1975.03.29(Aft):USA,Los Angeles,Santa Monica Civic Auditorium
<セットリスト>
① Flick Of The Wrist / Brighton Rock (Ending)
② Medley
;In The Lap Of The Gods
;Killer Queen
;The March Of The Black Queen
;Bring Back That Leroy Brown
③ Son & Daughter (Inc. Guitar Solo)(途中でカット)
④ Keep Yourself Alive
⑤ Stone Cold Crazy
⑥ Liar
⑦ Big Spender
;Modern Times Rock’n’ Roll
;Jailhouse Rock (Inc.Be Bop A Lula) (途中で録音終了)
<マテリアル情報>
1.音源:AUD録音
2.音質:(^^)/ (なかなかクリアな音質で迫力もある)
3.収録:上記セットリストのみ収録
<レビュー>
アナログLP時代から、「The Royal American Tour」なるタイトルでブートレグが流通していた有名音源である。
リリースされたのは、1975年当時であるので、リリースから36年ほどが経過しているのだが、未だに上記以外の曲が流出する気配がない
とはいえ、「DUCK SOUP」なるタイトルで有名な1977年3月13日Seattle公演の全曲版が突如、流出したこともあったので、全曲版流出というのもありえないわけではない。
また、この公演の詳細についても、昼夜2回公演のうちの昼公演とされているが、それも確たる証拠があってのことではない。
前回のMilwaukee公演のレビューでも書いたが、この全米ツアー中、喉を痛めたフレディだが、この日も万全な状態ではないようで、②のIn The Lap Of The Godsなどで、キーを下げた歌いまわしをしている
また、ツアー終盤ということもあって疲労も溜まっていたのか、全体を通してブライアンのギターにも危なっかしい箇所がある。
②、④や⑥などではミストーン寸前といったプレイをしている。
その一方、ロジャーは元気なようで、ドラムプレイは非常に激しく、コーラスも絶妙のタイミングで入れている。
特に④の途中でのドラムソロは圧巻で、後年と比べて若干長めだが、まったく冗長に感じることはない。
元気なのは、ジョンも同様で、④などを聞くと、ベースがブンブン鳴っているのが分かる。
④~⑥をたたみかける展開は、聞いていて興奮させられるが、本調子ではないフレディにはきつかったのか、⑥冒頭では一瞬入り損ねたり、声がかすれたりしている。
その⑥だが、先にも書いたようにブライアンもプレイに精彩を欠き、中間部ではアンサンブルが崩壊寸前になっている。
⑥の終了後、通常ならばIn The Lap Of The Gods . . . Revisitedが演奏されるのだが、この音源には収録されていない。
この曲は、後のオペラ座ツアーやレースツアーではセットリストから外された日があることが音源から確認できるのだが、この時点では、どうだったのだろうか・・・
⑥と⑦とでは、若干音質に差があるので、録音が残っていないだけなのかも知れない。
なお、録音はJailhouse Rockの途中で終了している。
最終更新:2011年04月22日 19:07