1974.05.07:USA,New York,Uris Theatre

<セットリスト>

① Procession / Father To Son
② Ogre Battle
③ Son & Daughter (Inc. Guitar Solo)
④ Liar
⑤ Keep Yourself Alive
⑥ Modern Times Rock’n’ Roll
⑦ Big Spender / Jailhouse Rock (Inc. Stupid Cupid, Be Bop A Lula, Shake Rattle & Roll)

<マテリアル情報>

1.録音:AUD録音
2.音質:(;_;) (迫力はあるが、細部のクリアさに欠ける)
3.収録:完全収録

<レビュー>

ブライアンが肝炎を発症したため、結果的に最後の公演地となったNew York、Uris Theatreでの6日連続公演の初日を収録した音源である。

とはいえ、演奏からはそのような体調不良さを感じさせられない。

②冒頭のギターソロにしてもいつも通り力強く、⑤でも最初から最後まで快調に弾きとばしている。

むしろ、フレディの方があまり調子は良くないようで、高音域のキーが出そうで出ない

⑥などでも、高音域のキーが要求される部分では、ことごとくキーを下げて歌っている

もちろん、それでも中低音域はしっかり出ているので、全体を通してすばらしいパフォーマンスを披露しているのだが。

この日は、なぜかGreat King RatもSee What A Fool I’ve Beenも演奏されていないが、代わりに⑦には、Big Spenderが挿入されている。

また、この全米ツアーでは、Shake Rattle & Rollなどが挿入されたJailhouse Rockが演奏されたのが確認できるのは、この日のみであり、これはNew Yorkというスペシャルな場所での公演を考慮してのことだったかもしれない。

少なくとも、この音源を聞く限りでは、ブライアンの病気による影響は感じられず、全米での名声を高めることにやっきになっているバンドの姿が想像される。

バンドは12日の公演を終えると、サポート・アクトの座をKANSASに譲り、英国へ帰国することになる。帰国後、ブライアンは6週間の入院を余儀なくされることになる。
最終更新:2011年04月22日 18:08