自体がその様なキャラを演じ奇抜さを売りに
しているきらいもある為である。ロリィタやパンクとは異なり原宿以外ではあまり
目にする事もないためオタク系と交流する機会自体が稀であり遭遇する機会自体が少ない。
また、オタクから求めるような少女像とは明らかに離れている
デコラは過激且つ健全で明るくもあり、現在に生きる現実の少女の服装と言える。
渋谷の制服ギャルと原宿のデコラは本質的に対を成す部分も多い。

ロリータファッションと組み合わさったデコロリ（“姫デコラ”とも）
存在し、当初は髪にゴミ盛りをしたり派手なヘアカラーリング等のデコラと
ロリータをそのまま足した（シックなロリィタやクラシカル的なロリィタを好む一部
からは煙たがられる傾向にあった）ものだったがアンジェリックプリティがデコラを
打ちだしてからは色づかいもショッキングピンクや黒などから次第にロリータに
合わせた物にシフトしていった。最初は自然だった髪色もパステルカラーになると
元々のデコラの要素はあまり見えなくなり単に“甘ロリよりもっと派手なロリータ”を
デコロリと呼ぶのが一般的になった。