「あ…あやせ……待て…待ってくれ!」
今日は成人の日。
そんな今日、俺は昼間っから死に直面していた。
「お兄さん、どういうことですか?」
制服姿のあやせが笑いながら聞いてきた。
だが、その目は輝きを失っていた。
「ご、誤解だっ!」
場所は俺の部屋。
「何が誤解なんですか?」
あやせが肩にかけているカバンから、なにかを取り出そうとしている。
俺は黒猫の太ももを押さえていた手をどかし、あやせからの攻撃にそなえつつ、必死に弁明した。
「む、無理やりとかじゃない!これは互いに合意の上の行為なんだ!」
「何かと思えばそんなことですか。そんなこと分かってますよ」
「じゃあ、なぜ…」
あやせはまだカバンの中を探している。
と、カバンの中からなにかを取り出した。「おま…それは…」
あやせはヒュッと革の鞘から刃を出し、慣れた手つきでそれを俺に向けてきた。
「お兄さん、説明してください」
「そ、それはシャレになってないぞ…」
あやせがそのいかにも高そうなナイフの、鹿角の柄をぎゅっと握りしめ、俺の首に当ててくる。
首に当たる冷たい感触に、思わずビクッとする。
その拍子に皮が切れ、首から血が流れ出す。
あまり痛くはない。
「やめろ……お前はそんな子じゃ無かったはずだ…」
「あなたに何がわかるんですか!?」
「や…やめ…いくらヤンデレでも、やっていいこととわるいことが…」
しゃべる度に、刃で皮膚が切れそうでビクビクする。
「もう一度だけいいます、これはどういうことですか?」
あやせは俺の首からナイフを離し、ベッドで失神している黒猫に向けた。
あやせがちょっと手を動かせばナイフが黒猫に突き刺さる距離だ。
「やめろ!」
俺は反射的にあやせの手首を掴もうとした。
「動くな!」
あやせがナイフを俺の方に振り向ける。
だがそこに隙ができた。
ナイフが丁度黒猫と俺の間を向いた瞬間、俺はあやせの手首を掴んだ。
「きゃっ!」
俺は昔一度だけ親父から学んだ護身術を思い出し、指先に力を入れる。
よく刑事ドラマで見るあれである。
まさか妹の親友に使うとは。
「あ…!」
あやせの手からナイフが落ちた。
すかさずそれを奪いとる。
そしてそれをたまたま開いていた窓から放り投げた。
「もうバカな真似はやめろ!あやせ!」
「バカなのはどっちなんですか!」
「は?」
そう言うと、急にあやせは泣き出してしまった。
「お兄さんが…お兄さんが全部悪いんです…」
「……」
それは身勝手すぎる。
確かに俺は黒猫にいろいろしていたが、俺が誰と何をしていようと、あやせに殺される筋合いはない。
ただ単に、そういうものを見たくない、というあやせのわがままだ。
そえ思った。
が……
「お兄さんが…お兄さんが私に変な期待させるから…」
「は?」
予想と違う答えに、思わずマヌケな声が出る。
「お兄さん、言いましたよね…結婚してくれって……」
え?どういうこと?
「私、お兄さんが私のことを好きなんだって…ずっと思ってたんですよ…。なのに来てみたら…この女と…」
「ちょ、ちょっと待て!それってつまり、俺のことが…」
「そうですよ……なのに…あんまりですよ……だからせめて死後の世界で一緒にと……」
なにこれ?どういうこと?
つまり無理心中みたいなもの?
あまりにファンタスティックな展開に脳がついていけず、俺はただ呆然とするしかなかった。
「お兄さん…」
急にあやせに抱きつかれた。
「あやせ…」
「私と…してください…」
「おう…」
思わず頷いてしまった。
だってよ、あのあやせがあのエンジェルボイスで今ならたったの月々1580円だぜ?
いやもう何が何だか分からなくなってくるね。
「お、お兄さんの好きなようにしてください…」
「ほ、本当にに好きなようにしていいのか?」
「はい…」
さらに今なら、豪華特典付きですよ!?
