概要:本研究では、仮定法の帰結節を導くunderの文法機能を(e.g. Under the agreement, most agricultural prices would be frozen or cut.)、overとunderの非対称的な意味拡張という観点から考察し、以下の点を明らかにする。① underの文法機能は空間的意味から支配的意味を通して派生している。② overとunderは共に支配的意味を持つが、これらは異なる空間的な意味から派生している。③ 経験世界での垂直軸に関する非対称性が、言語レベルの非対称的な意味拡張を動機づける。