1975.11.16:UK,Coventry,Theatre

<セットリスト>

① Bohemian Rhapsody (Opera Part) / Ogre Battle
② Sweet Lady
③ White Queen (As It Begin)
④ Flick Of The Wrist / Brighton Rock (Ending)
⑤ Medley
  ;Bohemian Rhapsody(Ballad Part)
  ;Killer Queen
  ;The March Of The Black Queen
  ;Bohemian Rhapsody(Finale)
  ;Bring Back That Leroy Brown
⑥ Son & Daughter (Inc. Guitar Solo)
⑦ The Prophet‘s Song (一人多重アカペラ部分以降欠落)
⑧ Doing All Right
⑨ Keep Yourself Alive
⑩ Seven Seas Of Rhye
⑪ Liar
⑫ In The Lap Of The Gods . . . Revisited
⑬ Now I’m Here
⑭ Big Spender / Jailhouse Rock
⑮ God Save The Queen

<マテリアル情報>

1.音源:AUD録音
2.音質:(-_-;)(バックでチリチリというノイズが目立つ。また、音のバランスが悪く、ギターの音が目立ち気味。途中、音の偏る箇所などもあり)
3.収録:①は、フェイド・イン、⑦は大幅欠落

<レビュー>

今回のレビュー対象となるのは、英国ツアー3公演目にあたる、Coventry公演である。

この公演を収録した音源には、今回取り上げる、セットリストの台分を収録した音源と、セットリストの一部が欠落した音源の2種類が出まわっているが、音質的にはどちらも大差なく、音のバランスが悪く、変にギターの音が目立っていたり、ハイハットの音は聞こえなかったり、とバンドのアンサンブルを聞き取るのは難しい

①のBohemian Rhapsodyでは、PAのトラブルか、フレディが単に入り損ねたのか、本来ヴォーカルが入るべき箇所でヴォーカルが入らず、遅れて入っている。

とはいえ、フレディは好調で、②ではスタジオVer.のキーを保持しつつ、激しく歌っている。

④も曲の内容を強調するかのように、ドスを効かせた声で歌っており、音質が悪いながらも聴き入ってしまう

⑤のMedleyでは、そんなフレディに負けじと、ブライアンもKiller Queenに移る直前にすばらしいGuitar Soloを披露している

もちろん、ロジャーの超高音域コーラスも大活躍している。

ただ、ひとつ残念なのは、入力が過剰なのか、ベースやバスドラなどの低音が入るといちいち音飛びが起きているように聞こえてしまうこと・・・

⑥は、前日同様Son&DaughterにGuitar Soloを挟んだもの。

新曲のThe Prophet‘s SongからStone Cold Crazyに移るMedleyは、このツアーにおける目玉の一つだが、またもやバスドラが鳴るたびに音飛びのように聞こえてしまうことに加え、バックでチリチリというノイズが目立っており、なかなか落ち着いて聴くことが出来ない。

そして、一人多重アカペラのところで録音中断

したがって、この日のStone Cold Crazyは現時点では耳にすることが出来ない。

残念無念

録音は、⑧の曲紹介に関するMCから再開している。

⑨では、ブライアンの気まぐれか、弾き間違えたのか、少なくともこの日以外では聴いたことがない珍しいギターフレーズが挿入されている。

もっとも、ドラムソロ後のギターは明らかに弾き間違いだが・・・

なお、この曲のドラムソロでも音飛び多発である。

前日はModern Times Rock’n‘Rollが演奏されたが、この日は⑩。

Night At The Opera Tourの音源では、初登場となるが、ハイトーンとドスを効かせた声を自由自在に使いこなすフレディのヴォーカルはすばらしく、先のSHEER HEART ATTACK Tourでの一気呵成に駆け抜けるようなアレンジとはまた違った、ハードなアレンジとなっている

⑪では、冒頭ドラムソロからまたもや音飛びの連発で、聴いていていささか興ざめ。

音飛び連発は⑫でも変わらず。

とはいえ、この曲では冒頭からのすさまじすぎるパフォーマンスゆえか、フレディがいささか疲れ気味。

ヴォーカルも語りのようになる部分があるし、ピアノのミスタッチもある。

アンコールの⑬ではPAシステムの調子が悪いのか、なぜかヴォーカルディレイが生じない。

これにはQueen側も面食らったのか、本来ならヴォーカルが入るところで、少しの間楽器だけの演奏が続き、あきらめたようにフレディのヴォーカルが入っている。

⑭は、前日同様Big SpenderからJailhouse Rockを核にしたMedleyへ移行するパターン。

この日のJailhouse Rockには、フレディによるアドリブなのか、別の曲の一節なのか分からないが、少なくもとJailhouse Rockの歌詞には出てこない一節を歌っている。
最終更新:2011年04月15日 22:01