~流石兄弟の囲碁ワンポイントレッスン5~
( ´_ゝ`)「こんにちは流石兄です。今日は追い落としをやります。
残りレス数も少ないので早速いってみよう。」
(´<_` )「……。」
( ´_ゝ`)「図Jを見てくれ。次は白番、黒石を取ってくれ。」
図J
┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤
├┼○┼┼┼○┼┤
├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「例えば下図のように白☆とやると、黒★で黒を捕まえられないな。失敗だ。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●┼┼┼┤
├┼○┼┼☆○┼┤ ├┼○┼★○○┼┤
├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘ └┴┴┴┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「こんにちは流石兄です。今日は追い落としをやります。
残りレス数も少ないので早速いってみよう。」
(´<_` )「……。」
( ´_ゝ`)「図Jを見てくれ。次は白番、黒石を取ってくれ。」
図J
┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤
├┼○┼┼┼○┼┤
├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「例えば下図のように白☆とやると、黒★で黒を捕まえられないな。失敗だ。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●┼┼┼┤
├┼○┼┼☆○┼┤ ├┼○┼★○○┼┤
├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤
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( ´_ゝ`)「そこで次のような手がある。白☆だ。黒は白にアタリをかけるが、白も黒をアタリにする。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●☆┼┼┤
├┼○┼☆┼○┼┤ ├┼○┼○★○┼┤ ├┼○┼○●○┼┤
├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤
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( ´_ゝ`)「黒はアタリになっている白石を取るしかないな。そこでトドメの白アタリだ。
次に黒はアタリになっているからといって壱に打つと、白弐でとられてしまう。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼弐┼┼┼┤
├┼┼┼●○┼┼┤ → ├┼┼☆●○┼┼┤ → ├┼┼○●○┼┼┤
├┼○★┼●○┼┤ ├┼○●┼●○┼┤ ├┼○●壱●○┼┤
├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘ └┴┴┴┴┴┴┴┘ └┴┴┴┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「黒は壱と弐に二連打できない限り助からないことが分かるだろうか。
このように、アタリを繋いでも取られる石が増えるだけで結局取られてしまう形を
『追い落とし』と言うんだ。逃げれば逃げるほど取られる石が増える。要注意だ。」
(´<_` )「特に図Jのような追い落としを『鶴の巣篭もり』と言う。追い落としの例だ。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●┼┼┼┤ → ├┼┼┼●☆┼┼┤
├┼○┼☆┼○┼┤ ├┼○┼○★○┼┤ ├┼○┼○●○┼┤
├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤ ├┼○●●●○┼┤
├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤ ├┼┼○○○┼┼┤
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( ´_ゝ`)「黒はアタリになっている白石を取るしかないな。そこでトドメの白アタリだ。
次に黒はアタリになっているからといって壱に打つと、白弐でとられてしまう。」
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼弐┼┼┼┤
├┼┼┼●○┼┼┤ → ├┼┼☆●○┼┼┤ → ├┼┼○●○┼┼┤
├┼○★┼●○┼┤ ├┼○●┼●○┼┤ ├┼○●壱●○┼┤
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( ´_ゝ`)「黒は壱と弐に二連打できない限り助からないことが分かるだろうか。
このように、アタリを繋いでも取られる石が増えるだけで結局取られてしまう形を
『追い落とし』と言うんだ。逃げれば逃げるほど取られる石が増える。要注意だ。」
(´<_` )「特に図Jのような追い落としを『鶴の巣篭もり』と言う。追い落としの例だ。」
(´<_`
)「追い落としの例を図Kに挙げた。黒は図Lの★と繋ぎたいところだが、図Mの白☆で取られてしまう。」
図K 図L 図M
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
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├○○○○●┼┼┤ ├○○○○●┼┼┤ ├○○○○●┼┼┤
