「倉庫拡張MOD」(2012/09/18 (火) 02:10:17) の最新版変更点
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#contents(fromhere)
*概説
&color(green){- Caravan Transfer Area(交換エリア)拡張MOD作製法 -}
アイテムの一時的な置き場所として共有倉庫を使うことはありがちだが、用意されているエリアがかなり小さく不便だという人は多いだろう。そこで、この項目ではその広げ方について解説し、UOP適用済みバニラ用サンプルを用意した(広さ8*15 →「サンプル」の項)。
倉庫やバッグの大きさと位置情報はDatabase.arzで定義されているので、それを変更すればある程度拡張することができる。簡単な方法としては外部ライブラリを用いて簡略的に拡張するTQ Defilerを使うのが有名だが、その方法だとアイテムの開始位置がそのままなので、倉庫からアイテムがはみ出して右側に奇妙な広がり方をしてしまう。
綺麗な倉庫拡張を行うには、拡張用のテクスチャを作り、データベースに定義されているアイテムの位置と倉庫の広さの指定を変更しなければならない。
*用意するもの
イ)TQ用テクスチャの閲覧・抽出
- arc explorer TQリソース・ファイル(*.arc)の解凍プログラム
- TextureViewer TQに使われているテクスチャ・ファイル(*.tex)のビューア
- TQ Texture Tools dds <-> tex フォーマット変換用プログラム
これら3つのプログラムはググるなりフォーラムで調べるなりしてDLする。プログラムは、どこかに適当なフォルダ(TQ_modtoolとでも)を作って解凍すればすぐに使える。
ロ)テクスチャ変更用の画像加工ソフト
Gimp、Photoshopなど、ddsテクスチャが扱えるようにアドオンを入れておく。
ハ)データベース変更プログラム
ArtManager(略称:AM) TQITインストールフォルダにあるものかフォーラムにある機能拡張版(v1.5)を使う。
*手順
1. まず交換エリア(共有倉庫)のテクスチャ変更を行う
i) キャラバンのテクスチャは、バニラだとResources\Xpack\UI.arcに格納されているので、ArcExplorerで開き、UI.arc\caravanにあるうちcaravanwindow01.texとinventorytransfercover01.texをダブルクリックして解凍する。(SVの場合は、ResourcesフォルダのCaravan.arcにあるcaravanwindow01diablo.texとinventorytransfercover01diablo.texを解凍。)
ii) 次にTextureViewerでそれを閲覧し、TGAかPSD形式でExportする。
iii) 画像加工プログラムで読み込み、加工した後にdds形式で保存
Gimpなどで、inventorytransfercover01に合わせてcaravanwindow01を切り取り、保存。このとき、交換用(共有倉庫)と保管用(個人倉庫)の区別のために色変更をしたり、全く新たなテクスチャを描くのもよい。一連の作業で最も神経を使うのはここら辺だろう。マス目の位置がずれると、個人用エリアと合わなくなって見た目が悪くなる。
iv) それをTQ Texture ToolsのTQ.Texture.Compile.exe(デスクトップにショートカットでも作っておく)にドロップしてtex形式に変換する。
v) そのテクスチャを適切な場所に置く必要がある。バニラだとTQITインストール先のDatabaseフォルダにXpack\UI\Caravanというフォルダを作ってその中に新たなinventorytransfercover01.texを置く。SVなら単にCaravanというフォルダを作ってそこに置く。
2. データベースの位置情報を変更する
