音響出力

ある指定された周波数帯域内において、音源が放射する単位時間当たりの音響エネルギー。単位はW(ワット)。

音響出力の大きさはとても幅が広いので、音響パワーレベル [単位:dB] として表示することが多い。

 PWL = 10\log{\left(\frac{W}{W_0}\right)} =10\log{\left(\frac{W}{10^{-12}}\right)}   [dB]

測定法

音響インテンシティ法

音源を取り囲む閉じた曲面上の1点における音響インテンシティの法線方向成分をその面全体について積分した量が、その音源の音響パワーに相当するので、

P=\int_S I_n dS

の関係がある。この関係を用いて、音響インテンシティを連続移動する方法によって測定する方法を、音響インテンシティ法という。

例えば、点音源から距離rの面における音響出力は、

P_r = 4\pi r^2 I

となる。


音圧法I

自由音場で、音源からある程度離れた場所では、音圧pと音響インテンシティの間に

I=\frac{p^2}{\rho_0 c} 

の関係がある( \rho_0:媒質の密度 [kg/m 3]、c:音速 [km] )ので、

P = \int_S  \frac{p^2}{\rho_0 c} dS

として、音圧pを測定する方法を音圧法という。

例えば、点音源から距離rの面における音響出力は、

P_r = \frac{4\pi r^2 p^2}{\rho_0 c}

となる。

ただし、音圧法Iによって測定する場合には、反射の影響を受けないように無響室あるいは半無響室などで測定する必要がある。


音圧法II


残響室などの拡散音場内に音源を置き、音場の平均音圧レベルから音響パワーを求める方法。

参考文献

  • 基礎音響工学 (コロナ社)
  • 音響用語辞典 (日本音響学会編、コロナ社)

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最終更新:2009年01月23日 02:26
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