ゴシックロリータ[ゴスロリ]@Wiki

コスプレについて

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

はじめに、前提

ここではゴスロリとの関連を紐解く目的でコスプレについてのまとめ、
コスプレとゴスロリの関連性について述べられています。
また、このページではゴスロリの解説では触れていない
コスプレ界における「ゴスロリコス」についてまとめていきます。

ご存じない方のために述べておくと、ゴシックロリータやロリィタなどの
ファッションを好む方はそれらをコスプレと定義されることに対し、
違和感や反感を覚え、コスプレとして報道したりする行為を好まないため、
それを前提として行われます。

コスプレという単語の意味


ゴシックロリータがコスプレの範疇に入るか否かについては、
それを実際に「着用する者」と「着ない者」という相反する間柄に限らず
当事者とは関係ない立場の者同士であっても議論になりやすい事柄である。
言い換えればそれだけ個人個人によって捉え方が全く違うと言える。

その文脈の書き手や発言者によるコスプレの意味が単なる
『あまり一般的でなく、派手な衣服』『大抵の人はあまり着ない衣服』
という程度の認識のものであればゴシックロリータもその範疇に入り、
「その者の認識においては」コスプレと呼ぶ事が出来る。
しかし、これは発言者独自によるコスプレに対する定義であり、
「コスプレ」という単語の本来の定義とは大きく異なっている。
誤用といって良いのだがその様に意味を誤解する者は非常に多い。
実際にコスプレという単語が一般に知られ始めた頃(97~98年頃)には
上記のような誤用が広まったことに対して当時のコスプレイヤー達に
「日常では着ない変わった格好は全てコスプレは間違い」だと指摘されていた。

この、そもそものコスプレに対する認識の「ブレ」が
  • ゴスロリはコスプレである/ファッションである/或いはどちらでもない
ゴスロリはただのファッションである/ゴスロリはコスプレである為非常識である/コスプレではあるが非常識ではない/
といった様にゴシックロリータに対する評価や定義を多様なものに
変えてしまっている理由として考えられる。

では、コスプレの意味を真に理解した上でゴシックロリータファッションをアニメや
ゲームの真似をした服装、または、秋葉原などに居る「メイドさん」や
キャラクターを模したコスチューム姿の女の子と同じ物だというのであれば、
それらとゴシックロリータファッションは本質的には無関係である為、完全なる誤解である。

以下からコスプレに関する厳密な定義について詳しく述べていく。

コスプレはコスチュームプレイの略であり、コスチューム+プレイの和製英語である。
「コスチューム」は舞台衣装や仮装用の衣装を意味する言葉で、
コスプレの「プレイ」は演じるという意味である。
一般的にコスプレは衣装が主役であるというイメージで捉えられがちであるが、
実際にはその衣装のキャラクターや人物に成りきるというプレイの部分、
写真の上で如何に"本物"(2次元なら2次元らしく)に見せるかも重要視される。
日本では海外のように芝居をするのは盛んではないが写真を撮影する際は
ポーズによって如何にそのキャラに見せるか、如何に芝居をするか、に重点がおかれる。
衣装は近年では既製品も多いが発売されていない衣装については全て特注か手作りである。
コスプレには紛する対象に対する愛情や(実在する人物に対しては)敬意も重要であると考えられ、
対象を良く知らずに衣装に袖を通す行為(着ただけと呼ばれる)は邪道と捉えられる事も多い。
殆どの人が衣装製作のための技術を初めから有しているわけではなく、衣装の工面には
金額もかかるため情熱やキャラクターに対する知識が必要になる趣味である。
この様なキャラクターコスプレを楽しむ人々を「コスプレイヤー」略して「レイヤー」と呼ぶ。

上記の様なコスプレ文化以外にもヴィジュアル系バンドのメンバーの衣装や
メイクをそっくり真似する「コス」と呼ばれるコスプレも存在する。
原宿の明治神宮前の橋にたむろす人々の中にもコスは多数存在していた。
(ゴスロリはこのヴィジュアル系バンドのコスが源流になっていると云う説もある)
またメードやナース等の「職業コスプレ」もコスプレの一つとして考えられている。