バニラの場合で説明すると、まず AM を起動し、Mod > New でITCaravanとかの名前で新たなmodを作る。次に、Database > Import Records... で、records\xpack\ui\caravan にある transferinventory.dbr > OK でダブルクリックして編集。アイテムの位置を変更した後リビルドする。そのあと、My GamesにできたCustomMaps\ITCaravan\databaseにTQITのdatabase.arzをコピーしITCaravan.arzにリネームして再度リビルド。それをTQIT\databaseに戻してdatabase.arzにリネームする(当然、元のものはバックアップしておく)。ここら辺はカメラmodと同じ手順である。キャラバン共有倉庫は、次の数値に変更すると8*15になる(要は個人用保管エリアと同じ)。
X 43 (アイテムの位置:横軸)
Y 11 ( 〃 :縦軸)
XSize 256 (倉庫の広さ:横軸)
YSize 480 ( 〃 :縦軸)
サイズを広げれば、より大きな倉庫を作ることも可能だしそのようなmodもネット上にいくつか存在する。ただしTQ Vaultの倉庫の広さと合わなくなるので、Vaultで見えない部分についてやや隔靴掻痒を感じるだろう。
*使用上の注意
必ず倉庫情報ファイルのバックアップと削除を行うこと。
Defilerで倉庫を広げている場合はそれをもとに戻しておく。また、共有倉庫のアイテムはアイテム用キャラを作ってそれに渡しておくかTQ Vaultに移しておく。My Games\Titan Quest - Immortal Throne\SaveData\Sys にあるwinsys.dxbとwinsys.dxgが倉庫情報を収めたファイルなので、念のためこれをバックアップしておいてから削除する(異常があればそれを戻せばよい)。TQを起動しキャラバンにアクセスすれば、database.arzに定義される位置と広さの情報を元にしてこの2つのファイルが作り直される、という仕組みである。
*サンプル
UOP適用済みの倉庫拡張modサンプル。そのまま使っても良いが、TQ Vaultは使わない、あるいはVaultに関わらずもっと大きな(ないし華麗な)倉庫が欲しいという人はこれを参考に自作するのをお勧めする。
バニラ(ファンパッチ1.17a適用済み向け)用[[サンプル>>http://www15.atwiki.jp/titanquest/?cmd=upload&act=open&page=%E5%80%89%E5%BA%AB%E6%8B%A1%E5%BC%B5MOD&file=TQIT_change_caravan.zip]]
#contents(fromhere)
*概説
&color(green){- Caravan Transfer Area(交換エリア)拡張MOD作製法 -}
アイテムの一時的な置き場所として共有倉庫を使うことはありがちだが、用意されているエリアがかなり小さく不便だという人は多いだろう。そこで、この項目ではその広げ方について解説し、UOP適用済みバニラ用サンプルを用意した(広さ8*15 →「サンプル」の項)。
倉庫やバッグの大きさと位置情報はDatabase.arzで定義されているので、それを変更すればある程度拡張することができる。簡単な方法としては外部ライブラリを用いて簡略的に拡張するTQ Defilerを使うのが有名だが、その方法だとアイテムの開始位置がそのままなので、倉庫からアイテムがはみ出して右側に奇妙な広がり方をしてしまう。
綺麗な倉庫拡張を行うには、拡張用のテクスチャを作り、データベースに定義されているアイテムの位置と倉庫の広さの指定を変更しなければならない。
*用意するもの
イ)TQ用テクスチャの閲覧・抽出
- arc explorer TQリソース・ファイル(*.arc)の解凍プログラム
- TextureViewer TQに使われているテクスチャ・ファイル(*.tex)のビューア
- TQ Texture Tools dds <-> tex フォーマット変換用プログラム
これら3つのプログラムはググるなりフォーラムで調べるなりしてDLする。プログラムは、どこかに適当なフォルダ(TQ_modtoolとでも)を作って解凍すればすぐに使える。
ロ)テクスチャ変更用の画像加工ソフト
Gimp、Photoshopなど、ddsテクスチャが扱えるようにアドオンを入れておく。
ハ)データベース変更プログラム
ArtManager(略称:AM) TQITインストールフォルダにあるものかフォーラムにある機能拡張版(v1.5)を使う。
*手順
1. まず交換エリア(共有倉庫)のテクスチャ変更を行う
