1975.12.13:UK,Dundee,Caird Hall

<セットリスト>

① Introduction / Bohemian Rhapsody (Opera Part) / Ogre Battle
② Sweet Lady
③ White Queen (As It Begin)
④ Flick Of The Wrist / Brighton Rock (Ending)
⑤ Medley
  ;Bohemian Rhapsody(Ballad Part)
  ;Killer Queen
  ;The March Of The Black Queen
  ;Bohemian Rhapsody(Finale)
  ;Bring Back That Leroy Brown
⑥ Brighton Rock / Guitar Solo / Son & Daughter (Ending)
⑦ The Prophet’s Song (Inc. Death On Two Legs) / Stone Cold Crazy
⑧ Doing All Right (途中からの収録)
⑨ Keep Yourself Alive
⑩ Seven Seas Of Rhye
⑪ Liar
⑫ In The Lap Of The Gods . . . Revisited
⑬ Now I’m Here
⑭ Big Spender / Jailhouse Rock (Shake Rattle&Roll、Be Bop A Lula)
⑮ God Save The Queen (最後の数秒でフェイド・イン)

<マテリアル情報>

1.音源:AUD録音
2.音質:(-_-;)(細部がぼやけ気味で、音も濁りがち)
3.収録:⑧が半分程度欠落

<レビュー>

今回のレビュー対象は、Dundeeにおける公演である。

Manchester公演は、ツアー中盤だったが、このDundee公演はツアー終盤である。

録音の方は、細部がぼやけ気味で音も濁りがちだが、演奏の全体像は把握可能である。

演奏の方は、フレディはライヴ序盤から好調のようだが、ツアー終盤ということもあって、若干高音域にキレがないように感じられる。

②も、全体的には声も良く出ているのだが、それでもあまり高音域のキーを出しておらず、歌うというよりも語りに近い感じになっている箇所もある

⑤のBohemian Rhapsodyでは、またもやブライアンが情熱的なすばらしいギターソロを披露している

また、Killer Queenでは、会場中から手拍子が起きていて、この曲の人気のほどが良く分かる。

このツアーの目玉の一つ、⑦のMedleyは完全収録。

この日の一人多重アカペラでは、途中でDeath On Two Legsの一節が登場している。

ギターのインプロからなだれ込むStone Cold Crazyは、すさまじいパフォーマンスであることが窺えるのだが、いかんせん録音がこの曲だけ劣化しており、音が揺れたり割れたりして、非常に聴きにくい

まるで、台風の風雨が吹きすさぶ中、電話をかけているような感じだ

録音自体、この曲が終了すると同時にいったん終了している。

そのため、⑧はいきなり中間部からの収録となっている

⑧終了後、間髪入れず⑨の演奏が始まっている。

通常、フレディが観客を煽るようなMCを入れてから演奏を始めるので、こういう展開は地味にレアだ。

⑩は、若干苦しそうな箇所もあるが、フレディががんばって声を張り上げており、これはこれですばらしいテイクとなっている。

また、終盤でギターが木霊する箇所ではいつもより長く木霊が続いていたり、最後の最後にピアノのインプロが付いていたりと、サービスも。

この日は⑫もちゃんと演奏されていて、フレディもがんばっているが、最初のサビでヴォーカルが少し落ちたり、途中声がよれたりと、冷や汗な場面も。

もっとも、メインセットの締めという以上に、そういう披露困憊の状態で一生懸命歌い上げるからこそ、この曲はライヴにおいては、とても感動的に聞こえるのだが。

この日のアンコールでは、Big Spenderを演奏しているが、Jailhouse Rockに移る際のタメがいつもよりあっけない。
最終更新:2011年04月15日 22:50