風俗や写真モデルなどのコスプレは上記にあげた物と意味や着る目的が全く異なってくる。
その為他のコスプレとは区別して考えるのが適切である。
それらの場でのみ、仕事としてコスプレをする人々の事はレイヤーとは呼ばない。
また他にもクラブやナイトイベント、アングラ系イベントのコスプレというものも存在する。
主にSM系コスチュームや医療系などがこれらで見られ、現実では見られない構築的な
衣装などもここではコスプレとして扱われる。
キャラクターのコスプレをする目的のクラブイベントもクラブイベントも存在する。

コスプレはゴルフやボーリングなどのスポーツのように“その場所だけで楽しむ”趣味である。
大抵はライブ会場や更衣室付きの会場が用意されその中でのみ撮影会等を楽しむ。
コスプレをする為に集まる企画の殆どは人目に触れる場所でコスプレする事を禁止している。
  • 露出度が高いキャラクターを模した場合、風紀的に問題がある為。(野外禁止になった原因)
  • 通行人からの撮影を巡るトラブル防止の為
  • グレーゾーンではあるが、著作権の侵害になる恐れがあるため
  • 職業の制服は本物と間違えられトラブルになる恐れがあるため(警察・自衛隊など)
等がその理由として挙げられている。またイベントによっては会場内でも場所を限定している。
コスプレをしない者の中にはルールに対して「コスプレは非常識と思われるから」
「非常識な者を目に触れさせないため日本が強制している」と歪曲して捉えているものも居る。
この様に否定的な捉え方をされる原因の一つに一般人とレイヤーの接触の少なさが挙げられる。
その為レイヤーやその支持者の中にはコスプレを逆にオープンにする事が市民権の獲得に
繋がるのではないかという考えを持つものも居る。

近年ではKERAが日常で着られるコスプレ(アリス風・メイドキャラ風など
あくまでも普段着ベースだがコスプレっぽい服を着る)を特集したり、
ギャル系ファッションを扱う雑誌がキャラクターの特徴を取り入れたスタイルを
提案したりコスプレを取り上げたりとファッションとコスプレの境界は年々曖昧になりつつある。



コスプレの発端

コスプレが生まれたのは日本で開催される世界最大の同人誌即会「コミックマーケット」
(以下コミケ)であり、ある一時からアニメや漫画のキャラの仮装をして来場する一般参加者が
見られるようになり、それが定着したのが始まりである。
性風俗でのコスチュームプレイが元・語源ではないので注意

メイドなどのコスプレに関しては、「メイド服を着たキャラクター」とそれを扱った
「作品」がまず生まれ、それからそのような仮装をした女性が働く「コスプレ喫茶」
なるものが生まれ、それが一般の女性にも着られるようになったのが始まりとも言われている。



コスプレをする目的

コスプレは対象の人物や物に成りきり、よりその姿に近づくことが目的であり、
それによって対象との「一体感」を感じたり、普段着ることの出来ない衣装や
実在しない衣装を身に付ける事で人間が本来持つ「変身願望」や「扮装欲」をも
同時に満たすことが出来ます。これらがコスプレを一度体験するとハマッてしまい、
なかなか止められない理由と言えるでしょう。

また、同じ作品のコスプレをしている人と一緒に写真を撮影したり、その作品の
話で盛り上がったりと「交流の要素」の存在も大きいです。
アイドル的な活動でお金を貰う目的で「仕事」としてコスプレをする人や、
一種の芸として目立つ、意表をつくコスプレをして楽しむ人も居ます。
中にはアイドル気分になってみたい、単に目立ちたいという目的で着る人も居ます。
これは悪いことではありませんが、目的が先立ってコスプレの
マナーを守らないなど、度が過ぎると歓迎されない傾向にあります。

ゴシックロリータを着る目的は、愛好者の間では「他者への変身」ではなく、
「本来のあるべき自分の姿」に変身する手段であると考えられています。
そのため、コスプレという「何かを元に真似る」という真逆のコンセプトの
物と同一視される事に、抵抗感や違和感を覚える人が少なからずいます。
また、ファッションとしての意外な使い勝手の良さや、拘りぬいたデザインの
繊細さに魅了されるという人も多いです。
ゴシックロリータとコスプレイヤー「2つの身分」を持つ者もおり、
どちらか一方では満足出来ない事から、ゴシックロリータファッションと
コスプレをする時の精神は異なり、2つの目的も大きく異なると考えられます。
よく言われているのが「コスプレは(なりきり)趣味でゴスロリは(ファションとしての)お洒落」です。
これは、実際にどちらかを経験した、もしくは両方を経験した人にしか
わからない感覚であると言えます。
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ゴスロリのコスプレとは