i) キャラバンのテクスチャは、バニラだとResources\Xpack\UI.arcに格納されているので、ArcExplorerで開き、UI.arc\caravanにあるうちcaravanwindow01.texとinventorytransfercover01.texをダブルクリックして解凍する。(SVの場合は、ResourcesフォルダのCaravan.arcにあるcaravanwindow01diablo.texとinventorytransfercover01diablo.texを解凍。)
ii) 次にTextureViewerでそれを閲覧し、TGAかPSD形式でExportする。
iii) 画像加工プログラムで読み込み、加工した後にdds形式で保存
Gimpなどで、inventorytransfercover01に合わせてcaravanwindow01を切り取り、保存。このとき、交換用(共有倉庫)と保管用(個人倉庫)の区別のために色変更をしたり、全く新たなテクスチャを描くのもよい。一連の作業で最も神経を使うのはここら辺だろう。マス目の位置がずれると、個人用エリアと合わなくなって見た目が悪くなる。
iv) それをTQ Texture ToolsのTQ.Texture.Compile.exe(デスクトップにショートカットでも作っておく)にドロップしてtex形式に変換する。
v) そのテクスチャを適切な場所に置く必要がある。バニラだとTQITインストール先のDatabaseフォルダにXpack\UI\Caravanというフォルダを作ってその中に新たなinventorytransfercover01.texを置く。SVなら単にCaravanというフォルダを作ってそこに置く。
2. データベースの位置情報を変更する
バニラの場合で説明すると、まず AM を起動し、Mod > New でITCaravanとかの名前で新たなmodを作る。次に、Database > Import Records... で、records\xpack\ui\caravan にある transferinventory.dbr > OK でダブルクリックして編集。アイテムの位置を変更した後リビルドする。
そのあと、My GamesにできたCustomMaps\ITCaravan\databaseにTQITのdatabase.arzをコピーしITCaravan.arzにリネームして再度リビルド。それをTQIT\databaseに戻してdatabase.arzにリネームする(当然、元のものはバックアップしておく)。ここら辺はカメラmodと同じ手順である。キャラバン共有倉庫は、次の数値に変更すると8*15になる(要は個人用保管エリアと同じ)。
X 43 (アイテムの位置:横軸)
Y 11 ( 〃 :縦軸)
XSize 256 (倉庫の広さ:横軸)
YSize 480 ( 〃 :縦軸)
サイズを広げれば、より大きな倉庫を作ることも可能だしそのようなmodもネット上にいくつか存在する。ただしTQ Vaultの倉庫の広さと合わなくなるので、Vaultで見えない部分についてやや隔靴掻痒を感じるだろう。
*使用上の注意
必ず倉庫情報ファイルのバックアップと削除を行うこと。
Defilerで倉庫を広げている場合はそれをもとに戻しておく。また、共有倉庫のアイテムはアイテム用キャラを作ってそれに渡しておくかTQ Vaultに移しておく。
My Games\Titan Quest - Immortal Throne\SaveData\Sys にあるwinsys.dxbとwinsys.dxgが倉庫情報を収めたファイルなので、念のためこれをバックアップしておいてから削除する(異常があればそれを戻せばよい)。
TQを起動しキャラバンにアクセスすれば、database.arzに定義される位置と広さの情報を元にしてこの2つのファイルが作り直される、という仕組みである。
*サンプル
UOP適用済みの倉庫拡張modサンプル。そのまま使っても良いが、TQ Vaultは使わない、あるいはVaultに関わらずもっと大きな(ないし華麗な)倉庫が欲しいという人はこれを参考に自作するのをお勧めする。
バニラ(ファンパッチ1.17a適用済み向け)用[[サンプル>>http://www15.atwiki.jp/titanquest/?cmd=upload&act=open&page=%E5%80%89%E5%BA%AB%E6%8B%A1%E5%BC%B5MOD&file=TQIT_change_caravan.zip]]
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