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└○●┴●┴┴┴┘ └○●★●┴┴┴┘ └○┴┴┴☆┴┴┘
(´<_` )「追い落としにはくれぐれも気をつけような。」
( ´_ゝ`)「……以上だ。残念だが今回でこの講座も終わりだ。ではまた会おう。」
(´<_` )「ときに兄者。着点の選び方が説明し終わってないぞ。最後まで流石を見せてくれよ。」
( ´_ゝ`)「……やれやれ。やっぱり俺がいてこそのコーナーだな!では図Nを見てくれ。」
図N
┌┬┬┬┬○┬┬┐
├┼┼┼┼○┼┼┤
├┼●┼┼○○○○
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼●┼●┼●┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼●┼┼●┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「黒と白が6手ずつ打っているな。囲碁は陣地の取りあいだ。白黒どちらも地を囲おうとしている。
だがよく見てほしい。黒の方が明らかに効率の良い地の囲い方をしていないか?」
(´<_` )「この碁は九分九厘黒が勝つだろう。どうだろうか囲碁は地の多い方が勝つ。
裏を返せば一手一手により意味を持たせた方が勝つってことだ。」
図K 図L 図M
┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐ ┌┬┬┬┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
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├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤ ├┼┼┼┼┼┼┼┤
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(´<_` )「追い落としにはくれぐれも気をつけような。」
( ´_ゝ`)「……以上だ。残念だが今回でこの講座も終わりだ。ではまた会おう。」
(´<_` )「ときに兄者。着点の選び方が説明し終わってないぞ。最後まで流石を見せてくれよ。」
( ´_ゝ`)「……やれやれ。やっぱり俺がいてこそのコーナーだな!では図Nを見てくれ。」
図N
┌┬┬┬┬○┬┬┐
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├┼●┼┼○○○○
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( ´_ゝ`)「黒と白が6手ずつ打っているな。囲碁は陣地の取りあいだ。白黒どちらも地を囲おうとしている。
だがよく見てほしい。黒の方が明らかに効率の良い地の囲い方をしていないか?」
(´<_` )「この碁は九分九厘黒が勝つだろう。どうだろうか囲碁は地の多い方が勝つ。
裏を返せば一手一手により意味を持たせた方が勝つってことだ。」
( ´_ゝ`)「そういうことだ。
つまり、囲碁は先ず、効率良く地を囲える隅に打ち、次に辺、最後に中央と発展していく。
着手価値が大きいものから順に打っていけばいいんだ。」
(´<_` )「簡単に言えば、序盤は間隔を空けて打ち、終局直前に地の境界線をはっきりさせる。
まぁそんな感じだ。」
( ´_ゝ`)「余談だが、地を持つ石は全て二眼があることも学ばれたい。例えば下図の黒と白は作ろうとすれば
二眼がいつでもできる生きている石だ。だからわざわざ★と打って二眼を作りにいく必要はない。
地も損だしな。」
┌┬┬┬○○●┬┐ ┌┬┬┬○○●┬┐
├┼○○○●●┼┤ ├┼○○○●●┼┤
├┼○●●●┼┼┤ ├┼○●●●┼┼┤
├┼┼○●┼┼┼┤ ├┼┼○●┼★┼┤
├┼┼○○●┼┼┤ ├┼┼○○●┼┼┤
├┼○○●●┼┼┤ ├┼○○●●┼┼┤
├○○●●┼┼┼┤ ├○○●●┼┼┼┤
├○●┼●┼┼┼┤ ├○●┼●┼┼┼┤
└○●●┴┴┴┴┘ └○●●┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「以上だ!これで諸君とはおさらばだが、
教えたことを忘れたり、もう一度俺の素敵なトークを堪能したければ
遠慮なく読んでくれたまえ。さらばだ!」
(´<_` )(やれやれ。)「いままでありがとな。また会おう。」
流石兄弟の囲碁ワンポイントレッスン [完]
つまり、囲碁は先ず、効率良く地を囲える隅に打ち、次に辺、最後に中央と発展していく。
着手価値が大きいものから順に打っていけばいいんだ。」
(´<_` )「簡単に言えば、序盤は間隔を空けて打ち、終局直前に地の境界線をはっきりさせる。
まぁそんな感じだ。」
( ´_ゝ`)「余談だが、地を持つ石は全て二眼があることも学ばれたい。例えば下図の黒と白は作ろうとすれば
二眼がいつでもできる生きている石だ。だからわざわざ★と打って二眼を作りにいく必要はない。
地も損だしな。」
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├┼○○○●●┼┤ ├┼○○○●●┼┤
├┼○●●●┼┼┤ ├┼○●●●┼┼┤
├┼┼○●┼┼┼┤ ├┼┼○●┼★┼┤
├┼┼○○●┼┼┤ ├┼┼○○●┼┼┤
├┼○○●●┼┼┤ ├┼○○●●┼┼┤
├○○●●┼┼┼┤ ├○○●●┼┼┼┤
├○●┼●┼┼┼┤ ├○●┼●┼┼┼┤
└○●●┴┴┴┴┘ └○●●┴┴┴┴┘
( ´_ゝ`)「以上だ!これで諸君とはおさらばだが、
教えたことを忘れたり、もう一度俺の素敵なトークを堪能したければ
遠慮なく読んでくれたまえ。さらばだ!」
(´<_` )(やれやれ。)「いままでありがとな。また会おう。」
流石兄弟の囲碁ワンポイントレッスン [完]