ゴスロリがコスプレかどうかという問題以前に、ゴスロリのコスプレという物は実際に
存在している。ここでは判りやすく「ゴスロリコス」と表現する。

アニメ業界ではゴスロリブームを受けてゴシックロリータファッションをキャラクターに
着せてグッズ化したりキャラクターの特徴づけの一つとしてゴスロリ愛好家設定を作り出した。
それらが受けが良いとなると今度は一般向け或いはアニメマニア向けにゴスロリを題材にした
アニメ?漫画?が続々と作られ、ロリィタブランドとリアル衣装の製作等も行った。
それらの影響で、ゴスロリコスはオタク層やレイヤーにも親しまれている。

逆に、レイヤーでない人々も対象に金額の高さ環境により普段ゴスロリを楽しめない人や
流行などを理由に興味を持った者に売り込む目的で安価なキャラクターものでない
コスプレ用ゴスロリ衣装も存在している。
それらは大量生産されておりコスプレ衣装専門店や雑貨屋で誰でも気軽に購入できる。
オタクやレイヤーの卵にもまだコスプレに参加出来る程の技術や費用はないけど、
その雰囲気により馴染みたいという理由でアニメイベントやコスプレ撮影会で着用されている。
これらのゴスロリコス向け衣装をゴシックロリータファッションとして街中で着用すると
コスプレ元であるゴシックロリータ愛好家やレイヤーにとっては抵抗感を買う。
ゴシックロリータが都会でも珍しかった頃にはゴスロリコスを着ているものの方が多く見かける
という現象も起き、「安っぽい」「コスプレ」というイメージをより強くさせたと指摘されている。

自分で設定を考えたキャラクターのコスプレをするオリジナルコスの一環として
自分で考えたゴスロリを着たキャラクターを衣装で表現するオリジナルゴスロリコスプレも存在する。
その場合「単なる普段着に見せ無い為に」コスプレっぽく見える工夫をする必要がある。



ゴスロリ=コスプレ論


ゴスロリコスが目立つ事により、ゴスロリがコスプレであるという
イメージが強く定着し元ネタであるゴシックロリータファッションも
それらをちょっと高級にした同じ物である様に見られる事が多くなった。
また上の項目で挙げた現象を目にして「ゴスロリを好むのはオタクが多い」
という印象を持たれオタクといえばコスプレというイメージと結びつき
コスプレなのではないかという主張に至る者も多い。
これらは悪意無くコスプレと考えているケースである。

しかし、「自分はロリィタが嫌いである」という主張をせずに
「ロリータ(ゴシックロリータ)はコスプレ」という言い換えを行い
ロリィタがコスプレという根拠や意識は根柢には無いにも関わらず、
その様な発言を繰り返す者も数多く存在している。
コスプレは現在でも中々理解が得がたい趣味に位置づけられており、
その様な人々にとって「自分が嫌いだと思う他人の服装の代表」
であるコスプレに当てはめる事で攻撃を行っている。

逆に、メディアへの露出やアバターでの疑似ロリィタ体験を通して
ロリィタに好感触を抱いたがために、
ロリィタはコスプレでは無いと主張に変更する者も増えており

「なぜロリィタがコスプレと思うのか」という理論は完全に放棄され
直観的な感覚や、単なる個人の好き・嫌いで
ロリィタがコスプレ/コスプレではないと扱われるケースは非常に多いと言える。

中には「目立つからからかいたい」等の理由で嫌がらせとして
通りすがりに「コスプレ」や「メイド」等と、
迷惑好意の範疇に入る程のしつこい声掛けや、追い回しをする者も居り
(またそういった行為を行う人も決して少なくないため)
愛好家達の間では常に悩みの種となっている。

