1975.11.15:UK,Liverpool,Empire Theatre

<セットリスト>

① Bohemian Rhapsody (Opera Part) / Ogre Battle
② Sweet Lady
③ White Queen (As It Begin)
④ Flick Of The Wrist / Brighton Rock (Ending)
⑤ Medley
  ;Bohemian Rhapsody(Ballad Part)
  ;Killer Queen
  ;The March Of The Black Queen
  ;Bohemian Rhapsody(Finale)
  ;Bring Back That Leroy Brown
⑥ Son & Daughter (Inc. Guitar Solo)
⑦ The Prophet’s Song / Stone Cold Crazy
⑧ Doing All Right
⑨ Keep Yourself Alive
⑩ Modern Times Rock’ n ’ Roll
⑪ Liar
⑫ In The Lap Of The Gods . . . Revisited
⑬ Now I’m Here
⑭ Jailhouse Rock (Inc. Shake Rattle & Roll, Be Bop A Lula)
⑮ God Save The Queen

<マテリアル情報>

1.音源:AUD録音
2.音質:(-_-;)(音像自体は近いが、近すぎて、ピンぼけしているような感じ。ノイズが多いし、一曲の中で音のバランスが頻繁に変わり、イヤホンをして聴くと、かなり聴きづらい)
3.収録:①のBohemian Rhapsodyは、フェイド・イン。

<レビュー>

さて、今回からレビューもNight At The Opera Tourに突入である。

今回のレビュー対象である、11月15日のLiverpool公演は、英国ツアーの2日目にあたる公演で、前日もこの会場で公演を行っている。

このNight At The Opera Tourでは、共通して、Bohemian RhapsodyのOpera PartからHard Rock Partに移るところで、QUEENが登場するという劇的なオープニングになっている

さて、音質的には、先に書いたようにあまり恵まれていない音源だが、演奏の方はかなり好調で、フレディが①から惜しげもなくハイトーンを披露しているのが聞き取れるし、①が終わると、まるでまくし立てるようにMCをして、②に移っている。

また、この日の②はところどころキーが下がるものの、ほとんどオリジナルのキーで歌っていて、いかにフレディの調子がよいか分かる。

もちろん、ブライアンも自分の曲だけに、ギターをガンガン弾きまくっている。

それに、オーディエンスの雰囲気も良く、曲の終わりやフレディのMCに大歓声&拍手が湧き起こっている。

Bohemian Rhapsodyの曲の頭と後ろのBallad Partの間に、Killer Queenなどの楽曲を挟み、最後にBring Back That Leroy Brownをくっつけた、といった形態の⑤のメドレーでは、最初のBohemian Rhapsodyでブライアンのギター・ソロがミストーン寸前で危なっかしい

で、続くKiller Queenでは、はっきりトライアングルのチーンという音が聞こえて、すぐ大歓声が起きているので、ジョンによるトライアングル・パフォーマンスが披露されたのかも知れない。

ちなみに、この日のBring Back That Leroy BrownはなぜかBohemian Rhapsody終了後かなり時間が経ってから、演奏が始まっている。

⑥では、フレディが「to be a woman♪」というフレーズを歌う前にタメを置いていると、先走ったオーディエンスが一人、「to be a woman♪」と歌っている。

それに対し、フレディは小さく「Thank you」と答えているという面白い場面も

なお、このNight At The Opera Tourでは、後にBrighton Rock→Guitar Solo→Son & Daughterという流れで演奏されるようになるが、この時点では先のSHEER HEART ATTACK Tourと同様、Son & DaughterにGuitar Soloが挿入された形で演奏されている。

続いて演奏されるのは、新曲のThe Prophet’s Songで、途中フレディがディレイマシーンを使って、一人アカペラを披露している。

そして、そのまま途切れることなくStone Cold Crazyへなだれ込むという展開はかなりドラマティックだ。

⑧、⑨でも勢いは衰えず、すさまじいパフォーマンスを披露しているが、⑨では若干欠落があるのが残念

その後も、⑩、⑪、⑫と怒濤の展開が続き、メインセット終了。アンコールパートの⑬になると冒頭は音質が変わっており、フレディのヴォーカル以外かなりぼやけた音になっている。

⑭には、上記セットリストに記載した曲が挿入されているのだが、かなり中途半端な挿入の仕方で、ほとんど二言三言、フレーズを歌っているだけである。

とはいえ、基本的にJailhouse Rockを核にして大いに会場を湧かせており、非常にエキサイティングなパフォーマンスには違いないのだが。
最終更新:2011年04月22日 19:23