1975.04.28:日本,岡山,岡山県立体育館
<セットリスト>
① Procession / Now I’m Here
② Ogre Battle
③ Father To Son
④ White Queen (As It Begin)
⑤ Flick Of The Wrist / Brighton Rock (Ending)
⑥ Medley
;In The Lap Of The Gods
;Killer Queen
;The March Of The Black Queen
;Bring Back That Leroy Brown
⑦ Son & Daughter (Inc. Guitar Solo、てるてる坊主)
⑧ Keep Yourself Alive
⑨ Seven Seas Of Rhye (終盤がわずかに欠落)
⑩ Stone Cold Crazy (途中より収録)
⑪ Liar
⑫ In The Lap Of The Gods . . . Revisited
⑬ Big Spender
;Modern Times Rock’n’Roll
;Jailhouse Rock (Inc. Shake Rattle & Roll)
⑭ See What A Fool I’ve Been
⑮ God Save The Queen
<マテリアル情報>
1.音源:AUD録音
2.音質:(^^;)(細部はぼやけ気味だが、オーディエンスの声もかなり拾っており、臨場感はある)
3.収録: ⑨の終盤と⑩の序盤にかけて欠落
<レビュー>
今回のレビュー対象は、2000年代に入って、突如ネット上に出現した、1975年4月28日岡山公演である。
私自身、この岡山公演に関して、実際にライヴを体験した方から、アンコールでSee What A Fool I’ve Beenを演奏したと聞いていたのだが、この音源が登場したことで、実際に確認することができた。
演奏の方はというとNow I’m Here終了後、「コンバンハー コンバンハ グレイト!(←これはロジャー) イカガデスカ」といった、フレディとロジャーによるご機嫌なMCが聴ける。
そして、この日は序盤からロジャーもご機嫌なようで、②の途中、アドリヴで短いドラムソロを披露している。
で、③の前のMCにおいて、ついに出ました、フレディによる「ワタシタチハ、ニッポンニキテ、トテモシアワセデス」のMC。
それに対し、オーディエンスからも「ありがとー!」の歓声が。
また、フレディがけっこう正しいアクセントで「オカヤマ」と言っている。
②や③のパフォーマンス自体は、超高音域にヒットすることはないものの、フレディの声は安定しているし、上記のようにロジャーはご機嫌、ベースもブンブンうなる、さらにはギターも時折アドリヴフレーズを交えて弾きまくっている。
これでは、盛り上がらない方がおかしい。
とはいえ、情報が音だけなので何対して不満なのかは分からないが、ご不満な方もおられるようで、⑥のIn The Lap Of The Godsの途中で、「フレディのバカヤロー」なる野次も聞こえる・・・
一瞬、会場がシーンとなるがまたすぐに歓声が上がっているが、果たしてこの野次の主、生きてこの会場を出られたのだろうか・・・
それはさておき、⑦のGuitar Soloではまたもやてるてる坊主が登場。
この日のてるてる坊主ははっきりてるてる坊主と分かるものになっている。
そして、ライヴは⑧から⑪までのハードな楽曲をたたみかけるように演奏する後半へ。
⑨で若干音質が悪化するのだが、それだけ会場が大興奮状態であったということなのかもしれない。
なにせ、この⑨部分的にスタジオVer.よりも高いキーをフレディが出しているのだから。
が、無情にもこの曲の終盤残りあとわずかというところで、テープカットが・・・
そのため⑩は途中からの収録となっている。
⑪では、ここまで絶好調だったブライアンのギターに異変が。
冒頭のインスト部分で調律が狂ったのか、一瞬崩壊寸前になっている。
ただ、この日のバンド、特にフレディのご機嫌ぶりの前には、そのようなミスは些細なことである。
なにせ、この日の⑪では、本来のコール&レスポンスの前にもフレディがオーディエンスとコール&レスポンスをやっている。
また、⑬のJailhouse Rockでもフレディはコール&レスポンスをやっており、フレディがご機嫌だったこともあるのだろうが、それ以上にこの日のオーディエンスの反応が良かったのかもしれない。
実際、⑭はこの当時日本では未発表だったのだが、会場はかなり盛り上がっている。
曲の終了と同時にわき上がる歓声の中、厳かに⑮が鳴り響き、この日のライヴも終了。
ちなみに、この日からQUEENは29日静岡、30日横浜、5月1日東京と怒濤の4連続公演を行うことになる。
最終更新:2011年04月15日 21:12