デルモ 02


俺は沙織の上に覆いかぶさると、はやる気持ちを抑えながら彼女の小さな顎を持ち上げて目をつむってその上の唇に照準を合わせ、重ねた。

「んっ……」

最初は淡さを感じさせる軽めのキスを。そして一度唇を離すと、一呼吸置いて今度は深く濃厚なものを。

「んっんんっ……んんんんっ……!」

くちゅっ、ぴちゃっ。
そんな淫靡な音を隠しもせず、俺達は互いの舌を吸い寄せるが如く絡め合う。
何秒、いや何分かもしれない後に漸く俺達は口惜しそうに唇を離した。
沙織の潤みきった目を見据えると、俺は何も言葉を継げぬまま欲望のままにその豊満な膨らみへと手を動かした。

「あ……っ」

最早本能のままに動き始めていた俺は、沙織の応答に答える余裕もなくその胸をこね回す。
服の上からでも充分過ぎるほど伝わってくるその柔らかさが思考回路のショートになお拍車をかけ、より高みを目指そうと沙織の着ていたワンピースに手をかけた。

「京介さん……いいですよ」

何が、とも何を、とも答えずに興奮と荒い息遣いと共にワンピースを脱がした。
清楚な純白のブラとショーツが顔を出し、帰す刀で一気にブラをも取り去る、というかずり上げる。
ついに念願の生乳へと辿り着いた俺はその美しさに言葉を失い(元々ろくに喋ってはいないが)、気を取り直してその柔乳を揉みしだき始めた。同時に乳首をギュッと摘んだ時に、

「っぁっ……痛っ!」

沙織の体がビクッと跳ねた。
自責の念とともに俺の弾けていた理性が同時にフルスピードで体内に満ちてくる。

「う、あ、ご……ごめん沙織!お前の気持ちを考えないで、俺ばかり先走って……」
「いいんですよ、京介さん」

沙織は潤みつつも全く曇りのない満面の笑みを浮かべて、

「ほかでもない私が京介さんにはっきりと求められている……女としてこんなに嬉しい事はございませんもの」
「沙織……」
「さ、続けてください。京介さんにならわたくし何をされても構いませんわ」
「……わかった。可能な限り優しくするな」
改めて冷静にその胸に目を見やると、大きさ、張り、柔らかさ、そして先端の小振りの乳首と全てが完璧としか俺には思えなかった。アフロディーテが実在するならかようなものだろうか。
今度は沙織に痛みを与えないよう恐る恐る掌で右胸を包みこみ、左胸は口で蕾を甘く啣えこみ、舌でゆっくりと舐めた。

「んっ……京介さん、くすぐったいです……」
「こ、今度は痛くないか?」
「はあ、ですけど体が痺れて、ふあぁっ!!」

右の乳首をそっと擦ると、沙織から今までにない嬌声が漏れた。どうやら乳首が弱いらしい。
胸への愛撫を止めぬまま俺は素直な感情を呟いた。

「感じてくれてるんだな。超嬉しいぜ」
「っ、嬉しいけど恥ずかしいです……んあっ、それにしても胸ばっかり……」
「だってこんな凄みのあるヤバいモノを見せられたらむしゃぶりつくしかないじゃないか。……それじゃあ」
「う、うう……ひゃあっ」

茹でダコのように真っ赤になった沙織を尻目に俺は右手を太もものほうに下ろした。
滑らかな肌触りを指先で堪能しながら、ただ一つ残った沙織の装備品に指の腹をつける。
既に沙織のそこはショーツの上からでもわかるほどじっとりと濡れていた。
「下、脱がすよ」

沙織は恍惚とした表情でこくんと頷く。それを見るやいなや俺は指先でショーツを引っ掛け、ベッドの脇に取り去った。
かくしてついに生まれたままの姿の沙織が俺の眼前に晒された。年相応の薄く毛が生えた割れ目が俺の興奮を更に煽る。

「指、入れるからな」

もはや答えは聞いてないとばかりに言いながら秘部へと指を進める。沙織はじっと目をつむっていた。

「あ……ああぁっ!!」

人指し指がゆっくりと入った瞬間に沙織の肢体が再び大きく跳ね上がった。同時に愛液がそこからじわりと沸いて来る。
経験がないからさっぱりわからないが、

「沙織……もしかして、イった?」
「い、いえ……まだです……。けど、もう……」
「そうか……俺ももう限界だ。……いいか?」

俺は着ていたものを全て脱ぎ去り、屹立したモノを沙織に見せた。はっきりとした意志確認だ。

「……もちろんです。わたくしの初めて、もらってください。京介さん」
はやる気持ちでコンドームをつける俺。……愛する人に見られながらつけるってのはなかなか恥ずかしいもんだ。仕方ないが。
生きてきた……俺はこのために生きてきた……!とは言わないが、それに近い陶酔感を帯びながら沙織の狭い秘唇にモノをあてがう。
完全に濡れそぼったそこを少しずつ進み、微かな抵抗にぶち当たった。
俺は沙織を射抜くような目で見据え頷いた。沙織もそれに対して無言で微笑みながら頷き、俺の肩の後ろに手を回した。
俺はもう一度頷き返し、一拍置いてすぐに腰を思い切り打ち付けた。

「っっ、う、ああぁぁあっ!!!」

沙織が声にならない叫びを上げる。同時に俺の肩に思い切り爪を立てるが、俺は無言でそれに堪えた。沙織の痛みに比べればこんなもの…!

「う、嬉しいです……やっと、京介さんに、捧げることができて……」

息も絶え絶えに沙織が言葉を紡ぐ。

「沙織……動いていいか。勝手だが、俺もそろそろ限界なんだ」
「も、もちろんです。わたくしに構わず動いて下さい」
「…………わかった」

まず強がりだろう。だがそれでも俺を尊重してくれる献身に俺はいっそう沙織を愛しく思い、敢えてそれに甘えることにした。
なるべく沙織に負荷を与えないよう、俺の体が沙織と一体化しているような気持ちで極めて微細な往復運動から始めた。

「くっ……ふっ、あっ、はぁんっ」

次第に沙織の声に甘さが混じって来たのを感じてからピストンの周期を少しずつ少しずつ上げていった。

「あっ、あっ、はぁっ、きょ、京介さん、わたくしもうっ」
「俺ももうだめだ沙織っくあぁ」
「きょうすけ、さん、いっしょ、いっしょにぃ」
「ああ、イこう沙織っ!」

もうガマンできねえとばかりに俺は沙織の最奥へ思い切り腰を打ち付けた。

「きょうすけ、さ、あああああっっ!!」
「う……ああっ!」

俺と沙織がほぼ同時に達し、一際大きな痙攣とともに沙織は果てた。
俺はその様子をなんとか見届けた後に沙織の中からモノを抜き取り、コンドームを取って捨ててからベッドに倒れ込み、シーツを被って眠りについた。



  •  ・ ・



俺が目を覚ますと、沙織はまだすやすやと眠っていた。

すぅすぅと寝息を立てながら幸せそうに眠る沙織の髪を穏やかに撫でながら、俺は自分の果報ぶりを噛み締めると共に

(早急にペンダントへのお返しを薬指にはめさせなきゃな)
と、決意を新たにするのだった。





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最終更新:2011年03月21日 13:13
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