「こういった行為を減らすために、ロリータはコスプレではないという
主張をするのは有効ではないか?」と考えられている節はあるものの、
服装のジャンルよりも見た目で目を付けられている可能性が高い為
実際に大きな効果があるかは不明である。
最近ではコスプレやメイドとの違いも理解され始めたため、
「ロリィタ」や「ゴスロリ」としつこく叫ばれるケースが増えている。


ゴシックロリータ=ファッション≠コスプレ論


ゴシックロリータ愛好家はゴスロリはファッションでありコスプレとは異なるという認識の上で着用しており
「どちらでもいい」と考えている者でもそれは他人からの評価の場合である。
(それに倣ってかゴスロリコスプレ衣装をファッション用として誤解したまま常用する者が
ゴスロリはコスプレではないと主張するなどしてレイヤーに突っ込まれる事も。)

また実際にゴシックロリータファッションとコスプレは異なると主張する者も多い。
ゴスロリコスとゴシックロリータファッションは価格も覚悟も違うという主張や
コスプレに対する偏見のイメージを避けたい為でもある。

また、ゴシックロリータファッションをコスプレとするとどうしても説明ができない部分が
色々と出てしまうところも大きい。つまり理論上の主張と気持ちの上での主張の両面がある。

コスプレとは考えがたい理由としては以下の様なものがある

  • そのシーズンのトレンドや流行を取り入れている。
  • ファッションだけを扱うビルにある。
  • コスプレ衣装屋をブティックと正式な場で呼ぶことは少ない。
  • ファッション雑誌にコーデや洋服の一つとして紹介されている。
  • ファッションショーにゴスロリのブランドが参加している。
  • コスプレがドレスコードのイベントで、コスプレとして認められないケースがある。
  • ブランドからはパンツ、サロペット、スーツ等も出ている。全て日常使用目的。
  • 定期入れやレインコートなどは明らかに外で着用するのも想定して作られた物である。
  • 「コスプレ」を良く知らない者や嫌っている者でも着ている物である

しかし、これらの理由はロリィタに興味が無い限り気付くこともできない。

最近ではフリルやレースを使った洋服が大衆的なものとなったため、
視覚的に解りやすい大味でコスプレ的なものだけをロリィタだと判断して、
「普遍的なロリータファッション」を見てもそれをロリィタだと思わずに
他の多くのフリルやレースを使用した大衆服と同じものであると判断している
者が非常に多くなっている。そのため言葉だけのやり取りの世界では
「コスプレにしか見えないロリィタを見て」ロリィタをコスプレと主張する者と
「一般人から見てもコスプレには見えないロリィタを着用している」者との
意見が衝突する事もしばしある。

ロリィタはゴスロリが現れるもっと前、普通のファッションとして流行していたが、
ゴスロリ=コスプレを推していたメディアではそれは「無かった事」とされている。
ロリィタ暦の長い者の中には、それまでは普通のファッションとして黒ロリ
着ていたのに、ある日、突然「メイド」「オタク」と身に覚えがないことを言われたり、
「コスプレで出歩いている」「おかしな人」として扱われるという事も有得るのである。



まとめ


ゴスロリはコスプレか否かというよりも、ゴスロリは「ファッション」と
「それを模したコスプレ」の2種類が存在している。
制服も本物の制服とコスプレ服の2種類があるのと同様である。

ファッションであるけれど、コスプレ衣装が存在するものはわりと存在している。
しかしゴシックロリータの場合はマイナーさや報道等を理由に「コスプレ」の印象が
大きく目立ってしまいそちらの方がゴシックロリータのイメージとして定着した事で
ゴシックロリータファッション全体がコスプレやオタク文化と思われ易くなった。

コスプレや仮装に「近い物」として捕らえられる場合もあるが、そもそも
ファッションとコスプレの間にその様な境界は存在しない。
提供するブランド側としても、普段着や日常の定番着として提供されている。

しかし、モチーフの取り入れの度が過ぎてコスプレの域に達していると感じさせる
物がブランドから発売されたりコスプレ衣装としか思えないアニメやマンガとの
「コラボ衣装」の発売(しかもロリィタとは無関係な作品)が連発されたり、
個人ブランドでコスプレやイベント用と普段着と両方に機能するものを作る所もあり、
必ずしも全てのゴシックロリータ服がコスプレ的でないとも言い切れない。



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