二つの世界



この物語の舞台となっている世界だが、二種類の世界が存在する。

一つは「祖神」が生み出した世界。もう一つは「世界意思」が生み出した世界である。

祖神の世界

「祖神」は彼自身の権能として「創るもの」であり、世界の元を生み出す。(その結果生まれる生物などは彼の被造物ではなく、偶発的に発生する。あくまで彼は「世界」と言う器を作るのみである)こちらの世界の特徴として、「祖神」が複数の世界を生み出しているため、世界達が存在する「ナニカ」の中には複数の世界が存在している。またそれぞれの世界には無論確率の分岐による「平行世界」が存在している。こちらの世界は「祖神」という創ることに特化した神が生み出しているためにいわゆる「完全な器」としての世界であり、後述する根源を持たない。

世界意思の世界

世界意思と尾を食む星蛇は「祖神」とは関係の無い「ナニカ」の中で生まれた二つの力であり、祖神とは異なり「意思」の名の通り自身の意識に従って力を発揮する。世界意思と尾を食む星蛇が暇つぶしの為に「祖神」をまねて作りだして世界がこの世界意思の世界であり、この世界では二つの意思の中で世界を創った方が「世界意思」、創らなかった方が「尾を食む星蛇」を名乗り世界の命運をかけたゲームを行っている。彼等は元々「創る」存在では無いため、彼等の創った世界は不完全であり、それを維持するために彼らが設置しているのが「根源」である。余談だが彼等の存在する「ナニカ」と祖神が存在する「ナニカ」は全く異なる隔絶された関係にあり、通常彼等の創った世界同士は接触、観察、出入り、などの行動の一切が出来ない。

根源

世界意思達が世界を維持するために設置している装置で、彼等は平行世界の中で最も原初の世界(上位世界)からこの根源を管理している。根源は不安定になりがちな「世界意思の世界」を維持するために調整機関であり、世界が活動するための栄養源でもある。この根源が崩壊した場合、全ての平行世界(世界意思の世界からの分岐によって発生した世界)が崩壊し、消滅する。

セフィロト

ちなみに、この物語に登場する「セフィロト」とは世界の中に存在するものである。一本の巨大な生命の樹(世界樹)に支えられた「世界」。それがセフィロトである。ちなみに世界と言っているが、「祖神の世界」、「世界意思の世界」に比べ小さな世界である。ちなみに生命の樹は10のセフィラ(球状をした知識の結晶。各々に別個の知識が存在する)を22の経路で結んだもので形成される。また、隠れたセフィラ「ダアト」という生命の樹の深淵に存在する、生命の樹の根幹をなすセフィラがある。

セフィロトは全部で4つの階層からなっており、各々のセフィロトはそれぞれ別の存在が暮らしている。ちなみにそれぞれの世界に一本ずつ生命の樹が存在する。

・根源の世界(アツィルト) 神々の暮らす世界。ここでいう「神」とは人間の目指すべき存在である。当然神は強大な力を持っている。

・創造の世界(ブリアー)  大天使が暮らす世界。ここで言う「大天使」とは天使を束ねる天使長のことである。

・形成の世界(イェツィラー)天使の暮らす世界。多分天界のことだと思う。

・物質の世界(アシャー)  人間の暮らす世界。だが、支配者は悪魔である。多分地獄はここにあるんだと思う。現在の冥府の位置でもある

物語の世界

前述したように、この二種類の世界は決して相互干渉することはない隔絶された存在である。しかし物語の世界では、二つの世界の創造主がそれぞれ登場しており、どう考えても二つの世界が重複していると考えられる。筆者が類推するにこの二つの世界の存在を別個に認識できる何者かが、何らかの目的で二つの世界を繋げ、二つの世界の類似性から半ば世界の統合の様な形での重なり合いが起こっているのではないだろうか?

図解

 

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最終更新:2010年04月18日 20:56
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