もう断る理由なんてどこにもない。俺はあやせを床に押し倒すと、あやせの服を少しずつ捲り上げてゆく。
「あっ、や、お兄さんっ」
あやせの柔らかな胸に手が当たるたびに、あやせは過敏に反応する。
俺は下着ごしに胸が見えるところまでシャツを捲り上げると、手を止めた。
「ぜ、全部は脱がさないんですか!?」
「ああ」
そして下着のシャツを無理やり肩から下ろし、胸をあらわにさせた。
ちなみに何故かブラは無しだ。
「きゃ…」
可愛い悲鳴を上げるあやせ。
俺はあやせのスカートの中にてを入れ、パンツを掴むと、無理やり膝あたりまで下ろす。
「あっ…」
パンツに触ったときに、あやせの秘部にも間接的に触れてしまい、あやせがビクンと動く。
「敏感なんだな…」
ついつい思ったことを口にだしてしまった。
「なっ…!お兄さんだからじゃないですか!ていうかスカート脱がさないんですか?」
「…ああ」
「あの…パンツ、最後まで下ろさないんですか?」
「……ああ」
「服もこのままですか…?」
「………ああ」
「靴下も脱がないんですね……?」
「…………ああ」
「どんだけ特殊な性癖なんですか死ねぇぇぇぇええぇぇえ!」
俺は顔を真っ赤にするあやせを無理やり押さえ込む。
そしてスカートを捲り上げ、あやせの秘部をじっくり眺めた。
「何じろじろ見てんですか変態!」
「あのさあやせ」
「は、はい?」
「挿れていいよな?」
「は……はい」
俺はすでにリヴァイアサンの最後の砦となっているパンツを下ろした。
俺のリヴァイアサンは、このあやせの格好に、もはや限界だった。
そのままあやせの秘部にそれを押し当てる。
「もう大丈夫だな…」
俺はあやせの秘部が濡れてることを確かめると、ずぶりとそれを押し込んだ。
「あっ」
あやせの身体がビクンと動く。
腰に力を入れてリヴァイアサンを奧深くまで侵略させた。
黒猫のときと一緒で、特に処女膜は感じない。
「あっ、んっ…」
あやせの喘ぎ声と格好で、すでにリヴァイアサンは爆発しそうだ。
俺はあやせの足を押さえつけ、無理やり足を開かせた。完全に脱がせなかったパンツが邪魔をして、◇に足が開脚する。
快感に耐えきれず、腰を思い切り前後にふる。
「あっ…んっ…はう…う…お兄さん…つ…ああ…気持ちいいですか……」
「ああ、めちゃくちゃ気持ちいい!ていうかその…もう出そう…」
すでに気分だけで爆発しそうだったのに、このとてつもない快感でリヴァイアサンは限界を越えた。
「え?…あ…はぅ…も…もう…ですか?…そ…あ…早漏ですか……」
「違ええぇぇ!お前が気持ちよすぎるだけだ!!」
「あんっ、急に叫ばないで…はあ…くださいよぅっ…」
「すまん…く…すまないが…で…でるっ!」
「え!?あ…中に?」
「今日…大丈夫だよな…?」
「あの…その…はぅ…多分ダメです…」
「そうか…」
残念ではあるが、ダメなら仕方がない。
「じゃあ服にかけるぞ」
「え!?」
俺はリヴァイアサンをあやせから引き抜くと、そのまま服に向かってfinishした。
あやせの服に精液がたっぷりかかる。
「は…あう………」
「ぐ…すまんあやせ…」
「まだ…まだ私は満足してませんよ…」
「そうだな…」
ならあやせも満足させてやらねば。
俺はあやせの秘部にしゃぶりついた。
「はぅ…変態…」
あやせの喘ぎ声で、早くも俺のリヴァイアサンは元気を取り戻す。
こりゃあもう一発やれるかな…
と、後ろから急に何かで頭を殴られた。
衝撃がグワングワン響き、頭が割れるように痛い。
俺は犯人を確認すべく、後ろを振り向いた。
――そこには、クリスタルの灰皿を握った黒猫がいた。
俺はそのまま………………
その夜
「京介はどうした?」
「さあ?桐乃、なにか知らない?」
「知らないよ?お母さんこそなにか心あたりないの?」
「ないわね…一応田村さん家に聞いてみようかしら…」
「門限を破るとは…あいつ…」
「そういえばさっきあやせ土臭かったな……」
おしまい
最終更新:2011年01月10日 23:57