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アグロバクテリアによる一過的発現(シロイヌナズナ・タバコ)

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motosehiroyasu

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ベンサミタバコ
用意するもの
  • 良く育ったNicotiana benthamiana (10cm程度の本葉が3−4枚)
  • infiltration buf
 100 mM MES pH=5.7-5.8     5mL
 100 mM MgSO4 (MgCl2 でも可)  5mL
 500 mM アセトシリンゴン    15 µL
          水でtotal 50 mL

前日
LB5mL(葉一枚当たり1mLくらい)にアグロバクテリアを植菌
(p19とGFP fusion 2つ)
当日
infiltration buf に懸濁。OD600 = 0.8(1 以下、濃すぎると葉にダメージ有り)
葉に針で穴をあけ、そこにアグロ懸濁液を吸い取った1mLのプラスティックシリンジをあててゆっくり打ち込む。(手袋着用)
2−3日後に観察、すりつぶし。

シロイヌナズナ
<準備する物>
  • シロイヌナズナ芽生え(5−7日目、寒天プレートで育成、液体培地でもたぶんOK)
  • LB培地
Tryptone 1 g
Yeast extract 0.5 g
NaCl 1 g
(1N NaOH 0.1 mL)
水を加えてtotal 100 mLにし、オートクレーブ(121℃、15 min)。
  • 5%スクロース溶液(各班)
スクロース2.5gを水50mLに溶かし、オートクレーブ(121℃、15 min)。
  • ハイグロマイシン、カナマイシン 50 mg/mL
  • アセトシリンゴン 200 mM
  • 15mL遠沈管
  • 遠心機
  • 30℃の振とう培養機

<手順>
1日目
以下の作業はクリーンベンチまたはバーナーの元で行う。
  • LB5mLをとり、5 µLのカナマイシン(50 mg/mL)を加える。pBI-p19のアグロバクテリア(A)を植菌
  • LB5mLに5 µLのハイグロマイシン、カナマイシン(両方50 mg/mL)を加える。pGWB6(GFP N末端fusion用)をもつアグロバクテリア(B)を植菌
  • 30℃で一晩振とう培養する。

2日目
  • 5%スクロース溶液10mLに10 µLのアセトシリンゴン(200mM)を添加する。
  • AとBのアグロを遠心し(4000rpm 5分 室温)、アセトシリンゴンを加えた5%スクロース溶液5mLに両者をまぜて懸濁する。
  • シロイヌナズナ芽生えを小型シャーレ(またはマルチウエルプレート)に移し、アグロ懸濁液をひたひたになるまで加える。(24ウェルプレートの場合、0.5mL)
  • シャーレをデシケーターに移し、減圧を1分かける。これをもう一回繰り返す。
  • アグロ懸濁液を除き、水を加える。もう1回減圧する。
  • 2−3日培養する。(振とうは必要ない。明所でもOK)

3日目以降
  • シロイヌナズナ芽生えをスライドグラスに移し、水を加えてカバーガラスを掛ける。
  • 蛍光顕微鏡で観察する(青色480 nm 励起、緑色〜530 nm 観察)。
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