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Baluch バルーチ 【部族名】




Beluch,Balooch,Beludj(バローチベル―チベルゥジュ):など。
イラン東部、パキスタン西部、やアフガニスタン南部及び,少数規模のものはアフガニスタン西部とトルクメン地域に居住する黒のテントの遊牧民。
ペルシア語系の言葉を話す。商業的なバルーチの毛織物の生産地は、イランのホラサーン地方の数多くの村村において定住したバルーチ族により織られている。
アフガニスタンのより東側のアイマクやティム-リ族もしくはタイムーリ族とバルーチの織物との区別については混乱を生じている。



バローチ族の暮らす地域:
イラン南東部のシスターン地方を含むこの地域は、荒涼とした砂漠と黒い岩山の連なり、生きるのにはかなりの覚悟のいる地域です。アラビア海に面したマクラーン地方には点々とナツメヤシの茂るオアシスが有るものの、ほとんどは不毛な土地と、猛烈な暑さです。

こうした中で、山羊を中心とする遊牧とオアシスでのナツメヤシに依存するのがバローチ系部族の特色です。ホラサーンから南下してザボル~ザヘダンという地域のバルーチ族には、シックな深い色合いの絨毯が多く見られるのですが、シスターン地域の部族では平織りの毛織物が中心です。
色合いもシックで落ち着いた茶系のものから、オレンジや赤などの華やかなものまで多彩ですが、技法は紋織りがとても多く使われています。絨毯にも匹敵するほど頑丈に織られたこの紋織りには、特に袋物の開口部や破れやすい両端の部分に丈夫な山羊の毛が使われていることがあります。これには毒蛇やトカゲなどが袋の中に入らないようにするため、だという説もあります

移動時にはテントの枠組みの棒を入れ、テントの中では枕やクッションにもなる、バーリシト(枕)バックやテント内に積んである布団を隠すために掛けられる、シャフィーという寝具掛けなどに出来のいい物が多いです。
また、アフガンのファラー周辺のムシュワニ支族は柔らかく光沢のある羊毛で、黒光りするようなシックで神秘的な絨毯を織っています。ここでは細かく打ち込みのいい平織りの敷物も多く作られ、スマック綴れ織り紋織りなど多様な技法を自由に使った色数は少ないが凝った毛織物も多く作られています。
またバルーチ族は数多くのサブトライブに分かれて生活しています。タイムリバールソなど数え切れない程です。

お金儲けをあまり良しとしない部族性から一般的には貧しく、政治力も強くは有りませんが、ものを作るセンスは抜群で、一度見たら忘れられないほどの印象をもつ絨毯やキリムがおおいです。バルーチ族の民俗は松井建氏の「遊牧という文化」に詳しく書かれています。
また、芸能も優れており、ロリと呼ばれる職能音楽集団の哀愁を帯びた歌や演奏は心を動かします。
和光大学の村山和之氏はクエッタ大学に留学しブラーフィー語を習得し、この地域の芸能を中心に研究とフィールドワークを重ねていますが、未知の部分がまだまだ残されている希少な地域です。




  

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