植物病理学 @Wiki

作物品質評価学

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社会情勢

背景 -食料の輸入増加に伴う諸問題-
  • 安全性
  • 自然界への影響
  • 高まる輸入圧力と自由貿易の促進

HACCP(学生発表)

GAP -Good Agricultural Practices-

農産物の生産段階での病原微生物や汚染物質混入の防止を目的として、HACCPをモデルとした生産現場でのマニュアル
  -GAPの実践-
  • 立地条件の点検
 ・生産圃場・・・野外or温室
 ・水   ・・・地下水or農業用水
 ※地下水 ・・・家畜飼育施設や産廃処理施設の影響
  • 施設・設備
 ・作業手順や保守管理プログラムの作成と定期的な記帳
  →設備の作業、管理者、洗浄方法、頻度など
 ・植物工場・・・土と隔離し外からの微生物浸入を防ぐ
  →窓のネット張り
  →施設内専用の靴
  →殺菌槽の設置・手洗い設備
  →フタ付ゴミ箱
  • 出荷・調整施設
 ・出荷時は人間の手が触れやすいため、衛生管理が重要
 →床面排水からの汚染
 →小動物や昆虫の侵入
 →土壌の持込
 ・使用水
 →栽培水・・・かんがい水or地下水
 →施設の洗浄水・・・飲用水レベル
 →生産物の洗浄・・・飲用水レベル

衛生

生鮮農産物の保存と品質管理(学生発表)

野菜の保存について
  1. 生理作用による鮮度低下
    1. 呼吸
      1. 栄養分の消失
      2. 重量低下
    2. 蒸散
      1. しなび
      2. しおれ
      3. 重量低下
    3. エチレン生成
      1. 老化
      2. 追熟
      3. 苦みが増す(ニンジンetc)
      4. 葉が落ちる(レタス,キャベツetc)
      5. 伸長阻害(モヤシetc)
    4. 発芽・生長
      1. 根菜類:萌芽,発根などすると著しく品質が低下
      2. アスパラガス:曲がる,固くなる,甘みが無くなる
      3. トマト,ピーマン:種子生長により著しく品質低下
  2. 市場病害
    1. 伝染性のもの
      1. カビ,バクテリアなどが原因.
    2. 非伝染性のもの
      1. 環境条件の不適,あるいは物理的な損傷.
      2. 低温障害
      3. ピッティング
  • 品質劣化を防ぐには?
    • 呼吸をさせない→低温保存 ※低温障害に注意
    • 蒸散をさせない→低温・高湿保存 ※低温障害とエチレン生成に注意
    • 生長を考える→立てて保存
  • 具体的な保存方法の例
    • 野菜の保存
      • ナス:ラップにくるんで15℃程度で保存.
      • ピーマン:ポリ袋に入れて10℃程度で保存.
      • ブロッコリー&カリフラワー:ポリ袋に入れて0℃程度で保存.
      • アスパラガス:低温&「立てて」保存
    • 果物の保存
      • リンゴ:密閉して低温保存.
      • バナナ:常温保存.
      • ミカン:風通しの良い日陰で保存.
      • モモ:販売されている状態の包みのまま保存.


環境

穀物

果実

病害虫及び微生物汚染

  • アフラトキシン
Aspergillus flavus、A. parasiticusなどのカビにより生成される。
天然の物質としては現在知られている中で最も発癌性の高いものである。ピーナッツ含有食品において10ppb以下の基準が設けられ、現在では全ての食品に適用されている。
  • オクラトキシンA、B
Aspergillus ochraceus やPenicillium viridicatum などのカビにより生成される。腎毒性及び肝毒性を持つ。
  • シトリニン
Penicillium citrinum やP. viridicatum などのカビにより生成され、腎細尿管上皮変性を引き起こす。黄変米の毒成分のひとつ。
  • エルゴタミン エルゴメトリン エルゴクリスチン
小麦・ライ麦などに寄生する麦角菌(Claviceps purpureaなど)により産生されるアルカロイド
  • トリコテセン系マイコトキシン
穀物に寄生するフザリウム(Fusarium)属の一部の種などにより生成される。汚染された穀物を摂取することにより、食中毒性無白血球症(ATA)と言われる中毒症状(悪心、嘔吐、腹痛、下痢、造血機能障害、免疫不全など)を起こす。代表的なものにはデオキシニバレノール、ニバレノール、T-2トキシンがある。

上記のフザリウム属が他に生成するマイトトキシン。ゼアラレノンは女性ホルモン様作用を持ち(環境ホルモン)、家畜に不妊、流産、外陰部肥大を引き起こす。
  • パツリン
ペニシリウム属(アオカビ類)、アスペルギウス属(コウジカビ類)によって生成される。リンゴなど果実の表面につき、果汁などを汚染する。消化管の充血、出血、潰瘍等を引き起こす。
  • ルテオスカイリン、ステリグマトシスチン
アスペルギルス・ベルシコロルなど (Aspergillus versicolor) によって生成される。ルテオスカイリンは肝毒性、ステリグマトシスチンは発癌性を持つ。
  • シクロクロロチン
ペニシリウム・イスランディクム (Penicillium islandicum) などによって生成され、出血を伴う肝細胞の壊死を引き起こす。黄変米の毒成分のひとつ。


資源植物の品質(学生発表)

遺伝子組換え

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